JP2003182136A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003182136A
JP2003182136A JP2001380280A JP2001380280A JP2003182136A JP 2003182136 A JP2003182136 A JP 2003182136A JP 2001380280 A JP2001380280 A JP 2001380280A JP 2001380280 A JP2001380280 A JP 2001380280A JP 2003182136 A JP2003182136 A JP 2003182136A
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JP2001380280A
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English (en)
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Takashi Nomiyama
孝 野見山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の画像形成装置と比べて、アレイチップ
の副走査方向における千鳥状配列の間隔が増大でき、前
記アレイチップの副走査方向の幅を大きくでき、前記ア
レイチップの端部のチッピング発生を防止し、前記アレ
イチップの製造の歩留りの向上及び前記アレイチップを
千鳥状に配置する作業性の向上を図ることのできる画像
形成装置を得ることを目的とする。 【構成】 画像形成装置に設けられた感光体上に形成さ
れる静電潜像が主走査方向に一直線状になるように、複
数のアレイチップを副走査方向に千鳥状に配列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを出射す
る発光領域と、外部との配線を行うための電極と、前記
発光領域と前記電極との接続をする電極用コンタクト層
と、を有する発光素子と、複数の前記発光素子を同一平
面上に配列することで形成される発光アレイを備えた複
数のアレイチップと、前記複数のアレイチップから出射
された光ビームの結像位置を補正する光学系と、前記光
学系を介した光ビームにより前記アレイチップの各々に
対応する複数の主走査線を描いて静電潜像を形成するた
めの感光体と、を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光ビーム(LEDビーム)を出
射するアレイチップを用いた画像形成装置が知られてい
る。このような画像形成装置のアレイチップには、光ビ
ームを出射する複数の発光素子を配列した発光アレイが
備えられている。このような画像形成装置では、アレイ
チップを千鳥状に配列しているものがあり、特開昭57
−42060号公報(以下、先行技術1という。)や特
開昭63−112172号公報(以下、先行技術2とい
う。)には、発光アレイとしてLEDアレイを用いたア
レイチップが開示されている。
【0003】画像形成装置に使用されるLEDアレイ
は、発光素子を所定の間隔で配置して構成される上述し
たアレイチップを主走査方向(紙幅方向)に紙幅以上に
なるように並べて作成される。これは、この紙幅に等し
い幅のアレイチップを作成すると、歩留りの著しい低下
及び製造コストの上昇を招いてしまい、生産性を高める
ことにができなくなるからである。
【0004】アレイチップを紙幅方向に並べる方法とし
て、このアレイチップを直線状に並べる方法が考えられ
る。しかしながら、この直線状に並べる方法では、アレ
イチップ上の発光素子の間隔が狭い場合、隣り合うアレ
イチップの間に発光素子の間隔よりも広い隙間ができて
しまう場合がある。このため、形成された画像に筋状の
跡等が発生してしまい、前記画像の画質の低下が引き起
こることがある。
【0005】そこで、上述した先行技術1及び先行技術
2に記載の技術では、隣り合うアレイチップの間に発光
素子の間隔よりも広い隙間ができないようにするため、
発光素子の間隔を考慮してLEDアレイを構成し、前記
隣り合うアレイチップが千鳥状に配列されている。
【0006】また、特開平8−216448号公報(以
下、先行技術3という。)には、自己走査型集積化発光
素子アレイに関する技術が記載されている。先行技術3
に記載されている技術においても、隣り合うアレイチッ
プが千鳥状に配列される構成となっている。前記アレイ
チップを用いて画像形成装置を構成する際は、形成され
た画像の画質の低下を防止するため、発光素子の間隔を
考慮してLEDアレイを構成し、前記隣り合うアレイチ
