JP2003194795A - 複数のクロマトグラフィーシステム間の保持時間の整合方法 - Google Patents

複数のクロマトグラフィーシステム間の保持時間の整合方法

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JP2003194795A JP2002350351A JP2002350351A JP2003194795A JP 2003194795 A JP2003194795 A JP 2003194795A JP 2002350351 A JP2002350351 A JP 2002350351A JP 2002350351 A JP2002350351 A JP 2002350351A JP 2003194795 A JP2003194795 A JP 2003194795A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/86Signal analysis
    • G01N30/8665Signal analysis for calibrating the measuring apparatus
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    • G01N30/8672Signal analysis for calibrating the measuring apparatus not depending on an individual instrument, e.g. retention time indexes or calibration transfer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 局所クロマトグラフィーデータをより有用
に、基準に対して比較可能にするためのデータ操作方法
の提供。 【解決手段】 このデータ操作方法は時間軸補正を行
い、局部データを同じ時間スケールの基準値に対してよ
り良好に整合させ、また時間軸変換を行って、異なる時
間スケールに基づく基準値に対してより直接的に対応さ
せ、さらに応答軸補正を行って、同じか又は異なる応答
スケールの基準値に対してより良好に整合させるが、当
初のピーク領域は維持する。この方法は、他のデータ操
作技術に加えて、或いは同時に用いることができ、それ
によってクロマトグラフィーデータの検索、整合、視覚
的比較、数学的操作、及びパターン認識などの操作が容
易化される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般にクロマトグ
ラフィーシステムに関し、とくに複数のクロマトグラフ
ィーシステムの間で保持時間を整合させる方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】クロマトグラフィー(ガス、液体、電子
駆動式)は、一回の分析で複数の分析試料を分離し、同
定し、定量することができる強力な分析ツールである。
典型的なクロマトグラフィーシステムの主要な部品に
は、(1)混合試料をクロマトグラフィー(分離)カラ
ムに移送するインターフェースを提供する入口、(2)
移動相によって混合試料がカラムを通して押し流される
につれて、サンプル混合試料を個々の成分に分離する分
離カラム、(3)カラムの一方の端部から他方へと溶質
を動かす駆動力を供給する移動相、この場合に分離はサ
ンプル混合試料の成分と、カラム内に不動化された液体
又は固体材料(固定相)と、移動相との間における異な
った相互作用の組み合わせに基づく、及び(4)分離カ
ラムから異なる時点で溶出する成分を検出し測定する検
出器が含まれる。ある成分の溶出時間は、その成分の
「保持時間(RT)」として定義される。ある種のクロ
マトグラフィーメソッド(特定の条件に基づくクロマト
グラフィー分析)は、一回の分析で200より多い成分
を分離する能力を有する。しかしながら、多数の成分が
関与するクロマトグラフィーメソッドにおいては、クロ
マトグラフィーメソッドの実行の間に、個々の成分のR
Tをそれぞれ求めるために、相当量の作業が必要であ
る。また、同じ分析を行っている複数の機器で発生され
るデータを相関させるためには、たとえ成分の数が少な
くとも、やはり相当な作業量が必要である。 【0003】クロマトグラフィーメソッドの実行の終了
後に、反復の問題が生じる。RTに影響を及ぼすパラメ
ータは幾つか存在し、それにはカラムパラメータ(例え
ば長さ、固定相、粒径、及び内径)、及びクロマトグラ
フィーのための動作パラメータ(例えば移動相の種類及
び流量、カラム温度、ランプ速度、カラム出口圧力、及
び固定相の厚み)などがある。クロマトグラフィーメソ
ッドがその終了後に続けて用いられる場合、すべてのパ
ラメータを十分に正確に再現し、当初観察されたものと
全く同じ保持時間を得ることは、実質的に不可能であ
る。こうしたパラメータの小さな有限の差が累積するこ
とにより、RTの大きな相違がもたらされる。一例とし
て、2つの「同一の」ガスクロマトグラフィー(GC)
システムをセットアップして、同じ殺虫剤の試料につい
て同じクロマトグラフィーメソッドで動作するようにし
た場合、特定の溶質についてのRTは、20分で溶出す
るピークについて、0.5分だけ異なっていた。 【0004】正確な反復が行われないと、測定されたR
Tは、当初のクロマトグラフィーメソッド又はコンピュ
ータ化されたメソッドファイル(較正及びイベントテー
ブルを含む)で特定されたRTに整合せず、また公的、
臨床的、又は環境的分析のような用途においては、誤っ
て同定されたピークが重大な結果をもたらすことがあ
る。従って、こうしたRTの相違を取り除き、又は容易
に補償する手段に対するニーズが存在している。 【0005】一つのシステムと別のシステムの間で、あ
る期間にわたるRTの整合を改善するための一般的な2
つの手法、即ち機器によるものと計算によるものとが存
在する。機器による手法は、流量や温度プログラム速度
のような1又は2以上の機器パラメータを調整すること
によって、RTの差を減少しようとする。機器による手
法の結果、分析に際して発生される実際の保持時間は、
基準RTにより良く整合するようになる。 【0006】計算による手法では、実際のRTデータ
は、RTデータの取得後に修正される。基準分析に続く
状況においてRT不整合を処理するための最も自明で広
く利用されている計算的方法は、この新たな状況で個別
のRTを求めるために分析すべき、考えられるすべての
化合物を含む混合試料を再び流すことにある。これは、
少数の良好に分離される分析試料を用いた、単純なクロ
マトグラフィーメソッドについては合理的な作業であ
る。しかしながらこの処理は、分析試料の数が増加し、
又は異なるクロマトグラフィー構成を利用する場合、ず
っと困難になり、時間を消費する。加えてこの手法は、
標的クロマトグラフィーシステムで得られたRTと基準
ライブラリ又はデータベースのRTとの相違に対処せ
ず、また別の機器で得られたクロマトグラフィーデータ
の視覚的又は数学的な比較に寄与しない。 【0007】一般的な「相対保持」計算の手法は、保持
インデックス(指標)又はKovatsの指標を利用して、機
器と機器、カラムとカラムについて同じ保持時間を得る
という問題を回避する。この種の手順は、検出されたピ
ークの実際の保持時間を、(通常は)複数の基準化合物
に対して正規化された数に変換する。Kovatsその他の相
対保持手順は、保持時間をデータベースやライブラリと
比較して、個々の成分を同定するために特に有用であ
る。しかしながらこれらの手順は、別の機器で取得され
たクロマトグラフィーデータの視覚的又は数学的な比較
には役に立たない。なぜならこうした手順は、積分結果
から保持時間を調整し、プロットされたクロマトグラフ
ィーデータや積分された(スライス)データを生ずるも
のではないからである。加えて、殆どの保持インデック
ス計算は、平滑化された補正関数を使用せず、従って結
果として得られる指標は、関心のある化合物を一括した
基準ピークの保持時間の精度及び再現性に依拠してお
り、またそれ故に、平滑化補正関数を用いる場合よりも
本質的に精度が劣る。 【0008】Lantosらは、2つの異なるGC殺虫剤デー
タベースからの保持データの比較を容易にするため、多
項式回帰を適用することを記述している(非特許文献
1)。Lantosらは、データの相関については幾らか成功
