JP2003185741A - レーダ信号処理装置 - Google Patents
レーダ信号処理装置Info
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Abstract
号に対して、安定した追尾点を決定するレーダ信号処理
装置が存在しなかった。 【解決手段】 追尾レーダ装置の観測範囲をセルに分割
して信号処理を行う追尾レーダ装置のレーダ信号処理装
置において、レーダ受信信号4のうち、閾値を超えた信
号強度を有する検出セル8を求める検出部7と、検出セ
ル数の増減に基づいて、検出部7の閾値を制御する閾値
制御部14とを有することにより、レーダ受信信号の変
動が大きくても安定した追尾点を決定することが可能と
なる。
Description
レーダ信号処理装置に関するものである。詳しくは、観
測範囲のレーダ受信信号を処理し、追尾目標を示す追尾
点を求める追尾レーダ装置のレーダ信号処理装置に関す
るものである。
明する。
2の追尾の作用を示す。レーダ装置1から追尾目標2に
対してレーダビーム3が送信される。レーダビーム3は
追尾目標2で反射し、レーダ装置1で受信される。
受信信号4の例を示す。以下の説明を簡素化するため
に、観測範囲は1次元としている。観測空間にレーダビ
ーム3を反射する物体が存在すると、その観測範囲にお
いて受信信号4は強く受信される。受信信号4は各サン
プリング時刻毎に観測空間全体にわたって受信される。
1回のサンプリング間隔で受信される観測空間に対する
受信信号4をフレームと呼ぶ。各フレームはセル5に分
割されて処理される。
装置について説明する。
所定の閾値6を超えた受信信号4を有するセル5を検出
セル8として検出する。さらに、検出セル8から最大の
信号強度を有するセルを抽出し、その最大信号強度点を
追尾点と決定する。この追尾点を追尾目標を示す指標と
して追尾を行なう。
て、”Use of Measurements fr
om an Imaging Sensor for
Precision Target Trackin
g”(IEEE Transactions on a
erospace and electonic sy
stems,Vol.25,No.6,Nov.,19
89)に開示されている。
ブロック図を示す。受信信号4は、検出部7、追尾点決
定部9によって処理される。以下に、各構成要素の動作
を説明する。
号4が入力される。検出部7では、各フレームから、閾
値6を超える受信信号4を有するセル5を検出セル8と
して検出する。検出部7のセル検出方法としてはCFA
R(Constant False Alarm Ra
te)検出方法等が用いられる。追尾点決定部9では、
重心点取得機能10により検出セル8の位置から重心点
11が求められる。具体的には、数式(1)を用いて重
心点11を求める。さらに、追尾点決定部9では、追尾
点決定機能12により、重心点11を追尾目標2を示す
追尾点13と決定する。レーダ装置1は追尾点13の位
置をトレースすることで、追尾目標2を追尾することが
できる。
T1では、検出部7において、受信信号4の強度が閾値
6を超えているセル5を検出セル8として検出する。S
T2では、重心点取得機能10において、検出セル8の
信号強度から重心点11を求める。ST3では、追尾点
決定機能12において、その重心点11を追尾点13と
して決定する。レーダ装置1は追尾点13をトレースす
ることで、追尾目標2を追尾することができる。追尾処
理を終了しない場合は、以上の処理を繰り返す。
受信信号4が常に得られれば、従来のレーダ信号処理装
置で安定した追尾処理が行なえる。
標2が大型目標である場合、又は、セル分解能が高いレ
ーダ信号処理装置である場合を想定すると、受信信号4
の信号強度は激しく変化することが多い。図30に示す
ように、あるサンプリング時刻1における受信信号4は
図30(a)のようであるが、次のサンプリング時刻2
では受信信号4は図30(b)のように変動する。この
ような変動は、追尾目標2が大型目標であるほど、又
は、セル分解能が高いほど大きくなる。その結果、従来
のレーダ信号処理装置では、各サンプリング時刻に対し
て求められた追尾点13の位置が大きく変動することと
なり、安定した追尾が出来なくなる問題が生じていた。
追尾点13の位置が大きく変動し、安定した追尾が出来
なくなる問題が生じていた。
な追尾点13の変動を低減させるために、追尾点13の
決定方法を改善し、さらに、追尾点13を安定化させる
ための処理を行うものである。
信号処理装置は、閾値を超える受信信号を有するセル
を、追尾点の決定に用いる検出セルとして検出する検出
部と、前回のサンプリングにおけるフレームの検出セル
数と、今回のサンプリングにおけるフレームの検出セル
