JP2003182846A - 積層ボードの移載装置及び移載方法 - Google Patents

積層ボードの移載装置及び移載方法

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JP2003182846A
JP2003182846A JP2001385047A JP2001385047A JP2003182846A JP 2003182846 A JP2003182846 A JP 2003182846A JP 2001385047 A JP2001385047 A JP 2001385047A JP 2001385047 A JP2001385047 A JP 2001385047A JP 2003182846 A JP2003182846 A JP 2003182846A
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holding
uppermost
laminated
boards
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JP2001385047A
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English (en)
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Kenkichi Okuyama
健吉 奥山
Toshikazu Iwazawa
俊和 岩澤
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型軽量ボードを容易に捲くり上げることが
できると共に、下側のボードとの分離を短時間で行って
移載時間を短縮することができる積層ボードの移載装置
及び移載方法を提供する。 【解決手段】 可撓性を有するボード1が積層されたボ
ード積層部の最上段からボードを1枚づつ移載する際
に、最上段のボードの上面における一端部を除く位置を
保持する上面保持機構14と、この上面保持機構14の
端部に回動自在に保持されてボードの一端部を保持して
捲り上げる捲上げ機構15とを有するボード保持機構7
と、このボード保持機構7を支持して移動させる汎用ロ
ボット6と、捲上げ機構15で捲り上げたボード端部位
置で下側ボードを押さえるボード押さえ手段35とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば外張断熱工
法や内張断熱工法等に使用する断熱ボード等の大型軽量
のボードを積層した状態から1枚づつ移載する積層ボー
ドの移載装置及び移載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の大型軽量ボードは積層したとき
に上下に接触するボード同士で密着性が高く、最上段の
ボードを例えば吸着保持して移載する場合に、最上段の
ボードが下側のボードから容易に剥離せず、下側のボー
ドがくっついたまま移載されるか又は下側のボードが途
中までくっついたまま移動されることになり、積層ボー
ドの積層状態が崩れてしまうという問題点がある。
【0003】そこで、従来、最上段のボードを吸着保持
して上方に僅かに移動させた状態で下側のボードが剥が
れ落ちるまで待機し、下側のボードが剥がれ落ちてから
ボードを移載するという移載方法が採用されている。他
なく、積層状態のボードを1枚づつ移載するのに時間が
かかるという未解決の課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の移載方法にあっては、積層状態ボードを1枚づつ移
載するために、下側のボードが剥がれ落ちるまで待機す
る必要があり、ボードの移載に時間がかかると共に、剥
がれ落ちた下側のボードが下側に落下したときにずれが
生じて、積載状態に影響を与えるという未解決の課題が
ある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、下側のボードとの
分離を短時間で行って移載時間を短縮することができる
積層ボードの移載装置及び移載方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る積層ボードの移載装置は、可撓性を
有するボードが密着状態で積層されたボード積層部の最
上段からボードを1枚づつ移載する積層ボードの移載装
