JP2003186617A - 入力装置および入力方法 - Google Patents

入力装置および入力方法

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JP2003186617A
JP2003186617A JP2001382040A JP2001382040A JP2003186617A JP 2003186617 A JP2003186617 A JP 2003186617A JP 2001382040 A JP2001382040 A JP 2001382040A JP 2001382040 A JP2001382040 A JP 2001382040A JP 2003186617 A JP2003186617 A JP 2003186617A
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JP2001382040A
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English (en)
Inventor
Yuji Ayatsuka
祐二 綾塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のデバイスが不要で誤検出のない入力装
置および入力方法を提供する。 【解決手段】 入力装置は、物体に設けられて複数回の
被打のうちの各回の被打位置の震動源の位置からの振動
を検出するセンサーユニット部1A,1Bと、振動検出
信号を計数して各回の被打位置を検出する時間差検出部
5と、各回の被打位置検出信号の間隔を検出して所定回
の被打信号を出力するノック検出部7と、所定回の被打
信号に基づいて被打位置に応じて駆動部の動作を行わせ
るアプリケーション9とを備えたので、複数回のノック
を1つの入力として認識することにより、ユーザーによ
る入力とそれ以外の外部からの物音を容易に識別して、
入力専用のデバイスを用いることなく、しかも誤検出を
防止して精度の高い入力装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、物体に対
する被打位置に応じて所定の入力を行う入力装置および
入力方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータなどの制
御装置に対する入力装置として、各キーの押下に対応し
て特定のコード信号を発生させるキーボード、モニタ上
のメニュー画面やアイコンなどへのクリックにより特定
の選択信号を発生させるマウス、タブレット上のパネル
部へのタッチにより特定の選択信号を発生させる入力ペ
ンなどが用いられていた。
【0003】また、上述した入力装置を用いない従来技
術として、特開2001−269428号には、ボール
を打った時の打音を検出するシステムに関し、各マイク
ロホンと等距離にある所定範囲から抽出し、抽出された
音が所定の時間内にある場合に検出範囲内の打音と判断
し、周囲に他の打音が発生している場合でも検出範囲内
の打音のみを検出する打音検出システムが開示されてい
る。また、特開平5−5376号には、マイクロホンと
表示器により構成し、外壁をノックする音声信号を電気
信号として計数し、予め暗証番号として設定した数字と
比較判定して解錠信号を発する電子キーの信号入力装置
が開示されている。
【0004】また、特開平5−189133号には、座
標入力ペンの内部に所定時間間隔で超音波振動を入力す
るための振動子を備えた座標入力装置が開示されてい
る。また、特開2001−148725号には、携帯端
末に操作者が打撃を与える打撃面を設け、軽度の意思伝
達ができるようにした通信端末が開示されている。ま
た、特開平10−142203号は、壁面をハンマによ
る打音で検査するもので、座標を検査装置の移動によっ
て得る剥離診断装置が開示されている。
【0005】また、関連技術として、マイクロホンを卓
球台に取り付け、ピンポン玉がバウンドした位置を認識
する技術があった(PingPongPlus(MIT
Media Lab):H.Ishii,C.Wis
neski,J.Orbanes,B.Chun,J.
Paradiso,“PingPongPlus:De
sign of an Athletic−Tangi
ble Interface for Compute
r−Supported Cooperative P
lay”,ACM CHI’99 Conferenc
e Proceedings,pp.391−401,
1999)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の入力装置では、入力のためにキーボード、マウス、タ
ブレットおよび入力ペンなどの特定のデバイスが必要で
あるため、このデバイスの設置場所が必要となるほか、
デバイス自体に広い面積が必要となるためコストが上昇
するという不都合があった。
【0007】また、公報に開示された従来の技術では、
マイクロホンを用いたものは、空気の振動を検出するた
め、残響による誤検出がある。また、超音波振動入力の
ための振動子を備えた座標入力ペンや、打撃面を設けた
携帯端末は、上述したようにデバイス自体にそのための
面積が必要となるためコストが上昇する。また、壁面を
ハンマによる打音で検査するものは、残響による誤検出
があるという不都合があった。
【0008】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、特定のデバイスが不要で誤検出のない
入力装置および入力方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の入力装置は、複
数回の被打による物体の任意の被打位置の震動源からの
振動を検出することにより、震動源の位置を検出して、
被打位置に応じて所定の入力を行う入力装置において、
物体に設けられて複数回の被打のうちの各回の被打位置
の震動源の位置からの振動を検出する振動検出手段と、
振動検出手段からの振動検出信号を計数して各回の被打
位置を検出する第1の検出手段と、第1の検出手段から
の各回の被打位置検出信号の間隔を検出して所定回の被
打信号を出力する第2の検出手段と、第2の検出手段か
らの所定回の被打信号に基づいて被打位置に応じて駆動
部の動作を行わせる動作手段とを備えたものである。
【0010】また、本発明の入力方法は、複数回の被打
による物体の任意の被打位置の震動源からの振動を検出
することにより、震動源の位置を検出して、被打位置に
