JP2002006130A - カラーフィルターの形成方法、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

カラーフィルターの形成方法、電気光学装置及び電子機器

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JP2002006130A
JP2002006130A JP2000183077A JP2000183077A JP2002006130A JP 2002006130 A JP2002006130 A JP 2002006130A JP 2000183077 A JP2000183077 A JP 2000183077A JP 2000183077 A JP2000183077 A JP 2000183077A JP 2002006130 A JP2002006130 A JP 2002006130A
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color filter
light
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colored
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JP2000183077A
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Satoshi Higuchi
聡 樋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも着色層の表面を平坦化することが
できるカラーフィルターの形成方法を提供する。 【解決手段】 基板本体11Aの表面上に、所定のパタ
ーンの着色層15R、15G、15Bを形成した後、隣
接する着色層の間を覆うように、着色層15R、15
G、15Bよりも低い硬度を有する遮光層55Aを形成
する。このとき、遮光層55Aの一部分が着色層15
R、15G、15Bに重なるように、遮光層55Aを形
成する。次に、着色層15R、15G、15Bと遮光層
55Aとを形成した基板本体11Aの表面を研磨するこ
とにより、カラーフィルター15が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルター
の形成方法、該カラーフィルターの形成方法により形成
されたカラーフィルターを備える電気光学装置及び電子
機器に係り、特に、カラーフィルターの表面を平坦化す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターを備えた従来の電気光
学装置の構造について、電気光学装置の代表例である液
晶(表示)装置を一例として、以下に説明する。
【0003】図9に、カラーフィルターを備えた従来の
単純マトリックス型の液晶(表示)装置100の概略断
面構造を示し、この液晶装置の構造を説明する。
【0004】図9において、液晶装置100の表示領域
(画素領域)を符号130で示している。液晶装置10
0において、表示領域130より外側の領域が非表示領
域になっている。
【0005】図9に示すように、少なくともカラーフィ
ルター105を備えたカラーフィルター基板(下側基
板)101と対向基板(上側基板)102とがそれぞれ
の基板の周縁部においてシール材104を介して所定間
隔で貼着され、カラーフィルター基板101、対向基板
102間に液晶層(電気光学材料層)103が挟持され
ている。
【0006】カラーフィルター基板101は、ガラス等
からなる基板本体101Aと、その液晶層103側表面
上に順次積層形成されたカラーフィルター105と平坦
化膜106と電極107と配向膜109とから構成され
ている。対向基板102は、ガラス等からなる基板本体
102Aと、その液晶層103側表面上に順次積層形成
された電極108と配向膜110とから構成されてい
る。また、液晶装置100において、カラーフィルター
基板101、対向基板102間には、液晶セルのセルギ
ャップを均一化するために多数の球状のスペーサー11
1が配置されている。また、カラーフィルター基板10
1、対向基板102の外側には位相差板、偏光板などの
光学素子が形成されているが、図面上は省略している。
【0007】カラーフィルター基板101の構造につい
て詳しく説明する。基板本体101Aの液晶層103側
表面上の全面に、所定のパターンで配列された赤(R)
の着色層105R、緑(G)の着色層105G、青
(B)の着色層105Bと遮光層(ブラックマトリック
ス)105Aとからなるカラーフィルター105が形成
されている。カラーフィルター105において、着色層
105R、105G、105Bは表示領域130内に形
成され、表示領域130の外側の領域には遮光層105
Aが形成されている。着色層105R、105G、10
5Bは、それぞれ所定の色に着色されたアクリル系など
の樹脂からなり、遮光層105Aは黒色の樹脂やクロム
等の金属からなっている。
【0008】カラーフィルター105の表面上には、カ
ラーフィルター105を保護するとともに、カラーフィ
ルター基板101の表面を平坦化するための平坦化膜1
06が形成され、平坦化膜106の表面上にはストライ
プ状に複数の電極107が形成されている。電極107
の表面上には、液晶を配向させるための配向膜109が
形成されている。
【0009】次に、対向基板102の構造について説明
する。基板本体102Aの液晶層103側表面上に、ス
トライプ状に複数の電極108が形成され、電極108
の表面上には、配向膜110が形成されている。
【0010】液晶装置100において、電極107、1
08、配向膜109、110は少なくとも表示領域13
0内に形成されている。また、電極107と108とは
互いに交差するように形成されている。