置において、前記最上段のボードの上面を吸着保持する
上面保持機構と、該上面保持機構の端部に回動自在に保
持されて前記ボードの一端部を吸着保持して捲り上げる
捲上げ機構とを有するボード保持手段と、該ボード保持
手段を支持して移動させる移動支持手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明では、ボード保持
手段の上面保持機構で積層された最上段のボードを吸着
保持した状態で上面保持機構の端部に保持された捲上げ
機構を回動させることにより、ボード端部を吸着保持し
て確実に捲くり上げ、この状態で移動支持手段でボード
保持手段を上方に移動させることにより、ボードを下側
ボードから確実に分離して移載することができる。
【0008】また、請求項2に係る積層ボードの移載装
置は、請求項1に係る発明において、前記移動支持手段
が、前記捲上げ機構でボードを捲くり上げた状態でボー
ド保持手段を、捲くり上げ機構とは反対側を支点として
傾動させるように構成されていることを特徴としてい
る。この請求項2に係る発明では、捲上げ機構でボード
の一端を捲くり上げた状態で、ボード保持手段を捲上げ
機構側が前上がりとなるように傾動させることができ、
最上段のボードとその下側のボードとの剥離を確実に行
うことができる。
【0009】さらに、請求項3に係る積層ボードの移載
装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記捲上
げ機構が、前記上面保持機構の端部に回動可能に取付け
られた回動アームと、該回動アームの自由端に回動可能
に取付けられた先端に吸着保持部を有する支持アーム
と、前記上面保持機構に配設された前記回動アームを回
動駆動する駆動機構とを備えていることを特徴としてい
る。
【0010】この請求項3に係る発明では、回動アーム
をその先端に取付けた支持アームの吸着保持部でボード
端部を吸着保持した状態で、駆動機構によって回動アー
ムを上方に回動させることにより、厚みがあるボードで
もその端部を容易に捲り上げることができる。さらにま
た、請求項4に係る積層ボードの移載装置は、請求項3
に係る発明において、前記支持アームが前記吸着保持部
を首振り自在に支持していることを特徴としている。
【0011】この請求項4に係る発明では、支持アーム
の先端に取付けた吸着保持部が首振り自在であるので、
ボードを保持して捲り上げる際に支持アームに対するボ
ードの角度が変化した場合で確実にボードを保持するこ
とができる。なおさらに、請求項5に係る積層ボードの
移載装置は、請求項1乃至4の何れかの発明において、
前記上面保持機構は、ボード保持体を構成するボードの
長手方向に延長するフレームに、その延長方向と交差す
る方向に延長して取付けられた支持アームと、該支持ア
ームの自由端に取付けられた下端にボードを吸着保持す
る吸着保持部を有する垂直アームとで構成されているこ
とを特徴としている。
【0012】この請求項5に係る発明では、上面保持機
構ボード保持体を構成するボードの長手方向に延長する
フレームに、その延長方向と交差する方向に延長して取
付けられた支持アームの自由端に下端に吸着保持部を有
する垂直アームを取付けたので、全体のフレーム構成を
簡略化して軽量化することができる。また、請求項6に
係る積層ボードの移載方法は、ボードが積層されたボー
ド積層部の最上段からボードを1枚づつ移載する積層ボ
ードの移載方法において、前記最上段のボードを吸着保
持するステップと、前記最上段のボードの端部を吸着保
持して捲り上げるステップと、最上段のボードの一端部
を捲り上げた状態で最上段のボードを下ボードから分離
するステップとを備えたことを特徴としている。
【0013】この請求項6に係る発明では、前述した請
求項1に係る発明と同様の作用が得られる。さらに、請
求項7に係る積層ボードの移載方法は、ボードが積層さ
れたボード積層部の最上段からボードを1枚づつ移載す
る積層ボードの移載方法において、前記最上段のボード
を吸着保持するステップと、前記最上段のボードの端部
を吸着保持して捲り上げるステップと、捲り上げた端部
における下側のボードを押さえるステップと、最上段の
ボードの一端部を捲り上げた状態で最上段のボードを下
ボードから分離するステップとを備えたことを特徴とし
ている。
【0014】この請求項7に係る発明では、請求項6に
係る発明に加えてボードを捲くり上げたときに、その捲
くり上げ位置で下側ボードを押さえるようにしているの
