JP2003186651A - 消耗品の購入方法およびその購入システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータネットワークを介して消耗品を
注文できると共に、販売店を探して消耗品を購入するの
にも便利なシステムを提供する。 【解決手段】 プリンタ１５の消耗品が終了または終了
に近づくと、購入情報φ２を出力する検出機能４４と、
それに基づいてインターネットを介して消耗品を購入す
る第２の購入機能４２と、インターネットを介して近隣
の販売店の情報φ１０を出力する第１の購入機能４１と
を有するドライバプログラム３５を提供する。外出先で
は、第１の購入機能４１により、近傍の販売店の情報φ
１０を出力できるので、簡単に販売店を捜し出して消耗
品を購入することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンタの消耗品の
購入の便宜を図る技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】周辺機器の一つであるプリンタは、プリ
ント用紙やインクなどの消耗品を用いて画像や文字など
の印刷を行なうことができる。これらの消耗品は販売店
で手軽に購入できる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
自ら販売店に赴いて消耗品を購入する場合は、販売店に
出かけさえすれば消耗品を即座に手元に得ることができ
る反面、販売店まで出かける手間がかかる。また、多く
の消耗品の価格はオープン価格であり、流通経路などに
よって販売者毎に異なるので、ユーザの所在地の近くの
販売店で必ずしも安い消耗品を購入できるとは限らな
い。複数の販売店を巡って最も安い消耗品を購入すれば
良いが、家電製品などに比べて消耗品は高価ではないの
で、販売店を巡るために多大な時間や労力を費やすのは
経済的ではない。

【０００４】近年では、インターネットなどのコンピュ
ータネットワークを利用してインクやプリント用紙など
の消耗品を注文し、後日、注文した消耗品がユーザの手
元に配達されるシステム、いわゆるオンラインショッピ
ングと呼ばれるシステムも普及している。このため、ユ
ーザはこのオンラインショッピングを利用して消耗品を
購入することも可能である。オンラインショッピングを
利用して消耗品を購入する場合は、オンラインショッピ
ングのサービスを提供しているサイトのページから簡単
に消耗品を注文できるので、販売店まで出かける手間は
かからず、消耗品を簡単に購入できる。また、消耗品の
価格も簡単に閲覧できるので、安い消耗品を見つけ易
い。

【０００５】しかしながら、オンラインショッピングで
は、注文してから消耗品がユーザの手元に届くまでには
商品を輸送するために所定の日数がかかる。このため、
印刷している最中に、インクや紙が終了したり、終了に
近づいた場合は、即応できず販売店に出向いて消耗品を
入手せざるを得ない場合がある。また、消耗品といえど
も、実物を見て確かめてから購入したいユーザも多い。

【０００６】さらに、今後は、プリンタはパーソナルコ
ンピュータと共に所定の場所で利用されるとも限られな
い状況になっており、携帯電話やＰＤＡなどの携帯型の
端末または情報処理装置と共に携帯型のプリンタを持ち
歩いて利用するケースも考えられる。プリンタを出先で
利用している最中に用紙やインクが終了あるいは終了に
近くなると、オンラインショッピングでは役にたたず、
販売店に行き消耗品を購入せざるを得ない。さらに、不
案内な場所では、消耗品を販売している店の位置も分か
らない状況になる可能性がある。

【０００７】そこで、本発明においては、このように多
種多様な使われ方をするユーザに対して、そのユーザに
最も適した方法で消耗品を購入してもらうことができる
と共に、ユーザの都合に合わせて消耗品の購入に利用す
ることができるプログラムを提供することを目的として
いる。また、プリンタを携帯しながら使用している際
に、消耗品がなくなっても確実に購入できるようにサポ
ートすることができるプログラムを提供することを目的
としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明においては、プリ
ンタを制御するプリンタドライバやファームウェアのプ
ログラムであって、プリンタの消耗品の消耗状況を検出
し、消耗品が終了または終了に近づくと、消耗品の購入
情報を出力する検出ステップと、購入情報に基づきコン
ピュータネットワークを介して収集された消耗品の販売
店の情報を出力する第１の購入ステップとを有するプロ
グラムを提供する。このプログラムには、購入情報に基
づきコンピュータネットワークを介して消耗品を購入可
能な、いわゆるオンラインショッピングとしての機能を
備えた第２の購入ステップをさらに追加することができ
る。第１および第２の購入ステップのいずれかを事前に
選択できるようにしても良いが、オンラインショッピン
グが簡易に消耗品を購入できる方法であることを考慮す
ると、検出ステップに続いて第２の購入ステップを実行
し、第２の購入ステップが選択されないときに、第１の
購入ステップに移行するようにすることが望ましい。

