JP2003186538A - 車両の走行制御装置及び方法 - Google Patents

車両の走行制御装置及び方法

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JP2003186538A
JP2003186538A JP2001388060A JP2001388060A JP2003186538A JP 2003186538 A JP2003186538 A JP 2003186538A JP 2001388060 A JP2001388060 A JP 2001388060A JP 2001388060 A JP2001388060 A JP 2001388060A JP 2003186538 A JP2003186538 A JP 2003186538A
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ratio
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traveling
vehicle
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JP2001388060A
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English (en)
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Naoki Kawada
直樹 河田
Noboru Yakabe
昇 矢ヶ部
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Tokyu Car Corp
Original Assignee
Tokyu Car Corp
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の走行精度を高めるとともに、走行路や
各種センサ等の保守の頻度を抑制して保守のためのコス
ト、期間を低減することが可能な車両の走行制御装置及
び方法を提供すること。 【解決手段】 横変位量積算値算出部23は、走行ルー
トに対する車両の走行軌跡の横変位量と所定のサンプリ
ング間隔との積の積算値を算出する。SN比及び感度算
出部25は、横変位量積算値算出部23により算出され
た積算値と、評価値記憶部33から読み出した評価値と
に基づいて、実走行条件におけるSN比及び感度を算出
する。比較部27は、SN比及び感度算出部25により
算出されたSN比及び感度と、SN比及び感度記憶部3
5から読み出した最適条件におけるSN比及び感度をそ
れぞれ比較する。制御パラメータ調整部29は、実走行
条件におけるSN比及び感度と最適条件におけるSN比
及び感度との差が所定値以上の場合、SN比が大きくな
ると共に感度が所望の状態となるように所定の制御パラ
メータを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送車等の車
両の走行制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】定められた走行ルートに沿って無人搬送
車等の車両を走行させる場合、実際の車両の走行軌跡は
走行ルートに対して横方向に変位を生ずる。特に、路面
の凹凸等の外的要因や車両の走行制御に必要とされる各
種センサ、機械部品、電気部品等の劣化により走行ルー
トから著しく逸脱するような横変位を生ずる場合には、
走行ルートに隣接する設備や他の車両と接触、衝突する
可能性がある。このため、路面の凹凸に対しては走行路
面の整地等の保守が必要となり、センサ等の劣化に対し
ても定期的な保守、管理が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、上述したように様々な保守が必要とさ
れるため、保守のためのコストがかかることになる。ま
た、保守を定期的に行うということは、次の保守までの
期間において生じた突発的な路面の変形、破損やセンサ
の不具合に対しては対応できないことにもなる。更に、
異常が発生した時点の状況が把握しにくく、原因の究明
に期間を要することがある。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、車両の走行精度を高めるとともに、走行路や各種セ
ンサ等の保守の頻度を抑制して保守のためのコスト、期
間を低減することが可能な車両の走行制御装置及び方法
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の走行
制御装置は、走行ルートに沿って車両を走行させるため
の車両の走行制御装置であって、走行ルートに対する車
両の走行軌跡の横変位量を所定のサンプリング間隔にて
検出する横変位検出手段と、横変位検出手段により検出
された横変位量と所定のサンプリング間隔との積の積算
値を算出する横変位量積算値算出手段と、横変位量積算
値算出手段により算出された積算値と、予め設定された
基準走行軌跡に基づいた評価値とに基づいて、実走行条
件におけるSN比及び感度を算出するSN比及び感度算
出手段と、SN比及び感度算出手段により算出された実
走行条件におけるSN比及び感度と、少なくとも車両の
走行状態を制御するための制御パラメータを含む制御因
子について相互に異なった水準組み合わせと誤差因子と
に基づいて設定された最適条件におけるSN比及び感度
とをそれぞれ比較する比較手段と、比較手段における比
較結果に基づいて、実走行条件におけるSN比と最適条
件におけるSN比との差が第1所定値以上の場合、SN
比が大きくなるように所定の制御パラメータを調整し、
実走行条件における感度と最適条件における感度との差
が第2所定値以上の場合、感度が所望の状態となるよう
に所定の制御パラメータを調整する制御パラメータ調整
手段と、を備えることを特徴としている。
【0006】一方、本発明に係る車両の走行制御方法
は、走行ルートに沿って車両を走行させるための車両の
走行制御方法であって、走行ルートに対する車両の走行
軌跡の横変位量を所定のサンプリング間隔にて検出する
横変位検出手段を用い、横変位検出手段により検出され
た横変位量と所定のサンプリング間隔との積の積算値を
算出する横変位量積算値算出ステップと、横変位量積算
値算出ステップにて算出した横変位量の積算値と、予め
設定された基準走行軌跡に基づいた評価値とに基づい
て、実走行条件におけるSN比及び感度を算出するSN
比及び感度算出ステップと、SN比及び感度算出ステッ
プにて算出した実走行条件におけるSN比及び感度と、
少なくとも車両の走行状態を制御するための制御パラメ
ータを含む制御因子について相互に異なった水準組み合
わせと誤差因子とに基づいて設定された最適条件におけ
るSN比及び感度とをそれぞれ比較する比較ステップ
と、比較ステップでの比較結果に基づいて、実走行条件
におけるSN比と最適条件におけるSN比との差が第1
所定値以上の場合、SN比が大きくなるように所定の制
御パラメータを調整し、実走行条件における感度と最適
条件における感度との差が第2所定値以上の場合、感度
が所望の状態となるように所定の制御パラメータを調整
する制御パラメータ調整ステップと、を備えることを特
徴としている。
【0007】これら本発明に係る車両の走行制御装置及
