JP2003181234A - エアフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

エアフィルタ及びその製造方法

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JP2003181234A JP2001380212A JP2001380212A JP2003181234A JP 2003181234 A JP2003181234 A JP 2003181234A JP 2001380212 A JP2001380212 A JP 2001380212A JP 2001380212 A JP2001380212 A JP 2001380212A JP 2003181234 A JP2003181234 A JP 2003181234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造であり、場所をとらずに濾
材を接合することのできるエアフィルタ及びその製造方
法を提供することを課題とする。 【解決手段】 不織布からなる帯状の濾材10を折目線
11において山谷交互に折り曲げることにより、濾材1
0が連続する波状に形成され、この濾材10の側辺13
を、裏側折目線11dを挟むように接合されるものであ
ることを特徴とするエアフィルタ及びその製造方法を提
供する。これにより、従来のように側面板等を濾材に形
成する必要がないため、濾材の加工を簡略化させること
ができる。又、濾材の接合工程についても作業性が良い
ものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気を通過させ
ることにより、空気中の塵埃を捕集するためのエアフィ
ルタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気中に含まれる塵埃を除去
するために、空気清浄器や自動車の吸気ラインやクリー
ンルームに対して、種々のエアフィルタが組み込まれて
使用されている。
【0003】上記のエアフィルタのうちで、不織布を波
状に折り畳んで形成したものが存在している。このエア
フィルタは、例えば樹脂や金属等の枠をその周囲に設け
て、上記の各装置に組み込まれるものである。
【0004】上記のエアフィルタの製造方法として、特
開平11−221417号公報に掲載されているものが
ある。これはまず、図15(A)に示されるように、一
方向に連続して設けられる波状板101の両側に、略三
角形である側面板102a,102bをそれぞれ一体に
形成した濾材100を、図15(A)上に示される点線
に沿って折り曲げることにより波状に形成し、そして、
側面板102a,102bを、図15(A)に示される
矢印に従って折り曲げることにより、図15(B)に示
されるように当接させ、この当接部分を超音波接合等の
手段により接合し、エアフィルタを完成させるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の製造方
法では、図15(A)に示される形状にあらかじめ濾材
100を加工しておく必要があり、そして、側面板10
2a,102bの接合作業が、側面板102a,102
bを当接させる作業と、接合する作業の2段階の作業を
必要とするため、手間のかかるものであった。又、この
接合作業を超音波溶着により行なう場合、本製造方法に
おいては、超音波を発生させる超音波ホーンを濾材10
0の両側に配位させる必要があり、濾材100の幅寸法
に比べて、装置の幅寸法が大きくなってしまい、場所を
とることが問題であった。
【0006】上記の問題に鑑み、本願第1の発明におい
ては、従来のように側面板等を濾材に形成する必要がな
く、濾材の加工を簡略化させることができ、又、濾材の
接合工程についても作業性が良いエアフィルタを提供す
ることを課題とする。又、本願第2の発明においては、
第1の発明の課題に加え、濾材を立体的に折ることがで
き、エアフィルタの袋状空間を広くとることができるエ
アフィルタを提供することを課題とする。又、本願第3
の発明においては、第1又は第2の発明の課題に加え、
最小必要個所のみを局所的に接合でき、従来のヒーター
等を用いた方法によって発生する広範囲にわたる高熱に
よる変形や損傷を防止できるエアフィルタを提供するこ
とを課題とする。 又、本願第4の発明においては、従
来のように側面板等を濾材に形成する必要がなく、濾材
の加工を簡略化させることができ、又、濾材の接合工程
