JP2003180909A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メーンリールの前からズレない姿勢、疲れな
い姿勢でプレーのできるようにする工夫を施した新規の
スロットマシンを提供する。 【解決手段】 外周にメーンシンボルを配列した３個の
メーンリールを有し、これ等メーンリールの回転が停止
したときに入賞ライン上で停止しているシンボルの組み
合わせによって入賞が決まるスロットマシンにおいて、
上記メーンリール群の左横に第１サブリールを設け、同
じく右横に第２サブリールを設けると共にこれ等第１、
第２サブリールの外周にボーナスパターンを演出するサ
ブシンボルを配列してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、入賞ライン上で停止し
ているシンボルの組み合わせによって入賞の有無が決定
されるスロットマシンに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従前知られているこの種スロットマシン
は、外周にシンボルを配列したメーンリールを実際に回
転する形式や、ＲＯＭに格納されたグラフィックデータ
に基づいて擬似的にシンボルの移動する様子をＣＲＴ等
に表示してリールの回転を擬似的に再現する形式等が知
られている。これ等スロットマシンは、コインやメダル
（以下、メダルと総称する）の投入後、スタートボタン
やスタートレバーの操作によってリールが回転し、そし
てストップボタンの操作、あるいは適宜の時間経過の後
にこれ等のリールが停止したときに、所定の入賞ライン
上で各リールのシンボルがどのような組み合わせになっ
ているかによって、入賞の有無および入賞の種類が決ま
り、入賞が得られた場合には入賞の種類に応じて予め決
められたメダルが払い出されるようになっているもので
あった。 【０００３】入賞の種類には様々なものがある。例え
ば、入賞ライン上に所定の２ないし３種類のシンボルが
現れたときに５〜１５枚程度のメダルが得られるような
入賞の他に、入賞ライン上で例えば「７−７−７」等の
特定のシンボルの組み合わせが得られたときに極めて多
量の配当が得られるジャックポット入賞や、通常のゲー
ムに比べて高い確率で入賞が頻発するボーナスゲームが
与えられるボーナスゲーム入賞等がある。したがって、
スロットマシンでは、各種の入賞が得られるか否かが遊
技者にとっては大きな楽しみとなっている。 【０００４】そこで、更に楽しみを倍増させるために、
メーンリール群の片方のみの横に一つのサブリールを設
け、このサブリールにおけるサブシンボルが入賞ライン
上に揃った時に限ってボーナスゲームを演出するように
したもの（前者と記す）や、メーンリール群の上方位置
にゲームへの感情移入を誘起するためのボーナス予告お
よびゲームのナビゲーション等ボーナスパターンを表示
する１〜３個のサブリールを設けてボーナスゲームを演
出するようにしたもの（後者と記す）等が提案されてい
る。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者に
は、プレーヤーがメーンリールの前で真正面を向いた状
態でゲームを進めたい意識が先行するあまり、ゲーム機
の中心からズレた姿勢になり易く、隣りのプレーヤーに
迷惑をかけたり目線の偏りによる疲労が生じ易い等の不
都合があった。また後者には、プレーヤーがゲームを進
行する場合には、目線の上下動作を行なってメーンリー
ル群とサブリールとを交互に見る必要があるために、疲
労が生じ易く長くプレーを続けたいプレーヤーには不向
きである等の問題点があった。 【０００６】本発明は上記従来技術の問題点を一掃する
ためになされたもので、斬新で興趣に富んだスロットマ
シンを提供することを目的とするものである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るスロットマシンは、外周にメーンシンボ
