JP2003183277A - エピヒマンドラビン誘導体 - Google Patents

エピヒマンドラビン誘導体

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JP2003183277A
JP2003183277A JP2001390997A JP2001390997A JP2003183277A JP 2003183277 A JP2003183277 A JP 2003183277A JP 2001390997 A JP2001390997 A JP 2001390997A JP 2001390997 A JP2001390997 A JP 2001390997A JP 2003183277 A JP2003183277 A JP 2003183277A
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Japan
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group
substituted
lower alkyl
hydrogen atom
unsubstituted aralkyl
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Pending
Application number
JP2001390997A
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English (en)
Inventor
Masanori Takadoi
雅法 高土居
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムスカリンM2受容体に対し強力かつ選択的な
拮抗作用を有するアルカロイドであるヒンバシンの、有
用な新規類縁体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) で示されるエピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像
体、ならびにそれらの酸付加塩類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ムスカリンM2受容
体に対して強力かつ選択的な拮抗作用を示し、アルツハ
イマー症治療薬としての用途が期待されるヒンバシン
の、新規類縁体であるエピヒマンドラビン誘導体および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒンバシン((+)-himbacine)は、1956
年に松科植物の一種であるGalbulimimabaccataから単離
・構造決定されたピペリジンアルカロイドであり、その
構造的特徴としては、熱力学的に安定なトランスデカリ
ン環に5員環ラクトンがシス配置で縮合する点、また4つ
の核間水素を含む8つの不斉中心を有している点、更に3
環性部位とピペリジン環がトランス二重結合を介して結
合している点、の3点を挙げることができる。
【0003】近年、アルツハイマー型痴呆症に代表され
る老人性痴呆症が社会的に大きな問題となっており、そ
の本質的治療薬が切望されている。そのアプローチのひ
とつとして、痴呆症患者における中枢のコリン作動性神
経の機能低下という現象から、いわゆる「コリン仮説」
に基づく治療薬の開発が活発に行われている。それらを
大別すると以下の4つに分けることができる。即ち、
(1)コリン取り込み阻害剤、(2)アセチルコリンエス
テラーゼ阻害剤、(3)コリンアセチルトランスフェラ
ーゼ合成賦活剤、(4)ムスカリン受容体に作用するも
の(ムスカリンM1アゴニストあるいはM2受容体のアンタ
ゴニスト)、である。ヒンバシンは、神経終末のアセチ
ルコリン放出を抑制する働きを持つと考えられるM2受容
体に対して、強力かつ選択的に阻害作用を示すことが最
近になって明らかとなり、抗痴呆薬としての可能性を見
出された。
【0004】このようにヒンバシンは、強力な活性と興
味深い化学構造の2点から世界的に注目される化合物で
あり、近年いくつかのグループから分子内ディールス・
アルダー反応を鍵反応とする全合成、ならびに誘導体合
成が報告されている(Kozikowskiら、全合成:a) J. A
m. Chem. Soc. 1995, 117, 9369-9370. b) J. Org. Che
m. 1997, 62, 5023-5033. 誘導体合成:a) Bioorg. Me
d. Chem. Lett. 1992, 2, 797-802. b) Bioorg. Med. C
hem. Lett. 1993, 3, 1247-1252. c) Bioorg. Med. Che
m. Lett. 1995, 5, 61-66.、Chackalamannilら、全合
成:a) J. Am. Chem. Soc. 1996, 118, 9812-9813. b)
J. Org. Chem. 1999, 64, 1932-1940. 誘導体合成:Bio
org. Med. Chem. Lett. 1999, 9, 901-906.など)。
【0005】また本発明者らにより、分子間ディールス
・アルダー反応を鍵反応とするヒンバシンの全合成が開
示されている(寺島ら、特開2000-229961、Takadoiら、
Tetrahedron Lett. 1999, 40, 3399-3402)。 当該特許はヒンバシンの合成に必要な製造中間体に関す
る請求である。一方、ピペリジン環2位の立体化学がヒ
ンバシンとは逆の立体化学であるヒマンドラビン((+)-
himandravine)という同族体が公知である(Brown, R.
