JP2003191848A - 運搬用台車 - Google Patents

運搬用台車

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JP2003191848A
JP2003191848A JP2001396494A JP2001396494A JP2003191848A JP 2003191848 A JP2003191848 A JP 2003191848A JP 2001396494 A JP2001396494 A JP 2001396494A JP 2001396494 A JP2001396494 A JP 2001396494A JP 2003191848 A JP2003191848 A JP 2003191848A
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Masayuki Hirakawa
正之 平川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性に優れ、安定した走行により、安全に
重量物を運搬するのに適した運搬用台車を提供するこ
と。 【解決手段】 荷台11の前部下面に一対の前方ローラ
ユニット12が回動可能に支承され、荷台の後部下面に
は後方ローラユニット13が回動可能に支承され、牽引
バー14が荷台の前部から前方に突出されて左右方向に
揺動可能に支持され、この牽引バー14が左右方向に揺
動した時、その揺動運動に連動してこれと同一方向へ両
前方ローラユニット12を第1のリンク機構により回動
させ、前方ローラユニット12が回動すると、それとは
逆方向へ後方ローラユニット13を第2のリンク機構に
より回動させるようにされており、各ローラユニット1
2、13が、回転可能に支持されたローラ16を有して
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種物品の運搬
に用いられる台車に関し、特に、多数の重量物を安全に
運搬するために、例えば直列的に相互に連結した状態で
駆動車等で牽引して用いるのに好適な運搬用台車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物品の運搬等に使用される運搬用台車
は、通常、車輪が用いられ、この車輪としてはキャスタ
ーが用いられている。キャスターとは、車輪本体とこれ
を回転可能に支持する車輪枠とから構成され、車輪枠に
おけるフォーク部の長手方向軸線に対してオフセットさ
れた位置に車輪本体の回転軸が存在しているものをいう
ことは周知である。このキャスターは、荷台に移動のた
めの作用力を付与した時、車輪本体の向きが瞬時に作用
力の方向に変更することから、比較的小さな回転半径の
軌跡に沿って、台車の方向変更を可能にする、という性
質を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の台車では、個々のキャスターがそれぞれの枢軸
の回りに個々に回動自在であることから、逆に、直線走
行の安定性を確保することが困難であった。また、重量
物を運搬するとき、個々のキャスターが路面のわずかな
傾きや凹凸によってもその姿勢を変更させやすいことか
ら、台車の進行方向に変化が生じ易く、そのため、台車
を所望の経路に沿って正確に移動させることに困難を生
じることもあった。
【0004】特に、多数の台車を相互に直列的に連結し
て1台の駆動車で牽引して使用するとき、わずかな速度
の変化によっても、連結された個々の台車の向きが変わ
ることがあり、安定した走行により安全に重量物を運搬
することが難しい、という問題があった。
【0005】また、従来の台車では、車輪本体の回転軸
線に沿ったその長さ方向、即ち車輪の幅寸法に比較し
て、車輪本体の外径が大きく、そのため荷台の高さ寸法
が比較的高くなることから、荷台の重心位置が路面から
高い位置となり、重量物の安定した運搬に不利であっ
た。
【0006】この発明の目的は、かかる従来の問題点を
解決するためになされたもので、操作性に優れ、安定し
た走行により、安全に重量物を運搬するのに適した運搬
用台車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る運搬用台
車は、荷台と、この荷台の前部下面に回動可能に支承さ
れた一対の前方ローラユニットと、荷台の後部下面に回
動可能に支承された後方ローラユニットと、荷台の前部
から前方に突出し、荷台の左右方向に揺動可能に支持さ
れた牽引バーと、この牽引バーが左右方向に揺動した
時、牽引バーの揺動運動に連動してこれと同一方向へ両
前方ローラユニットを回動させる第1のリンク機構と、
前方ローラユニットが回動された時、後方ローラユニッ
トを前方ローラユニットの回動方向と逆方向へ回動させ