数との差が、所定の比較基準値以上であれば検出部の閾
値を変更する閾値制御部とを有するものである。
閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、検出セルの周
囲の所定の基準範囲内に含まれる検出セル数が所定の基
準個数以下の場合は、その検出セルを除去する孤立点除
去部とを有するものである。
閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、所定のサンプ
リング時刻t0においては、時刻t0より前の追尾点の
移動速度から求めたフレーム数n毎に、時刻t0より前
及び時刻t0の検出セルの信号を時間積分してブロック
積分信号を求め、ブロック積分信号を追尾点の移動速度
で補正し、補正されたブロック積分信号をノンコヒーレ
ント積分して検波後積分信号を求め、サンプリング時刻
t0より後においては、前回求めた検波後積分信号を追
尾点の移動速度で補正し、補正された検波後積分信号と
時刻tkのフレームから求めた検出セルの信号とをノン
コヒーレント積分し、新たな検波後積分信号を求める検
波後積分処理部とを有するものである。
フレームから受信信号が閾値を超えるセルを、追尾点の
決定に用いる検出セルとして検出する検出部と、その検
出セルのレーダ受信信号から求めた仮追尾点を時間的に
平滑化して追尾点を決定する追尾点決定部とを有するも
のである。
第1の発明において、さらに、検出セルの周囲の所定の
基準範囲内に含まれる検出セル数が所定の基準個数以下
の場合は、その検出セルを除去する孤立点除去部を有す
るものである。
第1、第2又は第5のいずれかの発明において、さら
に、所定のサンプリング時刻t0においては、時刻t0
より前の追尾点の移動速度から求めたフレーム数n毎
に、時刻t0より前及び時刻t0の検出セルの信号を時
間積分してブロック積分信号を求め、ブロック積分信号
を追尾点の移動速度で補正し、補正されたブロック積分
信号をノンコヒーレント積分して検波後積分信号を求
め、サンプリング時刻t0より後においては、前回求め
た検波後積分信号を追尾点の移動速度で補正し、補正さ
れた検波後積分信号と時刻tkのフレームから求めた検
出セルの信号とをノンコヒーレント積分し、新たな検波
後積分信号を求める検波後積分処理部とを有するもので
ある。
第1、第2又は第5のいずれかの発明において、さら
に、検出セルのレーダ受信信号から求めた仮追尾点を時
間的に平滑化して追尾点を決定する追尾点決定部を有す
るものである。
第3又は第6のいずれかの発明において、さらに、検波
後積分信号から求めた仮追尾点を時間的に平滑化して追
尾点を決定する追尾点決定部を有するものである。
第4、第7又は第8のいずれかの発明において、追尾点
決定部は1次平滑化フィルタを含むものである。
は、第4、第7又は第8のいずれかの発明において、追
尾点決定部はカルマンフィルタを含むものである。
は、閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決
定に用いる検出セルとして検出する検出部と、所定のサ
ンプリング時刻t0においては、カルマンフィルタで予
測した追尾点の移動速度から求めたフレーム数n毎に、
時刻t0より前及び時刻t0の検出セルの信号を時間積
分してブロック積分信号を求め、ブロック積分信号をカ
ルマンフィルタで予測した追尾点の移動速度で補正し、
補正されたブロック積分信号をノンコヒーレント積分し
て検波後積分信号を求め、サンプリング時刻t0より後
においては、前回求めた検波後積分信号をカルマンフィ
ルタで予測した追尾点の移動速度で補正し、補正された
検波後積分信号と今回のサンプリングから求めた検出セ
ルの信号とをノンコヒーレント積分し、新たな検波後積
分信号を求める検波後積分処理部と、新たな検波後積分
信号から求めた仮追尾点をカルマンフィルタにより時間
的に平滑化して追尾点と決定する追尾点決定部とを有す
るものである。
は、第1、第2又は第5のいずれかの発明において、さ
らに、所定のサンプリング時刻t0においては、カルマ
ンフィルタで予測した追尾点の移動速度から求めたフレ
ーム数n毎に、時刻t0前より及び時刻t0の検出セル
の信号を時間積分してブロック積分信号を求め、ブロッ
ク積分信号をカルマンフィルタで予測した追尾点の移動
速度で補正し、補正されたブロック積分信号をノンコヒ
ーレント積分して検波後積分信号を求め、サンプリング
時刻t0より後においては、前回求めた検波後積分信号
をカルマンフィルタで予測した追尾点の移動速度で補正
し、補正された検波後積分信号と今回のサンプリングか
ら求めた検出セルの信号とをノンコヒーレント積分し、
新たな検波後積分信号を求める検波後積分処理部と、新
たな検波後積分信号から求めた仮追尾点をカルマンフィ