び方法それぞれによれば、横変位量積算値算出手段(横
変位量積算値算出ステップ)により横変位検出手段で検
出された横変位量と所定のサンプリング間隔との積の積
算値が算出され、SN比及び感度算出手段(SN比及び
感度算出ステップ)により横変位量積算値算出手段(横
変位量積算値算出ステップ)で算出された積算値と、予
め設定された基準走行軌跡に基づいた評価値とに基づい
て、実走行条件におけるSN比及び感度が算出される。
そして、比較手段(比較ステップ)により、SN比及び
感度算出手段(SN比及び感度算出ステップ)で算出さ
れた実走行条件におけるSN比及び感度と、少なくとも
車両の走行制御のための制御パラメータを含む制御因子
について相互に異なった水準組み合わせと誤差因子とに
基づいて設定された最適条件におけるSN比及び感度と
がそれぞれ比較される。その後、制御パラメータ調整手
段(制御パラメータ調整ステップ)により、比較手段
(比較ステップ)における比較結果に基づいて、実走行
条件におけるSN比と最適条件におけるSN比との差が
第1所定値以上の場合、SN比が大きくなるように所定
の制御パラメータが調整され、実走行条件における感度
と最適条件における感度との差が第2所定値以上の場
合、感度が所望の状態となるように所定の制御パラメー
タが調整されることになる。このように、本発明によれ
ば、制御因子の最適化により車両の走行精度を高めるこ
とができる。また、リアルタイムで制御パラメータが自
動的に調整されることから、走行路や各種センサ等の保
守の頻度を抑制して保守のためのコスト、期間を低減す
ることができる。
【0008】本発明に係る車両の走行制御装置は、予め
設定された基準走行軌跡に基づいた評価値を記憶する評
価値記憶手段を更に備えており、SN比及び感度算出手
段は、評価値記憶手段に記憶された予め設定された基準
走行軌跡に基づいた評価値を読み出して実走行条件にお
けるSN比及び感度を算出することが好ましい。
【0009】一方、本発明に係る車両の走行制御方法
は、予め設定された基準走行軌跡に基づいた評価値を記
憶する評価値記憶手段を更に用い、SN比及び感度算出
ステップでは、評価値記憶手段に記憶された予め設定さ
れた基準走行軌跡に基づいた評価値を読み出して実走行
条件におけるSN比及び感度を算出することが好まし
い。
【0010】このように構成した場合、それぞれにおい
て、実走行条件におけるSN比及び感度を適切に算出す
ることができる。
【0011】また、本発明に係る車両の走行制御装置
は、最適条件におけるSN比及び感度を記憶するSN比
及び感度記憶手段を更に備えており、比較手段は、SN
比及び感度記憶手段に記憶された最適条件におけるSN
比及び感度を読み出して実走行条件におけるSN比及び
感度と比較することが好ましい。
【0012】一方、本発明に係る車両の走行制御方法
は、最適条件におけるSN比及び感度を記憶するSN比
及び感度記憶手段を更に用い、比較ステップでは、SN
比及び感度記憶手段に記憶された最適条件におけるSN
比及び感度を読み出して実走行条件におけるSN比及び
感度と比較することが好ましい。
【0013】このように構成した場合、それぞれにおい
て、最適条件におけるSN比及び感度と実走行条件にお
けるSN比及び感度とを適切に比較することができる。
【0014】また、本発明に係る車両の走行制御装置及
び方法において、所定の制御パラメータは、制御因子ご
とに設定された水準及び誤差因子に対応する実験条件に
したがって行われた実験結果に基づいて予め決定されて
おり、水準を変更した場合にSN比が大きくなると共に
感度が所望の状態となる制御パラメータであることが好
ましい。
【0015】このように構成した場合、それぞれにおい
て、異常時に調整するための制御パラメータが適切に設
定されることになる。
【0016】また、本発明に係る車両の走行制御装置に
おいて、制御パラメータ調整手段は、SN比が大きくな
ると共に感度が所望の状態となるように、所定の制御パ
ラメータを予め定められた量だけ調整することが好まし
い。
【0017】一方、本発明に係る車両の走行制御方法に
おいて、制御パラメータ調整ステップでは、SN比が大
きくなると共に感度が所望の状態となるように、所定の
制御パラメータを予め定められた量だけ調整することが
好ましい。
【0018】このように構成した場合、それぞれにおい
て、異常時の制御パラメータの調整を確実且つ適切に行
うことができる。
【0019】また、本発明に係る車両の走行制御装置
は、比較手段における比較結果に基づいて、実走行条件
におけるSN比と最適条件におけるSN比との差が第1
所定値よりも大きい第3所定値以上の場合、異常状態で
ある旨を報知し、実走行条件における感度と最適条件に
おける感度との差が第2所定値よりも大きい第4所定値
以上の場合、異常状態である旨を報知する報知手段を更
に備えることが好ましい。
【0020】一方、本発明に係る車両の走行制御方法
は、比較ステップでの比較結果に基づいて、実走行条件
におけるSN比と最適条件におけるSN比との差が第1
所定値よりも大きい第3所定値以上の場合、異常状態で
ある旨を報知し、実走行条件における感度と最適条件に
おける感度との差が第2所定値よりも大きい第4所定値
以上の場合、異常状態である旨を報知する報知ステップ
を更に備えることが好ましい。
【0021】このように構成した場合、それぞれにおい
て、所定の制御パラメータの調整にて対応できない異常
状態を使用者等に対して確実に報知することができる。
【0022】また、本発明に係る車両の走行制御装置及
び方法において、制御因子は、車両を構成する部品の機
械的特性又は電気的特性を更に含んでいることが好まし
い。
【0023】このように構成した場合、それぞれにおい
て、機械的特性又は電気的特性のばらつき、経時変化等
を加味することによって、車両の走行精度をより一層高
めることができる。
【0024】また、本発明に係る車両の走行制御装置及
び方法において、予め設定された基準走行軌跡に基づい
た評価値は、基準走行軌跡に対する車両の走行軌跡の横
変位量を所定のサンプリング間隔にて検出し、検出され
た横変位量と所定のサンプリング間隔との積の積算値で
あることが好ましい。
【0025】このように構成した場合、それぞれにおい
て、評価値が適切に設定されることになる。
【0026】なお、本願の明細書において用いる用語
(SN比、感度、制御因子、誤差因子、信号因子、水
準、要因効果図、直交表等)は、品質工学(「品質工学
計算法入門」矢野宏著:(財)日本規格協会発行、「品
質工学講座3 品質評価のためのSN比」:(財)日本
規格協会発行等参照)にて用いられる用語に従うものと
する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る車両の走
行制御装置について図面を参照して説明する。なお、説
明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、
同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0028】まず、図1に基づいて、本実施形態に係る
車両1の構成について説明する。車両1(たとえば、A
GV:Automatic Guided Vehicle等)は、前輪3及び後
輪5を左右にもつ。前輪3は操舵可能であり、前輪操舵