ップが千鳥状に配列される方法が一般的に用いられてい
る。
【0007】この方法では、隣り合うアレイチップは副
走査方向(紙送り方向)に所定の間隔で千鳥状に配列さ
れ、前記アレイチップに設けられた発光素子の発光時間
を副走査方向の所定の間隔に対応した時間だけずらして
発光させることで、感光体上に形成される複数のアレイ
チップに対応した複数の主走査線(静電潜像)が主走査
方向に一直線状になるように制御している。
【0008】ここで、副走査方向の画像形成ピッチの整
数倍が隣り合うアレイチップの発光素子の中心間距離と
なるように、前記所定の間隔が設定されている。
【0009】上述したように、隣り合うアレイチップの
千鳥状配列での所定の間隔が副走査方向の画像形成ピッ
チの整数倍であれば、各アレイチップ上の発光素子の発
光時間をアレイチップ毎に順次前記所定の間隔及び像担
持体の副走査方向の移動速度に応じてずらし、前記各ア
レイチップ上の発光素子毎に発光させればよい。このた
め、複数のアレイチップを千鳥状に配置する場合の作業
性を向上させ、発光特性の安定化を図り、隣り合うアレ
イチップの端部のチッピングを低減させるには、前記ア
レイチップの各々の副走査方向の幅を大きくして前記隣
り合うアレイチップの千鳥状配列の間隔を十分大きく設
定すればよい。
【0010】一方、アレイチップ上の発光素子から出射
される光ビームは、後述するロッドレンズアレイにより
結像作用を受けて像担持体(感光体)の表面に結像する
ので、アレイチップの千鳥状配列の所定の間隔は可能な
限り小さい方がよい。これは、ロッドレンズアレイの光
学特性がロッドレンズアレイ中心位置から副走査方向に
離れるほど劣化するからである。
【0011】したがって、上述した相反する事項を考慮
して、隣り合うアレイチップの千鳥状配列の間隔が副走
査方向の画像形成ピッチに設定されている。
【0012】このように隣り合うアレイチップを配列し
た場合には、前記アレイチップの副走査方向の幅が小さ
くなり前記アレイチップ端部のチッピングが発生しやす
く、アレイチップ製造の歩留りが低下し、またアレイチ
ップを千鳥状に配列する作業性の低下が生じやすい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、隣り
合うアレイチップを千鳥状に配列してLEDアレイを構
成した場合に、各アレイチップ上の発光素子の発光時間
をアレイチップ毎に順次所定の間隔及び感光体の副走査
方向の移動速度に応じてずらし、前記各アレイチップ上
の発光素子毎に発光させ、感光体上に形成される静電潜
像が主走査方向に一直線状になるようにしている。しか
しながら、実際には千鳥状に配列されたアレイチップ上
の発光素子の光取出し領域(発光領域)中心の副走査方
向の間隔と感光体上に集光されるビームスポットの間隔
は一致しない。このため、前記感光体上に形成される静
電潜像が主走査方向に一直線状になるように、副走査方
向の千鳥状配列の間隔に対応した時間を補正した状態で
発光素子を発光させるように制御している。
【0014】ここで、発光素子の構造としては、上述し
た光取出し領域の中心に電極を設けた中心電極型のもの
と、光取出し領域の周辺に電極を設けた周辺電極型のも
のとがある。
【0015】中心電極型では、電極が光取出し領域の中
心部に位置し、前記光取出し領域の大部分が遮蔽され、
出射される光ビームの高出力化が困難である。このこと
から、出射される光ビームの高出力化が可能な周辺電極
型が多く用いられている。しかしながら、前記周辺電極
型の構造の場合には、電極が光取出し領域の中心に設け
られないため光取出し領域から発光する光ビームの重心
(ビーム重心)と光取出し領域の中心位置とが一致しな
い。
【0016】このため、副走査方向の画像形成ピッチが
隣り合う光取出し領域の中心間距離となるように上述し
た所定の間隔を設定した場合であっても、前記光取出し
領域の中心と実際に発光するビーム重心とが一致しない
ことになる。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑み、従来の画像
形成装置と比べて、アレイチップの副走査方向における
千鳥状配列の間隔が増大でき、前記アレイチップの副走
査方向の幅を大きくでき、前記アレイチップの端部のチ
ッピング発生を防止し、前記アレイチップの製造の歩留
りの向上及び前記アレイチップを千鳥状に配置する作業
性の向上を図ることのできる画像形成装置を得ることを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ビームを出射する発光領域と、外部との配線を行
うための電極と、前記発光領域と前記電極との接続をす
る電極用コンタクト層と、を有する発光素子と、複数の
