JP2003182734A - サプライズギフトおよびこれに類似する商品用の容器およびこの容器を内部に備える食品 - Google Patents

サプライズギフトおよびこれに類似する商品用の容器およびこの容器を内部に備える食品

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JP2003182734A
JP2003182734A JP2002322569A JP2002322569A JP2003182734A JP 2003182734 A JP2003182734 A JP 2003182734A JP 2002322569 A JP2002322569 A JP 2002322569A JP 2002322569 A JP2002322569 A JP 2002322569A JP 2003182734 A JP2003182734 A JP 2003182734A
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マウリツィオ・コスタンティニ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サプライズギフト用容器全体の外形寸法に影
響を与えることなく、容器自体の形状に起因して、口に
入れて飲み込むことを防止できたり、また、口や歯を使
わずに手で開けることが容易にできる新しい形態を有す
る容器を提供する。 【解決手段】 ２つのカップ状部材２のうち少なくとも
１つが、キャップ形状部６において、キャップ形状表面
から突出している複数のフィン９を有する。フィン９
は、実質的に長手軸を含む平面内に延在し、実質的に三
角形形状をしている。複数のフィン９のうち少なくとも
１つが、縦方向ウェブ12を備えるスカート部８の領域ま
で軸方向に延在し、縦方向ウェブ12は、半径方向にスカ
ート部表面から突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、サプライズギフト
用の容器に関する。この容器は、小型玩具、宝石類、ネ
ックレス等のギフト品を中に入れた状態で、例えば、卵
の形状をしたチョコレートのような空洞状の食品の内部
に入れて使用される。
【０００２】
【従来の技術】特に、本発明は、特許協力条約に基づく
国際公開公報（WO−A−93／00267）に開示されている種
類の容器に関する。その容器は、互いに向かい合った状
態で結合される２つのカップ状部材を備える。各カップ
状部材は、キャップ形状の底部およびスカート部を備え
ていて、スカート部は、他方のカップ状部材のスカート
部に結合される。
【０００３】上記種類の容器は、特に食品に関連して、
多大な商業上の成功をおさめている。また、比較的小さ
な寸法をした食品用の包装は、製造費および原料費を抑
えることができ、それにより市場価格が低額となるた
め、消費者の購買意欲を刺激するので、この食品用の包
装にも関連して、上記商業上の成功をおさめている。
【０００４】関連する食品の特性のみならず、サプライ
ズギフト用容器が対象にしている消費者を考慮して、容
器は、通常、正確な寸法要件を満たしていなければなら
ない。
【０００５】子供向けの製品であるので、容器は、現行
の規制により規定されている値を超える最小寸法を有し
ていなければならない。
【０００６】他方、商業上の本質において要求される観
点からは、容器は、全体の寸法が比較的小さいことが望
ましい。それにより、寸法が小さく、低コストの空洞状
商品の内部に入れることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】現在利用できる容器
は、最小寸法に対する要求を満たしている。しかしなが
ら、実際に容器の全体寸法に影響を与えることなく、容
器自体の形状に起因して、口に運ぶのを防止でき、ま
た、本質的に安全である改良した容器を提供することが
望ましく、かつ、それが本発明の目的を構成する。
【０００８】本発明のもう１つの目的は、従来の成形型
に改良を加えることにより生産できる改良した容器を提
供することである。
【０００９】この目的を考慮して、本発明は、明細書の
冒頭に記載した種類の容器が対象となる。本発明の容器
においては、容器を構成するカップ状部材の少なくとも
ひとつ、望ましくはその両方ともが、キャップ形状部に
おいて、等角度で配置された複数のフィンを備えたこと
を特徴としている。この複数のフィンは、キャップ形状
部表面から突出している。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照しなが
ら、本発明を説明する。実施例は、本発明の限定を意図
したものではない。
【００１１】図面中１で表示されている容器は、小型玩
具、宝石類又はネックレス等の商品（すなわち、“サプ
ライズギフト”と呼ばれるものである。）を空洞状の商
品の内部に埋め込むのに使用される。
【００１２】“空洞状の商品”の用語には、卵の形状を