応じて所定の入力を行う入力方法において、物体に設け
られた振動検出手段により複数回の被打のうちの各回の
被打位置の震動源の位置からの振動を検出する振動検出
ステップと、振動検出手段からの振動検出信号を計数し
て各回の被打位置を検出する第1の検出ステップと、第
1の検出ステップからの各回の被打位置検出信号の間隔
を検出して所定回の被打信号を出力する第2の検出ステ
ップと、第2の検出ステップからの所定回の被打信号に
基づいて被打位置に応じて駆動部の動作を行わせる動作
ステップとを備えたものである。
【0011】従って本発明によれば、以下の作用をす
る。振動検出手段は、例えば壁などの物体に設けられて
複数回のノックのうちの各回のノック位置の震動源の位
置からの振動を検出する。
【0012】ここで、振動検出手段において、一方の振
動センサはノック位置の震動源からの一方の側への振動
を検出し、アンプは一方の側の検出信号を信号処理可能
に増幅し、コンパレータは基準値を超えた一方の側の検
出信号のみを出力する。振動検出手段において、他方の
振動センサはノック位置の震動源からの他方の側への振
動を検出し、アンプは他方の側の検出信号を信号処理可
能に増幅し、コンパレータは基準値を超えた他方の側の
検出信号のみを出力する。
【0013】第1の検出手段は、振動検出手段からの振
動検出信号を計数して各回のノック位置を検出する。第
2の検出手段は、第1の検出手段からの各回のノック位
置検出信号の間隔を検出して所定回のノック信号を出力
する。
【0014】判定手段は、第2の検出手段からの所定回
のノック信号のうちのノック位置および信号レベルが許
容範囲内のものを有効として判定する。モード設定手段
は、第2の検出手段からの所定回のノック信号に基づい
てノック位置に応じた動作手段に対する動作モードの設
定を行う。
【0015】動作手段は、第2の検出手段からの所定回
のノック信号に基づいてノック位置に応じて駆動部の動
作を行わせる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の実施の形態を説明する。本実施の形態に適用される
入力装置は、例えば壁に投影されている画面の再生動作
などをユーザが入力操作することができるようにするた
めに、振動センサを用いてユーザの壁に対するノック位
置の検出による入力を行う際に、ノイズや意図しない物
音と入力を区別し、誤認識を減少させるために、複数
回、例えば、3回のノックを1組の入力として処理する
ものである。
【0017】図1は、本実施の形態に適用される入力装
置の構成を示すブロック図である。図1において、入力
装置は、例えば壁などの物体に設けられて複数回のノッ
クのうちの各回のノック位置の震動源の位置からの振動
を検出するセンサーユニット部1A,1Bと、センサー
ユニット部1A,1Bからの振動検出信号を計数して各
回のノック位置を検出する時間差検出部5と、時間差検
出部5からの各回のノック位置検出信号の間隔を検出し
て所定回のノック信号を出力するノック検出部7と、ノ
ック検出部7からの所定回のノック信号のうちのノック
位置および信号レベルが許容範囲内のものを有効として
判定する判定部6と、ノック検出部7からの所定回のノ
ック信号に基づいてノック位置に応じたアプリケーショ
ン9に対する動作モードの設定を行うモード設定部8
と、ノック検出部7からの所定回のノック信号に基づい
てノック位置に応じて駆動部の動作を行わせるアプリケ
ーション9とを有して構成される。
【0018】ここで、センサーユニット部1Aは、振動
センサA(2A)と、アンプ3Aと、コンパレータ4A
とを有して構成される。センサーユニット部1Bは、振
動センサB(2B)と、アンプ3Bと、コンパレータ4
Bとを有して構成される。
【0019】このように構成された入力装置は、以下の
ような動作をする。センサーユニット部1A,1Bは、
例えば壁などの物体に設けられて複数回のノックのうち
の各回のノック位置の震動源の位置からの振動を検出す
る。ここで、センサーユニット部1Aにおいて、振動セ
ンサA(2A)はノック位置の震動源からの一方の側へ
の振動を検出し、アンプ3Aは一方の側の検出信号を信
号処理可能に増幅し、コンパレータ4Aは基準値を超え
た一方の側の検出信号のみを出力する。センサーユニッ
ト部1Bにおいて、振動センサB(2B)はノック位置
の震動源からの他方の側への振動を検出し、アンプ3B
は他方の側の検出信号を信号処理可能に増幅し、コンパ
レータ4Bは基準値を超えた他方の側の検出信号のみを
出力する。
【0020】時間差検出部5は、センサーユニット部1
A,1Bからの振動検出信号を計数して各回のノック位
置を検出する。図2は、ノック位置の検出を示す図であ
る。図2は、時間差検出部5の動作を示す図である。図
2において、時間差検出部5は、振動センサA(2A)
を中心とした同心円状のA1,A2,A3,A4,A
5,A6,A7,A8(TIMEOUT_VALUE)
の各検出範囲のうちの、ノック位置11に相当する同心
円状のA6の検出範囲の振動検出信号A6を計数し、振
動センサB(2B)を中心とした同心円状のB1,B
2,B3,B4,B5,B6,B7,B8(TIMEO
UT_VALUE)の各検出範囲のうちの、ノック位置
11に相当する同心円状のB5の検出範囲の振動検出信
号B5を計数して、一方の振動検出信号A6と他方の振
動検出信号B5とから1次元のノック位置を検出する。
【0021】図3は、時間差検出部の動作を示すフロー
チャートである。図3において、ステップS1で、カウ
ンタを0にする。具体的には、時間差検出部5は、振動
センサA(2A)を中心とした同心円状のA1,A2,
A3,A4,A5,A6,A7,A8(TIMEOUT
_VALUE)の各検出範囲および振動センサB(2
B)を中心とした同心円状のB1,B2,B3,B4,
B5,B6,B7,B8(TIMEOUT_VALU
E)の各検出範囲の振動検出信号をカウントするカウン
タの値を0にする。
【0022】ステップS2Aで、センサAの出力がしき
い値を超えたか否かを判断する。具体的には、時間差検
出部5は、コンパレータ4Aが基準値を超えた一方の側
の検出信号を出力したか否かを判断する。ステップS2
AでセンサAの出力がしきい値を超えたときはステップ
S3Aへ進み、ステップS3Aで、センサBの出力がし
きい値を超えたか否かを判断する。具体的には、時間差
検出部5は、コンパレータ4Bが基準値を超えた他方の
側の検出信号を出力したか否かを判断する。
【0023】ステップS3Aで、センサBの出力がしき
