JP2003182949A - エレベータの保全装置 - Google Patents
エレベータの保全装置Info
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- JP2003182949A JP2003182949A JP2001389888A JP2001389888A JP2003182949A JP 2003182949 A JP2003182949 A JP 2003182949A JP 2001389888 A JP2001389888 A JP 2001389888A JP 2001389888 A JP2001389888 A JP 2001389888A JP 2003182949 A JP2003182949 A JP 2003182949A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータの稼動時間、故障頻度、部品交換
回数等の実際の状況に合った保全サービスを保全契約者
が得られるエレベータの保全装置の提供。 【解決手段】 端末装置8に、稼動時間検出部12、故
障検出部13、点検運転実施部14、および点検実施部
14を備え、センタ装置9に、稼働時間来歴管理部1
6、故障発生来歴管理部17、部品交換来歴管理部1
8、点検運転来歴管理部19、外部通報装置11の点検
来歴管理部20、これらの来歴管理部16〜20のデー
タに基づきポイントを算出するポイント算出部21、お
よびサービス判定部22を備え、このサービス判定部2
2で判定した保全サービスを提供する。
回数等の実際の状況に合った保全サービスを保全契約者
が得られるエレベータの保全装置の提供。 【解決手段】 端末装置8に、稼動時間検出部12、故
障検出部13、点検運転実施部14、および点検実施部
14を備え、センタ装置9に、稼働時間来歴管理部1
6、故障発生来歴管理部17、部品交換来歴管理部1
8、点検運転来歴管理部19、外部通報装置11の点検
来歴管理部20、これらの来歴管理部16〜20のデー
タに基づきポイントを算出するポイント算出部21、お
よびサービス判定部22を備え、このサービス判定部2
2で判定した保全サービスを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの保全
装置に係り、特に、エレベータの保全契約者が使用する
エレベータの保全装置に関する。
装置に係り、特に、エレベータの保全契約者が使用する
エレベータの保全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータは乗客を乗せた状態で
稼動するものであり、長期間にわたって安全に動作する
性能を維持しなければならないため、このエレベータの
保守、点検、整備などの保全作業を定期的にまたは必要
に応じて実施することが必要であり、しかも、その際に
特殊な作業が行なわれることから、専門の作業員がいる
エレベータ保全会社に委託されるのが普通である。そし
て、この保全作業を行なう際の料金設定は、エレベータ
の保守、点検、整備などに要する修理費用や交換する部
品代を保全費用の中に含んだ形となっており、保全契約
者である顧客から毎月一定の金額をエレベータ保全会社
に支払うようになっている。
稼動するものであり、長期間にわたって安全に動作する
性能を維持しなければならないため、このエレベータの
保守、点検、整備などの保全作業を定期的にまたは必要
に応じて実施することが必要であり、しかも、その際に
特殊な作業が行なわれることから、専門の作業員がいる
エレベータ保全会社に委託されるのが普通である。そし
て、この保全作業を行なう際の料金設定は、エレベータ
の保守、点検、整備などに要する修理費用や交換する部
品代を保全費用の中に含んだ形となっており、保全契約
者である顧客から毎月一定の金額をエレベータ保全会社
に支払うようになっている。
【0003】また、エレベータの稼動時間が多くなる
と、保全契約者から毎月支払われる保全費用の他にも部
品交換などに費用が発生して保全契約者の負担となる
が、逆に稼動時間が少ない場合には、エレベータ保全会
社から保全契約者に費用を還元することがなく顧客にと
って不利な保全契約となっている。
と、保全契約者から毎月支払われる保全費用の他にも部
品交換などに費用が発生して保全契約者の負担となる
が、逆に稼動時間が少ない場合には、エレベータ保全会