る第2のリンク機構とから構成され、一対の前方ローラ
ユニットが、回転可能に支持された少なくとも1つのロ
ーラを有し、後方ローラユニットが回転可能に支持され
た前後で一対のローラを有していることを特徴とする。
【0008】従って、この運搬用台車の進行方向を例え
ば右側に変更するように牽引レバーを右方向へ揺動する
と、一対の前方ローラユニットは、それぞれ右方向へ回
動され、この前方ローラユニットの運動に連動して、後
方ローラユニットは左方向へ回動する。この前方ローラ
ユニット及び後方ローラユニットにおけるそれぞれ逆方
向への回動は、台車の円滑な方向変更を容易とする。
【0009】また、第1及び第2の各リンク機構が、従
来のキャスターに見られたような一対の前方ローラユニ
ット間及びこの前方ローラユニットと後方ローラユニッ
トとの間のそれぞれ独立した回動を阻止することから、
台車の安定した走行が可能となる。
【0010】さらに、各ローラユニットは、走行手段と
して、ローラを用いることによりローラ本体の接地面積
が増大し、しかも荷台の高さ位置の低減が図られること
から、重心位置の低くでき、これにより、重量物を従来
に比較して安定して運搬することが可能となる。
【0011】この発明の運搬用台車では、牽引バーが所
定の位置にある時、牽引バー、前方ローラユニット又は
第1のリンク機構のいずれか少なくとも1つの動きを固
定し、前方ローラユニットの回動を実質的に阻止するロ
ック機構を更に備えていることを特徴とする。これによ
り、この運搬用台車を直線走行させる際には、牽引バー
を荷台の前後方向の軸線に平行に保持させた状態で前方
ローラユニットの動きをロック機構により固定すると、
前方ローラユニットの回動が起こらず、より安定した直
線走行が可能となる。
【0012】また、この発明の運搬用台車では、各前方
ローラユニットには、複数のローラが前後方向に平行に
配置され、後方ローラユニットには、前後で一対のロー
ラが左右に2対設けられ、各対のローラは前後方向へ相
互に間隔をあけて配置されていることを特徴とする。こ
れにより、接地面積の一層の増大を図ると共に、各ロー
ラでの加重の分配により、より一層、操縦性の向上を図
ることが可能となる。
【0013】更に、この発明の運搬用台車において、各
ローラは、その回転軸を取り巻くローラ本体を備え、こ
のローラ本体は、その回転軸に沿った長手方向寸法より
も小さな外径を有することを特徴とする。これにより、
各ローラの接地面積の増大と共に、荷台の重心位置の低
減を図ることが可能となり、その結果、安定走行及び走
行性能を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の運搬用台車を図
に示される実施の形態に沿って更に詳細に説明する。図
1にはこの発明の一実施形態に係る運搬用台車10の底
面が示され、また図2にはその側面が示されている。こ
れら図1及び図2から明らかなように、この実施形態に
係る運搬用台車10は、全体に矩形の荷台11と、この
荷台の底面11aの前半部に設けられた一対の前方ロー
ラユニット12と、荷台11の底面11aの後半部に設
けられた後方ローラユニット13と、牽引レバー14と
から主に構成されている。
【0015】各前方ローラユニット12は、図1に示さ
れているようにローラ支持体15とこのローラ支持体1
5の前後に回転可能に支持されたローラ16とから構成
されている。ローラ支持体15は、例えば鉄板のような
金属材等からなる平板状のベース板15a上の前方側及
び後方側のそれぞれにローラ取付部17を形成して構成
されている。
【0016】各ローラ取付部17は、ベース板15a上
にL形をした2つのアングル板15bを間隔をあけ且つ
相対向して配置し、例えば溶接などによりベース板15
aに取り付け、更に相対向して配置された2つのアング
ル板15bの両側端に橋渡しするように軸受板15cを
溶接などにより固定して構成されている。
【0017】このように構成されたローラ支持体15に
おいて、その前方側及び後方側のそれぞれに設けられた
ローラ取付部17にローラ16が回転可能に支持されて
いる。すなわち、各ローラ16は、ローラ本体16aと
その両端面の回転中心部から突出する回転軸16bから
構成され、相対向して配置された2つのアングル板15
bの間にローラ本体16aを配置し、各回転軸16bを
軸受板15cの軸受穴(図示せず)に挿入することで回
転可能に保持されている。
【0018】各ローラ16におけるローラ本体16aの
幅寸法即ち回転中心軸線に沿った長手方向寸法は、ロー
ラ本体16aの外径よりも大きく、図示の例では、約2
倍を越える。各前方ローラユニット12は、ローラ支持
体15を構成するベース板15aの中心部(仮想の対角
線の交点)を枢軸18で荷台11に枢着することで当該
荷台11に対して回動可能に支持されている。
【0019】その際、荷台11の下面には、鉄板などか
