JP2003188539A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2003188539A JP2001384820A JP2001384820A JP2003188539A JP 2003188539 A JP2003188539 A JP 2003188539A JP 2001384820 A JP2001384820 A JP 2001384820A JP 2001384820 A JP2001384820 A JP 2001384820A JP 2003188539 A JP2003188539 A JP 2003188539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1ビア導体と第1ビアランドとの間の抵抗
や第1ビア導体と第2ビア導体との間の抵抗が大きくな
りにくく、また、断線を生じ難くした信頼性の高い配線
基板を提供する。 【解決手段】 配線基板100では、第1ビアホール1
21の第1ビアランド131側端部の周縁部121fの
うち、その径方向外側に第2ビアホール135の第1ビ
アランド131側端部の周縁部135bが位置する部分
121dと、スルーホール111の中心軸C1とが交わ
るように、スルーホール111、第1ビアホール12
1、及び第2ビアホール135を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板に関し、
特に筒状のスルーホール導体とこれに接続するビア導体
とを有する配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配線基板としては、図3に示す配
線基板10のようなものが知られている。配線基板10
は、図3に示すように、内側絶縁層17の外側(図中上
方)に第1外側絶縁層18、第2外側絶縁層19、及び
ソルダーレジスト層20が積層されている。内側絶縁層
17には、これを貫通するスルーホール12が形成さ
れ、このスルーホール12の内壁面には筒状のスルーホ
ール導体21が形成されている。さらに、スルーホール
導体21内には樹脂充填体16が形成され、さらに内側
絶縁層17と第1外側絶縁層18との層間には、樹脂充
填体16を覆うように蓋メッキ層22が形成されてい
る。第1外側絶縁層18には、第1ビアホール11が形
成され、このビアホール11内には蓋メッキ層22と接
続する第1ビア導体13が形成されている。さらに、第
1外側絶縁層18と第2外側絶縁層19との層間には、
第1ビア導体13の周囲を囲んで接続する第1ビアラン
ド14が形成されている。第2外側絶縁層19には、第
2ビアホール31が形成され、この第2ビアホール31
内には第1ビアランド14と接続する第2ビア導体33
が形成されている。さらに、第2外側絶縁層19とソル
ダーレジスト層20との層間には、第2ビア導体33の
周囲を囲んで接続する第2ビアランド34が形成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、樹脂の熱膨張
係数は、金属の熱膨張係数よりも大きい。従って、配線
基板では、内側絶縁層及び樹脂充填体の熱膨張係数が、
スルーホール導体の熱膨張係数より大きい。このため、
配線基板の温度が上下すると、内側絶縁層及び樹脂充填
体がスルーホール導体に比べて大きく伸縮する。ところ
で、図3に示すように、従来の配線基板10では、第1
ビアホール11とスルーホール12とが同軸に形成され
ていた。上述のように、配線基板10の温度が上下する
と、内側絶縁層17及び樹脂充填体16がスルーホール
導体21に比べて大きく伸縮する。このために、配線基
板10では、第1ビア導体13と第1ビアランド14と
の境界部14bに応力が集中して、図3に破断線で示す
ように、この境界部14bにクラックが生じることがあ
った。
【0004】このため、第1ビア導体13と第1ビアラ
ンド14との間の抵抗が大きくなることがあった。従っ
て、第1ビアランド14を介して第1ビア導体13と接
続する第2ビア導体33と第1ビア導体13との間の抵
抗が大きくなることがあった。特に、第1ビア導体13
と第2ビア導体33とを最短距離で結ぶ経路中に位置す