社から保全契約者に費用を還元することがなく顧客にと
って不利な保全契約となっている。
【0004】そこで従来、例えば特開2001−256
380号公報に記載されているように、エレベータの稼
動状況を監視し、契約時の保全料金と実際の稼動状況に
合った保全料金との差額を算出し、その差額をペイバッ
ク(還元)したり保全料金を割引きするようにしたもの
が提案されている。
380号公報に記載されているように、エレベータの稼
動状況を監視し、契約時の保全料金と実際の稼動状況に
合った保全料金との差額を算出し、その差額をペイバッ
ク(還元)したり保全料金を割引きするようにしたもの
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、エレベータの稼動状況に合わせて保全料金
をエレベータ保全会社からペイバックする際に、保全会
社側に事務的な間接業務が増加したり、前記のペイバッ
クの料金を受け取る保全契約者の側もその料金の入金処
理に苦慮したり、また、エレベータの保全料金の割引き
を実施すると保全契約者が毎月支払う保全料金が一定し
ないため保全料金の支払いに混乱を招くおそれがある。
来技術では、エレベータの稼動状況に合わせて保全料金
をエレベータ保全会社からペイバックする際に、保全会
社側に事務的な間接業務が増加したり、前記のペイバッ
クの料金を受け取る保全契約者の側もその料金の入金処
理に苦慮したり、また、エレベータの保全料金の割引き
を実施すると保全契約者が毎月支払う保全料金が一定し
ないため保全料金の支払いに混乱を招くおそれがある。
【0006】本発明は、このような従来技術における実
情に鑑みてなされたもので、その目的は、エレベータの
稼動時間、故障頻度および部品交換回数などの実際の状
況に合った保全サービスをエレベータの保全契約者が得
ることのできるエレベータの保全装置を提供することに
ある。
情に鑑みてなされたもので、その目的は、エレベータの
稼動時間、故障頻度および部品交換回数などの実際の状
況に合った保全サービスをエレベータの保全契約者が得
ることのできるエレベータの保全装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る発明は、エレベータ制御部に接
続される端末装置を有し、この端末装置が通信回線を介
してセンタ装置と接続可能に構成されたエレベータの保
全装置において、前記端末装置に、エレベータの稼動時
間を検出する稼動時間検出部と、前記エレベータの故障
発生を検出する故障検出部と、前記エレベータの点検運
転を実施する点検運転実施部と、乗かご内の外部通報装
置を点検する点検実施部とを備え、前記センタ装置に、
前記エレベータの稼動時間の来歴を管理する稼働時間来
歴管理部と、前記エレベータの故障発生の来歴を管理す
る故障発生来歴管理部と、前記エレベータの部品交換の
来歴を管理する部品交換来歴管理部と、前記エレベータ
の点検運転の来歴を管理する点検運転来歴管理部と、前
記外部通報装置の点検の来歴を管理する点検来歴管理部
と、これらの来歴管理部のデータに基づいて予め設定さ
れたポイントを算出するポイント算出部と、前記ポイン
トに対応した保全サービスを判定するサービス判定部と
を備え、このサービス判定部で判定した保全サービスを
前記エレベータの保全契約者に提供する構成にしてあ
る。
本発明の請求項1に係る発明は、エレベータ制御部に接
続される端末装置を有し、この端末装置が通信回線を介
してセンタ装置と接続可能に構成されたエレベータの保
全装置において、前記端末装置に、エレベータの稼動時
間を検出する稼動時間検出部と、前記エレベータの故障
発生を検出する故障検出部と、前記エレベータの点検運
転を実施する点検運転実施部と、乗かご内の外部通報装
置を点検する点検実施部とを備え、前記センタ装置に、
前記エレベータの稼動時間の来歴を管理する稼働時間来
歴管理部と、前記エレベータの故障発生の来歴を管理す
る故障発生来歴管理部と、前記エレベータの部品交換の
来歴を管理する部品交換来歴管理部と、前記エレベータ
の点検運転の来歴を管理する点検運転来歴管理部と、前
記外部通報装置の点検の来歴を管理する点検来歴管理部
と、これらの来歴管理部のデータに基づいて予め設定さ
れたポイントを算出するポイント算出部と、前記ポイン
トに対応した保全サービスを判定するサービス判定部と
を備え、このサービス判定部で判定した保全サービスを
前記エレベータの保全契約者に提供する構成にしてあ
る。
