JP2003188770A - Cdma受信装置及びcdma受信処理方法 - Google Patents

Cdma受信装置及びcdma受信処理方法

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JP2003188770A
JP2003188770A JP2001389067A JP2001389067A JP2003188770A JP 2003188770 A JP2003188770 A JP 2003188770A JP 2001389067 A JP2001389067 A JP 2001389067A JP 2001389067 A JP2001389067 A JP 2001389067A JP 2003188770 A JP2003188770 A JP 2003188770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低Eb/Noの環境下においても高精度
でトラッキングを行い、マルチパス等によるフェージン
グに強く、受信品質の劣化を防ぐ。 【解決手段】 割当てられたパス位相のタイミング及び
その前後1/2チップずらしたタイミングで逆拡散を行
う相関器202〜204と、逆拡散後のシンボルデータ
に対して伝搬路等でのチャネル変動を算出するCH推定
部106と、チャネル変動推定値と逆拡散部の出力とを
乗算することにより伝搬路等でのチャネル変動分を補償
する同期検波部207〜209と、同期検波部の出力を
硬判定する硬判定部210〜212と、硬判定部が出力
するシンボルデータとパイロットシンボルパターンとを
照合しビット誤り率を測定するビット誤り率測定部21
3〜215と、ビット誤り率測定部で測定されたビット
誤り率に基づき次回の最適な逆拡散タイミングを判定す
る判定部217とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接拡散CDMA
(Code Division Multiple Access)方式を用いた移動通
信システムにおける基地局装置及び移動局装置が備える
CDMA受信装置及びCDMA受信処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のCDMA受信装置の構
成例を示すブロック図である。以下、従来のCDMA受
信処理方法を説明する。図11において、マッチトフィ
ルタ1117では、受信信号に対する遅延プロファイル
が算出され、パスサーチ部1118では、各フィンガ
(finger)に割当てるパス情報が管理され、算出された
遅延プロファイルに基づき決定された各フィンガ(fing
er)に割当てるパス位相がフィンガ割当て部1119に
出力される。フィンガ割当て部1119では、パスサー
チ部1118の決定に従って各フィンガ(finger)のパ
ス位相を割当てる。拡散符号発生部(code Gen.)111
5は、フィンガ割当て部1119が割当てるフィンガ
(finger)のパス位相のタイミングで拡散符号を発生
し、相関器1114,1101,1106に出力してい
る。受信信号は、相関器1114には、直接入力され、
相関器1101には、半チップ遅延器(-1/2chip Delay)
1120を介して入力され、相関器1106には、半チ
ップ遅延器(+1/2chip Delay)1121を介して入力され
ている。受信信号は、相関器1101に割当てたパス位
相の例えば1/2チップ前のタイミングで逆拡散され
る。逆拡散後データについて、同相加算部1103にて
同相加算による区間平均が行われ、パワー演算部110
4にてパワーの平方根が算出される。
【0003】また、受信信号は、相関器1106に割当
てたパス位相の例えば1/2チップ後のタイミングで逆
拡散される。この逆拡散後データについても同様に同相
加算部1108にて同相加算による区間平均が行わ
れ、、パワー演算部1109にてパワーの平方根が算出
される。
【0004】そして、加算器1105にて求められた両
パワーの平方根の差分について、長区間平均部1110
にて長区間平均(例えばIIR平均)が行われ、加算器
1112にてその長区間平均の絶対値としきい値発生部
1111が発生するトラッキングしきい値との差分が算
出され、差分値が判定部1113に入力される。
【0005】判定部1113は、差分値が正でかつ、そ
の絶対値がトラッキングしきい値よりも大きい場合に
は、フィンガ割当て部1119に対して相関器1114
に割当てるパス位相を前回よりも1/4チップ早くする
指示を出力する。
【0006】また、判定部1113は、反対に、差分値
が負でかつ、その絶対値がトラッキングしきい値よりも
大きい場合には、フィンガ割当て部1119に対して相
関器1114に割当てるパス位相を前回よりも1/4チ
ップ遅くする指示を出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCDMA受信処理方法では、低Eb/Noの環境下
において移動局の移動速度の変化や干渉波、マルチパス
等によるフェージング速度の変動等の伝搬環境の変化に
十分に追従できないためにトラッキングの精度が劣化
し、その結果受信品質が劣化することがあるという問題
があった。なお、Eb/NoにおけるEbは、情報1ビ
ット当たりの受信信号のエネルギー密度、Noは、1H
z当たりの雑音と干渉信号の電力密度である。
【0008】また、実際にトラッキングにより決定した
逆拡散タイミングが必ずしも誤り率向上に効果があると
は限らないという問題もあった。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、低Eb/Noの環境下においても高精度でトラッ
キングを行い、マルチパス等によるフェージングに強
く、受信品質の劣化を防ぐことができるCDMA受信装
置及びCDMA受信処理方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のCDMA受信装
置は、直接拡散CDMAによる伝搬波の受信信号に対し
て割当てられたパス位相のタイミング及びその前後1/
2チップずらしたタイミングで逆拡散を行う逆拡散手段
と、前記逆拡散手段で逆拡散を行った後のシンボルデー
タに対して伝搬路等でのチャネル変動を算出するチャネ
ル推定手段と、前記チャネル推定手段で算出されたチャ
ネル変動推定値と前記逆拡散手段の出力とを乗算するこ
とにより伝搬路等でのチャネル変動分を補償する同期検
波手段と、前記同期検波手段の出力を硬判定する硬判定
手段と、前記硬判定手段が出力するシンボルデータとパ
イロットシンボルパターンとを照合しビット誤り率を測
定するビット誤り率測定手段と、前記ビット誤り率測定
手段で測定されたビット誤り率に基づき次回の最適な逆
拡散タイミングを判定する判定手段と、を具備する構成
を採る。
【0011】この構成によれば、割当てたパス位相及び
その前後1/2チップずらしたタイミングでの逆拡散結
果についてそれぞれある一定区間(例えば1フレーム)で
