JP2003192579A - 酸に不安定な薬物の高含量顆粒 - Google Patents

酸に不安定な薬物の高含量顆粒

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JP2003192579A
JP2003192579A JP2002301866A JP2002301866A JP2003192579A JP 2003192579 A JP2003192579 A JP 2003192579A JP 2002301866 A JP2002301866 A JP 2002301866A JP 2002301866 A JP2002301866 A JP 2002301866A JP 2003192579 A JP2003192579 A JP 2003192579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸に不安定な薬物、特に抗潰瘍性作用等を有
するベンズイミダゾール系化合物を高濃度に含有するカ
プセル剤等の製剤を提供する。 【解決手段】 顆粒全量に対して約12重量%以上の酸に
不安定な薬物を含有し、塩基性無機塩を配合した平均粒
子径が約600μm以上の顆粒、およびそれを含有するカプ
セル剤等の製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸に不安定な薬
物、特に、抗潰瘍剤として有用な酸に不安定なベンズイ
ミダゾール系化合物と塩基性無機物を含有してなる安定
な活性成分の配合率が高い顆粒に関する。
【0002】
【従来の技術】ランソプラゾール、オメプラゾール、ラ
ベプラゾール等のベンズイミダゾール(ベンツイミダゾ
ールともいう)系化合物(以下、本明細書ではベンズイ
ミダゾール系化合物と称する)は、胃酸分泌抑制作用や
胃粘膜防御作用等を有していることから消化性潰瘍治療
剤として、広く使用されている。しかし、これらの化合
物の安定性は悪く、湿度、温度、光に対して不安定であ
る。特に、酸に対して不安定であり、水溶液あるいは懸
濁液では、pHが低くなるに従って、極めて不安定とな
る。また、製剤すなわち、錠剤、散剤、細粒剤、カプセ
ル剤等での安定性は、化合物単独以上に製剤処方中の他
成分との相互作用が強いため不安定となり、製造時およ
び保存時に着色変化あるいは分解が観察される。これら
を安定化するために、特許文献1ではマグネシウムおよ
び/またはカルシウムの塩基性無機塩からなる安定化剤
を配合した後、腸溶性の被覆を施した腸溶性顆粒剤ある
いは腸溶性細粒剤等が開示されている。また、ベンズイ
ミダゾール系化合物は水に溶けにくい特性を有し、酸に
不安定であることから腸溶性被膜を施す必要がある。腸
溶性被膜は水分が比較的多い胃では溶解せず、水分の少
ない小腸で腸溶性被膜が溶け、ベンズイミダゾール系化
合物が溶解し吸収される。すなわち、ベンズイミダゾー
ル系化合物を含有する組成物は小腸で速やかに崩壊する
ことが必要であるため、錠剤よりも表面積が大きく、速
やかに崩壊または溶解しやすい顆粒のほうが望ましいと
考えられる。特許文献1で具体的に開示された実施例で
は、腸溶性顆粒全量に対しベンズイミダゾール系化合物
の含有率は約6.3〜11.5%であり、充填したカプセルは1
号または2号カプセルである。非特許文献1では、外観
官能試験からカプセル剤は小さいほど服用しやすく、服
用しやすいカプセル剤のサイズは3号カプセルが限度で
あると報告がある。1号または2号カプセルでは、患者、
特に嚥下しにくい高齢者患者にとって、コンプライアン
スを低下させるおそれがある。
【0003】
【特許文献1】特開昭62−277322号公報
【非特許文献1】薬剤学 Vol.50(3)230-238(1990)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、患者、特に
嚥下がしにくい高齢者や子供の患者にも服用しやすくし
コンプライアンスを高めるために、ベンズイミダゾール
系化合物をはじめ、酸に不安定な薬物と塩基性無機塩と
を含有する安定な高濃度の腸溶性顆粒を製造し、この腸
溶性顆粒を充填したカプセルは服用しやすいサイズにす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩基性無
機塩を安定化剤として含有し腸溶性被覆を施した酸に不
安定な薬物、特に、ベンズイミダゾール系化合物を含む
顆粒において、塩基性無機塩の酸に不安定な薬物に対す
る配合率及び平均粒子径を適正化することで、酸に不安
定な薬物が高濃度で高含量であるにも関わらず安定であ
り、かつ患者が服用しやすくコンプライアンスが向上で
きることを見出し、さらに検討を重ねた結果、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)顆粒全量に対
して約12重量%以上の酸に不安定な薬物を含有する主
薬層と、該主薬層上に形成された中間被覆層と、該中間
被覆層上に形成された腸溶性被膜層とを有する顆粒であ
って、塩基性無機塩を含有し、平均粒子径が約600μ
m以上である顆粒、(2)塩基性無機塩がマグネシウム
の塩またはカルシウムの塩である前記(1)記載の顆
粒、(3)酸に不安定な薬物がプロトンポンプインヒビ
ター(以下、本明細書において’PPI’と略す)であ
る前記(1)記載の顆粒、(4)PPIが式(I):
【化2】 〔式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環、
、RおよびRは、それぞれ同一または異なっ
て、水素原子、置換基を有していもよいアルキル基、置
換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有
していてもよいアミノ基、およびYは窒素原子またはC
Hを示す〕で表されるベンズイミダゾール系化合物また
はその塩である前記(3)記載の顆粒、(5)PPI
が、ランソプラゾール、オメラプラゾール、ラベプラゾ
ール、パントプラゾール、レミノプラゾール、テナトプ
ラゾール(TU−199)もしくはそれらの光学活性体
またはそれらの薬学的に許容される塩である前記(3)
記載の顆粒、(6)PPIが、ランソプラゾールもしく
はその光学活性体またはその薬学的に許容される塩であ
る前記(3)記載の顆粒、(7)主薬層に、塩基性無機
塩をベンズイミダゾール系化合物1重量部に対して約
0.2重量部〜約0.6重量部配合してなる前記(4)
記載の顆粒、(8)主薬層が、ショ糖、でんぷん、乳糖
および結晶セルロースの中から選ばれる一種以上からな
る核上に形成された有核顆粒である前記(1)記載の顆
粒、(9)腸溶性被膜層が腸溶性水溶性高分子を含有す
る前記(1)記載の顆粒、(10)腸溶性水溶性高分子
がメタクリル酸共重合体である前記(9)記載の顆粒、
(11)顆粒の平均粒子径が約1000μm〜約200
0μmである前記(1)記載の顆粒、(12)ベンズイ
ミダゾール系化合物を顆粒全量に対し約12重量%〜約
40重量%含有する前記(4)記載の顆粒、(13)前
記(1)記載の顆粒を含有する顆粒剤、カプセル剤、錠
剤、発泡剤または懸濁剤、(14)顆粒全量に対して約
12重量%〜約40重量%のPPIと、PPI1重量部
に対し約0.2重量部〜約0.6重量部のナトリウム
塩、カリウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩およ
びカルシウム塩の塩基性塩からなる群から選ばれる1種
以上の塩基性無機塩とを含有する主薬層と、該主薬層上
に形成された中間被覆層と、該中間被覆層上に形成され
た腸溶性被膜層とを有し、平均粒子径が約1000μm
〜約2000μmである顆粒、(15)前記(14)記
載の顆粒を含有する顆粒剤、カプセル剤または錠剤、
(16)消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン(Zollin
ger-Ellison)症候群、胃炎、逆流性食道炎、食道炎を
伴わない胃食道逆流症(Symptomatic Gastroesophageal
Reflux Disease (Symptomatic GERD))、NUD(Non Ul
cer Dyspepsia)、胃癌、胃MALTリンパ腫、非ステ
ロイド系抗炎症剤に起因する潰瘍あるいは手術後ストレ
スによる胃酸過多ならびに潰瘍の治療および予防剤、ま
たはヘリコバクター・ピロリ除菌剤、消化性潰瘍、急性
ストレス潰瘍、出血性胃炎あるいは侵襲ストレスによる
上部消化管出血の抑制剤である前記(15)記載の剤、
(17)顆粒全量に対し約14重量%〜約20重量%のラ
ンソプラゾールまたはその光学活性体(R体)と、ラン
ソプラゾールまたはその光学活性体(R体)1重量部に
対し約0.2重量部〜約0.4重量部のマグネシウムお
よびカルシウムの塩基性塩からなる群から選ばれる1種
以上の塩基性無機塩とを含有する主薬層と、該主薬層上
に形成された中間被覆層と、該中間被覆層上に形成され
た腸溶性被膜層とを有し、平均粒子径が約1000μm
〜約2000μmである顆粒、(18)塩基性無機塩