【0008】このように構成した本発明の請求項1に係
る発明では、エレベータが稼動すると端末装置内の稼動
時間検出部によりエレベータの稼動時間を更新し、この
更新したデータを通信回線を経由してセンタ装置内の稼
動時間来歴管理部に格納する。同様に、エレベータに故
障が発生すると端末装置内の故障検出部により故障検出
のカウンタを更新して故障発生来歴管理部に格納し、保
全契約者が端末装置内の点検運転実施部により点検運転
を実施した場合に点検運転実施のカウンタを更新して点
検運転来歴管理部に格納し、保全契約者が端末装置内の
点検実施部により外部通報装置の点検を実施した場合に
点検実施のカウンタを更新して点検来歴管理部に格納
し、エレベータの部品交換が発生した場合、この部品交
換の来歴データを部品交換来歴管理部で管理する。そし
て、例えば月に1回、前記の来歴管理部の各データ、す
なわちエレベータの稼動時間、故障発生回数、部品交換
回数、点検運転実施回数、および外部通報装置の点検実
施回数に基づいてポイント算出部により保全契約者のポ
イントを算出し、サービス判定部によりポイントに対応
した保全サービスを判定して保全契約者に提供する。こ
れによって、エレベータの稼動時間、故障頻度および部
品交換回数などの実際の状況に合った保全サービスをエ
レベータの保全契約者が得られる。
る発明では、エレベータが稼動すると端末装置内の稼動
時間検出部によりエレベータの稼動時間を更新し、この
更新したデータを通信回線を経由してセンタ装置内の稼
動時間来歴管理部に格納する。同様に、エレベータに故
障が発生すると端末装置内の故障検出部により故障検出
のカウンタを更新して故障発生来歴管理部に格納し、保
全契約者が端末装置内の点検運転実施部により点検運転
を実施した場合に点検運転実施のカウンタを更新して点
検運転来歴管理部に格納し、保全契約者が端末装置内の
点検実施部により外部通報装置の点検を実施した場合に
点検実施のカウンタを更新して点検来歴管理部に格納
し、エレベータの部品交換が発生した場合、この部品交
換の来歴データを部品交換来歴管理部で管理する。そし
て、例えば月に1回、前記の来歴管理部の各データ、す
なわちエレベータの稼動時間、故障発生回数、部品交換
回数、点検運転実施回数、および外部通報装置の点検実
施回数に基づいてポイント算出部により保全契約者のポ
イントを算出し、サービス判定部によりポイントに対応
した保全サービスを判定して保全契約者に提供する。こ
れによって、エレベータの稼動時間、故障頻度および部
品交換回数などの実際の状況に合った保全サービスをエ
レベータの保全契約者が得られる。
【0009】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項3に係る発明は、エレベータ制御部に接続される端
末装置を有し、この端末装置が通信回線を介してセンタ
装置と接続可能に構成されたエレベータの保全装置にお
いて、前記端末装置に、エレベータの稼動時間を検出す
る稼動時間検出部と、前記エレベータの故障発生を検出
する故障検出部とを備え、前記センタ装置に、前記エレ
ベータの稼動時間の来歴を管理する稼働時間来歴管理部
と、前記エレベータの故障発生の来歴を管理する故障発
生来歴管理部と、前記エレベータの部品交換の来歴を管
理する部品交換来歴管理部とを備え、これらの来歴管理
部のデータに基づいて前記エレベータの稼動時間、故障
発生回数および部品交換回数がそれぞれあらかじめ設定
される基準値より少ないかどうかを判定し、前記稼動時
間、故障発生回数および部品交換回数の少なくとも1つ
が前記基準値より少ない場合、予め設定されたポイント
を前記エレベータの保全契約者に付与し、この保全契約
者が取得したポイント数に応じて前記エレベータに対す
る種々のサービスを選択して受けられる構成にしてあ
る。
求項3に係る発明は、エレベータ制御部に接続される端
末装置を有し、この端末装置が通信回線を介してセンタ
装置と接続可能に構成されたエレベータの保全装置にお
いて、前記端末装置に、エレベータの稼動時間を検出す
る稼動時間検出部と、前記エレベータの故障発生を検出
する故障検出部とを備え、前記センタ装置に、前記エレ
ベータの稼動時間の来歴を管理する稼働時間来歴管理部
と、前記エレベータの故障発生の来歴を管理する故障発
生来歴管理部と、前記エレベータの部品交換の来歴を管
理する部品交換来歴管理部とを備え、これらの来歴管理
部のデータに基づいて前記エレベータの稼動時間、故障
