JP2003195078A - 高分子光導波路の製造方法 - Google Patents
高分子光導波路の製造方法Info
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Abstract
に伴う形状の変化を防止し、優れた印刷品質で光導波路
形成ができ、また、印刷を繰り返しても優れた品質を維
持することが可能であり、よって、容易となり、低コス
トでの高分子光導波路の製造方法を提供する。 【構成】コアとクラッドが紫外線により硬化する高分子
導波路において、凹版25の凹部26に高分子光導波路
材11を充填し、ブランケット21に転移させると共
に、該高分子光導波路材11にUV照射を行い、この
後、ブランケット21からガラスエポキシ基板10に転
移させ高精度パターンの光導波路を形成する。なお、紫
外線を前記ブランケットおよび/または凹版の裏面から
照射することも含まれる。
Description
に用いられる高分子光導波路の製造方法に関し、より詳
しくは、量産性に優れ製造コストが低く、且つ高精度な
コアとクラッドからなる高分子光導波路の製造方法に関
する。
々増大する傾向にあり、現在では1GHzオーダーのも
のが出現するに至っている。この結果、従来のボード内
やシステム内の電気伝送のままでは、速度制限を受けて
しまい、システム性能を阻害する原因となっていた。こ
うした速度制限は電気伝送による高周波減衰、インピー
ダンスの不整合、クロストーク、グランド雑音などの影
響により生じていた。更に、テラビット/秒の性能が求
められてくると、電気伝送の場合、誘電損失と表皮効果
に起因する高周波減衰のため、高速化と共にボード内で
の許容伝送距離が短くなる課題もあった。
ト基板の銅による電気配線の一部を光ファイバー又は光
導波路に置き換え電気信号の変わりに光信号を利用する
ことが行われ始めている。なぜなら、光伝送ではインピ
ーダンスの不整合といった上記の悪影響を無視でき、又
許容伝送距離が伝送速度に依存しないからである。
に用いられる光導波路は、通常光信号の通過するコア部
が該コア部よりも屈折率の低いクラッドの中に埋め込ん
だ構造とし、一般にプリント基板上面に設けられ、レー
ザダイオードやフォトダイオードといった送受信光デバ
イスによって光伝送が行われる。
性が極めて良好であるため、プリント基板に光導波路と
して用いた場合も波長1.3μmにおいて0.1dB/c
m以下の低損失を達成している。しかし、その光導波路
の作成には長時間を必要とすることや、作成時に高温が
必要である、大面積化が困難であるなどの製造上の問題
点がある。
形成が可能であり、ポリイミドなどの耐熱性の高い材料
を用いることも可能になってきている。ポリイミドを光
学材料として適用していくには透明性が優れ、屈折率が
自由に制御できることが重要である。これに対応する材
料として特開平7−239422号公報で示されている
フッ素化ポリイミドが開発されている。これらのポリイ
ミドに代表される高分子光導波路の製造方法は導波路
(主にコア)パターン形成時に反応性イオンエッチング
を用いるのが主流であるが、こうした作成工程は複雑で
高分子材の使用という、低コスト化へのメリットを生か
しきれない欠点があった。従って、高分子材料特有の性
質を活かした簡便な光導波路の製造方法が望まれてい
た。
成された凹版に対しブランケットの回転する方向を傾
け、通常ブランケットの回転する方向と溝の方向が一致
している場合に比べて、左右の形状を非対称に変化させ
る方式を示している。しかし、このままでは光導波路と
して用いることは出来ず、印刷転移工程後に、光導波路
として必要な加工を行っていた。
うに高分子導波路の作製における課題を解決した、加工
性に優れ安価な高分子光導波路の製造方法を提供するこ
とにある。
する高分子導波路の製造方法に関するもので、請求項1
に記載の発明は、コアとクラッドを基板表面に設ける高
分子光導波路の製造方法であって、凹版表面の凹部に充
填された紫外線硬化型光導波路材をブランケットの表面
に転移させるとともに、前記高分子光導波路材に紫外線
を照射し、次いでこの高分子光導波路材をブランケット
から基板表面に転移させ光配線を形成することを特徴と
