JP2003187926A - 同軸コネクタ - Google Patents

同軸コネクタ

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JP2003187926A
JP2003187926A JP2001385384A JP2001385384A JP2003187926A JP 2003187926 A JP2003187926 A JP 2003187926A JP 2001385384 A JP2001385384 A JP 2001385384A JP 2001385384 A JP2001385384 A JP 2001385384A JP 2003187926 A JP2003187926 A JP 2003187926A
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Japan
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terminal
inner conductor
conductor terminal
capacitor
lead wire
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JP2001385384A
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Inventor
Tomoki Kawamura
智樹 川村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】同軸ケーブル側端子の小型化、ひいては、同軸
コネクタそのものの小型化を図るともに、その生産性を
高めることが可能な同軸コネクタを提供すること。 【解決手段】内導体端子12の嵌合側端子12aには、
コンデンサ14のリード線14aを保持させるとともに
当該端子12aにリード線14aを固定する固定部12
cを突設する。内導体端子12の基板側端子12bに
は、鈎型角部Aからコンデンサ径Rに相当する分だけ偏
位した位置Bからリード線14bを保持する保持部12
eとリード線14bを固定する固定部12dとを突設す
るとともに、当該位置Bより端部に至る部分をコンデン
サ14本体側に距離Cだけ偏位させる。また、固定部1
2cと固定部12dとの間は断線することで、コンデン
サ14を内導体端子12に直列接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸コネクタに関
し、更に詳しくは、車載用ラジオのアンテナハーネスに
適用される同軸コネクタ及びその端子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カーアンテナを介して送受信される信号
は、車載用ラジオ等に利用されるが、周辺技術の進歩に
伴ってその伝送速度は高速化(高周波数化)の一途を辿
っている。このような高周波の電気信号の伝送に際して
は、静電容量補正やインピーダンス制御が必要となるた
め、コンデンサやノイズフィルター等の電子部品を同軸
ケーブルと制御用プリント基板との入出力部分に実装す
ることが行われている。
【0003】例えば、図9に示したシールドコネクタ8
00は、同軸ケーブル802の端部に接続されるもの
で、コネクタ内部にコンデンサ804が実装されてい
る。コンデンサ804は、同軸ケーブル802の端部を
剥いで芯線806を露出させた後、その二本のリード線
を芯線806に沿って直線状に開き、一方のリード線8
04aを芯線806にハンダ接続させる。そして、外導
体端子808をシールド編組線810及び同軸ケーブル
の外皮812の上から圧着固定するとともに、絶縁チュ
ーブ814を装着する。その後で外部コンタクト816
を内導体端子818の先端の挿通孔818aからコンデ
ンサ804の他方のリード線804bを突出させるよう
に被せ、予め遊挿させていたカバー820と嵌合固定す
る。他方のリード線804bのハンダ付けは、内導体端
子818の挿通孔818aのところでリード線804b
をハンダ付けすることによりなされる。挿通孔818a
から突き出ているリード線804bの余った部分は切断
され、シールドコネクタ800の組立が完了する。
【0004】また、図10は、上述とは逆に制御プリン
ト基板側にダイオードや抵抗が内蔵される電子部品内蔵
コネクタ900の構造を製造工程とともに示したもので
ある。この電子部品内蔵コネクタ900は、コネクタハ