発生回数および部品交換回数がそれぞれあらかじめ設定
される基準値より少ないかどうかを判定し、前記稼動時
間、故障発生回数および部品交換回数の少なくとも1つ
が前記基準値より少ない場合、予め設定されたポイント
を前記エレベータの保全契約者に付与し、この保全契約
者が取得したポイント数に応じて前記エレベータに対す
る種々のサービスを選択して受けられる構成にしてあ
る。
【0010】このように構成した本発明の請求項3に係
る発明では、エレベータが稼動すると端末装置内の稼動
時間検出部によりエレベータの稼動時間を更新し、この
更新したデータを通信回線を経由してセンタ装置内の稼
動時間来歴管理部に格納する。同様に、エレベータに故
障が発生すると、端末装置内の故障検出部により故障検
出のカウンタを更新して故障発生来歴管理部に格納し、
エレベータの部品交換が発生した場合、この部品交換の
来歴データを部品交換来歴管理部で管理する。そして、
例えば月に1回、前記の来歴管理部の各データに基づい
てエレベータの稼動時間、故障発生回数および部品交換
回数がそれぞれあらかじめ設定される基準値より少ない
かどうかを判定し、これらの稼動時間、故障発生回数お
よび部品交換回数の少なくとも1つが基準値より少ない
場合、予め設定されたポイントを当該エレベータの保全
契約者に付与し、この保全契約者が取得したポイント数
に応じて当該エレベータに対する種々のサービスを選択
して受けられる。これによって、エレベータの稼動時
間、故障頻度および部品交換回数などの実際の状況に合
った保全サービスをエレベータの保全契約者が得られ
る。
る発明では、エレベータが稼動すると端末装置内の稼動
時間検出部によりエレベータの稼動時間を更新し、この
更新したデータを通信回線を経由してセンタ装置内の稼
動時間来歴管理部に格納する。同様に、エレベータに故
障が発生すると、端末装置内の故障検出部により故障検
出のカウンタを更新して故障発生来歴管理部に格納し、
エレベータの部品交換が発生した場合、この部品交換の
来歴データを部品交換来歴管理部で管理する。そして、
例えば月に1回、前記の来歴管理部の各データに基づい
てエレベータの稼動時間、故障発生回数および部品交換
回数がそれぞれあらかじめ設定される基準値より少ない
かどうかを判定し、これらの稼動時間、故障発生回数お
よび部品交換回数の少なくとも1つが基準値より少ない
場合、予め設定されたポイントを当該エレベータの保全
契約者に付与し、この保全契約者が取得したポイント数
に応じて当該エレベータに対する種々のサービスを選択
して受けられる。これによって、エレベータの稼動時
間、故障頻度および部品交換回数などの実際の状況に合
った保全サービスをエレベータの保全契約者が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの保全
装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の一実施形態に係る保全装置
を備えたエレベータを示す説明図である。
を備えたエレベータを示す説明図である。
【0013】図1に示すエレベータ1は、昇降路2を昇
降する乗かご3およびつり合いおもり4と、これらの乗
かご3およびつり合いおもり4を吊り上げる主ロープ5
と、この主ロープ5を駆動する駆動体6と、この駆動体
6を制御するエレベータ制御部7とを備えている。この
エレベータ制御部7には端末装置8が接続され、この端
末装置8には、通信回線Tを経由してセンタ装置9が接
続可能である。また、乗かご3内には運転盤10および
外部通報装置11が設置されている。
降する乗かご3およびつり合いおもり4と、これらの乗
かご3およびつり合いおもり4を吊り上げる主ロープ5
と、この主ロープ5を駆動する駆動体6と、この駆動体
6を制御するエレベータ制御部7とを備えている。この
エレベータ制御部7には端末装置8が接続され、この端
末装置8には、通信回線Tを経由してセンタ装置9が接
続可能である。また、乗かご3内には運転盤10および
外部通報装置11が設置されている。
【0014】そして、本実施形態の保全装置では、端末
装置8に、エレベータ1の稼動時間を検出する稼動時間
検出部12と、エレベータ1の故障発生を検出する故障
検出部13と、エレベータ1の点検運転を実施する点検
運転実施部14と、乗かご3内の外部通報装置11を点
検する点検実施部15とが設けられており、センタ装置