【0011】次に、上記のカラーフィルター105の従
来の形成方法について説明する。
【0012】フォトリソグラフィー法により基板本体1
01Aの表面上に、所定のパターンの遮光層105Aを
形成した後、染色法、顔料分散法などの方法により着色
層105R、105G、105Bを形成することによ
り、カラーフィルター105が形成される。
【0013】染色法は、基板本体101Aの表面上に、
染色基材となるレジストを塗布し、フォトリソ加工によ
り所定のパターンに形成した後、基板本体101Aを染
色液中に浸漬させてレジストを染色することにより、着
色層105R、105G、105Bを形成する方法であ
る。一方、顔料分散法は、基板本体101Aの表面上
に、あらかじめ顔料を分散させて所定の色に着色させた
レジストを塗布し、フォトリソ加工により所定のパター
ンに形成することにより着色層105R、105G、1
05Bを形成する方法である。
【0014】例として、アクリル系などの樹脂のモノマ
ーを主成分とするネガ型のレジストを用いて、顔料分散
法により着色層105R、105G、105Bを形成す
る場合のカラーフィルター105の形成方法を、図10
(a)〜(c)、図11(a)〜(e)に示し、カラーフィルター1
05の形成方法の一例について説明する。図10(a)〜
(c)、図11(a)〜(e)は、概略断面図である。
【0015】図10(a)に示すように、基板本体101
Aの表面上に、黒色顔料、アクリル系などの樹脂のモノ
マー、重合開始剤を主成分としたレジスト200Aを塗
布した後、レジスト200Aを100℃程度に加熱し、
仮焼成を行う。次に、図10(b)に示すように、所定の
パターンが形成されたフォトマスク120Aを用い、所
定の位置のレジスト200Aを露光する。露光された部
分のレジスト200Aは、光重合反応が進行して樹脂が
形成され、溶剤に不溶になる。次いで、レジスト200
Aを現像することにより、図10(c)に示すように、所
定のパターンの遮光層105Aが形成される。
【0016】次に、図11(a)に示すように、基板本体
101Aの表面上の全面に、赤色顔料、アクリル系など
の樹脂のモノマー、重合開始剤を主成分としたレジスト
200Rを塗布した後、レジスト200Rを100℃程
度に加熱し、仮焼成を行う。
【0017】次に、図11(b)に示すように、所定のパ
ターンが形成されたフォトマスク120Rを用い、所定
の位置のレジスト200Rを露光する。露光された部分
のレジスト200Rは、光重合反応が進行して樹脂が形
成され、溶剤に不溶になる。
【0018】このとき、フォトマスク120Rの位置が
ずれることによって、最終的に製造される液晶装置10
0において、遮光層105Aと着色層105Rとの間に
隙間が形成され、その部分から光が漏れて表示品質が悪
化することを防止するために、最終的に着色層105R
が形成される領域よりも若干広い領域のレジスト200
Rの露光を行う。
【0019】次に、図11(c)に示すように、レジスト
200Rの現像を行うことにより、露光されて溶剤に不
溶となった部分のみが残存し、着色層205Rが形成さ
れる。このとき形成される着色層205Rは、最終的に
着色層105Rが形成される領域よりも若干広い領域に
形成されていて、図11(c)に示すように、着色層20
5Rの一部分(端部)は遮光層105Aの上に重なって
形成されている。
【0020】次に、着色層205Rの赤色が、この後形
成される他の着色層の色と混色することを防止するた
め、着色層205Rを例えば250℃程度で1時間程
度、熱処理することにより、樹脂を架橋させる。
【0021】次に、緑色顔料、青色顔料を含有するレジ
ストを用いて、図11(a)〜(c)で示した工程を同様に繰
り返すことにより、図11(d)に示すように、赤、緑、
青の3種類の着色層205R、205G、205Bが形
成される。着色層205G、205Bについても着色層
205Rと同様、最終的に着色層105G、105Bが
形成される領域よりも若干広い領域に形成されていて、
図11(d)に示すように、着色層205G、205Bの
一部分(端部)は遮光層105Aの上に重なって形成さ
れている。遮光層105Aの上に重なって形成された着
色層205R、205G、205Bの厚みは0.8〜
1.5×10-6m(0.8〜0.9μm)程度となって
いる。
【0022】最後に、図11(e)に示すように、着色層
205R、205G、205B、遮光層105Aが形成
された基板本体101Aの表面を機械的に研磨すること
により、表面が平坦化されたカラーフィルター105が
形成される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のカラーフ
ィルター105の形成方法において、一般に遮光層10
5Aの方が、着色層105R、105G、105Bより
も硬いため、着色層205R、205G、205Bと遮
光層105Aとが形成された基板本体101Aの表面を
研磨する際に、遮光層105Aよりも着色層205R、
205G、205Bの方が大きく削られる場合がある。
また、着色層105R、105G、105Bの硬度も色
により異なっているため、硬度の低い着色層がそれ以外
の着色層あるいは遮光層105Aよりも大きく削られる
場合がある。
【0024】例として、すべての着色層が遮光層105
Aよりも大きく削られた場合のカラーフィルター105
表面を拡大した概略断面構造を図12に示す。
【0025】図12に示すように、遮光層105Aの表
面は平坦に形成されているが、着色層105R、105
G、105Bは各着色層において中央部に近くなるほど
膜厚が薄くなっていて、膜厚に分布を有するものとなっ
ている。
【0026】着色層105R、105G、105Bの表
面粗さは、例えば0.3〜0.4×10-6m(0.3〜
0.4μm)程度となっている。カラーフィルター10
5の膜厚は、1.0〜1.5×10-6m(1.0〜1.