ルタにより時間的に平滑化して追尾点と決定する追尾点
決定部とを有するものである。
目標2の追尾の作用が示されている。レーダ装置1から
追尾目標2に対してレーダビーム3が送信される。レー
ダビーム3は追尾目標2で反射し、レーダ装置1で受信
される。
受信信号4の例を示す。説明を簡素化するために、観測
範囲を1次元としている。レーダビーム3を反射する物
体が存在する観測範囲では、受信信号4は強く受信され
る。受信信号4は各サンプリング時刻毎に観測空間全体
にわたって受信される。1回のサンプリング間隔で受信
される観測範囲に対する受信信号4をフレームと呼ぶ。
各フレームはセル5に分割されて処理される。
1の構成のブロック図を示す。図2及び図3を用いて、
以下に、各構成要素の動作を説明する。
信信号4が入力される。検出部7は、各フレームから受
信信号4の強度が閾値6を超えているセル5を検出セル
8として検出する。検出部7には、例えば、CFAR検
出法を用いることができる。以下には、検出部7をCF
AR検出法とした場合を説明する。
追尾点決定機能12を含んでいる。重心点取得機能10
では、検出部7から受け取った検出セル8の位置から重
心点11を求める。具体的には、数式(1)によって重
心点11を算出する。
点11をそのまま追尾点13として決定する。
力された検出セル8は、閾値制御部14にも入力され
る。本発明で特徴的なことは、閾値制御部14におい
て、レーダ受信信号のフレーム毎の検出セル数の変化に
より、検出部7で用いられる閾値6の値を変更すること
である。
御部14は、制御係数設定機能15、遅延要素16及び
閾値設定機能17で構成される。制御係数設定機能15
では、検出部7から入力された今回のフレームからの検
出セル数と、遅延要素16に記憶されていた前回のフレ
ームからの検出セル数とを比較する。今回の検出セル数
と、前回の検出セル数との差が所定の比較基準値以上で
あれば数式(2)の制御係数αを変更する。数式(2)
において、Kは閾値6の変更に用いられるCFAR係
数、NはCFARに必要なリファレンスセル数、Pfa
は誤警報確率、αはCFAR係数に対する制御係数であ
る。比較基準値は、追尾目標2の大きさ、セル5の分解
能又はレーダの受信信号4等の条件から予め設定してお
く。
れた制御係数αを用いて数式(2)よりCFAR係数K
を算出し、検出部7で用いられる閾値6を変更する。閾
値6はCFAR係数Kと例えばCA(Cell Ave
rage)−CFARのアルゴリズムに従って変更され
る。
フレームの信号強度が全体的に増加した場合等では、閾
値6に変更がなければ検出セル8の数は増加する。その
ため、実際の追尾目標2を指し示す受信信号の範囲外に
おいても、検出セル8が検出される事となり、重心点1
1の位置が大きく変動する。前回の検出セル数が4であ
り、今回の検出セル数が9であるので、所定の比較基準
値が4以下であれば、数式(2)に従って閾値6を上昇
させる。その結果、次回フレームでは、上昇した閾値6
を用いて検出セルが検出されることとなり、検出セル数
の変動が抑制される。
1の処理の流れを説明する。
て、遅延要素16に記憶されていた前回フレームに対す
る検出セル数と今回フレームに対する検出セル数の比較
から、制御係数αを設定する。ST2では、閾値設定機
能17において、数式(2)に制御係数αを代入するこ
とでCFAR係数を算出し、続いて閾値6を変更する。
ST3では、検出部7において、今回のサンプリングで
受信したフレームから、変更された閾値6を超えている
セル5を検出セル8として検出する。ST4では、重心
点取得機能10において、数式(1)に従って、検出セ
ル8の受信信号から重心点11を求める。ST5では、
追尾点決定機能12において、その重心点11を追尾点
13として決定する。追尾処理を終了しない場合は、S
T1に戻って、以上の処理を繰り返す。
準値を適切に設定することで、受信信号4の増減に対し
て、検出セル8の数が一定となるよう負帰還が行なわれ
る。その結果、追尾点13の位置が大きく変動すること
なく、安定した追尾が可能となる。
決定部9に含まれる重心点取得機能10を、検出セルの
受信信号から最大の強度をもつ点を選択する最大受信強
度選択機能19に変更し、追尾点決定機能12で最大信
号強度点20を追尾点と決定する構成においても、同様
の効果を得ることが可能である。以下に説明する他の実
施の形態においても、同様の変更を行なうことが可能で
ある。
2の構成のブロック図を示す。受信信号4は検出部7、
孤立点除去部21を通じて追尾点決定部9で処理され、
追尾点13が決定される。以下に、図7及び図8を用い
て、実施の形態2に特徴的な孤立点除去部21について
説明する。
出セル8をグループとしてまとめ、グループを構成する
