JP2003186447A - 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】面反転駆動を採用しても画質の劣化が発生しな
いようにする。 【解決手段】 1フィールドを時間軸上で複数のサブフ
ィールドに分割して画素を駆動する制御単位とする。ま
た、極性反転駆動もフィールド単位に行う。昇圧回路
は、オン電圧+Von(−Von)として飽和電圧+Vsat
(−Vsat )よりも絶対値が十分に大きい電圧を画素に
印加し、オフ電圧+Voff (−Voff )として閾値電圧
+Vth(−Vth)よりも十分に低い(高い)電圧を画素
に印加する。印加した駆動電圧はリーク等によって変化
する。しかし、サブフィールド期間の終端においてもオ
ン電圧が飽和電圧よりも小さくなることはなく、また、
オフ電圧が閾値電圧よりも大きくなることはない。従っ
て、面反転駆動を採用した場合でも、リーク等によって
透過率が変化することはなく、画質を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブフィールド駆
動方式により階調表示制御を行う電気光学装置及びその
駆動方法並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置、例えば、電気光学物質と
して液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)
に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機
器の表示部や液晶テレビ等に広く用いられている。
【0003】このような液晶表示装置は、例えば、マト
リクス状に配列した画素電極と、この画素電極に接続さ
れたTFT(Thin Film Transistor : 薄膜トランジス
タ)のようなスイッチング素子等が設けられた素子基板
と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板
と、これら両基板との間に充填された電気光学物質たる
液晶とによって構成される。
【0004】このような構成における液晶表示装置の表
示モードには、電圧が加わらない状態で白表示するモー
ドであるノーマリーホワイトと、黒表示するモードであ
るノーマリーブラックとがある。
【0005】次に、液晶表示装置において画像を階調表
示する動作について説明する。
【0006】スイッチング素子は走査線を介して供給さ
れる走査信号によって導通する。走査信号を印加してス
イッチング素子を導通状態にした状態で、データ線を介
して画素電極に、階調に応じた電圧の画像信号を印加す
る。そうすると、画素電極と対向電極に、画像信号の電
圧に応じた電荷が蓄積される。電荷蓄積後、走査信号を
取り去りスイッチング素子を非導通状態にしても、各電
極における電荷の蓄積状態は、液晶層の容量性や蓄積容
量等によって維持される。
【0007】このように、各スイッチング素子を駆動さ
せ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素
毎に液晶の配向状態が変化して光の透過率が変わり、画
素毎に明るさを変化させることができる。こうして、階
調表示することが可能となる。
【0008】液晶層及び蓄積容量の容量性を考慮する
と、各画素の液晶層に電荷を印加するのは一部の期間の
みでよい。従って、マトリクス状に配設された複数の画
素を駆動する場合には、同一走査ラインに接続された画
素に各走査線によって同時に走査信号を印加し、画像信
号をデータ線を介して各画素に供給し、また画像信号を
供給する走査線を順次切換えればよい。即ち、液晶表示
装置では、走査線及びデータ線を複数の画素について共
通化した時分割マルチプレックス駆動が可能となる。
【0009】しかしながら、データ線に印加される画像
信号は、階調に対応する電圧、即ちアナログ信号であ
る。このため、電気光学装置の周辺回路には、アナログ
回路やオペアンプ等が必要となるので、装置全体のコス
ト高を招いてしまう。加えて、これらのアナログ回路、
オペアンプ等の特性や、各種の配線抵抗等の不均一性に
起因して、表示ムラが発生するので、高品質な表示が極
めて困難であり、特に、高精細な表示を行う場合にこれ
らの問題が顕著となる。
【0010】そこで上記間題を解決すべく、液晶装置等
の電気光学装置においては、画素の駆動をディジタル的
に行うサブフィールド駆動方式が提案されている。サブ
フィールド駆動方式においては、1フィールドを時間軸
上で複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールド
毎に、各画素に対して階調に応じてオン電圧又はオフ電
圧を印加する。
【0011】このサブフィールド駆動方式は、液晶に印
加する電圧のレベルを変化させるのではなく、液晶に印
加する電圧パルスの印加時間によって、液晶に与える電
圧を変化させ、これにより、液晶パネルの透過率を制御
するようになっている。従って、液晶の駆動に必要な電
圧レベルはオンレベルとオフレベルの2値のみである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶装置で
は、印加信号の直流成分の印加などによって、例えば、
液晶成分の分解、液晶セル中の不純物による汚染が発生
し、表示画像の焼き付き等の現象が現れる。そこで、一
般的には、各画素電極の駆動電圧の極性を、例えば画像
信号におけるフィールド毎に反転させる反転駆動が行わ
れる。
【0013】上述したように、液晶装置では、容量性を
考慮して、画素には一部の期間にのみ駆動電圧が印加さ
れる。しかし、駆動電圧が印加されない期間において
は、結合容量の影響及び電荷のリークによって、画素に
印加される電圧は徐々に低下する。
【0014】画像表示領域を構成する全画素電極の駆動
電圧の極性を、全て同じにして一定周期で反転させる面
反転駆動方式を採用した場合には、正極性駆動時と負極
性駆動時とで電荷のリーク量が相違することなどから、
正極性駆動時と負極性駆動時とで画面の明るさに変化が
生じ、1フィールド毎の明滅であるフリッカが現れる。
特に、中間調領域では、このような電位変動による影響
が容易に画面表示に現れてしまう。そこで、液晶装置に
おいては、1フィールド毎の反転処理とともに、例えば
ライン毎に駆動電圧の極性を異ならせるライン反転等と
を組み合わせた反転処理が行われる。
【0015】しかしながら、ライン反転駆動等では、極
性が相異なる電圧が印加される列方向又は行方向におい
て、同一基板上の相隣接する画素電極間で電界(以下、
横電界という)が生じてしまう。この横電界によって、
液晶分子はチルト方向の回動が影響を受けてしまう。即
ち、ライン反転をすると隣接画素との間で電位差が生じ
隣接画素間に電気力線が生じる。この電気力線の影響に
よって、画素電極と対向電極との間で発生する電界によ
り液晶の配向状態を制御する液晶装置においては、画質
の劣化が生じてしまうという問題があった。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、面反転駆動のみを採用する場合でもリーク
等の影響を回避可能とすることにより、画質を向上させ
ることができる電気光学装置及びその駆動方法並びに電
子機器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気光学装
置は、電圧の印加によって光の透過率が可変の電気光学
物質に対向してマトリクス状に各画素が構成された表示
部に対して、電気光学物質の飽和電圧以上のオン電圧又
は閾値電圧以下のオフ電圧を供給することにより、前記
電気光学物質の単位時間における光の透過状態と非透過
状態との状態及び時間比に応じて階調表現を行うサブフ
ィールド駆動を行うものであって、フィールドを時間軸
上で複数に分割した各サブフィールドを制御単位として
前記画素を駆動する電気光学装置において、前記オン電
圧を印加するサブフィールドと前記オフ電圧を印加する
サブフィールドとを表示データに基づいて指定する2値
データをラッチするラッチ手段と、前記オン電圧と電気
光学物質の飽和電圧との差を、前記画素に対する反転駆
動周期において前記画素に印加した電圧に生じる電位変
動量以上に設定すると共に、前記オフ電圧と電気光学物
質の閾値電圧との差を、前記画素に対する反転駆動周期
において前記画素に印加した電圧に生じる電位変動量以
上に設定して、前記ラッチ手段がラッチした2値データ
を前記オン電圧又はオフ電圧に変換して前記画素に印加
する画素駆動手段とを具備したことを特徴とする。
【0018】このような構成によれば、各画素を構成す
る電気光学物質は、電圧の印加によって光の透過率が可
変である。フィールドを時間軸上で複数に分割した各サ
ブフィールドが制御単位であり、オン電圧又はオフ電圧
を電気光学物質に印加することによって、各画素がサブ
フィールド駆動される。ラッチ手段は、表示データに基
づいてオン電圧又はオフ電圧とを指定する2値データを
ラッチする。画素駆動手段は、オン電圧と電気光学物質
