JP2003194330A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

Info

Publication number
JP2003194330A
JP2003194330A JP2001393477A JP2001393477A JP2003194330A JP 2003194330 A JP2003194330 A JP 2003194330A JP 2001393477 A JP2001393477 A JP 2001393477A JP 2001393477 A JP2001393477 A JP 2001393477A JP 2003194330 A JP2003194330 A JP 2003194330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
gas type
determination result
control
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001393477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3918550B2 (ja
Inventor
Takao Morigaki
貴夫 森垣
Tomohiko Shirotani
友彦 城谷
Masahiko Shimazu
政彦 嶋津
Eiichi Tsuji
栄一 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2001393477A priority Critical patent/JP3918550B2/ja
Publication of JP2003194330A publication Critical patent/JP2003194330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3918550B2 publication Critical patent/JP3918550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス種の判定前後にわたって安定した燃焼状
態とすることができる燃焼装置を提供する。 【解決手段】 ガスの燃焼状態からガス種を判定し、そ
のガス種に応じた燃焼制御を行う一方、特定ガス種「1
3A」の判定結果が得られるまでは、暫定的にガス種
「12A」に応じた燃焼制御を行う燃焼装置であって、
CPU1は、特定ガス種「13A」の判定結果を得る前
の方がその判定後よりも、燃焼制御事項としての着火制
御時間が長くなるように制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの燃焼状態か
らガス種を判定し、そのガス種に応じた燃焼制御を行う
燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス給湯器などの燃焼装置では、
燃焼運転を開始するごとに実際の燃焼状態(目標号数に
対する実測された号数の比率など)からマイクロコンピ
ュータがガス種を判定し、そのガス種に応じた制御プロ
グラムに基づいて燃焼制御を行っている。ガス種には、
たとえばコード番号により分類された「12A」,「1
3A」があり、これらのガス種「12A」,「13A」
に応じた制御プログラムが用意されているが、ガス種の
判定結果が得られるまでは、暫定的にガス種「12A」
用の制御プログラムに基づいて燃焼制御を行っている。
【0003】ガス種の判定結果として仮に「13A」が
得られると、マイクロコンピュータは、その「13A」
をRAMに記憶させ、その後の燃焼運転では、常に「1
3A」用の制御プログラムに基づいて燃焼制御を行って
いる。ちなみに、ガス種の判定結果として「13A」が
得られない場合、マイクロコンピュータは、「13A」
が得られるまで常にガス種「12A」用の制御プログラ
ムに基づいて燃焼制御を行う。
【0004】燃焼制御事項としては、ガス圧や給排気用
のファンモータ回転数などのほか、着火制御時間が挙げ
られ、これらの燃焼制御事項がガス種ごとに制御プログ
ラム中に規定されている。ただし、着火制御時間につい
ては、ガス種「12A」と「13A」とで異なることな
く同じ値として規定されている。また、ファンモータ回
転数は、ガス種「13A」に対して「12A」に対応す
るものが一律10%程度ダウンされる一方、ガス種ごと
に一定範囲とした上で補正制御されるように規定されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た手順で燃焼制御を行う燃焼装置では、以下に具体的に
挙げるような問題があった。
【0006】たとえば、ガス種の判定結果を得る前と後
とで、同じ着火制御時間に基づいて燃焼制御が行われる
が、ガス種判定前は、実際のガス種が「13A」であろ
うと「12A」であろうと、とりあえずはガス種「12
A」のファンモータ回転数に基づいて制御される。その
ため、実際のガス種が「13A」であった場合、ガスリ
ッチ(gas rich)の状態となり、着火は容易であるが着
火時および着火後の燃焼において火炎が不規則に変動し
て振動燃焼を起こしやすい。この振動燃焼を回避すべ
く、ガス種「12A」のファンモータ回転数をできる限
り高く設定しておくと、逆に実際のガス種が「12A」
であった場合、エアリッチ(air rich)の状態となり、
着火し難い状態に陥るおそれがあった。
【0007】また、燃焼装置には、給湯用や温水暖房用
などの用途別に複数の燃焼ユニットを備え、温水暖房用
の燃焼ユニットではガス種が判定されることなく、給湯
用の燃焼ユニットで判定されたガス種を準用して燃焼制
御を行うものがある。このような燃焼装置では、温水暖
房にのみ運用されている場合、給湯用の燃焼ユニットが
運用されないためにいつまでもガス種判定が行われない
ので、たとえば実際のガス種が「13A」であっても、
温水暖房用の燃焼ユニットが常にガス種「12A」用の
制御プログラムに基づいて燃焼制御される。このとき、
実際のガス種が「13A」であるのに「12A」のファ