ウジング902と電気接続子904とからなり、電気接
続子904にチップダイオード906が直列接続されて
いる。電気接続子904は、先端部が相手側コネクタの
相手側端子に嵌合される嵌合端子形成部904aと、先
端部が外部基板に接続される接続端子形成部904bと
からなる。
【0005】電子部品内蔵コネクタ900の組立は、同
図(a)〜(b)に示したように、電気接続子904に
チップダイオード906を直列接続した後、同図(c)
に示したように、チップダイオード906の外周に絶縁
性樹脂からなる樹脂モールド部908を覆設し、更に、
同図(d)に示したように、電気接続子904を略直角
状に屈曲させた状態でコネクタハウジング902に装着
することにより完了する。この場合に、チップダイオー
ド906の電気接続子904への取付(同図(a)〜
(b))は、チップダイオード906の両端に形成され
ている電極のうち一方の電極906aと嵌合端子形成部
904aの端部とをハンダ908aにより接続し、その
後で他方の電極906bと接続端子形成部904bの端
部とをハンダ908bにより接続することによりなされ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示したシールドコネクタ800では、芯線806の延長
線上にコンデンサを実装しているため、絶縁チューブ8
14及び外部コンタクト816の径サイズがコンデンサ
804の大きさに制約されることになり、無駄なスペー
スができる上に、相手方の制御プリント基板に設けられ
るメス側ハウジング(図示略)もその分太くせざるを得
ず、小型化を阻むという問題があった。
【0007】また、芯線延長上の二箇所でハンダ付けを
行っているため、外部コンタクト816とカバー820
とに逆向きの応力がかかるような場合にはハンダ付けし
た部分に応力が集中し接触不良、断線等の原因となり信
頼性に欠けるという問題があった。更に、ハンダ付けを
二度に分けて行う必要があるため、作業効率が落ち生産
性が悪いという問題もあった。
【0008】一方、図10に示した電子部品内蔵コネク
タ900のように、制御プリント基板側にチップダイオ
ードを実装したものもあるが、ラジアル型の汎用リード
線付きコンデンサを制御プリント側のコネクタに実装し
た例はない。また、電子部品内蔵コネクタ900もま
た、ハンダ付け部分が同一延長線上にあるため外部から
の引張りに弱く、このことが接触不良、断線等の原因と
なっていた。また、ハンダ付けを二度行う必要があった
ため、作業効率が落ち、生産性が悪いという問題もあっ
た。更に、ハンダ付け部分に応力が集中しないようにモ
ールド樹脂を被覆する必要があり、やはり生産性が悪い
という問題があった。
【0009】本発明の目的は、同軸ケーブル側端子の小
型化、ひいては、同軸コネクタそのものの小型化を図る
とともに、同軸コネクタの生産性を高めることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1に記載の同軸コネクタは、同
軸ケーブルと制御プリント基板上の各種回路素子とを電
気的に接続すべく制御プリント基板上に取り付けられる
同軸コネクタにおいて、当該同軸ケーブルの芯線と電気
的に接続される内導体端子の途中にリード線付きコンデ
ンサが直列接続されていることを要旨とするものであ
る。
【0011】上記構成を有する請求項1に記載の同軸コ
ネクタによれば、内導体端子の途中にリード線付きコン
デンサが直列接続されているから、「同軸ケーブル側の
内導体端子」にコンデンサが内蔵されることはなく、そ
の分、「同軸ケーブル側の内導体端子」が小型化される
ため、「同軸ケーブル側端子」の外径が小さくなる。そ
のため、「同軸ケーブル側端子」に被せるようにして嵌
合、接触、かしめ又はハンダ付け等により接続される本
発明に係る同軸コネクタもまた、小型化されることにな
る。
【0012】また、上記課題を解決するために、本発明
に係る請求項2に記載の同軸コネクタは、同軸ケーブル
と制御プリント基板上の各種回路素子とを電気的に接続
すべく制御プリント基板上に取り付けられる同軸コネク
タにおいて、当該同軸ケーブルの芯線と電気的に接続さ
れる内導体端子の一部に段差が設けられていることを要
旨とするものである。
【0013】上記構成を有する請求項2に記載の同軸コ
ネクタによれば、同軸ケーブルの芯線と電気的に接続さ
れる内導体端子の一部に段差が設けられているものであ
るから、内導体端子の途中に直列接続されるコンデンサ
