JP2003183725A - 熱処理方法およびその熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法およびその熱処理装置

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JP2003183725A JP2001379599A JP2001379599A JP2003183725A JP 2003183725 A JP2003183725 A JP 2003183725A JP 2001379599 A JP2001379599 A JP 2001379599A JP 2001379599 A JP2001379599 A JP 2001379599A JP 2003183725 A JP2003183725 A JP 2003183725A
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Hidesato Sakamoto
秀里 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型時に作業ワーク内部に蓄積した内部応力
を効果的に除去し、寸法安定性を向上させる熱処理技術
を提供する。 【解決手段】 溶体化処理などの本処理する前処理工程
として、ワークWを焼き鈍し処理するアニール手段10
0を設け、ワークWを熱風循環式の高速昇温炉を用いて
高速加熱し、加工時にワークW内に蓄積した内部応力を
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造や鍛造によっ
て成型されたアルミニウム合金などの成型品の熱処理技
術に関し、さらに詳しく言えば、成型時に作業ワーク内
部に蓄積した内部応力を効果的に除去し、寸法安定性を
向上させる熱処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品の多くは、省エネルギー、省
資源など環境問題を抱え、軽量化やリサイクル化が図ら
れてきている。そこで、最近の自動車用部品には、低比
重かつ高強度なアルミニウム合金やマグネシウム合金と
いった非鉄金属材料がよく用いられている。その代表的
な自動車用部品の1つにホイールがある。
【0003】ホイールは、大まかに分けてディスク部と
リム部の2部材から構成されている。ディスク部は車軸
に取り付けられ、車重を支える十分な強度が要求され
る、リム部はタイヤを保持するため、真円度や重量バラ
ンスなどが高精度であることが要求される。加えて、車
はバネ下重量をできるだけ小さくした方が操縦安定性な
ど運動性能が向上するため、できるだけ軽量に設計する
ことが好ましい。
【0004】これらホイールの多くは、今まで鋳造ホイ
ールが主流であったが、最近ではより軽量で強い鍛造ホ
イール、とりわけディスク部とリム部とを一体に鍛造成
型した1ピース型の鍛造ホイールが出回り始めている。
1ピース鍛造ホイールは、ビレットを鍛造でディスク部
とリム部とを粗成型したバルクホイールを一旦焼き鈍し
処理した後、スピニング加工によって一気に成型品に加
工される。
【0005】ところで、金属材料は鍛造などの塑性変形
を加えることにより、内部の転位密度が高まり、転位同
士が複雑に絡み合うことにより、加工硬化する。換言す
れば、加工硬化の進んだ金属材料は内部応力(加工応
力)が非常に高い状態にある。そこで、内部に蓄積した
加工応力を一旦除去するために熱処理(焼き鈍し:アニ
ーリング)を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、強加工
によって内部応力が高い状態にある金属材料を通常の熱
処理炉を使って熱処理する場合、次のような問題があっ
た。すなわち、例えばホイールに加工されたワークは、
リム部やディスク部などの肉厚の薄い部分と厚い部分と
に部分的に厚さが異なる。
【0007】したがって、厚さの異なる部分では昇温速
度が異なるため、その質量差に起因する熱膨張応力が不
均一となり、その結果、非定常状態から定常状態に至る
までの時間が、肉厚の薄い部分は早く、厚い部分は遅い
という時間差が生じた。
