JP2003192525A - 疑似生体性ポリマー及びスフィンゴシン類似物質を含有する皮膚外用剤 - Google Patents

疑似生体性ポリマー及びスフィンゴシン類似物質を含有する皮膚外用剤

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JP2003192525A
JP2003192525A JP2001395709A JP2001395709A JP2003192525A JP 2003192525 A JP2003192525 A JP 2003192525A JP 2001395709 A JP2001395709 A JP 2001395709A JP 2001395709 A JP2001395709 A JP 2001395709A JP 2003192525 A JP2003192525 A JP 2003192525A
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skin
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sphingosine
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JP2001395709A
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Ayako Kiyono
綾子 清野
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、生体のバリアー機能を相乗的に向上
させ肌荒れやシワ改善に優れた皮膚外用剤を提供するこ
とを課題とする 【解決手段】下記一般式(I)に表される疑似生体性ポ
リマー(ポリグルコシルエトキシメタクリル酸、ポリメ
タクロイルオキシエトキシホスホリルコリン及びポリメ
タクロイルリジン等)と一般式(Il)に表されるスフ
ィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質((2S、3
R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデカンー1,
3−ジオール等)のうちの二種乃至は三種以上を皮膚外
用剤に含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚バリアー機能
による肌荒れ改善効果乃至はシワ改善効果を有する皮膚
外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】健康で美しい肌を保つことが、老若男女
を問わず、重大な関心事となっている。ところが、肌
は、温湿度、紫外線、化粧品、加齢、疾病、ストレス、
食習慣等により微妙な影響を受け、肌の諸機能、即ち生
体のホメオスタシスに起因する生体からの水分等の損失
を防ぎ、外界からの物理的・化学的刺激からの身体保護
機能、皮膚の弾力性を保持し、表面形態を決定する機能
等の減退や肌の老化が生じ、種々のトラブルが発生す
る。
【0003】肌荒れを起こす大きな要因として、1)
角質層内の水分不足により生じ、一般的に、20%以下
に水分量が減少、2)肌の表面の水分と皮脂により出来
る皮脂膜のバランスが崩れたとき、3)皮脂膜に刺激性
の汚れの吸着による皮膚刺激、4)アルカリ性物質によ
り皮膚のの弱酸性状態が崩れたとき等、様々な原因によ
り肌荒れが生じる。
【0004】一方、真皮のトラブルの1つであるしわ
は、老化現象や紫外線など様々な原因で、皮膚はたる
み、だんだんシワが刻まれる。すなわち、真皮の線維組
織を作る細胞は太陽光線への露出や年齢の増加とともに
小さくかつ少なくなり、特にコラーゲン線維が大きく失
われ、真皮の退化、皮下脂肪組織の減少などにより皮膚
が老化し、これが主にしわ、弛緩及び弾力性損失の原因
となる。
【0005】以上のように、肌の大敵である肌荒れや老
化現象によるしわを抑制したり、治療したりするため
に、種々の組成物や方法が提案されている。しかし、こ
れらはいずれも、未だ満足の肌荒れ改善やしわ改善効果
を示すものではなかった。そこで、肌荒れ改善作用やし
わの発生を抑制し、かつ消滅せしめる作用に優れる物質
の開発が望まれていた。
【0006】一方、疑似生体性ポリマーやセラミド類似
物質は、それぞれ生体のバリアー機能を向上させること
は知られていたが、疑似生体性ポリマーとセラミド類似
物質を皮膚外用剤に含有させることにより、生体のバリ
アー機能を相乗的に向上させ肌荒れやシワ改善に優れた
皮膚外用剤が得られることは知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、生体のバリアー機能を相乗的