い値を超えないときは、ステップS4Aで、カウンタを
1増やす。具体的には、時間差検出部5は、一方の側の
振動センサA(2A)を中心とした同心円状のA1,A
2,A3,A4,A5,A6,A7,A8(TIMEO
UT_VALUE)の各検出範囲の振動検出信号をカウ
ントするカウンタの値を1増加する。
【0024】これにより、時間差検出部5は、一方の側
の振動センサA(2A)を中心とした同心円状のA1,
A2,A3,A4,A5,A6までの各検出範囲の振動
検出信号A6をカウントする。
【0025】ステップS4Aで、カウンタの値がTIM
EOUT_VALUEよりも大きいか否かを判断する。
具体的には、時間差検出部5は、カウンタの値が、一方
の側の振動センサA(2A)を中心とした同心円状のA
8(TIMEOUT_VALUE)の検出範囲の振動検
出信号をカウントする値よりも大きいか否かを判断す
る。
【0026】ステップS4Aでカウンタの値がTIME
OUT_VALUEよりも大きいときは、ステップS1
へ戻り、ステップS4Aでカウンタの値がTIMEOU
T_VALUEよりも大きくないときは、ステップS3
Aへ戻る。
【0027】また、ステップS3AでセンサBの出力が
しきい値を超えたときは、ステップS6Aへ進み、カウ
ンタの値をノック検出部に送信する。具体的には、時間
差検出部5は、一方の側の振動センサA(2A)を中心
とした同心円状のA1,A2,A3,A4,A5,A
6,A7,A8(TIMEOUT_VALUE)の各検
出範囲の振動検出信号のカウンタの値をノック検出部に
送信する。
【0028】これにより、時間差検出部5は、他方の側
の振動センサB(2B)を中心とした同心円状のB1,
B2,B3,B4,B5までの各検出範囲の振動検出信
号B5をカウントしたとき、一方の側の振動センサA
(2A)を中心とした同心円状のA1,A2,A3,A
4,A5,A6までの各検出範囲の振動検出信号A6の
カウントの値A6をノック検出部に送信する。
【0029】ステップS2AでセンサAの出力がしきい
値を超えないときはステップS2Bへ進み、ステップS
2Bで、センサBの出力がしきい値を超えたか否かを判
断する。具体的には、時間差検出部5は、コンパレータ
4Bが基準値を超えた他方の側の検出信号を出力したか
否かを判断する。
【0030】ステップS2BでセンサBの出力がしきい
値を超えたときはステップS3Bへ進み、ステップS3
Bで、センサAの出力がしきい値を超えたか否かを判断
する。具体的には、時間差検出部5は、コンパレータ4
Aが基準値を超えた一方の側の検出信号を出力したか否
かを判断する。
【0031】ステップS3Bで、センサAの出力がしき
い値を超えないときは、ステップS4Bで、カウンタを
1増やす。具体的には、時間差検出部5は、他方の側の
振動センサB(2B)を中心とした同心円状のB1,B
2,B3,B4,B5,B6,B7,B8(TIMEO
UT_VALUE)の各検出範囲の振動検出信号をカウ
ントするカウンタの値を1増加する。
【0032】これにより、時間差検出部5は、他方の側
の振動センサB(2B)を中心とした同心円状のB1,
B2,B3,B4,B5までの各検出範囲の振動検出信
号B5をカウントする。
【0033】ステップS4Bで、カウンタの値がTIM
EOUT_VALUEよりも大きいか否かを判断する。
具体的には、時間差検出部5は、カウンタの値が、他方
の側の振動センサB(2B)を中心とした同心円状のB
8(TIMEOUT_VALUE)の検出範囲の振動検
出信号をカウントする値よりも大きいか否かを判断す
る。
【0034】ステップS4Bでカウンタの値がTIME
OUT_VALUEよりも大きいときは、ステップS1
へ戻り、ステップS4Bでカウンタの値がTIMEOU
T_VALUEよりも大きくないときは、ステップS3
Bへ戻る。
【0035】また、ステップS3BでセンサAの出力が
しきい値を超えたときは、ステップS6Bへ進み、カウ
ンタの値をノック検出部に送信する。具体的には、時間
差検出部5は、他方の側の振動センサB(2B)を中心
とした同心円状のB1,B2,B3,B4,B5,B
6,B7,B8(TIMEOUT_VALUE)の各検
出範囲の振動検出信号のカウンタの値をノック検出部に
送信する。
【0036】これにより、時間差検出部5は、一方の側
の振動センサA(2A)を中心とした同心円状のA1,
A2,A3,A4,A5,A6までの各検出範囲の振動
検出信号A6をカウントしたとき、他方の側の振動セン
サB(2B)を中心とした同心円状のB1,B2,B
3,B4,B5までの各検出範囲の振動検出信号B5の
カウントの値B5をノック検出部に送信する。
【0037】なお、ステップS2BでセンサBの出力が
しきい値を超えないときはステップS2Aへ進み、ステ
ップS2Aで、センサAの出力がしきい値を超えたか否
かを判断する。具体的には、時間差検出部5は、コンパ
レータ4Aが基準値を超えた一方の側の検出信号を出力
したか否かを判断する。
【0038】上述したように、振動センサA(2A)お
よび振動センサB(2B)を例えば壁に取り付けて、時
間差検出部5は、ユーザが壁をノックしたときの振動の
振動センサA(2A)および振動センサB(2B)に到
達する時間差からノック位置を検出する。
【0039】複数の振動センサA(2A)および振動セ
ンサB(2B)を使うことにより、時間差検出部5は、
ノック位置からの振動が振動センサA(2A)および振
動センサB(2B)に到達する時間差からノック位置を
認識することができる。例えば、2つの振動センサを用
いたときには1次元の位置情報を得ることができ、3つ
以上の振動センサを用いたときには2次元の位置情報を
得ることができる。
【0040】しかし、時間差検出部5は、残響や反射な
どで、必ずしもユーザがノックしてから最初の振動の到
達を振動センサA(2A)および振動センサB(2B)
を用いて捕らえることはできないので、振動センサA
(2A)および振動センサB(2B)および時間差検出
部5のみでは正しくない位置検出信号が得られることも
ある。そこで、本実施の形態では、以下のノック検出部
7および判定部6を設けるようにした。
【0041】ノック検出部7は、時間差検出部5からの
各回のノック位置検出信号の間隔を検出して所定回のノ
ック信号を出力する。
【0042】図4は、ノック間隔の検出を示す図であ
る。図4において、ノック検出部7は、1回目のノック
21から2回目のノック22までの間隔が200ms
(THRESH_MIN)〜1000ms(THRES
H_MAX)の範囲内であること、および2回目のノッ
