JP2003186345A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003186345A
JP2003186345A JP2001388167A JP2001388167A JP2003186345A JP 2003186345 A JP2003186345 A JP 2003186345A JP 2001388167 A JP2001388167 A JP 2001388167A JP 2001388167 A JP2001388167 A JP 2001388167A JP 2003186345 A JP2003186345 A JP 2003186345A
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roll
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temperature detecting
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JP2001388167A
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English (en)
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Keiji Jitsukata
啓二 實方
Hideo Oshida
英夫 押田
Yasuki Tanaka
康樹 田中
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ロールの傷や磨耗を防止しつつ、定着ロ
ール(特に端部)の温度を計測することができる定着装
置を提供する。 【解決手段】 回転する定着ロール11と、当該定着ロ
ール11を回転自在に支持する軸受部51、52と、当
該定着ロール11を加熱する加熱手段と、検知対象に接
触してその温度を検知する接触式温度検知手段31、3
2とを備える定着装置において、当該接触式温度検知手
段32は、当該軸受部52に接触してその温度を検知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置の定着装置に関し、より詳しくは、定
着装置の温度検知技術に係る。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真方式(静電転写方
式)を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置が広
く知られている。このような画像形成装置では、定着装
置として定着ロール対を備え、定着ロール対のニップ部
分を記録媒体が通過する際に、その定着ロールを加熱
し、記録媒体上に保持されているトナー像を熱と圧力と
の作用により定着する。そして、加熱手段と、温度検知
手段と、制御手段とを備え、定着ロール表面の温度を計
測しつつ、加熱手段への通電を制御することにより、定
着ロールを定着に適した温度に温めるよう構成されてい
る。
【0003】ここで、定着ロールの温度を計測する際に
は、定着ロールの回転軸方向の通紙領域と非通紙領域と
の2箇所に温度検知手段を設け、それぞれの位置におけ
る温度を計測する定着装置が従来から知られている。例
えば、特開平11−125989号公報には、定着ロー
ルの端部及び中央部にそれぞれ温度検知手段を設け、記
録媒体のサイズ(回転軸方向の幅)に影響を受けず、定
着ロール表面の温度をそれぞれ計測する技術が提案され
ている。また特開平6−11999号公報には、定着ロ
ールの端部及び中央部にそれぞれ温度検知手段を設ける
とともに、二種類の加熱手段を設け、端部側の温度検知
手段による計測結果に基づいて当該二種類の加熱手段の
オン・オフタイミングを制御する技術が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術ではいずれも温度検知手段が直接定着回転体の表面
(非通紙領域)に接触してしまうため、定着ロールや温
度検知手段に傷や磨耗が発生するおそれがある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、定着ロールの傷や磨耗を防止
しつつ、定着ロール(特に端部)の温度を計測すること
ができる定着装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、回転
する定着ロールと、当該定着ロールを回転自在に支持す
る軸受部と、当該定着ロールを加熱する加熱手段と、検
知対象に接触してその温度を検知する接触式温度検知手
段とを備える定着装置において、当該接触式温度検知手
段は、当該軸受部に接触してその温度を検知するもので
ある。
【0007】また、接触式温度検知手段として、軸受部
に接触するものと、その他の部分に接触するものと複数