の飽和電圧との差を、画素に対する反転駆動周期におい
て画素に印加した電圧に生じる電位変動量以上に設定す
ると共に、オフ電圧と電気光学物質の閾値電圧との差を
電位変動量以上に設定して、ラッチされた2値データを
オン電圧又はオフ電圧に変換して画素に印加する。画素
に印加された電圧は、反転駆動周期内において電位が変
動する。この場合でも、オン電圧と飽和電圧との差及び
オフ電圧と閾値電圧との差が電位変動量以上になってい
るので、電気光学物質の飽和状態又は非透過状態が電位
変動によって変化することはない。これにより、電位変
動によって、画面内及び画面間で表示が変化してしまう
ことを防止することができ、フリッカの発生及び画面表
示むらの発生を防止することができる。
【0019】また、前記画素駆動手段は、前記反転駆動
周期の正極性駆動期間には、前記オン電圧を前記飽和電
圧よりも前記電位変動量以上高く設定すると共に、前記
オフ電圧を前記閾値電圧よりも前記電位変動量以上低く
設定し、前記反転駆動周期の負極性駆動期間には、前記
オン電圧を前記飽和電圧よりも前記電位変動量以上低く
設定すると共に、前記オフ電圧を前記閾値電圧よりも前
記電位変動量以上高く設定することを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、反転駆動周期の
正極性駆動期間において、電位変動によりオン電圧が飽
和電圧以下となることはなく、オフ電圧が閾値電圧以上
になることはない。また、反転駆動周期の負極性駆動期
間において、電位変動によりオン電圧が飽和電圧以上と
なることはなく、オフ電圧が閾値電圧以下になることは
ない。これにより、電気光学物質の飽和状態又は非透過
状態が電位変動によって変化することを防止して、フリ
ッカの発生及び画面表示むらの発生を防止する。
【0021】また、前記画素駆動手段は、前記オフ電圧
を、反転駆動周期の駆動極性と逆極性の電圧で、絶対値
が前記閾値電圧の絶対値よりも小さい電圧に設定するこ
とを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、閾値電圧の絶対
値と基準電位との差が、画素に対する反転駆動周期にお
いて画素に印加した電圧に生じる電位変動量よりも小さ
い場合でも、オフ電圧と閾値電圧との差を、電位変動量
以上に設定することが可能となる。
【0023】また、前記反転駆動周期は、サブフィール
ド周期であることを特徴とする。
【0024】このような構成によれば、サブフィールド
反転駆動に適用可能である。
【0025】また、前記反転駆動周期は、フィールド周
期であることを特徴とする。
【0026】このような構成によれば、フィールド反転
駆動に適用可能である。
【0027】また、前記反転駆動周期は、複数サブフィ
ールド周期又は複数フィールド周期であることを特徴と
する。
【0028】このような構成によれば、複数サブフィー
ルド周期又は複数フィールド周期の反転駆動に適用可能
である。
【0029】また、前記画素駆動手段は、前記オン電圧
を前記飽和電圧の1.5倍の値とすることを特徴とす
る。
【0030】このような構成によれば、反転駆動周期に
おける電位変動量が比較的大きい場合でも、反転駆動周
期の終端においてオン電圧を確実に飽和電圧以上に維持
することができる。
【0031】本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、
電圧の印加によって光の透過率が可変の電気光学物質に
よってマトリクス状に各画素が構成された表示部に対し
て、電気光学物質の飽和電圧以上のオン電圧又は閾値電
圧以下のオフ電圧を供給することにより、前記電気光学
物質の単位時間における光の透過状態と非透過状態との
状態及び時間比に応じて階調表現を行うサブフィールド
駆動を行うものであって、フィールドを時間軸上で複数
に分割した各サブフィールドを制御単位として前記画素
を駆動する電気光学装置の駆動方法において、前記オン
電圧を印加するサブフィールドと前記オフ電圧を印加す
るサブフィールドとを表示データに基づいて指定する2
値データをラッチするラッチ手順と、前記オン電圧と電
気光学物質の飽和電圧との差を、前記画素に対する反転
駆動周期において前記画素に印加した電圧に生じる電位
変動量以上に設定すると共に、前記オフ電圧と電気光学
物質の閾値電圧との差を、前記画素に対する反転駆動周
期において前記画素に印加した電圧に生じる電位変動量
以上に設定して、前記ラッチ手順においてラッチした2
値データを前記オン電圧又はオフ電圧に変換して前記画
素に印加する画素駆動手順とを具備したことを特徴とす
る。
【0032】このような構成によれば、各画素を構成す
る電気光学物質は、電圧の印加によって光の透過率が可
変である。サブフィールド駆動においては、フィールド
を時間軸上で複数に分割した各サブフィールドを制御単
位とし、オン電圧又はオフ電圧を電気光学物質に印加す
ることによって、各画素を駆動する。先ず、表示データ
に基づいてオン電圧又はオフ電圧とを指定する2値デー
タがラッチされる。次に、ラッチされた2値データがオ
ン電圧又はオフ電圧に変換されて画素に印加される。こ
の場合には、オン電圧と飽和電圧との差は、画素に対す
る反転駆動周期において画素に印加した電圧に生じる電
位変動量以上に設定され、オフ電圧と閾値電圧との差
も、電位変動量以上に設定される。これにより、電位変
動によって、電気光学物質の飽和状態又は非透過状態が
反転駆動周期終端において変化することはなく、フリッ
カの発生及び画面表示むらの発生が防止される。
【0033】本発明に係る電子機器は、上記電気光学装
置を具備したことを特徴とする。
【0034】このような構成によれば、フリッカの発生
及び画面表示むらの発生が防止されて、高画質での表示
が可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態に係る電気光学装置を示すブロック図であ
る。
【0036】本実施形態に係る電気光学装置は、例えば
電気光学物質として液晶を用いた液晶装置であり、後述
するように素子基板と対向基板とが、互いに一定の間隙
を保って貼付され、この間隙に電気光学物質たる液晶が
挟持される構成となっている。なお、ここでは、電気光
学装置の表示モードはノーマリーブラックであり、画素
に電圧が加わった状態(オン状態)で白表示、電圧が加
わらない状態(オフ状態)で黒表示を行なうものとして
説明する。
【0037】本実施の形態においては、液晶の駆動方法
として、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィール
ドに分割して制御単位とし、各サブフィールド期間毎
に、液晶の駆動を制御するサブフィールド駆動を採用す
る。
【0038】アナログ駆動で中間的な明るさを得る場合
においては、液晶の透過率を飽和させる駆動電圧(以
下、液晶飽和電圧という)以下の電圧で液晶を駆動す
る。従って、液晶の透過率は、駆動電圧に略比例し、駆
動電圧に比例した明るさの画面が得られる。
【0039】これに対し、サブフィールド駆動は、液晶
に液晶飽和電圧以上の駆動電圧(以下、オン電圧とい
う)を印加して、液晶の透過率を飽和させる。そして、
オン電圧を印加した時間と、オフ電圧を印加した時間と
の比、即ち、比較的短い単位時間(例えば1フィールド
期間)当たりの駆動電圧の印加時間に略比例した明るさ
の画面を得るようになっている。
【0040】即ち、液晶を駆動するための駆動信号とし
て、1サブフィールド期間Tsに相当するパルス幅を有
するパルス信号(画素の書き込みデータ)を用いる。な
お、パルス信号は1又は0の2値信号である。例えば、
1フィールドを255個のサブフィールドに等分割した
ものとし、表示すべき明るさが256階調分のNの明る
さであるものとすると、パルス信号をNサブフィールド
分の時間、即ち、(Ts×N)だけ出力するように制御
し、1フィールド期間の残りの(255−N)のサブフ
ィールド期間は、電圧を印加しない状態にする。これに
より、256階調分のNの明るさを得ることができる。
【0041】この場合において、各画素の液晶にオン電
圧を印加するサブフィールドとオフ電圧(液晶を非透過
状態にするための閾値電圧以下の電圧)を印加するサブ
フィールドとの駆動パターン(以下、サブフィールド駆
動パターンという)としては種々考えられる。例えば、
オン電圧をフィールドの開始時点から明るさに相当する
個数のサブフィールド期間だけ連続的に印加するパター
ン(以下、応答性重視パターンという)が考えられる。
【0042】液晶は、駆動電圧を印加してその配向状態
を遷移させることによって透過率が変化する。この場
合、非透過状態と光の透過率が飽和する状態との間の液
晶の応答速度は、一定温度においては、液晶層に印加さ
れる電界の大きさに応じて速くなるという特性を有す
る。
【0043】従って、液晶層に電界を印加して非透過状
態から光の透過率が飽和する状態に遷移させる場合に
は、早いタイミングで、できるだけ高い電圧を加え、ま
た逆に光の透過率が飽和した状態から非透過状態に遷移
