JP2003185284A - スターリング冷凍機 - Google Patents

スターリング冷凍機

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JP2003185284A
JP2003185284A JP2001389867A JP2001389867A JP2003185284A JP 2003185284 A JP2003185284 A JP 2003185284A JP 2001389867 A JP2001389867 A JP 2001389867A JP 2001389867 A JP2001389867 A JP 2001389867A JP 2003185284 A JP2003185284 A JP 2003185284A
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displacer
temperature
phase difference
linear motor
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JP2001389867A
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Katsumi Shimizu
克美 清水
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Original Assignee
Sharp Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Control Of Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作試験により得られた詳細なデータに基づ
いて、ピストンの駆動周波数を状況に応じて適切に制御
できるスターリング冷凍機を提供する。 【解決手段】 作動ガスを封入した圧力容器4内を、所
定の位相差を有して共振するピストン1及びディスプレ
ーサ2と、前記ピストン1を移動させるリニアモータ1
3と、前記ピストン1のストロークと前記ピストン1の
支持バネ5のバネ定数との関係ならびにこのバネ定数と
前記ピストン1及びディスプレーサ2の共振周波数との
関係をデータテーブルとして記憶するメモリと、スター
リング冷凍機の出力設定に基づいて決定される前記ピス
トン1のストロークから前記支持バネ5のバネ定数を前
記データテーブルを参照して導き、さらにこのバネ定数
から共振周波数を前記データテーブルを参照して求め、
この共振周波数を前記ピストン1の駆動電源の周波数と
して前記リニアモータ13に印加するマイコンとを備え
たことを特徴とするスターリング冷凍機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリーピストン型
スターリング冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スターリング冷凍機は、フロン等の環境
に悪いガスを使用することなく、極低温の冷熱が得られ
る小型の冷凍機である。このスターリング冷凍機は、精
密な機械であり、駆動部品をはじめとする様々な要素が
設計通りに製作されていることが非常に重要である。
【0003】図9は、従来のフリーピストン型スターリ
ング冷凍機の構成を示す縦断面図である。まずこの図9
を参照して従来のフリーピストン型スターリング冷凍機
の構成について説明する。
【0004】シリンダ3は概略円筒形状に形成されてお
り、その内部には円筒型のピストン1及びディスプレー
サ2が同軸上に配置されている。密閉された耐圧容器4
の内部には、ヘリウム等の作動媒体のガス(作動ガス)
が充填されている。
【0005】ピストン1は板バネから成るピストン支持
バネ5によって耐圧容器4に弾性支持されている。ピス
トン1には、同軸で貫通する摺動孔1aが設けられてい
る。この摺動孔1aには、ディスプレーサ2の一端から
ディスプレーサ2と同軸上に延出されたロッド2aが挿
入されている。ロッド2aの先端部はピストン1を貫通
して突出しており、ディスプレーサ支持バネ6によって
耐圧容器4に弾性支持されている。
【0006】ピストン1に関してディスプレーサ2の逆
側、即ちロッド2aが突出している側は非磁性体製の断
面がL字状で全体としてはカップ状のスリーブ14が連
結されている。このスリーブ14のディスプレーサ2側