の誤り率に基づき次回の最適な逆拡散タイミングを推定
するので、トラッキングにおけるパス位相の変動の測定
精度をあげることができ、適切なフィンガ割当てを行
い、受信品質の劣化を防ぐことができる。
【0012】本発明のCDMA受信装置は、前記判定手
段は、前記ビット誤り率測定手段で測定された前記3つ
のタイミングでのビット誤り率の中で最も誤りビット数
の小さいタイミングを次回の最適な逆拡散タイミングと
判定する、構成を採る。
【0013】本発明のCDMA受信装置は、前記判定手
段は、前記ビット誤り率測定手段で測定された前記受信
信号に対して割当てたパス位相のタイミングの前後1/
2チップずらした2つのタイミングでのビット誤り率の
中で最も誤りビット数の小さいタイミングを次回の最適
な逆拡散タイミングと判定する、構成を採る。
【0014】本発明のCDMA受信装置は、前記判定手
段は、前記ビット誤り率測定手段で測定された前記受信
信号に対して割当てたパス位相のタイミングの前後1/
2チップずらした2つのタイミングでのビット誤り率の
差分の正負と、前記差分の大きさと閾値との大小関係と
に基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1/4チッ
プ後にするか前にするかを判定する、構成を採る。
【0015】本発明のCDMA受信装置は、前記判定手
段は、前記ビット誤り率測定手段で測定された前記受信
信号に対して割当てたパス位相のタイミングの前後1/
2チップずらした2つのタイミングでのビット誤り率の
差分の正負と、前記差分の大きさと閾値との大小関係、
および前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミ
ングでのビット誤り率と前後1/2チップずらした2つ
のタイミングでのビット誤り率との大小関係とに基づ
き、次回の最適な逆拡散タイミングを1/4チップずら
すか否かを判定する、構成を採る。
【0016】本発明のCDMA受信装置は、前記受信信
号に対して割当てたパス位相のタイミングの前後1/2
チップずらした2つのタイミングで逆拡散を行った後の
シンボルデータに対して同相加算平均、電力加算平均し
たものの差分の一定区間の平均値を求める平均手段を備
え、前記判定手段は、前記平均手段の出力の正負、大き
さとしきい値との大小関係、前記受信信号に対して割当
てたパス位相のタイミングの前後1/2チップずらした
2つのタイミングでのビット誤り率の差分と閾値との大
小関係、および前記受信信号に対して割当てたパス位相
のタイミングでのビット誤り率と前後1/2チップずら
した2つのタイミングでのビット誤り率との大小関係と
に基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1/4チッ
プずらすか否かを判定する、構成を採る。
【0017】本発明のCDMA受信装置は、受信希望波
電力と干渉電力の比を算出する回路を備え、前記判定手
段は、次回の最適な逆拡散タイミングを判定する際に、
受信希望波電力と干渉電力の比としきい値との大小関係
も考慮する、構成を採る。
【0018】本発明のCDMA受信装置は、受信希望波
電力を算出する回路を備え、前記判定手段は、次回の最
適な逆拡散タイミングを判定する際に、受信希望波電力
としきい値との大小関係も考慮する、構成を採る。
【0019】本発明のCDMA受信処理方法は、直接拡
散CDMAによる伝搬波の受信信号に対して割当てられ
たパス位相のタイミング及びその前後1/2チップずら
したタイミングで逆拡散を行う逆拡散工程と、前記逆拡
散工程にて逆拡散を行った後のシンボルデータに対して
伝搬路等でのチャネル変動を算出するチャネル推定工程
と、前記チャネル推定工程にて算出されたチャネル変動
推定値と前記逆拡散工程の出力とを乗算することにより
伝搬路等でのチャネル変動分を補償する同期検波工程
と、前記同期検波工程での出力を硬判定する硬判定工程
と、前記硬判定で硬判定されたシンボルデータとパイロ
ットシンボルパターンとを照合しビット誤り率を測定す
るビット誤り率測定工程と、前記ビット誤り率測定工程
で測定されたビット誤り率に基づき次回の最適な逆拡散
タイミングを判定する判定工程と、を具備するようにし
た。
【0020】本発明のCDMA受信処理方法は、前記判
定工程では、前記ビット誤り率測定工程にて測定された
前記3つのタイミングでのビット誤り率の中で最も誤り
ビット数の小さいタイミングを1/4チップずらしたタ
イミングを次回の最適な逆拡散タイミングと判定する、
ようにした。
【0021】本発明のCDMA受信処理方法は、前記判
定工程では、前記ビット誤り率測定工程にて測定された
前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミングの
前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビット
誤り率の中で最も誤りビット数の小さいタイミングを1
/4チップずらしたタイミングを次回の最適な逆拡散タ
イミングと判定する、ようにした。
【0022】本発明のCDMA受信処理方法は、前記判
定工程では、前記ビット誤り率測定工程にて測定された
前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミングの
前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビット
誤り率の差分の正負と、前記差分の大きさと閾値との大
小関係とに基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1
/4チップ後にするか前にするかを判定する、ようにし
た。
【0023】これらの方法によれば、ビット誤り率測定
部で測定された受信信号に対して割当てたパス位相のタ
イミング(OnTime)の前後1/2チップずらした
2つのタイミング(Early、Late)でのビット
誤り率の差分の正負と、前記差分の大きさと閾値との大
小関係とに基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1
/4チップ後にするか前にするかを判定することができ
る。
【0024】本発明のCDMA受信処理方法は、前記判
定工程では、前記ビット誤り率測定工程にて測定された
前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミングの
前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビット
誤り率の差分の正負と、前記差分の大きさと閾値との大
小関係、および前記受信信号に対して割当てたパス位相
のタイミングでのビット誤り率と前後1/2チップずら
した2つのタイミングでのビット誤り率との大小関係と
に基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1/4チッ
プずらすか否かを判定する、ようにした。
【0025】本発明のCDMA受信処理方法は、前記受
