JP2003189680A - コイル負荷の駆動装置 - Google Patents

コイル負荷の駆動装置

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JP2003189680A
JP2003189680A JP2001378339A JP2001378339A JP2003189680A JP 2003189680 A JP2003189680 A JP 2003189680A JP 2001378339 A JP2001378339 A JP 2001378339A JP 2001378339 A JP2001378339 A JP 2001378339A JP 2003189680 A JP2003189680 A JP 2003189680A
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switching element
power supply
push
circuit
mos transistor
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JP2001378339A
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English (en)
Inventor
Toshio Tamura
寿男 田村
Shingo Fukamizu
新吾 深水
Hideji Uemichi
秀嗣 上道
Hideki Shirokoshi
英樹 城越
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル負荷をスイッチング駆動すると共に、
そのコイル負荷の逆起電力パルスを抑圧することができ
るコイル負荷の駆動装置を提供する。 【解決手段】 電源端子間に上側スイッチング素子(5
1又は53)と下側スイッチング素子(52又は54)
とを直列接続して構成されると共に、モータ等のコイル
負荷55に駆動電流を与えるプッシュプル駆動回路と、
プッシュプル駆動回路の出力と下側スイッチング素子
(52又は54)の入力との間に接続された定電圧素子
(56又は57)とを備えた構成を特徴としており、プ
ッシュプル駆動回路の出力に逆起電力パルスが生じた時
に定電圧素子(56又は57)を通じて下側スイッチン
グ素子(52又は54)を導通させて出力電圧を制限す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイル負荷の駆
動装置に係り、特にモータ等のコイル負荷を駆動する駆
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータ等のコイル負荷を駆動する回路
は、従来は直流的に駆動する回路が主流であったが、回
路技術のディジタル化に伴いPWM技術を活用してスイ
ッチング駆動回路を多用するようになってきた。以下、
モータ等のコイル負荷の駆動回路の従来例について、図
面を参照しながら説明する。
【0003】図4は、モータ等のコイル負荷を駆動する
コイル負荷の駆動装置の従来構成を示す回路構成図であ
る。モータの種類としては数々あるが、ここではボイス
コイルモータのようなコイル負荷を駆動する回路につい
て説明する。
【0004】図4において、51,53は上側スイッチ
ング素子としてのMOSトランジスタ、52,54は下
側スイッチング素子としてのMOSトランジスタ、55
はコイル負荷、Vccは電源端子であり、電源端子Vc
cと接地点との間にMOSトランジスタ51とMOSト
ランジスタ52を直列接続してプッシュプル駆動回路を
構成し、その出力でコイル負荷55の一端を駆動してい
る。そして、コイル負荷55の他端は、MOSトランジ
スタ53及びMOSトランジスタ54とで構成されるプ
ッシュプル駆動回路の出力によって駆動される。
【0005】コイル負荷55を正方向に駆動する場合
は、MOSトランジスタ51とMOSトランジスタ54
をオンさせる一方、MOSトランジスタ53とMOSト
ランジスタ52をオフさせることにより、電源端子Vc
cからMOSトランジスタ51→コイル負荷55→MO
Sトランジスタ54→GND(接地点)の経路で電流を
流して、コイル負荷55を正方向に駆動する。逆に、コ
イル負荷55を負方向に駆動する場合は、MOSトラン
ジスタ53とMOSトランジスタ52をオンさせる一
方、MOSトランジスタ51とMOSトランジスタ54
をオフして、電源端子VccからMOSトランジスタ5
3→コイル負荷55→MOSトランジスタ52→GND
の電流経路で電流を流して、コイル負荷55を負方向に
駆動する。このように、従来の駆動装置は、2つのプッ
シュプル駆動回路の出力でコイル負荷55を交互にスイ
ッチング駆動する。
【0006】ところが、コイル負荷55をスイッチング
駆動すると、コイル負荷55の端子間に逆起電力パルス
が発生する。特に、MOSトランジスタ52または54
がオフする時に発生する逆起電力が問題であり、例え
ば、MOSトランジスタ52がオンしている状態からオ
フ状態に切り替わるとき、MOSトランジスタ51がオ
