JP2003185466A - 距離係数算出装置 - Google Patents

距離係数算出装置

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JP2003185466A
JP2003185466A JP2001380040A JP2001380040A JP2003185466A JP 2003185466 A JP2003185466 A JP 2003185466A JP 2001380040 A JP2001380040 A JP 2001380040A JP 2001380040 A JP2001380040 A JP 2001380040A JP 2003185466 A JP2003185466 A JP 2003185466A
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moving
pulse
distance coefficient
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JP2001380040A
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Masakazu Otsuka
雅和 大塚
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの交換や空気圧の変化、チェーンの着
脱といった移動状態の変化を自動的にかつ高精度に検出
し、また、GPSなどの距離計測部の信頼度の悪い環境
下においても、パルス距離係数の誤修正をすることのな
い距離係数算出装置を提供する。 【解決手段】 GPS衛星測位部1によって算出される
移動距離誤差からパルス距離係数誤差算出部5が算出す
るパルス距離係数K1の誤差と、車両の状態変化を検出
するセンサであるタイヤの空気圧センサ8の出力に基づ
いて状態変化検出部6が、その状態変化を検出し、フィ
ルタの時定数を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の移動に伴
ってパルス信号を生成するパルス発生部をもつ移動体の
移動距離を算出するための距離係数算出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、距離係数算出装置として、特許第
3081092号公報、特開平9―297037号公報
に記載されたものが知られている。
【0003】特許第3081092号公報に記載された
距離係数算出装置は、パルス距離係数をある個数のパル
ス距離係数の平均として算出する際に、パルス距離係数
の分布状態を示す分布指数を求め、分布指数が規定の条
件を満たす場合にパルス距離係数を初期化するように構
成している。
【0004】また、特開平9―297037号公報に記
載された距離係数算出装置は、夏用タイヤと冬用タイヤ
の直径や空気圧の変化といった移動状態の変化に対応す
るために、夏用タイヤと冬用タイヤのそれぞれのパルス
距離係数を個別に記憶しておき、タイヤの交換時に、夏
用タイヤ、冬用タイヤのそれぞれのパルス距離係数のう
ち、交換した側のタイヤのパルス距離係数をユーザが選
択するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
3081092号公報に記載された従来の距離係数算出
装置においては、パルス距離係数の分布状態を示す分布
指数を用いてパルス距離係数の初期化条件を規定してい
るため、GPSの受信環境が悪いときなどパルス距離係
数の分布がばらつく場合、判定に誤差を生じる可能性が
あった。誤差を抑えるように初期化条件の閾値を大きく
した場合には、移動状態の変化のため、初期化できない
という可能性があった。
【0006】また、特開平9―297037号公報に記
載された従来の距離係数算出装置においては、タイヤ交
換時に、夏用タイヤ、冬用タイヤのどちらに交換したの
かをユーザが入力装置を用いて入力しなければならな
い。
【0007】本発明は、以上のような従来の問題を解決
するものであり、タイヤの交換や空気圧の変化、チェー
ンの着脱といった移動状態の変化を自動的にかつ高精度
に検出し、また、GPSなどの距離計測手段の信頼度の
悪い環境下においてもパルス距離係数の誤修正が少ない
優れた距離係数算出装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の距離係数算出装
置は、移動体の移動に伴ってパルス信号を生成するパル
ス発生手段と、移動体の移動距離を算出する移動距離算
出手段と、パルス信号及び移動距離に基づいてパルス距
離係数K1を算出するパルス距離係数算出手段と、パル
ス距離係数K1の雑音を取り除くパルス距離係数フィル
タ手段と、移動距離の誤差を算出する移動距離誤差算出
手段と、算出された移動距離の誤差に基づいてパルス距