9に、エレベータ1の稼動時間の来歴を管理する稼働時
間来歴管理部16と、エレベータ1の故障発生の来歴を
管理する故障発生来歴管理部17と、エレベータ1の部
品交換の来歴を管理する部品交換来歴管理部18と、エ
レベータ1の点検運転の来歴を管理する点検運転来歴管
理部19と、外部通報装置11の点検の来歴を管理する
点検来歴管理部20と、これらの来歴管理部16〜20
で管理する来歴データに基づいて予め設定されたポイン
トを算出するポイント算出部21と、このポイント算出
部21で算出したポイントに対応した保全サービスを判
定するサービス判定部22とが設けられるとともに、こ
のセンタ装置9に、エレベータ1の部品交換を実施した
際にその実績を入力する部品交換入力部23が接続され
ている。
装置8に、エレベータ1の稼動時間を検出する稼動時間
検出部12と、エレベータ1の故障発生を検出する故障
検出部13と、エレベータ1の点検運転を実施する点検
運転実施部14と、乗かご3内の外部通報装置11を点
検する点検実施部15とが設けられており、センタ装置
9に、エレベータ1の稼動時間の来歴を管理する稼働時
間来歴管理部16と、エレベータ1の故障発生の来歴を
管理する故障発生来歴管理部17と、エレベータ1の部
品交換の来歴を管理する部品交換来歴管理部18と、エ
レベータ1の点検運転の来歴を管理する点検運転来歴管
理部19と、外部通報装置11の点検の来歴を管理する
点検来歴管理部20と、これらの来歴管理部16〜20
で管理する来歴データに基づいて予め設定されたポイン
トを算出するポイント算出部21と、このポイント算出
部21で算出したポイントに対応した保全サービスを判
定するサービス判定部22とが設けられるとともに、こ
のセンタ装置9に、エレベータ1の部品交換を実施した
際にその実績を入力する部品交換入力部23が接続され
ている。
【0015】この実施形態の保全装置にあっては、エレ
ベータ1が稼動するとエレベータ制御部7に接続された
端末装置8内の稼動時間検出部12によりエレベータ1
の稼動時間を更新し、この更新したデータを通信回線T
を経由してセンタ装置9内の稼動時間来歴管理部16に
格納する。同様に、エレベータ1に故障が発生すると端
末装置8内の故障検出部13により故障検出のカウンタ
を更新し、この更新したカウンタのデータを通信回線T
を経由してセンタ装置9内の故障発生来歴管理部17に
格納する。また、エレベータ1の保全契約者である顧客
が端末装置8内の点検運転実施部14により点検運転を
実施した場合には点検運転実施のカウンタを更新し、こ
の更新したカウンタのデータを通信回線Tを経由してセ
ンタ装置9内の点検運転来歴管理部19に格納する。ま
た、保全契約者が端末装置8内の点検実施部14により
外部通報装置11の点検を実施した場合には点検実施の
カウンタを更新し、この更新したカウンタのデータを通
信回線Tを経由してセンタ装置9内の点検来歴管理部2
0に格納する。また、エレベータ1の部品交換が発生し
た場合、部品交換入力部23で部品交換の実績を入力す
ることにより、センタ装置9内の部品交換来歴管理部1
8に部品交換の来歴データを格納する。
ベータ1が稼動するとエレベータ制御部7に接続された
端末装置8内の稼動時間検出部12によりエレベータ1
の稼動時間を更新し、この更新したデータを通信回線T
を経由してセンタ装置9内の稼動時間来歴管理部16に
格納する。同様に、エレベータ1に故障が発生すると端
末装置8内の故障検出部13により故障検出のカウンタ
を更新し、この更新したカウンタのデータを通信回線T
を経由してセンタ装置9内の故障発生来歴管理部17に
格納する。また、エレベータ1の保全契約者である顧客
が端末装置8内の点検運転実施部14により点検運転を
実施した場合には点検運転実施のカウンタを更新し、こ
の更新したカウンタのデータを通信回線Tを経由してセ
ンタ装置9内の点検運転来歴管理部19に格納する。ま
た、保全契約者が端末装置8内の点検実施部14により
外部通報装置11の点検を実施した場合には点検実施の
カウンタを更新し、この更新したカウンタのデータを通
信回線Tを経由してセンタ装置9内の点検来歴管理部2
0に格納する。また、エレベータ1の部品交換が発生し
た場合、部品交換入力部23で部品交換の実績を入力す
ることにより、センタ装置9内の部品交換来歴管理部1
8に部品交換の来歴データを格納する。
【0016】そして、例えば月に1回これらの来歴管理
部16〜18の各データ、すなわちエレベータ1の稼動