ルを配列した３個のメーンリールを有し、これ等メーン
リールの回転が停止したときに入賞ライン上で停止して
いるシンボルの組み合わせによって入賞が決まるスロッ
トマシンにおいて、上記メーンリール群の左横に第１サ
ブリールを設け、同じく右横に第２サブリールを設ける
と共にこれ等第１、第２サブリールの外周にボーナスパ
ターンを演出するサブシンボルを配列してある構成とし
たものである。 【０００８】 【実施例】図１は本発明に係るスロットマシンの外観を
示しているものであって、その正面パネル１の上部には
３個のメーン表示窓２、３，４が横並びの配置で設けら
れている。これ等メーン表示窓２、３，４の奥には、各
々水平で同軸上に配列された回転軸を中心として回転す
る３個のメーンリール５、６，７が設けられている。こ
れ等のメーンリール５、６，７の外周には、それぞれ複
数種類のシンボル（図示せず）が多数個まで配列されて
いる。そして、これ等メーンリール５，６，７が全て停
止したときに入賞ライン上で各リールのシンボルの組み
合わせが決まり、その組み合わせによって入賞の有無お
よび入賞の種類が決定される。すなわち、これ等メーン
リール５、６、７は、入賞判定用のメーンリール群を構
成している。 【０００９】更に、入賞判定用のメーンリール群の左横
には第１サブ表示窓１０が、同じく右横に第２サブ表示
窓１１がそれぞれ設けられている。これ等第１、第２サ
ブ表示窓１０，１１の奥にも各々水平で同軸上に配列さ
れた回転軸を中心として回転する第１、第２サブリール
１２，１３が設けられている。これ等第１、第２サブリ
ール１２，１３の外周には、それぞれボーナスパターン
を演出する複数種類のサブシンボルもしくはナビゲーシ
ョンを演出する複数種類のサブシンボル（いずれも図示
せず）が多数個まで配列されている。そして、これ等第
１、第２サブリール１２，１３が全て停止したときにボ
ーナスパターンもしくはナビゲーションパターンを演出
する。すなわち、これ等第１、第２サブリール１２，１
３は、ボーナスパターン等演出用のサブリール群を構成
している。 【００１０】正面パネル１における第１サブ表示窓１０
の左側には、メダル投入数に応じた入賞ラインを示すた
めの複数の入賞ライン表示器１４が設けられている。正
面パネル１における第２サブ表示窓１１の右側には、メ
ダル払出し枚数を表示するための払い出し枚数表示器１
５が設けられている。 【００１１】正面パネル１の中段には、メダル投入口１
６、各リール５，６，７、１２、１３を起動させるため
のスタートレバー１７および停止させるためのストップ
ボタン１８，１９，２０，２１，２２が設けられてい
る。 【００１２】正面パネル１の下段には、払い出されたメ
ダルを受けるメダル受皿２３が設けられている。 【００１３】図２は、スロットマシーンの電気的構成を
示している。 【００１４】すなわち、スロットマシーン本体内には、
メーンリール５，６，７およびサブリール１２，１３を
回転駆動するためのステッピングモータ２５，２６，２
７，２８，２９が設けられている。また、スロットマシ
ーン本体内の所定位置には、各リール５，６，７、１
２、１３の基準位置を検出するための位置検出器３１、
３２、３３、３４、３５が設けられている。また、スロ
ットマシーン本体内には、メダル投入口１６に投入され
たメダルの枚数を検出する投入枚数検出器３６および入
賞したときに入賞の種類およびボーナスパターンに応じ
た倍の枚数のメダルをメダル受皿２３に払い出ためのホ
ッパ３７が設けられている。 【００１５】このスロットマシーンは、中央処理装置
（以下、ＣＰＵという）１００によって制御される。Ｃ
ＰＵ１００は、そのプログラム等を記憶するＲＯＭ１０
１および必要なデータを記憶するＲＡＭ１０２を備えて
いる。 【００１６】投入枚数検出器３６、スタートレバー１
７、ストップボタン１８，１９，２０，２１，２２およ
び位置検出器３１、３２、３３、３４、３５は、入力イ