のリード線のハンダ付けが一度でできる。従って、同軸
コネクタ製造の作業効率があがり、生産性が向上する。
また、不要な部分へのハンダの付着も回避することがで
きる。
【0014】請求項1又は2に記載される場合の「内導
体端子」としては、例えば、略鈎型又は略L字型をした
ものがよく、当該内導体端子のうち、コンデンサの第一
リード線の保持部材を兼ねる第一端子には、当該第一リ
ード線を固定する第一固定部が突設され、第二端子上で
あって当該略鈎型角部から当該コンデンサ径に相当する
分だけ偏位した位置には、第二リード線を保持する保持
部と当該第二リード線を固定する第二固定部とが突設さ
れている構造のものがよい。この構造によれば、当該第
一及び第二固定部を折り曲げることにより前記リード線
を前記内導体端子により固定し、前記第一及び第二の固
定部の間を断線することにより当該内導体端子の途中に
当該コンデンサを直列に接続させる。この例によれば、
第一及び第二固定部を折り曲げることによりリード線が
内導体端子に固定されるから、当該内導体端子とコンデ
ンサとの電気的接続のみならず作業上の安定性が確保さ
れる。更に、当該第一及び第二固定部の間を断線するこ
とで当該内導体端子の途中に当該コンデンサが直列に接
続されるから、静電容量の補正が制御プリント基板側の
同軸コネクタでなされる。また、第一及び第二固定部
は、それぞれ略鈎型の内導体端子の第一及び第二端子に
突設されているから、一方の端子に応力がかかっても他
方の端子に応力がかかるとは限らないし、このような応
力は固定部で吸収されることが期待できる。従って、当
該第一及び第二固定部は、引張りや捻れ等の応力に耐性
を有する。尚、固定部における折り曲げとかしめを強め
に行えば、次に言及する「ハンダ付け」をしないという
構成をとるこができ、作業効率を良くして生産性の向上
を図ることができる。そして、この例による「内導体端
子」を用いた場合の請求項2に記載される「段差」を設
ける位置は、内導体端子の第二端子上であって当該略鈎
型角部から当該コンデンサ径に相当する分だけ偏位した
位置であることが望ましい。そうすれば、第一及び第二
固定部を折り曲げることによりリード線が内導体端子に
固定されると、各リード線の各固定部が端縁部となり、
当該内導体端子のうち当該第一及び第二固定部を除くそ
の他の部分には何ら影響を及ぼすことなくハンダ付けを
一度に行うことができるからである。この場合にも、第
一及び第二固定部は、それぞれ略鈎型の内導体端子の第
一及び第二端子に突設されているから、一方の端子に応
力がかかっても他方の端子に応力がかかるとは限らない
し、このような応力は固定部のみならずハンダ部分で吸
収されることが期待できる。従って、当該第一及び第二
固定部は、引張りや捻れ等の応力に耐性を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第一の
実施形態に係る同軸コネクタ10の組立前の分解斜視図
を示したものであり、図2は、同軸コネクタ10の組立
後の外観斜視図を二方向から示した図であり、図3は、
同軸コネクタ10の側断面図(図2のX−X線断面視)
である。これらの図において、同軸コネクタ10は、車
載用ラジオ等の電波送受信アンテナに適用される同軸ケ
ーブルと制御プリント基板上の各種回路素子とを電気的
に接続して高周波信号の伝送を行うために制御プリント
基板上に取り付けられるものである。
【0016】同軸コネクタ10は、図示しない同軸ケー
ブルの芯線と制御プリント基板上の各種回路素子とを電
気的に接続させる内導体端子12であってリード線付き
ラジアル型コンデンサ14が途中に直列接続された内導
体端子12と、内導体端子12を抜脱不能に収容固定す
るとともに、内導体端子12と外導体端子との絶縁状態
を確保する絶縁性合成樹脂材からなる誘電体16と、誘
電体16を抜脱不能に収容固定するとともに、同軸ケー
ブルの編組線と制御プリント基板上の各種回路素子とを
電気的に接続させる外導体端子18と、外導体端子18
に抜脱不能に装着することにより、当該内導体端子1
2、誘電体16及び外導体端子18を収容する絶縁性合
成樹脂材からなるコネクタハウジング20とから構成さ
れる。
【0017】内導体端子12は、嵌合側端子12aと、
制御プリント基板側端子12b(以下単に「基板側端子
12b」という)とに大きく分けられ、その間にリード
線付きの径約5mmのラジアル型汎用コンデンサ14が
直列接続されている。このコンデンサ14は、静電容量