検出セル数が基準個数以下の場合のグループは不要なセ
ルであるとして棄却する。また検出セル同士が所定セル
数以上離れている場合は別のグループとして処理する。
ラベリング処理機能22において、検出セル8に対し
て、連続する検出セル8を1つのグループとしてまとめ
る。孤立点除去機能23において、1つのグループに含
まれる検出セル数が基準個数以下である検出セルを除去
する。追尾点決定部9において、除去されなかった検出
セル8から重心点11が算出され、追尾点13が決定さ
れる。
す。ここでは、グループの分離条件を3セル、棄却のた
めの基準個数を2と設定した場合について説明する。ラ
ベリング処理機能22において、グループAで示される
検出セル8に対しては検出セル数は1つと求められる。
グループBで示される検出セル8に対しては検出セル数
は4つと求められる。孤立点除去機能23において、グ
ループAに含まれる検出セル数は基準個数以下であるの
でグループAの検出セル8は除去され、グループBに含
まれる検出セル数は基準個数より大きいのでグループB
の検出セル8は残される。追尾点決定部9により、残っ
たグループBの4つの検出セル8から重心点11が算出
され、追尾点13が決定される。
2の処理の流れを説明する。
超える信号強度のセルを検出セル8として検出する。S
T2では、孤立点除去部21において、基準範囲内に含
まれる検出セル数が基準個数以下の検出セル8が除去さ
れる。ST3では、重心点取得機能10において、ST
2で除去されなかった検出セル8から重心点11が算出
される。ST4では、追尾点決定機能12において、そ
の重心点11を追尾点13として決定する。追尾レーダ
装置1では追尾点13を目標点として追尾する。追尾処
理を終了しない場合は、ST1に戻って、処理を繰り返
す。
ことにより、狭い観測範囲でのみ受信されている受信信
号4を除去して追尾点13が求められる。そのため、追
尾目標2を指し示す受信信号4以外の雑音成分等を除去
でき、追尾点13の変動が小さくなり、追尾処理を安定
化させることが可能となる。
14を同時に有することにより、追尾をより安定化させ
ることが可能である。
態3の構成のブロック図を示す。受信信号4は検出部
7、検波後積分処理部24及び追尾点決定部9で処理さ
れ、追尾点13が求められる。以下に、実施の形態3に
特徴的な検波後積分処理部24の機能について説明す
る。
ック積分処理機能26、移動補正機能27、検波後積分
処理機能28及び遅延要素29を含んでいる。検波後積
分処理部24は、予め定めておいたサンプリング時刻t
0に連動して処理を変える。
積分処理部24のスイッチSW1はCに接続され、スイ
ッチSW2はDに接続されている。検出部7で検出され
た検出セル8は検波後積分処理部24で処理されること
なく追尾点決定部9に送られる。但し、メモリ25には
サンプリング毎の各フレームに対する検出セル8の受信
信号4が記憶される。
理部24のスイッチSW1はBに接続され、スイッチS
W2はEに接続される。今回のサンプリングで受信され
たフレームに対して検出された検出セル8及びメモリ2
5に記憶されている時刻t0より前の検出セル8がブロ
ック積分処理機能26で処理される。ブロック積分処理
機能26では、時刻t0より前の追尾点13の移動速度
の平滑値、予め定めたレンジセル間隔及びサンプリング
間隔から数式(3)によって、ブロック積分で用いるフ
レーム数nを算出する。今回のフレーム及び時刻t0前
のフレームを、n回分のフレーム毎に1つのブロックと
し、ブロック毎に検出セルの信号強度を時間積分する。
を、t0以前の追尾点13の移動速度に基づいて補正す
る。検波後積分処理機能28では、移動補正機能27に
よって補正されたブロック毎の積分結果を、ブロック間
でノンコヒーレント積分し、検波後積分信号30を求め
る。ここで、ノンコヒーレント積分とは、各ブロック毎
の積分結果をフーリエ変換し、その積分結果のフーリエ
空間におけるスペクトルを積分(平均化)し、その結果
を逆フーリエ変換することで積分結果のスペクトルを平
滑化する処理をいう。
理部24の処理を例示する。ここで、サンプリング時刻
t0以前に、メモリ25にサンプリング時刻t0−5か
らt0−1までの各フレームの検出セル8の受信信号が
記憶されているとする。また、レンジセル範囲は3と
し、時刻t0以前の追尾点13の移動速度の平滑値は
0.5(単位は、セル間隔/サンプリング間隔)である
とする。サンプリング間隔、1レンジセル間隔及び移動
速度の平滑値を数式(3)に代入し、1ブロックに含ま
れるフレーム数nは3と求まる。サンプリング時刻t0
に対するフレームと、メモリ25に記憶されているt0
以前のフレームから、3フレーム毎にブロック化され
る。図12では、t0−5、t0−4、t0−3の3フ