で、最上段のボードを上昇させたときに下側ボードとの
分離をより確実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1、図2及び図3は本発明の一実
施形態を示す平面図、正面図及び右側面図であって、建
築の断熱材等に使用するフェノールフォーム、ポリエチ
レンフォーム等の幅が1040mm、長さが4140m
m、厚みが7〜20mmの大型軽量の樹脂発泡ボード1
が二列に多数積層された積層ボード載置場2から各列の
最上段の一対の樹脂発泡ボード1をこれに併設されたベ
ルトコンベヤ3に移載する積層ボード移載装置4を備え
ている。ここで、樹脂発泡ボード1は中心部のフォーム
素材を例えばポリエステルの不織布でなる面材で覆った
構成を有する。そして、各樹脂発泡ボード1がパレット
(図示せず)に二列に積層された状態でフォークリフト
等の搬送装置によって積層ボード載置場2に搬送され
る。
【0016】積層ボード移載装置4は、ベルトコンベヤ
3の右側で且つ積層ボード載置場2に近接する位置に架
台5が配設され、この架台5上に6軸可動の移動支持手
段としての汎用ロボット6が配設され、この汎用ロボッ
ト6にボード保持手段としてのボード保持機構7が支持
されている。ロボット6は、架台5の上面に固定された
旋回台6aと、この旋回台6a上に回動可能に配設され
た基部側回動アーム6bと、この回動アーム6bの自由
端に回動可能に配設された先端回動アーム6cと、この
先端回動アーム6cの自由端に回動自在に配設され且つ
回動部6dを有する手首アーム6eとで構成され、手首
アーム6eの先端がボード保持機構7に固定されてい
る。
【0017】ボード保持機構7は、ロボット6の手首ア
ーム6eの先端に固定された側面から見て台形枠状の支
持フレーム11と、この支持フレーム11の前後下端部
に夫々二列の樹脂発泡ボード1の長手方向に対応して配
設されたボード支持部12及び13とで構成されてい
る。各ボード支持部12及び13の夫々は、樹脂発泡ボ
ード1の左端部を除く右端側上面を吸着保持する上面保
持機構14と、樹脂発泡ボード1の左端部を吸着保持し
て捲上げる捲上げ機構15とを有する。
【0018】上面保持機構14は、支持フレーム11の
前後端部に積層ボード載置場2に載置されている樹脂発
泡ボード1の幅方向の中央部で長手方向に沿って延長す
る中心フレーム16と、この中心フレーム16の左右端
部及びこれら間の3点位置の計5点で前後方向に延長し
て配設された支持板部17と、これら支持板部17の前
後先端部に夫々下方に延長して取付けられた真空パッド
18とで構成されている。
【0019】真空パッド18の夫々は、下端に吸着パッ
ド19を取付けたスライドシャフト20と、このスライ
ドシャフト20を上下方向に進退自在に支持する外筒2
1とを有し、外筒21の上端外周面が支持板部17に取
付けられていると共に、スライドシャフト20内には図
示しないが真空生成源に接続された空気通路が形成され
ており、この空気通路を通じて吸着パッド19内を負圧
にして樹脂発泡ボード1を吸着保持する。
【0020】捲上げ機構15は、図4及び図5で特に明
らかなように、上面保持機構14の中心フレーム16の
左端に配設した取付ブラケット20に回動自在に支持さ
れたく字状の回動アーム21と、この回動アーム21の
自由端側に水平方向に延長して取付けられた支持アーム
22と、この支持アームの先端に取付けられた支持ブラ
ケット23と、この支持ブラケット23に回動自在に取
付けられた真空パッド24と、回動アーム21の自由端
と中心フレーム16との間に介挿されたエアシリンダ2
5とで構成されている。
【0021】ここで、真空パッド24は、前述した真空
パッド18と同様に下端に吸着パッド26を取付けたス
ライドシャフト27と、このスライドシャフト27を上
下方向に進退自在に支持する外筒28とを有し、外筒2
8の上端右端面に突出形成された先端に円弧面が形成さ
れた突出片28aが支持ブラケット23に設けた支持軸
23aに回動自在に支持されていると共に、スライドシ
ャフト27内には図示しないが真空生成源に接続された
空気通路が形成されており、この空気通路を通じて吸着
パッド26内を負圧にして樹脂発泡ボード1を吸着保持
する。この真空パッド24では、スライドシャフト27
の下端に図6に示すように球状部27aが形成され、こ
の球状部27aに吸着パッド26が首振り自在に装着さ
れている。そして、真空パッド24と支持ブラケット2