【０００９】本発明のプログラムは、情報処理装置で読
み取り可能なＣＤ−ＲＯＭやＲＯＭなどの記録媒体に記
録して提供することが可能であり、また、インターネッ
トなどのコンピュータネットワークを介して配信するこ
とができる。さらに、このプログラムをプリンタドライ
バとして、パーソナルコンピュータやセットトップボッ
クスなどの卓上型の情報処理端末、携帯電話やＰＤＡな
どの携帯型の情報処理端末のホスト装置（以降ではホス
ト）にインストールすることにより、上記の検出ステッ
プの機能を備えた検出手段と、上記の第１の購入ステッ
プの機能を備えた第１の購入手段と、上記の第２の購入
ステップの機能を備えた第２の購入手段を備えた情報処
理端末を提供できる。また、本発明のプログラムをプリ
ンタのファームウェアとしてプリンタに内蔵された制御
装置（情報処理装置）にインストールすることも可能で
あり、コンピュータネットワークに接続可能なネットワ
ーク対応のプリンタに第１および第２の購入手段を設
け、収集した消耗品の販売店の情報をホストを介さずに
直接に印刷することも可能である。そして、本発明のプ
ログラムをインストールしたこれらの情報処理端末やネ
ットワーク対応のプリンタにより、消耗品を購入した
り、サーバと共に消耗品を購入するためのシステムを構
築することができる。

【００１０】本発明では、まず、プログラムまたはドラ
イバプログラムを消耗品の購入情報を提供する手段とし
て利用している。ドライバプログラムは、プリンタにお
ける消耗品の残量を検出する機能を一般に備えており、
その機能を利用することにより消耗品の終了または終了
が近いことを事前に検出することができる。さらに、ド
ライバプログラムはプリンタの種別毎に作成されていた
り、少なくともプリンタを制御するために、その種別を
認識する機能は備えているので、そのプリンタに適した
消耗品を特定し、その購入情報、たとえば、消耗品の種
類や量などを出力することができる。したがって、第２
の購入ステップにおいては、その購入情報に基づきコン
ピュータネットワークを介してプリンタの消耗品を購入
できる。すなわち、オンラインショッピングを利用して
消耗品の購入が可能である。

【００１１】本発明においては、さらに、オンラインシ
ョッピングとしての第２の購入ステップの代わりに、あ
るいは第２の購入ステップと共に、コンピュータネット
ワークを介して収集した、消耗品の販売店の情報を出力
する第１の購入ステップを設けている。このため、ユー
ザは、オンラインショッピング以外の購入方法を提供す
る販売店の情報、たとえば、販売店の住所やその販売店
における消耗品の価格などを取得することが可能であ
り、販売店に出向いて消耗品を購入したり、コンピュー
タネットワーク以外の方法で販売店にアクセスして消耗
品を購入することができる。したがって、本発明によ
り、オンラインショッピングはもちろん、それ以外の方
法で購入したいユーザに対し、その都合に合わせて消耗
品の購入できる環境を提供することができる。

【００１２】第１の購入ステップにおいて、地域性のな
い消耗品の販売店の情報を提供することも可能である
が、オンラインショッピング以外の方法で消耗品を購入
するユーザの多くは、販売店に行き、消耗品を購入する
ことを前提としていると考えられる。このため、第１の
購入ステップでは、プリンタの所在地あるいはその所在
地から所定の範囲にある販売店の情報を出力することが
望ましい。このようにすれば、ユーザに対し、近傍の販
売店の情報を抽出して提供できるので、ユーザの要求に
マッチし、無駄な情報を省いた密度の高い情報を提供す
ることができる。

【００１３】特に、プリンタを携帯して利用しているユ
ーザにとっては、土地勘がなく不案内な地域であって
も、ユーザの現在地に近い販売店の情報が得られること
は便利である。プリンタの所在地としては、販売店の情
報を取得するためにコンピュータネットワークにアクセ
スした地点の情報を用いることが可能である。これによ
り、ユーザが現在地を把握していない場合でも、その近
傍の販売店の情報をユーザに対して提供することができ
る。ＰＤＡや携帯電話などの携帯型の情報処理装置をホ
ストとしているプリンタであれば、ホストを介してイン
ターネットなどのコンピュータネットワークにアクセス
するために公衆電話網に接続した基地局の位置情報をプ
リンタの所在地として利用できる。情報処理端末がＧＰ
Ｓ（GlobalPositioning System）などの自己位置を測位
する機能を備えていれば、それにより測位された位置情
報も利用できるが、ＧＰＳがなくても、ユーザが現在い
る場所から所定の範囲の販売店を確実に特定できる。ま
た、自宅やオフィスなどに据え置かれたプリンタであれ
ば、ホストとなるパーソナルコンピュータやセットトッ
プボックスなどの情報処理装置からコンピュータネット
ワークにアクセスする電話番号を利用して所在地を判別
することができる。