ンモータ回転数に基づいて制御されると、空熱比が最適
でないために燃焼温度が高くなり、ファンモータ回転数
の補正制御に入りやすい状態となってしまう。また、そ
の時の補正制御は、たとえばガス種ごとに決められたフ
ァンモータ回転数を何%まで上昇させるといった補正範
囲を採用するので、ガス種判定前は、実際のガス種の補
正範囲よりも狭い範囲が採り入れられるおそれがあり、
そのような場合、必要以上に安全動作(燃焼運転停止な
ど)に陥りやすいという問題があった。
【0008】さらに、ガス種の判定結果として「13
A」がRAMに記憶され、その後、「13A」用の制御
プログラムに基づいて燃焼制御が行われる状況にあって
は、停電などが発生するとRAMがリセットされてしま
い、再びガス種の判定が行われることがある。そうした
場合、ガス種の判定結果が得られるまでは「12A」用
の制御プログラムに基づいて燃焼制御が行われるが、長
期間の使用などから当初予定した燃焼状態が再現され
ず、場合によっては異常な燃焼状態になることもあるの
で、ガス種の再判定を正確に行えないことがあった。
【0009】
【発明の開示】本発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ガス種の判定前後にわたって安
定した燃焼状態とすることができる燃焼装置を提供する
ことを、その課題としている。
【0010】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本発明の第1の側面によれば、
ガスの燃焼状態からガス種を判定し、そのガス種に応じ
た燃焼制御を行う一方、特定ガス種の判定結果が得られ
るまでは、暫定的な燃焼制御を行う燃焼装置であって、
特定ガス種の判定結果を得る前と後とで、燃焼制御事項
としての着火制御時間を相異させる制御手段を備えたこ
とを特徴とする、燃焼装置が提供される。
【0012】好ましい実施の形態によれば、制御手段
は、特定ガス種の判定結果を得る前にあっても、前回の
燃焼制御で特定ガス種の判定結果が得られ、かつ、前回
の燃焼制御終了から所定時間以内に燃焼制御を再開する
場合、特定ガス種の判定結果が得られた後に適用される
着火制御時間に準じた燃焼制御を行う。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、制御手
段は、特定ガス種の判定結果を得る前と後とで着火制御
時間を相異させるのに伴い、ガス圧および/または給排
気用のファンモータ回転数についても相異させる。
【0014】本発明の第2の側面によれば、ガスの燃焼
状態からガス種を判定し、そのガス種に応じた燃焼制御
を行う一方、特定ガス種の判定結果が得られるまでは、
暫定的な燃焼制御を行う燃焼装置であって、特定ガス種
である旨の判定結果が得られるまでは、給排気用のファ
ンモータ回転数を補正制御するにあたってその補正制御
範囲を、特定ガス種である旨の判定結果が得られた後に
適用される範囲以上の範囲とした上で、ファンモータ回
転数を補正制御する制御手段を備えたことを特徴とす
る、燃焼装置が提供される。
【0015】好ましい実施の形態によれば、ガス種の判
定対象となる第1の燃焼ユニットと、ガス種が直接判定
されることなく、第1の燃焼ユニットで得られた判定結
果を準用して燃焼制御される第2の燃焼ユニットとを備
え、制御手段は、第1の燃焼ユニットで特定ガス種であ
る旨の判定結果が得られない状況において、第2の燃焼
ユニットにおけるファンモータ回転数を補正制御する。
【0016】本発明の第3の側面によれば、ガスの燃焼
状態からガス種を判定し、そのガス種に応じた燃焼制御
を行う一方、特定ガス種の判定結果が得られるまでは、
暫定的な燃焼制御を行う燃焼装置であって、特定ガス種
の判定結果を得た後の燃焼制御に用いるべく、その特定
ガス種の判定結果を記憶保持しておく不揮発性記憶手段
を備えたことを特徴とする、燃焼装置が提供される。
【0017】好ましい実施の形態によれば、不揮発性記
憶手段に記憶保持された特定ガス種の判定結果は、所定
の操作に応じて消去される。
【0018】他の好ましい実施の形態によれば、不揮発
性記憶手段に記憶保持された特定ガス種の判定結果は、
所定の操作に応じて表示される。
【0019】本発明の第1の側面によれば、特定ガス種
の判定結果が得られる前の着火制御時間としては、その
判定結果が得られた後の場合よりもたとえば長時間とす
ることができるので、ガス種の判定前に実際のガス種に
応じた着火制御時間とは異なるものとしても、着火成功
の確率が高められ、しかも、振動燃焼などを起こすこと
なく安定した燃焼状態とすることができる。
【0020】本発明の第2の側面によれば、特定ガス種
の判定結果が得られる前のファンモータ回転数は、その
判定結果が得られた後の場合よりも広範囲にわたって補
正制御されるので、特定ガス種の判定結果が得られる前
でも、ファンモータ回転数が補正限界に至るまでの余裕
が十分確保され、すぐに安全動作とすることもなく安定
した燃焼状態とすることができる。
【0021】本発明の第3の側面によれば、特定ガス種
の判定結果が半永久的に記憶保持されるので、停電など
によっても一旦得られた特定ガス種の判定結果が失われ
ることはない。つまり、判定結果がすでに得られた状態
にある限りは、その後引き続き判定結果に基づく特定ガ
ス種に適した燃焼制御が行われ、安定した燃焼状態とす
ることができる。
【0022】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う発明の実施の形態の説明によ
って、より明らかになるであろう。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態に係る燃焼装
置の全体構成図である。この図に示す燃焼装置は、図示
しない温水暖房装置に対して循環温水を再加熱しながら
供給するための温水暖房用の燃焼ユニット10と、台所
や洗面所などに設けられた水栓Aを通じて給湯を行うた
めの一般給湯用の燃焼ユニット20との2種類を内蔵し
たものである。なお、特に図示しないが、温水暖房用の
燃焼ユニット10は、風呂の追焚きなどを行う際にも運
転され、風呂追焚き用として利用されるものでもある。
風呂の追焚きは、燃焼ユニット10で加熱された暖房用
