JP2003181880A - 射出成形金型及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形金型及び射出成形方法

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JP2003181880A
JP2003181880A JP2001382938A JP2001382938A JP2003181880A JP 2003181880 A JP2003181880 A JP 2003181880A JP 2001382938 A JP2001382938 A JP 2001382938A JP 2001382938 A JP2001382938 A JP 2001382938A JP 2003181880 A JP2003181880 A JP 2003181880A
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mold
core
molding
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fixed
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JP2001382938A
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English (en)
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Kazuyuki Wakirin
和幸 脇林
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Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の成形工程で成形された成形完成品を回
転金型を使用することにより、次の成形工程のとき脱型
できる成形金型及び成形方法を提供する。 【解決手段】 スプルー孔2を有する固定金型1と、こ
れに相対する可動金型3と、可動金型と固定金型との間
に配置され成形のたびに180度回転駆動されるコア金
型4とを備え、回転時にコア金型の180度異なる位置
に配置した第1コア部6Aと第2コア部6Bが交互に上
記金型間と金型外に位置し、コア部の金型間位置で成形
が、金型外のコアでは脱型処理が同時になされることに
より、工程数少なくして容易に成形品を射出成形するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型及び
射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固定金型、可動金型及びこれらの
金型間に配置された回転金型よりなる金型構造は知られ
ている。例えば特開2000−43100号公報には、
固定金型、第1の可動金型及び回転金型を使用し、一対
の半中空成形品を、突合部を有するように成形する1次
成形と、固定金型と第2の可動金型とを使用し一対の半
中空成形品をその突合部を突き合わせ、突き合わされた
部分の近傍を射出溶融樹脂で接合して中空製品を得る2
次成形とを、共通のスプルから射出される溶融樹脂によ
り一度に実施する成形方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、中空成形
品を成形するに際し、半中空成形品を成形すると同時
に、先に成形した半中空成形品の突き合わせ部を接合
し、次いで型を開いて接合した完成品を取り出し、回転
金型を180度回転して、完成品を取り出した型にて次
の半中空品を成形し同時に先の半中空成形品を突き合わ
せて接合するという工程を繰り返すものであり、1個の
固定金型と、2個の可動金型と、1個の回転金型が必要
である。
【0004】本発明はこのような成形方法とは異なり、
1回の成形工程で成形された成形完成品を回転金型を使
用することにより、次の成形工程のとき脱型できる成形
金型及び成形方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
固定金型と、該固定金型に相対する可動金型と、該可動
金型と上記固定金型の間に配置されるコア金型とを備
え、上記コア金型は、回転軸と、該回転軸を中心に18
0度異なる位置に配置された2個の第1及び第2コア部
よりなり、該第1コア部が上記固定金型及び可動金型間
