JP2003183991A - ボード原料供給機構及びそれを用いたモールドボードの製造装置 - Google Patents

ボード原料供給機構及びそれを用いたモールドボードの製造装置

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JP2003183991A JP2001382728A JP2001382728A JP2003183991A JP 2003183991 A JP2003183991 A JP 2003183991A JP 2001382728 A JP2001382728 A JP 2001382728A JP 2001382728 A JP2001382728 A JP 2001382728A JP 2003183991 A JP2003183991 A JP 2003183991A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙を主原料とする乾式解繊ファイバーにバ
インダーを添加したボード原料を供給して、凹凸形状を
有する型に効率よく充填することが可能なボード原料供
給機構、及び該ボード原料供給機構を用いたモールドボ
ードの製造装置を提供する。 【解決手段】 ボード原料充填用型51を備えた原料充
填用チャンバー52にボード原料Fを供給、充填するた
めのボード原料供給機構53を、(a)回転軸方向が原料
充填用チャンバー52の径方向に沿うように配設され、
供給されるボード原料Fを、原料充填用チャンバー52
の中央側から外周側にわたって分散供給するスクリュー
機構部61と、(b)スクリュー機構部61の下方に配設
され、スクリュー機構部61の回転軸方向と略平行な軸
を回動軸として、所定の角度で往復回動し、スクリュー
機構部61により分散供給されたボード原料Fを、スク
リュー機構部61の回転軸方向に直交する方向に分散供
給するダンパー機構部71とを備えてなる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は雑誌、新聞紙、段
ボールなどの古紙を原料とするモールドボードの製造装
置及び該製造装置に用いられる、古紙を主原料とする乾
式解繊ファイバーにバインダーを添加したボード原料
を、ボード原料充填用型に均一に分散供給するためのボ
ード原料供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
木材チップや、工場、オフィス、あるいは一般家庭など
から排出される古紙を原料としたボード(以下、「古紙
ボード」ともいう)が、土木用、建築用、あるいはその
他の種々の用途に広く用いられるようになっている。
【0003】そして、古紙ボードの用途が広がるにつれ
て、平板状のものに限らず、例えば、凹凸形状を有し、
厚みの割には軽量で、強度の大きいボードを製造する技
術が必要とされるに至っている。
【0004】ところで、古紙原料を湿式で解繊したスラ
リーを所定の形状に予め成形した後、加熱・圧締して、
所望の形状に成形する湿式のボード製造方法の場合に
は、スラリー状の原料を種々の形状に成形することは比
較的容易である。
【0005】これに対して、古紙原料を気相中で解繊し
た解繊ファイバー(乾式解繊ファイバー)からボードを
製造する乾式のボード製造方法の場合、水分の除去が不
要であることから、エネルギー消費量が少なく、経済性
に優れ、排水処理の問題も少ないという特徴を有してい
る反面、乾燥した綿状の解繊ファイバーを種々の形状に
成形することは必ずしも容易ではない。すなわち、例え
ば、古紙を主原料とする乾式解繊ファイバーに所定の割
合でバインダーが添加されたボード原料を凹凸形状を有
する型に充填して予備成形した後、加熱・圧締すること
により、表面に凹凸を有するモールドボードを製造しよ
うとした場合、ボード原料を型に充填する際に、綿状の
ボード原料が凹部を覆ってしまい、凹部内に他の部分と
同様に、均一にボード原料を充填することができず、所
望の特性を備えたボードを製造することができないとい
う問題点がある。
【0006】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、古紙を主原料とする乾式解繊ファイバーにバイン
ダーを添加したボード原料を供給して、凹凸形状を有す
る型に効率よく充填することが可能なボード原料供給機
構、及び該ボード原料供給機構を用いた、表面が凹凸形
状を有するボード(モールドボード)を乾式で効率よく
製造することが可能なモールドボードの製造装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)のボード原料供給機構は、凹
凸形状を有するボード原料充填用型を備えた原料充填用
チャンバーに、古紙を主原料とする乾式解繊ファイバー
に所定の割合でバインダーが添加されたボード原料を供
給して充填するためのボード原料供給機構であって、
(a)前記原料充填用チャンバーの上方に、回転軸方向が
前記原料充填用チャンバーの径方向に沿うように配設さ
れ、供給されるボード原料を、原料充填用チャンバーの
中央側から外周側にわたって分散供給するスクリュー機
構部と、(b)前記スクリュー機構部の下方に配設され、
前記スクリュー機構部の回転軸方向と略平行な軸を回動
軸として、所定の角度で往復回動するダンパーを備え、
前記スクリュー機構部により、その回転軸方向に沿っ
て、原料充填用チャンバーの中央側から外周側にわたっ