には環状の永久磁石15が取り付けられている。この永
久磁石15のさらに外周には駆動用コイル16を内蔵し
た断面がコの字状の外周ヨーク17が備えられている。
そして、この外周ヨーク17と対向するように、内周ヨ
ーク18がシリンダ3の外周に取り付けられている。こ
れら外周ヨーク17と内周ヨーク18間には、永久磁石
15が摺動する円筒状の間隙19が形成されている。
【0007】駆動用コイル16には、リード線20,2
1が接続されており、これらは耐圧容器4をハーメチッ
ク端子を介して貫通して図示しない制御ボックスと接続
されている。また、永久磁石15、駆動用コイル16、
外周ヨーク17及び内周ヨーク18は全体としてリニア
モータ13を構成しており、制御ボックスから上述のリ
ード線20,21を介してピストン1の駆動電源がリニ
アモータ13に供給される。
【0008】以上のようなフリーピストン型スターリン
グ冷凍機の構成において、リニアモータ13にピストン
1の駆動電源(例えば、パルス電圧)が供給されること
により、永久磁石15が外周ヨーク17と内周ヨーク1
8との間の間隙19内をシリンダ3の軸方向に平行に振
動するため、永久磁石15が取り付けられているスリー
ブ14も一体的に往復運動する。したがって、このスリ
ーブ14に連結されているピストン1も永久磁石15及
びスリーブ14と共に一体的にシリンダ3の軸方向に沿
って往復運動する。これにより、圧縮空間9と膨張空間
10において、作動ガスの周期的な圧力変動が生じる。
その結果、図10に示すように、ピストン1及びディス
プレーサ2は、所定の位相差をもってシリンダ3内を往
復運動することになる。
【0009】このような動作により、作動ガスが圧縮空
間9で圧縮されて加熱され、その熱が耐圧容器4側面の
放熱面11を介して放熱される一方、膨張空間10で膨
張して吸熱され、耐圧容器4先端の冷却面7において極
低温が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スター
リング冷凍機の運転中、ピストン支持バネ5やディスプ
レーサ支持バネ6のバネ定数が変動したり、作動ガスの
温度変化が理想的なサイクルから逸脱することによっ
て、駆動部品の動作状態(ピストン1及びディスプレー
サ2の共振周波数等)に狂いが生じやすい。そのため、
リニアモータ13に一定周波数のパルス電圧を与えてい
るだけでは、スターリング冷凍機から安定した冷却性能
が得られないばかりか、電力を浪費して冷却効率が悪く
なる。
【0011】したがって、ピストン1の駆動電源の周波
数を状況に応じて制御してやる必要がある。しかしなが
ら、今までは規準となるパラメータ(ピストン支持バネ
5のバネ定数、背圧空間8の温度、冷却ヘッド7や放熱
面11の温度)とピントン1の駆動電源の周波数との間
の対応関係について、正確かつ詳細なデータが得られて
いなかったため、かかる制御を適切に行うことが困難で
あった。
【0012】本発明は、そのような点に鑑みて、動作試
験により得られた詳細なデータに基づいて、ピストンの
駆動周波数を状況に応じて適切に制御できるスターリン
グ冷凍機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスターリング冷凍機は、作動ガスを封入した
圧力容器内を、所定の位相差を有して共振するピストン
及びディスプレーサと、前記ピストンを移動させるリニ
アモータと、前記ピストンのストロークと前記ピストン
の支持バネのバネ定数との関係ならびにこのバネ定数と
前記ピストン及びディスプレーサの共振周波数との関係
をデータテーブルとして記憶するメモリと、スターリン
グ冷凍機の出力設定に基づいて決定される前記ピストン
のストロークから前記支持バネのバネ定数を前記データ
テーブルを参照して導き、さらにこのバネ定数から共振
周波数を前記データテーブルを参照して求め、この共振
周波数を前記ピストンの駆動電源の周波数として前記リ
ニアモータに印加するマイコンとを備えたことを特徴と
する。
【0014】この構成によると、スターリング冷凍機の
出力設定により定まるピストンのストロークからピスト
ン支持バネのバネ定数が求まり、そのバネ定数に適した
ピストンとディスプレーサの共振周波数も割り出され
る。
【0015】また本発明のスターリング冷凍機は、作動
ガスを封入した圧力容器内を、所定の位相差を有して共
振するピストン及びディスプレーサと、前記ピストンを
移動させるリニアモータと、前記リニアモータを収納す
る背圧空間の温度と前記ピストン及びディスプレーサの