設けることもできる。すなわち、記録媒体と接触する通
紙領域を回転軸方向に備えて回転する定着ロールと、当
該定着ロールを非通紙領域において回転自在に支持する
軸受部と、当該定着ロールを加熱する加熱手段と、検知
対象に接触してその温度を検知する第一及び第二の接触
式温度検知手段とを備える定着装置において、当該第一
の接触式温度検知手段は定着ロールの通紙領域に接触し
てその温度を検知するするとともに、当該第二の接触式
温度検知手段は当該軸受部に接触してその温度を検知す
るように構成することができる。
【0008】ここで、前記軸受部のうち、少なくとも接
触式温度検知手段が接触する部分は熱伝導率の高い材料
(例えば金属や熱伝導率の高い樹脂)で構成されること
が好ましい。さらに好ましい金属としては、ステンレス
挙げられ、好ましい樹脂としては、フィラーとして銅を
混入したもの(ブロンズ入りの液晶ポリマー等)や、銅
の軸受に摺動性の高い液晶ポリマー等の樹脂をコーティ
ングしたものが挙げられる。また、前記軸受部のうち、
接触式温度検知手段が接触する部分と定着ロールとの間
は熱伝導率の高い材料で構成されることが好ましく、さ
らに前記軸受部の全体が熱伝導率の高い材料で構成され
ることが好ましい。なお、軸受部としては、例えば、ボ
ールベアリング、スリーブベアリングなどを採用するこ
とが出来る。
【0009】また、前記軸受部がリング形状である場合
には、前記接触式温度検知手段は、 リング状軸受部の外円周面に接触してもよいし、リ
ング状軸受部の側面に接触してもよいし、リング状軸
受部の内部に空洞部を設け当該空洞部の壁面に接触して
もよい。
【0010】また、前記接触式温度検知手段(第一及び
/又は第二の接触式温度検知手段)による検知結果に基
いて、加熱手段への電力供給及び/又は回転ロールの回
転を制御する制御手段を備えるよう構成することもでき
る。例えば、検知結果が所定温度を超えると、加熱手
段への電力供給パターンを変更するもの、検知結果が
所定温度を超えると、定着装置(画像形成装置)の生産
性を(それまでよりも一時的に)低下させるものなどを
挙げることができる。
【0011】さらに、の加熱手段への電力供給パター
ンを変更する場合としては、定着装置が複数の加熱手段
を備え、検知結果が所定温度を超えると、複数の加熱手
段のうち電力を供給する加熱手段を変更するものが挙げ
られる。また、の生産性を低下させる場合としては、
例えば、連続搬送される記録媒体の記録媒体間ギャップ
をより長くする場合や、画像形成のプロセススピード全
体をより遅くする場合や、画像形成を停止する場合など
が挙げられる。
【0012】
【発明の実施による形態】実施の形態 図1は、本発明の実施の形態に係る定着装置を適用した
画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ装置10
0を示すものである。このプリンタ装置100は、プリ
ンタ本体110と、用紙収容部120とで構成されてい
る。
【0013】プリンタ本体110の内部には、外部から
入力される画像情報に対して所定の画像処理を施す画像
処理部(図示せず)と、当該画像処理部によって所定の
画像処理が施された画像情報に基づいて画像を出力する
画像出力部とが配設されている。上記プリンタ本体内の
画像処理部には、図示しないパーソナルコンピュータ等
のホストコンピュータ、あるいは電話回線やLAN等の
通信回線を介して送られてくる画像情報や、図示しない
画像読取装置によって読み取られた画像情報などが入力
される。
【0014】上記プリンタ本体110内の画像出力部に
は、画像処理部によって所定の画像処理が施された画像
情報に基づいて画像露光を行なうROS113(Ras
terOutput Scanner)が配置されてお
り、このROS113では、画像情報に応じてレーザ光
LBによる画像露光が行なわれる。
【0015】上記ROS113では、図1に示すよう
に、図示しない半導体レーザからレーザ光LBが画像情
報の階調データに応じて出射される。この半導体レーザ
から出射されたレーザ光LBは、回転多面鏡によって偏
向走査され、反射ミラー(図示せず)を介して静電潜像
担持体としての感光体ドラム111上に走査される。
【0016】上記ROS113によってレーザ光LBが
走査露光される感光体ドラム111としては、例えば、
有機系の光導電性物質(OPC)を用いた負帯電性の感
光体が使用され、当該感光体ドラム111は、プリント
時には図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所
定の速度で回転駆動される。この感光体ドラム111の
表面は、予め帯電手段としての帯電ロール112によっ
て所定の電位に一様に帯電された後、画像情報に応じて
レーザ光LBが走査露光されることによって静電潜像が
形成される。上記感光体ドラム111上に形成された静