ク22から3回目のノック23までの間隔が200ms
(THRESH_MIN)〜1000ms(THRES
H_MAX)の範囲内であることを検出して、1回目の
ノック21の値をd[0]、2回目のノック22の値を
d[1]、3回目のノック23の値をd[2]に保存す
る。
【0043】図5は、ノック検出部の動作を示すフロー
チャートである。図5において、ステップS11で、時
間差検出部からのデータを待つ。具体的には、ノック検
出部7は、時間差検出部5からの各回のノック位置検出
信号が判定部6を経て供給されたときに次の処理に移行
する。
【0044】ステップS12で、データをd[0]に保
存し、現在時刻を記憶する。具体的には、ノック検出部
7は、時間差検出部5からの1回目のノック21による
ノック位置検出信号が判定部6を経て供給されたときに
d[0]に保存する。
【0045】ステップS13で、時間差検出部からのデ
ータを待つ。具体的には、ノック検出部7は、時間差検
出部5からの2回目のノック22によるノック位置検出
信号が判定部6を経て供給されたときに次の処理に移行
する。
【0046】ステップS14で、記憶している時刻から
THRESH_MIN以上の時間が経過しているか否か
を判断する。具体的には、ノック検出部7は、1回目の
ノック21によるノック位置検出信号から2回目のノッ
ク22によるノック位置検出信号までの間隔が200m
s(THRESH_MIN)以上の時間が経過している
か否かを判断する。
【0047】ステップS14で記憶している時刻からT
HRESH_MIN以上の時間が経過していないとき
は、ステップS13へ戻り、ステップS14で記憶して
いる時刻からTHRESH_MIN以上の時間が経過し
ているときは、ステップS15へ移行する。
【0048】ステップS15で、記憶している時刻から
THRESH_MAX以上の時間が経過しているか否か
を判断する。具体的には、ノック検出部7は、1回目の
ノック21によるノック位置検出信号から2回目のノッ
ク22によるノック位置検出信号までの間隔が1000
ms(THRESH_MAX)以上の時間が経過してい
るか否かを判断する。
【0049】ステップS15で記憶している時刻からT
HRESH_MAX以上の時間が経過しているときは、
ステップS12へ戻り、ステップS15で記憶している
時刻からTHRESH_MAX以上の時間が経過してい
ないときは、ステップS16へ移行する。
【0050】ステップS16で、データをd[1]に保
存し、現在時刻を記憶する。具体的には、ノック検出部
7は、時間差検出部5からの2回目のノック22による
ノック位置検出信号が判定部6を経て供給されたときに
d[1]に保存する。
【0051】ステップS17で、時間差検出部からのデ
ータを待つ。具体的には、ノック検出部7は、時間差検
出部5からの3回目のノック23によるノック位置検出
信号が判定部6を経て供給されたときに次の処理に移行
する。
【0052】ステップS18で、記憶している時刻から
THRESH_MIN以上の時間が経過しているか否か
を判断する。具体的には、ノック検出部7は、2回目の
ノック22によるノック位置検出信号から3回目のノッ
ク23によるノック位置検出信号までの間隔が200m
s(THRESH_MIN)以上の時間が経過している
か否かを判断する。
【0053】ステップS18で記憶している時刻からT
HRESH_MIN以上の時間が経過していないとき
は、ステップS17へ戻り、ステップS18で記憶して
いる時刻からTHRESH_MIN以上の時間が経過し
ているときは、ステップS19へ移行する。
【0054】ステップS19で、記憶している時刻から
THRESH_MAX以上の時間が経過しているか否か
を判断する。具体的には、ノック検出部7は、2回目の
ノック22によるノック位置検出信号から3回目のノッ
ク23によるノック位置検出信号までの間隔が1000
ms(THRESH_MAX)以上の時間が経過してい
るか否かを判断する。
【0055】ステップS19で記憶している時刻からT
HRESH_MAX以上の時間が経過しているときは、
ステップS12へ戻り、ステップS19で記憶している
時刻からTHRESH_MAX以上の時間が経過してい
ないときは、ステップS20へ移行する。
【0056】ステップS20で、データをd[2]に保
存し、判定部にd[0],d[1],d[2]のデータ
を供給する。具体的には、ノック検出部7は、1回目の
ノック21によるノック位置検出信号によるデータd
[0]、2回目のノック22によるノック位置検出信号
によるデータd[1]、および3回目のノック23によ
るノック位置検出信号によるデータd[2]を判定部に
供給する。
【0057】上述したように、ノック検出部7は、3回
のノックを1つの入力とみなすようにする。そこで、1
回目のノックを検出してから、200ms(THRES
H_MIN)〜1000ms(THRESH_MAX)
の範囲内(この範囲は適用する場面によって変更しても
良い)に2回目のノックが検出され、さらにその後20
0ms(THRESH_MIN)〜1000ms(TH
RESH_MAX)の範囲内に3回目のノックが検出さ
れれば、それを入力の候補とする。ここで、1回目のノ
ックと2回目のノックとの間、2回目のノックと3回目
のノックとの間の間隔が上述した範囲よりも短いものを
捨てるのは、残響やノイズをノックと区別してこれらを
無視するためである。
【0058】判定部6は、ノック検出部7からの所定回
のノック信号のうちのノック位置および信号レベルが許
容範囲内のものを有効として判定する。
【0059】図6は、3回のノックおよび2回のノック
の差の検出を示す図であり、図6Aは3回のノックの差
の検出、図6Bは2回のノックの差の検出である。図6
は、判定部6の動作を示す図である。
【0060】図6において、判定部6は、図6Aに示す
3回のノックの差の検出において、T0時点からT1時
点における1回目のノック21によるノック位置検出信
号によるデータd[0]と、T2時点からT3時点にお
ける2回目のノック22によるノック位置検出信号によ
るデータd[1−1]またはデータd[1−2]と、T
4時点からT5時点における3回目のノック23による
ノック位置検出信号によるデータd[2−1]またはデ
ータd[2−2]との3つのデータの差が、第1の許容
範囲THRESH_DIFF1内であることを検出す
る。
【0061】このとき、判定部6は、T0時点からT1
時点における1回目のノック21によるノック位置検出
信号によるデータd[0]と、T2時点からT3時点に