したが、このタイプの手法には本質的な欠陥がある。特
に、この著者らによって用いられた選択されたデータ
は、メソッドとして重大な相違を有する幾つかのメソッ
ドから得られている。Lantosらの手法の基礎を形成する
固定相の化学種、温度及び流れ(メソッド変換ルール外
にある)の変更は、溶質の相対的及び絶対的な保持時間
の変化に関連する。一般的な数学的手法では、これらの
変化を補正することができない。Lantosらの文献におい
て、リスト作成のために選ばれた殆どすべて(23のう
ち18)のピークの補正保持時間は、1%より大きくず
れており、そのうち3つは10%を越えていたことに注
意すべきである。Lantosらの基準程度に大きなRT差に
ついて必要とされる、データベース検索時間ウインドウ
(ウインドウ>1分)は、方図もなく多くのヒット数を
もたらし、この手法を無意味にするであろう。加えてLa
ntosらの方法において、ピーク応答の補正、スケーリン
グ方法、又はx軸又はy軸単位の変化に対して対応手段
は存在しない。 【0009】GC保持時間の整合のための機器による手
法は、特許文献1に記載されている。この特許文献1の
技術は、システム相互間でのRT整合をいくらか改善す
るが、この技術は非常に込み入った、時間集約型の手順
であり、また実際の適用は限定的なものであることが判
明している。 【0010】GCにおけるこうした問題を解決するより
最近の有利な機器による手法は、「保持時間ロック」
(RTL)である。ここでの参照によってその内容を本
明細書に組み込む特許文献2に記載されたこの技術は、
複数のシステム相互間におけるRT整合の問題に対処す
る。 【0011】以下ではRTLI法と称するクリーの技術
は、カラムパラメータ及び動作パラメータの定義された
組を有する既知のクロマトグラフィーメソッドを利用し
て取得された保持時間を、カラムパラメータの新たな組
を有する新たなクロマトグラフィーメソッドを利用して
取得された保持時間に対し、自動的に整合させる方法を
提供する。そこでは新たなクロマトグラフィーメソッド
に従って分離された成分の保持時間は、既知のクロマト
グラフィーメソッドで記述された保持時間に整合され
る。新たなクロマトグラフィーメソッドにおける、既知
のクロマトグラフィーメソッドのカラム、キャリアガ
ス、及びカラム出口圧力との相違を補償するために、ヘ
ッド圧力を調整する手順が記載されている。 【0012】RTデータベースを用いて、未知物質の同
定を増強するためのRTLI法の利用は、ここでの参照
によってその内容を本明細書に組み込む特許文献3に記
載されている。 【0013】 【特許文献1】米国特許第5,958,246号明細書
(Tiplerら) 【0014】 【特許文献2】米国特許第5,987,959号明細書
(Kleeら) 【0015】 【特許文献3】米国特許第5,827,946号明細書
(Kleeら) 【0016】 【特許文献4】米国特許第5,405,432号明細書
(Snyderら) 【0017】 【非特許文献1】Lantos J. et al. "Validation of ga
s chromatographic databases for qualitative identi
fication of active ingredients of pesticide residu
es" Principles and Practices of Method Validation
256:128-137, 2000 【0018】 【発明が解決しようとする課題】RTLI法は、複数の
システムの間で、ある時間にわたって保持時間が整合す
る度合いに対して、相当の改善をもたらす。前に挙げた
9つの作業の全部、及びそれ以上が、RTLI法の利用
によって改善される。しかしながら、RTLI法にも欠
点が存在する。こうした欠点には次のものがある。 1.ロックされるピークのRTは、多くの場合非常に良
好に整合されるが(典型的には0.005分以内)、圧
力調整の分解能(0.01psi)は、5psi未満の
入口圧力を有するカラムについて0.015分より良好
なロックピークの整合を行うためには、多くの場合に不
十分である。より高い入口圧力(20psiより高い)
を有するカラムについては、通常0.002分以内の整
合を行うことができる。 2.ロックされるピークのRTが精密に整合された場合
でさえ、ロックされたピークから著しくずれたRTに配
置されたピークは、他のカラム、機器、ライブラリ、又
はデータベースからの相当なRT差を依然として有する
ことがある。これらの差は、化合物の誤った同定や、R
T差に関連する他のあらゆる問題を引起こすだけ、十分
に大きなものでありうる。 3.当初のものとは異なる相比率を有するカラムを用い
て、メソッド変換(特許文献4に記載)が試みられる場
合、RTLの現在の形は、高品質のものとRTを整合さ
せることができない。それらは、実験的に容易に予測又
は補償できない量だけ逸脱している。 4.分析者によっては、単一の注入ポートと別々の検出
器に接続された、種類の異なる2つのカラムを用いるメ
ソッドを使用する。この手法は、二重のカラムによる同
定を可能にする。しかしながら、設定することができる
圧力は一つしか存在しないので、これらのカラムの一方
だけしか、RTLを用いてロックすることができない。 【0019】 【課題を解決するための手段】便宜的に以下RTLII法
と称する、局部クロマトグラフィーデータを基準クロマ
トグラフィーデータに対して相関させる方法を開示す
る。特定のクロマトグラフィーメソッド(基準クロマト
グラフィーメソッド)が、特定のクロマトグラフィーシ
ステム(基準システム)上で実行され、検証が満足でき
るものであったならば、基準クロマトグラフィーメソッ
ドの全RT範囲をカバーするRTを有する、複数の較正
化合物からなる較正用混合試料が流される。この較正用
混合試料は、関心のある標準化合物に対する基準応答係
数も提供することができる。この処理は基準較正と呼ば
れ、基準較正データを発生する。ユーザが、別のクロマ
トグラフィーシステム(局部システム)上で基準クロマ
トグラフィーメソッドを実施したいとき、そのユーザは
局部システム上に基準クロマトグラフィーメソッドをセ
ットアップし、また必ずではないが好ましくは、RTL
I法のような機器補正技術を用いて、基準クロマトグラ
フィーメソッドをロックする。ユーザは次いで、同じ較
正用混合試料を局部システムに流し、局部較正データを
発生させる。この処理を局部較正と呼ぶ。RTLIIソフ
トウェアは、基準較正と局部較正の間の数学的な関係を
用いて「局部システム補正関数」を構成し、この関数は
格納されて、後に局部クロマトグラフィーデータを補正
するために用いられる。RTLII法の処理では、局部的
に発生されたクロマトグラフィーデータのピーク領域
は、補正された局部クロマトグラフィーデータに保存さ
れるが、RTはRTLII法の処理によって調整されて、
基準クロマトグラフィーデータと整合するようになって
いる。 【0020】1つの実施例では、RTLII法は、正確な
定量のために当初のピーク領域を維持したままで、補正
局部クロマトグラフィーデータの時間軸を別の単位に変
換することを含む。変換された軸は、そうした単位とR
Tの関係がリニアでない場合でも、等間隔のデータ点
(又は選択される他のあらゆる関数)を処理することが
できる。例えば、時間軸は以下のものへと変換される。
(1)香料工業で広く用いられている保持インデック
ス、(2)石油工業でシミュレート蒸留分析に用いられ
る沸点、(3)石油工業で関心対象となる炭素数、
(4)液体クロマトグラフィーで通常は関心事以上のも
のである分子量、及び(5)毛管ゲル電気泳動で通常関
心事となる分子寸法。 【0021】別の実施例では、局部クロマトグラフィー
データのy軸が、変換手順の間に変換される。例として
は、(1)異なるシステムの検出器相互間で利得及びオ
フセットの差を取り除くための、クロマトグラフィー応
答の単純なスケーリング、及び(2)入口での分子量差
別のような現象によって引き起こされる応答の系統的変
化に対して補正を行うための、例えばノルマルアルカン
系列などの系列の利用などがある。 【0022】さらに別の実施例では、RTの基準ライブ
ラリ又はデータベースが変換され、それにより基準ライ
ブラリ又はデータベースは、主たる関心事となる特性に
より直接的に相関するように調整される。逆に局部クロ
マトグラフィーの結果を変換して、クロマトグラフィー