が、炭酸マグネシウムである前記(17)記載の顆粒、
(19)ランソプラゾールを1カプセル当たり30mg
含有する3号乃至5号カプセル剤、(20)前記(1
7)記載の顆粒を充填した前記(19)記載のカプセル
剤、(21)ランソプラゾールを1カプセル当たり15
mg含有する4号乃至5号カプセル剤、(22)前記
(17)記載の顆粒を充填した前記(21)記載のカプ
セル剤、(23)ランソプラゾールまたはその光学活性
体(R体)を1カプセル当たり60mg含有する1号乃
至3号カプセル剤、(24)前記(17)記載の顆粒を
充填した前記(23)記載のカプセル剤、(25)ラン
ソプラゾール光学活性体(R体)を1カプセル当たり4
0mg含有する2号乃至4号カプセル剤、(26)前記
(17)記載の顆粒を充填した前記(25)記載のカプ
セル剤、(27)ランソプラゾール光学活性体(R体)
を1カプセル当たり30mg含有する3号乃至5号カプ
セル剤、(28)前記(17)記載の顆粒を充填した前
記(27)記載のカプセル剤、および(29)抗菌剤と
前記(3)記載の顆粒との組合せからなる医薬を提供す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る顆粒は、酸に不安定
な薬物を高濃度で含有しており、かつ、少なくとも主薬
層と、その主薬層上に形成された中間被覆層と、さらに
中間被覆層上に形成された腸溶性被膜層とを有すること
を特徴とする。主薬である酸に不安定な薬物は主薬層に
含有されるが、構造的には主薬層は、さらにその中に核
を有する構成であってもよい。また主薬層と腸溶性被膜
層との間に形成される中間被覆層は、主薬層と腸溶性被
膜層の直接の接触を避けることによって主薬層に含まれ
る酸に不安定な薬物の安定化を図るという機能を有して
いる。本発明における酸に不安定な薬物は、特に限定す
るものではなく、酸に曝されると不安定になるいずれの
薬物にも適応できる。かかる酸に不安定な薬物として
は、例えば、抗潰瘍作用を有するPPI、とりわけベン
ズイミダゾール系化合物やイミダゾピリジン系化合物、
エリスロマイシン系抗菌性化合物、セラペプターゼ、セ
ミアルカリプロティナーゼ等のような消炎酵素剤等が挙
げられる。特に、本発明は抗潰瘍作用を有するベンズイ
ミダゾール系化合物やイミダゾピリジン系化合物等のP
PIに適しており、以下、ベンズイミダソール系化合物
の場合について説明するが、本発明はこれに限らず、他
の酸に不安定な薬物にも同様に適用できる。本発明で用
いられる抗潰瘍作用を有するベンズイミダゾール系化合
物において、好ましい化合物は、前記式(I)中、環A
が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ基および5または6員複素環基から選ばれた置換基
を有していてもよいベンゼン環であり、RがC1−6
アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルコキ
シ−C1−6アルコキシ基またはジ−C1−6アルキル
アミノ基であり、Rが水素原子、C1−6アルコキシ
−C1‐6アルコキシ基またはハロゲン化されていても
よいC1−6アルコキシ基であり、Rが水素原子また
はC1−6アルキル基であり、Yが窒素原子である化合
物である。特に好ましくは、式(Ia):
【化3】 〔式中、RはC1−3アルキル基またはC1−3アル
コキシ基、Rはハロゲン化されているかまたはC
1−3アルコキシ基で置換されていてもよいC1−3
ルコキシ基、Rは水素原子またはC1−3アルキル
基、Rは、水素原子、ハロゲン化されていてもよいC
1−3アルコキシ基またはピロリル基(例えば、1‐,
2−または3−ピロリル基)を示す〕で表される化合物
である。式(Ia)において、RがC1−3アルキル
基、Rがハロゲン化されていてもよいC1−3アルコ
キシ基、Rが水素原子、Rが水素原子またはハロゲ
ン化されていてもよいC1−3アルコキシ基である化合
物が特に好ましい。
【0008】上記式(I)で表される化合物〔以下、化
合物(I)と称する〕中、環Aで示される「置換基を有
していてもよいベンゼン環」の「置換基」としては、例
えば、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換基を有
していてもよいアルキル基、ヒドロキシ基、置換基を有
していてもよいアルコキシ基、アリール基、アリールオ
キシ基、カルボキシ基、アシル基、アシルオキシ基、5
ないし10員複素環基などが挙げられ、これらの置換基
はベンゼン環に1ないし3個程度置換していてもよい。
置換基の数が2個以上の場合、各置換基は同一または異
なっていてもよい。これらの置換基のうち、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
していてもよいアルコキシ基などが好ましい。ハロゲン
原子としては、フッ素、塩素、臭素原子などが挙げられ
る。なかでもフッ素が好ましい。「置換基を有していて
もよいアルキル基」の「アルキル基」としては、例え
ば、C1−7アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec‐ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル基
など)が挙げられる。「置換基を有していてもよいアル
キル基」の「置換基」としては、例えば、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、C
1−6アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル
基等)、カルバモイル基などで例示でき、これらの置換
基の数は1ないし3個程度であってもよい。置換基の数
が2個以上の場合、各置換基は同一または異なっていて
もよい。「置換基を有していてもよいアルコキシ基」の
「アルコキシ基」としては、例えば、C1−6アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキシ等)
などが挙げられる。「置換基を有していてもよいアルコ
キシ基」の「置換基」としては、上記「置換基を有して
いてもよいアルキル基」の「置換基」と同様のものが例
示でき、置換基の置換数も同様である。「アリール基」
としては、例えば、C6−14アリール基(例えば、フ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2
−アンスリル基等)などが挙げられる。「アリールオキ
シ基」としては、例えば、C6−14アリールオキシ基
(例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−
ナフチルオキシ基等)などが挙げられる。「アシル基」
としては、例えば、ホルミル、アルキルカルボニル、ア
ルコキシカルボニル、カルバモイル、アルキルカルバモ
イル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル基な
どが挙げられる。「アルキルカルボニル基」としては、
1−6アルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、
プロピオニル基等)などが挙げられる。「アルコキシカ
ルボニル基」としては、例えば、C1−6アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル基等)などが挙げられる。「アルキルカルバモイル
基」としては、N−C1−6アルキル−カルバモイル基
(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル基
等)、N,N−ジC −6アルキル−カルバモイル基
(例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ
エチルカルバモイル基等)などが挙げられる。「アルキ
ルスルフィニル基」としては、例えば、C1−7アルキ
ルスルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチ
ルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピル
スルフィニル基等)が挙げられる。「アルキルスルホニ
ル基」としては、例えば、C1−7アルキルスルホニル
基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プ
ロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル基等)が挙
げられる。「アシルオキシ基」としては、例えば、アル
キルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、アルキルカルバモイルオキ
シ基、アルキルスルフィニルオキシ基、アルキルスルホ
ニルオキシ基などが挙げられる。「アルキルカルボニル
オキシ基」としては、C1−6アルキル−カルボニルオ
