JP2003190916A - 焼却灰または飛灰等の無害化処理法 - Google Patents

焼却灰または飛灰等の無害化処理法

Info

Publication number
JP2003190916A
JP2003190916A JP2001399778A JP2001399778A JP2003190916A JP 2003190916 A JP2003190916 A JP 2003190916A JP 2001399778 A JP2001399778 A JP 2001399778A JP 2001399778 A JP2001399778 A JP 2001399778A JP 2003190916 A JP2003190916 A JP 2003190916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
fly ash
eluate
chelating agent
incineration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001399778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3911539B2 (ja
Inventor
Makoto Kawabe
誠 川邉
Goro Nishigori
吾郎 錦織
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP2001399778A priority Critical patent/JP3911539B2/ja
Publication of JP2003190916A publication Critical patent/JP2003190916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3911539B2 publication Critical patent/JP3911539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キレート剤による焼却灰・焼却飛灰等の中の
重金属固定化処理工程中の分析において、分析のための
時間や費用の軽減が図れ、焼却灰・焼却飛灰等の処理作
業の効率化が図れる焼却灰・焼却飛灰等の中の未固定重
金属の簡易な検出法を提供する。 【解決手段】 焼却灰・焼却飛灰等の処理工程におい
て、キレート処理した焼却灰・焼却飛灰等から得た溶出
液に、着色を呈する銅イオン等を含有する試薬を滴下
し、着色の変化で溶出液中の未反応キレートの有無を検
出し、もって溶出液中の未固定重金属の有無を判定す
る。未固定重金属なしと判定された処理飛灰はそのまま
出荷対象となり、未固定重金属を含有すると判定された
処理飛灰については、再度キレート剤を添加して混練し
無害化処理を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキレート剤を用いて
鉛、カドミウム、クロム、水銀、銅、砒素その他の重金
属の固定化を行う焼却灰や飛灰等の無害化処理法に関
し、特に、処理途上において簡易な分析的手法により処
理結果を判定して作業の効率化を図る無害化処理法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉で発生する焼却灰や飛灰等(その
他としてボイラーダスト等の発生源からのものも含め
て、単に焼却灰または飛灰等という。)には様々な塩類
や重金属類等が含有されており、例えば鉛やカドミニウ
ム等の重金属は環境を汚染して人体に悪影響を及ぼす恐
れがあるため、一般廃棄物、医療廃棄物、産業廃棄物で
あるこれらの焼却灰または飛灰等は中和処理、重金属類
の固定化・無害化処理等がなされた後、処分場へと搬出
され、最終的には埋立処分等が行われている。
【0003】従来より、重金属の固定化・無害化にはセ
メントやアスファルトによる固化方法、炭酸ガスにより
不溶性の炭酸塩とする中和炭酸塩化の処理方法、還元熔
融炉によってスラグに固化する方法、有機高分子系の薬
剤によりキレートで固定化する方法などがある。
【0004】このうち、セメントやアスファルトの固化
方法は体積増となることや酸性雨等による再溶出の恐れ
があること、炭酸ガスによる炭酸塩化法や熔融炉のスラ
グ化法では設備が大掛かりになり固定費が嵩むことなど
があって、設備や工程管理また処理コスト等において比
較的有利な高分子液体キレート剤による処理による方法
が多く実施されている。
【0005】上記の高分子液体キレート剤による処理に
おいては、焼却灰・飛灰等の性状、重金属含有量、重金
属溶出濃度等に応じてキレート剤および水を添加し、混
練処理をすることにより処理焼却灰・処理飛灰等を得る
ものである。この処理により重金属が確実に固定化され
