JP2003180258A - アルコール粕の処理方法および処理装置 - Google Patents

アルコール粕の処理方法および処理装置

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JP2003180258A JP2002347588A JP2002347588A JP2003180258A JP 2003180258 A JP2003180258 A JP 2003180258A JP 2002347588 A JP2002347588 A JP 2002347588A JP 2002347588 A JP2002347588 A JP 2002347588A JP 2003180258 A JP2003180258 A JP 2003180258A
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    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコール粕を乾燥させて例えば飼料等に利
用する場合において、乾燥時間の短縮や省エネルギー化
を図るとともに、特に飼料としての品質を損なうことの
ないアルコール粕の処理方法および処理装置を提供す
る。 【解決手段】 アルコール粕Aの固形分Bに水分調整材
Dを混合して混合装置8により混合物Eを生成する混合
工程と、この混合物Eを乾燥装置11によって撹拌しな
がら乾燥して乾燥物Fを生成する乾燥工程とを具備し、
乾燥物Fの一部をペレットIに成形するとともに、残り
の乾燥物の一部を、混合工程において水分調整材Lとし
て固形分Bと混合する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼酎等のアルコー
ルの製造工程において発生するアルコール粕を処理し
て、特に家畜飼料として利用するのに好適な、アルコー
ル粕の処理方法および処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】麦や米等の穀類、あるいは芋やそば等を
原料として焼酎を製造する場合には、最終的に焼酎を蒸
留した後にその蒸留残渣としてアルコール粕(焼酎粕)
が生成される。このようなアルコール粕は、従来その大
部分が海洋投棄されたり、焼却処理されたり、農地に還
元されたり、生物学的処理されたりしていたが、海洋投
棄はロンドン条約によって規制されつつあり、また焼却
処理はコストや地球温暖化の問題があり、農地還元では
地下水や河川の汚染の問題が懸念され、生化学的処理で
はかかるアルコール粕のBODが極めて高いために設備
が大きくなって処理コストが高騰するといった問題があ
る。そこで、近年では、これらの処理に代えて、例えば
焼酎粕を乾燥させて家畜の飼料として有効利用すること
が図られており、そのための処理方法や処理装置が、特
公昭55−19596号公報、特公昭56−44693
号公報、特公昭57−33014号公報、あるいは特開
平8−56584号公報などに提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち、前3者にお
いては、焼酎粕に澱粉粕を混合して撹拌した後に、高速
フラッシュドライヤーによって気流乾燥させることが記
載されており、さらにこうして乾燥させられた乾燥ケー
キを澱粉粕の代わりに焼酎粕と混合撹拌して乾燥すると
いった工程を繰り返すことも記載されている。しかしな
がら、これらの処理方法では、水分含有率が95%以上
と極めて高い焼酎粕に直接に澱粉粕やこれらの乾燥ケー
キを混合しているため、混合撹拌後でもその混合物の水
分含有率は高く、これを所定の水分含有率まで乾燥させ
るには多くの熱エネルギーと時間とを必要とする結果と
なる。また、後者の特開平8−56584号公報に記載
の処理方法においては、焼酎粕を一旦固液分離して固形
分と液分とを別々に乾燥し、特に固形分は縦型乾燥機に
よって乾燥するようにしている。しかし、このような処
理方法でも、焼酎粕を直接乾燥させる場合に比べては省
エネルギー化および乾燥時間の短縮が図られるものの、
焼酎粕を固液分離しただけの固形分ではその水分含有率
は依然高く、これを所定の水分含有率まで乾燥させるに
は、やはり多くのエネルギーと時間とが費やされること
が避けられない。
【0004】しかも、このようなアルコール粕には粘性
があるため、上記処理方法における混合物や固形分のよ
うに水分含有率が高いものを乾燥する場合において、そ
の乾燥時間を短縮するのにこれらの混合物や固形分を高
温で加熱して乾燥しようとすると、この粘性によって乾
燥装置の内部に付着した上記混合物や固形分が高熱によ
って焦げ付いてしまい、製造された飼料にこの焦げたア
ルコール粕が混入したり、焦げ臭さが残ったり、タンパ
ク質が破壊されたりして、その品質を著しく損なうこと
になる。特に、これら混合物や固形分を乾燥するのに、
例えばジャケット構造の本体ケーシング内に上記混合物
や固形分を保持してジャケット内に高温の蒸気等を流通
させ、上記ケーシングを介して混合物や固形分を加熱、
乾燥するような間接加熱式の乾燥装置を用いた場合に
は、ケーシング内側の伝熱面にはアルコール粕等が付着
して上述のように焦げ付いてしまう一方、これ以外の部