おける2回目のノック22によるノック位置検出信号に
よるデータd[1−1]またはデータd[1−2]と、
T4時点からT5時点における3回目のノック23によ
るノック位置検出信号によるデータd[2−1]または
データd[2−2]との3つのデータを1つの入力とし
て判定する。
【0062】また、判定部6は、図6Bに示す2回のノ
ックの差の検出において、T0時点からT1時点におけ
る1回目のノック21によるノック位置検出信号による
データd[0]と、T2時点からT3時点における2回
目のノック22によるノック位置検出信号によるデータ
d[1−1]またはデータd[1−2]およびT4時点
からT5時点における3回目のノック23によるノック
位置検出信号によるデータd[2−1]またはデータd
[2−2]との3つのデータの差が、1回目のノック2
1によるノック位置検出信号によるデータd[0]の
み、第1の許容範囲THRESH_DIFF1許容範囲
外であり、かつ、T2時点からT3時点における2回目
のノック22によるノック位置検出信号によるデータd
[1−1]またはデータd[1−2]とT4時点からT
5時点における3回目のノック23によるノック位置検
出信号によるデータd[2−1]またはデータd[2−
2]との2つのデータの差が、第2の許容範囲THRE
SH_DIFF2内であることを検出する。
【0063】このとき、判定部6は、T2時点からT3
時点における2回目のノック22によるノック位置検出
信号によるデータd[1−1]またはデータd[1−
2]と、T4時点からT5時点における3回目のノック
23によるノック位置検出信号によるデータd[2−
1]またはデータd[2−2]との2つのデータを1つ
の入力として判定する。
【0064】なお、判定部6は、予め時間差検出部5か
ら位置検出信号を供給されているので、T0時点からT
1時点における1回目のノック21によるノック位置検
出信号によるデータd[0]と、T2時点からT3時点
における2回目のノック22によるノック位置検出信号
によるデータd[1−1]またはデータd[1−2]と
の間のT1時点からT2時点までの間隔と、T2時点か
らT3時点における2回目のノック22によるノック位
置検出信号によるデータd[1−1]またはデータd
[1−2]とT4時点からT5時点における3回目のノ
ック23によるノック位置検出信号によるデータd[2
−1]またはデータd[2−2]との間のT3時点から
T4時点までの間隔とが上述したノック検出間隔の範囲
内であることは認識されている。
【0065】図7は、判定部の動作を示すフローチャー
トである。図7において、ステップS21で、ノック検
出部からのデータを待つ。具体的には、判定部6は、ノ
ック検出部7からの各回のノック信号が供給されたとき
に次の処理に移行する。
【0066】ステップS22で、3つの値それぞれの差
がTHRESH_DIFF1より小さいか否かを判断す
る。具体的には、判定部6は、図6Aに示す3回のノッ
クの差の検出において、T0時点からT1時点における
1回目のノック21によるノック位置検出信号によるデ
ータd[0]と、T2時点からT3時点における2回目
のノック22によるノック位置検出信号によるデータd
[1−1]またはデータd[1−2]と、T4時点から
T5時点における3回目のノック23によるノック位置
検出信号によるデータd[2−1]またはデータd[2
−2]との3つのデータの差が、第1の許容範囲THR
ESH_DIFF1内であるか否かを判定する。
【0067】ステップS22で、3つの値それぞれの差
がTHRESH_DIFF1より小さいときは、ステッ
プS23で、3つの値の平均を出力する。具体的には、
判定部6は、T0時点からT1時点における1回目のノ
ック21によるノック位置検出信号によるデータd
[0]と、T2時点からT3時点における2回目のノッ
ク22によるノック位置検出信号によるデータd[1−
1]またはデータd[1−2]と、T4時点からT5時
点における3回目のノック23によるノック位置検出信
号によるデータd[2−1]またはデータd[2−2]
との3つのデータを1つの入力として判定して、3つの
値の平均を出力する。
【0068】ステップS22で3つの値それぞれの差が
THRESH_DIFF1より小さくないときは、ステ
ップS24へ移行して、ステップS24で、3つの値の
うち2つは差がTHRESH_DIFF2より小さいか
否かを判断する。具体的には、図6Bに示す2回のノッ
クの差の検出において、T0時点からT1時点における
1回目のノック21によるノック位置検出信号によるデ
ータd[0]と、T2時点からT3時点における2回目
のノック22によるノック位置検出信号によるデータd
[1−1]またはデータd[1−2]およびT4時点か
らT5時点における3回目のノック23によるノック位
置検出信号によるデータd[2−1]またはデータd
[2−2]との3つのデータの差が、1回目のノック2
1によるノック位置検出信号によるデータd[0]の
み、第1の許容範囲THRESH_DIFF1許容範囲
外であり、かつ、T2時点からT3時点における2回目
のノック22によるノック位置検出信号によるデータd
[1−1]またはデータd[1−2]とT4時点からT
5時点における3回目のノック23によるノック位置検
出信号によるデータd[2−1]またはデータd[2−
2]との2つのデータの差が、第2の許容範囲THRE
SH_DIFF2内であるか否かを判定する。
【0069】ステップS24で3つの値のうち2つは差
がTHRESH_DIFF2より小さいときは、ステッ
プS25で、2つの値の平均を出力する。具体的には、
判定部6は、T2時点からT3時点における2回目のノ
ック22によるノック位置検出信号によるデータd[1
−1]またはデータd[1−2]と、T4時点からT5
時点における3回目のノック23によるノック位置検出
信号によるデータd[2−1]またはデータd[2−
2]との2つのデータを1つの入力として判定し、2つ
の値の平均を出力する。
【0070】上述したように、ノック検出部7において
3回のノックが検出された場合、判定部6においてその
3回のデータd[0],d[1],d[2]を比較し、
それらのデータがだいたい同じ(例えば、差が10%以
内)であれば、それらのデータから得られるノック位置
の平均を、入力のあった位置として判定する。
【0071】また、判定部6においてその3回のデータ
d[0],d[1],d[2]を比較し、そのうちの2
つはだいたい同じであるが、1つだけ大きく違う場合に
は、それらの2つのデータから得られるノック位置の平