ンターフェイス１０３を介してＣＰＵ１００に接続され
ている。 【００１７】ステッピングモータ２５，２６，２７，２
８，２９の駆動回路３９、４０、４１、４２、４３は、
出力インターフェイス１０４を介してＣＰＵ１００に接
続されている。ホッパ３７の駆動回路４４、入賞ライン
表示器１４の駆動回路４５および払い出し枚数表示器１
５の駆動回路４６は、出力インターフェイス１０５を介
してＣＰＵ１００に接続されている。 【００１８】図３は、スロットマシーンのＣＰＵ１００
による処理手順を示している。 【００１９】遊技者によってメダル投入口１６にメダル
が投入されると、投入枚数検出器３６によって投入され
たメダル枚数が検出される。その検出結果がＣＰＵ１０
０に送られて（ステップ１）、ＲＡＭ１０２に記憶され
る（ステップ２）。 【００２０】次に、遊技者がスタートレバー１７を操作
すると、その操作信号がＣＰＵ１００に送られる。この
操作信号（スタート指令信号）が入力される（ステップ
３）と、当りの抽選が行なわれ（ステップ４）、その抽
選結果がＲＡＭ１０２に記憶される（ステップ５）。 【００２１】また、各ステッピングモータ２５、２６、
２７、２８、２９が駆動される（ステップ６）。これに
より、各リール５，６，７、１２，１３が回転する。こ
の回転中において、各位置検出器３１，３２，３３，３
４，３５によって対応する各リール５，６，７、１２，
１３の基準位置を検出した場合には、各位置検出器３
１，３２，３３，３４，３５から基準位置検出信号がＣ
ＰＵ１００に送られる。 【００２２】各リール５，６，７、１２，１３が回転を
開始した後、ストップボタン１８，１９，２０，２１，
２２のうちのいずれかからの操作信号（ストップ指令信
号）が入力されると（ステップ７）、どのストップボタ
ン１８，１９，２０，２１，２２からのストップ指令信
号であるかに基づいて、停止すべきリールが決定される
（ステップ８）。そして、抽選で何が当たっているかが
調べられる（ステップ９）。 【００２３】抽選で当りがあった場合には、予め定めら
れた規定範囲内において、当該当りのシンボルが揃うよ
うに、ステップ８で決定されたリールが停止される（ス
テップ１０）。そして、リール５，６，７、１２，１３
の全てが停止したか否かが判別される（ステップ１
２）。全てが停止していないときには、ステップ７に戻
る。 【００２４】ステップ９において、抽選で当りが選択さ
れていないと判別された場合には、外れとなるように、
ステップ８で決定されたリールが停止せしめられる（ス
テップ１１）。そして、リール５，６，７、１２，１３
の全てが停止したか否かが判別される（ステップ１
２）。全てが停止していないときには、ステップ７に戻
る。 【００２５】ステップ７〜１２の処理が繰り返されるこ
とによって、リール５，６，７、１２，１３の全てが停
止される（ステップ１２でＹＥＳ）と、入賞ライン上
に、シンボルが揃っているか否かが判別される（ステッ
プ１３）。 【００２６】入賞ライン上にシンボルが揃っている場合
には、対応する入賞の種類に応じた払い出し枚数がＲＯ
Ｍ１０１から読み出される（ステップ１４）。ステップ
１４で読み出された払い出し枚数メダルがホッパ３７に
より受皿２３に払い出される（ステップ１５）。そし
て、今回の処理は終了する。 【００２７】上記ステップ１３において、入賞ライン上
にシンボルが揃っていない場合には、メダルが払い出さ
れなく、今回の処理は終了する。 【００２８】また、各入賞ライン上に対するシンボルの
組み合わせと入賞種類との関係および入賞の種類と払出
し枚数とボーナス枚数の関係も、予めＲＯＭ１０１に記
憶されており、これにより、入賞の有無、入賞種類の判
定および払出し枚数の算出が行なわれるようにしてあ
る。 【００２９】なお、第１、第２サブリール１２，１３に
は、入賞の種類や払出し枚数やボーナス枚数を表すサブ
シンボルを表記してボーナス機能を演出するようにした
