JP2006323611A - 画像撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮影画像における撮影者の著作権を保護するために必要な撮影者の虹彩情報を良好に取得する。
【解決手段】 所定の撮像素子によって被写体像を撮影する画像撮影装置であって、被写体を観察するためのファインダーと、ファインダーを介して被写体を観察する撮影者の眼球画像を取得する眼球画像取得手段と、眼球画像から撮影者の虹彩情報を抽出する虹彩情報抽出手段と、眼球画像取得手段において眼球画像を取得する際の周辺環境の明るさを取得する測光手段と、虹彩情報と測光値とを記憶する記憶手段と、記憶手段に虹彩情報を再登録する場合に、少なくとも、新たに取得された虹彩情報及び記憶手段に記憶されている虹彩情報と、新たに取得された測光値及び記憶手段に記憶されている測光値とのいずれかに基づいて、再登録の可否を判定する判定手段とを備え、記憶手段に記憶されている虹彩情報を、撮影された被写体像の認証情報として利用する。
【選択図】図2
【解決手段】 所定の撮像素子によって被写体像を撮影する画像撮影装置であって、被写体を観察するためのファインダーと、ファインダーを介して被写体を観察する撮影者の眼球画像を取得する眼球画像取得手段と、眼球画像から撮影者の虹彩情報を抽出する虹彩情報抽出手段と、眼球画像取得手段において眼球画像を取得する際の周辺環境の明るさを取得する測光手段と、虹彩情報と測光値とを記憶する記憶手段と、記憶手段に虹彩情報を再登録する場合に、少なくとも、新たに取得された虹彩情報及び記憶手段に記憶されている虹彩情報と、新たに取得された測光値及び記憶手段に記憶されている測光値とのいずれかに基づいて、再登録の可否を判定する判定手段とを備え、記憶手段に記憶されている虹彩情報を、撮影された被写体像の認証情報として利用する。
【選択図】図2
Description
本発明は、被画像撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体に関する。
近年急速に普及しつつある、ディジタルスチルカメラおよびディジタルビデオカメラは、CCDセンサなどの撮像素子によって撮像した画像を、ディジタルフォーマットの画像データに変換してメモリカードなどの記録媒体にディジタル記録する装置である。これらディジタル画像データは、コンピュータによって容易に修正・加工・印刷等ができ、一般家庭でも利用されるに至っている。同時にネットワークの発達、特にインターネットの発達により、不特定多数のユーザー間でディジタル画像データを流通させることも容易となっている。このような背景のもとディジタルスチルカメラおよびディジタルビデオカメラ等の画像撮影装置の必要性は飛躍的に高まりつつある。
一方で、ディジタル画像データの取り扱いに関しては、個人が趣味の範囲で楽しむ撮影程度であれば大きな問題にならないものであっても、業としてディジタル画像の流通を行う者においては問題となる場合もある。即ち、非権利者が容易に複製・配布できてしまうことは、流通業者には看過しがたく、撮影者等の著作権者の権利保護が十分になされていないという問題が生ずる。従って、撮影されたディジタル画像データに対し、著作権を保護するための方策が強く望まれている。
このような目的で「電子透かし(Watermark)」という技術が広く研究されている。この技術はディジタル画像データおよびディジタル音声データ等の対象となるデータ部分に、その目的に応じて人間に知覚されないように、もしくは積極的に知覚されるように、別情報を重ね合わせて埋め込む技術であり、必要に応じて正当な権利や資格を有する利用者のみが、埋め込まれた別情報を取り出せたり、または除去できるようにされている(特許文献1乃至3を参照)。
また、一方でプライバシーやセキュリティ保護等の観点から特定の個人を認証するための技術が広く研究されている。個人を認証する方法として古くから一般的に行われている方法としては、その特定の人物のみが所持しうる鍵やカードや印鑑によって確認を行う方法や、その特定の人物のみが知りうるパスワードや暗証番号の入力によって確認を行う方法などが知られている。これらの方法においては、盗難・偽造・情報漏洩等により、他人がその特定の人物になりすます事が比較的容易であるという根本的な問題を抱えている。
そこで、これらの方法に替えて認証を行うその特定人物の身体的な特徴を用いる、バイオメトリクス個人認証法が注目を集めるようになった。この身体的特徴には、各個人に固有であり、ランダム性を備え、かつ、長時間変化がないことなどが要求されるだけでなく。個人認証を行う装置への展開を考慮して、認証に必要なデータを取得する時間や装置のコスト等の要件も加味される。そこで、現在では指紋・掌紋・虹彩模様・声紋・顔貌を身体的特徴として用いることが広く利用されつつある。
以下、虹彩模様を用いた個人認証の原理(特許文献4を参照。)について、概略を説明する。
虹彩認識においては、人間の虹彩模様が各個人にユニークである性質を利用するわけであるが、具体的には、いわゆる黒目と瞳孔の間に形成される小虹彩輪、虹彩巻縮輪、小窩、皺壁の模様を取得して認識を行う。図13は、被験者がある特定の個人であるかを判断するまでのフローチャートである。
まず照明やフォーカスの制御を行って被験者の眼球画像が取得される(S1301)。眼球像が取得されると、瞼・睫が検出され、さらに図14(a)のように、瞳孔−虹彩の境界21・虹彩の外側境界22が検出され、23のような分析帯と呼ばれる領域に分割されて座標系が設定される(S1302)。
次に分析帯の濃淡変化の抽出を主としたイメージ解析を行い(S1303)、これをもとにコード化を行う(S1304)。コード化によって生成される個人認証コードは、1、0で示されるビットのある一定長の羅列によって表現される。
このようにコード化された個人認証コードを、予め特定の個人から取得されたテンプレート(1310)としての個人認証コードとマッチングを行う(S1305)。つまり、両者の一致度をある評価関数に従って算出し、一定の閾値を超えた場合には両者が同一人物からサンプリングされた個人認証コードであるという判定を行う(S1306)。
ここで、ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラなどの画像撮影装置の多くは、被写体像を観察するためのファインダーを有し、撮影者の眼球と必然的に近接することになる。このことは、虹彩認識処理をこれら画像撮影装置に適用するメリットとなる。そして、目の情報を直接電子透かしとして画像撮影装置により撮影された画像に埋め込む方法も提案されている(特許文献5を参照。)。
また、虹彩撮影装置として照明ユニットの前面にハーフミラーを斜設し、照明ユニットを観察する被験者の眼球像であって、ハーフミラーで反射した被験者の虹彩像を撮影するという構成をとり、撮影された虹彩画像から計算される瞳孔部の直径により、照明ユニットの照明強度を変化させることにより良好な虹彩画像を撮影する方法が提案されている(特許文献6を参照。)。
特開平10−290359号公報
特開平10−150517号公報
特開平8−241403号公報
特表平8−504979号公報
特開2000−196998号公報
特開2000-210271号公報