装置7によって操舵されるようになっている。後輪5
は、直進固定されている。なお、車両1は、前輪3及び
後輪5の一方のみが駆動輪である二輪駆動であっても、
両方が駆動輪である全輪駆動であってもよい。車両1は
矢印R方向に進行する。
【0029】走行ルート9には、マグネットが所定の間
隔にて埋設されており、車両1は、走行中、そのマグネ
ットに因る磁界から走行ルート9に対する左右方向偏倚
を検出し、偏倚をなくす方向へ操舵を行い、これによ
り、走行ルート9に沿う自動的な走行を実現する。図1
では、走行ルート9は直線となっている。
【0030】続いて、図2に基づいて、本実施形態に係
る車両の走行制御装置の構成について説明する。
【0031】走行制御装置11は、図2に示されるよう
に、走行速度検出部13、前輪操舵角検出部15、走行
距離検出部17、横変位検出部19(横変位検出手
段)、走行制御部21、横変位量積算値算出部23(横
変位量積算値算出手段)、SN比及び感度算出部25
(SN比及び感度算出手段)、比較部27(比較手
段)、制御パラメータ調整部29(制御パラメータ調整
手段)、報知部31(報知手段)、評価値記憶部33
(評価値記憶手段)及びSN比及び感度記憶部35(S
N比及び感度記憶手段)等を備えている。
【0032】走行速度検出部13は、車両1の走行速度
を検出するものであって、たとえばABSセンサの速度
指令やその他の速度センサ等の指令等から求めることが
できる。この走行速度検出部13の出力は、走行制御部
21に接続されている。
【0033】前輪操舵角検出部15は、車両1の前輪3
の操舵角を検出するもので、変位センサといった既存の
角度センサ等を用いることができる。この前輪操舵角検
出部15の出力は、走行制御部21に接続されている。
【0034】走行距離検出部17、車両1の走行距離を
検出するものであって、たとえば所定の間隔で埋設され
たマグネットによる磁界によって後述する前側磁気セン
サ列19a又は後側磁気センサ列19bに発生するパル
ス数等から求めることができる。この走行距離検出部1
7の出力は、走行制御部21に接続されている。
【0035】横変位検出部19は、走行ルート9に対す
る車両1の走行軌跡の横変位量δを所定のサンプリング
間隔にて検出するもので、図3に示されるように、前側
磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19bを含ん
でいる。なお、図3は、車両1を2輪モデルにて示した
ものであり、実際の車輪位置を破線にて示している。前
側磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19bは、
車両1左右中心線1a上に所定の距離Wだけ離れた2個
所において車両1の左右方向へ直線で延びている。前側
磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19bには、
磁気素子(たとえば、ホールIC、磁気抵抗素子、コイ
ル、ピックアップ等)が等間隔で配列されており、各磁
気センサ列は、走行ルート9上のマグネットからの磁束
を検知して、走行ルート9に対して左側にあるか、右側
にあるか、ほぼ真上にあるかを判断できる。各前側磁気
センサ列19a及び後側磁気センサ列19bにおいて、
走行ルート9のほぼ真上にある磁気素子がどれかを判断
することにより、その真上に位置する磁気素子から、す
なわち走行ルート9から各前側磁気センサ列19a及び
後側磁気センサ列19bにおける左右中心までの距離d
0,d1を導き出すことができる。
【0036】横変位検出部19は、走行ルート9に所定
の間隔にて埋設されたマグネットに到達する毎に、以下
の手順にて走行ルート9に対する車両1の走行軌跡の横
変位量δを検出する。まず、車両1のヨー角(α)を、
走行ルート9に対して反時計回りを正として、 α=tan-1((d1−d0)/W) …(1) により求める。そして、横変位量δを、前側磁気センサ
列19a中心を基準とすると共に走行ルート9に対して
反時計回りを正として、 δ=d0・cosα …(2) により求める。
【0037】横変位量δは、走行ルート9に対して垂直
な方向における走行ルート9と前側磁気センサ列19a
中心との距離としているが、前側磁気センサ列19a中
心以外の位置を基準としてもよい。なお、横変位量δ
は、マグネットが埋設されている間隔を所定のサンプリ
ング間隔として検出されることになる。なお、横変位量
δを検出するサンプリング間隔は、マグネット以外を基
準として距離(走行距離等)にて設定するようにしても
よく、時間(走行時間等)にて設定するようにしてもよ
い。
【0038】走行制御部21は、走行速度検出部13、
前輪操舵角検出部15、走行距離検出部17及び横変位
検出部19からの出力に基づいて、車両1の走行軌跡が
走行ルート9に沿うように目標操舵角を決定し、前輪3
の操舵角が当該目標操舵角となるように前輪操舵装置7
をフィードバック制御するものである。また、走行制御
部21は、モータ等の走行装置37を制御して、車両1
の速度、停止、前進、後進等を制御する。なお、走行制
御部21の詳細な制御内容については既知のものであ
り、その説明を省略する。
【0039】評価値記憶部33は、予め設定された基準
走行軌跡に基づいた評価値Mを記憶するものである。予
め設定された基準走行軌跡に基づいた評価値Mは、以下
の手順にて設定される。まず、図4に示すように、出荷
時(出荷時検査等)の状態における車両1を定められた
走行ルートに沿って走行させ、定められた走行ルートに
対する実際の走行軌跡の横変位量δを所定のサンプリン
グ間隔Spにて検出する。図4の例では、測定点が24
点に設定されている。この測定点は少なくとも10点以
上設定することが好ましい。続いて、定められた走行ル
ートに対する実際の走行軌跡の横変位量δと当該横変位
量δを検出したサンプリング間隔Spとの積の積算値S
mを、図5に示すように、算出する。そして、定められ
た走行ルートに対する実際の走行軌跡の横変位量δと当
該横変位量δを検出したサンプリング間隔Spとの積の
積算値Smを、図6に示すように、基準走行軌跡に基づ
いた評価値M(信号因子:M1〜M24)とする。図4
においては、破線が定められた走行ルートを示し、実線
が実際の走行軌跡を示している。なお、ここでは基準走
行軌跡に基づいた評価値Mを実際の走行軌跡から求めて
いるが、シミュレーション等の走行軌跡を基にして評価
値Mを求めてもよい。
【0040】SN比及び感度記憶部35は、走行制御部
21において少なくとも車両1の走行状態を制御するた
めの制御パラメータを含む制御因子について相互に異な
った水準組み合わせと誤差因子とに基づいて設定される
最適条件におけるSN比及び感度を記憶する。最適条件
におけるSN比及び感度は、以下の手順にて設定され
る。
【0041】まず、制御因子と誤差因子とを設定する。
制御因子は、制御パラメータや設計定数等が含まれてお
り、具体的には、図7に示すように、操舵系制御パラメ
ータP,k1,k2、走行系パラメータV,C、車両構
成部品A,B,Cの特性値及び種類が含まれている。車
両構成部品A,B,Cの特性値としては、たとえば機械
的特性(たとえば、ばね特性、ダンパ特性等)又は電気
的特性(たとえば、抵抗特性等)が存在する。
【0042】制御因子に制御パラメータ(操舵系制御パ