共振周波数との関係をデータテーブルとして記憶するメ
モリと、前記背圧空間の温度を検出する温度センサと、
この温度センサの検出温度に基づいて共振周波数を前記
データテーブルを参照して求め、この共振周波数を前記
ピストンの駆動電源の周波数として前記リニアモータに
印加するマイコンとを備えたことを特徴とする。
【0016】この構成によると、温度センサにより検出
された背圧空間の温度からピストン及びディスプレーサ
の共振周波数が求まる。
【0017】また本発明のスターリング冷凍機は、作動
ガスを封入した圧力容器内を、所定の位相差を有して共
振するピストン及びディスプレーサと、前記ピストンを
移動させるリニアモータと、前記ピストンとディスプレ
ーサの位相を検知する位相検知センサと、この位相検知
センサの検知した位相に基づいて、前記ピストンの駆動
電源を変更して前記リニアモータに印加することによ
り、前記ピストン及びディスプレーサの位相差を補正す
るマイコンとを備えたことを特徴とする。
【0018】この構成によると、位相検知センサにより
検知されたピストン及びディスプレーサの位相から位相
差が求められる。
【0019】また本発明のスターリング冷凍機は、作動
ガスを封入した圧力容器内を、所定の位相差を有して共
振するピストン及びディスプレーサと、前記ピストンを
移動させるリニアモータと、前記圧力容器先端の冷却面
の温度と前記ピストン及びディスプレーサの位相差の関
係をデータテーブルとして記憶するメモリと、前記冷却
面の温度を検出する温度センサと、この温度センサの検
出温度に基づいて、上記データテーブルを参照して前記
ピストン及びディスプレーサの位相差を求め、前記ピス
トンの駆動電源を変更して前記リニアモータに印加する
ことにより、前記ピストン及びディスプレーサの位相差
を補正するマイコンとを備えたことを特徴とする。
【0020】この構成によると、温度センサにより検出
された冷却面の温度からピストン及びディスプレーサの
位相差が求められる。
【0021】また本発明のスターリング冷凍機は、作動
ガスを封入した圧力容器内を、所定の位相差を有して共
振するピストン及びディスプレーサと、前記ピストンを
移動させるリニアモータと、前記圧力容器側面の放熱面
の温度と前記ピストン及びディスプレーサの位相差の関
係をデータテーブルとして記憶するメモリと、前記放熱
面の温度を検出する温度センサと、この温度センサの検
出温度に基づいて、上記データテーブルを参照して前記
ピストン及びディスプレーサの位相差を求め、前記ピス
トンの駆動電源を変更して前記リニアモータに印加する
ことにより、前記ピストン及びディスプレーサの位相差
を補正するマイコンとを備えたことを特徴とする。
【0022】この構成によると、温度センサにより検出
された放熱面の温度からピストン及びディスプレーサの
位相差が求められる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態について
説明する。以下の実施形態において、図9に示す従来の
フリーピストン型スターリング冷凍機に共通する部品に
は、同一の符号を附している。図1は、本実施形態に係
るスターリング冷凍機の制御系統を示すブロック図であ
る。
【0024】マイコン30には、制御部31と波形ドラ
イブ部32が内蔵されている。メモリ33は、各種の情
報を記憶しており、制御部31はその情報を必要に応じ
て参照することができる。このスターリング冷凍機の運
転操作は、操作表示部34を通じて行い、その運転状態
は操作表示部34に表示される。なお、マイコン30
は、電源35により駆動される。
【0025】ところで、リニアモータ13を使用するフ
リーピストン型スターリング冷凍機では、その出力設定
によってピストン1のストロークが異なっている。ピス
トン1のストロークは、ピストン1の駆動電源の周波数
によって制御できる。
【0026】ピストン1のストロークが変われば、それ
に応じてピストン支持バネ5の変位が変わる。通常、バ
ネ材の変位が変われば、そのバネ定数は変化する。特
に、部品のコストを抑えるために、安価なバネ材を使用
する場合は、バネの変位に伴うバネ定数の変化量が大き
くなくなる。このバネ定数の変化が大きくなると、ピス
トンとディスプレーサの位相差のずれも大きくなり、こ
れを無視すると、スターリング冷凍機から必要な出力が
得られなくなる。
【0027】図2は、SK材から成るピストン支持バネ5
のバネの変位とバネ定数との関係の一例を示す図であ