についても作業性が良いエアフィルタの製造方法を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明は、帯状の濾材10に対し、濾材
10の長手方向に平行である側辺13に直交し、かつ、
両側辺13間に折目線11が一定間隔をおいて形成さ
れ、これらの折目線11を山谷交互に折り曲げることに
より、山折された折目線が表側折目線11cに、谷折さ
れた折目線が裏側折目線11dとなり、この帯状の濾材
10が、各折目線11を介して第1面10aと第2面1
0bとに区画され、これらの第1面10aと第2面10
bとが交互に配位されることにより、濾材10が連続す
る波状に形成され、第1面10aの側辺13と第2面1
0bの側辺13とが、裏側折目線11dを挟んで接合さ
れるものであり、これにより、隣り合う表側折目線11
c同士の間が開口部12aであり、裏側折目線11dと
第1面10aと第2面10bとにより囲まれる袋状空間
12が形成されるものであることを特徴とするエアフィ
ルタを提供する。この第1の発明にあっては、従来必要
であった側面板の形成が不要となるため、濾材を加工す
る作業を簡略化することができる。又、濾材の接合作業
についても、折り畳んだ濾材の面に対して超音波ホーン
を押圧するため、従来、横から超音波ホーンを押圧して
いた方法に比べると、場所をとることなく、作業性が良
くなっている。
【0008】又、本願第2の発明は、第1の発明におい
て、上記の折目線11が、両側辺13間に形成される直
線状の主折目線11aと、両側辺13に近い部分におい
て、主折目線11aを挟んで両側の位置に形成される副
折目線11bとからなるものであり、これにより、上記
の袋状空間12を広く形成することが可能であることを
特徴とするエアフィルタを提供する。
【0009】本願第3の発明は、第1又は第2の発明に
おいて、上記の接合が超音波溶着によってなされること
を特徴とするエアフィルタを提供する。
【0010】本願第4の発明においては、連続して長手
方向に供給される、帯状の濾材10に対し、濾材10の
長手方向に平行である側辺13に直交し、かつ、両側辺
13間に折目線11を一定間隔に形成する、折目線形成
工程2と、上記の折目線11を山谷交互に折り曲げるこ
とにより、山折された折目線が表側折目線11cに、谷
折された折目線が裏側折目線11dとなり、この帯状の
濾材10が、各折目線11を介して第1面10aと第2
面10bとに区画され、これらの第1面10aと第2面
10bとが交互に配位される、折り畳み工程3と、第1
面10aの側辺13と第2面10bの側辺13とが、裏
側折目線11dを介して接合されると同時に、不要な部
分のカットがなされる、接合工程4とからなり、上記の
接合とカットとが、第1面10aと第2面10bとが密
着する方向に力を加えることによりなされることを特徴
とするエアフィルタの製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は本例のエ
アフィルタの外観を示す斜視図である。又、図2はこの
エアフィルタを製造するための装置を示す説明図であ
る。
【0012】このエアフィルタ1は、図1に示されるよ
うに、帯状の濾材10が折り畳まれることにより形成さ
れるものである。このエアフィルタ1を形成する工程と
しては、大きく分けると、折目線形成工程2、折り畳み
工程3、接合工程4の3つの工程からなり、本例におい
ては、各工程2〜4を構成する装置が、図2に示される
ように、一連の作業を続けて行うように配置されるもの
である。尚、各工程2〜4の配置については、これに限
られるものではなく、別々に配置したり、3つの工程の
うち2つのみを連続して配置するものとしても良く、種
々に変更が可能である。尚、本例の各工程2〜4におい
ては、最後に配置される接合工程4での加工手順の関係
で、濾材10は、表面(エアフィルタとして使用する際
に濾過前の空気が当たる面)を下、裏面を上にして供給
される。
【0013】(折目線形成工程)まず、濾材10は、図
3に示されるような装置からなる折目線形成工程2に供
給される。尚、この濾材10は、図2に示されるよう
に、ロール状に巻かれた状態で本工程2の手前側にセッ
トされており、本工程2に供給される。本例において
は、駆動ローラー21により、長手方向に連続して本工
程2に供給される濾材10が、この濾材10の下方に固
定されている金型22の上方に配位され、この濾材10
を挟むようにして、上下動可能に配置されている超音波
ホーン23が濾材10を押圧し、これにより濾材10に
折目線11が形成される。折目線11は、上記のように
して濾材10に形成される溝状のものであり、後の折り
畳み工程3において、この折目線11の部分が折り曲げ
られることにより、濾材10が波状に折り畳まれる。
【0014】超音波ホーン23は、超音波振動すること
によって生じる熱により濾材10を加工するものであ
る。超音波ホーン23を濾材10に押し当てることによ
り、図4に示されるように、金型22に形成されている
主折目突起22b及び副折目突起22cに対応する位置
の濾材10上に、図5に示されるように、主折目線11
a及び副折目線11bが形成される。超音波ホーン23
は、油圧駆動のプレス装置24の下端部に取り付けられ
るものであり、プレス装置24の動作に応じて上下動が
なされる。よって、超音波ホーン23は、まず濾材10
に対して下降し、押圧がなされることにより、濾材10
上に折目線11が形成される。その後、超音波ホーン2
3が一旦上昇すると同時に濾材10が1ステップずれる
ようにして長手方向に送られる。そして、再び超音波ホ
ーン23が下降する。これを繰り返すことにより、濾材
10に対して等間隔に折目線11が形成されていく。
【0015】上記の金型22は図4に示されるようなも
のであり、上面に圧着面22aが形成されており、この
圧着面22aに筋状の突起22b,22cが形成される
ものである。この突起22b,22cの形状として、例
えば図4(A)〜(C)に示されるものがあげられる。
これらは、圧着面22aの中央に直線状の主折目突起2
2bが設けられており、圧着面22aの両端部分のうち
の所定距離において、主折目突起22bから両側に離れ
て副折目突起22cが設けられるものである。図4
(A)に示されるものは、圧着面22aの両端部分から
中央部分に至るにつれて、副折目突起22cが、当初は
主折目突起22bと平行であり、その後屈曲して斜め方
向に主折目突起22bの方向へ向かい、合流するもので
ある。図4(B)に示されるものは、圧着面22aの両
端部分から斜め方向に主折目突起22bの方向へ向かい
副折目突起22cが形成されているものである。図4
(C)に示されるものは、主折目突起22bと平行に副
折目突起22cが形成されるものであるが、図4(A)
(B)に示されるものとは異なり、主折目突起22bと
は合流しないものである。突起22b,22cについて
は上記の形状に限られるものではなく、種々に変更して
実施することができる。又、本例では主折目突起22b
の1本に対し、副折目線突起22cが2本形成されると
いう構成となっているが、これに限られず、副折目線突
起22cを多数形成するものとしても良い。
【0016】このように、副折目突起22cを金型22
に形成することによって、図5に示されるように、濾材
10に副折目線11bを形成することができる。これに
より、直線状の主折目線11aのみを形成した場合に比
べると、主折目線11aと副折目線11bとで複数箇所
の折り曲げをすることができ、濾材10を立体的に折り
畳むことができる。これは、後の折り畳み工程3で形成
される表側折目線11cにおいて効果を発揮するもので
ある。主折目線11aの部分だけで濾材10が折り畳ま
れると、濾材10は平板状のまま折り畳まれるため、形
成される袋状空間12は狭い。これに対し、濾材10の
両側辺13に近い部分において、副折目線11bも折ら
れることにより、主折目線11a同士の間隔を広げるこ
とができ、図6(A)(B)に示されるように、その分
袋状空間12を広くとることができる。この袋状空間1
2が広い形状の方が、エアフィルター1を実際に使用す
る際において、袋状空間12に対して空気を導入しやす
くなっており、圧力損失が比較的低いフィルターを提供
することができる。又、この金型22において、主折目
突起22bと副折目突起22cとの位置関係や形成され
る本数は上記の例に限られるものではなく、種々に変更
することができる。これにより、袋状空間12の広さを
適宜変更することができ、種々の目的にあわせたエアフ
ィルター1を形成することができる。
【0017】又、この折目線11を濾材10上に形成す
るパターンに関して、上記に説明した図5に示されるよ
うな、等間隔に形成されるものに限られるものではな
く、折目線11を近接して形成することにより、例えば
山折・山折・谷折・山折・山折や、又、谷折・谷折・山
折・谷折・谷折に濾材10を折ることができるように、
近接する2本以上の折目線11を1本の折目線として機
能するように形成しても良い。これは、金型22におい
て、主折目突起22bを2本以上設けることや、濾材1
0を供給する送り量を周期的に変化させることによって
実施することができる。
【0018】(折り畳み工程)濾材10は、上記折目線
形成工程2の次に折り畳み工程3に送られる。この折り
畳み工程3は、図7に示される装置によりなされるもの
であり、上下動する2枚の折り畳み板31a,31bに
よって、図5に示されるように折目線11が形成されて
いる濾材10が折り畳まれる。折り畳み板31a,31
bは、下方に向かって形成される上刃31aと、上方に
向かって形成される下刃31bとからなり、それぞれの
折り畳み板31a,31bは、上下動に加え、濾材の長
手方向に対しても、前後に移動可能となっている。この
折り畳み板31a,31bの動作について、詳細には説
明しないが、上刃31aと下刃31bが、それぞれ上下
方向と長手前後方向に濾材10を挟むようにして交互に
移動する動作により、濾材10が波状に折り畳まれる。
尚、本工程3において、濾材10の折り畳まれる位置
は、あらかじめ折目線11の位置に一致してなされるよ
うに調整されており、山折と谷折とが交互になされる。
又、本工程3では、上記のようにして折り畳まれた濾材
10に対して、その全体を平板状の電熱ヒーター32で
加熱することにより、濾材10に折りぐせをつけること
も行われる。これにより、濾材10は折り畳まれた状態
のまま、次の接合工程4に供給される。
【0019】(接合工程)上記の折り畳み工程3の次
に、濾材10は接合工程4に送られる。この接合工程4
は、図8に示される装置によりなされるものであり、折
り畳み工程3にて折り畳まれた状態となっている濾材1
0について、対向している側辺13同士を接合すること
により、袋状空間12を長手方向に並列するように形成
するものである。
【0020】この折り畳まれた状態である濾材10を表
面から見た場合において、折目線11のうち、山折され
たものを表側折目線11c、谷折されたものを裏側折目
線11dと名付ける。尚、本例における各工程2〜4に
おいては、既に記した通り、濾材10の表裏が逆の状態
で供給されるものであるため、表側折目線11cが下側
に、裏側折目線11dが上側に位置している。ここで、
それぞれの折目線11により区画された、濾材10の面
を第1面10a及び第2面10bとし、裏側折目線11
dを挟む第1面10aと第2面10bとからなる1組を
単位波体10eと便宜上名付けて以下に説明を行う。こ
れら第1面10a,第2面10bは、各折目線11を挟
んでそれぞれ交互に位置するものである。尚、濾材10
における各折目線11c,11d、各面10a,10b
の位置関係は図9に示されるものである。
【0021】本例では、図9に示されるように、濾材1
0は長手方向に関して、本工程4内において一度折り返
しがなされるものであり、その部分である折り返し部4
aにおいて、単位波体10eの第1面10aと第2面1
0bとの側辺13が接合される。
【0022】本例においては、図9及び図10に示され
るように、濾材10の側辺13を保持する回転送り装置
41と、折り返し部4aに入る直前の単位波体10eを
図9に示されるようにして支持する、前後方向に移動可
能なワーク押さえ42とにより、1つの単位波体10e
がこの折り返し部4aに、第1面10aと第2面10b
とが上下に重なった状態、つまり横倒しの状態に配位さ
れる。尚、回転送り装置41は回動可能なものであり、
又、ワーク押さえ42は、図9上に実線と2点鎖線で示
されるように前後方向に移動可能なものとなっている。
そして、上記状態にある単位波体10eの、第1面10
aと第2面10bとの間には位置決めヘッド43が挿入
され、折り返し部4aにおける単位波体10eの位置決
めがなされる。尚、この位置決めヘッド43について
も、図9上に実線と2点鎖線で示されるように前後方向
に移動可能なものとなっている。次に、位置決めヘッド
43が挿入された状態にある単位波体10eの、側辺1
3部分の下方に金具治具44を配位する。そしてこれと
同時かあるいはその後に、金具治具44の上方から超音
波ホーン45が下降し、単位波体10eの側辺13を押
圧する。これにより、第1面10aと第2面10bの側
辺13の部分は金具治具44と超音波ホーン45により
挟み込まれる。この挟み込まれた部分の第1面10aと
第2面10bとは、超音波ホーン45により加熱がなさ
れて、それぞれが溶着し一体となる。そして同時に、金
具治具44に形成されている切刃部44bによって、濾
材10の側辺13に形成された溶着面よりも外側の不要
な部分が切り落とされる。これにより、裏側折目線11
dを挟んで第1面10aと第2面10bとの側辺13同
士が接合されて、開口部12aを持つ袋状空間12が形
成される。上記のようにして、1つの単位波体10eの
接合がなされる毎に、ワーク押さえ42と位置決めヘッ
ド43が一旦後退した位置に移動し、金具治具44は斜
め下方に一旦移動して、その状態で、回転送り装置41
が、その周囲に形成されている濾材保持枝41aの1つ
分の回動がなされることにより、次に加工がなされる単
位波体10eが折り返し部4aに配位される。そして、
再び上記の手順が繰り返され、次々濾材10が接合され
ていく。本工程の構成は、上記に示したものに限られ
ず、種々に変更して実施が可能である。例えば、ワーク
押さえ42以外に、加工前の濾材10を押さえるための
ストッパーを別に設けるものとしても良い。又、位置決
めヘッド43を用いる代わりに、外からつまんで引っ張
ることにより、同様の作用をなすものとしても良い。
【0023】接合工程4にて用いられる金具治具44
は、平面視が図11(A)に示されるものであり、A−
A断面が図11(B)に示されるもので、これが超音波
ホーン45の下降時に、濾材10の両側辺13の位置に
来るように左右対称に配位される。この金具治具44の
上面には圧着部44aと切刃部44bとが形成されてい
る。本例では、圧着部44aにはハッチング状の溝が刻
まれている。このため、超音波ホーン45による濾材1
0の接合の際に、濾材10の側辺13にこのハッチング
模様が形成される。これにより、圧着部44aが滑らか
な平面の場合に比べると、超音波ホーン45による発熱
が速やかに行われるため、濾材10に対して熱による劣
化を起こしにくく、又、工程自体も速やかに行うことが
できる。尚、圧着部44aの形状は上記のものに限られ
ず、種々の形態で実施して良い。
【0024】又、切刃部44bは、耳部切刃44c,側
部切刃44d,底部切刃44eに区分できる。これらは
本例では、図11(A)に示されるように、それぞれが
直角の関係にあるものであり、アールを介して連続して
いるものであるが、これらの形状はこれに限定されるも
のではなく、アールがなく、直線のまま接続されるもの
であっても良い。又、耳部切刃44cや底部切刃44e
は形状により省略しても良い。又、各切刃44a〜44
cは直角の関係でなくても良く、例えば、切断後に濾材
10に形成される側部側辺13bが、折目線11に対し
て直角以外の角度を持つように斜めに側部切刃44dを
形成しても良く、種々に形態を変更して実施が可能であ
る。上記のように金具治具44上の単位波体10eに超
音波ホーン45を押圧することにより、単位波体10e
の側辺13は、切刃部44bの耳部切刃44cに対応し
て耳部側辺13aが、側部切刃44dに対応して側部側
辺13bが、底部切刃44eに対して底部側辺13cが
形成される。尚、これにより、表側折目線11cの端部
に耳部14が形成されるが、この部分は、エアフィルタ
ー1の完成後に、各機器や取付枠に対して引っ掛かる部
分となる。又、この金具治具44は、上記に説明したよ
うに、折り返し部4aにおける単位波体10aを送る際
の干渉を避けるために、移動可能となっている。この金
具治具44の移動方向については、装置の設計によって
種々の方向に設定して良い。尚、本例では図10に実線
と2点鎖線で示されるように斜め方向に移動可能となっ
ている。
【0025】上記に説明した濾材10を接合及びカット
する方法において、従来行われていたヒーター等を用い
た方法によると、加熱による接合と、接合された部分に
対してのカットを別の工程で行う必要があり、カットす
るための濾材10の位置決めが難しかったことが問題で
あった。これに対し、本願発明に係る方法においては、
これらを同時に行うことができるため、接合位置とカッ
ト位置は必然的に一致する。このため、上記の位置決め
の問題は解消される。
【0026】又、超音波ホーン45は、折目線形成工程
2における超音波ホーン23と同様に、油圧駆動のプレ
ス装置46の先端部に取り付けられるものであり、金具
治具44及び濾材10の側辺13に対応するようにして
2つ設けられている。本例では、折り返し部4aにおい
て横倒しの状態となっている単位波体10eに対して、
上方から超音波ホーン45が下降するように配置されて
いるため、従来のように超音波ホーンを濾材10に対し
て横方向から押し当てる必要がなく、よって、装置が比
較的コンパクトになっており、作業性も良くなってい
る。尚、装置の設計によっては、従来通り横方向から濾
材を押し当てるように配置するものとしても良い。
【0027】本例においては、折目線形成工程2と接合
工程4とにおいて、超音波ホーン23,45が使用され
ている。これらは、超音波振動によって発生する熱、具
体的には摩擦熱を利用して、濾材10に対して、折目線
11を形成したり、接合をなしたりするものである。こ
の超音波ホーン23,45を使用することにより、必要
な個所のみを局所的に加熱できるので、従来のヒーター
等を用いた方法によって発生する、広範囲に渡る高熱に
よる変形や損傷を防止できる点で優れるものである。
【0028】上記の各工程2〜4によって形成された濾
材10を、折目線11により形成される山の数を計数す
ることにより、長手方向において必要な長さ毎にカット
し、エアフィルタ1は完成する。このエアフィルタ1を
実際に各機器に取り付けて使用する際には、図12に示
されるように、このエアフィルタ1を樹脂製や金属製や
厚紙製、又、濾材10と同様の素材等からなるベース材
51に取り付けて、フィルタユニットを形成するか、又
は、樹脂製の枠体をこのエアフィルタに溶着して一体化
したフィルタユニットとする。後者の場合は、例えば、
射出成形機の金型にエアフィルタを配位し、金型内にお
いてエアフィルタの全外周側面と、金型内面との間のス
ペース内に熱可塑性樹脂材を加熱溶融して射出すること
により、枠体がエアフィルタと一体になるようにして成
形をなす。この枠体を形成するための熱可塑性樹脂に
は、古紙を粉砕したものを練り込んだものを用いても良
い。これにより、使用後のフィルタユニットを焼却処分
することが可能にすることができると共に、フィルタユ
ニットを軽量で低コストに製造することができる。上記
のようにして成型されたフィルタユニットを各機器に対
して組み込んで使用する。尚、上記のように枠を形成せ
ずに、このエアフィルタを直接取り付けることも可能で
ある。
【0029】尚、エアフィルタ1を上記の枠体に取り付
ける際等においては、エアフィルタ1の表裏を揃えて単
に並べるだけでも良いが、エアフィルタ1の側辺13の
一部に接合をしない部分を作り、この部分を折り返して
図13(A)に示されるように組み立て、これを別途形
成したケーシング内に挿入し、フィルタユニットとして
使用するものとしても良い。これは、図13(B)に示
されるように、折り返しを繰り返すようにして形成する
ものとしても良い。又、図14に示されるように、エア
フィルタ1をV字状に組み合わせ、フィルタユニットを
形成するものとしても良い。本例では、ベース材51上
にエアフィルタ1を、開口部12aを対向させるよう
に、側方から見てV字状になるようにし、これにより形
成されたV字状空間の両側方を閉鎖板52で閉鎖したも
のである。尚、ベース材51及び閉鎖板52は通気性の
無い材料を用いても良いし、濾材10と同様の通気性を
有する材料を用いても良い。上記各々の方法でフィルタ
ユニットを形成することにより、フィルタユニットの取
り付け部の面積に制限がある場合においても、エアフィ
ルタ1を多数配置することができ、集塵効率を高めるこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】本願第1の発明においては、従来のよう
に側面板等を濾材に形成する必要がないため、濾材の加
工を簡略化させることができる。又、濾材の接合工程に
ついても作業性が良いものとなっている。又、本願第2
の発明においては、第1の発明の効果に加え、折目線を
主折目線と副折目線とからなるものとすることにより、
濾材を立体的に折ることができ、エアフィルタの袋状空
間を広くとることができる。又、本願第3の発明におい
ては、第1又は第2の発明の効果に加え、超音波振動に
よって発生する熱を利用して濾材の接合をなすものであ
るため、最小必要個所のみを局所的に接合できるので、
従来のヒーター等を用いた方法によって発生する広範囲
に渡る高熱による変形や損傷を防止できる。又、本願第
4の発明においては、従来のように側面板等を濾材に形
成する必要がないため、濾材の加工を簡略化させること
ができる。又、濾材の接合工程についても作業性が良い
ものとなっている。又、加熱による接合と接合された部
分に対してのカットを同時に行うことができるため、接
合位置とカット位置は必然的に一致し、位置決めに対す
る問題が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一例に係るエアフィルタの外観を示
す斜視図である。
【図2】本例のエアフィルタを製造するための一連の装
置を示す説明図である。
【図3】本例のエアフィルタを製造するための一連の装
置のうち、折目線形成工程に係る装置を示す説明図であ
る。
【図4】折目線形成工程にて使用する金型の一例を示す
説明図である。
【図5】本例において、濾材に折目線が形成された状態
を示す平面図である。
【図6】(A)は本例のエアフィルタを示す平面図であ
り、(B)は同正面図である。
【図7】本例のエアフィルタを製造するための一連の装
置のうち、折り畳み工程に係る装置を示す説明図であ
る。
【図8】本例のエアフィルタを製造するための一連の装
置のうち、接合工程に係る装置を示す説明図である。
【図9】本例のエアフィルタを製造するための一連の装
置のうち、接合工程に係る装置を示す要部拡大説明図で
ある。
【図10】本例のエアフィルタを製造するための一連の
装置のうち、接合工程に係る装置を示す要部拡大説明図
である。
【図11】(A)は接合工程にて使用する治具の一例を
示す説明図であり、(B)は(A)のA−A断面図であ
る。
【図12】エアフィルタの組み立て方の一例を示す斜視
図である。
【図13】(A)はエアフィルタの組み立て方の一例を
示す斜視図であり、(B)はエアフィルタの組み立て方
の他の一例の断面を示す説明図である。
【図14】エアフィルタの組み立て方の更に他の一例を
示す説明図である。
【図15】従来のエアフィルタを示す図であり、(A)
は展開図、(B)は斜視図である。
【符号の説明】
10 濾材 10a 第1面 10b 第2面 11 折目線 11a 主折目線 11b 副折目線 11c 表側折目線 11d 裏側折目線 12 袋状空間 12a 開口部 13 側辺 2 折目線形成工程 3 折り畳み工程 4 接合工程

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の濾材(10)に対し、濾材(1
    0)の長手方向に平行である側辺(13)に直交し、か
    つ、両側辺(13)間に折目線(11)が一定間隔をお
    いて形成され、これらの折目線(11)を山谷交互に折
    り曲げることにより、山折された折目線が表側折目線
    (11c)に、谷折された折目線が裏側折目線(11
    d)となり、この帯状の濾材(10)が、各折目線(1
    1)を介して第1面(10a)と第2面(10b)とに
    区画され、これらの第1面(10a)と第2面(10
    b)とが交互に配位されることにより、濾材(10)が
    連続する波状に形成され、 第1面(10a)の側辺(13)と第2面(10b)の
    側辺(13)とが、裏側折目線(11d)を挟んで接合
    されるものであり、 これにより、隣り合う表側折目線(11c)同士の間が
    開口部(12a)であり、裏側折目線(11d)と第1
    面(10a)と第2面(10b)とにより囲まれる袋状
    空間(12)が形成されるものであることを特徴とする
    エアフィルタ。
  2. 【請求項2】 上記の折目線(11)が、両側辺(1
    3)間に形成される直線状の主折目線(11a)と、両
    側辺(13)に近い部分において、主折目線(11a)
    を挟んで両側の位置に形成される副折目線(11b)と
    からなるものであり、これにより、上記の袋状空間(1
    2)を広く形成することが可能であることを特徴とす
    る、請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 【請求項3】 上記の接合が超音波溶着によってなされ
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエアフィ
    ルタ。
  4. 【請求項4】 連続して長手方向に供給される、帯状の
    濾材(10)に対し、濾材(10)の長手方向に平行で
    ある側辺(13)に直交し、かつ、両側辺(13)間に
    折目線(11)を一定間隔に形成する、折目線形成工程
    (2)と、 上記の折目線(11)を山谷交互に折り曲げることによ
    り、山折された折目線が表側折目線(11c)に、谷折
    された折目線が裏側折目線(11d)となり、この帯状
    の濾材(10)が、各折目線(11)を介して第1面
    (10a)と第2面(10b)とに区画され、これらの
    第1面(10a)と第2面(10b)とが交互に配位さ
    れる、折り畳み工程(3)と、 第1面(10a)の側辺(13)と第2面(10b)の
    側辺(13)とが、裏側折目線(11d)を介して接合
    されると同時に、不要な部分のカットがなされる、接合
    工程(4)とからなり、 上記の接合とカットとが、第1面(10a)と第2面
    (10b)とが密着する方向に力を加えることによりな
    されることを特徴とするエアフィルタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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