JP2003188606A - 振幅補償回路 - Google Patents

振幅補償回路

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JP2003188606A
JP2003188606A JP2001380661A JP2001380661A JP2003188606A JP 2003188606 A JP2003188606 A JP 2003188606A JP 2001380661 A JP2001380661 A JP 2001380661A JP 2001380661 A JP2001380661 A JP 2001380661A JP 2003188606 A JP2003188606 A JP 2003188606A
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amplitude
compensation circuit
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Application number
JP2001380661A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Inami
和喜 稲見
Michiko Shioiri
道子 塩入
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のオープンスタブによる振幅の周波数特
性調整では、負荷側のインピーダンスに応じてオープン
スタブの位置と長さを変える必要があり、調整に多大な
時間を要していた。調整時間の短縮のために、負荷側の
インピーダンス依存性が少なく、安定した周波数特性が
実現できる振幅補償回路を得ることが課題であった。 【解決手段】 線路長が1/4波長より短いショートス
タブをそれぞれ備えた備えた分岐路ペア23,24、及
び線路長が1/4波長よりも長く1/2波長より短いシ
ョートスタブを備えた分岐路ペア40,41を高周波信
号の入出力線路3が設けられた誘電体基板1上に形成す
る。各分岐路ペア23,24,40,41における分岐
路の間隔を使用する高周波信号の中心周波数の1/4波
長となるように配置し、用途に応じて分岐路ペアを選択
して入出力線路に接続できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】この発明は、高周波集積回路に関
するものであり、特に高周波信号の振幅を補償する回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭向けの衛星放送、或いは
自動車、船舶等の移動体通信にマイクロ波、或いはミリ
波の集積回路が広く利用されている。これらの高周波集
積回路は、誘電体基盤上に形成された伝送線路と、半導
体基板上に設けられた半導体デバイスとを組み合わせた
平面回路構成である。
【0003】高周波集積回路は、高周波信号の振幅や位
相を制御するための制御回路を備えており、代表的なも
のとしてアッテネータが知られている。移動体通信に用
いられる高周波集積回路は、電波を発生する発振回路、
或いは送受信される電波を増幅するための増幅回路など
を備えるが、アッテネータは、これらの回路の入力側、
或いは出力側に設けられ、高周波信号の振幅を補償する
ために用いられる。
【0004】図29は、従来用いられている振幅補償回
路の構成例を表す図である。振幅補償回路は、誘電体基
板1と、地導体2と、入出力線路3と、調整用パッド4
4とを備える。誘電体基板1の裏面には、平板の地導体
2が取付けられる。入出力線路3は、誘電体基板1上に
設けられ、導体により形成された高周波信号の伝送線路
である。調整用パッド44は、入出力線路3の側方に設
けられた複数の金属片であり、誘電体基板の表面上に2
次元配列される。振幅調整を行う場合は、図30に示す
ように、調整用パッド44と入出力線路3、及び調整用
パッド44間を金線等のボンディングワイヤ20で電気
的に接続する。振幅補償回路は、互いに接続する調整パ
ッドの個数を変更し、入出力線路3からの長さを変更す
ることで、所望の周波数特性を得ることができる。
【0005】図31は、上記振幅補償回路の周波数特性
を示す図である。横軸は、高周波信号の周波数であり、
縦軸は、入力信号の振幅の大きさに対する出力信号の振
幅の大きさを示す。カーブCは、振幅補償回路の周波数
依存性を表す。Bw、及びfcは、それぞれ上記振幅補
償回路を備えるマイクロ波集積回路の周波数帯域、及び
中心周波数である。前述したように、接続する調整パッ
ドの個数を変更することで上記振幅補償回路の周波数特
性を変化させて、増幅器等に入出力される高周波信号の
振幅の補償を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成された振幅補償回路は、入力側及び出力側に
取付けられる回路のインピーダンスごとに調整パッドの
接続状態を変える必要があるので、所望の周波数特性を
得るために多くの調整時間を要する問題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたものであり、入力側及び出力側に取付け
られる回路のインピーダンスの影響を受けにくく安定し
た振幅補償を行うことができる振幅補償回路を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を鑑み、本発明
に係る振幅補償回路は、誘電体基板と、前記誘電体基板
上に形成された高周波信号の入出力線路と、前記高周波
信号の振幅補償を行うために前記入出力線路に電気的に
接続可能に設けられた少なくとも一つの分岐路ペアと、
を含み、前記分岐路ペアにおける各分岐路は、前記入出
力線路に接続される抵抗と、一端が前記抵抗に接続さ
れ、他端が接地されたショートスタブと、を含み、前記
