JP2003189148A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2003189148A
JP2003189148A JP2001389795A JP2001389795A JP2003189148A JP 2003189148 A JP2003189148 A JP 2003189148A JP 2001389795 A JP2001389795 A JP 2001389795A JP 2001389795 A JP2001389795 A JP 2001389795A JP 2003189148 A JP2003189148 A JP 2003189148A
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user
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electronic camera
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JP2001389795A
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Makoto Goto
真 後藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザーの認識において誤認識のおそれが少な
い電子カメラを提供すること。 【解決手段】ユーザーの認識情報を取得する認識情報取
得手段10と、ユーザーの認識情報を記憶する認識情報
記憶手段12と、前記認識情報取得手段10により取得
されたユーザーの認識情報と前記認識情報記憶手段12
に記憶された認識情報とを照合する照合手段13とを備
え、該照合手段13における認識情報の一致によりユー
ザーの特定を行うようにした電子カメラであって、前記
照合手段13により認識情報が一致した場合に、新たに
取得されたユーザーの認識情報を記憶する取得情報記憶
手段11と、該取得情報記憶手段11に記憶された認識
情報に対して平均化の学習計算を行う学習計算手段14
とを備え、前記認識情報記憶手段12に記憶された当該
ユーザーの認識情報を、前記学習計算手段14により平
均化の学習計算がされた認識情報に更新する電子カメ
ラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザーを認識す
ることによりユーザーの特定を行うことのできる電子カ
メラに関し、詳しくは、使用回数が多くなるほどユーザ
ーを正しく認識することのできる電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラ等の電子カ
メラにおいて、ユーザー個人の情報を特定する際に、ユ
ーザーの指紋情報や声紋情報等を認識することにより行
う手法が知られている。この場合、カメラ内部に、ユー
ザー個人の上記指紋情報や声紋情報等の認識情報(元情
報)を予め登録しておき、カメラ側では、ユーザーが使
用する度に上記認識情報の取り込みを行い、それにより
取得された認識情報を、予め登録されている上記元情報
と比較することでユーザーの特定を行うようにしてい
る。そして、電子カメラは、かかるユーザーの特定によ
り、そのユーザーの好みの使用モードに自動的に設定を
行うことで、ユーザー毎に容易にカスタマイズされるよ
うになる。
【0003】このような従来のユーザーの認識手法で
は、ユーザー毎の認識情報(元情報)が一度電子カメラ
に登録されると、その後の使用時にはユーザーから取得
された認識情報を常に上記元情報と比較し照合を行うよ
うになっている。しかし、ユーザー個人の認識情報は、
喉の調子、指紋認識する時の指の当て方等、その時々の
ユーザーのコンディションによって毎回異なっており、
これが元情報を登録した時と異なっていると、照合を行
う際に違うユーザーであると判断されて誤認識される場
合が多いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、ユーザーの認識において誤認識のおそれが少ない電
子カメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明は、ユーザーの認識情報を取得す