て重金属溶出の恐れがなくなった処理焼却灰・処理飛灰
等は最終処分場に移送され、埋立処分等に供される。
【0006】処理焼却灰・処理飛灰等の重金属類が確実
に固定化されたかどうかは、処理焼却灰・処理飛灰等の
溶出液中の重金属濃度を分析することで確認できる。す
なわち、環境省告示13号試験に基づき、処理焼却灰ま
たは処理飛灰等を中性域の溶媒と混合してその溶出液を
得、次いで工場排水試験方法(JIS K 0102)
に基づき、この溶出液を酸溶解した後に、pH調整、錯
体形成、有機溶剤による分液抽出、塩酸による逆抽出等
の工程を経て分析用サンプル液を得る。さらにそのサン
プル液について原子吸光法、ICP発光分析法などのJ
ISに基づいた定量分析方法により未処理重金属濃度を
定量し、未処理重金属が環境基準値以下であるかどう
か、すなわちキレート剤による重金属の固定化が確実に
なされたかどうかを判定する。溶出液中の重金属が基準
値以下と判定されることにより、その処理ロットの処理
焼却灰または処理飛灰等が埋立業者に向けて出荷され
る。溶出液中の重金属が基準値を上回る場合は、その処
理ロットの処理焼却灰または処理飛灰等は出荷停止さ
れ、さらにキレート剤を追加する再処理を行い、溶出液
中への重金属の溶出量が基準値以下になるように繰り返
される。
【0007】なお、前記環境省告示13号試験の規定に
よれば、溶出液を得るための試料液は、「イ 埋立処分
(海面埋立処分を除く)を行おうとする燃え殻、汚泥、
鉱さい、ばいじん又はこれらの産業廃棄物を処分するた
めに処理したものにあっては、試料(単位グラム)と溶
媒(純水に水酸化ナトリウム又は塩酸を加え、水素イオ
ン濃度指数が5.8以上6.3以下となるようにしたも
の)(単位ミリリットル)とを重量体積比10%の割合
で混合し、かつ、その混合液が500ミリリットル以上
となるようにしたものとする。」と規定され、溶出操作
については、「常温(おおむね摂氏20度)常圧(おお
むね1気圧)で振とう機(あらかじめ振とう回数を毎分
約200回に、振等幅を4センチメートル以上5センチ
メートル以下に調整したもの)を用いて、6時間連続し
て振とうする。」と規定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、キレート剤と混練して処理された処理焼却灰、処理
飛灰等に十分な量のキレート剤が添加され、重金属が確
実に固定化されたかどうかは、全ての処理焼却灰、処理
飛灰等中の重金属類の溶出値をその溶出液についてJI
Sの機器分析手法にしたがって測定する必要があった。
また、その測定値をもとに再処理の必要の有無を判断
し、キレート剤の過不足量を判断している状況にあっ
た。
【0009】従来、処理工程においてJISの原子吸光
法やICP発光分析法等の機器分析手法による溶出液中
の重金属濃度の確認作業に際しては、前記溶出液から分
析用のサンプル液を調製するまでの手順が多く、時間や
分析費用が大きいという欠点があった。また、再処理焼
却灰や再処理飛灰等の場合を含めて重金属濃度の確認作
業の全てにJISの機器分析手法を適用するには、それ
らの機器を揃えて調整・管理をしなければならず、また
分析にかかる時間や人手も大きいという問題があった。
【0010】さらには、前記溶出液は処理焼却灰、処理
飛灰等のサンプリングの場所や処理時間(混練、養生)
の違い等も考慮し、また、処理焼却灰、処理飛灰等の溶
出液の分析によりキレート処理が不十分と判定された場
合を考慮すると、必要なサンプル液の調製および分析を
行う時間およびコストの負担は著しく増加し、分析必要
量が設備の処理能力を上回り、また飛灰の処理量にも影
響を及ぼすことがある。
【0011】したがって、本発明の目的とするところ
は、前記の問題点に鑑み、焼却灰、飛灰等のキレート剤
による重金属固定化処理の途上において、処理焼却灰、
処理飛灰等中の未処理重金属濃度を簡易に判定できる方
法を提供し、機器分析およびそのための分析用サンプル
液の調製等にかかる時間およびコスト負担の軽減を図
り、もって前記重金属固定化処理作業の効率化およびコ
スト低減を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、金属含有溶
液を試薬として扱い溶出液中に所定濃度・所定量の添加
をすることで、溶出液中の未反応キレート剤と試薬中の
金属錯イオン(アクア錯イオンを含む)との反応を利用
し、溶出液中の未固定重金属の有無を判定できることを
見出した。すなわち、所定の濃度、所定量の金属含有溶
液を溶出液に直接添加すると、溶出液中に未反応キレー
ト剤があった場合は添加金属錯イオンと結合して錯体が
形成される。このとき、金属錯イオンにより着色してい
る金属含有溶液を試薬として添加することにより、未反
応のキレート剤があった場合は溶出液の着色に変化(着
色が無くなる)があり、溶出液中の未反応キレート剤の