する高分子光導波路の製造方法である。また、請求項2
に記載の発明は、紫外線を前記ブランケットおよび/ま
たは凹版の裏面から照射することを特徴とする請求項1
記載の高分子光導波路の製造方法である。また、請求項
3に記載の発明は、凹版表面の凹部に充填された紫外線
硬化型導波路材をブランケットの表面に転移させる第一
工程と、前記高分子光導波路材をブランケットから基板
の表面に転移させる第二工程からなり、第一転移工程が
ブランケットを凹版の表面に接触させた状態で回転さ
せ、また第二転移工程が前記ブランケットを基板表面に
接触させた状態で回転させることを特徴とする請求項1
乃至2記載の高分子光導波路の製造方法である。
げて、本発明を更に詳細に説明する。本発明の高分子光
導波路の製造方法において、紫外線が照射されるタイミ
ングは凹版の凹部に充填された紫外線硬化型導波路材が
ブランケットの表面に転移されたと同時である。
1に示すように、ブランケット胴21の内部に設置され
た光源22からブランケット胴21およびブランケット
23を通じて高分子光導波路材11に対して紫外線を照
射する方法があげられる。この場合、ブランケット胴2
1には紫外線を透過させる材質を使用する必要がある。
図1中、白矢印は紫外線の照射方向を示し、符号24は
紫外線を遮断するカバーを示す。この場合、高分子光導
波路材11の硬化はブランケット23との界面から進行
するため、ブランケット23から基板への第二転移工程
において高分子光導波路材11がブランケット23の表
面から剥離し易く、印刷工程を高速化しても、該光導波
路材の凝集を阻止してその形状を保持できる。
の裏面側に設置された光源22から凹版25を通じて高
分子光導波路材11に紫外線を照射する方法であっても
よい。この場合、ブランケット23に転移された高分子
光導波路材11の表面で硬化が進行するため、高分子光
導波路材11が凹版の凹部をはなれてから高分子光導波
路材11表面の硬化が進行するまでの時間が短く、該光
導波路材の凝集を阻止してその形状を保持する効果がよ
り優れている。
ケット23が凹版25から高分子光導波路材11を受理
する位置にのみ紫外線を照射することができるように設
定されている。すなわち、図1に示す場合、光源22か
ら照射される紫外線を遮断するためのカバー24は、ブ
ランケット23が凹版25から高分子光導波路材11を
受理する位置にのみ紫外線が照射されるように、その開
口部の大きさおよび向きが調節されている。また、図2
に示す場合、上記と同様にカバー24の開口部の大きさ
および向きが調節されていると共に、図2中に黒矢印で
示す方向にブランケット23が回転するのに伴って、凹
版25及び基板10がブランケット23と同じ方向に移
動できるように設定する。
としては、図1および図2に示す方法を併用することも
可能である。紫外線の照射条件は使用する紫外線硬化型
の高分子光導波路材の種類や高分子光導波路材の厚さ等
によって異なるものの、前述した導波路材の硬化の程度
に応じて設定される。
照射する場合には、高分子光導波路材とブランケットと
の界面における紫外線の露光量(積算光量)を、通常5
0〜1000mJ/cm2、好ましくは100〜500m
J/cm2とするのが適当である。露光量が上記範囲を越
えると、高分子光導波路材とブランケット表面との界面
の近傍だけでなく、高分子光導波路材全体で硬化が進行
してしまい、高分子光導波路材の粘着性が低下してしま
うことから、第二転移工程となる基板への高分子光導波
路材の転移が不十分になるおそれがある。逆に、露光量
が上記範囲を下回ると、高分子光導波路材の形状の変化
を防止するという本発明の効果が得られなくなるおそれ
がある。
合には、ブランケットに転移された高分子光導波路材の
表面における露光量を、通常50〜1000mJ/c
m2、好ましくは100〜500mJ/cm2とするのが
適当である。露光量が上記範囲を超えると、インキの表
面部分の粘着性が低下しすぎて、第二転移工程となる基
板表面への高分子光導波路材の転移が不十分になり、工
程後に高分子光導波路材11がブランケット23の表面
に残存するいわゆるパイリングが起こるおそれがある。
逆に、露光量が上記範囲を下回ると、高分子光導波路材