離係数K1の誤差を算出するパルス距離係数誤差算出手
段と、パルス距離係数K1の誤差に基づいて移動体の移
動状態の変化を検出する状態変化検出手段と、移動状態
の変化を検出するとパルス距離係数フィルタ手段の時定
数を切り替えるフィルタ時定数切り替え手段とを備えた
構成を有している。
【0009】この構成により、パルス距離係数K1の誤
差に基づいてパルス距離係数フィルタ手段の係数を切り
替えることができるため、パルス距離係数K1の誤差が
小さい場合には高精度に移動状態の変化を検出し、距離
算出手段の信頼度の悪い環境下にあっても移動状態変化
の誤検出を防ぐことができる。
【0010】また、本発明の距離係数算出装置は、移動
体の移動に伴ってパルス信号を生成するパルス発生手段
と、移動体の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
パルス信号及び移動距離に基づいてパルス距離係数を算
出するパルス距離係数算出手段と、移動距離の誤差を算
出する移動距離誤差算出手段と、算出された移動距離の
誤差に基づいてパルス距離係数の誤差を算出するパルス
距離係数誤差算出手段と、複数の移動状態に対応するパ
ルス距離係数をそれぞれ記憶するパルス距離係数記憶手
段と、パルス距離係数の誤差に基づいて移動体の移動状
態の変化を検出する状態変化検出手段と、移動状態の変
化を検出したとき現在移動中の移動状態が複数の移動状
態のいずれに相当するかを判定する移動状態判定手段と
を備えた構成を有している。
【0011】この構成により、ユーザーの入力を必要と
することなく、自動的に移動状態の変化を検出し、パル
ス距離係数の切り替えを行うことができ、高精度にパル
ス距離係数を算出することができる。
【0012】また、本発明の距離係数算出装置は、移動
距離算出手段を、測位衛星により得られる位置情報また
は測位衛星により得られる速度情報を用いて移動距離を
算出し、移動距離誤差算出手段を測位衛星の位置誤差情
報または測位衛星の位置による誤差を表すパラメータを
用いて移動距離誤差を算出するように構成している。
【0013】この構成により、測位衛星の受信状態が良
い場合には、移動距離を高精度に算出し、パルス距離係
数K1の誤差を小さく見積り、移動状態の変化を高精度
に検出することができる。そして、受信状態が悪い場合
でも、移動距離誤差によるパルス距離係数K1の誤差を
大きく見積ることにより、移動状態の変化を正しく検出
し、誤検出を防ぐことができる。
【0014】また、本発明の距離係数算出装置は、移動
距離算出手段として、直線走路上の2地点間での地図に
示される距離を移動距離として用いる手段であり、移動
距離誤差算出手段として地図が有する距離の誤差および
直線走路上の2地点間での距離を判定する際に発生する
誤差のうち少なくとも一方を移動距離の誤差として算出
する手段を用いる構成としている。
【0015】この構成により、移動距離の誤差を地図上
の誤差や2地点通過を判定する際に発生する誤差として
定量的に定義することができ、直線走路上の2地点間で
の距離を移動距離として用いる場合にも移動状態の変化
を高精度に検出することができる。
【0016】また、本発明の距離係数算出装置は、パル
ス距離係数誤差算出手段を、パルス信号の生成数の離散
化誤差と移動距離の誤差とを基にパルス距離係数K1の
誤差を算出する手段で構成している。
【0017】この構成により、単位時間中のパルス数が
多くて離散化誤差が小さくなるような場合には、高精度
に移動状態の変化を検出でき、単位時間中のパルス数が
少なく離散化誤差が大きくなるような場合には、その誤
検出を防ぐことができる。
【0018】また、本発明の距離係数算出装置は、状態
変化検出手段として、少なくとも、車両の状態変化を検
出するセンサ及びパルス距離係数誤差算出手段の出力に
基づいて移動状態の変化を検出する手段を用いる構成を
有している。
【0019】この構成により、移動距離の誤差が車両の
状態変化を検出できうるまでに小さくない場合でも、セ
ンサと複合的に判定し移動状態の変化を高精度に検出す
ることができる。
【0020】また、本発明の距離係数算出装置は、移動
状態判定手段が、現在移動中の移動状態を複数の移動状
態のいずれにも相当しないと判定したとき、新たに現在
移動中の移動状態をパルス距離係数記憶手段に追加して
記憶する移動状態追加手段を備えた構成を有している。
【0021】この構成により、移動状態の変化が夏用タ
イヤ、冬用タイヤの変化にとどまらず、空気圧の変化、
チェーンの着脱、その他の移動状態が大きく複数の状態
に変化した場合においても、自動的に複数の移動状態に
対応するパルス距離係数を記憶し、次回移動状態の変化
があった場合に、それに対応するパルス距離係数を容易
に採用することができ、高精度にパルス距離係数を算出
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。なお、以下の各実施の形態