キシ基(例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ
基等)などが挙げられる。「アルコキシカルボニルオキ
シ基」としては、例えばC1−6アルコキシ−カルボニ
ルオキシ基(例えば、メトキシカルボニルオキシ、エト
キシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、
ブトキシカルボニルオキシ基等)などが挙げられる。
「アルキルカルバモイルオキシ基」としては、C1−6
アルキル−カルバモイルオキシ基(例えば、メチルカル
バモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ基等)など
が挙げられる。「アルキルスルフィニルオキシ基」とし
ては、例えばC1−7アルキルスルフィニルオキシ基
(例えば、メチルスルフィニルオキシ、エチルスルフィ
ニルオキシ、プロピルスルフィニルオキシ、イソプロピ
ルスルフィニルオキシ基等)が挙げられる。「アルキル
スルホニルオキシ基」としては、例えばC1−7アルキ
ルスルホニルオキシ基(例えば、メチルスルホニルオキ
シ、エチルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキ
シ、イソプロピルスルホニルオキシ基等)が挙げられ
る。「5ないし10員複素環基」としては、例えば、炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば、1〜3個)を含
む5ないし10員(好ましくは5または6員)複素環基
が挙げられ、具体例としては、2−または3‐チエニル
基、2−、3−または4‐ピリジル基、2−または3‐
フリル基、1‐、2−または3−ピロリル基、2−、3
‐、4‐、5−または8−キノリル基、1‐、3‐、4
−または5−イソキノリル基、1‐、2−または3−イ
ンドリル基などが挙げられる。このうち好ましくは1
‐、2−または3−ピロリル基などの5または6員複素
環基である。好ましくは環Aは、ハロゲン原子、ハロゲ
ン化されていてもよいC1−4アルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC1−4アルコキシ基および5または
6員複素環基から選ばれる置換基を1または2個有して
いてもよいベンゼン環である。
【0009】R、RまたはRで示される「置換基
を有していてもよいアルキル基」としては、上記環Aの
置換基として記載した「置換基を有していてもよいアル
キル基」が挙げられる。R、RまたはRで示され
る「置換基を有していてもよいアルコキシ基」として
は、上記環Aの置換基として記載した「置換基を有して
いてもよいアルコキシ基」が挙げられる。R、R
たはRで示される「置換基を有してもよいアミノ基」
としては、例えば、アミノ基、モノ−C1−6アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ等)、
モノ−C6−14アリールアミノ基(例えば、フェニル
アミノ、1−ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノ
等)、ジーC1−6アルキルアミノ基(例えば、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ等)、ジ−C6−14アリー
ルアミノ基(例えば、ジフェニルアミノ等)などが挙げ
られる。好ましいRは、C1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、C1−6アルコキシ−C1−6
ルコキシ基、ジ−C1−6アルキルアミノ基である。さ
らに好ましいRはC1−3アルキル基またはC1−3
アルコキシ基である。好ましいRは、水素原子、C
1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ基またはハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルコキシ基である。さ
らに好ましいR はハロゲン化されているかまたはC
1−3アルコキシ基で置換されていてもよいC1−3
ルコキシ基である。好ましいRは、水素原子またはC
1−6アルキル基である。さらに好ましいRは水素原
子またはC1−3アルキル基(特に水素原子)である。
好ましいYは窒素原子である。
【0010】化合物(I)の具体例としては、下記の化
合物が挙げられる。2−[[[3−メチル−4−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジニル]メ
チル]スルフィニル]−1H−イミダゾール(ランソプ
ラゾール)、2−[[(3,5−ジメチルー4−メトキ
シ−2−ピリジニル)メチル]スルフィニル]‐5‐メ
トキシ−1H−ベンズイミダゾール、2−[[[4−
(3−メトキシプロポキシ)−3−メチル−2−ピリジ
ニル]メチル]スルフィニル]−1H−ベンズイミダゾー
ル・ナトリウム塩、5−ジフルオロメトキシ−2−
[[(3,4−ジメトキシ−2−ピリジニル)メチル]
スルフィニル]−1H−ベンズイミダゾールなど。これ
らの化合物のうち、特にランソプラゾールすなわち2−
[[[3‐メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)−2−ピリジニル]メチル]スルフィニル]−1
H−ベンズイミダゾールが好ましい。イミダゾピリジン
系化合物としては、テナトプラゾール等が挙げられる。
なお、上記化合物(I)やイミダゾピリジン系化合物
は、ラセミ体であってもよく、R−体、S−体などの光
学活性体であってもよい。例えば、(R)−2−
[[[3‐メチル−4−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)−2−ピリジニル]メチル]スルフィニル]−1
H−ベンズイミダゾール(以下、ランソプラゾールR体
と称することがある)および(S)−2−[[[3‐メ
チル−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−
ピリジニル]メチル]スルフィニル]−1H−ベンズイ
ミダゾール(以下、ランソプラゾールS体と称すること
がある)などの光学活性体が特に本発明に好適である。
尚、ランソプラゾール、ランソプラゾールR体およびラ
ンソプラゾールS体等は通常結晶が好ましいが、製剤化
すること自体で安定化されることに加え、塩基性無機塩
を配合し、さらに中間被膜層を設けることにより、より
安定化されるので、結晶のみならず非晶形のものも用い
ることができる。
【0011】化合物(I)の塩としては、薬学的に許容
される塩が好ましく、例えば、無機塩基との塩、有機塩
基との塩、塩基性アミノ酸との塩などが挙げられる。無
機塩基との塩の好適な例としては、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、
マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アンモニウ
ム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例とし
ては、例えば、アルキルアミン(トリメチルアミン、ト
リエチルアミンなど)、複素環式アミン(ピリジン、ピ
コリンなど)、アルカノールアミン(エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
ど)、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエ
チレンジアミンなどとの塩が挙げられる。塩基性アミノ
酸との塩の好適な例としては、例えば、アルギニン、リ
ジン、オルニチンなどとの塩が挙げられる。これらの塩
のうち好ましくは、アルカリ金属塩またはアルカリ土類
金属塩である。とりわけナトリウム塩が好ましい。化合
物(I)は、自体公知の方法により製造でき、例えば、
特開昭61‐50978号、米国特許4,628,09
8、特開平10‐195068号、WO 98/212
01、特開昭52−62275号、特開昭54−141
783号等に記載の方法またはこれらに準じた方法によ
り製造される。なお、光学活性な化合物(I)は、光学
分割法(分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオ
マー法、微生物または酵素を用いる方法など)不斉酸化
などの方法で得ることができる。また、ランソプラゾー
ルR体は、例えばWO 00−78745、WO 01
/83473等に記載の製造法などに従い製造すること
ができる。本発明で用いる抗潰瘍作用を有するベンズイ
ミダゾール系化合物としては、ランソプラゾール、オメ
プラゾール、ラベプラゾール、パントプラゾール、レミ
ノプラゾール、テナトプラゾール(TU−199)など
またはそれらの光学活性体ならびにそれらの薬学的に許
容される塩が好ましく、さらに好ましくはランソプラゾ