フ状態からオン状態に切り替わるように、ゲートに制御
信号が与えられるのだが、逆起電力パルスが電源電圧よ
り大きくなると、MOSトランジスタ51のゲート・ソ
ース間電圧が逆転するため、MOSトランジスタ51が
オンする期間であっても逆起電力パルスが発生している
期間は、MOSトランジスタ51のゲートに与える制御
信号によってオンさせることができない。従って、MO
Sトランジスタ52及び54のドレイン・ソース間耐圧
以上の逆起電力パルスが発生した場合は、MOSトラン
ジスタ52,54が破壊する恐れがある。
【0007】上述したコイル負荷の駆動装置とは異なる
種類の第2の従来例について、以下に図面を参照しなが
ら説明する。
【0008】磁気ディスク装置では、人為的事故や停電
等の不慮の事故によって電源回路が遮断された時、磁気
ヘッドを緊急退避させて磁気ディスクを保護する技術が
従来から用いられている。この退避動作のことをリトラ
クト又はアンロードと呼ばれているが、ここではリトラ
クトと呼ぶ。このような緊急時には、電源供給源からの
電力の供給が期待できないため、種々の工夫がなされて
いる。
【0009】以下、リトラクトを適用したモータ駆動装
置(第2の従来例)について、図5を用いて説明する。
図5は、磁気ディスク用のモータ駆動装置の回路構成図
である。
【0010】図5において、Q1はアイソレート用のス
イッチ素子であるMOSトランジスタ、Q2〜Q12は
スイッチング素子としてのMOSトランジスタ、1〜6
はそれぞれMOSトランジスタQ1〜Q6用の前置駆動
回路、7はボイスコイル、9,10,11は上側スイッ
チング素子であるMOSトランジスタQ7,Q9,Q1
1用の前置駆動回路、12,13,14は下側スイッチ
ング素子であるMOSトランジスタQ12,Q10,Q
8用の前置駆動回路、Vccは電源端子である。そし
て、22〜24はスピンドルモータのモータコイルであ
って、そのうちの22はU相のモータコイル、23はV
相のモータコイル、24はW相のモータコイルである。
【0011】MOSトランジスタQ1は、電源オフ時に
電源端子Vccと駆動装置の電源ライン8との間を電気
的に切離す為に用いるアイソレート用のトランジスタで
あり、通常は常にオンして電源端子Vccからの電源電
圧を駆動装置の電源ライン8に供給する。そして、前置
駆動回路1の制御により、スピンドルモータの回転子
(図示せず)が停止するまでMOSトランジスタQ1を
オフして、モータコイル22〜24で発生する誘起電圧
が電源供給源側に逃げないように機能する。
【0012】MOSトランジスタQ2〜Q5は、ボイス
コイルモータ用駆動回路を構成し、前置駆動回路2〜5
の制御信号に応じてボイスコイル7を駆動し、必要に応
じて磁気ヘッド(図示せず)を所定位置に移動させる。
【0013】MOSトランジスタQ6は、リトラクト時
に導通制御されるボイスコイルモータ駆動回路の上側ス
イッチング素子であり、MOSトランジスタQ6の導通
によって磁気ヘッド(図示せず)を緊急退避させる。
【0014】MOSトランジスタQ7〜Q12および前
置駆動回路9〜14で構成されるスピンドルモータ駆動
回路は、通常時には、MOSトランジスタQ1がオンし
て電源ライン8に電源端子Vccからの電源電圧が供給
される。そして、MOSトランジスタQ7〜Q12が前
置駆動回路9〜14の制御信号に応じて導通し、モータ
コイル22〜24に通電角で120度ずつ異なる駆動電
流を与え、スピンドルモータの回転子(図示せず)を回
転させる。
【0015】不慮の事故により電源供給源(図示せず)
から電源端子Vccを通じての電源供給が停止される
と、MOSトランジスタQ7〜Q12からモータコイル
22〜24へ供給される駆動電流も停止するが、スピン
ドルモータは即時には停止せず、回転子(図示せず)の
慣性によって回転を継続し、徐々に回転数が低下して停
止に移行する。そして、スピンドルモータが停止するま
での期間は、モータコイル22〜24の端子間には逆起
電力による誘起電圧が発生する。
【0016】その逆起電力は、MOSトランジスタQ
7,Q9,Q11と逆並列に接続されたフライホイール
ダイオードによって整流され、電源ライン8に向けて電
流が流れる。従って、電源オフ時には、電源ライン8の
モータコイル22〜24の逆起電力が供給され、リトラ
クト用のMOSトランジスタQ6→ボイスコイル7→M
OSトランジスタQ3の電流経路でボイスコイル7を駆
動して、磁気ヘッドを退避位置に退避させる。スピンド
ルモータが停止するまでの時間は比較的短い時間であ
り、その間にリトラクト動作を完了させる必要から、前
置駆動回路1の制御信号によりアイソレート用のMOS
トランジスタQ1をオフさせて、逆起電力の電流を電源
端子Vcc側に逃がさないようにして、モータコイル2
2〜24の誘起電圧をリトラクト動作時の電力供給源と
して有効活用している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】コイル負荷の駆動装置
を構成するMOSトランジスタは、コイル負荷をスイッ
チング駆動する時、コイル負荷を駆動するMOSトラン
ジスタに大きな逆起電力パルスが印加される。逆起電力