F.Cら、Aust. J. Chem. 1956, 9, 283-287.、Pinhey,
J.T.ら、 Aust. J. Chem. 1961, 14, 106-134.、全合
成:Chackalamannil, S.ら、Org. Lett. 2001, 3, 1427
-1429.)。 この化合物は本発明に示すような化合物とは異なり、ピ
ペリジン環6位のメチル基がヒンバシンと同一の立体化
学を有している。従って、本発明に示すような天然型の
3環性化合物と非天然型のピペリジン誘導体ならびにそ
れらの鏡像体同士の組合せを反応させることを特徴とす
るヒンバシン類縁体の合成は未だ報告されておらず、そ
のムスカリンM2サブタイプ受容体拮抗作用も明らかにさ
れていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ツハイマー症治療薬としての用途が期待される新規ヒン
バシン類縁体およびそれらの製造中間体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を鑑み鋭意研究を重ねた結果、本発明の下記化合物が、
強力かつ極めてサブタイプ選択的なムスカリンM2受容体
拮抗作用を有することを見出し、またその製造において
製造中間体として極めて有用であることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は下記の一般式(1) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を表し、R4およびR5は一体とな
って酸素原子を表すか、あるいはR4が水素原子を表し、
R5が水酸基、低級アルコキシ基、置換もしくは無置換の
アラルキルオキシ基、または低級アシルオキシ基を表
し、R6は水素原子、低級アルキル基、置換もしくは無置
換のアラルキル基またはアミノ基の保護基を表し、R7
低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラルキ
ル基を表し、R8は水素原子、低級アルキル基、または置
換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で示されるエ
ピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像体、ならびにそ
れらの酸付加塩類、下記一般式(1-1) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
ルキル基を表す)で示されるエピヒマンドラビン誘導
体、それらの鏡像体、ならびにそれらの酸付加塩類、下
記一般式(1-2) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
ルキル基を表し、R9は水素原子、低級アルキル基、置換
もしくは無置換のアラルキル基、または低級アシル基を
表す)で示されるエピヒマンドラビン誘導体、それらの
鏡像体、ならびにそれらの酸付加塩類、下記一般式
(2) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
ルキル基を表し、R9は水素原子、低級アルキル基、置換
もしくは無置換のアラルキル基、または低級アシル基を
表し、R10は水素原子、低級アシル基、低級アルキルス
ルホニル基またはアリールスルホニル基を表し、Arは1
個以上の置換基を有していてもよいベンゼン環を表す)
で示されるエピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像
体、ならびにそれらの酸付加塩類、下記一般式(3) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を表し、R9は水素原子、低級ア
ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または
低級アシル基を表し、Arは1個以上の置換基を有してい
てもよいベンゼン環を表す)で示される化合物と、下記
一般式(4) (式中、R6は水素原子、低級アルキル基、置換もしくは
無置換のアラルキル基またはアミノ基の保護基を表し、
R7は低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
ルキル基を表し、R8は水素原子、低級アルキル基、また
は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で示され
る化合物、あるいはそれらの鏡像体の組合せ同士を反応
させることを特徴とする、請求項1記載の化合物の製造
方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、「低級アルキ
ル」とは、メチル、エチル、1-メチルエチル、1,1-ジメ
チルエチル、プロピル、2-メチルプロピル等の直鎖もし
くは分岐した炭素数1〜6のものがあげられ、飽和、不飽
和を問わない。「アラルキル基」としては、ベンジル
基、1-フェニルエチル基等があげられ、置換基として
は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基等があげられる。「低級アルコ
キシ基」としては、メトキシ基、エトキシ基、1-メチル
エトキシ基、1,1-ジメチルエトキシ基、プロポキシ基、
2-メチルプロポキシ基等の直鎖もしくは分岐した炭素数
1〜6のものがあげられ、飽和、不飽和を問わない。「ア
ラルキルオキシ基」としては、ベンジルオキシ基、1-フ
ェニルエトキシ基等があげられ、置換基としては、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ
基、ニトロ基等があげられる。「低級アシルオキシ基」
とは、ホルミル基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、2,2-ジメチルプロピオニルオキシ基等の炭素数1〜5
のものがあげられる。「低級アシル基」とは、例えばア
セチル、プロピオニル等があげられる。「アミノ基の保
護基」とは、例えばアセチル、プロピオニルのような低
級アシル基、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニ
ルのような低級アルコキシカルボニル基、ベンジル基等
があげられ、その導入および除去は文献記載の方法を適
宜採用して行うことができる(Green, T.W.; Wuts, P.