る境界部14bにクラックが生じると、両者を結ぶ経路
が長くなり、また細くなるから、両者間の抵抗が大きく
なりやすい。さらに極端な場合には、環状の境界部14
bを一周するクラックが生じて、第1ビア導体13と第
1ビアランド14とが断線することがあった。従って、
第1ビア導体13と第2ビア導体33とが断線してしま
うことがあった。
【0005】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであって、第1ビア導体と第1ビアランドとの間の抵
抗や第1ビア導体と第2ビア導体との間の抵抗が大きく
なりにくく、また、断線が生じ難く信頼性の高い配線基
板を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、1または複数の内側絶縁層と、上記内側絶縁層
を厚さ方向に貫通するスルーホールと、上記スルーホー
ルの内壁面に形成され、内部に貫通孔を有する筒状のス
ルーホール導体と、上記スルーホール導体内の上記貫通
孔内に充填された樹脂充填体と、上記内側絶縁層の外側
に積層された第1外側絶縁層と、上記内側絶縁層と上記
第1外側絶縁層との層間に形成され、上記樹脂充填体を
覆うと共に、上記スルーホール導体と接続する蓋メッキ
層と、上記第1外側絶縁層を厚さ方向に貫通する、上記
スルーホールより小径の第1ビアホールと、上記第1ビ
アホール内に形成され、上記蓋メッキ層と接続する第1
ビア導体と、上記第1外側絶縁層の外側面に積層された
第2外側絶縁層と、上記第1外側絶縁層と上記第2外側
絶縁層との層間に形成され、上記第1ビア導体と接続
し、その周囲に延在する第1ビアランドと、上記第2外
側絶縁層を厚さ方向に貫通する第2ビアホールと、上記
第2ビアホール内に形成され、上記第1ビアランドと接
続する第2ビア導体と、を備える配線基板であって、上
記第1ビアホールの中心軸が上記スルーホールの中心軸
と一致しないように、且つ上記第1ビアホールの中心軸
が上記スルーホール内に含まれるようにされ、上記第2
ビアホールの中心軸が上記第1ビアホールの中心軸より
上記スルーホールの中心軸側に位置し、且つ上記第2ビ
アホールのうち上記第1ビアランド側端部の周縁が、上
記第1ビアホールのうち上記第1ビアランド側端部の周
縁よりこの第1ビアホールの径方向外側に位置する配線
基板である。
【0007】本発明の配線基板では、第1ビアホールの
中心軸がスルーホールの中心軸と一致しないように、且
つ第1ビアホールの中心軸がスルーホール内に含まれる
ようにしている。つまり、第1ビアホールの中心軸をス
ルーホールの中心軸からずらし、しかも、これがスルー
ホール内に含まれるようにしている。従って、第1ビア
ランドと第1ビア導体との境界部のうち、第1ビアホー
ルの中心軸よりスルーホールの中心軸側の部分は、その
反対側の部分に比してスルーホールの中心軸の近くに位
置するようになる。ところで、内側絶縁層及び樹脂充填
体とスルーホール導体との熱膨張係数の違いによる応力
は、スルーホール導体を第1外側絶縁層側に延ばした筒
状の領域内で最も高くなり、それよりもスルーホールの
径方向内側及び外側にずれるにしたがって減少すると考
えられる。このため、本発明の配線基板では、第1ビア
ランドと第1ビア導体との境界部のうち第1ビアホール
の中心軸よりスルーホールの中心軸側の部分では、その
反対側の部分よりも相対的に応力が低くなる。従って、
少なくとも、上記境界部のうちビアホールの中心軸より
もスルーホールの中心軸側の部分では、クラックが生じ
にくくなる。
【0008】しかも、本発明では、第2ビアホールの中
心軸を第1ビアホールの中心軸よりスルーホールの中心
軸側に位置させ、且つ上記第2ビアホールのうち上記第
1ビアランド側端部の周縁を、上記第1ビアホールのう
ち上記第1ビアランド側端部の周縁よりこの第1ビアホ
ールの径方向外側に位置させている。ここで、第1ビア
ホールの中心軸よりスルーホールの中心軸側とは、スル
ーホールの中心軸と第1ビアホールの中心軸とを含む平
面と直交する平面のうち、第1ビアホールを含む平面を
境界としたとき、スルーホールの中心軸が含まれる側の
領域をいう。また、第1ビアホールのうち第1ビアラン
ド側端部の周縁よりこの第1ビアホールの径方向外側と
は、第1ビアホールのうち第1ビアランド側端部の周縁