信信号に対して割当てたパス位相のタイミングの前後1
/2チップずらした2つのタイミングで逆拡散を行った
後のシンボルデータに対して同相加算平均、電力加算平
均したものの差分の一定区間の平均値を求める平均工程
を備え、前記判定工程では、前記平均部の出力の正負、
大きさとしきい値との大小関係、前記受信信号に対して
割当てたパス位相のタイミングの前後1/2チップずら
した2つのタイミングでのビット誤り率の差分と閾値と
の大小関係、および前記受信信号に対して割当てたパス
位相のタイミングでのビット誤り率と前後1/2チップ
ずらした2つのタイミングでのビット誤り率との大小関
係とに基づき、次回の最適な逆拡散タイミングを1/4
チップずらすか否かを判定する、ようにした。
【0026】本発明のCDMA受信処理方法は、受信希
望波電力と干渉電力の比を算出する工程を備え、前記判
定工程では、次回の最適な逆拡散タイミングを判定する
際に、受信希望波電力と干渉電力の比としきい値との大
小関係も考慮する、ようにした。
【0027】本発明のCDMA受信処理方法は、受信希
望波電力を算出する工程を備え、前記判定工程では、次
回の最適な逆拡散タイミングを判定する際に、受信希望
波電力としきい値との大小関係も考慮する、ようにし
た。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、直接拡散CDM
A方式を用いた移動通信システムにおけるCDMA受信
装置において、伝搬路等におけるチャネル(CH)変動
を算出し、各フィンガ(パス)における逆拡散部出力のOn
Time, Early, Lateの各タイミングにおいて、CH推定
値を乗算した同期検波後のシンボルデータを硬判定(仮
判定)し、仮判定後のシンボルをリファレンスとなるパ
イロットシンボルパターンと照合することによって誤り
率を算出し、この算出値を用いてOn Time, Early, Late
の3者のうちで最も誤り率の小さい逆拡散タイミングを
抽出して最適なパス位相の選択を可能とし、これにより
トラッキングに用いる信号のS/N比を大きくしてノイ
ズへの耐性を高め、干渉やマルチパス及びフェージング
変動等の伝搬環境の変動に強くし、受信品質の劣化を防
ぐことである。
【0029】以下、本発明実施形態について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
である。
【0031】図1に示すように、このCDMA受信装置
は、相関器101と、マッチトフィルタ102と、パス
サーチ部103と、フィンガ割当て部104と、トラッ
キング部105と、チャネル推定部(CH推定部)10
6と、同期検波・RAKE合成部107とを備えてい
る。
【0032】相関器101とマッチトフィルタ102に
は、フィンガ(finger)毎の受信信号が入力される。こ
の受信信号は、情報データとパイロット信号を含む制御
データとで構成されている。具体的には、受信信号は、
図3に示すように、複数の無線フレーム(Frame#0〜Fra
me#N)で構成され、1無線フレーム(1Frame)は複数のス
ロット(slot#0〜slot#N)からなり、1スロット(1slot)
にはパイロットシンポルを挿入する領域(パイロット
部)とTPCビット等の制御データを挿入する流域とが
設けられている。
【0033】マッチトフィルタ102では、受信信号に
対する遅延プロファイルが算出され、パスサーチ部10
3に出力される。パスサーチ部103では、各フィンガ
(finger)に割当てるパス情報を管理し、算出された遅
延プロファイルに基づき決定された各フィンガ(finge
r)に割当てるパス位相がフィンガ割当て部104に出
力される。フィンガ割当て部104では、パスサーチ部
103の決定に従って相関器101に対し各フィンガ
(finger)のパス位相を割当てる。
【0034】一方、相関器101では、フィンガ割当て
部104が割当てたパス位相のタイミング(OnTime)及び
前後1チップ(chip)以内(例えば±1/2チップ)のタ
イミング(Early,Late)にて受信信号が逆拡散され、OnTi
me,Early,Lateの各タイミングでの逆拡散受信信号がト
ラッキング部105に出力される。またOnTimeにおける
逆拡散後のシンボルデータのうち、情報データが同期検
波・RAKE合成部107に出力され、制御データがC
H推定部106に出力される。
【0035】CH推定部106では、相関器101で逆
拡散を行った後のシンボルデータ中の制御データに対し
て位相回転量が補償され、フィンガ(finger)毎のチャ
ネル変動の推定値が算出され、トラッキング部105と
同期検波・RAKE合成部107とに出力される。同期
検波・RAKE合成部107では、相関器101が逆拡
散を行った後のシンボルデータ(情報データ)とCH推
定部106がチャネル変動を補償した信号とが同期検波
・RAKE合成され、軟判定データが出力される。
【0036】トラッキング部105では、相関器101
から入力されるOnTime,Early,Lateの各タイミングでの
逆拡散受信信号とCH推定部106から入力されるフィ
ンガ(finger)毎のチャネル変動の推定値とに基づき、
同期捕捉できた各フィンガ(finger)のパス位相の変動
を測定し、同期の維持ができるようにフィンガ割当て部
104が割当てるパス位相に修正を加えることが行われ
る。これにより、同期状態の維持が図られる。
【0037】ここで、本実施の形態1では、トラッキン
グ部105は、図2に示すように、各フィンガ(finge
r)のパス位相の変動の測定精度を高めるように構成さ
れ、一層適切なフィンガ割当てが行えるようにしてい
る。
【0038】図2は、図1に示した相関器101とトラ
ッキング部105の関係を具体的に示すブロック図であ
る。なお、図2では、図1で示した構成要素と同一ない
しは同等である要素には、同一の符号が付されている。
【0039】図2において、図1に示した相関器101
に関わる部分は、拡散符号発生部(code Gene.)201
と、相関器202,203,204と、半チップ遅延器
(+1/2chip Delay)205と、半チップ遅延器(-1/2chip
Delay)206とで構成されている。
【0040】また、図1に示したトラッキング部105
は、同期検波部207,208,209と、硬判定部2
10,211,212と、誤り率測定部213,21
4,215と、パイロットシンボルパターン格納部21
6と、判定部217とで構成されている。なお、図1に
示した同期検波・RAKE合成部107は、同期検波部
207とRAKE合成部218とで構成されている。
【0041】相関器101に関わる部分では、拡散符号
発生部(code Gen.)201は、フィンガ割当て部104
が割当てるフィンガ(finger)のパス位相のタイミング
で拡散符号を発生し、相関器202,203,204に
出力している。受信信号は、相関器202には、直接入
力され、相関器203には、半チップ遅延器(-1/2chip