【0008】この時間差によって、結晶の回復速度は不
均一となり、さらに弾塑性変形によっても、外的および
内的な寸法誤差を生じてしまう。外的な寸法誤差は、後
加工による削り代を多く取らなくてはならず、コストア
ップにつながる。内的な寸法誤差(応力誤差)は、内部
に残留する応力が不均一に分布するため、温度など使用
状態によって精度が低下する。
【0009】通常、熱処理は定常状態の熱挙動(拡散係
数など)を理想状態として行われるもので、非定常状態
の熱挙動は考慮されていない。したがって、熱処理はで
きる限り非定常状態を短くして定常状態に近づけること
が望ましい。これはすなわち、ワーク全体をできる限り
高速に定常状態に昇温することである。これにより、非
定常状態が短くなり、寸法誤差をできる限り小さく抑え
ることができる。
【0010】そこで、本発明は上述した課題を解決する
ためになされたものであって、その目的は、熱風循環式
の高速昇温炉を使って、ワークを急速に昇温して焼き鈍
すことにより、成型時に作業ワーク内部に蓄積した内部
応力を効果的に除去し、寸法安定性を向上させる熱処理
技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、あらかじめ鋳造もしくは鍛造成型され
た作業ワークを熱風循環式の高速昇温炉にて高速に定常
状態へと昇温する高速昇温工程の前処理工程として、熱
風循環式の高速昇温炉を用いて上記作業ワーク内に蓄積
した内部応力を除去するアニール工程を実施することを
特徴としている。
【0012】これによれば、作業ワークを熱風循環式の
高速昇温炉を使ってアニール処理(焼き鈍し処理)する
ことにより、ワーク全体を高速かつ短時間で昇温するこ
とが可能で、内部応力を効果的に除去できるため、寸法
誤差を小さくすることができる。
【0013】なお、より熱処理時間を短縮するために
も、上記アニール工程に使用する上記高速昇温炉は、上
記高速昇温工程とは別の高速昇温炉を使用することが好
ましい。
【0014】より具体的な態様としては、炉室内に向け
て配置されたバーナなどの加熱手段と、上記加熱手段に
より加熱された上記炉室内の雰囲気を強制的に循環する
循環ファンとを備えた熱風循環式の高速昇温炉からな
り、作業ワークを高速に定常状態へと昇温する高速昇温
手段と、上記高速昇温手段を経て定常状態に保持された
上記作業ワークを溶体化処理温度にて所定時間保持する
溶体化処理手段と、溶体化処理された上記作業ワークを
焼入処理する焼入手段と、焼入処理された上記作業ワー
クを所定の条件下で時効硬化させる時効硬化手段と、上
記回復処理手段、上記高速昇温手段、上記溶体化処理手
段、上記焼入手段および上記時効硬化手段による一連の
作業手段に上記作業ワークを運搬する運搬手段とを備え
る熱処理装置において、上記高速昇温手段の前処理手段
として、上記作業ワーク内部に蓄積した内部応力を除去
するためのアニール手段がさらに設けられている熱処理
装置であることが好ましい。
【0015】上記アニール手段は、上記高速昇温手段と
は別の上記高速昇温炉と、上記別の高速昇温炉にて昇温
された上記作業ワークを大気放冷するための放冷手段と
からなることが好ましい。
【0016】本発明の熱処理装置に用いる作業ワーク
は、鍛造品だけでなく、鋳造品を用いてもよい。すなわ
ち、鋳造時に冷却速度の違いによって作業ワーク内に蓄
積した内部応力をも効果的に除去でき、このような鋳造
品でっても寸法安定性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施形態
について図面を参照しながら説明する。図1には、本発
明の一実施形態に係る熱処理装置の模式図が示されてい
る。この熱処理装置10は、ワークWを焼き鈍し処理す
るアニール手段100と、アニールされたワークWを再
び高速に昇温する高速昇温手段200と、高速昇温手段
200により昇温されたワークWを溶体化処理するため
の溶体化処理手段300と、溶体化処理されたワークW
を焼き入れする焼入手段400と、焼入処理された作業
ワークWを時効硬化処理する時効硬化処理手段500お
よび一連の処理に際して、ワークWを運搬する運搬手段
600とを備えている。