パルスの電圧レベルよりも高耐圧のMOSトランジスタ
を使用しないと、MOSトランジスタが破損する危険が
ある。
【0018】また、コイル負荷の駆動装置の一種である
モータ駆動装置を構成するMOSトランジスタは、電源
オフ時であってもスピンドルモータの慣性によって生じ
るモータコイルの逆起電力がMOSトランジスタに印加
され、それによって破損する危険性があった。
【0019】本発明の目的は、コイル負荷を駆動するス
イッチング素子を、そのコイル負荷で発生した逆起電力
パルスから保護できるコイル負荷の駆動装置を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のコイル負荷の駆動装置は、電源端子間に上側
スイッチング素子と下側スイッチング素子とを直列接続
して構成されると共に、モータ等のコイル負荷に駆動電
流を与えるプッシュプル駆動回路と、前記プッシュプル
駆動回路の出力と前記下側スイッチング素子の入力との
間に接続された定電圧素子とを備え、前記プッシュプル
駆動回路の出力に逆起電力パルスが生じた時に前記定電
圧素子を通じて前記下側スイッチング素子を導通させて
前記出力の電圧を制限することを特徴とする構成であ
る。
【0021】この構成により、プッシュプル動作でコイ
ル負荷をスイッチング駆動する時に生じる逆起電力パル
スを、定電圧素子で検出して下側スイッチング素子を導
通させるため、逆起電力パルスのレベルを制限すること
ができ、これによって下側スイッチング素子を過電圧か
ら保護することができる。
【0022】また、第2の発明のモータ駆動装置は、自
身の電流路と逆並列にダイオードを接続した上側スイッ
チング素子及び下側スイッチング素子と、電源ラインと
接地点との間に前記上側スイッチング素子と前記下側ス
イッチング素子とを直列接続して構成されると共に、複
数相のモータコイルに駆動電流を与える複数のプッシュ
プル駆動回路と、前記複数のプッシュプル駆動回路の出
力と、同じ駆動回路内に設けられた前記下側スイッチン
グ素子の入力との間に接続される定電圧素子と、前記電
源ラインと電源端子との間に接続されたアイソレート用
のスイッチ素子と、前記電源ライン及び前記接地点から
の電源供給によって動作するボイスコイル駆動回路とを
備え、前記プッシュプル駆動回路の出力に逆起電力パル
スが生じた時に前記定電圧素子を通じて前記下側スイッ
チング素子を導通させて前記出力の電圧を制限すること
を特徴とする構成である。
【0023】この構成により、不慮の事故により電源が
遮断された時、スピンドルモータが停止するまでの過渡
期に生じる誘起電圧を活用してリトラクト動作を行う一
方、誘起電圧に含まれる逆起電力パルスを定電圧素子で
検出して下側スイッチング素子を導通するため、リトラ
クト動作時に生じる過電圧のレベルを制限して下側スイ
ッチング素子を保護することができる。
【0024】また、第3の発明のモータ駆動装置は、自
身の電流路と逆並列にダイオードを接続した上側スイッ
チング素子及び下側スイッチング素子と、電源ラインと
接地点との間に前記上側スイッチング素子と前記下側ス
イッチング素子とを直列接続して構成されると共に、複
数相のモータコイルに駆動電流を与える複数のプッシュ
プル駆動回路と、前記複数相毎に設けられ前記上側スイ
ッチング素子の入力をスイッチング制御する第1種類の
前置駆動回路と、前記複数相毎に設けられ前記下側スイ
ッチング素子の入力をスイッチング制御する第2種類の
前置駆動回路と、前記複数のプッシュプル駆動回路の出
力と、同じ駆動回路内に設けられた前記下側スイッチン
グ素子の入力との間に接続される定電圧素子と、前記各
相の下側スイッチング素子毎の入力と接地点との間に接
続された抵抗器とスイッチ手段との直列回路と、前記電
源ラインと電源端子との間に接続されると共に電源オン
時には常時導通し電源オフ時にはオフして前記電源ライ
ンと前記電源端子との間をアイソレートするスイッチ素
子と、前記電源ライン及び前記接地点からの電源供給に
よって動作するボイスコイル駆動回路と、前記スイッチ
手段を所定時間オンさせて前記第2種類の前置駆動回路
の立ち上がり波形を遅らせる手段とを備え、前記プッシ
ュプル駆動回路の出力に逆起電力パルスが生じた時に前
記定電圧素子を通じて前記下側スイッチング素子を導通
させて前記出力の電圧を制限することを特徴とする構成
である。
【0025】この構成により、貫通電流が生じることな
くスイッチング駆動することができる一方、リトラクト
動作時にはモータコイルで生じる逆起電力パルスに対す
る過電圧保護が優先的に行われる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
コイル負荷の駆動装置について、図面を参照しながら説
明する。
【0027】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態に係るコイル負荷の駆動装置について、以下に図1を
参照しながら説明する。
【0028】図1において、51,53は上側スイッチ
ング素子としてのMOSトランジスタ、52,54は下
側スイッチング素子としてのMOSトランジスタ、55