Delay)206を介して入力され、相関器204には、半
チップ遅延器(+1/2chip Delay)205を介して入力され
ている。
【0042】相関器202の出力は、CH推定部106
と同期検波部207と入力され、CH推定部106の出
力は、同期検波部207,208,209に入力されて
いる。相関器203の出力は同期検波部208に入力さ
れ、相関器204の出力は同期検波部209に入力され
ている。
【0043】トラッキング部105に関わる部分では、
同期検波部207の出力は硬判定部210とRAKE合
成部218とに入力され、硬判定部210の出力は誤り
率測定部213に入力されている。同期検波部208の
出力は硬判定部211に入力され、硬判定部211の出
力は誤り率測定部214に入力されている。同期検波部
209の出力は硬判定部212に入力され、硬判定部2
12の出力は誤り率測定部215に入力されている。誤
り率測定部213,214,215にはパイロットシン
ボルパターン格納部216からパイロットシンボルパタ
ーンが入力され、出力は判定部217に入力されてい
る。判定部217の出力は、フィンガ割当て部104に
入力されている。
【0044】以上の構成において、相関器202では、
直接入力される受信信号が、割当てられたパス位相のタ
イミング(OnTime)で逆拡散される。CH推定部106で
は、逆拡散されたシンボルデータ(情報データ、制御デ
ータ)を用いて伝搬路での位相回転量を算出し、チャネ
ル変動推定値を同期検波部207,208,209にそ
れぞれ出力する。
【0045】同期検波部207では、チャネル変動推定
値(複素共役)と相関器202の出力とが乗算(同期検
波)され、伝搬路等でのチャネル変動の補正されたシン
ボルデータが硬判定部210とRAKE合成部218と
に出力される。硬判定部210では、同期検波されたシ
ンボルデータについて硬判定(仮判定)が行われる。誤
り率測定部213では、硬判定部210から硬判定結果
とパイロットシンボルパターン格納部216からパイロ
ットシンボルパターンとの照合が取られ、誤り率が算出
され、算出値が判定部217に出力される。
【0046】相関器203では、相関器202の逆拡散
タイミング(OnTime)から半チップ位相が進められたタイ
ミング(Early)の受信信号が逆拡散される。同期検波
部208では、CH推定部106からのチャネル変動推
定値(複素共役)と相関器203の出力とが乗算(同期
検波)され、伝搬路等でのチャネル変動の補正されたシ
ンボルデータが硬判定部211に出力される。硬判定部
211では、同期検波されたシンボルデータについて硬
判定(仮判定)が行われる。誤り率測定部214では、
硬判定部211からの硬判定結果とパイロットシンボル
パターン格納部216からパイロットシンボルパターン
との照合が取られ、誤り率が算出され、算出値が判定部
217に出力される。
【0047】相関器204には、相関器202の逆拡散
タイミングから半チップ位相が遅れたタイミング(Late)
の受信信号が逆拡散される。同期検波部209では、C
H推定部106からのチャネル変動推定値(複素共役)
と相関器204の出力とが乗算(同期検波)され、伝搬
路等でのチャネル変動の補正されたシンボルデータが硬
判定部212に出力される。硬判定部212では、同期
検波されたシンボルデータについて硬判定(仮判定)が
行われる。誤り率測定部215では、硬判定部212か
らの硬判定結果とパイロットシンボルパターン格納部2
16からパイロットシンボルパターンとの照合が取ら
れ、誤り率が算出され、算出値が判定部217に出力さ
れる。
【0048】ここで、誤り率測定部213,214,2
15でのビット照合は、ある一定区間(例えば図3に示
す1無線フレーム)内で行われる。このように、OnTim
e、Early、Lateの各タイミングでの誤り率が求められ、
判定部217に集められる。判定部217では、3つの
誤り率から最適な逆拡散タイミングを判定し、フィンガ
割当て部104に出力する。
【0049】判定部217は、図4に示すように、最小
値検出部401を備え、OnTime、Early、Lateの各タイ
ミングでの誤り率のうち最も誤り率の小さい方の信号を
検出し、それに基づき次回のOnTime相関器202での逆
拡散タイミングを判定し、判定結果をフィンガ割当て部
104に出力する。
【0050】具体的には、判定部217は、判定の結
果、Earlyの誤り率が最小値である場合は、次回のOnTim
e相関器202での逆拡散タイミングを例えば1/4チ
ップ(chip)前とする指令をフィンガ割当て部104に
出力する。
【0051】また、判定部217は、判定の結果、Late
の誤り率が最小値である場合は、次回のOnTime相関器2
02での逆拡散タイミングを例えば1/4チップ(chi
p)後とする指令をフィンガ割当て部104に出力す
る。
【0052】また、判定部217は、判定結果、OnTime
が最小値である場合は、次回のOn Time相関器202で
の逆拡散タイミングはそのままとする指令をフィンガ割
当て部104に出力する。
【0053】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
である。図5では、図2に示した構成において、トラッ
キング部105に代えて、トラッキング部501が設け
られている。トラッキング部501は、トラッキング部
105におけるOnTime系の硬判定部210と誤り率測定
部213とを削除した構成である。そのため、判定部2
17に代えた判定部502が設けられている。その他、
図2に示した構成と同様である。ここでは、実施の形態
2に関わる部分を中心に説明する。
【0054】判定部502には、誤り率測定部214に
て測定されたEarly系の誤り率と、誤り率測定部215
にて測定されたLate系の誤り率とが入力される。判定部
502では、2つの誤り率小さい方の逆拡散タイミング
を判定し、フィンガ割当て部104に出力する。すなわ
ち、判定部502は、判定結果、Earlyの方が小さい場
合は、次回のOn Time相関器202での逆拡散タイミン
グを例えば1/4chip前とする指令をフィンガ割当て部
104に出力する。一方、判定部502は、定結果、La
teの方が小さい場合は、次回のOn Time相関器202で
の逆拡散タイミングを例えば1/4chip後とする指令を
フィンガ割当て部104に出力する。
【0055】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3に係るCDMA受信装置におけるトラッキング部
が備える判定部の構成図である。実施の形態3に係るC
DMA受信装置では、実施の形態2(図5)に示したC
DMA受信装置におけるトラッキング部501が備える
判定部502に代えて、図6に示す判定部600が採用
されている。その他は、図5に示した構成と同様であ
る。ここでは、実施の形態2に関わる部分を中心に説明
する。
【0056】図6において、判定部600は、加算器6
01と、絶対値算出部602と、正負判定部603と、
