JP2003191391A - 金属調外観を有する包装材 - Google Patents

金属調外観を有する包装材

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JP2003191391A
JP2003191391A JP2001396159A JP2001396159A JP2003191391A JP 2003191391 A JP2003191391 A JP 2003191391A JP 2001396159 A JP2001396159 A JP 2001396159A JP 2001396159 A JP2001396159 A JP 2001396159A JP 2003191391 A JP2003191391 A JP 2003191391A
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packaging material
film
electron beam
thickness
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JP2001396159A
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English (en)
Inventor
Frisk Peter
フリスク ペーター
Norio Kobayashi
紀夫 小林
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Nihon Tetra Pak KK
Original Assignee
Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の点で問題がなく、製造した後直ちに
顧客に出荷できる、耐熱性に優れ、金属調外観を有する
包装材を提供する。 【解決手段】 透明性樹脂層、金属顔料を含有する電子
線硬化型接着剤含有層及び基材層をその順に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れた金
属調外観を有する包装材に関し、より詳細には高温に晒
される用途に適した耐熱性に優れ、金属調外観が良好な
包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の物体の包装材に紙、無機充
填剤を含むポリオレフィン、ポリオレフィンシート等を
基材とした包装材が使用されている。このような包装材
において、耐熱性に優れ、金属調外観を示す包装材にす
るには、熱硬化型接着剤と多層のポリマー層からなる包
装材でアルミニウム箔やアルミニウムをラミネートした
フィルムを組み合わせたものが用いられている。
【0003】しかし、この熱硬化型接着剤を用いた場
合、該接着剤が完全に硬化するには2〜4週間の長時間
を要することから、製造した包装材を直ぐには顧客に出
荷できず、又、アルミニウム箔やアルミニウムをラミネ
ートしたフィルムが用いられていることから、環境、廃
棄物の点で問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環境、廃棄
物の点で問題がなく、製造した後直ちに顧客に出荷でき
る、耐熱性に優れ、金属調外観を有する包装材を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を改善すべく鋭意検討した結果、金属顔料を含有す
る電子線硬化型接着剤含有層を積層した包装材が、本発
明の目的を達成し得ることを見出だし、本発明に到達し
た。
【0006】すなわち、本発明は、透明性樹脂層、金属
顔料を含有する電子線硬化型接着剤含有層及び基材層が
その順に接合した金属調外観を有する包装材を要旨とす
る。又、本発明の包装材は、上記基材層は紙、充填剤含
有ポリマー層、ポリマーシート、酸化珪素若しくは酸化
アルミニウムの表面層を有するポリエチレンテレフタレ
ートシート若しくはフィルム又は発泡ポリマーシート若
しくはフィルムであることを特徴とする。又、本発明の
包装材は、上記金属顔料が100以上のアスペクト比を
有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の包装材の基材層は紙、充
填剤含有ポリマー層、ポリマーシート、酸化珪素若しく
は酸化アルミニウムの表面層を有するポリエチレンテレ
フタレートシート若しくはフィルム又は発泡ポリマーシ
ート若しくはフィルムからなる。基材層の紙としては、
坪量が50〜350g/mの通常のものが使用でき
る。
【0008】基材層の充填剤含有ポリマー層としては、
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の熱
可塑性樹脂に充填剤を混合したポリマー層が使用できる
が、特に無機充填剤を含むポリオレフィン層が好まし
い。無機充填剤を含むポリオレフィン層については、例
えば、特許第2848635号明細書等に記載されてい
る。ポリオレフィンとしては、上記特許明細書に記載さ