しかし、従来の画像撮影装置においては、被写体の撮影とほぼ同時に眼球像を取得する作業が必要となる。その上で個人認証のためのコード変換も必要とするならば、デジタルカメラ等のディジタル画像撮影装置において、シーケンス上最も処理の負荷が掛かる被写体像処理のタイミングに眼球像処理の負荷も与えることとなり、全体の処理に膨大な時間が掛かってしまう。そのため、次の撮影が可能となるまで撮影者は待たされることとなり、シャッターチャンスを逃す恐れもある。
また、撮影する度に撮影者の眼球像を取得する場合、取得の瞬間において撮影者が目を閉じてしまったり、睫や髪の毛が掛かってしまったりすることが往々にして起こりうることを考慮すると、必ずしも眼球像が適切に取得できるとは限らない。
これらの問題を考慮すると、撮影者の眼球像は予め撮影とは別のタイミングで取得することが望ましい。そこで本出願人は、撮影者の生体情報を予め取得および登録しておき、該生体情報を被写体撮影画像に記録する画像撮影装置に関して、別途出願済みである(特開2004−23735号公報)。このように構成された画像撮影装置においては、撮影者の生体情報を取得するタイミングを、被写体像を撮影するタイミングと異ならせることができるので、被写体像処理の負荷に影響を与えることがなく、さらに生体情報を予め登録できるので個人認証に不適当な情報しか取得できなかった場合には登録のやり直しが可能であり、確実な生体情報を取得することができる点で有効である。
しかし、取得する生体情報を虹彩情報に限定した場合、虹彩情報登録が撮影者の瞳孔径が大きい状態となる環境下で実行されたときには、相対的に虹彩模様の面積比は小さくなるので、個人認証をおこなう上で不利となる。明るさの異なる環境下における瞳孔径の違いは、図14に示すようになる。ここで、図14(a)が明るい環境下での眼球の様子を示し、図14(b)が暗い環境下での眼球の様子を示している。
即ち、明るい環境下で虹彩情報登録が実行されたときには瞳孔径は小さくなり、相対的に虹彩模様の面積は大きくなるので、分析帯23も幅広くとることができ、虹彩模様を正確に捉えることができる。一方、暗い環境下で虹彩情報登録が実行されると、瞳孔径は大きく、相対的に虹彩模様の面積は小さくなるので、分析帯23の幅は狭くなり、虹彩模様を的確に捉えることが困難になる。
上記特許文献6は、純粋に虹彩を用いた個人認証装置においてこのような問題点を解決するための一手法を提案する文献である。具体的には、被験者の観察面に照明ユニットを配設し、照明強度を上げることにより強制的に被験者の瞳孔径を小さくするものである。しかし、光学式ファインダーを有する画像撮影装置においては、かかる照明ユニットを観察面に配設することは困難である。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、撮影画像における撮影者の著作権を保護するために必要な撮影者の虹彩情報を良好に取得することを可能とすることである。
上記課題を解決するための本発明は、所定の撮像素子によって被写体像を撮影する画像撮影装置であって、被写体を観察するためのファインダーと、前記ファインダーを介して前記被写体を観察する撮影者の眼球画像を取得する眼球画像取得手段と、前記眼球画像から前記撮影者の虹彩情報を抽出する虹彩情報抽出手段と、前記眼球画像取得手段において前記眼球画像を取得する際の周辺環境の明るさを測定して測光値を取得する測光手段と、前記虹彩情報と前記測光値とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に前記虹彩情報を再登録する場合に、少なくとも、新たに取得された虹彩情報及び前記記憶手段に記憶されている虹彩情報と、新たに取得された測光値及び前記記憶手段に記憶されている測光値とのいずれかに基づいて、前記再登録の可否を判定する判定手段とを備え、前記記憶手段に記憶されている虹彩情報を、撮影された被写体像の認証情報として利用することを特徴とする。
本発明によれば、撮影画像における撮影者の著作権を保護するために必要な撮影者の虹彩情報を良好に取得することが可能となる。
以下、添付する図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に対応する画像撮影装置としてのディジタルスチルカメラの正面斜視図である。図1において、102はシャッター釦であり、押下によって撮影開始の信号が発生し、撮像素子によって被写体像の撮影が開始される。103は、電子ダイヤルで、回転してクリックパルスを発生させることによってモードダイヤル106で選択されたモードの中でさらに選択し得る設定値を選択することができる。104は撮影情報表示用液晶であり、シャッター速度、絞り値あるいは設定した撮影モード等を表示させることができる。105は各種設定を行うための設定釦群であり、106は撮影モードを切り替えるためのモードダイヤルである。
図2は、本実施形態に対応する画像撮影装置の断面要部概略図である。図2において、201は撮影レンズ群であり、記載の簡単のために2枚のレンズで示したが、より多くの数のレンズから構成されることが好ましい。202は主ミラーで、ファインダー系による被写体像の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて撮影光路へ斜設、あるいは退去される。203はサブミラーで、主ミラー202を透過した光束を、カメラボディの下方に位置する焦点検出装置205へ向けて反射する。204はシャッターであり、504はCCDあるいはCMOSエリアセンサなどで構成される撮像素子である。
205は、焦点検出用センサであり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDからなるエリアセンサー等から構成され、周知の位相差方式を採用している。この焦点検出用センサ205は、図8に示すように観察画面内213の複数の領域(測距点マーク206a〜206g)を焦点検出可能なように構成されている。
206は、撮影レンズ群201の予定結像面に配置されたピント板、207はファインダー光路変更用のペンタプリズム、208、209は各々被写体像近傍の明るさを測光するための結像レンズと測光センサである。ペンタプリズム207の射出後方には分光器210aを備えた接眼レンズ210が配置され、撮影者によるピント板206の観察に使用される。分光器210aは、例えば可視光を透過し、赤外光を反射するダイクロイックミラーより構成される。211は受光レンズであり、113はCCD等の撮像素子を用いた眼球像取得用センサで、受光レンズ211に関して所定の位置にある撮影者の瞳孔近傍と共役になるように配置されている。撮影者の眼球は、分光器210aによって反射され、受光レンズ211で結像されて、眼球像取得用センサ113上に像を形成し画像化される。
なお、図2において213a及び213bは、撮影者の瞳孔近傍を照明する赤外発光ダイオード(IRED)であるが、本実施形態においては必須の構成要素ではないので、説明を省略する。
図3は、本実施形態に対応する画像撮影装置のハードウェア構成の一例を記載したブロック図である。図3において、カメラ制御用マイクロコントローラ(以下、「MCU」と略記する)500には、眼球像取得用センサ113をはじめ、IRED駆動回路114、焦点検出用センサ205、測光センサ209、信号入力回路501、液晶駆動回路502、LED駆動回路517、シャッタ制御回路518、モータ駆動回路519、レンズ通信回路520等のカメラ制御回路およびセンサが接続されている。
