JP2003190690A - 煮る洗濯機の制御方法 - Google Patents

煮る洗濯機の制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煮る洗濯行程を止めるための解除モードにお
いて洗濯水温を下げた後洗濯水を排水できるようにした
煮る洗濯機の制御方法を提供する。 【解決手段】 本発明はユーザーにより強制的に解除モ
ードが設定されたりあるいは煮る洗濯行程が終了される
につれ自動的に解除モードが設定されれば洗濯水温度を
下げるための動作を取る。冷水だけをオーバーフローさ
せた後洗濯水温度が下がると洗濯モータを駆動して冷水
と洗濯水を混ぜ合わせて洗濯水温度を排水可能温度に下
げた後安全に排水することにより火傷の恐れを排除で
き、よって製品の信頼性をアップすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は煮る洗濯機の制御方
法に係り、さらに詳しくは煮る洗濯行程を解除するため
の解除モードにおいて洗濯水温を下げた後洗濯水を排水
できるようにした煮る洗濯機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の煮る洗濯機は、水槽の内部に洗濯
水を加熱するためのヒーターを備え、煮る洗濯コースが
設定されれば洗濯水を給水してからヒーターを駆動して
洗濯水の温度を上げる加熱動作を行う。このような加熱
動作は洗濯水温度が一定温度に至るまで続き、一定温度
に至った後はヒーター駆動を止める。
【0003】しかし、従来の煮る洗濯機においては煮る
洗濯が終了されれば洗濯水を排水するが、高温の洗濯水
を外部に排水すれば火傷の恐れがある。また、煮る洗濯
行程を行う途中にユーザーが停止キーを操作し、あるい
は脱水キーを操作する場合のように煮る洗濯行程を止め
るための解除モードが設定されれば高温の洗濯水を外部
に排水することにより火傷の恐れが依然として残るとい
うのが実情である。
【0004】したがって、煮る洗濯行程の途中に洗濯水
を排水する場合は火傷の恐れのない排水可能温度に洗濯
水温を下げた後排水することが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した技術
背景下で案出されたもので、その目的は煮る洗濯行程を
止めるための解除モードが設定されれば洗濯水温度を下
げた後安全に排水できるようにした煮る洗濯機の制御方
法を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述したような本発明の
目的は、洗濯水を加熱するためにヒーターを備えた煮る
洗濯機の制御方法において、煮る洗濯行程を止めるため
の解除モードが設定されたのかを判断する段階と、解除
モードにおいて感知された洗濯水温度が設定された排水
可能温度より高ければ冷水を給水する段階と、冷水を給
水する場合感知された洗濯水温度と排水可能温度との差
に応じて洗濯モータを制御する段階、及び排水可能温度
に下がった洗濯水を排水する段階とにより達成される。
【0007】本発明によれば、前記洗濯モータを制御す
る段階は、感知された洗濯水温度と排水可能温度との差
が基準値より大きければオーバーフロー水位まで張られ
た冷水を排水するよう洗濯モータの駆動を止める段階を
備えることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、前記オーバーフロー水位
は予め設定された洗濯水位のうち最高水位以上であるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、前記洗濯モータを制御す
る段階は、感知された洗濯水温度と排水可能温度との差
が基準値より大きくなければ洗濯モータを駆動させる段
階を備えることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、前記排水可能温度は50
℃であり、前記基準値は25℃であることを特徴とす
る。
【0011】本発明によれば、前記解除モードは煮る洗
濯行程を行う途中にユーザーにより強制的に設定される
もので、煮る洗濯行程を止めるための停止キー信号ある
いは脱水行程を行うための脱水キー信号が入力される時
に設定されることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、前記解除モードは煮る洗
濯行程を終了するとともに自動的に設定されることを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき本発