させる場合には、液晶層からできるだけ早いタイミング
で電界を取り除くことにより、応答速度を高速にするこ
とができ、動画の視認性を向上させることができる。
【0044】即ち、フィールドの前半側のみにオン電圧
を印加し、フィールドの後半には電圧を印加しないよう
にする応答性重視パターンを採用することによって、フ
ィールドの終端においてなるべく液晶層に電界が印加さ
れていないように制御して、高速な応答性を得ることが
できる。
【0045】ところで、プラズマディスプレイ等におい
ても、サブフィールド駆動が採用されている。プラズマ
ディスプレイ等においては、各サブフィールド期間毎に
画素への書き込み時間(走査時間)が必要であり、サブ
フィールド期間を狭くして1フィールド内のサブフィー
ルド数を増大させると、1フィールド期間内で画素に書
き込みを行う回数が増え、この書き込みのために発光時
間が短くなって画面が暗くなってしまう。そこで、プラ
ズマディスプレイ等においては、1フィールド内のサブ
フィールド期間の長さ(時間幅)を変えて、各サブフィ
ールドに重みを付した重み付けサブフィールド駆動が行
われる。
【0046】これに対し、液晶装置は、1フィールド内
のサブフィールド数が増大しても発光時間は短くならな
いようにすることができる。また1フィールド内のサブ
フィールド数が多いほど、表現可能な階調数も多くな
る。従って、液晶装置では階調表現を考慮すると、1フ
ィールド内のサブフィールド数を多くした方が好まし
い。しかし、高速化についてのデバイス制約によって、
1フィールド内のサブフィールド数も制限を受ける。
【0047】そこで、液晶の飽和応答時間(オン電圧の
印加から透過率100%が得られるまでの時間)が、例
えばプロジェクタ用途では2〜5m秒程度であり、デバ
イス制約内で実現可能なサブフィールド期間の時間幅よ
りも長いことを利用して、1フィールド内のサブフィー
ルド数を多くすることなく、表現可能な階調数を増大さ
せる方法が採用される。
【0048】次に、本実施の形態における多階調表示の
制御について図3を参照して説明する。図3は横軸に時
間をとり縦軸に液晶の透過率をとって、1フィールド期
間内の各サブフィールド期間における液晶光学応答(透
過率)の変化を示している。図3の斜線部は各画素の液
晶にオン電圧を印加するサブフィールド期間を示し、無
地部はオフ電圧を印加するサブフィールド期間を示して
いる。
【0049】プラズマディスプレイ等の応答特性が速い
電気光学物質を用いた場合には、上述したように、電気
光学物質にオン電圧(発光させるための駆動電圧)を印
加するサブフィールド期間(以下、オンにするサブフィ
ールド期間ともいう)とオフ電圧(非発光にするための
駆動電圧)を印加するサブフィールド期間(以下、オフ
にするサブフィールド期間ともいう)との時間比によっ
て画素の明るさが決定される。これに対し、液晶のよう
に、飽和応答時間がサブフィールド期間の時間幅よりも
長い場合には、画素の明るさは、実際には、透過率の積
分値に比例する。
【0050】図3は1フィールドを時間軸上で6つのサ
ブフィールドSf1〜Sf6に分割した例を示してい
る。即ち、図3では、1フィールド期間を6等分して各
分割期間であるサブフィールド期間毎に、画素をサブフ
ィールド駆動する例についてのものである。
【0051】各画素について、表示すべき明るさのデー
タ(以下、階調データという)に基づいて各サブフィー
ルド期間Sf1〜Sf6毎に、各画素をオン状態(透過
率を飽和させる状態)又はオフ状態(透過率が0の状
態)にする電圧を印加することによって、階調表示を行
う。
【0052】画素電極に対する印加電圧(駆動電圧)は
瞬時に飽和するのに対し、画素の透過率の応答は遅く、
図3に示すように、所定の遅延時間後に液晶の透過率は
飽和する。図3は液晶にオン電圧を印加した場合に液晶
が光学的に飽和するまでに約3〜4サブフィールド期間
の時間を要する液晶材料を用いた例を示している。ま
た、オフ電圧を印加した場合に透過率が飽和状態から非
透過状態に移行するまでの非透過応答時間についても、
1サブフィールド期間よりも長い液晶材料が用いられ
る。
【0053】即ち、図3の例では、オン電圧印加後の最
初のサブフィールド期間では、液晶は飽和透過率の4/
10の透過率に変化し、次のサブフィールド期間まで
に、即ちオン電圧印加後の2サブフィールド期間で7/
10の透過率に変化し、オン電圧印加後の3サブフィー
ルド期間で8/10の透過率に変化し、オン電圧印加後
の4サブフィールド期間で10/10の透過率に変化す
る例を示している。
【0054】また、図3の例は、オフ電圧印加後の最初
のサブフィールド期間では、液晶は透過率が3/10だ
け低下し、オフ電圧印加後の2サブフィールド期間で透
過率が5/10だけ低下し、オフ電圧印加後の3サブフ
ィールド期間で透過率が7/10だけ低下し、オフ電圧
印加後の4サブフィールド期間で透過率が9/10だけ
低下する例を示している。
【0055】図3(a)はフィールド期間の前半の3サ
ブフィールド期間にオン電圧を印加し、後半の3サブフ
ィールド期間にオフ電圧を印加した例を示している。液
晶の透過率は、1つ目のサブフィールド期間で飽和透過
率の4/10まで上昇し、2つ目のサブフィールド期間
で飽和透過率の7/10まで上昇し、3つ目のサブフィ
ールド期間で飽和透過率の8/10まで上昇する。更
に、4つ目のサブフィールド期間で透過率は飽和透過率
の5/10に低下し、5つ目のサブフィールド期間で3
/10の透過率に低下し、6つ目のサブフィールド期間
で1/10の透過率に低下する。
【0056】上述したように、サブフィールド駆動の周
期(図3の例では1フィールド期間)が十分に短い場合
には、透過率の積分値に比例して明るさが変化する。全
てのサブフィールド期間において100%の透過率で表
示を行った場合に完全な白表示が得られるものとする
と、図3(a)のフィールド期間における明るさは完全
な白表示の{(4+7+8+5+3+1)/10}×1
/6=28/60の明るさとなる。
【0057】同様に、図3(b)の例では、完全な白表
示の{(4+3+1)/10}×1/6=8/60の明
るさとなる。また、図3(c)の例では、完全な白表示
の{(4+3+1+4+3+1)/10}×1/6=1
6/60の明るさとなる。また、図3(d)の例では、
完全な白表示の{(4+7+4+3+2+1)/10}
×1/6=21/60の明るさとなる。
【0058】オン電圧を印加するサブフィールド期間を
単純に連続させた場合には、6分割したサブフィールド
期間によって、6+1=7階調の表示しか得られない。
これに対し、図3の例では、オン電圧を印加するサブフ
ィールド期間の位置とオフ電圧を印加するサブフィール
ド期間の位置を適宜設定したサブフィールド駆動パター
ン(以下、階調再現性重視パターンという)を採用する
ことによって、7階調よりも著しく多い多数の階調数で
の表示が可能である。
【0059】例えば、1フィールドを時間軸上で16サ
ブフィールドに分割した場合には、単純にオン電圧を印
加するサブフィールド期間を連続させると、16サブフ
ィールドによって17階調の表示しか得られないが、オ
ンにするサブフィールドとオフにするサブフィールドと
の配置を考慮すると、160階調以上の階調表現が可能
である。同様に、1フィールドを時間軸上で32サブフ
ィールドに分割した場合には、256階調以上の階調表
現が可能である。
【0060】ところで、上述したように、サブフィール
ド駆動においては、液晶にオン電圧を印加して液晶の透
過率を飽和させるようになっている。サブフィールド駆
動においては、例え飽和電圧以上のオン電圧を印加した
場合でも、また逆に、閾値電圧以下のオフ電圧を印加し
た場合でも、透過率はサブフィールドをオンにするか又
はオフにするかのみによって決定される。つまり、透過
率に影響を与えることなく、オン電圧,オフ電圧として
飽和電圧以上の電圧又は閾値電圧以下の電圧を液晶に印
加することができる。
【0061】この特性を利用して、本実施の形態におい
ては、サブフィールド期間に生じるリーク量等を考慮し
て飽和電圧よりも十分に高い(絶対値が大きい)オン電
圧を液晶に印加すると共に、リーク量等を考慮して閾値
電圧よりも十分に低い(絶対値が小さい)オフ電圧を液
晶に印加する。これにより、極性反転駆動を行った場合
でも、リーク等によって透過率が変化することを防止す
るようになっている。このときの反転周期はサブフィー
ルドであっても、フィールドであっても構わない。
【0062】図1において、本実施の形態における電気
光学装置は、電気光学物質である液晶を用いた表示領域
101aと、この表示領域101aの各画素を駆動する
走査ドライバ401及びデータドライバ500と、これ
らの走査ドライバ401及びデータドライバ500に各
種信号を供給する駆動回路301とによって構成されて
いる。
【0063】本実施の形態に係る電気光学装置では、素
子基板としてガラス基板等の透明基板が用いられ、素子
基板上に、画素を駆動するトランジスタと共に、周辺駆
動回路等も形成されている。素子基坂上の表示領域10