を適当値(約80ピコファラド(pF))に補正するた
めに実装されている。図示されるように、内導体端子1
2は、略鈎型又は略L字型に形成されており、嵌合側端
子12aが制御プリント基板に平行になるように、そし
て、基板側端子12bが当該基板に垂直になるように実
装される。
【0018】また、内導体端子12は、嵌合側端子12
aが同軸ケーブル側内導体端子又は芯線(図示略)と嵌
合、接触、かしめ又はハンダ付け等により接続されるこ
とで同軸ケーブル芯線と電気的に接続されることによ
り、基板側端子12bが当該制御プリント基板上の信号
パターン線の接続孔に挿入されることにより、それぞれ
が当該基板上の各種回路素子と電気的に接続される。
【0019】コンデンサ14の直列接続について更に説
明すると、図1又は図3に示したように、そのリード線
14aは、嵌合側端子12aによって保持されるととも
に、鈎型角部A付近の嵌合側端子12aに突設された固
定部12cを折り曲げることにより嵌合側端子12aに
固定され、更に、リード線14aを固定した状態で固定
部12cにハンダ付けHがなされている。尚、図3では
ハンダ付けは省略している。
【0020】一方、リード線14bは、基板側端子12
b上であって鈎型角部Aからコンデンサ径Rに相当する
分だけ偏位した位置Bに突設された保持部12eにより
保持されるとともに、同じく位置Bに保持部12eとは
反対側に突設された固定部12dを保持部12e側へ折
り曲げることにより基板側端子12bに固定され、更
に、リード線14bを固定した状態で固定部12dにハ
ンダ付けHがなされている。
【0021】このような構成によって、内導体端子12
及びコンデンサ14は、リード線14a、14bと内導
体端子12との接続構造が引張りや捻れ等の応力に対し
て耐性を発揮しえるものとなっている。例えば、基板側
端子12bを制御プリント基板に挿入する場合でも、リ
ード線14bが固定部12dから外れるような応力はハ
ンダ部を含めた固定部12dで吸収されリード線14b
に直接かかることはない。また、逆に基板側端子12b
を制御プリント基板から抜く場合でも、保持部12e又
は固定部12dが誘電体16と直接接触することで、リ
ード線14bが固定部12dから外れるような応力はハ
ンダ部を含めた固定部12d並びに誘電体16で吸収さ
れリード線14bに直接かかることはない。このよう
に、かしめ部・ハンダ部への応力集中がなくなるためハ
ンダクラックが抑制される。
【0022】誘電体16は、所定の誘電率の絶縁性合成
樹脂材から形成されており、その外形は外導体端子18
に抜脱不能に固定される関係から外導体端子18の内径
と同等か僅かに小さめに形成されている。そして、誘電
体16の内部には、図3に示したように内導体端子12
を収容する収容孔16aが形成されている。この収容孔
16aには、更に、電子部品収容孔16bが形成されて
おり、この電子部品収容孔16bの奥行きDは、コンデ
ンサ14全体の大きさよりも大きめに設定され、その幅
Wは、コンデンサ径Rよりも大きめに設定されている。
従って、コンデンサ14は、リード線14a、14bが
誘電体16に直接接触しない状態で、リード線部分も含
めた全体が電子部品収容孔16bに収容される。従っ
て、誘電体16が受ける引張りや捻れ等の応力がリード
線部分に直接に影響することはない。
【0023】誘電体16には、また、内導体端子12が
抜脱不能に収容固定されるように、内導体端子12の嵌
合側端子12aを押圧するように内導体端子12の外形
と同等かほんの僅かに小さめの挿通孔16cが設けられ
ている。内導体端子12は、挿通孔16cに挿通するこ
とにより取り付けるようにしてもよいし、側断面視のよ
うに半割してはめ込むようにしてもよい。このような構
造により、内導体端子12は、コンデンサ14が直列接
続された状態で、誘電体16に抜脱不能に収容固定され
る。例えば、嵌合側端子12aを「相手側同軸コネクタ
プラグ側の内導体端子(芯線)」と嵌合接続させたり、
あるいは、嵌合側端子12aを「相手側同軸コネクタプ
ラグ側の内導体端子(芯線)」から抜いたりするときで
も、挿通孔16cの内壁による嵌合側端子12aの押圧
により、嵌合側端子12aにかかる力が吸収される。従
って、内導体端子12にコンデンサ14を直列接続して
も、リード線部分には直接に応力がかかることはなく縦
横及び左右からの引張りや捻れ等の応力に対して耐性を
発揮するものといえる。
【0024】誘電体16には、更に、係合突部16dが
突設されており、その係合突部16dが外導体端子18
