JP2003185847A - 線状光源となる導光体及び面状発光装置 - Google Patents

線状光源となる導光体及び面状発光装置

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JP2003185847A
JP2003185847A JP2001386257A JP2001386257A JP2003185847A JP 2003185847 A JP2003185847 A JP 2003185847A JP 2001386257 A JP2001386257 A JP 2001386257A JP 2001386257 A JP2001386257 A JP 2001386257A JP 2003185847 A JP2003185847 A JP 2003185847A
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light guide
incident
grooves
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JP2001386257A
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Fumiaki Yoshida
文昭 吉田
Shoji Kogo
将司 古後
Shunichiro Yoshida
俊一郎 吉田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光輝度の均一化を図ることにより光利用効
率を高めることができる導光体を提供する。 【解決手段】 導光体3の入射面33は、互いに対向す
るように設けられとともに、二つのLED2からの光が
入射するようになっている。導光体3の出射面34は、
これら入射面33の間に延在するとともに、これら入射
面33間から入射された光の方向を変更して線状の光源
となるように光を出射する。また、この導光体3におい
ては、出射面34の反対側に、入射面33から入射した
光と交差する方向に沿って複数の溝35aが形成された
光制御面35が設けられている。そして、この光制御面
35に、各溝35aを形成するそれぞれ二つずつの内面
が、溝35aの長さ方向に沿うとともに互いに交差する
方向に沿って設けられている。これら二つの内面のなす
角度βは90°≦α≦170°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状光源となる導
光体、及び該導光体を備えた面状発光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やPDA等に用いられる液晶表
示装置は、一般的に、液晶パネルを照明するため、フロ
ントライト型又はバックライト型といったタイプの照明
装置を備えている。この照明装置には、広く一般的に、
矩形状の導光板が備えられている。導光板は、その端面
から入射した光を面状に伝播させて面状に発光するもの
であるが、導光板を面発光させるために、線状に発光す
る線状光源を導光板の端面に沿って配設している。その
線状光源として蛍光管が広く利用されているが、蛍光管
を利用することには、消費電力を低く抑えることが難し
い、照明装置の省スペース化を図りにくい、物理的衝撃
に対する耐久性に乏しい、といったいくつかの問題があ
った。また、複数の発光ダイオード(LED)を線状に
並べることにより線状光源として機能させる手法もある
が、この手法では、並べられた一つ一つのLED間に隙
間があるため、均一性を持たせて線状に発光させること
が難しいという欠点があった。
【0003】そこで、棒状に形成された導光体を導光板
の端面に沿って配設し、この導光体の端面にLED等の
点状光源から光を照射することにより、この導光体を線
状に発光させて線状光源としての機能を持たせる手法が
考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法においては、導光体を線状に発光させることはできる
ものの、やはり、発光輝度を均一化して導光体を線状に
発光させることは難しく、この場合、LED等の点状光
源からの光利用効率が最良であるとは言い難かった。具
体例を挙げれば、特開平9−120007号公報及び特
開平10−283817号公報に開示されているよう
に、導光体自体の形状を種々に変えて、導光体の発光輝
度の均一化を図っているが、これらの開示技術で示す導
光体は、光源付近の輝度が高く、光源から離れるにつれ
て輝度が低下するように思われ、また、導光体自体の形
状が変えられているため、導光体の発光輝度にムラが生
じるように思われる。いずれにしても、発光輝度を均一
化して導光体を線状に発光させることには、まだ改良の
余地がある。
【0005】そこで、本発明は、発光輝度の均一化を図
ることにより光利用効率を高めることができる、線状光
源となる導光体、及び該導光体を備えた面状発光装置を
提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、点状光源からの光が入射さ
れる入射面が左右両端に互いに対向するように設けら
れ、これら入射面の間に延在するとともに、これら入射
面から入射された光の方向を変更して線状の光源となる
ように光を出射する出射面を備えた線状光源となる導光
体であって、前記出射面の反対側に、前記入射面から入
射した光と交差する方向に沿って複数の溝が形成された
光制御面が設けられ、前記光制御面に、各溝を形成する
それぞれ二つずつの内面が、前記溝の長さ方向に沿うと
ともに互いに交差する方向に沿って設けられ、これら二
つの内面のなす角度αが90°≦α≦170°であるこ
とを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、点状光源か
らの出射光は、入射面から導光体内に入射し、その入射
した入射面とは反対側の入射面に向かって伝播するが、
その入射光は、出射面並らびに光制御面及びそれ以外の
各面に向かって伝播することになる。ここで、導光体に
おける入射面並らびに出射面並らびに光制御面及びそれ
以外の面(光制御面の内面を含む)の外面は、基本的
に、導光体と空気との境界面となり、光が、各面に対し