【００１４】販売店の位置情報に加えて、その販売店に
おける消耗品の売価を出力することにより、さらに密度
の高い情報を提供することが可能である。このため、出
力された販売店の情報を閲覧することにより、周辺の状
況を掴み難い不案内な土地でプリンタを利用しているユ
ーザでも、最も近くで最も安く消耗品を販売している販
売店で消耗品を購入できる。

【００１５】プリンタドライバやネットワーク対応のプ
リンタにインストールされたファームウェアがネットワ
ークコンピュータを介してネットワーク上の販売店の情
報を閲覧して収集するようにしても良い。この場合は、
ホスト装置あるいはプリンタのハードウェア資源、すな
わち、ＣＰＵ、メモリ、ＬＡＮ機能などを用いて、プリ
ンタの所在地に基づきコンピュータネットワーク上にあ
る販売店の情報を検索して収集する。しかしながら、ホ
スト装置あるいはプリンタのハードウェア資源は限られ
ているので、プリンタの所在地をサーバに送信し、サー
バから販売店の情報を取得することが望ましい。販売店
の情報は、サーバとコネクションを確立した状態でリア
ルタイムに受信する必要はないので、電子メールで受信
することによりホスト装置やプリンタのハードウェア資
源にかかる負荷を低減することができる。

【００１６】すなわち、プリンタの消耗品の終了または
終了に近づくと、消耗品の購入情報およびプリンタの所
在地をコンピュータネットワークを介してサーバに送信
する処理を実行可能なプリンタドライバがインストール
された情報処理端末と、購入情報および所在地に基づ
き、プリンタの所在地あるいはその所在地から所定の範
囲にある販売店の情報を抽出して情報処理端末に返信す
るサーバとを有する消耗品の購入システムを構築し、第
１の購入ステップとして、購入情報および所在地をサー
バに送信する工程と、サーバが購入情報および所在地に
基づき販売店の情報を抽出する工程と、サーバから販売
店の情報を取得する工程とを行い、サーバから得られた
販売店の情報をユーザに提供することが望ましい。

【００１７】また、消耗品の購入システムは、自己に搭
載された消耗品の終了または終了に近づくと、消耗品の
購入情報および自己の所在地をコンピュータネットワー
クを介してサーバに送信する処理を実行可能なファーム
ウェアがインストールされたプリンタと、購入情報およ
び所在地に基づき、自己の所在地あるいはその所在地か
ら所定の範囲にある販売店の情報を抽出してプリンタに
返信するサーバとを用いて構築することも可能である。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明をさ
らに詳しく説明する。図１に本発明にかかる、消耗品の
販売システムの環境を示してある。地域Ａｒ１には、プ
リンタの消耗品を、インターネット６を経由して販売す
るオンラインショッピングサービスを提供する販売者Ａ
およびＢがある。また、地域Ａｒ１およびＡｒ２には、
プリンタの消耗品を販売している店舗Ａ〜Ｈがある。こ
れらの販売店Ａ〜Ｈで販売している消耗品の種類と売価
は、各々の販売店Ａ〜Ｈの位置情報と共に情報提供サー
ビスプロバイダのサーバ３に集積されている。これらの
販売店の情報φ１０は、販売店から宣伝公告も兼ねて自
主的にサーバ３にアップロードされている場合もある
し、情報提供サービスプロバイダがユーザに有料で販売
店の情報φ１０を提供するためにサーバ３に集積してい
る場合もある。

【００１９】ユーザ２のシステムは、たとえば、携帯型
の情報端末１０と、それに接続されたプリンタ１５で構
成されており、サーバ３とインターネット６を介して接
続することにより、本発明の消耗品を購入するシステム
１を構築することができる。サーバ３は、販売店の情報
φ１０を蓄積しているデータベース７と、検索プログラ
ム８とを有しており、ユーザの端末１０から送信された
プリンタ１５の所在地の情報φ５と、消耗品の購入情報
φ２に基づいて適当な販売店の情報φ１０を選択または
抽出し、端末１０に返信する。したがって、ユーザ２
は、消耗品の到着が待てるのであればオンラインショッ
ピングで販売者ＡまたはＢから消耗品を購入することが
でき、消耗品の到着が待てなかったり、移動先で消耗品
を配送してもらえない場合は、近くの販売店の情報φ１
０を取得して迅速に消耗品を購入することができる。