1aには、複数本の走査線112が、図1のX(行)方
向に延在して形成され、また、複数本のデータ線114
が、Y(列)方向に沿って延在して形成されている。画
素110は、走査線112とデータ線114との各交差
に対応して設けられて、マトリクス状に配列されてい
る。
【0064】以下説明の便宜上、本実施の形態では、走
査線112の総本数をm本とし、データ線114の総本
数をn本として(m、nはそれぞれ2以上の整数)、m
行xn列のマトリクス型表示装置として説明するが、本
発明をこれに限定する趣旨ではない。
【0065】図4は図1中の画素の具体的な構成を示す
説明図である。
【0066】各画素110は、スイッチング手段とし
て、トランジスタ(pSiTFT)116が設けられて
いる。トランジスタ116はゲートが走査線112に、
ソースがデータ線114に、ドレインが画素電極118
に、それぞれ接続される。画素電極118と対向電極1
08との間には電気光学物質たる液晶105が挟持され
て液晶層が形成されている。対向電極108は、後述す
るように、実際には画素電極118と対向するように対
向基板の全面に形成される透明電極である。
【0067】対向電極108には対向電極電圧VLCC
OMが印加されるようなっている。また、画素電極11
8と対向電極108との間においては蓄積容量119が
形成されて、液晶層を挟む電極と共に電荷を蓄積する。
なお、図4の例では、蓄積容量119を画素電極118
と対向電極108との間に形成したが、画素電極118
と接地電位GND間や画素電極118とゲート線間等に
形成してもよい。また素子基板側に対向電極電圧VLC
COMと同じ電位を持つ配線を配し、その間に形成する
こともできる。
【0068】各走査線112には後述する走査ドライバ
401から夫々走査信号G1,G2,…Gmが供給され
る。各走査信号によって、各ラインの画素を構成する全
てのトランジスタ116が同時にオンとなり、これによ
り、後述するデータドライバ500から各データ線11
4に供給された画像信号が画素電極118に書き込まれ
る。画像信号が書き込まれた画素電極118と対向電極
108との電位差に応じて液晶105の分子集合の配向
状態が変化して、光の変調が行われ、階調表示が可能と
なる。
【0069】上述したように、本実施の形態において
は、1フィールドを時間軸上で複数のサブフィールドに
分割して、各サブフィールド期間毎に各画素110の書
き込みを制御する。
【0070】次に、表示領域を駆動する駆動系の構成に
ついて説明する。図2は図1中の駆動回路301の具体
的な構成を示すブロック図である。
【0071】図2において、サブフィールドタイミング
ジェネレータ10には、外部から供給された垂直同期信
号Vs、水平同期信号Hs及びドットクロックDCLK
が入力される。サブフィールドタイミングジェネレータ
10は、入力された水平同期信号Hs、垂直同期信号V
s、ドットクロックDCLKを基に、サブフィールド系
で用いるタイミング信号を生成する。
【0072】即ち、サブフィールドタイミングジェネレ
ータ10は、ディスプレイ駆動用の信号である、データ
転送クロックCLX、データイネーブル信号ENBX、
極性反転信号FRを生成してデータドライバ500に出
力する。また、サブフィールドタイミングジェネレータ
10は、走査スタートパルスDY、走査側転送クロック
CLYを生成して走査ドライバ401に出力する。ま
た、サブフィールドタイミングジェネレータ10は、コ
ントローラ内部で用いるデータ転送スタートパルスDS
及びサブフィールド識別信号SFを生成して、データ・
エンコーダ30に出力する。
【0073】走査スタートパルスDYは、各サブフィー
ルドの開始点で出力されるパルス信号であり、走査スタ
ートパルスDYが走査ドライバ401に入力されること
により、走査ドライバ401はゲートパルス(G1〜G
m)を順次出力する。
【0074】上述したように、1フィールドを時間軸上
で複数のサブフィールドSf1〜Sfsに分割し、階調
データに応じて各サブフィールド期間毎に2値電圧を液
晶層に印加するようになっている。スタートパルスDY
は、この各サブフィールドの切り替わりを示す信号であ
り、その出力毎に表示エリアへの書き込み走査が行われ
る。
【0075】走査側転送クロックCLYは、走査側(Y
側)の走査速度を規定する信号で、ゲートパルス(G1
〜Gm)はこの転送クロックに同期して走査線毎送られ
る。データイネーブル信号ENBXは、データドライバ
500中の後述するXビットシフトレジスタ510に蓄
えられたデータを水平画素数分並列に出力させるタイミ
ングを決定するものである。データ転送クロックCLX
は、データドライバ500ヘデータを転送するためのク
ロック信号である。データ転送スタートパルスDSは、
データ・エンコーダ30からデータドライバ500ヘデ
ータ転送を開始するタイミングを規定するものであり、
サブフィールドタイミングジェネレータ10からデータ
・エンコーダ30へ送られる。サブフィールド識別信号
SFは、そのパルス(サブフィールド)が何番目のパル
スであるかを、データ・エンコーダ30へ知らせるため
のものである。
【0076】本実施の形態においては、サブフィールド
タイミングジェネレータ10は、面反転駆動方式である
サブフィールド反転駆動を行う場合には、極性反転信号
FRとして、1サブフィールド毎に極性が反転する信号
を生成する。また、サブフィールドタイミングジェネレ
ータ10は、面反転駆動方式であるフィールド反転駆動
を行う場合には、極性反転信号FRとして、1フィール
ド毎に極性が反転する信号を生成する。
【0077】駆動電圧生成回路40は、走査信号を得る
ための電圧を生成して走査ドライバ401に与え、デー
タ線駆動信号を得るための電圧Von,−Von,Voff ,
−Voff を生成してデータドライバ500に与え、対向
電極電圧VLCCOMを生成して対向電極108に印加
する。
【0078】図7及び図8は図2中の駆動電圧生成回路
40によって生成される電圧を説明するためのものであ
る。
【0079】図7はノーマリーブラック表示の液晶につ
いて、横軸に電圧Vを、縦軸に透過率Tをとって、液晶
の駆動電圧−透過率特性を示したグラフである。図7の
電圧Vth,Vsat は、夫々液晶の閾値電圧又は飽和電圧
を示している。図7に示すように、正極性駆動時には、
液晶は飽和電圧Vsat 以上の電圧で透過率が最大値に飽
和し、逆に、閾値電圧Vthの以下の電圧で透過率が最小
値となる。なお、負極性駆動時には、液晶は負の飽和電
圧−Vsat以下の電圧で透過率が最大値に飽和し、負の
閾値電圧−Vthの以上の電圧で透過率が最小値となる。
【0080】図8は飽和電圧及び閾値電圧と駆動電圧生
成回路40が発生する電圧Von,−Von,Voff ,−V
offとの関係を示す説明図である。図8は縦方向にCO
Mを基準にした電圧の極性及びレベルを示している。こ
こで電圧COMは、液晶駆動に際して基準の電圧となる
ものであり、対向電極の電圧VLCCOMとほぼ等し
い。この例は、極性反転をフィールド周期で行う場合の
ものであり、同一極性での書き込みがサブフィールドの
数だけ続く場合のものである。
【0081】電圧+Vonは、交流化駆動信号FRがハイ
レベル(以下、Hレベルという)のとき液晶層に電圧C
OMを基準にして正極性のハイレベル信号として出力さ
れるデータ線駆動信号(オン電圧)であり、電圧−Von
は、交流化駆動信号FRがローレベル(以下、Lレベル
という)のとき液晶層に電圧COMを基準にして負極性
のハイレベル信号として出力されるデータ線駆動信号
(オン電圧)である。
【0082】また、電圧+Voff は、交流化駆動信号F
RがHレベルのとき液晶層に電圧COMを基準にして負
のローレベル信号として出力されるデータ線駆動信号
(オフ電圧)であり、電圧−Voff は、交流化駆動信号
FRがLレベルのとき液晶層に電圧COMを基準にして
正のローレベル信号として出力されるデータ線駆動信号
(オフ電圧)である。
【0083】即ち、本実施の形態においては、液晶反転
駆動の正極性駆動時にオン電圧として液晶に印加する電
圧Vonは、飽和電圧+Vsat よりも十分に高い電圧に設
定され、正極性駆動時にオフ電圧として液晶に印加する
電圧+Voff は、閾値電圧+Vthよりも十分に低い負の
電圧に設定される。また、液晶反転駆動の負極性駆動時
には、オン電圧として液晶に印加する電圧−Vonは、飽
和電圧−Vsat よりも十分に低い電圧に設定され、オフ
電圧として液晶に印加する電圧−Voff は、閾値電圧−
Vthよりも十分に高い正の電圧に設定される。ここで+
Vth、−Vthはそれぞれ反対極性における、液晶の閾値
電圧よりも絶対値で小さくなるように設定されている。
【0084】駆動電圧生成回路40は、フィールド反転
駆動を行う場合には、オン電圧+Vonと飽和電圧+Vsa
t との差、オン電圧−Vonと飽和電圧−Vsat との差、
オフ電圧−Voff と閾値電圧+Vthとの差及びオフ電圧
−Voff と閾値電圧−Vthとの差が、サブフィールド駆