したチョコレートのような食品だけでなく、本発明の容
器を収納する空洞と食品を収納できる１つ以上の空洞を
備えるプラスチック製容器のような食品用の包装容器が
含まれる。
【００１３】それ自体は、従来から知られているよう
に、容器１は、成形プラスチック材の２つのカップ状部
材又は外殻２を備えていて、２つのカップ状部材は、一
方の外殻にある円筒状のカラー３を、他方の外殻の開口
部４の内部に挿入して、互いに向かい合った状態で結合
される。
【００１４】２つの外殻を確実に連結できるように、カ
ラー３の外面には、環状リブ５が設けられている。この
環状リブ５は、別の外殻２の開口部４の内壁に形成され
たやはり環状の溝（不図示）にスナップ式に嵌合され
る。
【００１５】各外殻は、望ましくはスカート部８と小さ
な平坦極部７を除き、キャップ形状をした半球状端部又
は底部６を有する。スカート部８は、通常、全体的に円
筒形状であるが、キャップ形状部に隣接する凸状の輪郭
をスカート部に設けて、スカート部を丸くしてもよい。
【００１６】寸法の観点から指摘すると（実施例を参照
するが、限定して理解してはならない。）、キャップ形
状部６は、約17mm程度の半径を有する。その場合、キャ
ップのベース部の直径は、34〜34.5mmとなる。この34〜
34.5mmの値は、子供が触れる商品に実施中の現行の規制
値に合致している。
【００１７】しかしながら、キャップ部とスカート部８
の相対高さに関して、各外殻（カラー３の部分は除
く。）が約23〜24mm程度の高さを有していて、その約４
分の３がキャップ形状部で占められていることが、解決
手段としては望ましい。
【００１８】本発明の創作上の特徴によれば、２つのキ
ャップ状部材２のうち少なくとも１つ、望ましくはその
両方が、複数のフィン９を有する。このフィン９は、キ
ャップ形状部６の表面から突出している。このフィン９
は、３〜６個設けられることが望ましく、また、等角度
で配置されていることが望ましい。
【００１９】図示した望ましい実施例では、フィン９
は、実質的に長手軸を含む平面内に延在し、実質的に三
角形形状をしている。
【００２０】図１および図４で図示されている第１実施
例によれば、フィンは、キャップ形状部の領域において
のみ軸方向に延在し、各フィンの輪郭は、半径方向の延
在に関して、最大直径部を超えて突出していない。した
がって、フィンが存在することが、容器の半径を増加さ
せることにはなっていない。
【００２１】例えば、各フィン９は、直線状の側部10，
11により規定される。この直線状の側部10，11は、鋭角
又は鈍角を形成するように交差している。現在のとこ
ろ、鈍角形状が望ましい。しかしながら、各フィンの輪
郭が連続した弓状線であってもよい。
【００２２】図２、図３、および図５で図示されている
第２実施例によれば、少なくとも１つ又は全てのフィン
が、少なくともスカート部８の領域部分において軸方向
に延在する。これにより、縦方向ウェブ又はリブ12を形
成する。この縦方向ウェブ又はリブ12は、スカート部の
表面から半径方向にわずかに突出している。
【００２３】リブ12は、２つの外殻を開けて取り外すと
きに、使用者がしっかり握れるようにするだけでなく、
容器本体の強度を補強する役割も果たしている。
【００２４】軸方向外側に向かうフィンの延在は、キャ
ップの軸方向端部からフィンがわずかに突出するか、又
はフィンの軸方向端部とキャップの軸方向端部とが同一
平面上にあることが望ましい。
【００２５】各フィンの円周方向における広がり、すな
わちフィンの厚さは、フィンが鋭くならない範囲で、通
常、およそ0.2〜2mmの数値に制限される。
【００２６】容器の工業生産段階では、容器に使用され
るプラスチック原料にもよるが、フィンがシャープな外
観を有し、容器又はこの容器を構成する２つのカップ状
部材の１つを口の中に入れて、口又は溝部の内壁に接触
すれば、フィンが少なくとも不快な印象や痛い印象を与
えるようにフィンの形状を選択することができる。しか
しながら、フィンが細胞組織を切ったり、引き裂いたり
してはいけないことは明白である。
【００２７】
【発明の効果】本発明の容器の有利な点は、以下に説明
するような点にある。
【００２８】第１に、フィンのシャープな外観により、
口や歯を使って容器を開けようとするのを防止するとい
う心理的な効果があると考えられる。
【００２９】容器がうっかりと口の中に入れられた場合
でも、切るという印象又は少なくとも不快な印象あるい
は痛い印象を抱かせるので、飲み込みを防止できる。さ
らに、フィンが強くぶつかるので、突き刺さるのではな
いかという印象を与えると考えられる。
【００３０】フィンを有することにより、容器又はフィ
ンを備えた各カップ状部材の強度が増すことになり、変
形する可能性が小さくなる。
【００３１】特に、フィンが縦方向のリブとして延在し
ているときには、このフィンは、手で持つときのグリッ
プ部あるいはストッパとしての役割を果たす。したがっ