る。この図より明らかなように、バネの変位に正比例し
てバネ定数が増す傾向があり、バネの変位が8mmである
ときは、1mmのときよりもバネ定数が約1割増してい
る。
【0028】本実施形態のスターリング冷凍機の運転制
御方法について述べる。ピストン支持バネ5の変位とそ
のバネ材のバネ定数には、図2のように、バネ材に特有
の関係があるので、これを予めデータテーブルとしてメ
モリ33に記憶しておく。また、このバネ定数が定まる
と、ピストン1及びディスプレーサ2の共振周波数も決
まるので、これらのバネ定数と共振周波数の関係もデー
タテーブルとしてメモリ33に記憶しておく。
【0029】上述のように、スターリング冷凍機の出力
が設定されると、ピストン1のストロークに対応するピ
ストン支持バネ5の変位が一義的に定まる。マイコン3
0内の制御部31は、上記のデータテーブルを参照する
ことにより、ピストン支持バネ5のバネ定数、さらには
ピストン1及びディスプレーサ2の共振周波数を求め
る。そして、この共振周波数の電圧(例えば、パルス電
圧)をピストン1の駆動電源として波形ドライブ部32
からリニアモータ13に与える。これにより、バネの変
位によりバネ材のバネ定数が一定でなくても、ピストン
1及びディスプレーサ2の共振周波数のずれを防止で
き、スターリング冷凍機から必要な出力が安定して得ら
れるようになる。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態について図
面を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るスタ
ーリング冷凍機の制御系統を示すブロック図である。背
圧空間8(図9参照)には、温度センサ36が設けられ
ている。背圧空間8は、膨張空間9と反対側の端部でシ
リンダ3と連通する耐圧容器4内の空間であって、作動
空間(圧縮空間9と膨張空間10)の圧力の平衡を保つ
役割をしている。この背圧空間8には、リニアモータ1
3、ピストン支持バネ5及びディスプレーサ支持バネ6
が配設されている。
【0031】スターリング冷凍機の運転により、放熱面
11から熱が放熱され、放熱面11周辺の耐圧容器4の
温度が上昇する。放熱面11の熱は、耐圧容器4を伝わ
り、背圧空間8の温度を上昇させる。背圧空間8の温度
が上昇すると、ピストン支持バネ5やディスプレーサ支
持バネ6の温度も上昇する。通常、これらのバネ材のバ
ネ定数は温度によって一定ではないため、ピストン1及
びディスプレーサ2の共振周波数が変化する。
【0032】図4は、背圧空間8の温度とピストン1及
びディスプレーサ2の共振周波数の関係の一例を示して
いる。背圧空間8の温度が上昇すると、共振周波数は減
少する傾向がある。
【0033】本実施形態の運転制御方法について図4及
び図5を参照して説明する。操作表示部34を操作し
て、初期設定(ステップS1)を行った後、ステップS
2で運転を開始する。メモリ33は、背圧空間8の温度
とピストン1及びディスプレーサ2の共振周波数の関係
をデータテーブルとして記憶している。そして、ステッ
プS3で、温度センサ36により背圧空間8の温度を検
出し、マイコン30内の制御部31に入力する。なお、
ステップS2で運転停止の操作をしたときは、マイコン
30はリニアモータ13へ電源を供給しない。
【0034】制御部31は、上記のデータテーブルを参
照することにより、背圧空間8の温度に対応した共振周
波数を割り出し、この共振周波数の電圧(例えば、パル
ス電圧)をピストン1の駆動電源としてリニアモータ1
3に印加する。すなわち、ステップS4で温度が下降し
ていれば、共振周波数を上げ(ステップS5)、逆に温
度が上昇していれば、共振周波数を下げる(ステップS
6)。これにより、バネ定数がバネ材の温度により一定
でなくても、ピストン1及びディスプレーサ2の共振周
波数のずれを防止でき、スターリング冷凍機から必要な
出力が安定して得られるようになる。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態について図
面を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るスタ
ーリング冷凍機の制御系統のブロック図である。耐圧容
器4(図9参照)内には、ピストン1とディスプレーサ
2の位相検知手段37,38がそれぞれ設けられてい
る。位相検知手段としては、加速度ピックアップ、リニ
アゲージ、磁気センサ等の変位を検出するものであれば
よい。