レーム、及び、t0−2、t0−1、t0の3フレーム
がそれぞれ1ブロックとされる。ブロック積分処理機能
26では、ブロック毎に検出セル8の受信信号4を積分
する(図12(1))。さらに、移動補正機能27にお
いて、t0−5〜t0−3のブロック積分の結果を、追
尾点13の移動速度により補正する。追尾点13の移動
速度の平滑値は0.5(セル/サンプリング間隔)であ
るので、3回のサンプリングの間に追尾点13が移動す
る1.5セルの四捨五入した値分だけ移動補正を行う
(図12(2))。次に、検波後積分処理機能28にお
いて、各ブロック間のノンコヒーレント積分を行う(図
12(3))。以上により、サンプリング時刻t0−5
からt0までの検出セル8についての検波後積分信号3
0が得られる。また、検波後積分信号30は遅延要素2
9に記憶される。
11において、検波後積分処理部24のスイッチSW1
はAに接続され、スイッチSW2はEに接続される。検
出部7で検出された検出セル8の受信信号4と、遅延要
素29に記憶された前回の検波後積分信号30の間でノ
ンコヒーレント積分が行われる。このとき、遅延要素2
9に記憶された検波後積分信号30に対して、追尾点1
3の移動速度による補正が行われる。
24の処理を例示する。遅延要素29に記憶されていた
検波後積分信号30は移動補正機能27によって移動補
正を受ける(図13(1))。ここでは、1サンプリン
グ間隔で追尾点13が移動する0.5セルだけ移動補正
を行う。検波後積分処理機能28において、検出部7で
検出されたサンプリング時刻t0+xの検出セル8の受
信信号と、移動補正を受けたPDI処理信号30とをノ
ンコヒーレント積分し、新たな検波後積分信号30を求
める。新たな検波後積分信号30は遅延要素29に記憶
される。
態3の処理の流れを説明する。
超える受信信号の検出セル8を検出する。ST2では、
検波後積分処理部24のメモリ25に検出部7で検出さ
れた検出セル8を記憶する。
分処理部24での処理はスキップされる。ST6では、
最大受信強度選択機能19において、最大信号強度点2
0が選択される。ST7では、追尾点決定機能12にお
いて、最大信号強度点20を追尾点13として決定す
る。
分処理部24で処理が行なわれる。ST3では、ブロッ
ク積分処理機能26において、メモリ25に記憶された
フレーム及び今回のフレームに対してブロック化及びブ
ロック積分を行う。ST4では、移動補正機能27にお
いて、ブロック積分の結果に移動補正を行なう。ST5
では、検波後積分処理機能28において、ブロック間で
ノンコヒーレント積分を行い、検波後積分信号30を求
める。ST6では、最大受信強度選択機能19におい
て、検波後積分信号30から最大信号強度点20が選択
される。ST7では、追尾点決定機能12において、最
大信号強度店20を追尾点13として決定する。
3はスキップされ、移動補正機能27において、遅延要
素29に記憶された検波後積分信号30に移動補正を行
なう。ST5では、検波後積分処理機能28において、
検波後積分信号30と、検出セル8の受信信号4に対し
てノンコヒーレント積分を行い、新たな検波後積分信号
30を求める。ST6では、最大受信強度選択機能19
において、この新たな検波後積分信号30から最大信号
強度点20が選択される。ST7では、追尾点決定機能
12において、最大信号強度店20を追尾点13として
決定する。レーダ装置1では追尾点13を目標点として
追尾目標2を追尾する。追尾処理を終了しない場合は、
ST1に戻って処理を繰り返す。
することにより、各サンプリング毎の受信信号4の変動
による追尾点13への影響を抑制でき、レーダ装置1に
よる追尾を安定化させることが可能となる。
に、閾値制御部14又は孤立点除去部21を付加するこ
とにより、より安定した追尾が可能となる。
態4の構成のブロック図を示す。受信信号4は、検出部
7を通じて、一次平滑化フィルタを有する追尾点決定部
9で処理される。以下に、実施の形態4に特徴的な追尾
点決定機能12について説明する。
1及び遅延要素32を含む一次平滑化フィルタで構成さ
れている。一次平滑フィルタ31では、今回検出された
検出セル8から重心点取得機能10で求められた重心点
11と、遅延要素32に記憶されている前回の追尾点1
3から、数式(4)に従って、新たな追尾点13を算出
する。さらに、新たな追尾点13は遅延要素32に記憶
される。
められた係数である。一次平滑フィルタ31では、前回
の追尾点13と今回の重心点11とを忘却係数λで重み
付けして時間的に平滑化している。
態4の処理の流れを説明する。
から重心点11が求められる。ST3では、一次平滑フ
ィルタ31において、ST2で求められた重心点11
と、遅延要素に記憶されていた前回の追尾点13とを時
