JP2003190337A - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドの製造方法Info
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Abstract
接合して内部に中空部を有するゴルフクラブヘッド1を
製造するゴルフクラブヘッドの製造方法である。接合さ
れる分割部材P1、P2の向き合う接合面E1、E2間
に、該接合面E1、E2を小巾で離間させることにより
溶接金属を充填可能な隙間4を形成する隙間形成部材5
を挟んで前記複数の分割部材P1、P2を固定する仮組
み工程を含む。前記分割部材P1、P2又は前記隙間形
成部材5の少なくとも一方に、他方との位置ずれを防止
する位置ずれ防止部9を設ける。
Description
せを向上し接合強度を高めかつヘッド形状のバラツキを
低減するのに役立つゴルフクラブヘッドの製造方法に関
する。
中空部を有する金属製のゴルフクラブヘッドを製造する
場合、ヘッドを分割した分割部材を、例えば鋳造、プレ
ス、鍛造等により形成し、これらの分割部材を溶接によ
り接合して一体化することが行われている。ところで、
前記分割部材を溶接により接合する場合、その接合面間
には、溶加材等の溶融金属を均一に充填するために、一
定の巾で隙間を形成する必要がある。
A部拡大図である(B)に示すように、例えば一方の分
割部材aの接合面e1に凸部cを設け、この凸部cを他
方の分割部材bの接合面e2に突き合わせることによ
り、該凸部c、c間に隙間gを形成し、この隙間に溶接
材を充填する方法が知られている。
する2つの分割部材a、bにおいて、y方向(この例で
はトウ−ヒール方向)及びZ方向(この例ではクラウン
−ソール方向)に位置ずれが生じやすい。このため、位
置ずれした状態で溶接することにより、強度が低下した
りヘッド形状のバラツキが生じやすいという欠点があ
る。また前記凸部cと他方の接合部材bの接合面e2と
が突き合わされる突き合わせ部jには実質的な隙間g形
成され得ない。従って、この突き合わせ部jには、溶融
金属が十分に充填されず接合強度の低下が生じやすい。
なされたもので、分割部材の向き合う接合面間に、該接
合面を小巾で離間させることにより溶接金属を充填可能
な隙間を形成する隙間形成部材を挟んで前記複数の分割
部材を固定する仮組み工程を含むとともに、分割部材又
は隙間形成部材の少なくとも一方に、他方との位置ずれ
を防止する位置ずれ防止部を設けることを基本として、
分割部材の位置ずれを防止し溶接強度を高めかつヘッド
形状のバラツキを低減しうるのに役立つゴルフクラブヘ
ッドの製造方法を提供することを目的としている。
載の発明は、複数の分割部材を溶接により接合して内部
に中空部を有するゴルフクラブヘッドを製造するゴルフ
クラブヘッドの製造方法であって、前記接合される分割
部材の向き合う接合面間に、該接合面を小巾で離間させ
ることにより溶接金属を充填可能な隙間を形成する隙間
形成部材を挟んで前記複数の分割部材を固定する仮組み
工程を含むとともに、前記分割部材又は前記隙間形成部
材の少なくとも一方に、他方との位置ずれを防止する位
置ずれ防止部を設けることを特徴としている。
防止部は、前記向き合う接合面それぞれに形成されかつ
前記隙間形成部材と係合する凹部からなることを特徴と
する請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法であ
る。
防止部は、前記隙間形成部材に設けられかつ前記分割部
材と係合する凹部からなることを特徴とする請求項1又
は2記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
部材は、前記分割部材の一方の縁の接合面が、他の分割
部材と向き合う接合面間と、前記分割部材の他方の縁の
接合面が、他の分割部材と向き合う接合面間とにともに
介在する長尺材であることを特徴とする請求項1乃至3
いずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法であ
る。
程後に、前記接合面間に形成された隙間の一部を仮溶接
する仮溶接工程と、前記隙間形成部材を取り除いた後、