電潜像は、現像手段としての現像装置114の現像ロー
ルによって現像され、トナー像となる。
【0017】上記感光体ドラム111上に形成されたト
ナー像は、当該感光体ドラム111に接触するように配
置された転写手段としての転写ロール115によって記
録媒体としての記録用紙P上に転写されるとともに、こ
のトナー像が転写された記録用紙Pは、当該記録用紙P
の剛性、及び/又は必要に応じて、針状電極からなる分
離帯電器(図示せず)により除電されて感光体ドラム1
11から分離される。なお、この針状電極からなる分離
帯電器には、AC電圧、又はDC電圧を重畳したAC電
圧が印加されるようになっている。
【0018】一方、プリンタ本体110の下部に配設さ
れる用紙収容部120には、複数(二つ)の用紙カセッ
ト121、122を備えており、これらの用紙カセット
121、122からは、幅や長さ、あるいは厚さの異な
るの記録用紙Pが給紙可能となっている。また、上記用
紙カセット121、122からは、A4サイズやA3サ
イズ等のような定形サイズはもちろんのこと、OHPシ
ートやハガキ等の材質やサイズの異なる記録媒体など
も、給紙可能となっている。そして、上記記録用紙P
は、用紙カセット121、122の何れかから、所望の
サイズのものが、フィードロール123、124によっ
て1枚ずつ分離された状態で、用紙搬送経路125に沿
って給紙される。この給紙された記録用紙Pは、レジス
トロール126によって感光体ドラム111の表面ま
で、所定のタイミングで搬送される。
【0019】また、上記感光体ドラム111上からトナ
ー像が転写された記録用紙Pは、上述したように、当該
記録用紙Pの剛性、及び/又は必要に応じて、針状電極
からなる分離帯電器により除電されて感光体ドラム11
1の表面から分離された後、トランスポートシュート
(図示せず)を介して定着装置1へ搬送される。上記感
光体ドラム111の表面から分離された記録用紙Pは、
定着装置1の加熱ロール11及び加圧ロール12とのニ
ップ部分を通過する際に、ニップ部分における熱及び圧
力により、当該記録用紙P上にトナー像が定着される。
その後、記録用紙Pは、排紙ロール127によってプリ
ンタ本体110の上部に設けられた排紙トレイ128上
に排出されて、画像形成工程が終了する。
【0020】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム111の表面は、図1に示すように、クリ
ーナーブレードを備えたクリーニング装置116によっ
て、残留トナーが除去され、次の画像形成工程に備える
ようになっている。
【0021】また、上記の如く構成されるプリンタ装置
100では、メンテナンス性の向上等のため、感光体ド
ラム111、及びその周辺の現像装置114やクリーニ
ング装置116等が、プロセスカートリッジとして一体
的にユニット化されており、このプロセスカートリッジ
は、プリンタ本体110に対して着脱可能となってい
る。
【0022】図2は、図1の点線Aで示す範囲をより詳
細に説明するものである。
【0023】この定着装置1は、図2に示すように、加
熱ロール(定着ロール)11と加圧ロール(定着ロー
ル)12を備えており、加熱ロール11と加圧ロール1
2を互いに圧接させた状態で回転駆動し、これら加熱ロ
ール11と加圧ロール12間のニップ部にトナー像が転
写された記録用紙Pを通過させることにより、熱及び圧
力でトナー像を転写用紙上に定着する。
【0024】ここで上記加熱ロール11は、より詳細に
は、肉厚0.2mmの薄肉円筒状の鉄製芯金と、この鉄
製芯金の表面に塗布された厚さ6μmのプライマー層
(接着層)と、このプライマー層の表面に被覆された厚
さ20μmのテフロン(登録商標)チューブ製の離型性
材料層とから構成されている。上記鉄製芯金の内部に
は、ハロゲンランプ等からなる第一のヒータ(加熱手
段)21及び第二のヒータ(加熱手段)22が配設され
ている。
【0025】また、上記加圧ロール12は、より詳細に
は、加熱ロール11と略同じ外径に形成されており、円
柱状の金属製芯金と、この金属製芯金の表面に厚く被覆
されたウレタン製のスポンジ等からなる弾性体層と、こ
の弾性体層の表面に被覆された厚さ20μm程度のテフ
ロン(登録商標)チューブ製の離型性材料層とから構成
されている。上記加圧ロール12は、その金属製芯金の
両端に設けられた回転軸を軸支する支持部材(図示せ
ず)を介して、加圧スプリング(図示せず)によって、
加熱ロール11の表面に所定の圧接力で圧接されるよう
に配設されている。
【0026】さらに、上記加熱ロール11の表面には、
当該加熱ロール11の表面温度を検出する接触式温度検
出手段としての温度検知素子31、32が設けられてお
り、その一方の温度検知素子31は加熱ロール11に接
触し、他方の温度検知素子32が加熱ロール11の軸受
部52に接触するように配置されている。また、加熱ロ