ールまたはその光学活性体特にR体が好ましい。本発明
で用いられるPPIの配合量は、活性成分の種類、投与
量にもより異なるが、例えば、本発明の顆粒全量に対し
て約12重量%〜約40重量%、好ましくは約12重量%〜約20
重量%、さらに好ましくは約14重量%〜約20重量%であ
る。PPIがベンズイミダゾール系化合物、特にランソ
プラゾールの場合、約14重量%〜約20重量%である。
【0012】本発明で用いられる塩基性無機塩として
は、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシ
ウムの塩基性無機塩が挙げられる。好ましくはマグネシ
ウムまたはカルシウムの塩基性無機塩が挙げられる。さ
らに好ましくはマグネシウムの塩基性無機塩が挙げられ
る。ナトリウムの塩基性無機塩としては、例えば、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトルム、水酸化ナトリウムなど
が挙げられる。カリウムの塩基性無機塩としては、例え
ば、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム
などが挙げられる。マグネシウムの塩基性無機塩として
は、例えば、重質炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、メタ珪酸
アルミン酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、アルミン
酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト[Mg6Al2(OH)16
CO3・4H2O]及び水酸化アルミナ・マグネシウム[2.5MgO・A
l2O3・xH2O]、好ましくは、重質炭酸マグネシウム、炭酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム
などが挙げられる。カルシウムの塩基性無機塩として
は、沈降炭酸カルシウム、水酸化カルシウムなどが挙げ
られる。塩基性無機塩としてより好ましくは、重質炭酸
マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、
水酸化マグネシウムなどが挙げられる。本発明で用いら
れる塩基性無機塩は、その1%水溶液または懸濁液のpHが
塩基性(pH7以上)を示すものであればよい。塩基性無
機塩は、1種または2種以上を組み合わせて配合しても
よく、その配合量はPPI(ベンズイミダゾール系化合
物など)1重量部に対して、約0.2〜約0.6重量部、好ま
しくは約0.2〜約0.4重量部配合させるとよい。とりわ
け、PPIがランソプラゾールまたはその光学活性体の
時は、PPI1重量部に対し、約0.2〜約0.4重量
部の塩基性無機塩(好ましくは、マグネシウム、カルシ
ウムの塩基性無機塩、さらに好ましくは、炭酸マグネシ
ウム)を配合するのが好ましい。
【0013】本発明においては「顆粒全量に対し約12重
量%〜約40重量%のPPI(ベンズイミダゾール系化合物
など)を含有し、安定化剤として塩基性無機塩を配合し
た平均粒子径が約600μm以上の顆粒」が好ましい。粒子
径が小さい場合には、表面積が大きくなり、腸溶性被膜
を大量に被膜する必要があるため、ベンズイミダゾール
系化合物の高濃度化が難しくなる。すなわち、本発明で
は粒子径を少なくとも約600μm以上にすることによ
り、腸溶性被膜の量を減らし、高濃度化を可能にした。
平均粒子径は約600〜約2500μmである。より好ましい
平均粒子径は約1000〜約2000μmである。顆粒として
は、約400〜約3000μmの粒子径の粒子、好ましくは約5
00〜約2500μmの粒子径の粒子を含んでいてもよいが、
全体の平均粒子径として前記範囲の顆粒であればよい。
粒子径の測定は、ふるい分け法(粉体−理論と応用−、
475頁、昭和54年、丸善)を用い、平均粒子径は該
当する篩の目開きの平均値と重量分布を基に算出する。
すなわち、平均値と各重量との積を基に算術平均をす
る。
【0014】本発明における顆粒は、公知の造粒法によ
り製造することができる。例えば、転動造粒法(例、遠
心転動造粒法)、流動造粒法、攪拌造粒法(例、転動流
動造粒法)などが挙げられる。このうち、転動造粒法、
攪拌造粒法(転動流動造粒法が好ましい。転動造粒法の
具体例としては、例えばフロイント社製のCF装置など
が挙げられる。転動流動造粒法の具体例としては、例え
ばフロイント社製のスパイラルフロー、パウレック社製
のマルチプレックス、不二パウダル社製のニューマルメ
などを用いる方法が挙げられる。結合液の噴霧方法は造
粒装置の種類に応じて適当に選択でき、例えば、トップ
スプレー方式、ボトムスプレー方式、タンジェンシャル
スプレー方式などいずれであってもよい。
【0015】本発明の顆粒は、上述のように、主薬を含
有する主薬層と、該主薬層上に形成された中間被覆層
と、該中間被覆層上に腸溶性被膜層を有する顆粒にする
のが好ましい。本発明における顆粒は、より真球度が高
く、粒度分布の狭い顆粒を得るため、ショ糖、でんぷ
ん、乳糖及び結晶セルロースの中から選ばれた一種以上
からなる核に、ベンズイミダゾール化合物を被覆して主
薬層を形成するのが好ましい。例えば、特開昭63−3
01816号に記載の方法により有核顆粒を製造しても
よい。糖核にヒドロキシプロピルセルロース等の結合液
を噴霧しながら、抗潰瘍性作用を有するベンズイミダゾ
ール系化合物、塩基性金属塩、賦形剤、崩壊剤等を含む
粉状散布剤を被覆する方法により得られる。該核顆粒と
しては、例えば、ショ糖(75重量部)をトウモロコシデ
ンプン(25重量部)で自体公知の方法により被覆したノ
ンパレル(Nonpareil)および結晶セルロースを用いた
球形核顆粒等が挙げられ、また、核顆粒自体が主薬とな
る上記した主薬成分であってもよい。該核顆粒の平均粒
度としては、一般に14〜80メッシュである。核として
は、ショ糖及びでんぷんの球形造粒品、結晶セルロース
の球形造粒品、結晶セルロースおよび乳糖の球形造粒品
などが挙げられる。核は被覆のバラツキを小さくするた
めには、できる限り均一な球状であることが望ましい。
核に対する被覆層の割合は、ベンズイミダゾール化合物
の溶出性および顆粒の粒度を制御できる範囲で選択で
き、例えば、核1重量部に対して、通常、約0.2重量部〜
約5重量部、好ましくは約0.1重量部〜約5重量部であ
る。
【0016】主薬層を被覆する被覆層は、複数の層で形
成されていてもよい。複数の被覆層は、薬物を含まない
中間被覆層や腸溶性被膜層に加え、下掛け用の被覆層な
ど種々の被覆層を含んでいてよく、それら被覆層の組み
合わせは適宜選択されうる。ベンズイミダゾール系化合
物等の不安定な主薬を含有する腸溶性被覆顆粒において
は、腸溶性被膜層成分は酸性物質であることから、ベン
ズイミダゾール化合物等を含有する主薬層と腸溶性被膜
層の間に中間被覆層を設けて両層の直接の接触を遮断す
ることは、薬剤の安定性の向上を図る上でより好まし
い。このような中間被覆層としては、主薬であるベンズ
イミダゾール化合物と腸溶性被膜層の接触を阻める被覆
層であればよく、このような目的を達成する限り、被覆
層の量や材質は限定されない。例えば、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、T
C-5等)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセル
ロースなどの高分子基剤に、ショ糖〔精製白糖(粉砕し
たもの(粉糖)や粉砕しないもの)等〕、コーンスター
チなどの澱粉糖、乳糖、蜂蜜及び糖アルコール(D−マ
ンニトール,エリスリトールなど)等の糖類を適宜配合
した層などが挙げられる。中間被覆層には、この外にも
下記する製剤化を行うため必要により添加される賦形剤
(例、隠蔽剤(酸化チタン等)、静電気防止剤(酸化チ
タン、タルク等))を適宜加えてよい。中間被覆層の被
覆量は、例えばベンズイミダゾールを含有する顆粒1重
量部に対して、通常、約0.02重量部〜約1.5重量部、好
ましくは約0.05〜約1重量部である。被覆は常法によっ
て行える。例えば,これらの中間層被覆層成分を精製水
などで希釈し、液状として散布して被覆するのが好まし
い。その際、ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤
を噴霧しながら行うのが好ましい。
【0017】本発明における顆粒を被覆する「腸溶性被
膜層」としては、例えば、セルロースアセテ−トフタレ
ート(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−スフ
タレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテートサク
シネート、メタアクリル酸共重合体、カルボキシメチル
エチルセルロース、セラックなど水系腸溶性高分子基