3との間に、吸着パッド26の非吸着状態で、真空パッ
ド24を支持アーム22に対して直角で吸着パッド26
が樹脂発泡ボード1に対向するように保持するコイルス
プリング29が配設されている。
【0022】また、ボード支持部12及び13の中心フ
レーム16の長手方向の中央部に樹脂発泡ボード1への
着地状態を検出する着地センサ31及び32が配設され
ている。さらに、積層ボード載置場2には、後述するよ
うに捲上げ機構15で樹脂発泡ボード1を捲上げたとき
に、その下側の樹脂発泡ボード1の左端を押さえるボー
ド押さえ機構35が配設されている。このボード押さえ
機構35は、図7に示すように、左右方向に移動可能な
摺動テーブル36上に回動テーブル37が配設され、こ
の回動テーブル37に垂直方向に延長するガイドレール
38が取付けられ、このガイドレール38に上下方向に
摺動可能にスライダ39が配設され、このスライダ39
に水平方向に延長する支持アーム40が配設され、この
支持アーム40の先端に樹脂発泡ボード1の左端の上面
及び側面を押さえるL字状押さえ片41が取付けられた
構成を有する。そして、スライダ39がガイドレール3
8内に配設された電動モータ42で回転駆動されるネジ
軸43に螺合するナット44に連結されて、電動モータ
42の正逆転駆動によって上下方向に移動される。
【0023】また、ロボット6及びボード支持部12及
び13の捲上げ機構15及びボード押さえ機構35が図
8に示すようにコントローラ45に接続されて、このコ
ントローラ45によって駆動制御される。すなわち、コ
ントローラ45は、先ず、ロボット6に対してボード保
持機構7を予めティーチングされた積層ボード載置場2
の最大ボード高さ位置より僅かに高い位置で、各ボード
支持部12及び13が樹脂発泡ボード1に正確に対向す
るよう移動させ、次いで、着地センサ31及び32で着
地を検出するまで、ボード支持部12及び13を水平状
態を維持したまま垂直に下降させ、着地センサ31及び
32で着地を検知したときに、真空パッド18及び24
を真空生成源に接続して、吸着パッド19及び26で樹
脂発泡ボード1を吸着する。次いで、捲上げ機構15の
エアシリンダ25を収縮させて回動アーム21を所定角
度回動させることにより、樹脂発泡ボード1の左側端部
を捲上げ、次いで、ボード押さえ機構35の回動テーブ
ル37を180°回動させてから電動モータ42を駆動
して着地センサ31及び32で検知したときのロボット
における各関節位置センサの検出値から求まるボード高
さ位置までスライダ39を下降させて樹脂発泡ボード1
の左端を押さえる。次いで、ロボット6によってボード
保持機構7を樹脂発泡ボードの右端を中心として左上が
りに傾動させてからボード保持機構7を上方に移動させ
ながら捲上げ機構15のエアシリンダ25を伸長させて
原位置に復帰させると共に、ボード保持機構7全体を水
平状態とし、ベルトコンベア3位置まで上昇させたら旋
回台6aを旋回させてボード保持機構7をベルトコンベ
ヤ3に対峙する位置まで移動させ、次いでボード保持機
構7を水平状態を保ちながら下降させて樹脂発泡ボード
1がベルトコンベヤ3上に着地して着地センサ31及び
32で着地を検知したときに真空パッド18及び24を
大気圧に復帰させて樹脂発泡ボード1の吸着を解放す
る。
【0024】次に、上記実施形態の動作を図9〜図12
を伴って説明する。先ず、ボード支持機構7が少なくと
も積層ボード載置場3の上方から退避している状態で、
樹脂発泡ボード1を二列に積層して載置したパレットを
例えばフォークリフトで積層ボード載置場2の所定位置
に搬送する。この状態で、コントローラ45を起動する
ことにより、コントローラでボード移載処理を実行す
る。このボード移載処理によって、先ず、ロボット6に
ボード支持機構7を積層ボード載置場2に移動させる移
動指令が出力され、これによって、ボード支持機構7を
少なくとも積層ボード載置場2で積層されたボードの最
大高さより高い位置で水平状態を保って、ボード支持部
12及び13が各樹脂発泡ボード1の最上段に上方から
対峙するように移動される。
【0025】次いで、ロボット6にボード支持機構7の
下降指令が出力され、これによってボード支持機構7が
水平状態を維持しながら下降されて吸着パッド19及び
26が最上段の樹脂発泡ボード1の上面に着地し、着地
センサ31及び32で着地を検知する状態となると、真
空パッド18及び24のスライドシャフト20及び27