前記発光素子を同一平面上に配列することで形成される
発光アレイを備えた複数のアレイチップと、前記複数の
アレイチップから出射された光ビームの結像位置を補正
する光学系と、前記光学系を介した光ビームにより前記
アレイチップの各々に対応する複数の主走査線を描いて
静電潜像を形成するための感光体と、を備えた画像形成
装置であって、前記感光体上に形成される前記静電潜像
が主走査方向に一直線状になるように、前記複数のアレ
イチップを副走査方向に千鳥状に配列することを特徴と
している。
【0019】請求項1に記載の発明によれば、感光体上
に形成される静電潜像が主走査方向に一直線状になるよ
うに、複数のアレイチップを副走査方向に千鳥状に配列
することで、従来の画像形成装置と比べて、隣り合うア
レイチップの副走査方向の距離を大きくすることがで
き、前記副走査方向の距離が静電潜像を形成する副走査
走査方向の画像形成ピッチの間隔よりも大きい値にす
る。すなわち、従来の画像形成装置のアレイチップに比
べて、アレイチップの副走査方向の幅を大きくすること
ができる。また、前記アレイチップの副走査方向の幅を
大きくすることができることから、前記アレイチップの
端部のチッピング発生を防止することができる。以上の
ことから、アレイチップの製造の歩留りを向上すること
ができ、並びに前記アレイチップを千鳥状に配置する作
業性を向上することができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記電極用コンタクト層及び前記
電極の形状が、前記発光領域の側から前記電極の側へ向
かって次第に幅方向に広くなっていることを特徴として
いる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、発光素子
の電極用コンタクト層及び電極の形状が光取出し領域の
側から前記電極の側へ向かって次第に幅方向に広くなっ
ているため、ビーム重心が光取出し領域の中心位置より
も電極の側と反対方向へずれる。このため、従来の画像
形成装置と比べて、隣り合うアレイチップの副走査方向
の距離を大きくすることができ、前記副走査方向の距離
を前記画像形成ピッチの間隔よりも大きい値に設定する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0023】本実施の形態では、光取出し領域の周辺に
電極を設けた周辺電極型のLEDを用いた場合について
説明する。
【0024】図1には、第1の実施の形態に係る画像形
成装置10が示されている。
【0025】図1に示される如く、XYZ直交座標系に
おいて、X軸方向は主走査方向(紙幅方向)、Y軸方向
は副走査方向(紙送り方向)、アレイチップから出射す
るビームの方向(紙面手前方向)をZ軸方向とするもの
とする。
【0026】前記画像形成装置10には、LEDビーム
(光ビーム)を出射するLEDプリントヘッド(以下、
LPHという。)12、14、16、及び18が設けら
れている。前記LPH12、14、16、及び18に
は、LEDビームを出射するための後述するアレイチッ
プが備えられている。
【0027】前記LPH12、14、16、及び18は
それぞれ、Y(イエロー)色、M(マゼンタ)色、C
(シアン)色、K(ブラック)色に対応する静電潜像を
形成するLEDビームを出射する。
【0028】また、前記画像形成装置10には、前記静
電潜像を形成する感光体ドラム20、22、24、及び
26が設けられている。前記感光体ドラム20、22、
24、及び26はそれぞれ矢印A方向に回転するように
なっている。これにより、前記感光体ドラム20、2
2、24、及び26の各々には、前記LPH12、1
4、16、及び18から出射されたLEDビームの各々
によって、順に上述のY色、M色、C色、K色に対応す
る静電潜像が2次元状に形成されるようになっている。
【0029】前記感光体ドラム20、22、24、及び
26の各々には、前記感光体ドラム20、22、24、
及び26を帯電する帯電器28、30、32、及び34
がそれぞれ設けられている。
【0030】また、前記感光体ドラム20、22、2
4、及び26の各々には、前記感光体ドラム20、2
2、24、及び26の各々に形成された静電潜像にY
色、M色、C色、及びK色のトナーを付着させる現像器
36、38、40、及び42が、順に設けられている。
これにより、各感光体ドラムに形成された静電潜像に各
現像器から供給されるトナーが付着し画像が現像され
る。
【0031】前記画像形成装置10には、前記トナーが
付着した画像の各々を上述の各感光体ドラムから転写す
る中間転写ベルト44が設けられている。前記中間転写
ベルト44は矢印B方向に循環するようになっている。