間的に平滑化し、ST4で新たな追尾点13として決定
する。レーダ装置1では追尾点13を目標点として追尾
目標2を追尾する。追尾処理を終了しない場合は、ST
1に戻って処理を繰り返す。
平滑化フィルタを含ませることにより、追尾点13を時
間的に平滑化でき、サンプリング毎の受信信号4の信号
強度の変動による追尾点13への影響を抑制できる。こ
れにより、レーダ装置による追尾を安定化させることが
できる。
態5の構成のブロック図を示す。受信信号4は、検出部
7を通じて、カルマンフィルタを有する追尾点決定部9
で処理される。以下に、実施の形態5に特徴的な追尾点
決定機能12について説明する。
要素34及び予測機能35を含み、カルマンフィルタを
構成している。追尾点決定機能12では、遅延要素34
に記憶されている前回の追尾点13と、今回の検出セル
8に対する重心点11をカルマンフィルタによって平滑
化して、新たな追尾点13として出力する機能を有して
いる。具体的には、数式(5)から数式(15)に従っ
て、カルマンフィルタのアルゴリズムで処理される。
数式(6)と、実際の受信信号4から得られる重心点1
1の観測モデルの数式(9)に基づいて、前回の予測重
心点と今回求めた重心点11の値から、数式(13)を
用いて新たな追尾点13を算出する。さらに、予測機能
35では、新たに求めた追尾点13の値から、数式(1
1)を用いて、次回の受信信号4から求められるであろ
う新たな予測重心点を算出する。
態5の処理の流れを説明する。
から重心点11が求められる。ST3では、平滑機能3
3において、ST2で求められた重心点11と、予測機
能35から求めた予測追尾点とを平滑化し、ST4で新
たな追尾点13として出力する。レーダ装置1では追尾
点13を目標点として追尾目標2を追尾する。追尾処理
を終了しない場合は、ST1に戻って、処理を繰り返
す。
フィルタを有することにより、追尾点13を時間的に平
滑化でき、サンプリング毎の受信信号4の信号強度の変
動による追尾点13への影響を抑制できる。このため、
レーダ装置による追尾を安定化させることができる。
に、閾値制御部14、孤立点除去部21又は検波後積分
処理部24と、一次平滑フィルタ又はカルマンフィルタ
を有する追尾点決定機能12をそれぞれ組み合せること
により、より安定した追尾が可能となる。
態6の構成のブロック図を示す。受信信号4は、検出部
7、検波後積分処理部24及びカルマンフィルタを有す
る追尾点決定部9で処理される。以下に、動作を説明す
る。
波後積分処理部24とカルマンフィルタを含む追尾点決
定機能12を有している。実施の形態5の検波後積分処
理部24では、追尾点決定部9で求められた追尾点13
の移動速度を用いて、移動補正機能27において移動補
正を行なった。それに対して、実施の形態6では、追尾
点決定機能12のカルマンフィルタの予測機能35で予
測される予測重心点を移動補正機能27にフィードバッ
クすることにより、予測重心点の移動速度の平滑値を用
いて移動補正を行なう点で異なっている。
能35で求められる追尾目標2の予測重心点を用いて移
動補正を行なうことで、実施の形態5と同様に、サンプ
リング毎の受信信号4の信号強度の変動による追尾点1
3への影響を抑制できる。このため、レーダ装置による
追尾を安定化させることができる。
3と組み合せることにより、より安定した追尾が可能と
なる。
リング毎のレーダの受信信号4の信号強度の変動によら
ず、安定した追尾目標2の追尾を可能とする。レーダ受
信信号4の雑音が大きい場合、追尾目標2が大型目標で
ある場合、又は、セル5の分解能が高い場合において、
追尾目標2の追尾を安定化させることを可能とする。
表した図である。
る。
ある。
示す図である。
ある。
図である。
ある。
を示す図である。
ある。
ク図である。
である。
表した図である。
理を表した図である。
である。
ブロック図である。
ブロック図である。
である。
である。
である。
である。
ブロック図である。
よる処理のステップ図である。
ブロック図である。
よる処理のステップ図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
である。
ク図である。
プ図である。
図である。
ム、4 受信信号、5セル、6 閾値、7 検出部、8
検出セル、9 追尾点決定部、10 重心点取得機
能、11 重心点、12 追尾点決定機能、13 追尾
点、14 閾値制御部、15 制御係数設定機能、16
遅延要素、17 閾値設定機能、18CFAR係数、
19 最大受信強度選択機能、20 最大信号強度点、
21 孤立点除去部、22 ラベリング処理機能、23
孤立点除去機能、24 検波後積分処理部、25 メ
モリ、26 ブロック積分処理機能、27 移動補正機
能、28 検波後積分処理機能、29 遅延要素、30