有無が判定できる。したがって処理焼却灰、処理飛灰等
中の未処理重金属の有無を非常に簡単に判定できること
を見出した。さらには着色が有る場合、すなわち未反応
キレート剤が無く、処理焼却灰、処理飛灰等を再キレー
ト処理する必要がある場合、溶出液中の金属含有量を原
子吸光分析やICP発光分析などで定量することによ
り、又は、上述の原理を利用した滴定等の方法により溶
出液中の金属含有量を定量することにより、必要な量だ
けキレート剤を追加すれば良い。
【0013】すなわち、本発明は第1に、重金属を含有
する焼却灰または飛灰等にキレート剤を添加し該焼却灰
または飛灰等中の該重金属を固定する焼却灰または飛灰
等の無害化処理法であって、該処理後の焼却灰または飛
灰等のサンプリング試料と溶媒とからなるスラリーを濾
過して得た溶出液に金属錯イオンによる着色を有する試
薬を添加し、該溶出液における該着色の変化の有無によ
って該溶出液中の前記重金属の有無を判定する工程を有
することを特徴とする焼却灰または飛灰等の無害化処理
法を、第2に、前記試薬中の前記金属錯イオンが青色を
呈する銅錯イオンである、第1記載の焼却灰または飛灰
等の無害化処理法を、第3に、前記溶出液における前記
試薬の添加による着色の変化が有ることによって該溶出
液中に前記重金属が無いと判定する、第1または2記載
の焼却灰または飛灰等の無害化処理法を、第4に、前記
溶出液における前記試薬の添加による着色の変化が無い
ことによって該溶出液中に前記重金属有りと判定した
後、前記処理後の焼却灰または飛灰等に再度キレート剤
を添加し前記無害化処理を継続する、第1または2記載
の焼却灰または飛灰等の無害化処理法を、第5に、前記
溶出液における前記試薬の添加による着色の変化が無い
ことによって該溶出液中に前記重金属有りと判定した
後、該溶出液中の該重金属含有量を定量分析して前記焼
却灰または飛灰等中の全重金属を固定するために不足す
るキレート剤量を求め、前記処理後の焼却灰または飛灰
等に再度該量のキレート剤を添加し前記無害化処理を継
続する、第1、2または4記載の焼却灰または飛灰等の
無害化処理法を、第6に、前記定量分析が、原子吸光分
析、ICP発光分析のうちの少なくとも一方である、第
5記載の焼却灰または飛灰等の無害化処理法を、さらに
第7に、前記定量分析が、前記試薬の添加による着色の
変化が無い液に、着色に変化が有るまでキレート剤を添
加した量から算出されたものである、第5記載の焼却灰
または飛灰等の無害化処理法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】キレート剤が添加された処理焼却
灰、処理飛灰等のサンプルについて、キレート剤がある
一定の添加量を超えると測定される重金属濃度はほぼゼ
ロ付近で一定となる。キレート剤が不足の場合には重金
属溶出の原因になるため再処理が必要であり、この再処
理を省くためには、キレートが適当に過剰に添加されて
いればよい。なお、工程的にキレート剤の添加が過剰に
なるのは問題ないが、キレート剤が多量に過剰となるこ
とは処理コストにも影響を与えるので好ましくない。
【0015】すなわち、JISの機器分析結果とキレー
ト剤の添加量の関係から、金属含有溶液の添加によって
溶出液中の未反応キレート剤の有無を評価することによ
り、残存重金属濃度が推定できる。未反応キレート剤が
過剰に存在する場合は、前記のように、溶出液中の重金
属はほぼゼロである。したがって過剰の未反応キレート
剤の存在を証明、判定できれば、溶出液中の重金属は基
準値以下であることがいえる。
【0016】試薬となる金属含有溶液はその金属錯イオ
ンが銅錯イオンであれば青色であるが、この金属含有溶
液が添加される溶出液中に未反応キレート剤が残存して
いれば、そのキレート剤との反応で青色がだんだん色が
薄くなりさらに黄色から茶色に変色する(キレート濃度
が高い場合は茶褐色になる)。この場合重金属の存在は
ほぼゼロである。すなわち、キレート剤の量が重金属量
の当量以上であると判断される。ここで、金属錯イオン
によって着色されている試薬が溶出液に添加され単に希
釈されて着色が薄くなる場合は着色の変化がないのであ
って、それよりも着色が進んだ場合や異なる色調に進ん
だ場合に着色に変化があると判定する。また、試薬中に
溶解している金属は錯イオン化して着色を呈するもので
あればよく、例えば黒色を呈するCr錯イオンも試薬と
して使用することができる。
【0017】この滴定手法は焼却灰、飛灰等処理時に添
加されるキレート剤と銅の錯イオンとの反応を利用して
未反応キレート剤の有無を見るものであるが、焼却灰、
飛灰等の混練処理時に使用するキレート剤は他の重金属
錯イオンとも反応するものであり、溶出液における銅錯
イオンによる変色の有無は、銅錯イオンの存在の有無の
みならず、同時に鉛、カドミウム等他の重金属の存在の
有無をも表している。
【0018】本発明における焼却飛灰の処理工程の概略