から第1ビアホールの径方向外側の領域のことをさす。
従って、第1ビアランドと第1ビア導体との境界部のう
ちクラックが生じにくい部分を通って、第1ビア導体と
第2ビア導体とが最短距離で結ばれることになる。この
ため、たとえ上記境界部のうち反対側の部分にクラック
が生じたとしても、このクラックが第1ビア導体と第2
ビア導体との間の抵抗に及ぼす影響は小さい。また、ク
ラックが境界部の全周にわたって生じ、断線となること
も防止できる。
【0009】さらに、上記配線基板であって、前記第1
ビアホールの前記第1ビアランド側端部の周縁のうち、
その径方向外側に前記第2ビアホールの上記第1ビアラ
ンド側端部の周縁が位置する部分と、前記スルーホール
の中心軸とが交わる配線基板とすると良い。
【0010】本発明の配線基板では、第1ビアランドと
第1ビア導体との境界部のうち、第1ビアホールの径方
向外側に第1ビアランドと第2ビア導体との接続部が位
置する部分と、スルーホールの中心軸とが交わる。とこ
ろで、内側絶縁層及び樹脂充填体とスルーホール導体と
の熱膨張係数の違いによる応力は、スルーホール導体を
第1外側絶縁層側に延ばした筒状の領域よりも内側の領
域では、スルーホールの中心軸上が最も低いと考えられ
る。このため、上述のように配置することで、第1ビア
ランドと第1ビア導体との境界部のうち、その径方向外
側に第1ビアランドと第2ビア導体との接続部が位置す
る部分にかかる応力を最も低くできるので、この部分に
クラックが生じる危険性を最も低くできる。従って、本
発明の配線基板は、第1ビア導体と第2ビア導体との最
短経路にクラックが生じる危険性を最も低くできるの
で、抵抗安定性が高く、断線の危険性を最も低くするこ
とができる。なお、本明細書において、ビアホールの径
とは、ビアホールの開口径(直径)のうち最も大きな部
分を差す。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照
しつつ説明する。図1に示す配線基板100は、コア基
板110(内側絶縁層)、コア主面110b側に積層さ
れた第1樹脂絶縁層120(第1外側絶縁層)、第2樹
脂絶縁層130(第2外側絶縁層)、及びソルダーレジ
スト層140を有する。さらに、図示しないが、コア裏
面側にも同様に、第1樹脂絶縁層、第2樹脂絶縁層、及
びソルダーレジスト層が積層されている。コア基板11
0は、厚さ800μmのガラス−エポキシ樹脂複合材料
からなり、この厚さ方向を貫通する内径100μmのス
ルーホール111が多数形成されている。さらに、スル
ーホール111内には、厚さ18mmの円筒状のスルー
ホール導体112が形成されている。さらに、スルーホ
ール導体112の貫通孔112b内には樹脂充填体11
3が充填されている。
【0012】コア基板110と第1樹脂絶縁層120と
の層間には、樹脂充填体113を覆いつつスルーホール
導体112と接続する、厚さ15μmの蓋メッキ層11
5が形成されている。第1樹脂絶縁層120は、厚さ3
0μmのエポキシ樹脂からなり、多数の第1ビアホール
121が形成されている。さらに、第1ビアホール12
1内には、蓋メッキ層115と接続する肉厚15μmの
第1ビア導体122が形成されている。さらに、第1樹
脂絶縁層120と第2樹脂絶縁層130との層間には、
第1ビア導体122の周囲に位置し、これと接続する第
1ビアランド131が形成されている。第2樹脂絶縁層
130は、厚さ30μmのエポキシ樹脂からなり、多数
の第2ビアホール135が形成されている。さらに、第
2ビアホール135内には、第1ビアランド131と接
続する肉厚15μmの第2ビア導体136が形成されて
いる。さらに、第2樹脂絶縁層130とソルダーレジス
ト層140との層間には、第2ビア導体136の周囲に
位置し、これと接続する第2ビアランド141が形成さ
れている。さらに、図示してないが、ソルダーレジスト
層140には貫通孔が形成されており、第2ビアランド
141と接続する配線層の一部を露出させてパッドを形
成している。配線基板100には、このパッドを利用し
て、図示しないICチップ等の電子部品が搭載される。
【0013】さらに、本実施形態の配線基板100で
は、第1ビアホール121の中心軸C2がスルーホール