て直角に近い深い角度で入射するときは屈折して透過
し、各面に対して浅い角度で入射するときは反射するよ
うになっている。従って、導光体の入射面から入射し導
光体内を伝播する伝播光においては、導光体のいずれか
の面から外部に透過する伝播光もあるが、光制御面と交
差する伝播光もある。具体的に、上記構成において、光
制御面には、入射面からの入射光と交差する方向に沿っ
て複数の溝が形成されているので、その伝播光は、各溝
を形成する二つずつの内面のうち少なくとも一方の内面
と交差し屈折又は反射する。そして、光制御面に形成さ
れた複数の溝のいずれかの内面で反射した反射光は、導
光体内を伝播し、最終的に、導光体の出射面から導光体
の外部に出射するようになっている。このような構成と
することにより、導光体の出射面全体から出射する出射
光の全光量を増やすことができ、発光輝度の向上を図る
ことができる。特に、導光体の出射面に対向する位置に
プリズムシートを配置して出射面からの出射光の光指向
性を向上させることを想定した場合に、上記構成のよう
に、光制御面の各溝を形成する二つの内面のなす角度α
が90°≦α≦170°であれば、出射面に対する出射
光の出射角度を最適角度にして、該出射光をプリズムシ
ートに入射させることができる。すなわち、従来技術で
述べたように線状光源となる導光体を導光板の端面に沿
って配設し、導光体からの出射光をプリズムシートに入
射させた場合、光の伝播方向を、導光板の端面に略直交
する方向に変更できる(出射光の光指向性を向上させる
ことができる)とともに、プリズムシートの出射面から
の出射光を、該出射面の各部分において均一化した状態
にすることができる。この場合、導光体における発光輝
度の向上に加え、光指向性の向上及び発光輝度の均一化
を図ることができ、ひいては光利用効率に優れた導光体
とすることができる。なお、角度αが90°>αである
ときは、プリズムシートから出射する出射光の光指向性
が低下する。一方、角度αがα>170°であるとき
は、プリズムシートから出射する出射光の光指向性が大
幅に低下することはないが、導光体の出射面から出射す
る出射光の光量が減少するので、導光体の発光輝度が低
下する。
【0008】請求項2記載の発明における線状光源とな
る導光体のように、前記角度αが130°≦α≦170
°であることが好ましい。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の線状光源となる導光体において、複数の前記溝がピ
ッチpで並んで配置されるとともに、これら溝のピッチ
pが、0mm<p≦1.0mmであることを特徴とす
る。
【0010】なお、輝度ムラを抑えて導光体を発光させ
るためには、溝のピッチpをできる限り小さくするよう
に溝を形成する必要がある。ここで、「溝のピッチp
が、0mm<p≦1.0mmである」とき、輝度ムラが
少ない状態で、導光体は発光する。しかしながら、ピッ
チpがp>1.0mmであれば、導光体の輝度にムラが
生じる可能性がある。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載の線
状光源となる導光体において、前記溝が深さdで形成さ
れるとともに、複数の前記溝がピッチpで並んで配置さ
れ、これら溝の深さdと溝のピッチpとの比p/dが8
≦p/d≦21であり、かつ、前記角度αが148°≦
α≦152°であることを特徴とする。
【0012】なお、ここでいう「溝の深さdと溝のピッ
チpとの比p/dが、8≦p/d≦21である」とは、
「角度αが148°≦α≦152°である」ときに、比
p/dが8≦p/d≦21の範囲内であれば、各溝の間
のスペースを最適な状態に保持し光指向性の向上及び発
光輝度の均一化を図ることができる。ここで各溝の間隔
は、互いに隣接して形成されている状態から、各溝の間
隔が最大で略二つ分の溝のスペースを開けて形成されて
いるような状態となる。しかしながら、比p/dが0<
p/d<8、p/d>21であったり、これに加え、角
度αがα<148°、152°<αであったりする場
合、各溝の間のスペースが最適でない(狭すぎるたり広
すぎたりする)、各溝の深さが最適でない(深すぎたり
浅すぎたりする)等の理由により、光指向性の向上及び
発光輝度の均一化を図ることが難しくなる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか一つに記載の線状光源となる導光体において、前
記溝が深さdで形成されるとともに、複数の前記溝がピ
ッチpで並んで配置され、左右両端にそれぞれ設けられ
た前記入射面のうちの距離が近い方の入射面から前記溝
が遠ざかるにつれて、前記ピッチpと前記深さdとの比
p/dが小さくなるように前記溝が形成されていること
を特徴とする。
【0014】「ピッチpと深さdとの比p/dが小さく
なる」とは、(i)ピッチpが小さくなる場合(この場
合、深さdは一定と考える)と、(ii)深さdが大き
くなる場合(この場合、ピッチpは一定と考える)とが
考えられる。(i)ピッチpが小さくなる場合、並んで
配置される溝同士の互いの距離が小さくなるので、導光
体の入射面から遠ざかるに従い、光制御面に形成された
溝の数は疎から密の状態となる。この場合、点状光源か
ら離れている部分では、溝が密な状態で形成されて、点
状光源からの入射光を反射する内面が増えるので、光源
付近の輝度が高く、光源から離れるにつれて輝度が低下
するようなことはなく、導光体における発光輝度の均一
化を図ることができる。一方、(ii)深さdが大きく
なる場合、導光体の入射面から遠ざかるに従い、導光体
内に入り込む溝が深くなるとともに溝の内面の面積も広
くなる。この場合、点状光源から離れている部分では、
溝の内面の面積が広くされており、点状光源からの入射
光においてこの内面に交差し反射する光量は増えるの
で、光源付近の輝度が高く、光源から離れるにつれて輝
度が低下するようなことはなく、導光体における発光輝
度の均一化を図ることができる。すなわち、これらのこ
とから、入射面から遠ざかるにつれて光制御面の単位面
積当たりの光を反射する内面の面積を増やすことで、出
射面からの出射光における、入射面に近い部分と遠い部