て分散供給されたボード原料を、前記ダンパーにより、
前記スクリュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分
散供給するダンパー機構部とを具備することを特徴とし
ている。
【0008】(a)回転軸方向が原料充填用チャンバーの
径方向に沿うように配設され、供給されるボード原料
を、原料充填用チャンバーの中央側から外周側にわたっ
て分散供給するスクリュー機構部と、(b)スクリュー機
構部の下方に配設され、スクリュー機構部の回転軸方向
と略平行な軸を回動軸として、所定の角度で往復回動す
るダンパーを有し、スクリュー機構部により分散供給さ
れたボード原料を、往復回動するダンパーによりスクリ
ュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分散供給する
ダンパー機構部とを備えた構成とすることにより、平面
的に見た場合に、ボード原料を、スクリュー機構部の回
転軸方向及び該回転軸方向と直交する方向、すなわち、
X座標軸方向及びY座標軸方向に確実に分散して供給す
ることが可能になり、密度や機械的強度が均一で、信頼
性の高いファイバーボードを効率よく製造することが可
能になる。
【0009】また、請求項2のボード原料供給機構は、
前記スクリュー機構部が、平面的に見た場合に略平行に
配設された2本のスクリュー部を備え、各スクリュー部
のスクリュー羽根は、スクリュー部の回転軸方向中央部
でその巻き方向が逆向きになるように構成されていると
ともに、各スクリュー部を所定の方向に回転させること
により、ボード原料が原料充填用チャンバーの中央側か
ら外周側に移動しながら落下し、原料充填用チャンバー
の中央側から外周側にわたって分散供給されるように構
成されており、かつ、前記ダンパー機構部が、平面的に
見た場合に略平行に配設された2本の回動軸と、該回動
軸のそれぞれに取り付けられたプレート状のダンパーを
備えており、前記各回動軸に取り付けられたダンパーを
互いに略平行な状態に保って往復回動させることによ
り、スクリュー機構部により、その回転軸方向に沿っ
て、原料充填用チャンバーの中央側から外周側にわたっ
て分散供給されたボード原料が、前記ダンパーにより前
記スクリュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分散
供給されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0010】スクリュー機構部を、略平行に配設された
2本のスクリュー部を備え、各スクリュー部のスクリュ
ー羽根の巻き方向を、スクリュー部の回転軸方向の中央
部で逆向きになるように構成するとともに、各スクリュ
ー部を所定の方向(例えば、互いに逆向きの方向)に回
転させた場合に、ボード原料が2本のスクリュー部に載
せられた状態で、原料充填用チャンバーの中央側から外
周側に移動しながら落下するように構成し、かつ、ダン
パー機構部を、平面的に見た場合に略平行に配設された
2本の回動軸と、該回動軸のそれぞれに取り付けられた
ダンパーを備え、各回動軸によりダンパーを互いに平行
な状態に保って往復回動させることにより、スクリュー
機構部により、その回転軸方向に沿って、原料充填用チ
ャンバーの中央側から外周側にわたって分散供給された
ボード原料が、スクリュー機構部の回転軸方向に直交す
る方向に分散供給されるように構成した場合、ボード原
料を、スクリュー機構部の回転軸方向及び該回転軸方向
と直交する方向、すなわち、平面的に見た場合のX座標
軸方向とY座標軸方向に、確実に分散させることが可能
になり、本願発明をより実効あらしめることが可能にな
る。
【0011】また、本願発明(請求項3)のモールドボ
ードの製造装置は、古紙を主原料とする乾式解繊ファイ
バーに所定の割合でバインダーが添加されたボード原料
を凹凸形状を有する型に充填し、加熱・圧締することに
より、表面に凹凸を有するモールドボードを製造するた
めのモールドボードの製造装置であって、(a)ボード原
料充填用型にボード原料を充填するための原料充填用チ
ャンバーであって、チャンバー本体と、チャンバー本体
の底部に配設された、モールドボードの表面形状に対応
する凹凸形状を有するとともに、少なくとも要部が、ボ
ード原料は通過させずに気体を通過させるフィルター機
能を有するボード原料充填用型とを備えてなる原料充填
用チャンバーと、(b)ボード原料を前記原料充填用チャ
ンバーの中央側から外周側にわたって分散供給するスク
リュー機構部と、前記スクリュー機構部により前記スク
リュー機構部の回転軸方向に沿って、原料充填用チャン
バーの中央側から外周側にわたって分散供給されたボー
ド原料を、前記スクリュー機構部の回転軸方向に直交す
る方向に分散供給するダンパー機構部とを具備する請求
項1又は2記載のボード原料供給機構と、(c)前記ボー
ド原料充填用型に充填されたボード原料を予備成形する
ための予備成形手段と、(d)予備成形されたボード原料
を所定の形状に本成形するための本成形手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0012】上記構成を有するモールドボードの製造装
置を用いることにより、表面に凹凸を有するモールドボ
ードを確実に製造することが可能になる。すなわち、請
求項1又は2記載のボード原料供給機構を用いるととも
に、原料充填用チャンバーの底部に配設されるボード原