111の中心軸C1と一致しないように、且つ第1ビア
ホール121の中心軸C2がスルーホール111内に含
まれるようにしている。つまり、上面視した位置関係を
図2に示すように、第1ビアホール121の中心軸C2
をスルーホール111の中心軸C1からずらし、しか
も、これがスルーホール111内に含まれるようにして
いる。従って、第1ビアランド131と第1ビア導体1
22との境界であるリング状の境界部131bのうち、
第1ビアホール121の中心軸C2よりスルーホール1
11の中心軸C1側(図中右側)の部分である中心軸C
1側境界部131fは、その反対側の部分である反対側
境界部131gに比してスルーホール111の中心軸C
1の近くに位置するようになる。
【0014】ところで、配線基板100では、ガラス−
エポキシ樹脂複合材料からなるコア基板110の厚さ方
向の熱膨張係数、及びエポキシ樹脂からなる樹脂充填体
113の熱膨張係数が約40ppm、銅からなるスルー
ホール導体112の熱膨張係数が約18ppmとなって
いる。従って、コア基板110及び樹脂充填体113の
熱膨張係数がスルーホール導体112の熱膨張係数より
もおよそ2倍以上大きいために、配線基板100の温度
が上下すると、コア基板110及び樹脂充填体113が
スルーホール導体112に比べて大きく伸縮する。この
ため、コア基板110及び樹脂充填体113とスルーホ
ール導体112との熱膨張係数の違いによる応力は、ス
ルーホール導体112を樹脂絶縁層120側に延ばした
筒状の領域で最も高くなり、それよりもスルーホール1
11の径方向内側及び外側にずれるにしたがって減少す
ると考えられる。このため、中心軸C1側境界部131
fは、反対側境界部131gよりも相対的に応力が低く
なる。従って、少なくとも、中心軸C1側境界部131
fでは、クラックが生じにくくなる。
【0015】しかも、本実施形態の配線基板100で
は、図2に示すように、第2ビアホール135の中心軸
C3を第1ビアホール121の中心軸C2よりスルーホ
ール111の中心軸C1側(図中右側)の領域に位置さ
せ、且つ第2ビアホール135のうち第1ビアランド1
31側端部の周縁部135bを、第1ビアホール121
のうち第1ビアランド131側端部の周縁部121fよ
り第1ビアホール121の径方向外側の領域に位置させ
ている。ここで、第1ビアホール121の中心軸C2よ
りスルーホール111の中心軸C1側の領域とは、スル
ーホールの中心軸C1と第1ビアホールの中心軸C2と
を含む平面F2と直交する平面のうち、第1ビアホール
C2を含む平面F1を境界としたとき、スルーホール1
11の中心軸C1が含まれる側の領域のことをいう。つ
まり、図2において、平面F1より右側の領域を差す。
【0016】従って、第1ビアランド131と第1ビア
導体122との境界部131bのうちクラックが生じに
くい中心軸C1側境界部131fを通って、第1ビア導
体122と第2ビア導体136とが最短距離で結ばれる
ことになる。このため、たとえ反対側境界部131gに
クラックが生じたとしても、このクラックが第1ビア導
体122と第2ビア導体136との間の抵抗に及ぼす影
響は小さい。また、クラックが境界部131bの全周に
わたって生じ、断線となることも防止できる。
【0017】特に、本実施形態の配線基板100では、
図2に示すように、第1ビアホール121の第1ビアラ
ンド131側端部の周縁部121fのうち、その径方向
外側に第2ビアホール135の第1ビアランド131側
端部の周縁部135bが位置する部分121dと、スル
ーホール111の中心軸C1とが交わるように、スルー
ホール111、第1ビアホール121、及び第2ビアホ
ール135を配置している。ここで、第1ビアホール1
21の第1ビアランド131側端部の周縁部121fの
うち、その径方向外側に第2ビアホール135の第1ビ
アランド131側端部の周縁部135bが位置する部分
とは、図2において、周縁部121fのうち、太破線で
示す第1ビアホール121の中心軸C2から周縁部13
5bに引いた接線T1とT2に挟まれた部分121dを
指す。従って、第1ビアランド131と第1ビア導体1
22との境界部131bのうち、その径方向外側に第1
ビアランド131と第2ビア導体136との接続部13
