JP2003181958A - シングルフェーサ及び両面段ボールシート - Google Patents

シングルフェーサ及び両面段ボールシート

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】より短時間で段ボール接着剤の初期接着強度を
発現させ、段ボールの貼合速度の向上が可能な両面段ボ
ールシート、及びその両面段ボールシートを製造できる
シングルフェーサを提供する。また、従来と同一のライ
ナ原紙、中芯原紙、接着剤等の素材を用いて段ボールシ
ートを製造した場合に、シートの強度、特に曲げ剛性が
より向上した両面段ボールシートを提供する。 【解決手段】咬合して中芯を段成形する2本の段繰りロ
ール1,2と段成形された中芯とライナを接着するプレ
スロール3を備えたシングルフェーサにおいて、前記プ
レスロール3によって段頂部が加圧されない側の段繰り
ロール1の段頂部に略平面状部を設けたシングルフェー
サ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシングルフェーサ、
及び両面段ボールシートに関する。更に詳しくは、必要
な初期接着強度がより速く得られて生産速度、及び製造
工程でのエネルギー効率の向上が可能であり、更に曲げ
剛性が向上する両面段ボールシート、及びその両面段ボ
ールを製造可能なシングルフェーサに関する。
【0002】
【従来の技術】両面段ボールシートの製造方法は以下の
通りである。まず、シングルフェーサを用いて、中芯原
紙とライナ原紙より片面段ボールシートを製造する。シ
ングルフェーサにおいては、互いに咬合する2本の加熱
された段繰りロール間で中芯原紙を段形状に熱圧成形
し、段成形された中芯の段頂部に接着剤を塗布した後、
該中芯とライナとをプレスロール等で加熱圧着して接着
する。続いてダブルフェーサにおいて、該片面段ボール
シートの中芯段頂部に接着剤を塗布し、もう一方のライ
ナと加熱圧着して貼合し両面段ボールシートとする。通
常、段繰りロール、及び互いに咬合する前記段繰りロー
ル間で成形された中芯の波形の形状は、正弦波近似のな
だらかな曲線となっている。
【0003】シングルフェーサ及びダブルフェーサにお
いて、中芯とライナの貼合に使用される接着剤は、通
常、未糊化澱粉スラリーと糊化澱粉溶液の混合液からな
る澱粉系の水系接着剤である。接着剤は、アプリケータ
ロールにより中芯段頂部へ50〜200μm程度の厚さ
で塗布され、ライナと加熱圧着される。シングルフェー
サにおいては、上記加熱圧着は極めて短時間に行われ
る。このとき、シングルフェーサ側の段頂部には5〜5
0kg/cmの高圧力がかかるため、前述の澱粉系接着
剤の場合、接着剤中の澱粉粒子が急速に糊化することに
よって接着剤の増粘が起こり、初期の接着力が発現す
る。その後経時的に接着剤が乾燥し、接着剤が本来持つ
接着力(永久接着力)に達する。
【0004】これに対し、ダブルフェーサにおいては、
接着剤はシングルフェーサと同様に中芯段頂部へ塗布さ
れるが、加熱と加圧は段形状が潰れないようにするた
め、極めて低圧(数kg/cm以下)で行われる。その
ため、澱粉粒子の糊化に時間がかかり、初期接着強度の
発現が遅くなる。即ち、段ボールの貼合工程において
は、ダブルフェーサにおける貼合工程が律速段階とな
る。ダブルフェーサ後の工程としては、スリッターやク
ロスカッターによる段ボールシートの裁断工程がある
が、中芯とライナ間の初期接着力が十分発現していない
場合、この工程で中芯とライナ間で剥れが発生し、段ボ
ールとして使用できなくなる恐れがある。また、剥がれ
た後で中芯とライナが再び接着しても、永久接着力は弱
い状態になり、このような状態の段ボールシートを使用
した段ボール箱は強度が弱くなる。
【0005】このような問題を解決するためには、接着
時間を十分にとり、初期接着力を発現させなければなら
ない。即ち、貼合速度を下げ、特にダブルフェーサ加熱
加圧部における段ボールの滞在時間を長くするしかなか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