分岐路ペアを構成する各分岐路は、入力される高周波信
号に対してそれぞれの分岐路からの反射信号が相殺され
る関係をもって接続されるものである。
【0009】また、前記分岐路ペアを構成する各分岐路
の接続点の間隔は、入力される高周波信号の1/4波長
の奇数倍の長さに設定されるものである。
【0010】また、前記ショートスタブの線路長は、前
記高周波信号の1/4波長の2n(但し、nは0以上の
整数)倍よりも長く、1/4波長の2n+1倍よりも短
い長さに設定されており、前記高周波信号に対して当該
ショートスタブはインダクティブに作用するものであ
る。
【0011】また、前記ショートスタブの線路長は、前
記高周波信号の1/4波長の2n−1倍(nは1以上の
整数)よりも長く、1/4波長の2n倍よりも短い長さ
に設定されており、前記高周波信号に対して前記ショー
トスタブはキャパシティブに作用するものである。
【0012】また、本発明に係る振幅補償回路は、周波
数軸上において、山形形状の減衰特性を備えるものであ
る。
【0013】また、本発明に係る振幅補償回路は、前記
誘電体基板上に、複数の分岐路ペアが形成されるもので
ある。
【0014】また、前記複数の分岐路ペアのうち、前記
ショートスタブの長さが同一の関係にある少なくとも二
つの分岐路ペアを含み、前記入出力線路に接続する分岐
路ペアのペア数が調整可能であるものである。
【0015】また、前記複数の分岐路ペアのうち、前記
ショートスタブの長さが互いに異なる関係にある少なく
とも二つの分岐路ペアを含み、前記入出力線路に接続す
る分岐路ペアが選択可能であるものである。
【0016】また、前記複数の分岐路ペアのうち、前記
ショートスタブの長さが同一の関係にある少なくとも二
つの分岐路ペアと、前記ショートスタブの長さが互いに
異なる関係にある少なくとも二つの分岐路ペアと、を含
むものである。
【0017】また、誘電体基板と、前記誘電体基板の裏
面に取付けられた地導体と、前記誘電体基板の表面に形
成された高周波信号の入出力線路と、前記高周波信号の
振幅補償を行うために前記入出力線路に電気的に接続可
能に設けられた少なくとも一つの分岐路ペアと、を含
み、前記分岐路ペアにおける各分岐路は、ボンディング
ワイヤを介して前記入出力線路に接続可能に設けられた
接続パッドと、前記接続パッドが取付られる抵抗と、一
端が前記抵抗に接続され、他端が前記地導体に接地され
たショートスタブと、を含み、前記入出力線路における
前記各分岐路の接続点の間隔は、入力される高周波信号
の1/4波長の奇数倍の長さに設定されるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
振幅補償回路を図面に従って説明する。
【0019】実施の形態1.図1は、実施の形態1に係
る振幅補償回路の構成を表す図である。振幅補償回路
は、誘電体基板1、地導体2、入出力線路3、分岐路9
及び分岐路10とからなる分岐路ペア11とから構成さ
れる。
【0020】地導体2は、誘電体基板1の裏面に取付け
られる。入出力線路3は、誘電体基板1上に設けられ、
導体からなる高周波信号の伝送線路であり、入力ポート
3a、及び出力ポート3bを備える。入出力線路3を伝
搬する高周波信号は、上記振幅補償回路を備えるマイク
ロ波集積回路の用途に応じて予め定められた周波数帯域
Bw、及び中心周波数fcを有する。
【0021】分岐路9は、パッド12,抵抗13,ショ
ートスタブ14,スルーホール15とから構成される。
パッド12は、入出力線路3と分岐路9とを電気的に接
続するためのものである。抵抗13は、入出力線路3を
通過する高周波信号のエネルギーを消費させるものであ
る。ショートスタブ14は、その線路長が中心周波数に
おける高周波信号の1/4波長よりも短い長さに設定さ
れる。こうすれば、ショートスタブ14は、上記高周波
信号に対してインダクティブに作用する。なお、ここで
ショートスタブ14の線路長を、1/4波長の2n(但
し、nは0以上の整数)倍よりも長く、1/4波長の2
n+1倍よりも短い長さに設定しても同様の効果が得ら
れる。スルーホール15は、ショートスタブ14を地導
体2に接地するために設けられる。
【0022】分岐路10は、分岐路9と同様の構成であ
り、パッド16,抵抗17,ショートスタブ18,スル
ーホール19とからなり、抵抗17の抵抗値は、抵抗1
3の抵抗値と等しい関係に有り、またショートスタブ1
8の線路長は、ショートスタブ12と等しい関係にあ
る。
【0023】振幅補償を行う場合は、図2に示すよう
に、入出力線路3とパッド12、及び入出力線路3とパ
ッド16を金線20で接続する。入出力線路3における
パッド12に対する接続点21と、パッド16に対する
接続点22との距離は、上記中心周波数を有する高周波
信号の1/4波長の長さである。
【0024】入力ポート3aから入力される高周波信号
に対して、分岐路9に対する接続点21からの反射信号
と、分岐路10に対する接続点22からの反射信号は、
互いにその位相が逆になり相殺される関係にある。した
がって、入力ポート3a、或いは出力ポート3bに接続
される回路のインピーダンスが変更されたとしても、上
述した相殺関係によりその損失変動が緩和されるため、
上記振幅補償回路は、接続される回路のインピーダンス
に影響されにくい安定した所望の周波数特性を得ること
ができる。
【0025】図3は、上記のように構成された振幅補償
回路の周波数特性を示す図である。横軸は、入出力され
る高周波信号の周波数を表し、縦軸は入力される高周波
信号の振幅の大きさに対する出力信号の振幅の大きさを
表す。グラフAは、振幅補償回路の入出力信号の振幅比
と周波数との関係を表したものであり、周波数軸上にお
いて山形の形状を有する。ショートスタブ14,18の
線路長がインダクティブに作用する長さに設定されてい
る場合は、そのピークは中心周波数fcの高域側に位置
する。ピーク位置における通過損失パワーは0と見なす