【００２０】図２に、本発明にかかるプログラムまたは
ドライバプログラム３５をインストールしたハンディー
タイプの情報処理端末１０と、その情報処理端末１０に
接続されたプリンタ１５からなるシステムの概略を示し
てある。本例の情報処理端末１０は、ＰＨＳや携帯電話
としての通信機能を備えた通信アダプタ３２と、キーボ
ードやタッチパネルなどの入力装置３３と、出力装置で
あるディスプレイ３４とを有するＰＤＡである。したが
って、情報処理端末１０では、オペレーティングシステ
ム（ＯＳ）２１の上で、インターネット６にオープンさ
れたコンテンツをダウンロードしたり、閲覧するブラウ
ザ２２と、電子メールを送受信するメーラ２３と、画像
データを表示するイメージビューワ２４などのアプリケ
ーションが動作する。このため、ＰＤＡ１０を携帯した
先で、公衆電話網を介してインターネットに接続し、ネ
ットサーフィンを行ったり、電子メールを送受信して手
軽に情報を取得することができる。

【００２１】さらに、本例のＰＤＡ１０には、ドライバ
プログラム３５がアプリケーションの１つとしてインス
トールされ、ＰＤＡ１０に用意された適当なインターフ
ェイスを介して携帯型のプリンタ１５が接続されてい
る。このため、ブラウジングした結果や、受信した電子
メールのコンテンツをドライバプログラム３５を介して
プリンタ１５に供給し、手軽に印刷することができる。

【００２２】プリンタ１５は、たとえば、複数枚の用紙
が収納された用紙カートリッジ１５ａをセットして使用
するインクジェットタイプのプリンタであり、消耗品と
して用紙カートリッジ１５ａと、インクカートリッジ１
５ｂが必要である。他のタイプのプリンタであっても同
様の消耗品が必要であり、最も消耗品の少ないサーマル
印刷タイプのプリンタであっても感熱紙が必要である。

【００２３】このため、本例のドライバプログラム３５
は、画像データあるいは文字データをプリンタ１５に供
給して印刷する機能４３に加えて、プリンタ１５にセッ
トされている用紙やインクの消耗品の消耗状況を検出ま
たは監視し、消耗品が終了または終了に近づくと、消耗
品の購入情報φ２をディスプレイ３４、第１の購入機能
４１、および第２の購入機能４２に出力する検出機能４
４と、購入情報φ２に基づきインターネットを介して消
耗品を発注する第２の購入機能４２と、この第２の購入
機能４２のインターネットショッピングの機能を利用し
ないときに、インターネットを介して収集した消耗品の
販売店の情報φ１０をディスプレイ３４に出力する第１
の購入機能４１とを実現する命令を有している。したが
って、ドライバプログラム３５がインストールされたＰ
ＤＡ１０には、プリンタ１５に印刷する機能に加えて、
上記の機能が付与されており、入出力装置３３および３
４を用いてそれらの機能を利用することができる。

【００２４】検出機能４４は、従来の多くのプリンタド
ライバが備えているものであり、用紙切れは用紙センサ
から情報を参照して判明する。また、新規の用紙カート
リッジ１５ａがセットされてから消費された枚数をカウ
ントする方法であれば、用紙切れが近いことを事前に検
出できる。インクの残量も同様に検出できる。本例の検
出機能４４は、さらに、ドライバプログラム３５が制御
の対象としているプリンタの消耗品の情報φ２を記憶し
ており、消耗品が終了または終了に近づくと、消耗品を
注文するためのデータ（購入情報）φ２をディスプレイ
３４に出力する。同時に、第１の購入機能４１および第
２の購入機能４２にも、購入情報φ２を出力する。購入
情報φ２は、消耗したものが用紙であれば、用紙の種
類、たとえば、感熱紙、普通紙、インクジェット用の用
紙などであり、さらに使用可能な種類の用紙が複数ある
のであれば、その種別や量をリストボックスなどで出力
し、ユーザが選択できるようにすることができる。ま
た、消耗したものがインクであれば、プリンタ１５にセ
ット可能なカートリッジ種類、メーカなどの情報が出力
される。