5μm)程度であるので、この値は大きいものとなって
いる。
【0027】そのため、カラーフィルター105の表面
上に平坦化膜106を形成してもカラーフィルター基板
101の表面が平坦化されない場合がある。カラーフィ
ルター基板101の表面が凹凸を有していると、液晶装
置100のセルギャップに分布が生じ、液晶装置100
の表示性能が悪化する恐れがある。
【0028】例えば、STN(Super Twisted Nematic)
型液晶を用いた液晶装置においては、Δn・d値(但
し、Δnは液晶の複屈折率、dはセルギャップ)の変化
により光の透過率が変化することが知られており、Δn
・d値の変化、すなわちセルギャップdの分布が大きい
と光透過率すなわち明るさに分布が発生するため、コン
トラストが低下して、色むらが生じ、表示品質が悪化す
るという問題がある。
【0029】セルギャップの分布に起因する表示品質悪
化の問題は、強誘電性液晶や双安定性を有する液晶など
を用いた液晶装置などにおいても生じる問題である。
【0030】カラーフィルター105表面の凹凸に起因
する上記の問題は、従来、平坦化膜106表面を研磨す
ることにより回避しているが、生産効率を低下させると
いう問題点を有している。
【0031】以上の問題は、特に、単純マトリックス型
の液晶装置において顕著な問題であるが、いかなる液晶
装置においても生じる問題である。また、以上の問題
は、液晶装置に限った問題ではなく、電気光学材料層を
挟持する2枚の基板を所定間隔で貼着した構造のエレク
トロルミネッセンス、プラズマディスプレイ等の電気光
学装置においても生じる問題である。
【0032】そこで、本発明は、少なくとも表示が行わ
れる部分を平坦化することができるカラーフィルターの
形成方法を提供することを目的とする。すなわち、本発
明は、少なくとも着色層の表面を平坦化することができ
るカラーフィルターの形成方法を提供することを目的と
する。また、この方法により形成されたカラーフィルタ
ーを備えることにより、少なくとも表示が行われる部分
のセルギャップを均一化することができ、表示品質が優
れた電気光学装置を提供することを目的とする。
【0033】さらに、この電気光学装置を備えることに
より、表示品質の優れた電子機器を提供することを目的
とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、基板本体の表面上に、着色層
と遮光層とを具備してなるカラーフィルターを形成する
に際し、前記基板本体の表面上に、所定のパターンの前
記着色層を形成する工程と、前記着色層を形成した前記
基板本体の表面上に、少なくとも隣接する前記着色層の
間を覆うように、前記着色層よりも低い硬度を有する前
記遮光層を形成する工程と、前記着色層と前記遮光層と
を形成した前記基板本体の表面を研磨することにより、
表面が平坦化された着色層を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0035】上記の手段において、前記遮光層を形成す
る工程において、前記遮光層の一部分を前記着色層に重
ねるように、前記遮光層を形成することを特徴とする。
【0036】また、前記着色層が所定の色に着色された
樹脂からなり、前記遮光層が黒色に着色された樹脂から
なることを特徴とする。
【0037】以上の手段によれば、基板本体の表面上に
平坦な着色層を形成した後、少なくとも隣接する着色層
の間を覆うように、着色層よりも低い硬度を有する遮光
層を形成することにより、着色層と遮光層とを形成した
基板本体の表面を研磨する際に、着色層が過剰に研磨さ
れることを防止することができ、少なくとも着色層の表
面を平坦化することができるカラーフィルターの形成方
法を提供することができる。
【0038】また、着色層の硬度と遮光層の硬度の差を
大きくすることにより、着色層と遮光層とを形成した基
板本体の表面を研磨する際に、遮光層のみを研磨するこ
とができ、この場合には着色層が研磨されない(または
過剰に研磨されない)ので、より着色層の表面を平坦化
することができる。
【0039】さらに、遮光層のみを研磨することによ
り、着色層の上に形成された遮光層のみを除去すること
ができ、この場合にはカラーフィルターの全面を平坦化
することができる。
【0040】また、本発明のカラーフィルターの形成方
法により形成されたカラーフィルターを備えることによ
り、電気光学材料層を挟持する対向する2枚の基板本体
のうち、一方の基板本体の表面上に、少なくとも着色層
と遮光層とからなるカラーフィルターが形成されてなる
電気光学装置において、前記遮光層が前記着色層よりも
低い硬度を有することを特徴とする電気光学装置を提供
することができる。この電気光学装置は、少なくとも表
示が行われる部分のセルギャップが均一化され、表示品
質が優れたものとなる。
【0041】さらに、この電気光学装置を備えることに
より、表示品質の優れた電子機器を提供することができ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、電気光学装置の例として液
晶装置を取り上げて、本発明に係る実施形態について詳
細に説明する。
【0043】図1〜図4に基づき、本発明に係る実施形
態のSTN(Super Twisted Nematic)型液晶を用いた単
純マトリックス型の液晶(表示)装置10の構造を説明
する。図1は液晶装置10の概略断面図、図2は液晶装
置10の下側基板の構造を示す概略平面図、図3は液晶
装置10の上側基板の構造を示す概略平面図である。ま
た、図4は液晶装置10のカラーフィルターの構造を拡
大して示す概略平面図である。なお、図1は、液晶装置
10を図2、図3のA−A’線に沿って切断したときの