均を入力のあった位置として判定する。
【0072】モード設定部8は、ノック検出部7からの
所定回のノック信号に基づいてノック位置に応じたアプ
リケーション9に対する動作モードの設定を行う。
【0073】モード設定部8は、上述したノック信号を
アプリケーション9の複数の機能に対して割り当てて、
ノック位置に応じた入力により異なる機能を行わせるも
のである。具体的には、ある位置の3回のノックにより
入力装置に接続された記録再生装置の記録再生動作スイ
ッチをオンさせて記録再生動作を行わせ、他の位置の3
回のノックにより記録再生動作スイッチをオフさせて記
録再生動作を停止させるようにしてもよい。また、チャ
ンネル数に応じた位置を3回ノックすることによりテレ
ビジョン受像機のリモートコマンダーのチャンネル入力
選択を行うようにしてもよい。また、建物の階数に応じ
た位置を3回ノックすることによりエレベーターの行き
先入力選択を行うようにしてもよい。
【0074】図8は、センサユニット部を示す図であ
る。図8は、センサユニット部の具体的な構成例を示す
ものである。図8において、振動センサAおよびアンプ
ボード32は、振動センサA(2A)およびアンプ3A
が同一ボード上に搭載される。また、振動センサBおよ
びアンプボード33は、振動センサB(2B)およびア
ンプ3Bが同一ボード上に搭載される。また、コンパレ
ータボード31は、2系統のコンパレータ4Aおよびコ
ンパレータ4Bが同一ボード上に搭載される。なお、構
成によっては、コンパレータボード31の2系統のコン
パレータ4Aおよびコンパレータ4Bを、振動センサA
およびアンプボード32および振動センサBおよびアン
プボード33にそれぞれ振り分けて搭載するようにして
も良い。
【0075】この場合、図1に示した時間差検出部5
は、例えばマイクロコンピュータにより構成し、ノック
検出部7、判定部6、モード設定部8およびアプリケー
ション9は、例えばパーソナルコンピュータにより構成
するようにしても良い。
【0076】アプリケーション9は、ノック検出部7か
らの所定回のノック信号に基づいてノック位置に応じて
駆動部の動作を行わせる。
【0077】図9は、壁に表示された画像をコントロー
ルする例を示す図であり、図9Aは壁に表示された画像
およびノック位置、図9Bは壁の裏側に配置された振動
センサAおよびアンプボードと振動センサBおよびアン
プボード、図9Cは振動センサAおよびアンプボードの
拡大図である。
【0078】図9において、図9Aに示す壁41に図示
しない記録再生装置から再生された各チャンネルの画像
43が図示しないプロジェクターを介して表示されてい
て、壁41の左右両下端部に振動センサAおよびアンプ
ボード32および振動センサBおよびアンプボード33
が設置され、壁41の中央部にノック位置42が設けら
れている。
【0079】そこで、ユーザーが壁41の中央部のノッ
ク位置42の「↑」を3回ノックすると、各チャンネル
の画像43が時間軸方向に1コマ進んで再生されて表示
される。また、ユーザーが壁41の中央部のノック位置
42の「↓」を3回ノックすると、各チャンネルの画像
43が時間軸方向に1コマ戻って再生されて表示され
る。また、ユーザーが壁41の中央部のノック位置42
の「now」を3回ノックすると、各チャンネルの画像
43が時間軸方向の現在の撮像画像としてモニター表示
される。
【0080】ここで、モード設定部8により、予めノッ
ク位置42に対するノック信号をアプリケーション9の
複数の機能に対して割り当てて、ノック位置に応じた入
力により異なる機能を行わせるように設定されている。
なお、図示しない位置の3回のノックにより入力装置に
接続された記録再生装置の記録動作スイッチをオンさせ
て画像の記録動作を行わせ、他の位置の3回のノックに
より記録動作スイッチをオフさせて記録動作を停止させ
るようにしてもよい。
【0081】上述したように、壁41の中央部に設けら
れたノック位置42をノックすることにより、任意の画
像表示の動作をコントロールすることができ、例えば、
壁41に表示された画像43を時間軸方向に1コマ進ん
で再生して表示したり、時間軸方向に1コマ戻って再生
して表示したり、時間軸方向の現在の撮像画像としてモ
ニター表示することができる。
【0082】図10は、棚の物品に音声メモを残す例を
示す図であり、図10Aは棚51に設置された振動セン
サAおよびアンプボードと振動センサBおよびアンプボ
ード、図10Bは棚のノックする位置、図10Cはモニ
タにハイライトされた画像である。
【0083】図10において、図10Aに示すように棚
51の左右両端部に振動センサAおよびアンプボード3
2と振動センサBおよびアンプボード33が設置されて
いて棚51の上にはモニタ52が配置されていて、図1
0Bに示すように棚51に配列されたファイルボックス
に対応してノック位置53が設けられている。
【0084】そこで、ユーザーが棚51に配列されたフ
ァイルボックスに対応した左から3番目のノック位置5
3の「●」を3回ノックすると、図10Cに示すよう
に、ノック位置53に対応した左から3番目の棚51に
配列されたファイルボックスがハイライトされてモニタ
表示される。そして、図10Cに示すモニタ52のスピ
ーカ55からノック位置53に対応した左から3番目の
棚51に配列されたファイルボックスに収納されている
ファイルに関する音声メモが再生される。
【0085】ここで、モード設定部8により、予めノッ
ク位置53に対するノック信号をアプリケーション9の
複数の機能に対して割り当てて、ノック位置に応じた入
力により異なる機能を行わせるように設定されている。
なお、図示しない位置の3回のノックにより入力装置に
接続された記録再生装置の記録動作スイッチをオンさせ
て棚51に配列されたファイルボックス画像および棚5
1に配列されたファイルボックスに収納されているファ
イルに関する音声メモの記録動作を行わせ、他の位置の
3回のノックにより記録動作スイッチをオフさせて記録
動作を停止させるようにしてもよい。なお、記録動作ス
イッチとしてモニタ52のキーを用いても良い。
【0086】上述したように、棚51に設けられたノッ
ク位置53をノックすることにより、任意の棚に配列さ
れた物品に関する音声メモの動作をコントロールするこ
とができ、例えば、棚51に配列されたファイルボック
スに対応したノック位置53を3回ノックすると、ノッ
ク位置53に対応した棚51に配列されたファイルボッ
クスがハイライトされてモニタ表示され、モニタ52の
スピーカ55からノック位置53に対応した棚51に配