に設けられた係合片18aに係合することで、誘電体1
6が外導体端子18に抜脱不能に収容固定される。
【0025】外導体端子18は、内導体端子12を装着
した誘電体16を抜脱不能に収容固定するとともに、同
軸ケーブルの編組線と制御プリント基板上の各種回路素
子とを電気的に接続させるものであり、導電性板材を折
り曲げ加工して中空状に形成されている。従って、外導
体端子18の内部の中空状に形成されたところに誘電体
16が収納可能になっており、嵌合側の開口部内径は、
嵌合接続される「相手側同軸ケーブル側端子の外導体端
子(同軸ケーブルの編組線)(図示略)」の外形よりや
や大きめに形成されている。また、外導体端子18は、
その嵌合側の開口部の側壁には、弾性接触片が内側に向
かって湾曲して設けられるとともに同じく上下側壁には
内側に向かって突設された接触部が設けられ、嵌合時に
は「相手側同軸ケーブル側端子の外導体端子(同軸ケー
ブルの編組線)」に接触して同軸ケーブルの編組線に電
気的に接触する。外導体端子18の基板側端子は、制御
プリント基板上のグランドパターン線の接続孔に挿入さ
れて電気的に接続される。
【0026】コネクタハウジング20は、絶縁性合成樹
脂材から形成されており、内導体端子12及び誘電体1
6を装着した外導体端子18がその内部に装着される。
コネクタハウジング20は、ネジ等によって制御プリン
ト基板上に固定されるようになっており、これによっ
て、伝送媒体たる内導体端子12や外導体端子18が制
御プリント基板上に取り付けられる。
【0027】次に、図4及び図5を参照して、上記本発
明の第一の実施形態に係る同軸コネクタに内蔵されるコ
ンデンサ14と内導体端子12との直列接続構造につい
て、更に詳細に説明する。これらの図において、図4
は、内導体端子12に用いられる打ち抜き形成された導
電性板材22を示したものであり、図5は、リード線付
きコンデンサ14を内導体端子12に装着する工程を示
したものである。
【0028】導電性板材22としては、0.64mm厚
の黄銅板やこれに錫メッキをしたものが用いられ、図4
に示したように多数の内導体端子用の切出部材24、2
4…が一枚の導電性板材22から製造される。そのた
め、導電性板材22には、内導体端子形状に沿って所定
の打ち抜き加工が施されるとともに、繋がっている切出
部材24、24…どうしを切り離すために切込み26、
26…が形成され、この切込みに沿って切断することで
切出部材24、24…が得られる。
【0029】図4及び図5に示したように、組立前の内
導体端子12、すなわち、各切出部材24は、略鈎型を
しており、嵌合側端子12aとなる部分がリード線14
aの保持部材を兼ねるとともに、その部分にはリード線
14aを固定する固定部12cが突設されている。ま
た、基板側端子12bは、鈎型角部Aからコンデンサ径
Rに相当する分だけ偏位した位置Bからリード線14b
を保持する保持部12eとリード線14bを固定する固
定部12dとが突設され、更に、位置Bには段差Eが設
けられており、位置Bより端部に至る部分を距離Cだけ
略鈎型内側に偏位させた構造になっている。
【0030】内導体端子12の組立は、まず、図5
(a)に示したように、導電性板材22から内導体端子
となる切出部材24、24…を切込みに沿って切り出
す。導電性板材22は、固定部12c、12dが略鈎型
部材の外側に向かって突出しているから、内導体端子打
ち抜きにおける捻れ等の応力に耐性を持つものとなって
いる。
【0031】次に、同図(b)に示したように、鈎型角
部Aにリード線14aの端部を合わせて、これを嵌合側
端子12aに沿って配置し、基板側端子12bに垂直に
リード線14bを合わせて、これを保持部12eに配置
する。
【0032】次に、同図(c)に示したように、固定部
12c、12dをリード線14a、14b側に向けて折
り曲げてかしめ、コンデンサ14を固定する。その後
で、固定部12c、12dのハンダ付けHを行う。この
ように、コンデンサ14を固定した状態でハンダ付けが
できるため作業効率が向上する。更に、固定部12cと
固定部12dとが内導体端子本体を介して繋がってお
り、その間の直線距離も約5mmであり、しかも、固定
部12c、12dは部材の外側に位置する関係からハン
ダ付けは一度で済む。言い換えれば、基板側端子12b
上であって鈎型角部Aからコンデンサ径Rに相当する分
だけ偏位した位置Bに段差Eを設け、これより端部に至
る部分が距離Cだけコンデンサ14の本体側に偏位して