【0018】各装置を説明する前に、運搬手段600は
図示しない保管場所に保管されたワークWを熱処理装置
10へと供給する送りコンベアー610と、ワークWを
各処理手段100〜500に送り込むロボットアーム6
20と、処理済みのワークWを図示しない保管庫へと移
動する戻りコンベアー630とから構成されている。
【0019】この実施形態において、各装置100〜5
00は、ロボットアーム620の回転軌道範囲内に同心
的に配置されており、図1において、各装置100〜5
00は、時計回りにアニール手段100、高速昇温手段
200、溶体化処理手段300、焼入手段400および
時効硬化処理手段500の順に配置されている。
【0020】アニール手段100は、上記従来例でも説
明した熱風循環式の高速昇温炉からなるアニール炉11
0と、アニール済のワークWを大気放冷するための放冷
棚120(放冷手段)とからなり、この実施形態の熱処
理装置10には、1基のアニール炉110と、2基の放
冷棚120が設けられている。
【0021】この実施形態において、アニール炉110
はいわゆる熱風循環方式を採用したタイプであれば、そ
の大きさや構造などは特に限定されない。また、放冷棚
120は多段式のものを採用しているが、これ以外の構
成であってもよい。
【0022】ワークWを高速かつ均一に昇温するための
熱風循環式の高速昇温炉の一例を図3に示す。この高速
昇温炉1は、側面にワーク搬入口22を有する耐火壁2
1によって囲まれ、下部にバーナなどの加熱手段Bが設
けられた炉室2と、炉室2内に同心的に配置された円筒
状のワーク収納室3と、ワーク収納室3の上部開口33
側に設けられた循環ファン(ラジアルファン)4とから
構成されている。
【0023】ワーク収納室3内部にはワークWを載置す
る載置棚31が設けられており、この載置棚31と平行
して炉室2のワーク搬送口22に連通したワーク搬送路
32が一体的に設けられている。ワーク搬送口22の外
壁面にはワーク搬送口22を閉塞するための扉Dが開閉
可能に設けられている。
【0024】循環ファン4を作動させることにより、加
熱手段Bにより直接的に加熱されたワーク収納室3内の
熱風は、上部開口33より吸い上げられ炉室2とワーク
収納室3との間の循環通路5を渦流となって下降した
後、再び加熱手段Bのバーナ炎とともにワーク収納室3
の下部開口34よりワーク収納室3へと導かれる。
【0025】高速昇温手段200は、上記アニール炉1
10と同じ熱風循環式の高速昇温炉210,220から
なり、この実施形態において高速昇温炉210,220
は、平行に2基設置されている。
【0026】溶体化処理手段300は、ワーク取入口3
01およびワーク取出口302をそれぞれ個別に有する
大型の熱風循環式の溶体化処理炉からなり、炉内には溶
体化処理時間に応じて所定速度で回転するドーナツ状の
載置棚303が設けられている。この実施形態において
載置棚303には、一度に8ピースのワークWを載置で
きるようになっている。
【0027】焼入処理手段400は、内部に急冷用の水
が貯留された焼入水槽からなり、溶体化処理手段300
に隣接して配置されている。この実施形態において、焼
入水槽内部には、焼入水を循環する循環手段が設けられ
ており、ワークWに焼入による冷却ムラが入らないよう
に工夫されている。
【0028】時効処理手段500は、上記溶体化処理手
段300と同じくワーク取入口501およびワーク取出
口502をそれぞれ個別に有する大型の熱風循環式の熱
処理炉からなり、炉内には時効処理時間に応じて所定速
度で回転するドーナツ状の載置棚503が設けられてい
る。この実施形態においても載置棚503には、一度に
8ピースのワークWを載置できるようになっている。
【0029】次に、図2のヒートパターンを併せて参照
し、本発明の熱処理方法について説明する。なお、この
実施形態において使用するワークWは、6000系の代
表的な時効硬化型アルミニウム合金からなる、鍛造1ピ
ースアルミホイールを用いた。
【0030】まず、送りコンベアー610にて送られて
きた加工済ワークWをロボットアーム620を使って、
アニール手段100にてアニール処理する。この実施形