はコイル負荷、56,57は定電圧素子、58はツェナ
ーダイオード、59は通常のシリコンダイオード、Vc
cは電源端子であり、電源端子Vccと接地点との間に
MOSトランジスタ51とMOSトランジスタ52を直
列接続してプッシュプル駆動回路を構成し、その出力で
コイル負荷55の一端を駆動している。そして、コイル
負荷55の他端は、MOSトランジスタ53及びMOS
トランジスタ54とで構成されるプッシュプル駆動回路
の出力によって駆動される。
【0029】コイル負荷55を正方向に駆動する場合
は、MOSトランジスタ51とMOSトランジスタ54
をオンさせる一方、MOSトランジスタ53とMOSト
ランジスタ52をオフさせることにより、電源端子Vc
cからMOSトランジスタ51→コイル負荷55→MO
Sトランジスタ54→GND(接地点)の経路で電流を
流して、コイル負荷55を正方向に駆動する。逆に、コ
イル負荷55を負方向に駆動する場合は、MOSトラン
ジスタ53とMOSトランジスタ52をオンさせる一
方、MOSトランジスタ51とMOSトランジスタ54
をオフして、電源端子VccからMOSトランジスタ5
3→コイル負荷55→MOSトランジスタ52→GND
の電流経路で電流を流して、コイル負荷55を負方向に
駆動する。
【0030】そして、例えば、MOSトランジスタ5
1,54をオンする正方向の駆動からMOSトランジス
タ52,53をオンする負方向の駆動に切り替える時、
コイル負荷55の一端はMOSトランジスタ52がオン
することにより接地電位となる一方、コイル負荷55の
他端はMOSトランジスタ53がオンすることにより電
源電圧近傍のハイレベルに切り替わる。コイル負荷55
の他端の電位がハイレベルに切り替わった直後に、コイ
ル負荷55の逆起電力によってオーバーシュート(逆起
電力パルス)が起こる。このオーバーシュートのレベル
(逆起電力パルス電圧)は、電源電圧より遙かに大きな
電圧となるが、下側スイッチング素子であるMOSトラ
ンジスタ54のゲート・ドレイン間に接続された定電圧
素子57が所定の電圧で導通して、MOSトランジスタ
54をオン状態にして、コイル負荷55の他端の電位が
所定電圧以上に上昇しないようにハイレベルのピーク値
を制限する。これによって、MOSトランジスタ54の
ドレイン・ソース間に過大な逆起電力パルスが印加され
なくなり、スイッチング素子であるMOSトランジスタ
54を保護することが出来る。
【0031】なお、定電圧素子57は、図1では通常の
シリコンダイオード59とツェナーダイオード58を直
列接続して構成しているが、シリコンダイオード59の
みを数多く直列接続して順方向ダイオード電圧(0.6
V〜0.8V)を活用しても構わないし、ツェナーダイ
オード58の1個又は2個を直列接続してツェナー降伏
電圧(5V〜8V)を活用しても構わない。
【0032】但し、ツェナーダイオード58の場合は、
ツェナー降伏電圧が5V〜8Vの電圧となるため、定格
3V仕様のプロセスではツェナーダイオード1個のみで
対応できるが、定格5V仕様のプロセスでは電源変動を
考慮した動作マージンが少なく、電源電圧が大きくなっ
た時に駆動信号までも制限する危険性がある。ツェナー
ダイオード2個を直列接続すると、逆起電力パルスを十
分に制限することができず、MOSトランジスタ54を
十分に保護できない可能性がある。しかし、図1に示し
たように通常のシリコンダイオード59とツェナーダイ
オード58を組み合わせた直列回路の場合は、直列接続
するシリコンダイオード59の個数を適宜変更すると、
比較的少ない素子数でかつ小さな電圧ピッチで定電圧素
子57の動作電圧を設定できる。
【0033】通常のシリコンダイオード59のみを直列
接続して定電圧素子57を構成する場合は、素子数が多
くなる欠点があるものの、ツェナー降伏電圧より小さな
値の定電圧を得ることが可能であり、プロセスの微細化
に伴って素子耐圧が3V以下に低下しても十分に対応で
きる。
【0034】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係るモータ駆動装置について、以下図面を参
照しながら説明する。
【0035】第2の実施形態に係るモータ駆動装置はコ
イル負荷の駆動装置の一種であり、図2はリトラクト機
能を有した磁気ディスク用のモータ駆動装置の回路構成
を示す図である。以下、図2を参照しながら第2の実施
形態について説明する。
【0036】図2において、Q1はアイソレート用スイ
ッチ素子としてのMOSトランジスタ、Q2〜Q12は
スイッチング素子としてのMOSトランジスタであり、
これらのMOSトランジスタには自身の電流路と逆並列
にフライホイールダイオードが接続されている。また、
1〜6はそれぞれMOSトランジスタQ1〜Q6用の前
置駆動回路、7はコイル負荷の一種であるボイスコイ
ル、8は電源ライン、9,10,11は上側スイッチン
グ素子であるMOSトランジスタQ7,Q9,Q11用
の前置駆動回路、12,13,14は下側スイッチング
素子であるMOSトランジスタQ12,Q10,Q8用
の前置駆動回路、18〜20は定電圧素子、Vccは電
源端子である。そして、22〜24はスピンドルモータ