G.M. “Protective Groups in Organic Synthesis”, 2
nd Ed., Wiley Interscience Publication, John-Weile
y&Sons, New York, 1991, pp 14-118)。「アリールア
シル基」とは、たとえばベンゾイル等があげられる。
「低級アルキルスルホニル基」とは、たとえばメタンス
ルホニル基等があげられ、「アリールスルホニル基」と
は、たとえばベンゼンスルホニル、p-トルエンスルホニ
ル基などがあげられる。「1つ以上の置換基を有してい
てもよいベンゼン環」における「1つ以上の置換基」と
は、例えばハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基等があげられ、こ
の場合の「アミノ基」とは、アシル、例えばアセチル等
によって置換されてもよく、また1〜2個の低級アルキル
基によって置換されてもよい。「酸付加塩」とは、例え
ば塩酸、酢酸、硫酸等の無機酸類、及びクエン酸、コハ
ク酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸等の有機酸類のよ
うな、薬理的に許容できる塩である。
【0010】本発明中の好ましい化合物としては、(2S,
6R)-tert-ブチル 2-[2-ベンゼンスルホニル-1-ヒドロキ
シ-2-[(1S,3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-ドデカヒドロ-1-メ
トキシ-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-4-イル]エチル]-
6-メチルピペリジン-1-カルボキシレートならびにその
鏡像体、(2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(1S,3S,3aR,4
R,4aS,8aR,9aS)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メチルナ
フト[2,3-c]フラン-4-イル]エテニル]-6-メチルピペリ
ジン-1-カルボキシレートならびにその鏡像体、(2S,6R)
-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-ド
デカヒドロ-3-メチル-1-オキソナフフト[2,3-c]フラン-
4-イル]エテニル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキシレ
ートならびにその鏡像体、(3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-デ
カヒドロ-3-メチル-4-[2-(E)-[(2S,6R)-6-メチルピペリ
ジン-2-イル]エテニル]ナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オ
ンならびにその鏡像体、(3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-デカ
ヒドロ-4-[2-(E)-[(2S,6R)-1,6-ジメチルピペリジン-2-
イル]エテニル]-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-
オンならびにその鏡像体などがあげられる。
【0011】本発明の一般式(1)で表される化合物群
は、前記一般式(3)で表される化合物と前記一般式(4)で
示される化合物とを鍵中間体とし、例えば下記の製造工
程に従って製造することができる。なお、図中一般式
(3)ならびに一般式(4)で示される化合物はいずれも公知
化合物であり、前者はたとえば(Tetrahedron Lett. 19
99, 40, 3399-3402.)など、また後者は(J. Org. Che
m. 1997, 62, 5023-5033.)などに記載の方法に従って
製造することができる。
【0012】(第一工程)本工程は、前記第十二工程で
得られる前記一般式(2a)で表される4-アリールスルホ
ニルメチル-ドデカヒドロナフト[2,3-c]フラン誘導体
に、前記一般式(3a)で表されるピペリジン誘導体をカ
ップリングさせ、場合により新たに生成した水酸基にR
10に示される置換基等を導入し前記一般式(4)で表さ
れるドデカヒドロナフト[2,3-c]フラン誘導体を製造
するものである。溶媒としては反応に関与しなければい
かなるものも用いることができるが、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2-ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-
ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノー
ル、2-メチル-2-プロパノール等のアルコール系溶媒及
びこれらと水の混合系溶媒が好適に用いられる。塩基と
しては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシドのようなアルカリ金属アルコキシド、n-ブチル
リチウム、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウム
ビス(トリメチルシリル)アミドのようなアルカリ金属
有機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン、N-メチルモルホリン、イミダゾール、
ピロリジン、ピペリジン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]
ノナ-5-エン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セ
ン等の三級有機塩基、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の無機塩基存在下あるいは非存在下で行うことがで
きる。反応は-110℃から200℃で、円滑に進行する。
【0013】(第二工程)本工程は、前記一般式(4)で
示される化合物を還元的処理し、前記一般式(1-2a)で
示される化合物を形成するものである。本工程では、主
にナトリウムアマルガムやヨウ化サマリウム等が用いら
れる。あるいはいったんアセトキシ体あるいはベンゾイ
ル体を塩基を用いてβ-脱離後、還元的にスルホニル基
を除去してもよい。溶媒としては反応に関与しなければ
いかなるものも用いることができるが、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2-ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-
ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノー
ル、2-メチル-2-プロパノール等のアルコール系溶媒及
びこれらと水の混合系溶媒が好適に用いられる。塩基と
しては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシドのようなアルカリ金属アルコキシド、n-ブチル
リチウム、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウム
ビス(トリメチルシリル)アミドのようなアルカリ金属
有機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン、N-メチルモルホリン、イミダゾール、