【００２５】第２の購入機能４２は、購入情報φ２に基
づき、インターネット上にオープンしているオンライン
ショップの中から、必要となる消耗品を購入できるショ
ップの情報と、そのショップを介して消耗品を購入する
ための情報などを取得し、ディスプレイ３４に出力す
る。これにより、ユーザは、オンラインショッピングで
消耗品が購入可能な状況であれば、購入手続きを行うこ
とにより、消耗品を発注できる。購入手続きはブラウザ
２２の機能を用いて行うことも可能であるし、メーラ２
３の機能を用いて電子メールで行うことも可能である。

【００２６】一方、緊急に消耗品が必要な状況であった
り、出先でオンラインショッピングしたときに届け先を
特定できない状況であると、オンラインショッピングを
利用できない。また、実際に消耗品と言えども商品を見
てから購入したいユーザもオンラインショッピングは利
用しないであろう。このため、本例のドライバプログラ
ム３５では、第１の購入機能４１が用意されており、プ
リンタ１５の所在地あるいはその所在地から所定の範囲
にある販売店の情報φ１０をインターネットから取得し
てディスプレイ３４に出力するようになっている。この
ため、第１の購入機能４１は、プリンタ１５の所在地の
情報φ５をサーバ３に送信する機能４６と、サーバ３か
ら近郊の販売店の情報φ１０を取得する機能４７を備え
ている。

【００２７】本例の送信機能４６は、まず、プリンタ１
５の所在地情報φ５として、コンピュータネットワーク
にアクセスするために通信ユニット３２を介して公衆電
話網に接続した基地局の位置情報を取得する。そして、
サーバ宛てに、位置情報φ５と、購入情報φ２とを送信
する。そして、取得する機能４７により、サーバ３にお
いて、プリンタ１５の所在地情報φ５と購入情報φ２に
基づいて抽出された、近隣の販売店の情報φ１０を受信
する。消耗品をオンラインショッピングで発注できない
ような状況であっても、リアルタイムで購入情報φ２を
取得する必要はないので、近隣の販売店の情報φ１０は
電子メールで取得するようにしても良い。ブラウザ２２
の機能を利用して地図に重ねて販売店の情報を表示する
ことも可能である。さらに、サーバ３で選択される販売
店の範囲は予め決められていても良いし、プリンタの１
５の所在地情報φ５を送信するときに、半径何ｋｍ以内
などの情報を付加することも可能である。

【００２８】販売店の情報φ１０は、販売店の住所や地
図上の位置などの位置情報と、その販売店における消耗
品の売価を少なくとも備えた情報であることが望まし
い。位置情報はユーザが販売店を訪問するために必要で
あるし、消耗品が安く購入できるに越したことはないか
らである。位置情報と売価を備えた販売店の情報φ１０
を参照することにより、ユーザは、距離（時間）と価格
を考慮してユーザが最適と考える販売店を選択して消耗
品を購入することができる。旅行先などの地理に詳しく
ない土地で消耗品がなくなったときも、その場所の近隣
の販売店の情報φ１０が得られるので、手軽に、そして
確実に消耗品を入手することができる。

【００２９】図３にドライバプログラム３５の処理の概
要をフローチャートを用いて示してある。まず、ステッ
プ５１において印刷を行っている最中あるいは印刷を行
おうとしているときに、検出機能４４が、ステップ５２
で、いずれかの消耗品がエンドまたはニアエンドである
ことを検出すると、ステップ５３で、購入情報φ２をデ
ィスプレイ３４に表示する。それと共に、第１および第
２の購入機能４１および４２に購入情報φ２を供給す
る。ステップ５４において、第２の購入機能４２のオン
ラインショッピングが選択されれば、ステップ５５で発
注指示がだされ、消耗品の購入が完了する。

【００３０】一方、オンラインショッピングが選択され
ないと、第１の購入機能４１がスタートし、送信機能４
６により、ステップ５６でサーバ３にプリンタ１５の所
在地情報φ５および購入情報φ２が送信される。サーバ
３では、ステップ８１で所在地情報φ５と購入情報φ２
を取得し、それらの情報に基づき、ステップ８２で、販
売店の情報φ１０を抽出する。ステップ８３で、近傍の
販売店の位置情報および各々の販売店の消耗品の売価を
備えた販売店の情報φ１０を情報処理端末１０に宛てて
返信する。このような消耗品の販売店の情報を有償でサ
ービスする情報提供用のサーバ３が設置されるサイトで
は、消耗品の販売店の情報φ１０を送信した後に、ステ
ップ８４において情報処理端末１０のユーザに対して課
金する。