が上方のスライド限界となり、ロボット6に停止指令が
出力されて、ボード支持機構7の下降が停止され、これ
と同時にまたは遅れて真空パッド18及び24が真空生
成源に接続されて、図9に示すように真空パッド18及
び24で樹脂発泡ボード1の上面を吸着保持する。
【0026】次いで、捲上げ機構15のエアシリンダ2
5が収縮制御されることにより、捲上げ機構15の回動
アーム21が図10に示すように時計方向に回動されて
最上段の樹脂発泡ボード1の左端が捲くり上げられる。
このとき、樹脂発泡ボード1は、上面保持機構14の左
端側の真空パッド18で上面が押さえられているので、
この真空パッド18の位置を中心として左上がりに捲く
り上がり、このボードが捲くり上がる間に吸着パッド2
6で吸着した位置における樹脂発泡ボード1の回動軌跡
と捲上げ機構15の回動アーム21による回動軌跡とが
異なることになるが、両者の差分が支持ブラケット23
に対する真空パッド24のコイルスプリング29に抗す
る図5で見て反時計方向の回動量と吸着パッド26の首
振り量とによって吸収されて、樹脂発泡ボード1の捲上
げを容易に行うことができる。すなわち、図5における
実線図示の樹脂発泡ボード1が平坦な状態における上面
保持機構14の左端側の真空パッド18の端部と吸着パ
ッド26の首振り中心点との間の距離Lが変化すること
なく、樹脂発泡ボード1を一点鎖線図示の捲りあげ位置
まで捲り上げることができ、吸着パッド26での吸着保
持状態を確保した状態で捲くり上げることができる。
【0027】この捲上げ機構15による樹脂発泡ボード
1の捲り上げが完了すると、図10に示すように、ボー
ド押さえ機構35に作動指令が出力されて、回動テーブ
ル37が180°回動されて支持アーム40の先端に取
付けられた押さえ片41が最上段の樹脂発泡ボード1と
その下側の樹脂発泡ボード1との間に挿入され、その後
電動モータ42が駆動されてスライダ40が下降するこ
とにより、押さえ片41が下側の樹脂発泡ボード1の左
端における上面及び側面に係合して下側の樹脂発泡ボー
ド1の上方への移動を規制する。
【0028】次いで、ロボット6に対してボード支持機
構7を傾動させる傾動指令が出力され、これによって図
11に示すように、ボード支持機構7全体が樹脂発泡ボ
ード1の右端を中心として左上がりに比較的ゆっくりと
傾動させ、これによって最上段の樹脂発泡ボード1がそ
の下側の樹脂発泡ボード1から容易に剥離することにな
る。
【0029】その後、ロボット6に対してボード支持機
構7を高速で上昇させる指令が出力され、これによって
図12に示すようにボード支持機構7が上昇し、その間
に捲上げ機構15のエアシリンダ24が伸長されて、回
動ア-ム21が図5で実線図示の初期位置に復帰する
と、これに応じて真空パッド24もコイルスプリング2
9の弾発力によって初期位置に復帰し、樹脂発泡ボード
1の左端が上面保持機構14に吸着保持されている部分
と同一平面上に復帰すると共に、ボード支持機構7自体
が水平状態に復帰される。これと同時にボード押さえ機
構35も原位置に復帰される。
【0030】その後、ロボット6に対して、ボード支持
機構7をベルトコンベヤ3上に移動させる移動指令が出
力され、これによってボード支持機構7がベルトコンベ
ヤ3の上方に対峙する位置に移動され、この状態でロボ
ット6に下降指令が出力されることにより、ボード支持
機構7で吸着保持された2枚の樹脂発泡ボード1がベル
トコンベヤ3上に着地され、着地センサ31及び32で
着地が検知されると、真空パッド18及び24が大気に
開放されて、樹脂発泡ボード1の吸着保持が解放され
て、この状態で、ロボット6に対して積層ボード載置場
2への移動指令が出力される。
【0031】このように、上記実施形態によると、積層
された樹脂発泡ボードの最上段のボードを1枚づつ移載
する際に、先ず、捲上げ機構15によって樹脂発泡ボー
ド1の長手方向の一端部を捲上げ、この状態でボード押
さえ機構35で下側の樹脂発泡ボード1を押さえてから
ボード支持機構7を左上がりに傾動させて、吸着保持し
ている最上段の樹脂発泡ボード1を傾斜させながら剥離
し、その後急速上昇させるので、下側の樹脂発泡ボード
1の積層状態に影響を与えることなく最上段の樹脂発泡
ボード1を移載することができる。
【0032】なお、上記実施形態においては、ボード支
持機構7の捲上げ機構15で樹脂発泡ボード1の長手方
向の一端を捲上げた後、ボード押さえ機構35で下側の