料充填用型として、少なくとも要部が、ボード原料は通
過させずに気体を通過させるフィルター機能を有するボ
ード原料充填用型を用い、ボード原料を、ボード原料供
給機構により均一に分散して導入するとともに、ボード
原料をボード原料充填用型のフィルター機能を有する材
料よりなる部分で濾過して充填するようにしているの
で、ボード原料をボード原料充填用型に均一に充填する
ことが可能になり、複雑な凹凸形状や平面形状を有する
型にも、確実にボード原料を充填することが可能にな
る。その結果、複雑な形状を有するパネルにおいて、従
来では困難であった薄肉部分の成形なども乾式法で行う
ことが可能になり、古紙原料を乾式で解繊した解繊ファ
イバーを用いて、表面に凹凸を有するボード(モールド
ボード)を乾式で効率よく製造することが可能になる。
【0013】また、ボード原料が、ボード原料充填用型
のフィルター機能を有する部分で濾過されて、気体のみ
が外部に排出されることになるため、粉塵の発生を防止
することが可能になる。なお、本願発明において、モー
ルドボードの表面形状に対応する凹凸形状を有する型と
は、予備成形、本成形の工程を経て最終的に製造される
モールドボードに対応する、圧縮しろを見込んだ寸法、
形状を有する型を意味する概念である。
【0014】また、請求項4のモールドボードの製造装
置は、凹凸形状を有するボード原料充填用型を構成する
凸状部の側壁を含む領域が、ボード原料は通過させずに
気体を通過させるフィルター機能を有する材料を用いて
形成されていることを特徴としている。
【0015】凸状部の側壁を含む領域がフィルター機能
を有するボード原料充填用型を用いることにより、複雑
な形状を有するパネルをさらに効率よく製造することが
可能になる。
【0016】また、請求項5のモールドボードの製造装
置は、前記ボード原料充填用型のフィルター機能を有す
る部分が、焼結金網又は焼結金属からなるものであるこ
とを特徴としている。
【0017】フィルター機能を有する材料として、焼結
金網又は焼結金属からなるものを用いることにより、十
分なフィルター機能を備え、かつ、機械的強度に優れた
ボード原料充填用型を構成することが可能になり、本願
発明をより実効あらしめることができる。
【0018】また、請求項6のモールドボードの製造装
置は、前記ボード原料が、前記古紙を主原料とする乾式
解繊ファイバーに、バインダーとして、ポリイソシアネ
ート系化合物を、乾燥基準で5〜15重量%の割合で添
加したものであることを特徴としている。
【0019】バインダーとしてポリイソシアネート系化
合物を用いることにより、比較的低い薬剤コストで、強
度の大きい古紙ボードを得ることが可能になり、有意義
である。また、ポリイソシアネート系化合物の硬化反応
には水が関与するため、水分を含有するボード原料のバ
インダーとして用いるのに適している。さらに、ポリイ
ソシアネート系化合物を用いることにより、加熱・圧締
工程に供されるボード原料の含水率がある程度変動した
場合にも、安定した品質の古紙ボードを得ることが可能
になり、製造工程の自由度を向上させることが可能にな
る。
【0020】なお、ポリイソシアネート系化合物の添加
割合として、乾燥基準で5〜15重量%の割合が好まし
いのは、ポリイソシアネート系化合物の割合が、乾燥基
準で5重量%未満になると、バインダーとしての機能を
十分に発揮できず、得られるボードの機械的強度などが
不十分となり、また、15重量%を越えて添加しても、
添加硬化に顕著な向上が認められず、いたずらにコスト
の上昇を招くことによる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0022】なお、この実施形態では、本願発明のボー
ド原料供給機構を備えたモールドボードの製造装置を用
いて、雑誌、新聞紙、段ボールなどの古紙原料から、一
方の面に凹凸を有するモールドボードを製造する場合を
例にとって説明する。
【0023】図1はこの実施形態において用いたモール
ドボードの製造装置を模式的に示す図、図2(a),
(b),及び図3はボード原料を原料充填用チャンバーに
供給するためのボード原料供給機構を示す図、図4〜図
10はモールドボードの製造方法の主要な工程を示す
図、図11は本願発明の一実施形態にかかるモールドボ
ードの製造装置を用いて製造したモールドボードを示す
斜視図である。
【0024】以下、図を参照しつつ、本願発明のモール
ドボードの製造装置及び製造方法について説明する。な
お、この実施形態では、図11に示すように、一方の面
に複数(この実施形態では9個)の凹部21が形成され
たモールドボードAを製造する場合を例にとって説明す
る。
【0025】図1に示すように、この実施形態で用いた
モールドボードの製造装置は、ボード原料Fが充填され
るボード原料充填用型51と、ボード原料Fをボード原
料充填用型51に充填するための原料充填用チャンバー
52と ボード原料Fを原料充填用チャンバー52に供
給するためのボード原料供給機構53と、ボード原料充
填用型51に充填されたボード原料Fを予備成形するた
めの予備成形手段54と、予備成形された予備成形体B
(図8,図9)を所定の形状に本成形してモールドボー
ドA(図10,図11)を形成する本成形手段55とを
備えている。
【0026】原料充填用チャンバー52は、図1,図2
などに示すように、チャンバー本体胴3と、チャンバー
本体胴3の下端面と接して、チャンバー本体胴3を支持