の循環湯と風呂の循環湯とを、図外の風呂用熱交換器を
介して間接的に熱交換することで行われている。また、
各燃焼ユニット10,20は、図示しない操作リモコン
を通じて運転を開始させたり停止させられるほか、利用
者により各種の設定が可能とされている。
【0025】各燃焼ユニット10,20には、共通のガ
ス取り入れ口30からガス配管31,32を通じて燃焼
燃料となるガスが供給される。供給可能なガス種として
は、たとえばコード番号「12A」,「13A」により
分類される都市ガスが用いられ、各燃焼ユニット10,
20は、ガス種「12A」,「13A」の両方に対応し
ている。ガス取り入れ口30付近には、元ガス電磁弁3
3が設けられている。温水暖房用の燃焼ユニット10に
通じるガス配管31には、暖房ガス比例弁34が設けら
れている。一般給湯用の燃焼ユニット20に通じるガス
配管32には、給湯ガス比例弁35が設けられている。
【0026】また、各燃焼ユニット10,20には、共
通の給水口40から各配管系統を通じて加熱すべき水が
供給されるように構成されている。温水暖房用の燃焼ユ
ニット10に通じる配管系統は、給水口40付近の給水
栓41から燃焼ユニット10に至る複数の配水管42,
43と、これら配水管42,43の間に設けられた膨張
タンク44とで概略構成されている。配水管42と膨張
タンク44との間には、補給水電磁弁45が設けられて
いる。膨張タンク44には、内部に溜まった水位を検出
するためのタンク水位センサ46が設けられている。配
水管43の途中には、暖房ポンプ47が設けられてい
る。一方、一般給湯用の燃焼ユニット20に通じる配管
系統は、給水口40から燃焼ユニット20に至る配水管
50と、その配水管50の途中から分岐したバイパス管
51とで概略構成されている。配水管50の途中には、
流量センサ52や入水温度センサ53が設けられてい
る。バイパス管51には、バイパス水量調整弁54が設
けられている。
【0027】さらに、温水暖房用の燃焼ユニット10か
らは、導水管60を通じて図示しない温水暖房装置に温
水が供給されるように構成されている。温水暖房装置で
は、温水の放熱効果により暖房が行われる。温水暖房装
置で利用された温水は、再び膨張タンク44に戻って循
環利用される。一方、一般給湯用の燃焼ユニット20か
らは、導水管61を通じて水栓Aに湯水が供給されるよ
うに構成されている。導水管61の途中には、水量調整
弁62や出湯温度センサ63が設けられている。また、
導水管61の途中には、バイパス管51が接続されてい
る。
【0028】温水暖房用の燃焼ユニット10は、暖房バ
ーナ11、暖房ガス電磁弁12、暖房バーナセンサ1
3、暖房点火プラグ14、暖房送風ファン15、ファン
モータ回転数センサ16(図2)、および暖房熱交換器
17などで構成されている。なお、特に図示しないが、
温水暖房用の燃焼ユニット10には、暖房バーナ11の
着火状態を検出するためのフレームロッドも含まれる。
暖房バーナ11は、ガス配管31を通じて導かれてきた
ガスを燃焼させる。暖房ガス電磁弁12は、暖房バーナ
11に対するガスの供給量を調整し、暖房バーナ11の
燃焼能力を切り替えるために用いられる。暖房バーナセ
ンサ13は、暖房バーナ11の燃焼温度(火炎温度)を
検出する。暖房点火プラグ14は、暖房バーナ11を着
火させるために用いられる。暖房送風ファン15は、フ
ァンモータの駆動力により回転させられて燃焼室内の給
排気を行う。ファンモータ回転数センサ16は、暖房送
風ファン15のファンモータ回転数を検出する。なお、
ファンモータ回転数センサ16は、図示しないファンモ
ータの回転軸に取り付けられたロータリエンコーダなど
により構成されるため、特に図1には示さない。暖房熱
交換器17は、配水管43を通じて送られてきた温水を
暖房バーナ11の燃焼熱により加熱する。加熱された温
水は、導水管60を通じて送り出される。
【0029】一般給湯用の燃焼ユニット20は、給湯バ
ーナ21、給湯ガス電磁弁22、給湯バーナセンサ2
3、給湯点火プラグ24、給湯送風ファン25、ファン
モータ回転数センサ26(図2)、および給湯熱交換器
27などで構成されている。なお、特に図示しないが、
一般給湯用の燃焼ユニット20には、給湯バーナ21の
着火状態を検出するためのフレームロッドも含まれる。
給湯バーナ21は、ガス配管32を通じて導かれてきた
ガスを燃焼させる。給湯ガス電磁弁22は、給湯バーナ
21に対するガスの供給量を調整し、給湯バーナ21の
燃焼能力を切り替えるために用いられる。給湯バーナセ
ンサ23は、給湯バーナ21の燃焼温度(火炎温度)を
検出する。給湯点火プラグ24は、給湯バーナ21を着
火させるために用いられる。給湯送風ファン25は、フ
ァンモータの駆動力により回転させられて燃焼室内の給
排気を行う。ファンモータ回転数センサ26は、給湯送
風ファン25のファンモータ回転数を検出する。なお、
ファンモータ回転数センサ26は、図示しないファンモ
ータの回転軸に取り付けられたロータリエンコーダなど
により構成されるため、特に図1には示さない。給湯熱
交換器27は、配水管50を通じて送られてきた水を給
湯バーナ21の燃焼熱により加熱する。加熱された湯水
は、導水管61を通じて送り出される。
【0030】上記したように各燃焼ユニット10,20
は、それぞれ個別に構成されたものであって、単独運転
も同時運転も可能である。したがって、設置環境や運用
状況によっては、一定期間にわたって温水暖房用の燃焼
ユニット10のみが常に用いられ、他方の燃焼ユニット
20が全く用いられなかったり、またその逆の場合もあ
り得る。
【0031】さらに、図2は、図1に示す燃焼装置の回
路ブロック図である。この燃焼装置は、相互にバス接続
されたCPU1、ROM2、RAM3、およびI/O4
などからなるマイクロコンピュータを有する。I/O4
には、元ガス電磁弁33のほか、温水暖房系に属する機
能要素として、暖房ガス比例弁34、暖房ガス電磁弁1
2、暖房バーナセンサ13、暖房点火プラグ14、暖房
送風ファン15のファンモータ15A、ファンモータ回
転数センサ16、補給水電磁弁45、タンク水位センサ
46、暖房ポンプ47が接続されている。また、I/O
4には、一般給湯系に属する機能要素として、給湯ガス