時間、故障発生回数、部品交換回数、点検運転実施回
数、および外部通報装置11の点検実施回数に基づいて
ポイント算出部21により保全契約者である顧客のポイ
ントを算出する。このとき、ポイント算出部21ではエ
レベータ1の稼動時間を判定する判定値を少なくとも2
段階にして比較的低い第1の判定値と比較的高い第2の
判定値とを設け、稼動時間が比較的少なく第1の判定値
を越えない場合、予め設定しておいた高いポイントを付
与し、稼動時間が第1の判定値と第2の判定値の間にあ
る場合、予め設定しておいた低いポイントを付与し、稼
動時間が第2の判定値を越えた場合はポイントを付与し
ないように顧客のポイントを算出する。同様に故障発生
回数と部品交換回数についても、その回数を判定する判
定値を2段階設定して予め設定されたポイントを算出す
る。その結果、エレベータ1の稼動時間が少ない場合
や、長期にわたって故障の発生が少ない場合や、部品の
交換が発生しなかった場合には、エレベータ1の稼動時
間、故障発生回数、部品交換回数がそれぞれ少ないこと
から比較的高いポイントとなり、逆に、エレベータ1の
稼動時間、故障発生回数、部品交換回数がそれぞれ多い
場合は比較的低いポイントとなる。
部16〜18の各データ、すなわちエレベータ1の稼動
時間、故障発生回数、部品交換回数、点検運転実施回
数、および外部通報装置11の点検実施回数に基づいて
ポイント算出部21により保全契約者である顧客のポイ
ントを算出する。このとき、ポイント算出部21ではエ
レベータ1の稼動時間を判定する判定値を少なくとも2
段階にして比較的低い第1の判定値と比較的高い第2の
判定値とを設け、稼動時間が比較的少なく第1の判定値
を越えない場合、予め設定しておいた高いポイントを付
与し、稼動時間が第1の判定値と第2の判定値の間にあ
る場合、予め設定しておいた低いポイントを付与し、稼
動時間が第2の判定値を越えた場合はポイントを付与し
ないように顧客のポイントを算出する。同様に故障発生
回数と部品交換回数についても、その回数を判定する判
定値を2段階設定して予め設定されたポイントを算出す
る。その結果、エレベータ1の稼動時間が少ない場合
や、長期にわたって故障の発生が少ない場合や、部品の
交換が発生しなかった場合には、エレベータ1の稼動時
間、故障発生回数、部品交換回数がそれぞれ少ないこと
から比較的高いポイントとなり、逆に、エレベータ1の
稼動時間、故障発生回数、部品交換回数がそれぞれ多い
場合は比較的低いポイントとなる。
【0017】そして、ポイント算出部21で算出された
ポイントに基づいて、サービス判定部22により乗かご
3の意匠交換、図示しない乗り場ドアのデザイン変更な
どのサービスを選択するようになっている。さらに、こ
のサービス内容はポイントに従って何種類か用意してお
き、その中から顧客に選択してもらうようにしても良
い。
ポイントに基づいて、サービス判定部22により乗かご
3の意匠交換、図示しない乗り場ドアのデザイン変更な
どのサービスを選択するようになっている。さらに、こ
のサービス内容はポイントに従って何種類か用意してお
き、その中から顧客に選択してもらうようにしても良
い。
【0018】また、エレベータ1の点検運転の実施や外
部通報装置11の点検の他に、保全契約者が乗り場ドア
の下部溝の清掃や乗かご3内の図示しない養生マットの
取り外しなどの簡易的な保全作業を実施した場合も、部
品交換入力部23と同様な入力装置を使用して作業実施
の実績データを入力してセンタ装置9内のポイント算出
部21で処理することによって顧客のポイントを算出す
る。
部通報装置11の点検の他に、保全契約者が乗り場ドア
の下部溝の清掃や乗かご3内の図示しない養生マットの
取り外しなどの簡易的な保全作業を実施した場合も、部
品交換入力部23と同様な入力装置を使用して作業実施
の実績データを入力してセンタ装置9内のポイント算出
部21で処理することによって顧客のポイントを算出す
る。
【0019】このように構成した本実施形態では、エレ
ベータ1の保全契約者に対してエレベータ1の稼動時
間、故障頻度、部品交換回数、点検運転実施回数、およ
び外部通報装置11の点検実施回数の実際の状況に合っ
た保全サービスを提供することができ、当初設定した保
全の見積りと実際のエレベータ1の稼動時間に合わせて
発生する保全費用の格差を埋めることができる。
ベータ1の保全契約者に対してエレベータ1の稼動時
間、故障頻度、部品交換回数、点検運転実施回数、およ