のモータコイルであって、そのうちの22はU相のモー
タコイル、23はV相のモータコイル、24はW相のモ
ータコイルである。
【0037】MOSトランジスタQ1は、電源オフ時に
電源端子Vccと駆動装置の電源ライン8との間を電気
的に切離す為に用いるアイソレート用のトランジスタで
あり、通常は常にオンして電源端子Vccからの電源電
圧を駆動装置の電源ライン8に供給する。
【0038】MOSトランジスタQ2〜Q5は、ボイス
コイルモータ用駆動回路を構成し、前置駆動回路2〜5
の制御信号に応じてボイスコイル7を駆動し、必要に応
じて磁気ヘッド(図示せず)を所定位置に移動させる。
【0039】MOSトランジスタQ7〜Q12および前
置駆動回路9〜14で構成されるスピンドルモータ駆動
回路は、通常時には、MOSトランジスタQ1がオンし
て電源ライン8に電源端子Vccからの電源電圧が供給
される。そして、MOSトランジスタQ7〜Q12が前
置駆動回路9〜14の制御信号に応じて導通し、モータ
コイル22〜24に通電角で120ずつ異なる駆動電流
を与え、スピンドルモータの回転子(図示せず)を回転
させる。
【0040】以上が通常動作時におけるモータ駆動装置
の回路動作の説明であり、リトラクト動作時の回路動作
は以下に説明する。
【0041】MOSトランジスタQ6は、リトラクト時
に導通制御されるボイスコイルモータ駆動回路の上側ス
イッチング素子であり、MOSトランジスタQ6の導通
によって磁気ヘッド(図示せず)を緊急退避させる。リ
トラクト時には、電源端子Vccからの電源供給が無く
なるが、モータコイル22〜24の逆起電力を整流した
電圧の供給を受けて、ボイスコイル7に電流を供給して
リトラクト動作する。なお、この実施形態ではリトラク
ト動作専用のMOSトランジスタQ6を採用したが、M
OSトランジスタQ4のゲートに前置駆動回路4と6を
並列に接続して、MOSトランジスタQ4で通常の位置
制御とリトラクト動作を兼用して行っても構わないし、
前置駆動回路4内のバイアスをリトラクト時に強制的に
切り替える手段を用いることにより前置駆動回路4及び
MOSトランジスタQ4によって、前置駆動回路6及び
MOSトランジスタQ6のリトラクト動作を兼用して行
っても構わない。
【0042】不慮の事故により電源供給源(図示せず)
から電源端子Vccを通じての電源供給が停止される
と、MOSトランジスタQ7〜Q12からモータコイル
22〜24へ供給される駆動電流も停止するが、スピン
ドルモータは即時には停止せず、回転子(図示せず)の
慣性によって回転を継続し、徐々に回転数が低下して停
止状態になる。そして、スピンドルモータが停止するま
での期間は、モータコイル22〜24の端子間には逆起
電力による誘起電圧が発生する。
【0043】その逆起電力は、MOSトランジスタQ
7,Q9,Q11自身の電流路とそれぞれ逆並列に接続
されたフライホイールダイオードによって整流され、電
源ライン8に向けて電流が流れる。従って、電源オフ時
には、電源ライン8のモータコイル22〜24の逆起電
力が供給され、リトラクト用のMOSトランジスタQ6
→ボイスコイル7→MOSトランジスタQ3の電流経路
でボイスコイル7を駆動して、磁気ヘッドを退避位置に
退避させる。スピンドルモータが停止するまでの時間は
比較的短い時間であり、その間にリトラクト動作を完了
させる必要があるから、前置駆動回路1の制御信号によ
りアイソレート用のMOSトランジスタQ1をオフさせ
て、逆起電力の電流を電源端子Vcc側に逃がさないよ
うにして、リトラクト動作時の電力を極力確保してい
る。
【0044】ところが、スピンドルモータのモータコイ
ル22〜24で発生する逆起電力の電圧レベルが各パワ
ー素子の定格レベルを超える場合があり、その時の回路
動作について以下に述べる。
【0045】例えば、U相のモータコイル22にて逆起
電力パルスが発生したとすると、定電圧素子18の電圧
降下分を差引いた電圧がMOSトランジスタQ12のス
レッシュ電圧Vt(オン状態になるゲート・ソース間電
圧Vgs)を超えるとMOSトランジスタQ12がオン
して、モータコイル22に蓄積された電磁エネルギーを
GND側に逃がす。これにより、逆起電力パルスの電圧
レベルは、定電圧素子18の降伏電圧Vzとスレッシュ
電圧Vtとの和で決まる電圧でクランプされ、MOSト
ランジスタQ12のドレイン・ソース間電圧が制限され
て、過電圧保護動作が機能する。以上の動作はU相につ
いてのみ説明したが、他のV相やW相でも同様に機能す
る。
【0046】なお、上述の第2の実施形態では、各MO
Sトランジスタのドレイン・ソース間にフライホイール
ダイオードを接続した事例で説明したが、MOSトラン
ジスタとしてDMOSトランジスタを使用する場合はボ
ディとドレインとの間で構造的に生じる寄生ダイオード
(俗にボディダイオードとも云う)をフライホイールダ
イオードとして活用する手段もあり、実質的にダイオー
ドが接続されていれば、わざわざ別個のフライホイール
ダイオードを接続しなくても構わない。
【0047】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係るモータ駆動装置について、以下図面を参