る認識情報取得手段と、ユーザーの認識情報を記憶する
認識情報記憶手段と、前記認識情報取得手段により取得
されたユーザーの認識情報と前記認識情報記憶手段に記
憶された認識情報とを照合する照合手段とを備え、該照
合手段における認識情報の一致によりユーザーの特定を
行うようにした電子カメラであって、前記照合手段によ
り認識情報が一致した場合に、新たに取得されたユーザ
ーの認識情報を記憶する取得情報記憶手段と、該取得情
報記憶手段に記憶された認識情報に対して平均化の学習
計算を行う学習計算手段とを備え、前記認識情報記憶手
段に記憶された当該ユーザーの認識情報を、前記学習計
算手段により平均化の学習計算がされた認識情報に更新
することを特徴とする電子カメラである。
【0006】上記課題を解決するための請求項2記載の
発明は、前記学習計算手段における平均化の学習計算
は、認識情報である画像を複数ブロックに分割して、分
割したブロック毎の高周波成分を平均化することを特徴
とする請求項1記載の電子カメラである。
【0007】上記課題を解決するための請求項3記載の
発明は、ユーザーの認識情報を取得する認識情報取得手
段と、ユーザーの認識情報を記憶する認識情報記憶手段
と、前記認識情報取得手段により取得されたユーザーの
認識情報と前記認識情報記憶手段に記憶された認識情報
とを照合する照合手段とを備え、該照合手段における認
識情報の一致によりユーザーの特定を行うようにした電
子カメラであって、前記認識情報取得手段は、ユーザー
の複数種の認識情報を取得する手段を備え、前記照合手
段は、取得された複数種の認識情報のうちで、前記取得
情報記憶手段に記憶された当該ユーザーの複数回分の認
識情報のばらつきの少ない認識情報に対応する認識情報
を優先して選択し、照合を行うことを特徴とする電子カ
メラである。
【0008】上記課題を解決するための請求項4記載の
発明は、照合手段により自動的に照合できない場合、警
告を発する警告手段を有することを特徴とする請求項
1、2又は3記載の電子カメラである。
【0009】上記課題を解決するための請求項5記載の
発明は、認識情報は、ユーザーの指紋情報、眼球情報、
声紋情報、顔情報の少なくともいずれか1種であること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子カメ
ラである。
【0010】上記課題を解決するための請求項6記載の
発明は、前記認識情報取得手段は、レリーズスイッチの
押下操作がされると、指紋情報を取得することを特徴と
する請求項1〜5のいずれかに記載の電子カメラであ
る。
【0011】上記課題を解決するための請求項7記載の
発明は、前記認識情報取得手段は、レリーズスイッチの
押下操作がされると、眼球情報を取得することを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載の電子カメラであ
る。
【0012】上記課題を解決するための請求項8記載の
発明は、前記認識情報取得手段は、ユーザーがファイン
ダー近傍に目を近づけたことを検出する手段を有し、該
検出する手段によりユーザーがファインダーに目を近づ
けたと検出されると、眼球情報を取得することを特徴と
する請求項1〜7のいずれかに記載の電子カメラであ
る。
【0013】上記課題を解決するための請求項9記載の
発明は、ユーザー毎の認識情報それぞれに関連付けられ
たカメラ設定の設定情報が登録されている設定登録手段
を有し、前記照合手段により、該設定登録手段に登録さ
れているユーザーであるにも関わらず登録されているユ
ーザーでないと照合された場合、強制的に登録されてい
るユーザーであると照合を修正する修正手段を有するこ
とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子カ
メラである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は電子カメラの内部構
成の概略を示すブロック図である。
【0015】撮影レンズ1から取りこまれた被写体像
は、撮像手段としてのCCD等からなる撮像素子2の撮
像面に結像される。撮像素子2は、結像された被写体像
を画素単位で光量に応じた信号電荷に光電変換し、電気
信号としてA/D変換部3に出力する。