ラメータ、走行系パラメータ等)を含むことにより、出
荷後の実走行条件における各種劣化や外乱に対して車両
1の走行制御が安定化する効果を有する。また、制御因
子に設計定数(車両構成部品の特性値及び種類)を含む
ことにより、車両1の設計改善に効果がある。図7にお
いては、各水準の値が具体的に明示されていないが、実
際には実用的な数値や仕様が設定されることとなる。
【0043】誤差因子は、出荷後の実走行にて想定され
る劣化や外乱を条件として設定するためのものである。
本実施形態においては、走行ルート9に対する横変位量
δを前側磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19
bからの出力に基づいて検出しているので、これらの前
側磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19bの取
り付け位置の狂いが、図8に示されるように、誤差因子
として設定されている。なお、前側磁気センサ列19a
及び後側磁気センサ列19bの取り付け位置の狂いの他
に、前側磁気センサ列19a及び後側磁気センサ列19
bの出力信号の低下を誤差因子として設定してもよい。
【0044】車両1の機能は「定められた走行ルート9
を安定して走行する」ことであることから、続いて、こ
の機能を実現するシステム系(走行速度検出部13、前
輪操舵角検出部15、走行距離検出部17、横変位検出
部19、走行制御部21、前輪操舵装置7及び走行装置
37)の評価を行う。図7に示された制御因子を図9に
示す直交表(たとえばL18直交表)に割り付けることで
18通りの実験条件を設定する。本実施形態において
は、更に誤差因子たとえば2水準を加えて36通りの実
験を設定する。図9の「1」〜「18」が実験のパター
ンを示し、「A」〜「H」が図7における制御因子A〜
Hに該当する。たとえば、実験番号「1」の実験は、制
御因子A〜Hが全て水準1の条件A111111
11が選ばれることとなる。また、実験番号「4」の実
験は、制御因子Aが水準1、制御因子Bが水準2、制御
因子C,Dが水準1、制御因子E,Fが水準2、制御因
子G,Hが水準3の条件A12112233がそ
れぞれ選ばれることとなる。
【0045】次に、上述したように条件が設定された各
実験を実験番号毎に実施してデータを取得する。取得し
たデータは実験番号毎に、図4及び図5に示すように、
出荷時(出荷時検査等)の状態における車両1を定めら
れた走行ルートに沿って走行させ、定められた走行ルー
トに対する実際の走行軌跡の横変位量δを所定のサンプ
リング間隔Spにて検出し、検出した基準走行軌跡に対
する実際の走行軌跡の横変位量δと当該横変位量δを検
出したサンプリング間隔Spとの積の積算値Smを算出
する。そして、算出したSmをyとしてシステム評価を
行う。条件A12112233の実験番号「4」
のデータを図10に示す。図10中、添え字N1,N
2は、誤差を与えない場合(N1)と与える場合(N
2)の実験結果のデータであることを示している。
【0046】続いて、図6に示された評価値Mと図10
に示されたyとを用いて、SN比η及び感度Sを求め
る。まず、線形式L1,L2を求める。線形式L1,L
2は、SN比η及び感度Sの導出に用いるものであっ
て、図6に示された評価値Mと図10に示されたyの積
の和である。 L1=M1×y1N1+M2×y2N1+…+M24×y24N1 …(3) L2=M1×y1N2+M2×y2N2+…+M24×y24N2 …(4) そして、図6に示された評価値M、図10に示されたy
及び線形式L1,L2により、SN比η及び感度Sを導
出する。
【0047】導出過程の数式を以下に示すが、それぞれ
の数式の説明については省略する。詳細については、
「品質工学計算法入門」矢野宏著:(財)日本規格協会
発行、「品質工学応用講座 機械・材料・加工の技術開
発」田口・矢野・河田他著:(財)日本規格協会発行、
「品質工学応用講座 電子・電気の技術開発」田口・矢
野・河田他著:(財)日本規格協会発行等を参照。 有効除数r: r=M12+M22+…+M242 …(5) 全変動ST(f=48): ST=y1N1 2+y2N1 2+…+y23N2 2+y24N2 2 …(6) 比例項の変動Sβ(f=1): Sβ=(L1+L2)2/(2r) …(7) 誤差因子の比例項の差の変動SN×β(f=1): SN×β=(L12+L22/r)−Sβ …(8) 誤差変動Se(f=46): Se=ST−Sβ−SN×β …(9) 誤差分散Ve(f=46): Ve=Sβ/46 …(10) 誤差全体の分散VN(f=47): VN=(Se+SN×β)/47 …(11) SN比η: η=10log((Sβ−Ve)/(2rVN)) …(12) 感度S: S=10log((Sβ−Ve)/(2r)) …(13) 以上の数式(3)〜(13)を用いて、図11に示され
るように、実験番号1〜18毎にSN比η及び感度Sを
求める。
【0048】実験番号1〜18毎にSN比η及び感度S
を求めると、直交表を用いて分析を進め、図12に示さ
れるSN比ηの要因効果図と図13に示される感度Sの
要因効果図を得る。夫々の要因効果図は、図7に示され
た制御因子を横軸とし、SN比η、感度Sをそれぞれ縦
軸としている。
【0049】本実施形態の場合、SN比ηについては大
きい値の方が改善し、感度Sについては小さい値の方が
改善する。
【0050】SN比ηが最適となる制御因子の水準組み
合わせは、図12から分かるように、A11133
211となり、この制御因子の水準組み合わせA1
1133211が最適条件となる。制御因子の水
準組み合わせA,B,C,D,Eには制御パラメータを
割り付けているので、制御パラメータを設計最適化する
指標となる。また、制御因子の水準組み合わせF,G,
Hには構成部品を割り付けているので、構成部品の設計
最適化の指標となる。このように、最適条件A 111
33211は、制御因子について相互に異なった
水準組み合わせと誤差因子とに基づいて設定されること
になる。
【0051】次に、最適条件A11133211
にて少なくとも2回実験を行う。実験結果を図14に示
す。図14に示された実験データを用いて、上述した数
式(3)〜(13)に基づいてSN比η及び感度Sを求
める。これらのSN比η及び感度Sが、最適条件A11
133211におけるSN比及び感度となる。な
お、数式(3),(4),(6)はそれぞれ下記数式に
置き換えて用いる。 L1=M1×y1r1+M2×y2r1+…+M24×y24r1 …(14) L2=M1×y1r2+M2×y2r2+…+M24×y24r2 …(15) ST=y1r1 2+y2r1 2+…+y23r2 2+y24r2 2 …(16) 信号因子(評価値)Mは図6に示されたものを用いる。
【0052】なお、SN比及び感度記憶部35は、最適
条件A11133211におけるSN比及び感度
を記憶する。また、評価値記憶部33は、図14に示さ
れたr1に対応する実験データy1r1〜y24r1とr2
に対応する実験データy1r2〜y24r2のうち任意の一
回の実験データとを記憶する。
【0053】再び、図2を参照する。横変位量積算値算
出部23は、図5と同様にして、横変位検出部19によ
り検出された走行ルート9に対する車両1の走行軌跡の
横変位量δと所定のサンプリング間隔Spとの積の積算
