JP2003194541A - 墨出し方法および装置 - Google Patents

墨出し方法および装置

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JP2003194541A
JP2003194541A JP2001389851A JP2001389851A JP2003194541A JP 2003194541 A JP2003194541 A JP 2003194541A JP 2001389851 A JP2001389851 A JP 2001389851A JP 2001389851 A JP2001389851 A JP 2001389851A JP 2003194541 A JP2003194541 A JP 2003194541A
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JP2001389851A
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English (en)
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Toshinaga Igarashi
壽永 五十嵐
Mitsuru Hatanaka
満 畑中
Shozo Nakanishi
省三 中西
Daisuke Murata
大輔 村田
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道の側方にボルト等を取り付ける作業にお
いて、容易に取付位置の墨出しができ、作業の省力化及
び工程短縮を図ることのできる墨出し方法および装置を
提供する。 【解決手段】 基準走行線上に3つの位置合わせマーク
を等間隔に配置し、前記3つの位置合わせマークを前記
基準走行線に沿って移動させるとともに、前記位置合わ
せマークの両端の位置合わせマークを結ぶ直線と直交し
た方向に位置決めビームを射出して墨出しを行うことを
特徴とする墨出し方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新交通システムな
どの分野で、例えば、軌道の側面に取付けるボルトなど
の位置決めの基準位置の墨出しを行うのに好適な墨出し
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両がある軌道上を走行する場合、その
軌道の側面には様々な装置や部材が設置されることがあ
る。例えば、図9に示す新交通システムは、専用の軌道
3の上をゴムタイヤ2を備えた車両1が無人運転により
走行するため、側壁6に車両1を誘導するためのH型鋼
などからなるガイドレール5を設け、このガイドレール
5と車両1下部側方に取付けられたガイドローラ4とを
接触させながら走行することにより、車両1が軌道敷設
方向に案内されて走行するようになっている。そのた
め、ガイドレール5の取付位置は極めて重要である。ガ
イドレール5は、取付位置が軌道中心からの距離と、車
両1が備えるガイドローラ4に対応した軌道面からの距
離により規定され、側壁6に設けられた固定用部材7に
ボルトなどを介して固定される。そのため、この固定用
部材7にガイドレール5を取り付ける場合、前記のよう
に規定された取付位置を求めるために、側壁6に設けた
固定用部材7に墨出しすることが必要である。従来、こ
のような側壁6に対する墨出し(位置決め)は、軌道中
心の道床上に、軌道に沿って一定間隔(例えば1.5m
間隔)で基準ポイントが設けられ、基準ポイントごとに
測量的手法を用いて、人手によりボルトなどの取付位置
を罫書いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軌道の側壁に
取り付ける固定用部材は非常に数が多く、軌道も直線・
曲線・傾きおよび勾配があり、その両側面に所定位置を
決めるためには、トランシットや標尺などを用いた人手
による計測では極めて効率が悪いという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
してなされたもので、軌道の側方にボルト等を取り付け
る作業において、容易に取付位置の墨出しができ、作業
の省力化及び工程短縮を図ることのできる墨出し方法お
よび装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る墨出し方法は、基準走行線上に3つ
の位置合わせマークを等間隔に配置し、前記3つの位置
合わせマークを前記基準走行線に沿って移動させるとと
もに、前記位置合わせマークの両端の位置合わせマーク
を結ぶ直線と直交した方向に位置決めビームを射出して
墨出しを行うことを特徴としている。特に、前記位置決
めビームは、投射形状が非円形形状であり、複数の位置