比例弁35、給湯ガス電磁弁22、給湯バーナセンサ2
3、給湯点火プラグ24、給湯送風ファン25のファン
モータ25A、ファンモータ回転数センサ26、流量セ
ンサ52、入水温度センサ53、出湯温度センサ63が
接続されている。さらに、I/O4には、操作リモコン
として台所や浴室に設置された台所リモコン70や浴室
リモコン71が接続されている。なお、図2に示す回路
は、あくまでも一例であって主要な回路要素のみを表し
ており、実際にはこれら以外の要素も接続されている。
【0032】CPU1は、燃焼装置全体の制御中枢とし
て機能するものであって、ROM2に記憶されている燃
焼制御プログラムなどに基づいて各部の動作を制御す
る。特にこのCPU1は、燃焼中に各部から送られてく
る信号に基づいてガス種「12A」,「13A」を判定
する機能を備える。ROM2には、ガス種「12A」,
「13A」のそれぞれに応じた燃焼制御プログラムや各
種のデータテーブルなどが記憶されている。RAM3
は、CPU1にワーキングエリアを提供する。このRA
M3には、CPU1で判定結果として得られたガス種に
関する情報も記憶される。
【0033】次に、燃焼装置の動作について説明する。
【0034】各燃焼ユニット10,20は、基本的に以
下に説明するような手順にしたがってCPU1により制
御される。
【0035】たとえば、一般給湯用の燃焼ユニット20
を燃焼動作させる際、CPU1は、流量センサ52で検
出された流量と、バイパス水量調整弁54の開度とを演
算して総流量を求め、この総流量に対して利用者が設定
した給湯設定温度と入水温度センサ53で検出された温
度との差を乗じ、さらにそれを演算して目標号数を求め
る。ここで、目標号数とは、燃焼ユニット20にその都
度要求される燃焼能力を指す。
【0036】ところで、目標号数に対して実際の燃焼能
力は、各種センサにより検出された出湯温度、入水温
度、給湯流量などに基づいて、所定の演算式からその都
度求められる実測号数とされるが、燃焼運転の初期段階
においては、CPU1により目標号数と実測号数とが比
較され、その比較結果に応じてガス種が判定される。具
体的に言うと、ある時点において実測号数が目標号数の
たとえば90%以上に達すると、その時点でガス種が
「13A」であると判定される。ガス種「13A」とし
た判定結果は、RAM3に記憶されるとともに、それ以
降はガス種「13A」用の燃焼制御プログラムに基づい
て燃焼制御が行われる。
【0037】一方、いつまで経っても実測号数が目標号
数の90%以上に達することなく、ガス種「13A」の
判定結果が得られない状況では、暫定的にガス種「12
A」用の燃焼制御プログラムに基づいて燃焼制御が行わ
れる。つまり、ガス種「13A」の判定結果が得られる
までは、さしあたってガス種「12A」に応じた燃焼制
御が行われる。このようなガス種の判定は、過去の燃焼
運転でガス種「13A」の判定結果が得られたことがあ
っても、燃焼運転を終了するごとにRAM3の内容がク
リアされるため、燃焼運転が開始されるごとに行われ
る。
【0038】ただし、燃焼運転を終了してから所定時間
が経過するまでは、RAM3に記憶されたガス種「13
A」の判定結果が保持される。そのため、たとえば前回
の燃焼運転に伴ってガス種「13A」の判定結果が得ら
れ、その後、前回の燃焼運転を終了した直後に再出湯な
どを行うために所定時間以内に燃焼運転が開始された場
合には、前回得られたガス種「13A」の判定結果に基
づいてガス種「13A」に応じた燃焼制御が行われる。
【0039】燃焼制御は、基本的に次のようにして行わ
れる。
【0040】まず、CPU1は、あらかじめ規定された
着火制御時間に基づいて給湯点火プラグ24に点火動作
を行わせることにより、燃焼動作を開始させる。そし
て、上記した目標号数から所定の演算式などに基づいて
目標ガス圧を求める。給湯ガス比例弁35の開度は、目
標ガス圧に応じたものである。次に、CPU1は、目標
ガス圧からファンモータ回転数データテーブルに基づい
て、給湯送風ファン25のファンモータ25Aに関する
標準回転数を求める。つまり、一般給湯用の燃焼ユニッ
ト20では、目標ガス圧に応じて給湯ガス比例弁35の
開度を調整しながら燃焼が行われ、それと同時に、給湯
送風ファン25のファンモータ25Aが標準回転数で回
転するように補正制御され、この給湯送風ファン25に
より燃焼ユニット20内の給排気が行われる。ちなみ
に、ここで言う補正制御とは、ファンモータ回転数セン
サ26により検出された実回転数をあらかじめ設定され
た標準回転数となるようにフィードバック制御する通常
の制御を意味し、燃焼温度に応じてファンモータ回転数
を補正する制御を意味するものではない。
【0041】ここで、一般給湯用の燃焼ユニット20が
安定した燃焼状態にあるとき、給湯バーナセンサ23で
検出される燃焼温度は、たとえば300℃から450℃
程度であるが、給湯バーナセンサ23で検出される燃焼
温度が650℃にも達すると、補正制御によりファンモ
ータ25Aの回転数が標準よりもあらかじめ定められた
補正制御範囲内で上昇させられる。これにより、給湯送
風ファン25の給排気効率が上がるとともに燃焼温度が
低下するので、排気閉塞などの経年劣化により当初予定
した燃焼状態を再現できない状況にあっても燃焼状態が
安定する。
【0042】上記した着火制御時間、ガス圧、ファンモ
ータ回転数などの燃焼制御事項については、ガス種「1
2A」,「13A」ごとに異なるように燃焼制御プログ
ラムに規定されている。図3は、燃焼制御事項を説明す
るための説明図であって、この図に示すように、着火制
御時間とファンモータ回転数については、ガス種「12
A」と「13A」とで異なるものとされる。たとえば、
ファンモータ回転数は、ガス種「13A」に対して「1
2A」に対応するものが一律10%程度ダウンした値と
される。特に図示しないが、ファンモータ回転数の補正
制御範囲についても異なるものとされる。このファンモ
ータ回転数の補正制御範囲は、通常、ガス種「12A」
の補正上限の方がガス種「13A」に比べて低く設定さ
れるが、本実施形態では、ガス種「13A」の補正上限
よりも+αの余裕をとって高く設定されている。つま