照しながら説明する。
【0048】第3の実施形態に係るモータ駆動装置は、
上述した第2の実施形態に更に改良を加えたものであ
り、図3はその回路構成を示す図である。以下、図3を
参照しながら第3の実施形態について説明する。
【0049】図3において、図2に示す第2の実施形態
と同じ構成要件は同じ符号を付与して説明を省略し、異
なる部分を中心に説明する。図3において、25,26
及び27はそれぞれMOSトランジスタQ11,Q9及
びQ7用の前置駆動回路、15,16及び17はMOS
トランジスタQ12,Q10及びQ8用の前置駆動回路
であり、前置駆動回路15,16及び17には貫通防止
回路を内蔵している。また、Q13はスイッチ手段とし
てのMOSトランジスタ、31はシンクロナス制御回
路、32は遅延回路、33は抵抗器、34は上側スイッ
チング素子用のもの(25〜27)と同様な構成の前置
駆動回路である。
【0050】そして、シンクロナス制御回路31は、ス
ピンドルモータの位置検出信号又はモータコイル22〜
24の逆起電力を基に、スピンドルモータの回転位置に
応じた電気的な通電位置を指定するための回路であり、
複数相のモータコイル22〜24のうち最も電位の高い
相と、最も電位の低い相とを指定し、最も電位の高い相
では上側スイッチング素子(例えば、U相であればMO
SトランジスタQ11)のみを導通させ、最も電位の低
い相では下側スイッチング素子(例えば、W相であれば
MOSトランジスタQ8)のみを導通させ、その時点で
のその他のスイッチング素子(Q7,Q9,Q10,Q
12)をオフ状態にする制御信号を各スイッチング素子
用毎に発生する。この動作は、スピンドルモータの回転
位置に合わせて順次最適な導通箇所を指定する制御信号
を発生する。
【0051】前置駆動回路15〜17及び25〜27の
各回路は、シンクロナス制御回路31から出力される専
用の制御信号を受けて、出力に接続された各MOSトラ
ンジスタQ7〜Q12をスイッチング駆動する。
【0052】基本的には上述の構成でシクロナス機能を
果たすモータ駆動装置を実現できるが、上側スイッチン
グ素子を駆動する前置駆動回路と、下側スイッチング素
子を駆動する前置駆動回路とを全く同じ回路構成にする
と、下記のような問題が生じる。
【0053】スイッチング素子がスイッチング動作する
時、オフ状態からオン状態に切り替わるときの動作遅延
時間t1は小さいのに、オン状態からオフ状態に切り替
わるときの動作遅延時間t2が大きくなる一般的な傾向
がある。従って、プッシュプル駆動回路を構成する上側
スイッチング素子(例えばMOSトランジスタQ11)
がオン状態からオフ状態に切り替わる時間がt2で行わ
れ、下側スイッチング素子(例えばMOSトランジスタ
Q12)がオフ状態からオン状態に切り替わる時間がt
1で行われ、上側スイッチング素子のオン状態から下側
スイッチング素子のオン状態に移行する過渡期に、上下
2つのスイッチング素子(例えばMOSトランジスタQ
11とQ12)が同時にオンする時間が生じる。この
時、電源ライン8と接地点との間を瞬間的に短絡するこ
とになり、過大な電流が流れて、リトラクト動作時にモ
ータコイル22〜24に蓄積している電磁エネルギーを
早く消費してしまい、リトラクト動作を完了するのに必
要な時間まで、電磁エネルギーを十分に確保できない。
この過大電流によるスイッチングノイズが周辺回路に混
入するという問題もあり、シンクロナス制御回路を用い
るが為に色々な弊害を起こす。
【0054】そこで、次のような工夫を加えた。U相の
下側スイッチング素子用の前置駆動回路15として、上
側スイッチング素子用の前置駆動回路(例えば25)と
同様な回路構成になっている前置駆動回路34の出力に
貫通防止回路を接続し、その貫通防止回路はMOSトラ
ンジスタQ13及び遅延回路32で構成した。更に、上
述の第2の実施形態と同様にMOSトランジスタQ12
のドレイン・ゲート間に定電圧素子18を接続して過電
圧保護を図るとともに、MOSトランジスタQ13のド
レインに抵抗器33を接続した。抵抗器33は、貫通防
止機能より過電圧保護機能を優先させるために設けてい
る。なお、V相の前置駆動回路16もW相の前置駆動回
路17もこれと同様な構成をしている。
【0055】以上に工夫した構成についての回路動作を
以下に説明する。
【0056】遅延回路32及び前置駆動回路34は、シ
ンクロナス制御回路31から配信される制御信号を基に
動作し、遅延回路32はその制御信号を所定時間遅延さ
せる。その遅延時間は、0.1〜1μSであり、プッシ
ュプル駆動回路を構成する上側スイッチング素子となる
MOSトランジスタQ11がターンオフする時の遅延時
間より大きめに設定する。そして、前置駆動回路34が
シンクロナス制御信号に応じて動作し、その出力信号が
ローレベルからハイレベルに切り替わるとき、その出力
信号に応じてMOSトランジスタQ12がターンオンす
る。貫通電流が生じる主因は、MOSトランジスタQ1
2のターンオンする時の遅延時間よりMOSトランジス
タQ11のターンオフする時の遅延時間の方が大きいこ
とによるので、前置駆動回路34の出力電圧が立ち上が