れているように、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン−1等が挙げられるが、特にポリプロピレンが好
ましい。ポリプロピレンとしては、プロピレンの単独重
合体、プロピレン−エチレン共重合体が挙げられ、それ
らは特にメルトフローレート(MFR)が0.5〜20
g/10分(ASTM D1238;2.16kg,2
30℃)のものが好適である。無機充填剤としては、マ
イカ、タルク及び硫酸カルシウム、炭酸カルシウム等の
カルシウム塩等が挙げられ、その含有量は50〜80質
量%程度である。
【0009】無機充填剤を含むポリオレフィン層の厚さ
は、100〜400μm、好ましくは250〜350μ
mである。該ポリオレフィン層は、2層からなり、それ
ら各層の厚さが50〜200μm、好ましくは120〜
180μmからなる積層体であっても良い。それら2層
中の無機充填剤は、同種でも良いが、異種のものの方が
好ましい。又、積層体の場合は、それらの中間にそれら
各層と同等の厚さかそれらよりも薄い発泡層を設けたも
のを用いることができる。この2層構造からなる積層体
及び更に中間層を有する積層体は、同時押出成形によっ
て製造されるものが好ましい。
【0010】基材層のポリマーシートとしては、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂製のシートが挙
げられる。これら熱可塑性樹脂製のシートは、その厚さ
が150μm〜1mm程度のものが使用できる。ポリオ
レフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1等が挙げ
られる。ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
ポリアミドとしては、ポリアミド6、ポリアミド6−
6、ポリアミド−11、ポリアミド−12、ポリアミド
MXD6等が挙げられる。
【0011】酸化珪素若しくは酸化アルミニウムの表面
層を有するポリエチレンテレフタレートシート若しくは
フィルムは、ポリエチレンテレフタレートシート若しく
はフィルムの面に酸化珪素又は酸化アルミニウムを蒸
着、塗布、ゾル、ゲル等の方法で設けることにより製造
することができる。表面処理層の厚さは、蒸着の場合2
0〜60nm、塗布、ゾル、ゲルの場合5〜5μmが好
ましい。ポリエチレンテレフタレートシートは、その厚
さが150μm〜1mm程度のものが、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムは、その厚さが50〜200μm
程度のものが使用できる。
【0012】発泡ポリマーシート若しくはフィルムとし
ては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート等の発泡シート若しくはフィルムが挙げら
れる。この発泡ポリマーシート若しくはフィルムは、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート等を炭酸ガス、プロパン等の揮発性発泡剤を用い
て、1.2〜3倍程度の低発泡倍率に発泡したシート若
しくはフィルムが望ましい。発泡ポリマーシートは、そ
の厚さが150μm〜1mm程度のものが、発泡ポリマ
ーフィルムは、その厚さが50〜200μm程度のもの
が使用できる。
【0013】金属顔料を含有する電子線硬化型接着剤含
有層の金属顔料としては、金属光沢示す顔料であり、そ
の具体例としては、アルミニウム、銀、ニッケル等が挙
げられが、その平均粒径が通常0.2〜5μmのものが
望ましい。又、この金属顔料は、100以上、特に10
0〜500の高アスペクト比を持つものが好適である。
特に、上記のような高アスペクト比を持つ金属顔料は、
上記電子線硬化型接着剤含有層において、その層の表面
と平行にラメラを形成させることから、光を総て同一方
向に、効率的に反射させて、良好な金属調外観を造り出
す。
【0014】金属顔料を含有する電子線硬化型接着剤と
しては、アクリレート系、ウレタン系、(ポリ)エステ
ル系のモノマー、オリゴマーが使用可能である。電子線
硬化型接着剤含有層の金属顔料含有量は、0.5〜20
質量%の範囲が好ましく、電子線硬化型接着剤含有層の
厚さは、5g/m以下、好ましくは1〜3g/m
である。
【0015】上記電子線硬化型接着剤含有層と接する透
明性樹脂層の透明性樹脂としては、ポリエチレン、ポリ
プリピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹
脂、ポリスチレン、透明ポリアミド、ポリカーボネー
ト、シクロオレフィンホモポリマー、シクロオレフィン
コポリマー等が挙げられる。透明性樹脂層の厚さは、5
〜25μmの範囲が好ましい。
【0016】本発明の包装材は、上記透明性樹脂層、上
記金属顔料を含有する電子線硬化型接着剤含有層及び上
記基材層がその順に接合することにより製造することが
できる。その方法としては、接着剤を用いて各層を貼り
合わせる方法、熱溶融が可能な層を熱溶融してそれと接
する層と貼り合わせる方法、同時押し出し成形が可能な
層を同時押し出し成形して積層する方法、それらを組み