短時間で段ボール接着剤の初期接着強度を発現させ、段
ボールの貼合速度の向上が可能な両面段ボールシート、
及びその両面段ボールシートを製造できるシングルフェ
ーサを提供することである。また、本発明の他の目的
は、従来と同一のライナ原紙、中芯原紙、接着剤等の素
材を用いて段ボールシートを製造した場合に、シートの
強度、特に曲げ剛性がより向上した両面段ボールシート
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため下記の方法をとる。即ち本発明の第1は、
咬合して中芯を段成形する2本の段繰りロールと段成形
された中芯とライナを接着するプレスロールを備えたシ
ングルフェーサにおいて、前記プレスロールによって段
頂部が加圧されない側の段繰りロールの段頂部に略平面
状部を設けたシングルフェーサである。
【0008】本発明の第2は、段頂部が加圧されない側
の段繰りロールの段高をa、段頂部の曲率半径をrとし
た場合、下記(1)式が成立する本発明の第1記載のシ
ングルフェーサである。 (1)a≦2.5r
【0009】本発明の第3は、シングルフェーサにおい
て波形成形された中芯をライナと貼合して片段とし、該
片段をダブルフェーサでさらにライナと貼合して得た両
面段ボールシートにおいて、ダブルフェーサ側のライナ
と貼合される側の中芯の段頂部が略平面状である両面段
ボールシートである。
【0010】本発明の第4は、両面段ボールシートにお
いて、段高をh、ピッチをp、段ボールシートの流れ方
向断面において、1ピッチにおけるダブルフェーサ側中
芯の段頂部とライナとの接触部の長さをtとした場合、
下記の(2)、(3)の少なくともいずれかの式が成立
する両面段ボールシートである。 (2)h/3≦t≦h (3)p/6≦t≦p/2
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で中芯として用いられる中
芯原紙には特に制限はなく、用途に応じて適当な中芯原
紙を選ぶことができる。米坪、厚さ、耐水性、その他必
要に応じてその特性を選ぶことができる。本発明に用い
られる貼合用接着剤は、特に限定されないが、未糊化澱
粉スラリーと糊化澱粉溶液の混合液からなる澱粉系の水
系接着剤を始めとして、通常使用されている段ボール用
接着剤を用いることができる。
【0012】以下に、本発明の段ボールシートの形態及
び製造方法について、図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係るシングルフェーサの段操りロール咬
合部の拡大側面断面図、図2は形成された片面段ボール
シートの断面図、図3は同プレスロール方式のシングル
フェーサ側面断面図である。図4はベルト方式のダブル
フェーサ側面断面図、図5は本発明に係る両面段ボール
シートの断面図、図6は従来法の両面段ボールシートの
断面図である。
【0013】図3において、中芯9が矢印の向きに段操
りロール1の回転に沿って段操りロール2との咬合部に
導入される。この咬合部は、図1に示されるように、互
いに咬合して回転し、中芯9を波形に成形する。このと
き、段繰りロール1の段頂部は略平面状となっている。
【0014】段繰りロールの段頂部が略平面状であると
は、さらに詳しくは、段繰りロール1の段高をa、段頂
部の曲率半径をrとした場合、a≦2.5rの関係が成
立することを指す(図8参照)。2.5rがaよりも小
さかった場合には、曲率半径が十分でないので段頂部が
略平面状とならず、またこのプレスロールを用いて製造
された両面段ボールシートのダブルフェーサ側中芯段頂
部とライナとの接触する長さが十分でなく、接着する幅
が狭くなるために、本発明の特長である、生産速度の向
上、エネルギー効率の向上、及び段ボールシート曲げ剛
性の向上という効果が十分に発揮できない。同様の理由
で、より好ましくはa≦r、最も好ましくは20mm≦
rである。またrの上限は特に無いが、平面のときには
rは無限大となる。但し、紙切れ等の問題から、rは3
00mm以下が好ましい。
【0015】段繰りロール1の段頂部に設けた略平面部
の幅は、波形の1周期の長さの10〜50%が望まし
