JP2003189572A - 集中巻型ブラシ付dcモータ - Google Patents

集中巻型ブラシ付dcモータ

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JP2003189572A
JP2003189572A JP2001377222A JP2001377222A JP2003189572A JP 2003189572 A JP2003189572 A JP 2003189572A JP 2001377222 A JP2001377222 A JP 2001377222A JP 2001377222 A JP2001377222 A JP 2001377222A JP 2003189572 A JP2003189572 A JP 2003189572A
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brushes
commutator
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JP2001377222A
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Susumu Kaneshige
進 兼重
Kenzo Nagasaka
健三 長坂
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極対数、スロット数の関係を整理して、モータ
効率の向上を図ること。 【解決手段】集中巻型ブラシ付DCモータは、N・S極
を一極対とする複数の極対5よりなる界磁石4と、シャ
フト6と、複数のセグメント7aよりなる整流子7と、
電機子8とを含む。電機子8の隣り合うスロット9の間
に巻いたコイル10は集中巻型の巻線11を構成する。
整流子7に、複数のブラシ12が接触可能に設けられ
る。極対5の数(極対数Np)と、スロット9の数(ス
ロット数Ns)とを、[Ns=2×Np+1]又は[N
s=2×Np+2](但し、Npは自然数)の関係を満
たすように設定する。極対数Npを奇数に設定し、相対
向するセグメント7aを互いに導通させ、従来は相対向
する一対をなすブラシ12の一方を省略すると共に、相
対向するコイル10を互いに逆向きに巻く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集中巻型の巻線
型ロータとブラシを備えた集中巻型ブラシ付DCモータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種機器の駆動源としてDC
モータが広く使用されている。DCモータは、小型で駆
動トルクが大きく、電子回路による速度制御や位置決め
制御が容易であるという優れた特性を備えている。
【0003】ここで、DCモータの基本構造を図12を
参照して説明する。図12と次の説明では、刊行物
(『イラスト・図解/小型モータのすべて』見城尚志+
佐渡友茂著/技術評論社)の中の図3.2とその説明記
載の一部が引用される。
【0004】図12において、DCモータ51は、ステ
ータ52と、ステータ52の中で回転するロータ53と
を備える。ステータ52は、ヨークを兼ねたハウジング
54と、ハウジング54の内側に配置された界磁石55
とを含む。ハウジング54の上下はブラケット56,5
7により塞がれる。界磁石55は、基礎となる磁束を作
る磁石である。ハウジング54は、主として鉄より構成
され、界磁石55とともに磁気回路(磁界)を構成す
る。一方のブラケット56には、端子58に接続された
ブラシ59が設けられる。ロータ53は、シャフト60
と、シャフト60上に設けられたベアリング61、整流
子62及び電機子63とを含む。電機子63には、巻線
64が設けられる。巻線64は、電機子63の複数の鉄
心溝(スロット)65に挿入された各コイルが結線され
ることにより構成される。整流子62には、ブラシ59
が接触して巻線64に電流を流す。巻線64に電流が流
れることにより、電機子63に回転力が発生する。
【0005】ここで、巻線64として、従来より、図1
2に示すように、コイルをたすき状に巻いた「重ね巻型
(分布巻型)」が多く用いられているが、製造工程の簡
素化、小型化及び効率の観点から、隣り合うスロット6
5の間にコイルを巻く「集中巻型」の方が有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な集中巻型ブラシ付DCモータでは、その用途や大きさ
によって、界磁石55を構成するN極・S極の対数(極
対数)やスロット65の数(スロット数)が異なる。
又、巻線64を構成する各コイルの数によって、ブラシ
59の数も異なる。本願出願人は、これらのパラメータ
の関係を検討したところ、モータ効率の向上につながる
有効な関係を見出した。
【0007】そこで、本発明の目的は、これら極対数及
びスロット数等の関係を整理することにより、一層の効