の結果の基準ライブラリ又はデータベースに対してより
良好に相関させることができる。 【0023】さらに別の実施例では、局部システム補正
関数の構成、及び/又は局部クロマトグラフィーデータ
に対するこの関数の適用が、ローカルネットワーク又は
インターネットのようなネットワークを介して、遠隔地
で行われる。 【0024】概括すると、RTLIIは、RTの整合及び
応答係数の整合の度合いを、通常得られるものと比べ
て、或いはRTLI(又は他の機器)法を利用した後で
得られるものと比べてさえ、著しく改善する。RLTII
法は、RTLI法を使用可能な全ての場合に、またRT
LI法を適用できない状況においても、RT整合を改善
するために用いることができる。検索、整合、視覚的比
較、数学的操作及びパターン認識のような多くの動作
は、すべてRTLII法の恩恵を蒙るであろう。 【0025】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して詳細な説明
を行う。これらの図面において、同様な参照番号は同様
な要素を対象としている。 【0026】図1aは、RTLII法100の主たるステ
ップを示している。カラムの種類、移動相の種類又は組
成、カラムのヘッド圧力又は移動相の流量、及び温度プ
ログラムのような、すべての分析パラメータを含む基準
クロマトグラフィーメソッドが、基準クロマトグラフィ
ーシステム上で実行され、良好に検証されたものとす
る。次いで基準システム上で基準クロマトグラフィーメ
ソッドを用いて、基準クロマトグラフィーデータ、R
T、応答(クロマトグラム及び/又はデータベース)の
集合が発生される(101)。基準クロマトグラフィー
メソッドの全RT範囲をカバーするRTを有する、複数
の較正化合物からなる較正用混合試料が、基準クロマト
グラフィーシステム上に流される(103)。この処理
は基準較正と呼ばれ、基準較正データを発生する。較正
用混合試料は、以下の要領を考慮して選択する。 (1)較正化合物の保持時間は、基準クロマトグラフィ
ーメソッドの保持時間の全範囲にわたり均等な間隔を有
するべきである。 (2)機器測定条件が一定しない場合、較正ピークの幾
らかは、オーブン温度プログラム速度の変化やキャリア
ガス流量の変化といった機器パラメータの不連続な変化
の時間を一括してまとめるように選ばれるべきである。 (3)較正ピークは、較正ピークが容易に積分可能なよ
うに十分な信号応答を有するが、カラムの容量限度内の
濃度であるべきである。較正ピークが過大であると、R
T整合の質を低下させることがある。 (4)同族列(n−アルカンやメチルエステルのよう
な)は、好都合な較正化合物となるが、どのような化合
物も、その化合物がクロマトグラフィー的に良好な挙動
を有する限りにおいて使用可能である。 (5)較正化合物は、較正化合物が分析試料の極性と類
似するように選ばれるべきである。サンプル混合試料中
に、例えばアルカンとアルコールといったように種々の
極性が含まれる場合には、極性の範囲の中央に位置する
化合物(この例ではメチルエステル)を選ぶべきであ
る。 (6)選ばれる較正ピークの濃度は、他の較正ピークの
濃度と異なるように調整してよく、後のユーザが選ばれ
た較正ピークをより容易に識別できるようにする。一般
にはRTLIのために用いられるロックピークが、較正
用混合試料中で最も高いピークを有するようにされる場
合が多い。このことは、視覚的に、また自動化された方
法の双方について、ロックピークを容易に認識可能にす
る。 【0027】較正用混合試料はまた、関心のある標準化
合物のために、及び応答係数補正関数を発生するため
に、基準応答係数も提供することができる。 【0028】ユーザが、別のクロマトグラフィーシステ
ム(局部システム)において基準クロマトグラフィーメ
ソッドを実施したい場合、ユーザは局部クロマトグラフ
ィーシステムに基準クロマトグラフィーメソッドをセッ
トアップし、そして必ずではないが好ましくは、RTL
I法のような機器補正技術を用いて基準クロマトグラフ
ィーメソッドをロックする(105)。次いでユーザ
は、局部システムに基準較正用混合試料を流し、局部較
正データを発生させる(107)。この処理を局部較正
と呼ぶ。RTLIIソフトウェアは、基準較正と局部較正
の間の数学的な関係を用いて、x軸及びy軸補正関数を
含む局部システム補正関数を構成する(109)。基準
クロマトグラフィーメソッドを用いて局部システムに未
知の試料が流されると、局部クロマトグラフィーデータ
が発生され(111)、次いで局部システム補正関数が
局部クロマトグラフィーデータに適用されて、局部クロ
マトグラフィーデータと基準クロマトグラフィーデータ
との間の整合が改善される(113)。補正局部クロマ
トグラフィーデータは次いで、例えば定性同定、定量分
析、製品の完成検査、及びデータベース記憶といった用
途に所望の情報を発生するために利用される(11
5)。RTLII法では、局部クロマトグラフィーデータ
のピーク領域は補正局部クロマトグラフィーデータに保
存されるが、RTはRTLII処理によって調整され、基
準クロマトグラフィーデータと整合するようにされる。 【0029】図1bは、RTLIIアルゴリズムを含む局
部クロマトグラフィー装置150を示している。局部較
正データは、クロマトグラフィーハードウェア151に
よって発生され、データ処理ユニット153で基準較正
データと組み合わせられ、局部システム補正関数を発生
する。局部システム補正関数は、次いでデータ処理ユニ
ット153に記憶され、局部クロマトグラフィーデータ
に適用されて、補正局部クロマトグラフィーデータが発
生される。 【0030】図2は、局部及び基準較正データから局部
システム補正関数を構成することを示している(10
9)。構成処理は、以下のステップからなる。即ち、基
準較正データ及び局部較正データを取得するステップ
(201)、局部較正データの基線をゼロにシフトし
て、応答補正に際して基線のドリフトが誇張されるのを
防ぐ、任意選択的なステップ(203)、基準較正デー
タ及び局部較正データからの複数のデータ対に基づき、
適切な数学的関数を用いて、関心のある時間範囲にわた
り平滑化x軸補正関数を構成するステップ(205)、
及びx軸補正関数の1次導関数であるy軸補正関数を構
成するステップ(207)である。 【0031】例えば平滑化補正関数は、標準的な曲線適
合(あてはめ)アルゴリズムを利用することにより、動
作時間の関数として局部較正及び基準較正データのデー
タ対のRT差から構成することができる。関心のある局
部クロマトグラフィー時間フレームにわたって、局部シ
ステム補正関数を外挿することが必要なことがある。高
次の多項式回帰や立方スプラインは、多くの場合このよ
うなデータに良好に適合するが、他の曲線適合手法もま
た有効である。 【0032】図3は、ステップ113における局部クロ
マトグラフィーデータへの局部システム補正関数の適用
を示している。この適用プロセスは、次のステップを含
む。即ち局部クロマトグラフィーデータの局部保持時間
(rt)に基づいて、ステップ205の平滑化x軸補正
関数から保持時間補正(Δrt)を求め(301)、局
部クロマトグラフィーデータの保持時間(rt+Δr
t)におけるy値をrtにコピーし(303)、コピー
されたy値に(1+dΔrt/drt)を乗算して当初
のピーク領域を保存し、ここでdΔrt/drtは平滑
化x軸補正関数の1次導関数から求められ(305)、
新たな局部クロマトグラフィーデータの各々のデータ点
についてステップ301から305を繰り返して補正局
部クロマトグラフィーデータを発生する(307)。 【0033】別の実施例では、基準較正データと局部較
正データの時間スケールにおける差が大きいとき、後続
のRTLII処理を簡単化するために、ステップ205の
前に追加的なステップが行われる。これらの追加的なス
テップは、次のものを含む。即ち、(a)単純なリニア
関数x’=mx+bのような時間軸(保持時間)変換を
決定し、この関数によって局部較正データの最初と最後
のピークのRTを基準較正データの最初と最後のピーク
と正確に整合させ、(b)この時間軸変換を局部較正デ
ータに適用して時間軸変換された局部較正データを発生
し、及び(c)時間軸変換された局部較正データにおけ
る各々の時点のy値をm(単純な補正関数の勾配)で除
算して、補正局部ピーク領域を有する変換された局部較
正データを発生する。 【0034】変換された局部較正データは次いで、ステ
