JP2003181831A - 熱可塑性重合体チップの加熱結晶化装置 - Google Patents
熱可塑性重合体チップの加熱結晶化装置Info
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Abstract
していた目詰まり等種々の問題点を回避し、常に一定で
安定したチップを供給できる新規の加熱結晶化装置を提
供する。 【解決手段】 筒状タンクの上部に結晶化前ペレットの
投入口を有し、底部に結晶化済みペレットの排出口を有
し、且つ内部に上下方向に多段の撹袢翼群を有する熱可
塑性重合体チップの加熱結晶化装置であって、タンクの
底部内に漏斗形状を呈する金属板製の仕切り壁を装入し
て同タンクの底壁と仕切り壁の間に当該仕切り壁を囲繞
する空間を形成し、この空間内に熱風を供給するための
熱風供給装置をタンクに連結すると共に仕切り壁の深い
所に上記排出口へ結晶化済みペレットを送出する送出管
を連結し、この送出管の壁面に同管内と上記空間を連通
状態とするための沢山の小孔を有する底部側メッシュ部
を設け、更に上記空間の上縁に連続してタンクの筒状胴
壁内側に開口する熱風吹出口を設け、この熱風吹出口の
開口面に同口内とタンク内を連通状態とするための沢山
の小孔を有する胴部側メッシュ部を設けたものである。
Description
エステル等の熱可塑性重合体チップを加熱してこれを結
晶化する加熱結晶化装置に関し、特にポリエステルチッ
プを予熱または加熱して予備結晶化する加熱結晶化装置
に関する。
により無結晶化表面が形成されたポリアミド、ポリエス
テル等の熱可塑性重合体チップを乾燥又は固相重合する
作業を行なうときに、通常90℃ないし130℃以上の
温度をかけるとチップ相互に融着が起きる。この融着は
2〜3粒のチップの塊から、いわおこしのような大きな
塊の場合があり、いずれの場合でも以後の工程でトラブ
ルを惹起して好ましくない。
に、本発明者は、底部内に円錐形のスクリーンセパレー
タを有する撹袢翼付き加熱結晶化装置(登録実用新案公
報3050004号)を提案した。この加熱結晶化装置
は、確かにチップ相互に融着が生じないようする上で効
果があって、汎用されるに至っている。
つぎのような問題点があった。 スクリーンセパレータの処理面が傾斜していて目詰
まりが起こり易い。 目詰まりしたスクリーンセパレータのメンテナンス
には大掛かりな分解作業等が必要で大変であった。 目詰まり(凝固)が進むにつれて熱量不足が徐々に
進行するので、これに従って処理時間を徐々に長くして
行く必要があった。 で述べたように熱量不足が徐々に進行するために
結晶化不良の発生時点の把握が難しく、これによる不測
のトラブルも起き易い。 で述べたように不測のトラブル発生が起き易いの
で、バッチ方式ではない連続使用には必ずしも向いてい
るとは言えない。
の諸問題を解消するための工夫を施した熱可塑性重合体
チップの加熱結晶化装置を新規に提供することにある。
に本発明に係る熱可塑性重合体チップの加熱結晶化装置
は、タンクの上部に結晶化前ペレットの投入口を有し、
底部に結晶化済みペレットの排出口を有し、且つ内部に
上下方向に多段の撹袢翼群を有する熱可塑性重合体チッ
プの加熱結晶化装置であって、タンクの底部内に漏斗形
状を呈する金属板製の仕切り壁を装入して同タンクの底
壁と仕切り壁の間に当該仕切り壁を囲繞する空間を形成
し、この空間内に熱風を供給するための熱風供給装置を
タンクに連結すると共に仕切り壁の深い所に上記排出口
へ結晶化済みペレットを送出する送出管を連結し、この
送出管の壁面に同管内と上記空間を連通状態とするため
の沢山の小孔を有する底部側メッシュ部を設け、更に上
記空間の上縁に連続してタンクの筒状胴壁内側に開口す
る熱風吹出口を設け、この熱風吹出口の開口面に同口内
とタンク内を連通状態とするための沢山の小孔を有する
胴部側メッシュ部を設けると共に当該胴部側メッシュ部
の外側に当該胴部側メッシュ部をメンテナンスするため
の開放用蓋を設けたものである。
保温材13により被包した漏斗形底14付きの円筒形タ
ンク1を構成し、このタンク1の上部に結晶化前ペレッ
トの投入口2および熱風排出口17を設け、また漏斗形
底14の下端に結晶化済みペレットの排出口3を設ける
と共にタンク1の漏斗形底14の内側に同底14よりも
僅かに浅い漏斗形状を呈するステンレス板製の仕切り壁
5を装入して同漏斗形底14と仕切り壁5の間に当該仕
切り壁5を囲繞する空間7を形成し、この空間7に当該
空間7内に熱風を供給するための熱風供給口6を開設し
て同口6に熱風供給装置(図示せず)を連結したもので
ある。
い所に排出口3へ結晶化済みペレットを送出する送出管
8を連結し、この送出管8の壁面に同管8内と上記空間
7を連通状態とするための沢山の小孔を有する底部側メ
ッシュ部9を設けると共に上記空間7の上縁に連続して