態において、アニール炉は、炉内雰囲気温度が535〜
555℃に設定されており、この中にワークWを約3〜
4分に投入する。
【0031】アニール炉110内に3〜4分投入された
ワークWは、約300〜400℃まで高速昇温される。
このときワークW内部に蓄積した内部応力は、均一に解
放され、加工時にワークWに生じた寸法誤差を小さくす
ることができる。アニール炉110から出されたワーク
Wは、順番に応じて放冷棚120,130に載置され、
室温まで大気放冷される。
【0032】アニール処理されたワークWは、次に高速
昇温手段200に供される。まず、放冷棚120,13
0上で放冷されたワークWをロボットアーム620にて
高速昇温炉210,220に投入する。この実施形態に
おいて、高速昇温炉210,220は、炉内雰囲気温度
が545℃に設定されており、この中にワークWを約7
分に投入し、設定された溶体化処理温度(定常状態)ま
で高速に昇温する。
【0033】これによれば、ワークWが非定常状態にあ
る時間を短くすることができ、熱ムラによって生じる寸
法誤差を最小限に留めたまま、溶体化処理工程にワーク
Wを搬送することができる。なお、この実施形態におい
て高速昇温炉210,220は2基設置されているが、
設置数は規模に応じて任意に設定できる。
【0034】高速昇温炉210,220によって昇温さ
れたワークWは、次にロボットアームによってワーク取
入口301から溶体化処理炉内の載置棚303上に載せ
られ溶体化処理される。この実施形態において、溶体化
処理炉は、炉内雰囲気温度が545±2.5℃に設定さ
れており、この中にワークWを約96分間放置した後、
ワーク取出口302から取り出し、焼入処理手段400
にて焼き入れする。
【0035】溶体化処理によれば、ワークW内に固溶す
る固溶元素が、ベースマトリックス内に固溶原子を完全
に溶け込ませた状態から急冷することで過飽和状態を常
温まで保つことができ、強度などの機械的性質が向上す
る。
【0036】溶体化処理した後、次にワークWは時効処
理手段500に投入される。焼入手段400を出たワー
クWは、ロボットアーム620を介してワーク取入口5
01から時効処理炉内へと搬送される。この実施形態に
おいて、時効処理炉は、炉内雰囲気温度が160±2.
5℃に設定されており、この中に昇温時間も含めて約9
6分間ワークWを放置する。時効処理後、ワークWはワ
ーク取出口502から取り出され、戻りコンベアー63
0上を移動しながら冷却され、一連の熱処理工程が終了
する。
【0037】
【実施例】次に、本発明のより具体的な実施例につい
て、比較例とともに説明する。まず、熱処理用の供試材
として、6000系アルミニウム合金製の鍛造1ピース
アルミホイールを用意し、それらをアニール処理→大気
放冷→高速昇温処理→溶体化処理→焼入処理→時効処理
の順に熱処理した。なお、各処理時間は、炉内昇温時間
も含めたものである。
【0038】その後、熱処理によるホイール全体の歪を
測定するためディスク部やリム部などの複数箇所の寸法
を計測し、あらかじめ熱処理前に計測しておいた同部位
の寸法と照らし合わせて、その平均寸法誤差と最大寸法
誤差をそれぞれ算出した。また、比較例としてアニール
処理のせずに通常の熱処理のみ施したものを別途用意
し、その寸法誤差も測定した。以下に、その測定結果を
示す。
【0039】 《実施例1》 〔アニール処理〕設定温度:545℃、処理時間:3.5分 〔溶体化処理〕 設定温度:555℃、処理時間:60分 〔焼入処理〕 設定温度:72℃ 、処理時間:2分 〔時効処理〕 設定温度:145℃、処理時間:60分 〔寸法誤差〕 〔平均歪〕 0.14mm 〔最大歪〕 0.35mm
【0040】 《実施例2》 〔アニール処理〕設定温度:545℃、処理時間:3.5分 〔溶体化処理〕 設定温度:555℃、処理時間:60分 〔焼入処理〕 設定温度:72℃ 、処理時間:2分 〔時効処理〕 設定温度:145℃、処理時間:60分 〔寸法誤差〕 〔平均歪〕 0.05mm 〔最大歪〕 0.25mm
【0041】 〈比較例1〉 〔アニール処理〕設定温度:なし、 処理時間:なし 〔溶体化処理〕 設定温度:555℃、処理時間:60分 〔焼入処理〕 設定温度:22℃ 、処理時間:2分 〔時効処理〕 設定温度:なし、 処理時間:なし 〔寸法誤差〕 〔平均歪〕 0.41mm 〔最大歪〕 0.86mm