においては、本発明を車両に搭載したナビゲーション装
置に適用した場合について説明する。
【0023】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における距離係数算出装置のブロック図
である。
【0024】図1において、距離係数算出装置は、車両
の移動距離Lを算出する移動距離算出手段であって、か
つ、移動距離の誤差σLを算出する移動距離誤差算出手
段でもあるGPS衛星測位部1と、車両の移動に伴って
パルス信号Pを生成するパルス発生部2と、単位時間当
たりのパルス数P0で単位時間中の移動距離L0を除す
ることによりパルス距離係数K1を算出するパルス距離
係数算出部3と、パルス距離係数K1の雑音を取り除く
ためのフィルタを有しそのフィルタを通した後のパルス
距離係数K2を算出するパルス距離係数フィルタ部4
と、GPS衛星測位部1によって算出された車両の移動
距離誤差σLに基づいてパルス距離係数誤差σKを算出
するパルス距離係数誤差算出部5と、車両の移動状態の
変化を検出するセンサとしての動作を行なうタイヤの空
気圧センサ8と、パルス距離係数誤差算出部5によって
算出されたパルス距離係数誤差σKとパルス距離係数算
出部3によって算出されたパルス距離係数K1と前回算
出されたパルス距離係数K2と空気圧センサ8の出力に
基づいて車両の移動状態の変化を検出する状態変化検出
部6と、状態変化検出部6が車両の移動状態の変化を検
出したとき、パルス距離係数フィルタ部4を構成するフ
ィルタの時定数を切り替えるフィルタ時定数切り替え部
7とから構成されている。
【0025】以上のように構成された距離係数算出装置
について、図2を用いてその動作を説明する。
【0026】図2は、本発明の第1の実施の形態の距離
係数算出装置の動作を説明するフロー図である。図2に
おいて、距離係数算出装置を備えた車両が移動すると、
その移動距離に応じて、先ず、パルス発生部2が単位時
間あたりのパルスPを発生する(ステップ(以下、図で
はSと記す)201)。そして、同時にその移動速度に
応じてGPS衛星測位部1がGPS衛星による測位で車
両の速度(以下、GPS速度と呼ぶ)Vを出力する(ス
テップ202)。GPS衛星測位部1がGPS速度Vを
出力すると、次に、GPS速度Vを単位時間T0で積分
し、単位時間T0の移動距離L0を算出する(ステップ
203)。
【0027】パルス距離係数算出部3は、単位時間の移
動距離L0を単位時間のパルス数P0で除することによ
り、パルス距離係数K1を算出する(ステップ20
4)。GPS衛星測位部1は、GPS速度Vの算出と同
時にその測位時の誤差半径Rを算出する(ステップ20
5)。
【0028】次に、パルス距離係数誤差算出部5は、予
め算出してあるGPS誤差半径R0と、GPS速度誤差
の換算式と、先にステップ205において算出した誤差
半径Rより、GPS速度誤差σVを算出する(ステップ
S206)。GPS速度誤差σVは、たとえば、誤差σ
(データの分布が正規分布であれば68%の確率)で速
度誤差5m/s、というような数値で求められる。そし
て、次に、GPS速度誤差σVに単位時間を乗ずること
によって、移動距離誤差σLを算出する(ステップ20
7)。
【0029】単位時間の移動距離L0を単位時間のパル
ス数P0で除することにより求められるパルス距離係数
K1の誤差、すなわち、パルス距離係数誤差σKは、誤
差の伝播法則より、次式で求められる(ステップ20
8)。すなわち、次式より、パルス距離係数誤差σK
が、パルス数の離散化誤差と移動距離誤差に基づき算出
される。
【0030】
【数1】
【0031】尚、上式において、パルス数誤差σPは、
パルス数の離散化誤差であるため、1である。
【0032】次に、空気圧センサ8は、車両のタイヤの
空気圧を検出する(ステップ209)。
【0033】ここで、パルス距離係数誤差K1が予め定
めた許容範囲外であった場合には、これ以降の処理へ移
行しない(ステップ210)で、ステップ201に戻る
様にする。この許容範囲は、例えば、誤差σが5m/s
以下などと設定される。
【0034】許容範囲内であった場合には、状態変化検
出部6が、次の通り、車両の移動状態変化を判定する。
すなわち、状態変化検出部6は、前回のフィルタを通し
た後のパルス距離係数K2が今回算出したパルス距離係
数K1のパルス距離係数誤差(σK)の範囲内にあるか
どうか、空気圧センサ8で検出した空気圧が前回から変
化していないかどうかを含めて総合的に判断し、車両の
移動状態変化があったかどうかを判定する(ステップ2
11)。
【0035】ステップ211において、状態変化がない
と判定された場合には、パルス距離係数フィルタ部4が
フィルタを通した後のパルス距離係数K2を算出し(ス
テップ212)、状態変化があると判定された場合に
は、フィルタ時定数切り替え部7がパルス距離係数フィ