明に係る望ましい実施形態を詳述する。図1は本発明に
係る煮る洗濯機の縦断面図であり、図2は本発明に係る
煮る洗濯機の概略的なブロック構成図である。
【0014】本発明に係る煮る洗濯機は、図1に示した
通り、本体1の内部に水槽2と回転槽3が設けられ、回
転槽3の底部に洗濯羽根5が回転自在に設けられ、本体
1の上部には開放部を開閉する蓋部4と、温水と冷水を
給水するための給水バルブ14a、14b、及び操作部
(図示せず)が設けられる。
【0015】前記水槽2の底部には洗濯羽根5を駆動す
るための駆動手段として動力伝達装置6とプーリ7とベ
ルト8及び洗濯モータ9が設けられる。
【0016】また、回転槽3の下部には洗濯水を加熱す
るための円形ヒーター12と洗濯水を排水するための排
水バルブ10とが水槽2の底部に固着され、水槽2の内
部に加熱される洗濯水の温度を感知するための温度セン
サ13が設けられる。
【0017】そして、回転槽3の上部と排水バルブ10
の出口とを連結するオーバーフロー管11が設けられ、
該オーバーフロー管11を通して回転槽3の上部に張ら
れる冷水が外部に排水される。
【0018】図2に基づき、制御部22の入力端にはユ
ーザーから洗濯コースを初めとして洗濯情報を入力する
ための操作部20と、温度センサ13を備えてセンサに
より感知された温度情報を制御部22に入力するための
温度感知部21が連結され、制御部22の出力端には洗
濯モータ9を駆動するための洗濯モータ駆動部23と、
ヒーター12を駆動するためのヒーター駆動部24と、
温水バルブ14a及び冷水バルブ14bを駆動するため
の給水バルブ駆動部26と、排水バルブ10を駆動する
ための排水バルブ駆動部26と、が連結される。
【0019】煮る洗濯行程時に給水される洗濯水位は、
図3に示した通り、低水位L1、中水位L2及び高水位
L3に区分され、解除モードにおいて冷水がオーバーフ
ロー管11を通して排水されるオーバーフロー水位L4
は高水位L3より高く設定される。
【0020】煮る洗濯コースが設定されれば、制御部2
2は温水バルブ14aを開放させ温水を給水し、ユーザ
ーが別に水位設定をしない標準モードでは中水位まで温
水を給水する。
【0021】給水が終了すれば、制御部22はヒーター
12を駆動しヒーター12の発熱により給水された洗濯
水が加熱され、かつ洗濯羽根5を左右反転させるように
洗濯モータ9を駆動して煮る洗濯行程を行う。
【0022】煮る洗濯行程を行う途中に、操作部20を
通して煮る洗濯を中断するための停止キー信号が入力さ
れたならば、あるいは脱水コースを行うための脱水キー
信号が入力されたならば、前記制御部22は煮る洗濯行
程を解除するための解除モードを設定する。
【0023】解除モードが設定されれば、制御部22は
洗濯水温をチェックして排水可能なのかを判断し、排水
可能温度であって火傷の恐れがない場合は煮る洗濯行程
時に使用した洗濯水を急速排水するために排水バルブ駆
動部26を制御して排水バルブ10を開放させる。
【0024】一方、解除モードが設定された場合、温度
感知部21を通して感知された洗濯水温が排水可能温度
Tr(一例に50℃)より高ければ洗濯水温を排水可能温
度に下げるための動作を取る。すなわち、洗濯水温が下
がるように冷水を給水する。
【0025】洗濯水温と排水可能温度との差が基準値
(一例に25℃)より大きい場合であって洗濯水温が75
℃ならば、洗濯水温が一定温度(一例に60℃)に下がる
まで冷水を給水しつつ洗濯モータ9は停止させる。これ
により冷水給水がなされた後オーバーフロー水位まで張
られる冷水はオーバーフロー管11を経由して外部に排
出され、この際、排水温度は図4のA区間のように排水
可能温度Trより遥かに低い。ここで、洗濯モータ9の
駆動を止める理由は、洗濯水温が遥かに高いため洗濯水
温が排水可能温度に下がるのに一定時間がかかり、洗濯
モータ9の駆動により高温の洗濯水がオーバーフロー管
11を通して排水される恐れがあるからである。
【0026】解除モードが設定されたときに、洗濯水温
と排水可能温度との差が基準値より大きくない場合、あ
るいは冷水を給水して洗濯水温度が下がることにより洗
濯水温と排水可能温度との差が基準値より大きくない場
合は洗濯水と冷水が活発に混ぜ合わせられるように洗濯
モータ9を駆動して洗濯羽根5を左右反転させ、この際
洗濯水温度は図4のB区間のように排水可能温度に近く
下がり、冷水と洗濯水が混ぜ合わせられたままオーバー
フロー管11を通して排出されるにつれ排水温度は排水
可能温度をやや上回る程に変る。
【0027】前述したように冷水給水と共に洗濯モータ