い。10%未満の場合、従来の段繰りロールとの差が小
さく、本発明における効果がほとんど発揮されない恐れ
がある。50%を越えた場合は、段成形が困難になるお
それがある。
【0016】また、段繰りロール1と咬合する段繰りロ
ール2の段底部は、前記段繰りロール1の段頂部と対応
して咬合する形状となっている。なお、このような段繰
りロール間で波形付けされた中芯は、シングルフェーサ
においてライナと接着されないダブルフェーサ側段頂部
が略平面状となる。
【0017】続いて、上記波形付けされた中芯の、シン
グルフェーサ側段頂部に接着剤が塗布され、ライナ10
と貼合され、片面段ボールシート11となる。片面段ボ
ールシート11は、図4に示すようにダブルフェーサ部
に導入される。接着剤塗布装置18で、接着剤バット1
6中の接着剤17が、ドクターロール15によってアプ
リケータロール14上に一定量計量される。接着剤17
は、アプリケータロール14より、バックアップロール
13に保持された片段11の段頂部に転写され、ライナ
10’と共に熱盤21と押えベルト22の間に導入さ
れ、加熱接着ゾーンに入る。この片面段ボールシートと
ダブルフェーサ側ライナはベルトに押えられ、熱盤に押
付けられた状態で移動する。この工程で接着剤が加熱さ
れ、澱粉が糊化、急速に増粘し、この後の工程で剥れな
い程度に接着する。これが初期接着である。これにより
両面段ボールシート12が作られる。
【0018】図7で示すように、中芯とライナが熱圧着
される時点で、接着剤は段頂部から押出され、段頂部で
は薄層17になり、圧着部の外側に押出された接着剤
は、ショルダー部と呼ばれる接着剤溜り18を形成す
る。薄層部では、接着剤は効率よく加熱され、また同時
に水分をライナと中芯に吸収されることで濃度が増すた
め、急速に糊化が進んで初期接着強度が発現する。一
方、ショルダー部では接着剤量が多いので、温度上昇が
遅れ、ライナと中芯による水分吸収による濃度上昇も遅
くなるため、初期接着強度の発現が遅れる。その後、経
時的に薄層部とショルダー部の接着剤が乾燥し、接着剤
が本来持つ接着力に達する。これが永久接着と言われ
る。
【0019】接着強さは接着面積に正の相関があるが、
初期接着強度においては薄層部の面積に依存する。図5
において、中芯9のダブルフェーサ側段頂部には、略平
面状部分が形成されているため、薄層部の面積が従来の
構造の中芯より大きくなるため、ライナと中芯との接着
力は従来の中芯に比べて強くなり、より迅速に初期接着
接着力を発揮することとなる。従って、本発明の中芯段
形状を有する両面段ボールシートは、従来の両面段ボー
ルに比較して、必要な初期接着力に速く達し、その分貼
合速度を速めることができる。
【0020】なお、ダブルフェーサ側中芯の段頂部が略
平面状であるとは、さらに詳しくは、両面段ボールシー
トの段高をh、ピッチをp、段ボールシートの流れ方向
断面において、1ピッチにおけるダブルフェーサ側中芯
の段頂部とライナの接触部の長さをtとした場合、h/
3≦t≦h(さらに望ましくはh/2.5≦t≦h/
1.2)、もしくはp/6≦t≦p/2(さらに望まし
くはp/4.5≦t≦p/2.2)の、少なくともいず
れかの式が成立することを示すものとする。tがh/3
未満の場合には、段高に対しての中芯とライナの接触部
の長さが不足し、本発明における、ダブルフェーサ側で
の中芯とライナの接着速度の向上、及び剛度の向上とい
う効果が生じないという問題が生じる恐れがある。また
tがp/6未満の場合には、ピッチに対しての中芯とラ
イナの接触部の長さが不足し、本発明における、ダブル
フェーサ側での中芯とライナの接着速度の向上、及び剛
度の向上という効果が生じないという問題が生じる恐れ
がある。一方tがp/2を越えた場合には、ピッチに対
しての中芯とライナの接触部が長すぎ、即ち、糊付け幅
が広くなって糊量が増加するため、貼合速度が逆に低下
するという問題が生じる恐れがある。なお、具体的に
は、例えば段数35前後、段高4.85mm前後の段ボ
ールシートの場合、tは1.5〜3mmの範囲にあるこ
とが好適である。