する底部プレート7を備えている。
【0027】また、ボード原料充填用型51は、チャン
バー本体胴3の下部3a、底部プレート7及び柱状部
9、柱状部9を支持するベース部10から構成されてい
る。ベース部10は、底部プレート7の下側に配設され
ており、柱状部(凸状部)9はベース部10の上面に配
設されている。そして、柱状部9は、底部プレート7に
形成された貫通孔8から原料充填用チャンバー52内に
挿入されるように構成されており、柱状部9の側壁は、
目の細かい金網状の材料を重ねて焼結してなる多孔質の
材料(焼結金網)から形成された、ボード原料は通過さ
せずに気体を通過させるフィルター機能を有する領域と
なっている。
【0028】また、ベース部10は、柱状部9を通過し
た(濾過された)気体を通過させる気体通路10aを備
えているとともに、気体通路10aは、真空吸引手段2
3(図1)に接続されており、柱状部9を通過した気体
は気体通路10a、真空吸引手段23を経て外部に排出
される。
【0029】また、予備成形手段54は、ボード原料充
填用型51に充填されたボード原料Fを予備成形するた
めのものであり、この実施形態では、ベース部10、ベ
ース部10を上下に駆動するエアシリンダー(駆動手
段)12、プレス板14、プレス板14を上下に駆動す
る油圧シリンダー(駆動手段)13を備えた押圧機構1
5が予備成形手段54として用いられている。
【0030】また、本成形手段55としては、所定の温
度に加熱することが可能な熱板19,20と、金型(ホ
ットプレス用金型)22を備えた加熱・圧締装置(ホッ
トプレス装置)18(図10)が用いられている。
【0031】そして、この実施形態のモールドボードの
製造装置においては、ボード原料Fを原料充填用チャン
バー52に均一に分散して供給することができるよう
に、図2〜図6に示すような構造を有するボード原料供
給機構53が用いられている。すなわち、このボード原
料供給機構53は、ボード原料Fを原料充填用チャンバ
ー52に充填する原料充填工程において、図3に示すよ
うに、原料充填用チャンバー52の上方に、かつ、回転
軸方向が原料充填用チャンバー52の径方向(図3にお
いて矢印Xで示す方向)に沿うように配設され、供給さ
れるボード原料Fを、原料充填用チャンバー52の中央
側から外周側(原料充填用チャンバー52を構成するチ
ャンバー本体胴3の近傍)にわたって分散供給するスク
リュー機構部61と、図2(a),(b)に示すように、ス
クリュー機構部61の下方に配設され、スクリュー機構
部61の回転軸方向(X方向)と略平行な軸を回動軸と
して、約120°の角度で往復回動するダンパー73を
備え、スクリュー機構部61により、その回転軸方向
(X方向)に沿って、原料充填用チャンバー52の中央
側から外周側にわたって分散供給されたボード原料F
を、スクリュー機構部61の回転軸方向に直交する方向
(図3において矢印Yで示す方向)に分散供給するダン
パー機構部71と、スクリュー機構部61及びダンパー
機構部71が収納されるとともに、ボード原料Fの通路
となる筒状構造体81を備えている。
【0032】なお、この実施形態において、ボード原料
供給機構53を構成するスクリュー機構部61は、図3
に示すように、平面的に見た場合に略平行に配設された
2本のスクリュー部62(62a,62b)を備えてい
る。各スクリュー部62a,62bのスクリュー羽根6
3(63a,63b)は、各スクリュー部62a,62
bの回転軸方向中央部で巻き方向が逆向きになるように
構成されており、スクリュー部62a,62bを所定の
方向に回転させることにより、ボード原料Fを原料充填
用チャンバー52の中央側から外周側に移動させながら
落下させて、供給されるボード原料Fを、原料充填用チ
ャンバー52の中央側から外周側にわたって分散して供
給することができるように構成されている。
【0033】また、ダンパー機構部71は、図2(a),
(b)に示すように、略平行に配設された2本の回動軸7
2(72a,72b)と、該回動軸72a,72bのそ
れぞれに取り付けられたプレート状のダンパー73(7
3a,73b)を備えている。そして、各回動軸72
a,72bにより、ダンパー73a,73bを互いに平
行な状態に保って往復回動させることにより、スクリュ
ー機構部61により、その回転軸方向(X方向)に沿っ
て、原料充填用チャンバー52の中央側から外周側にわ
たって分散供給されたボード原料Fが、ダンパー73
a,73bによりスクリュー機構部61の回転軸方向
(X方向)に直交する方向(図3において矢印Yで示す
方向)に分散供給されるように構成されている。
【0034】なお、ボード原料供給機構53及び原料充
填用チャンバー52は移動可能に構成されており、原料
充填用チャンバー52にボード原料Fを供給する原料供
給工程では、図4,図5に示すように、原料充填用チャ
ンバー52の上方にボード原料供給機構53を位置さ
せ、充填されたボード原料Fを圧締して予備成形を行う
予備成形工程では、図6に示すように、予備成形手段5
4により予備成形を行うことが可能な位置に原料充填用
チャンバー52を位置させることができるように構成さ
れている。
【0035】次に、このモールドボードの製造装置を用
いてモールドボードを製造する方法について説明する。
なお、この実施形態では、ボード原料Fとして、古紙を
主原料とする乾式解繊ファイバーに、バインダーとして
ポリイソシアネート化合物を乾燥基準で8重量%の割合