動におけるサブフィールド期間における電位変動量(リ
ーク量等)よりも大きくなるように設定する。また、同
様に、サブフィールド反転駆動を行う場合にも、これら
の差がサブフィールド期間における電位変動量よりも大
きくなるように設定する。サブフィールド反転駆動の場
合には、サブフィールド毎に駆動極性が反転するため、
特にオフ電圧で駆動された画素について、画素の電位が
どちらの極性側に変動するか一義的には決まらない。そ
のためサブフィールド反転駆動を行う際には、+Vof
f、−Voffともに、電圧COMに近い電圧に設定する。
【0085】以降フィールド反転駆動の場合について本
実施例を説明する。この場合には例えば、駆動電圧生成
回路40は、オン電圧の絶対値を飽和電圧の絶対値の
1.5倍以上に設定し、オフ電圧としては、駆動極性と
反対の極性の電圧で且つ、その絶対値が閾値電圧の絶対
値よりも小さい電圧を設定する。
【0086】図2において、入力された表示データはメ
モリ・コントローラ20に供給される。書き込みアドレ
スジェネレータ11は、外部から入力される水平同期信
号Hs、垂直同期信号Vs、ドットクロックDCLKに
より、そのときに送られているデータの画面上での位置
を特定し、特定した結果に基づいて、表示データをメモ
リ23,24に格納するためのメモリアドレスを生成し
て、メモリ・コントローラ20に出力する。
【0087】読み込みアドレスジェネレータ12は、サ
ブフィールドタイミングジェネレータ10によって生成
されたサブフィールド系のタイミング信号から、そのと
きに表示する画面上での位置を決定し、決定した結果に
基づいて、書き込み時と同一のルールに則って、メモリ
23,24からデータを読み込むためのメモリアドレス
を生成して、メモリ・コントローラ20に出力する。ま
た、読み込みアドレスジェネレータ12は、ここで求め
られた各画素の画面上の位置データをデータ・エンコー
ダ30に出力するようになっている。
【0088】メモリ・コントローラ20は、入力された
表示データをメモリ23,24に書き込み、書き込まれ
たデータをメモリ23,24から読み込むための制御を
行う。即ち、メモリ・コントローラ20は、外部から入
力されたデータのメモリ23,24への書き込みは、タ
イミング信号DCLKに同期させて、書き込みアドレス
ジェネレータ11で生成されたアドレスに対して行う。
また読み込みは、読み込みアドレスジェネレータ12で
生成されたアドレスから、サブフィールドタイミングジ
ェネレータ10で生成されたタイミング信号CLXに同
期させて行う。メモリ・コントローラ20は、読み込ん
だデータをデータ・エンコーダ30に出力する。
【0089】サブフィールド駆動においては、サブフィ
ールド毎に画素への書き込みを行う。従って、表示デー
タをフィールドメモリに保持し、各サブフィールド毎に
フィールドメモリから読み出した表示データに基づい
て、サブフィールドのオン、オフを決定する2値データ
を生成する必要がある。
【0090】この理由からメモリ23,24が設けられ
ている。メモリ23,24は、一方が入力されているデ
ータの書き込み用として用いられ、他方が読み込み用と
して用いられる。これらのメモリ23,24の役割は、
メモリ・コントローラ20によって、フィールド毎、順
番に切り替えられるようになっている。
【0091】データ・エンコーダ30は、メモリ・コン
トローラ20から送られてきたデータと、サブフィール
ドタイミングジェネレータ10から送られてくるサブフ
ィールド識別信号SF及び読み込みアドレスジェネレー
タ12から送られた画素の位置データにより、コード格
納用ROM31から必要なデータを読み出すためのアド
レスを生成し、そのアドレスを用いてコード格納用RO
M31からデータを読み出し、データ転送スタートパル
スDSに同期してデータドライバ500に出力する。
【0092】コード格納用ROM31は、各画素の表示
すべき明るさのデータ(階調データ)に対して、各サブ
フィールド期間毎に画素をオン状態又はオフ状態にする
ためのHレベル又はLレベルの2値信号Ddの組(1フ
ィールド内の各サブフィールドについてオンにするかオ
フにするかを指定するコード)を格納している。コード
格納用ROM31は、各画素に書き込むべきデータ(階
調データ)と、書き込みを行うサブフィールドとをアド
レスとして入力すると、そのサブフィールドに対応した
1ビットのデータ(2値信号(データ)Dd)を出力す
るように構成されている。
【0093】図1において、走査ドライバ401は、サ
ブフィールドの開始点で供給される走査スタートパルス
DYを走査側転送クロックCLYに従って転送し、各々
の走査線112に走査信号G1、G2、G3、…、Gm
として順次排他的に供給する。
【0094】データドライバ500は、ある水平走査期
間において、2値データをデータ線の本数に相当するn
個順次ラッチした後、ラッチしたn個の2値データを、
それぞれ対応するデータ線114にデータ信号d1,d
2,d3,…,dnとして一斉に供給するものである。
【0095】図5は図1中のデータドライバ500の具
体的な構成を示すブロック図である。
【0096】データドライバ500は、Xビットシフト
レジスタ510、水平画素分の第1のラッチ回路52
0、第2のラッチ回路530、水平画素分の昇圧回路5
40から構成されている。
【0097】Xビットシフトレジスタ510は、水平走
査期間の開始タイミングで供給されるデータイネーブル
信号ENBXをクロック信号CLXに従って転送し、ラ
ッチ信号S1,S2,S3,…,Snとして第1のラッ
チ回路520に順次排他的に供給するものである。第1
のラッチ回路520は、2値データをラッチ信号S1,
S2,S3,…,Snの立ち下がりにおいて順次ラッチ
するものである。第2のラッチ回路530は、第1のラ
ッチ回路520によりラッチされた2値データの各々を
データイネーブル信号ENBXの立ち下がりにおいて一
斉にラッチすると共に、昇圧回路540を介して、デー
タ線114の各々にデータ信号d1,d2,d3,…,
dnとして供給するものである。
【0098】昇圧回路540は、極性反転機能と昇圧機
能とを備える。昇圧回路540は、極性反転信号FRに
基づいて入力された2値データを昇圧してデータ信号d
1,d2,d3,…,dnを得る。本実施の形態におい
ては、昇圧回路540は、駆動回路301内の駆動電圧
生成回路40から電圧Von,−Von,Voff ,−Voff
が与えられて、これらの電圧値に2値データを変換す
る。
【0099】図6は昇圧回路540の動作を説明するた
めの説明図である。例えば、極性反転信号FRがHレベ
ルである場合において、ある画素をオン状態にする2値
データが昇圧回路540に入力された場合にはプラスの
オン電圧を出力する。また、極性反転信号FRがLレベ
ルである場合において、ある画素をオン状態にする2値
データが人力された場合には、マイナスのオン電圧を出
力する。
【0100】本実施の形態においては、昇圧回路540
は、駆動電圧生成回路40の出力を用いて、正極性のオ
ン電圧として+Vonを出力し、負極性のオン電圧として
−Vonを出力する。
【0101】また、昇圧回路540は、駆動電圧生成回
路40の出力を用いることで、画素をオフ状態にする2
値データが入力された場合には、Hレベルの極性反転信
号FRで、オフ電圧+Voff を出力し、Lレベルの極性
反転信号FRで、オフ電圧−Voff を出力するようにな
っている。
【0102】なお、上述したように、データドライバ5
00においては、ある水平走査期間において、第1のラ
ッチ回路520が点順次的に2値信号をラッチした後、
次の水平走査期間において、第2のラッチ回路530
が、データ信号d1,d2,d3,…,dnとして一斉
に各データ線114に供給する構成となっているので、
データ・エンコーダ30は、走査ドライバ401及びデ
ータドライバ500における動作と比較して、1水平走
査期間だけ先行するタイミングで2値信号Ddを出力す
る構成となっている。
【0103】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図9及び図10を参照して説明する。図9
はフィールド反転駆動において画素に印加する駆動電圧
を示す波形図であり、図10は本実施の形態における電
気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【0104】先ず、各サブフィールドにおいて各画素に
印加する2値データについて説明する。
【0105】表示データは駆動回路301のメモリ・コ
ントローラ20に入力される。メモリ・コントローラ2
0は、入力された表示データを順次メモリ23,24に
与えて、各メモリ23,24に2フィールド分の表示デ
ータを記憶させる。即ち、メモリ・コントローラ20
は、1フィールド前の表示データをメモリ23,24の
一方から読み出してデータ・エンコーダ30に出力しな
がら、現在の表示データを残りの1つのメモリに書き込
む。
【0106】データ・エンコーダ30は、メモリ・コン
