JP2003192505A - 液状組成物 - Google Patents

液状組成物

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JP2003192505A
JP2003192505A JP2001393120A JP2001393120A JP2003192505A JP 2003192505 A JP2003192505 A JP 2003192505A JP 2001393120 A JP2001393120 A JP 2001393120A JP 2001393120 A JP2001393120 A JP 2001393120A JP 2003192505 A JP2003192505 A JP 2003192505A
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ether
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ethylene glycol
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Tomotsugu Tanabe
知嗣 田辺
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部寄生虫防除の為の液状組成物及びそれを含
有するシャンプー組成物、特にノミの駆除に人畜に刺激
性のどの副作用がなく、起泡性の良好なシャンプー組成
物を提供する。 【解決手段】ピレスロイド系殺虫剤(例えば、シクロプ
ロトリン、アレスリン、パーメスリン、フェンバレレー
ト)0.001〜5重量%、アニオン性界面活性剤(例えば、
硫酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩)10〜70
重量%及びグリコールエーテル類(例えば、エチレング
リコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチ
レングリコ−ルエチルエーテル) 5〜40重量%を含有す
る液状組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部寄生虫防除の
為に用いられる液状組成物、特に、ノミの駆除に有効で
ペットおよびシャンプー作業者に毒性、刺激性のないシ
ャンプー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、イヌ、ネコなどのペットでノミの
集団発生が報告され問題となっており、有効なノミの駆
除方法の確立が求められている。ノミの駆除には、従来
より殺虫性の粉剤や首輪、シャンプーの使用が行われて
いる。シャンプーはペットの皮毛の汚れを落とすと同時
にノミの駆除を行うため広く使われており、ノミ用駆除
シャンプーにはアレスリンを含むピレスロイド製剤がペ
ット用に使われている。また、ノミ用首輪には、プロペ
タンポス、テトラクロルビンフォス、ジクロルホスなど
の有機リン剤、パーメスリンなどのピレスロイド剤を含
む製剤が使われているが、必ずしも充分な駆除が行われ
ていると言えず、有機リン剤を含む製剤は人がペットと
接触する際の有機リン剤への暴露が懸念されている。ピ
レスロイド系殺虫剤であるエトフェンプロックスがグリ
コールエーテル類であるジプロピレングリコール−ブチ
ルエーテルに良く溶解し、その溶解製剤がスポットオン
製剤などの外部寄生虫駆除剤に使用できることが特開20
00-327504に記載されている。また、ピレスロイド系殺
虫剤のシクロプロトリンはイネミズゾウムシ、イネオソ
クビハムシ、ツマグロヨコバイなど農業害虫に対して殺
虫活性を有することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピレスロイド剤、有機
リン剤を含む従来のシャンプー、首輪、粉剤などの駆虫
剤は、必ずしも充分な駆除が行われているとは言えな
い。一方、通常実施しているペットのシャンプー作業と
同時にノミを駆除するのがペットオーナーにとって簡便
である。ノミに有効で人、猫に対し毒性、刺激性などの
副作用がない外部寄生虫駆除の為の組成物、特にシャン
プー製剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、種々
検討した結果、本発明は、ネコノミ、イヌノミ、ヒトノ
ミ防除に有効で、人、猫に対し毒性、刺激性などの副作
用がない液状組成物を見出し、本発明を完成させた。即
ち、本発明は、
【0005】(1)ピレスロイド系殺虫剤0.001〜5重量
%、アニオン性界面活性剤10〜70重量%及びグリコ−ル
エーテル類0.5〜40重量%を含有することを特徴とする
液状組成物、(2)ピレスロイド系殺虫剤がシクロプロ
トリンである前項(1)に記載の液状組成物、(3)グ
リコールエーテル類が、(ジ)エチレングリコールモノ
(C1〜C4)アルキルエーテルから選ばれる1種以上で
ある前項(1)又は(2)に記載の液状組成物、(4)
グリコールエーテル類が、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ−ルモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルから選ばれる1種以上である前項(1)乃至
(3)のいずれか一項に記載の液状組成物、(5)アニ
オン性界面活性剤が、硫酸エステル塩、スルホン酸塩及
びカルボン酸塩から選ばれる一種以上である前項(1)
乃至(4)のいずれか一項に記載の液状組成物、(6)
アニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル塩である前項(1)乃至(5)の
いずれか一項に記載の液状組成物、(7)前項(1)乃
至(6)のいずれか一項に記載の液状組成物を含有する
ことを特徴とする動物用シャンプー組成物、(8)前項
(7)に記載の動物用シャンプー組成物で動物を処理す
ることを特徴とする害虫駆除方法、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるピレス
ロイド系殺虫剤としては、シクロプロトリン〔(RS)
-α-シアノ-3-フェノキシベンジル−(RS)−2,2
−ジクロロ-1-(4−エトキシフェニル)シクロプロパ
ンカルボキシラート〕 、アレスリン、パーメスリン、
フェンバレレート、フェノトリン、レスメスリンなどが
挙げられるが、特に、紫外線に安定で、人およびペット
に対し皮膚刺激性、感作性のないシクロプロトリンが好
ましい。ピレスロイド系殺虫剤は、本発明の液状組成物
全量に対して、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重
量%含有される。
【0007】本発明において用いられるグリコールエー
テル類としてはエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルメチルエーテル、エ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモ
ノイソブチルエーテル等のエチレングリコールモノ(C
1〜C4)アルキルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノイソブチルエーテル等のジエチレングリコールモ
ノ(C1〜C4)アルキルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等のトリエチレングリコールモノ(C1
〜C4)アルキルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル等のジプロピレングリコールモノ(C
1〜C4)アルキルエーテルが挙げられるが、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコ−ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル等の(ジ)エチレングリコール
モノ(C1〜C4)アルキルエーテルが好ましい。グリコ
ールエーテル類は、一種単独で又は二種以上を混合して
用いられ、本発明の液状組成物全量に対して、0.5〜40
重量%、好ましくは 5〜40重量%含有される。
【0008】本発明の液状組成物において用いられるア
ニオン性界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸エステル塩、
アミノ酸塩等及びそれらの混合物が挙げられる。
【0009】硫酸エステル塩としては、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等の高
級アルコールの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、グリセリン脂
肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロー
ルアミドの硫酸エステル塩などが挙げられる。スルホン
酸塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステ
ルのスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム等のジアルキルスルホコハク酸塩、N−ココイルメチ
ルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドのスルホン
酸塩などが挙げられる。カルボン酸塩としては、ポリオ
キシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のア
ルキルエーテルカルボン酸及びその塩、脂肪酸石鹸など
が挙げられる。リン酸エステル塩としては、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、アル
キルリン酸エステル塩などが挙げられる。アミノ酸塩と
しては、N−アシルサルコシン塩、N−アシルアラニン
塩等のアミノ酸塩などが挙げられる。
【0010】本発明においては、硫酸エステル塩、スル
ホン酸塩及びカルボン酸塩から選ばれる一種以上のアニ
オン性界面活性剤を使用するのが好ましく、特に、硫酸
エステル塩、例えば、高級アルコールの硫酸エステル
塩、エチレンオキシドの付加モル数が1〜4のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等の使用が
好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩がより好ましい。 アニオン性界面活性剤は、
本発明の液状組成物全量に対して、10〜70重量%、好ま
しくは20〜70重量%含有される。尚、本発明の液状組成
物に、必要により他の界面活性剤、例えばアミンオキシ
ド系界面活性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル等の非イオン性界面活性剤などを含有させる
こともできる。
【0011】本発明の液状組成物は、通常、ピレスロイ
ド系殺虫剤 0.001〜5重量%、グリコールエーテル類0.5
〜40重量%、アニオン性界面活性剤10〜70重量%及び水
からなり、各成分を混合し加熱攪拌して得られるが、必
要により、さらに、他の多価アルコール類、昆虫成長制
御剤、忌避剤、防腐剤、香料、色素、緩衝剤、pH調整
剤、酸化防止剤、粘度調整剤、起泡安定剤、キレート化
剤、コンディショニング剤等を添加してもよい。
【0012】本発明の液状組成物は、上述のように、ネ
コ、イヌ、ウサギ等のペット類、ウシ、ウマ、ブタ、ヒ
ツジ、ヤギ等の家畜類、アヒル、ニワトリ、ガチョウ等
の家禽類を加害するノミ、ダニ、シラミ、ハエ、アブ、
ヌカカ、ハジラミ等の駆除にも有効であり、これらの動
物に使用することもできる。
【0013】本発明の液状組成物は、通常、動物の体毛
を水で湿らせた後、該液状組成物をそのまま又は水で適
宜希釈して、ブラシ等を用い均一に処理、必要により適
宜水で洗い流しながら使用される。使用対象動物の種類
や体毛の量にもよるが、通常本発明の液状組成物は、シ
クロプロトリンの濃度にして0.005mg/cm2以上の状態で
使用されるのが効果的である。従って、本発明の液状組
成物が高濃度製剤の場合、均一に処理できるよう、予め
水で希釈して使用するのが好ましい。
【0014】本発明の液状組成物は、該液状組成物を含
有する動物用シャンプー組成物として使用することが出
来る。また、本発明の害虫駆除方法は、本発明の動物用
シャンプー組成物で動物を処理(洗浄)することによっ
て実施される。
【0015】
【実施例】次に、実施例及び試験例にて本発明をより詳
細に説明する。尚、実施例中、特に記載のない場合に
は、「部」及び「%」は重量基準である。
【0016】実施例1 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-3
6〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリ
ル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を
添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱し
て攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0017】実施例2 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル30重量部、プロピレングリコール10重量
部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製
ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノール
アミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水