閾値発生部604と、最適値検出部605とを備えてい
る。
【0057】以上の構成において、判定部600の加算
器601には、誤り率測定部214にて測定されたEarl
y系の誤り率と、誤り率測定部215にて測定されたLat
e系の誤り率とが入力される。加算器601では、Early
系の誤り率とLate系の誤り率との差分が求められる。絶
対値算出部602では、加算器601で求められた差分
の絶対値算が算出される。正負判定部603では、加算
器601で求められた差分の正負が判定される。閾値発
生部604では、所定の閾値が出力される。
【0058】最適値検出部605では、絶対値算出部6
02の算出値、正負判定部603の判定結果及び閾値発
生部604からの閾値に基づき次回の逆拡散タイミング
を判定し、判定結果をフィンガ割当て部104に出力す
る。
【0059】具体的には、最適値検出部605では、2
つの誤り率の差分が正でかつ、その絶対値が閾値よりも
大きい場合には、次回の逆拡散タイミングを例えば1/
4chip後と判定し、判定結果をフィンガ割当て部104
に出力する。
【0060】また、最適値検出部605では、2つの誤
り率の差分が負でかつ、その絶対値が閾値よりも大きい
場合は、次回の逆拡散タイミングを例えば1/4chip前
と判定し、判定結果をフィンガ割当て部104に出力す
る。
【0061】上記以外の場合には、最適値検出部605
では、前回と同じタイミングと判定し、判定結果をフィ
ンガ割当て部104に出力する。
【0062】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4に係るCDMA受信装置におけるトラッキング部
が備える判定部の構成図である。実施の形態4に係るC
DMA受信装置では、実施の形態1(図2)に示したC
DMA受信装置におけるトラッキング部105が備える
判定部217に代えて、図7に示す判定部700が採用
されている。その他は、図2に示した構成と同様であ
る。ここでは、実施の形態4に関わる部分を中心に説明
する。
【0063】図7において、判定部700は、加算器7
01と、最小値検出部702と、絶対値算出部703
と、正負判定部704と、閾値発生部705と、最適値
検出部706とを備えている。
【0064】以上の構成において、判定部700には、
誤り率測定部213にて測定されたOnTime系の誤り率
と、誤り率測定部214にて測定されたEarly系の誤り
率と、誤り率測定部215にて測定されたLate系の誤り
率とが入力される。加算器701では、Early系の誤り
率とLate系の誤り率との差分が求められる。最小値検出
部702では、Early系の誤り率とLate系の誤り率との
中からOnTime系の誤り率よりも小さい方が探索される。
絶対値算出部703では、加算器701で求められた差
分の絶対値算が算出される。正負判定部704では、加
算器701で求められた差分の正負が判定される。閾値
発生部705では、所定の閾値が出力される。
【0065】最適値検出部706では、最小値検出部7
02の検出結果、絶対値算出部703の算出値、正負判
定部704の判定結果及び閾値発生部705からの閾値
に基づき次回の逆拡散タイミングを判定し、判定結果を
フィンガ割当て部104に出力する。
【0066】具体的には、最適値検出部706では、2
つの誤り率の差分が正で、その絶対値が閾値よりも大き
く、かつLate系の誤り率が最小の場合には、次回の逆拡
散タイミングを例えば1/4chip後と判定し、判定結果
をフィンガ割当て部104に出力する。
【0067】また、最適値検出部706では、2つの誤
り率の差分が負で、その絶対値が閾値よりも大きく、か
つEarly系の誤り率が最小の場合には、次回の逆拡散タ
イミングを例えば1/4chip前と判定し、判定結果をフ
ィンガ割当て部104に出力する。
【0068】上記以外の場合には、最適値検出部706
では、前回と同じタイミングと判定し、判定結果をフィ
ンガ割当て部104に出力する。
【0069】(実施の形態5)図8は、本発明の実施の
形態5に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
である。図8に示すように、実施の形態5に係るCDM
A受信装置は、図2(実施の形態1)に示した構成にお
いて、トラッキング部105に代えて、トラッキング部
800が設けられている。トラッキング部800では、
トラッキング部105の構成に加えて、相関器203の
出力を受ける同相加算部801と、相関器204の出力
を受ける同相加算部802と、同相加算部801の出力
を受けるパワー演算部803と、同相加算部802の出
力を受けるパワー演算部804と、パワー演算部80
3,804の各出力を受ける加算器805と、加算器8
05の出力を受ける長区間平均部(IIR)806と、
トラッキングしきい値を発生するしきい値発生部807
と、長区間平均部806としきい値発生部807の各出
力を受ける加算器808とが設けられ、それに伴い判定
部217に代えた判定部809が設けられている。判定
部809には、誤り率測定部213,214,215の
各出力に加えて、加算器808の出力が入力されてい
る。その他は、図2に示した構成と同様である。ここで
は、実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。
【0070】以上の構成において、相関器203にてEa
rlyのタイミングで逆拡散されたシンボルデータは、同
相加算部801に入力される。同相加算部801では、
相関器203からのシンボルデータについて一定シンボ
ル分だけ同相加算され区間平均が行われる。パワー演算
部803では、同相加算部801の出力からパワーの平
方根が算出される。
【0071】また、相関器204にてLateのタイミング
で逆拡散されたシンボルデータは、同相加算部802に
入力される。同相加算部802では、相関器204から
のシンボルデータについて一定シンボル分だけ同相加算
され区間平均が行われる。パワー演算部804では、同
相加算部802の出力からパワーの平方根が算出され
る。
【0072】次いで、加算器805では、パワー演算部
803,804の各出力の差分が求められる。長区間平
均部806では、例えばIIRフィルタを用いて加算器
805の出力について長区間平均値が求められる。加算
器808では、長区間平均部806の出力としきい値発
生部807が発生するトラッキングしきい値との差分が
求められ、判定部809に出力される。
【0073】判定部809では、長区間平均部806の
出力値としきい値発生部807のトラッキングしきい値
との差分、OnTime系の誤り率、Early系の誤り率及びLat
e系の誤り率に基づき、次回の逆拡散タイミングを判定
し、判定結果をフィンガ割当て部104に出力する。
【0074】具体的には、判定部809では、長区間平
均部806の結果が正で、かつ、その絶対値がトラッキ
ングしきい値しきいよりも大きく、更にOn Time、Earl
y、Lateの各誤り率の中でEarlyが最小で、かつ、Early