ことができ、またピーク位置に対して高域側、或いは低
域側に向かうに従って、入力される高周波信号のエネル
ギー損失量は増大する。これは、主に分岐路9,10に
設けられた抵抗13,17により入力信号のエネルギー
が消費されるためである。
【0026】例えば、中心周波数fcにおいて、入力信
号の振幅を1dB低減させたい場合、図3示したグラフ
Aにおいて中心周波数fcにおける通過損失が1dBに
なるよう、分岐路9,10における抵抗13,17の抵
抗値、及びショートスタブ14,18の線路長を決定す
る。
【0027】また、例えば増幅回路が、中心周波数fc
付近にて、高域側で減衰の多い右下がりの周波数特性を
有しており、それをフラットな周波数特性に補償したい
場合、その増幅回路に上記振幅補償回路を接続すれば全
体としてフラットな周波数特性にすることができる。
【0028】なお、ショートスタブ14,18の線路長
を短くしていけば、ピーク位置は高域側にシフトし、し
たがって中心周波数における減衰量は増大する。逆にシ
ョートスタブの線路長を長くしていけばピーク位置は低
域側にシフトし、中心周波数における減衰量は減少す
る。また、ショートスタブの線路長が調度、中心周波数
の高周波信号の1/4波長と同じ線路長になった場合、
ピーク位置は中心周波数に一致し、減衰量は0とみなす
ことができる。
【0029】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2に係る振幅補償回路の構成を表す図である。この振
幅補償回路は、2個の分岐路ペア23,24を備える。
一方の分岐路ペア23は、分岐路9a,10aとからな
り、他方の分岐路ペア24は、分岐路9b,10bから
構成される。各分岐路ペア23,24は、実施の形態1
で説明した分岐路ペア11と同様の構成を有する。対応
する箇所の符号は同一番号を付し、また分岐路ペア23
の構成に関する符号は添え字aを,分岐路ペア24の構
成に関する符号は添え字bを付す。
【0030】分岐路ペア23のショートスタブ14a,
18aの線路長と、分岐路ペア24のショートスタブ1
4b,18b線路長とは、同一の関係にあり、その長さ
は、中心周波数における高周波信号の1/4波長よりも
短い長さに設定される。ショートスタブ14a,18
a,14b,18bは、それぞれが入力される高周波信
号に対してインダクティブに作用する。なお、ここでシ
ョートスタブ14の線路長を、1/4波長の2n(但
し、nは0以上の整数)倍よりも長く、1/4波長の2
n+1倍よりも短い長さに設定しても同様の効果が得ら
れる。
【0031】上記の振幅補償回路は、振幅補償の際に、
図5に示すような分岐路ペア一つで使用する場合と、図
6に示すように二つの分岐路ペアを使用する場合とを選
択することができる。
【0032】図5においては分岐路ペア23のみが入出
力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド12
a、及び入出力線路3と接続パッド16aは金線等のボ
ンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3にお
けるパッド12aに対する接続点21aと、パッド16
aに対する接続点22aとの距離は、中心周波数を有す
る高周波信号の1/4波長の長さである。
【0033】図6においては、分岐路ペア23及び分岐
路ペア24が入出力線路3に接続される。分岐路ペア2
3と入出力線路3との接続関係は、図5に示したものと
同様であるので説明を省略する。分岐路ペア24は、接
続パッド12b、16bを介して入出力線路3に接続さ
れ、入出力線路3におけるパッド11bに対する接続点
21bと、パッド15bに対する接続点22bとの距離
は、中心周波数を有する高周波信号の1/4波長の長さ
である。
【0034】図7は、入出力線路3に接続する分岐路ペ
アのペア数を変更した場合の、振幅補償回路の周波数特
性を表す図である。横軸は、入出力される高周波信号の
周波数を表し、縦軸は入力される高周波信号の振幅の大
きさに対する出力信号の振幅の大きさを表す。
【0035】グラフA1は、ペア数が1の場合の振幅補
償回路の入出力信号の振幅比と周波数との関係を表すも
のである。グラフA1は、周波数帯域Bwにおいて右上
がりの周波数特性を持つ。グラフA2は、ペア数が2の
場合の周波数特性を表すグラフである。ペア数を変更し
た場合、周波数特性における山形形状のピーク位置は変
化しないが、山形形状の勾配は接続するペア数を増加さ
せるにしたがって急なものとなる。これは、ペア数に比
例するに伴って抵抗数が増加し、それゆえ消費されるエ
ネルギーもそれに比例して増大するためである。
【0036】このように、分岐路ペアを複数用意して、
入出力線路に接続するペア数を変更することで、振幅補
償回路の周波数特性における山形形状の勾配を変化させ
て振幅補償の調整を行うことができる。
【0037】本実施形態においては、ペア数の個数は二
つであったが、適宜その数を増やし用途に応じて使用す
るペア数を変更するようにしてもよい。
【0038】実施の形態3.図8は、実施の形態3に係
る振幅補償回路の構成を表す図である。
【0039】この振幅補償回路は、互いに線路長の異な
る2個の分岐路ペア25,26を備える。一方の分岐路
ペア25は、分岐路9c,10cとからなり、他方の分
岐路ペア26は、分岐路9d,10dから構成される。
各分岐路ペア25,26は、実施の形態1で説明した分
岐路ペア11と同様の構成を有する。対応する箇所の符
号は同一番号を付し、また分岐路ペア25の構成に関す
る符号は添え字cを,分岐路ペア26の構成に関する符
号は添え字dを付す。
【0040】分岐路ペア25のショートスタブ14c,
18cの線路長と、分岐路ペア26のショートスタブ1
4d,18d線路長とは、互いに異なる関係にあり、分
岐路9c、10cに含まれるショートスタブ14c,1
8cの線路長は分岐路9d、10dに含まれるショート