前記仮溶接箇所を含んで接合面間を全長さを本溶接する
本溶接工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法であ
る。
に基づき説明する。図1は、本実施形態で用いられる複
数の分割部材P1、P2を例示している。本発明では、
このような分割部材P1、P2を溶接により接合して内
部に中空部を有するゴルフクラブヘッドを製造する方法
を提供する。そして本実施形態では、一方の分割部材P
1がフェース部材2からなり、かつ他方の分割部材P2
がこのフェース部材2を前面に配するヘッド本体部3か
らなる場合を例に挙げ以下説明する。
材2は、ボールを打球するフェース面Fを形成するフェ
ース基部2Aを含むとともに、本例では該フェース面F
の周縁からヘッド後方へ折り曲げられたクラウン側の折
曲げ部2a、ソール側の折曲げ部2b、トウ側の折曲げ
部2c及びヒール側の折曲げ部2dを有したお椀状のも
のが例示される。
ヘッド本体部3側に設けたホーゼル部3dに合わせて切
り欠かれた切り欠き部2eが形成されている。また本実
施形態では、フェース部材2をチタン合金で形成したも
のを示す。フェース部材2を鋳造により形成するときに
は、例えばTi−6Al−4Vなどのα+β型チタン合
金が好適であり、また鍛造又はプレス等の塑性加工によ
り形成するときには、強度に優れより薄肉化が可能な例
えばTi−15V−3Al−3Sn−3CrやTi−
4.5Al−3V−2Fe−2Mo、Ti−10V−2
Fe−3Al、Ti−22V−4Al等のβ型チタン合
金が好適となる。
aないし2dの後端面2fが他方の分割部材P2と溶接
される接合面E1をなし、本例ではこの接合面E1が環
状に連続して形成される。各折曲げ部2aないし2fの
長さLは、特に限定はされないが、好ましくは5mm以
上、より好ましくは8mm以上とするのが望ましい。これ
により、前記接合面E1をフェース面Fからより後方に
隔てることができ、ひいてはフェース面Fへの溶接熱の
影響を減じ金属組織の変態ないし劣化などを効果的に防
止しうる。
実施形態では、クラウン側の折曲げ部2aとソール側の
折曲げ部2bとトウ側の折曲げ部2cに円弧状で切り欠
いた凹部7が形成されている。該凹部7は、本例ではク
ラウン側の折曲げ部2a及びソール側の折曲げ部2bの
各部において、トウ側に形成されたトウ側の凹部7A
と、ヒール側に形成されたヒール側の凹部7Bとを含む
とともに、トウ側の折曲げ部2cに形成されたサイドの
凹部7Cとを含む。
部3は、本実施形態ではヘッド上面部をなすクラウン壁
部3aと、ヘッド底面部をなすソール壁部3bと、前記
クラウン壁部3aとソール壁部3bとの間を継ぎかつヘ
ッド周囲を形成するサイド壁部3cと、図示しないシャ
フトが差し込まれる円筒状のネック部3dとを一体に具
えるものが例示される。本実施形態では、ヘッド本体部
3もフェース部材2と同様にチタン合金からなり、かつ
本例ではロストワックス精密鋳造により前記各壁部等を
一体に形成した鋳造品からなる。このため、例えばソー
ル壁部3bとホーゼル部3dとを別体で形成しかつこれ
らを溶接したヘッドに比べ、ライ角、フック角などのバ
ラツキを大幅に低減でき、精度の良いヘッドを製造する
のに役立つ。
a、ソール壁部3b及びサイド壁部3cの各前端面3e
が、前記フェース部材2の接合面E1と溶接される接合
面E2をなす。該接合面E2は、前記接合面E1と連続
して向き合う環状をなす。またこの接合面E2には、ク
ラウン壁部3aとソール壁部3bとトウ側のサイド壁部
3cとに円弧状で切り欠いた凹部8が形成されている。
該凹部8は、本例ではクラウン壁部3a及びソール壁部
3bの各部において、トウ側に形成されたトウ側の凹部
8Aと、ヒール側に形成されたヒール側の凹部8Bとを
含むとともに、トウ側のサイド壁部3cに形成されたサ
イドの凹部8Cを含むものが例示される。なお溶接に際
して、フェース部材2とヘッド本体部3とを正しく位置
決めしたときに、ヘッド本体部3に形成された各凹部8
Aないし8Cは、フェース部材2の接合面E1に設けら
れた各凹部7Aないし7Cに向き合う位置に形成されて
いる。
部材2とは、図2、図3に示すように、溶接に先立ち前
記接合面E1、E2間に、隙間形成部材5を挟んで例え