に位置しているとき、上記第2コア部が上記固定金型及
び可動金型の外側に位置せしめられてなるものである。
【0006】かかる構成において、コア金型は成形のた
びに180度回転され、第1コア部と第2コア部は交互
に固定金型と可動金型の間及び金型外部とを往復する。
金型間位置では成形が、金型外のコア部では脱型処理が
なされる。
【0007】本発明(請求項2)は、固定金型と、該固
定金型に相対する可動金型と、該可動金型と上記固定金
型の間に配置されるコア金型とを備え、上記コア金型
は、回転軸と、該回転軸を中心に180度異なる位置に
配置された2個の第1及び第2コア部よりなり、該第1
コア部が上記固定金型及び可動金型間に位置していると
き、上記第2コア部が上記固定金型及び可動金型の外側
に位置せしめられてなり、上記固定金型、上記可動金型
及び上記第1コア部が型締めされ、これらの金型にて形
成されるキャビティ内に溶融樹脂が射出注入される成形
工程、上記可動金型及び第1コア部を開き、成形品を上
記第1コア部に固定した状態で上記コア金型を180度
回転させ、上記第1コア部を上記固定金型及び可動金型
の外側に移動させるとともに上記第2コア部を上記固定
金型及び可動金型間に位置させる工程、上記固定金型、
上記可動金型及び上記第2コア部が型締めされ、これら
の金型にて形成されるキャビティ内に溶融樹脂が射出注
入される次の成形工程、該成形工程の際並行してなさ
れ、上記第1コア部から上記成形品を脱型する工程、よ
りなるものである。
【0008】かかる構成において、コア金型の例えば第
1コア部が固定金型及び可動金型間にあって成形工程に
あるとき、コア金型の他方のコア部すなわち第2コア部
は金型の外側にあり、該第2コア部には前回の成形工程
で成形された成形品が固着しているから、これが脱型さ
れる。かくして成形工程と脱型工程が同時になされる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1において、1はスプルー孔2
を有する固定金型、3はこの固定金型1に相対する可動
金型、4は固定金型1と可動金型3との間に配置される
コア金型であり、いずれも射出成形機に取り付けられて
いる。コア金型4は、回転軸5と、該回転軸5を中心に
180度異なる位置に配置された同一形状の2個の第1
及び第2コア部6Aと6Bよりなり、回転軸5は駆動部
7にて回転駆動される。8は成形品で、たとえば熱可塑
性エラストマーよりなる蛇腹形状部品であり、自動車車
体内に配線される電気コード等を保護するワイヤーハー
ネスに使用される。
【0010】固定金型1、可動金型及3及びコア金型4
の第1コア部6Aまたは第2コア部6Bにてキャビティ
9(図5参照)が形成される。回転軸5は固定金型1及
び可動金型3の縁部に位置し、第1コア部6Aが固定金
型1及び可動金型3間に位置しているとき、第2コア部
6Bは固定金型1及び可動金型3外に位置している。な
お、10は可動金型18を上下移動させる可動盤であ
る。
【0011】固定金型1は、取付板11及び係合部12
を介して成形機の固定部13に固定される。取付板11
は固定金型1にボルトにより固定されている。14は溶
融樹脂がスプルー孔2へ注入されるノズルである。可動
金型3は、板状のスペーサブロック15、取付板16及
び係合部17を介して成形機の可動部18に固定され
る。取付板16は、可動部18にボルトにより固定され
ている。
【0012】スペーサブロック15は可動金型3と取付
板16の間に所定の空間Sを形成する作用をなし、この
空間Sに可動盤10が位置する。19は可動部18内に
設けられたエジェクターロッドであり、図中上下方向に
移動し取付板16の中央に形成した孔20を通して、可
動盤10の略中央下面を押圧し、あるいはこれから離間
する。
【0013】21は、空間Sにおいて可動金型3と取付
板16の間に設けられたスペーサピンで、可動盤10に
形成された孔22を貫通している。23はスペーサピン
21に貫装されたコイルスプリングで、可動金型3と可
動盤10との間に弾性発力を付勢している。
【0014】図2に示すように、回転軸5の下端は可動
盤10にベアリング機構24を介して回転自在に接続さ
れている。25は、この回転軸5に貫装されたコイルス
プリングで、可動金型3と可動盤10の間に弾性発力を
付勢している。スペーサピン21は可動盤10へのエジ
ェクターロッド19の当接位置に対し、回転軸5とバラ
ンスがとられる位置に設けられている。コイルスプリン
