JP2003194251A - 電動弁 - Google Patents

電動弁

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JP2003194251A
JP2003194251A JP2001338844A JP2001338844A JP2003194251A JP 2003194251 A JP2003194251 A JP 2003194251A JP 2001338844 A JP2001338844 A JP 2001338844A JP 2001338844 A JP2001338844 A JP 2001338844A JP 2003194251 A JP2003194251 A JP 2003194251A
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valve body
valve
communication hole
flow
motor
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JP2001338844A
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Tomoari Ouchi
共存 大内
Shinichi Nemoto
伸一 根本
Tetsuya Aoki
哲也 青木
Kaoru Koyaizu
薫 小柳津
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動弁を流れる冷媒が、正逆の流れ方向に拘わ
らず、同一流量とする。 【解決手段】弁室内の弁体により流体の通過流量を調整
する弁本体12と、該弁本体12に固着され弁体13を
作動させるロータ17を内蔵するキャン16と、キャン
16に外嵌されロータ17を回転駆動するステータ18
とを備えた電動弁10において、弁体13は回転可能と
し、流体の流れ方向が正逆いずれに拘わらず、流量が略
同一となるように構成する。そのため、弁体13は、外
面円筒形状でこの円筒の中心線を軸として回転するよう
にし、弁体13には冷媒を流路2a,2b間で連通させ
るオリフィス13aと切欠き部13bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等に組
み込まれて使用される電動弁に係り、特に、電動弁を流
れる流体が、流れ方向が正逆に拘わらず、同一流量とす
ることができる電動弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機、冷凍機等に
組み込まれて使用される電動弁は、冷媒等の流体の流量
を調整する機器であり、通常、弁室および弁座を備えた
弁本体と、鍔状部を介して前記弁本体の上部に固着され
た有底円筒状のキャンとを備えており、該キャンの内側
にはロータが内蔵され、前記キャンの外部には中央部に
挿通孔を有するステータが外嵌されている。図16は、
前記したような従来の電動弁1の縦断面図を示してお
り、弁本体2は弁室2cと、ガイドブッシュ固定部2d
と、キャン固着部2eとを備え、弁室2cには冷媒等の
流体が出入する流体入出管2a、2bが設けられるとと
もに、その内部には弁軸3の先端に形成された弁体3a
であるニードル弁が接離する弁座2fが配設されてい
る。
【0003】前記ガイドブッシュ固定部2dは、弁室の
上方に位置し、弁本体2とガイドブッシュ4とを固定す
る。該ガイドブッシュ4の内周には雌ねじ部4aが形成
され、該雌ねじ部4aには弁体ホルダ5の外周に形成さ
れた雄ねじ部5aが螺合され、雌ねじ部と雄ねじ部とに
よりねじ送り機構が構成されている。そして、この弁体
ホルダ5内には、下端部に弁体3aを形成している弁軸
3が摺動可能に嵌挿されており、該弁軸3は弁体ホルダ
内5に縮装された圧縮コイルばね3bによって常時下方
に付勢されている。
【0004】キャン固着部2eは弁本体2の上端に位置
し、内周面をかしめ固定されるとともに下端面を溶接に
より接合されているリング状金属板で構成され、その外
周部にてキャン6の鍔状部と溶接され弁本体2にキャン
6を固定している。弁軸3とロータ7との結合は、弁軸
3に弁体ホルダ5と雄ねじ部5aを外嵌させるととも
に、これを永久磁石付きのロータ7に内嵌させることに
よって行われている。弁軸3の上端にはプッシュナット
3cが圧入固定され、その鍔部が弁軸3に若干の上下動
を許容してロータ7に結合している。弁体ホルダ5に固
定される下ストッパ4bとスリーブに形成される上スト
ッパ5bとによりストッパ機構が構成される。
【0005】キャン6の内部にはロータ7が内蔵され、
キャン6の外部にはステータ8が外嵌されている。ステ
ータ8の内部には上下にステータコイル8aおよびヨー
ク8bが格納されており、ステータコイル8aはリード
線8cおよびステータ8の外周に設けられたコネクタ8
dを通じて通電される。ステータコイル8aの通電によ
りヨーク8bが励磁されてロータ7を回転させ、ねじ送
り機構により弁体ホルダ5と弁軸3を摺動させることに
よりを開閉作動させて冷媒の流量の調整を行っている。
ステータ8にはコネクタのカバー8eが溶着されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術においては、流体の正・逆の流れの方向により、弁
体3aに対する流体圧に差が出てきて、結果として、流
体の流れの方向により流量に差が出てくるという不具合
がある。即ち、図13において、冷媒が、流体入出管2
aから流体入出管2bに流れる場合には、弁体3aに対
して流体圧は下方向に作用するため、ねじ送り機構のバ
ックラッシュによって常に下方向の位置にあるので、弁
本体2との隙間が小さい。これに対して、流体入出管2
bから流体入出管2aに流れる場合には、弁体3aに対
して流体圧は上方向に作用するため、ねじ送り機構のバ
ックラッシュによって常に上方向の位置となるため、弁
本体2との隙間が大きくなって、その分流量を大きくし
てしまうという不具合がある。
【0007】本発明は、このような不具合に鑑みてなさ
れたものであって、その課題とするところは、電動弁を
流れる冷媒等の流体が、正逆の流れ方向に拘わらず、同
一流量とすることができる電動弁を提供することにあ
る。また、冷媒等の流体の正逆の流れ方向で、流体の流
量に流量差を設けることできる電動弁を提供することに
ある。更に、冷媒等の流体の正逆の流れ方向で、流体の