は次のとおりである。焼却炉においてごみ等を焼却した
際に飛散するいわゆる焼却飛灰は、電気集塵機やフィル
ターにて捕集され、焼却飛灰ホッパーに一時貯蔵され
る。この焼却飛灰は一般に乾燥した粉体である。この焼
却飛灰をサンプリングしてJIS法に則して重金属成分
の定性分析および定量分析を行う。この場合の重金属成
分は典型的に含まれ且つ含有量の多い鉛および銅成分の
みを対象としてもよい(これらの元素はキレート剤の消
費が大きい)。焼却飛灰は飛灰ホッパーからコンベアー
によって混練機に搬送し、前記重金属成分の分析結果値
に基づいた適量のキレート剤および加湿水を添加して混
練を行う。重金属成分の定性及び定量分析は、原子吸光
分析やICP発光分析などの方法で行うことができる。
または、予め廃棄物の受入時に成分がわかっている場合
は定量分析のみを行えば良く、溶出液に所定量のキレー
ト剤を加えそれを金属錯イオンの着色の変化を判定する
前述の方法を利用し、溶出液中の金属含有量を滴定等に
より定量分析することもできる。
【0019】混練作業の終了後、処理焼却飛灰は養生コ
ンテナに移す。この処理焼却飛灰のサンプリングは焼却
飛灰の処理ロット毎または養生コンテナー毎に行い、得
られたサンプリング試料から前記したように溶出液を
得、前記金属含有溶液の滴定手法による本発明の簡易分
析を行い溶出液中の金属元素の有無の判定を行う。この
間、処理焼却飛灰は分析結果の判定待ちの状態にある。
そして、判定結果で溶出基準をクリアしなかった処理焼
却飛灰については、再度キレート剤を添加して混練し無
害化処理を行うことになる。溶出基準をクリアした処理
焼却飛灰については、その後、JIS法に則して分析用
サンプル液の調製と機器分析からなる出荷検査を行った
後、埋立処分場等に移送する。なお、前記出荷検査は、
経時変化を含めて処理焼却飛灰が環境基準値をクリアす
るものであることを対外的に証明するための出荷時の必
要な分析作業である。これらの工程を図1の飛灰処理フ
ローに示す。
【0020】前記の混練処理後の処理焼却飛灰のサンプ
リング試料によって溶出液を得る手順は、前記環境省告
示13号試験に則ったものである。すなわち、処理焼却
飛灰のサンプル50gをとり、pH5.8〜6.3に調
製された500mlの水を加え、常温、常圧において、
振幅4〜5cm、200回/分の振とう数で連続6時間
振とうする。振とう後は、孔径1μmのグラスファイバ
ーフィルターペーパー(GFP)で自然濾過した溶出液
を抽出する。
【0021】さらに、着色変化を利用した判定検査にお
いては、抽出された溶出液に硝酸銅溶液など着色銅含有
溶液を滴下し、青色から茶色或いは黄色等に変色したサ
ンプル液はキレート剤添加量が十分で、溶出液が青色に
着色したままのサンプル液はキレート剤添加量が不十分
であると判定する。そして、溶出液が青く着色したもの
についてのみ、再度JIS法に則して分析し所定のキレ
ート剤の不足量を算出し、再処理工程においてキレート
剤を再添加して混練し無害化処理する。このときJIS
法でなくても、着色が変化しなかった溶出液にキレート
剤を添加して着色に変化があるときまでに添加したキレ
ート剤の量によっても、キレート剤の不足量がわかりど
ちらの方法を用いても良い。参考として溶出液の着色変
化(呈色)とICP発光分析でのPb定量分析との関係
を図2に示す。これより、溶出液が青色に着色したまま
であると環境基準値の0.3mg/liter未満をク
リアせず即ちキレート添加量が不十分であり、また、溶
出液が青色から黄色や茶色に変化するとき環境基準値を
クリアし、キレート剤の添加が十分であることがわか
る。
【0022】本発明の着色変化を利用した判定手段は、
簡易的な重金属元素の定量分析手段であり、原子吸光法
やICP発光分析のように、特定の元素を定量すること
は難しいが、銅等錯イオン着色重金属元素のみならずト
ータルの重金属元素の有無を判定できるため、工程中の
中間分析としては十分に有効である。また、過剰な未反
応キレートの判定は、着色金属含有液を処理飛灰の溶出
液に直接添加するだけで足りるものであり、溶出液の抽
出以外に分析用サンプル液の調製等の煩雑で時間のかか
る繰り返し作業や分析機器の調整等に要する人手や時間
を削減することができる。さらに、焼却灰やボイラーダ
スト等に対するキレート剤による重金属の処理にも、同
様の原理を適用することができるのは自明である。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明の技
術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】〔実施例1〕 焼却飛灰を混練機に移し、
高分子液体キレート剤(NEWエボルバ800、ミヨシ
油脂 (株) 製)と水を加えて混練し、キレート処理を行
った。その後養生コンテナーに移し、場所を変えて10