び外部通報装置11の点検実施回数の実際の状況に合っ
た保全サービスを提供することができ、当初設定した保
全の見積りと実際のエレベータ1の稼動時間に合わせて
発生する保全費用の格差を埋めることができる。
【0020】なお、本実施形態では、エレベータ1の保
全契約者が端末装置8内の点検運転実施部14によって
点検運転を実施する場合を例示したが、本発明はこれに
限らず、保全契約者が操作しやすいように乗かご3内の
運転盤10の操作で実施できるようにしても良い。同様
に、点検実施部14により外部通報装置11の点検を実
施する代わりに、保全契約者が操作しやすいように乗か
ご3内の運転盤10の操作で実施できるようにしても良
い。
全契約者が端末装置8内の点検運転実施部14によって
点検運転を実施する場合を例示したが、本発明はこれに
限らず、保全契約者が操作しやすいように乗かご3内の
運転盤10の操作で実施できるようにしても良い。同様
に、点検実施部14により外部通報装置11の点検を実
施する代わりに、保全契約者が操作しやすいように乗か
ご3内の運転盤10の操作で実施できるようにしても良
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、エレベ
ータの保全契約者に対してエレベータの稼動時間、故障
頻度、部品交換回数などの実際の状況に合った保全サー
ビスを提供し、当初設定した保全の見積りと実際のエレ
ベータの稼動時間に合わせて発生する保全費用の格差を
埋めることができる。したがって、エレベータの保全契
約者に満足が得られる保全サービスを提供できるという
効果がある。
ータの保全契約者に対してエレベータの稼動時間、故障
頻度、部品交換回数などの実際の状況に合った保全サー
ビスを提供し、当初設定した保全の見積りと実際のエレ
ベータの稼動時間に合わせて発生する保全費用の格差を
埋めることができる。したがって、エレベータの保全契
約者に満足が得られる保全サービスを提供できるという
効果がある。
【図1】本発明の一実施形態に係る保全装置を備えたエ
レベータを示す説明図である。
レベータを示す説明図である。
1 エレベータ
7 エレベータ制御部
8 端末装置
9 センタ装置
10 運転盤
11 外部通報装置
12 稼動時間検出部
13 故障検出部
14 点検運転実施部
15 点検実施部
16 稼動時間来歴管理部
17 故障発生来歴管理部
18 部品交換来歴管理部
19 点検運転来歴管理部
20 点検来歴管理部
21 ポイント算出部
22 サービス判定部
23 部品交換入力部
T 通信回線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中野 明男
東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株
式会社日立ビルシステム内
(72)発明者 中井 幹夫
東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株
式会社日立ビルシステム内
Fターム(参考) 3F303 BA01 CB47 DC34 EA06 FA12
3F304 BA26 EA17 ED16
5C087 BB12 BB74 DD08 DD18 DD23
EE07 FF01 FF02 FF19 GG17
Claims (3)
- 【請求項1】 エレベータ制御部に接続される端末装置
を有し、この端末装置が通信回線を介してセンタ装置と
接続可能に構成されたエレベータの保全装置において、 前記端末装置に、エレベータの稼動時間を検出する稼動
時間検出部と、前記エレベータの故障発生を検出する故
障検出部と、前記エレベータの点検運転を実施する点検
運転実施部と、乗かご内の外部通報装置を点検する点検
実施部とを備え、 前記センタ装置に、前記エレベータの稼動時間の来歴を
管理する稼働時間来歴管理部と、前記エレベータの故障
発生の来歴を管理する故障発生来歴管理部と、前記エレ
ベータの部品交換の来歴を管理する部品交換来歴管理部
と、前記エレベータの点検運転の来歴を管理する点検運
転来歴管理部と、前記外部通報装置の点検の来歴を管理
する点検来歴管理部と、これらの来歴管理部のデータに
基づいて予め設定されたポイントを算出するポイント算
出部と、前記ポイントに対応した保全サービスを判定す
るサービス判定部とを備え、 このサービス判定部で判定した保全サービスを前記エレ