流量の大きさを複数に選択できる電動弁を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成すべく本
発明に係る電動弁は、下記の手段からなるものである。
請求項1記載の電動弁は、弁室内の弁体により流体の通
過流量を調整する弁本体と、該弁本体に固着され前記弁
体を作動させるロータを内蔵するキャンと、該キャンに
外嵌され前記ロータを回転駆動するステータとを備えた
電動弁において、前記弁体は、回転可能とし、流体の流
れ方向が正逆いずれに拘わらず、流量が略同一となるよ
うに構成することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の電動弁は、弁本体と、該弁
本体に固着されるキャンと、該キャンに嵌合されるロー
タとを備えた電動弁において、前記弁本体の弁室内には
ロータに連動して回転する弁体を設け、流体の流れ方向
が正逆いずれに拘わらず、流体の圧力に伴って形成され
る弁本体と弁体との隙間の大きさが略同一となるように
構成することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の電動弁は、上記いずれかの
電動弁において、弁体は、外面円筒形状でこの円筒の中
心線を軸として回転するようにし、弁体には流体を流路
間で連通させる弁体流路を形成することを特徴とする。
請求項4記載の電動弁は、請求項3記載の電動弁の手段
において、弁体流路を複数設け、それぞれの弁体流路の
断面積が相違するように形成することを特徴とする。請
求項5記載の電動弁は、請求項1〜4記載のいずれかの
電動弁において、弁本体は、弁本体に連結される第1流
路と第2流路とが直角に配置されるように形成すること
を特徴とする。
【0011】請求項6記載の電動弁は、請求項3又は4
記載の電動弁において、弁本体は、弁本体に連結される
第1流路と第2流路とが円筒部側部で並行して配置され
るように形成することを特徴とする。請求項7記載の電
動弁は、請求項3又は4記載の電動弁において、弁本体
は、弁本体に連結される第1流路と第2流路とが略直線
状に配置され、且つ、弁体流路は弁体を貫通するように
形成することを特徴とする。請求項8記載の電動弁は、
請求項3又は4記載の電動弁において、弁本体は、弁本
体に連結される第1流路と第2流路とが円筒部の軸線延
長部の側部に略並行して配置されるように形成すること
を特徴とする。
【0012】請求項9記載の電動弁は、請求項8記載の
電動弁において、弁本体は円盤状部材からなり、該円盤
状部材の中心部周辺に第1連通孔と第2連通孔とが穿設
されると共に、円盤状部材のキャン側に、回転して第1
連通孔と第2連通孔とを選択的に閉止する位置、及び、
第1連通孔と第2連通孔の両方とも閉止しない位置とに
移動可能に弁体が配置され、更に、円盤状部材の弁体を
配置した側とは反対側の各連通孔に、第1流路と第2流
路とを装着させることを特徴とする。請求項10記載の
電動弁は、請求項9記載の電動弁の手段において、第1
流路と第2流路とは、円筒部の軸線延長部側部で且つ軸
線を中心に一定の角度を有する位置に配置されることを
特徴とする。請求項11記載の電動弁は、請求項9又は
10記載の電動弁において、弁体には、上記閉止する位
置において、弁室から第1連通孔又は第2連通孔に流体
を流す弁体流路を設けることを特徴とする。請求項12
記載の電動弁は、請求項9記載の電動弁において、上記
弁体が回転する面の径方向に凹溝部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】そして、このように構成された電動弁は、
冷媒等の流体の流れが正・逆いずれの方向であっても漏
れ量が略同一となるため、冷媒の流路を切り換える空調
機等において正確な流量制御の実現が可能となる。ま
た、上記機能に加えて流体の流れが正・逆いずれの方向
であっても、流体圧が弁体を弁本体に押圧するようにし
ているから、弁室から流路への流体の漏れが僅少とな
る。また、弁体には、弁体流路を設けることで、弁体閉
止時でも少量の流体を流すことで、例えば除湿運転時の
制御を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【実施例1】以下、実施例1に係る電動弁10の一実施
形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の
実施例1に係る電動弁の最小流量時の状態を示す縦断面
図(A)と、同図(A)のb−b断面図(B)であり、
図2は、同実施例1に係る電動弁の最大流量時の状態を
示す縦断面図(A)と、同図(A)のb−b断面図
(B)である。電動弁10は、弁室12a内の弁体13
により冷媒の通過流量を調整する弁本体12と、弁本体
12と一体で弁体13を回転させるロータ17を内蔵す
るキャン16と、キャン16に外嵌されロータ17を回
転駆動するステータ18とを備えている。ロータ17と
ステータ18によりステッピングモータを構成してい
る。
【0015】弁本体12は、黄銅等の金属から構成さ
れ、図1に示すように、上下に一定長の長さを有し、筒
状形状でその筒状内部は弁室12cを形成しており、そ
の側部には弁室12cに連通する第1連通孔12aを有
し、該第1連通孔12aには第1流路2aが連結されて
いる。また、弁室の下部には弁室に連通する第2連通孔
12bを有し、該第2連通孔12bには第2流路2bが
連結されている。弁本体10の上部外周肩部の段差部に
は、リング状の鍔状板12dが固定される。そして、こ
の鍔状板12dに後述のキャン16の下端部を突き合わ
せ溶接することにより固定される。
【0016】また、図1に示すように、鍔状板12dの
上面における中心点から一定角度、例えば180度離れ
た位置の2箇所にはストッパ12e,12eが立設され
る。このストッパ12e,12eは、弁体13の回転を
一定角度、例えば180度で規制し、弁本体12の第1
流路2a及び第2流路2bと位置決め可能に組付けられ
る。また、ストッパ12e,12eは鍔状板12dと同
時にろう付け固定される。弁室12cはその水平断面が
円形で略円筒状に形成され、上面が開放され、下面が第
2連通部12bに連通し、内部に弁体13が配置され
る。
【0017】弁体13は黄銅を素材として構成され、一
定の厚みを有する筒体からなり、その下部には、弁室1
2cに内接する外面円筒形状で、この円筒の中心線を軸