値Smを算出するものである。横変位量δは、図2中実
線で示されるように走行制御部21から取得するように
してもよく、図2中破線で示されるように横変位検出部
19から取得するようにしてもよい。
【0054】SN比及び感度算出部25は、横変位量積
算値算出部23により算出された積算値Smと、評価値
記憶部33から読み出した評価値とに基づいて、実走行
条件(出荷後における走行ルート9の実走行)における
SN比及び感度を算出するものである。SN比及び感度
算出部25におけるSN比及び感度を算出は、以下の手
順にて行われる。
【0055】評価値記憶部33に記憶されたr1に対応
する実験データy1r1〜y24r1とr2に対応する実験
データy1r2〜y24r2のうち任意の一回の実験データ
を読み出して、図15に示されるように、実験データy
〜y24とする。横変位量積算値算出部23によ
り算出された積算値Sm1〜Sm24を、図15に示さ
れるように、実験データy1〜y24とする。そし
て、図15に示された実験データを用いて、上述した数
式(3)〜(13)に基づいてSN比η及び感度Sを求
める。これらのSN比η及び感度Sが、実走行条件にお
けるSN比及び感度となる。なお、数式(3),
(4),(6)はそれぞれ下記数式に置き換えて用い
る。 L1=M1×y1+M2×y2+…+M24×y24 …(17) L2=M1×y1+M2×y2+…+M24×y24 …(18) ST=y1 2+y2 2+…+y23 2+y24 2 …(19) 信号因子(評価値)Mは図6に示されたものを用いる。
【0056】比較部27は、SN比及び感度算出部25
により算出された実走行条件におけるSN比及び感度
と、SN比及び感度記憶部35から読み出した最適条件
におけるSN比及び感度をそれぞれ比較するものであ
る。実走行条件におけるSN比と最適条件におけるSN
比との比較は、これらの差の絶対値を取ることで行われ
る。また、実走行条件における感度と最適条件における
SN比との感度は、これらの差の絶対値を取ることで行
われる。
【0057】制御パラメータ調整部29は、比較部27
における比較結果に基づいて、実走行条件におけるSN
比と最適条件におけるSN比との差が第1所定値以上の
場合、SN比が大きくなるように所定の制御パラメータ
を調整し、実走行条件における感度と最適条件における
感度との差が第2所定値以上の場合、感度が所望の状態
となるように上述した制御パラメータのうち所定の制御
パラメータを調整するものである。
【0058】実走行条件におけるSN比と最適条件にお
けるSN比との差の絶対値が第1所定値より小さいと共
に、実走行条件における感度と最適条件における感度と
の差の絶対値が第2所定値より小さい場合、制御パラメ
ータ調整部29は、正常範囲内にあるとして、所定の制
御パラメータの調整を行わない。
【0059】実走行条件におけるSN比と最適条件にお
けるSN比との差の絶対値が第1所定値以上であり第3
所定値(>第1所定値)より小さい場合、制御パラメー
タ調整部29は、車両1に異常があるとして、SN比を
大きくし得る所定の制御パラメータについて、SN比が
大きくなるように調整を行う。
【0060】実走行条件における感度と最適条件におけ
る感度との差の絶対値が第2所定値以上であり第4所定
値(>第2所定値)より小さい場合、制御パラメータ調
整部29は、車両1に異常があるとして、感度を所望の
状態とし得る所定の制御パラメータについて、感度が所
望の状態となる(たとえば、感度が小さくなる)ように
調整を行う。
【0061】ここで、所定のパラメータについて説明す
る。所定の制御パラメータは、制御因子ごとに設定され
た水準及び誤差因子に対応する実験条件(たとえば、図
9に示されたL18直交表に示された18通りの実験条件
に誤差因子を加味した36通りの実験条件)にしたがっ
て行われた実験結果(図12及び図13に示された要因
効果図)に基づいて予め決定されており、水準を変更し
た場合にSN比が大きくなると共に感度が所望の状態と
なる制御パラメータである。
【0062】図12に示された要因効果図から分かるよ
うに、制御因子A〜Dのそれぞれ制御パラメータについ
て、制御因子Aを水準2から水準1に近づける(図7よ
り、操舵系制御パラメータPをTYPE2にする)方向
に調整する、制御因子Bを水準3から水準1に近づける
(図7より、操舵系制御パラメータk1を小にする)方
向に調整する、制御因子Cを水準3から水準1に近づけ
る(図7より、操舵系制御パラメータk2を小にする)
方向に調整する、また、制御因子Dを水準1から水準3
に近づける(図7より、走行系制御パラメータVを2倍
にする)方向に調整する必要がある。
【0063】一方、図13に示された要因効果図から分
かるように、制御因子D〜Gのそれぞれ制御パラメータ
について、制御因子Dを水準3から水準1に近づける
(図7より、走行系制御パラメータVを1/2倍にす
る)方向に調整する、制御因子Eを水準1から水準3に
近づける(図7より、走行系制御パラメータCを大にす
る)方向に調整する。
【0064】ここで、制御因子DだけがSN比と感度と
に影響を与える制御因子となっており、しかも相反する
関係にある。この場合には、制御因子Dの走行系制御パ
ラメータVの水準1(1/2倍)と水準3(2倍)との
中間値(たとえば、水準2(標準値)の値)をとる、あ
るいは、SN比と感度とのうちより抑制したい方の値を
優先して調整することになる。
【0065】また、制御パラメータ調整部29は、SN
比が大きくなると共に感度が小さくなるように、上述し
た所定の制御パラメータを予め定められた量だけ調整す
る。所定の制御パラメータを調整する量は、たとえば出
荷前段階において、各制御パラメータを図7において対
応する制御因子の各水準間で変更し、各制御パラメータ
を変更したときのSN比及び感度の変化を見て予め決定
される。
【0066】報知部31は、実走行条件におけるSN比
及び感度と最適条件におけるSN比及び感度との差が上
述した所定値よりも大きい別の所定値以上の場合、異常
状態である旨を報知するものである。実走行条件におけ
るSN比と最適条件におけるSN比との差の絶対値が上
述した第3所定値以上である場合、報知部31は、制御
パラメータ調整部29での制御パラメータの調整では異
常に対応できないとして、使用者等によるメンテナンス
の実施を促す警報を発する。また、実走行条件における
感度と最適条件における感度との差の絶対値が上述した
第4所定値以上である場合、報知部31は、制御パラメ
ータ調整部29での制御パラメータの調整では異常に対
応できないとして、使用者等によるメンテナンスの実施
を促す警報を発する。
【0067】なお、制御パラメータ調整部29にて所定
の制御パラメータを調整した後に、再度車両1を走行さ
せてSN比及び感度算出部25にて実走行条件における
SN比及び感度を算出し、比較部27での比較の結果、
実走行条件におけるSN比及び感度と最適条件における
SN比及び感度との差が上述した所定値(第1所定値、
第2所定値)よりも大きい状態が継続する場合には、報
知部31は、使用者等によるメンテナンスの実施(構成
部品の交換による修復)を促す警報を発する。
【0068】続いて、図16及び図17に示すフローチ
ャートを参照しながら、上述した構成の走行制御装置1
1の動作(走行制御方法)について説明する。なお、走
行制御部21における車両1の走行制御については上述