決め指標部を有するゲージ部材を前記位置決めビームの
光路中に挿入し、前記ゲージ部材に設けたマークを前期
非円形形状に重ね合わせるようにするとよい。
【0006】また、上記墨出し方法を実施するため、本
発明に係る墨出し装置は、予め定めた基準走行線に沿っ
て移動する台車と、この台車に設けた枢支点にそれぞれ
の基端部が枢着された第1底辺リンク、第2底辺リンク
と、これら第1底辺リンクと第2底辺リンクとの前記枢
支点から等距離の位置に、それぞれの基端部が枢着さ
れ、先端部を相互に枢着した等長の第1開閉リンク、第
2開閉リンクと、前記第1底辺リンクと前記第2底辺リ
ンクとの前記枢支点から等距離のそれぞれの位置と、前
記枢支点とに設けられ、前記基準走行線上に位置合わせ
ビームを投射する位置合わせ光射出部と、前記第1開閉
リンクと前記第2開閉リンクとの先端枢着点と前記枢支
点とを結ぶ線上に設けられ、前記第1底辺リンクと前記
第2底辺リンクとに設けた位置合わせ光射出部間を結ぶ
直線と直交した方向に位置決めビームを射出する位置決
め光射出部と、前記第1底辺リンクと前記第2底辺リン
クとを、前記枢支点に対して対称的に揺動させる揺動機
構と、を有することを特徴としている。さらに、前記位
置決めビームは、投射形状を非円形形状にするとよい。
【0007】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、3つの位置合
わせマークを基準走行線上に等間隔に配置することによ
り、3つの固定点を決定して前記基準走行線をトレース
する。そして、前記3つの位置合わせマークを前記基準
走行線に沿って移動させる。これとともに、前記位置合
わせマークのうち、両端に位置する位置合わせマークを
結ぶ直線と直交した方向に位置決めビームが射出され
る。これにより、前記3つの位置合わせマークのうち、
中間に位置する前記位置合わせマークが配置されている
前記基準走行線上における前記基準走行線に対する垂線
または法線方向にビームが側壁等へ投射される。このと
き、3つの位置合わせマークで前記基準走行線をトレー
スしているため、前記基準走行線が円弧状の曲線の場合
でも確実に前記基準走行線の法線方向へビームを射出す
ることができる。よって、前記基準走行線が直線の場合
だけでなく曲線の場合でも、前記位置合わせビームの投
射位置をもとに墨出しを行うことができる。
【0008】また、前記位置決めビームの光路中に、ボ
ルトの取付位置などの複数の位置決め指標部を有するゲ
ージ部材を挿入することにより、一度に複数の取付位置
の墨出しを行うことができる。すなわち、当該ゲージ部
材にはマークが設けられており、このマークに前記非円
形形状のビームを重ね合わせることにより、前記ゲージ
部材の当て嵌め位置を決定することができる。そして、
前記ゲージ部材には前記複数の位置決め指標部が設けら
れているため、一度に複数のボルト取付位置などの位置
決めをすることができる。ここで、前記位置決めビーム
の投射形状を非円形形状とし、方向性を持たせているた
め、前記ゲージ部のマークと一致させる際に、傾きや位
置を容易に合わせることができるようになっている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施形態に
ついて図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係
る墨出し装置では、軌道に沿った側壁に固定用ボルトの
位置決めを行う場合について説明する。
【0010】図1は本発明に係る墨出し装置の実施形態
を示す上面図、図2は図1の実施形態の側面図、図3は
その正面図である。墨出し装置10は、軌道上を走行移
動するための台車12と、台車12の上部に搭載され、
固定用ボルトの取付位置の墨出しを行う図4に上面図が
図示される取付位置検出部14と、から構成されてい
る。
【0011】台車12は、軌道16の敷設方向に対して
直角に軌道を跨いで平行に配置される2本の直行ビーム
18と、軌道の幅に合わせて直行ビーム18と直交する
ように接続された2本の平行ビーム20と、直行ビーム
18の間に直角に渡された取付位置検出部14を支持す
る3本の支持ビーム22a〜22cとで構成されてい
る。平行ビーム20の両端下部には、図2および図3に
示すように、キャスタ24が設けられており、これによ
り軌道16上を走行移動可能としている。
【0012】キャスタ24は車輪を固定するロック機構
(図示せず)を有しており、任意の位置で車輪をロック
することにより、墨出し装置10を軌道16上に固定す
ることができるようになっている。また、直行ビーム1
8の両端には鉛直下方に脚部25a、25bが設けられ
ており、その内側に軌道16の側面に接触するようにロ
ーラ26を取付けることにより、軌道16を両側から挟
み込むようにして墨出し装置10を軌道上に保持し、軌