【0016】A/D変換部3では、撮像素子2から出力
された電気信号をデジタル画像データに変換し、画像デ
ータを画像処理部4へ出力する。画像処理部4ではデジ
タルの画像データに対して所定の画像処理を施した後、
画像データ記憶手段としての画像記憶部5内に格納す
る。また、撮影された画像データは、カメラに設けられ
るモニタ6に表示される。
【0017】なお、これらの一連の処理動作は、CPU
7の制御により行われる。
【0018】図中、8は認識情報を記憶するためのメモ
リである。ここでは、簡単のためにメモリ8を1つのメ
モリとして表現したが、後述する認識情報記憶手段及び
取得情報記憶手段としてそれぞれに別のメモリを用いる
ことが好ましい。このとき、認識情報記憶手段として用
いられるメモリは不揮発性のメモリであり、取得情報記
憶手段として用いられるメモリは揮発性のメモリである
ことが好ましい。
【0019】まず、本発明の電子カメラの第1の形態に
ついて詳細に説明する。
【0020】図2は本発明の電子カメラの第1の形態を
説明するためのブロック図である。
【0021】図2において、本発明の第1の形態の電子
カメラは、認識情報取得手段10と、取得情報記憶手段
11と、認識情報記憶手段12と、照合手段13と、学
習計算手段14とを有することを特徴とする。
【0022】認識情報取得手段10は、照合手段13に
おいて照合を行うためにユーザーの認識情報を新たに取
得する。この認識情報としては、ユーザーを特定するこ
とができるものであれば如何なるものを用いるようにし
てもよいが、特に、確実にユーザーの識別が可能であ
り、パスワード等のようにユーザーが情報を記憶してお
く必要もないことから、ユーザーの指紋情報、眼球情
報、声紋情報、顔情報の少なくとも1種を用いることが
好ましい。眼球情報としては、目の網膜パターン、虹彩
パターンが挙げられる。
【0023】ここで、ユーザーから認識情報を取得する
ための認識情報取得手段10について説明する。
【0024】図3は、ユーザーの認識情報を取得するた
めの認識情報取得手段10として、指紋情報を取得する
ための手段の一例を示している。ここではカメラ本体1
00の上面にレリーズスイッチ101が設けられており
(図3(a))、このレリーズスイッチ101の上面
に、ユーザーの人差し指の指紋を検出するための指紋検
出部101aを備えている(図3(b))。
【0025】従って、ユーザーがこの指紋検出部101
aに、通常のレリーズスイッチ101の押下操作時と同
様に人差し指を当てて、レリーズスイッチ101を押下
操作すると、指紋情報の取得が行われる。これにより取
得された指紋情報は、デジタルデータ化されてCPU7
に取り込まれる。取り込まれた指紋情報は、新規に登録
されるユーザーの場合は、認識情報記憶手段12に記憶
されて元情報とされ、また、登録済みのユーザーの場合
は、取得情報記憶手段11に記憶された後、照合手段に
おいて認識情報記憶手段12に記憶されている指紋情報
との比較、照合を行う。
【0026】図4は、ユーザーの認識情報として眼球情
報を取得するための手段の一例を示している。以下に説
明する認識情報の取得は、例えば図示しないモードスイ
ッチを、認識情報取得モードに切り替えることにより行
う。
【0027】ユーザーの眼球情報を認識情報として取得
するための認識情報取得手段としては、ユーザーの眼球
情報を撮像するための撮像手段を用いることが好まし
い。この撮像手段にはCCD等の撮像素子を用いること
ができる。この撮像手段としては、カメラ撮影時に被写
体像を撮像するための撮像素子2を兼用すれば、認識情
報取得のための専用の撮像手段を格別設ける必要もな
く、部品点数を殊更増加させることもないために更に好
ましい。
【0028】カメラ本体100の前面側(図示左側)に
は、被写体像を取り込むための撮影レンズ1が配置され
ており、カメラ本体100内の撮像素子2の撮像面に被
写体像を結像させる。一方、カメラ本体100の上方に
は光学式ファインダー102が配置されており、ユーザ
ーがカメラ本体100の背面側(図示右側)に配置され
たファインダー接眼部103から覗くことにより、撮影
範囲の確認を行うことができるようになっている。
【0029】光学式ファインダー102内には、その光
路上に、被写体側の光は通過するが、その反対側からの