グ23,25の作用により、可動盤10は、図中下方へ
弾性付勢され、その結果コア金型4は可動金型3へ密着
している。
【0015】次に上記構造を有する射出成形金型による
成形方法を、図1及び図3ないし図7に従い工程順に説
明する。
【0016】図1は、一方のコア部で射出成形がまさに
完了し、他方のコア部で成型品の脱型工程が完了した状
態を示すものである。すなわち、第1コア部6Aが固定
金型1と可動金型3の間にあってこれら両金型1,3が
型締めされて形成される第1コア部6Aとの間のキャビ
ティ9に溶融樹脂が固定金型1のスプルー孔2から射出
注入される。キャビティ9に充填された溶融樹脂は、ワ
イヤーハーネスなどそのキャビティ9形状に従った蛇腹
形状部品8を形成する。他方、第2のコア部6Bは回転
軸5の駆動によって、前段階の射出成形時にあった固定
金型1と可動金型3の間から外側に出て、第2コア部6
Bから成型品8の脱型工程が平行してなされる。
【0017】樹脂の充填が終了すると、図3に示すよう
に、可動部18が下降(矢印a方向)し、可動金型3及
びコア金型4もこれに伴って移動する(型開き工程)。
このときエジェクターロッド19は可動部18とともに
下降する。それ故コア金型4は、可動金型3に密着した
状態が維持される。
【0018】次に図4に示すように、可動部18は停止
した状態で、エジェクターロッド19が上昇(矢印b方
向)し、可動盤10をコイルスプリング23,25の撥
力に抗して押し上げる。これにより、コア金型4は上昇
し可動金型3から離れる。成形品8は第1コア部6Aに
被着された状態にある。コア金型4が上昇し第1コア部
6Aが可動金型3から自由となり、回転可能となった時
点で駆動部7の駆動により、回転軸5を中心に回転駆動
が開始される。
【0019】図5に示すように、エジェクターロッド1
9の上昇により、可動盤10が可動金型3の底面に当接
して停止した時点で、回転軸5は180度の回転を終了
する。これにより、第1コア部6Aは成形品8を被着し
た状態で金型1,3の外部に位置し、かつ第2コア部6
Bが金型1,3間に位置することとなる。
【0020】次に図6に示すように、可動部18が上昇
し(矢印c方向)、可動金型3はコア金型4を挟んで固
定金型1に重ねあわされる(型締工程)。このときエジ
ェクターロッド19は可動盤10から離れ、コイルスプ
リング23,25は伸び、可動盤10は下方の取付板1
6に当接する。これにて型締めが終了し、固定金型1と
可動金型3および第2コア部6Bとの間にキャビティ9
が形成され、次の射出成形が可能となる。
【0021】続いて図7に示すように、固定金型1のス
プルー孔2から、溶融樹脂26が上記キャビティ9に射
出注入され、第2コア部6Bにおいて成形品8の射出成
形が行われる。一方、金型1,3の外部に位置する第1
コア部6Aにおいては、これに固定されている成型品が
脱型される。脱型は、第1コア部6Aと成形品8の間に
高圧エアを吹き込み、成形品8を弾性膨張させると同時
に矢印d方向へ引っ張ることによりなされる。
【0022】こうして回転軸5を中心にして180度異
なる位置に配置された2個の第1および第2コア部6
A,6Bを有する回転金型3が、成形のたびに180度
回転駆動されることにより、一方のコア部で成型工程が
他方のコア部で脱型工程が同時に進行して行われ、前行
程で形成された成型品が次の成型工程で脱型されるとい
う効率的な成形が行われる。
【0023】これにて工程が一巡して終了し、再び図1
に示す最初の工程に戻り、以降前述の工程が順次繰り返
されて、成形工程と脱型工程が連続して行われる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明(請求項1)によ
ると、固定金型と可動金型の間に水平回転するコア金型
を配置し、該コア金型を成形の度に180度回転するこ
とにより、同コア金型の180異なる位置に設けた第1
コア部と第2コア部とが交互に固定金型と可動金型の間
または金型外部を往復して、金型間位置では成形が、金
型外では脱型処理が同時にかつ連続して行なうことがで
きる。これにて少ない工程数で成形品が効率よく製造で
き、また一対のコア部を有したコア金型を半回転駆動さ
せるという容易な制御のもとで射出成形することがで
き、製造コストも安価となる。
【0025】また本発明(請求項2)によると、コア金
型の第1コア部が固体金型と可動金型の間に位置すると
き、第2コア部が成形品を固定した状態で金型外部にあ