10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することによ
り、本発明の液状組成物を得た。
【0018】実施例3 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールTEALS-42
〔日光ケミカルズ製ラウリル硫酸トリエタノールアミン
の42%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水10重量
部を加えて、70℃に加熱して攪拌することにより、本発
明の液状組成物を得た。
【0019】実施例4 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル30重量部、プロピレングリコール10重量
部を添加し、ニッコールTEALS-42〔日光ケミカルズ製ラ
ウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液〕69重量
部を添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加
熱して攪拌することにより、本発明の液状組成物を得
た。
【0020】実施例5 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル30重量部、ポリプロピレングリコール
(重量平均分子量2000)10重量部を添加し、ニッコール
TEALS-42〔日光ケミカルズ製ラウリル硫酸トリエタノー
ルアミンの42%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留
水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することによ
り、本発明の液状組成物を得た。
【0021】実施例6 シクロプロトリン1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールECTD-3NE
X 〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(3)トリデ
シルエーテル酢酸ナトリウム〕69重量部を添加し、さら
に蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌するこ
とにより、本発明の液状組成物を得た。
【0022】実施例7 アレスリン1重量部にジエチレングリコールモノエチル
エーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日
光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸
トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添加
し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪
拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0023】実施例8 パーメスリン1重量部にジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36
〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル
硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添
加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して
攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0024】実施例9 フェンバレレート1重量部にジエチレングリコールモノ
エチルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-3
6〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリ
ル硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を
添加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱し
て攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0025】実施例10 シクロプロトリン1重量部にジプロピレングリコールブ
チルエーテル40重量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36
〔日光ケミカルズ製ポリオキシエチレン(2)ラウリル
硫酸トリエタノールアミンの36%水溶液〕69重量部を添
加し、さらに蒸留水10重量部を加えて、70℃に加熱して
攪拌することにより、本発明の液状組成物を得た。
【0026】比較例1 シクロプロトリン1重量部にプロピレングリコール40重
量部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ
製ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノー
ルアミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留
水10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することによ
り、比較用の液状組成物を得た。
【0027】比較例2 シクロプロトリン1重量部にエチレングリコール40重量
部を添加し、ニッコールSBL-2T-36〔日光ケミカルズ製
ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸トリエタノール
アミンの36%水溶液〕69重量部を添加し、さらに蒸留水
10重量部を加えて、70℃に加熱して攪拌することによ
り、比較用の液状組成物を得た。
【0028】試験例1 実施例1、2、7、10および比較例1、2について有
効成分の溶解性、気泡量、猫に対する刺激性について評
価を行った。この結果を下表1に示す。
【0029】 表1 評価 溶解性 気泡量 猫への刺激性 実施例1 ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ 実施例7 ○ ○ ○ 実施例10 ○ △ ○ 比較例1 × ○ × 比較例2 × ○ ×
【0030】(評価方法) (1)溶解性 100mLのガラスビーカーに実施例1、2、7、10及び
比較例1、2の液状組成物を調製し、室温にて静置し
た。調製直後、1日後に目視により有効成分が溶解して