【0036】上記の通り、ピストン支持バネ5やディス
プレーサ支持バネ6のバネ定数は、バネの変位や温度に
より変動するので、ピストン1及びディスプレーサ2の
位相差も初期値からずれる。ずれた位相差は元に戻さね
ば、スターリング冷凍機から所望の冷却性能が得られな
くなる。
【0037】本実施形態の運転制御方法について述べ
る。位相検知手段37,38は、ピストン1とディスプ
レーサ2の位相をそれぞれ検知し、マイコン30内の制
御部31に入力する。制御部31は、それに基づいてピ
ストン1及びディスプレーサ2の位相差を求める。ここ
で、ピストン1及びディスプレーサ2の位相差とピスト
ン1の駆動電源の周波数との間には比例関係がある。
【0038】そこで、制御部31は、求めた位相差に応
じて、ピストン1の駆動電源の周波数を変更して、波形
ドライブ部32からリニアモータ13に印加する。これ
により、バネ定数がバネ材のバネの変位や温度により一
定でなくても、ピストン1及びディスプレーサ2の位相
差の変動を修正でき、スターリング冷凍機から必要な出
力が安定して得られるようになる。
【0039】次に、本発明の第4の実施形態について図
面を参照して説明する。図7は、本実施形態のスターリ
ング冷凍機の制御系統のブロック図である。耐圧容器4
(図9参照)先端の冷却面7には、温度センサ39が設
けられている。この温度センサ39は、冷却面7の温度
を検知して、マイコン30内の制御部31に入力する。
【0040】ここで、冷却面7や放熱面11の温度は、
スターリング冷凍機が所定の出力で運転されていれば、
理想的には一定である。しかし、上述のように、ピスト
ン支持バネ5やディスプレーサ支持バネ6のバネ定数が
変化するので、ピストン1及びディスプレーサ2の位相
差に狂いが生ずる。この結果、圧縮空間9や膨張空間1
0における作動ガスの圧力変化が理想的なサイクルから
外れ、冷却面7や放熱面11の温度は一定ではなくな
る。
【0041】図8は、冷却面7の温度とピストン1及び
ディスプレーサ2の位相差との関係の一例を示してい
る。冷却面7の温度が上がると、位相差は小さくなる傾
向がある。
【0042】本実施形態の運転制御方法について説明す
る。メモリ33は、冷却面7の温度とピストン1及びデ
ィスプレーサ2の位相差の関係をデータテーブルとして
記憶している。ここで、位相差とピストン1の駆動電源
の周波数との間には比例関係がある。
【0043】そこで、制御部31は、温度センサ39が
検知した冷却面7の温度に基づき、上記のデータテーブ
ルを参照して位相差を割り出し、ピストン1の駆動電源
の周波数を変更して、波形ドライブ部32からリニアモ
ータ13に印加する。これにより、バネ定数がバネ材の
バネの変位や温度により一定でなくても、ピストン1及
びディスプレーサ2の位相差の変動を修正でき、スター
リング冷凍機から必要な出力が安定して得られるように
なる。
【0044】なお、本実施形態では、冷却面7の温度を
検知するようにしたが、放熱面11に温度センサを設
け、放熱面11の検出温度に基づいてピストン1及びデ
ィスプレーサ2の位相差の変動を修正するようにしても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、バ
ネ定数がバネ材のバネの変位や温度により一定でなくて
も、ピストン及びディスプレーサの共振周波数のずれを
防止したり、位相差の変動を修正することができる。し
たがって、スターリング冷凍機から必要な出力が安定し
て得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るスターリング
冷凍機の制御系統を示すブロック図である。
【図2】 ピストン支持バネのバネの変位とバネ定数と
の関係の一例を示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係るスターリング
冷凍機の制御系統を示すブロック図である。
【図4】 背圧空間の温度とピストン及びディスプレー
サの共振周波数との関係の一例を示す図である。
【図5】 スターリング冷凍機の運転制御の流れを示す
フローチャートである。
【図6】 本発明の第3の実施形態に係るスターリング
冷凍機の制御系統を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第4の実施形態に係るスターリング
冷凍機の制御系統を示すブロック図である。
【図8】 冷却面の温度とピストン及びディスプレーサ
の位相差との関係の一例を示す図である。