率向上を図ることを可能とした集中巻型ブラシ付DCモ
ータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ステータ及びロータと、
ステータは、N極とS極を一極対とする複数の極対より
なる界磁石を含むことと、ロータは、シャフトと、その
シャフト上に設けられた整流子及び電機子とを含むこと
と、整流子は、複数のセグメントにより構成されること
と、電機子は、複数のスロットを含み、隣り合うスロッ
ト間にコイルを巻いて集中巻型の巻線が設けられること
と、整流子に接触可能に設けられ、シャフトを中心に対
向配置された一対をなす複数組の通電用のブラシとを備
えた集中巻型ブラシ付DCモータにおいて、界磁石の極
対の数(Np)と、スロットの数(Ns)とを、[Ns
=2×Np+1]又は[Ns=2×Np+2](但し、
Npは自然数)の関係を満たす値に設定したことを趣旨
とする。
【0009】上記発明の構成によれば、極対の数(N
p)と、スロットの数(Ns)との関係が適正化され、
相対的に高いモータ効率が得られる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、界磁石の
極対の数(Np)と、スロットの数(Ns)とを、[N
s=2×Np+2](但し、Npは自然数)の関係を満
たす値に設定し、極対の数(Np)を偶数の値に設定
し、整流子のうち相対向するセグメントを互いに導通さ
せると共に、複数組のブラシのうち相対向するブラシの
一方を省略したことを趣旨とする。
【0011】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、ブラシの数が半減する。
【0012】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、界磁石の
極対の数(Np)と、スロットの数(Ns)とを、[N
s=2×Np+2](但し、Npは自然数)の関係を満
たす値に設定し、極対の数(Np)を奇数の値に設定
し、整流子のうち相対向するセグメントを互いに導通さ
せ、複数組のブラシのうち相対向するブラシの一方を省
略すると共に、複数のコイルのうち相対向するコイルを
互いに逆向きに巻いたことを趣旨とする。
【0013】上記発明の構成によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加え、ブラシの数が半減する。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の集中巻型ブラシ付DCモータを具体化した第1の実
施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】本実施の形態の集中巻型ブラシ付DCモー
タにおけるブラシ付DCモータとしての基本構造は、従
来例で説明した図12に示すものと基本的に同じであ
る。図1には、本実施の形態の集中巻型ブラシ付DCモ
ータの構成の主要部を平面図に示す。
【0016】このブラシ付DCモータは、ステータ1及
びロータ2を備える。ステータ1は、ヨークを兼ねたハ
ウジング3と、そのハウジング3の内側に配置された環
状の界磁石4とを含む。界磁石4は、隣り合うN極とS
極を一極対とする複数組の極対5より構成される。
【0017】ロータ2は、シャフト6と、そのシャフト
6上に設けられた整流子7及び電機子8とを含む。電機
子8は、鉄からなる積層板であって、複数の電機子コア
2aと、複数のスロット(鉄心溝)9を含み、隣り合う
スロット9の間にはコイル10が巻かれ、それらコイル
10により集中巻型の巻線11が構成される。
【0018】図1に示すように、整流子7は、複数の扇
形のセグメント7aにより円柱状に構成される。各セグ
メント7aは、スリット7bを介して互いに分離する。
この整流子7の端面には、通電用の複数のブラシ12が
接触可能に設けられる。これらブラシ12は、ハウジン
グ3の端部を覆うブラケット(図示略)に支持される。
【0019】以上が、集中巻形ブラシ付DCモータとし
ての基本構造である。
【0020】ここで、本実施の形態のDCモータは、次
の様なような設定により特徴付けられる。即ち、この実
施の形態のDCモータは、図2に示すように、整流子7
の各セグメント7aと各コイル10との結線方法をスタ
ー結線としている。この実施の形態で、界磁石4の極対
5の数(以下「極対数」と言う。)Npを奇数である
「3」とし、スロット9の数(以下「スロット数」と言
う。)Nsを「8」としている。つまり、[Ns=2×
Np+1]又は[Ns=2×Np+2](但し、Npは
自然数)の関係を満たすように、特に、本実施の形態で
は、[Ns=2×Np+2](但し、Npは自然数)の
関係を満たすように、スロット数Nsと極対数Npとの
関係が設定されている。
【0021】ここで、スロット数Nsと極対数Npを
[Ns=2×Np+1]又は[Ns=2×Np+2]