列されたファイルボックスに収納されているファイルに
関する音声メモを再生することができる。
【0087】また、上述した本実施の形態では、振動セ
ンサが設けられる物体として壁や棚のように平面状のも
のを例に挙げたが、これに限らず、地球儀などの球面状
の物体に振動センサを設けて1次元または2次元の位置
を検出することにより、地球儀上の各国の位置を3回ノ
ックすると各国に関する音声による説明文が再生される
ようにしてもよい。
【0088】また、これに限らず、円柱状の物体に振動
センサを設けて1次元または2次元の位置を検出するこ
とにより、円柱上の週間スケジュールの位置を3回ノッ
クすると月曜日〜日曜日までの各曜日に関する音声によ
るスケジュール文が再生されるようにしてもよい。
【0089】また、これに限らず、多面体状の物体に振
動センサを設けて1次元または2次元の位置を検出する
ことにより、多面体上の位置を3回ノックすると各面に
関する音声による説明文が再生されるようにしてもよ
い。
【0090】上述したように、本実施の形態の入力装置
によれば、3回のノックを1つの入力として認識するこ
とにより、ユーザーによる入力とそれ以外の外部からの
物音を容易に識別して、入力専用のデバイスを用いるこ
となく、しかも誤検出を防止することができる。
【0091】また、3回のノックを1つの入力として認
識する際に、3つのうちの2つ以上が似ている場合にの
み、それら2つの値の平均をとることにより、ノック位
置の誤認識を減少させることができる。
【0092】また、上述した特徴により、例えば壁や机
などに対してユーザーが簡単にノックによる入力を行う
ことができるように、簡便且つ柔軟にセンサーユニット
部1A,1B、時間差検出部5、判定部6、ノック検出
部7、モード設定部8およびアプリケーション9の実装
を行うことにより、入力装置を構成することができる。
【0093】また、3回のノックを単にトリガーとして
用いて、他の位置認識手段(例えば赤外線を用いる方法
など)にクリックなどの付加的なインタラクションを与
えるような使い方をしても良い。
【0094】ここでは、記録再生装置に本実施の形態の
図1に示した入力装置を適用した場合を説明したが、こ
れに限らず、その他の装置、例えば、インターネットな
どのネットワーク接続装置においても、本実施の形態の
図1に示した入力装置を適用することができる。
【0095】上述した本発明は、本実施の形態に限ら
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他の様々な構
成を取りうる。
【0096】なお、本発明は、上述した本実施の形態に
限らず、本発明の適用範囲内であれば他の実施の形態に
も適用されることはいうまでもない。
【0097】
【発明の効果】この発明の入力装置は、複数回の被打に
よる物体の任意の被打位置の震動源からの振動を検出す
ることにより、震動源の位置を検出して、被打位置に応
じて所定の入力を行う入力装置において、物体に設けら
れて複数回の被打のうちの各回の被打位置の震動源の位
置からの振動を検出する振動検出手段と、振動検出手段
からの振動検出信号を計数して各回の被打位置を検出す
る第1の検出手段と、第1の検出手段からの各回の被打
位置検出信号の間隔を検出して所定回の被打信号を出力
する第2の検出手段と、第2の検出手段からの所定回の
被打信号に基づいて被打位置に応じて駆動部の動作を行
わせる動作手段とを備えたので、複数回のノックを1つ
の入力として認識することにより、ユーザーによる入力
とそれ以外の外部からの物音を容易に識別して、入力専
用のデバイスを用いることなく、しかも誤検出を防止し
て精度の高い入力装置を提供することができるという効
果を奏する。
【0098】また、この発明の入力装置は、上述におい
て、第2の検出手段からの所定回の被打信号のうちの被
打位置および信号レベルが許容範囲内のものを有効とし
て判定する判定手段を設け、動作手段は、判定手段から
の有効信号に基づいて被打位置に応じて駆動部の動作を
行わせるので、複数回のノックを1つの入力として認識
する際に、複数回のうちのある回以上が似ている場合に
のみ、それらの回の値の平均をとることにより、ノック
位置の誤認識を減少させることができるという効果を奏
する。
【0099】また、この発明の入力装置は、上述におい
て、第2の検出手段からの所定回の被打信号に基づいて
被打位置に応じた動作手段に対する動作モードの設定を
行うモード設定手段を設け、動作手段は、モード設定手
段からのモード設定信号に基づいて被打位置に応じて駆
動部の動作を行わせるので、ノック信号を動作手段の複
数の機能に対して割り当てて、ノック位置に応じた入力
により異なる機能を行わせることができるという効果を
奏する。
【0100】また、この発明の入力方法は、複数回の被
打による物体の任意の被打位置の震動源からの振動を検
出することにより、震動源の位置を検出して、被打位置
に応じて所定の入力を行う入力方法において、物体に設
けられた振動検出手段により複数回の被打のうちの各回
の被打位置の震動源の位置からの振動を検出する振動検
出ステップと、振動検出手段からの振動検出信号を計数
して各回の被打位置を検出する第1の検出ステップと、
第1の検出ステップからの各回の被打位置検出信号の間
隔を検出して所定回の被打信号を出力する第2の検出ス
テップと、第2の検出ステップからの所定回の被打信号
に基づいて被打位置に応じて駆動部の動作を行わせる動
作ステップとを備えたので、複数回のノックを1つの入
力として認識することにより、ユーザーによる入力とそ
れ以外の外部からの物音を容易に識別して、入力専用の
デバイスを用いることなく、しかも誤検出を防止して精
度の高い入力処理をすることができるという効果を奏す
る。
【0101】また、この発明の入力方法は、上述におい
て、第2の検出ステップからの所定回の被打信号のうち
の被打位置および信号レベルが許容範囲内のものを有効
として判定する判定ステップを設け、動作ステップは、
判定ステップからの有効信号に基づいて被打位置に応じ
て駆動部の動作を行わせるので、複数回のノックを1つ
の入力として認識する際に、複数回のうちのある回以上
が似ている場合にのみ、それらの回の値の平均をとるこ
とにより、ノック位置の誤認識を減少させることができ
るという効果を奏する。
【0102】また、この発明の入力方法は、上述におい
て、第2の検出ステップからの所定回の被打信号に基づ
いて被打位置に応じた動作ステップに対する動作モード
の設定を行うモード設定ステップを設け、動作ステップ