として回転可能であり、冷媒を第1流路2aと第2流路
2bとの間で連通させる弁体流路13が形成されてい
る。実施例1の場合、弁体流路13は、切欠き部13b
とオリフィス13aとからなる。切欠き部13bは、図
1,2に示すように、弁体13下部の一定高さにわたっ
て、略半円形分が欠けた状態で形成され、更に、弁体1
3下部の残存部分の上記一定高さの中間位置にオリフィ
ス13aが穿設される。そして、弁体13は回転し、図
1に示すように、上記残存部分が第1流路2aを閉止
し、オリフィス13aが対向している状態、及び、図2
に示すように、上記切欠き部13bが第1流路2aと第
2流路2bとを連通させる状態のいずれかに切り換え可
能となっている。
【0018】そのために、弁体13は180度の範囲で
回転駆動される。弁体13上部は筒状の弁体キー部13
cが形成され、この弁体キー部13cは、後述の弁体ホ
ルダ15に回転のみ連動可能に連結される。そのため
に、弁体キー部13cの下部外周部は凹凸状に形成され
弁体ホルダ15の下部と係合されるようになっている。
また、弁体13の上下方向中間位置には段部13dが形
成され、弁本体13の上面に当接するように形成され、
更に、段部13dの一部には上記ストッパ12e,12
eに当接可能な突起部13eが形成されている。
【0019】上記弁体キー部13cは、その上部の筒状
の弁体ホルダ15に嵌合される。この弁体ホルダ15は
ロータ17によって駆動される。弁体ホルダ15はその
上面にばね受け部が形成される。また、弁体ホルダ15
とロータ17とは支持リング17aを介して結合されて
おり、支持リング17はロータ17の成形時にインサー
トされた黄銅製の金属リングで構成されている。また、
支持リング17の内周孔部に弁体ホルダ15の上部突部
が嵌合し、上部突部の外周をかしめ固定して、ロータ1
7、支持リング17aおよび弁体ホルダ15を結合して
いる。弁本体12、弁体ホルダ15、及び、支持リング
17aは、全て黄銅より構成している。
【0020】ロータ17は、後述のキャン16に内装さ
れるように外周面が円筒状であり、弁体ホルダ15に軸
支される。また、キャン16の内面上底部と、弁体ホル
ダ15の上面のばね受けとの間にばね15aが圧装され
る。この構成により、弁体ホルダ15とロータ17とは
下方向において弁体13側に押圧されているが、弁体1
3に過大な荷重がかかった場合は、弁体ホルダ15と弁
体13とが非係合となるようにすることも可能で、安全
装置の役割を果たさせることができる。
【0021】キャン16は、ステンレス等の非磁性の金
属から形成される有底円筒状をしており、弁本体12の
上部に固着されたステンレス製の鍔状板12dに溶接等
により固着され、内部は気密状態に保たれている。ステ
ータ18は、磁性材より構成されるヨーク19と、この
ヨーク19にボビン19aを介して巻回される上下のス
テータコイル19b,19bとから構成され、キャン1
6に外嵌する嵌合穴18aが形成されている。
【0022】ステータ18には、リード端子19cが配
設され、該リード端子19cに接続されるコネクタ19
dを覆うカバー19eが形成されている。ステータ18
から、ステータコイル19b,19bに接続されたリー
ド端子19cが突出しており、このリード端子19cに
複数のリード線19fが接続されたコネクタ19dが連
結されている。そして、コネクタ19dを覆うカバー1
9eがステータ18に溶着され、カバー19e内はエポ
キシ樹脂等の充填材19gで充填されている。ステータ
18は中心に下面開口の嵌合穴18aを有し、この嵌合
穴18aにキャン16が嵌合し、ステータ18の下面に
溶着された回り止め部材18bにより弁本体12および
キャン16に固定される。
【0023】実施例1は、上記構成により、第1,2の
両流路2a,2b間で冷媒を流す場合に、弁体13を、
図1に示す位置にすれば、小容量の冷媒を流すことがで
き、弁体13を、図2に示す位置にすれば、大容量の冷
媒を流すことができる。この場合、実施例1では,第1
流路2aから第2流路2bへ冷媒が流れると、冷媒圧力
によって弁体13が右方に押されるため,隙間からの漏
れ量が大きく、逆に第2流路2bから第1流路2aへ冷
媒が流れると、圧力によって左方向に押されるために隙
間からの漏れ量が小さくなる。したがって、オリフィス
13aを流れる流量にこの漏れ量がプラスされるため
に、完全に、第1→第2の流量=第2→第1の流量とに
なるわけではないが、従来技術のように、触媒の流れの
方向により、弁体に対して開閉方向における順方向又は
逆方向に流体圧が作用しないため、比較的両方向の流れ
が同一に近いものとなる。また、この実施例1では、電
動弁10を構成する部品点数が少ないことから、故障が
少なく、また、冷媒の弁体13に対する圧力を、弁本体
12が直接的に受けることになるから構造的・応力的に
無理がなく、材料的にも節約することができる。
【0024】
【実施例2】この実施例2の電動弁20では、第1流路
2aと第2流路2bを上下に平行に並べて、両流路2
a,2bから受ける冷媒からの圧力によって、常に右方
向(図3)に押圧される構造として、第1→第2≒第2
→第1を実現するものである。実施例2は、図3,4に
示し、図3は小容量の状態を、図4は大容量の状態を、
それぞれ示している。
【0025】実施例2が実施例1と基本的に相違する点
は、第1流路2aの下部に平行させて第2流路2bを設
けた点、及び、弁体23の第1流路2a及び第2流路2
bに対応する弁体23に切欠き部23bを形成すると共
に、その残存部分の上下に且つ第1流路2a及び第2流
路2bに対応する位置に、それぞれオリフィス23a,
23aを穿設した点である。また、弁本体23の下面は
閉止されている。
【0026】即ち、実施例2の場合も、弁体流路は、切
欠き部23bとオリフィス23a,23aとからなる。
切欠き部23bは、図3,4に示すように弁体23下部
の一定高さにわたって、略半円形分が欠けた状態で形成
され、更に、弁体23下部の残存部分の上記一定高さの
位置の2箇所にオリフィス23a,23aが穿設され
る。なお、弁体23の最下端部は、弁体23の円滑な回
転及び支持のために、切り欠かず、平面視正円部分を残
すことで、弁本体22に案内させるように形成してい
る。また、この平面視正円部分の中心部分は、中心部に
孔を形成したリング状となっている。これは流体圧がこ
の弁体23の下方にかからず、弁本体22の弁室底部に
作用させて弁体23の回転の障害とならないようにする