に向上させ肌荒れやシワ改善に優れた皮膚外用剤を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は生体のバリアー機能を相乗的に向上させ肌荒れやシワ
改善に優れた皮膚外用剤を求めて鋭意研究努力を重ねた
結果、一般式(I)に表される疑似生体性ポリマーとス
フィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質のうちの二
種乃至は三種以上を含有する皮膚外用剤が、この様な特
性を有していることを見いだし、発明を完成させるに至
った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するもので
ある。 (1) 下記一般式(I)に表される疑似生体性ポリマ
ーと一般式(Il)に表されるスフィンゴシン乃至はス
フィンゴシン類似物質のうちの二種乃至は三種以上を含
有することを特徴とする、皮膚外用剤。
【化3】 一般式(I) (但し、式中R1:炭素鎖1〜4のアルキル基、R2:
−(OCnH2n)m―R3又は、アミノ酸残基、R
3:糖残基又は、オキシスルホリルコリンの重合体、共
重合体、n=0−2,m=1−)
【化4】 一般式(Il) (2) 前記一般式(I)に表される疑似生体性ポリマ
ーの一種乃至は二種以上と前記一般式(Il)に表され
るスフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質の一種
乃至は二種以上を含有することを特徴とする、(1)に
記載の皮膚外用剤。 (3) 前記一般式(I)に表される疑似生体性ポリマ
ーが、ポリグルコシルエトキシメタクリル酸、ポリメタ
クロイルオキシエトキシホスホリルコリン及びポリメタ
クロイルリジンから選ばれることを特徴とする、(1)
乃至(2)に記載の皮膚外用剤。 (4) スフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質
がセラミド類縁体由来であることを特徴とする、(1)
〜(3)の何れか一に記載の皮膚外用剤。 (5) 皮膚バリアー機能による肌荒れ改善効果乃至は
シワ改善効果を有することを特徴とする、(1)〜
(4)の何れか一に記載の皮膚外用剤。 (6) 化粧品乃至は医薬品であることを特徴とする皮
膚バリアー機能による肌荒れ改善効果を有することを特
徴とする、(1)〜(5)の何れか一に記載の皮膚外用
剤。 以下、本発明について、実施の形態を中心に説明を加え
る。
【0009】
【発明の実施の形態】(1)本発明の必須成分である一
般式(I)に表される疑似生体性ポリマー 本発明のバリアー機能改善用の皮膚外用剤は、一般式
(I)に表される疑似生体性ポリマーを必須成分として
含有することを特徴とする。本発明の疑似生体ポリマー
とは、生体を構成する生体成分乃至は類似構造を側差に
有するポリマーの総称を意味し、生体成分としては、単
糖乃至は多糖の側鎖、アミノ酸残基乃至はペプチド、ホ
スホリルコリン基などのリン脂質残基などが例示でき
る。この様な側鎖はポリマー自体に直接結合させること
もできるし、エチレングリコール(オキシエトキシ基)
等の二官能性基を介して結合することもできる。又、基
体となるポリマーとしては、アクリル酸乃至はそのエス
テル、メタクリル酸乃至はそのエステル、ビニルアルコ
ール乃至はそのエステル、スチレン、プロピレン、エチ
レン、ブタジエン、ブテン等の重合体乃至は共重合体が
好ましく例示でき、中でもアクリル酸乃至はそのエステ
ル、メタクリル酸乃至はそのエステルの重合体乃至は共
重合体が好ましく例示できる。疑似生体性を有するポリ
マーの一部は既に市販されているのでそれを使うのが便
利である。この様な市販されている疑似生体性ポリマー
の内好ましいものは、ポリメタクロイルオキシエトキシ
ホシホリルコリンである「バイタルポリマー」(日本油
脂株式会社製)、ポリグルコシルエトキシメタクリル酸
であるP−GEMA―S(日本精化株式会社製)、ポリ
メタクロイルリジンであるPMリジン(岐阜シェラック
株式会社製)等が好ましく例示できる。本発明の皮膚外
用剤に於いて。疑似生体性ポリマーは、唯一種含有させ
ることもできるし、二種以上組み合わせて含有させるこ
ともできる。好ましい含有量は,皮膚外用剤全量に対し
て、総量で0.01〜10重量%であり、好ましくは、
0.1〜5重量%である。これは、多すぎると感触や剤
形に対して不具合を生ずる可能性があり、少なすぎると
バリアー機能が発揮できないからである。
【0010】(2)本発明の必須成分である一般式(I
l)に表されるスフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類
似物質 本発明のバリアー機能改善用の皮膚外用剤は、スフィン
ゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質を必須成分として
含有することを特徴とする。疎水基としてセラミドを持