9を制御することにより洗濯水温度が排水可能温度に下
がれば、制御部22は排水バルブ駆動部26を制御して
排水バルブ10を開放させ洗濯水を外部に排水する。こ
の際、排水温度は図4のC区間のように排水可能温度よ
り低い。
【0028】前述したような構成を有する本発明に係る
煮る洗濯機のヒーティング制御方法を図5の流れ図に基
づき説明し、便宜上煮る洗濯行程を行う途中にユーザー
が脱水コース選択により解除モードを設定した場合につ
いて説明し、これと同様にユーザーにより強制的に解除
モードが設定された場合、煮る洗濯行程が終了して自動
的に解除モードが設定された場合も同じく適用すること
ができる。
【0029】まず制御部22は、操作部20を用いてユ
ーザーが煮る洗濯コースを設定したのかを判断し(S1
0)、その判断結果煮る洗濯コースが設定されなければ
待機し、その判断結果煮る洗濯コースが設定されたら給
水バルブ駆動部25を制御して温水バルブ14aを開放
して中水位に至るまで温水を給水する(S20)。
【0030】制御部22は水流を発生させるために洗濯
モータ駆動部23を制御して洗濯モータ9を駆動し(S
30)、かつ制御部22は給水された洗濯水を加熱する
ためにヒーター駆動部24を制御してヒーター12を駆
動する(S40)。
【0031】洗濯モータ9及びヒーター12を駆動しつ
つ煮る洗濯行程を行う途中に前記制御部22は操作部2
0を通して脱水コースが選択されたのかを判断し(S5
0)、その判断結果ユーザーにより脱水コースを選択す
るための脱水キー信号が入力されない場合には引き続き
煮る洗濯行程を行うために段階S30に戻り、その判断
結果脱水キー信号が入力される場合には解除モードを設
定した後、後述する段階により洗濯水を排水する動作を
取る。
【0032】解除モードにおいて前記制御部22は温度
感知部21を通して洗濯水温度を感知し(S60)、感知
された洗濯水温度が排水可能温度Tr(一例に50℃)よ
り高いのかを判断し(S70)、その判断結果感知された
洗濯水温度が排水可能温度Trより高くない場合は火傷
の恐れがないと認識して、前記制御部22は排水バルブ
駆動部26を駆動して排水バルブ10を開放して煮る洗
濯行程時に使用した洗濯水を排水し(S71)、洗濯モー
タ9を駆動して脱水行程を行った後(S72)リターンす
る。
【0033】段階S70で感知された洗濯水温度が排水
可能温度Trより高い場合、制御部22は給水バルブ駆
動部25を制御して冷水バルブ14bを開放して冷水を
給水し(S80)、制御部22は洗濯水温度が設定温度
(Ta=Tr+基準値)より高いのかを判断し(S90)、そ
の判断結果感知された洗濯水温度が設定温度より高くな
い場合であって感知された洗濯水温度と排水可能温度と
の差が基準値(一例に25℃)より高くなければ、冷水と
洗濯水を活発に混ぜ合わせて洗濯水温度が迅速に下がる
よう制御部22は洗濯モータ駆動部23を制御して洗濯
モータ9を駆動し(S91)、洗濯水温度が排水可能温度
に下がるまで引き続き冷水と洗濯水を混ぜ合わせるため
に段階S60に戻る。
【0034】段階S90の判断結果、感知された洗濯水
温度が設定温度Taより高い場合であって感知された洗
濯水温度と排水可能温度との差が基準値より高ければ、
制御部22は洗濯モータ駆動部23を制御して洗濯モー
タ9を停止させ(S100)、制御部22は温度感知部2
1を通して洗濯水温度を感知し(S110)、洗濯水温度
と排水可能温度との差が基準値以下になるまで引き続き
冷水をオーバーフローさせるために段階S90に戻る。
その後、洗濯水温度が下がって洗濯水温度と排水可能温
度の差が縮まると、前述したように洗濯モータ9を駆動
して冷水と洗濯水を混ぜ合わせ、追って洗濯水温度がさ
らに下がって排水可能温度に至れば排水バルブ10を開
放して煮る洗濯行程時に使用した洗濯水を排水する。
【0035】前述した実施形態では具体的に説明してい
ないが、煮る洗濯行程を行う途中に解除モードが設定さ
れなくても煮る洗濯行程が終了されるとともに自動的に
解除モードに設定し、煮る洗濯行程時に使用した洗濯水
の温度に応じて前述した動作を取って洗濯水温を排水可
能温度に下げてから排水できる。
【0036】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は煮る洗濯行程
を止めるための解除モードが強制的にあるいは自動的に
設定された場合、冷水だけをオーバーフローさせた後に
洗濯水温度が下がれば洗濯モータを駆動して冷水と洗濯
水を混ぜ合わせて洗濯水温度を排水可能温度に下げた後