は、モード設定ステップからのモード設定信号に基づい
て被打位置に応じて駆動部の動作を行わせるので、ノッ
ク信号を動作手段の複数の機能に対して割り当てて、ノ
ック位置に応じた入力により異なる機能を行わせること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用される入力装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】ノック位置の検出を示す図である。
【図3】時間差検出部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】ノック間隔の検出を示す図である。
【図5】ノック検出部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】3回のノックおよび2回のノックの差の検出を
示す図である。
【図7】判定部の動作を示すフローチャートである。
【図8】センサユニット部を示す図である。
【図9】壁に表示された画像をコントロールする例を示
す図であり、図9Aは壁に表示された画像およびノック
位置、図9Bは壁の裏側に配置された振動センサAおよ
びアンプボードと振動センサBおよびアンプボード、図
9Cは振動センサAおよびアンプボードの拡大図であ
る。
【図10】棚の物品に音声メモを残す例を示す図であ
り、図10Aは棚51に設置された振動センサAおよび
アンプボードと振動センサBおよびアンプボード、図1
0Bは棚のノックする位置、図10Cはモニタにハイラ
イトされた画像である。
【符号の説明】
1A,1B……センサーユニット部、2A……振動セン
サA、2B……振動センサB、3A,3B……アンプ、
4A,4B……コンパレータ、5……時間差検出部、6
……判定部、7……ノック検出部、8……モード設定
部、9……アプリケーション、11……ノック位置、2
1……1回目のノック、22……2回目のノック、23
……3回目のノック、31……コンパレータボード、3
2……振動センサAおよびアンプボード、33……振動
センサBおよびアンプボード、41……壁、42……ノ
ックする位置、43……画像、51……棚、52……モ
ニタ、53……ノックする位置、54……ハイライトさ
れた画像、55……スピーカ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回の被打による物体の任意の被打位
    置の震動源からの振動を検出することにより、上記震動
    源の位置を検出して、上記被打位置に応じて所定の入力
    を行う入力装置において、 上記物体に設けられて複数回の被打のうちの各回の被打
    位置の震動源の位置からの振動を検出する振動検出手段
    と、 上記振動検出手段からの振動検出信号を計数して各回の
    被打位置を検出する第1の検出手段と、 上記第1の検出手段からの各回の被打位置検出信号の間
    隔を検出して所定回の被打信号を出力する第2の検出手
    段と、 上記第2の検出手段からの所定回の被打信号に基づいて
    上記被打位置に応じて駆動部の動作を行わせる動作手段
    と、 を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の入力装置において、 上記第2の検出手段からの所定回の被打信号のうちの被
    打位置および信号レベルが許容範囲内のものを有効とし
    て判定する判定手段を設け、上記動作手段は、上記判定
    手段からの有効信号に基づいて上記被打位置に応じて駆
    動部の動作を行わせることを特徴とする入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の入力装置において、 上記第2の検出手段からの所定回の被打信号に基づいて
    上記被打位置に応じた上記動作手段に対する動作モード
    の設定を行うモード設定手段を設け、上記動作手段は、
    上記モード設定手段からのモード設定信号に基づいて上
    記被打位置に応じて駆動部の動作を行わせることを特徴
    とする入力装置。
  4. 【請求項4】 複数回の被打による物体の任意の被打位
    置の震動源からの振動を検出することにより、上記震動
    源の位置を検出して、上記被打位置に応じて所定の入力
    を行う入力方法において、 上記物体に設けられた振動検出手段により複数回の被打
    のうちの各回の被打位置の震動源の位置からの振動を検
    出する振動検出ステップと、 上記振動検出手段からの振動検出信号を計数して各回の
    被打位置を検出する第1の検出ステップと、 上記第1の検出ステップからの各回の被打位置検出信号
    の間隔を検出して所定回の被打信号を出力する第2の検
    出ステップと、 上記第2の検出ステップからの所定回の被打信号に基づ
    いて上記被打位置に応じて駆動部の動作を行わせる動作
    ステップと、 を備えたことを特徴とする入力方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の入力方法において、 上記第2の検出ステップからの所定回の被打信号のうち
    の被打位置および信号レベルが許容範囲内のものを有効
    として判定する判定ステップを設け、上記動作ステップ
    は、上記判定ステップからの有効信号に基づいて上記被
    打位置に応じて駆動部の動作を行わせることを特徴とす
    る入力方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の入力方法において、 上記第2の検出ステップからの所定回の被打信号に基づ
    いて上記被打位置に応じた上記動作ステップに対する動
    作モードの設定を行うモード設定ステップを設け、上記
    動作ステップは、上記モード設定ステップからのモード
    設定信号に基づいて上記被打位置に応じて駆動部の動作
    を行わせることを特徴とする入力方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018506940A (ja) * 2015-02-13 2018-03-08 スワン ソリューションズ インコーポレーテッド 端末装置を制御するためのシステム及び方法
JP7173716B1 (ja) * 2022-08-15 2022-11-16 久生 田中 電動式孫の手

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