ためである。
【0027】そして、弁体23は回転し、図3に示すよ
うに、上記残存部分が第1流路2a及び第1流路2bを
閉止し、それぞれのオリフィス23a,23aが第1,
2流路2a,2bに対向している状態、及び、図4に示
すように、上記切欠き部23bが第1流路2aと第2流
路2bとを連通させる状態のいずれかに切り換え可能と
なっている。
【0028】上記構成において、弁体23は180度の
範囲で回転駆動される。弁体23上部は筒状の弁体キー
部23cが形成され、この弁体キー部23cは、後述の
ロータ27に回転のみ連動可能に連結されている点、そ
のために弁体キー部23cの下部外周部は凹凸状に形成
され弁体ホルダ25の下部と係合されるようになってい
る点、及び、弁体23の上下方向中間位置には段部23
dが形成され、弁本体22の上面に当接するように形成
され、更に、段部23dの一部には上記ストッパ22
e,22eに当接可能な突起部23eが形成されている
点等は、実施例1と同じである。
【0029】実施例2は、実施例1の効果に加えて、冷
媒の流れがどのような方向であっても、弁体23は第1
流路2aと第2流路2bから受ける圧力によって、常に
右方向に押圧される構造となっていることから、冷媒の
正・逆の流れ方向に拘わらず実施例1に比べて、一層、
第1→第2の流量≒第2→第1の流量、を実現すること
ができる。
【0030】
【実施例3】本実施例3の電動弁30は、その基本的な
課題は実施例1,2と同様とするも、その流路の位置及
び弁体構造は基本的に相違する。実施例3では、弁本体
32に付設する第1流路2a及び第2流路2bは同一管
径で一直線状に配置され、弁体33の支持軸芯を挟んで
弁本体32の反対面に連結される。一方、弁体33は全
体として筒状に形成される点、及び、弁体33がその支
持軸芯部に弁体通路33a,33bが形成されている点
などは実施例1,2と変わるところはない。
【0031】この実施例3では、第1流路2aと第2流
路2bから受ける冷媒の圧力によって、下流側に押圧さ
れるものの、その形状は全く対称形状となっているため
に、第1→第2の流量≒第2→第1の流量を実現するも
のである。実施例3を、更に図5,6を用いて具体的に
説明する。図5は小容量の状態を、図6は大容量の状態
をそれぞれ示している。実施例3の弁体33の特徴は、
弁体流路として流路断面が小さい小オリフィス33a
と、流路断面が大きい大オリフィス33bとをクロス状
に穿設した点である。また、弁本体32の下面は閉止さ
れている。
【0032】即ち、実施例3の場合は、弁体流路は、9
0度に交差する2本の小・大のオリフィス33a,33
bとからなる。なお、弁体33の最下端部は、弁体33
の円滑な回転及び支持のために、切り欠かず、平面視正
円部分を残すことで、弁本体に案内させるように形成し
ている点は、実施例2と同じである。そして、弁体33
が、図5に示すように、小オリフィス33aが両流路2
a,2bを結ぶ位置にあるときは、第1流路2a、第2
流路2b間において冷媒を流す場合に、その方向に拘わ
らず流量に差は発生しない。また、弁体33をその90
度回転させて、図6に示すように、大断面のオリフィス
33bが両流路2a,2bを結ぶ位置にあり、第1流路
2aから第2流路2bに冷媒を流す場合も、その逆でも
流量に差は発生しない。
【0033】上記構成において、弁体33は90度の範
囲で回転駆動される。そして、弁体33上部は筒状の弁
体キー部33cが形成され、この弁体キー部33cは、
後述のロータ37に回転のみ連動可能に連結されている
点、そのために、弁体キー部33cの下部外周部は凹凸
状に形成され、ロータ37の下部と係合されるようにな
っている点、及び、弁体33の上下方向中間位置には段
部33dが形成され、弁本体32の上面に当接するよう
に形成され、更に、段部33dの一部には上記ストッパ
32eに当接可能な突起部が形成されている点等は、実
施例1,2と同じである。
【0034】実施例3は、実施例1の効果に加えて、冷
媒の流れがどちらの方向であっても、弁体33が冷媒か
ら受ける圧力は同じであることから、大・小いずれの流
量の場合でも、第1→第2の流量=第2→第1の流量と
なる。
【0035】
【実施例4】この実施例4では、冷媒の入出管2a,2
bを構成する2本の流路を弁体43の支持軸芯と平行に
縦に並べて、第1流路2aと第2流路2bから受ける冷
媒の圧力によって発生する冷媒の漏れ出しを同一にし、
第1→第2の流量=第2→第1の流量を実現するもので
ある。
【0036】実施例4は図7〜9に示され、図7,9
は、流量が小容量の場合を、図8は流量が大容量の場合
をそれぞれ示している。具体的には、図7は、冷房(又
は暖房)サイクルの除湿時の弁体位置、図8は、冷房・
暖房時の弁体位置、図9は、暖房サイクルの除湿時の弁
体位置を示している。実施例4が実施例1〜3と基本的
に相違する点は、図7に示すように、第1流路2aと第
2流路2bとを左右に平行に配置し、両流路の上端部に
円盤状の弁本体42を配置し、該弁本体42に2つの
孔、即ち、第1連通孔42a及び第2連通孔42bを形
成して上記流路を装着した点、及び、この弁本体42の
上面に180度だけ回転する合成樹脂等から成る弁体を
設けた点にある。上記弁体43は蓋状となっており、該
蓋部分にはオリフィス43a、即ち、比較的小断面の流
通孔が穿設される。
【0037】更に具体的に述べれば、弁本体42は平面
視円形に形成されると共にその中心部には凹部42fが
形成され、弁体43の支持軸43cが回転自在に挿通さ
れる。この弁体43の外周部及び支持軸43cは、弁体
ホルダ3245の内周部に回転力が伝わるように連結さ
れている。上記弁体ホルダ45は、他の実施例と同様に
ロータ47と一体であり、ロータ47の回転が弁体ホル
ダ45を介して弁体43を回転させることになる。弁体
43は、左・右の第1連通孔42a及び第2連通孔42
bを塞ぐことが可能な閉止部43fと軸芯部43gとか
らなり、該軸芯部43gに支持軸43cが挿通され、該
支持軸43cの回転により、閉止部43fは、図7に示
す第1連通孔42aを閉止する位置、図8に示す第1連
通孔42a及び第2連通孔42b共に閉止しない位置、
及び、図9に示す第2連通孔42bを閉止する位置とな
る。また、弁体43が上記3つの位置以外に移動しない
ようにするために、2本のストッパ42e,42eが弁
本体42上部で連通孔42a,42bの近傍に立設され
る。