ール11の上部には、加熱ロール11と加圧ロール12
のニップ部で定着処理が施された記録用紙Pを、出口ロ
ール14へと案内する案内部材13が設けられている。
さらに、この案内部材13の長手方向の両端側には、加
熱ロール11の表面から記録用紙Pを剥離する剥離爪1
5がそれぞれ設けられている。
【0027】以下、温度検知素子32の接触態様及びそ
の検知結果に基く温度制御、回転制御を各実施例として
説明する。
【0028】実施例1 図3は、本実施例に係る加熱ロール11周辺の全体斜視
図である。この加熱ロール11は、その両端部をそれぞ
れリング状の軸受部51、52に回転自在に支持されて
いる。各軸受部51、52はいずれも金属で構成されて
いる。そして、一方の軸受部51から他方の軸受部52
にかけてロール表面が露出する表面領域Lが存在し、か
かる表面領域Lの内側に、定着の際に記録媒体と接触し
得る通紙領域(最大通紙領域)lMAXが存在する。ま
た、このプリンタ装置100はいわゆるセンターレジス
ト方式を採用しているため、当該通紙領域lMAXの中央
に最小通紙領域lmin(図示せず)が存在する。なお、
プリンタ装置100がサイドレジスト方式を採用する場
合には、当該通紙領域lMAXの端部に最小通紙領域lmin
が存在する。
【0029】そして、一方の温度検知素子(第一の接触
式温度検知手段)31は、加熱ロール11表面領域Lの
最小通紙領域lmin(の略中央部)、つまりセンターレ
ジスト方式を採用するプリンタ装置100では通紙領域
MAXの略中央部に接触するように配設される。他方の
温度検知素子(第二の接触式温度検知手段)32は、軸
受部52に接触するように配設される。
【0030】図4は、温度検知素子32の軸受部52へ
の接触態様を説明するものである。同図に示すように、
温度検知素子32の接触部32Sは、いずれもリング状
の軸受部52の外円周面52Aに接触している。
【0031】図5は、加熱ロール11の内部に配設され
る第一及び第二のヒータ21、22の(加熱ロール11
の軸方向の)配熱分布、加熱ロール11と加圧ロール1
2とのニップ部分における通紙領域lMAXの位置、温度
検知素子31、32の位置関係をそれぞれ説明するもの
であり、縦軸は各ヒータの配熱分布を示し、横軸は加熱
ロール11の軸方向を示している。すなわち、第一のヒ
ータ21は加熱ロール11の軸方向の通紙領域lMAX
略全域を加熱する配熱分布を有し、第二のヒータ22は
第一のヒータに比べてより狭い中央領域を主に加熱する
配熱分布を有する。つまり、中央部領域についてはこれ
ら第一のヒータ21と第二のヒータ22とが加熱する領
域が重複する。また、温度検知素子31は、加熱ロール
11の通紙領域lMAXの略中央部に設けられている。
【0032】図6は、加熱ロール11の回転軸方向の表
面温度分布及び両軸受部51、52の表面温度との関係
を説明するグラフである。同図の縦軸は温度〔℃〕を、
横軸は加熱ロール11の回転軸方向の距離〔mm〕をそ
の中心部を基準(0mm)としてそれぞれ示す。ある加
熱状態において、加熱ロール11の表面温度を回転軸方
向に十箇所計測し、その値を当該グラフにプロットし
た。またその際の軸受部51、52の表面温度を軸受部
の材質を変更して(一般樹脂と金属)それぞれ計測し、
その値を当該グラフにプロットした。
【0033】ここで、加熱ロール11の両端部における
表面温度が200℃の際には、一般樹脂製の軸受部5
1、52の表面温度は約85℃であり、その温度差は約
115℃である。一方、同じく加熱ロール11の両端部
における表面温度が200℃の際には、金属製の軸受部
51、52の表面温度は約150℃であり、その温度差
は約50℃である。本実施例では、このような関係を利
用し、軸受部51、52の温度を計測することで、間接
的に加熱ロール11の表面温度を計測することとした。
【0034】図7は、この定着装置1の制御系を説明す
るブロック図である。この制御系は、制御部(制御手
段)40を中心に構成されており、その制御部40に対
する計測部として、温度検知素子31、32が設けら
れ、制御部40の制御対象として第一のドライバ41
と、第二のドライバ42と、プリンタ装置100のメイ
ンコントロール100Cが設けられている。
【0035】ここで、温度検知素子31からは加熱ロー
ル11の中央部表面温度T1が、温度検知素子32から
は軸受部52の表面温度T2'が制御部40に送信され
る。制御部40は、得られた軸受部52の表面温度T2'
に予め実験的に求めた(図6参照)補正値ΔT(本実施
例では50℃)を加算し、加熱ロール11の端部表面温
度T2(=T2'+ΔT=T2'+50)を得る。また制御部
40には、補正値ΔTの他に、端部表面温度T2の上限値S
(本実施例では200℃)が記憶されている。さらに制
御部40は、これら送信される情報T2'と記憶されてい
る情報、補正値ΔT、上限値Sとに基づいて、第一のドラ
イバ41と第二のドライバ42とにオン・オフ命令を送