断面図である。また、図1〜図4において、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層
や各部材の縮尺は実際のものとは異なるように表してい
る。
【0044】図1〜図3において、液晶装置10の表示
領域(画素領域)を符号30で示している。液晶装置1
0において、表示領域30より外側の領域が非表示領域
になっている。
【0045】はじめに、図1に基づき、液晶装置10の
断面構造を説明する。
【0046】図1に示すように、カラーフィルター15
を備えたカラーフィルター基板(下側基板)11と対向
基板(上側基板)12とがそれぞれの基板の周縁部にお
いてシール材14を介して所定間隔で貼着され、カラー
フィルター基板11、対向基板12間にSTN型の液晶
層(電気光学材料層)13が挟持されている。
【0047】カラーフィルター基板11は、ガラスやプ
ラスチックフィルム等からなる基板本体11Aと、その
液晶層13側表面上に順次積層形成されたカラーフィル
ター15と平坦化膜16と電極17と配向膜19とから
構成されている。対向基板12は、ガラスやプラスチッ
クフィルム等からなる基板本体12Aと、その液晶層1
3側表面上に順次積層形成された電極18と配向膜20
とから構成されている。また、液晶装置10において、
カラーフィルター基板11、対向基板12間には、液晶
セルのセルギャップを均一化するために、二酸化珪素、
ポリスチレン等からなる多数の球状のスペーサー21が
配置されている。
【0048】また、カラーフィルター基板11、対向基
板12の外側には位相差板、偏光板などの光学素子が形
成されているが、図面上は省略している。
【0049】カラーフィルター基板11の構造について
詳しく説明する。基板本体11Aの液晶層13側表面上
において、少なくとも表示領域30内には所定のパター
ンで配列された赤(R)の着色層15R、緑(G)の着
色層15G、青(B)の着色層15Bと遮光層(ブラッ
クマトリックス)15Aとからなるカラーフィルター1
5が形成されている。図1には、例として、基板本体1
1Aの表面上の全面にカラーフィルター15が形成され
た場合について図示している。カラーフィルター15に
おいて、着色層15R、15G、15Bは表示領域30
内にのみ形成され、表示領域30の外側には遮光層15
Aのみが形成されている。なお、図1に示すカラーフィ
ルター15の形成領域及びパターンは一例であって、本
発明はこれに限定されるものではない。また、カラーフ
ィルター15の平面構造については後述する。
【0050】本実施形態において、着色層15R、15
G、15Bは、それぞれ所定の色に着色されたアクリル
系などの樹脂からなり、遮光層15Aは、黒色に着色さ
れたアクリル系などの樹脂からなっている。さらに、本
実施形態において、遮光層15Aが、着色層15R、1
5G、15Bよりも低い硬度を有する樹脂からなってい
る。
【0051】遮光層15Aと着色層15R、15G、1
5Bとは異なる種類の樹脂からなっていても良いし、同
じ種類の樹脂からなっていても良い。遮光層15Aが着
色層15R、15G、15Bと同じ種類の樹脂からなっ
ていて、かつ遮光層15Aが着色層15R、15G、1
5Bよりも低い硬度を有するものである場合には、遮光
層15Aは着色層15R、15G、15Bよりも重合度
や架橋度の低い樹脂からなっている。
【0052】カラーフィルター15の表面上には、カラ
ーフィルター15を保護するとともに、カラーフィルタ
ー基板11の表面を平坦化するための有機膜などからな
る平坦化膜16が形成されている。平坦化膜16は基板
本体11Aの表面上の全面に形成されている。平坦化膜
16の表面上には、ストライプ状に、インジウム錫酸化
物、アルミニウム、銀等からなる複数の電極17が形成
されている。電極17の表面上には、液晶を配向させる
ための配向膜19が形成されている。基板本体11Aの
表面上において、電極17、配向膜19は少なくとも表
示領域30内に形成されている。
【0053】対向基板12の構造について説明する。基
板本体12Aの液晶層13側表面上において、少なくと
も表示領域30内には、ストライプ状に、インジウム錫
酸化物などからなる複数の電極18が形成され、電極1
8の表面上には配向膜20が形成されている。
【0054】液晶装置10において、電極17と18と
は互いに交差するように形成されている。また、電極1
7の一方の端部には後述する引回し配線17aが接続さ
れているが、図1では簡略化のため省略している。ま
た、電極18の一方の端部にも後述する引回し配線18
aが接続されている。
【0055】次に、図2、図3に基づき、液晶装置10
の平面構造を説明する。
【0056】図2、図3に示すように、カラーフィルタ
ー基板11、対向基板12の外周部は非表示領域とな
り、それより内側が表示領域30となっている。表示領
域30の外側において、カラーフィルター基板11、対
向基板12の周縁部にはシール材14が形成されている
が、図面上は簡略化のため省略している。
【0057】表示領域30に形成された電極17、18
の一方の端部には、それぞれ引回し配線17a、18a
が接続されている。引回し配線17a、18aは、基板
本体11A、12Aの表面上において、表示領域30の
外側(すなわち非表示領域)に設けられている。
【0058】図2に示すように、引回し配線17aは基
板本体11Aの表面上において、表示領域30の図示左
側と図示右側の2つの領域に形成されている。引回し配
線17aが形成される領域を引回し配線領域31a、3
1bとする。一方、図3に示すように、引回し配線18
aは基板本体12Aの表面上において、表示領域30の
図示下側の領域に形成されている。引回し配線18aが
形成される領域を引回し配線領域32とする。
【0059】電極17、18は、それぞれ引回し配線1