いるか以下の評価基準により判定した。 評価基準 結晶が全くみとめられず、透明である。------------------- ◎ 結晶は認めらないが、やや不透明である。----------------- ○ ビーカーの底にわずかに結晶が認められる --------------- △ ビーカーの底に結晶が明らかに認められる --------------- ×
【0031】(2)気泡量 ネコ(体重:2.5〜3.0kg)全体をぬるま湯にて濡らし、
実施例1、2、7、10および比較例1,2の液状組成
物20mlを素手にて全体に塗布した。5分間素手で泡立
て以下の評価基準により気泡量を判定した。 評価基準 泡立ちが多い。------------------- ○ 泡立ちが少ない。------------------- △ 泡立ちがない。------------------- ×
【0032】(3)ネコへの刺激性 ネコ(体重:2.5〜3.0kg)全体をぬるま湯にて濡らし、
実施例1、2、7、10および比較例1,2の液状組成
物20mlを素手にて全体に塗布した。5分間素手で泡立
て、多量のぬるま湯で良く洗い流した。ネコをタオルで
体全体の水をふき取った1時間後にネコの体全体の皮膚
への刺激性を以下の基準で観察し刺激性を判定した。 評価基準 紅斑およびふ腫が認められない ---------------------○ かろうじて識別できる紅斑およびふ腫が認められる ---△ はっきりした紅斑およびふ腫が認められる -----------×
【0033】表1の結果から明らかなように実施例1、
2、7は、いずれも有効成分をよく溶解し、泡立ちが多
く、ネコへの刺激性がなかった。また、実施例10は溶
解性、刺激性は良好であったが、泡立ちが少なかった。
一方、比較例1,2は有効成分がほとんど溶解せず、そ
の結晶によるネコへの刺激性が認められた。
【0034】試験例2 実施例1および実施例7で得られた液状組成物を、蒸留
水で各々所定倍率に希釈し(希釈倍率は下表2を参
照)、25μLをガラスチューブ(直径:2.8cm、高
さ:12cm)に入れた。また、有効成分未添加の液状組
成物(参考例1)(ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル40重量部、ニッコールSBL-2T-36 69重量部、蒸留
水 10重量部)を所定倍率に希釈した。さらに、羽化7
日以内のネコノミ成虫をガラスチューブ内に放し、25
℃、50%湿度の恒温器内に移して1日後にノミの死亡率
(%)を調査した。結果を下表2に示す。
【0035】 表2 供試物 希釈倍率 ノミ死亡率(%) 実施例1 25 100 100 85 400 65 800 65 1600 0 実施例7 25 100 100 90 400 20 800 10 1600 10 参考例1 100 45 400 10
【0036】表2の結果から明らかなように、実施例
1、7は参考例1に比較し、ノミの死亡率の上昇が認め
られ、ノミ駆除に有効であった。
【0037】試験例3 ネコノミをネコに30匹接種し、1日後、ネコ体全体にぬ
るま湯でぬらし、実施例1及び実施例7で得た液状組成
物20mlを素手で塗布した。5分間よく泡立てた後、多
量のぬるま湯にて3回洗い流した。さらに、1日後にノ
ミ取りグシにて10分間、3回体全体よりノミを捕獲し、
ノミ数を数え、駆除率を算出した。また、ネコの皮膚に
紅斑、ふ腫など刺激性の影響がないか、さらに、作業者
に紅斑、ふ腫など刺激性の影響がないか調査した。結果
を下表3に示す。
【0038】 表3 供試物 1日後生存ノミ数 駆虫率(%)ネコへの刺激性 シャンプー作業者 への刺激性 実施例1 1 97 なし なし 実施例7 2 94 なし なし
【0039】表3の結果から、本願発明の液状組成物
は、ノミ駆除に有効であり、ネコの皮膚に紅斑、ふ腫な
ど刺激性の影響がなく、作業者に紅斑、ふ腫など刺激性
の影響も認められなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の液状組成物は、ノミ等の外部寄
生虫の駆除に有効であり、気泡性ペットおよび作業者に
刺激性の影響がない。又、使用するグリコールエーテル
類の種類によって、気泡量の多いものから少ないものま
で、目的に応じた気泡量のシャンプーとすることの出来
る液状組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/12 C11D 3/43 1/29 3/48 3/43 17/08 3/48 A01N 53/00 508D 17/08 502C 508C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピレスロイド系殺虫剤0.001〜5重量%、ア
    ニオン性界面活性剤10〜70重量%及びグリコ−ルエーテ
    ル類0.5〜40重量%を含有することを特徴とする液状組
    成物。
  2. 【請求項2】ピレスロイド系殺虫剤がシクロプロトリン
    である請求項1に記載の液状組成物。
  3. 【請求項3】グリコールエーテル類が、(ジ)エチレン
    グリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルから選ば
    れる1種以上である請求項1又は2に記載の液状組成
    物。
  4. 【請求項4】グリコールエーテル類が、エチレングリコ
    ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
    ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
    ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
    グリコ−ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
    モノブチルエーテルから選ばれる1種以上である請求項
    1乃至3のいずれか一項に記載の液状組成物。
  5. 【請求項5】アニオン性界面活性剤が、硫酸エステル
    塩、スルホン酸塩及びカルボン酸塩から選ばれる一種以
    上である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液状組
    成物。
  6. 【請求項6】アニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチ
    レンアルキルエーテル硫酸エステル塩である請求項1乃
    至5のいずれか一項に記載の液状組成物。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液
    状組成物を含有することを特徴とする動物用シャンプー
    組成物。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の動物用シャンプー組成物
    で動物を処理することを特徴とする害虫駆除方法。
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