JP2003189081A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の無駄を生じせしめずに、原稿の複写送
信したい部分だけを適切な大きさに、且つ、原稿の方向
も正しく、複写送信できる複写装置やファクシミリ装置
等の画像処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る複写装置は以下の手段で
構成した。原稿画像を読み取る画像読み取り手段。前記
画像読み取り手段で読み取った画像データを記憶するた
めの記憶手段。前記記憶手段から読み出した画像データ
を画面表示する画面表示手段。前記画面表示手段で表示
した画像にトリミング処理や位置補正処理等の加工処理
行うための画像処理手段。前記画像処理手段で処理した
画像を複写する複写手段。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はトリミング機能や位
置機能を付与された複写装置やファクシミリ装置等の画
像処理装置に関し、より詳しくはセットされた原稿のう
ち必要部分を選択すればその部分だけを必要なサイズに
拡大縮小でき、しかも画像の位置補正等の画像処理も可
能な画像処理装置に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】新聞等の大きな原稿の
一部を希望の大きさにコピーし、更には該原稿をファッ
クスする際には以下の手順による。

【０００３】まず原稿を複写機の原稿台に、複写したい
部分を複写可能位置に合わせて置き、複写する。

【０００４】複写された用紙の必要部分を切り取り、該
切り取った部分を更に複写機の原稿台に置き、倍率を設
定して複写する。ファックスする際には、この複写され
た原稿をファックス送信する。

【０００５】かような処理によった場合、所望コピーを
得るためには最低でも２回の複写が必要になり、用紙に
無駄が生じる。

【０００６】また倍率の設定が適切でないと再度倍率を
設定して複写せねばならず、更に用紙が無駄になってし
まう。

【０００７】あるいは切り取った部分を原稿台に置く際
に左右の高さがくるうと見栄えの悪いコピーになってし
まい、左右の高さを調整したうえで再度複写し直さねば
ならぬことにもなりかねない。

【０００８】そこで本発明はかような用紙の無駄を生じ
せしめずに、原稿の複写送信したい部分だけを適切な大
きさに、且つ、原稿の方向も正しく、複写送信できる複
写装置やファクシミリ装置等の画像処理装置を提供する
ことを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１記載の複写装置は以下の手段で構成した。

【００１０】原稿画像を読み取る画像読み取り手段。

【００１１】前記画像読み取り手段で読み取った画像デ
ータを記憶するための記憶手段。

【００１２】前記記憶手段から読み出した画像データを
画面表示する画面表示手段。

【００１３】前記画面表示手段で表示した画像にトリミ
ング処理や位置補正処理等の加工処理行うための画像処
理手段。

【００１４】前記画像処理手段で処理した画像を複写す
る複写手段。

【００１５】また請求項２記載のファクシミリ装置は以
下の手段で構成した。

【００１６】原稿画像を読み取る画像読み取り手段。

【００１７】前記画像読み取り手段で読み取った画像デ
ータを記憶するための記憶手段。

【００１８】前記記憶手段から読み出した画像データを
画面表示する画面表示手段。

【００１９】前記画面表示手段で表示した画像にトリミ
ング処理や位置補正処理等の加工処理行うための画像処
理手段。

【００２０】前記画像処理手段で処理した画像を送信す
る画像送信手段。

【００２１】以下かように構成される本発明が、如何に
作用して課題を解決するかを述べる。

【００２２】本発明に係る画像処理装置は、画像読み取
り手段で読み取った画像を画面表示手段で画面表示しな
がらトリミング処理を施すことが可能なものである。

【００２３】それゆえ、従来の方法のように複写された
用紙の必要部分を切り取り、当該切り取った部分を更に
複写或いはファックス送信するという手間を省けるので
ある。

【００２４】また、本発明はトリミング処理を施した画
像に加工処理を施す画像処理手段を有するので、画面上
で画像の大きさや方向等を修正できる。それゆえ倍率の
設定の不適切や載置位置の不適切による再度の複写とい
った無駄を省けるのである。

【００２５】かようにして本発明では用紙の無駄を生じ
せしめずに、原稿の複写送信したい部分だけを適切な大
きさに、且つ、原稿の方向も正しく複写送信できる複写
装置やファクシミリ装置等の画像処理装置を提供するこ
とが可能となるのである。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下好ましい発明に実施の形態に
つき図面を参照しながら述べる。

【００２７】図１は本発明に係る画像処理装置の全体構
成を示すブロック図である。本発明に係る画像処理装置
は全体の制御を行う制御手段１と、原稿画像を読み取る
原稿読取手段２と、前記原稿読取手段２で読み取った画
像データを記憶する記憶手段３と、前記記憶手段３で記
憶した画像データに対して変倍処理、位置補正処理、ト
リミング処理等を行う画像処理手段４と、ＬＣＤタッチ
パネルを用いトリミング範囲を指定したり画像の位置補
正を行うための指定手段として機能する画面表示手段５
と、複写時や送信時の画像モードの設定や、送信先の電
話番号入力等を行う多数のキー群を備えた操作手段６
と、電話会線等の通信回線を介して画像を送受信する通
信手段７と、画像を印刷するためのレーザー部やプリン
ト部から成る印刷手段８とから成るものである。