〜Late間の差分があるしきい値より大きい場合には、相
関器202に割当てるパス位相を前回より1/4チップ
(chip)早くする指令がフィンガ割当て部104に出力
される。
【0075】また、判定部809では、長区間平均部8
06の結果が負で、かつ、その絶対値がトラッキングし
きい値よりも大きく、更にOnTime、Early、Lateの各誤
り率の中でLateが最小で、かつ、Early〜Late間の差分
があるしきい値より大きい場合には、相関器202に割
当てるパス位相を前回より1/4チップ(chip)早くす
る指令がフィンガ割当て部104に出力される。
【0076】上記以外の場合は、判定部809では、前
回と同じタイミングと判定して判定結果をフィンガ割当
て部104に出力する。
【0077】(実施の形態6)図9は、本発明の実施の
形態6に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
である。図9に示すように、実施の形態6に係るCDM
A受信装置では、図8(実施の形態5)に示した構成に
おいて、RAKE合成部218の出力を受けるSIR測
定部901と、SIR用のしきい値を発生するしきい値
発生部902と、SIR測定部901としきい値発生部
902の各出力を受ける加算器903とが設けられ、そ
れに伴い、トラッキング800では、判定部809に代
えた判定部904が設けられている。判定部904に
は、誤り率測定部213,214,215の各出力と、
加算器808の出力とに加えて、加算器903の出力が
入力されている。その他は、図8に示した構成と同様で
ある。ここでは、実施の形態6に関わる部分を中心に説
明する。
【0078】以上の構成において、SIR測定部901
では、RAKE合成部218の出力についてSIR(希
望波信号電力対干渉波信号電力比)の測定が行われる。
加算器903では、測定SIR値としきい値発生部90
2からのしきい値との差分が求められる。
【0079】判定部904では、長区間平均部806の
出力値としきい値発生部807のトラッキングしきい値
との差分、OnTime系の誤り率、Early系の誤り率及びLat
e系の誤り率、さらに加算器903の出力(測定SIR
値としきい値との比較結果)に基づき、次回の逆拡散タ
イミングを判定し、判定結果をフィンガ割当て部104
に出力する。
【0080】具体的には、判定部904では、長区間平
均部806の結果が正で、かつ、その絶対値がトラッキ
ングしきい値しきいよりも大きく、更にOn Time、Earl
y、Lateの各誤り率の中でEarlyが最小で、かつ、Early
〜Late間の差分があるしきい値より大きく、さらに測定
SIR値がしきい値よりも大きい場合には、相関器20
2に割当てるパス位相を前回より1/4チップ(chip)
早くする指令がフィンガ割当て部104に出力される。
【0081】また、判定部904では、長区間平均部8
06の結果が負で、かつ、その絶対値がトラッキングし
きい値よりも大きく、更にOnTime、Early、Lateの各誤
り率の中でLateが最小で、かつ、Early〜Late間の差分
があるしきい値より大きく、さらに測定SIR値がしき
い値よりも大きいい場合には、相関器202に割当てる
パス位相を前回より1/4チップ(chip)早くする指令
がフィンガ割当て部104に出力される。
【0082】上記以外の場合は、判定部904では、前
回と同じタイミングと判定して判定結果をフィンガ割当
て部104に出力する。すなわち、測定SIR値がある
一定値よりも小さい場合は、仮にEarly及びLateの相関
値の平均値の差分もしくはEarly及びLateの相関値より
算出した誤り率の差分が一定値以上であっても、前後1
/4チップ(chip)逆拡散タイミングをずらす処理を行
わない。
【0083】(実施の形態7)図10は、本発明の実施
の形態7に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック
図である。図10に示すように、実施の形態7に係るC
DMA受信装置では、図9(実施の形態6)に示した構
成において、SIR測定部901に代えてRSSI測定
部1001が設けられ、しきい値発生部902に代え
て、RSSI用しきい値を発生するしきい値発生部10
02が設けられている。それに伴い、トラッキング部8
00では、判定部904に代えた判定部1004が設け
られている。判定部1004には、誤り率測定部21
3,214,215の各出力と、加算器808の出力と
に加えて、加算器1003の出力が入力されている。そ
の他は、図9に示した構成と同様である。ここでは、実
施の形態7に関わる部分を中心に説明する。
【0084】以上の構成において、RSSI測定部10
01では、RAKE合成部218の出力についてRSS
I(Received Signal Strength Indicator)の測定が
行われる。加算器1003では、測定RSSI値としき
い値発生部1002からのしきい値との差分が求められ
る。
【0085】判定部1004では、長区間平均部806
の出力値としきい値発生部807のトラッキングしきい
値との差分、OnTime系の誤り率、Early系の誤り率及びL
ate系の誤り率、さらに加算器1003の出力(測定R
SSI値としきい値との比較結果)に基づき、次回の逆
拡散タイミングを判定し、判定結果をフィンガ割当て部
104に出力される。
【0086】具体的には、判定部1004では、長区間
平均部806の結果が正で、かつ、その絶対値がトラッ
キングしきい値しきいよりも大きく、更にOn Time、Ear
ly、Lateの各誤り率の中でEarlyが最小で、かつ、Early
〜Late間の差分があるしきい値より大きく、さらに測定
RSSI値がしきい値よりも大きい場合には、相関器2
02に割当てるパス位相を前回より1/4チップ(chi
p)早くする指令がフィンガ割当て部104に出力され
る。
【0087】また、判定部1004では、長区間平均部
806の結果が負で、かつ、その絶対値がトラッキング
しきい値よりも大きく、更にOnTime、Early、Lateの各
誤り率の中でLateが最小で、かつ、Early〜Late間の差
分があるしきい値より大きく、さらに測定SIR値がし
きい値よりも大きいい場合には、相関器202に割当て
るパス位相を前回より1/4チップ(chip)早くする指
令がフィンガ割当て部104に出力される。
【0088】上記以外の場合は、判定部904では、前
回と同じタイミングと判定して判定結果をフィンガ割当
て部104に出力する。すなわち、測定RSSI値があ
る一定値よりも小さい場合は、仮にEarly及びLateの相
関値の平均値の差分もしくはEarly及びLateの相関値よ
り算出した誤り率の差分が一定値以上であっても、前後
1/4チップ(chip)逆拡散タイミングをずらす処理を
行わない。
【0089】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、伝搬環境の変化に応じて相関器出力におけるCH変