【0032】また、前記画像形成装置10には、前記中
間転写ベルト44上に形成された画像が転写される用紙
46を給紙する、給紙部48が設けられている。
【0033】さらに、前記画像形成装置10には、給紙
部48から搬送された用紙46を搬送するための用紙搬
送ベルト50が設けられている。ここで、前記給紙部4
8から搬送された用紙46が破線で表された矢印C方向
に沿って前記用紙搬送ベルト50上に搬送される。前記
用紙搬送ベルト50は矢印D方向に循環するようになっ
ており、前記用紙搬送ベルト50上に搬送された用紙4
6には、前記中間転写ベルト44上に転写された各色の
トナーの付着した画像が転写される。
【0034】前記用紙搬送ベルト50によって搬送され
る用紙46の搬送方向には、前記用紙46に前記トナー
の付着した画像を前記用紙46に定着させる定着器52
が設けられている。
【0035】また、前記画像形成装置10の外部には、
前記画像が定着された用紙を排出するための用紙トレイ
54が設けられている。前記定着器52によって各色の
トナーが定着した用紙46は、破線で表された矢印E方
向に搬送され、前記用紙トレイ54上に載置されるよう
になっている。
【0036】さらに、前記画像形成装置10には、前記
中間転写ベルト44上に形成された上述の4色間の画像
の位置(スキューカラーレジ)ずれを検知する2個のレ
ジセンサ56が設けられている。
【0037】また、前記画像形成装置10には、上述し
た各LPH、各感光体ドラム等の種々の動作を制御する
制御部58が設けられている。前記制御部58から出力
される信号に基づいて、前記画像形成装置10に設けら
れた種々の装置が同期して作動するようになっている。
【0038】図2には、上述したLPH12に備えられ
ているアレイチップ60が示されている。以後、LPH
14、16、及び18についても同様な構成となってい
るため、LPH12について説明を行う。
【0039】LPH12には、LEDビームを出射する
ためのアレイチップ60が設けられている。前記アレイ
チップ60は平面を有している。また、前記アレイチッ
プ60の前記平面には、複数の発光素子(LED)62
を同一平面上に配列することで形成される発光アレイ6
4が設けられている。
【0040】ここで、発光アレイ64は、例えば120
0dpi(dot per inch)の解像度の場合
には、約21μmの間隔で発光素子62をX軸方向に配
置して構成されている。
【0041】前記発光アレイ64の前記LED62は、
図2に示す紙幅方向、すなわち主走査方向(X軸方向)
に所定の間隔で直線状に配列している。
【0042】上述したLPH12には、複数のアレイチ
ップ60が備えられており、主走査方向に配置されてい
る。ここで、隣り合うアレイチップ60は、主走査方向
に千鳥状に配置されている。前記隣り合うアレイチップ
60は、互いに主走査方向の位置が同じ領域Aを有する
ように配置されている。すなわちLPH12に設けられ
ているアレイチップ60は、交互に千鳥状に配置され、
かつ紙送り方向である副走査方向(Y軸方向)の間隔が
ΔPとなるように配置されている。
【0043】図3には、上述の領域A付近における隣り
合うアレイチップ60の端部が示されている。
【0044】アレイチップ60上には発光アレイ64の
構成要素である各LED62が所定の間隔でX軸方向に
配置されている。例えば1200dpiの解像度の場合
には約21μmの間隔でX軸方向に配置されている。各
LED62は、LEDビームを発光する発光領域である
光取出し領域68と、外部との配線を行うための電極7
0と、前記光取出し領域68と前記電極70との接続を
するための電極用コンタクト層72と、前記電極70に
電力を供給するための金属配線74と、から構成されて
いる。ここで、千鳥状に配列された各アレイチップ60
上の光取出し領域68の中心間のY方向距離ΔPは、記
録媒体に対する副走査方向の解像度である画像形成ピッ
チΔYより大きく設定されている。
【0045】また、上述の電極70及び電極用コンタク
ト層72の形状が、上述した光取出し領域68側から前
記電極70側へ向かって次第に幅方向に広くなってい
る。
【0046】図4には、上述の領域Aを主走査方向から
見た断面図が示されている。
【0047】図4に示される如く、LPH12は筐体7
6を有しており、前記筐体76には棒状のレンズを用い
て前記アレイチップ60から出射されたLEDビームの
結像位置を補正する光学系であるロッドレンズアレイ7
8が備えられている。前記アレイチップ60上の光取出
し領域68から出射されたLEDビームが前記ロッドレ
ンズアレイ78を介することにより、前記LEDビーム
の結像位置を補正するようになっている。
【0048】また、上述したアレイチップ60は、基板