分とで出射される光量を略等しくできる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか一つに記載の線状光源となる導光体において、複
数の前記溝がピッチpで並んで配置され、左右両端にそ
れぞれ設けられた前記入射面のうちの距離が近い方の入
射面から前記溝が遠ざかるにつれて、前記ピッチpが小
さくなるように前記溝が形成されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項6記載の発明によれば、請求項5に
ついての(i)の説明と同様の作用効果を奏することに
なる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか一つに記載の線状光源となる導光体において、前
記入射面は、前記点状光源から入射する光を拡散させる
拡散手段を有することを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明によれば、導光体内を
伝播する伝播光が入射面に入射した際に、この伝播光は
拡散手段により拡散されることになる。この場合、伝播
光が入射面から導光体の外部へ透過するのを抑止でき、
ひいては点状光源からの光量損失を抑えることができ
る。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載
の線状光源となる導光体において、前記入射面には、前
記拡散手段として複数の溝が形成されていることを特徴
とする。
【0020】請求項8記載の発明によれば、導光体内を
伝播する伝播光が入射面に入射した際に、この伝播光
は、溝と交差し屈折又は反射することになる。この場
合、伝播光が入射面から導光体の外部へ透過するのを抑
止でき、ひいては点状光源からの光量損失を抑えること
ができる。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか一つに記載の線状光源となる導光体を備えた面状
発光装置であって、前記導光体と、前記導光体の左右両
端にそれぞれ設けられた入射面に、それぞれ光を入射す
る点状光源と、前記導光体の前記出射面に対向するよう
に端面が配置され、前記出射面から線状光源の光として
出射された光を面状光源の光に変換して出射する導光板
と、を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
12のいずれか一つに記載の線状光源となる導光体を備
えるので、導光体における発光輝度の向上を図った状態
で、導光体からの出射光を導光板に入射させることがで
きる。従って、この場合、光源としてLED等を用いた
としても、この点状光源からの光利用効率を高めること
ができる面状発光装置とすることができる。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
面状発光装置において、前記導光体の前記出射面と、前
記導光板の前記端面との間に、光制御用のプリズムシー
トを配置することを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明によれば、プリズム
シートを配置することにより、導光体からの出射光の光
指向性の向上及び発光輝度の均一化を図ることができ
る。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の面状発光装置において、前記プリズムシートには、前
記導光体の前記出射面に対向する側に、前記出射面から
出射した光と交差する方向に沿って複数の溝が形成され
た光制御面が設けられ、該光制御面に、各溝を形成する
それぞれ二つずつの内面が、前記溝の長さ方向に沿うと
ともに互いに交差する方向に沿って設けられ、これら二
つの内面のなす角度βが58°≦β≦70°であり、か
つ、複数の前記溝がピッチppで並んで配置されるとと
もに、これら溝のピッチppが0mm<pp≦0.5m
mであることを特徴とする。
【0026】請求項11記載の発明において、請求項1
〜4のいずれか一つに記載した溝の諸条件(すなわち、
溝を形成する二つの内面のなす角度α、溝のピッチp又
は溝の深さdと溝のピッチpとの比p/d)を考慮した
場合に、上記構成のように、プリズムシートにおける光
制御面の溝を形成する二つの内面のなす角度βを58°
≦β≦70°とし、かつ、該溝のピッチppを0mm<
pp≦0.5mmとすることにより、導光体からの出射
光の発光輝度を向上させた状態で、該出射光の発光輝度
の均一化及び光指向性をも確実に向上させることができ
る。従って、導光体から出射した出射光が、上記条件を
満たすプリズムシートを透過することにより、より最適
化された出射光を導光板に入射させることができ、ひい
ては面状発光装置の光利用効率を大幅に向上させること
ができる。
【0027】請求項12記載の発明における面状発光装
置のように、前記角度βが62°≦β≦66°であるこ
とが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の導光体及び該導光
体を備える面状発光装置に係る実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0029】まず、構成の説明を行う。図1に示すよう
に、面状発光装置Aは、概略的に、導光板1と、二つの
発光ダイオード(以下「LED」という)2と、導光体
3と、反射板4と、プリズムシート5と、を備えてい
る。
【0030】導光板1は、所定の厚みを有する板状の部
材であって、ポリメチルメタクリレート(アクリル樹
脂)等の材料から形成された透明体である。この導光板
1において、一つの端面1aが、プリズムシート5を介
した状態で、導光体3の後述する出射面34に対向する
ように配置されている。導光体3の出射面34から線状
光源の光として出射された光が、プリズムシート5を透
過してこの端面1aから導光板1内に入射することによ
り、その入射光は導光板1内を面状に伝播するとともに
背面に設けられた反射部(図示しない)で反射し、導光
板1は正面に向かって面状に発光する。すなわち、導光
板1は、線状光源の光を面状光源の光に変換して出射す
るものである。なお、本実施の形態において、導光板1
は周知のものを使用できる。
【0031】二つのLED2は、導光体3の両端にそれ