トローラ20から表示データが与えられ、表示データに
基づいて、コード格納用ROM31のアドレスを指定し
て、表示データに対応したコードを読み出す。そして、
データ・エンコーダ30は、サブフィールドタイミング
ジェネレータ10からのSF信号に基づいて、各サブフ
ィールドタイミングで読み出したコードに基づく2値デ
ータをデータドライバ500に出力する。
【0107】次に、画素のサブフィールド駆動について
説明する。
【0108】いま、液晶画素を面反転駆動するものと
し、1フィールド毎に極性反転して画素を駆動するもの
とする。この場合には、図10に示すように、交流化信
号FRは、1フィールド期間毎にレベル反転する信号と
なる。スタートパルスDYは、各サブフィールドSf1
〜Sfsの開始時に発生する。
【0109】スタートパルスDYが供給されると、走査
ドライバ401におけるクロック信号CLYに従った転
送によって、走査信号G1,G2,G3,…,Gmが期
間(t)に順次排他的に出力される。なお、図10の例
では、1フィールドを時間軸上でs個の同一時間幅のサ
ブフィールドに分割した例を示している。
【0110】走査信号G1,G2,G3,…,Gmは、
それぞれ走査側転送クロックCLYの半周期に相当する
パルス幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線1
12に対応する走査信号G1は、スタートパルスDYが
供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がっ
てから、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅
延して出力される。従って、スタートパルスDYが供給
されてから、走査信号G1が出力されるまでに、データ
イネーブル信号ENBXの1クロック(G0)がデータ
ドライバ500に供給されることになる。
【0111】データイネーブル信号ENBXの最初の1
クロック(G0)がデータドライバ500に供給される
と、データ転送クロックCLXに従った転送によって、
ラッチ信号S1,S2,S3,…,Snが水平走査期間
(1H)に順次排他的に出力される。なお、ラッチ信号
S1,S2,S3,…,Snは、それそれデータ転送ク
ロックCLXの半周期に相当するパルス幅を有してい
る。
【0112】データドライバ500には、上述したよう
に、データ・エンコーダ30から2値データも供給され
ている。図5の第1のラッチ回路520は、ラッチ信号
S1の立ち下がりにおいて、上から数えて1本目の走査
線112と、左から数えて1本目のデータ線114との
交差に対応する画素110への2値データをラッチし、
次に、ラッチ信号S2の立ち下がりにおいて、上から数
えて1本目の走査線112と、左から数えて2本目のデ
ータ線114との交差に対応する画素110への2値デ
ータをラッチし、以下、同様に、上から数えて1本目の
走査線112と、左から数えてn本目のデータ線114
との交差に対応する画素110への2値データを順次ラ
ッチする。
【0113】これにより、まず、図1において上から1
本目の走査線112との交差に対応する画素1行分の2
値データが、第1のラッチ回路520により点順次的に
ラッチされることになる。なお、データ・エンコーダ3
0は、第1のラッチ回路520によるラッチのタイミン
グに合わせて、各画素の表示データから順次、各サブフ
ィールドに対応する2値データを生成して出力する。
【0114】次に、クロック信号CLYが立ち下がっ
て、走査信号G1が出力されると、図1において上から
数えて1本目の走査線112が選択される結果、当該走
査線112との交差に対応する画素110のトランジス
タ116が全てオンとなる。
【0115】一方、当該クロック信号CLYの立ち下が
りタイミングで再びデータイネーブル信号ENBX(G
1)が出力される。信号ENBXの立ち下がりタイミン
グにおいて、第2のラッチ回路530は、第1のラッチ
回路520によって点順次的にラッチされた2値データ
を、対応するデータ線114の各々に昇圧回路540を
介してデータ信号d1,d2,d3,…,dnとして一
斉に供給する。
【0116】いま、交流化信号FRがHレベルの期間で
あるものとする。この場合には、各液晶画素には正極性
の駆動電圧が印加される。即ち、昇圧回路540は、サ
ブフィールドをオンにする2値データが与えられると、
この2値データをオン電圧+Vonとして出力する。ま
た、昇圧回路540は、サブフィールドをオフにする2
値データが与えられると、この2値データを負のオフ電
圧+Voff として出力する。
【0117】また、交流化信号FRがLレベルの期間に
おいては、昇圧回路540は、サブフィールドをオンに
する2値データが与えられると、この2値データをオン
電圧−Vonとして出力する。また、昇圧回路540は、
サブフィールドをオフにする2値データが与えられる
と、この2値データを正のオフ電圧−Voff として出力
する。
【0118】図9はフィールド反転駆動方式を採用した
場合における連続した3サブフィールド期間の画素書込
み電圧及びそのサブフィールド期間中での変化を示して
いる。図9(a)は連続するサブフィールドがオンの場
合を示しており、図9(b)は連続するサブフィールド
がオフの場合を示している。なお、図9の例は交流化信
号FRがHレベルの場合を示している。
【0119】図9(a)に示すように、オンにするサブ
フィールド期間においては、昇圧回路540は、画素に
オン電圧+Vonを書き込む。このオン電圧+Vonは、リ
ーク等によってサブフィールド期間の終端に向かって徐
々にレベルが低下する。しかし、オン電圧+Vonが正の
飽和電圧+Vsat よりも十分に高い電圧に設定されてい
ることから、サブフィールド期間の終端においても、画
素に印加されている電圧レベルは正の飽和電圧+Vsat
よりも高い。従って、リーク等によって透過率が変化す
ることを防止することができる。
【0120】サブフィールドがオフの場合には、図9
(b)に示すように、昇圧回路540は、画素にオフ電
圧+Voff を書き込む。このときオフ電圧+Voffは基
準となるCOM電圧よりも低い電圧に設定されている。
このオフ電圧+Voff は、リーク等によってサブフィー
ルド期間の終端に向かって徐々にレベルが上昇する。し
かし、オフ電圧+Voff が正の閾値電圧+Vthよりも十
分に低い電圧に設定されていることから、サブフィール
ド期間の終端においても、画素に印加されている電圧レ
ベルは正の閾値電圧+Vthよりも低い。従って、リーク
等によって透過率が変化することを防止することができ
る。
【0121】なお、図9は交流化信号FRがHレベルの
フィールド期間の状態を示しているが、次のフィールド
期間においては、交流化信号FRはLレベルとなり、図
9(a),(b)の波形は極性が反転される。この場合
においても、リーク等によって透過率が変化することを
防止することができることは明らかである。
【0122】また図9では、連続するサブフィールドが
継続してオンまたはオフである場合について示したが、
もちろんこれらがサブフィールド毎に変化する場合にお
いても上記の効果は得られ、それぞれのサブフィールド
期間における、電圧の変動によって、表示が悪影響を受
けることはない。
【0123】昇圧回路540は、2値データを交流化信
号FRに従って昇圧した後、各ラインの画素に一斉に供
給する。こうして、上から数えて1行目の画素110に
おいては、データ信号d1,d2,d3,…,dnの書
き込みが同時に行われることとなる。
【0124】この書き込みと並行して、図1において上
から2本目の走査線112との交差に対応する画素1行
分の2値データが、第1のラッチ回路520により点順
次的にラッチされる。
【0125】そして、以降同様な動作が、m本目の走査
線112対応する走査信号Gmが出力されるまで繰り返
される。なお、画素110に書き込まれたデータ信号
は、次のサブフィールドSf2における書き込みまで保
持される。
【0126】このように、本実施の形態においては、表
示デバイスの容量結合やリーク等の電位変動に対する十
分なマージンを考慮して画素の駆動電圧(オン電圧,オ
フ電圧)を設定している。従って、サブフィールド周期
又はフィールド周期で面反転駆動を行う場合でも、電位
変動によって透過率が変化することを防止することがで
き、フリッカの発生及び面内表示むらの発生を防止する
ことができる。
【0127】即ち、本実施の形態においては、面反転駆
動を用いた場合でも、フリッカ及び面内表示むらの発生
を防止することができ、ライン反転駆動等を併用する必
要がなく、ライン反転駆動に伴う横電界が発生すること
もない。従って、横電界による隣接画素間の配向状態の
変化による表示不良を目立たなくするために画素間に設
けるブラックマトリクスが不要となり、開口率を向上さ
せ、高コントラスト化を実現することができる。
【0128】なお、上記実施の形態においては、サブフ
ィールド毎又はフィールド毎に極性反転する例について
説明したが、複数のサブフィールド単位又は複数のフィ