スタブ14d,18dの線路長よりも短い。
【0041】一方、ショートスタブ14c,18cの線
路長と、ショートスタブ14d,18dの線路長とは、
ともに中心周波数における高周波信号の1/4波長より
も短い線路長に設定されており、ショートスタブ14
c,18c,14d,18dは、それぞれが入力される
高周波信号に対してインダクティブに作用する。上記の
振幅補償回路は、振幅補償の際に、図9に示すように入
出力線路3に分岐路ペア25を接続して使用する場合
と、図10に示すように入出力線路3に分岐路ペア26
を接続して使用する場合とを選択することができる。
【0042】図9においては、分岐路ペア25が入出力
線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド12
c、及び入出力線路3と接続パッド16cは金線等のボ
ンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3にお
けるパッド12cに対する接続点21cと、パッド16
cに対する接続点22cとの距離は、中心周波数を有す
る高周波信号の1/4波長の長さである。
【0043】図10に示すように分岐路ペア26が入出
力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド12
d、及び入出力線路3と接続パッド16dは金線等のボ
ンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3にお
けるパッド12dに対する接続点21dと、パッド16
dに対する接続点22dとの距離は、中心周波数を有す
る高周波信号の1/4波長の長さである。
【0044】図11は、入出力線路3に接続する分岐路
ペアのショートスタブの線路長を変更した場合の、振幅
補償回路の周波数特性を表す図である。横軸は、入出力
される高周波信号の周波数を表し、縦軸は入力される高
周波信号の振幅の大きさに対する出力信号の振幅の大き
さを表す。
【0045】グラフA3は、分岐路ペア25を接続した
場合の振幅補償回路の入出力信号の振幅比と周波数との
関係を表すものであり、周波数帯域Bwにおいて右上が
りの周波数特性を持つ。グラフA4は、分岐路ペア26
を接続した場合の振幅補償回路の入出力信号の振幅比と
周波数との関係を表すものであり、グラフA3の場合と
同じく、周波数帯域Bwにおいて右上がりの周波数特性
を持つ。ショートスタブの線路長を変更した場合、全体
の山形形状は変化しないが、ピーク位置はショートスタ
ブの線路長が短くなるにしたがって高域側にシフトす
る。これは、ショートスタブが短くなるにしたがって、
リアクタンス成分が大きくなり、その振幅補償回路が共
振する周波数が高域側にシフトするためである。
【0046】このように、ショートスタブの線路長が異
なるペアを複数用意して、それらを選択的に入出力線路
に接続することで、振幅補償回路の周波数特性のピーク
位置を変化させて振幅補償の調整を行うことができる。
【0047】本実施形態においては、ショートスタブの
線路長が異なるふたつ分岐路ペアを用いたが、互いに異
なる長さのショートスタブを有する分岐路ペアの個数は
二つより二つ以上であってもよい。
【0048】実施の形態4.図12は、実施の形態4に
係る振幅補償回路の構成を表す図である。この振幅補償
回路は、誘電体基板1、地導体2、入出力線路3、分岐
路27及び28とからなる分岐路ペア29とから構成さ
れる。
【0049】誘電体基板1、地導体2、入出力線路3に
関しては、実施の形態1にて説明したものと同様の構成
であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0050】分岐路27は、パッド30,抵抗31,シ
ョートスタブ32,スルーホール33とから構成され
る。分岐路27は、実施の形態1で説明した分岐路9と
比較した場合、ショートスタブ以外の構成は同様である
ので説明を省略する。ショートスタブ32の線路長は、
中心周波数における高周波信号の1/4波長よりも長
く、1/2波長よりも短い長さに設定される。こうすれ
ば、ショートスタブ32は、上記高周波信号に対してキ
ャパシティブに作用する。なお、ここでショートスタブ
32の線路長を、1/4波長の2n−1(但し、nは1
以上の整数)倍よりも長く、1/4波長の2n倍よりも
短い長さに設定しても同様の効果が得られる。
【0051】分岐路28は、分岐路27と同様の構成で
あり、パッド34,抵抗35,ショートスタブ36,ス
ルーホール37とからなり、抵抗35の抵抗値は、抵抗
31の抵抗値と等しい関係に有り、またショートスタブ
36の線路長は、ショートスタブ32と等しい関係にあ
る。
【0052】振幅補償を行う場合は、図13に示すよう
に、入出力線路3とパッド30、及び入出力線路3とパ
ッド34をボンディングワイヤ20で接続する。入出力
線路3におけるパッド30に対する接続点38と、パッ
ド34に対する接続点39との距離は、上記中心周波数
を有する高周波信号の1/4波長の長さである。
【0053】入力ポート3aから入力される高周波信号
に対して、分岐路27に対する接続点38からの反射信
号と、分岐路28に対する接続点39からの反射信号
は、互いにその位相が逆になり相殺される関係にある。
したがって、入力ポート3a、或いは出力ポートに接続
される回路のインピーダンスが変更されたとしても、上
述した相殺関係によりその損失変動が緩和されるため、
接続される回路のインピーダンスの影響を受けにくい安
定した所望の周波数特性を有する振幅補償回路を得るこ
とができる。
【0054】図14は、上記のように構成された振幅補
償回路の周波数特性を示す図である。横軸は、入出力さ
れる高周波信号の周波数を表し、縦軸は入力される高周
波信号の振幅の大きさに対する出力信号の振幅の大きさ
を表す。グラフBは、振幅補償回路の入出力信号の振幅