ば治具等で固定される仮組み工程が行われる。
ヘッド本体部3とは別体をなし、本例では断面が略円形
をなすピン状のものが例示される。また隙間形成部材5
は、その軸方向をクラウン−ソール方向に沿わすととも
にトウーヒール方向に距離を隔てて配された第1及び第
2の隙間形成部材5A、5Bと、トウ側のサイド部でト
ウ−ヒール方向にのびる第3の隙間形成部材5Cとを含
むものが例示される。そして、第1、第2の隙間形成部
材5A、5Bは、クラウン側の接合面間(一方の分割部
材P1のクラウン側の縁の接合面E1が、他方の分割部
材P2と向き合う接合面間)とソール側の接合面間(一
方の分割部材P1のソール側の縁の接合面E1が、他方
の分割部材P2と向き合う接合面間)とに、ともに介在
する長尺材かならる。換言すれば、第1、第2の隙間形
成部材5A、5Bは、図示しないヘッド内部の中空部を
通りかつその両側がヘッド外方へはみ出すものを示す。
隙間形成部材5に長尺材を用いると、1本で接合面間を
複数ヶ所を離間させることができ、その使用本数を減じ
るのに役立つ。
2の各凹部7とヘッド本体部3の各凹部8との間で挟ま
れる。これにより隙間形成部材5は、各凹部7、8と係
合する。即ち、図2(A)のA部を拡大した図2(B)
に示すように、隙間形成部材5の外周面と、この外周面
に沿う各凹部7、8の端面とが実質的ないわゆるオス・
メス構造によって係合する。このため、フェース部材2
とヘッド本体部3とを向き合わせる治具等の付勢力を適
宜補うことにより、フェース部材2の接合面E1と、ヘ
ッド本体部3の接合面E2とのx方向(トウ−ヒール方
向)を正しく位置合わせでき、しかもその位置ずれを効
果的に防止しうる。
(B)に示すように、第3の隙間形成部材5Cには、フ
ェース部材2に設けたサイドの凹部7Cと、ヘッド本体
部3に設けたサイドの凹部8Cとがそれぞれ係合する。
これにより、前記と同様に隙間形成部材5と各凹部7、
8の表面とが実質的なオス・メス構造によって係合し、
フェース部材2の接合面E1と、ヘッド本体部3の接合
面E2とのz方向(クラウン−ソール方向)を正しく位
置合わせでき、しかもその位置ずれを効果的に防止しう
る。
2とヘッド本体部3とに、前記各凹部7及び8を設ける
ことにより、隙間形成部材5を介在させてフェース部材
2とヘッド本体部3とを正しく位置合わせでき、しかも
その位置ずれが防止できる。このため、本実施形態では
前記凹部7、8が隙間形成部材5との位置ずれを防止す
る位置ずれ防止部9として機能する。また、この実施形
態では、位置ずれ防止部9が前記x方向及びy方向の両
方向において機能するものを例示したが、いずれか一方
向でも良い。
(B)に示すように、仮組み状態において前記凹部7、
8を除いた接合面E1、E2を、小巾で離間させること
により、前記接合面E1、E2間に溶接金属を充填可能
な隙間4を形成する。該隙間4は、実質的に均一な巾S
で形成されるのが望ましい。該巾Sは特に限定はされな
いが、好ましくは0.5〜3.0mm、より好ましくは
1.0〜3.0mmとするのが望ましい。前記隙間4の巾
Sが0.5mm未満であると、溶接時の溶融金属(溶加
材)の充填が前記接合面E1、E2間に十分に行えない
場合があり、逆に3.0mmを超えると、裏当て等を用い
ないと接合面E1、E2間に溶融金属を満たすのが困難
になる傾向があるためである。
法では、前記仮組み工程後、接合面E1、E2間に形成
された隙間4の一部を仮溶接する仮溶接工程を行う。図
3には、仮溶接を行った仮溶接部を符号W1ないしW4
として示しており、小範囲でかつ離散的に溶接する。こ
の仮溶接位置W1ないしW4は、隙間形成部材5とフェ
ース部材2又はヘッド本体部3とが固着しない位置で選
ばれ、例えば接合部のクラウン部、ソール部、トウ部及
びヒール部とに均等に設けるのが望ましい。なお隙間形
成部材5は、このような溶接雰囲気中においても容易に
変形しないことが必要であるため、例えばチタン、ステ
ンレス、アルミニウム合金など各種の金属材料により形
成するのが好適である。
形成部材5A〜5Cを前記接合面E1、E2間から取り
除く。本例では各隙間形成部材5を軸方向かつヘッド外
方へと引き抜くことにより取り外しできる。隙間形成部