剤、アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体などの徐
放性基剤、水溶性高分子、クエン酸トリエチル、ポリエ
チレングリコール、アセチル化モノグリセリド、トリア
セチン、ヒマシ油などの可塑剤が用いられる。これらは
一種または二種以上混合して使用してもよい。腸溶性被
膜層としては、腸溶性高分子基剤であり、好ましくは水
系腸溶性メタクリル酸共重合体である。腸溶性被膜層の
被覆量は腸溶性被膜を施す前の顆粒全量に対して約10重
量%〜約70重量%、好ましくは約10重量%〜約50重量%であ
り、より好ましくは約15重量%〜約30重量%である。
【0018】さらに製剤化を行うための賦形剤(例え
ば、ぶどう糖、果糖、乳糖、蔗糖、D−マンニトール、
エリスリトール、マルチトール、トレハロース、ソルビ
トール、トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、コム
ギデンプン、コメデンプン、結晶セルロース、無水ケイ
酸、無水リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、ケイ
酸カルシウムなど)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、部分α化デンプン、α化デンプン、アルギン酸ナト
リウム、プルラン、アラビアゴム末、ゼラチンなど)、
崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルボキ
シメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナト
リウム、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルスターチ
など)、矯味剤(例えば、クエン酸、アスコルビン酸、
酒石酸、リンゴ酸、アスパルテーム、アセスルファムカ
リウム、ソーマチン、サッカリンナトリウム、グリチル
リチン二カリウム、グルタミン酸ナトリウム、5'−イ
ノシン酸ナトリウム、5'−グアニル酸ナトリウムな
ど)、界面活性剤(例えば、ポリソルベート(ポリソル
ベート80など)、ポリオキシエチレン・ポリオキシプ
ロピレン共重合物、ラウリル硫酸ナトリウムなど)、香
料(例えば、レモン油、オレンジ油、メントール、はっ
か油など)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、蔗糖脂肪酸エステル、フマル酸ステアリルナトリウ
ム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコールな
ど)、着色剤(例えば、酸化チタン、食用黄色5号、食
用青色2号、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄など)、抗酸
化剤(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、L−システ
イン、亜硫酸ナトリウムなど)、隠蔽剤(例えば、酸化
チタンなど)、静電気防止剤(例えば、タルク、酸化チ
タンなど)などの添加剤を用いることができる。これら
に用いられる原料の粒子径については特に制限がない
が、製造性や服用性の観点から約500μm以下の粒子が
好ましい。本発明による顆粒は、顆粒剤、カプセル剤、
錠剤、発泡剤または懸濁剤など用いることもできる。取
り扱いの容易さ等の点からカプセル剤および錠剤が好ま
しい。カプセルとしては、ゼラチンカプセル、HPMC
カプセルおよびプルランカプセル等を使用してもよい。
カプセル剤として用いる場合は、服用が容易になるよう
に、大きさを3号〜5号カプセルにすることが好ましい。
例えば、ランソプラゾール含有顆粒を含有するカプセル
剤の場合、顆粒全量に対し約14重量%〜約20重量%のラン
ソプラゾールと、マグネシウムおよび/またはカルシウ
ムの塩基性塩をランソプラゾール1重量部に対し約0.2重
量部〜約0.4重量部含有する主薬層に中間被覆層を施し
た上に腸溶性被膜層を被覆した平均粒径が約1000μm〜
約2000μmの顆粒を充填したカプセル剤が好ましい。1
カプセル当りランソプラゾールを30mg含有するカプセ
ル剤としては、従来の製品が1号〜2号であったのに対
し、本発明では3号〜5号の安定なカプセル剤が製造でき
る。さらには、前記顆粒を充填したランソプラゾール1
カプセル当り15mg含有するカプセル剤の場合、4号〜5
号のカプセルへ小型化することが可能である。また、ラ
ンソプラゾールR体を60mg含有するカプセル剤とし
ても3号乃至1号カプセルが可能であり、また、40m
g含有カプセル剤としては4号乃至2号カプセルが、3
0mg含有カプセル剤としては5号乃至3号カプセルが
可能である。
【0019】本発明の顆粒において、ベンズイミダゾー
ル系化合物などのPPIは優れた抗潰瘍作用、胃酸分泌
抑制作用、粘膜保護作用、抗ヘリコバクター・ピロリ作
用等を有し、また、毒性は低いので、医薬として有用で
ある。この場合、本発明の顆粒は、哺乳動物(例えば、
ヒト、サル、ヒツジ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラッ
ト、マウスなど)において、消化性潰瘍(例えば、胃潰
瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍等)、ゾリンジャー・エ
リソン(Zollinger-Ellison)症候群、胃炎、逆流性食
道炎、食道炎を伴わない胃食道逆流症(Symptomatic Gas
troesophagealReflux Disease (Symptomatic GERD))、
NUD(Non Ulcer Dyspepsia)、胃癌(インターロイ
キン−1の遺伝子多形によるインターロイキン−1βの
産生促進に伴う胃癌を含む)、胃MALTリンパ腫等の
治療および予防、ヘリコバクター・ピロリ除菌、消化性
潰瘍、急性ストレス潰瘍および出血性胃炎による上部消
化管出血の抑制、侵襲ストレス(手術後に集中管理を必
要とする大手術や集中治療を必要とする脳血管障害、頭
部外傷、多臓器不全、広範囲熱傷から起こるストレス)
による上部消化管出血の抑制、非ステロイド系抗炎症剤
に起因する潰瘍の治療および予防;手術後ストレスによ
る胃酸過多および潰瘍の治療および予防などを目的とし
て経口投与できる。ヘリコバクター・ピロリ除菌等のた
めには、本発明の顆粒やカプセル剤と他の活性成分(例
えば、1ないし3種の活性成分)と併用してもよい。
「他の活性成分」としては、例えば、抗ヘリコバクター
・ピロリ活性物質、イミダゾール系化合物、キノロン系
化合物等の抗菌剤やビスマス塩が挙げられる。とりわ
け、本発明の顆粒やカプセル剤と抗菌剤と組み合わせて
なる医薬が好ましい。このうち、抗ヘリコバクター・ピ
ロリ活性物質、イミダゾール系化合物などの抗菌剤との
併用が好ましい。「抗ヘリコバクター・ピロリ活性物
質」としては、例えば、ペニシリン系抗生物質(例え
ば、アモキシシリン、ベンジルペニシリン、ピペラシリ
ン、メシリナムなど)、セフェム系抗生物質(例えば、
セフィキシム、セファクロルなど)、マクロライド系抗
生物質(例えば、エリスロマイシン、クラリスロマイシ
ンなどのエリスロマイシン系抗生物質)、テトラサイク
リン系抗生物質(例えば、テトラサイクリン、ミノサイ
クリン、ストレプトマイシンなど)、アミノグリコシド
系抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、アミカシンな
ど)、イミペネムなどが挙げられる。中でもペニシリン
系抗生物質、マクロライド系抗生物質などが好ましい。
「イミダゾール系化合物」としては、例えば、メトロニ
ダゾール、ミコナゾールなどが挙げられる。「ビスマス
塩」としては、例えば、ビスマス酢酸塩、ビスマスクエ
ン酸塩などが挙げられる。「キノロン系化合物」の抗菌
剤も好ましく、例えば、オフロキサシン、シプロキサシ
ンなどが挙げられる。とりわけ、ヘリコバクター・ピロ
リ除菌のためには、本発明の顆粒やカプセル剤と、ペニ
シリン系抗生物質(例えば、アモキシシリン等)および
/またはエリスロマイシン系抗生物質(例えば、クラリ
スロマイシン等)とを併用して用いるのが好ましい。例
えば、ランソプラゾールの場合、従来15mg含有カプ
セル剤は3号カプセルに、また30mg含有カプセル剤
は1号カプセルに充填されることが多かったが、本発明
によれば、主薬や製剤の安定性をそこなうことなく主薬
以外の成分の量を低減できるので、15mg含有カプセ
ル剤は4号乃至5号カプセルに、また30mg含有カプ
セル剤は3号乃至5号カプセルにそれぞれ小型化でき
る。さらに60mg含有するカプセル剤においても、1
号乃至3号カプセルの使用が可能である。また、ランソ
プラゾールの光学活性体の場合も、30mg、40mg
および60mg含有するカプセル剤用に、それぞれ、3
号乃至5号カプセル、2号乃至4号カプセルおよび1号
乃至3号カプセルを用いることができる。たとえば、ラ
ンソプラゾールまたはランソプラゾールR体を60mg