【0042】以上の結果のまとめを表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】以上の結果より以下のような知見を得た。
すなわち、アニール処理を実施することにより、平均歪
で0.27〜0.36mm(最大歪で0.51〜0.6
1mm)の誤差が小さくなり、熱処理による寸法安定性
が約50%向上する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶体化処理や時効処理といった本処理の前処理として、
ワークをアニール処理(焼き鈍し処理)する工程をさら
に備えることにより、加工によってワーク内に蓄積した
内部応力を効果的に除去でき、寸法誤差を小さくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱処理装置の模式
図。
【図2】上記熱処理装置のヒートパターンを示した模式
図。
【図3】温風循環式の高速昇温炉の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1 高速昇温炉 10 熱処理装置 100 アニール手段 110 アニール炉 120,130 放冷棚 200 高速昇温手段 210,220 高速昇温炉 300 溶体化処理手段(溶体化処理炉) 400 焼入手段 500 時効処理手段 600 運搬手段 610 送りコンベアー 620 ロボットアーム 630 戻りコンベアー W ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ鋳造もしくは鍛造成型された
    作業ワークを熱風循環式の高速昇温炉にて高速に定常状
    態へと昇温する高速昇温工程の前処理工程として、熱風
    循環式の高速昇温炉を用いて上記作業ワーク内に蓄積し
    た内部応力を除去するアニール工程を実施することを特
    徴とする熱処理方法。
  2. 【請求項2】 上記アニール工程に使用する上記高速昇
    温炉は、上記高速昇温工程とは別の高速昇温炉を使用す
    る請求項1に記載の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 炉室内に向けて配置されたバーナなどの
    加熱手段と、上記加熱手段により加熱された上記炉室内
    の雰囲気を強制的に循環する循環ファンとを備えた熱風
    循環式の高速昇温炉からなり、作業ワークを高速に定常
    状態へと昇温する高速昇温手段と、上記高速昇温手段を
    経て定常状態に保持された上記作業ワークを溶体化処理
    温度にて所定時間保持する溶体化処理手段と、溶体化処
    理された上記作業ワークを焼入処理する焼入手段と、焼
    入処理された上記作業ワークを所定の条件下で時効硬化
    させる時効硬化手段と、上記回復処理手段、上記高速昇
    温手段、上記溶体化処理手段、上記焼入手段および上記
    時効硬化手段による一連の作業手段に上記作業ワークを
    運搬する運搬手段とを備える熱処理装置において、 上記高速昇温手段の前処理手段として、上記作業ワーク
    内部に蓄積した内部応力を除去するためのアニール手段
    がさらに設けられていることを特徴とする熱処理装置。
  4. 【請求項4】 上記アニール手段は、上記高速昇温手段
    とは別の上記高速昇温炉と、上記別の高速昇温炉にて昇
    温された上記作業ワークを大気放冷するための放冷手段
    とからなる請求項3に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 上記作業ワークは、鋳造品もしくは鍛造
    品からなる請求項3または4に記載の熱処理装置。
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Cited By (5)

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