したように既知のものであり、ここでの説明を省略す
る。
【0069】まず、図16に基づいて、積算値の算出動
作について説明する。車両1が走行制御部21により制
御に基づいて走行を開始すると、横変位検出部19は、
走行ルート9に所定の間隔にて埋設されたマグネットに
到達する毎に、走行ルート9に対する車両1の走行軌跡
の横変位量を検出する(S101)。
【0070】そして、横変位量積算値算出部23は、横
変位検出部19により検出された走行ルート9に対する
車両1の走行軌跡の横変位量と所定のサンプリング間隔
との積の積算値を算出する(S103:横変位量積算値
算出ステップ)。本実施形態おいては、車両1がマグネ
ットに到達する毎に積算値を算出し、データを記憶して
いく。
【0071】続いて、車両1が走行中であるか否かを判
断し(S105)、車両1が走行中である場合(S10
5にて「YES」)、S101にリターンして、横変位
検出部19による横変位量の検出、横変位量積算値算出
部23(横変位量積算値算出ステップ)における積算値
の算出及び記憶の各動作を繰り返す。一方、車両1が走
行中でない、すなわち停車した場合(S105にて「N
O」)、横変位量積算値算出部23は、算出、記憶した
積算値のデータをSN比及び感度算出部25に送出する
(S107)。
【0072】続いて、図17に基づいて、調整・報知動
作について説明する。SN比及び感度算出部25は、車
両1が停車して横変位量積算値算出部23から積算値の
データが送られると、当該データを受領する。そして、
SN比及び感度算出部25は、受領した積算値と評価値
記憶部33から読み出した評価値とに基づいて、実走行
条件におけるSN比及び感度を算出する(S201:S
N比及び感度算出ステップ)。SN比及び感度算出部2
5(SN比及び感度算出ステップ)にて実走行条件にお
けるSN比及び感度が算出されると、比較部27は、S
N比及び感度算出部25(SN比及び感度算出ステッ
プ)により算出された実走行条件におけるSN比及び感
度と、SN比及び感度記憶部35から読み出した最適条
件におけるSN比及び感度をそれぞれ比較する(S20
3:比較ステップ)。
【0073】続いて、制御パラメータ調整部29は、比
較部27(比較ステップ)における比較結果に基づい
て、実走行条件におけるSN比及び感度と最適条件にお
けるSN比及び感度との差が所定値(第1所定値、第2
所定値)以上の第1異常状態であるか否かを判断する
(S205)。第1異常状態である場合(S205にて
「YES」)、すなわち実走行条件におけるSN比と最
適条件におけるSN比との差が第1所定値以上である、
あるいは、実走行条件における感度と最適条件における
感度との差が第2所定値以上である場合、車両1の走行
を停止するように走行制御部21に信号を送る(S20
7)。これにより、走行制御部21は車両1を停車させ
るように走行装置37に制御信号を出力する。
【0074】そして、制御パラメータ調整部29は、実
走行条件におけるSN比及び感度と最適条件におけるS
N比及び感度との差が上述した所定値(第1所定値、第
2所定値)よりも大きい別の所定値(第3所定値、第4
所定値)以上の第2異常状態であるか否かを判断する
(S209)。第2異常状態である場合(S209にて
「YES」、すなわち実走行条件におけるSN比と最適
条件におけるSN比との差が第3所定値以上である、あ
るいは、実走行条件における感度と最適条件における感
度との差が第4所定値以上である場合、制御パラメータ
調整部29は、報知部31に対して異常状態である旨を
報知するように信号を送り、報知部31は異常状態であ
る旨を報知する(S211:報知ステップ)。
【0075】一方、第2異常状態でない場合(S209
にて「NO」)、すなわち実走行条件におけるSN比と
最適条件におけるSN比との差が第1所定値以上であり
第3所定値より小さい、あるいは、実走行条件における
感度と最適条件における感度との差が第2所定値以上で
あり第4所定値より小さい場合、制御パラメータ調整部
29は、SN比が大きくなると共に感度が所望の状態と
なるように所定の制御パラメータを上述したようにして
調整する(S213:制御パラメータ調整ステップ)。
なお、制御パラメータの調整が終了すると、制御パラメ
ータ調整部29は、車両1の走行を再開するように走行
制御部21に信号を送る。これにより、走行制御部21
は車両1の走行を再開させるように走行装置37に制御
信号を出力する。
【0076】以上のように、本実施形態の走行制御装置
11(走行制御方法)では、横変位量積算値算出部23
(横変位量積算値算出ステップ)により横変位検出部1
9で検出された横変位量と所定のサンプリング間隔との
積の積算値が算出され、SN比及び感度算出部25(S
N比及び感度算出ステップ)により横変位量積算値算出
部23(横変位量積算値算出ステップ)で算出された積
算値と、予め設定された基準走行軌跡に基づいた評価値
とに基づいて、実走行条件におけるSN比及び感度が算
出される。そして、比較部27(比較ステップ)によ
り、SN比及び感度算出部25(SN比及び感度算出ス
テップ)で算出された実走行条件におけるSN比及び感
度と、最適条件におけるSN比及び感度とがそれぞれ比
較される。その後、制御パラメータ調整部29(制御パ
ラメータ調整ステップ)により、比較部27(比較ステ
ップ)における比較結果に基づいて、実走行条件におけ
るSN比と最適条件におけるSN比との差が第1所定値
以上の場合、SN比が大きくなるように所定の制御パラ
メータが調整され、実走行条件における感度と最適条件
における感度との差が第2所定値以上の場合、感度が所
望の状態となるように所定の制御パラメータが調整され
ることになる。このように、制御因子の最適化により、
車両1の走行精度を高めることができ、リアルタイムで
制御パラメータが自動的に調整されることから、走行路
や各種センサ等の保守の頻度を抑制して保守のためのコ
スト、期間を低減することができる。
【0077】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、予め設定された基準走行軌跡に基づ
いた評価値を記憶する評価値記憶部33を更に備えてお
り、SN比及び感度算出部25(SN比及び感度算出ス
テップ)では、評価値記憶部33に記憶された予め設定
された基準走行軌跡に基づいた評価値を読み出して実走
行条件におけるSN比及び感度を算出している。これに
より、実走行条件におけるSN比及び感度を適切に算出
することができる。
【0078】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、最適条件におけるSN比及び感度を
記憶するSN比及び感度記憶部35を更に備えており、
比較部27(比較ステップ)では、SN比及び感度記憶
部35に記憶された最適条件におけるSN比及び感度を
読み出して実走行条件におけるSN比及び感度と比較し
ている。これにより、最適条件におけるSN比及び感度
と実走行条件におけるSN比及び感度とを適切に比較す
ることができる。
【0079】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、所定の制御パラメータは、制御因子
ごとに設定された水準及び誤差因子に対応する実験条件
にしたがって行われた実験結果に基づいて予め決定され