道16から脱落することを防止するようになっている。
ここで、一方の脚部25aは、逆L字型のブロックの一
端が、直行ビーム18の先端部に取り付けられた直行ビ
ーム側ブラケット27を介して枢支されている。脚部2
5aの折曲部には脚部側ブラケット29が取り付けられ
ており、脚部側ブラケット29上端と、直行ビーム側ブ
ラケット27上端は、圧縮ばね31を介在させて接続さ
れている。この圧縮ばね31が伸張する力により、脚部
25aを矢印33に示したように反時計回りに直行ビー
ム側ブラケット27の枢支点を中心に回動させ、軌道1
6の側面にローラ26を押圧している。これにより、軌
道16がカーブしている場合などに柔軟に対応できよう
になっている。
【0013】支持ビーム22a、22bには、それぞれ
の中間部に一対のブラケット28a、28bが取り付け
られている。ブラケット28a、28bは、側板部とベ
ース板部で形成した断面がL字型をした金具であり、取
付位置検出部14が備えるスライドバー34がベース板
部に掛け渡されて設置される。側板部上部には押え部材
55が着脱自在に設けられており、この押え部材55に
よりスライドバー34の上面を押さえつけ、上下方向の
移動を制限している。ベース板部の端部にはナット部材
を介してネジロッド32が取り付けられており、当該ネ
ジロッド32の先端部をスライドバー34の両側端部に
当接し、挟み込むようにして保持している。
【0014】取付位置検出部14は、台車12が備える
ブラケット28に取付位置検出部14を取り付けるため
の2本のスライドバー34と、このスライドバー34に
掛け渡された支持板36と、この支持板36に固定され
たリンク機構38と、を備えた構成となっている。
【0015】スライドバー34は、前述したように、ブ
ラケット28a、28bを介して支持ビーム22a、2
2bの間に掛け渡されている。2本のスライドバー34
の間には、支持板36が掛け渡されており、この支持板
36上にリンク機構38が回動自在に軸着されている。
このようにして、リンク機構38が取り付けられた支持
板36を備えたスライドバー34を、ブラケット28
a、28bに配置し、取付位置検出部14を台車12に
保持している。そして、スライドバー34の両端からネ
ジロッド32で固定し、このネジロッド32の挿入長さ
を調節することにより、スライドバー34をスライドさ
せ、軌道16の敷設方向に対して直角方向に取付位置検
出部14の位置を調整することができるようになってい
る。
【0016】リンク機構38は、支持板36に軸着され
た軸部40を枢支点として基端部が枢着された等長の第
1底辺リンク42および第2底辺リンク44を備えてい
る。第1底辺リンク42および第2底辺リンク44は、
先端側が直行ビーム18上に設けられたスライド板57
の上を滑るように移動するようになっている。さらに、
当該第1底辺リンク42と第2底辺リンク44の先端部
には、それぞれの基端部が枢着されるとともに、先端部
を相互に枢着した長さの等しい第1開閉リンク46と第
2開閉リンク48を備えている。すなわち、第1底辺リ
ンク42および第2底辺リンク44と第1開閉リンク4
6および第2開閉リンク48は、第1底辺リンク42と
第2底辺リンク44が一直線上に位置する時、二等辺三
角形を形成する。
【0017】第1開閉リンク46および第2開閉リンク
48の枢着部(以下、開閉リンク枢着部49とする)と
軸部40との間には、第1開閉リンク46と第2開閉リ
ンク48が形成する角の二等分線上に、揺動機構である
調節レバー52が配置してある。調節レバー52は、基
端側が軸部40に固定してあって、軸部40と一体に回
転する。調節レバー52の先端には、調節ネジ50が回
転自在に取り付けてある。この調節ネジ50は、先端側
が開閉リンク枢着部49に設けたナット部材53と螺合
するとともに、枢着部49の軸受部を貫通している。そ
して、調節ネジ50の先端には、クランク51が取り付
けられており、これを回転させることにより開閉リンク
枢着部49がナット部材53と一体に調節ネジ50に沿
って移動させることができるようになっている。このよ
うにして、ナット部材53を軸受部とともに調節ネジに
沿って移動することにより、開閉リンク枢着部49を移
動させ、これにより第1開閉リンク46および第2開閉
リンク48を開脚または閉脚するようになってる。
【0018】また、開閉リンク枢着部49下部には、支
持ロッド54が取り付けられている。支持ロッド54の
下端は、支持ビーム22cの中央部に取り付けられた平
板56に接触している。そして、クランク51を回転
し、調節ネジ50に沿ってナット部材53と一体に開閉
リンク枢着部49を移動させる際に、支持ロッド54の
下端部が平板56上を摺動する構成となっている。
【0019】第1底辺リンク42と第1開閉リンク46