つスフィンゴ糖脂質(以下糖脂質)は、全ての脊椎動物
の細胞に存在し、細胞の分化や増殖あるいは接着の調節
・制御に関わっていると考えられている。本発明に使用
されるスフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質の
うち、合成化合物及び天然物質でも用いることが出来
る。天然に存在するものは、それらが含まれるリン脂質
・セラミド等を適当な組織(例えば牛脳・卵黄)から抽
出し、加水分解後有機溶媒で抽出することにより得るこ
とが出来る。本発明に用いられる一般式(ll)のセラ
ミド乃至セラミド類似物質の一部の化合物は、特表平1
−501198号公報等に示されるとおり、プロテイン
キナーゼC阻害等の生理活性が知られている。しかしな
がら、スフィンゴシン類が肌荒れやしわを改善に有効で
ある。一般式(1)中、Rで示される炭化水素基は、飽
和でも不飽和のものでもよく、その具体例としては1−
ペンタデセニル、ペンタデシル、1−ヒドロキシペンタ
デシル、1−ヘプタデセニル、ヘプタデシル、1−ヒド
ロキシヘプタデシル、メチル、エチル、1−ノネニル、
1−ウンデセニル、1−トリデセニル、1−ノナデセニ
ル、11−ヒドロキシヘプタデシル、13−ヒドロキシ
ノナデセニル、9−メチルヘキサデシル、11−メチル
オクタデセニル等の基が挙げられる。
【0011】スフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似
物質(ll)には、四種の立体異性体(D−エリトロ
体、D−トレオ体、L−エリトロ体及びL−トレオ体)
が存在するが、本発明のしわや肌荒れの改善剤にはこれ
らのいずれをも使用することができ、また、これらを任
意に組合せ使用することもできる。スフィンゴシン乃至
はスフィンゴシン類似物質の一部は既に市販されている
のでそれを使うのが便利である。この様な市販されてい
るスフィンゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質の内好
ましいものは、(2S、3R)−2−オクタデカノイル
アミノオクタデカンー1,3−ジオールであるセラミド
TIC(高砂香料株式会社製)である。
【0012】その他テクノケミカル株式会社製の合成ス
フィンゴシン(Synthetic Sphingosines) 、D−エリ
スロスフィンゴシン(D-erythro Sphingosine)、L−
スレオスフィンゴシン(L-threo Sphingosine)、L−
エリスロスフィンゴシン(L-erythro Sphingosine)、
D−スレオスフィンゴシン(D-threo Sphingosine)、
半合成スフィンゴシン(Sphingosine :D(+)-erythro-2
-amino-4(E)-octadecene-13-diol)、ジヒドロスフィン
ゴシンアイソマー(Dihydro-Sphingosine Isomers)、
D−エリスロジヒドロスフィンゴシン(D-erythro Dihy
dro-Sphingosine)、L−スレオジヒドロスフィンゴシ
ン(L-threo Dihydro-Sphingosine)、L−エリスロジ
ヒドロスフィンゴシン(L-erythro Dihydro-Sphingosi
ne)、D−スレオジヒドロスフィンゴシン(D-threo D
ihydro-Sphingosine)、セレブロシド(Cerebroside
s)、セレブロシド(Cerebrosides:Ceramide galactosi
des, bovine, gal-cer )、グルコセレブロシド(Glucoc
erebrosides :Gaucher's spleen, Glc-cer )、合成セ
ラミド(Synthetic Ceramides from C18-Sphingosi
n)、ジヒドロセラミド(Dihydro-Ceramides)、天然セ
ラミド(Natural Sources Ceramides)、セラミド(Cer
amides Derived from C18-Sphingosin)、D−エリスロ
C−2セラミド(D-erythro C2-Ceramide)、L―スレ
オC2−セラミド(L-threo C2-Ceramide)、L−スレ
オC2−セラミド(L-erythro C2-Ceramide)、D−ス
レオC2−セラミド(D-threo C2-Ceramide)、C6−
セラミド(C6-Ceramide)、C8−セラミド(C8-Cerami
de)、C18−セラミド(C18-Ceramide)、ジヒドロセ
ラミド(Dihydro-Ceramides)、D−エリスローC2−
ジヒドローセラミド(D-erythro-C2-dihydro-Ceramid
e:N-acetyl )、D−エリスローC6−ジヒドローセラ
ミド(D-erythro-C6-dihydro-Ceramide:N-hexanoyl