ルタ部4を構成するフィルタの時定数を小さくし(ステ
ップ113)、その状態で、パルス距離係数フィルタ部
4によってフィルタを通した後のパルス距離係数K2を
算出する(ステップ212)。
【0036】ここで、パルス距離係数フィルタ部4を構
成するフィルタは、例えば、次式で表されるようなフィ
ルタが用いられる。
【0037】パルス距離係数K2=パルス距離係数K1
×t+前回のパルス距離係数K2×(1−t) ただ
し、0<t<1。
【0038】そして、この場合、フィルタ時定数切り替
え部7は、この式におけるtの値を大きくするように切
換える。
【0039】また、ここで、フィルタとしては、過去何
回分かのパルス距離係数K1を平均化したものをパルス
距離係数K2とするようなものを用いても良い。この場
合、フィルタ時定数切り替え部7は、ステップ213に
おいて、平均化するために用いるパルス距離係数K1の
数を小さくするように切換えればよい。
【0040】ステップ211における判定は、例えば、
誤判定をしない確率が6σ(誤判定をする確率:100
万分の3.4)、というように判定閾値を決める。例え
ば、前回のパルス距離係数K2が1パルス当たり1m、
今回のパルス距離係数K1が1パルス当たり0.5m、
パルス距離係数誤差が3σ(99.7%の確率)で1パ
ルス当たり0.2m、過去の規定回数の平均空気圧に対
して現在の空気圧が3σの範囲外にあるとした場合、こ
の状態が2回(0.3%の4乗<100万分の3.4)
続くと、パルス距離係数誤差の範囲外であると判定す
る。
【0041】なお、ここで、GPS衛星測位部1を構成
する移動距離算出部としては、単位時間を隔てたGPS
位置の距離を算出する手段を用い、移動距離誤差として
は、GPS衛星での測位時の位置誤差、又は、GPS衛
星測位部1による測位において使用した衛星の数、配置
から算出される幾何学的精度のパラメータ(指標)であ
るDOP(Dilution of Precisio
n)をそのまま用いればよい。
【0042】また、移動距離としては、直線走路上の2
地点間での地図に示される距離を用い、移動距離誤差と
しては、地図が有する距離の誤差および直線走路上の2
地点間での距離を判定する際に発生する誤差を用いれば
よい。
【0043】また、車両の状態変化を検出するセンサと
しては、タイヤの空気圧センサ8の他に、タイヤの径変
化を検出する光学センサや、温度センサ、圧力センサ、
その他、車両の荷重や天候、気温、湿度、加速度、速度
などを検出するセンサ、あるいは、それらを組み合わせ
たものを用いてもよい。
【0044】このように、本発明の第1の実施の形態に
よれば、パルス距離係数の誤差を算出するパルス距離係
数誤差算出部5と、車両の状態変化を検出するセンサで
あるタイヤの空気圧センサ8と、パルス距離係数誤差と
空気圧センサの出力に基づいて総合的に移動状態の変化
を検出する状態変化検出部6を設けており、常に精度良
く移動状態の変化を検出することができるという利点を
有する。
【0045】また、GPSの受信環境が悪いときなど、
算出された移動距離の誤差が極端に大きい場合には、パ
ルス距離係数の誤差が大きくなり、移動状態変化の判定
を行なわないようにしているため、それによる誤検出を
なくすことができるという利点を有する。
【0046】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態における距離係数算出装置について説明す
る。
【0047】図3は、本発明の第2の実施の形態におけ
る距離係数算出装置のブロック図である。
【0048】図3において、第1の実施の形態と同一の
番号を付したものは、第1の実施の形態の距離係数算出
装置と同一のものを示している。そして、第1の実施の
形態の距離係数算出装置と異なる点は、フィルタ時定数
切り替え部7に代えて、複数の移動状態に対応するパル
ス距離係数K2をそれぞれ記憶するパルス距離係数記憶
部9と、状態変化を検出したとき、現在移動中の移動状
態がパルス距離係数記憶部9に記憶された複数の移動状
態のいずれに相当するのかを判定する移動状態判定部1
0と、現在移動中の移動状態がパルス距離係数記憶部9
に記憶された複数の移動状態のいずれにも相当しないと
判定された場合に新たに現在移動中の移動状態を記憶部
10に追加記憶する移動状態追加部11を設けたことで
ある。
【0049】以上のように構成された本実施の形態の距
離係数算出装置について、次に、図4を用いてその動作
を説明する。
【0050】尚、ここでステップ201から212まで
の動作は、第1の実施の形態の距離係数算出装置の動作
と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0051】ステップ211において、前回算出したパ
ルス距離係数K2がパルス距離係数K1のパルス距離係
数誤差範囲内にあるかどうか、空気圧が前回から変化し
ていないかどうかを含めて総合的に移動状態の変化があ