比と周波数との関係を表したものであり、周波数軸上に
おいて山形の形状を有する。ショートスタブ32,36
がキャパシティブに作用する線路長に設定されている場
合は、そのピークは中心周波数fcの低域側に位置す
る。ピーク位置における通過損失量は0と見なすことが
でき、またピーク位置に対して高域側、或いは低域側に
いくに従って、入力される高周波信号のエネルギー損失
量は増大する。これは、主に分岐路9,10に設けられ
た抵抗13,17により入力信号のエネルギーが消費さ
れるためである。
【0055】例えば、中心周波数fcにおいて、入力信
号の振幅を1dB低減させたい場合、図14示したグラ
フBにおいて中心周波数fcにおける通過損失が1dB
になるよう、分岐路27,28における抵抗31,35
の抵抗値、及びショートスタブ32,36の線路長を設
定する。
【0056】また、例えば増幅回路が、中心周波数fc
付近にて、低域側で減衰の多い右上がりの周波数特性を
有しており、それをフラットな周波数特性に補償したい
場合、その増幅回路に上記振幅補償回路を接続すれば全
体としてフラットな周波数特性にすることができる。
【0057】実施の形態5.図15は、本発明の実施の
形態5に係る振幅補償回路の構成を表す図である。この
振幅補償回路は、2組の分岐路ペア40,41を備え
る。一方の分岐路ペア40は、分岐路27a,28aと
からなり、他方の分岐路ペア41は、分岐路27b,2
8bから構成される。各分岐路ペア40,41は、実施
の形態4で説明した分岐路ペア29と同様の構成を有す
る。対応する箇所の符号は同一番号を付し、また分岐路
ペア40の構成に関する符号は添え字aを,分岐路ペア
41の構成に関する符号は添え字bを付す。
【0058】分岐路ペア40のショートスタブ32a,
36aの線路長と、分岐路ペア41のショートスタブ3
2b,36b線路長とは、同一の関係にあり、その長さ
は、中心周波数における高周波信号の1/4波長よりも
短い長さに設定される。ショートスタブ32a,36
a,32b,36bは、それぞれが入力される高周波信
号に対してキャパシティブに作用する。なお、ここでシ
ョートスタブ14の線路長を、1/4波長の2n−1
(但し、nは1以上の整数)倍よりも長く、1/4波長
の2n倍よりも短い長さに設定しても同様の効果が得ら
れる。
【0059】上記の振幅補償回路は、振幅補償の際に、
図16に示すように分岐路ペアひとつで使用する場合
と、図6に示すように二つの分岐路ペアを使用する場合
とを選択することができる。図16においては分岐路ペ
ア40のみが入出力線路3に接続される。入出力線路3
と接続パッド30a、及び入出力線路3と接続パッド3
4aは金線等のボンディングワイヤ20で接続される。
入出力線路3におけるパッド30aに対する接続点38
aと、パッド34aに対する接続点39aとの距離は、
中心周波数を有する高周波信号の1/4波長の長さであ
る。
【0060】図17においては、分岐路ペア40及び分
岐路ペア41が入出力線路3に接続される。分岐路ペア
40と入出力線路3との接続関係は、図16に示したも
のと同様であるの説明を省略する。分岐路ペア41は、
接続パッド30b,34bを介して入出力線路3に接続
され、入出力線路3におけるパッド30bに対する接続
点38bと、入出力線路3におけるパッド34bに対す
る接続点39bとの距離は、中心周波数を有する高周波
信号の1/4波長の長さである。
【0061】図18は、入出力線路3に接続する分岐路
ペアのペア数を変更した場合の、振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【0062】グラフB1は、ペア数が1の場合の振幅補
償回路の入出力信号の振幅比と周波数との関係を表すも
のである。グラフB1は、周波数帯域Bwにおいて右下
がりの周波数特性を持つ。グラフB2は、ペア数が2の
場合の周波数特性を表すグラフである。ペア数を変更し
た場合、周波数特性における山形形状のピーク位置は変
化しないが、山形形状の勾配は接続するペア数を増加さ
せるにしたがって急なものとなる。これは、ペア数に比
例するに伴って抵抗数が増加し、それゆえ消費されるエ
ネルギーもそれに比例して増大するためである。
【0063】本実施形態においては、ペア数の個数は2
コであったが、適宜その数を増やして用途に応じて使用
するペア数を増やしてもよい。
【0064】このように、分岐路ペアを複数用意して、
入出力線路に接続するペア数を変更することで、振幅補
償回路の周波数特性における山形形状の勾配を変化させ
て振幅補償の調整を行うことができる。
【0065】実施の形態6.図19は、実施の形態6に
係る振幅補償回路の構成を表す図である。
【0066】この振幅補償回路は、互いに線路長の異な
る2個の分岐路ペア42,43を備える。一方の分岐路
ペア42は、分岐路27c,28cとからなり、他方の
分岐路ペア43は、分岐路27d,28dから構成され
る。各分岐路ペア42,43は、実施の形態4で説明し
た分岐路ペア29と同様の構成を有する。対応する箇所
の符号は同一番号を付し、また分岐路ペア42の構成に
関する符号は添え字cを,分岐路ペア43の構成に関す
る符号は添え字dを付す。
【0067】分岐路ペア42のショートスタブ32c,
36cの線路長と、分岐路ペア43のショートスタブ3
2d,36d線路長とは、互いに異なる関係にあり、分
岐路27c、28cに含まれるショートスタブ32c,
36cの線路長は分岐路27d、28dにそれぞれ含ま
れるショートスタブ32d,36dの線路長よりも短
い。
【0068】一方、ショートスタブ32c,36cの線
路長と、ショートスタブ32d,36d線路長とは、と
もに中心周波数における高周波信号の1/4波長よりも
長く、1/2波長よりも短い長さに設定されており、シ
ョートスタブ32c,36c,32d,36dは、それ
ぞれが入力される高周波信号に対してキャパシティブに
作用する。
【0069】上記の振幅補償回路は、振幅補償の際に、