らなる下地板(図示せず)が適当な手段により張り付け
られており、この表面にはグリス等の潤滑剤が塗られて
いる。従って、各前方ローラユニット12が荷台11に
対して枢軸18を中心として回動する時、具体的にはベ
ース板15aがグリス等による潤滑作用を受けながら下
地板に摺接して回動することになる。
【0020】各前方ローラユニット12のローラ支持体
15を構成するベース板15aには、その前方端及び後
方端から突出するタブ19a、19bが設けられてい
る。荷台11の前部下面において左右に取り付けられた
回動可能な一対の前方ローラユニット12は、第1のリ
ンク機構により連結されている。
【0021】具体的には、それぞれのベース板15aの
前方端に形成された各タブ19a同士をリンク部材21
aで連結し、また後方端に形成された各タブ19b同士
もリンク部材21bで連結している。各リンク部材21
a、21bの端部と各タブ19a、19bとは枢軸20
で相互に枢動可能に連結している。従って、第1のリン
ク機構は、これらリンク部材21a、21b及びこれら
をタブ19a、19bに枢着する枢軸20で構成されて
いる。
【0022】従って、両リンク部材19a、19bによ
り相互に連結された左右一対の前方ローラユニット12
における各ローラ支持体15は、両リンク部材19a、
19bの連結によって平行リンク機構の構成要素とな
り、この平行リンク機構により、両ローラ支持体15
は、それぞれの枢軸18の回りに一体的に揺動可能とな
る。
【0023】次に、後方ローラユニット13の構成につ
いて説明する。後方ローラユニット13は、前述した左
右一対の前方ローラユニット12が一体になったもの、
と考えることができ、従って構造は実質的に前方ローラ
ユニット12と同じである。すなわち、後方ローラユニ
ット13は、矩形のローラ支持体22と、このローラ支
持体22の四隅に配置され、回転可能に支承された左右
二組のローラ16とから主に構成されている。
【0024】後方ローラユニット13を構成するローラ
支持体22は、例えば鉄板のような金属材等からなる平
板状のベース板22a上の前方側及び後方側で、更に左
右のそれぞれにローラ取付部23を形成して構成されて
いる。各ローラ取付部23は、ベース板22a上にL形
をした2つのアングル板22bを間隔をあけ且つ相対向
して配置し、例えば溶接などによりベース板22aに取
り付け、更に相対向して配置された2つのアングル板2
2bの間に橋渡しするように軸受板22cを溶接などに
より固定して構成されている。
【0025】このように構成されたローラ支持体22に
おいて、その前方側及び後方側のそれぞれに設けられた
ローラ取付部23にローラ16が回転可能に支持されて
いる。このローラ16は、前述した前方ローラユニット
12で用いられているものと同一であり、ローラ本体1
6aのローラ長即ち幅寸法はローラ本体16aの外径の
約2倍を越える。
【0026】このようなローラ16は、相対向して配置
された2つのアングル板22bの間にローラ本体16a
を配置し、各回転軸16bを軸受板22cの軸受穴に挿
入することで回転可能に保持されている。
【0027】この実施形態の運搬用台車10における後
方ローラユニット13では、ローラ支持体22の前方側
及び後方側に、更に左右のそれぞれにローラ取付部23
を形成する時、相対向して配置された2つのアングル板
22bを、図1に示されるようにそれぞれベース板22
aの全幅(左右方向)に伸長する各1本のアングル板2
2bを用いることにより共用している。しかし、各ロー
ラ取付部23を構成する部材としてそれぞれ独立したア
ングル板を用いてもよい。
【0028】後方ローラユニット13のローラ支持体2
2は、これを構成するベース板22aの中心部(仮想の
対角線の交点)を枢軸24で荷台11に枢着することで
当該荷台11に対して回動可能に支持されている。その
際、前方ローラユニット12の場合と同様に、荷台11
の下面には、鉄板などからなる下地板(図示せず)が適
当な手段により張り付けられており、この表面にはグリ
ス等の潤滑剤が塗られている。従って、各後方ローラユ
ニット13が荷台11に対して枢軸24を中心として回
動する時、具体的にはベース板22aがグリス等による
潤滑作用を受けながら下地板に摺接して回動することに
なる。
【0029】後方ローラユニット13は、それらの各ロ
ーラ16の回転軸16bと、両前方ローラユニット12
の各ローラ16の回転軸16bとが互いに平行に位置す
るように、第2のリンク機構を構成している、互いに交
差して配置された両クロスリンク部材25を介して両前
方ローラユニット12に連結されている。
【0030】すなわち、後方ローラユニット13におけ
る矩形のローラ支持体22及び各前方ローラユニット1
2のローラ支持体15は、後方ローラユニット13にお
けるローラ支持体22の左右側縁が荷台11の左右側縁