【００３１】情報処理端末１０では、ステップ５７でサ
ーバ３からの販売店の情報φ１０を取得すると、ステッ
プ５８でその情報φ１０をディスプレイ３４に表示す
る。これらの処理により、たとえば、図１に示すよう
に、ユーザ２が地域Ａｒ２からインターネット６にアク
セスした場合は、そのアクセスした位置が基地局４の位
置情報を元に判断され、その位置をプリンタの所在地と
して、その近くにある販売店Ａ〜Ｃの位置情報と、各々
の販売店の消耗品の売価を含む販売店の情報φ１０がデ
ィスプレイ３４に表示される。したがって、ユーザ２
は、近くの販売店Ａ〜Ｃの位置と、それぞれの販売店に
おける売価を知ることができるので、最も近くで最も安
い販売店に行き、不足している消耗品を購入することが
できる。状況によっては、高くても最も近くの販売店で
購入することが可能であるし、遠くても安い販売店で購
入することも可能である。

【００３２】このように、本例のドライバプログラム３
５は用紙やインクなどの消耗品が終了したり、終了が近
くなると、自動的に購入情報φ２を表示すると共に、そ
の購入情報φ２に基づき消耗品をインターネットショッ
ピングにより購入することができる。一方、移動先で、
消耗品を配送できなかったり、緊急に消耗品が必要な場
合は、消耗品を販売している近くの販売店の情報φ１０
を取得することができる。このため、外出先でも適切な
販売店を簡単に見つけて消耗品を購入することが可能と
なるので、旅行や出張にプリンタを持ち歩くときに、消
耗品を必要以上に余分に持参する必要がなくなり、身軽
に移動し、移動先においてプリンタ１５を最大限に利用
できる。

【００３３】特に、本例のドライバプログラム３５であ
れば、プリンタ１５の所在地を自動的に判断し、その位
置から所定の範囲にある販売店の情報φ１０を取得する
ので、ユーザが現在位置を詳細に知らないときでも、最
も近い販売店で消耗品を購入することができる。そし
て、ドライバプログラム３５の機能を利用して、消耗品
を使い切る前に消耗品を手軽に購入することができるの
で、使用したいときに消耗品がないという事態を未然に
防止できる。特に、携帯型などの小型のプリンタである
と、プリンタ自体に装備できる消耗品の量は少ない。し
たがって、本発明により提供される購入システム１によ
り、何時でも何処でも手軽に消耗品を購入できるように
なることは有用である。

【００３４】なお、上記では、サーバ３がプリンタ１５
の所在地φ５と購入情報φ２に基づいて販売店の情報φ
１０を特定または検索するようになっているが、情報処
理装置１０が、所在地φ５と購入情報φ２に基づいてネ
ットワーク上にオープンしている販売店のサーバあるい
はホームページの情報を検索し、販売店の情報φ１０を
生成するようにしても良い。また、電子メールでサーバ
３から販売店の情報φ１０を受信する代わりに、サーバ
３とのコネクションを確立した状態で販売店の情報φ１
０を取得しても良い。

【００３５】また、購入情報φ２および販売店の情報φ
１０をディスプレイ３４に表示する代わりに、プリンタ
１５により購入情報φ２や販売店の情報φ１０を印刷出
力することも可能である。さらに、本発明のドライバ３
５は、携帯型の情報処理装置１０にかぎらず、自宅やオ
フィスなどに設置される、パーソナルコンピュータやセ
ットトップボックスなどの据え置きタイプの情報処理装
置にインストールすることも可能である。

【００３６】図４に、上記でドライバプログラムを参照
に説明した機能を備えたファームウェアを有するプリン
タの概要を示してある。このプリンタ６０は、コンピュ
ータネットワークに接続可能なプリンタであり、ホスト
を介さずにプリンタ自体で販売店の情報φ１０を収集し
て印刷することが可能である。このため、プリンタ６０
は、コンピュータネットワーク６に接続可能なインター
フェイス６９と、モータ６１によりシャフト６２に沿っ
て走査方向（または紙幅方向）に往復動可能なインクジ
ェットヘッド６３と、モータ６４により用紙１５ａを紙
送りするローラ６５とを有している。このプリンタ６０
は、インクジェットヘッド６３に搭載されたインクカー
トリッジ１５ｂのインクをインクジェットヘッド６３か
ら用紙１５ａに吐出することにより印刷する。