【0038】実施例4は、実施例2,3の効果と同様
に、冷媒の流れがどちらの方向であっても、弁体43は
流体圧により連通孔42a,42bに押圧される構造と
なっていることから、 第1→第2の流量=第2→第1の流量 を実現することに加えて、弁本体42と弁体43との隙
間が小さくなり、冷媒の漏れを僅少にすることができ
る。具体例においては、図7の冷房サイクル時の除湿時
(冷媒は、第2流路から第1流路に流れる。)と、図9
の暖房サイクル時の除湿時(冷媒は、第1流路から第2
流路に流れる。)とを、略同一の冷媒流状態とすること
ができる。
【0039】
【実施例5】実施例5に係る電動弁50は、第1流路2
aと第2流路2bとが、弁本体52を構成する円盤部の
軸線延長部側部で且つ軸線を中心に一定の角度を有する
位置に配置されることを特徴とする(図10〜12)。
換言すれば、実施例4では、弁本体52の中心に対し
て、2つの連通孔52a,52bを点対称の位置に、即
ち、弁本体52の中心に対して180度離して配置させ
たが、実施例5では、135度離して配置し、この2つ
の連通孔52a,52bに第1流路2aと第2流路2b
を設けるものである。
【0040】具体的に述べれば、図10〜12に示すよ
うに、弁本体52は平面視円形に形成されると共に、そ
の中心部には凹部52fが形成され、弁体53の支持軸
53cが回転自在に挿通される。この弁体53は、弁体
ホルダ55に嵌合され、回転力が伝わるように連結され
ている。上記弁体ホルダ55は、他の実施例と同様にロ
ータ57と一体であり、ロータ57の回転が弁体ホルダ
55を介して弁体53を回転させることになる。なお、
キャン56はキャン支持枠52dを介して弁体52に支
持・固定されている。弁体53は、135度離れた第1
連通孔52a、及び第2連通孔52bを塞ぐことが可能
な閉止部53fと軸芯部53gとからなり、該軸芯部5
3gに支持軸53cが挿通され、該弁体ホルダ55の回
転により、閉止部53fは、図10に示す第1連通孔5
2a、及び第2連通孔52b共に閉止しない位置、図1
1に示す第2連通孔52bを閉止する位置、及び図12
に示す第1連通孔52aを閉止する位置となる。また、
弁体53が上記3つの位置以外に移動しないようにする
ために、1本のストッパ52eが弁本体52上部に立設
される。
【0041】実施例5は、実施例4の効果と同様に、冷
媒の流れがどちらの方向であっても、弁体53は流体圧
により、第1連通孔52a又は第2連通孔52bに押圧
される構造となっていることから、 第1→第2の流量=第2→第1の流量 を実現することに加えて、弁本体と弁体との隙間が小さ
くなり、冷媒の漏れを僅少にすることができる。特に、
本実施例5は、図10の状態では、双方向で全開、図1
1の状態では、第1流路→第2流路の方向で全閉、図1
2の状態では、第2流路→第1流路の方向で全閉とな
る。
【0042】具体例には、図11の冷房サイクル時の除
湿時(冷媒は、第1流路2aから第2流路2bに流れ
る。)と、図12の暖房サイクル時の除湿時(冷媒は、
第2流路2bから第1流路2aに流れる。)とを、略同
一の冷媒流状態とすることができる。更に、実施例5で
は、第1流路2aと第2流路2bとを近接して設けるこ
とができ、外形がコンパクトになるとともに、弁室52
c内における冷媒の移動が少なく、抵抗も少ないから、
弁室52c内における冷媒の移動エネルギの損失も少な
くて済むという効果もある。
【0043】
【実施例6】更に、本発明は、冷房サイクルにおける除
湿時に必要な冷媒流量と、暖房サイクルにおける除湿時
に必要な冷媒流量とが異なる構成の冷凍サイクルに適用
できる。かかる構成の冷凍サイクルに適用できる本発明
を実施例6にて説明する。
【0044】実施例6は、実施例4の変形例であり、流
体入出管2a,2bを構成する2本の流路を弁体63の
支持軸芯と平行に並べて配置し、流体入出管2a又は流
体入出管2bから受ける流体の圧力によって発生する弁
体63と弁本体62との間から漏れる冷媒量を同一に
し、第1→第2の流量=第2→第1の流量、を実現する
と共に、実施例4のオリフィス43aに相当する弁体流
路を、大オリフィス63aと小オリフィス63a'とし
て弁体63の閉止部63fに2つ穿設し、冷房時除湿に
必要な冷媒流量と暖房時除湿に必要な冷媒流量とに差を
設けたものである。
【0045】しかして、図13及び図14(A)は、電
動弁60の冷房除湿運転時において、冷媒が大オリフィ
ス63aを流れるようにした状態を示す縦断面図及び弁
体位置の説明図であり、図14(B)は、冷房又は暖房
時の弁体位置の説明図、図14(C)は、暖房除湿運転
時において、冷媒が小オリフィス63bを流れるように
した状態を示す弁体位置の説明図である。
【0046】実施例6が実施例4と相違する点は、流体
入出管2a,2bの配置角度を180°より小さくした
点、及び、弁体63に、孔径の相違する2つのオリフィ
ス63a,63a'を穿設した点にある。弁体63の閉
止部63fは蓋状となっており、該蓋部分に比較的大径
のオリフィス63aと比較的小径のオリフィス63a'
が穿設される。
【0047】図13を参照して具体的に実施例6につい
て述べる。電動弁60は、弁本体62と、弁本体62に
溶接により固定されるキャン66と、キャン66内に設
置されるロータ67と、ロータ67により弁室62c内
で回転する弁体63と、キャン66に外嵌されカップ状
のロータ67を回転駆動するステータ68とを備えてい
る。また、ロータ67とステータ68はステッピングモ
ータを構成している。
【0048】ロータ67は、後述のキャン66に内装さ
れるように外周面が円筒状で全体としてプラスチックマ
グネットからなる略カップ状であり、そのロータ67の
底部67aに支持軸63cが挿入され、固定されてい
る。そして、該底部67aに弁体63を駆動する駆動板
67bが一体に形成されている。
【0049】弁体63は、図13,14に示すように、
例えば黄銅製であり、その回転軸芯から等距離におい
て、所定距離離して径大弁体流路(大オリフィス)63
aと径小弁体流路(小オリフィス)63a'とが形成さ
れる。これらの大・小のオリフィス63a、63a'
は、実施例4と同様に、弁体63の閉止部63fが第1
連通孔12a又は第2連通孔12bのいずれかを閉止し
ていても、それぞれの断面積に応じて、弁室62cから
流体入出管2a又は流体入出管2bに冷媒が流れること
になる。そして、更に、周縁下部には一体に弁シート部