検波後積分信号、31一次平滑フィルタ、32 遅延
要素、33 平滑機能、34 遅延要素、35予測機
能。
Claims (12)
- 【請求項1】 サンプリング時刻毎に目標のレーダ信号
を受信し、その受信信号が複数の分解能セルに分布する
状況において追尾点を決定する追尾レーダ装置におい
て、 閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、 前回のサンプリングにおけるフレームの検出セル数と、
今回のサンプリングにおけるフレームの検出セル数との
差が、所定の比較基準値以上であれば検出部の閾値を変
更する閾値制御部と、を有することを特徴とするレーダ
信号処理装置。 - 【請求項2】 サンプリング時刻毎に目標のレーダ信号
を受信し、その受信信号が複数の分解能セルに分布する
状況において追尾点を決定する追尾レーダ装置におい
て、 閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、 検出セルの周囲の所定の基準範囲内に含まれる検出セル
数が所定の基準個数以下の場合は、その検出セルを除去
する孤立点除去部と、を有することを特徴とするレーダ
信号処理装置。 - 【請求項3】 サンプリング時刻毎に目標のレーダ信号
を受信し、その受信信号が複数の分解能セルに分布する
状況において追尾点を決定する追尾レーダ装置におい
て、 閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、 所定のサンプリング時刻t0においては、時刻t0より
前の追尾点の移動速度から求めたフレーム数n毎に、時
刻t0より前及び時刻t0の検出セルの信号を時間積分
してブロック積分信号を求め、ブロック積分信号を追尾
点の移動速度で補正し、補正されたブロック積分信号を
ノンコヒーレント積分して検波後積分信号を求め、 サンプリング時刻t0より後においては、前回求めた検
波後積分信号を追尾点の移動速度で補正し、補正された
検波後積分信号と時刻tkのフレームから求めた検出セ
ルの信号とをノンコヒーレント積分し、新たな検波後積
分信号を求める検波後積分処理部と、を有することを特
徴とするレーダ信号処理装置。 - 【請求項4】 サンプリング時刻毎に目標のレーダ信号
を受信し、その受信信号が複数の分解能セルに分布する
状況において追尾点を決定する追尾レーダ装置におい
て、 閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、 その検出セルのレーダ受信信号から求めた仮追尾点を時
間的に平滑化して追尾点を決定する追尾点決定部と、を
有することを特徴とするレーダ信号処理装置。 - 【請求項5】 さらに、検出セルの周囲の所定の基準範
囲内に含まれる検出セル数が所定の基準個数以下の場合
は、その検出セルを除去する孤立点除去部を有すること
を特徴とする請求項1に記載のレーダ信号処理装置。 - 【請求項6】 さらに、所定のサンプリング時刻t0に
おいては、時刻t0より前の追尾点の移動速度から求め
たフレーム数n毎に、時刻t0より前及び時刻t0の検
出セルの信号を時間積分してブロック積分信号を求め、
ブロック積分信号を追尾点の移動速度で補正し、補正さ
れたブロック積分信号をノンコヒーレント積分して検波
後積分信号を求め、 サンプリング時刻t0より後においては、前回求めた検
波後積分信号を追尾点の移動速度で補正し、補正された
検波後積分信号と時刻tkのフレームから求めた検出セ
ルの信号とをノンコヒーレント積分し、新たな検波後積
分信号を求める検波後積分処理部と、を有することを特
徴とする請求項1、請求項2又は請求項5のいずれかに
記載のレーダ信号処理装置。 - 【請求項7】 さらに、検出セルのレーダ受信信号から
求めた仮追尾点を時間的に平滑化して追尾点を決定する
追尾点決定部を有することを特徴とする請求項1、請求
項2又は請求項5のいずれかに記載のレーダ信号処理装
置。 - 【請求項8】 さらに、検波後積分信号から求めた仮追
尾点を時間的に平滑化して追尾点を決定する追尾点決定
部を有することを特徴とする請求項3又は請求項6のい
ずれかに記載のレーダ信号処理装置。 - 【請求項9】 追尾点決定部は1次平滑化フィルタを含
むことを特徴とする請求項4、請求項7又は請求項8の
いずれかに記載のレーダ信号処理装置。 - 【請求項10】 追尾点決定部はカルマンフィルタを含
むことを特徴とする請求項4、請求項7又は請求項8の
いずれかに記載のレーダ信号処理装置。 - 【請求項11】 サンプリング時刻毎に目標のレーダ信
号を受信し、その受信信号が複数の分解能セルに分布す
る状況において追尾点を決定する追尾レーダ装置におい
て、 閾値を超える受信信号を有するセルを、追尾点の決定に