【００３７】プリンタ６０は、本発明の機能を備えたフ
ァームウェアがインストールされているので、制御装置
６７が第１の購入機能４１、第２の購入機能４２、検出
機能４４および印刷機能４３を備えている。そして、本
例の第１の購入機能４１は、サーバ３から取得した販売
店の情報φ１０をディスプレイに出力する代わりに、そ
の情報φ１０を、印刷機能４３を用いて用紙１５ａに印
刷する。

【００３８】したがって、本例のプリンタ６０では、プ
リンタドライバ３５がインストールされた情報端末１０
と同様に、インクや用紙などの消耗品が終了または終了
に近づくと、第２の購入機能４２により消耗品をインタ
ーネットショッピングにより購入することができる。そ
の一方で、第２の購入機能４２によるインターネットシ
ョッピングを選択しない場合は、第１の購入機能４１に
より購入情報φ２を出力し、この情報φ２に基づく販売
店の情報φ１０を収集して用紙１５ａに印刷することに
よりユーザに提供できる。卓上型の据え置きタイプのプ
リンタ６０では、プリンタ６０の位置が変わることがな
いので、同じ販売者の情報φ１０が出力されるケースが
多い。このような場合でも、ネットワークプリンタ６０
が設置されている地域の販売店の消耗品の売価が変動す
るケースがあるので、販売店の情報φ１０を印刷するこ
とにより、売価に応じて消耗品を購入する販売店を検討
でき、ネットワークプリンタに本発明の機能を実現する
価値は高い。さらに、携帯型または車載用などのネット
ワークプリンタであると、移動した先でプリンタ単位で
販売店の情報φ１０を収集することが可能である。

【００３９】なお、以上の説明では、プリンタ（端末に
接続されたもの、スタンドアロンで使用できるものも含
む）としては、インクジェットプリンタに限定されず
に、消耗品が必要になるレーザタイプ、ドットインパク
トタイプ、サーマルタイプのプリンタであっても良い。

【００４０】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、コンピュータネットワークを介して消耗品の販売店
の情報を集めて出力する機能を有するプリンタドライバ
とそれを用いたシステムを提供している。したがって、
販売店の情報を参照することにより、外出先も簡単に販
売店を捜し出して消耗品を購入することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる情報処理端末を用いて消耗品の
販売店の情報を入手できるシステムの一例を示す図であ
る。

【図２】本発明のドライバプログラムがインストールさ
れた情報処理端末の概略構成を示す図である。

【図３】ドライバプログラムの概略の処理、およびサー
バの概略処理を示すフローチャートである。

【図４】本発明のプログラムがインストールされたプリ
ンタの概略を示す図である。

【符号の説明】

１ 処理システム ３ サーバ ６ インターネット １０ 情報処理装置 １５ プリンタ ２２ ブラウザ ２３ メーラ ３５ ドライバプログラム φ２ 購入情報 φ５ 所在地の情報 φ１０ 販売店の情報

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AQ01 AQ04 AQ05 AQ06 HH03 HQ17 HV13 HV14 HV26 HV35 5B021 AA01 AA02 BB00 NN00