(但し、Npは自然数)の関係を満たすものとしたの
は、以下の理由による。図4に、極対数Npと、スロッ
ト数Nsと、モータ効率との関係をグラフに示す。この
グラフの3つの曲線は、極対数Npが「2」,「3」,
「4」の場合のスロット数Nsに対するモータ効率(出
力/入力)の関係を示す。これら曲線から、極対数Np
が「2」の場合は、スロット数Nsが「5又は6」で相
対的に効率がよく適正値であることが確かめられた。極
対数Npが「3」の場合は、スロット数Nsが「7又は
8」で相対的に効率がよく適正値であることが確かめら
れた。極対数Npが「4」の場合は、スロット数Nsが
「9又は10」で相対的に効率がよく適正値であること
が確かめられた。
【0022】ここで、図4における各曲線の最大値から
考えると、スロット数Nsの適正値は、上記のものとは
異なると言える。即ち、極対数Npが「2」の場合は、
スロット数Nsが「5又は6」ではなく「4又は5」と
なり、極対数Npが「3」の場合は、スロット数Nsが
「7又は8」ではなく「6又は7」となり、極対数Np
が「4」の場合は、スロット数Nsを「9又は10」で
はなく「8又は9」とすることができる。従って、スロ
ット数Nsと極対数Npとの関係を、[Ns=2×Np
+1]又は[Ns=2×Np+2](但し、Npは自然
数)ではなく、[Ns=2Np]又は[Ns=2Np+
1](但し、Npは自然数)とすることもできる。
【0023】しかし、スロット数Nsと極対数Npとの
関係を[Ns=2Np]又は[Ns=2Np+1](但
し、Npは自然数)とした場合、スロット数Nsが偶数
となる[Ns=2Np]の場合を考えると、一般に、複
数のブラシは極対数Npの半分のピッチで配列され、整
流子のセグメントは、スロット数Nsと同じになること
から、[Ns=2Np]の関係を成立させたとすると、
ブラシとセグメントとが同じピッチでの配列となってし
まう。このため、図5に示すように、各ブラシの接触が
隣のセグメントへ切り替わるときに、隣り合うブラシが
同じセグメントを介して短絡状態となってしまい、大電
流が流れる不具合が生じてしまう。これを回避するため
に、スロット数Nsが偶数となる場合に[Ns=2N
p]の関係より数の大きい[Ns=2Np+2]となる
関係を選択しているのである。スロット数Nsが奇数と
なる場合、即ち[Ns=2Np+1]の関係は、上記短
絡について支障はない。このような理由から、スロット
数Nsと極対数Npの関係を[Ns=2×Np+1]又
は[Ns=2×Np+2](但し、Npは自然数)を満
たすものとしているのである。
【0024】この実施の形態では、図2に示すように、
整流子7のうちシャフト6を中心に相対向するセグメン
ト7aを互いに電気的に導通させている。更に、ブラシ
12については、従来は、図3に示すように、シャフト
6を中心に対向配置された一対をなすものが複数組設け
られるのに対して、この実施の形態では、図2に示すよ
うに、相対向するブラシ12の一方が省略されている。
図3における従来のブラシ12の配置では、相対向する
一対のブラシ12につき、磁気的な極性変化についても
両者は同じものであることから、本実施の形態のように
相対向するセグメント7aを互いに導通させたもので
は、一方のブラシ12を省略しても機能的に支障はな
い。
【0025】加えて、この実施の形態では、複数のコイ
ル10のうち、シャフト6を中心に相対向するコイル1
0が互いに逆向きに巻かれている。
【0026】従って、この実施の形態では、極対数Np
と、スロット数Nsとの関係が適正化され、相対的に高
いモータ効率が得られるようになる。図4のグラフから
明らかなように、極対数Npが「3」の曲線につき、ス
ロット数Nsが「8」のときの効率は「約85%」であ
り、相対的に高い効率が得られることが分かる。このよ
うに、極対数Np、スロット数Ns等の関係を整理する
ことにより、集中巻型ブラシ付DCモータとして相対的
に高いモータ効率を確実に得ることができるようにな
る。
【0027】しかも、この実施の形態では、従来の一般
的な構成に対してブラシ12の数が半減するので、その
分だけ部品点数の低減と、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0028】[第2の実施の形態]次に、本発明の集中
巻型ブラシ付DCモータを具体化した第2の実施の形態
を図面に従って詳細に説明する。
【0029】尚、本実施の形態を含む以下の各実施の形
態において、前記第1の実施の形態と同等の構成につい
ては、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異な
った点を中心に説明する。
【0030】図6は、図2に準ずるものである。この実
施の形態では、3つのブラシ12の配置の点で、第1の
実施の形態と構成が異なるだけである。従って、この実
施の形態の集中巻型ブラシ付DCモータについても、第
1の実施の形態のそれと同様の作用及び効果を得ること
ができる。