光は反射するようにハーフミラー104が介設されると
共に、レンズ1と撮像素子2との間には、レンズ1側か
らの光は通過するが、その反対側からの光は反射するよ
うにハーフミラー105が介設されている。一方のハー
フミラー104は、その反射光が他方のハーフミラー1
05の反射面に向けて反射されるように配置されてお
り、他方のハーフミラー105は、上記ハーフミラー1
03からの反射光を撮像素子2の撮像面に向けて反射す
るように配置されている。
【0030】このため、ファインダー接眼部103側か
らの光は、ハーフミラー104の反射面により反射さ
れ、次いでハーフミラー105の反射面により反射さ
れ、撮像素子2の撮像面に入射する。従って、ユーザー
がファインダー接眼部103を覗くと、光学式ファイン
ダー102からの光がユーザーの目に照射され、その画
像がハーフミラー104及び105を介して撮像素子2
の撮像面に投影される。
【0031】この状態で通常の撮影と同様にレリーズス
イッチを押下操作すると、撮像素子2によってユーザー
の目が撮像される。また、ユーザーの目の撮像は、レリ
ーズスイッチの押下操作により行われるものに限らず、
光学式ファインダー102内若しくはファインダー接眼
部103近傍に、ユーザーが目を近づけたことを検出す
る手段(図示せず)を設けておき、ユーザーがファイン
ダー接眼部103に目を近づけたときに自動的に撮像さ
れるようにしてもよい。
【0032】なお、この眼球の撮像時には、レンズ1を
介して外部の被写体からの光が撮像素子2に入射しない
ようにするため、図示しないが、レンズ2の前面にカバ
ーやシャッタ等の適宜の遮蔽手段によって光を遮断して
おくようにする。また、夜間等のためにユーザーの目の
画像が撮像素子2に鮮明に投影されない場合には、光学
式ファインダー102内にユーザーの目に向けて光を照
射するLED等の照明手段を設けるようにしてもよい。
【0033】更に、通常の撮影時に、ファインダー接眼
部103を覗いているユーザーの目がハーフミラー10
4及び105を介して被写体像と一緒に撮像されてしま
うことを防止するため、例えばハーフミラー104と1
05の間に、光路を遮断するためのシャッタ等を挿脱可
能に設けておき、通常撮影時にはそのシャッタ等を挿入
するようにしたり、ハーフミラー104及び105のい
ずれか又は両方を跳ね上げ式に構成しておき、通常撮影
時にそれらを跳ね上げることにより、ユーザーの目の像
が撮像素子2に至らないようにしておくことが好まし
い。後者の場合には、ハーフミラーに代えて通常のミラ
ーを用いるようにしてもよい。
【0034】このようにして撮像されたユーザーの目の
画像(網膜パターン、虹彩パターン等)は、A/D変換
部3によりデジタル画像データに変換され、次いで画像
処理部4を経て所定の画像処理が施された後、ユーザー
の眼球情報としての認識情報として取得される。取り込
まれた眼球情報は、新規に登録されるユーザーの場合
は、認識情報記憶手段12に記憶されて元情報とされ、
また、登録済みのユーザーの場合は、取得情報記憶手段
11に記憶された後、照合手段において認識情報記憶手
段12に記憶されている眼球情報との比較、照合を行
う。
【0035】次に、ユーザーの認識情報として声紋情報
を取得するための認識情報取得手段として、図3(a)
に示すように、カメラ本体100の上面にユーザーの声
紋情報を取得するためのマイク106が設けられてい
る。従って、ユーザーがこのマイク106から声を入力
し、これをデジタルデータ化することで、ユーザーの声
紋情報を認識情報として取得することができる。取り込
まれた声紋情報は、新規に登録されるユーザーの場合
は、認識情報記憶手段12に記憶されて照合の際の判断
の基となる認識情報とされ、また、登録済みのユーザー
の場合は、取得情報記憶手段11に記憶された後、照合
手段において認識情報記憶手段12に記憶されている声
紋情報との比較、照合を行う。
【0036】更に、ユーザーの認識情報として顔情報を
取得する場合には、撮影レンズ1を通してユーザー自ら
の顔の撮影を行い、これをデジタルデータ化すること
で、ユーザーの顔情報を認識情報として取得することが
できる。取り込まれた顔情報は、新規に登録されるユー
ザーの場合は、認識情報記憶手段12に記憶されて元情