か所から処理飛灰Aをサンプリングした。このサンプリ
ングした処理飛灰Aからそれぞれ50gをとり、pH
5.8〜6.3に調製された500mlの水を加え、常
温、常圧において、振幅4〜5cmで、200回/分の
振とう数で連続6時間振とうした。振とう後は、孔径1
μmのGFPで自然濾過し溶出液を抽出した。
【0025】溶出液に青色の硝酸銅溶液を滴下したとこ
ろ、10サンプルとも茶色に変色したことにより、未反
応キレートの存在が確認された。すなわち全重金属は固
定されており、溶出がないことが確認できた。このとき
溶出液抽出後、硝酸銅溶液の滴下による判定に要した時
間は10サンプルで約5分であった。
【0026】この後、処分場に移送する前に、環境基準
値を具体的にクリアしているのを証明するため、出荷検
査として鉛、カドミウム等所定の重金属元素についてJ
IS法に準じてICP発光分析により定性・定量分析を
行った。
【0027】この分析用サンプル液の液調製は、次のよ
うにして行った。溶出液500mlに塩酸を2ml、硝
酸を1ml添加し、約10分加熱後冷却し分液漏斗で濾
過した。その液にクエン酸水素アンモニウム(10%)
10ml、指示薬メタクレゾールパープル(0.1%)
2、3滴、NHOH(1+1)で中和してpH7.5
〜9.0(青〜紫色)にする。さらに着色がピンク色か
ら黄色、薄水色になった後、過剰にNH4OHを4ml
加える。その後DDTC(1%)を5ml添加し、手で
振とうする。次いでMIBK(メチル イソブチルケト
ン)約10mlを滴下して約2分振とうし、その後しば
らく待ち、分層したら水相を捨て、MIBK相に水20
mlを加えて約2分振とうし、その後分層するまでしば
らく待つ。水相を捨て、MIBK相にHCl(1.5
N)を正確に10ml加えて約2分振とうし、その後分
層するまでしばらく待つ。次いで、MIBK相を捨て水
相(HCl)を三角フラスコに抜き取って分析用サンプ
ル液とした。
【0028】その分析用サンプル液についてICP発光
分析した結果を表1に示した。分析の結果、重金属は検
出されなかった。なお、このサンプル液調製を含めて分
析に要した時間は約100分であった。
【0029】
【表1】
【0030】〔実施例2〕 実施例1とは別ロットの処
理飛灰Bについて採取した10サンプルについて、実施
例1と同様に溶出液を抽出、硝酸銅溶液を滴下したとこ
ろ10サンプル中8サンプルが青色のままで茶色に変色
しなかったため、キレート剤不足による残存金属錯イオ
ンがあり、対象処理飛灰Bについてキレート剤を再添加
して再処理を行う必要があると判定した。そこで、所定
量のキレート剤を再添加し対象処理飛灰Bを再処理し
た。再度サンプリングし改めて溶出液を抽出、硝酸銅溶
液を滴下したところ10サンプルは全て茶色に変色し
た。このとき再溶出液抽出後の判定に要した時間は前回
同様、10サンプルで約5分であった。
【0031】この後、処分場に運ぶ前に、環境基準値を
具体的にクリアしているのを証明するため、出荷検査と
して再処理飛灰の溶出液を対象に所定の鉛、カドミウム
等重金属元素についてJIS法に準じてICP発光分析
により定性・定量分析を行った。所定重金属は全て検出
されなかった。なお、出荷検査において分析用サンプル
液の調製からICP発光分析の終了までに要した時間は
約100分であった。
【0032】〔比較例1〕 実施例1の処理飛灰Aにつ
いて、実施例1と同様に溶出液を抽出した。その後JI
Sに準じてICP発光分析による重金属の定性・定量分
析を行った。この時の分析用サンプル液の調製は、実施
例1の処分場搬出前の出荷検査におけるICP発光分析
用サンプル液の調製手順によって行った。
【0033】この結果、いずれのサンプルとも重金属は
ほぼゼロに近い値を示し、十分に環境基準値をクリアし
ていたが、この時、溶出液からの分析用サンプル液の調
製から分析試験の終了まで、10サンプルで約100分
を要した。
【0034】この後、処分場に運ぶ前に、環境基準値を
具体的にクリアしているのを証明するため、出荷検査と
して前記の溶出液から分析用サンプル液を調製し、所定
の重金属元素についてJIS法に準じてICP発光分析
により定性・定量分析を行った。その結果を表1に併記
した。
【0035】所定重金属は全て検出されなかったが、こ
の出荷検査では分析用サンプル液の調製からICP発光
分析の終了まで約100分を要した。
【0036】〔比較例2〕 実施例2の場合と同じ処理
飛灰Bから実施例1と同様の方法で溶出液を抽出した。
その後、比較例1と同一の方法で重金属のICP発光分
析による定性・定量分析を行ったところ、10サンプル
中8サンプルが環境基準値をクリアしていなかった。ク
リアしていないサンプル液は実施例2の変色しなかった
サンプル液と一致した。溶出液を対象とした分析用サン
プル液の調製を含めてこのICP発光分析に10サンプ
ルで約100分を要した。