カメラ制御用MCU500内には、カメラ動作を実行するプログラム(下記の図4、5、図10乃至図12に記載のフローチャートに対応する処理プログラムを含む。)を格納したROM、変数を記憶するためのRAM、虹彩情報、視線補正データやその他パラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去・書き込み可能メモリ)が内蔵されている。
眼球像取得用センサ113は、撮影者の眼球を検出し、その電気信号をカメラ制御用MCU500に伝達する。カメラ制御用MCU500は、伝達された電気信号をA/D変換し、その像データを順次RAMに格納していく。
信号入力回路501は、カメラの各種スイッチ群の状態をカメラに伝達する回路であり、前述のシャッター釦102、電子ダイヤル103、設定釦群105、モードダイヤル106の信号もこの回路を介してMCU500に伝達される。液晶駆動回路502は、MCU500からの指示に従って、カメラの外側に配されている撮影情報表示用液晶104に各種情報を表示させるとともに、ファインダー内LCD214の表示を制御することができる。
また、LED駆動回路517は、照明用LED(F−LED)、スーパーインポーズ用LEDをそれぞれ点灯・点滅制御する。IRED駆動回路114は赤外発光ダイオード213を状況に応じて選択的に点灯させる。但し、本実施形態では撮影者の視線方向を検出する必要はないので、IRED駆動回路114は必須の構成要素ではない。シャッター制御回路518は通電すると先幕を走行させるマグネットと、後幕を走行させるマグネットとを制御して、装置内に入射する露光光量を制御する。モーター制御回路519は、主ミラー202及びシャッター204のチャージを行なうモーターを制御している。これらシャッター制御回路518、モーター制御回路519によって一連のカメラのレリーズシーケンスが動作する。
カメラ制御用MCU500はまた、信号線503でディジタルMCU507に接続される。ディジタルMCU507は、カメラ制御用MCU500の指示に従ってディジタル画像の撮影動作を制御する。ディジタルMCU507は、フラッシュメモリ509に予め格納されているプログラムに従って撮影に係わる各種デバイスの制御を行う。シャッター釦102の押下によって撮像素子504上に被写体像が形成される。被写体像の信号はA/D変換器505でA/D変換され、像信号処理IC506で色補間処理やフィルタリング処理を行った後、データバス514を介して、ディジタル画像データとしてDRAM511に一旦格納される。DRAM511に格納されたディジタル画像データは、必要に応じてカラーモニタ508に表示される。
このディジタル画像データは、後述する方法で著作権情報と一体化された後、JPEG−IC510でデータ圧縮され、JPEG画像データとしてメモリカード・インタフェース(以下、I/Fと略する)513を介して着脱可能なメモリカード516に書き込まれる。また、ディジタル画像データ及びJPEG画像データはシリアルI/F512を介して、シリアルバス515にも出力できる。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態に対応する撮影者の虹彩情報を最初に登録する処理の流れを説明する。当該処理は、MCU500内のROMに格納された図4のフローチャートに対応する処理プログラムをMCU500が実行することにより行われるものである。また、この虹彩情報登録処理は、モードダイヤル106が、眼球情報登録モードを表す「REG」ポジションにセットされたことを信号入力回路501を介してMCU500が検知することにより開始される。そこで、まずこの「REG」ポジションについて説明する。
図6は、モードダイヤル106の詳細な構成の一例を示す図である。モードダイヤル106は、ディジタルカメラ本体に印された指標130に、いずれかの表示を合わせることによって、その表示内容に撮影モードが設定される。
例えば106aはカメラを不作動とするロックポジションであり、この表示に設定されると画像撮影装置としてのディジタルカメラはいわゆる電源オフの状態となる。このロックポジションより他のポジションへモードダイヤル106を回転させることによりカメラは動作を始める。106bは、カメラが予め設定した撮影プログラムによって制御される自動撮影モードのポジションを示す。また、106cは使用者が撮影内容を設定できるマニュアル撮影モードで、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、被写体深度優先AE、マニュアル露出の各撮影モードをもっている。そして、106dは、撮影者の眼球情報の登録を行なう眼球情報登録モードとなる「REG」ポジションである。
図4に戻り、撮影者がモードダイヤル106を「REG」ポジションに合わせると、MCU500において、以下の虹彩情報登録処理が開始される。まず、ステップS101において、登録番号の選択を受け付ける。この登録番号とは、撮影者の虹彩情報に与えられる識別番号である。また、登録番号は複数種類存在するので、同一の画像撮影装置を複数の撮影者が利用する場合であっても、各撮影者毎に虹彩情報を登録することが可能となる。したがって、ステップS101では、新規に虹彩情報を登録する撮影者は、未だ他の撮影者の虹彩情報に割り当てられていない登録番号を選択することができる。
ここで、虹彩情報の登録とは、1つのREG番号に1人の撮影者の虹彩情報と虹彩情報を取得したときの周辺環境の明るさ(具体的にはEV値(露光量)等)を一組として、MCU500内のEEPROMに記録することをいう。ただし、REG番号が異なる場合に、別の撮影者の虹彩情報を登録しなければならないものではなく、例えば同一人物であっても、眼鏡使用時、コンタクトレンズ装着時、裸眼時というように、それぞれの状態に応じて番号を変えて登録することも有効である。
ステップS101において、撮影者は、登録番号の選択を例えば本体の電子ダイヤル103の回転によって行うことができる。電子ダイヤル103を時計方向(右回り)に回転させると例えば図7に示すように「REG−1」→「REG−2」→「REG−3」→「REG−4」→「REG−5」と変化し、撮影者は希望する5つの登録番号のいずれかに虹彩情報を記憶させることができる。さらに1クリック回転させると「REG−1」に戻り、サイクリックに登録番号が表示される。また、電子ダイヤル103を反時計方向に回転させた場合は逆順に表示が行われることはいうまでもない。また、以上の表示は、撮影情報表示用液晶104及び/又はファインダー内LCD214においてなされる。
なお、図7では、REG−1乃至REG−3が非点滅表示され、REG−4及びREG−5が点滅表示されている場合を示している。このような表示状態により、REG−1乃至REG−3は、既に所定の撮影者の虹彩情報に割り当てられており、REG−4及びREG−5は、未だいずれの撮影者の虹彩情報にも割り当てられていないことが示される。よって、新たに虹彩情報を登録しようとする撮影者は、点滅表示がなされている登録番号を選択することができる。また、虹彩情報を再登録しようとする撮影者は、非点滅表示の番号を選択することができる。なお、既に虹彩情報に割り当てられている登録番号であっても、割当済みの虹彩情報をクリアして最初の虹彩情報を登録することもできる。
また、登録番号「REG1〜5」のいずれかが表示されている状態でモードダイヤル106を、他の撮影モードに切り換えれば、該登録番号に対応する登録情報を用いて、該他の撮影モードにおける処理がおこなわれることになる。