63iが形成されている。弁体63は、その軸芯部63
gにより回転され、弁シート部63iが後述する弁本体
62の弁座上を摺動する。
【0050】弁体63の軸芯部63gはその中央部にお
いて支持軸63cに遊嵌されている。軸芯部63gには
前後2枚の係合部材63h,63hが立設され、両係合
部材63h,63hは、支持軸63c側にロータ67の
底部67aに一体に下垂板として形成された駆動板67
bを挟むように配置されている。また、弁体63の軸芯
部63gは、駆動板67bとはある程度上下動可能なよ
うに遊嵌されている。また、駆動板67bの下面と軸芯
部63gの上面との間には、ばね65aが縮装されてい
る。その結果、ばね65aは常時、弁体63を弁本体6
2側に弾圧している。
【0051】キャン66は、ステンレス等の非磁性の金
属から形成される有底円筒状部分66aと、この部分の
開口部に同軸状に第1の開口部66cが溶接により固定
される略スカート状の部分66bとからなり、その部分
の開口66dは弁本体62に溶接等により固着し、内部
は気密状態に保させる。
【0052】ステータ68については、実施例1と基本
的に同じであるので説明は省略する。弁本体62は、例
えばステンレス等の金属から構成される。弁本体62
は、上下2枚の板体から構成されており、下方の弁本体
基部62hの周縁にキャン66のスカート状の部分66
bの固着部を備えるとともに、流体出入管2a,2bを
連結する2つの継手部62kが形成されている。また、
上方の部材62iには、軸線を中心に所定の角度を有す
る位置に第1連通孔62a及び第2連通孔が穿設されて
いると共に上面は弁座を構成し、弁座上を弁体63は軸
芯部63gの回転に伴い回転し、弁シート部63iが摺
動する。なお、上方の部材62i及び弁本体基部62h
の中心部には、支持軸63cの下端を支持する凹部材6
2jが形成される。
【0053】かくのごとく構成された弁体63が支持軸
63cにより回転されることにより、第1連通孔62a
又は第2連通孔62bのいずれか、若しくは両方の連通
孔62a,62bを「開」とする作用を有する。(図1
3は、第1連通孔62aが「閉」で、流体が流体入出管2
bから流体入出管2aに流れる場合を示している。)即
ち、弁体63は、第1連通孔62a又は第2連通孔62
bのいずれかを開閉することにより切換弁として作用す
ることになる。
【0054】また、ステッピングモータを駆動し、弁体
63の回転位置を設定することで、冷房除湿運転(図1
4(A))のときは、大オリフィス63aを第1連通孔
62aと一致させ、暖房除湿運転(図14(C))のと
きは、小オリフィス63a'を第2連通孔62bと一致
させる。更に、弁体63の駆動部として、プラスチック
マグネットからなるロータ67と支持軸63cと駆動板
67bとを一体化して形成したことで構成の一層の簡略
化を図ることができる。
【0055】また、軸芯部63gには、上記駆動板67
bと連接する係合部材63hを設けたことで、弁体63
の受動構造がきわめて簡単になる。更に、弁本体62を
上下の2枚に分離し、上方の部材62iには弁体62の
ストッパ62eと弁座とを具備させ、下方の弁本体基部
62hには流体出入管2a,2bの継手部62kを形成
して一体化したことで、弁本体62の加工を容易にし、
また、両部材62h,62iの汎用性が向上する。上記
ストッパ62eの位置は、第1,2連通孔62a,62
bの位置の相対角度が例えば135度の場合は、その略
中間位置に設けられる。
【0056】
【実施例7】実施例7は、実施例6の変形例であり、軸
線を中心に所定の角度を有する第1連通孔72a及び第
2連通孔72b並びにストッパ72eの相対位置を変え
ることにより、例えば冷房除湿のときに、孔径の違う2
つのオリフィスにより、二段階の冷媒流量の絞りができ
るようにしたものである。冷房除湿時の二段階絞りは、
図15に示すように、第1,2連通孔72a,72bに
対して、ストッパ72eの位置を第1連通孔72aの近
傍に設定する。また、閉止部73fに、径大弁体流路
(大オリフィス)73aと、径小弁体流路(小オリフィ
ス)73a'とを配置するに当っては、実施例6と同様
に、弁体73の回転中心から同一の距離において所定角
度、例えば、135度離して、配置すればよい。
【0057】また、ステッピングモータを所定パルスだ
け駆動し、閉止部73fの位置を設定することで、第1
連通孔72a又は第2連通孔72bのいずれかを
「閉」、若しくは、両方の連通孔72a,72bを同時
に「開」とする。
【0058】図15(A)は、絞りのない通常の冷暖房
運転時の弁体位置を示し、第1,2連通孔72a,72
b共に「開」であり、図15(B)に示す弁体73の位
置においては、高除湿能力時の冷房除湿を示し、そし
て、図15(C)に示す弁体73の位置においては、低
除湿能力時の冷房除湿を示している。
【0059】
【実施例8】さらにまた、電動弁が空気調和機や冷凍機
当に組み込まれて使用された場合、冷媒中に生じるコン
タミやスラッジ等により、電動弁が作動不良を生じる場
合がある。本発明に係る電動弁は、かかる作動不良の発
生を防止することができるものである。即ち、図16及
び図17は、本発明の実施例8を示す図であり、弁体6
3が回転する弁本体62の上面に凹溝部62L、及び凹
溝部62Mが形成されている。なお、図16(A)、図
16(B)及び図16(C)はそれぞれ図14(A)、
図14(B)及び図14(C)に凹溝部62L及び62
Mを形成した場合に該当する。図16において、凹溝部
62L及び62Mは、その一端が支持軸63Cの周辺に
近接し、他端が弁本体62の縁に接して弁本体62にそ
の径方向に対抗して形成されている。これら凹溝部62
L及び62Mの幅と深さは、上記作動不良の防止に必要
なコンタミやスラッジ等の量を収容できる容積が得られ
るように決定される。
【0060】また、凹溝部は、1個又は複数個形成する
ことができ、図15(A)、図15(B)及び図15
(C)に示す弁本体に形成することができるのは勿論で
ある。而して、図17に示すように、弁体63は図13
及び図14にて説明した如く動作し、弁本体62の上面
にて接して回転すると、冷媒中に生じたコンタミ、スラ
ッジ等は弁体63の回転に伴い、凹溝部62L及び62
M内に収容され、コンタミやスラッジ等による動作不良
が防止され、弁体63の良好な回転動作が得られる。な
お、図17は、図16(B)のX−X’断面で、弁本体
62と弁体63の構成を示す図であり、他の構成は図1