ベータの保全契約者に提供するようにしたことを特徴と
するエレベータの保全装置。 - 【請求項2】 前記エレベータの保全契約者が前記点検
運転実施部により前記エレベータの点検運転を実施した
場合、および前記点検実施部により前記外部通信装置を
点検した場合、および前記エレベータの保全作業を簡易
的に行なった場合、それぞれ前記保全契約者が取得した
ポイントを前記ポイント算出部により算出して、この算
出したポイントに対応する保全サービスを前記エレベー
タの保全契約者に提供することを特徴とする請求項1記
載のエレベータの保全装置。 - 【請求項3】 エレベータ制御部に接続される端末装置
を有し、この端末装置が通信回線を介してセンタ装置と
接続可能に構成されたエレベータの保全装置において、 前記端末装置に、エレベータの稼動時間を検出する稼動
時間検出部と、前記エレベータの故障発生を検出する故
障検出部とを備え、 前記センタ装置に、前記エレベータの稼動時間の来歴を
管理する稼働時間来歴管理部と、前記エレベータの故障
発生の来歴を管理する故障発生来歴管理部と、前記エレ
ベータの部品交換の来歴を管理する部品交換来歴管理部
とを備え、これらの来歴管理部のデータに基づいて前記
エレベータの稼動時間、故障発生回数および部品交換回
数がそれぞれあらかじめ設定される基準値より少ないか
どうかを判定し、前記稼動時間、故障発生回数および部
品交換回数の少なくとも1つが前記基準値より少ない場
合、予め設定されたポイントを前記エレベータの保全契
約者に付与し、この保全契約者が取得したポイント数に
応じて前記エレベータに対する種々のサービスを選択し
て受けられるようにしたことを特徴とするエレベータの
保全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389888A JP2003182949A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | エレベータの保全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389888A JP2003182949A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | エレベータの保全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182949A true JP2003182949A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27597976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389888A Pending JP2003182949A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | エレベータの保全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003182949A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110794227A (zh) * | 2018-08-02 | 2020-02-14 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 故障检测方法、系统、设备及存储介质 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389888A patent/JP2003182949A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110794227A (zh) * | 2018-08-02 | 2020-02-14 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 故障检测方法、系统、设备及存储介质 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040901 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061031 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070410 |