との枢着点(以下、第1枢着部43とする)および第2
底辺リンク44と第2開閉リンク48との枢着点(以
下、第2枢着部45とする。)は、軸部40の中心から
等距離の位置にあって、これらの枢着部43、45と軸
部40上部とに位置合わせ光射出部である位置合わせレ
ーザ射出装置58a、58bが取り付けられている。各
枢着部にはレーザを通過させる図示しない通過孔が設け
られており、位置合わせレーザ射出装置58a、58b
が備える下向きのレーザ射出口からレーザを軌道敷設面
に投射するようになっている。ここで位置合わせレーザ
射出装置58bからは、投射光が直線状となる基準走行
線と平行な薄い扇状のレーザ光が射出され、基準走行線
と容易に一致させることができるようになっている。
【0020】軸部40には、上端部と、その下方の直径
方向両側部に位置決め光射出部である位置決めレーザ射
出装置60a、60bが設けてある。これら位置決めレ
ーザ射出装置60a、60bは、第1開閉リンク46お
よび第2開閉リンク48のなす角の二等分線上に配置し
てあって、その二等分線に沿った方向にレーザを射出す
る。このとき、位置決めレーザ射出装置は60bは、側
壁6に設けられている固定用部材7の高さに合わせて設
置される。ここで、図6に示すように、軸部上部の位置
決めレーザ射出装置60aからは、鉛直面内に扇状に拡
がるレーザを、位置決めレーザ射出装置60bが射出す
るレーザは水平面内に扇状に拡がるレーザをそれぞれ交
差するように軌道16の両側の側壁6に投射するように
してる。これにより、側壁6には十字型のレーザ光が投
射され、交点が形成される。よって、この交点をもと
に、ボルトの取付位置などの墨出しが容易に行うことが
できる。
【0021】上記のように構成されたリンク機構38
は、図5に示すリンク機構38の動作の模式図に表され
るように、調節レバー52が備える調節ネジ50の先端
に取り付けたクランク51を介して調節ネジ50を回転
させると、開閉リンク枢着部49が、例えば図5の左方
向に移動するのに従って、第1底辺リンク42が軸部4
0を中心に反時計回りに回動し、第2底辺リンク44が
軸部40を中心に時計方向に回動する。そして、リンク
機構38は、第1枢着部43と第2枢着部45を結ぶ線
Lと、第1開閉リンク46および第2開閉リンク48と
が二等辺三角形を形成する。これにより、基準走行線が
円弧状の場合でも、確実に位置合わせを行うことができ
る。
【0022】また、軸部40とこれに固定された調節レ
バー52は、常に第1枢着部43、第2枢着部45との
間を結ぶ直線と直交する直線上に位置するようになって
いる。さらに、リンク機構38全体は、軸部40を中心
として回動させることができるようになっている。
【0023】上記のようにリンク機構38を構成し、軸
部40上端と第1枢着部43および第2枢着部45に設
けられた位置合わせレーザ射出装置58a、58bから
3つのレーザ光を基準走行線上に投射することにより、
図5に示したように、墨出し装置10の位置合わせを行
うことができる。このとき、位置合わせレーザ射出装置
58bから射出されるレーザ光は、直線状の基準走行線
と平行に投射されるため、容易に基準走行線をトレース
することができる。
【0024】基準走行線が曲線または折線の場合は、調
整レバー52の調節ネジ50の挿入長さを変化させるこ
とにより、図5に示すように、第1開閉リンク46およ
び第2開閉リンク48を開閉させる。そして、これに連
動して第1底辺リンク42および第2底辺リンク44を
軸部40を支点にして回動し、基準走行線に合わせて第
1枢着部43および第2枢着部45に設置された位置合
わせレーザ射出装置58bの位置を変化させることがで
きるようになっている。これにより、近似的に軌道の曲
率に対応させて位置合わせを行うことができる。
【0025】第1開閉リンク46と第2開閉リンク48
が形成する角の二等分線をレーザの射出方向として取り
付けられた位置決めレーザ射出装置60a、60bから
は軌道16の両側の側壁6にレーザ光を投射するように
なっている。このような構成とすることにより、位置決
めレーザ射出装置60a、60bは、常に第1枢着部4
3と第2枢着部45の間、つまり位置合わせレーザ射出
装置58a、58b間を結ぶ直線と直交する直線上にレ
ーザ光を射出する。このため、レーザ射出装置58a、
58bによりトレースされる基準走行線に対して常に直
角な方向へレーザ光を投射することができる。そして、
位置決めレーザ射出装置60a、60bから射出される
レーザ光は、図6に示すように、側壁に十字型に投射さ
れるため、交点を基準に容易に固定用ボルトの取付位置
の墨出しを行うことができる。
【0026】次に本実施形態に係る墨出し装置を用い
て、実際に固定用ボルト取付位置の墨出しを行う手順に
ついて説明する。新交通システムの場合、軌道の中央、