ップ109で局部較正データを置き換えるために用いら
れ、より優れた局部システム補正関数を発生する。 【0035】この実施例において、局部クロマトグラフ
ィーデータはまた、ステップ113で局部システム補正
関数を適用する前に、ステップ(b)及び(c)で上述
したような時間軸変換及びy値補正も受ける。 【0036】RTLII法は、クロマトグラフィーデータ
を補正するためメソッド変換(クロマトパターンを変え
ずに分析条件を変換する)技術と同時に使用することも
できる。メソッド変換(トランスレーション)は、ある
メソッドを(1)寸法は異なるが同じ種類の固定相を有
するカラム、(2)異なる分析速度で操作されるカラ
ム、及び(3)検出器動作圧力の異なるGCシステムで
動作するように変換するための技術である。メソッド変
換の最も重要な特徴は、メソッド変換が分析試料の相対
溶出順序を同一に維持し、及び予測可能な保持時間の変
化を生じることにある。 【0037】メソッド変換の実施形態は、ここでの参照
によってその内容を本明細書に組み込む特許文献4に詳
細に記載されている。 【0038】図4は、メソッド変換技術を含むRTLII
法の使用を示すフローチャートである。最初に基準クロ
マトグラフィーデータが、基準クロマトグラフィーメソ
ッド及び基準カラムを用いて、基準GCシステム上で発
生される(401)。次いで基準クロマトグラフィーメ
ソッドは、局部カラムを備えた局部GCシステム上でメ
ソッド変換処理を行うことにより、局部クロマトグラフ
ィーメソッドに変換される(403)。RTLI法のよ
うな機器補正方法は、局部クロマトグラフィーデータ
と、変換された基準クロマトグラフィーデータの相関関
係をさらに改善するために、RTLII法に先立って行う
ことができる(405)。続いて局部較正データが、変
換された(そして恐らくは機器的に補正された)局部ク
ロマトグラフィーメソッドを用いて、局部GCシステム
上で発生される(407)。局部較正データ及び基準較
正データが用いられて、局部システム補正関数が発生さ
れる(409)。局部システム補正関数は次いで、局部
で発生されたクロマトグラフィーデータに適用されて、
補正局部クロマトグラフィーデータが発生される(41
1)。変換された条件を用いる場合、補正局部クロマト
グラフィーデータは同時にRTLII処理を介して調整さ
れて基準RTに整合され、局部クロマトグラフィーデー
タと基準クロマトグラフィーデータのその後の比較を極
めて簡単なものとする(413)。 【0039】図5に示すように、RTLII法はまた、特
定の用途に必要とされるところに従い、クロマトグラフ
ィーデータのx軸(RT、移動時間、溶出容積等)の変
換を含んでいてもよいが、当初のピーク領域は維持され
る。例えばRTを沸点温度に置き換えてシミュレートさ
れた蒸留分析を行う場合、移動時間をダルトンに置き換
えてキャピラリーゲル電気泳動を行う場合、及び保持時
間を分子量に置き換えてゲル透過クロマトグラフィーを
行う場合などである。基準較正データ及び局部較正デー
タが発生される(501及び503)。単位変換は、基
準較正データと局部較正データの一方又は双方の当初の
x軸単位を新たなx軸単位に置き換えることで適用され
る(505)。修正された局部システム補正関数が発生
され(507)、これらの関数には、局部データにおけ
るx軸単位を再割当てする関数が含まれる。こうした修
正局部システム補正関数は次いで、新たなx軸単位を持
つ補正局部クロマトグラフィーデータを発生するために
用いられる(509)。別の実施例においては、x軸変
換は、標準的なRTLII補正処理の後に、別個のステッ
プとして行ってもよい。 【0040】同様にy軸単位を、修正局部システム補正
関数を構成する前に、基準較正データ及び局部較正デー
タの当初の単位を新たなy軸単位に置き換えることで変
換可能である。こうした新たなy軸単位の例には、濃
度、百分率、重量、質量、モル及びモル分率などがあ
る。 【0041】その関数が先験的(アプリオリ)に既知で
あるならば、局部較正データに基づいて発生される経験
的な関数に代えて、特定用途向けの時間変換関数を適用
することによって、より良好な変換結果を得ることがで
きる。こうしたアプリオリに既知の関数の例は、GCの
温度対流量の関係、或いは等温条件については対数関数
を使用し温度プログラミングされた条件についてはリニ
ア関数を使用してKovatsの保持インデックスを計算する
確立された処理のような、クロマトグラフィーの基本原
則である。特定用途向けの実施例としては、保持時間軸
を沸点温度に変換するために直接の線形関係を用いるこ
となどがある。 【0042】RTLII変換はまた、標準的なRTLII較
正が行われていない複雑なクロマトグラフィーデータの
比較を補助するために用いることもできる。1つの実施
例では、クロマトグラフィーデータそれ自体に見出され
るピークが、較正化合物の代替として用いられる。図6
は、基準較正用混合試料を用いずにクロマトグラムをR
TLII変換する実施例を示している。基準クロマトグラ
フィーデータのピークは、それらに対応するRTによっ
て同定される(601)。次いで、基準クロマトグラフ
ィーデータで同定されたものに対応する、幾つかの認識
可能なピークを含む局部クロマトグラフィーデータが発
生される(603)。局部システム補正関数が、基準及
び局部クロマトグラフィーデータからの対応する同じピ
ークのRTに基づいて発生される(605)。次いで局
部システム補正関数は、同一の又は他の局部クロマトグ
ラフィーデータに適用されて、基準クロマトグラフィー
データにより良く相関する補正局部クロマトグラフィー
データが発生される(607)。 【0043】クロマトグラフィーシステム相互間で視覚
的又は数学的にクロマトグラフィーデータを比較する場
合、これまでに説明したRTLII変換の結果、x軸の正
確な整合と、ピーク領域の保持が得られる。しかしなが
らなおある種の用途においては、y軸を整合させる必要
性が依然として存在する。例えば品質管理用途におい
て、これらのクロマトグラフィーシステムに同じ試料を
流す場合、複数クロマトグラフィーシステムが正確に同
様に補正されたデータを生成することが望ましい。x軸
及びy軸を整合させることは、分析試料の定量のために
一貫した応答係数を用いることを可能にし、大き過ぎる
ピークや小さ過ぎるピーク、或いは新たに出現したピー
クの視覚的な検査を容易にする。クロマトグラフィーの
分布やフィンガープリントは、機器及びシステム構成全
体について、より一貫したものとなる。パターン認識、
クロマトグラフィーデータの減算や比率化も、y軸補正
によってずっと容易になる。 【0044】図7は、RTLII法とy軸変換を組み合わ
せた実施例を示している。この実施例は、補正されたク
ロマトグラフィーデータのy軸の平滑化変換を使用す
る。この場合、同じ較正化合物を同じ濃度で含む較正用
混合試料が用いられて、基準較正データ(701)及び
局部較正データ(703)の双方が発生される。局部シ
ステム補正関数は、図2で説明したような標準のRTL
II処理によって発生され、局部較正データに適用され
て、x軸が調整され、また対応するピーク領域が補正さ
れる(705及び707)。次いでy軸局部システム応
答補正関数が、x軸、領域補正された局部較正データ及
び基準較正データに基づいて求められる(709)。次
いでy軸局部システム応答補正関数は、局部クロマトグ
ラフィーデータのためのRTLII変換メソッドの一部と
なる(711−717)。局部システム補正関数(x軸
及びy軸)及び局部システム応答補正関数(y軸)を局
部データに適用することによって、補正局部データは、
基準較正データにより良く整合するようになる。 【0045】以上に述べた処理は、局部システム及び基
準システムの間のピーク応答の差を補正する。任意選択
的な追加のステップは、補正されたクロマトグラフィー
データ全体をオフセットして、基準システムと同じ基線
レベルを有するようにすることである。 【0046】1つの実施例において、RTLII法は、ケ
ムステーションマクロ(ChemStation macro)のような
自動化されたソフトウェアプログラムとして記述され
る。局部較正データ及び局部システム補正関数は、局部
システムで発生され、使用される。局部クロマトグラフ
ィーデータを補正する場合は常に、このマクロは局部シ
ステム補正関数を使用して、問題の局部クロマトグラフ