いるため、ハンダ付けは一度で済む。更に、位置Bより
端部に至る部分に不要なハンダが付くことも回避され
る。
【0033】次に、同図(d)に示したように、固定部
12cと固定部12dとの間を切断してコンデンサ14
を内導体端子12に直列接続させる。
【0034】最後の同軸コネクタ10の組立は、内導体
端子12にコンデンサ14を直列接続したものを誘電体
16に装着し、更に、誘電体16を外導体端子18に装
着した後、外導体端子18をコネクタハウジング20に
装着することにより完成する(図1参照)。
【0035】次に、本発明の第二の実施形態に係る同軸
コネクタについて図6〜図8を参照して説明する。これ
らの図において、第一の実施形態と異なる部材について
は異なる符号を用い、同一部材については同一の符号を
用いた。図6は、第二の実施形態に係る同軸コネクタ5
0の側断面を示したものであり、図7は、内導体端子5
2に用いられる打ち抜き形成された導電性板材22を示
したものであり、図8は、リード線付きコンデンサ14
を内導体端子52に装着する工程を示したものである。
【0036】第二の実施形態に係る同軸コネクタ50
は、第一の実施形態に係る同軸コネクタ10の変形例で
あり、固定部52c、52dによるリード線14a、1
4bのかしめ具合を強めることにより、ハンダ付けを不
要としたものである。
【0037】まず、これらの図において、内導体端子5
2は、第一の実施形態と同様に、嵌合側端子52aによ
ってリード線14aが保持されるとともに、当該端子5
2a上の鈎型角部A付近に突設された固定部52cを折
り曲げることにより当該端子52aに固定されている。
また、基板側端子52bには、鈎型角部Aからコンデン
サ径Rに相当する分だけ偏位した位置Bからリード線1
4bを保持する保持部52eとリード線14bを固定す
る固定部52dとが突設されている。しかし、第二の実
施形態は、位置Bより端部に至る部分がそのまま鈎型角
部Aからの延長線上に延びる構成、すなわち、段差がな
い構成をとる点や、固定部52c、52dは折り曲げて
かしめるのみでハンダ付けされていない構成が第一の実
施形態とは異なる。更に、誘電体56は、収容孔56a
の形状が段差を設けなかった分だけ内部形状が異なって
いる。その他の部分については、第一の実施形態に係る
内導体端子12と同一の構成をとるため、上記第一の実
施形態に係る説明をもって第二の実施形態についての説
明に代える。
【0038】次に、コンデンサ14の内導体端子52へ
の装着は、図8に示したように、内導体端子52を切り
出した後(同図(a))、コンデンサ14を配置し(同
図(b))、リード線14a、14bを固定部52c、
52dの折り曲げとかしめによって固定し(同図
(c))、固定部52c、52dの間を切断することに
よって完了する(同図(d))。尚、同図(c)におけ
るかしめ度合いは強めにする。この例によれば、ハンダ
付けを行わずにコンデンサ14を直列接続させることが
できるため、作業効率が良くなり生産性が向上する。
【0039】以上本発明の第一及び第二の実施形態につ
いて説明したが、これらの実施形態に係る同軸コネクタ
10、50によれば、制御プリント基板側で静電容量の
静電容量の補正ができる。また、内導体端子12、52
の途中にリード線付きコンデンサ14が直列接続されて
いるから、「同軸ケーブル側の内導体端子」にコンデン
サ14が内蔵されることはなく、その分、「同軸ケーブ
ル側の内導体端子」が小型化されるため、「同軸ケーブ
ル側端子」の外径が小さくなる。そのため、「同軸ケー
ブル側端子」に被せるようにして嵌合、接触、かしめ又
はハンダ付け等により接続される同軸コネクタ10、5
0もまた、小型化されることになる。
【0040】特に、第一の実施形態に係る同軸コネクタ
10によれば、固定部12cと固定部12dとが切出部
材の端縁部に形成され、これらが5mm程度しか離れて
おらず、しかも、これらを切り離す前にハンダ付けがな
されるため、ハンダ付けが一度でできる。従って、作業
効率が良くなり生産性が向上する。
【0041】以上本発明の一実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるもので
はない。例えば、上記実施の形態では、内導体端子に直
列接続させる電子部品としてリード線付きコンデンサの
例を示したが、本発明は、ダイオード等の電子部品につ
いても適用しうるものである。更に、嵌合側端子には固
定部を、基板側端子には保持部及び固定部を設ける構成