【0021】なお、上記図面による説明においては、ダ
ブルフェーサ側の段頂部のみ略平面状部分を有するもの
を例に挙げているが、ダブルフェーサ側とシングルフェ
ーサ側の両方の段頂部に略平面状部分を有する段形状も
本発明の範疇である。
【0022】また、段頂部に平面部を有することで、中
芯はライナにより近い場所に位置することになることに
よって、段ボールシートの断面二次モーメントが向上す
る。従って、使用する原紙の坪量や原紙強度を上げるこ
となく、段ボールシート強度、特に曲げ剛性を向上させ
ることができる。
【0023】なお、本発明は、段ボールの段高に関わら
ず、その効果を発揮するものであるが、最も効果を発揮
するのは、ライナが厚く、断裁時に力がかかるA段以
上、即ち段高4.5mm以上の場合である。
【0024】
【実施例】以下の実施例、比較例を用いて、本発明を更
に具体的に説明する。 <実施例1>280g/m2のライナ原紙(NRK28
0:王子製紙製)と、200g/m2の強化中芯原紙
(MM:北陽製紙製)を使用し、段高は4.75mmで
あって、中芯のダブルフェーサ側となる側の段頂部に、
曲率半径100mmの略平面状部を設けた段繰りロール
(図1参照)を有するテストシングルフェーサを用い、
ダブルフェーサ側の段頂部に略平面部を有する片面段ボ
ールシート(図2参照)を製造した。なお、本実施例及
び比較例において、ライナと中芯を貼合する段ボール用
接着剤は以下の通りに調製したものを使用する。
【0025】[段ボール用接着剤の製造方法]60℃の
水1500gに200gのキャリア澱粉(OHP−C1
53:王子コーンスターチ製)を加え、3000rp
m、5分間撹拌しキャリア澱粉分散液とした。このキャ
リア澱粉分散液に31gの苛性ソーダを添加し、500
0rpm、20分間溶解し、キャリア部とした。一方、
35℃の水2660gに32gの硼砂を溶解し、140
0gのコーンスターチ(王子コーンスターチ製)を加
え、4700rpm、5分間撹拌しメイン部とした。更
に5000rpmで撹拌しながら、メイン部にキャリア
部を10分間かけて滴下した。キャリア部添加終了後更
に10分間撹拌し、段ボール用接着剤を得た。
【0026】<比較例1>従来のA段用段操りロール
(段高は4.75mm、中芯のダブルフェーサ側となる
側の段頂部が曲率半径1.59mm)を有するテストシ
ングルフェーサを用いたこと以外は実施例1と同様にし
て通常のA段の片面段ボールシートを製造した。
【0027】実施例、比較例のダブルフェーサ側のライ
ナと中芯の初期接着強度測定を以下のように行う。測定
に使用する装置及び方法は、JIS Z0402に準じ
る。 <初期接着強度評価>実施例、比較例で得た片面段ボー
ルシートを5.0cm×8.5cm大に切り出してお
き、PETフィルム上にマイヤーバーを用いて接着剤を
塗布(塗布量は固形分として60g/m)し、切り出
した片面段ボールシートの中芯側を接着剤塗布面に押付
け、中芯段頂部に接着剤を転写する。次いで、180℃
の熱盤上に、ライナ原紙(NRK280g/m、王子
製紙製)の裏面を上に向けて置き、その上に、接着強度
測定用の下部アタッチメントのピンを置き、その上から
段がピンを挟むようにして片面段ボールの段頂部をライ
ナの裏面と接するように置き、直ちに荷重40g/m
の錘を載せ、三秒間静置する。その後、片側のピンが挿
入された状態の両面段ボールシートを持上げ、ダブルフ
ェーサ側のライナが上となるようにし、上部アタッチメ
ントのピンを挿入して、段ボールシートに力が加わらな
いよう迅速にピンアタッチメントを各ピンに取りつけ、
段ボールシートを熱盤から離してから4秒後にダブルフ
ェーサ側のライナと中芯の接着強度を測定する。2回測
定した結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より明らかなように、本発明の実施例
は、従来の比較例よりも初期接着強度が向上している。
【0030】<貼合速度評価>実施例、比較例で得た片
面段ボールシートの巻取りに、テストダブルフェーサ
(熱盤長2m)を用いて、ダブルフェーサ側ライナとし
て280g/mのライナ原紙(NRK:王子製紙製)