7a、18aを介して外部接続用端子部に接続されてい
る。液晶装置10を電子機器に実装する工程が容易とな
るため、外部接続用端子部は一方の基板本体の表面上に
のみ設けられていることが望ましい。
【0060】例として、外部接続用端子部を基板本体1
2Aの表面上にのみ設けた場合について説明する。図3
に示すように、基板本体12Aの端部中央に、上側電極
(18)用外部接続用端子部35、その両側に下側電極
(17)用外部接続用端子部36が設けられている。下
側電極用外部接続用端子部36は引回し配線領域31
a、31bに対応しているので、2箇所に分けて設けら
れている。
【0061】引回し配線18aは上側電極用外部接続用
端子部35に接続され、電極18は引回し配線18aを
介して外部接続用端子部35に接続されている。一方、
引回し配線17aはカラーフィルター基板11と対向基
板12間に設けられている導通部材34に接続されてい
る。導通部材34は引回し配線領域31a、31bに対
応しているので、2箇所に設けられている。導通部材3
4は、プラスチックボールにニッケルなどがコーティン
グされた導通粒子とバインダー(熱硬化性樹脂、光硬化
性樹脂等)とからなる導電材などからなり、導通部材3
4は基板本体12Aの表面上に設けられている下側電極
用外部接続用端子部36に電気的に接続されている。電
極17は引回し配線17a、導通部材34を介して外部
接続用端子部36に接続されている。
【0062】ここで、図4に基づき、液晶装置10のカ
ラーフィルター15の平面構造について説明する。な
お、図4に示すカラーフィルター15のパターンは一例
であって、本発明はこれに限定されるものではない。
【0063】液晶装置10において、各着色層15R、
15G、15Bは、1本の電極17と1本の電極18と
が交差する領域に対応して形成され、隣接する着色層間
に遮光層15Aが形成されている。図4に示すように、
図示横方向には、図示左方向から赤の着色層15R、緑
の着色層15G、青の着色層15Bが繰り返し形成され
ていて、図示縦方向には、同じ色の着色層が形成されて
いる。なお、赤の着色層15R、緑の着色層15G、青
の着色層15Bからなる3個の着色層で一画素となり、
1つの表示が可能となっている。
【0064】次に、液晶装置10のカラーフィルター1
5を例として、本実施形態のカラーフィルターの形成方
法について説明する。
【0065】カラーフィルター15は、染色法、顔料分
散法などにより形成される。染色法は、基板本体11A
の表面上に、染色基材となるレジストを塗布し、フォト
リソ加工により所定のパターンに形成した後、基板本体
11Aを染色液中に浸漬させてレジストを染色すること
により、着色層15R、15G、15B及び遮光層15
Aを形成する方法である。一方、顔料分散法は、基板本
体11Aの表面上に、あらかじめ顔料を分散させて所定
の色に着色させたレジストを塗布し、フォトリソ加工に
より所定のパターンに形成することにより着色層15
R、15G、15B及び遮光層15Aを形成する方法で
ある。
【0066】例として、着色層15R、15G、15B
及び遮光層15Aの原料として、同じ種類のアクリル系
などの樹脂のモノマーを主成分とするネガ型のレジスト
を用いて、顔料分散法によりカラーフィルター15を形
成する場合の、カラーフィルター15の形成方法を図5
(a)〜(d)、図6(a)〜(d)に示し、本実施形態のカラーフ
ィルター15の形成方法の一例について説明する。図5
(a)〜(d)、図6(a)〜(d)は、概略断面図である。
【0067】図5(a)に示すように、基板本体11Aの
表面上の全面に、赤色顔料、アクリル系などの樹脂のモ
ノマー、重合開始剤を主成分としたレジスト50Rを塗
布した後、レジスト50Rを100℃程度に加熱し、仮
焼成を行う。
【0068】次に、図5(b)に示すように、赤の着色層
15Rのパターンが形成されたフォトマスク60Rを用
い、所定の位置のレジスト50Rを露光する。露光され
た部分のレジスト50Rは、光重合反応が進行して樹脂
が形成され、溶剤に不溶になる。
【0069】次に、図5(c)に示すように、レジスト5
0Rの現像を行うことにより、露光されて溶剤に不溶と
なった部分のみが残存するので、所定のパターンの着色
層15Rが形成される。
【0070】次に、着色層15Rの赤色が、この後形成
される他の着色層15G、15Bの色あるいは遮光層1
5Aの黒色と混色することを防止するため、着色層15
Rを200〜250℃で0.5〜2.0時間、熱処理す
ることにより、樹脂を架橋させる。
【0071】このとき、着色層15Rの鉛筆硬度は例え
ば3Hになる。
【0072】緑色顔料、青色顔料を含有するレジストを
用いて、図5(a)〜(c)で示した工程を同様に繰り返すこ
とにより、図5(d)に示すように、所定のパターンの
赤、緑、青の3種類の着色層15R、15G、15Bが
形成される。
【0073】次に、図6(a)に示すように、基板本体1
1Aの表面上の全面に、黒色顔料、アクリル系などの樹
脂のモノマー、重合開始剤を主成分としたレジスト50
Aを塗布した後、レジスト50Aを100℃程度に加熱
し、仮焼成を行う。
【0074】次に、図6(b)に示すように、所定のパタ
ーンが形成されたフォトマスク60Aを用い、所定の位
置のレジスト50Aを露光する。露光された部分のレジ
スト50Rは、光重合反応が進行して樹脂が形成され、
溶剤に不溶になる。
【0075】このとき、フォトマスク60Aの位置がず
れることによって、最終的に製造される液晶装置10に
おいて、遮光層15Aと着色層15R、15G、15B
との間に隙間が形成され、その部分から光が漏れて表示
品質が悪化することを防止するために、最終的に遮光層
15Aが形成される領域よりも若干広い領域のレジスト
50Aの露光を行う。