ピロリジン、ピペリジン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]
ノナ-5-エン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セ
ン等の三級有機塩基、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の無機塩基存在下あるいは非存在下で行うことがで
きる。反応は-110℃から200℃で、円滑に進行する。
【0014】(第三工程)本工程は、前記第二工程で得
られる前記一般式(1-2a)で表されるドデカヒドロナフ
ト[2,3-c]フラン誘導体中の1位保護基を酸化的に除去
し、前記一般式(1-1a)で表される1-オキソデカヒドロ
ナフト[2,3-c]フラン誘導体を製造するものである。
本工程で用いられる反応剤としては通常ジョーンズ試薬
等の酸化剤が用いられる。溶媒としては反応に関与しな
ければいかなるものも用いることができるが、例えば、
ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられ
る。反応は、-100℃から100℃で円滑に進行する。ある
いは、酸性水溶液中で前記一般式(1-2a)で示される化
合物(R9は低級アルキル基、置換もしくは無置換のアラ
ルキル基、または低級アシル基を表す低級アルコキシ
基、置換もしくは無置換のアラルキルオキシ基または低
級アシルオキシ基を表す)を反応させて前記一般式(1-
2a)で示される化合物(R9が水素原子を表す)を製造
し、次いで通常の酸化反応条件で反応させて前記一般式
(1-1a)で示される化合物を製造してもよい。本反応で
用いられる「酸性水溶液」とは、塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸等の無機酸類、及び酢酸、クエン酸、コハク酸、フ
マル酸、マレイン酸、酒石酸等の有機酸類の水溶液があ
げられる。また酸化反応は、クロム酸、三酸化クロム−
ピリジン混合系、ジメチルスルホキシド−塩化オキザリ
ル−トリエチルアミン混合系、ルテニウム錯体、デスー
マーチン試薬等を用いて行うことができる。本工程は、
通常溶媒中で行うことが望ましく、例えば、ジクロロメ
タン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。反応は-1
00℃から100℃で円滑に進行する。
【0015】(第四工程)本工程は、前記一般式(1-1
a)で表される1-オキソデカヒドロナフト[2,3-c]フラ
ン誘導体(R6がアミノ基の保護基を表す)のピペリジン
環1位の保護基を除去し、前記一般式(1-1b)で表され
る1-オキソデカヒドロナフト[2,3-c]フラン誘導体(R
6が水素原子を表す)を製造するものである。アミノ基
の保護基の除去法は、文献記載の方法を適宜採用して行
うことができる(Green, T.W.; Wuts, P.G.M. “Protec
tive Groups in Organic Synthesis”, 2nd Ed., Wiley
Interscience Publication, John-Weiley&Sons, New Y
ork, 1991, pp 14-118)。溶媒としては反応に関与しな
ければいかなるものも用いることができるが、例えば、
ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、
1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタ
ノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノー
ル、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパ
ノール、2-メチル-2-プロパノール等のアルコール系溶
媒及びこれらと水の混合系溶媒あるいは無溶媒が好適に
用いられる。反応は-110℃から200℃で、円滑に進行す
る。
【0016】(第五工程)本工程は、前記第四工程で得
られた前記一般式(1-1b)(R6が水素原子を表す)で表
される化合物を還元的にアルキル化し、前記一般式(1-
1c)で表される1-オキソデカヒドロナフト[2,3-c]フ
ラン誘導体(R6が低級アルキル基または置換もしくは無
置換のアラルキル基を表す)を製造するものである。本
反応は、一般的な還元的アルキル化であり、相当するア
ルキルアルデヒド存在下シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を反応させて行
うことができる。溶媒としては反応に関与しなければい
かなるものも用いることができるが、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2-ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-
ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノー
ル、2-メチル-2-プロパノール等のアルコール系溶媒及
びこれらと水の混合系溶媒が好適に用いられる。反応は
-110℃から200℃で、円滑に進行する。
【0017】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を詳
細に説明するが、本発明がこれらに限定されるものでな
いことはいうまでもない。
【0018】(実施例1) (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-ベンゼンスルホニル-1-ベン
ゾイルオキシ-2-[(1S,3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-ドデカ
ヒドロ-1-メトキシ-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-4-イ
ル]エチル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキシレートな
らびにその鏡像体 a) 表題化合物の合成:(1S,3S,3aS,4R,4aS,8aR,9aS)-ド
デカヒドロ-1-メトキシ-3-メチル-4-[(フェニルスルホ
ニル)メチル]-ナフト[2,3-c]フラン100.0 mg(0.26 mmo
l)の脱水ジメトキシエタン溶液2 mLに、-78 °Cアルゴ
ン雰囲気下、n-ブチルリチウム-n-ヘキサン溶液(1.5 m
ol/L)264.2 μL (0.40 mmol)を滴下した。5分間攪拌
後、(2S,6R)-tert-ブチル 2-ホルミル-6-メチル-1-ピ
ペリジンカルボキシレート90.1 mg (0.40 mmol)の脱水
ジメトキシエタン溶液1 mLを滴下した。同温度下4時間
攪拌した後、-20°Cにて塩化ベンゾイル92.0 μL (0.79
mmol)を加え、室温下1時間撹拌した。反応混合物に3-
(ジメチルアミノ)プロピルアミン99.7 μL (0.79 mmol)
を加え、エーテル10 mLで希釈した。有機層を希クエン
酸水溶液、飽和食塩水(各5 mL)で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)にて精製し、黄色油状の表題化合物159.0
mgをジアステレオマーの混合物として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3): (一部のみ)δ 3.30 (s, 3