ィーデータに対して、図1から図7で説明したようなス
テップを実行し、RT(及び応答係数)を基準システム
に整合させる。このケムステーションマクロは、データ
処理ユニット153に格納することができる。図34
は、データ処理ユニット153に含めることのできる幾
つかの機能を示している。 【0047】RTLII法の根底にある原則は、クロマト
グラフィーデータを再計算して、クロマトグラフィーデ
ータを基準に整合させることにある。特許文献3に記載
されたような用途については、目標は、特定のクロマト
グラフィー設定からのRTを、ライブラリ又はデータベ
ースにあるRTと正確に整合させることである。RTが
より緊密に整合するほど、未知のものを同定するためデ
ータベース検索に用いられる時間ウインドウは小さくな
る。時間ウインドウがより小さければ、未知物質の同定
に関して検索が単一の結果を返す可能性はより高くな
り、また同定がより正確であることが期待できる。時間
ウインドウが広く、未知物質について複数の同定が考え
られる場合は常に、同定を完了するために別の分析が必
要になる。 【0048】RTLII法は、この用途について有利に用
いることができる。基準較正データは、データベースか
ら選ばれた化合物の保持時間であることができる。次い
でこれらと同じ化合物を用いて、局部較正及びRTLII
処理を行うことができる。 【0049】その逆のを行うことも可能である。クロマ
トグラフィーデータを再計算してデータベースに整合さ
せるのに代えて、データベース内のRTを再計算して、
局部システムに整合させることができる。ときにはRT
データベースは、局部分析が有するピークよりも少ない
データ項目を有する。こうした場合、再計算はずっと高
速である。なぜなら各々の局部ピークは、他の場合であ
れば補正されることになる、複数のデータ点からなるか
らである。しかしながら、データベースの変換は1度だ
け行えばよく、その後は局部的に行われるすべてのライ
ブラリ検索に対して繰り返して使用することができる。 【0050】図8は、局部システムと基準データベース
又はライブラリの間で、RTの差を減少又は除去する方
法を示している。この方法は、補正局部クロマトグラフ
ィーデータ又は補正基準データベース又はライブラリを
発生するため、次のステップを含む。即ち、RTデータ
ベースを準備し(801)、特許文献3に記載された方
法のような機器的方法を利用して、任意選択的にRTデ
ータベースに局部システムをロックし(803)、局部
システムに較正用混合試料を流し(805)、局部シス
テム補正関数を構成して、較正用混合試料についての局
部較正データと基準データベースの値の間の差を最小化
し(807)、局部クロマトグラフィーデータを発生し
(809)、局部システム補正関数を適用して、局部ク
ロマトグラフィーデータを調整し(811)、補正局部
クロマトグラフィーデータを用いて基準データベースを
検索し、各々の試料についてより固有の又は正確な検索
結果を取得する(813)。 【0051】ステップ811及びステップ813は、各
々の局部クロマトグラムを補正し検索するために繰り返
すことができる。或いはまた、局部システム補正関数
は、次のステップによって基準データベースに適用する
こともできる。即ち、局部システム補正関数を適用して
基準データベースの値を調整し、局部システムの値に密
に整合した値を有する局部基準データベースを発生し
(815)、局部クロマトグラフィーデータを直接使用
して、局部基準データベースを検索する(817)もの
である。 【0052】 【実施例】例1−基準較正の発生 水素炎イオン化検出器を備えた基準GC(GC−FID
システム)に較正用混合試料を流し、基準較正データを
発生させた。較正用混合試料は、RTLのためのロック
ピークとして用いられるn−ドデカンを除き、4つのオ
キシジェネートと13のn−アルカンをほぼ等量含んで
いた。カラム特性、分析方法及び基準クロマトグラムを
図9に示す。 例2−局部RTLII較正の発生 この例では、実施例1で用いた分析方法を、原子発光検
出器を有する局部GCシステム(GC−AEDシステ
ム)で反復した。較正用混合試料をGC−AEDに流
し、ドデカンのピークをRTLIを用いて20.850
分にロックして、基準GC−FIDのロックピークに整
合させた。図10に、GC−AEDシステムでの局部較
正データを示す。 例3−RTLでの残存RT差 この例は、基準GC−FIDシステムと局部GC−AE
Dシステムによる最初の方の較正ピークの比較を示して
いる。図11は、RTLが20.850分付近で局部
(GC−AED)及び基準(GC−FID)の双方のク
ロマトグラフィーデータでn−ドデカンのピークをロッ
クしても、残りの部分にRTの不整合が、特にこの例で
は2分から7分のRT範囲の端部に、依然として存在す
ることを示す。 【0053】図12は、6.35分付近でのn−ヘキサ
ンのピークに残存する不整合を、より詳細に示してい
る。測定された保持時間における差は、0.017分で
ある。この差は、互いに近接して溶出するピークを誤っ
て同定する結果となるほどの大きさである。RTLII法
は、図12に見られるようなRTの差を低減させ、或い
は排除しようとしている。 【0054】図13は、局部(AED)システムと基準
(FID)システムの間での、すべての較正ピークにつ
いて測定されたRTの差を示すグラフである。これらの
差の範囲は、+0.029分から−0.027分にまで
及ぶ。 【0055】図13の差曲線の形は、誤差の大部分が本
来ランダムではなく、ある種の系統的な偏倚の結果であ
ることを示している。従って較正用混合試料中に含まれ
ていない成分をも含めて、これら2つのシステム間のR
T差は、その大部分を除去することが可能なはずであ
る。 例4−局部較正データのRTLII変換 図14は、典型的なデータ獲得及び報告ソフトウェアに
よる、例示的な較正スクリーンを示している。リニア変
換(端部の外挿と曲線適合(例えばこの例ではスプライ
ニング))後の補正関数が図15に示されている。スプ
ライニングの前及び後の1次導関数曲線も、図15に示
されている。 【0056】図16は、局部AED較正の補正バージョ
ンを加えて、例3における図12からの2つの同じクロ
マトグラムを示している。今度は保持時間が非常に近接
して整合されていることに注目されたい。RTLI及び
RTLIIの後の較正用混合試料に対するRTの整合性
を、表1を用いてさらに例証する。 【0057】 【表1】【0058】例5−RTLI対RTLIIの性能テスト この例は、RTLIに対するRTLIIの整合効果を例証
する。幾つかのオキシジェネート化合物を含むテスト用
混合試料を、例1に記載したGCシステム上で、同じ分
析方法を用いて流した。図17は、局部GCシステム上
で流したテスト用混合試料のクロマトグラムを示してい
る。 【0059】RTLI法及びRTLII法の両者につい
て、オキシジェネート混合試料についての基準FIDシ
ステムとAED局部システムのRT整合の品質を、表2
で比較する。RTLII法は、RTLI法に対してRT整
合の実質的な(10倍)改善を行う。RTLI法を用い
た場合、2つのシステムの間の差の絶対値の平均は、
0.021分である。RTLIIを用いて補正されたクロ
マトグラフィーデータを発生させると、この平均は0.
002分まで10分の1に低下する。 【0060】 【表2】 【0061】図18は、同じ分析方法を使用して局部G
C−AEDシステムで流される、主として芳香族化合物
を含む別のテスト用混合試料のクロマトグラムを示す。
RTLI法及びRTLII法の両者について、芳香族化合
物の混合試料についての基準FIDシステムとAED局
部システムのRT整合の結果を、表3に要約した。この
場合にもRTLII法は、RTLI法に対してRT整合の
実質的な(10倍)改善を行う。RTLI法を用いた場
合、2つのシステムの間の差の絶対値の平均は、0.0
18分である。RTLII法を用いて補正されたクロマト
グラフィーデータを発生させると、この平均は0.00
13分まで10分の1に低下する。 【0062】 【表3】【0063】例6−変換されたメソッドを含むRTLII
法の使用:同じベータ この例は、変換されたメソッドを含むRTLII法の使用
を示している。この例において、基準システムはやは
り、先の例で使用したのと同様に530μmのDB−1
(J&W社製)システムである。局部システムは、同じ
長さ(30m)であるが直径が250μm、膜厚が1.