次に、撮影者がファインダー内を観察する様子について、図8を参照して説明する。図8において206a〜206gは、ピント板206上に記された焦点検出領域である。カメラはこの領域の任意の1領域に対応する空間において焦点の検出が可能であり、選択された1領域を撮影者に知らしめるために、高輝度発光ダイオード215によって発光させる。この任意の1領域が発光されることを以下、「スーパーインポーズ」と呼ぶ。214は、ファインダー内LCDであり、この表示によって、カメラがどのような設定状態にあるのか撮影者は知ることができる。ここでは、登録番号REG−1が選択された状態において、処理が実行されていることが示されている。また、図8において各焦点検出領域の方向性は801に示すようなx方向とy方向として定義される。
図4に戻り、ステップS101において所定の登録番号が選択されると、ステップS102へ移り、撮影者の虹彩情報を取得するルーチンに入る。ステップS101で選択された登録番号はファインダー内LCD214に表示され、同時に中央の焦点検出領域である206aがスーパーインポーズされる。ただし、ここでファインダー内LCD214に表示される登録番号は、図8に示す例とは異なり図7で点滅表示されている番号(REG−4又はREG−5)とする。即ち、これから行われる虹彩情報の登録は、新規の登録処理となる。
中央焦点検出領域206aのスーパーインポーズ状態において、撮影者は該中央焦点検出領域206aを注視している。ステップS103では、この注視状態における撮影者のシャッター釦102の押し下げ操作をカメラ制御用MCUが検知する。シャッタ釦102の押し下げ操作が検知されると、ステップS105において、カメラ制御用MCUにおいて虹彩画像及びEV値が取込まれ、MCU500内のEEPROMに格納される。より具体的には、分光器210aによって反射され受光レンズ211で結像されて眼球像取得用センサ113上に形成した撮影者の虹彩画像が取得される。また、撮影レンズ群201を通過し、主ミラー202で反射し、ペンタプリズム207で屈折されて結像レンズ208で集光された光束を測光する測光センサ209の出力値として、EV値が取り込まれる。取り込まれた虹彩画像は、画像そのものが虹彩情報として保持されてもよいし、或いは従来技術で説明したように個人認証コードにまで処理されて虹彩情報として記録されてもよい。なお、このとき少なくとも瞳孔径を以下のようにして併せて算出しておく。まず、瞳孔と虹彩との境界点21を複数検出し、各境界点を基に円の最小二乗近似を行なうことにより瞳孔領域を算出し、当該算出結果に基づいて瞳孔径も算出することができる。
次に、ステップS105において、撮影者の個人データとして満足できる程度、言い換えれば、同一人判定ができる程度に虹彩情報が良好に取得されているかが判定される。もし、良好に取得されていないと判定されれば(ステップS105において「NO」)、ステップS106において虹彩情報の取得に失敗した旨の通知を撮影者に対して行う。この通知は、例えば電子音の出力によってもよいし、ファインダー内LCD214における所定の表示によってもよい。そして、該通知の後ステップS102に戻る。一方、良好に取得されたと判定されれば(ステップS105において「YES」)、ステップS108に移り、虹彩情報およびEV値の登録が成功した旨の通知を、同様に電子音或いはファインダー内LCD214における表示により行って、虹彩情報の新規登録処理を終了する。
次に、撮影者が虹彩情報を再登録する場合の処理の流れを、図5を参照して説明する。当該処理は、MCU500内のROMに格納された図5のフローチャートに対応する処理プログラムをMCU500が実行することにより行われるものである。
まず、撮影者がおいてモードダイヤル106を「REG」ポジションに合わせると、ステップS301では、登録番号を選択を受け付ける。上記のように、ここでは虹彩情報の再登録処理が行われるので、図7のような表示パターンにおいてはREG−1乃至REG−3のいずれかが選択されることとなる。続くステップS302では、まず、選択を受け付けた登録番号が割り当てられた虹彩情報と共に登録されているEV値をEEPROMから読み出す。更に現時点における測光センサ209に集光される光束のEV値を算出し、両者の値を比較する。即ち、以前に虹彩画像を取得した際の周辺環境の明るさと、現時点における周辺環境の明るさとを比較し、どちらが明るいかを判定する。
もし、現時点におけるEV値の方が小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が暗いことを意味する)には(ステップS302において「NO」)、虹彩情報の取得は行わずにそのまま処理を終了する。一方、以前記録されたEV値のほうが小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が明るいことを意味する)には(ステップS302において「YES」)、虹彩情報を取得すべくステップS303に進む。
ステップS303では、中央の焦点検出領域である206aがスーパーインポーズされる。中央焦点検出領域206aのスーパーインポーズ状態において、撮影者は該中央焦点検出領域206aを注視している。ステップS304では、この注視状態における撮影者のシャッター釦102の押し下げ操作をカメラ制御用MCUが検知する。シャッタ釦102の押し下げ操作が検知されると、ステップS305において、カメラ制御用MCUは、撮影者の虹彩画像および測光センサ209の出力値であるEV値を取り込む。取り込まれた虹彩画像は、画像そのものとして、もしくは従来技術で説明したように個人認証コードにまで処理されて虹彩情報として保持される。
次に、ステップS306において、撮影者の個人データとして満足できる程度、言い換えれば、同一人判定ができる程度に虹彩情報が良好に取得されているかが判定される。もし、良好に取得されていないと判定されれば(ステップS306において「NO」)、ステップS307において虹彩情報の取得に失敗した旨の通知を撮影者に対して行う。この通知は、例えば電子音の出力によってもよいし、ファインダー内LCD214における所定の表示によってもよい。そして、該通知の後ステップS303に戻る。
一方、良好に取得されたと判定されれば(ステップS306において「YES」)、ステップS308に移り、既に登録されている虹彩情報の瞳孔径と、今回取得された虹彩情報の瞳孔径とを比較する。この比較において、今回取得された瞳孔径の方が大きいときと判定される場合には(ステップS308において「NO」)、ステップS309へ移行し、虹彩情報が更新されない旨の通知を、例えば電子音出力や、ファインダー内LCD214における所定の表示により行い、処理を終了する。
一方、今回取得された瞳孔径の方が小さいと判定された場合には(ステップS308において「YES」)、ステップS310へ移行し、虹彩情報を更新した後その旨を、例えば電子音出力や、ファインダー内LCD214における所定の表示により行って撮影者に通知し、2回目以降の虹彩登録である本フローを終了する。