タンク1の筒状胴壁内側に開口する縦長の熱風吹出口1
0aの3個を等間隔配置で設け、これ等各熱風吹出口1
0aの開口面に同口10a内とタンク1内を連通状態と
するための沢山の小孔を有する胴部側メッシュ部11a
を設けたものである。
11aの外側に当該胴部側メッシュ部11aをメンテナ
ンスするための開放用蓋18を設けたものである。この
ようにしたので、胴部側メッシュ部11aの目詰まりを
解消する等のメンテナンスは、当該開放用蓋18を外し
て、楽に、タンク1の外側から行なうことができて便利
である。
の中心に攪拌用モータ(図示せず)により回転する回転
軸15をその下端が仕切り壁5の底口16の近くまで達
する位置として串通し、この回転軸15にタンク1内お
よび仕切り壁5内に存する結晶化中ペレット(以下、単
に結晶化中ペレットという。)を上方に戻し乍ら攪拌す
る多数枚の攪拌用羽根4を取付けたものである。
7の上縁を上方に延長して筒状の延長部19に連設し、
この延長部19の上端全周にタンク1の胴壁内側に開口
するリング状熱風吹出口10bを設け、このリング状熱
風吹出口10bの開口面に同口10b内とタンク1内を
連通状態とするための沢山の小孔を有する胴部側メッシ
ュ部11bを設けてあるものである。そして、その他の
部位は上記第1実施例と同様の構成としたものであるの
で、同じ部位には同一の符号を付してその詳細の説明は
省略する。
7内および底部側メッシュ部9のための点検用窓20を
設け、また図には示していないが排出口2にシャッター
を、またタンク1の筒状胴壁に内部点検用蓋およびペレ
ット量ゲージ窓等を設けてある。
熱風を供給して全体を暖め且つ攪拌用羽根4を回転させ
たのち投入口2を介して例えばポリエチレンテレフタレ
ートの結晶化前ペレットとカラーリング用マスターバッ
チとステアリン酸カルシウム等を各定量まで投入すると
共に熱風供給装置の制御盤(図示せず)で温度調節を行
い、温度が安定した状態を一定時間まで予め得ているデ
ータに基いて続け、結晶化前ペレットの結晶化の完了を
ペレットゲージ窓で確認した時点でカラーリング用マス
ターバッチ混入結晶化済みペレットを排出口3から成形
機(図示せず)等に供給したり、袋詰めしたりする等の
用法で供するものであって、ペレット結晶化処理をバッ
チ方式でも連続方式でもできるものである。
ら供給された熱風は、熱風吹出口10a、10bおよび
胴部側メッシュ部11a、11bを介してタンク1内に
入って同タンク1内のペレットを結晶化する機能と、底
部側メッシュ部10a、10bを経て仕切り壁5内に入
り且つ空間7内で仕切り壁5を加熱して同仕切り壁5内
に存するペレットを結晶化する機能とを行う。
(小孔)がないので上記従来例のスクリーンセパレータ
のような目詰まりによる問題点を発生する危惧のないも
のであり、また胴部側メッシュ部11a、11bがタン
ク1の筒状胴壁に設けて傾斜しないようにしてあるので
目詰まりが起き難くいものである。
ンセパレータを採用した従来例で生じていたような種々
の問題を充分に回避でき、常に一定で安定したチップを
供給できる加熱結晶化装置を提供できる。さらには、目
詰まりが起き難くいので、装置の運転を停止して行なわ
なければならないタンク内の清掃の回数を顕著に少なく
でき、これによって作業効率向上と安全の確保という面
においても極めて大きな効果を得ることができる。ま
た、メンテナンスは開放用蓋を開くことで容易にできて
使い易く便利である。
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状タンクの上部に結晶化前ペレット
の投入口を有し、底部に結晶化済みペレットの排出口を
有し、且つ内部に上下方向に多段の撹袢翼群を有する熱
可塑性重合体チップの加熱結晶化装置であって、タンク
の底部内に漏斗形状を呈する金属板製の仕切り壁を装入
して同タンクの底壁と仕切り壁の間に当該仕切り壁を囲
繞する空間を形成し、この空間内に熱風を供給するため
の熱風供給装置をタンクに連結すると共に仕切り壁の深
い所に上記排出口へ結晶化済みペレットを送出する送出
管を連結し、この送出管の壁面に同管内と上記空間を連
通状態とするための沢山の小孔を有する底部側メッシュ
部を設け、更に上記空間の上縁に連続してタンクの筒状
胴壁内側に開口する熱風吹出口を設け、この熱風吹出口
の開口面に同口内とタンク内を連通状態とするための沢
山の小孔を有する胴部側メッシュ部を設けて成ることを
特徴とする熱可塑性重合体チップの加熱結晶化装置。 - 【請求項2】 請求項1に係る熱可塑性重合体チップの
加熱結晶化装置について、胴部側メッシュ部の外側に当
該胴部側メッシュ部をメンテナンスするための開放用蓋
を設けたことを特徴とする熱可塑性重合体チップの加熱
結晶化装置。
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