り、ガス種「13A」の補正制御範囲よりもガス種「1
2A」の方が広く設定されている。なお、ガス圧につい
ては、ガス種「12A」と「13A」とで同値としてい
るが、もちろん異なるものとしても良い。また、図3に
示すガス圧やファンモータ回転数は、ある瞬間の値であ
って、常に図3に示すレベルとされるものではない。
【0043】一方、温水暖房用の燃焼ユニット10を燃
焼動作させる際も、CPU1は、上記した燃焼制御の内
容と同様の内容に基づいて燃焼制御を行うが、温水暖房
用の燃焼ユニット10で燃焼運転が行われる際には、ガ
ス種の判定を省略している。つまり、CPU1は、温水
暖房用の燃焼ユニット10を燃焼動作させる際、他方の
燃焼ユニット20の燃焼運転に伴ってすでにガス種「1
3A」の判定結果が得られている場合には、その判定結
果に基づいてガス種「13A」用の燃焼制御が行われ
る。ちなみに、たとえば一般給湯用の燃焼ユニット20
が一度も使用されることなく、温水暖房用の燃焼ユニッ
ト10のみが常用されているような状況の場合、その温
水暖房用の燃焼ユニット10では、常にガス種「12
A」とした上で燃焼制御が行われる。
【0044】なお、上記した着火制御には、温水暖房側
および一般給湯側のガス電磁弁12,22の開閉切り替
え時(能力切り替え時)における火移り制御も含まれ
る。
【0045】図4は、一般給湯用の燃焼ユニット20に
対する燃焼制御処理のフローチャートである。
【0046】まず、給湯運転が開始されると、CPU1
は、実測号数が目標号数に対して所定の割合以上として
検出されたか否かを判定する(S1)。
【0047】実測号数が所定の割合以上として検出され
た場合(S1:YES)、CPU1は、給湯運転の開始
に伴って燃焼ユニット20に供給されるガス種が「13
A」であると判定し、その判定結果をRAM3に記憶さ
せる(S2)。
【0048】そして、CPU1は、ガス種「13A」と
した判定結果に基づいてそのガス種「13A」に対応し
た燃焼制御処理を行う(S3)。このガス種「13A」
に対応した燃焼制御処理では、図3に示すようにガス種
「13A」に適した着火制御時間、ガス圧、ファンモー
タ回転数の下で燃焼制御が行われる。
【0049】燃焼制御中、給湯バーナセンサ23の出力
(燃焼温度)が一定値以上になると(S4:YES)、
CPU1は、ファンモータ25Aの回転数が補正限界以
上か否かを判断する(S5)。
【0050】ファンモータ25Aの回転数が補正限界以
上に達すれば(S5:YES)、CPU1は、安全動作
に移行して燃焼ユニット20の燃焼動作を停止させ(S
6)、この処理を終える。なお、安全動作による燃焼停
止に限らず、利用者の操作などにより給湯運転が終了さ
れた場合には、RAM3の内容がクリアされる。
【0051】ちなみに、S5において、ファンモータ2
5Aの回転数が補正限界以上でなければ(S5:N
O)、CPU1は、ファンモータ25Aの回転数を一定
割合の補正量をもって上昇させ(S7)、その後S3に
戻ってガス種「13A」に応じた燃焼制御を続行する。
【0052】また、S4において、給湯バーナセンサ2
3の出力が一定値以上でない場合も(S4:NO)、C
PU1は、S3に戻ってガス種「13A」に応じた燃焼
制御を続行する。
【0053】一方、S1において、実測号数が所定の割
合以上として検出されない場合(S1:NO)、すなわ
ちガス種「13A」の判定結果が得られない場合、CP
U1は、前回の給湯運転を終了してから所定時間以内に
運転開始されたか否かを判断する(S11)。
【0054】前回の終了から所定時間以内の運転開始の
場合(S11:YES)、CPU1は、さらに前回の給
湯運転時にガス種「13A」の判定結果が得られ、その
判定結果がRAM3に未だ記憶された状態にあるか否か
判断する(S12)。
【0055】ガス種「13A」の判定結果が存在する場
合(S12:YES)、CPU1は、S3に進んでガス
種「13A」に応じた燃焼制御を行う。つまり、この場
合には、給湯運転の再開直後などの状況にあり、前回と
同じファンモータ設定回転数や着火制御時間などに準じ
て燃焼制御が行われるので、火炎が不規則に変動して振
動燃焼を起こすような事態に至ることはない上、良好な
出湯特性が得られる。
【0056】S12において、ガス種「13A」の判定
結果が存在しない場合(S12:NO)、CPU1は、
さしあたってガス種「12A」に対応した燃焼制御処理
を行う(S13)。このガス種「12A」に対応した燃
焼制御処理では、図3に示すようにガス種「12A」に
応じた着火制御時間、ガス圧、ファンモータ回転数の下
で燃焼制御が行われる。つまり、ガス種判定前は、実際
のガス種が「13A」であろうと「12A」であろう
と、とりあえずはガス種「12A」のファンモータ回転
数に基づいて制御されるが、実際のガス種が「13A」
の場合に備えて振動燃焼を防止すべく、ガス種「12
A」のファンモータ回転数でも比較的高めに設定してい
る。この場合、実際のガス種が「12A」では着火し難
いこともあるので、着火制御時間を比較的長めに設定し
ている。また、ファンモータ25Aの回転数について
も、実際のガス種が「13A」であるにもかかわらず補
正制御範囲が狭いと、すぐに補正限界に達して安全動作
に移りやすくなるため、本来ガス種「12A」に対応す
べき補正制御範囲についてその上限値が+α引き上げら
れている。すなわち、本来ガス種「12A」に対応する
補正制御範囲の上限値に+αを加えた値は、ガス種「1
3A」に対応する補正制御範囲の上限値程度の値とされ
る。
【0057】燃焼制御中、給湯バーナセンサ23の出力
(燃焼温度)が一定値以上になると(S14:YE
S)、CPU1は、ファンモータ25Aの回転数が補正
限界+α以上か否かを判断する(S15)。
【0058】ファンモータ25Aの回転数が補正限界+
α以上に達すれば(S15:YES)、CPU1は、S
6に進んで安全動作に移行し、燃焼ユニット20の燃焼
動作を停止させ、この処理を終える。
【0059】ちなみに、S15において、ファンモータ
25Aの回転数が補正限界+α以上でなければ(S1
5:NO)、CPU1は、ファンモータ25Aの回転数
を一定割合の補正量をもって上昇させ(S16)、その
後S1に戻ってガス種「13A」の判定を繰り返す。つ