り、第1コア部にあっては固定金型、可動金型の型締め
が行われこれら金型にて形成されるキャビティに溶融樹
脂が注入され成形工程が行われると同時に、第2コア部
にあっては固定および可動金型を開き成型品を第2コア
部から脱型する工程が行われる。こうして、1回の成形
工程で成形された成形完成品を回転金型を使用すること
により、次の成形工程で脱型できるようになり、成形工
程と脱型工程を同時になせるというメリットの高い成形
金型および成形方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形金型による一方のコア部
で射出成形が、他方のコア部で成形品の冷却が行われて
いる状態を示す工程図である。
【図2】本発明に係る射出成形金型の一部(回転軸と可
動盤の接続部分)を示す断面図である。
【図3】本発明に係る射出成形金型による一方のコア部
で行われている型開きの状態を示す工程図である。
【図4】本発明に係る射出成形金型による一方のコア部
に形成された成形品を金型からの突き出しときの状態を
示す工程図である。
【図5】本発明に係る射出成形金型によるコア金型が1
80度回転し、一方のコア部の成形品が金型外に出て突
き出しが完了し、他方のコア部が金型間に位置し成形が
開始される状態を示す工程図である。
【図6】本発明に係る射出成形金型による金型間に位置
した他方のコア部に対し可動金型が閉じ形成されるキャ
ビティに溶融樹脂が射出注入される前の状態を示す工程
図である。
【図7】本発明に係る射出成形金型による溶融樹脂が注
入されて他方のコア部にて射出成形が、金型外に出た一
方のコア部から成型品の脱型がなされる状態を示す工程
図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 スプルー孔 3 可動金型 4 コア金型 5 回転軸 6A 第1コア部 6B 第2コア部 7 駆動部 8 成形品 9 キャビティ 10 可動盤 11,16 取付板 12,17 係合部 13 固定部 14 ノズル 15 スペーサブロック 18 可動部 19 エジェクターロッド 21 スペーサピン 23,25 コイルスプリング 24 ベアリング機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、該固定金型に相対する可動
    金型と、該可動金型と上記固定金型の間に配置されるコ
    ア金型とを備え、上記コア金型は、回転軸と、該回転軸
    を中心に180度異なる位置に配置された2個の第1及
    び第2コア部よりなり、該第1コア部が上記固定金型及
    び可動金型間に位置しているとき、上記第2コア部が上
    記固定金型及び可動金型の外側に位置せしめられてなる
    射出成形金型。
  2. 【請求項2】 固定金型と、該固定金型に相対する可動
    金型と、該可動金型と上記固定金型の間に配置されるコ
    ア金型とを備え、上記コア金型は、回転軸と、該回転軸
    を中心に180度異なる位置に配置された2個の第1及
    び第2コア部よりなり、該第1コア部が上記固定金型及
    び可動金型間に位置しているとき、上記第2コア部が上
    記固定金型及び可動金型の外側に位置せしめられてな
    り、上記固定金型、上記可動金型及び上記第1コア部が
    型締めされ、これらの金型にて形成されるキャビティ内
    に溶融樹脂が射出注入される成形工程、上記可動金型及
    び第1コア部を開き、成形品を上記第1コア部に固定し
    た状態で上記コア金型を180度回転させ、上記第1コ
    ア部を上記固定金型及び可動金型の外側に移動させると
    ともに上記第2コア部を上記固定金型及び可動金型間に
    位置させる工程、上記固定金型、上記可動金型及び上記
    第2コア部が型締めされ、これらの金型にて形成される
    キャビティ内に溶融樹脂が射出注入される次の成形工
    程、該成形工程の際並行してなされ、上記第1コア部か
    ら上記成形品を脱型する工程、よりなる射出成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN108177318A (zh) * 2016-12-08 2018-06-19 海天塑机集团有限公司 一种注塑机的转轴调整工装及其工艺

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