ぞれ設けられた、後述する入射面33に対向して配置さ
れている。これらLED2は、それぞれ点状に発光する
ことにより導光体3内に光を供給し導光体3を線状に発
光させる光源となるものである。
【0032】導光体3は、図1〜3に示すように、長尺
な略直方体形状を有する部材であって、石英ガラス、ア
クリル樹脂等の材料から形成された透明体である。この
導光体3の各面を機能的に説明すると、二つの入射面3
3と、出射面34と、光制御面35とを備えている。
【0033】二つの入射面33は、互いに対向するよう
に導光体3の両端に設けられた両端面であって、二つの
LED2にそれぞれ対向して配置されている。二つのL
ED2の発光による光は、これら入射面33のそれぞれ
の面から入射するようになっている。この入射面33
は、複数の断面V字状の溝33aを有している。ここ
で、導光体3内を伝播する伝播光は、複数の断面V字状
の溝33aが形成された入射面33と交差して拡散す
る、具体的には屈折又は反射する。従って、入射面33
に形成された溝33aは、導光体3内を伝播する光を拡
散する拡散手段としての機能を有するものである。この
ような構成とすることにより、導光体3内を伝播する伝
播光が入射面33から導光体3の外部へ透過するのを抑
止でき、ひいては点状光源としてのLED2からの光量
損失を抑えることができる。
【0034】出射面34は、二つの入射面33の間に延
在する、導光体3の正面であって、プリズムシート5を
介した状態で導光板1の端面1aと略平行に対向して配
置されている。この出射面34は、二つの入射面33か
ら入射された光の方向を変更して導光体3が線状の光源
となるように光を出射する面である。すなわち、入射面
33から入射した入射光は、導光体3内を伝播して、こ
の出射面34から出射する。なお、この出射光は、プリ
ズムシート5を透過して、その後、導光板1の端面1a
から導光板1内に入射して面状に伝播する。
【0035】光制御面35は、出射面34の反対側の
面、すなわち導光体3の背面であって、光制御面33か
ら入射した入射光と交差することによって該入射光の方
向を変更して、出射面34から該入射光が出射するよう
に出射光の方向を制御する面である。具体的に、光制御
面35には、入射面33から入射した光と交差する方向
に沿って(言い換えれば、導光体3の長さ方向に直交す
るとともに背面の光制御面35に沿って)複数の断面V
字状の溝35aが形成されている。各溝35aは、それ
ぞれ二つずつの内面によって形成されている。なお、以
下の説明において、各溝35aを形成するそれぞれ二つ
ずつの内面それぞれを、図3に示すように、導光体3の
中央部側の内面を第一内面35bとして、導光体3の中
央部から離れた側の内面を第二内面35cとして表現す
る。これら第一内面35b及び第二内面35cは、溝3
5aの長さ方向に沿うとともに互いに交差する方向に沿
って設けられている。
【0036】上記した導光体3の光制御面35における
溝35aは、以下の諸条件(i)〜(iii)を満たす
ものである(図3参照)。 (i)第一内面35bと第二内面35cとのなす角度α
(以下「頂角α」という。)は、90°≦頂角α≦17
0°、好ましくは130°≦頂角α≦170°、さらに
好ましくは145°≦頂角α≦155°、最も好ましく
は頂角α=150°又はそれに近い角度である。なお、
図3は、頂角α=150°を満たした状態のものであ
る。 (ii)複数の溝35aがピッチpで並んで配置されて
おり、これら溝35aのピッチpは、0mm<p≦1.
0mm、好ましくは0mm<p≦0.5mmである。な
お、ピッチpは、加工上の問題が生じない範囲で、小さ
いことが好ましい。ここでいう「ピッチp」とは、溝3
5aを形成する一方の内面(例えば、第二内面35c)
のうち他方の内面(例えば、第一内面35b)と当接す
る当接辺とは反対側の非当接辺から、隣の溝35aの一
方の内面(例えば、隣の溝35aの第二内面35c)の
非当接辺までの距離を意味する。 (iii)溝35aのピッチpと溝35aの深さdとの
比p/dは、8≦比p/d≦21である。
【0037】反射板4は、図1(a)に示すように、断
面コ字状に形成されており、導光体3の上面36並らび
に下面37及び光制御面35を覆うように配置されてい
る。反射板4は、導光体3の上面36並らびに下面37
及び光制御面35から透過した光を反射することにより
その反射光を導光体3内に再入射させるものであって、
導光体3からの透過光の光量損失を防止する機能を有す
るものである。
【0038】プリズムシート5は、図1に示すように、
導光体3の出射面34と、導光板1の端面1aとの間に
配置されている。このプリズムシート5には、導光板1
の端面1aに対向する正面側の出射面51と、導光体3
の出射面34に対向する背面側の光制御面52とが設け
られている。出射面51は、プリズムシート5内を伝播
した伝播光を導光板1の端面1aに向かって出射する面
であって、平面状に形成されている。光制御面52は、
導光体3からの出射光が入射する面であって、導光体3
からの出射光の伝播方向を出射面51に略直交する方向
に変更して、出射面51からの出射光の方向を制御する
面である。具体的に、光制御面52には、出射面34か
ら出射した光と交差する方向に沿って(言い換えれば、
プリズムシート5の長さ方向に直交するとともに背面側
の光制御面52に沿って)複数の断面V字状の溝52a
が形成されている。各溝52aは、それぞれ二つずつの
内面によって形成されている。なお、以下の説明におい
て、各溝52aを形成するそれぞれ二つずつの内面それ
ぞれを、図3に示すように、プリズムシート5の中央部
側の内面を第一内面52bとして、プリズムシート5の
中央部から離れた側の内面を第二内面52cとして表現
する。これら第一内面52b及び第二内面52cは、溝
52aの長さ方向に沿うとともに互いに交差する方向に
沿って設けられている。
【0039】上記した光制御面52の溝52aは、以下
の諸条件(i)及び(ii)を満たすものである(図3
参照)。 (i)第一内面52b及び第二内面52cのなす角度β
(以下「頂角β」という)は、58°≦頂角β≦70
°、好ましくは62°≦頂角β≦66°、さらに好まし
くは頂角β=64°又はそれに近い角度である。 (ii)複数の溝52aがピッチppで並んで配置され