ったかどうか判定され、状態変化があったと判定された
場合、移動状態判定部10が、パルス距離係数記憶部9
に記憶されている複数のパルス距離係数K2を読み出す
(ステップ401)。
【0052】そして、読み出された複数のパルス距離係
数K2の中に現在の移動状態に合致するものがあるかど
うかが判定され(ステップ402)、現在の移動状態に
合致するパルス距離係数K2があれば、それを今回のパ
ルス距離係数K2として採用する(ステップ403)。
【0053】複数のパルス距離係数K2のうち、現在の
移動状態に合致するパルス距離係数K2が複数あれば、
最も近いものを今回のパルス距離係数K2として採用す
る。
【0054】ステップ402において、現在の移動状態
に合致するパルス距離係数K2がないと判定された場合
には、移動状態追加部11が今回のパルス距離係数K1
をパルス距離係数記憶部9に新たに記憶する。
【0055】なお、ステップ402での判定を補完する
ために、パルス距離係数記憶部9は、各移動状態の時の
平均空気圧を記憶し、移動状態判定部10は、平均空気
圧を利用して移動状態の判定を行なうようにしてもよ
い。
【0056】このように、上記の距離係数算出装置によ
れば、複数の移動状態に対応するそれぞれのパルス距離
係数K2をそれぞれ記憶するパルス距離係数記憶部9
と、移動状態変化を検出すると現在移動中の移動状態に
おけるパルス距離係数K1がパルス距離係数記憶部9に
記憶された複数の移動状態のいずれかのパルス距離係数
K2に相当するのかどうかを判定する移動状態判定部1
0と、現在移動中の移動状態におけるパルス距離係数K
1がパルス距離係数記憶部9に記憶された複数の移動状
態のいずれのパルス距離係数K2にも相当しないと判定
された場合には新たに現在移動中の移動状態におけるパ
ルス距離係数K1をパルス距離係数記憶部9に追加して
記憶する移動状態追加部11を設けており、移動状態の
変化があった場合でもパルス距離係数記憶部9に記憶さ
れた複数のパルス距離係数K2からそれを今回のパルス
距離係数K1として用いることができ、改めて入力装置
よりどの移動状態へ移ったのかを入力する必要がないと
いう利点を有する。
【0057】また、新たに移動状態の変化があった場合
でも、その場合には、それが新たな移動状態としてパル
ス距離係数記憶部に記憶されることになり、次回以降の
移動状態の変化にも高精度に対応することができるよう
になるという利点を有する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パルス距離係数K1の誤差に基づいてパルス距離係数フ
ィルタ手段の係数を切り替えることができるため、パル
ス距離係数K1の誤差が小さい場合には高精度に移動状
態の変化を検出し、距離算出手段の信頼度の悪い環境下
にあっても移動状態変化の誤検出を防ぐことができると
いうすぐれた効果を有する距離係数算出装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における距離係数算
出装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における距離係数算
出装置の動作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の第2の実施の形態における距離係数算
出装置のブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態における距離係数算
出装置の動作を説明するためのフロー図
【符号の説明】
1 GPS衛星測位部 2 パルス発生部 3 パルス距離係数算出部 4 パルス距離係数算出フィルタ部 5 パルス距離係数誤差算出部 6 状態変化検出部 7 フィルタ時定数切り替え部 8 空気圧センサ 9 パルス距離係数記憶部 10 移動状態判定部 11 移動状態追加部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動に伴ってパルス信号を生成
    するパルス発生手段と、前記移動体の移動距離を算出す
    る移動距離算出手段と、前記パルス信号及び前記移動距
    離に基づいてパルス距離係数K1を算出するパルス距離
    係数算出手段と、前記パルス距離係数K1の雑音を取り
    除くパルス距離係数フィルタ手段と、前記移動距離の誤
    差を算出する移動距離誤差算出手段と、算出された前記
    移動距離の誤差に基づいて前記パルス距離係数K1の誤
    差を算出するパルス距離係数誤差算出手段と、前記パル
    ス距離係数K1の誤差に基づいて移動体の移動状態の変
    化を検出する状態変化検出手段と、前記移動状態の変化
    を検出すると前記パルス距離係数フィルタ手段の時定数
    を切り替えるフィルタ時定数切り替え手段とを備えた距
    離係数算出装置。