含有するカプセル剤は、高濃度に活性成分を含有し、飲
み易いため、とりわけゾリンジャー・エリソン症候群を
含む酸過剰分泌症状の治療に好適である。1日の投与量
は、症状の程度、投与対象の年齢、性別、体重、投与の
時期、間隔、有効成分の種類などによって異なり、特に
限定されないが、例えば、抗潰瘍剤として、成人(60
kg)に対し、経口的に投与する場合、有効成分として
約0.5〜1500mg/日、好ましくは約5〜150
mg/日である。これらベンツイミダソール系化合物含
有製剤は、1日1回または2〜3回に分けて投与しても
よい。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、以下の実施例においては、ランソプラゾール
およびその光学活性体は結晶形のものを使用した。 実施例1 ランソプラゾール、炭酸マグネシウム、ショ糖(粉砕
品)、コーンスターチ及び低置換度ヒドロキシプロピル
セルロースをよく混合し、散布剤とした。転動流動造粒
コーティング機(パウレック社製、MP-10)にショ糖・
でんぶん球形造粒品を入れ、ヒドロキシプロピルセルロ
ース溶液(2.5%:W/W)を噴霧しながら上記の散布剤をコ
ーティングし球形顆粒を得た。得られた球形顆粒を40
℃、16時間真空乾燥し、丸篩で篩過し、500μm〜1180μ
mの顆粒を得た。 顆粒 150mg中の組成 ショ糖・でんぶん球形造粒品 50mg ランソプラゾール 30mg 炭酸マグネシウム 10mg ショ糖(粉砕品) 30mg コーンスターチ 14mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 15mg ヒドロキシプロピルセルロース 1mg精製水 39μl 計 150mg 前記の顆粒に後記組成の腸溶性コーティング液を転動流
動造粒コーティング機(パウレック社製、MP-10)を用
いてコーティングしそのまま乾燥し、丸篩で篩過し710
〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。得られた顆粒にタルク
およびエアロジルを混合した。得られた混合粒190mgを3
号カプセルに手充填した。 腸溶性顆粒の組成 顆粒 150mg腸溶性被膜 39.8mg 計 189.8mg 混合粒の組成 腸溶性顆粒 189.8mg タルク 0.1mgエアロジル 0.1mg 計 190mg カプセル剤の組成 混合粒 190mg 3号カプセル 1個 また、得られた混合粒について丸篩を用いて、粒度分布
を測定した結果を下記に示す。 1180μm残留 10.6% 1180/1000μm 70.9% 1000/850μm 12.0% 850μm通過 6.4%
【0021】実施例2 ランソプラゾール、炭酸マグネシウム、ショ糖(粉砕
品)、コーンスターチ及び低置換度ヒドロキシプロピル
セルロースをよく混合し、主薬散布剤とした。ショ糖
(粉砕品)、コーンスターチ及び低置換度ヒドロキシプ
ロピルセルロースをよく混合し、中間層散布剤とした。
遠心転動造粒機(フロイント社製、CF-360φ)にショ糖
・でんぶん球形造粒品を入れ、ヒドロキシプロピルセル
ロース溶液(2.5%:W/W)を噴霧しながら前記の主薬散布
剤、中間層散布剤をコーティングし球形顆粒を得た。得
られた球形顆粒を40℃、16時間真空乾燥し、丸篩で篩過
し、500μm〜1180μmの顆粒を得た。 顆粒 160mg中の組成 ショ糖・でんぶん球形造粒品 50mg 主薬散布剤 ランソプラゾール 30mg 炭酸マグネシウム 10mg ショ糖(粉砕品) 30mg コーンスターチ 14mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 15mg 中間層散布剤 ショ糖(粉砕品) 5mg コーンスターチ 2.5mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.5mg 結合液 ヒドロキシプロピルセルロース 1mg精製水 34μl 計 160mg 前記の顆粒に下記組成の腸溶性コーティング液を転動流
動造粒コーティング機(パウレック社製、MP-10)を用
いてコーティングしそのまま乾燥し、丸篩で篩過し600
〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。得られた顆粒にタルク
およびエアロジルを混合した。得られた混合粒200mgを3
号カプセルに充填した。 腸溶性顆粒の組成 顆粒 160mg腸溶性被膜 39.8mg 計 199.8mg 混合粒の組成 腸溶性顆粒 199.8mg タルク 0.1mgエアロジル 0.1mg 計 200mg カプセル剤の組成 混合粒 200mg 3号カプセル 1個 また、得られた混合粒について丸篩を用いて、粒度分布
を測定した結果を下記に示す。 1180μm残留 20.2% 1180/1000μm 76.2% 1000/850μm 3.6% 850/710μm 0.0% 710μm通過 0.0%
【0022】実施例3 ランソプラゾール、炭酸マグネシウム、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス及び精製水で懸濁液を調製した。転動流動造粒コーテ
ィング機(パウレック社製、MP-10)に結晶セルロース
球形造粒品を入れ、懸濁液を噴霧しながらコーティング
し球形顆粒を得た。そのまま乾燥し、丸篩で篩過し、50
0μm〜1180μmの顆粒を得た。 顆粒 70mg中の組成 結晶セルロース球形造粒品 20mg ランソプラゾール 30mg 炭酸マグネシウム 10mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg精製水 100μl 計 70mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、D−マンニトール及び精製水
で中間層懸濁液を調製した。転動流動造粒コーティング
機(パウレック社製、MP-10)にランソプラゾールを含
有した顆粒を入れ、中間層懸濁液を噴霧しながらコーテ
ィングし球形顆粒を得た。そのまま乾燥し、丸篩で篩過
し、500μm〜1800μmの顆粒を得た。 顆粒 80mg中の組成 ランソプラゾール含有の顆粒 70mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 5mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.5mg D−マンニトール 2.5mg精製水 40μl 計 80mg 前記の顆粒に下記組成の腸溶性コーティング液を転動流
動造粒コーティング機(パウレック社製、MP-10)を用
いてコーティングしそのまま乾燥し、丸篩で篩過し600
〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。得られた顆粒にタルク
およびエアロジルを混合した。得られた混合粒100mgを
5号カプセルに手充填した。 腸溶性顆粒の組成 顆粒 80mg腸溶性被膜 19.7mg 計 99.7mg 混合粒の組成 腸溶性顆粒 99.7mg タルク 0.2mgエアロジル 0.1mg 計 100mg カプセル剤の組成 混合粒 100mg 5号カプセル 1個 また、得られた混合粒について丸篩を用いて、粒度分布
を測定した結果を下記に示す。 1180μm残留 5.6% 1180/1000μm 91.3% 1000/850μm 3.1% 850μm通過 0.0%
【0023】実施例4 ランソプラゾール、炭酸マグネシウム、ショ糖(粉砕
品)、コーンスターチ、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース及びヒドロキシプロピルセルロースをよく混合
し、主薬散布剤とした。ショ糖(粉砕品)、コーンスタ
ーチ、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース及びヒド
ロキシプロピルセルロースをよく混合し、中間層散布剤
とした。遠心転動造粒機(フロイント社製、CF-1300
φ)にショ糖・でんぶん球形造粒品を入れ、精製水を噴
霧しながら上記の主薬散布剤、中間層散布剤をコーティ
ングし球形顆粒を得た。得られた球形顆粒を45℃、18時
間真空乾燥し、振動篩で篩過し、500μm〜1180μmの顆
粒を得た。顆粒 320mg中の組成 ショ糖・でんぶん球形造粒品 100mg 主薬散布剤 ランソプラゾール 60mg 炭酸マグネシウム 20mg ショ糖(粉砕品) 60mg コーンスターチ 28mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 1.8mg 中間層散布剤 ショ糖(粉砕品) 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 0.2mg精製水 60μl 計 320mg 上記の顆粒に下記組成の腸溶性コーティング液を流動層
コーティング機(フロイント製、FLO-90)を用いてコー