で添加したものを用いた。
【0036】(1)まず、真空吸引手段23(図1)を作
動させて、原料充填用チャンバー52から吸引すること
により、図1,図2などに示すように、ボード原料F
を、上方の略中央部からボード原料供給機構53に供給
し、スクリュー機構部61及びダンパー機構部71を経
て、ボード原料Fを原料充填用チャンバー52内に導入
する(図4,図5参照)。このとき、スクリュー部62
aを矢印Q(図2(a),(b))の方向に回転させるとと
もに、スクリュー部62bを矢印R(図2(a),(b))
の方向に回転させながらボード原料Fを供給することに
より、ボード原料Fは、原料充填用チャンバーの中央側
から外周側に移動しながら徐々に落下する。これによ
り、ボード原料Fは、図1,図5などに示すように、ス
クリュー機構部61の回転軸方向(図3において矢印X
で示す方向)に沿って、原料充填用チャンバー52の中
央側から外周側にわたって分散して供給される。
【0037】そして、スクリュー機構部61により、そ
の回転軸方向(X方向)に沿って、原料充填用チャンバ
ー52の中央側から外周側にわたって分散供給されたボ
ード原料Fは、ダンパー機構部71の、互いに平行な状
態を保ちつつ、約120°の角度で往復回動するダンパ
ー73a,73bにより、スクリュー機構部61の回転
軸方向(X方向)に直交する方向(図3において矢印Y
で示す方向)に分散して供給される。その結果、ボード
原料Fは、平面的に見た場合のX座標軸方向とY座標軸
方向に、確実に分散して供給され、図5に示すように、
原料充填用チャンバー52の底部に設けられた、チャン
バー本体胴3の下部3a、底部プレート7、柱状部9な
どから形成される所定の凹凸形状を有するボード原料充
填用型51に均一に充填される。また、真空吸引手段2
3により吸引され、ボード原料充填用型51を構成する
柱状部9の側壁を通過した(すなわち、柱状部9により
濾過された)気体はベース部10の気体通路10a、真
空吸引手段23を経て、外部に排出される。なお、この
実施形態では、一方の面に複数の凹部21が形成された
モールドボードA(図10,11)を製造するために必
要なボード原料Fの全量を、この充填工程で充填する。
【0038】(2)それから、図6に示すように、原料充
填用チャンバー52を、ベース部10、エアシリンダー
(駆動手段)12とともに、油圧シリンダー(駆動手
段)13により、上下に駆動されるプレス板14の下方
の所定の位置、すなわち、ベース部10、エアシリンダ
ー(駆動手段)12、油圧シリンダー(駆動手段)1
3、プレス板14などから構成される予備成形手段54
(押圧機構15)を用いて予備成形を行う位置に移動さ
せる。そして、図7に示すように、原料充填用チャンバ
ー52内のプレス板14を所定の圧力で押圧し、ボード
原料Fを圧締する。このとき、油圧シリンダー13の圧
力に負けて、柱状部(凸状部)9及びベース部10が所
定の距離だけ降下することにより、最終的に製造される
モールドボードA(図11)に対応する寸法、形状(す
なわち、加熱・圧締することによる圧縮しろを見込んだ
寸法、形状)を有する予備成形体Bが形成される。
【0039】(3)次に、プレス板14の位置をそのまま
に保って油圧シリンダー13の圧力を解除した後、エア
シリンダー12の圧力を解除し、次いで、図8に示すよ
うに、チャンバー本体胴3を上昇させた後、プレス板1
4を上昇させて予備成形体Bをチャンバー本体胴3より
取り出し、図9に示すように、プッシャー16により、
予備成形体Bをベルトコンベア17(図1)上に押し出
す。
【0040】(4)それから、ベルトコンベア17により
予備成形体Bをボード成形工程に搬送し、図10に示す
ように、熱板19,20,ホットプレス用金型22を備
えた加熱・圧締装置(ホットプレス装置)18を用い
て、所定の条件で加熱・圧締することにより、ボード原
料F(予備成形体B)中のバインダー(ポリイソシアネ
ート化合物)を硬化させて、ボード状に成形する。これ
により、図11に示すように、一方の面に複数(この実
施形態では9個)の凹部21が形成されたモールドボー
ドAが得られる。
【0041】この実施形態のモールドボードの製造装置
を用いて製造されたモールドボードは、軽量で強度が大
きく、経済性にも優れており、例えば、家具の芯材、そ
の他の用途に広く用いることができる。
【0042】上記実施形態においては、ボード原料充填
工程において、ボード原料Fを、本願発明にかかるボー
ド原料供給機構53を用いて、原料充填用チャンバー5
2に導入し、ボード原料Fをボード原料充填用型51に
充填するようにしているので、原料充填用チャンバー5
2の底部に設けられた、凹凸形状を有するボード原料充
填用型51にボード原料Fを偏りなく効率よく充填する
ことが可能になり、このボード原料充填用型51に偏り
なく充填されたボード原料Fを予備的に圧締して所定の
形状の予備成形体Bを形成し、これを所定の条件で、加
熱・圧締することにより、表面に凹凸を有するモールド
ボードAを効率よく製造することができる。
【0043】なお、上記実施形態では、すべてのボード
原料Fを一回の充填工程でボード原料充填用型51に充
填するようにしているが、複数回に分けて充填し、予備
圧締も複数回に分けて行うことも可能である。
【0044】また、上記実施形態では、ボード原料供給
機構53を構成するスクリュー機構部61が2本のスク
リュー部62a,62bを備え、ダンパー機構部71が