H), 7.20-7.33 (m, 5H),7.51-7.60 (m, 2H), 7.63-7.68
(m, 1H), 7.90-7.95 (m, 2H). HRMS (FAB) (m/z): Ca
lcd. for C40H56NO8S (MH+): 710.3727. Found, 710.37
76. b) 鏡像体の合成:(a)と同様に反応を行い、(1R,3R,3a
R,4S,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メチル
-4-[(フェニルスルホニル)メチル]-ナフト[2,3-c]フラ
ン60.0 mg (0.16 mmol)から99.4 mgの(2R,6S)-tert-ブ
チル 2-[2-ベンゼンスルホニル-1-ベンゾイル-2-[(1R,3
R,3aS,4S,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メ
チルナフト[2,3-c]フラン-4-イル]エチル]-6-メチルピ
ペリジン-1-カルボキシレートを得た。本化合物の1H-NM
Rスペクトルは(a)で得られたものと一致した。 HRMS (FAB) (m/z): Calcd. for C40H56NO8S (MH+): 71
0.3727. Found, 710.3768.
【0019】(実施例2) (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(1S,3S,3aR,4S,4aS,8a
R,9aS)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メチルナフト[2,3-
c]フラン-4-イル]エテニル]-6-メチルピペリジン-1-カ
ルボキシレートならびにその鏡像体 a) 表題化合物の合成:実施例1の化合物159.0 mgのメタ
ノール溶液5 mLに、室温攪拌下ナトリウムアマルガム
(5%)1.00 gとリン酸水素二ナトリウム0.50 gを加えて
1時間室温攪拌した。反応混合物をセライトろ過し、残
渣を酢酸エチル洗浄(30 mL)し、有機層を減圧留去し
た。残渣に水5 mLを加えてエーテル抽出(5 mL× 3)
し、有機層を飽和食塩水洗浄 (5 mL)し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=8:1、次いで1:2)にて精製し、原料化合物であ
る(1S,3S,3aS,4R,4aS,8aR,9aS)-ドデカヒドロ-1-メトキ
シ-3-メチル-4-[(フェニルスルホニル)メチル]-ナフト
[2,3-c]フラン51.3 mg(収率51%)と、無色油状の表題
化合物38.9 mg(原料回収を考慮して2工程収率68%)を
得た。 [α]D 22 +16° (c0.58, CHCl3). 1H-NMR (400 MHz, CD
Cl3): δ 0.64-0.75 (m,1H), 0.86-0.99 (m, 4H), 1.11
-1.29 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.28 (d,
J = 5.9 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.41-1.80 (m, 8H),
1.86-1.97 (m, 2H), 2.03-2.09 (m, 1H), 2.14-2.23
(m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.90-3.96 (m, 1H), 4.17 (d
q, J = 8.8, 6.1 Hz, 1H), 4.45-4.51 (m, 1H), 4.47
(s, 1H), 5.21(ddd, J = 15.7, 9.8, 1.8 Hz, 1H), 5.4
9 (dd, J = 15.7, 4.4 Hz, 1H). 13C-NMR (100 MHz, C
DCl3): δ 13.7, 20.7, 24.7, 25.3, 26.4, 26.5, 26.
7, 28.5, 31.4, 33.1, 34.1, 40.4, 41.3, 46.4, 46.6,
47.2, 48.6, 51.4, 54.0, 75.7, 79.0, 108.4, 132.4,
133.5, 155.2. IR (neat): 2930, 1690, 1390, 1180,
1100 cm-1. HRMS (EI) (m/z): Calcd. for C27H45NO4
(M+): 447.3349. Found,447.3342. b) 鏡像体の合成:(a)と同様に反応を行い、99.4 mgの
カップリング成績体から、原料化合物である(1R,3R,3a
R,4S,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メチル
-4-[(フェニルスルホニル)メチル]-ナフト[2,3-c]フラ
ン21.3 mg(収率36%)と、(2R,6S)-tert-ブチル 2-[2-
(E)-[(1R,3R,3aS,4R,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒドロ-1-メ
トキシ-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-4-イル]エテニ
ル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキシレート34.3 mgを
得た(原料回収を考慮して2工程収率75%)。本化合物の
1H-NMR, 13C-NMR, ならびに IRスペクトルは(a)で得ら
れたものと一致した。 [α]D 22 -17° (c0.47, CHCl3). HRMS (EI) (m/z): Ca
lcd. for C27H45NO4 (M+): 447.3349. Found, 447.330
9.
【0020】(実施例3) (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(3S,3aR,4S,4aS,8aR,9
aS)-ドデカヒドロ-3-メチル-1-オキソナフフト[2,3-c]
フラン-4-イル]エテニル]-6-メチルピペリジン-1-カル
ボキシレートならびにその鏡像体 a) 表題化合物の合成:実施例2の化合物33.1 mg (73.9
μmol)のアセトン溶液2mLに、室温攪拌下ジョーンズ試
薬を0.10 mL加えた。2時間室温攪拌後、溶媒を留去し、
残渣に水5 mLを加えてエーテル抽出(3 mL × 3)した。
有機層を飽和食塩水洗浄 (3 mL)し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を留去し、更にシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)にて精製し、無色油状の表題化合物21.7 mgを得
た(収率68%)。 [α]D 24 -16° (c1.45, CHCl3). 1H-NMR (400 MHz, CD
Cl3): δ 0.66-0.76 (m,1H), 0.93-1.06 (m, 3H), 1.12
-1.28 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.42 (d,
J = 5.9 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.46-1.99 (m, 11H),
2.06-2.12 (m,1H), 2.25 (dt, J = 10.3, 6.4 Hz, 1
H), 2.61 (dt, J = 13.2, 6.6 Hz, 1H), 3.91-4.00 (m,
1H), 4.44-4.49 (m, 1H), 4.64 (dq, J = 9.8, 6.2 H
z, 1H), 5.24 (ddd, J = 15.2, 9.8, 1.8 Hz, 1H), 5.5
7 (dd, J = 15.7, 5.2 Hz, 1H). 13C-NMR (100 MHz, C
DCl3): δ 13.7, 20.6, 22.1, 25.3, 26.1, 26.4, 26.