報とされ、また、登録済みのユーザーの場合は、取得情
報記憶手段11に記憶された後、照合手段において認識
情報記憶手段12に記憶されている顔情報との比較、照
合を行う。
【0037】取得情報記憶手段11は、認識情報取得手
段10で取得したユーザーの認識情報を一時的に記憶す
る。かかる取得情報記憶手段11としては、メモリ8が
用いられ、揮発性のメモリを用いることが好ましい。
【0038】認識情報記憶手段12は、本カメラを使用
する者(ユーザー)を個々に特定するための認識情報が
予め登録され記憶されている。かかる認識情報記憶手段
12としては、メモリ8を用いることができ、電源をO
N/OFFしてもその記憶内容が失われない不揮発メモ
リを用いることが好ましい。認識情報記憶手段12に記
憶された認識情報は後述する照合手段13による照合の
際に比較照合の基となるからである。
【0039】照合手段13は、認識情報取得手段10に
おいて取得された認識情報(以後、基準となる認識情報
との区別のために「取得認識情報」ともいう。)と、認
識情報記憶手段12に記憶された照合の基準となる認識
情報(以後、取得認識情報との区別のために「基準認識
情報」ともいう。)とを照合し、両認識情報の一致を判
断する。照合手段13における照合は、従来の各種の照
合の方法を用いることができるが、例えば、予め一致と
みなす基準点を同一点及び相違点について決めておき、
基準認識情報と取得認識情報との同一点、相違点の数を
算出して、基準点に至るかどうかを判断することによ
り、照合を行う方法が考えられる。
【0040】照合手段13による処理は、認識情報取得
手段10により取得されたユーザーの認識情報と前記認
識情報記憶手段12に記憶された認識情報とを照合す
る。照合の結果、両認識情報が一致した場合は、新たに
取得されたユーザーの認識情報を取得情報記憶手段10
に記憶する。かかる照合手段により自動的に照合できな
い場合、警告を発する警告手段を有することが好まし
い。警告手段は、例えば音声、振動、発光、表示等を用
いることができるが、特に限定されない。
【0041】学習計算手段14は、基準認識情報と取得
認識情報とに基づいて平均化の学習計算を行う。かかる
学習計算手段14による学習計算は、CPU7による制
御により行われる。
【0042】図5及び図6は学習計算手段14による学
習計算の処理を示す図である。
【0043】学習計算手段14による平均化の学習計算
の処理は、取得認識情報と、基準認識情報について図5
に示すように複数のブロックに分割した後、ブロック毎
に高周波成分の値を得て、得られた取得認識情報の高周
波成分と基準認識情報の高周波成分の値を各ブロック毎
に平均化することにより図6に示すような更新用基準認
識情報を得る。尚、図5に示す例では、認識情報を4つ
のブロックに分割して、各ブロックについての高周波成
分の値を算出しているが、分割するブロック数は特に限
定されない。
【0044】上記のようにして得られた更新用認識情報
を、次回の照合からの基準認識情報とするように、認識
情報記憶手段12の基準認識情報を更新する。
【0045】一般に、ユーザーの指紋情報、眼球情報、
声紋情報、顔情報等を用いて認識情報とする場合、その
認識情報を取得する際の、指の当て方、目の充血の具
合、喉の調子、顔色や化粧の違い等によって毎回微妙に
異なる情報が取得されてしまい、同一ユーザーであって
も異なるユーザーであると認識されてしまうおそれがあ
る。
【0046】また、画像の高周波成分は、画像の細かい
特徴部分を示すものであり、認識情報の高周波成分をも
って平均化の学習計算を行うことによって、ユーザーの
微妙な変化を毎回学習することができるので、ユーザー
の微妙な変化を含んだ認識情報を基準認識情報として採
用することができる。
【0047】即ち、学習計算手段14による平均化の学
習計算によると、認識情報記憶手段12に記憶されてい
る当該ユーザーの認識情報は、この学習計算手段14に
よって平均化された認識情報に更新され、この平均化さ
れた認識情報を新たに照合手段13により照合する際の
基準認識情報とされるので、使用回数を重ねる毎に正確
なユーザーの認識が可能となる。
【0048】この学習計算手段14における平均化の学
習計算は、取得情報記憶手段10にユーザーの新たな認
識情報が記憶される度に実行するようにしてもよいし、