【００２８】制御手段１はＣＰＵ、データＲＡＭ、プロ
グラムＲＯＭ等を有するマイクロコンピューターを有す
るものであり、予めＲＯＭに記憶されているプログラム
に従って本発明に係る画像処理装置の動作を制御するも
のである。

【００２９】原稿読取手段２は、原稿台にセットされた
原稿を光学的に走査して読み取った原稿情報に画像処理
を施し画像データを出力するものであり、いわゆるスキ
ャナである。

【００３０】記憶手段３としては専用メモリ或いは磁気
記憶媒体を使用することが可能である。

【００３１】画像処理手段４はＣＰＵやデータＲＡＭ、
プログラムＲＯＭ等から成るものであり、画像形成を行
う画像データや通信手段により送信する画像データに対
して圧縮処理、変倍処理、位置補正処理、トリミング処
理等を行うものである。

【００３２】画面表示手段５はＬＣＤタッチパネルを使
用している。付属のタッチペンを使用してトリミング範
囲の指定や画像の位置補正を行うときに使用するもので
ある。

【００３３】操作手段６は操作用のキーからなり、ユー
ザーの入力によって指示を行うものである。

【００３４】通信手段７は電話会線等の通信回線を使用
して、画像を送受信するものである。

【００３５】印刷手段８は通常の複写機と同様のレーザ
ー部やプリント部を有する。すなわち、画像処理が施さ
れた画像データによりレーザー光を生じせしめる。この
レザー光をミラーを介して感光体ドラムへ与え静電潜像
を形成する。この静電潜像をトナー像に顕像化し用紙に
転写するのである。

【００３６】次に本発明に係る画像処理装置の具体的処
理手順につき図２のフローチャートを参照しつつ説明す
る。

【００３７】まず、複写或いはファックス送信する原稿
を原稿台に置き原稿を読み取る（ステップ１）。

【００３８】読み取られた画像データは画像処理手段に
よりＪＰＥＧファイル形式に圧縮され（ステップ２）、
記憶手段に格納される（ステップ３）。ＪＰＥＧファイ
ル形式に圧縮するのはスキャンした画像はｐｐｍという
大容量のファイル形式になっており、このままでは加工
処理に時間がかかるからである。

【００３９】記憶手段に格納された画像データは、画像
処理装置上に設けられた画面表示手段たるＬＣＤタッチ
パネルに表示される（ステップ４）。

【００４０】画面表示された画像にトリミング処理を施
したい場合には付属のタッチペンでトリミング範囲を指
定する（ステップ５）。つまり、画面表示手段上に表示
された画像のトリミングしたい部分の始点と終点とをタ
ッチペンで指定するのである。

【００４１】トリミングした画像に位置補正を行う場合
（ステップ６）には、タッチペンで画像上を押下し画像
をつかみながら画像を回転させ所望状態にもっていくも
のである。

【００４２】以上のようにして画像を複写或いは送信可
能な状態に加工する。

【００４３】次に用紙サイズを設定する（ステップ
７）。そして、設定された用紙サイズに印刷可能な大き
さに、画像の倍率を自動設定するのである（ステップ
８）。この際、拡大方法は光化学の走査の幅を小さくし
て、ラインメモリから画像データを読み出す回数を複数
回にするという手段による。一方、縮小方法は光化学の
走査の幅を大きくして、ラインメモリ内の画像データを
読み飛ばすという手段による。

【００４４】最後に以上のようにして最適化された画像
データを、複写或いはファックス送信するのである（ス
テップ９）。

【００４５】以上はトリミング処理、位置補正処理双方
を施す場合について述べてきたが、フローチャート上の
それ以外の場合についても、位置補正を行う場合には上
述の手段により、トリミング処理を施す場合にも上述の
手段による。

【００４６】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているこ
とから、用紙の無駄を生じせしめずに、原稿の複写送信
したい部分だけを適切な大きさに、且つ、原稿の方向も
正しく複写送信できる複写装置やファクシミリ装置等の
画像処理装置を提供することが可能となるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る画像処理装置の全体構成を示す
ブロック図。

【図２】 本発明に係る画像処理装置の主要な処理の流
れを示すフローチャート。

【符号の説明】

１・・制御手段 ２・・原稿読取手段 ３・・記憶手段 ４・・画像処理手段 ５・・画面表示手段 ６・・操作手段 ７・・通信手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿画像を読み取る画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段で読み取った画像データを記憶す
   るための記憶手段と、 前記記憶手段から読み出した画像データを画面表示する
   画面表示手段と、 前記画面表示手段で表示した画像にトリミング処理や位
   置補正処理等の加工処理行うための画像処理手段と、 前記画像処理手段で処理した画像を印刷する印刷手段
   と、 を有することを特徴とする複写装置。
2. 【請求項２】原稿画像を読み取る画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段で読み取った画像データを記憶す
   るための記憶手段と、 前記記憶手段から読み出した画像データを画面表示する
   画面表示手段と、 前記画面表示手段で表示した画像にトリミング処理や位
   置補正処理等の加工処理行うための画像処理手段と、 前記画像処理手段で処理した画像を送信する画像送信手
   段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。