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタの消耗品の消耗状況を検出し、
   前記消耗品が終了または終了に近づくと、前記消耗品の
   購入情報を出力する検出ステップと、 前記購入情報に基づき前記コンピュータネットワークを
   介して収集された前記消耗品の販売店の情報を出力する
   第１の購入ステップとを有する消耗品の購入方法。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記購入情報に基づ
   き前記コンピュータネットワークを介して前記消耗品を
   購入可能な第２の購入ステップをさらに有する消耗品の
   購入方法。
3. 【請求項３】 請求項１において、前記第１の購入ステ
   ップでは、前記プリンタの所在地あるいはその所在地か
   ら所定の範囲にある前記販売店の情報を出力する消耗品
   の購入方法。
4. 【請求項４】 請求項３において、前記第１の購入ステ
   ップは、前記購入情報および前記所在地をサーバに送信
   する工程と、前記サーバが前記購入情報および前記所在
   地に基づき前記販売店の情報を抽出する工程と、前記サ
   ーバから前記販売店の情報を取得する工程とを有する消
   耗品の購入方法。
5. 【請求項５】 プリンタを制御するプログラムであっ
   て、 前記プリンタの消耗品の消耗状況を検出し、前記消耗品
   が終了または終了に近づくと、前記消耗品の購入情報を
   出力する検出ステップと、 前記購入情報に基づき前記コンピュータネットワークを
   介して収集された前記消耗品の販売店の情報を出力する
   第１の購入ステップとを有するプログラム。
6. 【請求項６】 請求項５において、前記購入情報に基づ
   き前記コンピュータネットワークを介して前記消耗品を
   購入可能な第２の購入ステップをさらに有するプログラ
   ム。
7. 【請求項７】 請求項６において、前記検出ステップに
   続いて前記第２の購入ステップが実行され、前記第２の
   購入ステップが選択されないときに、前記第１の購入ス
   テップに移行するプログラム。
8. 【請求項８】 請求項５において、前記第１の購入ステ
   ップでは、前記プリンタの所在地あるいはその所在地か
   ら所定の範囲にある前記販売店の情報を出力するプログ
   ラム。
9. 【請求項９】 請求項８において、前記第１の購入ステ
   ップでは、前記プリンタの所在地として、前記コンピュ
   ータネットワークにアクセスした地点の情報が用いられ
   るプログラム。
10. 【請求項１０】 請求項８において、前記第１の購入ス
    テップでは、前記販売店の位置情報と、その販売店にお
    ける前記消耗品の売価とを出力するプログラム。
11. 【請求項１１】 請求項８において、前記第１の購入ス
    テップでは、前記購入情報および前記所在地をサーバに
    送信し、前記サーバから前記販売店の情報を取得するプ
    ログラム。
12. 【請求項１２】 請求項１１において、前記第１の購入
    ステップでは、前記販売店の情報を電子メールで受信す
    るプログラム。
13. 【請求項１３】 請求項８において、前記第１の購入ス
    テップでは、前記所在地に基づき前記コンピュータネッ
    トワーク上にある前記販売店の情報を検索するプログラ
    ム。
14. 【請求項１４】 プリンタを制御する情報処理端末であ
    って、 前記プリンタの消耗品の消耗状況を検出し、前記消耗品
    が終了または終了に近づくと、前記消耗品の購入情報を
    出力する検出手段と、 前記購入情報に基づき前記コンピュータネットワークを
    介して収集された前記消耗品の販売店の情報を出力する
    第１の購入手段とを有する情報処理端末。
15. 【請求項１５】 請求項１４において、前記購入情報に
    基づき前記コンピュータネットワークを介して前記消耗
    品を購入可能な第２の購入手段をさらに有する情報処理
    端末。
16. 【請求項１６】 請求項１４において、前記第１の購入
    手段は、前記プリンタの所在地あるいはその所在地から
    所定の範囲にある前記販売店の情報を出力する情報処理
    端末。
17. 【請求項１７】 インターフェイスを介してコンピュー
    タネットワークに接続可能なプリンタであって、 自己に搭載された消耗品の消耗状況を検出し、前記消耗
    品が終了または終了に近づくと、前記消耗品の購入情報
    を前記コンピュータネットワークに出力する検出手段
    と、 前記購入情報に基づき前記コンピュータネットワークを
    介して収集された前記消耗品の販売店の情報を印刷する
    第１の購入手段とを有するプリンタ。
18. 【請求項１８】 請求項１７において、前記購入情報に
    基づき前記コンピュータネットワークを介して前記消耗
    品を購入可能な第２の購入手段をさらに有するプリン
    タ。
19. 【請求項１９】 請求項１７において、前記第１の購入
    手段は、自己の所在地あるいはその所在地から所定の範
    囲にある前記販売店の情報を印刷するプリンタ。
20. 【請求項２０】 プリンタの消耗品の終了または終了に
    近づくと、前記消耗品の購入情報およびプリンタの所在
    地をコンピュータネットワークを介してサーバに送信す
    る処理を実行可能なプリンタドライバがインストールさ
    れた情報処理端末と、 前記購入情報および前記所在地に基づき、前記プリンタ
    の所在地あるいはその所在地から所定の範囲にある前記
    販売店の情報を抽出して前記情報処理端末に返信する前
    記サーバとを有し、 前記情報処理端末は、前記サーバから前記販売店の情報
    を取得するとユーザに提供する消耗品の購入システム。
21. 【請求項２１】 自己に搭載された消耗品の終了または
    終了に近づくと、前記消耗品の購入情報および自己の所
    在地をコンピュータネットワークを介してサーバに送信
    する処理を実行可能なファームウェアがインストールさ
    れたプリンタと、 前記購入情報および前記所在地に基づき、前記自己の所
    在地あるいはその所在地から所定の範囲にある前記販売
    店の情報を抽出して前記プリンタに返信する前記サーバ
    とを有し、 前記プリンタは、前記サーバから前記販売店の情報を取
    得して印刷する消耗品の購入システム。