42μmのDB−1カラムを有するGC−FIDシステ
ムである。メソッド変換技術を用いると、530μmカ
ラムにおけるものと同様の公称保持時間を250μmの
カラムで与えるように、一組の条件が計算される。25
0μmのカラムは次いで、20.850分でn−ドデカ
ンが溶出するようにロックされた。単純な機器ロック処
理リンクであるRTLIを通じて同じ保持時間を達成す
るためには、膜厚に対するカラム直径の比率が2つのカ
ラムについて同じ(すなわち同じベータ)である必要が
あるが、ここではそのようになっていることに着目され
たい。 【0064】図19は、250μmのカラム上での局部
較正クロマトグラムを示している。基準較正クロマトグ
ラムは図9に示す。この場合にオキシジェネートのテス
ト用混合試料を使用して、RTLI法及びRTLII法の
両者について、RT整合の品質を評価した。図20及び
以下の表4は、RTLII法によって提供されるRT整合
の改善を示している。表4に見られるように、RTLII
法でのRT整合の改善は顕著なものである。RTの差は
平均で5分の1に減少する。 【0065】 【表4】 【0066】例7−変換されたメソッドを含むRTLII
法の使用:異なるベータ RTLII法の適用がより困難な状況は、ベータが異なる
カラムへとメソッドが変換される場合に生ずる。この例
では、膜厚が1.42μmでなく1.00μmであるこ
とを除けば例6のものと同じ250μmのDB−1カラ
ムを用いて、例6に記載の実験を繰り返した。ベータに
このような40%の不整合があることは、RTLI法を
有効に使用できないことを意味している。なぜならn−
ドデカンのロックピークが整合するように入口圧力を調
整すると流れが大きく変わり、幾つかのピークの溶出順
序が変わる可能性があるためである。従ってこれは、R
TLII法を使用して固有の利点を得ることのできる一例
を示すことになる。 【0067】この場合も基準は530μmのカラムであ
り、そのカラムの較正は図19に示されている。図21
は、2つの較正クロマトグラムを示している。250μ
mの(局部)較正は上側のトレースであり、530μm
の基準(図9より)は下側である。RTLII法を用いる
と、保持時間の差は、オキシジェネート混合試料につい
て平均で0.011分に、芳香族混合試料について平均
で0.010分に低減する。これは、図21に示したも
のと比較して、RT差の100分の1以上の減少であ
る。 【0068】この例では局部と基準との間でのRT差が
非常に大きく、前述した(図3及び図7)応答補正を用
いない場合には、補正したクロマトグラフィーデータに
おけるピーク領域が実質的に変化することに着目された
い。領域の変化は、1次導関数による補正を用いない場
合、20%程度もある。1次導関数による補正を取り入
れると、領域について測定される変化は、ピークの積分
における実験誤差未満(〜1%)に低下した。 例8−x軸の別の単位への変換 この例は、RTLII法によるx軸単位の変換を示してい
る。図22は、GC−AEDに流されたn−C5からn
−C16アルカンの混合試料のクロマトグラムである。
各ピークには、ケムステーションの積分手段によって求
めたRTによりラベルを付している。このシステムで取
ったクロマトグラフィーデータを沸点によるx軸に変換
するために、基準較正における保持時間を、それぞれの
アルカンの沸点(この例では℃)に置き換えた。 【0069】x軸に沿った沸点へと変換するための、例
示的なRTLII較正スクリーンが図23に示されてい
る。基準保持時間は、あらかじめこのスクリーンで沸点
に置き換えられている。 【0070】図24は、沸点への変換の前及び後におけ
る、同じアルカンについての補正クロマトグラフィーデ
ータを示している。このプロセスの1つの取り扱いやす
い特徴は、今度はケムステーションの積分手段が、温度
を用いてピークをラベル付けすることである。この種の
ディスプレイは、石油精製の用途に有用である。なぜな
ら補正されたクロマトグラフィー結果から直接に、化合
物の沸点を容易に読み取ることができるからである。 【0071】この手法によって実行可能な他の変換に
は、保持インデックスと分子量が含まれる。ある種の保
持インデックス計算では、クロマトグラムの等温領域の
部分について対数補間が用いられ、また温度プログラム
に際してリニア補間が用いられる。この手法は、オプシ
ョンとして補正クロマトグラフィーデータを計算するに
ついて利用可能であるが、1つのアルゴリズムから別の
ものへの遷移領域における補正は曲線適合がより困難と
なるため、正確性に劣る。 例9−較正データを含まないクロマトグラフィーデータ
の変換 RTLII計算は、較正データの得られていない複雑なク
ロマトグラフィーデータの比較を補助するために使用で
きる。この例は、RTLII法を用いて2つの異なったカ
ラムで得た、オレンジオイルの2つのクロマトグラムの
比較を示している。これらのカラムは異なった直径、3
20μm及び530μmを有する。530μmのGC条
件はメソッド変換技術を用いて計算し、320μmのカ
ラムの場合より2倍速い測定が行われるようにした。 【0072】基準較正データは、320μmクロマトグ
ラムに幾つかの認識可能な(未知ではあるが)ピークの
保持時間を入れ、次いで局部較正についての530μm
のカラムから、同じピークに対応するRTを入れること
によって生成した。 【0073】図25は、2つの当初のクロマトグラム
と、補正した530μmカラムのクロマトグラムを比較
のために示している。図26は、320μmのクロマト
グラムと、補正した530μmのクロマトグラムの拡大
図を示している。補正した530μmのクロマトグラム
の分解能が低いことは、大きな直径のカラム及び条件の
クロマトグラフィー分解能が低減されていることを反映
したものであり、RTLII法のアーチファクトではな
い。 【0074】この例は、クロマトグラムのグラフィカル
な比較を改善するについての、RTLII法の有用性を示
している。例10−RTLII法へのクロマトグラフィー
データのy軸変換の組み込みこの例では、2つの同一の
GC−AEDシステムが、ディーゼル燃料の分析用にセ
ットアップされた。カラムは、定常流モードで動作させ
た。基準較正と局部較正の間のRT差は、0.003〜
0.300分の範囲にあり、RTLIは使用しなかっ
た。基準較正クロマトグラムを図27に示す。 【0075】図28は、基準較正と局部較正からの、n
−ドデカンのピークの拡大図を示している。ピーク応答
(y軸)及びRT(x軸)における利得とオフセットの
差が、明確に観察できる。 【0076】図29は、図28と同じピークを、局部ク
ロマトグラフィーデータがx軸補正され、次いでy軸補
正された後について示している。今や、2つのピークは
申し分なく重なっている。 【0077】図30は、2つのシステムで取ったディー
ゼル燃料のクロマトグラムの一部を示している。局部A
EDシステムによる図示のクロマトグラムは、RTLII
を用いてx軸及びy軸の両方で補正されている。この場
合にも、2つのクロマトグラムは今や、非常に良好に重
なっている。 実施例11−RTライブラリ及びデータベースに適用す
る発明の変形例 この例は、局部GCシステムと、データベース又はライ
ブラリ(基準システム)との間でのRT差の減少又は排
除を例証する。図31は、局部GC上での動作時間の関
数として測定された(局部)保持時間と、溶剤保持時間
のデータベースにおける保持時間との差のプロットを示
している。表(データベース)からの偏差は、大体−
0.02分から0.12分の範囲に及んでいる。これ
は、データベースから未知物質を検索するために、少な
くとも0.15分の時間ウインドウが必要なことを意味
している。 【0078】図32は、RT差データについての、3次
から8次の多項式回帰の結果を示している。5次から8
次のものは、すべて良好に差関数に適合する。RTの表
(データ)を補正するために、8次のものを選択した。 【0079】図33は、局部システムと、補正された表
(データ)と当初の表(データ)の両者との間の保持時
間差を比較している。補正された表を用いると、検索時
間ウインドウを約0.05分に減少することができる
が、これは3倍に近い改善を表すことになる。 【0080】以上、多数の実施例及びそれらの利点を詳
細に説明したが、特許請求の範囲及びその均等物によっ
て定義されるRTLII法の範囲から逸脱することなし
に、種々の変更、置換及び代替を行うことができる。 【0081】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 1.ピーク領域を維持しつつ、局部クロマトグラフィー