ており、これら溝52aのピッチppは、0mm<pp
≦1.0mm、好ましくは0mm<pp≦0.5mmで
ある。なお、ここでいう「ピッチpp」とは、溝52a
を形成する一方の内面(例えば、第一内面52b)のう
ち他方の内面(例えば、第二内面52c)と当接する当
接辺とは反対側の非当接辺から、隣の溝52aの一方の
内面(例えば、隣の溝52aの第一内面52b)の非当
接辺までの距離を意味する。
【0040】次に、導光体3及びプリズムシート5にお
ける光の挙動を、図3を参照して説明する。なお、本実
施の形態では、一方のLED2から導光体3内に入射し
た入射光のその後の挙動について説明するが、特に
(I)入射後すぐに光制御面35に交差する光の挙動
と、(II)入射後、出射面34で反射し、光制御面3
5に交差する光の挙動と、(III)入射後、出射面3
4で屈折し、出射面34から出射する光の挙動と、に注
目して説明する。
【0041】(I)入射後すぐに光制御面35に交差す
る光(以下「光I」という。)の挙動:LED2が発光
すると、光Iは入射面33から光制御面35の方向に伝
播し、光制御面35の溝35aを形成する第二内面35
cと交差して反射する。その後、光Iは、導光体3内を
出射面34の方向に伝播し、さらに導光体3の出射面3
4で屈折して出射面34から出射する。その後、光I
は、出射方向に形成されているプリズムシート5の溝5
2a、詳しくは溝52aの第一内面52bと交差しやや
屈折して、プリズムシート5内に入射する。そして、光
Iは、入射した溝52aの隣の溝52aの第二内面52
cと交差して反射し、プリズムシート5内を伝播して、
プリズムシート5の出射面51から出射する。
【0042】(II)入射後、出射面34で反射し、光
制御面35に交差する光(以下「光II」という。)の
挙動:LED2が発光すると、光IIは入射面33から
出射面34の方向に伝播し、出射面34で反射する。そ
の後、光IIは、導光体3内を光制御面35の方向に伝
播し、溝35aの第二内面35cと交差して屈折し、導
光体3の外部へ透過する。その後、光IIは、導光体3
の光制御面35を覆う反射板4で反射し、隣り合う溝3
5aの間に設けられた平坦面35dで屈折して、導光体
3内に再入射する。その後、光IIは、導光体3内を出
射面34の方向に伝播して、出射面34から出射する。
そして、光IIは、プリズムシート5に向かう方向に伝
播し、上記した光Iと同様の挙動を示しながら、プリズ
ムシート5の出射面51から出射する。
【0043】(III)入射後、出射面34で屈折し、
出射面34から出射する光(以下「光III」とい
う。)の挙動:LED2が発光すると、光IIIは入射
面33から出射面34の方向に伝播し、出射面34で屈
折して出射面34から出射する。そして、光IIIは、
プリズムシート5に向かう方向に伝播し、上記した光I
及び光IIと同様の挙動を示しながら、プリズムシート
5の出射面51から出射する。
【0044】ここで、光I、光II及び光IIIのいず
れにおいても、これらの光は、導光体3から出射する際
には、導光体3の出射面34に対して浅い角度で出射す
るが、プリズムシート5から出射する際には、プリズム
シート5の出射面51に対して略直交する角度で出射し
ている。
【0045】次に、プリズムシート5の出射面51から
の出射光の光量と該出射光の出射面51に対する出射角
度との関係を、図4〜6を参照して説明する。なお、図
5及び6における導光体3及びプリズムシート5は、以
下の状態で形成されたものである(図3参照)。 導光体3の光制御面35における溝35aのピッチp 0.5mm 導光体3の光制御面35における溝35aの深さd 0.06mm 導光体3の光制御面35における溝35aの数 34 導光体3の入射面33における溝33aの深さsd 0.25mm 導光体3の入射面33における溝33aの幅sp 0.5mm 導光体3の入射面33における溝33aの数 5 プリズムシート5の光制御面52における溝52aのピッチpp 1.0mm プリズムシート5の光制御面52における溝52aの深さdd 0.8mm
【0046】図5及び6それぞれは、導光体3の光制御
面35における溝35aが頂角α=150°(図5に対
応)及び頂角α=60°(図6に対応)であって、 (a)Z(プリズムシート5の高さ方向)成分におけ
る、プリズムシート5の出射面51の中央部からの出射
光の光量と該出射光の出射角度θzとの関係(図4
(b)参照) (b)X(プリズムシート5の長さ方向)成分におけ
る、プリズムシート5の出射面51の中央部からの出射
光の光量と該出射光の出射角度θxとの関係(図4
(a)参照) をそれぞれ示している。なお、具体的には、横軸は、出
射角度θx及びθzを示し、Z及びX成分のいずれにお
いても、出射面51の中央部で出射面51に直交する出
射光Oの出射角度θx及びθz=0°としている。縦軸
は、測定した測定値(図5及び6中の●及び■参照)の
うちその最大値を1とした場合の各出射角度θx及びθ
zにおける光量比を示している。さらに、図5及び6に
おいて、二つのLED2両方を発光させた場合(以下
「両側LEDの場合」という。)は実線(●を結んでい
る)で示し、一つのLED2だけを発光させた場合(以
下「片側LEDの場合」という。)は点線(■を結んで
いる)で示している。
【0047】図5(a)において、−90°≦θz≦9
0°の範囲では、Z成分における+側と−側とで略対称
な関係を保持している。特に、出射角度θzがθz=0
°のときを最大として、θz=0°近傍の光量が大きく
なっているのがわかる。図5(b)において、両側LE
Dの場合、−90°≦θx≦90°の範囲では、X成分
における+側と−側とで略対称な関係を保持している。
これに対して、片側LEDの場合、X成分における+側
では両側LEDの場合と同様の関係を示し、−側では常
に光量が小さくなっている。特に、両側LEDの場合、
出射角度θxがθx=0°のときを最大として、θx=
0°近傍の光量が大きくなっているのがわかる。図5
(a)及び(b)において、Z及びX成分における出射
角度θz及びθx=0°近傍の光量、すなわち出射面5
1に対し略直交する光の光量が大きくなっているのがわ
かる。また、図5(a)及び(b)において、片側LE
Dの場合より、両側LEDの場合のほうが、Z及びX成