2枚のダンパー73a,73bを備えている場合を例に
とって説明したが、スクリュー機構部61の構成及びボ
ード原料供給機構71の具体的な構成はこれに限られる
ものではなく、スクリュー部やダンパーの数などは、条
件に応じて変更することが可能である。
【0045】また、上記実施形態では、ダンパー73
a,73bの回動角度を120゜としているが、この回
動角度についても、条件に応じて変更することが可能で
ある。
【0046】また、上記実施形態では、ボード原料充填
用型51を構成する柱状部9の側壁が、ボード原料Fは
通過させずに気体を通過させるフィルター機能を有する
材料(焼結金網)を用いて形成されたボード原料充填用
型51を使用しているが、他の部分(例えば底部プレー
トの要部)についても、フィルター機能を有する材料を
用いたボード原料充填用型を使用することも可能であ
る。
【0047】また、上記実施形態では、一方の面に9個
の凹部21が形成されたモールドボードAを製造する場
合を例にとって説明したが、モールドボードの具体的な
形状には特別の制約はなく、例えば、図12に示すよう
に、一方の面に多数の凹部21が形成されたモールドボ
ードA1を製造するような場合にも、本願発明を適用す
ることが可能である。なお、図12に示すように、多数
の凹部21が形成されたモールドボードA1は、さら
に、厚みの割には軽量で、機械的強度が大きく、種々の
用途に用いることが可能である。
【0048】また、上記実施形態では、平面形状及び側
断面形状が方形である凹部を有するモールドボードを製
造する場合を例にとって説明したが、凹部の形状や寸法
に特別の制約はなく、種々の形状の凹部を備えたモール
ドボードを製造する場合に本願発明を適用することが可
能であり、その場合にも、上記実施形態の場合と同様の
効果を得ることができる。
【0049】また、上記実施形態では、一方の面にのみ
凹部が形成されたモールドボードを製造する場合につい
て説明したが、両面に凹部が形成されたモールドボード
を形成する場合にも本願発明を適用することが可能であ
る。また、凹部だけではなく、凸部が形成されたモール
ドボードを製造する場合にも本願発明を適用することが
可能である。
【0050】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、ボード原料の組
成、ボード成形工程の具体的な条件などに関し、発明の
要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えること
が可能である。
【0051】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
ボード原料供給機構は、(a)回転軸方向が原料充填用チ
ャンバーの径方向に沿うように配設され、供給されるボ
ード原料を、原料充填用チャンバーの中央側から外周側
にわたって分散供給するスクリュー機構部と、(b)スク
リュー機構部の下方に配設され、スクリュー機構部の回
転軸方向と略平行な軸を回動軸として、所定の角度で往
復回動するダンパーを有し、スクリュー機構部により分
散供給されたボード原料を、往復回動するダンパーによ
りスクリュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分散
供給するダンパー機構部とを備えているので、平面的に
見た場合に、ボード原料を、スクリュー機構部の回転軸
方向及び該回転軸方向と直交する方向、すなわち、X座
標軸方向及びY座標軸方向に確実に分散して供給するこ
とが可能になり、密度や機械的強度が均一で、信頼性の
高いファイバーボードを効率よく製造することができる
ようになる。
【0052】また、請求項2のボード原料供給機構のよ
うに、スクリュー機構部を、略平行に配設された2本の
スクリュー部を備え、各スクリュー部のスクリュー羽根
の巻き方向を、スクリュー部の回転軸方向の中央部で逆
向きになるように構成するとともに、各スクリュー部を
所定の方向に回転させた場合に、ボード原料が原料充填
用チャンバーの中央側から外周側に移動しながら落下す
るように構成し、かつ、ダンパー機構部を、平面的に見
た場合に略平行に配設された2本の回動軸と、該回動軸
のそれぞれに取り付けられたダンパーを備え、各回動軸
によりダンパーを互いに平行な状態に保って往復回動さ
せることにより、スクリュー機構部により、その回転軸
方向に沿って、原料充填用チャンバーの中央側から外周
側にわたって分散供給されたボード原料が、スクリュー
機構部の回転軸方向に直交する方向に分散供給されるよ
うに構成した場合、ボード原料を、スクリュー機構部の
回転軸方向及び該回転軸方向と直交する方向、すなわ
ち、平面的に見た場合のX座標軸方向とY座標軸方向
に、確実に分散させることが可能になり、本願発明をよ
り実効あらしめることができる。
【0053】また、本願発明(請求項3)のモールドボ
ードの製造装置は、請求項1又は2記載のボード原料供
給機構を用いるとともに、原料充填用チャンバーの底部
に配設されるボード原料充填用型として、少なくとも要
部が、ボード原料は通過させずに気体を通過させるフィ
ルター機能を有するボード原料充填用型を用い、ボード
原料を、ボード原料供給機構により均一に分散して導入
するとともに、ボード原料をボード原料充填用型のフィ
ルター機能を有する材料よりなる部分で濾過して充填す
るようにしているので、ボード原料をボード原料充填用
型に均一に充填することが可能になり、複雑な凹凸形状