【図9】 従来のフリーピストン型スターリング冷凍機
の構成を示す縦断面図である。
【図10】 シリンダ内で共振するピストン及びディス
プレーサの位相の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 ディスプレーサ 4 耐圧容器 5 ピストン支持バネ 6 ディスプレーサ支持バネ 7 冷却面 11 放熱面 13 リニアモータ 30 マイコン 33 メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動ガスを封入した圧力容器内を、所定
    の位相差を有して共振するピストン及びディスプレーサ
    と、前記ピストンを移動させるリニアモータと、前記ピ
    ストンのストロークと前記ピストンの支持バネのバネ定
    数との関係ならびにこのバネ定数と前記ピストン及びデ
    ィスプレーサの共振周波数との関係をデータテーブルと
    して記憶するメモリと、スターリング冷凍機の出力設定
    に基づいて決定される前記ピストンのストロークから前
    記支持バネのバネ定数を前記データテーブルを参照して
    導き、さらにこのバネ定数から共振周波数を前記データ
    テーブルを参照して求め、この共振周波数を前記ピスト
    ンの駆動電源の周波数として前記リニアモータに印加す
    るマイコンとを備えたことを特徴とするスターリング冷
    凍機。
  2. 【請求項2】 作動ガスを封入した圧力容器内を、所定
    の位相差を有して共振するピストン及びディスプレーサ
    と、前記ピストンを移動させるリニアモータと、前記リ
    ニアモータを収納する背圧空間の温度と前記ピストン及
    びディスプレーサの共振周波数との関係をデータテーブ
    ルとして記憶するメモリと、前記背圧空間の温度を検出
    する温度センサと、この温度センサの検出温度に基づい
    て共振周波数を前記データテーブルを参照して求め、こ
    の共振周波数を前記ピストンの駆動電源の周波数として
    前記リニアモータに印加するマイコンとを備えたことを
    特徴とするスターリング冷凍機。
  3. 【請求項3】 作動ガスを封入した圧力容器内を、所定
    の位相差を有して共振するピストン及びディスプレーサ
    と、前記ピストンを移動させるリニアモータと、前記ピ
    ストンとディスプレーサの位相を検知する位相検知セン
    サと、この位相検知センサの検知した位相に基づいて、
    前記ピストンの駆動電源を変更して前記リニアモータに
    印加することにより、前記ピストン及びディスプレーサ
    の位相差を補正するマイコンとを備えたことを特徴とす
    るスターリング冷凍機。
  4. 【請求項4】 作動ガスを封入した圧力容器内を、所定
    の位相差を有して共振するピストン及びディスプレーサ
    と、前記ピストンを移動させるリニアモータと、前記圧
    力容器先端の冷却面の温度と前記ピストン及びディスプ
    レーサの位相差の関係をデータテーブルとして記憶する
    メモリと、前記冷却面の温度を検出する温度センサと、
    この温度センサの検出温度に基づいて、上記データテー
    ブルを参照して前記ピストン及びディスプレーサの位相
    差を求め、前記ピストンの駆動電源を変更して前記リニ
    アモータに印加することにより、前記ピストン及びディ
    スプレーサの位相差を補正するマイコンとを備えたこと
    を特徴とするスターリング冷凍機。
  5. 【請求項5】 作動ガスを封入した圧力容器内を、所定
    の位相差を有して共振するピストン及びディスプレーサ
    と、前記ピストンを移動させるリニアモータと、前記圧
    力容器側面の放熱面の温度と前記ピストン及びディスプ
    レーサの位相差の関係をデータテーブルとして記憶する
    メモリと、前記放熱面の温度を検出する温度センサと、
    この温度センサの検出温度に基づいて、上記データテー
    ブルを参照して前記ピストン及びディスプレーサの位相
    差を求め、前記ピストンの駆動電源を変更して前記リニ
    アモータに印加することにより、前記ピストン及びディ
    スプレーサの位相差を補正するマイコンとを備えたこと
    を特徴とするスターリング冷凍機。
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