に平行に位置し、且つ各前方ローラユニット12におけ
るローラ支持体15の左右側縁が荷台11の左右側縁に
平行に位置するそれぞれの姿勢(向き)で、それぞれク
ロスリンク部材25を介して連結されている。
【0031】各クロスリンク部材25の前端は、枢軸2
0を介して対応する各前方ローラユニット12における
後方側のタブ19bに連結され、各クロスリンク部材2
5の後端は枢軸26を介して後方ローラユニット13の
アングル板22bにおける平面部に連結されている。
【0032】両クロスリンク部材25は、前述した平行
リンク機構を構成する前方ローラユニット12が図1に
示す姿勢から図3に示されるように枢軸18の回りに例
えば時計方向へ角度θ分、回動されると、後方ローラユ
ニット13を枢軸24の回りに、逆方向である反時計方
向へ角度θ分、回動させる。
【0033】図1に示されているように、後方ローラユ
ニット13のローラ支持体22の左右側縁が荷台11の
左右側縁に平行に位置し且つ各前方ローラユニット12
のローラ支持体15の左右側縁が荷台11の長辺に平行
に位置する時、即ち各ローラユニット12、13の全て
のローラ16の転動方向が、荷台11の前後方向一直線
に一致する姿勢にあるとき、牽引レバー14は、その軸
線方向が荷台11の前後方向即ち荷台11の長手方向に
一致するように、各枢軸27を介して、両リンク部材1
9a、19bのそれぞれに枢着されている。
【0034】牽引レバー14の先端には、従来よく知ら
れた把持部14aが設けられており、図3に示されてい
るように、把持部14aの操作により、牽引レバー14
が左右方向へ向けて操作されると、その操作角度に応じ
て、前述した平行リンク機構を構成する両前方ローラユ
ニット12が各枢軸18の回りに、操作方向及び操作角
度に一致して回動される。
【0035】この前方ローラユニット12の回動は、両
クロスリンク部材25を経て後方ローラユニット13の
ローラ支持体22に伝えられることから、後方ローラユ
ニット13は、前述した両前方ローラユニット12の回
動に連動して、枢軸24の回りに、前方ローラユニット
12の回動方向と逆方向へ、これと等しい角度分、回動
する。
【0036】両前方ローラユニット12が一方向へ回動
されたとき、この回動角に応じた後方ローラユニット1
3の逆方向への回動は、安定した小回りの利く方向変更
あるいは所望の軌跡に沿った円滑な安定した曲線運動を
可能とする。
【0037】従って、この運搬用台車10によれば、前
述したように、両前方ローラユニット12が両リンク部
材19a、19bにより相互に連動すべく連結され、こ
れらが独立的に各枢軸18の回りに回動することはな
く、しかも牽引レバー14が操作されたとき、前述した
ように円滑な安定した曲線運動を可能とすべく両前方ロ
ーラユニット12及び後方ローラユニット13が連動す
ることから、凹凸路面の走行等によっても、両前方ロー
ラユニット12及び後方ローラユニット13の各枢軸1
8、24の回りの独立した個々の回動を防止することが
でき、所望の方向への安定した運転が可能となる。
【0038】さらに、各ローラユニット12、13に
は、外径に対する幅寸法の比が従来のキャスターに比較
して大きな値を示すローラ16が用いられていることか
ら、従来に比較して図2に示すように、路面からの荷台
11の高さ寸法の低減ができ、しかも接地面積の増大を
図ることができることから、重量物のより安定した運搬
が可能となる。
【0039】前述した運搬用台車10の直進走行性をよ
り高め且つその際の安全性を高める上で、図1に示され
る直進走行姿勢にある時の一方の前方ローラユニット1
2と荷台11とをロック機構により相互に連結すること
ができる。具体的には、前方ローラユニット12が直進
走行姿勢にある時、一方の前方ローラユニット12にお
けるローラ支持体15の前方端に設けられたタブ19b
に形成された穴と荷台11の前方端に設けられた突起板
28の穴とが整合するので、この整合した2つの穴にロ
ックピン29を差し込んで相互に連結することにより前
方ローラユニット12は回動を起こさなくなる。
【0040】ロック機構により前方ローラユニット12
の回動が阻止されると、牽引レバー14の揺動も不可能
となり、従って第1のリンク機構も動かず、また後方ロ
ーラユニット13の回動も起こらない。ロックピン29
は、整合した穴から適時取り外すことができ、ロックピ
ン29のこのような着脱は、この運搬用台車10の使用
者が必要に応じて行うことになる。
【0041】前述したロック機構は、前述したリンク機
構を構成する前方ローラユニット12のローラ支持体1
5と荷台11とを直接的に固定するものであったが、こ
れに代えて、例えば、牽引レバー14とリンク部材21
aとの、或いはローラ支持体15とリンク部材21aと
の相対的な回動を解除可能に阻止するようにしても実現