ており、水準を変更した場合にSN比が大きくなると共
に感度が所望の状態となる制御パラメータとされてい
る。これにより、異常時に調整するための制御パラメー
タが適切に設定されることになる。
【0080】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)において、制御パラメータ調整部29(制
御パラメータ調整ステップ)では、SN比が大きくなる
と共に感度が所望の状態となるように、所定の制御パラ
メータを予め定められた量だけ調整している。これによ
り、異常時の制御パラメータの調整を確実且つ適切に行
うことができる。
【0081】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、比較部27(比較ステップ)におけ
る比較結果に基づいて、実走行条件におけるSN比及び
感度と最適条件におけるSN比及び感度との差が所定値
よりも大きい別の所定値以上の場合、異常状態である旨
を報知する報知部31(報知ステップ)を更に備えてい
る。これにより、所定の制御パラメータの調整にて対応
できない異常状態を使用者等に対して確実に報知するこ
とができる。
【0082】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、制御因子は、車両1を構成する部品
の機械的特性又は電気的特性を更に含んでいる。これに
より、機械的特性又は電気的特性のばらつき、経時変化
等を加味することによって、車両1の走行精度をより一
層高めることができる。
【0083】また、本実施形態の走行制御装置11(走
行制御方法)では、予め設定された基準走行軌跡に基づ
いた評価値は、基準走行軌跡に対する車両1の走行軌跡
の横変位量を所定のサンプリング間隔にて検出し、検出
された横変位量と所定のサンプリング間隔との積の積算
値とされている。これにより、評価値が適切に設定され
ることになる。
【0084】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。本実施形態においては、出荷時検査等の
出荷前に基準走行軌跡に沿って車両1を走行させて評価
値(信号因子)を得るようにしているが、出荷後におい
て走行ルート9に沿って車両1を走行させて評価値M
(信号因子)を得るようにしてもよい。この場合には、
車両1が走行した状態での走行ルート9が基準走行軌跡
に相当することとなる。また、評価値M(信号因子)は
シミュレーション等によって得ることもできる。
【0085】また、SN比及び感度算出部25について
は、SN比を算出する部分と感度を算出する部分とを機
能的に分けて構成するようにしてもよい。また、SN比
及び感度記憶部35については、SN比を記憶する部分
と感度を記憶する部分とを機能的に分けて構成するよう
にしてもよい。また、比較部27については、SN比に
関する比較を行う部分と感度に関する比較を行う部分と
を機能的に分けて構成するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、車両の走行精度を高めるとともに、走行路や各
種センサ等の保守の頻度を抑制して保守のためのコス
ト、期間を低減することが可能な車両の走行制御装置及
び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る車両の走行制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】横変位量δの検出について説明する図である。
【図4】横変位量δとサンプリング間隔との関係を示す
図である。
【図5】各測定点における積算値の算出について説明す
るための図表である。
【図6】基準走行軌跡に基づいた評価値を説明するため
の図表である。
【図7】制御因子について説明するための図表である。
【図8】誤差因子について説明するための図表である。
【図9】L18直交表を示す図表である。
【図10】図9における実験番号4に関する実験データ
を示す図表である。
【図11】図9における実験番号1〜18に関するSN
比及び感度を示す図表である。
【図12】SN比の要因効果図を示す図表である。
【図13】感度の要因効果図を示す図表である。
【図14】最適条件による実験データを示す図表であ
る。
【図15】図14に示された実験データのうちの何れか
一方の実験データと実走行条件による実験データとを示
す図表である。
【図16】本発明の実施形態に係る車両の走行制御方法
を説明するためのフローチャートであり、積算値算出動
作を示す。
【図17】本発明の実施形態に係る車両の走行制御方法
を説明するためのフローチャートであり、調整・報知動
作を示す。
【符号の説明】
1…車両、9…走行ルート、11…走行制御装置、19
…横変位検出部、21…走行制御部、23…横変位量積
算値算出部、25…感度算出部、27…比較部、29…
制御パラメータ調整部、31…報知部、33…評価値記
憶部、35…感度記憶部、37…走行装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC30 CC48 DA02 DA23 DA27 DA88 DB12 DC31 DD02 DE02 EA01 EB30 GG01 3D044 AA01 AA21 AA31 AA45 AB01 AC26 AC31 AD01 5H301 AA01 BB05 CC03 CC06 DD01 DD11 EE06 EE12 FF04 FF11 FF16 GG12 HH01 HH02 MM05 MM09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行ルートに沿って車両を走行させるた
    めの車両の走行制御装置であって、 前記走行ルートに対する前記車両の走行軌跡の横変位量
    を所定のサンプリング間隔にて検出する横変位検出手段
    と、 横変位検出手段により検出された前記横変位量と前記所
    定のサンプリング間隔との積の積算値を算出する横変位
    量積算値算出手段と、 前記横変位量積算値算出手段により算出された前記積算
    値と、予め設定された基準走行軌跡に基づいた評価値と
    に基づいて、実走行条件におけるSN比及び感度を算出
    するSN比及び感度算出手段と、 前記SN比及び感度算出手段により算出された前記実走
    行条件におけるSN比及び感度と、少なくとも前記車両
    の走行状態を制御するための制御パラメータを含む制御
    因子について相互に異なった水準組み合わせと誤差因子
    とに基づいて設定された最適条件におけるSN比及び感
    度とをそれぞれ比較する比較手段と、 前記比較手段における比較結果に基づいて、前記実走行
    条件におけるSN比と前記最適条件におけるSN比との
    差が第1所定値以上の場合、SN比が大きくなるように
    所定の制御パラメータを調整し、前記実走行条件におけ
    る感度と前記最適条件における感度との差が第2所定値
    以上の場合、感度が所望の状態となるように所定の制御
    パラメータを調整する制御パラメータ調整手段と、を備
    えることを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予め設定された基準走行軌跡に基づ