まり、ガス種「13A」の判定結果が得られるまでは、
暫定的にガス種「12A」に応じた燃焼制御が行われる
のである。
【0060】次に、図5は、温水暖房用の燃焼ユニット
10に対する燃焼制御処理のフローチャートである。な
お、この燃焼制御処理では、ガス種の判定そのものが行
われることなく、先述した一般給湯用の燃焼ユニット2
0で得られた判定結果が間接的に利用される。つまり、
図5に示す燃焼制御処理は、図4に示すS1,S2およ
びS11,S12のステップ以外は同様とされるので、
これらの同一ステップの内容については説明を省略す
る。
【0061】まず、温水暖房運転が開始されると、CP
U1は、先述した給湯運転に伴ってガス種「13A」の
判定結果が得られており、その判定結果がRAM3に記
憶された状態にあるか否か判定する(S21)。
【0062】ガス種「13A」の判定結果がRAM3に
記憶されている場合(S21:YES)、CPU1は、
S23に進んでガス種「13A」に対応した燃焼制御処
理を行う。
【0063】一方、ガス種「13A」の判定結果がRA
M3に記憶されていない場合(S21:NO)、CPU
1は、S33に進んでさしあたってガス種「12A」に
対応した燃焼制御処理を行う。
【0064】したがって、上記一連の燃焼制御を行う燃
焼装置によれば、ガス種の判定結果が得られる前の着火
制御時間としては、その判定結果が得られた後の着火制
御時間とは異なり、制御条件や運転状況などに応じて適
当な時間長とされているので、たとえば実際のガス種が
着火制御時間として厳しい条件が科せられる特定のガス
種「13A」であっても、そのガス種「13A」の判定
結果が得られる前には、適当に時間的余裕の取られた着
火制御時間内に火移りさせることができ、振動燃焼など
を起こすことなく安定した燃焼状態とすることができ
る。
【0065】また、特定ガス種「13A」の判定結果が
得られる前のファンモータ回転数は、その判定結果が得
られた後の場合よりも補正限界を広めとして補正制御さ
れるので、特定ガス種「13A」の判定結果が得られる
前でも、ファンモータ回転数が補正限界に至るまでの余
裕が十分確保され、すぐに安全動作とされることなく安
定した燃焼状態とすることができる。
【0066】さらに、図2および図5を援用して他の実
施形態について簡単に説明する。
【0067】燃焼装置の他の実施形態としては、たとえ
ば図6に示すように、EEPROM5を追加した構成と
しても良い。そうした構成の場合、一旦ガス種「13
A」の判定結果が得られると、そのガス種「13A」の
判定結果は、停電などによる燃焼装置への電源供給停止
状態が発生しても、EEPROM5に永続的に記憶保持
されるので、実質的に図5に示す燃焼制御処理と同様の
処理が行われる。
【0068】ただし、EEPROM5には、製造時の出
荷検査や抜き取り検査などの際に得られたガス種の判定
結果も記憶されるため、実際に運用される段階で台所リ
モコン70や浴室リモコン71を操作して記憶内容を消
去したり、リモコン70,71の画面上に記憶内容を表
示することができるように構成されている。
【0069】たとえば、燃焼装置に電源を投入してから
10分以内で、かつ、燃焼運転の停止中にリモコン7
0,71の温度調整スイッチを押せば、リモコン70,
71が通常モードからメンテナンスライタモードに切り
替えられる。
【0070】さらに、アップ用およびダウン用の2つの
温度調整スイッチを連続2秒以上同時に押すと、ガス種
の判定結果を含むEEPROM5の記憶内容が消去さ
れ、消去した旨がリモコン70,71の画面やスピーカ
を通じて報知される。
【0071】そして、燃焼装置に電源を投入してから1
0分以上経過するか、あるいはリモコン70,71の運
転スイッチをオンにすると、メンテナンスライタモード
から通常モードに切り替えられて元に戻る。
【0072】また、たとえば、通常モードの状態でリモ
コン70,71におけるアップ用およびダウン用の2つ
の温度調整スイッチを連続2秒以上同時に押すと、メン
テナンス情報モニタモードに切り替えられる。
【0073】その状態で温度調整スイッチを操作する
と、その時点でEEPROM5にガス種の判定結果が記
憶されているか否かチェックされ、ガス種「13A」の
判定結果が記憶されていれば、リモコン70,71の画
面上に「1300」が表示される。
【0074】このとき、異なる燃焼運転ごとに行われた
ガス種の判定が5回以上(1回の燃焼運転中に行われた
2回目以降の判定は回数に含めない)あり、1度も「1
3A」と判定されなかった場合には、リモコン70,7
1の画面上に「1200」が表示される。それ以外の場
合は、「0000」が表示される。
【0075】そして、再度アップ用およびダウン用の2
つの温度調整スイッチを連続2秒以上同時に押すか、あ
るいはメンテナンス情報モニタモードに切り替えられて
から10分経過すると、メンテナンス情報モニタモード
から通常モードに切り替えられて元に戻る。
【0076】このような他の実施形態に係る燃焼装置に
よれば、特定のガス種「13A」の判定結果が半永久的
にEEPROM5に記憶保持されるので、停電などによ
っても一旦得られた特定ガス種「13A」の判定結果が
失われることはない。つまり、判定結果がすでに得られ
てEEPROM5に記憶された状態にある限りは、その
後引き続きEEPROM5に記憶された判定結果を参照
して特定ガス種「13A」に適した燃焼制御が行われ、
安定した燃焼状態とすることができる。
【0077】なお、本発明は、上記の各実施形態に限定
されるものではない。
【0078】燃焼装置としては、温水暖房用と一般給湯
用の複数の燃焼ユニット10,20を備えたものに限ら
ず、単に1つの燃焼ユニットを備えたものであっても良
い。
【0079】ガス種の判定結果を記憶しておくメモリと
しては、RAM3やEEPROM5に限らず、好ましく
は不揮発性のフラッシュメモリや電池などにより電源バ
ックアップの施されたRAMでも良い。
【0080】ガス種は、「12A」と「13A」の2種
類に限らず、3種類以上であっても良い。
【0081】ガス種「12A」用の着火制御時間やファ
ンモータ回転数の補正制御範囲は、「13A」用と同じ