材5を取り除くことにより、図4(A)に示す如く、凹
部7、8の間にも巾Saが大となる隙間4aが形成され
る。これにより、接合面E1、E2間には、連続した隙
間が形成され、接合強度を向上するのに役立つ。隙間形
成部材を抜き取った後の前記巾Saは、例えば4mm以下
とするのが望ましい程度とするのが望ましい。該巾Sa
が4mmよりも大であると、溶融金属の充填が困難となる
傾向がある。
先立ち、ヘッドのロフト角、ライ角又はフック角の少な
くとも一つを測定し、ずれ等が生じている場合、例えば
仮溶接部W1ないしW4を変形等させることにより前記
諸角度を設計目標値に近づける修正を行う。このよう
に、仮溶接状態でヘッドの諸角度を修正することによ
り、比較的に小さな力で微妙な角度の調節が可能とな
り、不良品の発生や手直し作業の軽減を図るなど生産性
を向上するのに役立つ。そして、諸角度が正しく修正さ
れた後、図4(B)に示すように、仮溶接部を含んで接
合面E1、E2間に溶融金属mを満たしその全長さを本
溶接する本溶接工程を行う。本溶接後は、研磨、塗装等
が行われてゴルフクラブヘッドが製造できる。
この実施形態では、隙間形成部材5がヘッド内部の中空
部で終端する短尺なピン状をなすものが例示される。こ
の形態では、隙間形成部材5の本数が増す傾向があるた
め、例えば複数本の隙間形成部材5を連結する連結具R
などを用いて、該隙間形成部材5の装着及び抜き取り作
業の能率化を図ることもできる。
と凹部7ないし8のさらに他の実施形態を示している。
図6(A)、(B)では、隙間形成部材5を断面略矩形
状に形成したものを示す。なお(A)では、隙間形成部
材5の向き合う面5S、5Sを接合面E1、E2とほぼ
平行に配している。凹部7、8はこの隙間形成部材5に
嵌まり合う矩形の切り欠きとして形成される。同図
(B)のものでは、接合面E1、E2にV字状の凹部
7、8を設け、このV字状の凹部に隙間形成部材5のコ
ーナ部5T、5Tを係合させたものを示す。さらに図5
(C)のものでは、隙間形成部材5を三角柱状に形成し
ている。このような非円形の断面形状の隙間形成部材5
と凹部7、8とを用いたときには、より位置決め精度を
向上しかつ安定化させる。なおこれらの形態以外にも、
隙間形成部材5、凹部7、8は種々変形しうるのは言う
までもない。
間形成部材5をピン状の軸部5aと、この軸部5aの一
端部に形成されかつ接合される2つの分割部材P1、P
2の外面を跨って覆う覆い部5bとで形成することもで
きる。上、下の隙間形成部材5U、5Dにより、フェー
ス部材2、ヘッド本体部3と、隙間形成部材5との前記
z方向の位置ずれを防止できる。このため、例えば第3
の隙間形成部材5Cと、サイド側の凹部7C、8Cとを
省略することもできる。
形態を示す。この形態では、前記位置ずれ防止部9が、
隙間形成部材5に設けられかつ前記分割部材P1、P2
と係合する凹部10からなるものを例示している。
に拡大して示すように、ヘッド外面でフェース部材2と
ヘッド本体部3とに跨って配される頭部11と、この頭
部に連なりかつ前記接合面E1、E2間で挟まれる円柱
状の軸部12と、この軸部12に連設されかつ本例では
フェース部材2及びヘッド本体部3の中空部iに面する
内面2i、3iを載置可能な支え面14、15を有する
突片16、17とを含むものが例示される。
E2の間の隙間4の巾Sに等しく形成される。また突片
16、17は、前記軸部12に固着されており、各支え
面14、15と頭部11の下面との間の間隙で凹部10
を形成している。また突片16、17の厚さは前記隙間
4の巾Sよりも小としている。さらに前記凹部10の厚
さは、それぞれ係合されるフェース部材2又はヘッド本
体部3の接合面側の板厚t1、t2よりも僅かに大に形
成している。
凹部10に前記フェース部材2とヘッド本体部3とを差
し込んで係合させることにより、接合面E1、E2の間
に軸部12の外径と等しい隙間を形成した仮組み工程を
行うことができる。また、この実施形態においても、前
記位置ずれ防止部9をなす凹部10によって隙間形成部
材5とフェース部材2とのz方向の位置ずれ及び隙間形
成部材5とヘッド本体部3とのz方向の位置ずれが防止
できる。。
材2とヘッド本体部3との相対的なz方向の位置ずれが