80上に載置され、かつ固定されている。
【0049】各アレイチップ60上の光取出し領域68
から出射したLEDビームは、上述したロッドレンズア
レイ78を介して感光体ドラム20上に照射され、静電
潜像を形成するようになっている。
【0050】ここで、ロッドレンズアレイ78は1対1
の光学系となっており、隣り合う光取出し領域68の中
心間の副走査方向の距離ΔPは、感光体ドラム20上で
も前記副走査方向の距離ΔPに投影されるはずである
が、実際にはΔPよりも小さい値であるΔYの間隔で投
影される。これは光取出し領域68の中心位置と光取出
し領域68から発光するLEDビームの重心(ビーム重
心)とが一致せず、電極用コンタクト層72及び電極7
0の影響によりビーム重心が光取出し領域68の中心位
置よりも電極70側と反対方向へずれているからであ
る。したがって、光取出し領域68の中心間の副走査方
向の距離ΔPを画像形成ピッチΔYよりも大きい値に設
定することで、アレイチップ60から出射されたLED
ビームが、感光体ドラム20上であっても画像形成ピッ
チΔYの間隔で投影されることになる。このように前記
副走査方向の距離ΔPを設定することは、アレイチップ
60の副走査方向における千鳥状配列の間隔を増大させ
ることになる。
【0051】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0052】図3に示される如く、各LED62の電極
70及び電極用コンタクト層72の形状が光取出し領域
68側から前記電極70側へ向かって次第に幅方向に広
くなっているため、ビーム重心が光取出し領域68の中
心位置よりも電極70側と反対方向へずれる。
【0053】このため、従来の画像形成装置と比べて、
隣り合うアレイチップ60の副走査方向の距離ΔPを大
きくすることができ、前記副走査方向の距離ΔPが画像
形成ピッチΔYの間隔よりも大きい値に設定される。す
なわち、従来の画像形成装置のアレイチップに比べて、
アレイチップ60の副走査方向の幅を大きくすることが
できる。
【0054】前記アレイチップ60の副走査方向の幅を
大きくすることができることから、前記アレイチップ6
0の端部のチッピング発生を防止することができる。
【0055】以上のことから、アレイチップ60の製造
の歩留りを向上することができ、並びに前記アレイチッ
プ60を千鳥状に配置する作業性が向上する。
【0056】次に、本実施の形態で用いたLEDの形状
の変形例について説明する。
【0057】図5には、アレイチップ60の発光素子で
あるLEDの電極等の形状が示されている。
【0058】図5(A)には、本実施の形態で用いたL
ED62が示されている。
【0059】また、図5(B)には、図5(A)に示さ
れるLED62と異なる形状のLED100が示されて
いる。前記LED100には、光取出し領域102と、
電極104と、前記光取出し領域102と前記電極10
4とを接続する電極用コンタクト層106と、を有して
いる。また、前記電極104には、外部からの電力を供
給するための金属配線108が接続されている。ここ
で、前記光取出し領域102と前記電極104と前記電
極用コンタクト層106との形状が、全て凸型となって
いる。
【0060】さらに、図5(C)には、図5(A)に示
されるLED62及び図5(B)に示されるLED10
0と異なる形状のLED110が示されている。前記L
ED110には、光取出し領域112と、電極114
と、前記光取出し領域112と前記電極114とを接続
する電極用コンタクト層116と、を有している。ま
た、前記電極114には、外部からの電力を供給するた
めの金属配線118が接続されている。ここで、前記光
取出し領域112と前記電極114と前記電極用コンタ
クト層116との形状が、全て矩形となっている。
【0061】図5(A)乃至(C)に示されるLED6
0と、LED100と、LED110と、の全てにおい
て、光取出し領域の中心位置と光取出し領域から発光す
るビーム重心とが一致しない。このため、LED60、
LED100、LED110の何れかのLEDを用いた
場合であっても、アレイチップ60において、光取出し
領域の中心間のY軸方向の距離ΔPを画像形成ピッチΔ
Yよりも大きい値に設定することができる。
【0062】図6には、上述の領域A付近における、図
5(B)に示されるLED100を用いた場合の隣り合
うアレイチップ60Aの端部が示されている。以後、上
述した本実施の形態と同一構成の箇所には同一符号を付
して説明を省略する。
【0063】LED100を用いたアレイチップ60A
では、光取出し領域102の中心位置よりも電極104
と反対方向へビーム重心のずれる量がLED62を用い