【0031】[第3の実施の形態]次に、本発明の集中
巻型ブラシ付DCモータを具体化した第3の実施の形態
を図面に従って詳細に説明する。
【0032】図7は、図2に準ずるものである。この実
施の形態では、整流子7の各セグメント7aと各コイル
10との結線方法をデルタ結線としている点で、第1及
び第2の実施の形態と構成が異なるだけである。従っ
て、この実施の形態の集中巻型ブラシ付DCモータにつ
いても、第1及び第2の実施の形態のそれと同様の作用
及び効果を得ることができる。
【0033】[第4の実施の形態]次に、本発明の集中
巻型ブラシ付DCモータを具体化した第4の実施の形態
を図面に従って詳細に説明する。
【0034】図8は、図2に準ずるものである。この実
施の形態では、整流子7の各セグメント7aと各コイル
10との結線方法をスター結線としている。極対数Np
を偶数である「4」とし、スロット数Nsを「10」と
している。即ち、[Ns=2×Np+2](但し、Np
は自然数)の関係を満たすように、スロット数Nsと極
対数Npとの関係が設定されている。つまり、この実施
の形態では、4組の極対5と、10個のスロット9が設
けられている。
【0035】又、この実施の形態では、図8に示すよう
に、整流子7のうちシャフト6を中心に相対向するセグ
メント7aを互いに電気的に導通させている。更に、ブ
ラシ12については、従来は、図9に示すように、シャ
フト6を中心に対向配置された一対をなすものが複数組
設けられるのに対して、この実施の形態では、図8に示
すように、相対向するブラシ12の一方が省略されてい
る。図9における従来のブラシ12の配置では、相対向
する一対のブラシ12につき、磁気的な極性変化につい
ても両者は同じであることから、本実施の形態のように
相対向するセグメント7aを互いに導通させたもので
は、一方のブラシ12を省略しても機能的に支障はな
い。
【0036】従って、この実施の形態では、極対数Np
と、スロット数Nsとの関係が適正化され、相対的に高
いモータ効率が得られるようになる。図4のグラフから
明らかなように、極対数Npが「4」の曲線につき、ス
ロット数Nsが「10」のときの効率は「約85%」で
あり、相対的に高い効率が得られることが分かる。この
ように、極対数Np、スロット数Ns等の関係を整理す
ることにより、集中巻型ブラシ付DCモータとして相対
的に高いモータ効率を確実に得ることができるのであ
る。
【0037】しかも、この実施の形態では、従来の一般
的な構成に対してブラシ12の数が半減されるので、そ
の分だけ部品点数の低減と、構成を簡略化を図ることが
できる。
【0038】[第5の実施の形態]次に、本発明の集中
巻型ブラシ付DCモータを具体化した第5の実施の形態
を図面に従って詳細に説明する。
【0039】図10は、図8に準ずるものである。この
実施の形態では、4つのブラシ12の配置の点で、第4
の実施の形態と構成が異なるだけである。従って、この
実施の形態の集中巻型ブラシ付DCモータについても、
第4の実施の形態のそれと同様の作用及び効果を得るこ
とができる。
【0040】[第6の実施の形態]次に、本発明の集中
巻型ブラシ付DCモータを具体化した第6の実施の形態
を図面に従って詳細に説明する。
【0041】図11は、図8に準ずるものである。この
実施の形態では、整流子7の各セグメント7aと各コイ
ル10との結線方法をデルタ結線としている点で、第4
及び第5の実施の形態と構成が異なるだけである。 従
って、この実施の形態の集中巻型ブラシ付DCモータに
ついても、第4及び第5の実施の形態のそれと同様の作
用及び効果を得ることができる。
【0042】尚、この発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範
囲で構成の一部を適宜に変更して次のように実施するこ
ともできる。
【0043】(1)前記各実施の形態では、極対数Np
とスロット数Nsとの関係につき、[Ns=2×Np+
2](但し、Npは自然数)の関係を満たすように設定
したが、[Ns=2×Np+1](但し、Npは自然
数)の関係を満たすように設定することもできる。この
場合も、極対数及びスロット数の関係を整理することに
より、集中巻型ブラシ付DCモータとしてのモータ効率
を確実に向上させることができる。
【0044】(2)前記各実施の形態では、極対数Np
とスロット数Nsとの関係につき、[Ns=2×Np+
2](但し、Npは自然数)の関係を満たすように設定
すると共に、整流子7の相対向するセグメント7aを互
いに導通させ、従来は相対向していた一対のブラシ12
の一方を省略するようにした。これに対して、整流子7
の相対向するセグメント7aを互いに導通させ、従来は
相対向していた一対のブラシ12の一方を省略すること
の限定を除くこともできる。この場合も、極対数及びス
ロット数の関係を整理することにより、集中巻型ブラシ