ティングしそのまま乾燥し、振動篩で篩過し600〜1420
μmの腸溶性顆粒を得た。得られた顆粒にタルクおよび
エアロジルをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所
製、1300L)を用いて混合した。得られた混合粒400mgを
カプセル充填機(IMA社製、MATIC-90)を用いて1号カプ
セルに充填した。 腸溶性コーティング液組成 メタクリル酸共重合体 173.4mg(固形成分 52mg) タルク 15.6mg ポリエチレングリコール 5.0mg 酸化チタン 5.0mg ポリソルベート80 2.0mg 精製水 239μl 計 79.6mg(固形物として) 腸溶性顆粒の組成 顆粒 320mg腸溶性被膜 79.6mg 計 399.6mg 混合粒の組成 腸溶性顆粒 399.6mg タルク 0.2mgエアロジル 0.2mg 計 400mg カプセル剤の組成 混合粒 400mg 1号カプセル 1個 また、得られた混合粒について丸篩を用いて、粒度分布
を測定した結果を下記に示す。 1180μm残留 2.6% 1180/1000μm 92.2% 1000/850μm 4.6% 850/710μm 0.4% 710μm通過 0.2%
【0024】実施例5 組成を表1に示す。ランソプラゾールR体、炭酸マグネ
シウム、ショ糖(粉砕品)、コーンスターチ及び低置換
度ヒドロキシプロピルセルロースをよく混合し、主薬散
布剤とした。また、ショ糖(粉砕品)、コーンスターチ
及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースをよく混合
し、中間層散布剤とした。遠心転動造粒機(フロイント
社製、CF)にショ糖・でんぶん球形造粒品を入れ、ヒド
ロキシプロピルセルロース溶液(2%:W/W)を噴霧しなが
ら上記の主薬散布剤及び中間層散布剤を順次コーティン
グし球形顆粒を得た。コーティング操作条件はローター
回転数:300rpm、注液速度:1.8g/分、スプレーエア圧:
0.2kg/cm2、スリットエア圧力:0.2kg/cm2で行った。得
られた球形顆粒を40℃、20時間真空乾燥し、丸篩で篩過
し、710μm〜1420μmの顆粒を得た。上記の顆粒に腸溶
性コーティング液を流動造粒コーティング機(パウレッ
ク社製、LAB-1)を用いてコーティングしそのまま乾燥
し、丸篩で篩過し850〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。コ
ーティング操作条件は給気風量:0.6m3/分、給気温度:
85℃、注液速度:8g/分、スプレーエア圧力:1kg/cm2
行った。得られた顆粒にタルクおよびエアロジルを混合
した。得られた混合粒150mg(ランソプラゾールR体 30
mg相当量)、200mg(ランソプラゾールR体 40mg相当
量)及び300mg(ランソプラゾールR体 60mg相当量)を
それぞれ4号、3号及び2号カプセルに充填した。
【0025】実施例6 組成を表1に示す。ランソプラゾールR体、炭酸マグネ
シウム、ショ糖(粉砕品)及び低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロースをよく混合し、主薬散布剤とした。ま
た、ショ糖(粉砕品)、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース及び酸化チタンをよく混合し、中間層散布剤と
した。遠心転動造粒機(フロイント社製、CF)にショ糖
・でんぶん球形造粒品を入れ、ヒドロキシプロピルセル
ロース溶液(2%:W/W)を噴霧しながら上記の主薬散布剤
及び中間層散布剤を順次コーティングし球形顆粒を得
た。コーティング操作条件はローター回転数:300rpm、
注液速度:1.8g/分、スプレーエア圧:0.2kg/cm2、スリ
ットエア圧力:0.2kg/cm2で行った。得られた球形顆粒
を40℃、20時間真空乾燥し、丸篩で篩過し、710μm〜14
20μmの顆粒を得た。上記の顆粒に腸溶性コーティング
液を流動造粒コーティング機(パウレック社製、LAB-
1)を用いてコーティングしそのまま乾燥し、丸篩で篩
過し850〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。コーティング操
作条件は給気風量:0.6m3/分、給気温度:85℃、注液速
度:8g/分、スプレーエア圧力:1kg/cm2で行った。得ら
れた顆粒にタルクおよびエアロジルを混合した。得られ
た混合粒150mg(ランソプラゾールR体 30mg相当量)、
200mg(ランソプラゾールR体 40mg相当量)及び300mg
(ランソプラゾールR体 60mg相当量)をそれぞれ4号、
3号及び2号カプセルに充填した。
【0026】実施例7 組成を表1に示す。ランソプラゾールR体、炭酸マグネ
シウム、ショ糖(粉砕品)、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース及び酸化チタンをよく混合し、主薬散布剤
とした。遠心転動造粒機(フロイント社製、CF)にショ
糖・でんぶん球形造粒品を入れ、ヒドロキシプロピルセ
ルロース溶液(2%:W/W)を噴霧しながら上記の主薬散布
剤をコーティングし球形顆粒を得た。コーティング操作
条件はローター回転数:300rpm、注液速度:1.8g/分、ス
プレーエア圧:0.2kg/cm2、スリットエア圧力:0.2kg/c
m2で行った。得られた球形顆粒を40℃、20時間真空乾燥
し、丸篩で篩過し、710μm〜1420μmの顆粒を得た。上
記の顆粒に腸溶性コーティング液を流動造粒コーティン
グ機(パウレック社製、LAB-1)を用いてコーティング
しそのまま乾燥し、丸篩で篩過し850〜1420μmの腸溶性
顆粒を得た。コーティング操作条件は給気風量:0.6m3/
分、給気温度:85℃、注液速度:8g/分、スプレーエア
圧力:1kg/cm2で行った。得られた顆粒にタルクおよび
エアロジルを混合した。得られた混合粒150mg(ランソ
プラゾールR体 30mg相当量)、200mg(ランソプラゾー
ルR体 40mg相当量)及び300mg(ランソプラゾールR体
60mg相当量)をそれぞれ4号、3号及び2号カプセルに充
填した。表1 組成表 顆粒 160mg中の組成 実施例5 実施例6 実施例7 ショ糖・でんぶん球形造粒品 50mg 50mg 50mg 主薬散布剤 ランソプラゾールR体 40mg 40mg 40mg 炭酸マグネシウム 14mg 14mg 14mg ショ糖(粉砕品) 26mg 26mg 36mg コーンスターチ 9mg 0mg 0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10mg 10mg 12.5mg 酸化チタン 0mg 0mg 6.5mg 中間層散布剤 ショ糖(粉砕品) 5mg 10mg コーンスターチ 2.5mg 0mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 2.5mg 2.5mg 酸化チタン 0mg 6.5mg 結合液 ヒドロキシプロピルセルロース 1mg 1mg 1mg精製水 49μl 49μl 49μl 計 160mg 腸溶性コーティング液組成 メタクリル酸共重合体 86.7mg(固形成分 26mg) タルク 7.8mg ポリエチレングリコール 2.5mg 酸化チタン 2.5mg ポリソルベート80 1.0mg精製水 119.5μl 計 39.8mg(固形物として) 腸溶性顆粒の組成 顆粒 160mg腸溶性被膜 39.8mg 計 199.8mg 混合顆粒の組成 腸溶性顆粒 199.8mg タルク 0.1mgエアロジル 0.1mg 計 200mg
【0027】実施例8 組成を表2に示す。ランソプラゾールR体、炭酸マグネ
シウム、ショ糖(粉砕品)、コーンスターチ及び低置換
度ヒドロキシプロピルセルロースをよく混合し、主薬散
布剤とした。また、ショ糖(粉砕品)、コーンスターチ
及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースをよく混合
し、上掛散布剤とした。遠心転動造粒機(フロイント社
製、CF)にショ糖・でんぶん球形造粒品を入れ、ヒドロ
キシプロピルセルロース溶液(2%:W/W)を噴霧しながら
上記の主薬散布剤を順次コーティングし球形顆粒を得
た。コーティング操作条件はローター回転数:300rpm、
注液速度:1.8g/分、スプレーエア圧:0.2kg/cm2、スリ
ットエア圧力:0.2kg/cm2で行った。得られた球形顆粒
を40℃、20時間真空乾燥し、丸篩で篩過し、710μm〜14
20μmの顆粒を得た。表2に示すヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、酸化チタン及び精製水からなる懸濁液
を調製した。上記の顆粒にこの懸濁液を流動造粒コーテ
ィング機(パウレック社製、LAB-1)を用いてコーティ
ングしそのまま乾燥し、丸篩で篩過し850〜1420μmの腸
溶性顆粒を得た。コーティング操作条件は給気風量:0.