動を補償した信号をトラッキングに用いるので、トラッ
キングにおけるパス位相の変動の測定精度をあげること
ができる。
【0090】また、パスサーチ部にて割当てたパス位相
の例えば前後1/2チップ(chip)の相関器出力をトラ
ッキングに用いているのに加えて、割当てたパス位相の
相関器出力も用いて同相加算平均、電力加算平均及び長
区間平均(例えばIIR平均)した結果を参照するので、
トラッキングの精度を上げることができる。
【0091】さらに、CH推定値の複素共役を乗算した
同期検波後のシンボルデータを硬判定(仮判定)し、仮判
定後のシンボルをリファレンスとなるパイロットシンボ
ルパターンと照合することによって誤り率を算出し、こ
の算出値をトラッキングに用いるので、トラッキングの
精度を上げることができる。その結果、適切なフィンガ
割当てが行えるようになり、受信品質の劣化を防ぐこと
ができる。
【0092】したがって、直接拡散CDMA方式を用い
た移動通信システムにおいて、移動局の移動速度の変化
や干渉波、マルチパス等によるフェージング速度の変動
等の伝搬環境の変化に十分追従し、低Eb/Noの環境
下においても受信品質の劣化を防ぐという効果が得られ
る。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低Eb/Noの環境下においても高精度でトラッキング
が行えるので、マルチパス等によるフェージングに強
く、受信品質の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCDMA受信装置
の構成を示すブロック図
【図2】図1に示すトCDMA受信装置における相関器
とトラッキング部の具体的関係を示すブロック図
【図3】無線フレームの構成を示す図
【図4】図1に示すトラッキング部が備える判定部の構
成図
【図5】本発明の実施の形態2に係るCDMA受信装置
の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係るCDMA受信装置
におけるトラッキング部が備える判定部の構成図
【図7】本発明の実施の形態4に係るCDMA受信装置
におけるトラッキング部が備える判定部の構成図
【図8】本発明の実施の形態5に係るCDMA受信装置
の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態6に係るCDMA受信装置
の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態7に係るCDMA受信装
置の構成を示すブロック図
【図11】従来のCDMA受信装置の構成例を示すブロ
ック図
【符号の説明】
101、202、203、204 相関器 102 マッチトフィルタ部 103 パスサーチ部 104 フィンガ割当て部 105、501、600、800 トラッキング部 106 CH推定部 107 同期検波・RAKE合成部 201 拡散符号発生部(code Gene.) 205 半チップ遅延器(+1/2chip Delay) 206 半チップ遅延器(-1/2chip Delay) 207、208、209 同期検波部 210、211、212 硬判定部 213、214、215 誤り率測定部 216 パイロットシンボルパターン格納部 217、502、700、809、904、1004
判定部 218 RAKE合成部 401、702 最小値検出部 601、701、805、808、903、1003
加算器 602、703 絶対値算出部 603、704 正負判定部 604、705 閾値発生部 605、706 最適値検出部 801、802 同相加算部 803、804 パワー演算部 806 長区間平均部 807、902、1002 しきい値発生部 901 SIR測定部 1001 RSSI測定部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接拡散CDMAによる伝搬波の受信信
    号に対して割当てられたパス位相のタイミング及びその
    前後1/2チップずらしたタイミングで逆拡散を行う逆
    拡散手段と、前記逆拡散手段で逆拡散を行った後のシン
    ボルデータに対して伝搬路等でのチャネル変動を算出す
    るチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段で算出さ
    れたチャネル変動推定値と前記逆拡散手段の出力とを乗
    算することにより伝搬路等でのチャネル変動分を補償す
    る同期検波手段と、前記同期検波手段の出力を硬判定す
    る硬判定手段と、前記硬判定手段が出力するシンボルデ
    ータとパイロットシンボルパターンとを照合しビット誤
    り率を測定するビット誤り率測定手段と、前記ビット誤
    り率測定手段で測定されたビット誤り率に基づき次回の
    最適な逆拡散タイミングを判定する判定手段と、を具備
    することを特徴とするCDMA受信装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記ビット誤り率測定
    手段で測定された前記3つのタイミングでのビット誤り
    率の中で最も誤りビット数の小さいタイミングを次回の
    最適な逆拡散タイミングと判定する、ことを特徴とする
    請求項1記載のCDMA受信装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記ビット誤り率測定
    手段で測定された前記受信信号に対して割当てたパス位
    相のタイミングの前後1/2チップずらした2つのタイ
    ミングでのビット誤り率の中で最も誤りビット数の小さ
    いタイミングを次回の最適な逆拡散タイミングと判定す
    る、ことを特徴とする請求項1記載のCDMA受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記ビット誤り率測定
    手段で測定された前記受信信号に対して割当てたパス位
    相のタイミングの前後1/2チップずらした2つのタイ
    ミングでのビット誤り率の差分の正負と、前記差分の大
    きさと閾値との大小関係とに基づき、次回の最適な逆拡
    散タイミングを1/4チップ後にするか前にするかを判
    定する、ことを特徴とする請求項1記載のCDMA受信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記ビット誤り率測定
    手段で測定された前記受信信号に対して割当てたパス位
    相のタイミングの前後1/2チップずらした2つのタイ
    ミングでのビット誤り率の差分の正負と、前記差分の大
    きさと閾値との大小関係、および前記受信信号に対して
    割当てたパス位相のタイミングでのビット誤り率と前後
    1/2チップずらした2つのタイミングでのビット誤り
    率との大小関係とに基づき、次回の最適な逆拡散タイミ