【0076】次に、図6(c)に示すように、レジスト5
0Aの現像を行うことにより、露光されて溶剤に不溶と
なった部分のみが残存し、遮光層55Aが形成される。
このとき形成される遮光層55Aは、最終的に遮光層1
5Aが形成される領域よりも若干広い領域に形成されて
いて、図6(c)に示すように、遮光層55Aの一部分
(端部)は着色層15R、15G、15Bの上に重なっ
て形成されている。
【0077】次に、遮光層55Aの黒色が、着色層15
R、15G、15Bの色と混色することを防止するた
め、遮光層55Aを所定の温度で所定時間、熱処理する
ことにより、樹脂を架橋させる。
【0078】このとき、遮光層55Aの硬度が、着色層
15R、15G、15Bの硬度よりも低くなるように遮
光層55Aの架橋を行う。例えば、着色層15R、15
G、15Bの鉛筆硬度が3Hの場合には、遮光層55A
の鉛筆硬度が2Hなどになるように遮光層55Aを架橋
する。
【0079】遮光層55Aの硬度を着色層15R、15
G、15Bの硬度よりも低くするためには、着色層15
R、15G、15Bを架橋させたときよりも、処理温度
を低くする、処理時間を短くするなどして、遮光層55
Aの架橋度が着色層15R、15G、15Bの架橋度よ
りも低くなるように、遮光層55Aの架橋を行う。例え
ば、遮光層55Aを150〜180℃で0.5〜2.0
時間熱処理することにより、遮光層55Aの架橋を行
う。
【0080】次に、図6(d)に示すように、着色層15
R、15G、15B、遮光層55Aが形成された基板本
体11Aの表面を、オスカー型研磨機等を用いて機械的
に研磨することによりカラーフィルター15が形成され
る。
【0081】図6(d)に示すカラーフィルター15を拡
大した断面構造を図7に示す。本実施形態のカラーフィ
ルターの形成方法によれば、着色層15R、15G、1
5Bが過剰に研磨されることを防止することができるの
で、図7に示すように、少なくとも着色層15R、15
G、15Bの表面が平坦化されたカラーフィルター15
が形成される。
【0082】上記のカラーフィルター15の形成方法に
おいて、樹脂の架橋反応を制御し、着色層15R、15
G、15Bの硬度と遮光層55Aの硬度の差を大きくす
ることにより、着色層15R、15G、15Bと遮光層
15Aとを形成した基板本体11Aの表面を研磨する際
に、遮光層55Aのみを研磨することができる。この場
合には、着色層15R、15G、15Bが研磨されない
ので、より着色層15R、15G、15Bの表面が平坦
化されたカラーフィルター15を形成することができ
る。
【0083】さらに、遮光層55Aのみを研磨すること
により、着色層15R、15G、15Bの上に形成され
た遮光層55Aのみを除去することができ、この場合に
はカラーフィルター15の全面を平坦化することができ
る。
【0084】液晶装置10のセルギャップを均一化する
ためには、カラーフィルター15の表面粗さを0.1×
10-6m(0.1μm)以下にすることが望ましい。
【0085】また、上記のカラーフィルター15の形成
方法においては、遮光層55を架橋させる際に遮光層5
5Aの硬度を制御する方法について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。レジスト50Aの露
光工程において、光照射条件を制御し、樹脂の重合度を
制御することにより、遮光層55Aの硬度を制御するこ
ともできる。
【0086】また、上記のカラーフィルター15の形成
方法においては、着色層15R、15G、15Bと遮光
層15Aとが同じ種類の樹脂からなる場合についてのみ
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
着色層15R、15G、15Bと遮光層15Aとが異な
る種類の樹脂からなる場合には、遮光層15A(55
A)の硬度が、着色層15R、15G、15Bの硬度よ
りも低くなるように、遮光層15A、着色層15R、1
5G、15Bの原料を選定し、同様にカラーフィルター
15を形成すればよい。
【0087】また、上記のカラーフィルター15の形成
方法においては、モノマーを主成分とするネガ型のレジ
ストを用いる場合についてのみ説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、いかなるタイプのレジス
トを用いる場合にも適用することができる。
【0088】本実施形態のカラーフィルターの形成方法
によれば、基板本体の表面上に平坦な着色層を形成した
後、着色層と一部分が重なるように、着色層よりも低い
硬度を有する遮光層を形成することにより、着色層と遮
光層とを形成した基板本体の表面を研磨する際に、着色
層が過剰に研磨されることを防止することができるの
で、少なくとも着色層の表面を平坦化することができ
る。
【0089】また、着色層の硬度と遮光層の硬度の差を
大きくすることにより、着色層と遮光層とを形成した基
板本体の表面を研磨する際に、遮光層のみを研磨するこ
とができ、この場合には着色層が研磨されない(または
過剰に研磨されない)ので、より着色層の表面を平坦化
することができる。
【0090】さらに、遮光層のみを研磨することによ
り、着色層の上に形成された遮光層のみを除去すること
ができ、この場合にはカラーフィルターの全面を平坦化
することができる。
【0091】また、本実施形態のカラーフィルターの形
成方法により形成されたカラーフィルター15を備えた
液晶装置10は、セルギャップが均一化され、表示品質
の優れたものとなる。
【0092】なお、本実施形態においては、顔料分散法
によりカラーフィルター15を形成する方法についての
み説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、染色法などによりカラーフィルター15を形成する