3と同じであるので省略して示している。また、図17
の弁本体62は一枚の、例えばステンレス等の板体で構
成している場合を示している。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
ように構成された本発明の電動弁は、冷媒等の流体の流
れが正・逆いずれの方向であっても、流路を切り換える
空調機等において正確な流量制御の実現が可能となる。
また、上記機能に加えて流体の流れが正・逆いずれの方
向であっても、流体圧が弁体を弁本体に押圧するように
しているから、弁室から流路への流体の漏れを僅少とす
る。
【0062】また、本発明を空調機などに適用した場合
には、除湿運転時の流量設定が正確・容易となる。ま
た、除湿能力の二段階制御も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電動弁の最小流量時の
状態を示す縦断面図(A)と、同図(A)のb−b断面
図(B)。
【図2】同実施例1に係る電動弁の最大流量時の状態を
示す縦断面図(A)と、同図(A)のb−b断面図
(B)。
【図3】本発明の実施例2に係る電動弁の最小流量時の
状態を示す要部縦断面図(A)と、同図(A)のb−b
断面図(B)。
【図4】同実施例2に係る電動弁の最大流量時の状態を
示す要部縦断面図(A)と、同図(A)のb−b断面図
(B)。
【図5】本発明の実施例3に係る電動弁の最小流量時の
状態を示す要部縦断面図(A)と、同図(A)のb−b
断面図(B)。
【図6】同実施例3に係る電動弁の最大流量時の状態を
示す要部縦断面図(A)と、同図(A)のb−b断面図
(B)。
【図7】本発明の実施例4に係る電動弁の正方向の最小
流量時の要部縦断面図(A)と弁体位置説明図(B)。
【図8】同実施例4に係る電動弁の最大流量時の要部縦
断面図(A)と弁体位置説明図(B)。
【図9】同実施例4に係る電動弁の逆方向の最小流量時
の要部縦断面図(A)と弁体位置説明図(B)。
【図10】本発明の実施例5に係る電動弁の最大流量時
の要部縦断面図(A)と弁体位置説明図(B)。なお、
図(A)は、図(B)のD−D断面。
【図11】同実施例5に係る電動弁の逆方向の最小流量
時の要部縦断面図(A)と弁体位置説明図(B)。な
お、図(A)は、図(B)のD−D断面。
【図12】同実施例5に係る電動弁の正方向の最小流量
時の要部縦断面図(A)と弁体位置説明図(B)。な
お、図(A)は、図(B)のD−D断面。
【図13】本発明の実施例6に係る電動弁の最小流量時
の要部縦断面図。
【図14】(A)、(B)、(C)共、実施例6の弁体
位置と作用の説明図。
【図15】(A)、(B)、(C)共、実施例7の弁体
位置と作用の説明図。
【図16】(A)、(B)、(C)共、実施例8の弁体
位置を示す説明図。
【図17】実施例8の電動弁の要部縦断面図。
【図18】従来技術に係る電動弁の縦断面図。
【符号の説明】
1・・・電動弁(従来技術) 2・・・弁本体 2a・・・流体入出
管[第1流路] 2b・・・流体入出管[第2流路] 2c・・・弁室 2d・・・ガイドブッシュ固定部 2e・・・キャン固
着部 2f・・・弁座 3・・・弁軸 3a・・・弁体 3b・・・圧
縮コイルばね 4・・・ガイドブッシュ 4a・・・雌ねじ部 4
b・・・下ストッパ 5・・・弁体ホルダ 5a・・・雄ねじ部
5b・・・上ストッパ 6・・・キャン 7・・・ロータ 8・・・ステータ 8a・・・ステータコイル
8b・・・ヨーク 8c・・・リード線 8d・・・コネクタ
8e・・・カバー 10・・電動弁(実施例1) 12・・弁本体 12a・・第1連通
孔 12b・・第2連通孔 12c・・弁室 12d・・鍔状板 12e・・ストッパ 13・・・・弁体 13a・・弁体流路
[オリフィス] 13b・・弁体流路[切欠き部] 13c・・弁体キー
部 13d・・段部 13e・・突起部 15・・弁体ホルダ 15a・・ばね 16・・キャン 17・・ロータ 17a・・支持リン
ク 18・・ステータ 18a・・嵌合穴 1
8b・・回り止め部材 19・・ヨーク 19a・・ボビン 19b・・ステータコイル 19c・・リード
端子 19d・・コネクタ 19e・・カバー 19f・・リード線 19g・・充填材 20・・電動弁(実施例2) 22・・弁本体 22a・・第1連
通孔 22b・・第2連通孔 22c・・弁室 22d・・鍔状板 22e・・ストッ
パ 23・・・・弁体 23a・・弁体流
路[オリフィス] 23b・・弁体流路[切欠き部] 23c・・弁体キ
ー部 23d・・段部 23e・・突起部 25・・弁体ホルダ 25a・・ばね 26・・キャン 27・・ロータ 27a・・支持リ
ンク 30・・電動弁(実施例3) 32・・弁本体 32a・・第1連
通孔 32b・・第2連通孔 32d・・鍔状板 32e・・ストッ
パ 33・・・・弁体 33a・・弁体流
路[小オリフィス] 33b・・弁体流路[大オリフィス]33c・・弁体キ
ー部 33d・・段部 33e・・突起部 35・・弁体ホルダ 35a・・ばね 36・・キャン 37・・ロータ 37a・・支持リ
ンク 40・・電動弁(実施例4) 42・・弁本体 42a・・第1連
通孔 42b・・第2連通孔 42c・・弁室 42e・・ストッパ 42f・・凹部 43・・・・弁体 43a・・弁体流
路[オリフィス] 43c・・支持軸 43d・・段部 43f・・閉止部 43g・・軸芯部 45・・弁体ホルダ 45a・・ばね 46・・キャン 47・・ロータ 47a・・支持リ
ンク 50・・電動弁(実施例5) 52・・弁本体 52a・・第1連
通孔 52b・・第2連通孔 52c・・弁室 52d・・キャン支持枠 52e・・ストッ
パ 52f・・凹部 53・・・・弁体 53c・・支持軸 53f・・閉止部 53g・・軸芯部 55・・弁体ホルダ 55a・・ばね 56・・キャン 57・・ロータ 57a・・支持リ
ンク 60・・電動弁(実施例6) 62・・弁本体 62a・・第1連通孔
62b・・第2連通孔 62c・・弁室 62e・・ストッパ
62h・・弁本体基部 62i・・上方の部材 62j・・凹部材
62k・・継手部 62L,62M・・凹溝部 63・・・・弁体 63a・・径大弁体流路[大オ
リフィス] 63a'・・径小弁体流路[小オリフィス] 63c・・支持軸 63f・・閉止部
63g・・軸芯部 63h・・係合部材 65a・・ばね 66・・キャン 66a・・有底円筒状部分 66b・・スカート状の部分 66c・・開口部 67・・ロータ 67a・・底部 67b・・駆動板 68・・ステータ 72・・弁本体 72a・・第1連