分において大きな光量を得られることがわかる。さら
に、この場合、出射角度θz=0°及びθx=0°を中
心としたより対称的な関係を示すので、Z及びX成分に
おいてより均一な出射光が出射面34から発せられてい
ることがわかる。
【0048】図6(a)において、−90°≦θz≦9
0°の範囲では、Z成分における+側と−側とで略対称
な関係を保持している。特に、出射角度θzがθz=0
°のときを最大として、θz=0°近傍の光量が大きく
なっているのがわかる。図6(b)において、両側LE
Dの場合、−90°≦θx≦90°の範囲では、X成分
における+側と−側とで略対称な関係を保持している。
これに対して、片側LEDの場合、X成分における+側
では両側LEDの場合と同様の関係を示し、−側では常
に光量が小さくなっている。特に、両側LEDの場合、
出射角度θxがθx=0°のときを極大、θx=±40
°のときを最大として、θx=0°及び±40°近傍の
光量が大きくなっているのがわかる。
【0049】ここで、図5及び6に示す結果(両側LE
Dで比較した場合)において注目すべきことは、頂角α
=150°のときのX成分の光量(図5(b)に対応)
はθx=0°近傍に集中しているのに対し、頂角α=6
0°のときのX成分の光量(図6(b)に対応)はθx
=0°近傍のみならずθx=±40°近傍にも集中して
いることである。すなわち、X成分の出射光について、
頂角α=60°の場合にはθx=0°近傍のみならずθ
x=±40°近傍でも光量が大きくなっているので、プ
リズムシート5の出射面51に対して斜め方向に出射す
る出射光が増える、言い換えれば、導光板1の端面1a
に対して斜めに入射する光量が増えることになる。これ
に対して、頂角α=60°の場合にはθx=0°近傍以
外の光量はそれほど大きくないので、θx=0°近傍の
光量が特に大きくなっている。この場合、プリズムシー
ト5の出射面51に対して略直交する光量が増える、言
い換えれば、導光板1の端面1aに対して略直交する光
量が増えることになる。これらの結果は、図3に示す導
光体3の光制御面35における溝35aの頂角αが頂角
α=150°であって、上記した光制御面35の溝35
aの条件(i)90°≦頂角α≦170°を強く支持す
るものである。
【0050】なお、図6及び7に示した、プリズムシー
ト5の出射面51からの出射光の光量と該出射光の出射
面51に対する出射角度との関係においては、出射面5
1の中央部からの出射光に着目したが、出射面51のX
及びZ成分における中央部とは異なる位置からの出射光
に関しても図6及び7に示した結果と同様となる。
【0051】次に、プリズムシート5を配置しない場合
における、導光体3の出射面34からの出射光の光量と
該出射光の出射面34に対する出射角度との関係を、図
7を参照して説明する。なお、導光体3の光制御面35
における溝35aの頂角αは頂角α=150°である。
また、溝35aの深さdを0.06mmに変更しただけ
で、それ以外の溝35aの条件、出射光の出射角度θz
並らびにθxの定義及びその他の態様は、図5及び6に
示すものと同様である。
【0052】図7(a)において、−90°≦θz≦9
0°の範囲では、Z成分における+側と−側とで略対称
な関係を保持している。特に、出射角度θzがθz=±
25°のときを最大として、θz=±25°近傍の光量
が大きくなっているのがわかる。図7(b)において、
両側LEDの場合、−90°≦θx≦90°の範囲で
は、X成分における+側と−側とで略対称な関係を保持
している。これに対して、片側LEDの場合、X成分に
おける+側では両側LEDの場合と同様の関係を示し、
−側では常に光量が小さくなっている。特に、両側LE
Dの場合、出射角度θxがθx=±50°のときを最大
として、θx=±50°近傍の光量が大きくなっている
のがわかる。
【0053】ここで、図5及び7に示す結果(図5及び
7はどちらも導光体3の溝35aの頂角αが頂角α=1
50°である)とを比較した場合において注目すべきこ
とは、プリズムシート5を配置した場合のX成分の光量
がθx=0°近傍に集中している(図5(b)に対応)
のに対し、プリズムシート5を配置しない場合のX成分
の光量がθx=0°近傍にほとんど無い(図7(b)に
対応)ことである。この結果は、図3に示す導光体3の
光制御面35における溝35aの条件(i)90°≦頂
角α≦170°を強く支持するとともに、この条件下に
おけるプリズムシート5の有無の意義を強く示唆するも
のである。
【0054】以上、本実施の形態によれば、LED2か
らの出射光は、導光体3の入射面33から導光体3内に
入射し、出射面34並らびに光制御面35及びそれ以外
の各面に向かって伝播する。この伝播光においては、導
光体3のいずれかの面から外部に透過する伝播光もある
が、光制御面35と交差する伝播光もある。具体的に、
本実施の形態において、導光体3の光制御面35には、
入射面33からの入射光と交差する方向に沿って複数の
溝35aが形成されているので、その伝播光は、各溝3
5を形成する第一内面35b及び第二内面35cのうち
少なくとも一方の内面と交差し屈折又は反射する。そし
て、光制御面35に形成された複数の溝35aのいずれ
かの内面で反射した反射光は、導光体3内を伝播し、最
終的に、導光体3の出射面34から導光体3の外部に出
射するようになっている。これにより、導光体3の出射
面34全体から出射する出射光の全光量を増やすことが
でき、導光体3における発光輝度の向上を図ることがで
きる。また、本実施の形態に示したように、導光体3と
導光板1との間にプリズムシート5を配置するととも
に、導光体3及びプリズムシート5が上記した所定の条
件を満たす場合には、導光体3の出射面34に対する出
射光の出射角度を、プリズムシート5による光指向性を
高めるような最適角度にして、該出射光をプリズムシー
ト5に入射させ、プリズムシート5を透過させることが
できる。この場合、図5〜7の結果に示したように、プ
リズムシート5の出射面51からの出射光の伝播方向
を、出射面51に略直交する方向(言い換えれば、導光
板1の端面1aに略直交する方向)に変更することによ
り光指向性を向上させることができ、さらにプリズムシ
ート5の出射面51からの出射光を、該出射面51の各