としても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定ガス種の判定結果が得られる前の着火制御時間とし
ては、その判定結果が得られた後の場合よりもたとえば
長時間とすることができるので、ガス種の判定前に実際
のガス種に応じた着火制御時間とは異なるものとして
も、着火成功の確率が高められ、しかも、振動燃焼など
を起こすことなく安定した燃焼状態とすることができ
る。
【0083】また、特定ガス種の判定結果が得られる前
のファンモータ回転数は、その判定結果が得られた後の
場合よりも広範囲にわたって補正制御されるので、特定
ガス種の判定結果が得られる前でも、ファンモータ回転
数が補正限界に至るまでの余裕が十分確保され、すぐに
安全動作とすることもなく安定した燃焼状態とすること
ができる。
【0084】さらに、特定ガス種の判定結果が半永久的
に記憶保持されるので、停電などによっても一旦得られ
た特定ガス種の判定結果が失われることはない。つま
り、判定結果がすでに得られた状態にある限りは、その
後引き続き判定結果に基づく特定ガス種に適した燃焼制
御が行われ、安定した燃焼状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃焼装置の全体構成
図である。
【図2】図1に示す燃焼装置の回路ブロック図である。
【図3】燃焼制御事項を説明するための説明図である。
【図4】一般給湯用の燃焼ユニットに対する燃焼制御処
理のフローチャートである。
【図5】温水暖房用の燃焼ユニットに対する燃焼制御処
理のフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る燃焼装置の回路ブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM(EEPROM) 4 I/O 5 EEPROM 10 温水暖房用の燃焼ユニット 11 暖房バーナ 12 暖房ガス電磁弁 13 暖房バーナセンサ 14 暖房点火プラグ 15 暖房送風ファン 16 ファンモータ回転数センサ 20 一般給湯用の燃焼ユニット 21 給湯バーナ 22 給湯ガス電磁弁 23 給湯バーナセンサ 24 給湯点火プラグ 25 給湯送風ファン 26 ファンモータ回転数センサ 33 元ガス電磁弁 34 暖房ガス比例弁 35 給湯ガス比例弁 45 補給水電磁弁 46 タンク水位センサ 47 暖房ポンプ 52 流量センサ 53 入水温度センサ 63 出湯温度センサ 70 台所リモコン 71 浴室リモコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋津 政彦 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 辻 栄一 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3K003 AA03 AB03 AB06 AC01 CA04 CB03 CB05 CC03 DA03 FA01 FA02 FB04 FB05 FC04 GA03 HA03 JA06 JA13 KA04 KA05 KB02 LA01 LA05 LA08 MA08 MA09 NA05 NA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの燃焼状態からガス種を判定し、そ
    のガス種に応じた燃焼制御を行う一方、特定ガス種の判
    定結果が得られるまでは、暫定的な燃焼制御を行う燃焼
    装置であって、 前記特定ガス種の判定結果を得る前と後とで、燃焼制御
    事項としての着火制御時間を相異させる制御手段を備え
    たことを特徴とする、燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記特定ガス種の判定
    結果を得る前にあっても、前回の燃焼制御で特定ガス種
    の判定結果が得られ、かつ、前回の燃焼制御終了から所
    定時間以内に燃焼制御を再開する場合、前記特定ガス種
    の判定結果が得られた後に適用される前記着火制御時間
    に準じた燃焼制御を行う、請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記特定ガス種の判定
    結果を得る前と後とで前記着火制御時間を相異させるの
    に伴い、ガス圧および/または給排気用のファンモータ
    回転数についても相異させる、請求項1または2に記載
    の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 ガスの燃焼状態からガス種を判定し、そ
    のガス種に応じた燃焼制御を行う一方、特定ガス種の判
    定結果が得られるまでは、暫定的な燃焼制御を行う燃焼
    装置であって、 前記特定ガス種である旨の判定結果が得られるまでは、
    給排気用のファンモータ回転数を補正制御するにあたっ
    てその補正制御範囲を、前記特定ガス種である旨の判定
    結果が得られた後に適用される範囲以上の範囲とした上
    で、前記ファンモータ回転数を補正制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする、燃焼装置。
  5. 【請求項5】 ガス種の判定対象となる第1の燃焼ユニ
    ットと、ガス種が直接判定されることなく、前記第1の
    燃焼ユニットで得られた判定結果を準用して燃焼制御さ
    れる第2の燃焼ユニットとを備え、前記制御手段は、前
    記第1の燃焼ユニットで前記特定ガス種である旨の判定
    結果が得られない状況において、前記第2の燃焼ユニッ
    トにおける前記ファンモータ回転数を補正制御する、請
    求項4に記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 ガスの燃焼状態からガス種を判定し、そ
    のガス種に応じた燃焼制御を行う一方、特定ガス種の判
    定結果が得られるまでは、暫定的な燃焼制御を行う燃焼
    装置であって、 前記特定ガス種の判定結果を得た後の燃焼制御に用いる