図20に示すように入出力線路3に分岐路ペア42を接
続して使用する場合と、図21に示すように入出力線路
3に分岐路ペア43を接続して使用する場合とを選択す
ることができる。
【0070】図20においては、分岐路ペア42が入出
力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド30
c、及び入出力線路3と接続パッド34cは金線等のボ
ンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3にお
けるパッド38cに対する接続点21cと、パッド34
cに対する接続点39cとの距離は、中心周波数を有す
る高周波信号の1/4波長の長さである。
【0071】図21においては、分岐路ペア43が入出
力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド30
d、及び入出力線路3と接続パッド34dは金線等のボ
ンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3にお
けるパッド30dに対する接続点38dと、パッド34
dに対する接続点39dとの距離は、中心周波数を有す
る高周波信号の1/4波長の長さである。
【0072】図22は、入出力線路3に接続する分岐路
ペアのショートスタブの線路長を変更した場合の、振幅
補償回路の周波数特性を表す図である。横軸は、入出力
される高周波信号の周波数を表し、縦軸は入力される高
周波信号の振幅の大きさに対する出力信号の振幅の大き
さを表す。
【0073】グラフB3は、分岐路ペア42を接続した
場合の振幅補償回路の入出力信号の振幅比と周波数との
関係を表すものであり、周波数帯域Bwにおいて右下が
りの周波数特性を持つ。グラフB4は、分岐路ペア43
を接続した場合の振幅補償回路の入出力信号の振幅比と
周波数との関係を表すものであり、グラフB3の場合と
同じく、周波数帯域Bwにおいて右上がりの周波数特性
を持つ。ショートスタブの線路長を変更した場合、全体
の山形形状は変化しないが、ピーク位置はショートスタ
ブの線路長が長くなるにしたがって低域側にシフトす
る。これは、ショートスタブが長くなるにしたがって、
コンダクタンス成分が大きくなり、その振幅補償回路が
共振する周波数が低域側にシフトするためである。
【0074】このように、ショートスタブの線路長が異
なるペアを複数用意して、それらを選択的に入出力線路
に接続することで、振幅補償回路の周波数特性のピーク
位置を変化させて振幅補償の調整を行うことができる。
【0075】実施の形態7.図23は、実施の形態7に
係る振幅補償回路の構成例を示す。この振幅補償回路
は、誘電体基板1、地導体2、入出力線路3、ショート
ススタブがインダクティブに作用し、かつショートスタ
ブの線路長が同一の関係にある2組の分岐路ペア23,
24と、ショートススタブがキャパシティブに作用し、
かつショートスタブの線路長が同一の関係にある2組の
分岐路ペア40,41と、を備える。
【0076】2組の分岐路ペア23,24の構成は、実
施の形態2に係る振幅補償回路の分岐路ペアと同様であ
り、また2組の分岐路ペア40,41の構成は、実施の
形態5に係る振幅補償回路の構成と同様であるので、そ
れぞれ同一の番号を付して説明は省略する。
【0077】上記振幅補償回路は、振幅補償の際に図2
4〜図27に示すように、ショートスタブの線路長が同
一の関係にある分岐路ペアのペア数、或いは分岐路ペア
のショートスタブの線路長を選択して使用する。
【0078】図24においては、分岐路ペア23のみが
入出力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド
12a、及び入出力線路3と接続パッド16aとは金線
等のボンディングワイヤ20で接続される。入出力線路
3におけるパッド12aに対する接続点21aと、パッ
ド16aに対する接続点22aとの距離は、中心周波数
を有する高周波信号の1/4波長の長さである。図24
に示した接続においては、振幅補償回路は、図28に示
すカーブA1で表される周波数帯域Bwにおいて右上が
りの周波数特性を有する。
【0079】図25においては、分岐路ペア23及び分
岐路ペア24が入出力線路3に接続される。分岐路ペア
23と入出力線路3との接続関係は、図に24示したも
のと同様であるので説明を省略する。分岐路ペア24
は、接続パッド12b、16bを介して入出力線路3に
接続され、入出力線路3におけるパッド12bに対する
接続点21bと、パッド16bに対する接続点22bと
の距離は、中心周波数を有する高周波信号の1/4波長
の長さである。。図25に示した接続においては、周波
数帯域Bwにおいて振幅補償回路は、図28に示すカー
ブA2で表される右上がりの周波数特性を有する。
【0080】図26においては分岐路ペア40のみが入
出力線路3に接続される。入出力線路3と接続パッド3
0a、及び入出力線路3と接続パッド34aは金線等の
ボンディングワイヤ20で接続される。入出力線路3に
おけるパッド30aに対する接続点38aと、パッド3
4aに対する接続点39aとの距離は、中心周波数を有
する高周波信号の1/4波長の長さである。図26に示
した接続においては周波数帯域Bwにおいて、振幅補償
回路は、図28に示すカーブB1で表される右下がりの
周波数特性を有し、その勾配はA1と比較すると大きい
ものとなる。
【0081】図27においては、分岐路ペア40及び分
岐路ペア41が入出力線路3に接続される。分岐路ペア
40と入出力線路3との接続関係は、図26に示したも
のと同様であるの説明を省略する。分岐路ペア41は、
接続パッド30b,34bを介して入出力線路3に接続
され、入出力線路3におけるパッド30bに対する接続
点38bと、入出力線路3におけるパッド34bに対す
る接続点39bとの距離は、中心周波数を有する高周波
信号の1/4波長の長さである。図27に示した接続に
おいては周波数帯域Bwにおいて、振幅補償回路は、図
28に示すカーブB2で表される右下がりの周波数特性
を有し、その勾配はB1と比較すると大きいものとな
る。
【0082】以上、実施の形態2で述べた複数の分岐路
ペアと、実施の形態5に述べた複数の分岐路ペアを組み
合わせた場合を説明したが、分岐路ペアの組み合わせは
上記のものに限らず、組み合わせる対象として例えば実
施の形態3で述べた複数の分岐路ペア、実施の形態6で
述べた複数の分岐路ペアであってもよい。また、誘電体
基板1上の分岐路ペア配置は、図示した以外のものも本
発明の態様に含まれる。
【0083】このように、複数の分岐路ペアを形成し、
振幅補償の際に使用する分岐路ペアを選択的に使用する
ことにより、振幅補償回路の周波数特性を調整すること
ができる。ショートスタブの長さが同一の関係にある分
岐路ペアのペア数を変更すれば、振幅補償回路の周波数
特性における山形形状の勾配を変更できる。また、互い
に線路長の異なるショートスタブを選択的に使用するこ
とにより、山形形状の周波数特性のピーク位置を中心周
波数に対して高域側、或いは低域側にシフトすることが
できる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、各分岐路に入力される
高周波信号に対してそれぞれの分岐路からの反射信号が
相殺される関係となるうよう分岐路ペアを設けたので、
接続される回路のインピーダンスの変動に影響されにく
い安定した所望の周波数特性を有する振幅補償回路を得
ることができる。
【0085】また、抵抗に接続されたショートスタブの
線路長を1/4波長の2n(但し、nは0以上の整数)
倍よりも長く、1/4波長の2n+1倍よりも短い長さ
に設定することで、本発明に係る振幅補償回路は、周波
数軸上において、山形形状の周波数特性を備え、そのピ
ーク位置を入力された高周波信号の周波数の高域側にに
設定することができる。それゆえ、本発明に係る振幅補
償回路は、当該高周波信号の周波数近辺にて低域側で減
衰量の多い右上がりの周波数特性を有するすることがで
きる。
【0086】また、抵抗に接続されたショートスタブの
線路長を1/4波長の2nー1(但し、nは1以上の整
数)倍よりも長く、1/4波長の2n倍よりも短い長さ
に設定することで、本発明に係る振幅補償回路は、周波
数軸上において、山形形状の周波数特性を備え、そのピ
ーク位置を入力された高周波信号の周波数の低域側に設
定することができる。それゆえ、本発明に係る振幅補償
回路は、当該高周波信号の周波数近辺にて高域側で減衰
量の多い右下がりの周波数特性を有することができる。
【0087】また、複数の分岐路ペアを形成し、振幅補
償の際に使用する分岐路ペアを選択的に使用することに
より、振幅補償回路の周波数特性を調整することができ
る。ショートスタブの長さが同一の関係にある分岐路ペ
アのペア数を変更すれば、振幅補償回路の周波数特性に
おける山形形状の勾配を変更できる。また、互いに線路
長の異なるショートスタブを選択的に使用することによ
り、山形形状の周波数特性のピーク位置を中心周波数に
対して高域側、或いは低域側にシフトすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る振幅補償回路の構成を表
す図である。
【図2】 実施の形態1に係る振幅補償回路の使用状態
を説明する図である。
【図3】 実施の形態1に係る振幅補償回路の周波数特
性を表す図である。
【図4】 実施の形態2に係る振幅補償回路の構成を表
す図である。
【図5】 実施の形態2に係る振幅補償回路の使用状態
を説明する図である。
【図6】 実施の形態2に係る振幅補償回路の使用状態
を説明する図である。
【図7】 実施の形態2に係る振幅補償回路の周波数特
性を表す図である。
【図8】 実施の形態3に係る振幅補償回路の構成を表
す図である。
【図9】 実施の形態3に係る振幅補償回路の使用状態
を説明する図である。
【図10】 実施の形態3に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図11】 実施の形態3に係る振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【図12】 実施の形態4に係る振幅補償回路の構成を
表す図である。
【図13】 実施の形態4に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図14】 実施の形態4に係る振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【図15】 実施の形態5に係る振幅補償回路の構成を
表す図である。
【図16】 実施の形態5に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図17】 実施の形態5に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図18】 実施の形態5に係る振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【図19】 実施の形態6に係る振幅補償回路の構成を
表す図である。
【図20】 実施の形態6に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図21】 実施の形態6に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図22】 実施の形態6に係る振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【図23】 実施の形態7に係る振幅補償回路の構成を
表す図である。