)、D−エリスローC8−ジヒドローセラミド(D-eryt
hro-C8-dihydro-Ceramide:N-octanoyl )、D−エリス
ローC6―NBD―セラミド(D-erythro-C6-NBD-Ceram
ide:N-NBD-amino-hexanoyl )、L−スレオーC6―N
BD―セラミド(L-threo-C6-NBD-Ceramide:N-NBD-ami
no-hexanoyl )、N−ステアロイルースフィンゴシン(N
- stearoyl -sphingosin)ラクトシルセラミド(Lactos
yl Ceramides)、リゾラクトシルセラミド(lyso-Lactos
yl Ceramide)等が挙げられ、また、卵黄や神経系由来
のものとしては、スフィンゴミエリンが挙げられる。
【0013】本発明の皮膚外用剤に於いてスフィンゴシ
ン乃至はスフィンゴシン類似物質は、唯一種含有させる
こともできるし、二種以上組み合わせて含有させること
もできる。好ましい含有量は,皮膚外用剤全量に対し
て、総量で0.01〜10重量%であり、好ましくは、
0.1〜5重量%である。これは、多すぎると感触や剤
形に対して不具合を生ずる可能性があり、少なすぎると
バリアー機能が発揮できないからである。
【0014】(3)本発明の肌荒れやシワ改善用の皮膚
外用剤 本発明の皮膚外用剤は、前記一般式(I)に表される疑
似生体性ポリマーと一般式(Il)に表されるスフィン
ゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質のうちの二種乃至
は三種以上を含有することを特徴とする。皮膚外用に投
与されるものであればとくだんの限定はなく、化粧料あ
るいは医薬品が好ましく例示できる。この内特に好まし
くは、化粧料である。これは、化粧料に於いては、皮膚
バリアー機能が著しく重要であり、肌荒れやシワ改善に
有用であるからである。ここで、化粧料とは、一般的に
言われている化粧料であり、例えば、モイスチャークリ
ーム、クレンジングクリーム、乳液、化粧水、パック等
の肌の手入れを旨とする基礎化粧料、アンダーメークア
ップ、ファンデーション、リップカラー、チークカラー
等の装いの機能を旨とするメークアップ化粧料等が例示
できる。本発明の化粧料ではこれらの何れもが適用可能
であり、基礎化粧料であれば、安全性の高い優れた肌荒
れ改善やシワ改善効果を発現し、メークアップ化粧料で
あれば、化粧のりが良く、持ちも良いメークアップ効果
と共に優れた皮膚保護効果を発現する。
【0015】本発明の組成物では、上記必須成分以外
に、通常この様な組成物で使用される任意成分を、本発
明の効果を損ねない範囲に於いて、含有することが出来
る。この様な任意成分としては、例えば、化粧料であれ
ば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等の炭化
水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オ
リーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイ
ルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オ
レイン酸等の脂肪酸、グリセリン、1,2−ペンタンジ
オールや1,3,−ブチレングリコール等の多価アルコ
ール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、エタノール,カーボポール等の増粘
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類、
顔料類等が例示できる。医薬品であれば、ステロイド性
抗炎症剤、非ステロイド性抗炎症剤、賦形剤、結合剤、
被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩壊剤、増量剤、抗真菌剤、
矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定剤、pH調整
剤、等張剤等が例示できる。本発明の皮膚外用組成物
は、これらの成分を常法に従って処理することにより製
造することが出来る。
【0016】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0017】<実施例1>以下に示す処方に従って、肌
荒れ防止用クリームを作製した。即ち、イ、ロを80℃
で加熱し、ロにイを徐々に加え乳化し、これを冷却撹拌
し肌荒れ防止用クリームを得た。 イ) スクワラン 10重量部 固形パラフィン 3重量部 セタノール 2重量部 ステアリン酸 1重量部 親油性モノステアリン酸グリセリン
1 重量部 モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E.