6, 28.5, 28.5, 28.5, 31.3, 32.0, 33.6, 40.1, 41.6,
42.4, 45.6, 47.3, 48.8, 51.4, 77.0, 79.1, 130.9,
134.7, 155.2, 178.4. IR (neat): 2930, 1780, 1680c
m-1. HRMS (FAB) (m/z): Calcd. for C26H42NO4 (M
H+): 432.3114. Found, 432.3116. b) 鏡像体の合成:(a)と同様に反応を行い、(2R,6S)-te
rt-ブチル 2-[2-(E)-[(1R,3R,3aS,4R,4aR,8aS,9aR)-ド
デカヒドロ-1-メトキシ-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-
4-イル]エテニル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキシレ
ート15.0 mg (33.5μmol)から10.5 mgの(2R,6S)-tert-
ブチル 2-[2-(E)-[(3R,3aS,4R,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒ
ドロ-3-メチル-1-オキソナフフト[2,3-c]フラン-4-イ
ル]エテニル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキシレート
を得た(収率73%)。本化合物の1H-NMR,13C-NMR, なら
びに IRスペクトルは(a)で得られたものと一致した。 [α]D 24 +14° (c1.05, CHCl3). HRMS (FAB) (m/z): C
alcd. for C26H42NO4 (MH+): 432.3114. Found, 432.31
18.
【0021】(実施例4) (3S,3aR,4S,4aS,8aR,9aS)-デカヒドロ-3-メチル-4-[2-
(E)-[(2S,6R)-6-メチルピペリジン-2-イル]エテニル]ナ
フト[2,3-c]フラン-1(3H)-オンならびにその鏡像体 a) 表題化合物の合成:実施例3の化合物21.7 mg (50.3
μmol)の塩化メチレン溶液(1 mL)にトリフルオロ酢酸
0.10 mLを加えて室温下0.5時間攪拌した。溶媒を留去後
残渣に冷希水酸化ナトリウム水溶液5 mLを加えてアルカ
リ性とし、エーテル抽出(3 mL × 3)した。有機層を飽
和食塩水洗浄(3 mL)し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、ろ過し、溶媒を留去し、無色油状の表題化合物15.2
mgを得た(収率91%)。 [α]D 21 +15° (c1.01, CHCl3). 1H-NMR (400 MHz, CD
Cl3): δ 0.65-0.77 (m,1H), 0.93-1.29 (m, 7H), 1.08
(d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.41 (d, J = 5.9 Hz,3H), 1.4
7-1.80 (m, 10H), 1.84-1.91 (m, 1H), 2.10 (dt, J =
10.3, 5.9 Hz,1H), 2.25 (dt, J = 10.3, 6.4 Hz, 1H),
2.62 (dt, J = 13.2, 6.6 Hz, 1H), 3.01-3.09 (m, 1
H), 3.57 (q, J = 5.2 Hz, 1 H), 4.65 (dq, J = 9.8,
6.2 Hz,1H), 5.24 (ddd, J = 15.7, 9.8, 1.5 Hz, 1H),
5.69 (dd, J = 15.7, 6.2 Hz,1H). 13C-NMR (100 MH
z, CDCl3): δ 19.8, 21.5, 22.2, 26.1, 26.4, 30.6,
31.3, 32.0, 32.9, 33.6, 40.0, 41.5, 42.3, 45.6, 4
6.4, 49.0, 52.9, 76.8, 131.5, 135.1, 178.3. IR (n
eat): 2930, 1770, 1450, 1200 cm-1. HRMS (FAB)(m/
z): Calcd. for C21H34NO2 (MH+): 332.2590. Found, 3
32.2587. b) 鏡像体の合成:(a)と同様に反応を行い、10.5 mg (2
4.3 μmol)の(2R,6S)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(3R,3aS,
4R,4aR,8aS,9aR)-ドデカヒドロ-3-メチル-1-オキソナフ
フト[2,3-c]フラン-4-イル]エテニル]-6-メチルピペリ
ジン-1-カルボキシレートから、6.70 mgの(3R,3aS,4R,4
aR,8aS,9aR)-デカヒドロ-3-メチル-4-[2-(E)-[(2R,6S)-
6-メチルピペリジン-2-イル]エテニル]ナフト[2,3-c]フ
ラン-1(3H)-オンを得た(収率83%)。本化合物の1H-NM
R, 13C-NMR, ならびに IRスペクトルは(a)で得られたも
のと一致した。 [α]D 21 -14° (c0.67, CHCl3). HRMS (FAB) (m/z): C
alcd. for C21H34NO2 (MH+): 332.2590. Found, 332.26
01.