や平面形状を有する型にも、確実にボード原料を充填す
ることが可能になる。その結果、複雑な形状を有するパ
ネルにおいて、従来では困難であった薄肉部分の成形な
ども乾式法で行うことが可能になり、古紙原料を乾式で
解繊した解繊ファイバーを用いて、表面に凹凸を有する
ボード(モールドボード)を乾式で効率よく製造するこ
とが可能になる。
【0054】また、請求項4のモールドボードの製造装
置のように、凸状部の側壁を含む領域がフィルター機能
を有するボード原料充填用型を用いた場合、複雑な形状
を有するパネルをさらに効率よく製造することが可能に
なる。
【0055】また、請求項5のモールドボードの製造装
置のように、フィルター機能を有する材料として、焼結
金網又は焼結金属からなるものを用いた場合、十分なフ
ィルター機能を備え、かつ、機械的強度に優れたボード
原料充填用型を構成することが可能になり、本願発明を
より実効あらしめることができる。
【0056】また、請求項6のモールドボードの製造装
置のように、バインダーとしてポリイソシアネート系化
合物を用いることにより、比較的低い薬剤コストで、強
度の大きい古紙ボードを得ることが可能になる。また、
ポリイソシアネート系化合物の硬化反応には水が関与す
るため、水分を含有するボード原料のバインダーとして
用いるのに適している。さらに、ポリイソシアネート系
化合物を用いることにより、加熱・圧締工程に供される
ボード原料の含水率がある程度変動した場合にも、安定
した品質の古紙ボードを得ることが可能になり、製造工
程の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を模式的に示す図である。
【図2】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を構成するボード原料供給機構の構成を示す図
であり、(a)は正面図、(b)は動作を説明する図であ
る。
【図3】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を構成するボード原料供給機構の構成を示す平
面図である。
【図4】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、ボ
ード原料供給機構を原料充填用チャンバー上にセットし
た状態を示す図である。
【図5】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、ボ
ード原料供給機構から原料充填用チャンバーにボード原
料を供給した状態を示す図である。
【図6】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、ボ
ード原料が充填された原料充填用チャンバーを移動させ
て予備成形手段にセットした状態を示す図である。
【図7】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、予
備成形を行っている状態を示す図である。
【図8】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、予
備成形後に原料充填用チャンバーを上昇させて予備成形
体を取り出す準備をしている状態を示す図である。
【図9】本願発明の実施形態にかかるモールドボードの
製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、予
備成形体を取り出している状態を示す図である。
【図10】本願発明の実施形態にかかるモールドボード
の製造装置を用いてモールドボードを製造する工程で、
予備成形体を本成形している状態を示す図である。
【図11】本願発明の実施形態において製造したモール
ドボードを示す斜視図である。
【図12】本願発明のモールドボードの製造装置を用い
て製造することが可能な他のモールドボードを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 ボード原料充填機構 3 チャンバー本体胴 3a チャンバー本体胴の下部 7 底部プレート 8 貫通孔 9 柱状部(凸状部) 10 ベース部 10a 気体通路 12 エアシリンダー(駆動手段) 13 油圧シリンダー(駆動手段) 14 プレス板 15 押圧機構 16 プッシャー 17 ベルトコンベア 18 加熱・圧締装置(ホットプレス装置) 19,20 ホットプレス装置の熱板 21 凹部 22 ホットプレス用金型 23 真空吸引手段 51 ボード原料充填用型 52 原料充填用チャンバー 53 ボード原料供給機構 54 予備成形手段 55 本成形手段 A,A1 モールドボード B 予備成形体 F ボード原料 X 原料充填用チャンバーの径方向 Y 回転軸方向に直交する方向 61 スクリュー機構部 71 ダンパー機構部 62(62a,62b) スクリュー部 63(63a,63b) スクリュー羽根 72(72a,72b) 回動軸 73(73a,73b) ダンパー 81 筒状構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼清 貢 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 天野 次郎 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 谷口 直彦 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AA11 BF08 CJ06 FA22 FA23 GA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸形状を有するボード原料充填用型を備