【0037】不合格とされた処理飛灰Bに所定量のキレ
ート剤を再添加して再処理した。再度サンプリングして
溶出液を抽出、分析用サンプル液を調製し、ICP発光
分析法による定性・定量分析を行ったところ、全てのサ
ンプルについて重金属は検出されず環境基準をクリアし
た。分析用サンプル液の調製を含めてこのICP発光分
析に要した時間は約100分であった。
【0038】この後、処分場に運ぶ前に、環境基準値を
具体的にクリアしているのを証明するため、出荷検査と
して改めて所定の重金属元素についてJIS法に準じて
ICP発光分析により定性・定量分析を行った。その結
果を表1に併記した。
【0039】再処理飛灰からの溶出液は全て環境基準値
をクリアした。この出荷検査の分析に約100分を要し
た。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明で示した無害化処
理工程において未反応キレートの有無、過不足を直接
的、簡易的に判定できる方法を用いることにより、従来
の分析にかかる時間、コスト、手間を大幅に削減でき
る。また、この工程で原子吸光度測定装置やICP発光
分析装置などの大掛かりな測定装置を利用することな
く、振とう機、濾過機、銅含有溶液等最低限の機材と試
薬により前記判定が可能になる上に、キレート添加量の
不足した処理飛灰サンプルを簡単に分別できる。特に、
検体サンプル数が多くても容易に適用できるので、従来
必要とした全工程における原子吸光法やICP発光分析
法などによる正規の分析を行う回数を大幅に低減するこ
とが可能になり、飛灰処理において時間や費用の削減に
寄与する効率的な飛灰処理方法を提供できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】飛灰処理フロー図
【図2】呈色と処理灰Pb溶出値との関係図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/78 B09B 3/00 ZAB 4D004 31/00 G01N 1/28 X Fターム(参考) 2G042 AA01 BC06 BC11 BC13 BC14 CA10 CB06 DA06 FA11 2G043 AA01 BA01 BA04 CA03 DA01 EA08 2G052 AA00 AB01 AB22 AD35 AD46 CA03 CA04 CA40 CA41 EA03 FB01 FB06 FD09 GA13 GA15 GA28 2G054 AA04 AB07 CA10 CE01 EA01 GB10 2G059 AA01 BB09 CC03 DD03 EE01 4D004 AA36 AA37 AB03 AC04 BB03 CA34 CB21 CC03 CC06 DA02 DA11 DA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属を含有する焼却灰または飛灰等に
    キレート剤を添加し該焼却灰または飛灰等中の該重金属
    を固定する焼却灰または飛灰等の無害化処理法であっ
    て、該処理後の焼却灰または飛灰等のサンプリング試料
    と溶媒とからなるスラリーを濾過して得た溶出液に金属
    錯イオンによる着色を有する試薬を添加し、該溶出液に
    おける該着色の変化の有無によって該溶出液中の前記重
    金属の有無を判定する工程を有することを特徴とする焼
    却灰または飛灰等の無害化処理法。
  2. 【請求項2】 前記試薬中の前記金属錯イオンが青色を
    呈する銅錯イオンである、請求項1記載の焼却灰または
    飛灰等の無害化処理法。
  3. 【請求項3】 前記溶出液における前記試薬の添加によ
    る着色の変化が有ることによって該溶出液中に前記重金
    属が無いと判定する、請求項1または2記載の焼却灰ま
    たは飛灰等の無害化処理法。
  4. 【請求項4】 前記溶出液における前記試薬の添加によ
    る着色の変化が無いことによって該溶出液中に前記重金
    属有りと判定した後、前記処理後の焼却灰または飛灰等
    に再度キレート剤を添加し前記無害化処理を継続する、
    請求項1または2記載の焼却灰または飛灰等の無害化処
    理法。
  5. 【請求項5】 前記溶出液における前記試薬の添加によ
    る着色の変化が無いことによって該溶出液中に前記重金
    属有りと判定した後、該溶出液中の該重金属含有量を定
    量分析して前記焼却灰または飛灰等中の全重金属を固定
    するために不足するキレート剤量を求め、前記処理後の
    焼却灰または飛灰等に再度該量のキレート剤を添加し前
    記無害化処理を継続する、請求項1、2または4記載の
    焼却灰または飛灰等の無害化処理法。
  6. 【請求項6】 前記定量分析が、原子吸光分析、ICP