【0022】(実施例5) (3S,3aR,4S,4aS,8aR,9aS)-デカヒドロ-4-[2-(E)-[(2S,6
R)-1,6-ジメチルピペリジン-2-イル]エテニル]-3-メチ
ルナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オンならびにその鏡像体 a) 表題化合物の合成:実施例4の化合物10.2 mg (30.8
μmol)のアセトニトリル溶液(1 mL)に、室温攪拌下37
%ホルムアルデヒド水0.10 mL、次いでシアノ水素化ホウ
素ナトリウム4.25 mg (67.7 μmol)を加えて3時間室温
攪拌した。反応混合物に酢酸を加えて中性とし、更に0.
5時間攪拌後、冷希水酸化ナトリウム水溶液1 mLを加え
てアルカリ性として溶媒を減圧留去した。残渣に水5 mL
を加え、エーテル抽出(3 mL × 3)した。有機層を飽和
食塩水洗浄(3 mL)し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、ろ過し、溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲルNH、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
にて精製し、無色粉末状の表題化合物7.80 mgを得た
(収率73%)。 [α]D 24 +6.6° (c0.10, CHCl3). mp. 136-138 °C
(ヘキサンから再結晶).1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ
0.66-0.76 (m, 1H), 0.92-1.07 (m, 3H), 1.00(d, J =
6.9 Hz, 3H), 1.11-1.30 (m, 3H), 1.38-1.59 (m, 4
H), 1.43 (d, J =6.4 Hz, 3H), 1.63-1.80 (m, 6H), 1.
84-1.89 (m, 1H), 2.11 (dt, J = 10.6, 5.9 Hz, 1H),
2.21-2.29 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 2.63 (dt, J = 13.
2, 6.7 Hz,1H), 2.83-2.88 (m, 1H), 3.02-3.07 (m, 1
H), 4.65 (dq, J = 9.8, 6.1 Hz, 1H), 5.25 (dd, J =
15.2, 10.3 Hz, 1H), 5.59 (dd, J = 15.2, 8.8 Hz, 1
H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3): δ 14.0, 19.0, 22.2,
26.1, 26.4, 29.7, 31.2, 32.0, 33.2, 33.7, 40.0, 4
1.1, 41.4, 42.3, 45.8, 49.0, 53.4, 61.2, 76.7, 13
2.6, 133.7, 178.3. IR (KBr): 2930, 1780, 1440, 12
00 cm-1. HRMS (EI) (m/z): Calcd. for C22H35NO2 (M
+): 345.2668. Found, 345.2675. b) 鏡像体の合成:(a)と同様に反応を行い、16.0 mg (4
8.3 μmol)の(3R,3aS,4R,4aR,8aS,9aR)-デカヒドロ-3-
メチル-4-[2-(E)-[(2R,6S)-6-メチルピペリジン-2-イ
ル]エテニル]ナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オンから、(3
R,3aS,4R,4aR,8aS,9aR)-デカヒドロ-4-[2-(E)-[(2R,6S)
-1,6-ジメチルピペリジン-2-イル]エテニル]-3-メチル
ナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オン12.6 mgを得た(収率7
6%)。本化合物の1H-NMR, 13C-NMR, ならびに IRスペク
トルは(a)で得られたものと一致した。 [α]D 21 -7.0° (c0.40, CHCl3). mp. 135-137 ℃
(ヘキサンから再結晶).HRMS (EI) (m/z): Calcd. for
C22H35NO2 (M+): 345.2668. Found, 345.2704.