た場合と異なる。このため、光取出し領域102の中心
間のY軸方向の距離がΔP´となる。
【0064】これに対して、図5(A)に示される如
く、光取出し領域68側から電極70側へ向かって順次
電極70及び電極用コンタクト層72の幅方向長さが増
大する形状としたものは、光取出し領域68の中心位置
よりも電極70と反対方向へビーム重心のずれる量が上
述したLED100及びLED110に比べて大きく、
図6及び図7に示した場合よりも光取出し領域12の中
心間のY方向距離ΔPをより大きく設定できる。このよ
うに、LED62を用いた場合が最もビーム重心のずれ
る量が大きくなる。
【0065】すなわち、図2及び図3に示されるよう
に、光取出し領域102の中心間のY方向の距離ΔPを
図6及び図7に示したΔP´より大きな値の距離に設定
することができる。
【0066】本実施の形態では、本発明が周辺電極型構
造である場合について説明したが、中心電極型構造であ
っても発光素子(LED)の中心に電極が配置されてい
ない中心電極型構造の場合にも本発明を適用することが
できる。
【0067】また、有機EL発光素子アレイ又はレーザ
発光素子アレイにおいても本発明を同様に適用すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の画像形成装置と比べて、アレイチップの副走査方向
における千鳥状配列の間隔が増大でき、前記アレイチッ
プの副走査方向の幅を大きくでき、前記アレイチップの
端部のチッピング発生を防止し、前記アレイチップの製
造の歩留りの向上及び前記アレイチップを千鳥状に配置
する作業性の向上を図ることのできる画像形成装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る画像形成装置の概略図で
ある。
【図2】 本実施の形態における画像形成装置である。
【図3】 図2において示される領域A、すなわち千鳥
状に配列した隣り合うアレイチップの端部の拡大図であ
る。
【図4】 図2において示される領域Aを主走査方向か
ら見た断面図である。
【図5】 本実施の形態に係る画像形成装置であって、
アレイチップのLED付近の電極形状等を示す図であ
る。
【図6】 図5で示した電極形状等を有するアレイチッ
プの端部の拡大図である。
【図7】 図5で示した電極形状等を有するアレイチッ
プの端部の主走査方向から見た断面図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 20 感光体ドラム(感光体) 60 アレイチップ 62 LED(発光素子) 64 発光アレイ 68 光取出し領域(発光領域) 70 電極 72 電極用コンタクト層 74 金属配線 76 筐体 78 ロッドレンズアレイ(光学系) 80 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する発光領域と、外部と
    の配線を行うための電極と、前記発光領域と前記電極と
    の接続をする電極用コンタクト層と、を有する発光素子
    と、 複数の前記発光素子を同一平面上に配列することで形成
    される発光アレイを備えた複数のアレイチップと、 前記複数のアレイチップから出射された光ビームの結像
    位置を補正する光学系と、 前記光学系を介した光ビームにより前記アレイチップの
    各々に対応する複数の主走査線を描いて静電潜像を形成
    するための感光体と、を備えた画像形成装置であって、 前記感光体上に形成される前記静電潜像が主走査方向に
    一直線状になるように、前記複数のアレイチップを副走
    査方向に千鳥状に配列することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電極用コンタクト層及び前記電極の
    形状が、前記発光領域の側から前記電極の側へ向かって
    次第に幅方向に広くなっていることを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
JP2001380280A 2001-12-13 2001-12-13 画像形成装置 Pending JP2003182136A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220197177A1 (en) * 2020-12-18 2022-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Exposure head and image forming apparatus

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