信し、メインコントローラ100Cに制御命令を送信す
る。
【0036】なお、この制御部40は、実際には中央演
算装置、メモリ(リードオンリーメモリ及びランダムア
クセスメモリ)、入出力インタフェイス装置、これらを
繋ぐバス等のハードウェア構成と、メモリ内に予め記憶
されている温度制御プログラム等のソフトウェア構成と
の組み合わせにより、その機能が実現されている。
【0037】以下、この制御系による第一及び第二のヒ
ータ21、22への電力供給パターン制御、定着装置1
(プリンタ装置100)の生産性制御の具体例を図8〜
図11に基いて説明する。
【0038】図8は、第一及び第二のヒータ21、22
への電力供給パターンを制御する場合の一例を説明する
ものである。制御部40は、加熱ロール11の端部表面
温度T2が予め記憶している上限値Tに達すると、それま
で第一のヒータ21と第二のヒータ22との両方をオン
・オフ制御していたものを、第一のヒータ21を停止
し、第二のヒータ22のみオン・オフ制御するように第
一のドライバ41と第二のドライバ42とにオン・オフ
命令を送信する。なお、加熱ロール11の端部表面温度
T2がある程度低下すると、再び第一のヒータ21と第
二のヒータ22との両方をオン・オフ制御する。
【0039】図9は、定着装置1(プリンタ装置10
0)の生産性を制御する場合の一例を説明するものであ
る。制御部40は、加熱ロール11の端部表面温度T2
が予め記憶している上限値Tに達すると、連続搬送され
る記録媒体Pの記録媒体間ギャップをそれまでよりも長
くするようにメインコントローラ100Cへ制御命令を
送信する。メインコントローラ100Cは、具体的には
レジストロール126の駆動間隔をより長くすることに
より、定着装置1の生産性を低下させる。なお、加熱ロ
ール11の端部表面温度T2がある程度低下すると、再
び連続搬送される記録媒体Pの記録媒体間ギャップをも
とに戻す。
【0040】図10は、定着装置1(プリンタ装置10
0)の生産性を制御する場合の一例を説明するものであ
る。制御部40は、加熱ロール11の端部表面温度T2
が予め記憶している上限値Tに達すると、画像形成のプ
ロセススピード全体をそれまでよりも遅くするようにメ
インコントローラ100Cへ制御命令を送信する。メイ
ンコントローラ100Cは、具体的には感光体ドラム1
11の回転速度等、画像形成のプロセススピード全体を
より遅くすることにより、プリンタ装置100の生産性
を低下させる。なお、加熱ロール11の端部表面温度T
2がある程度低下すると、再び画像形成のプロセススピ
ードをもとに戻す。
【0041】図11は、定着装置1(プリンタ装置10
0)の生産性を制御する場合の一例を説明するものであ
る。制御部40は、加熱ロール11の端部表面温度T2
が予め記憶している上限値Tに達すると、画像形成を
(一時的に)停止するようにメインコントローラ100
Cへ制御命令を送信する。メインコントローラ100C
は、具体的には感光体ドラム111の回転等、画像形成
を一時的に停止することにより、プリンタ装置100の
生産性を低下させる。なお、加熱ロール11の端部表面
温度T2がある程度低下すると、画像形成を再開する。
【0042】実施例2 実施例1では、温度検知素子32はリング状の軸受部5
2の外円周面52Aに接触しているが、本実施例では図
12に示すように、温度検知素子32の接触部32S
は、いずれもリング状の軸受部52の側面52Bに接触
している。この場合には、その接触態様に応じて補正値
ΔTの値を実験的に求め、その値を制御部40に記憶し
ておく。なお、他の構成及び動作は実施例1の定着装置
1及びプリンタ装置100と同様であるため、その説明
は省略する。
【0043】実施例3 実施例1では、温度検知素子32はリング状の軸受部5
2の外円周面52Aに接触しているが、本実施例では図
13に示すように、温度検知素子32の接触部32S
は、いずれもリング状軸受部の内部に形成される空洞部
52Cの壁面に接触している。この場合には、その接触
態様に応じて補正値ΔTの値を実験的に求め、その値を
制御部40に記憶しておく。なお、他の構成及び動作は
実施例1の定着装置1及びプリンタ装置100と同様で
あるため、その説明は省略する。
【0044】実施例4 実施例1では、加熱ロール11の中央部領域については
第一のヒータ21と第二のヒータ22とが加熱する領域
が重複したが、本実施例では図14に示すように、第一
のヒータ21と第二のヒータ22とが主に加熱する領域
は重複しない。すなわち、第一のヒータ21は加熱ロー
ル11の軸方向の両端部を主に加熱する配熱分布を有
し、第二のヒータ22は中央部を主に加熱する配熱分布
を有し、これら第一のヒータ21と第二のヒータ22と
が互いに補完し合い、同時に通電されることで加熱ロー
ル11の軸方向の最大幅通紙領域の全域を加熱するよう
構成されている。なお、他の構成及び動作は実施例1の