複数回、例えば5回の使用によりユーザーから5回分の
認識情報が取得された場合に実行するようにしてもよ
い。
【0049】次に、本発明の電子カメラの第2の形態に
ついて以下詳細に説明する。
【0050】図7は本発明の電子カメラの第2の形態を
説明するためのブロック図であり、図8は、第1のテー
ブルの一例を示す図であり、図9は、第2のテーブルの
一例を示す図である。
【0051】図7において、特に説明のないかぎり、図
2と同一符号は同一構成を示すものとして、その説明は
省略する。
【0052】本実施の形態における認識情報取得手段1
0は、1回の認識において1人のユーザーについて複数
種の認識情報を取得する。
【0053】15は選択手段であり、図8、9に示すよ
うな第1のテーブル、第2のテーブルを有している。図
8の第1のテーブルは、相違割合を点数化するためのテ
ーブルであり、照合手段13において照合された結果得
られた基準識別情報に対する取得識別情報の相違割合と
得点を対応づけたテーブルである。図9の第2のテーブ
ルは、各ユーザー毎に設けられるものであり、当該ユー
ザーの各識別情報について図8に基づいて算出された各
回の得点を識別情報毎に合計して、識別回数で割ること
により、当該ユーザーの各識別情報についてばらつき度
合いを算出したテーブルである。
【0054】選択手段15は、認識情報取得手段10で
取得され取得情報記憶手段11に記憶された複数種の認
識情報のうちで、図9に示すテーブルにおいて、合計得
点が最も少ないものを最もばらつきが少ない認識情報と
して、該認識情報と同種類の認識情報を優先して選択
し、照合手段13における照合に用いる取得認識情報と
する。かかる選択手段15のかかるテーブルの記憶はメ
モリ8により行われ、選択処理は、主にCPU7によっ
て行われる。選択手段のテーブルを記憶するメモリ8と
しては不揮発性のメモリを用いることが好ましい。
【0055】例えば、図9に示す例では、4回目の識別
によるばらつき度合いを算出している。識別情報である
眼球情報及び声紋情報について照合手段13で算出され
た相違割合は4回目ではそれぞれ14%と2%である。
図8のテーブルから対応する得点を算出すると2点と0
点である。4回目までの得点を合計すると眼球情報及び
声紋情報についてそれぞれ5点と8点である。さらに、
識別回数が4回であるのでこの得点を識別回数の4で割
ると、眼球情報のばらつき度合いが5/4点であり、声
紋情報のばらつき度合いが2点であることが算出され、
その値が図9のばらつき度合いの欄に示されている。
【0056】こうしてばらつき度合いが算出された後、
4回目の識別においては眼球情報のばらつき度合いを示
す得点が5/4点であり、声紋情報のばらつき度合いを
示す得点の2点よりも少ないので、5回目の識別におい
ては、照合手段13における照合の対象としては、眼球
情報を優先して選択する。
【0057】このように指紋情報、声紋情報、眼球情報
等の複数の認識情報を認識する場合は、識別情報取得手
段10で取得した複数種の識別情報のうちでばらつき度
合いの少ないものが選択され、優先的に照合されるの
で、ユーザーの誤認識が少ないものとなる。例えば、認
識するセンサーに対しての指の握り具合にばらつきがあ
り、各回に認識される指面が異なる場合には、その情報
はばらつきが多い情報として、他の声紋情報を重視した
判別を行ったり、網膜パターン(眼球情報)を重視した
りと、個人個人の癖がある場合にも正確な認識手段を提
供することができる。
【0058】また、本発明の電子カメラは、ユーザー毎
の認識情報それぞれに関連付けられたカメラ設定を登録
する設定登録手段を有していることが好ましい。この設
定登録手段に登録されるカメラ設定としては、カメラの
撮影モード、例えば、画像解像度、画像サイズ、ストロ
ボON/OFF/AUTO、光源設定、撮影時LCDモ
ニタON/OFF、言語設定、撮影モード設定(オー
ト、夜景、遠景、マクロ等)、セルフタイマ時間、オー
トシャットオフ設定、ビープ音ON/OFF等であり、
ユーザーが撮影時によく使うモードがユーザー毎に予め
設定登録されている。
【0059】この設定登録手段の構成の概念図を図10
に示す。設定登録手段には、ユーザー毎の認識情報それ
ぞれに関連付けられたカメラ設定の設定情報が格納され