用いる検出セルとして検出する検出部と、 所定のサンプリング時刻t0においては、カルマンフィ
ルタで予測した追尾点の移動速度から求めたフレーム数
n毎に、時刻t0より前及び時刻t0の検出セルの信号
を時間積分してブロック積分信号を求め、ブロック積分
信号をカルマンフィルタで予測した追尾点の移動速度で
補正し、補正されたブロック積分信号をノンコヒーレン
ト積分して検波後積分信号を求め、 サンプリング時刻t0より後においては、前回求めた検
波後積分信号をカルマンフィルタで予測した追尾点の移
動速度で補正し、補正された検波後積分信号と今回のサ
ンプリングから求めた検出セルの信号とをノンコヒーレ
ント積分し、新たな検波後積分信号を求める検波後積分
処理部と、 新たな検波後積分信号から求めた仮追尾点をカルマンフ
ィルタにより時間的に平滑化して追尾点と決定する追尾
点決定部と、を有することを特徴とするレーダ信号処理
装置。 - 【請求項12】 さらに、所定のサンプリング時刻t0
においては、カルマンフィルタで予測した追尾点の移動
速度から求めたフレーム数n毎に、時刻t0前より及び
時刻t0の検出セルの信号を時間積分してブロック積分
信号を求め、ブロック積分信号をカルマンフィルタで予
測した追尾点の移動速度で補正し、補正されたブロック
積分信号をノンコヒーレント積分して検波後積分信号を
求め、 サンプリング時刻t0より後においては、前回求めた検
波後積分信号をカルマンフィルタで予測した追尾点の移
動速度で補正し、補正された検波後積分信号と今回のサ
ンプリングから求めた検出セルの信号とをノンコヒーレ
ント積分し、新たな検波後積分信号を求める検波後積分
処理部と、 新たな検波後積分信号から求めた仮追尾点をカルマンフ
ィルタにより時間的に平滑化して追尾点と決定する追尾
点決定部と、を有することを特徴とする請求項1、請求
項2又は請求項5のいずれかに記載のレーダ信号処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001387172A JP2003185741A (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | レーダ信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001387172A JP2003185741A (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | レーダ信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003185741A true JP2003185741A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27596089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001387172A Abandoned JP2003185741A (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | レーダ信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003185741A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333515A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Mitsubishi Electric Corp | 目標検出装置 |
JP2009264900A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Toshiba Corp | 目標検出装置 |
WO2023002870A1 (ja) | 2021-07-21 | 2023-01-26 | 京セラ株式会社 | 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム |
-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001387172A patent/JP2003185741A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009264900A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Toshiba Corp | 目標検出装置 |
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