を示したが、これを逆にすることは本発明の技術的思想
の範囲にあるものといえる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る同軸コネクタは、内導体
端子の途中にリード線付きコンデンサが直列接続されて
いるから、「同軸ケーブル側端子」の小型化を実現する
ことができる。そのため、本発明に係る同軸コネクタ自
体もまた、小型化することができるという効果がある。
【0043】請求項2に係る同軸コネクタは、同軸ケー
ブルの芯線と電気的に接続される内導体端子の一部に段
差が設けられているから、ハンダ付け一度で行うことが
できる。従って、請求項2に係る同軸コネクタは、その
製造の作業効率を良くし、生産性を向上させることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る同軸コネクタの
分解斜視図を示した図である。
【図2】図1に示した同軸コネクタの組立後の外観斜視
図を二方向から示した図である。
【図3】図1に示した同軸コネクタの側断面図であり、
図2のX−X線における側断面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る内導体端子とな
る切出部材が多数形成された導電性板材を示した図であ
る。
【図5】図4に示した切出部材からなる内導体端子にリ
ード線付きコンデンサを装着する工程を示した工程図で
ある。
【図6】本発明の第二の実施形態に係る同軸コネクタの
側断面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る内導体端子とな
る切出部材が多数形成された導電性板材を示した図であ
る。
【図8】図6に示した切出部材からなる内導体端子にリ
ード線付きコンデンサを装着する工程を示した工程図で
ある。
【図9】従来の同軸ケーブル用のシールドコネクタの構
造を示した図である。
【図10】従来の電子部品内蔵コネクタの構造を示した
図である。
【符号の説明】
10 同軸コネクタ 12 内導体端子 12a 嵌合側端子 12b 基板側端子 12c、12d 固定部 12e 保持部 14 コンデンサ 14a、14b リード線 16 誘電体 16a 収容孔 16b 電子部品収容孔 16c 挿通孔 16d 係合突部 18 外導体端子 18a 係合片 20 コネクタハウジング R コンデンサ径 A 鈎型角部 B 鈎型角部Aからコンデンサ径Rに相当する分だけ偏
位した位置 C 距離 D 奥行き E 段差 H ハンダ付け W 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 智樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA08 FB11 FC19 MA09 MA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルと制御プリント基板上の各
    種回路素子とを電気的に接続すべく制御プリント基板上
    に取り付けられる同軸コネクタにおいて、 当該同軸ケーブルの芯線と電気的に接続される内導体端
    子の途中にリード線付きコンデンサが直列接続されてい
    ることを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 【請求項2】 同軸ケーブルと制御プリント基板上の各
    種回路素子とを電気的に接続すべく制御プリント基板上
    に取り付けられる同軸コネクタにおいて、 当該同軸ケーブルの芯線と電気的に接続される内導体端
    子の一部に段差が設けられていることを特徴とする同軸
    コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041396A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Yazaki Corp ノイズ除去コネクタ
JP2012098174A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Yazaki Corp 高電圧試験装置
CN109888549A (zh) * 2019-03-09 2019-06-14 东莞市鸿顺电线有限公司 防反接电极、防反接电池插头、让多个电池进行放电的插头

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