すなわち道床の中央に、軌道に沿って所定間隔ごとに、
予め基準ポイントが与えられる。そこで、これらの基準
ポイントを結んで基準走行線を設定する。
【0027】そして、直行ビーム18が軌道16の敷設
方向に対して直角になるようにして墨出し装置10を軌
道16に設置する。このとき、直行ビーム18の両端に
取り付けられたローラ26が軌道16側面に接触するよ
うにして軌道16に墨出し装置10を保持する。
【0028】墨出し装置10は、キャスタ24により軌
道上を走行する。本実施形態では、人手により墨出し装
置10を移動することを想定しているが、モータなどの
駆動部を設けて、自走するようにしてもよい。
【0029】まず、墨出し装置10の位置合わせを行
う。最初に、墨出し装置10の軸部40に設けられた位
置合わせレーザ射出装置58aから射出されるレーザ光
が基準走行線上に投射されるように墨出し装置10を移
動させる。軌道の敷設方向と直交する方向に位置が偏っ
ている場合は、ブラケット28a、28bに設けられて
いるネジロッド32を回して挿入深さを変えることによ
り、スライドバー34をスライドさせて位置を修正す
る。そして、リンク機構38全体を回動させ、位置合わ
せレーザ射出装置58bが射出するレーザ光の直線状の
投射光が基準走行線と一致するように調節する。リンク
機構38を回動させても投射光と基準走行線とが一致し
ない場合は、クランク51を回転させてナット部材53
を調節ネジ50に沿わせて移動し、開閉リンク枢着部4
9を移動させる。これにより第1底辺リンク42および
第2底辺リンク44を軸部40を支点にして回動させ、
第1枢着部43および第2枢着部45に取り付けられた
位置合わせレーザ射出装置58bの射出するレーザ光が
基準走行線と交わるように調節する。このようにして3
点のレーザ光を基準走行線に一致させることにより、墨
出し装置10の位置合わせを行うことができる。
【0030】上記のように位置合わせをした後、位置決
めレーザ射出装置60a、60bから軌道両側の側壁に
向けてレーザ光を射出し墨出し基点を求める。位置決め
レーザ射出装置60a、60bは、第1開閉リンク46
と第2開閉リンク48が形成する角の二等分線と重なる
方向、すなわち、第1枢着部と第2枢着部を結ぶ直線と
直交する直線と同軸の方向をレーザの射出方向として設
置されているため、射出されるレーザ光は常に基準走行
線と直交する直線上、つまり軌道と直角の方向へ射出さ
れる。
【0031】位置決めレーザ射出装置60aからは、鉛
直面内に扇状に拡がるレーザが投射されるため、側壁6
に投射される投射光は軌道敷設面に対して直角な直線と
して現れる。一方、位置決めレーザ射出装置60bが射
出するレーザは、水平面内に扇状に拡がりを持っている
ため、その投射光は軌道敷設面と平行な直線として現れ
る。そして、それぞれの投射光が交差するようにレーザ
光を射出することにより、側壁6に交点を有した十字型
の投射光が投射される。この交点を基準に墨出し基点を
求めることにより、容易にボルトの取付位置等の位置決
めが可能である。このとき、図7に示すような、平板6
2にボルト取付位置に相当する箇所にボルト穴64を空
け、中心に十字型の基準線66を設けたゲージ部材であ
るゲージプレート68を用い、壁面にこのゲージプレー
ト68を当て、基準線66にレーザ光の投射光を一致さ
せて、ボルト穴から固定用ボルト取付位置を罫掛く方法
を用いてもよい。なお、ゲージプレート68に設ける基
準線66は、十字型の他に、四角形や星型などの方向性
を持った図形を用いてもよい。
【0032】また、軌道には傾斜(カント)のある行程
があるが、このような行程においても、同様に墨出しを
行うことができる。図8に示すような傾斜行程において
墨出しを行う場合は、軌道16の傾きに応じて、墨出し
装置全体も傾くこととなり、これとともに、レーザ射出
装置58aから射出されるレーザ光は中心からずれてし
まう。そのため、このような場合に基準走行線に点状の
レーザ光を投射すると、基準走行線上に位置しなくな
る。そこで、軌道16に傾きがある場合には、位置合わ
せレーザ射出装置58aからは、投射光が直線状で、か
つ基準走行線と直交する投射光が道床上に投射されるよ
うにレーザ光が射出される。これにより、レーザ光が傾
いた場合でも、基準走行線と交点を検出することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る墨出
し装置によれば、軌道上を墨出し装置が移動して所定の
ポイント及び描く線上にレーザ光を合わせることで、容
易に墨出し基点が求められ、これにゲージプレートを合
わせて効率良く墨出しすることができる。これにより、
従来の人手による方法と比較して、省力化及び工程短縮
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る墨出し装置の実施形態を示す上