    えた原料充填用チャンバーに、古紙を主原料とする乾式
    解繊ファイバーに所定の割合でバインダーが添加された
    ボード原料を供給して充填するためのボード原料供給機
    構であって、 (a)前記原料充填用チャンバーの上方に、回転軸方向が
    前記原料充填用チャンバーの径方向に沿うように配設さ
    れ、供給されるボード原料を、原料充填用チャンバーの
    中央側から外周側にわたって分散供給するスクリュー機
    構部と、 (b)前記スクリュー機構部の下方に配設され、前記スク
    リュー機構部の回転軸方向と略平行な軸を回動軸とし
    て、所定の角度で往復回動するダンパーを備え、前記ス
    クリュー機構部により、その回転軸方向に沿って、原料
    充填用チャンバーの中央側から外周側にわたって分散供
    給されたボード原料を、前記ダンパーにより、前記スク
    リュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分散供給す
    るダンパー機構部とを具備することを特徴とするボード
    原料供給機構。
  2. 【請求項2】前記スクリュー機構部が、平面的に見た場
    合に略平行に配設された2本のスクリュー部を備え、各
    スクリュー部のスクリュー羽根は、スクリュー部の回転
    軸方向中央部でその巻き方向が逆向きになるように構成
    されているとともに、各スクリュー部を所定の方向に回
    転させることにより、ボード原料が原料充填用チャンバ
    ーの中央側から外周側に移動しながら落下し、原料充填
    用チャンバーの中央側から外周側にわたって分散供給さ
    れるように構成されており、かつ、 前記ダンパー機構部が、平面的に見た場合に略平行に配
    設された2本の回動軸と、該回動軸のそれぞれに取り付
    けられたプレート状のダンパーを備えており、前記各回
    動軸に取り付けられたダンパーを互いに略平行な状態に
    保って往復回動させることにより、スクリュー機構部に
    より、その回転軸方向に沿って、原料充填用チャンバー
    の中央側から外周側にわたって分散供給されたボード原
    料が、前記ダンパーにより前記スクリュー機構部の回転
    軸方向に直交する方向に分散供給されるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のボード原料供給
    機構。
  3. 【請求項3】古紙を主原料とする乾式解繊ファイバーに
    所定の割合でバインダーが添加されたボード原料を凹凸
    形状を有する型に充填し、加熱・圧締することにより、
    表面に凹凸を有するモールドボードを製造するためのモ
    ールドボードの製造装置であって、 (a)ボード原料充填用型にボード原料を充填するための
    原料充填用チャンバーであって、チャンバー本体と、チ
    ャンバー本体の底部に配設された、モールドボードの表
    面形状に対応する凹凸形状を有するとともに、少なくと
    も要部が、ボード原料は通過させずに気体を通過させる
    フィルター機能を有するボード原料充填用型とを備えて
    なる原料充填用チャンバーと、 (b)ボード原料を前記原料充填用チャンバーの中央側か
    ら外周側にわたって分散供給するスクリュー機構部と、
    前記スクリュー機構部により前記スクリュー機構部の回
    転軸方向に沿って、原料充填用チャンバーの中央側から
    外周側にわたって分散供給されたボード原料を、前記ス
    クリュー機構部の回転軸方向に直交する方向に分散供給
    するダンパー機構部とを具備する請求項1又は2記載の
    ボード原料供給機構と、 (c)前記ボード原料充填用型に充填されたボード原料を
    予備成形するための予備成形手段と、 (d)予備成形されたボード原料を所定の形状に本成形す
    るための本成形手段とを具備することを特徴とするモー
    ルドボードの製造装置。
  4. 【請求項4】凹凸形状を有するボード原料充填用型を構
    成する凸状部の側壁を含む領域が、ボード原料は通過さ
    せずに気体を通過させるフィルター機能を有する材料を
    用いて形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    モールドボードの製造装置。
  5. 【請求項5】前記ボード原料充填用型のフィルター機能
    を有する部分が、焼結金網又は焼結金属からなるもので
    あることを特徴とする請求項3又は4記載のモールドボ
    ードの製造装置。
  6. 【請求項6】前記ボード原料が、前記古紙を主原料とす
    る乾式解繊ファイバーに、バインダーとして、ポリイソ
    シアネート系化合物を、乾燥基準で5〜15重量%の割
    合で添加したものであることを特徴とする請求項3〜5
    のいずれかに記載のモールドボードの製造装置。
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