り、回転方向を表すサブシンボルを表記してナビゲーシ
ョン機能を演出するようにしたり、回転量を表すサブシ
ンボルを表記してリールの移動量も予測できるようにし
たりしてある。勿論その他のボーナス機能やその他のナ
ビゲーション機能を果すサブシンボルを表示して実施す
ることもできる。 【００３０】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明のスロッ
トマシンは、メーンリール群の左右にサブシンボルを有
する第１、第２サブリール群を設け、これによりボーナ
スパターン等を演出するようにしたので、斬新で高い興
趣を得ることができ、従来の入賞形態の他にも入賞のチ
ャンスが与えられ、これまでのスロットマシンにはない
新たな興趣を盛り込むことができる。 【００３１】しかも、上記したように第１、第２サブリ
ールに回転方向を表すサブシンボルを表示して、これに
よりメーンリール群のリールを再回転させる方向が決め
られるようにすると、メーンリール群のリールの回転方
向がわかるので、入賞に対しての期待感が増し、また第
１、第２サブリールに回転量を表すサブシンボルを表示
して、これによりメーンリール群のリールを再回転させ
るときの回転量が決められるようにすると、メーンリー
ル群のリールの移動量も予測できるようになるので、更
なる期待感を生むことができるものである。 【００３２】更に、メーンリール群の左横に第１サブリ
ールを、同じく右横に第２サブリールを設けてこれ等第
１、第２サブリールの外周にボーナスパターンを演出す
るサブシンボルを配列した構成であるので、プレーヤー
がメーンリールの前でゲームを進める場合には、ゲーム
機の中心からズレない姿勢で行なうことができるもので
あって、上記の前者のようにゲーム機の中心からズレた
姿勢になって、隣りのプレーヤーに迷惑をかけたり目線
の偏りによる疲労が生じたりする等の不都合を解消でき
るものである。またプレーヤーは目線を左右にバランス
よく動かしてゲームを行なうことができるので、上記の
後者に比べて疲労が生じにくく長くプレーを続けたいプ
レーヤーには向いているものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明のスロットマシンの外観図である。 【図２】本発明のスロットマシンの電気的構成を示す概
略図である。 【図３】本発明のスロットマシンの基本的な処理を示す
フローチャートである。 【符号の説明】 １ 正面パネル ２、３、４ メーン表示窓 ５、６、７ メーンリール １０ 第１サブ表示窓 １１ 第２サブ表示窓 １２ 第１サブリール １３ 第２サブリール １４ 入賞ライン表示器 １５ 払い出し枚数表示器 １６ メダル投入口 １７ スタートレバー １８、１９、２０、２１、２２ ストップボタン ２３ メダル受皿 ２５、２６、２７、２８、２９ ステッピングモータ ３１、３２、３３、３４、３５ 位置検出器 ３６ 投入枚数検出器 ３７ ホッパ、 ３９、４０、４１、４２、４３ ステッピングモータの
駆動回路、 ４４ ホッパの駆動回路、 ４５ 入賞ライン表示器の駆動回路、 ４６ 払い出し枚数表示器の駆動回路 １００ ＣＰＵ １０１ ＲＯＭ １０２ ＲＡＭ １０３ 入力インターフェイス １０４ 出力インターフェイス １０５ 出力インターフェイス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 外周にメーンシンボルを配列したメーン
   リール群を有し、当該メーンリールの回転が停止したと
   きに入賞ライン上で停止しているシンボルの組み合わせ
   によって入賞が決まるスロットマシンにおいて、上記メ
   ーンリール群の左横に第１サブリールを設け、同じく右
   横に第２サブリールを設けると共にこれ等第１、第２サ
   ブリールの外周にボーナスパターンを演出するサブシン
   ボルを配列してなることを特徴とするスロットマシン。