O.) 2 重量部 ロ) 1,3−ブチレングリコール 5 重量部 グリセリン 2 重量部 精製水 73.6重量部 ポリグルコシルエトキシメタクリル酸 0.1重量部 ポリメタクロイルリジン 0.1重量部 ポリメタクロイルオキシエトキシホシホリルコリン
0.1重量部 (2S,3R)-2-オクタテ゛カノイルアミノオクタテ゛カン-1,3-シ゛オール
0.1重量部
【0018】<実施例2>上記実施例1のクリームを用
いて肌荒れの改善作用を調べた。肌荒れに悩むパネラー
21名を用いて、各1群7名で使用試験を行った。実施
例1のクリーム、比較例1のクリームとして実施例1の
クリームの疑似生体性ポリマーであるポリグルコシルエ
トキシメタクリル酸、ポリメタクロイルリジン、ポリメ
タクロイルオキシエトキシホシホリルコリンを精製水に
置換したもの、比較例2のクリームとして実施例1のク
リームのスフィンゴシン類似体である(2S,3R)-2-オクタテ゛カ
ノイルアミノオクタテ゛カン-1,3-シ゛オールを精製水に置換したもの、対
照例のクリームとして、疑似生体性ポリマー及びスフィ
ンゴシン類似体を精製水に置換したものを用いた。朝、
晩2回、2週間連続使用してもらい、使用終了後乾燥肌
の改善度を試験してもらった。即ち、使用前と比較した
改善度を++:著しく改善、+:明らかに改善、±:や
や改善、−:改善せず、−−:悪化の基準で評価しても
らった。結果を出現例数として、表1に示す。これによ
り本発明の皮膚外用剤である、実施例1のクリームは疑
似生体性ポリマー及びスフィンゴシン類似体の相乗作用
により優れた肌荒れの改善作用に優れていることがわか
る。
【0019】
【表1】
【0020】<実施例3>以下に示す処方に従って、保
湿クリームを作製した。即ち、イ)、ロ)、ハ)を80
℃で加熱し、ロ)にイ)に撹拌分散し、これにハ)を徐
々に加え乳化し、これを冷却撹拌し保湿クリームを得
た。この保湿クリームを乾燥肌に悩むパネラー1群5名
を用いて、2ヶ月間、朝晩1日2回使用してもらいその乾
燥肌の予防及び改善効果を評価してもらった。評価基準
は、評点2:著しい改善、評点1:明らかな改善、評点0.
5:わずかな改善、評点0:改善なしの基準である。平均
評点は0.88であった。本発明の疑似生体性ポリマー
及びスフィンゴシン類似体含有する保湿クリームは、乾
燥肌の改善に優れた効果のあることが認められた。 イ) トリグリセリンジイソステアレート 2 重量部 ジグリセリンモノオレート 3 重量部 1、3ーブチレングリコール 5 重量部 グリセリン 3 重量部 セタノール 5 重量部 固形パラフィン 3 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 ロ) 流動パラフィン 10 重量部 スクワラン 10 重量部 ハ) ポリグルコシルエトキシメタクリル酸 0. 1 重量部 ポリメタクロイルリジン 0.1 重量部 ポリメタクロイルオキシエトキシホシホリルコリン 0.1 重量部 (2S,3R)-2-オクタテ゛カノイルアミノオクタテ゛カン-1,3-シ゛オール 0.1 重量部 硫酸化トレハロースナトリウム 0.4 重量部 精製水 58 重量部
【0021】<実施例4>以下に示す処方に従って、シ
ワ改善用乳液を作製した。即ち、イ)、ロ)を80℃で
加熱し、イ)にロ)を徐々に加え乳化し、これを冷却撹
拌し保湿乳液を得た。このシワ改善用乳液を目尻の小ジ
ワに悩むパネラー1群5名を用いて、6ヶ月間、朝晩1日
2回使用してもらいその小ジワの改善効果を評価しても
らった。評価基準は、評点2:著しい改善、評点1:明ら
かな改善、評点0.5:わずかな改善、評点0:改善なしの
基準である。平均評点は0.96であった。本発明の疑
似生体性ポリマー及びスフィンゴシン類似体含有するシ
ワ改善用乳液は、目尻の小ジワの改善に優れた効果のあ
ることが認められた。 イ) スクワラン 10 重量部 ホホバ油 2 重量部 オリーブ油 2 重量部 カルナウバワックス 3 重量部 ミリスチン酸オクチルドデシル 2 重量部 ソルビタンモノステアレート 2 重量部 POE(20)ベヘニルエーテル 2 重量部 ブチルパラベン 0.1 重量部 メチルパラベン 0.2 重量部 ロ) プロピレングリコール 3 重量部 ポリグルコシルエトキシメタクリル酸 0.2 重量部 ポリメタクロイルリジン 0 .2 重量部 ポリメタクロイルオキシエトキシホシホリルコリン 0.2 重量部 (2S,3R)-2-オクタテ゛カノイルアミノオクタテ゛カン-1,3-シ゛オール 0.2 重量部 精製水 72.9 重量%
【0022】<実施例5〜35>以下に示す処方に従っ
てクリームを作製した。即ち、イ、ロ、ハをそれぞれ8
0℃に加熱溶解して、イにロを徐々に加え、更にハを加
え乳化した後、ホモミキサーにより乳化粒子を均一化
し、冷却してクリームを得た。表5に示す。このクリー
ムは、皮膚のシワなどの老化現象や肌荒れ防止作用があ
った。 イ) スクワラン 10 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート
2重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル
2重量部 ビタミンA酸 1 重量部 ロ) 1,3−ブタンジオール
5 重量部 ポリグルコシルエトキシメタクリル酸