通孔 72b・・第2連通孔 72e・・ストッ
パ 73・・・・弁体 73a・・径大弁体流
路[大オリフィス] 73a'・・径小弁体流路[小オリフィス] 73c・・支持軸 73f・・閉止部
73g・・軸芯部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月19日(2001.11.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機、冷凍機等に
組み込まれて使用される電動弁は、冷媒等の流体の流量
を調整する機器であり、通常、弁室および弁座を備えた
弁本体と、鍔状部を介して前記弁本体の上部に固着され
た有底円筒状のキャンとを備えており、該キャンの内側
にはロータが内蔵され、前記キャンの外部には中央部に
挿通孔を有するステータが外嵌されている。図1は、
前記したような従来の電動弁1の縦断面図を示してお
り、弁本体2は弁室2cと、ガイドブッシュ固定部2d
と、キャン固着部2eとを備え、弁室2cには冷媒等の
流体が出入する流体入出管2a、2bが設けられるとと
もに、その内部には弁軸3の先端に形成された弁体3a
であるニードル弁が接離する弁座2fが配設されてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術においては、流体の正・逆の流れの方向により、弁
体3aに対する流体圧に差が出てきて、結果として、流
体の流れの方向により流量に差が出てくるという不具合
がある。即ち、図1において、冷媒が、流体入出管2
aから流体入出管2bに流れる場合には、弁体3aに対
して流体圧は下方向に作用するため、ねじ送り機構のバ
ックラッシュによって常に下方向の位置にあるので、弁
本体2との隙間が小さい。これに対して、流体入出管2
bから流体入出管2aに流れる場合には、弁体3aに対
して流体圧は上方向に作用するため、ねじ送り機構のバ
ックラッシュによって常に上方向の位置となるため、弁
本体2との隙間が大きくなって、その分流量を大きくし
てしまうという不具合がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 哲也 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内 (72)発明者 小柳津 薫 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内 Fターム(参考) 3H053 AA02 AA11 BA02 BA04 DA12 3H062 AA07 BB01 BB28 CC02 EE07 HH04 HH08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁室内の弁体により流体の通過流量を調
    整する弁本体と、該弁本体に固着され前記弁体を作動さ
    せるロータを内蔵するキャンと、該キャンに外嵌され前
    記ロータを回転駆動するステータとを備えた電動弁にお
    いて、前記弁体は、回転可能とし、流体の流れ方向が正
    逆いずれに拘わらず、流量が略同一となるように構成す
    ることを特徴とする電動弁。
  2. 【請求項2】 弁本体と、該弁本体に固着されるキャン
    と、該キャンに嵌合されるロータとを備えた電動弁にお
    いて、前記弁本体の弁室内にはロータに連動して回転す
    る弁体を設け、流体の流れ方向が正逆いずれに拘わら
    ず、流体の圧力に伴って形成される弁本体と弁体との隙
    間の大きさが略同一となるように構成することを特徴と
    する電動弁。
  3. 【請求項3】 弁体は、外面円筒形状でこの円筒の中心
    線を軸として回転するようにし、弁体には流体を両流路
    間で連通させる弁体流路を形成することを特徴とする請
    求項1又は2記載の電動弁。
  4. 【請求項4】 弁体に弁体流路を複数設け、それぞれの
    弁体流路の断面積が相違するように形成することを特徴
    とする請求項3記載の電動弁。
  5. 【請求項5】 弁本体は、弁本体に連結される第1流路
    と第2流路とが直角に配置されるように形成することを
    特徴とする請求項1乃至4に記載のいずれかの電動弁。
  6. 【請求項6】 弁本体は、弁本体に連結される第1流路
    と第2流路とが円筒部側部で並行して配置されるように
    形成することを特徴とする請求項3又は4に記載のいず
    れかの電動弁。
  7. 【請求項7】 弁本体は、弁本体に連結される第1流路
    と第2流路とが略直線状に配置され、且つ、弁体流路は
    弁体を貫通するように形成することを特徴とする請求項
    3又は4に記載のいずれかの電動弁。
  8. 【請求項8】 弁本体は、弁本体に連結される第1流路
    と第2流路とが円筒部の軸線延長部の側部に略並行して
    配置されるように形成することを特徴とする請求項3又
    は4記載の電動弁。
  9. 【請求項9】 弁本体は円盤状部材からなり、該円盤状
    部材の中心部周辺に第1連通孔と第2連通孔とが穿設さ
    れると共に、円盤状部材のキャン側に、回転して第1連
    通孔と第2連通孔とを選択的に閉止する位置、及び、第
    1連通孔と第2連通孔の両方とも閉止しない位置とに移
    動可能に弁体が配置され、更に、円盤状部材の弁体を配
    置した側とは反対側の各連通孔に、第1流路と第2流路
    とを装着させることを特徴とする請求項8に記載の電動
    弁。
  10. 【請求項10】 第1連通孔と第2連通孔とは、円筒部
    の軸線延長部側部で且つ軸線を中心に所定の角度を有す
    る位置に配置することを特徴とする請求項9記載の電動
    弁。
  11. 【請求項11】 弁体には、上記閉止する位置におい
    て、弁室から第1連通孔又は第2連通孔に流体を流す弁
    体流路を設けることを特徴とする請求項9又は10に記
    載の電動弁。
  12. 【請求項12】 上記弁本体には、上記弁大河回転する
    面の径方向に凹溝部が形成されていることを特徴とする
    請求項9記載の電動弁。
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