部分において均一化した状態にすることができる。これ
により、導光体3における発光輝度の向上に加え、光指
向性の向上及び発光輝度の均一化を図ることができ、ひ
いては光利用効率に優れた導光体3とすることができ
る。さらに、この場合、導光体3から出射した出射光が
プリズムシート5を透過することにより、より最適化さ
れた出射光を導光板3に入射させることができ、ひいて
は面状発光装置Aの光利用効率を大幅に向上させること
ができる。
【0055】また、本実施の形態においては、導光体3
の光制御面35について、二つの入射面33のうち距離
が近い方の入射面33から溝35aが遠ざかるにつれ
て、該溝35aのピッチpと深さdとの比p/dが小さ
くなることが好ましい。何故なら、以下に示す(i)
(ii)の理由によるからである。(i)ピッチpが小
さくなる場合(この場合、深さdは一定と考える)、各
溝35a同士の互いの距離が小さくなるので、導光体3
の入射面33から遠ざかるに従い、光制御面33に形成
された溝35aの数は疎から密の状態となる。この場
合、LED2から離れている部分(光制御面35の中央
部に近い部分)では、溝35aが密な状態で形成され
て、LED2からの入射光を反射する第一内面35b及
び第二内面35cが増えるので、LED2付近の輝度が
高く、LED2から離れるにつれて輝度が低下するよう
なことはなく、導光体3における発光輝度の均一化を図
ることができる。一方、(ii)深さdが大きくなる場
合(この場合、ピッチpは一定と考える)、導光体3の
入射面33から遠ざかるに従い、導光体3内に入り込む
溝35aが深くなるとともに溝35aの第一内面35b
及び第二内面35cの面積も広くなる。この場合、LE
D2から離れている部分(光制御面35の中央部に近い
部分)では、溝35aの第一内面35b及び第二内面3
5cの面積が広くされており、LED2からの入射光に
おいてこの斜面に交差し反射する光量は増えるので、L
ED2付近の輝度が高く、LED2から離れるにつれて
輝度が低下するようなことはなく、導光体3における発
光輝度の均一化を図ることができる。すなわち、これら
のことから、入射面33から遠ざかるにつれて光制御面
35の単位面積当たりの光を反射する第一内面35b及
び第二内面35cの面積を増やすことで、出射面34か
らの出射光における、入射面33に近い部分と遠い部分
とで出射される光量を略等しくできる。
【0056】なお、本実施の形態では、導光板1の片側
(端面1a側)に導光体3を配置する構成としたが、導
光体3と同様の導光体を、端面1aの反対側にも導光体
3と対称的に配置し、導光板1の両側に導光体を配置す
る構成としてもよい。この場合、導光板1の発光輝度は
向上するが、面状発光装置Aのサイズにより、導光板1
に要求される発光輝度も変わるので、面状発光装置Aの
用途に合わせて、導光板1の片側か若しくは両側又は隣
接する二つの端面側に導光体3を配置する必要がある。
【0057】また、導光体3における発光輝度の向上を
図るうえでは好ましくないが、導光体3に光を供給する
光源を一つにして一方の入射面33から光を導光体3内
に入射するようにしてもよい。この場合、入射面33に
おける各溝33aのピッチsp(図3参照)を、光源か
らの距離も考慮して適宜変更する必要がある。
【0058】さらに、本実施の形態では、導光体3に光
を入射する光源(LED2)を入射面33の両端にそれ
ぞれ一つずつ配置したが、各入射面33に光を供給する
光源は一つに限らず、複数の光源を配置してもよい。光
源の数は、導光体3に要求される発光輝度若しくは光源
の消費電力若しくは面状発光装置Aのサイズ等、その他
の面状発光装置Aの機能を制限する条件を考慮して、変
更可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、導光板の端面と該端面
に対向する導光体の出射面との間にプリズムシートを配
置した場合に、導光体からの出射光を、導光板の端面に
対して略直交する角度で入射させることができる。これ
により、光指向性の向上及び発光輝度の均一化を図った
導光体を提供でき、光利用効率に優れた導光体とするこ
とができる。また、この場合、より最適化された出射光
を導光板に入射させることができるので、面状発光装置
の光利用効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る面状発光装置を示す(a)
斜視図(b)平面図である。
【図2】本実施の形態に係る導光体及びプリズムシート
を示す斜視図である。
【図3】前記導光体及びプリズムシートの要部平面図で
ある。
【図4】前記プリズムシートからの出射光の光量と該出
射光の出射角度との関係を説明するための図である。
【図5】前記導光体において頂角αが頂角α=150°
である場合の、前記プリズムシートからの出射光の光量
と該出射光の出射角度との関係を示す図である。
【図6】前記導光体において頂角αが頂角α=60°で
ある場合の、前記プリズムシートからの出射光の光量と
該出射光の出射角度との関係を示す図である。
【図7】前記プリズムシートを配置しない場合の、前記
導光体からの出射光の光量と該出射光の出射角度との関
係を示す図である。
【符号の説明】
A 面状発光装置 1 導光板 1a 端面 2 LED(点状光源) 3 導光体 33 入射面 34 出射面 35 光制御面 35a 溝 35b 第一内面(二つの内面のうち一方の内面) 35c 第二内面(二つの内面のうち他方の内面) 4 反射板 5 プリズムシート 52 光制御面 52a 溝 52b 第一内面(二つの内面のうち一方の内面) 52c 第二内面(二つの内面のうち他方の内面) p (導光体の光制御面における溝の)ピッチ d (導光体の光制御面における溝の)深さ α 頂角(導光体の光制御面における溝を形成する二
つの内面のなす角度) pp (プリズムシートの光制御面における溝の)ピ
ッチ dd (プリズムシートの光制御面における溝の)深
さ β 頂角(プリズムシートの光制御面における溝を形