0.2重量部 ポリメタクロイルリジン
0.2 重量部 ポリメタクロイルオキシエトキシホシホリルコリン
0.2重量部 *スフィンゴシン類似体化合物1〜6
1 重量部 カルボキシビニルポリマー
0.3重量部 水
40 重量部 ハ) 水 34.9 重量部 水酸化カリウム
0.2 重量部 *表3に詳細を記す。
【0023】
【表2】
【0024】<実施例16>以下に示す処方に従ってア
ンダーメークを作製した。即ち、イ)、ロ)、ハ)をそ
れぞれ80℃に加熱溶解して、イ)にロ)を徐々に加
え、更にハ)を加え乳化した後、ホモミキサーにより乳
化粒子を均一化し、冷却してアンダーメークを得た。表
6に示す。このアンダーメークは、肌荒れ防止や改善作
用があった。 イ) スクワラン 10 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート
2重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル
2重量部 ビタミンA酸 1 重量部 ロ) 1,3−ブタンジオール
5重量部 ポリメタクロイルオキシエトキシホシホリルコリン
0.1重量部 (2S,3R)-2-オクタテ゛カノイルアミノオクタテ゛カン-1,3-シ゛オール
0.1 重量部 カルボキシビニルポリマー
0.3重量部 二酸化チタン 2 重量部 水 40 重量部 ハ) 水 33.9 重量部 水酸化カリウム 0.2 重量部
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、生体のバリアー機能を
相乗的に向上させ、肌荒れ改善・防止作用及びシワ改善
作用を有する皮膚外用剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/19 A61K 31/19 31/20 31/20 31/661 31/661 31/78 31/78 31/785 31/785 31/80 31/80 A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AB242 AC012 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC352 AC422 AC442 AC482 AC541 AC542 AC581 AC642 AC782 AC901 AD072 AD091 AD092 AD572 AD622 CC02 DD31 EE12 4C086 DA34 EA06 FA02 FA03 MA03 MA63 NA05 4C206 FA03 FA53 FA58 FA59 MA02 MA03 MA04 NA05 ZA89

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)に表される疑似生体性
    ポリマーと一般式(Il)に表されるスフィンゴシン乃
    至はスフィンゴシン類似物質のうちの二種乃至は三種以
    上を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。 【化1】 一般式(I) (但し、式中R1:炭素鎖1〜4のアルキル基、R2:
    −(OCnH2n)m―R3又は、アミノ酸残基、R
    3:糖残基又は、オキシスルホリルコリンの重合体、共
    重合体、n=0−2,m=1−) 【化2】 一般式(Il)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)に表される疑似生体性
    ポリマーの一種乃至は二種以上と前記一般式(Il)に
    表されるラミド乃至はセラミド類似物質の一種乃至は二
    種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の
    皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)に表される疑似生体性
    ポリマーが、ポリグルコシルエトキシメタクリル酸、ポ
    リメタクロイルオキシエトキシホスホリルコリン及びポ
    リメタクロイルリジンから選ばれることを特徴とする、
    請求項1乃至2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 前記一般式(Il)に表されるスフィン
    ゴシン乃至はスフィンゴシン類似物質がセラミド類縁体
    由来であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一
    項に記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 皮膚バリアー機能による肌荒れ改善効果
    乃至はシワ改善効果を有することを特徴とする、請求項
    1〜4の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 化粧品乃至は医薬品であることを特徴と
    する皮膚バリアー機能による肌荒れ改善効果を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の皮
    膚外用剤。
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