8〜1m3/分、給気温度:85℃、注液速度:6g/分、スプレ
ーエア圧力:0.8〜1kg/cm2で行った。上記の顆粒に腸溶
性コーティング液を流動造粒コーティング機(パウレッ
ク社製、LAB-1)を用いてコーティングしそのまま乾燥
し、丸篩で篩過し850〜1420μmの腸溶性顆粒を得た。コ
ーティング操作条件は給気風量:0.6m3/分、給気温度:
85℃、注液速度:8g/分、スプレーエア圧力:1kg/cm2
行った。得られた顆粒にタルクおよびエアロジルを混合
した。得られた混合粒150mg(ランソプラゾールR体 30
mg相当量)、200mg(ランソプラゾールR体 40mg相当
量)及び300mg(ランソプラゾールR体 60mg相当量)を
それぞれ4号、3号及び2号カプセルに充填した。表2 組成表 顆粒 141mg中の組成 ショ糖・でんぶん球形造粒品 50mg 主薬散布剤 ランソプラゾールR体 40mg 炭酸マグネシウム 14mg ショ糖(粉砕品) 26mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10mg 結合液 ヒドロキシプロピルセルロース 1mg 精製水 49μl 計 141mg 中間層懸濁液組成 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 12.5mg 酸化チタン 6.5mg精製水 171μl 計 19mg(固形分として) 中間層コーティング顆粒の組成 顆粒 141mg中間層被膜 19mg 計 160mg 腸溶性コーティング液組成 メタクリル酸共重合体 86.7mg(固形成分 26mg) タルク 7.8mg ポリエチレングリコール 2.5mg 酸化チタン 2.5mg ポリソルベート80 1.0mg精製水 119.5μl 計 39.8mg(固形物として) 腸溶性顆粒の組成 顆粒 160mg腸溶性被膜 39.8mg 計 199.8mg 混合顆粒の組成 腸溶性顆粒 199.8mg タルク 0.1mgエアロジル 0.1mg 計 200mg
【0028】実験例1 実施例1および2において製造した腸溶性顆粒(混合
粒)を40℃/75%RH 密栓瓶 24週保存後の含量(残存率)
及び外観変化(ΔE)を測定した。含量はHPLC法で測定し
た。外観変化(ΔE)はSMカラコンピューターSM-5(スガ
試験機製)を用いて色差(ΔE)を測定した。結果を表
3に示す。
【表1】 以上の結果、本発明の顆粒は外観変化も少なく、含量も
安定であることが明かとなった。
【0029】実験例2 実施例5から8において製造した腸溶性顆粒(混合粒)
を60℃ガラス密栓瓶 2週保存後の含量(残存率)を測定
した。含量はHPLC法で測定した。結果を表4に示す。
尚、実施例7と8の製剤の肉眼観察による外観変化はほ
とんど認められなかった。
【表2】 以上の結果、本発明の顆粒は含量の面から安定であるこ
とが明かとなった。
【0030】
【発明の効果】本発明の顆粒は、塩基性無機塩の酸に不
安定な薬物、特にベンズイミダゾール系化合物に対する
配合率及び平均粒子径を最適化することで、意外にも酸
に不安定な薬物を高濃度で高含量であるにも関わらず安
定であることを可能とした。また、活性成分を高濃度に
含むため、同一含量でも製剤全体の量を低減できるの
で、カプセル剤等を小型化でき服用しやすい製剤にする
ことができる。その結果、患者、特に嚥下がしにくい高
齢者や小児の患者にも服用しやすく、コンプライアンス
を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/444 A61K 31/444 45/06 45/06 47/02 47/02 47/26 47/26 47/32 47/32 47/38 47/38 A61P 1/04 A61P 1/04 Fターム(参考) 4C076 AA22 AA36 AA45 AA48 AA54 AA63 AA64 BB01 CC16 DD09J DD25Z DD28J DD29J DD38H DD67A EE11J EE23J EE31A EE32H EE38A EE48J FF25 FF27 FF28 FF36 FF61 4C084 AA20 MA23 MA35 MA37 MA38 NA03 ZA681 ZA682 ZB352 4C086 AA01 AA02 BC39 CB05 GA07 GA08 MA01 MA04 MA23 MA35 MA37 MA38 NA03 ZA68

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顆粒全量に対して約12重量%以上の酸
    に不安定な薬物を含有する主薬層と、該主薬層上に形成
    された中間被覆層と、該中間被覆層上に形成された腸溶
    性被膜層とを有する顆粒であって、 塩基性無機塩を含有し、平均粒子径が約600μm以上
    である顆粒。
  2. 【請求項2】 塩基性無機塩がマグネシウムの塩または
    カルシウムの塩である請求項1記載の顆粒。
  3. 【請求項3】 酸に不安定な薬物がプロトンポンプイン
    ヒビター(PPI)である請求項1記載の顆粒。
  4. 【請求項4】 PPIが式(I): 【化1】 〔式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環、
    、RおよびRは、それぞれ同一または異なっ
    て、水素原子、置換基を有していもよいアルキル基、置
    換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有
    していてもよいアミノ基、およびYは窒素原子またはC
    Hを示す〕で表されるベンズイミダゾール系化合物また
    はその塩である請求項3記載の顆粒。
  5. 【請求項5】 PPIが、ランソプラゾール、オメラプ
    ラゾール、ラベプラゾール、パントプラゾール、レミノ
    プラゾール、テナトプラゾール(TU−199)もしく
    はそれらの光学活性体またはそれらの薬学的に許容され
    る塩である請求項3記載の顆粒。
  6. 【請求項6】 PPIが、ランソプラゾールもしくはそ
    の光学活性体またはその薬学的に許容される塩である請
    求項3記載の顆粒。
  7. 【請求項7】 主薬層に、塩基性無機塩をベンズイミダ
    ゾール系化合物1重量部に対して約0.2重量部〜約
    0.6重量部配合してなる請求項4記載の顆粒。
  8. 【請求項8】 主薬層が、ショ糖、でんぷん、乳糖およ
    び結晶セルロースの中から選ばれる一種以上からなる核
    上に形成された有核顆粒である請求項1記載の顆粒。
  9. 【請求項9】 腸溶性被膜層が腸溶性水溶性高分子を含
    有する請求項1記載の顆粒。
  10. 【請求項10】 腸溶性水溶性高分子がメタクリル酸共
    重合体である請求項9記載の顆粒。
  11. 【請求項11】 顆粒の平均粒子径が約1000μm〜
    約2000μmである請求項1記載の顆粒。
  12. 【請求項12】 ベンズイミダゾール系化合物を顆粒全
    量に対し約12重量%〜約40重量%含有する請求項4記
    載の顆粒。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の顆粒を含有する顆粒
    剤、カプセル剤、錠剤、発泡剤または懸濁剤。
  14. 【請求項14】 顆粒全量に対して約12重量%〜約4
    0重量%のPPIと、PPI1重量部に対し約0.2重
    量部〜約0.6重量部のナトリウム塩、カリウム塩、ア
    ルミニウム塩、マグネシウム塩およびカルシウム塩の塩
    基性塩からなる群から選ばれる1種以上の塩基性無機塩
    とを含有する主薬層と、該主薬層上に形成された中間被
    覆層と、該中間被覆層上に形成された腸溶性被膜層とを
    有し、平均粒子径が約1000μm〜約2000μmで
    ある顆粒。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の顆粒を含有する顆粒
    剤、カプセル剤または錠剤。
  16. 【請求項16】 消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン
    (Zollinger-Ellison)症候群、胃炎、逆流性食道炎、
    食道炎を伴わない胃食道逆流症(SymptomaticGastroesop
    hageal Reflux Disease (Symptomatic GERD))、NUD
    (Non Ulcer Dyspepsia)、胃癌、胃MALTリンパ
    腫、非ステロイド系抗炎症剤に起因する潰瘍あるいは手
    術後ストレスによる胃酸過多ならびに潰瘍の治療および
    予防剤、またはヘリコバクター・ピロリ除菌剤、消化性
    潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎あるいは侵襲スト
    レスによる上部消化管出血の抑制剤である請求項15記
    載の剤。
  17. 【請求項17】 顆粒全量に対し約14重量%〜約20
    重量%のランソプラゾールまたはその光学活性体(R
    体)と、ランソプラゾールまたはその光学活性体(R
    体)1重量部に対し約0.2重量部〜約0.4重量部の
    マグネシウムおよびカルシウムの塩基性塩からなる群か
    ら選ばれる1種以上の塩基性無機塩とを含有する主薬層
    と、該主薬層上に形成された中間被覆層と、該中間被覆
    層上に形成された腸溶性被膜層とを有し、平均粒子径が
    約1000μm〜約2000μmである顆粒。
  18. 【請求項18】 塩基性無機塩が、炭酸マグネシウムで
    ある請求項17記載の顆粒。
  19. 【請求項19】 ランソプラゾールを1カプセル当たり
    30mg含有する3号乃至5号カプセル剤。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の顆粒を充填した請求
    項19記載のカプセル剤。
  21. 【請求項21】 ランソプラゾールを1カプセル当たり
    15mg含有する4号乃至5号カプセル剤。
  22. 【請求項22】 請求項17記載の顆粒を充填した請求
    項21記載のカプセル剤。
  23. 【請求項23】 ランソプラゾールまたはその光学活性
    体(R体)を1カプセル当たり60mg含有する1号乃
    至3号カプセル剤。
  24. 【請求項24】 請求項17記載の顆粒を充填した請求
    項23記載のカプセル剤。
  25. 【請求項25】 ランソプラゾール光学活性体(R体)
    を1カプセル当たり40mg含有する2号乃至4号カプ
    セル剤。
  26. 【請求項26】 請求項17記載の顆粒を充填した請求
    項25記載のカプセル剤。
  27. 【請求項27】 ランソプラゾール光学活性体(R体)
    を1カプセル当たり30mg含有する3号乃至5号カプ
    セル剤。
  28. 【請求項28】 請求項17記載の顆粒を充填した請求
    項27記載のカプセル剤。
  29. 【請求項29】 抗菌剤と請求項3記載の顆粒との組合
    せからなる医薬。
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