    ングを1/4チップずらすか否かを判定する、ことを特
    徴とする請求項1記載のCDMA受信装置。
  6. 【請求項6】 前記受信信号に対して割当てたパス位相
    のタイミングの前後1/2チップずらした2つのタイミ
    ングで逆拡散を行った後のシンボルデータに対して同相
    加算平均、電力加算平均したものの差分の一定区間の平
    均値を求める平均手段を備え、前記判定手段は、前記平
    均手段の出力の正負、大きさとしきい値との大小関係、
    前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミングの
    前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビット
    誤り率の差分と閾値との大小関係、および前記受信信号
    に対して割当てたパス位相のタイミングでのビット誤り
    率と前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビ
    ット誤り率との大小関係とに基づき、次回の最適な逆拡
    散タイミングを1/4チップずらすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のCDMA受信装置。
  7. 【請求項7】 受信希望波電力と干渉電力の比を算出す
    る回路を備え、前記判定手段は、次回の最適な逆拡散タ
    イミングを判定する際に、受信希望波電力と干渉電力の
    比としきい値との大小関係も考慮する、ことを特徴とす
    る請求項1から請求項6のいずれかに記載のCDMA受
    信装置。
  8. 【請求項8】 受信希望波電力を算出する回路を備え、
    前記判定手段は、次回の最適な逆拡散タイミングを判定
    する際に、受信希望波電力としきい値との大小関係も考
    慮する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいず
    れかに記載のCDMA受信装置。
  9. 【請求項9】 直接拡散CDMAによる伝搬波の受信信
    号に対して割当てられたパス位相のタイミング及びその
    前後1/2チップずらしたタイミングで逆拡散を行う逆
    拡散工程と、前記逆拡散工程にて逆拡散を行った後のシ
    ンボルデータに対して伝搬路等でのチャネル変動を算出
    するチャネル推定工程と、前記チャネル推定工程にて算
    出されたチャネル変動推定値と前記逆拡散工程の出力と
    を乗算することにより伝搬路等でのチャネル変動分を補
    償する同期検波工程と、前記同期検波工程での出力を硬
    判定する硬判定工程と、前記硬判定で硬判定されたシン
    ボルデータとパイロットシンボルパターンとを照合しビ
    ット誤り率を測定するビット誤り率測定工程と、前記ビ
    ット誤り率測定工程で測定されたビット誤り率に基づき
    次回の最適な逆拡散タイミングを判定する判定工程と、
    を具備することを特徴とするCDMA受信処理方法。
  10. 【請求項10】 前記判定工程では、前記ビット誤り率
    測定工程にて測定された前記3つのタイミングでのビッ
    ト誤り率の中で最も誤りビット数の小さいタイミングを
    1/4チップずらしたタイミングを次回の最適な逆拡散
    タイミングと判定する、ことを特徴とする請求項9記載
    のCDMA受信処理方法。
  11. 【請求項11】 前記判定工程では、前記ビット誤り率
    測定工程にて測定された前記受信信号に対して割当てた
    パス位相のタイミングの前後1/2チップずらした2つ
    のタイミングでのビット誤り率の中で最も誤りビット数
    の小さいタイミングを1/4チップずらしたタイミング
    を次回の最適な逆拡散タイミングと判定する、ことを特
    徴とする請求項9記載のCDMA受信処理方法。
  12. 【請求項12】 前記判定工程では、前記ビット誤り率
    測定工程にて測定された前記受信信号に対して割当てた
    パス位相のタイミングの前後1/2チップずらした2つ
    のタイミングでのビット誤り率の差分の正負と、前記差
    分の大きさと閾値との大小関係とに基づき、次回の最適
    な逆拡散タイミングを1/4チップ後にするか前にする
    かを判定する、ことを特徴とする請求項9記載のCDM
    A受信処理方法。
  13. 【請求項13】 前記判定工程では、前記ビット誤り率
    測定工程にて測定された前記受信信号に対して割当てた
    パス位相のタイミングの前後1/2チップずらした2つ
    のタイミングでのビット誤り率の差分の正負と、前記差
    分の大きさと閾値との大小関係、および前記受信信号に
    対して割当てたパス位相のタイミングでのビット誤り率
    と前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビッ
    ト誤り率との大小関係とに基づき、次回の最適な逆拡散
    タイミングを1/4チップずらすか否かを判定する、こ
    とを特徴とする請求項9記載のCDMA受信処理方法。
  14. 【請求項14】 前記受信信号に対して割当てたパス位
    相のタイミングの前後1/2チップずらした2つのタイ
    ミングで逆拡散を行った後のシンボルデータに対して同
    相加算平均、電力加算平均したものの差分の一定区間の
    平均値を求める平均工程を備え、前記判定工程では、前
    記平均部の出力の正負、大きさとしきい値との大小関
    係、前記受信信号に対して割当てたパス位相のタイミン
    グの前後1/2チップずらした2つのタイミングでのビ
    ット誤り率の差分と閾値との大小関係、および前記受信
    信号に対して割当てたパス位相のタイミングでのビット
    誤り率と前後1/2チップずらした2つのタイミングで
    のビット誤り率との大小関係とに基づき、次回の最適な
    逆拡散タイミングを1/4チップずらすか否かを判定す
    る、ことを特徴とする請求項9記載のCDMA受信処理
    方法。
  15. 【請求項15】 受信希望波電力と干渉電力の比を算出
    する工程を備え、前記判定工程では、次回の最適な逆拡
    散タイミングを判定する際に、受信希望波電力と干渉電
    力の比としきい値との大小関係も考慮する、ことを特徴
    とする請求項9から請求項14のいずれかに記載のCD
    MA受信処理方法。
  16. 【請求項16】 受信希望波電力を算出する工程を備
    え、前記判定工程では、次回の最適な逆拡散タイミング
    を判定する際に、受信希望波電力としきい値との大小関
    係も考慮する、ことを特徴とする請求項9から請求項1
    4のいずれかに記載のCDMA受信処理方法。
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