成する二つの内面のなす角度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 俊一郎 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 5C096 AA05 BA02 CC06 CD02 CD09 CD22 CD43 CD53 CD57 CG17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点状光源からの光が入射される入射面が左
    右両端に互いに対向するように設けられ、これら入射面
    の間に延在するとともに、これら入射面から入射された
    光の方向を変更して線状の光源となるように光を出射す
    る出射面を備えた線状光源となる導光体であって、 前記出射面の反対側に、前記入射面から入射した光と交
    差する方向に沿って複数の溝が形成された光制御面が設
    けられ、前記光制御面に、各溝を形成するそれぞれ二つ
    ずつの内面が、前記溝の長さ方向に沿うとともに互いに
    交差する方向に沿って設けられ、これら二つの内面のな
    す角度αが90°≦α≦170°であることを特徴とす
    る線状光源となる導光体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の線状光源となる導光体にお
    いて、 前記角度αが130°≦α≦170°であることを特徴
    とする線状光源となる導光体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の線状光源となる導光
    体において、 複数の前記溝がピッチpで並んで配置されるとともに、
    これら溝のピッチpが、0mm<p≦1.0mmである
    ことを特徴とする線状光源となる導光体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の線状光源となる導光体にお
    いて、 前記溝が深さdで形成されるとともに、複数の前記溝が
    ピッチpで並んで配置され、これら溝の深さdと溝のピ
    ッチpとの比p/dが8≦p/d≦21であり、かつ、
    前記角度αが148°≦α≦152°であることを特徴
    とする線状光源となる導光体。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一つに記載の線状
    光源となる導光体において、 前記溝が深さdで形成されるとともに、複数の前記溝が
    ピッチpで並んで配置され、左右両端にそれぞれ設けら
    れた前記入射面のうちの距離が近い方の入射面から前記
    溝が遠ざかるにつれて、前記ピッチpと前記深さdとの
    比p/dが小さくなるように前記溝が形成されているこ
    とを特徴とする線状光源となる導光体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一つに記載の線状
    光源となる導光体において、 複数の前記溝がピッチpで並んで配置され、 左右両端にそれぞれ設けられた前記入射面のうちの距離
    が近い方の入射面から前記溝が遠ざかるにつれて、前記
    ピッチpが小さくなるように前記溝が形成されているこ
    とを特徴とする線状光源となる導光体。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一つに記載の線状
    光源となる導光体において、 前記入射面は、前記点状光源から入射する光を拡散させ
    る拡散手段を有することを特徴とする線状光源となる導
    光体。
  8. 【請求項8】請求項1〜7記載の線状光源となる導光体
    において、 前記入射面には、前記拡散手段として複数の溝が形成さ
    れていることを特徴とする線状光源となる導光体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか一つに記載の線状
    光源となる導光体を備えた面状発光装置であって、 前記導光体と、 前記導光体の左右両端にそれぞれ設けられた入射面に、
    それぞれ光を入射する点状光源と、 前記導光体の前記出射面に対向するように端面が配置さ
    れ、前記出射面から線状光源の光として出射された光を
    面状光源の光に変換して出射する導光板と、 を備えたことを特徴とする面状発光装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の面状発光装置において、 前記導光体の前記出射面と、前記導光板の前記端面との
    間に、光制御用のプリズムシートを配置することを特徴
    とする面状発光装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の面状発光装置におい
    て、 前記プリズムシートには、前記導光体の前記出射面に対
    向する側に、前記出射面から出射した光と交差する方向
    に沿って複数の溝が形成された光制御面が設けられ、 該光制御面に、各溝を形成するそれぞれ二つずつの内面
    が、前記溝の長さ方向に沿うとともに互いに交差する方
    向に沿って設けられ、これら二つの内面のなす角度βが
    58°≦β≦70°であり、かつ、複数の前記溝がピッ
    チppで並んで配置されるとともに、これら溝のピッチ
    ppが0mm<pp≦0.5mmであることを特徴とす
    る面状発光装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の面状発光装置におい
    て、 前記角度βが62°≦β≦66°であることを特徴とす
    る面状発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016184564A (ja) * 2015-03-27 2016-10-20 三菱電機株式会社 面光源装置および液晶表示装置
WO2018193755A1 (ja) * 2017-04-21 2018-10-25 ミネベアミツミ株式会社 面状照明装置
JP2018181822A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 ミネベアミツミ株式会社 面状照明装置

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