を熱盤温度180℃で貼合する。このとき、様々な貼合
速度で両面段ボールシートを製造して、両面段ボールシ
ートが熱盤から出た直後に、片面段ボールとダブルフェ
ーサ側ライナとの間で剥がし、十分な初期接着強度を得
られる最高の貼合速度を求めた。なお、十分な初期接着
強度とは、剥離抵抗と接着部剥離状況について表2の判
定基準で剥離強度4以上となるものとする。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】なお、実施例1により得た両面段ボールシ
ートのダブルフェーサ側ライナ接着後の接着部tは3m
m、比較例1により得た両面段ボールシートのダブルフ
ェーサ側ライナ接着後の接着部tは1mmであった。
【0034】表3から明らかなように、本発明の実施例
は、比較例よりも速い貼合速度で操業が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、より短時間で段ボール
接着剤の初期接着強度を発現させ、段ボールの貼合速度
の向上が可能な両面段ボールシート、及びその両面段ボ
ールシートを製造できるシングルフェーサの提供が可能
となった。また、本発明によって、従来と同一のライナ
原紙、中芯原紙、接着剤等の素材を用いて段ボールシー
トを製造した場合に、シートの強度、特に曲げ剛性がよ
り向上した両面段ボールシートを提供することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シングルフェーサの段繰りロール咬合部
の断面図
【図2】本発明の片面段ボールシートの断面図
【図3】シングルフェーサ側面断面図
【図4】ダブルフェーサ側面断面図
【図5】本発明両面段ボールシートの断面図
【図6】従来の両面段ボールシートの断面図
【図7】中芯とライナの接着部拡大断面図
【図8】本発明の段繰りロール拡大断面図
【符号の説明】
1,2:段繰りロール 3:プレスロール 4:アプリケーターロール 5:ドクターロール 6:接着剤バット 7:接着剤 8:接着剤塗布装置 9:中芯 10,10’:ライナ 11:片面段ボールシート 12:両面段ボールシート 17:接着剤薄層部 18:接着剤ショルダー部 21:熱盤 22:押えベルト r:段繰りロール段頂部曲率半径 a:段繰りロールの段高 h:段高 p:段ボールのピッチ t:中芯とライナの接触部長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】咬合して中芯を段成形する2本の段繰りロ
    ールと段成形された中芯とライナを接着するプレスロー
    ルを備えたシングルフェーサにおいて、前記プレスロー
    ルによって段頂部が加圧されない側の段繰りロールの段
    頂部に略平面状部を設けたことを特徴とするシングルフ
    ェーサ。
  2. 【請求項2】段頂部が加圧されない側の段繰りロールの
    段高をa、段頂部の曲率半径をrとした場合、下記
    (1)式が成立することを特徴とする請求項1記載のシ
    ングルフェーサ。 (1)a≦2.5r
  3. 【請求項3】シングルフェーサにおいて波形成形された
    中芯をライナと貼合して片段とし、該片段をダブルフェ
    ーサでさらにライナと貼合して得た両面段ボールシート
    において、ダブルフェーサ側のライナと貼合される側の
    中芯の段頂部が略平面状であることを特徴とする両面段
    ボールシート。
  4. 【請求項4】両面段ボールシートにおいて、段高をh、
    ピッチをp、段ボールシートの流れ方向断面において、
    1ピッチにおけるダブルフェーサ側中芯の段頂部とライ
    ナとの接触部の長さをtとした場合、下記の(2)、
    (3)の少なくともいずれかの式が成立することを特徴
    とする両面段ボールシート。 (2)h/3≦t≦h (3)p/6≦t≦p/2
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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