ている。このカメラ設定の設定情報は、適宜の手段によ
りユーザーが設定項目を予め登録しておくようにしても
よいし、カメラ自体に学習機能を持たせるようにし、認
識情報により特定されたユーザー毎に使用時の設定を学
習して自動的に記憶するようにしてもよい。
【0060】かかる設定登録手段を設けた場合、図示し
ない修正手段を有することが好ましい。修正手段とは、
前記照合手段により、該設定登録手段に登録されている
ユーザーであるにも関わらず登録されているユーザーで
ないと照合された場合、強制的に登録されているユーザ
ーであると照合を修正する。
【0061】ここで、眼球情報を用いて認識情報とする
場合を例に挙げて、本発明の修正手段について説明す
る。
【0062】図11は本発明の電子カメラにおいてカメ
ラ設定が行われる際の動作を示すフロー図であり、図1
2はカメラ設定の際のモニタ表示の一例を示す図であ
り、図13はカメラ設定の際のモニタ表示の他の一例を
示す図である。
【0063】本発明の電子カメラは、カメラ電源をON
すると、図11に示すようなプログラムが起動する。ま
ず、図12に示すように、「網膜照合を行ってくださ
い。」とのメッセージ等をモニタ6(図1参照、以下、
図番は図1参照。)に表示することにより、認識情報を
ユーザーに要求する(S1)。この要求に対し、ユーザ
ーにより認識情報が入力されると、認識情報取得手段1
0により認識情報が取得され(S2)、取得された認識
情報は、照合手段により認識情報記憶手段に記憶された
認識情報との照合が行われる(S3)。かかる照合と共
に、設定登録手段に登録されているかが判断される(S
4)。
【0064】S4において、取得した認識情報が設定登
録手段に登録されていると判断された場合は、該当する
登録済みの認識情報に対応する設定に設定制御する(S
5)。
【0065】一方、S4において、設定登録手段に登録
されていないと判断された場合は、修正手段により、図
13に示すように、「新規登録しますか」とのメッセー
ジ等をモニタ6に表示することにより、ユーザーに新規
登録かどうかを判断させる処理を行う(S6)。
【0066】S6においてユーザーにより新規登録であ
ると入力された場合は、ユーザーの登録の入力に基づい
て設定登録手段により新規登録が行われる(S7)。
【0067】一方、S6においてユーザーにより新規登
録ではないと入力された場合は、修正手段により、取得
した認識情報に対して、同一点又は近似点を一番多く有
する登録された認識情報を取得した認識情報として修正
される。
【0068】このような修正手段によると、ユーザーの
認識が正しくできないために、カメラ設定が既に登録さ
れているのにもかかわらず、登録されたカメラ設定に設
定制御されないということがなくなる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザーの認識におい
て誤認識のおそれが少ない電子カメラを提供すること、
及びユーザーの認識が正しくできないために、カメラ設
定が既に登録されているのにもかかわらず、登録された
カメラ設定に設定制御されないおそれが少ない電子カメ
ラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラの内部構成の概略を示すブロック図
【図2】本発明の電子カメラの第1の形態を説明するた
めのブロック図
【図3】認識情報取得手段の一例を示す図
【図4】認識情報取得手段の他の一例を示す図
【図5】学習計算手段による学習計算の処理を説明する
ための図
【図6】学習計算手段による学習計算の処理を説明する
ための図
【図7】本発明の電子カメラの第2の形態を説明するた
めのブロック図
【図8】第1のテーブルの一例を示す図
【図9】第2のテーブルの一例を示す図
【図10】設定登録手段の構成の概念図
【図11】カメラ設定が行われる際の動作を示す図
【図12】カメラ設定の際のモニタ表示の一例を示す図
【図13】カメラ設定の際のモニタ表示の他の一例を示
す図
【符号の説明】
1:撮影レンズ 2:撮像素子 3:A/D変換部 4:画像処理部 5:画像記憶部 6:モニタ 7:CPU 8:メモリ 10:認識情報取得手段 11:取得情報記憶手段 12:認識情報記憶手段 13:照合手段 14:学習計算手段 15:選択手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザーの認識情報を取得する認識情報取