  2. 【請求項2】 前記移動距離算出手段は、測位衛星によ
    り得られる位置情報または前記測位衛星により得られる
    速度情報を用いて前記移動距離を算出し、前記移動距離
    誤差算出手段は、前記測位衛星の位置誤差情報または測
    位衛星の位置による誤差を表すパラメータを用いて移動
    距離誤差を算出することを特徴とする請求項1記載の距
    離係数算出装置。
  3. 【請求項3】 前記移動距離算出手段は、直線走路上の
    2地点間での地図に示される距離を前記移動距離として
    用い、前記移動距離誤差算出手段は、前記地図が有する
    距離の誤差および前記直線走路上の2地点間での距離を
    判定する際に発生する誤差のうち少なくとも一方を前記
    移動距離の誤差として算出することを特徴とする請求項
    1記載の距離係数算出装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス距離係数誤差算出手段は、前
    記パルス信号の生成数の離散化誤差と前記移動距離の誤
    差とを基に前記パルス距離係数K1の誤差を算出する手
    段であることを特徴とする請求項1記載の距離係数算出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記状態変化検出手段は、車両の状態変
    化を検出するセンサ及び前記パルス距離係数誤差算出手
    段の出力を基に前記移動状態の変化を検出することを特
    徴とする請求項1記載の距離係数算出装置。
  6. 【請求項6】 移動体の移動に伴ってパルス信号を生成
    するパルス発生手段と、前記移動体の移動距離を算出す
    る移動距離算出手段と、前記パルス信号及び前記移動距
    離に基づいてパルス距離係数を算出するパルス距離係数
    算出手段と、前記移動距離の誤差を算出する移動距離誤
    差算出手段と、算出された前記移動距離の誤差に基づい
    て前記パルス距離係数の誤差を算出するパルス距離係数
    誤差算出手段と、複数の移動状態に対応する前記パルス
    距離係数をそれぞれ記憶するパルス距離係数記憶手段
    と、前記パルス距離係数の誤差に基づいて移動体の移動
    状態の変化を検出する状態変化検出手段と、前記移動状
    態の変化を検出したとき現在移動中の移動状態が前記複
    数の移動状態のいずれに相当するかを判定する移動状態
    判定手段とを備えた距離係数算出装置。
  7. 【請求項7】 前記移動距離算出手段は、測位衛星によ
    り得られる位置情報または前記測位衛星より得られる速
    度情報を用いて前記移動距離を算出し、前記移動距離誤
    差算出手段は、前記測位衛星の位置誤差情報または測位
    衛星の位置による誤差を表すパラメータを用いて移動距
    離誤差を算出することを特徴とする請求項6記載の距離
    係数算出装置。
  8. 【請求項8】 前記移動距離算出手段は、直線走路上の
    2地点間での地図に示される距離を前記移動距離として
    用い、前記移動距離誤差算出手段は、前記地図が有する
    距離の誤差および前記直線走路上の2地点間での距離を
    判定する際に発生する誤差のうち少なくとも一方を前記
    移動距離の誤差として算出することを特徴とする請求項
    6記載の距離係数算出装置。
  9. 【請求項9】 前記パルス距離係数誤差算出手段は、前
    記パルス信号の生成数の離散化誤差と前記移動距離の誤
    差とを基に前記パルス距離係数の誤差を算出する手段で
    あることを特徴とする請求項6記載の距離係数算出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記状態変化検出手段は、車両の状態
    変化を検出するセンサ及び前記パルス距離係数誤差算出
    手段の出力を基に前記移動状態の変化を検出することを
    特徴とする請求項6記載の距離係数算出装置。
  11. 【請求項11】 前記移動状態判定手段が、現在移動中
    の移動状態を前記複数の移動状態のいずれにも相当しな
    いと判定したとき、新たに前記現在移動中の移動状態を
    前記パルス距離係数記憶手段に追加して記憶する移動状
    態追加手段を備えることを特徴とする請求項6記載の距
    離係数算出装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11いずれかに
    記載の距離係数算出装置を有することを特徴とするナビ
    ゲーション装置。
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Cited By (6)

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