取得された虹彩画像は、公知の撮影シーケンスによって撮影された被写体像に対し、カメラの電源オフの動作指示やREG番号の再選択等に伴って記録される。またその記録方法は、虹彩画像をそのまま電子透かしとして埋め込む、または従来技術で説明したように、虹彩画像を一旦個人認証コードに変換し、その個人認証コードを電子透かしとして埋め込む、または撮影画像を説明するために付加される付帯情報である画像メタデータの一項目として個人認証コードを書き込むなどが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、光学式ファインダーを具備する画像撮影装置においては、強制的に瞳孔を調整するための照明装置を必要とすることなく、個人認証に適した虹彩部の面積の大きな虹彩画像を取得でき、虹彩情報を順次更新できる。更に、虹彩情報登録の作業は撮影時とは異なるタイミングにおいて行われるので、撮影シーケンス上もっとも負荷がかかる撮影画像処理中に、さらに虹彩画像の処理も負担させるということがない。
また、本実施形態に対応する画像撮影装置には通常外界の明るさを計測する測光センサが搭載されているが、この出力値を用いて虹彩情報の更新を実行するかどうかの判断をおこなうことができる。よって、別個のセンサ等を必要とすることもなく、また、実際に虹彩情報を取得する前に判断を行うので、処理上の高速化も期待できる。更に、本実施形態において虹彩情報を再登録する場合には、新たに取得された虹彩情報の瞳孔径と、既に取得されている虹彩情報の瞳孔径とを比較して、比較結果に応じて更新の可否を決定するので、個人認証に適した虹彩部の面積の大きな虹彩画像を取得でき、より精度の高い虹彩情報にのみ更新していくことが可能となる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る画像撮影装置の構成は、第1の実施形態に係る画像撮影装置に対し、撮影者の視線方向を検出する視線入力機能を付加したものであるので、これに関わる部分について詳細に説明する。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る画像撮影装置の構成は、第1の実施形態に係る画像撮影装置に対し、撮影者の視線方向を検出する視線入力機能を付加したものであるので、これに関わる部分について詳細に説明する。
本実施形態に係るディジタルスチルカメラの正面斜視図は、先に説明した図1の正面斜視図と同等である。図2における断面要部外略図について、本実施形態においては眼球回転角を算出するために必要なプルキニエ像を得るために、撮影者の瞳孔近傍を照明する赤外発光ダイオード(IRED)213a、213bを備える。また図3に関しては、この赤外発光ダイオード213a、213bを駆動するためのIRED駆動回路114が加わる。
次に、本実施形態における視線入力機能の視線検出について説明する。従来より使用者が観察空間の、どの方向を注視しているかを検出する、いわゆる視線検出装置が種々提供されている。例えば、特開平2−264632号公報においては、使用者の眼球に赤外光を照射し、眼球角膜からの反射光による角膜反射像と瞳孔の結像位置とを利用して使用者の眼球光軸を求める視線検出装置が開示されている。
しかし、実際には眼球光軸と使用者の認識方向である視線とはずれがあり、特開平4−242630号公報においては、使用者の視線の個人差を補正する為の視線補正データを取得する機能であるキャリブレーションを行って、より正確な視線検出が可能な視線検出装置が提案されている。具体的には、あらかじめ座標値がわかっている点を使用者に注視してもらい、算出された眼球光軸より求められる座標値との差から、使用者に固有の補正値を求める。一般的に人間の眼球は、左右方向と上下方向で眼球光軸と視線のずれ量が異なるため、左右方向の2点および上下方向の2点をそれぞれ使用者に注視してもらい、両軸の視線補正データを取得し、正確な視線方向を算出するようにしている。
さらに、実際には図9に示すように、同一注視点を観察していても周囲の明るさの変化に対応して使用者の瞳孔径は変化し(図9(a))、瞳孔径の変化に応じて算出される座標値も変化してしまう(図9(b))。そこで、同一注視点を観察している以上、周囲の明るさの変化によらず同一座標が算出されるように、回転角算出に際し、瞳孔径変化を考慮した補正値を用いることが特開平6−034874号公報に明らかにされている。すなわち、キャリブレーション動作を周辺の明るさの異なる環境下で複数回繰り返すことにより、補正値を瞳孔径の関数として求め、より正確に使用者の観察画面上における注視点が同定できるようにしている。
次に、図10を参照して、本実施形態に対応する画像撮影装置において撮影者の眼球情報を新規に登録する処理の流れを説明する。当該処理は、MCU500内のROMに格納された図10のフローチャートに対応する処理プログラムをMCU500が実行することにより行われるものである。本実施形態において眼球情報の登録とは、撮影者の虹彩情報とこれを取得したときの周辺環境の明るさ(具体的にはEV値等)と視線補正データを一組として登録することをいう。
この眼球情報登録処理は、モードダイヤル106が「REG」ポジションに合わせられることに応じて開始される。この「REG」ポジションは、第1の実施形態において図6および図7を参照して説明したものと同等である。但し、本実施形態においては、虹彩情報及びこれを取得したときの周辺環境の明るさに加え、虹彩情報と同様に撮影者毎に固有である視線補正データをまとめて個人識別情報として記憶するものである。
モードダイヤル106が「REG」ポジションに合わされると、ステップS1001において、登録番号の選択を受け付ける。この登録番号とは、撮影者の眼球情報に与えられる識別番号である。また、登録番号は複数種類存在するので、同一の画像撮影装置を複数の撮影者が利用する場合であっても、各撮影者毎に眼球情報を登録することが可能となる。したがって、ステップS1001では、新規に眼球情報を登録する撮影者は、未だ他の撮影者の虹彩情報に割り当てられていない登録番号を選択することができる。
登録番号の選択手法は第1の実施形態の場合と同様であるが、非点滅表示の番号を選択する場合は、2回目以降の眼球情報登録として、学習効果を加味した視線補正係数の登録を行うことができる。また、視線補正係数を登録する場合、眼鏡使用時、コンタクトレンズ装着時、裸眼時といった撮影者の状態に応じて視線補正係数は大きく影響を受ける。従って、同一の撮影者であっても撮影時の状態に応じて番号を変えて眼球情報を登録しておくことは有効である。
なお、ファインダー内を観察した場合の表示状態についても、第1の実施形態の図8に示す状態と同様である。
図10に戻り、ステップS1001において登録番号の選択を受け付けると、ステップS1002へ移り、撮影者の虹彩情報を取得するルーチンに入る。ステップS1002では、ステップS1001で選択された登録番号がファインダー内LCD214に表示され、同時に中央の焦点検出領域である206aがスーパーインポーズされる。ただし、ここでファインダー内LCD214に表示される登録番号は、図8に示す例とは異なり図7で点滅表示されている番号(REG−4又はREG−5)とする。即ち、これから行われる登録は新規の登録処理となる。
中央焦点検出領域206aのスーパーインポーズ状態において、撮影者は該中央焦点検出領域206aを注視している。ステップS1003では、この注視状態における撮影者のシャッター釦102の押し下げ操作をカメラ制御用MCUが検知する。シャッタ釦102の押し下げ操作が検知されると、ステップS1004において、カメラ制御用MCUにおいて虹彩画像及びEV値の取込が行われる。より具体的には、分光器210aによって反射され受光レンズ211で結像されて眼球像取得用センサ113上に形成した撮影者の虹彩画像が取得される。また、撮影レンズ群201を通過し、主ミラー202で反射し、ペンタプリズム207で屈折されて結像レンズ208で集光された光束を測光する測光センサ209の出力値として、EV値が取り込まれる。取り込まれた虹彩画像は、画像そのものとして保持されてもよいし、或いは従来技術で説明したように個人認証コードにまで処理されて虹彩情報として記録されてもよい。また、このとき少なくとも瞳孔径が併せて算出される。