6bが位置する部分である接続側境界部131dと、ス
ルーホール111の中心軸C1とが交わる。
【0018】ところで、コア基板110及び樹脂充填体
113とスルーホール導体112との熱膨張係数の違い
による応力は、スルーホール導体112を第1樹脂絶縁
層120側に延ばした筒状の領域よりもスルーホール1
11の径方向内側の領域では、スルーホール111の中
心軸C1上が最も低いと考えられる。このため、上記の
ように配置することで、接続側境界部131dにかかる
応力を最も低くできるので、接続側境界部131dにク
ラックが生じる危険性を最も低くできる。従って、第1
ビア導体122と第2ビア導体136との最短経路にク
ラックが生じる危険性を最も低くできるので、抵抗安定
性が高くなり、断線の危険性を最も低くした信頼性の高
い配線基板とすることができる。なお、コア裏面側にも
ビア導体、ビアランド、配線層等が、コア主面110b
側と同様に形成されている。
【0019】このような配線基板100は、次のように
して製造する。なお、ここではコア裏面側についての説
明を省略するが、コア裏面側についてもコア主面110
b側と同様に形成するものとする。まず、ガラス−エポ
キシ樹脂複合材料からなり、両面に銅箔を張り付けた、
厚さ約1.0mmのコア基板110を用意する。そし
て、コア基板100の所定の位置に、ドリルまたはレー
ザによって、これを貫通する多数のスルーホール111
を穿孔する。その後、公知の無電解Cuメッキ、電解C
uメッキによって、スルーホール111内にスルーホー
ル導体112を形成する。次いで、スルーホール導体1
12の貫通孔112b内に樹脂ペーストを印刷充填し、
熱硬化させて樹脂充填体113を形成する。次に、コア
主面110b上に、樹脂充填体113を覆いつつスルー
ホール導体112と接続するような、直径180μm、
厚さ15μmの蓋メッキ層115をエッチングにより形
成する。
【0020】次いで、コア主面110b及び蓋メッキ層
115上に、第1ビアホール121を有する第1樹脂絶
縁層120を形成する。具体的には、未硬化感光性樹脂
を貼り付け、フォトリソグラフィ技術により、露光・現
像・硬化させて、第1ビアホール121を有する第1樹
脂絶縁層120を形成する。なお、第1ビアホール12
1は、中心軸C2をスルーホール111の中心軸C1か
ら30μmずらし、第1樹脂絶縁層120の主面120
b側の内径を60μmとして、蓋メッキ層115に近づ
くにつれて内径が小さくなるテーパ状に形成する。この
とき、図2に示すように、ビアホール121のうち第1
樹脂絶縁層120の主面120b側の周縁部121f
と、スルーホール111の中心軸C1とが交わる。
【0021】その後、公知の無電解Cuメッキ、電解C
uメッキ及びエッチングによって、第1ビアホール12
1内に肉厚15μmの第1ビア導体122を形成し、第
1樹脂絶縁層120の主面120bに第1ビアランド1
31を形成する。第1ビアランド131は、図2に示す
ような厚さ15μmの小判形状で、ビア導体122の周
囲に位置してこれと接続する。次いで、第1樹脂絶縁層
120と同様な形成手法で、第1樹脂絶縁層120の主
面120b及び第1ビアランド131上に、第1ビアホ
ール121と同形状の第2ビアホール135を有する第
2樹脂絶縁層130を形成する。なお、図2に示すよう
に、第2ビアホール135の中心軸C3が、スルーホー
ル111の中心軸C1及び第1ビアホール121の中心
軸C2と一直線上に並ぶように、第2ビアホール135
を形成する。
【0022】その後、公知の無電解Cuメッキ、電解C
uメッキ及びエッチングによって、第2ビアホール13
5内に肉厚15μmの第2ビア導体136を形成し、第
2樹脂絶縁層130の主面130bに第2ビアランド1
41、及びこれと接続する図示しない配線層を形成す
る。第2ビアランド141は、外径100μm、厚さ1
5μmのリング形状で、第2ビア導体136の周囲に位
置してこれと接続する。次いで、ソルダーレジスト層1
40を積層し、露光・現像して所定の位置に図示しない
貫通孔を形成すると共に、上記配線層の一部をこの貫通
孔から露出させた図示しないパッドを形成する。このよ
うにして、配線基板100が完成する。