防止できる。とりわけ、ヘッド本体部3のクラウン壁部
3aの厚さt2は非常に薄く1mm以下で形成されること
が多いため、該部分でz方向の位置ずれが生じて溶接さ
れると、致命的な不良品となりやすい。本実施形態で
は、このようなz方向の位置ずれを効果的に防止し生産
性を向上する。
る際には、図10(A)、(B)に示すように、仮溶接
後、例えば頭部11(図10には不図示)を回転させ、
突片16、17の長手方向を隙間4に沿わせることによ
り、該隙間4から抜き去ることができる。なおこの図8
〜10に示した実施形態においても、接合面に前記凹部
7、8を併用することもできる。
ッドの製造方法では、接合される分割部材P1、P2又
は隙間形成部材5の少なくとも一方に、他方との位置ず
れを防止する位置ずれ防止部9を設けることにより、結
果として接合される分割部材同士の位置決めを行うこと
ができる。従って、接合精度が向上し、形状のバラツキ
が少ないヘッドを製造するのに役立つ。また本実施形態
では、隙間形成部材を取り除くことにより、接合面間に
連続した隙間を形成することができ、ひいては該隙間に
均一に溶融金属を満たすことができるため、接合強度の
低い部分が形成されるのを防止できる。
して、ヘッドの製造を自動化したものを示す。ヘッド本
体3は、固定具20によって予め所定の位置に固定され
る。このヘッド本体部3の上下に位置した昇降具21に
は前記隙間形成部材5が立設され、下降によりヘッド本
体部3の接合面E2に設けた凹部8A、8Bの近傍に該
隙間形成部材5を位置させることができる。しかる後、
図12に示すように、フェース部材保持具23を用いて
前記ヘッド本体部3にフェース部材2を向き合わせて配
することにより、隙間形成部材5と凹部7、8を係合さ
せることができる。そして、前記仮溶接を行った後、昇
降具を上昇させ、隙間形成部材5を抜き取ることができ
る。このように仮溶接は容易に自動化でき、さらに生産
性を向上させることができる。
割部材からなるものを示したが、例えば3以上の分割部
材で構成することもできる。また上記実施形態では、ウ
ッド型のゴルフクラブヘッドを例に挙げ説明したが、本
発明はアイアン型、ユーティリティ型、さらにはパター
型など種々のヘッドに適用することができる。
てウッド型のゴルフクラブヘッドを製造した。フェース
部材はTi−6Al−4Vを鍛造することにより形成
し、ヘッド本体部はTi−6Al−4Vを鋳造すること
により形成した。隙間形成部材はTi−6Al−4Vか
らなる長尺かつ直径1.5mmの円柱状のチタン合金棒を
用いた。そして仮組み状態において、フェース部材とヘ
ッド本体部との隙間が1mmとなるように凹部を形成し
た。仮溶接は、図3に示すW1〜W4の4ヶ所で点溶接
を行い、その後、隙間形成部材を抜き取った。そしてさ
らにその後、点溶接部を含めて接合面間を全周に亘って
本溶接した。
1からサイド部の隙間形成部材及び凹部を省略した態様
とした。仮溶接部は符号W1からW4で示され、その他
は、実施例1と同様とした。
示す断面矩形状とした。なお断面形状は、接合面と平行
な面の長さを2mm、接合面と直角な面の長さを5mmとし
た。各凹部は2mm×2mmの矩形状とし、接合面間の隙間
が1mmとなるように設定した。隙間形成部材の本数は、
図13に示すように、トウ側、ヒール側の2本とした。
は、クラウン部側とソール部側にそれぞれ2個づつ設け
た。凸部は巾1.0mm、長さ1.0mmの矩形状とし、接
合面間の隙間が1mmとなるように調節した。溶接は本溶
接のみとした。
向、及びy方向の相対位置ずれ量を測定するとともに、
ヘッドの耐久テストを行った。なおx方向はヘッドを規
定のライ角、ロフト角としたときのトウ−ヒール方向に
沿う水平方向、z方向は上下方向である。
にFRP製の同一のシャフトを装着してウッド型ゴルフ
クラブを試作するとともに、該クラブをスイングロボッ
トに取り付け、ヘッドスピードが50m/sとなるよう
に調節してゴルフボールを各クラブ毎に3000球づつ
フェース面の中央で打撃し、試打後のヘッドの状況を目
視により観察した。テストの結果を表1に示す。
比較例と比べて位置ずれ量を減じかつ耐久性においても
優れることが確認できた。
の発明では、接合される分割部材の向き合う接合面間