    発光分析のうちの少なくとも一方である、請求項5記載
    の焼却灰または飛灰等の無害化処理法。
  7. 【請求項7】 前記定量分析が、前記試薬の添加による
    着色の変化が無い液に、着色に変化が有るまでキレート
    剤を添加した量から算出されたものである、請求項5記
    載の焼却灰または飛灰等の無害化処理法。
JP2001399778A 2001-12-28 2001-12-28 焼却灰または飛灰の無害化処理法 Expired - Lifetime JP3911539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399778A JP3911539B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 焼却灰または飛灰の無害化処理法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399778A JP3911539B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 焼却灰または飛灰の無害化処理法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003190916A true JP2003190916A (ja) 2003-07-08
JP3911539B2 JP3911539B2 (ja) 2007-05-09

Family

ID=27604667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001399778A Expired - Lifetime JP3911539B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 焼却灰または飛灰の無害化処理法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3911539B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000829A (ja) * 2004-05-17 2006-01-05 Tosoh Corp 重金属処理剤の必要添加量決定方法並びにそれに用いる装置
JP2007183204A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tosoh Corp 重金属固定化効果の判定方法
CN100363118C (zh) * 2005-09-28 2008-01-23 上海寰保渣业处置有限公司 一种生活垃圾焚烧飞灰稳定化处置工艺方法
JP2009229146A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Oriental Giken Kogyo Kk 焼却飛灰中の重金属を固定化するための固定剤の適正添加量を決定する方法および装置
CN102313706A (zh) * 2011-05-30 2012-01-11 广东工业大学 一种废旧除尘布袋中重金属的消解及测定方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000829A (ja) * 2004-05-17 2006-01-05 Tosoh Corp 重金属処理剤の必要添加量決定方法並びにそれに用いる装置
JP4599913B2 (ja) * 2004-05-17 2010-12-15 東ソー株式会社 重金属処理剤の必要添加量決定方法並びにそれに用いる装置
CN100363118C (zh) * 2005-09-28 2008-01-23 上海寰保渣业处置有限公司 一种生活垃圾焚烧飞灰稳定化处置工艺方法
JP2007183204A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Tosoh Corp 重金属固定化効果の判定方法
JP2009229146A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Oriental Giken Kogyo Kk 焼却飛灰中の重金属を固定化するための固定剤の適正添加量を決定する方法および装置
CN102313706A (zh) * 2011-05-30 2012-01-11 广东工业大学 一种废旧除尘布袋中重金属的消解及测定方法
CN102313706B (zh) * 2011-05-30 2013-02-13 广东工业大学 一种废旧除尘布袋中重金属的消解及测定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3911539B2 (ja) 2007-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hong et al. Extraction of heavy metals from MSW incinerator fly ashes by chelating agents