    べく、その特定ガス種の判定結果を記憶保持しておく不
    揮発性記憶手段を備えたことを特徴とする、燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性記憶手段に記憶保持された
    前記特定ガス種の判定結果は、所定の操作に応じて消去
    される、請求項6に記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記不揮発性記憶手段に記憶保持された
    前記特定ガス種の判定結果は、所定の操作に応じて表示
    される、請求項6または7に記載の燃焼装置。
JP2001393477A 2001-12-26 2001-12-26 燃焼装置 Expired - Fee Related JP3918550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393477A JP3918550B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393477A JP3918550B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003194330A true JP2003194330A (ja) 2003-07-09
JP3918550B2 JP3918550B2 (ja) 2007-05-23

Family

ID=27600458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001393477A Expired - Fee Related JP3918550B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3918550B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205685A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Noritz Corp 燃焼装置
JP2009162130A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Yamatake Corp 燃料供給装置
JP2012047403A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Noritz Corp 燃焼装置
JP2012172964A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Noritz Corp 温水装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205685A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Noritz Corp 燃焼装置
DE102007005149B4 (de) * 2006-02-06 2013-12-24 Noritz Corporation Verbrennungsvorrichtung
JP2009162130A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Yamatake Corp 燃料供給装置
JP2012047403A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Noritz Corp 燃焼装置
JP2012172964A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Noritz Corp 温水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3918550B2 (ja) 2007-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8662022B2 (en) Water heater
CN104838209B (zh) 锅炉的供暖管和热水管的防冻方法
JP2008057910A (ja) ヒートポンプ給湯装置
CN106642713A (zh) 热水器的排气安全检测方法
JP2003194330A (ja) 燃焼装置
JP3774615B2 (ja) 温水暖房装置の試運転制御方法
CN114484886B (zh) 一种具有预热超温保护的零冷水控制方法及其控制装置
JP2007078200A (ja) ヒートポンプ給湯器
JP5508300B2 (ja) 複合燃焼装置
JP4063747B2 (ja) 凍結予防運転方法及び暖房システム
JP2003194404A (ja) フロー式水加熱装置
CN111928489A (zh) 燃气热水器循环启停温升自适应方法
JP4162322B2 (ja) 給湯装置の制御装置
JP2003130346A (ja) 燃焼装置
JPH06249507A (ja) 循環保温式給湯装置
JP5197524B2 (ja) 給湯器
JP4250665B2 (ja) 凍結予防運転方法及び暖房システム
JPH09318085A (ja) 給湯暖房機における凍結防止方法及び凍結防止装置
JP5128427B2 (ja) 風呂設備の運転方法及び風呂設備
CN113932443A (zh) 燃气热水设备及其控制方法、热水系统、和可读存储介质
JP3845099B2 (ja) 給湯器の加熱制御装置
KR20170032518A (ko) 보일러의 순환펌프 유량 제어방법
JP4073104B2 (ja) 制御装置
JP2003130344A (ja) 燃焼装置
JP3695386B2 (ja) 燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Effective date: 20060810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070205

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees