JP2003181506A - 肉割れ疵を防止するアッセルミルの圧延方法 - Google Patents

肉割れ疵を防止するアッセルミルの圧延方法

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JP2003181506A
JP2003181506A JP2001388718A JP2001388718A JP2003181506A JP 2003181506 A JP2003181506 A JP 2003181506A JP 2001388718 A JP2001388718 A JP 2001388718A JP 2001388718 A JP2001388718 A JP 2001388718A JP 2003181506 A JP2003181506 A JP 2003181506A
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mill
rolling
assel mill
assel
steel pipe
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Kimisuke Nishikawa
公介 西川
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Sanyo Special Steel Co Ltd
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Sanyo Special Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 鋼管の肉厚断面内で発生する肉割れ疵を防止するアッセ
ルミルの圧延方法を提供する。 【解決手段】 鋼管の肉厚断面内で発生する内部疵を防
止するアッセルミル圧延において、穿孔前温度950〜
1150℃に加熱したビレットのアッセルミル圧下を減
面率60%未満に制御する肉割れ疵を防止するアッセル
ミルの圧延方法。 【効果】 本発明によるアッセルミルでの圧下率を減面
率にて制御することにより、加工発熱によるオーバーヒ
ートを抑制して生産性を低下させることなく鋼管の肉厚
断面内で発生する内部疵を防止することが可能となっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管の肉厚断面内
で発生する肉割れ疵を防止するアッセルミルの圧延方法
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に継目無管用素管の圧延は、図1に
示すように、素材である丸鋼材1を回転炉床式加熱炉等
で加熱し、高温加熱した丸鋼材1をピアサーミル2で圧
延穿孔し、マンドレルバー3を挿入した状態で3ロール
5よりなるアッセルミル4にて鋼管圧延を行うものであ
る。すなわち、図1は、継目無管の一般的な製造工程を
示す概略図である。 【0003】ところで、上記ピアサーでの穿孔時におい
ては、内面近傍に加工歪みが集中し加工発熱によってオ
ーバーヒートを起こし肉割れが発生することが明らかに
なった。特に、難加工材であるSRT−12(0.90
8%C−0.85%Si−2.84%Cr−0.38%
Mo)等の如く軸受鋼をマンネスマンピアサーで穿孔し
たときに内面直下数mmの部分で肉割れ状の疵発生が生
じる。しかし、この内表面の疵は出現せず肉厚内部の欠
陥であって、内面目視は勿論、超音波探傷器による検査
においても疵保証が困難であるために、いかなる程度で
あれその発生することが許容されないのが実状である。 【0004】特に、肉割れ状の疵は上述したような難加
工材等の場合にピアサーでの穿孔時に発生する場合に
は、その対策として、加熱温度および穿孔速度の制御に
よって、例えば特開2000−301212号に提案さ
れているように、穿孔中にオーバーヒートに起因する管
内面ヒダ状剥離欠点を防止するために、保温カバーをビ
レットに覆ってビレットの温度低下を防止し、かつ、穿
孔速度とビレット加熱温度を制御した穿孔方法により、
その発生を防止する方法が開示されている。 【0005】一方、アッセルミルで発生する肉割れ疵
は、図2に示すように、鋼管6の肉厚断面内で発生する
内部疵7である。この疵は程度によっては、超音波探傷
試験によって検出されず、非破壊検査による疵保証が困
難である。つまり、生産ラインにおいては発生が許容さ
れない種類の疵である。この疵の発生条件を特定するこ
とが必要である。図2は、アッセルミルにて鋼管圧延を
行った鋼管の肉厚断面図である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、特に
軸受鋼等の圧延時には、アッセルミルにおいても肉割れ
疵が発生することが確認され、その発生条件の特定が必
要とされてきた。その理由の一つとして、軸受鋼は炭素
量が多くグリーブル零延性となる温度が1300℃程度
と低く、しかも、軸受鋼は変形抵抗が大きく、強圧下時
には大きな加工発熱を生じるためと推定される。上述し
たような状況下において、生産性を落とすことなく、確
実にアッセルミルでの肉割れ疵の発生を防止する必要が
ある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、アッ
セルミルでの圧下率を制御して、加工発熱によるオーバ
ーヒートを抑制することにより肉割れ疵を防止するアッ
セルミルの圧延方法を提供することにある。その発明の
要旨とするところは、鋼管の肉厚断面内で発生する内部
疵を防止するアッセルミル圧延において、穿孔前温度9
50〜1150℃に加熱したビレットのアッセルミル圧
下を減面率60%未満に制御することを特徴とする肉割
れ疵を防止するアッセルミルの圧延方法にある。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においては、穿孔前温度950〜1150
℃に加熱したビレットのアッセルミル圧下を減面率60
%未満に制御することにより肉割れ疵を防止することに
ある。アッセルミルでの圧延中の材料は、ロールとマン
ドレルの接触面からの抜熱により肉厚内部で最高点に達
する。この温度がグリーブル零延性の温度領域に達し、
大きな変形が加わったとき破壊が発生する。これを抑制
するためには、圧下量、圧延速度、圧延温度等の条件を
制御する必要があるが、生産性を落とさず目的を達成す
るためには、圧下量を制御するのが最も効果的であるこ
とを見出したものである。 【0009】上記したような知見から、穿孔前温度95
0〜1150℃に加熱したビレットをアッセルミル圧下
率を減面率で60%未満に制御することにある。その理
由は、ピアサーでの加工発熱の影響が大きいため、加熱
温度が950℃未満であると変形抵抗が上がり、ピアサ
ー後の温度上昇が大きくなる。一方、1150℃を超え
ると変形抵抗が下がり、逆に温度上昇が小さくなるた
め、その範囲を950〜1150℃とした。さらに、こ
れらのアッセルミルでの圧延中の圧下量を制御するため
には、アッセルミルの圧下率を減面率で60%未満に制
御する必要がある。その理由は、上記温度でのアッセル
ミルの圧下率を減面率で60%以上の圧下を加えると確
実にアッセンミルでの肉割れ疵の発生の生ずることが判
る。しかし、減面率60%未満では、肉割れ疵の発生が
見られないことが判った。 【0010】なお、上述したアッセルミルによる加工度
を示すパラメーターとしてのアッセルミルの圧下率であ
る減面率については、製品の断面積比を用いて、以下の
ように定義した。 K=(1−Aa/Ap)×100 K:減面率 Ap:ピアサー圧延後の製品の断面積 Aa:アッセルミル圧延後の製品の断面積 【0011】 【実施例】以下、本発明について実施例によって具体的
に説明する。鋼種として、SUJ2φ100mmのビレ
ットを用いて、1130℃の圧延温度にて圧延を行い、
エロンゲーター前寸法:φ108mm×17.0wt、
減面率60%で圧延した後のエロンゲーター後の寸法、
φ85.1mm×8.0wtの製品を得た。その時の肉
割れ疵が発生し、不良率86%となった。一方、エロン
ゲーター前寸法:φ106mm×15.5wt、減面率
56%で圧延した後のエロンゲーター後の寸法、φ8
5.1mm×8.0wtの製品を得た。その時の肉割れ
疵の発生はなく、不良率0%となった。 【0012】以上の結果、アッセルミルによる加工度を
示すパラメーターとして製品の断面積比を用いて、その
減面率を60%を超えないように圧延することにより、
従来、特に難加工材とされた軸受鋼等のアッセルミルに
よる圧延時に発生する肉割れ状の疵を加熱温度と圧下率
を制御することにより、生産性を低下させることなく、
鋼管の肉厚断面内で発生する内部疵を防止することが可
能となった。 【0013】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によるアッセ
ルミルでの圧下率を減面率にて制御することにより、加
工発熱によるオーバーヒートを抑制して生産性を低下さ
せることなく鋼管の肉厚断面内で発生する内部疵を防止
することが可能となったことは工業的に極めて有利な圧
延である。
【図面の簡単な説明】 【図1】継目無管の一般的な製造工程を示す概略図であ
る。 【図2】アッセルミルにて鋼管圧延を行った鋼管の肉厚
断面図である。 【符号の説明】 1 丸鋼材 2 ピアサーミル 3 マンドレルバー 4 アッセルミル 5 3ロール 6 鋼管 7 内部疵

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鋼管の肉厚断面内で発生する内部疵を防
    止するアッセルミル圧延において、穿孔前温度950〜
    1150℃に加熱したビレットのアッセルミル圧下を減
    面率60%未満に制御することを特徴とする肉割れ疵を
    防止するアッセルミルの圧延方法。
JP2001388718A 2001-12-21 2001-12-21 肉割れ疵を防止するアッセルミルの圧延方法 Withdrawn JP2003181506A (ja)

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