Zhang et al. Influence of redox potential on leaching behavior of a solidified chromium contaminated soil
Jing et al. Leaching behavior of Cr (III) in stabilized/solidified soil
JP5962722B2 (ja) キレート剤添加量決定装置及びキレート剤添加量決定方法
Poon et al. The limitation of the toxicity characteristic leaching procedure for evaluating cement-based stabilised/solidified waste forms
Suzuki et al. Leaching characteristics of stabilized/solidified fly ash generated from ash-melting plant
US7530939B2 (en) Method for stabilization of heavy metals in incinerator bottom ash and odor control with dicalcium phosphate dihydrate powder
EP0928227A1 (en) A method for the treatment, in particular stabilization, of materials containing environmentally noxious constituents, especially from the incineration of waste, as well as a plant for carrying out the said method
JP2003190916A (ja) 焼却灰または飛灰等の無害化処理法
JP3911541B2 (ja) 飛灰の処理法
JP5378873B2 (ja) キレート剤の必要量決定方法及び飛灰の処理方法
JP3460570B2 (ja) 重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法
Wang et al. Assessment of leaching behavior and human bioaccessibility of rare earth elements in typical hospital waste incineration ash in China
JP4199143B2 (ja) 有害金属元素の分析方法、及びその前処理方法
EP3556468B1 (en) Method and apparatus for forming a suspension of partly dissolved fly ash in a mineral acid
Kim et al. Solubility and adsorption characteristics of Pb in leachate from MSW incinerator bottom ash
Gong et al. Evaluation of organics leaching from solidified/stabilized hazardous wastes using a powder reactivated carbon additive
Pierce et al. Secondary Waste Form Screening Test Results—Cast Stone and Alkali Alumino-Silicate Geopolymer
JP2003245632A (ja) 廃棄物など汚染物質に含まれる重金属元素の不溶化処理方法
JPH11147082A (ja) 金属含有固体状廃棄物の処理方法
JPH07171541A (ja) 廃棄物中に含まれる重金属の固定化処理剤と固定化処理方法
JP3843551B2 (ja) 飛灰処理用液体キレート剤の必要添加量の決定方法
JP2020185523A (ja) 飛灰処理装置および飛灰処理方法
JPH09136072A (ja) 飛灰の処理方法
JP5870717B2 (ja) 石膏体中のアスベスト分析方法、アスベスト及び重金属類分析方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3911539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term