データの時間軸を基準クロマトグラフィーデータと整合
するよう補正する方法(100)であって、基準クロマ
トグラフィーシステムから基準較正データを取得し(1
03)、局部クロマトグラフィーシステムから局部較正
データを取得し(105)、前記基準較正データ及び前
記局部較正データを用い、適切な数学的関係に基づいて
局部システム補正関数を発生し(109)、及び局部ク
ロマトグラフィーデータに前記局部システム補正関数を
適用して、補正局部クロマトグラフィーデータを発生す
る(113)ことからなり、前記補正局部クロマトグラ
フィーデータが時間軸上で前記基準較正データに整合さ
れ、前記補正局部クロマトグラフィーデータに前記局部
クロマトグラフィーデータのピーク領域が維持されてな
る方法。 2.前記局部システム補正関数が、1又は2以上の数学
的な曲線適合(あてはめ)技術を用いて発生された平滑
化x軸補正関数とy軸補正関数を含み、前記y軸補正関
数が前記x軸補正関数の1次導関数である、上記1に記
載の方法。 3.前記1又は2以上の数学的な曲線適合技術が、リニ
ア回帰、多項式回帰、対数回帰、立方スプライニング、
及び指数回帰からなる群から選択される、上記2に記載
の方法。 4.前記局部クロマトグラフィーデータに対する前記局
部システム補正関数の適用が、(a)前記平滑化x軸補
正関数から、所与の基準保持時間(rt)に対する保持
時間補正(Δrt)を求める(301)ステップと、
(b)前記局部クロマトグラフィーデータの保持時間
(rt+Δrt)におけるy値をrtにコピーする(3
03)ステップと、(c)コピーされたy値に(1+d
Δrt/drt)を乗算し(305)、dΔrt/dr
tが前記平滑化x軸補正関数の前記1次導関数から求め
られるステップと、前記局部クロマトグラフィーデータ
の各保持時間データ点についてステップ(a)から
(c)を繰り返し(307)、補正局部クロマトグラフ
ィーデータを発生することによって行われる、上記2に
記載の方法。 5.関心のある局部クロマトグラフィー時間フレームに
わたり、前記局部システム補正関数を外挿することをさ
らに含む、上記1に記載の方法。 6.局部クロマトグラフィーシステムに基準クロマトグ
ラフィーメソッドをセットアップする(105)ことを
さらに含む、上記1に記載の方法。 7.機器補正技術を用いて前記基準較正データに前記局
部クロマトグラフィーシステムをロックする(105)
ことをさらに含む、上記6に記載の方法。 8.前記機器補正技術がRTLI法である、上記7に記
載の方法。 9.局部クロマトグラフィーシステムにおいてメソッド
変換技術を利用して、基準クロマトグラフィーメソッド
を局部クロマトグラフィーメソッドに変換する(40
3)ことをさらに含む、上記1に記載の方法。 10.機器補正技術を利用して前記局部クロマトグラフ
ィーメソッドを微調整する(405)ことをさらに含
む、上記9に記載の方法。 11.前記機器補正技術がRTLI法である、上記10
に記載の方法。 12.前記基準較正データ、局部較正データ、又はその
両者のx軸単位を新たなx軸単位に置き換える(50
5)ことをさらに含む、上記1に記載の方法。 13.前記新たなx軸単位が、保持インデックス、沸
点、炭素数、分子寸法、又は分子量である、上記12に
記載の方法。 14.前記基準較正データ、局部較正データ、又はその
両者のy軸単位を新たなy軸単位に置き換えることをさ
らに含む、上記1に記載の方法。 15.前記新たなy軸単位が、濃度、百分率、重量、質
量、モル、又はモル分率である、上記14に記載の方
法。 16.前記局部システム補正関数を適用して、前記局部
較正データを調整すると共に、前記局部較正データの前
記ピーク領域を維持する時間軸補正局部較正データを発
生し(707)、前記時間軸補正局部較正データ及び前
記基準較正データ(709)を用いて、y軸局部システ
ム応答補正関数を求め(709)、前記y軸局部システ
ム応答補正関数を前記局部クロマトグラフィーデータに
適用する(715)ことをさらに含む、上記1に記載の
方法。 17.前記基準較正データが、基準クロマトグラフィー
メソッドと、少なくとも2つの較正用化合物を含む較正
用混合試料を用いて、前記基準クロマトグラフィーシス
テムから取得され、前記局部較正データが、前記基準ク
ロマトグラフィーメソッドと、同じ較正用混合試料を用
いて、前記局部クロマトグラフィーシステムで取得され
る、上記1に記載の方法。 18.局部クロマトグラフィーデータを基準保持時間デ
ータベースにより補正する方法であって、基準保持時間
データベースを準備し(801)、局部システムに較正
用混合試料を流して局部較正データを発生し(80
5)、前記局部較正データと、前記較正用混合試料に対
する前記基準保持時間データベース内の対応する保持時
間値との差を最小にするよう、局部システム補正関数を
構成し(807)、前記局部システム補正関数を適用し
て、局部クロマトグラフィーデータを調整し(81
1)、及び前記調整された局部クロマトグラフィーデー
タを用いて前記基準保持時間データベースを検索し、よ
り正確な検索結果を取得する(813) ことからなる
方法。 19.機器メソッドを用いて、局部システムを前記基準
保持時間データベースにロックする(803)ことをさ
らに含む、上記18に記載の方法。 20.前記機器メソッドがRTLI法である、上記19
に記載の方法。 21.基準保持時間データベースから局部保持時間デー
タベースを発生して局部クロマトグラフィーデータを補
正する方法であって、基準保持時間データベースを準備
し(801)、機器メソッドを用いて、局部システムを
前記基準保持時間データベースにロックし(803)、
前記局部システムに較正用混合試料を流して局部較正デ
ータを発生し(805)、前記局部較正データと、前記
較正用混合試料に対する前記基準保持時間データベース
内の対応する保持時間値との差を最小にするよう、局部
システム補正関数を構成し(807)、前記局部システ
ム補正関数を適用して前記基準保持時間データベースの
値を調整し、局部保持時間データベースを発生し(81
5)、及び局部クロマトグラフィーデータを用いて前記
局部保持時間データベースを検索する(817)ことか
らなる方法。 22.前記局部システム補正関数、前記補正局部クロマ
トグラフィーデータ、又はその両者の発生が、ネットワ
ークを介して遠隔位置で行われる、上記1に記載の方
法。 23.前記ネットワークがローカルネットワーク又はイ
ンターネットである、上記22に記載の方法。 24.ピーク領域を維持しつつ、局部クロマトグラフィ
ーデータの時間軸を基準クロマトグラフィーデータと整
合するよう補正する方法であって、基準クロマトグラフ
ィーシステムから最初のピークと最後のピークを有する
基準較正データを取得し、局部クロマトグラフィーシス
テムから最初のピークと最後のピークを有する局部較正
データを取得し、前記局部較正データの最初のピーク及
び最後のピークの保持時間を前記基準較正データの最初
のピーク及び最後のピークの保持時間に整合させる、時
間軸に関して単純なリニア関数x’=mx+bを決定
し、前記時間軸に関して単純なリニア関数を前記局部較
正データに適用して、時間軸変換された局部較正データ
を発生し、前記時間軸変換された局部較正データの各時
点のy値をmで除算して、補正された局部ピーク領域を
有する変換された局部較正データを発生し、前記基準較
正データ及び前記変換された局部較正データを用い、適
切な数学的関係に基づいて局部システム補正関数を発生
し、局部クロマトグラフィーデータを取得し、前記時間
軸に関して単純なリニア関数を局部クロマトグラフィー
データに適用して、時間軸変換された局部クロマトグラ
フィーデータを発生し、前記時間軸変換された局部クロ
マトグラフィーデータの各時点のy値をmで除算して、
補正された局部ピーク領域を有する変換された局部クロ
マトグラフィーデータを発生し、及び前記局部システム
補正関数を前記変換された局部クロマトグラフィーデー
タに適用して、補正局部クロマトグラフィーデータを発
生することからなり、前記補正局部クロマトグラフィー
データが時間軸上で前記基準較正データに整合され、前
記補正局部クロマトグラフィーデータに前記局部クロマ
トグラフィーデータのピーク領域が維持されてなる方
法。 25.試料を分析するクロマトグラフィー装置であっ
て、局部クロマトグラフィーデータを発生する手段(1
51)と、及び前記局部クロマトグラフィーデータのピ
ーク領域を維持しつつ、時間軸上で基準クロマトグラフ