の形状の変化を防止するという本発明の効果が得られな
くなるおそれがある。
ット、基板、高分子光導波路材等について詳細に説明す
る。本発明に用いられる、凹版には、例えばフッ素樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂、ポリメタクリル樹脂等の樹脂、或いはステンレス、
銅、低膨張合金アンバー等の金属やソーダライムガラ
ス、ノンアルカリガラス、石英ガラス、低アルカリガラ
ス等のガラスなどが用いられる。なかでも、ソーダライ
ムガラス等の軟質ガラスを得るのが、微細パターンを高
精度で再現するうえで好ましい。
は、紫外線の透過性が高いことが要求される。具体的に
は、上記凹版の紫外線透過率は50%以上であるのが好
ましい。前記紫外線透過率は200〜400nmの紫外
線領域の全般にわたって上記範囲を満たす必要はなく、
照射される紫外線の波長領域において上記範囲を満たし
ていればよい。
応じて作製されたものである。凹部の深さは5〜70μ
mの範囲でコア或いはクラッドの厚みに応じて設定され
る。凹部の深さが前記範囲を下回ると、コア或いはクラ
ッドに必要とされる高分子光導波路の厚みが1回の印刷
で得られなくなるため好ましくない。一方、凹部の深さ
が前記範囲を超えると、形成される高分子光導波路が厚
くなり、微細パターンを高精度で再現し難くなる傾向が
ある。
ライプ線路として形成され、線路の幅即ち凹部の幅は、
コアの場合5〜70μmが好ましい。一方、クラッドの
場合はコアの線路数により凹部の幅が広がるが、例え
ば、1mm〜100mmの範囲で設定できる。また、ブ
ランケットの表面ゴム層にシリコーンゴムを用いたとき
は、シリコーンゴムの表面張力が通常15〜25dyn
/cmと低く、凹版からの高分子光導波路材を受理しに
くいことから、凹版の凹部に表面処理を施して凹部の表
面張力を5〜20dyn/cm程度にまで低下させて、
前記導波路材を転移させやすくしておくことも有効であ
る。この為の、表面処理としては、例えば、シリコーン
ゴム等のシリコン系コーティング層や四フッ化エチレ
ン、六フッ化プロピレン、フッ化ビニリデン等からなる
フッ素系樹脂等のコーティング層を凹部の表面に形成す
る方法が一例として挙げられる。
する方法としては、ドクターブレードを用いてスキージ
する方法、ディスペンサーで注入する方法、バブルジェ
ット(登録商標)によって注入する方法、スクリーン印
刷を用いる方法などが挙げられる。
は、例えば、プラスチックフィルム等の支持体の表面に
シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムな
どのゴムからなるゴム層を担持させたものが使用でき
る。該ブランケットはコア或いはクラッドの表面の平坦
性をより向上させるため、表面ゴム層が平滑なものであ
るのが好ましい。また、表面ゴム層として硬度(JIS
A)が20〜80であるシリコーンゴムを用いたとき
には、第二転移工程となる光導波路材の基板表面への転
移を線路パターンのエッジがシャープ状態で良好に行う
事ができる。
う場合、ブランケットを構成する表面ゴム層と支持体、
更にブランケットを巻き付けるブランケット胴とには、
紫外線の透過率の高い事が要求される。具体的には上記
表面ゴム層と支持体の紫外線透過率は50%以上である
のが好ましい。前記紫外線透過率は200〜400nm
の紫外線領域の全般にわたって上記範囲を満たす必要は
なく、照射される紫外線の波長領域において上記条件を
満たしていればよい。
ては、例えば、シリカなどの充填剤を含まないシリコー
ンゴム、ミラブルシリコーンゴム、RTV(室温硬化)
シリコーンゴム、電子線硬化型シリコーンゴムなどが挙
げられる。紫外線透過率が上記範囲を満たす支持体とし
ては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、メタク
リル酸メチル等のアクリル樹脂といったプラスチックフ
ィルムが挙げられる。
ット胴には、通常、銅、アルミニウム、ステンレスなど
の金属が用いられるが、上記のように、ブランケット胴
に紫外線の透過性が要求されるときには、例えばソーダ
ライムガラスや、メタクリル酸メチルなどのアクリル樹