樹脂発泡ボード1の端部を押さえる場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、捲上げ機構15
で樹脂発泡ボード1を捲くり上げた後、ボード支持機構
7を傾動させるので、この傾動によって最上段の樹脂発
泡ボード1とその下側の樹脂発泡ボード1と確実に剥離
することが可能である場合には、ボード押さえ機構35
を省略することができる。
【0033】また、上記実施形態においては、捲上げ機
構15の回動アーム21の回動をエアシリンダ25で行
う場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、他の流体圧シリンダや電動モータ等の任意の回動
駆動手段を適用することができる。さらに、上記実施形
態においては、ボード支持機構7をロボット6で支持す
るようにした場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、ロボット以外に、ボード支持機構7を
傾動可能で且つ上下動及び旋回が可能な支持機構であれ
ば任意の支持機構を適用することができる。
【0034】さらにまた、上記実施形態においては、2
つのボード保持部12及び13を有する場合について説
明したが、これに限定されるものてはなく、何れか一方
を省略するか又は3つ以上のボード保持部を形成するよ
うにしてもよい。なおさらに、上記実施形態において
は、上面保持機構14及び捲上げ機構15で樹脂発泡ボ
ード1を吸着保持するようにした場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、把持爪等によって
樹脂発泡ボード1の周縁部を把持するようにしてもよ
い。
【0035】また、上記実施形態においては、樹脂発泡
ボード1を移載する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、積層状態で最上段とその下段と
の間の剥離が困難なボードを移載する場合に本発明を適
用し得るものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ボード保持手段の上面保持機構でボード上
面を保持した状態で捲上げ機構でボード端部を吸着保持
して捲くり上げ、この状態で移動支持手段でボード保持
手段を上方に移動させることにより、厚みがあるボード
でも端部を容易に捲くり上げて下側ボードから確実に分
離して移載することができるという効果が得られる。
【0037】また、請求項2に係る発明によれば、捲上
げ機構でボードの一端を捲くり上げた状態で、ボード保
持手段を捲上げ機構側が前上がりとなるように傾動させ
ることができ、最上段のボードとその下側のボードとの
剥離を確実に行うことができるという効果が得られる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、回動アームをそ
の先端に取付けた支持アームの吸着保持部でボード端部
を吸着保持した状態で、駆動機構によって回動アームを
上方に回動させることにより、厚みがあるボードでもそ
の端部を容易に捲り上げることができるという効果が得
られる。
【0038】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、支持アームの先端に取付けた吸着保持部が首振り自
在であるので、ボードを保持して捲り上げる際に支持ア
ームに対するボードの角度が変化した場合で確実にボー
ドを保持することができるという効果が得られる。なお
さらに、請求項5に係る発明によれば、上面保持機構の
ボード保持体を構成するボードの長手方向に延長するフ
レームに、その延長方向と交差する方向に延長して取付
けられた支持アームの自由端に下端に保持部を有する垂
直アームを取付けたので、全体のフレーム構成を簡略化
して軽量化することができるという効果が得られる。
【0039】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項1及び4に係る発明と同様の効果が得られる。さら
に、請求項7に係る発明によれば、請求項6に係る発明
の効果に加えて、最上段のボードを捲くり上げたとき
に、その捲くり上げ位置で下側ボードを押さえるように
しているので、最上段のボードを上昇させたときに下側