次に、ステップS1005において、撮影者の個人データとして満足できる程度、言い換えれば、同一人判定ができる程度に虹彩情報が良好に取得されているかが判定される。もし、良好に取得されていないと判定されれば(ステップS1005において「NO」)、ステップS1006において虹彩情報の取得に失敗した旨の通知を撮影者に対して行う。この通知は、例えば電子音の出力によってもよいし、ファインダー内LCD214における所定の表示によってもよい。そして、該通知の後ステップS1002に戻る。一方、良好に取得されたと判定されれば(ステップS1005において「YES」)、ステップS1007に移り、虹彩情報およびEV値の登録が成功した旨の通知を、同様に電子音或いはファインダー内LCD214における表示により行って、ステップS1008に移行する。
ステップS1008では、視線補正データを取得・登録するための処理が行われ、その後に眼球情報の新規登録処理が終了する。ステップS1008における具体的な処理内容を、図11を参照して以下に説明する。
図11において、ステップS1101において、図8の焦点検出領域のうち右端に位置する焦点検出領域206gをスーパーインポーズによって点滅させる。これに応じて撮影者は焦点検出領域206gを注視してシャッター釦102を操作する。ステップS1102では、撮影者が焦点検出領域206gを注視した状態において行うシャッター釦102の押し下げ操作を検知する。ステップS1103では、シャッター釦102の押下検知に応じて、視線検出を複数回実行し、図8のx軸の正方向における視線補正データを算出する。
なお、視線検出は、撮影者の瞳孔近傍を照明する赤外発光ダイオード213a、213bを点灯すること以外は、虹彩画像を取りこむプロセスであるステップS1004と同様である。即ち、分光器210aによって反射され受光レンズ211で結像されて眼球像取得用センサ113上に形成した撮影者の眼球画像、特に瞳孔とプルキニエ像が取り込まれる。
ここで、プルキニエ像は、眼球の照明に使用された一組のIRED213a及び213bの虚像であり、眼球画像よりプルキニエ像の座標値が検出される。このプルキニエ像は光強度の強い輝点として現われるため、光強度に対する所定の閾値を設け該閾値を超える光強度のものをプルキニエ像とすることにより検出可能である。また、2つのプルキンエ像の間隔により、接眼レンズ210と撮影者の眼球215との距離を算出し、さらには該接眼レンズ210と撮影者の眼球215との距離から眼球像取得用センサ113に投影された眼球像の結像倍率が算出される。
また、瞳孔の中心位置は瞳孔と虹彩との境界点21を複数検出し、各境界点を基に円の最小二乗近似を行なうことにより算出される。このとき瞳孔径も算出される。
以上のようにして求められた、プルキニエ像の位置、瞳孔の中心位置、結像倍率、更には、眼球の角膜の曲率中心から瞳孔の中心までの標準的な距離に基づいて、眼球回転角を求めることができる。
このようにして求められた眼球回転角を利用すれば、ピント板206上での視線位置を求めることができる。そうして求められた視線位置は、本来焦点検出領域206gの位置と一致するはずであるが、視軸と眼球光軸のずれに起因する”ずれ”が生ずる場合がある。そこで、当該ずれ量に相当するx方向及びy方向の値を、x軸の正方向における視線補正データとして算出する。
続いてステップS1104では、焦点検出領域206gを消灯すると共に、左端の焦点検出領域206dの点滅を開始する。これに応じて撮影者は点滅している焦点検出領域206dを注視した状態でシャッター釦102を押し下げる動作を行うので、ステップS1105では、当該注視状態におけるシャッター釦102の押下操作を検知する。ステップS1106では、シャッター釦102の押下操作の検知に応じて、視線検出を複数回実行し、図8のx軸の負方向における視線補正データを算出する。視線補正データの算出処理は、ステップS1103における処理と同様である。
以上により、図8のx軸方向におけるキャリブレーションが行われたこととなる。次に、図8のy軸方向におけるキャリブレーションを行う。ステップS1107において、焦点検出領域206dを消灯すると共に、上端の焦点検出領域206bがスーパーインポーズによって点滅する。点滅を開始した焦点検出領域206bを撮影者が注視した状態でシャッター釦102の押下げ操作が行われると、ステップS1108において、当該注視状態におけるシャッター釦102の押下操作が検知される。この検知に応じてステップS1109では、x軸方向(ステップS1103やステップS1106における視線検出処理)の場合と同様に、複数回視線検出が実行され、図8のy軸の正方向における視線補正データを算出する。
続いてステップS1110において、焦点検出領域206bを消灯すると共に下端の焦点検出領域206cの点滅が開始される。これに応じて撮影者は点滅している焦点検出領域206cを注視した状態でシャッター釦102を押し下げる動作を行うので、ステップS1111では、当該注視状態におけるシャッター釦102の押下操作を検知する。この検知に応じて、ステップS1112では、上端の焦点検出領域206bにおける検出処理と同様に複数回視線検出が実行され、図8のy軸の負方向における視線補正データを算出する。視線補正データの算出処理は、ステップS1103等における処理と同様である。
次にステップS1113では、以上において取得された視線補正データが適正なデータであるか否かが判定される。この判定は、視線検出サブルーチンからの返数である眼球回転角と、同時に取得される瞳孔径の信頼性を算出して行なわれる。すなわち、視線検出サブルーチンにて検出された眼球の回転角及び瞳孔径の信頼性がない場合は算出された視線補正データも信頼性がないと判定される。
ここで、信頼性の判定は、例えば以下のように行うことができる。まず、瞳孔径の信頼性の場合、瞳孔−虹彩の境界21・虹彩の外側境界22の検出精度は、虹彩画像のコントラスト比や、サンプリング点の数に依存することとなる。より具体的に、コントラスト比が低い場合には、瞳孔−虹彩の境界21を適正に抽出することが困難な場合がある。また、睫毛や瞼などで隠れた部分はサンプリング対象外となり、該部分の輪郭は補間によって求められることとなるので、サンプリング数が少ない場合には正確な瞳孔−虹彩の境界21を抽出することが困難となる。従って、虹彩画像のコントラスト比や、サンプリング点の数に基づいて信頼性を算出し、算出された値が一定値を下回る場合には、対応する瞳孔径の信頼性がないものと判定することができる。
次に、眼球回転角については、瞳孔やプルキニエ像を用いるところ、虹彩画像同様コントラスト比が低いために瞳孔やプルキニエ像を適切に抽出できない場合や、瞼や睫毛により瞳孔がプルキニエ像がぼやけてしまったり、隠れてしまう場合がある。このような場合には、眼球回転角の信頼性がないものと判定することができる。