脂といった硬質プラスチックフィルムなどからなるブラ
ンケット胴を用いれば良い。
子導波路材を転移させる基板としては電気配線の形成さ
れるガラスエポキシ基板、フィルム状のフレキシブルな
ポリイミド基板、或いはソーダガラス、硼珪酸ガラス、
シリコンウェハーを用いることができる。
外線照射により反応硬化するワニス状の樹脂である。こ
の紫外線硬化型高分子光導波路材は例えば光重合型のオ
リゴマー(UVプレポリマー)、光重合性型モノマー
(UVモノマー)、光重合開始剤から構成されているも
のが挙げられる。UVプレポリマーとしては、例えばエ
ポキシアクリレート、脂肪族環状エポキシ樹脂、ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂、臭化エポキシ樹脂、ウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテ
ルアクリレート、ポリオールアクリレート、アルキドア
クリレート等が使用可能である。UVモノマーとして
は、例えば単官能アクリレート、2官能アクリレート、
3官能アクリレート、4官能アクリレート等のアクリル
モノマーが使用可能である。光重合開始剤としては、例
えばベンゾイン系、アセトフェノン系、パーオキサイド
系、チオキサントン系、p−メトキシベンゼンジアゾニ
ウムヘキサフルオロホスフェートといった芳香族ジアゾ
ニウム塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホ
スフェート等の芳香族スルホニウム塩などが挙げられ
る。これらの組成を構成要素としてなる紫外線硬化型の
樹脂で構成されてなることを特徴とする。
収の高調波や密度・濃度ゆらぎによるレイリー散乱によ
る散乱損失といった物質固有の要因が影響を及ぼしてい
る。このうち、熱運動による固体内のゆらぎを抑えるた
めには、線形高分子よりも紫外線等により三次元硬化す
る上記樹脂の方が好ましい。また、紫外線硬化する高分
子光導波路の屈折率は、分子構造や組成を変えることに
より自由に制御可能である。こうして、光導波路のコア
材とクラッド材は光伝送の波長に適した屈折率差になる
ように設定する。
エッチング等の公知の方法でパターニングされ作製され
る光導波路と同様でよく、例えばスラブ型、リッジ型、
埋め込み型等がある。
射する紫外線の波長、強度などの紫外線の照射条件に応
じて選択され、通常は水銀灯、ハロゲンランプなどを使
用することができる。
ラッドとしての高分子光導波路材11を充填した後、ブ
ランケット23の表面に転移させると共に、図1に示す
ようにブランケット胴21内に設置された紫外線の光源
22からブランケット23およびブランケット胴21を
通じて前記高分子光導波路材11に紫外線(低圧水銀ラ
ンプ、波長254nm、照度1500mW/cm2)を照
射した。次いで、前記導波路材11をブランケット23
から基板10の表面に転移させることにより、下部クラ
ットの印刷を行った。
(縦100×横100mm)を使用した。凹版25の表
面に形成された凹部は深さ30μm、幅10mm、長さ
50mmである。ブランケット23には、厚さ0.3m
mのポリエチレンフィルムからなる支持体上に硬度60
度のシリコーンゴムをコーティングして、総厚み1.0
mmとしたものを使用した。基板10にはガラスエポキ
シ基板(縦100mm×横100mm)を使用した。
型の樹脂を用いた。 フェノールノボラック型エポキシアクリレート分子量5
000;新中村化学工業(株)製・・・16.25重量
部 光重合性モノマー;ジペンタエリスリトールペンタアク
リレート・・・13.75重量部 光重合開始剤;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1・・・
4.0重量部 4,4−ジエチルチオキサントン・・・0.75重量部 2,4ジエチルチオキサントン・・・0.25重量部 エチレングリコールモノブチルエーテル・・・65重量
部 を十分に混合して本発明の紫外線硬化型下部クラッド用
高分子導波路材の組成物を得た。
とブランケット23との界面における紫外線の露光量は
200mJ/cm2であった。下部クラッドが印刷形成さ
れた後、200℃、10分の乾燥を行い、下部クラッド