ボードとの分離をより確実に行うことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】捲上げ機構を示す平面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】吸着パッドの一例を示す正面図である。
【図7】ボード押さえ機構を示す正面図である。
【図8】制御回路を示すブロック図である。
【図9】本発明の動作の説明に供するボード吸着状態を
示す説明図である。
【図10】本発明の動作の説明に供するボード捲くり上
げ状態を示す説明図である。
【図11】本発明の動作の説明に供するボード傾動状態
を示す説明図である。
【図12】本発明の動作の説明に供するボード上昇状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂発泡ボード 2 積層ボード載置場 3 ベルトコンベヤ 4 積層ボード移載装置 6 汎用ロボット 7 ボード保持機構 11 支持フレーム 12,13 ボード支持部 14 上面保持機構 15 捲上げ機構 16 中心フレーム 17 支持板部 18 真空パッド 21 回動アーム 22 支持アーム 23 支持ブラケット 24 真空パッド 25 エアシリンダ 26 吸着パッド 31,32 着地センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するボードが密着状態で積層
    されたボード積層部の最上段からボードを1枚づつ移載
    する積層ボードの移載装置において、前記最上段のボー
    ドの上面を吸着保持する上面保持機構と、該上面保持機
    構の端部に回動自在に保持されて前記ボードの一端部を
    吸着保持して捲り上げる捲上げ機構とを有するボード保
    持手段と、該ボード保持手段を支持して移動させる移動
    支持手段とを備えたことを特徴とする積層ボードの移載
    装置。
  2. 【請求項2】 前記移動支持手段は、前記捲上げ機構で
    ボードを捲くり上げた状態でボード保持手段を、捲くり
    上げ機構とは反対側を支点として傾動させるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の積層ボード
    の移載装置。
  3. 【請求項3】 前記捲上げ機構は、前記上面保持機構の
    端部に回動可能に取付けられた回動アームと、該回動ア
    ームの自由端に回動可能に取付けられた先端に吸着保持
    部を有する支持アームと、前記上面保持機構に配設され
    た前記回動アームを回動駆動する駆動機構とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層ボード
    の移載装置。
  4. 【請求項4】 前記支持アームは前記吸着保持部を首振
    り自在に支持していることを特徴とする請求項3記載の
    積層ボードの移載装置。
  5. 【請求項5】 前記上面保持機構は、ボード保持体を構
    成するボードの長手方向に延長するフレームに、その延
    長方向と交差する方向に延長して取付けられた支持アー
    ムと、該支持アームの自由端に取付けられた下端にボー
    ドを吸着保持する吸着保持部を有する垂直アームとで構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載の積層ボードの移載装置。
  6. 【請求項6】 ボードが積層されたボード積層部の最上
    段からボードを1枚づつ移載する積層ボードの移載方法
    において、前記最上段のボードを吸着保持するステップ
    と、前記最上段のボードの一端部を吸着保持して捲り上
    げるステップと、最上段のボードの一端部を捲り上げた
    状態で最上段のボードを下ボードから分離するステップ
    とを備えたことを特徴とする積層ボードの移載方法。
  7. 【請求項7】 ボードが積層されたボード積層部の最上
    段からボードを1枚づつ移載する積層ボードの移載方法
    において、前記最上段のボードを吸着保持するステップ
    と、前記最上段のボードの端部を吸着保持して捲り上げ
    るステップと、捲り上げた端部における下側のボードを
    押さえるステップと、最上段のボードの一端部を捲り上
    げた状態で最上段のボードを下ボードから分離するステ
    ップとを備えたことを特徴とする積層ボードの移載方
    法。
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