ールド単位で極性反転する場合にも適用可能であること
は明らかである。
【0129】次に、上述した実施形態や応用形態に係る
電気光学装置の構造について、図11及び図12を参照
して説明する。ここで、図11は電気光学装置100の
構成を示す平面図であり、図12は、図11におけるA
−A’線の断面図である。
【0130】これらの図に示されるように、電気光学装
置100は、画素電極118等が形成された素子基板1
01と、対向電極108等が形成された対向基板102
とが、互いにシール材104によって一定の間隙を保っ
て貼り合わせられると共に、この間隙に電気光学物質と
しての液晶105が挟持された構造となっている。な
お、実際には、シール材104には切欠部分があって、
ここを介して液晶105が封入された後、封止材により
封止されるが、これらの図においては省略されている。
【0131】本実施の形態のような、ノーマリーブラッ
クの表示モードの液晶表示装置は、例えば垂直配向膜と
誘電率異方性が負の液晶材料を組み合わせて液晶パネル
を構成し、それらを、透過軸を夫々90度ずらして配置
した2枚の偏光板で挟み込むことにより得ることができ
る。
【0132】もちろんノーマリーホワイトの表示モード
であるTNモード液晶を用いることもできる。
【0133】対向基板102は、ガラス等から構成され
る透明な基板である。また、上述した説明では、素子基
板101は透明基板からなると記載したが、反射型の電
気光学装置の場合は、半導体基板とすることもできる。
この場合、半導体基板は不透明なので、画素電極118
はアルミニウム等の反射性金属で形成される。
【0134】素子基板101において、シール材104
の内側かつ表示領域101aの外側領域には、遮光膜1
06が設けられている。この遮光膜106が形成される
領域内のうち、領域130aには走査ドライバ401か
形成され、また、領域140aにはデータドライバ50
0が形成されている。
【0135】即ち、遮光膜106は、この領域に形成さ
れる駆動回路に光が入射するのを防止している。この遮
光膜106には、対向電極108と共に、対向電極電圧
VLCCOMが印加される構成となっている。
【0136】また、素子基板101において、データド
ライバ500が形成される領域140a外側で、あっ
て、シール材104を隔てた領域107には、複数の接
続端子が形成されて、外部からの制御信号や電源等を入
力する構成となっている。
【0137】一方、対向基板102の対向電極108
は、基板貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇
所において設けられた導通材(図示省略)によって、素
子基板101における遮光膜106及び接続端子と電気
的な導通が図られている。即ち、対向電極電圧VLCC
OMは、素子基板101に設けられた接続端子を介し
て、遮光膜106に、さらに、導通材を介して対向電極
108に、それぞれ印加される構成となっている。
【0138】また、対向基板102には、電気光学装置
100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1
に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等
に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例え
ば、金属材料や樹脂等からなる遮光膜(ブラックマトリ
クス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合に
は、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとし
て用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。ま
た、直視型の場合、電気光学装置100に光を対向基板
102側もしくは素子基板側から照射するライトか必要
に応じて設けられる。くわえて、素子基板101及び対
向基板102の電極形成間には、それぞれ所定の方向に
ラビング処理された配向膜(図示省略)等が設けられ
て、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向を規定
する一方、対向基板102の側には、配向方向に応じた
偏光子(図示省略)が設けられる。ただし、液晶105
として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散
型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子等が不要とな
る結果、光利用効率か高まるので、高輝度化や低消費電
力化等の点において有利である。
【0139】また、上述の各本実施の形態では、駆動デ
バイスはpSi(ポリシリコン)TFTであるものとし
たが、これに限られるわけではない。本発明は、上述し
た構成と類似の構成を有する、電気光学装置の表示素子
(本実施の形態では液晶)で、表示素子の光学応答時間
がサブフィールドの時間より長いか、それに近い光学応
答特性を有する場合に適用可能である。そのような電気
工学装置として、例えば、駆動デバイスとしてpSiT
FTを利用した液晶ライトバルブにより構成されたプロ
ジェクターや、駆動デバイスとしてαSi(アモルファ
スシリコン)TFTやTFDを用いた直視型液晶表示装
置(直視型LCD)等がある。
【0140】電気光学物質としては、液晶のほかに、エ
レクトロルミネッセンス素子等を用いて、その電気光学
効果により表示を行う装置に適用可能である。
【0141】即ち、本発明は、上述した構成と類似の構
成を有する電気光学装置、特に、オン又はオフの2値的
な表示を行う画素を用いて、階調表示を行う電気光学装
置の全てに適用可能である。
【0142】次に、上述した液晶装置を具体的な電子機
器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0143】まず、実施形態に係る電気光学装置をライ
トバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。
図13はこのプロジェクタの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部に
は、偏光照明装置1110がシステム光軸PLに沿って
配置している。この偏光照明装置1110において、ラ
ンプ1112からの出射光は、リフレクタ1114によ
る反射で略平行な光束となって、第1のインテグレータ
レンズ1120に入射する。これにより、ランプ111
2からの出射光は、複数の中間光束に分割される。この
分割された中間光束は、第2のインテグレータレンズを
光入射側に有する偏光変換素子1130によって、偏光
方向が略々揃った一種類の偏光光束(s偏光光束)に変
換されて、偏光照明装置1110から出射されることと
なる。
【0144】偏光照明装置1110から出射されたs偏
光光束は、偏光ビームスプリッタ1140のs偏光光束
反射面1141によって反射される。この反射光束のう
ち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー115
1の青色光反射層にて反射され、反射型の電気光学装置
100Bによって変調される。また、ダイクロイックミ
ラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、赤
色光(R)の光束は、ダイクロイックミラー1152の
赤色光反射層にて反射され、反射型の液電気光学装置1
00Rによって変調される。
【0145】一方、ダイクロイックミラー1151の青
色光反射層を透過した光束のうち、緑色光(G)の光束
は、ダイクロイックミラー1152の赤色光反射層を透
過して、反射型の電気光学装置100Gによって変調さ
れる。
【0146】このようにして、電気光学装置100R、
100G、100Bによってそれぞれ色光変調された赤
色、緑色、青色の光は、ダイクロイックミラー115
2、1151、偏光ビームスプリッタ1140によって
順次合成された後、投射光学系1160によって、スク
リーン1170に投射されることとなる。なお、電気光
学装置100R、100Bおよび100Gには、ダイク
ロイックミラー1151、1152によって、R、G、
Bの各原色に対応する光束が入射するので、カラーフィ
ルタは必要ない。
【0147】なお、本実施形態においては、反射型の電
気光学装置を用いたが、透過型表示の電気光学装置を用
いたプロジェクタとしても構わない。
【0148】次に、上記電気光学装置を、モバイル型の
パーソナルコンピュータに適用した例について説明す
る。図14はこのパーソナルコンピュータの構成を示す
斜視図である。同図において、コンピュータ1200
は、キーボード1202を備えた本体部1204と、表
示ユニット1206とから構成されている。この表示ユ
ニット1206は、先に述べた電気光学装置100の前