12とした。屈折率は1.5125であった(図3
(a))。
上に、前記工程と同様に凹版25の凹部26にコアとし
ての高分子光導波路材11を充填した後、ブランケット
23の表面に転移させると共に、図1に示すようにブラ
ンケット銅21内に設置された紫外線の光源22からブ
ランケット23およびブランケット銅21を通じて前記
高分子光導波路材11に紫外線(低圧水銀ランプ、波長
254nm、照度1500mW/cm2)を照射した。次
いで、前記光導波路材11をブランケット23からガラ
スエポキシ基板10の表面に転移形成した下部クラッド
12上に転移させコア13を形成した。
40μm、長さ50mmが形成されたソーダライムガラ
スを用いた。コア材としての高分子導波路材は次の紫外
線硬化樹脂を用いた。
分子量5000;昭和高分子(株)製・・・18.25
重量部 光重合性モノマー;ビスフェノールA EO変性(n=
2)ジアクリレート・・・13.75重量部 光重合開始剤;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン1・・・
4.0重量部 4,4−ジエチルチオキサントン・・・0.75重量部 2,4ジエチルチオキサントン・・・0.25重量部 シクロヘキサノン・・・63重量部
ア用高分子導波路材の組成物を得た。上記の印刷におい
て高分子光導波路材11とブランケット23との界面に
おける紫外線の露光量は200mJ/cm2であった。コ
アが印刷形成された後、200℃、10分の乾燥を行い
コア13形成を完了させた(図3(b))。屈折率は1.
5331であった。
次形成された電気配線基板上に前記工程と同様に凹版2
5の凹部26に下部クラットとして用いた高分子光導波
路材11を充填した後、ブランケット23の表面に転移
させると共にブランケット銅21に設置された紫外線の
光源22からブランケット23およびブランケット銅2
1を通じて前記高分子光導波路材11に紫外線(低圧水
銀ランプ、波長254nm、照度1500mW/cm2)
を照射した。次いで、前記導波路材11をブランケット
23から下部クラット12、コア13が順次形成された
パターン上に重ねて転移させ、上部クラッド14として
印刷を行った。
0μm、幅10mm、長さ50mmである。また、高分
子光導波路材11には、前記下部クラットとして用いた
紫外線硬化型の高分子導波路材組成物を用いた。上部ク
ラッドが印刷形成された後、100℃、10分の乾燥を
行い、上部クラッド層の加熱乾燥を行う事により上部ク
ラッド14の形成を完了させ、埋め込み型の高分子光導
波路を作製した(図3(c))。
0回連続印刷後との高分子光導波路の線幅の変化率を電
子顕微鏡で観察した。また基板に印刷された高分子光導
波路の位置と、当該高分子光導波路に対応する凹版の凹
部の位置との誤差(印刷精度)の最大値を求めた所、高
分子光導波路材の変化率(%)は±0.1%以下および
印刷精度は3μmであった。
33nmのHe−Neレーザ光を用い、伝送損失を調べ
たところ0.3dB/cmで低損失であった。また、高分
子光導波路表面は完全に平滑であり膜中に凝集物などが
認められなかった。
1で用いた高分子光導波路材11を充填したのち、ブラ
ンケット23の表面に転移させるとももに、図2に示す
ように凹版25の裏面側に設置された紫外線の光源22
から凹版25を通じて前記高分子光導波路材11に紫外
線を照射した。次いで、この高分子光導波路材11をブ
ランケット23からガラスエポキシ基板10の表面に転
移させることを繰り返し(図2)、埋め込み型の高分子
光導波路を作製した。
材11、ブランケット23、は何れも実施例1と同じで
ある。紫外線の光源22には低圧水銀ランプ(波長25
4nm、照度1000mW/cm2)を使用した。なお、
上記、転移工程においてブランケット23に転移された
高分子光導波路材11の表面における紫外線の積算光量
は、何れも80mJ/cm2であった。
ド14の転移工程ごと、実施例1と同様に加熱を行うこ
とにより高分子光導波路を完成させた。
0回連続印刷後との高分子導波路の線幅の変化率を電子
顕微鏡で観察した。また基板に印刷された高分子導波路
の位置と、当該高分子導波路に対応する凹版の凹部の位