することができる。
【0042】前述した実施形態では、一対の前方ローラ
ユニット12と単一の後方ローラユニット13とを備え
る運搬用台車の例を示したが、この例に限らず、単一の
前方ローラユニットあるいは複数の後方ローラユニット
等を適宜組み合わせて使用することができる。また、各
ローラユニットに配置されるローラの数および配置形態
は、前述した例に限らず、必要に応じて、適宜選択する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の運搬用
台車では、牽引レバーに第1のリンク機構を介して連結
された各前方ローラユニットと、該前方ローラユニット
に第2のリンク機構を介して連結された後方ローラユニ
ットとの独立した自在な回動が、両ローラユニット間の
第2のリンク機構により阻止され、両ローラユニットが
牽引レバーの操作方向に従って、所望の方向への円滑な
方向変更或いは直線走行が可能なように、牽引レバーの
操作方向に適正に連動することから、路面の傾斜又は凹
凸のような路面状態に従来のような大きな影響を受ける
ことはなく、これにより操縦特性が向上し且つ走行の安
定性が向上する。
【0044】また、転がり手段として、回転軸線に沿っ
た長手方向の長さが外径よりも大きなローラが用いられ
ていることから、接地面積の向上と共に、従来の運搬台
車に比較して、荷台の重心位置を路面近くに設定するこ
とができることから、台車の安定した姿勢の保持が可能
となる。従って、この発明の運搬用台車によれば、操作
性に優れ、安定した走行により、安全に重量物を運搬す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る運搬用台車をその
下面から見た平面図である。
【図2】図1に示された運搬用台車の側面図である。
【図3】図1に示された運搬用台車の旋回走行時の各ロ
ーラユニットの回動姿勢を示す図1と同様な平面図であ
る。
【符号の説明】
10 運搬用台車 11 荷台 11a 荷台の底面 12 前方ローラユニット 13 後方ローラユニット 14 牽引レバー 15 ローラ支持体 15a ベース板 15b アングル板 15c 軸受板 16 ローラ 17 ローラ取付部 18 枢軸 19a、19b タブ 20 枢軸 21a、21b リンク部材 22 ローラ支持体 22a ベース板 22b アングル板 22c 軸受板 23 ローラ取付部 24 枢軸 25 リンク部材 26、27、枢軸 28 突起板 29 ロックピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台と、この荷台の前部下面に回動可能
    に支承された一対の前方ローラユニットと、前記荷台の
    後部下面に回動可能に支承された後方ローラユニット
    と、前記荷台の前部から前方に突出し、前記荷台の左右
    方向に揺動可能に支持された牽引バーと、この牽引バー
    が左右方向に揺動した時、前記牽引バーの揺動運動に連
    動してこれと同一方向へ前記両前方ローラユニットを回
    動させる第1のリンク機構と、前記両前方ローラユニッ
    トが回動された時、前記後方ローラユニットを前記前方
    ローラユニットの回動方向と逆方向へ回動させる第2の
    リンク機構とから構成され、 一対の前記前方ローラユニットが、回転可能に支持され
    た少なくとも1つのローラを有し、前記後方ローラユニ
    ットが、回転可能に支持された前後で一対のローラを有
    することを特徴とする運搬用台車。
  2. 【請求項2】 前記牽引バーが所定の位置にある時、前
    記牽引バー、前記前方ローラユニット又は前記第1のリ
    ンク機構のいずれか少なくとも1つの動きを固定し、前
    記前方ローラユニットの回動を実質的に阻止するロック
    機構を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の運搬用台車。
  3. 【請求項3】 前記各前方ローラユニットには、複数の
    前記ローラが前後方向に平行に配置され、前記後方ロー
    ラユニットには、前後で一対の前記ローラが左右に2対
    設けられ、各対の前記ローラは前後方向へ相互に間隔を
    あけて配置されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の運搬用台車。
  4. 【請求項4】 前記各ローラは、その回転軸を取り巻く
    ローラ本体を備え、該ローラ本体は、その回転軸に沿っ
    た長手方向寸法よりも小さな外径を有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の運搬用台車。
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