ィーデータに整合する補正局部クロマトグラフィーデー
タを発生する手段(153)とを含み、この手段が、基
準較正データ及び局部較正データを用い、適切な数学的
関係に基づいて局部システム補正関数を発生する手段
(169)、及び局部クロマトグラフィーデータに前記
局部システム補正関数を適用する手段(171)を含む
ことからなる装置。 26.前記補正局部クロマトグラフィーデータを発生す
る手段が、前記基準較正データ、前記局部較正データ、
又はその両者のx軸単位を新たなx軸単位に置き換える
手段(165,167)を含む、上記25に記載のクロ
マトグラフィー装置。 27.前記補正局部クロマトグラフィーデータを発生す
る手段が、前記基準較正データ、前記局部較正データ、
又はその両者のy軸単位を新たなy軸単位に置き換える
手段(164,166)を含む、上記25に記載のクロ
マトグラフィー装置。 28.前記補正局部クロマトグラフィーデータを発生す
る手段が、y軸局部システム応答補正関数を求める手段
(162)と、及び局部クロマトグラフィーデータに前
記y軸局部システム応答補正関数を適用する手段を含
む、上記25に記載のクロマトグラフィー装置。 【0082】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、RTLII
法と称する新規なデータ操作方法によって時間軸補正を
行い、局部データを同じ時間スケールの基準値に対して
より良好に整合させ、また時間軸変換を行って、異なる
時間スケールに基づく基準値に対してより直接的に対応
させ、さらに応答軸補正を行って、同じか又は異なる応
答スケールの基準値に対してより良好に整合させること
ができ、その一方で当初のピーク領域は維持される。本
発明の方法は、RTLI法や機器的補正など他のデータ
操作技術に加えて、或いは同時に用いることができ、そ
れによってクロマトグラフィーデータの検索、整合、視
覚的比較、数学的操作、及びパターン認識などの操作が
容易化される。
【図面の簡単な説明】 【図1a】RTLII法の主たるステップを示すフローチ
ャートである。 【図1b】RTLIIソフトウェアを含む局部クロマトグ
ラフィー装置150を示すブロック図である。 【図2】局部システム補正関数の発生を示すフローチャ
ートである。 【図3】局部クロマトグラフィーデータに対する局部シ
ステム補正関数の適用を示すフローチャートである。 【図4】メソッド変換(トランスレーション)技術を含
むRTLII法の使用を示すフローチャートである。 【図5】x軸の単位変換を含むRTLII法の使用を示す
フローチャートである。 【図6】基準較正用混合試料を用いないクロマトグラム
のRTLII変換を示すフローチャートである。 【図7】RTLII法に対する応答変換の組み込みを示す
フローチャートである。 【図8】RTライブラリ及びデータベースを含むRTL
II法の使用を示すフローチャートである。 【図9】基準較正クロマトグラム(GC−FID)を示
すグラフである。 【図10】局部較正クロマトグラム(GC−AED)を
示すグラフである。 【図11】GC−FIDシステムとGC−AEDシステ
ムの間での初期の較正ピークの比較を示すグラフであ
る。 【図12】基準及び局部較正クロマトグラムからの較正
ピークの組に対するRTにおけるRTLIで残存する不
整合を示すグラフである。 【図13】局部(AED)及び基準(FID)GCシス
テム対動作時間における較正ピークRTの間の差を示す
グラフである。 【図14】RTLII法の例示的な較正スクリーンを示す
説明図である。 【図15】RTLII変換処理に関する、平滑化された差
分曲線及び1次導関数曲線を示すグラフである。 【図16】RTLI変換、又はRTLIとRTLII変換
に機器補正を施した後における較正クロマトグラムのR
T整合を示すグラフである。 【図17】RTLII法をRTLIだけと比較するために
オキシジェネート(含酸素化合物)混合試料を用いたク
ロマトグラムである。 【図18】RTLII法をRTLIだけと比較するために
芳香族混合試料を用いたクロマトグラムである。 【図19】250μmのカラムでの局部較正クロマトグ
ラムである。 【図20】カラム径対フィルム厚の比(ベータ)が同一
の530μm及び250μmのカラム上での、RTLII
法とRTLI法を用いたオキシジェネート混合試料のR
T整合を示すグラフである。 【図21】530μmの基準カラム(下側のトレー
ス)、及びベータが一致しない250μmの局部カラム
(上側のトレース)に対する較正クロマトグラムであ
る。 【図22】沸点の較正のために用いられる530μmの
基準GCカラムに対する基準較正クロマトグラムであ
る。 【図23】x軸から沸点への変換に関する較正スクリー
ンの一例を示す説明図である。 【図24】RTLII法を用いた、x軸単位の時間から沸
点への変換を示すグラフである。 【図25】RTLII法と、試料中に(未知の)ピークが
存在する状態の較正を用いて補正された、オレンジオイ
ルのクロマトグラムである。 【図26】オレンジオイルの基準及び補正局部クロマト
グラムを拡張して示すグラフである。 【図27】ディーゼル燃料分析のためのGC−AEDシ
ステム上での基準較正を示すグラフである。 【図28】ディーゼル燃料分析のためのGC−AEDシ
ステム上での基準及び局部較正から、n−ドデカンのピ
ークを示すグラフである。 【図29】y軸のリニア変換を含むRTLII変換後のG
C−AEDシステム上での基準及び局部較正から、n−
ドデカンのピークを示すグラフである。 【図30】基準及び局部GC−AEDシステム上で取ら
れたディーゼル燃料のクロマトグラムの一部を示し、局
部クロマトグラムはx軸及びy軸の双方について補正さ
れている。 【図31】局部GCクロマトグラフィーデータと溶剤の
RTの基準テーブルとの間でのRT差を示すグラフであ
る。 【図32】図31の差データを通じての多項式回帰の結
果を示すグラフであり、これは次いで局部システム較正
関数を形成する基礎となる。 【図33】局部クロマトグラフィーデータと溶剤のRT
の基準テーブルとの間のRT差を示すグラフである。上
側のトレースは局部システム補正関数を用いたテーブル
(又は局部データ)の補正前、下側のトレースが補正後
である。 【図34】データ処理ユニット153内に含ませること
のできる幾つかの機能を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 30/74 G01N 30/74 Z (72)発明者 ブルース・ディー・キンビィ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19352, リンカーン・ユニバーシティ,アダムス・ ウェイ・5 (72)発明者 マシュー・エス・リー アメリカ合衆国デラウェア州19808,ウィ ルミントン,チャールストン・ドライブ・ 201 (72)発明者 ポール・シー・ドライデン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19382, ウエスト・チェスター,プラスキー・ドラ イブ・1547 (72)発明者 エルマー・エイ・アクセルソン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19350, ランデンベルグ,チェスタービル・ロー ド・568

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ピーク領域を維持しつつ、局部クロマト
    グラフィーデータの時間軸を基準クロマトグラフィーデ
    ータと整合するよう補正する方法(100)であって、 基準クロマトグラフィーシステムから基準較正データを
    取得(103)し、 局部クロマトグラフィーシステムから局部較正データを
    取得(105)し、 前記基準較正データ及び前記局部較正データを用い、適
    切な数学的関係に基づいて局部システム補正関数を発生
    (109)し、及び局部クロマトグラフィーデータに前
    記局部システム補正関数を適用して、補正局部クロマト
    グラフィーデータを発生(113)することからなり、 前記補正局部クロマトグラフィーデータが時間軸上で前
    記基準較正データに整合され、前記補正局部クロマトグ
    ラフィーデータに前記局部クロマトグラフィーデータの
    ピーク領域が維持されてなる方法。
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