    得手段と、 ユーザーの認識情報を記憶する認識情報記憶手段と、 前記認識情報取得手段により取得されたユーザーの認識
    情報と前記認識情報記憶手段に記憶された認識情報とを
    照合する照合手段とを備え、該照合手段における認識情
    報の一致によりユーザーの特定を行うようにした電子カ
    メラであって、 前記照合手段により認識情報が一致した場合に、新たに
    取得されたユーザーの認識情報を記憶する取得情報記憶
    手段と、 該取得情報記憶手段に記憶された認識情報に対して平均
    化の学習計算を行う学習計算手段とを備え、 前記認識情報記憶手段に記憶された当該ユーザーの認識
    情報を、前記学習計算手段により平均化の学習計算がさ
    れた認識情報に更新することを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】前記学習計算手段における平均化の学習計
    算は、認識情報である画像を複数ブロックに分割して、
    分割したブロック毎の高周波成分を平均化することを特
    徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】ユーザーの認識情報を取得する認識情報取
    得手段と、 ユーザーの認識情報を記憶する認識情報記憶手段と、 前記認識情報取得手段により取得されたユーザーの認識
    情報と前記認識情報記憶手段に記憶された認識情報とを
    照合する照合手段とを備え、該照合手段における認識情
    報の一致によりユーザーの特定を行うようにした電子カ
    メラであって、 前記認識情報取得手段は、ユーザーの複数種の認識情報
    を取得する手段を備え、前記照合手段は、取得された複
    数種の認識情報のうちで、前記取得情報記憶手段に記憶
    された当該ユーザーの複数回分の認識情報のばらつきの
    少ない認識情報に対応する認識情報を優先して選択し、
    照合を行うことを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】照合手段により自動的に照合できない場
    合、警告を発する警告手段を有することを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】認識情報は、ユーザーの指紋情報、眼球情
    報、声紋情報、顔情報の少なくともいずれか1種である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子
    カメラ。
  6. 【請求項6】前記認識情報取得手段は、レリーズスイッ
    チの押下操作がされると、指紋情報を取得することを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】前記認識情報取得手段は、レリーズスイッ
    チの押下操作がされると、眼球情報を取得することを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】前記認識情報取得手段は、ユーザーがファ
    インダー近傍に目を近づけたことを検出する手段を有
    し、該検出する手段によりユーザーがファインダーに目
    を近づけたと検出されると、眼球情報を取得することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子カメ
    ラ。
  9. 【請求項9】ユーザー毎の認識情報それぞれに関連付け
    られたカメラ設定の設定情報が登録されている設定登録
    手段を有し、前記照合手段により、該設定登録手段に登
    録されているユーザーであるにも関わらず登録されてい
    るユーザーでないと照合された場合、強制的に登録され
    ているユーザーであると照合を修正する修正手段を有す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電
    子カメラ。
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