て、手で開けるのが容易となり、これにより容器を開け
るのに、口や歯を使いがちになる傾向を回避することが
できる。
【００３２】本発明の容器の工業生産においては、従来
使用されているプラスチック原料を使用することができ
る。さらに、現在利用可能な成形型を改変して、本発明
の容器に係る新しい形態を容易に得ることができる。例
えば、単純な放電加工工程で、フィンに必要とされる寸
法に対応する空洞を、成形用キャビティ内に規定するこ
とができる。
【００３３】さらに、本発明の容器は、従来の使用方法
を変更するものではない。一般に、容器は、最初にサプ
ライズギフトと呼ばれるものを外殻の一つ（普通、カラ
ーを備える方の外殻）の中に入れ、それからサプライズ
ギフトを収納した外殻と別の外殻をスナップ式に嵌め合
わせることにより容器を閉じる。
【００３４】この状態で、容器は、卵の形状をしたチョ
コレートＵ（図４）のような空洞状の商品内部に入れる
ことができる。本発明の解決手段を採用しても、通常、
全体の外形寸法を増加させることはない。あるいは、サ
プライズギフトを中に入れることができる内部空洞の容
積を減少させることはない。したがって、本発明の容器
は、当該容器が通常関係しているものと同種の空洞状の
商品や、通常使用されるものと同種のサプライズギフト
とともに使用するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の容器が閉じた状態を示す全体斜視図
である。
【図２】 容器が開いた状態での第２実施例の構造を示
す斜視図である。
【図３】 図２に示した容器の平面図である。
【図４】 本発明の容器が卵型チョコレートのような空
洞状の商品の内部に挿入された状態を示す図である。
【図５】 図３中のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
１ 中空本体 ２ カップ状部材 ３ カラー ４ 開口部 ５ 環状リブ ６ 半球状端部 ７ 平坦極部 ８ スカート部 ９ フィン 10，11 直線状の側部 12 縦方向リブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 中空本体（１）の内部にサプライズギフ
    トおよびこれに類似する商品が挿入される容器であっ
    て、当該容器は、 互いに向かい合って結合することができる２つのカップ
    状部材を備え、 各カップ状部材（２）は、キャップ形状をした底部
    （６）およびスカート部（８）を備え、 スカート部（８）は、他方のカップ状部材（２）のスカ
    ート部（８）に連結され、 ２つのカップ状部材（２）のうち少なくとも１つが、キ
    ャップ形状部（６）において、キャップ形状表面から突
    出している複数のフィン（９）を有していることを特徴
    とする、容器。
  2. 【請求項２】 各フィン（９）の輪郭が、半径方向の延
    在において、容器の最大直径を超えて突出していないこ
    とを特徴とする、請求項１記載の容器。
  3. 【請求項３】 複数のフィン（９）のうち少なくとも１
    つが、スカート部（８）の領域内に軸方向に延在して、
    縦方向ウェブ（12）を形成し、 当該縦方向ウェブ（12）は、スカート部表面から半径方
    向に突出していることを特徴とする、請求項１記載の容
    器。
  4. 【請求項４】 各フィン（９）の輪郭が、軸方向の延在
    において、キャップ（６）の軸方向端部から突出し、又
    はキャップ（６）の軸方向端部と同一平面上にあること
    を特徴とする、請求項１〜３のいずれか１つに記載の容
    器。
  5. 【請求項５】 各フィン（９）は、実質的に三角形形状
    をしていることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか
    １つに記載の容器。
  6. 【請求項６】 各フィン（９）の外形は、角度を形成す
    るように交差している２つの側部（10，11）により規定
    されていることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか
    １つに記載の容器。
  7. 【請求項７】 フィン（９）は、長手軸を含む平面内に
    配置されていることを特徴とする、請求項１〜６のいず
    れか１つに記載の容器。
  8. 【請求項８】 フィン（９）が、両方のカップ状部材
    （２）に設けられていることを特徴とする、請求項１〜
    ７のいずれか１つに記載の容器。
  9. 【請求項９】 各カップ状部材（２）に、フィンが３〜
    ６個設けられていることを特徴とする、請求項１〜８の
    いずれか１つに記載の容器。
  10. 【請求項１０】 請求項１〜９のいずれか１つに記載の
    容器を内部に備える空洞状食品。
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