面にフロントライトを付加することにより構成されてい
る。
【0149】なお、この構成では、電気光学装置100
を反射直視型として用いることになるので、画素電極1
18において、反射光が様々な方向に散乱するように、
凹凸が形成される構成が望ましい。
【0150】さらに、上記電気光学装置を、携帯電話に
適用した例について説明する。図15はこの携帯電話の
構成を示す斜視図である。同図において、携帯電話13
00は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口13
04、送話口1306と共に、電気光学装置100を備
えるものである。
【0151】この電気光学装置100にも、必要に応じ
てその前面にフロントライトが設けられる。また、この
構成でも、電気光学装置100が反射直視型として用い
られることになるので、画素電極118に凹凸が形成さ
れる構成が望ましい。
【0152】なお、電子機器としては、図14、図15
を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファ
インダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワー
ドプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等等が挙げられる。
そして、これらの各種電子機器に対して、上記各実施形
態や応用形態に係る電気光学装置が適用可能なのは言う
までもない。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、面
反転駆動のみを採用する場合でもリーク等の影響を回避
可能とすることにより、画質を向上させることができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置
を示すブロック図。
【図2】図1中の駆動回路301の具体的な構成を示す
ブロック図。
【図3】本実施の形態における多階調表示の制御を説明
するためのグラフ。
【図4】図1中の画素の具体的な構成を示す説明図。
【図5】図1中のデータドライバ500の具体的な構成
を示すブロック図。
【図6】昇圧回路540の動作を説明するための説明
図。
【図7】図2中の駆動電圧生成回路40によって生成さ
れる電圧を説明するためのグラフ。
【図8】図2中の駆動電圧生成回路40によって生成さ
れる電圧を説明するための説明図。
【図9】フィールド反転駆動において画素に印加する駆
動電圧を示す波形図。
【図10】本実施の形態における電気光学装置の動作を
説明するためのタイミングチャート。
【図11】電気光学装置100の構成を示す平面図。
【図12】図11におけるA−A’線の断面図。
【図13】プロジェクタの構成を示す平面図。
【図14】パーソナルコンピュータの構成を示す斜視
図。
【図15】携帯電話の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
10…サブフィールドタイミングジェネレータ 20…メモリ・コントローラ 23,24…メモリ 30…データ・エンコーダ 31…コード格納用ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 621 G09G 3/20 621B 641 641E 642 642A Fターム(参考) 2H088 EA03 EA14 EA15 EA16 EA22 MA13 2H093 NA16 NA33 NA55 NB07 NB11 NC05 NC26 NC28 NC34 ND06 ND15 NG02 NG20 5C006 AA01 AC28 AF03 AF04 AF06 AF13 AF44 AF45 AF46 AF51 AF53 AF71 BB16 BC03 BC12 BC16 BF02 BF03 BF04 BF08 FA34 FA36 FA38 5C080 AA10 BB05 DD05 DD06 DD18 DD29 EE29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧の印加によって光の透過率が可変の
    電気光学物質に対向してマトリクス状に各画素が構成さ
    れた表示部に対して、電気光学物質の飽和電圧以上のオ
    ン電圧又は閾値電圧以下のオフ電圧を供給することによ
    り、前記電気光学物質の単位時間における光の透過状態
    と非透過状態との状態及び時間比に応じて階調表現を行
    うサブフィールド駆動を行うものであって、フィールド
    を時間軸上で複数に分割した各サブフィールドを制御単
    位として前記画素を駆動する電気光学装置において、 前記オン電圧を印加するサブフィールドと前記オフ電圧
    を印加するサブフィールドとを表示データに基づいて指
    定する2値データをラッチするラッチ手段と、 前記オン電圧と電気光学物質の飽和電圧との差を、前記
    画素に対する反転駆動周期において前記画素に印加した
    電圧に生じる電位変動量以上に設定すると共に、前記オ
    フ電圧と電気光学物質の閾値電圧との差を、前記画素に
    対する反転駆動周期において前記画素に印加した電圧に
    生じる電位変動量以上に設定して、前記ラッチ手段がラ
    ッチした2値データを前記オン電圧又はオフ電圧に変換
    して前記画素に印加する画素駆動手段とを具備したこと
    を特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記画素駆動手段は、前記反転駆動周期
    の正極性駆動期間には、前記オン電圧を前記飽和電圧よ
    りも前記電位変動量以上高く設定すると共に、前記オフ
    電圧を前記閾値電圧よりも前記電位変動量以上低く設定
    し、前記反転駆動周期の負極性駆動期間には、前記オン
    電圧を前記飽和電圧よりも前記電位変動量以上低く設定
    すると共に、前記オフ電圧を前記閾値電圧よりも前記電
    位変動量以上高く設定することを特徴とする請求項1に
    記載の電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記画素駆動手段は、前記オフ電圧を、
    反転駆動周期の駆動極性と逆極性の電圧で、絶対値が前
    記閾値電圧の絶対値よりも小さい電圧に設定することを
    特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記反転駆動周期は、サブフィールド周
    期であることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装
    置。
  5. 【請求項5】 前記反転駆動周期は、フィールド周期で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記反転駆動周期は、複数サブフィール
    ド周期又は複数フィールド周期であることを特徴とする
    請求項1に記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記画素駆動手段は、前記オン電圧を前
    記飽和電圧の1.5倍の値とすることを特徴とする請求
    項1に記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 電圧の印加によって光の透過率が可変の
    電気光学物質によってマトリクス状に各画素が構成され
    た表示部に対して、電気光学物質の飽和電圧以上のオン
    電圧又は閾値電圧以下のオフ電圧を供給することによ
    り、前記電気光学物質の単位時間における光の透過状態
    と非透過状態との状態及び時間比に応じて階調表現を行
    うサブフィールド駆動を行うものであって、フィールド
    を時間軸上で複数に分割した各サブフィールドを制御単
    位として前記画素を駆動する電気光学装置の駆動方法に
    おいて、 前記オン電圧を印加するサブフィールドと前記オフ電圧
    を印加するサブフィールドとを表示データに基づいて指
    定する2値データをラッチするラッチ手順と、 前記オン電圧と前記飽和電圧との差を、前記画素に対す
    る反転駆動周期において前記画素に印加した電圧に生じ
    る電位変動量以上に設定すると共に、前記オフ電圧と前
    記閾値電圧との差を、前記画素に対する反転駆動周期に
    おいて前記画素に印加した電圧に生じる電位変動量以上
    に設定して、前記ラッチ手順においてラッチした2値デ
    ータを前記オン電圧又はオフ電圧に変換して前記画素に
    印加する画素駆動手順とを具備したことを特徴とする電
    気光学装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
    電気光学装置を具備したことを特徴とする電子機器。
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