に、該接合面を小巾で離間させることにより溶接金属を
充填可能な隙間を形成する隙間形成部材を挟んで前記複
数の分割部材を固定する仮組み工程を含むとともに、分
割部材又は隙間形成部材の少なくとも一方に、他方との
位置ずれを防止する位置ずれ防止部を設けることによ
り、この隙間形成部材を介して分割部材同士を位置決め
することができる。このため、位置合わせ精度が向上
し、ひいてはヘッド形状のバラツキなどを低減しうる。
また例えば隙間形成部材を取り除くときには接合面間に
連続した隙間を形成しうる結果、均一に溶融金属を充填
することができる。
形成部材を長尺材としたときには、一つの隙間形成部材
によって複数の接合面位置を離間させることができ、生
産性の向上に役立つ。
工程後に、接合面間に形成された隙間の一部を仮溶接す
る仮溶接工程と、前記隙間形成部材を取り除いた後、前
記仮溶接箇所を含んで接合面間を全長さを本溶接する本
溶接工程とを含むときには、接合面間に連続して溶融金
属を充填することができ、位置ずれを防ぎつつ接合強度
の向上を図ることができる。
る。
はそのA部拡大図である。
部拡大図である。
(B)は本溶接後の拡大図である。
図である。
部分拡大図である。
態の断面図、(B)はそれに用いた隙間形成部材の拡大
斜視図である。
る。
図である。
(B)はそのA部拡大図である。
Claims (5)
- 【請求項1】複数の分割部材を溶接により接合して内部
に中空部を有するゴルフクラブヘッドを製造するゴルフ
クラブヘッドの製造方法であって、 前記接合される分割部材の向き合う接合面間に、該接合
面を小巾で離間させることにより溶接金属を充填可能な
隙間を形成する隙間形成部材を挟んで前記複数の分割部
材を固定する仮組み工程を含むとともに、 前記分割部材又は前記隙間形成部材の少なくとも一方
に、他方との位置ずれを防止する位置ずれ防止部を設け
ることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 【請求項2】前記位置ずれ防止部は、前記向き合う接合
面それぞれに形成されかつ前記隙間形成部材と係合する
凹部からなることを特徴とする請求項1記載のゴルフク
ラブヘッドの製造方法。 - 【請求項3】前記位置ずれ防止部は、前記隙間形成部材
に設けられかつ前記分割部材と係合する凹部からなるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項4】前記隙間形成部材は、前記分割部材の一方
の縁の接合面が、他の分割部材と向き合う接合面間と、 前記分割部材の他方の縁の接合面が、他の分割部材と向
き合う接合面間とにともに介在する長尺材であることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフク
ラブヘッドの製造方法。 - 【請求項5】前記仮組み工程後に、前記接合面間に形成
された隙間の一部を仮溶接する仮溶接工程と、 前記隙間形成部材を取り除いた後、前記仮溶接箇所を含
んで接合面間を全長さを本溶接する本溶接工程とを含む
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のゴ
ルフクラブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001394750A JP2003190337A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001394750A patent/JP2003190337A/ja active Pending
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CN100428970C (zh) * | 2004-03-24 | 2008-10-29 | 住胶体育用品株式会社 | 高尔夫球棒头 |
JP2010029677A (ja) * | 2004-12-14 | 2010-02-12 | Nike Inc | 異なる密度の不連続領域を有するゴルフクラブヘッドまたは他のボール打撃装置 |
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