【0023】
【発明の効果】(受容体結合試験)ムスカリンM1受容体
への結合は、標本として大脳皮質を用い、3H-ピレンゼ
ピンの特異的結合量で評価した。ムスカリンM2受容体へ
の結合は、標本として脳幹と心臓を用い、3H-キヌクリ
ジニルベンジレートの特異的結合量で評価した。非特異
的結合量は1 μ mol/Lアトロピンを用いて決定した。ラ
ジオリガンドの濃度は、3H-ピレンゼピンは1 n mol/L、
3H-キヌクリジニルベンジレートは0.5 n mol/Lとした。
試験管に膜標品、ラジオリガンドをとり、50 m mol/Lリ
ン酸緩衝液で全量1 mLとした。非特異的結合量を求める
ときには1 μ mol/Lアトロピンを、置換実験を行う時に
はその被検化合物をそれぞれ加えた。各薬物等は50 m m
ol/Lリン酸緩衝液を用いて希釈した。アッセイサンプル
をよく攪拌した後、恒温振とう器でインキュベートし、
セルハーベスタを用いてB/F分離を行った。フィルター
はGF/Bを用いた。このB/F分離を行うため、氷冷リン酸
緩衝液5 mLで3回フィルターを洗浄した。フィルター上
に捕集された放射活性は、10 mL ACS-IIを用いてシンチ
レーションカウンターで測定した。この結果、本発明化
合物はM2受容体に対し有意な結合性を示した。本発明化
合物はアルツハイマー症治療薬としての用途が期待され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB03 BB07 CC76 DD10 EE01 EE05 4C086 AA01 AA03 AA04 BC21 GA02 GA07 MA01 MA04 NA14 ZA16 ZC42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R4およびR5は一体とな
    って酸素原子を表すか、あるいはR4が水素原子を表し、
    R5が水酸基、低級アルコキシ基、置換もしくは無置換の
    アラルキルオキシ基、または低級アシルオキシ基を表
    し、R6は水素原子、低級アルキル基、置換もしくは無置
    換のアラルキル基またはアミノ基の保護基を表し、R7
    低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラルキ
    ル基を表し、R8は水素原子、低級アルキル基、または置
    換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で示されるエ
    ピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像体、ならびにそ
    れらの酸付加塩類。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1-1) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
    ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
    ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
    換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
    子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
    ルキル基を表す)で示されるエピヒマンドラビン誘導
    体、それらの鏡像体、ならびにそれらの酸付加塩類。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1-2) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
    ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
    ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
    換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
    子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
    ルキル基を表し、R9は水素原子、低級アルキル基、置換
    もしくは無置換のアラルキル基、または低級アシル基を
    表す)で示されるエピヒマンドラビン誘導体、それらの
    鏡像体、ならびにそれらの酸付加塩類。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R6は水素原子、低級ア
    ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基またはア
    ミノ基の保護基を表し、R7は低級アルキル基、または置
    換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素原
    子、低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
    ルキル基を表し、R9は水素原子、低級アルキル基、置換
    もしくは無置換のアラルキル基、または低級アシル基を
    表し、R10は水素原子、低級アシル基、低級アルキルス
    ルホニル基またはアリールスルホニル基を表し、Arは1
    個以上の置換基を有していてもよいベンゼン環を表す)
    で示されるエピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像
    体、ならびにそれらの酸付加塩類。
  5. 【請求項5】 下記一般式(3) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R9は水素原子、低級ア
    ルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または
    低級アシル基を表し、Arは1個以上の置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を表す)で示される化合物と、下記
    一般式(4) (式中、R6は水素原子、低級アルキル基、置換もしくは
    無置換のアラルキル基またはアミノ基の保護基を表し、
    R7は低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラ
    ルキル基を表し、R8は水素原子、低級アルキル基、また
    は置換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で示され
    る化合物、あるいはそれらの鏡像体の組合せ同士を反応
    させることを特徴とする、請求項1記載の化合物の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-ベンゼンス
    ルホニル-1-ヒドロキシ-2-[(1S,3S,3aR,4R,4aS,8aR,9a
    S)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メチルナフト[2,3-c]フ
    ラン-4-イル]エチル]-6-メチルピペリジン-1-カルボキ
    シレートならびにその鏡像体である、請求項1記載の化
    合物。
  7. 【請求項7】 (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(1S,3
    S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-ドデカヒドロ-1-メトキシ-3-メ
    チルナフト[2,3-c]フラン-4-イル]エテニル]-6-メチル
    ピペリジン-1-カルボキシレートならびにその鏡像体で
    ある、請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 (2S,6R)-tert-ブチル 2-[2-(E)-[(3S,3a
    R,4R,4aS,8aR,9aS)-ドデカヒドロ-3-メチル-1-オキソナ
    フフト[2,3-c]フラン-4-イル]エテニル]-6-メチルピペ
    リジン-1-カルボキシレートならびにその鏡像体であ
    る、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 (3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-デカヒドロ-3
    -メチル-4-[2-(E)-[(2S,6R)-6-メチルピペリジン-2-イ
    ル]エテニル]ナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オンならびに
    その鏡像体である、請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 (3S,3aR,4R,4aS,8aR,9aS)-デカヒドロ
    -4-[2-(E)-[(2S,6R)-1,6-ジメチルピペリジン-2-イル]
    エテニル]-3-メチルナフト[2,3-c]フラン-1(3H)-オンな
    らびにその鏡像体である、請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】 下記一般式(1) (式中、R1は水素原子、低級アルキル基または置換もし
    くは無置換のアラルキル基を表し、R2は水素原子、低級
    アルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基を
    表し、R3は水素原子、低級アルキル基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を表し、R4およびR5は一体とな
    って酸素原子を表すか、あるいはR4が水素原子を表し、
    R5が水酸基、低級アルコキシ基、置換もしくは無置換の
    アラルキルオキシ基、または低級アシルオキシ基を表
    し、R6は水素原子、低級アルキル基、置換もしくは無置
    換のアラルキル基またはアミノ基の保護基を表し、R7
    低級アルキル基、または置換もしくは無置換のアラルキ
    ル基を表し、R8は水素原子、低級アルキル基、または置
    換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で示されるエ
    ピヒマンドラビン誘導体、それらの鏡像体、ならびにそ
    れらの酸付加塩類の一種以上を有効成分として含有する
    ことを特徴とする、ムスカリンM2サブタイプ受容体拮抗
    剤。
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