    いた評価値を記憶する評価値記憶手段を更に備えてお
    り、 前記SN比及び感度算出手段は、前記評価値記憶手段に
    記憶された前記予め設定された基準走行軌跡に基づいた
    評価値を読み出して前記実走行条件におけるSN比及び
    感度を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両
    の走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記最適条件におけるSN比及び感度を
    記憶するSN比及び感度記憶手段を更に備えており、 前記比較手段は、前記SN比及び感度記憶手段に記憶さ
    れた前記最適条件におけるSN比及び感度を読み出して
    前記実走行条件におけるSN比及び感度と比較すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の制御パラメータは、制御因子
    ごとに設定された水準及び誤差因子に対応する実験条件
    にしたがって行われた実験結果に基づいて予め決定され
    ており、前記水準を変更した場合にSN比が大きくなる
    と共に感度が所望の状態となる制御パラメータであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御パラメータ調整手段は、SN比
    が大きくなると共に感度が所望の状態となるように、前
    記所定の制御パラメータを予め定められた量だけ調整す
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記比較手段における比較結果に基づい
    て、前記実走行条件におけるSN比と前記最適条件にお
    けるSN比との差が前記第1所定値よりも大きい第3所
    定値以上の場合、異常状態である旨を報知し、前記実走
    行条件における感度と前記最適条件における感度との差
    が前記第2所定値よりも大きい第4所定値以上の場合、
    異常状態である旨を報知する報知手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御因子は、前記車両を構成する部
    品の機械的特性又は電気的特性を更に含んでいることを
    特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  8. 【請求項8】 前記予め設定された基準走行軌跡に基づ
    いた評価値は、前記基準走行軌跡に対する前記車両の走
    行軌跡の横変位量を所定のサンプリング間隔にて検出
    し、検出された前記横変位量と前記所定のサンプリング
    間隔との積の積算値であることを特徴とする請求項1に
    記載の車両の走行制御装置。
  9. 【請求項9】 走行ルートに沿って車両を走行させるた
    めの車両の走行制御方法であって、 前記走行ルートに対する前記車両の走行軌跡の横変位量
    を所定のサンプリング間隔にて検出する横変位検出手段
    を用い、 前記横変位検出手段により検出された前記横変位量と前
    記所定のサンプリング間隔との積の積算値を算出する横
    変位量積算値算出ステップと、 前記横変位量積算値算出ステップにて算出した前記横変
    位量の前記積算値と、予め設定された基準走行軌跡に基
    づいた評価値とに基づいて、実走行条件におけるSN比
    及び感度を算出するSN比及び感度算出ステップと、 前記SN比及び感度算出ステップにて算出した前記実走
    行条件におけるSN比及び感度と、少なくとも前記車両
    の走行状態を制御するための制御パラメータを含む制御
    因子について相互に異なった水準組み合わせと誤差因子
    とに基づいて設定された最適条件におけるSN比及び感
    度とをそれぞれ比較する比較ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記実走行
    条件におけるSN比と前記最適条件におけるSN比との
    差が第1所定値以上の場合、SN比が大きくなるように
    所定の制御パラメータを調整し、前記実走行条件におけ
    る感度と前記最適条件における感度との差が第2所定値
    以上の場合、感度が所望の状態となるように所定の制御
    パラメータを調整する制御パラメータ調整ステップと、
    を備えることを特徴とする車両の走行制御方法。
  10. 【請求項10】 前記予め設定された基準走行軌跡に基
    づいた評価値を記憶する評価値記憶手段を更に用い、 前記SN比及び感度算出ステップでは、前記評価値記憶
    手段に記憶された前記予め設定された基準走行軌跡に基
    づいた評価値を読み出して前記実走行条件におけるSN
    比及び感度を算出することを特徴とする請求項9に記載
    の車両の走行制御方法。
  11. 【請求項11】 前記最適条件におけるSN比及び感度
    を記憶するSN比及び感度記憶手段を更に用い、 前記比較ステップでは、前記SN比及び感度記憶手段に
    記憶された前記最適条件におけるSN比及び感度を読み
    出して前記実走行条件におけるSN比及び感度と比較す
    ることを特徴とする請求項9に記載の車両の走行制御方
    法。
  12. 【請求項12】 前記所定の制御パラメータは、制御因
    子ごとに設定された水準及び誤差因子に対応する実験条
    件にしたがって行われた実験結果に基づいて予め決定さ
    れており、前記水準を変更した場合にSN比が大きくな
    ると共に感度が所望の状態となる制御パラメータである
    ことを特徴とする請求項9に記載の車両の走行制御方
    法。
  13. 【請求項13】 前記制御パラメータ調整ステップで
    は、SN比が大きくなると共に感度が所望の状態となる
    ように、前記所定の制御パラメータを予め定められた量
    だけ調整することを特徴とする請求項9に記載の車両の
    走行制御方法。
  14. 【請求項14】 前記比較ステップでの比較結果に基づ
    いて、前記実走行条件におけるSN比と前記最適条件に
    おけるSN比との差が前記第1所定値よりも大きい第3
    所定値以上の場合、異常状態である旨を報知し、前記実
    走行条件における感度と前記最適条件における感度との
    差が前記第2所定値よりも大きい第4所定値以上の場
    合、異常状態である旨を報知する報知ステップを更に備
    えることを特徴とする請求項9に記載の車両の走行制御
    方法。
  15. 【請求項15】 前記制御因子は、前記車両を構成する
    部品の機械的特性又は電気的特性を更に含んでいること
    を特徴とする請求項9に記載の車両の走行制御方法。
  16. 【請求項16】 前記予め設定された基準走行軌跡に基
    づいた評価値は、前記基準走行軌跡に対する前記車両の
    走行軌跡の横変位量を所定のサンプリング間隔にて検出
    し、検出された前記横変位量と前記所定のサンプリング
    間隔との積の積算値であることを特徴とする請求項9に
    記載の車両の走行制御方法。
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