安全に排水することにより火傷の恐れを排除することが
でき、よって製品の信頼性をアップする効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る煮る洗濯機の縦断面図である。
【図2】 本発明に係る煮る洗濯機の概略的なブロック
構成図である。
【図3】 本発明によりオーバーフロー水位を説明する
ための図である。
【図4】 本発明により洗濯水温度と排水温度を示した
図である。
【図5】 本発明に係る煮る洗濯機の制御方法を説明す
るための流れ図である。
【符号の説明】
3 回転槽 9 洗濯モータ 12 ヒーター 13 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宋 承勇 大韓民国京畿道水原市八達區仁渓洞1012− 2東水原アートヴィラB洞301號 (72)発明者 沈 相龍 大韓民国漢城市江西區禾谷7洞350−34ケ イミュンアパート301 (72)発明者 李 弘烈 大韓民国京畿道龍仁市水枝邑豊徳川里663 −1水枝4次三星アパート102−903 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA03 AA18 BA06 CA06 CA16 CB06 CB52 HB12 KA12 KB27 LA14 LA16 LB28 LB29 LC07 LC28 MA01 MA05 MA06 MA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯水を加熱するためにヒーターを備え
    た煮る洗濯機の制御方法において、 煮る洗濯行程を止めるための解除モードが設定されたか
    を判断する段階と、 解除モードで感知された洗濯水温度が設定された排水可
    能温度より高ければ冷水を給水する段階と、 冷水を給水する場合に感知された洗濯水温度と排水可能
    温度との差に応じて洗濯モータを制御する段階と、 排水可能温度に下がった洗濯水を排水する段階と、を備
    えることを特徴とする煮る洗濯機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記洗濯モータを制御する段階は、感知
    された洗濯水温度と排水可能温度との差が基準値より大
    きければ、冷水を供給するとともに洗濯モータの駆動を
    止め、冷水を給水した後オーバーフロー水位まで張られ
    た冷水を排水するように洗濯モータの駆動を止める段階
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の煮る洗濯機
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記オーバーフロー水位は予め設定され
    た洗濯水位のうち最高水位以上であることを特徴とする
    請求項2に記載の煮る洗濯機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記洗濯モータを制御する段階は、感知
    された洗濯水温度と排水可能温度の差が基準値より大き
    くなければ洗濯モータを駆動させる段階を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の煮る洗濯機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記排水可能温度は50℃であり、前記
    基準値は25℃であることを特徴とする請求項2または
    4に記載の煮る洗濯機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記解除モードは、煮る洗濯行程を行う
    途中にユーザーにより強制的に設定されることを特徴と
    する請求項1に記載の煮る洗濯機の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記解除モードは、煮る洗濯行程を止め
    るための停止キー信号あるいは脱水行程を行うための脱
    水キー信号が入力される際に設定されることを特徴とす
    る請求項6に記載の煮る洗濯機の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記解除モードは、煮る洗濯行程を終了
    するとともに自動的に設定されることを特徴とする請求
    項1に記載の煮る洗濯機の制御方法。
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