以上のような手法に基づいて、眼球回転角及び瞳孔径についての信頼性が認められた場合、算出された視線補正データが、統計的に求められる所定範囲内に入っているか否かを更に判定する。ここで、視線補正データが当該所定範囲内に入っている場合には、視線補正データは適正と判定される。一方、算出された視線補正データが当該所定範囲内に入っていない場合には、算出された視線の補正データは不適正と判定される。ここで、眼球の光軸と視軸とのずれは、通常、所定範囲内に収まることが統計的に分かっている。従って、眼球の光軸と視軸とのずれを補正する視線補正データが当該範囲内から逸脱する場合には、視線補正データを算出するために必要なデータの取得が適正に行われなかった可能性が高い。そこで、再度視線補正データを算出するために、これを不適切と判定することとしている。
算出された視線補正データが不適正と判定された場合(ステップS1113において「NO」)、ステップS1114に進み、画像撮影装置本体に内蔵された不図示の発音体を用いて電子音を所定時間鳴らし、視線補正データの取得に失敗した旨を通知する。同時にLCD214に「REG」表示を点滅させて警告する。発音体による警告音とLCD214による警告表示を所定時間行なった後、視線補正データ取得の初期ステップであるステップS1101に戻る。
一方、算出された視線補正データが適正と判定された場合(ステップS1113において「YES」)、ステップS1115に進み、視線補正データの取得が終了したことを、スーパーインポーズ表示によって焦点検出領域206a〜206gを数回点滅させ撮影者に認識させる。以上の視線補正データ登録のサブルーチンを経て、最初の眼球情報登録を終える。
次に、図12を参照して、撮影者の眼球情報を2回目以降に登録(再登録)する場合の処理の流れを説明する。当該処理は、MCU500内のROMに格納された図12のフローチャートに対応する処理プログラムをMCU500が実行することにより行われるものである。また、図7において点灯表示されている登録番号を選択した場合に実行される。
まず、撮影者がおいてモードダイヤル106を「REG」ポジションに合わせると、ステップS1201では、登録番号を選択を受け付ける。上記のように、ここでは眼球情報の再登録処理が行われるので、図7のような表示パターンにおいてはREG−1乃至REG−3のいずれかが選択されることとなる。続くステップS1202では、選択を受け付けた登録番号が割り当てられた虹彩情報と共に登録されているEV値を読み出す。更に現時点における測光センサ209に集光される光束のEV値を算出し、両者の値を比較する。即ち、以前に虹彩情報を登録したときの周辺環境の明るさと、現時点における周辺環境の明るさとを比較し、どちらが明るいかを判定する。
もし、現時点におけるEV値の方が小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が暗いことを意味する)には(ステップS1202において「NO」)、虹彩情報の取得は行わずに、視線補正データのみを求めるべくステップS1212に移行する。一方、以前記録されたEV値のほうが小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が明るいことを意味する)には(ステップS1202において「YES」)、虹彩情報を取得すべくステップS1203に進む。
もし、現時点におけるEV値の方が小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が暗いことを意味する)には(ステップS1202において「NO」)、虹彩情報の取得は行わずに、視線補正データのみを求めるべくステップS1212に移行する。一方、以前記録されたEV値のほうが小さい場合(このことは、現時点の方が周辺環境が明るいことを意味する)には(ステップS1202において「YES」)、虹彩情報を取得すべくステップS1203に進む。
ステップS1203では、中央の焦点検出領域である206aがスーパーインポーズされる。中央焦点検出領域206aのスーパーインポーズ状態において、撮影者は該中央焦点検出領域206aを注視している。ステップS1204では、この注視状態における撮影者のシャッター釦102の押し下げ操作を検知する。シャッタ釦102の押し下げ操作が検知されると、ステップS1205において、撮影者の虹彩画像および測光センサ209の出力値であるEV値を取り込む。取り込まれた虹彩画像は、画像そのものとして、もしくは従来技術で説明したように個人認証コードにまで処理されて虹彩情報として保持される。
次に、ステップS1206において、撮影者の個人データとして満足できる程度、言い換えれば、同一人判定ができる程度に虹彩情報が良好に取得されているかが判定される。もし、良好に取得されていないと判定されれば(ステップS306において「NO」)、ステップS1207において虹彩情報の取得に失敗した旨の通知を撮影者に対して行う。この通知は、例えば電子音の出力によってもよいし、ファインダー内LCD214における所定の表示によってもよい。そして、該通知の後ステップS1203に戻る。
一方、良好に取得されたと判定されれば(ステップS1206において「YES」)、ステップS1208に移り、既に登録されている虹彩情報の瞳孔径と、今回取得された虹彩情報の瞳孔径とを比較する。この瞳孔径の比較は、図14に示すような眼球画像が取得された場合に、例えば瞳孔と虹彩の境界21内の領域の面積、或いは当該領域の所定方向における長さを比較することに行うことができる。この比較において、今回取得された瞳孔径の方が大きいときと判定される場合には(ステップS1208において「NO」)、ステップS1209へ移行し、虹彩情報が更新されない旨の通知を、例えば電子音出力や、ファインダー内LCD214における所定の表示により行い、ステップS1211に移行する。
一方、今回取得された瞳孔径の方が小さいと判定された場合には(ステップS1208において「YES」)、ステップS1210へ移行し、虹彩情報を更新した後その旨を、例えば電子音出力や、ファインダー内LCD214における所定の表示により行って撮影者に通知し、ステップS1211へ移行する。
ステップS1211では視線補正データを得るためのサブルーチンが実行される。当該サブルーチンの内容は図11を参照して上述したとおりである。ステップS1211における視線補正データが取得・登録されると、2回目以降の眼球情報の登録処理は終了する。
このように、本実施形態におけるキャリブレーション手段は、従来視線入力機能を備えた画像撮影装置において行われていた、視線補正係数を取得するためのキャリブレーション手段に、虹彩情報も取得されるようにその手続を追加したものである。
取得された虹彩画像は、公知の撮影シーケンスによって撮影された被写体像に対し、カメラの電源オフの動作指示やREG番号の再選択等に伴って記録される。またその記録方法は、虹彩画像をそのまま電子透かしとして埋め込む、または従来技術で説明したように、虹彩画像を一旦個人認証コードに変換し、その個人認証コードを電子透かしとして埋め込む、または撮影画像を説明するために付加される付帯情報である画像メタデータの一項目として個人認証コードを書き込むなどが可能である。
以上のように、本実施形態に対応する、視線検出機能を有する画像撮像装置においては、眼球光軸と視線のずれを補正するための個人差に関する補正係数を取得・演算するためにキャリブレーションを異なる環境下で複数回おこなう必要があるが、光学式ファインダーを具備する画像撮影装置においては、この作業に虹彩画像を取得する処理を加えることにより、強制的に瞳孔を調整するための照明装置を必要とすることなく、個人認証に適した虹彩画像に順次更新することが可能となる。