面図である。
【図2】 本発明に係る墨出し装置の実施形態を示す左
側面図である。
【図3】 本発明に係る墨出し装置の実施形態を示す正
面図である。
【図4】 取付位置検出部の上面図である。
【図5】 リンク機構の動作を示した模式図である。
【図6】 位置決めレーザ射出装置により側壁に投射さ
れる投射光を示す模式図である。
【図7】 ガイドプレートの正面図である。
【図8】 傾斜行程における軌道の縦断面図である。
【図9】 新交通システムの縦断面図である。
【符号の説明】
1………車両、2………ゴムタイヤ、3………軌道、4
………ガイドローラ、5………ガイドレール、6………
側壁、7………固定用部材、10………墨出し装置、1
2………台車、14………取付位置検出部、16………
軌道、18………直行ビーム、20………平行ビーム、
22a〜c………支持ビーム、24………キャスタ、2
5a、b………脚部、26………ローラ、27………直
行ビーム側ブラケット、28a、b………ブラケット、
29………脚部側ブラケット、31………圧縮ばね、3
2………ネジロッド、34………スライドバー、36…
……支持板、38………リンク機構、40………軸部、
42………第1底辺リンク、43………第1枢着部、4
4………第2底辺リンク、45………第2枢着部、46
………第1開閉リンク、48………第2開閉リンク、4
9………開閉リンク枢着部、50………調節ネジ、51
………クランク、52………調節レバー、53………ナ
ット部材、54………ロッド、55………押え部材、5
6………平板、57………スライド板、58a、b……
…位置合わせレーザ発生装置、60a、b………位置決
めレーザ発生装置、62………平板、64………ボルト
穴、66………基準線、68………ゲージプレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 省三 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 村田 大輔 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準走行線上に3つの位置合わせマーク
    を等間隔に配置し、前記3つの位置合わせマークを前記
    基準走行線に沿って移動させるとともに、前記位置合わ
    せマークの両端の位置合わせマークを結ぶ直線と直交し
    た方向に位置決めビームを射出して墨出しを行うことを
    特徴とする墨出し方法。
  2. 【請求項2】 前記位置決めビームは、投射形状が非円
    形形状であり、複数の位置決め指標部を有するゲージ部
    材を前記位置決めビームの光路中に挿入し、前記ゲージ
    部材に設けたマークを前期非円形形状に重ね合わせるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の墨出し方法。
  3. 【請求項3】 予め定めた基準走行線に沿って移動する
    台車と、 この台車に設けた枢支点にそれぞれの基端部が枢着され
    た第1底辺リンク、第2底辺リンクと、 これら第1底辺リンクと第2底辺リンクとの前記枢支点
    から等距離の位置に、それぞれの基端部が枢着され、先
    端部を相互に枢着した等長の第1開閉リンク、第2開閉
    リンクと、 前記第1底辺リンクと前記第2底辺リンクとの前記枢支
    点から等距離のそれぞれの位置と、前記枢支点とに設け
    られ、前記基準走行線上に位置合わせビームを投射する
    位置合わせ光射出部と、 前記第1開閉リンクと前記第2開閉リンクとの先端枢着
    点と前記枢支点とを結ぶ線上に設けられ、前記第1底辺
    リンクと前記第2底辺リンクとに設けた位置合わせ光射
    出部間を結ぶ直線と直交した方向に位置決めビームを射
    出する位置決め光射出部と、 前記第1底辺リンクと前記第2底辺リンクとを、前記枢
    支点に対して対称的に揺動させる揺動機構と、を有する
    ことを特徴とする墨出し装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決めビームは、投射形状が非円
    形形状であることを特徴とする請求項3に記載の墨出し
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112406387A (zh) * 2019-08-21 2021-02-26 三菱电机大楼技术服务株式会社 加工装置
CN117268354A (zh) * 2023-11-22 2023-12-22 苏州图立方科技有限公司 一种用于agv导航二维码粘贴的激光标线装置

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