る時、所定時間ほどMOSトランジスタQ13をオン状
態にして、前置駆動回路34の出力電圧の立ち上がり時
間を遅らせる。すると、MOSトランジスタQ12のタ
ーンオンする時間が所定時間ほど遅れることになり、M
OSトランジスタQ11がターンオフした後にMOSト
ランジスタQ12をターンオンさせることができ、その
結果、プッシュプル駆動回路がスイッチング動作する時
の貫通電流を防止することができる。
【0057】ただ、MOSトランジスタQ12がターン
オンする時間を遅らせるだけの対策であると、プッシュ
プル駆動回路をスイッチング動作させる過程でMOSト
ランジスタQ11とQ12の両方がオフする時間が生じ
て、モータコイル22の逆起電力パルスのレベルが上述
した第2の従来例よりも大きくなり、過電圧保護の必要
性が高くなる。ところが、MOSトランジスタQ12の
ドレイン・ゲート間に定電圧素子18を接続しただけで
は、上述したMOSトランジスタQ13がオンしている
と、定電圧素子18で逆起電力パルスを検出してもMO
SトランジスタQ12のゲート電位をハイレベルにでき
ない。そこで、MOSトランジスタQ13と直列に抵抗
器33を接続して、その端子間に電圧降下を発生させる
ようにしている。このようにすると、MOSトランジス
タQ13がオンしていても、定電圧素子18によって逆
起電力パルスを検出すると、抵抗器33で電圧降下が発
生するため、MOSトランジスタQ12をオンさせるこ
とができ、逆起電力パルスの発生時には優先的に過電圧
保護することができる。
【0058】ただし、前置駆動回路34の出力電圧波形
が立ち上がる時、その出力電圧波形が暫く立ち上がらな
いように、MOSトランジスタQ13の導通によって低
電位側に引き込ませる必要があるため、抵抗器33の抵
抗値は比較的小さい値に設定する。その抵抗値として
は、100Ω〜数百Ωに設定すれば良い。このようにす
れば、抵抗器33を付加していたとしても、MOSトラ
ンジスタQ13のオン動作によって、前置駆動回路34
の出力電圧波形の立ち上がりを遅らせて、プッシュプル
駆動回路(Q11,Q12)の貫通電流を防止すること
は可能であり、逆起電力パルスを検出した際には、抵抗
器33の電圧降下によってMOSトランジスタQ12を
オンさせ、過電圧保護を優先的に行うことができる。
【0059】ここで、図6および図7を用いて、過電圧
保護の効果について説明する。図6は過電圧対策前のモ
ータ駆動装置の出力波形を示す図であり、モータコイル
を矩形波の電流で駆動している時の各相の出力電圧波形
はU相、V相、W相で電気角120度ずつずれており、
電流の切り替わり点で逆起電力パルスが発生し、そのレ
ベルはVaに達している。この逆起電力パルスVaのレ
ベルは、上側と下側の両方のスイッチング素子がオフす
ると電源電圧Vccの3〜4倍の電圧になる。下側スイ
ッチング素子をオフさせるとともに上側スイッチング素
子をオンさせて出力をハイレベルにする際に発生する逆
起電力パルスは、そのレベルが電源電圧Vccに達する
までは、上側スイッチング素子のオン動作によってエネ
ルギーがある程度放電されることから、この時の逆起電
力パルスのレベルは電源電圧Vccの約2倍程度にな
る。
【0060】図7は、過電圧対策後のモータ駆動装置の
出力電圧波形を示す図であり、定電圧素子と下側スイッ
チング素子とによるクランプ動作によって、逆起電力パ
ルスをVsのレベルに制限している。この時、クランプ
レベルVsがスイッチング素子(Q8,Q10,Q1
2)の耐圧レベル以下になるように、定電圧素子(18
〜20)の降伏電圧を設定すればよい。この降伏電圧の
設定は、直列接続する素子の個数や、通常のシリコンダ
イオードおよびツェナーダイオードの組み合わせを適宜
選択すれば任意に実施できる。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のコイル
負荷の駆動装置は、プッシュプル動作でコイル負荷をス
イッチング駆動する時に生じる逆起電力パルスを、定電
圧素子で検出して下側スイッチング素子を導通させるた
め、逆起電力パルスのレベルを制限することができ、こ
れによって下側スイッチング素子を過電圧から保護する
ことができる。
【0062】第2の発明のモータ駆動装置は、不慮の事
故により電源が遮断された時、スピンドルモータが停止
するまでの過渡期に生じる誘起電圧を活用してリトラク
ト動作を行う一方、誘起電圧に含まれる逆起電力パルス
を定電圧素子で検出して下側スイッチング素子を導通す
るため、リトラクト動作時に生じる過電圧のレベルを制
限して下側スイッチング素子を保護することができる。
【0063】第3の発明のモータ駆動装置は、貫通電流
が生じることなくスイッチング駆動することができる一
方、リトラクト動作時にはモータコイルで生じる逆起電
力パルスに対する過電圧保護が優先的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコイル負荷の駆動装
置の回路構成図
【図2】本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置
の回路構成図