場合にも適用することができる。
【0093】また、本実施形態においては、カラーフィ
ルター15が下側の基板11に設けられた液晶装置につ
いてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、本発明はカラーフィルター15が対向基板12
に設けられた液晶装置にも適用することができる。
【0094】また、本実施形態においては、STN型液
晶を用いた液晶装置についてのみ説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、本発明は強誘電性液晶
や双安定性を有する液晶などを用いた液晶装置にも有効
である。
【0095】また、本実施形態においては、単純マトリ
ックス型の液晶装置についてのみ説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、TFD(Thin Film Di
ode)素子に代表される2端子型素子やTFT(Thin-Fi
lm Transistor)素子に代表される3端子型素子を用い
るアクティブマトリックス型の液晶装置などいかなる駆
動方式の液晶装置にも適用することができる。
【0096】また、本発明は液晶装置に限定されるもの
ではなく、電気光学材料層を挟持する2枚の基板を所定
間隔で貼着した構造のエレクトロルミネッセンス、プラ
ズマディスプレイ等の電気光学装置においても適用する
ことができる。
【0097】次に、本発明の前記の実施形態の液晶装置
10を備えた電子機器の具体例について説明する。
【0098】図8(a)は携帯電話の一例を示した斜視図
である。図8(a)において、300は携帯電話本体を示
し、301は前記の液晶装置10を備えた液晶表示部を
示している。
【0099】図8(b)はワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図8(b)
において、400は情報処理装置、401はキーボード
などの入力部、403は情報処理本体、402は前記の
液晶装置10を備えた液晶表示部を示している。
【0100】図8(c)は腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図8(c)において、500は時計本体
を示し、501は前記の液晶装置10を備えた液晶表示
部を示している。
【0101】図8(a)〜(c)に示すそれぞれの電子機器
は、前記の液晶装置10を備えたものであるので、表示
品質の優れたものとなる。
【0102】
【実施例】着色層及び遮光層の原料として、アクリル系
樹脂のモノマーを主成分とするネガ型のレジストを用い
て、顔料分散法により、ソーダガラスからなる基板本体
の表面上に、カラーフィルターの形成を行った。実施形
態で説明したように、基板本体の表面上に着色層を形成
した後、遮光層を形成し、その後、オスカー型研磨機を
用いて着色層と遮光層を形成した基板本体の表面の研磨
を行った。
【0103】以下の比較例、実施例において、着色層と
遮光層の架橋条件を変えてカラーフィルターの形成を行
ったときの架橋条件と形成されたカラーフィルターの硬
度と表面粗さについて説明する。
【0104】(比較例)着色層の架橋は、着色層を24
0℃で1時間熱処理することにより行った。また、遮光
層の架橋は、遮光層を240℃で1時間熱処理すること
により行った。
【0105】形成されたカラーフィルターの着色層と遮
光層の鉛筆硬度を測定したところ、いずれも3Hであっ
た。また、形成されたカラーフィルターの表面粗さは
0.15〜0.20×10-6m(0.15〜0.20μ
m)ほどであった。
【0106】(実施例)着色層の架橋は、着色層を24
0℃で1時間熱処理することにより行った。また、遮光
層の架橋は、遮光層を180℃で0.5時間熱処理する
ことにより行った。
【0107】形成されたカラーフィルターの着色層と遮
光層の鉛筆硬度を測定したところ、着色層の鉛筆硬度は
3H、遮光層の鉛筆硬度は2Hであった。また、形成さ
れたカラーフィルターの表面粗さは0.1×10-6
(0.1μm)以下であった。
【0108】比較例、実施例の結果から、カラーフィル
ターの形成工程において、着色層と遮光層の架橋条件を
制御することにより、着色層と遮光層の硬度を制御でき
ることが示唆された。また、遮光層の硬度を着色層の硬
度より低くすることにより、表面が平坦化されたカラー
フィルターを形成できることが示唆された。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板本体の表面上に平坦な着色層を形成した後、少なくと
も隣接する着色層の間を覆うように、着色層よりも低い
硬度を有する遮光層を形成することにより、着色層と遮
光層とを形成した基板本体の表面を研磨する際に、着色
層が過剰に研磨されることを防止することができるの
で、少なくとも着色層の表面を平坦化することができる
カラーフィルターの形成方法を提供することができる。
【0110】また、着色層の硬度と遮光層の硬度の差を
大きくすることにより、着色層と遮光層とを形成した基
板本体の表面を研磨する際に、遮光層のみを研磨するこ
とができ、この場合には着色層が研磨されない(または
過剰に研磨されない)ので、より着色層の表面を平坦化
することができる。
【0111】さらに、遮光層のみを研磨することによ
り、着色層の上に形成された遮光層のみを除去すること
ができ、この場合にはカラーフィルターの全面を平坦化
することができる。
【0112】また、本発明のカラーフィルターの形成方
法により形成されたカラーフィルターを備えることによ
り、セルギャップが均一化され、表示品質が優れた電気
光学装置を提供することができる。さらに、この電気光