合わせる方法等、従来積層体を製造する際に行われてい
る方法のいずれも採用することができるが、透明性樹脂
層の上に、上記電子線硬化型接着剤を含有する溶液を、
硬化後の厚さが上記のようになるように塗布し、この塗
布層を上記基材に押圧して接触させた後、電子線を照射
させ、透明性樹脂と基材の間に金属顔料を含有する強固
な接着剤層を硬化、形成する方法が特に好ましい。
【0017】本発明の包装材は、上記基材層の外側に単
独若しくは複数の他の部材層を設けることができる。他
の部材層としては、印刷装飾層、着色層、保護層等が挙
げられる。印刷装飾層は文字、記号、模様等を印刷イン
キ等で装飾した層であり、着色層はカラー顔料で着色し
た層であって、これらは通常使用されているもので良
い。保護層としては、ポリオレフィンが望ましく、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリブテン−1等が挙げられる。保護層の厚さ
は、通常5〜50μmである。
【0018】本発明の上記包装材からは、テトラブリッ
ク(登録商標)等の直方体、1l牛乳入り容器に代表さ
れる屋根付き直方体、立方体、円筒形、平行8角柱体、
胴部中央部が平行8角柱で頂部及び底部が4角形のテト
ラプリズマ(登録商標)形状型、パウチ等、従来公知の
任意の形態の包装容器等を成形することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により、詳細に説明す
る。なお、例における%は質量%である。
【0020】(実施例1)厚さが20μmの透明ポリプ
ロピレンフィルムの表面に、厚さが300オングストロ
ーム(30nm)、平均粒径が15μmの微細アルミニ
ウムフレーク(アスペクト比500)からなる金属顔料
を11%、電子線硬化型接着剤としてのペンタエリスリ
トールポリアクリレート接着剤を89%含む接着剤溶液
を塗布し、その塗布面を坪量200g/cmのクレ
ーコート紙に圧着した後、電子線をフィルム側から照射
し、更に上記クレーコート紙の内側に厚さが30μmの
ポリプロピレンフィルムを押出しラミネートして、ポリ
プロピレンフィルム/アルミニウムフレーク含有接着剤
層(2g/m)/クレーコート紙/ポリプロピレン
フィルムの積層体からなる本発明の包装材を作製した。
【0021】(実施例2)厚さが30μmのキャストポ
リプロピレン(CPP)フィルムの上に、実施例1で用
いた金属顔料を含有する接着剤溶液を塗布し、その塗布
面を厚さ40nmの酸化珪素を蒸着したポリエチレンテ
レフタレートシート(0.4mm)に圧着した後、CP
Pフィルム側から電子線を照射して、CPPフィルム/
アルミニウムフレーク含有接着剤層/酸化珪素を蒸着し
たポリエチレンテレフタレートシートの積層体からなる
本発明の包装材を作製した。
【0022】実施例1及び2で得られた包装材につい
て、60度の表面光沢度(JIS Z8741)を測定
したところ、60%以上であり、金属調の光沢であっ
た。更に、実施例1で得られた包装材から成形した紙容
器にコーヒーを充填し、120℃で30分間レトルト処
理したがシール面の剥離は認められなかった。同様にし
て、実施例2で得られた包装材から成形したプラスチッ
ク容器にコーヒーを充填し、120℃で30分間レトル
ト処理したがシール面の剥離は認められなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の包装材は、耐熱性に優れ、金属
調の外観を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AB01 AD01 AD02 BA04 BA14 BA15 BA24 BA35 BB41 BB61 CA01 4F100 AA19D AA20D AB01B AB01H AB10B AB10H AK01A AK01C AK07A AK25B AK42C AT00C BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D BA13 CA13B CA23C CB04B DG10C DJ01C GB15 JA20B JA20H JB14B JJ03 JL11B JM02D JN01A JN24 YY00B YY00H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性樹脂層、金属顔料を含有する電子
    線硬化型接着剤含有層及び基材層がその順に接合した金
    属調外観を有する包装材。
  2. 【請求項2】 上記基材層は紙、充填剤含有ポリマー
    層、ポリマーシート、酸化珪素若しくは酸化アルミニウ
    ムの表面層を有するポリエチレンテレフタレートシート
    若しくはフィルム又は発泡ポリマーシート若しくはフィ
    ルムであることを特徴とする請求項1記載の包装材。
  3. 【請求項3】 上記金属顔料が100以上のアスペクト
    比を有することを特徴とする請求項1又は2記載の包装
    材。
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