付DCモータとしてのモータ効率を確実に向上させるこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
極対数及びスロット数の関係を整理することにより、集
中巻型ブラシ付DCモータとしてのモータ効率を確実に
向上させることができる。
【0046】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、従来の一般的な構成
に対してブラシの数が半減する分だけ部品点数の低減
と、構成の簡略化を図ることができる。
【0047】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、従来の一般的な構成
に対してブラシの数が半減する分だけ部品点数の低減
と、構成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、集中巻型ブラシ付D
Cモータの主要部を示す平面図である。
【図2】整流子の各セグメントと各コイルとの結線及び
各ブラシの配置の関係を示す平面図である。
【図3】図2と対比される従来の関係を示す平面図であ
る。
【図4】極対数、スロット数及びモータ効率の関係を示
すグラフである。
【図5】ブラシと整流子セグメントとの配列関係を示す
説明図である。
【図6】第2の実施の形態に係り、各セグメントと各コ
イルとの結線及び各ブラシの配置の関係を示す平面図で
ある。
【図7】第3の実施の形態に係り、各セグメントと各コ
イルとの結線及び各ブラシの配置の関係を示す平面図で
ある。
【図8】第4の実施の形態に係り、各セグメントと各コ
イルとの結線及び各ブラシの配置の関係を示す平面図で
ある。
【図9】図8と対比される従来の関係を示す平面図であ
る。
【図10】第5の実施の形態に係り、各セグメントと各
コイルとの結線及び各ブラシの配置の関係を示す平面図
である。
【図11】第6の実施の形態に係り、各セグメントと各
コイルとの結線及び各ブラシの配置の関係を示す平面図
である。
【図12】従来例のブラシ付DCモータの構造を分解し
て示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 ロータ 4 界磁石 5 極対 6 シャフト 7 整流子 7a セグメント 7b スリット 8 電機子 9 スロット 10 コイル 11 巻線 12 ブラシ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB04 BB12 CA02 CA05 CB01 CB03 CB04 CD04 CD21 CE02 5H613 AA03 BB04 BB15 GA11 5H623 AA10 BB07 HH01 JJ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ及びロータと、 前記ステータは、N極とS極を一極対とする複数の極対
    よりなる界磁石を含むことと、 前記ロータは、シャフトと、そのシャフト上に設けられ
    た整流子及び電機子とを含むことと、 前記整流子は、複数のセグメントにより構成されること
    と、 前記電機子は、複数のスロットを含み、隣り合うスロッ
    ト間にコイルを巻いて集中巻型の巻線が設けられること
    と、 前記整流子に接触可能に設けられ、前記シャフトを中心
    に対向配置された一対をなす複数組の通電用のブラシと
    を備えた集中巻型ブラシ付DCモータにおいて、 前記界磁石の極対の数(Np)と、前記スロットの数
    (Ns)とを、[Ns=2×Np+1]又は[Ns=2
    ×Np+2](但し、Npは自然数)の関係を満たす値
    に設定したことを特徴とする集中巻型ブラシ付DCモー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記界磁石の極対の数(Np)と、前記
    スロットの数(Ns)とを、[Ns=2×Np+2]
    (但し、Npは自然数)の関係を満たす値に設定し、前
    記極対の数(Np)を偶数の値に設定し、前記整流子の
    うち相対向するセグメントを互いに導通させると共に、
    前記複数組のブラシのうち相対向するブラシの一方を省
    略したことを特徴とする請求項1に記載に集中巻型ブラ
    シ付DCモータ。
  3. 【請求項3】 前記界磁石の極対の数(Np)と、前記
    スロットの数(Ns)とを、[Ns=2×Np+2]
    (但し、Npは自然数)の関係を満たす値に設定し、前
    記極対の数(Np)を奇数の値に設定し、前記整流子の
    うち相対向するセグメントを互いに導通させ、前記複数
    組のブラシのうち相対向するブラシの一方を省略すると
    共に、複数のコイルのうち相対向するコイルを互いに逆
    向きに巻いたことを特徴とする請求項1に記載に集中巻
    型ブラシ付DCモータ。
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