また、キャリブレーション作業は、視線検出機能を有する画像撮影装置では、視線補正係数を求めるために必要な作業であり、これと同時に虹彩情報も取得するなら、撮影者に別途の虹彩情報を取得するためのみの作業を強要することもなく、操作性の向上にも有効である。
さらにこのキャリブレーション作業は撮影時とは異なるタイミングにおいて行われるので、撮影シーケンス上もっとも負荷がかかる撮影画像処理中に、さらに虹彩画像の処理も負担させるということがない。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
Claims (10)
- 所定の撮像素子によって被写体像を撮影する画像撮影装置であって、
被写体を観察するためのファインダーと、
前記ファインダーを介して前記被写体を観察する撮影者の眼球画像を取得する眼球画像取得手段と、
前記眼球画像から前記撮影者の虹彩情報を抽出する虹彩情報抽出手段と、
前記眼球画像取得手段において前記眼球画像を取得する際の周辺環境の明るさを測定して測光値を取得する測光手段と、
前記虹彩情報と前記測光値とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に前記虹彩情報を再登録する場合に、少なくとも、新たに取得された虹彩情報及び前記記憶手段に記憶されている虹彩情報と、新たに取得された測光値及び前記記憶手段に記憶されている測光値とのいずれかに基づいて、前記再登録の可否を判定する判定手段と
を備え、
前記記憶手段に記憶されている虹彩情報を、撮影された被写体像の認証情報として利用することを特徴とする画像撮影装置。 - 前記判定手段は、
前記新たに取得された虹彩情報及び前記記憶手段に記憶されている虹彩情報とを比較して、前記新たに取得された虹彩情報における瞳孔径が、前記記憶手段に記憶されている虹彩情報における瞳孔径よりも小さい場合に、前記新たに取得された虹彩情報による再登録を可能と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。 - 前記判定手段は、
前記新たに取得された測光値と前記記憶手段に記憶されている測光値とを比較し、前記新たに取得された測光値が、前記記憶手段に記憶されている測光値よりも大きい場合に、前記新たに取得された取得された虹彩情報による再登録を可能と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像撮影装置。 - 前記眼球画像から前記撮影者の眼球光軸を同定する眼球光軸同定手段と、
前記眼球光軸と前記撮影者の視線のずれを補正する補正係数を算出する補正係数算出手段とを更に備え、
前記記憶手段は、前記補正係数を更に記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像撮影装置。 - 被写体を観察するためのファインダーを備え、所定の撮像素子によって被写体像を撮影する画像撮影装置の制御方法であって、
前記ファインダーを介して前記被写体を観察する撮影者の眼球画像を取得する眼球画像取得工程と、
前記眼球画像から前記撮影者の虹彩情報を抽出する虹彩情報抽出工程と、
前記眼球画像取得工程において前記眼球画像を取得する際の周辺環境の明るさを測定して測光値を取得する測光工程と、
前記虹彩情報と前記測光値とを記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記記憶手段に前記虹彩情報が再登録される場合に、少なくとも、新たに取得された虹彩情報及び前記記憶手段に記憶されている虹彩情報と、新たに取得された測光値及び前記記憶手段に記憶されている測光値とのいずれかに基づいて、前記再登録の可否を判定する判定工程と、
を備え、
前記記憶手段に記憶されている虹彩情報が、撮影された被写体像の認証情報として利用されることを特徴とする画像撮影装置の制御方法。 - 前記判定工程では、
前記新たに取得された虹彩情報及び前記記憶手段に記憶されている虹彩情報とを比較して、前記新たに取得された虹彩情報における瞳孔径が、前記記憶手段に記憶されている虹彩情報における瞳孔径よりも小さい場合に、前記新たに取得された虹彩情報による再登録を可能と判定することを特徴とする請求項5に記載の画像撮影装置の制御方法。 - 前記判定工程では、
前記新たに取得された測光値と前記記憶手段に記憶されている測光値とを比較し、前記新たに取得された測光値が、前記記憶手段に記憶されている測光値よりも大きい場合に、前記新たに取得された取得された虹彩情報による再登録を可能と判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像撮影装置の制御方法。 - 前記眼球画像から前記撮影者の眼球光軸を同定する眼球光軸同定工程と、
前記眼球光軸と前記撮影者の視線のずれを補正する補正係数を算出する補正係数算出工程とを更に備え、
前記記憶手段には、前記補正係数が更に記憶されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画像撮影装置の制御方法。 - 請求項5乃至8のいずれかに記載の画像撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
- 請求項9に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005145884A JP2006323611A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 画像撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005145884A JP2006323611A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 画像撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006323611A true JP2006323611A (ja) | 2006-11-30 |
Family
ID=37543244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005145884A Withdrawn JP2006323611A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 画像撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006323611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019124080A1 (ja) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | シャープ株式会社 | 認証装置、および認証方法 |
JP7423005B2 (ja) | 2020-05-13 | 2024-01-29 | 国立大学法人神戸大学 | 瞳孔径変化を用いた視線計測用キャリブレーション方法及び装置、並びに視線計測装置及びカメラ装置 |
-
2005
- 2005-05-18 JP JP2005145884A patent/JP2006323611A/ja not_active Withdrawn
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