定着装置1及びプリンタ装置100と同様であるため、
その説明は省略する。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、定着ロールの傷や磨耗を防止しつつ、定着ロール
(特に端部)の温度を計測する定着装置を提供すること
ができる。また、温度検知手段を設ける位置の自由度が
増し、装置の小型化にも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を備
えたプリンタ装置の断面概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る定着装置の断
面概略図である。
【図3】図3は、実施例1に係る定着装置の加熱ロール
周辺の斜視図である。
【図4】図4は、図3の一部拡大図である。
【図5】図5は、実施例1に係る定着装置の第一及び第
二のヒータの配熱分布を説明するものである。
【図6】図6は、実施例1に係る定着装置の加熱ロール
の回転軸方向温度を説明するものである。
【図7】図7は、実施例1に係る定着装置の制御系を説
明するブロック図である。
【図8】図8は、実施例1に係る定着装置の一制御動作
を説明するものである。
【図9】図9は、実施例1に係る定着装置の一制御動作
を説明するものである。
【図10】図10は、実施例1に係る定着装置の一制御
動作を説明するものである。
【図11】図11は、実施例1に係る定着装置の一制御
動作を説明するものである。
【図12】図12は、実施例2に係る定着装置の加熱ロ
ール周辺の拡大斜視図である。
【図13】図13は、実施例3に係る定着装置の加熱ロ
ール周辺の拡大斜視図である。
【図14】図14は、実施例4に係る定着装置の第一及
び第二のヒータの配熱分布を説明するものである。
【符号の説明】
100…プリンタ装置(画像形成装置)、100C…メ
インコントローラ、1…定着装置、11…加熱ロール
(定着ロール)、12…加圧ロール(定着ロール)、2
1…第一のヒータ(加熱手段)、22…第二のヒータ
(加熱手段)、3…温度検知素子(温度検知手段)、4
0…制御部(制御手段)、41…第一のドライバ、42
…第二のドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 康樹 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号、富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H033 AA26 BA26 BA27 BA32 BB03 BB05 BB13 BB15 BB18 CA04 CA07 CA30 CA37 CA45 CA48 3K058 AA95 BA18 CA12 CA23 CE23 DA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する定着ロールと、当該定着ロール
    を回転自在に支持する軸受部と、当該定着ロールを加熱
    する加熱手段と、検知対象に接触してその温度を検知す
    る接触式温度検知手段とを備える定着装置において、 当該接触式温度検知手段は、当該軸受部に接触してその
    温度を検知することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体と接触する通紙領域を回転軸方
    向に備えて回転する定着ロールと、当該定着ロールを非
    通紙領域において回転自在に支持する軸受部と、当該定
    着ロールを加熱する加熱手段と、検知対象に接触してそ
    の温度を検知する第一及び第二の接触式温度検知手段と
    を備える定着装置において、 当該第一の接触式温度検知手段は定着ロールの通紙領域
    に接触してその温度を検知するするとともに、 当該第二の接触式温度検知手段は当該軸受部に接触して
    その温度を検知することを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受部のうち、少なくとも接触式温
    度検知手段が接触する部分は金属で構成される請求項1
    又は2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記接触式温度検知手段による検知結果
    に基いて、加熱手段への電力供給及び/又は回転ロール
    の回転を制御する制御手段を備える請求項1〜3のいず
    れかに記載の定着装置。
JP2001388167A 2001-12-20 2001-12-20 定着装置 Pending JP2003186345A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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