【0023】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、内側絶縁層を
1層のコア基板110として、これらを貫通するスルー
ホール111を形成したが、内側絶縁層を複数の絶縁層
として、この複数の絶縁層を貫通するスルーホールを形
成しても良い。また、コア基板110の両面に樹脂絶縁
層120、第1ビア導体122等を形成したが、コア基
板110の主面110b側のみに形成しても良い。ま
た、第1ビア導体122としては、第1ビアホール12
1を充填しない非充填ビア導体としたが、第1ビアホー
ル121を導体により完全に充填する充填ビア導体とし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる配線基板100の要部を示す
部分断面図である。
【図2】実施形態にかかる配線基板100の要部を示す
上面透視図である。
【図3】従来の配線基板10の要部を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
10,100 配線基板 17,110 コア基板(内側絶縁層) 12,111 スルーホール 21,112 スルーホール導体 112b 貫通孔 16,113 樹脂充填体 22,115 蓋メッキ層 18,120 第1樹脂絶縁層(第1外側絶縁層) 19,130 第2樹脂絶縁層(第2外側絶縁層) 11,121 第1ビアホール 31,135 第2ビアホール 121d 第1ビアホールの第1ビアランド側端部の周
縁のうち、その径方向外側に第2ビアホールの第1ビア
ランド側端部の周縁が位置する部分 13,122 第1ビア導体 14,131 第1ビアランド 33,136 第2ビア導体 34,141 第2ビアランド 14b,131b 境界部 136d 接続部 131d 接続側境界部 C1 スルーホール111の中心軸 C2 第1ビアホール121の中心軸 C3 第2ビアホール135の中心軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1または複数の内側絶縁層と、 上記内側絶縁層を厚さ方向に貫通するスルーホールと、 上記スルーホールの内壁面に形成され、内部に貫通孔を
    有する筒状のスルーホール導体と、 上記スルーホール導体内の上記貫通孔内に充填された樹
    脂充填体と、 上記内側絶縁層の外側に積層された第1外側絶縁層と、 上記内側絶縁層と上記第1外側絶縁層との層間に形成さ
    れ、上記樹脂充填体を覆うと共に、上記スルーホール導
    体と接続する蓋メッキ層と、 上記第1外側絶縁層を厚さ方向に貫通する、上記スルー
    ホールより小径の第1ビアホールと、 上記第1ビアホール内に形成され、上記蓋メッキ層と接
    続する第1ビア導体と、 上記第1外側絶縁層の外側面に積層された第2外側絶縁
    層と、 上記第1外側絶縁層と上記第2外側絶縁層との層間に形
    成され、上記第1ビア導体と接続し、その周囲に延在す
    る第1ビアランドと、 上記第2外側絶縁層を厚さ方向に貫通する第2ビアホー
    ルと、 上記第2ビアホール内に形成され、上記第1ビアランド
    と接続する第2ビア導体と、を備える配線基板であっ
    て、 上記第1ビアホールの中心軸が上記スルーホールの中心
    軸と一致しないように、且つ上記第1ビアホールの中心
    軸が上記スルーホール内に含まれるようにされ、 上記第2ビアホールの中心軸が上記第1ビアホールの中
    心軸より上記スルーホールの中心軸側に位置し、且つ上
    記第2ビアホールのうち上記第1ビアランド側端部の周
    縁が、上記第1ビアホールのうち上記第1ビアランド側
    端部の周縁よりこの第1ビアホールの径方向外側に位置
    する配線基板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の配線基板であって、 前記第1ビアホールの前記第1ビアランド側端部の周縁
    のうち、その径方向外側に前記第2ビアホールの上記第
    1ビアランド側端部の周縁が位置する部分と、前記スル
    ーホールの中心軸とが交わる配線基板。
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