【図3】本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置
の回路構成図
【図4】従来のコイル負荷駆動装置の回路構成図
【図5】従来のモータ駆動装置の回路構成図
【図6】対策前のモータ駆動装置の出力波形を示す図
【図7】過電圧保護対策後のモータ駆動装置の出力波形
を示す図
【符号の説明】
1〜6 前置駆動回路 7 ボイスコイル 8 電源ライン 9〜14 前置駆動回路 18〜20 定電圧素子 22 U相のモータコイル 23 V相のモータコイル 24 W相のモータコイル 51〜54 MOSトランジスタ 55 コイル負荷 56,57 定電圧素子 Q1〜Q13 MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上道 秀嗣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 城越 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H540 AA07 BA06 GG02 5H570 BB02 BB07 BB09 HA08 JJ25 MM03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源端子間に上側スイッチング素子と下
    側スイッチング素子とを直列接続して構成されると共
    に、モータ等のコイル負荷に駆動電流を与えるプッシュ
    プル駆動回路と、前記プッシュプル駆動回路の出力と前
    記下側スイッチング素子の入力との間に接続された定電
    圧素子とを備え、前記プッシュプル駆動回路の出力に逆
    起電力パルスが生じた時に前記定電圧素子を通じて前記
    下側スイッチング素子を導通させて前記出力の電圧を制
    限することを特徴とするコイル負荷の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記定電圧素子をツェナーダイオードま
    たはダイオード直列回路で構成することを特徴とする請
    求項1記載のコイル負荷の駆動装置。
  3. 【請求項3】 自身の電流路と逆並列にダイオードを接
    続した上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子
    と、 電源ラインと接地点との間に前記上側スイッチング素子
    と前記下側スイッチング素子とを直列接続して構成され
    ると共に、複数相のモータコイルに駆動電流を与える複
    数のプッシュプル駆動回路と、 前記複数のプッシュプル駆動回路の出力と、同じ駆動回
    路内に設けられた前記下側スイッチング素子の入力との
    間に接続される定電圧素子と、 前記電源ラインと電源端子との間に接続されたアイソレ
    ート用のスイッチ素子と、 前記電源ライン及び前記接地点からの電源供給によって
    動作するボイスコイル駆動回路とを備え、 前記プッシュプル駆動回路の出力に逆起電力パルスが生
    じた時に前記定電圧素子を通じて前記下側スイッチング
    素子を導通させて前記出力の電圧を制限することを特徴
    とするモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 自身の電流路と逆並列にダイオードを接
    続した上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子
    と、 電源ラインと接地点との間に前記上側スイッチング素子
    と前記下側スイッチング素子とを直列接続して構成され
    ると共に、複数相のモータコイルに駆動電流を与える複
    数のプッシュプル駆動回路と、 前記複数相毎に設けられ前記上側スイッチング素子の入
    力をスイッチング制御する第1種類の前置駆動回路と、 前記複数相毎に設けられ前記下側スイッチング素子の入
    力をスイッチング制御する第2種類の前置駆動回路と、 前記複数のプッシュプル駆動回路の出力と、同じ駆動回
    路内に設けられた前記下側スイッチング素子の入力との
    間に接続される定電圧素子と、 前記各相の下側スイッチング素子毎の入力と接地点との
    間に接続された抵抗器とスイッチ手段との直列回路と、 前記電源ラインと電源端子との間に接続されると共に電
    源オン時には常時導通し電源オフ時にはオフして前記電
    源ラインと前記電源端子との間をアイソレートするスイ
    ッチ素子と、 前記電源ライン及び前記接地点からの電源供給によって
    動作するボイスコイル駆動回路と、 前記スイッチ手段を所定時間オンさせて前記第2種類の
    前置駆動回路の立ち上がり波形を遅らせる手段とを備
    え、 前記プッシュプル駆動回路の出力に逆起電力パルスが生
    じた時に前記定電圧素子を通じて前記下側スイッチング
    素子を導通させて前記出力の電圧を制限することを特徴
    とするモータ駆動装置。
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