学装置を備えることにより、表示品質の優れた電子機器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置の構造を示す概略断面図である。
【図2】 図2は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置のカラーフィルター基板の構造を示
す概略平面図である。
【図3】 図3は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置の対向基板の構造を示す概略平面図
である。
【図4】 図4は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置のカラーフィルターの構造を拡大し
て示す概略平面図である。
【図5】 図5(a)〜(d)は、本発明に係る実施形態のカ
ラーフィルターの形成方法を示す工程図である。
【図6】 図6(a)〜(d)は、本発明に係る実施形態のカ
ラーフィルターの形成方法を示す工程図である。
【図7】 図7は、図6(d)を拡大して示す概略断面図
である。
【図8】 図8(a)は上記実施形態の液晶装置を備えた
携帯電話の一例を示す図、図8(b)は上記実施形態の液
晶装置を備えた携帯型情報処理装置の一例を示す図、図
8(c)は上記実施形態の液晶装置を備えた腕時計型電子
機器の一例を示す図である。
【図9】 図9は、カラーフィルターを備えた従来の単
純マトリックス型の液晶装置の概略断面図である。
【図10】 図10(a)〜(c)は、従来のカラーフィルタ
ーの形成方法の一例を示す工程図である。
【図11】 図11(a)〜(e)は、従来のカラーフィルタ
ーの形成方法の一例を示す工程図である。
【図12】 図12は、従来のカラーフィルターの表面
を拡大した概略断面図の一例である。
【符号の説明】
10 液晶(表示)装置(電気光学
装置) 11 カラーフィルター基板(下側
基板) 12 対向基板(上側基板) 11A、12A 基板本体 13 液晶層(電気光学材料層) 14 シール材 15 カラーフィルター 15R、15G、15B 着色層 15A、55A 遮光層(ブラックマトリック
ス) 16 平坦化膜 17、18 電極 17a、18a 引回し配線 19、20 配向膜 21 スペーサー 30 表示領域(画素領域) 31a、31b、32 引回し配線領域 34 導通部材 35 上側電極用外部接続用端子部 36 下側電極用外部接続用端子部 50R、50A レジスト 60R、60A フォトマスク 70 オスカー型研磨機 71 基板ホルダー 72 研磨プレート
フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA11 BA12 BA43 BA45 BA47 BA48 BB01 BB14 BB15 BB28 BB44 2H091 FA02Y FA35Y FB02 FC05 FC10 FC15 GA01 GA06 GA08 GA13 HA10 LA30 5C094 AA43 BA43 CA19 CA24 DA13 EA04 EA05 EA07 EB02 EC03 ED03 ED15 HA03 HA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体の表面上に、着色層と遮光層と
    を具備してなるカラーフィルターを形成するに際し、 前記基板本体の表面上に、所定のパターンの前記着色層
    を形成する工程と、 前記着色層を形成した前記基板本体の表面上に、少なく
    とも隣接する前記着色層の間を覆うように、 前記着色層よりも低い硬度を有する前記遮光層を形成す
    る工程と、 前記着色層と前記遮光層とを形成した前記基板本体の表
    面を研磨することにより、表面が平坦化された着色層を
    形成する工程とを有することを特徴とするカラーフィル
    ターの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記遮光層を形成する工程において、前
    記遮光層の一部分を前記着色層に重ねるように、前記遮
    光層を形成することを特徴とする請求項1記載のカラー
    フィルターの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記着色層と前記遮光層とを形成した前
    記基板本体の表面を研磨する際に、前記遮光層のみを研
    磨することを特徴とする請求項2記載のカラーフィルタ
    ーの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記遮光層のみを研磨することにより、
    前記着色層の上に形成された前記遮光層のみを除去する
    ことを特徴とする請求項3記載のカラーフィルターの形
    成方法。
  5. 【請求項5】 電気光学材料層を挟持する対向する2枚
    の基板本体のうち、一方の基板本体の表面上に、少なく
    とも着色層と遮光層とからなるカラーフィルターが形成
    されてなる電気光学装置において、 前記遮光層が、前記着色層よりも低い硬度を有すること
    を特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記着色層が所定の色に着色された樹脂
    からなり、前記遮光層が黒色に着色された樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項5記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の電気光学装
    置を備えたことを特徴とする電子機器。
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