置との誤差(印刷精度)の最大値を求めた所、高分子導
波路材の変化率(%)は±0.1%以下および印刷精度
は3μmであった。
33nmのHe−Neレーザ光を用い、伝送損失を調べ
たところ0.3dB/cmで低損失であった。
あり膜中に凝集物などが認められなかった。
部26に高分子光導波路材11を充填した後、前記高分
子光導波路材11を凹版25の凹部26からブランケッ
ト23の表面に移転させ、次いで、紫外線による露光を
行わなず、その後、高分子光導波路材11をブランケッ
ト23からガラスエポキシ基板10に転移させることに
より、高分子導波路の下部クラッドの印刷を行った。
イムガラス(縦100×横100mm)である。凹版2
5の表面に形成された凹部のパターンは実施例1と同様
とした。ブランケット23には厚さ0.3mmのPET
フィルムからなる支持体上に硬度50度のシリコーンゴ
ムをコーティングして総厚み1.0mmとしたものを用
いた。基板は実施例1で使用したもガラスエポキシ基板
を使用した。
ポリアミドをジメチルアセトアミドに固形分比25%に
溶解し、粘度77dPa・s(日立化成製 OPI N33
05−7H25)に調整したものを用いた。
て、高分子光導波路材、ブランケット、凹版、基板等は
実施例1と同じものを用い、紫外線による露光工程を行
わずに高分子光導波路を作製した。上記比較例1乃至2
について高分子光導波路材11の転移を10,000回
行い、転移初期と10,000回連続転移後との高分子
導波路の線幅の変化率を電子顕微鏡で観察した。また、
電気配線板に印刷されたパターンの位置との誤差(印刷
精度)の最大値を求めた。
および印刷精度(μm)の結果を表1に示す。インキの
線幅の変化率における符号+および−は前回と同じであ
る。
では10,000回連続印刷後においても高分子光導波
路材の線幅の変化率が極めて小さく、印刷ラインのエッ
ジがシャープで高分子導波路としての平坦性に優れてい
るなど、印刷品質でもって印刷精度の優れた高分子導波
路を作製することが出来た。
れた高分子導波路材に紫外線を照射しなかった比較例1
乃至2では10,000回連続印刷後における高分子導
波路材の線幅の変化率が極めて大きくなった。また、ブ
ランケットからガラスエポキシ基板への高分子導波路材
の転移が不十分で、高分子導波路材がローラー上で堆積
し転写しなくれるパイリングが生じたため、高分子導波
路材の形状が乱れたり、ラインの直線性が悪くなった。
こうして作製した高分子光導波路を波長633nmのH
e−Neレーザ光を用い、伝送損失を調べたところ転移
初期の時点でも6.0〜8.0dB/cmと損失が大幅に
増加していた。
分子導波路材を転移工程に伴う形状の変化を防止でき、
優れた印刷品質で光導波路形成ができる。また、印刷を
繰り返しても優れた品質を維持することができる。従っ
て、高分子光導波路の量産が容易となり、低コストでの
提供を実現できる。
す模式図である。
す模式図である。
成される光導波路の一例を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】コアとクラッドを基板表面に形成する高分
子光導波路の製造方法であって、凹版表面の凹部に充填
された紫外線硬化型光導波路材をブランケットの表面に
転移させるとともに、前記高分子光導波路材に紫外線を
照射し、次いでこの高分子光導波路材をブランケットか
ら基板表面に転移させ光配線を形成することを特徴とす
る高分子光導波路の製造方法。 - 【請求項2】紫外線を前記ブランケットおよび/または
凹版の裏面から照射することを特徴とする請求項1記載
の高分子光導波路の製造方法。 - 【請求項3】凹版表面の凹部に充填された紫外線硬化型
導波路材をブランケットの表面に転移させる第一工程
と、前記高分子光導波路材をブランケットから基板の表
面に転移させる第二工程からなり、第一転移工程がブラ
ンケットを凹版の表面に接触させた状態で回転させ、ま
た第二転移工程が前記ブランケットを基板表面に接触さ
せた状態で回転させることを特徴とする請求項1または
2記載の高分子光導波路の製造方法。
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