【図24】 実施の形態7に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図25】 実施の形態7に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図26】 実施の形態7に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図27】 実施の形態7に係る振幅補償回路の使用状
態を説明する図である。
【図28】 実施の形態7に係る振幅補償回路の周波数
特性を表す図である。
【図29】 従来例の振幅補償回路の構成を表す図であ
る。
【図30】 従来例の振幅補償回路の使用状態を説明す
る図である。
【図31】 従来例の振幅補償回路の周波数特性を表す
図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板、2 地導体、3 入出力線路、 9,
10 分岐路、11分岐路ペア、12,16 接続パッ
ド、13,17 抵抗、14,18 ショートスタブ、
20 ボンディングワイヤ、21,22 接続点、44
調整用パッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J006 HB03 HB22 JA01 JA09 JA33 LA07 LA11 MA03 MA12 NA08 NB10 5J013 AA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、 前記誘電体基板上に形成された高周波信号の入出力線路
    と、 前記高周波信号の振幅補償を行うために前記入出力線路
    に電気的に接続可能に設けられた少なくとも一つの分岐
    路ペアと、 を含み、 前記分岐路ペアにおける各分岐路は、 前記入出力線路に接続される抵抗と、 一端が前記抵抗に接続され、他端が接地されたショート
    スタブと、を含み、 前記分岐路ペアを構成する各分岐路は、入力される高周
    波信号に対してそれぞれの分岐路からの反射信号が相殺
    される関係をもって接続されることを特徴とする振幅補
    償回路。
  2. 【請求項2】 前記分岐路ペアを構成する各分岐路の接
    続点の間隔は、入力される高周波信号の1/4波長の奇
    数倍の長さに設定されることを特徴とする請求項1記載
    の振幅補償回路。
  3. 【請求項3】 前記ショートスタブの線路長は、前記高
    周波信号の1/4波長の2n(但し、nは0以上の整
    数)倍よりも長く、1/4波長の2n+1倍よりも短い
    長さに設定されており、 当該ショートスタブは、前記高周波信号に対してインダ
    クティブに作用することを特徴とする請求項1記載の振
    幅補償回路。
  4. 【請求項4】 前記ショートスタブの線路長は、前記高
    周波信号の1/4波長の2n−1倍(nは1以上の整
    数)よりも長く、1/4波長の2n倍よりも短い長さに
    設定されており、前記ショートスタブは、前記高周波信
    号に対してキャパシティブに作用することを特長とする
    請求項1記載の振幅補償回路。
  5. 【請求項5】 周波数軸上において、山形形状の減衰特
    性を備えることを特徴とする請求項1記載の振幅補償回
    路。
  6. 【請求項6】 前記誘電体基板上に、複数の分岐路ペア
    が形成されたことを特徴とする請求項1記載の振幅補償
    回路。
  7. 【請求項7】 前記複数の分岐路ペアのうち、前記ショ
    ートスタブの線路長が同一の関係にある少なくとも二つ
    の分岐路ペアを含み、 前記入出力線路に接続する分岐路ペアのペア数が調整可
    能であること特長とする請求項6記載の振幅補償回路。
  8. 【請求項8】 前記複数の分岐路ペアのうち、前記ショ
    ートスタブの線路長が互いに異なる関係にある少なくと
    も二つの分岐路ペアを含み、前記入出力線路に接続する
    分岐路ペアが選択可能であることを特長とする請求項6
    記載の振幅補償回路。
  9. 【請求項9】 前記複数の分岐路ペアのうち、前記ショ
    ートスタブの線路長が同一の関係にある少なくとも二つ
    の分岐路ペアと、前記ショートスタブの線路長が互いに
    異なる関係にある少なくとも二つの分岐路ペアと、を含
    むことを特徴とする請求項6記載の振幅補償回路。
  10. 【請求項10】 誘電体基板と、 前記誘電体基板の裏面に取付けられた地導体と、 前記誘電体基板の表面に形成された高周波信号の入出力
    線路と、 前記高周波信号の振幅補償を行うために前記入出力線路
    に電気的に接続可能に設けられた少なくとも一つの分岐
    路ペアと、 を含み、 前記分岐路ペアにおける各分岐路は、 ボンディングワイヤを介して前記入出力線路に接続可能
    に設けられた接続パッドと、 前記接続パッドが取付られる抵抗と、 一端が前記抵抗に接続され、他端が前記地導体に接地さ
    れたショートスタブと、を含み、 前記入出力線路における前記各分岐路の接続点の間隔
    は、入力される高周波信号の1/4波長の奇数倍の長さ
    に設定されることを特徴とする振幅補償回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006222629A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd 増幅装置
JP2012520652A (ja) * 2010-05-12 2012-09-06 メディアテック インコーポレーテッド 信号ライン遷移素子を備えた回路装置
JP2018074034A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 住友電気工業株式会社 高周波装置

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