分では上記混合物や固形分に熱が伝わらずに乾燥が不十
分となってしまうという問題も生じる。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、アルコール粕を乾燥させて例えば飼料等に利用
する場合において、乾燥時間の短縮や省エネルギー化を
図るとともに、特に飼料としての品質を損なうことのな
いアルコール粕の処理方法および処理装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してこの
ような目的を達成するために、本発明の処理方法は、ア
ルコール粕の固形分に水分調整材を混合して混合物を生
成する混合工程と、この混合物を撹拌しながら乾燥して
乾燥物を生成する乾燥工程とを具備し、上記乾燥物の一
部をペレット状に成形するとともに、残りの乾燥物の一
部を、上記混合工程において上記水分調整材として上記
固形分と混合することを特徴とする。従って、このよう
な処理方法においては、まず上記混合工程においてアル
コール粕のうちの固形分に水分調整材を混合することに
より、その水分含有率を一層低減させることができ、こ
うして低水分含有率とされた混合物を乾燥工程において
乾燥して乾燥物を生成するので、乾燥時間や熱エネルギ
ーを削減することができるとともに、乾燥させられる上
記混合物は水分調整材により粒状となってその粘性が抑
えられ、乾燥装置内に付着し難くなるため、焦げ付き等
を防止することが可能となる。しかも、上記乾燥工程に
おいて、上記混合物を撹拌しながら乾燥することによ
り、この混合物の付着による焦げ付きをさらに確実に防
止できるとともに、均一な乾燥を図ることができる。
【0007】そして、本発明では、この乾燥工程におい
て乾燥された乾燥物の一部をペレット状に成形すること
により、その取り扱いが容易となるとともに飼料として
家畜が食し易くなる。なお、このとき所定の寸法形状以
外のものをペレット状に成形される前の上記乾燥物に混
合するようにすれば、ペレット状とされたものの寸法形
状を揃えて飼料としての品質の一層の向上を図るととも
に、寸法形状の不揃いのものは再度ペレット状に成形し
たり、水分調整材として供給したりできて、有効利用を
図ることができる。その一方で、本発明では、残りの乾
燥物の一部を、上記混合工程において水分調整材として
上記固形分と混合することにより、水分調整材の減量を
図ることができるとともに、最終的に工程外に抜き出さ
れる残りの乾燥物を飼料として利用する場合に、その栄
養価を向上させることができる。
【0008】ここで、上記アルコール粕がぶどう酒を製
造した後の残渣であるぶどう粕である場合には、もとも
と水分含有率が低いため、これをそのまま上記固形分と
して上記混合工程において処理すればよい。一方、この
アルコール粕が焼酎粕のような穀類または芋類の粕であ
る場合には、上述のように水分含有率が高いので、上記
混合工程に先立って該アルコール粕を固液分離する固液
分離工程を備え、これによって分離された固形分を混合
工程において処理するようにすればよい。
【0009】さらにまた、上記混合工程においては上記
水分調整材の少なくとも一部として米糠や麦糠等の糠、
ビートパルプ、とうもろこし、ばかす、穀類の粕、ふす
ま、および小麦粉のうちの少なくとも1種を用いるのが
望ましく、これらの水分調整材は、水分の吸着性が高く
て混合物の水分調整が確実かつ容易に行える一方、上記
従来の処理方法に用いられた澱粉粕のように加熱によっ
て粘性を生じるようなこともなく、混合物の付着をさら
に一層確実に防止することが可能となる。
【0010】また、上記乾燥工程においては、上記混合
物を減圧下で乾燥させるのが望ましく、これにより混合
物はいわゆる真空状態で乾燥させられることとなるの
で、含有される水分の蒸発温度を低下させることがで
き、つまり乾燥温度を低下させることができて、乾燥に
要する熱エネルギーや時間の一層の削減が図られるのは
勿論、混合物の焦げ付きをより確実に防止することがで
きる。なお、こうして混合物を減圧下で乾燥させる場合
には、0.049×10〜0.196×10Paの
圧力下で乾燥させるのが望ましく、この圧力範囲を上回
ると減圧による効果が十分に発揮されなくなるおそれが
ある一方、逆にこの圧力範囲を下回るほど減圧させるに
は減圧のための装置や乾燥装置自体が大型化したり複雑
化したりして、却って不経済となるおそれがある。ま
た、このように混合物を減圧下で乾燥させる場合には、
上記混合工程においても、乾燥工程と連続的に減圧下で
混合物を生成して該乾燥工程に供給するのが望ましく、
これにより、混合工程から乾燥工程にダンパー等を介す
ることなく混合物を供給できるので、このダンパー等へ
の混合物の付着によって該ダンパーが閉塞したり乾燥工
程における減圧状態が損なわれたりするのを防ぐことが
できる。
【0011】一方、上記混合工程においては、上記混合
物の水分含有率を重量%で40〜60%に調整するのが
望ましい。これは、この混合物の水分含有率が60%を
上回っていると、乾燥工程における乾燥時間の短縮や省
エネルギー化が十分に図られなくなるとともに、粘性も
確実に抑えることができなくなるおそれがある一方、逆
に水分含有率が40%を下回るまでに水分調整材を混合
しようとすると、処理物としてのアルコール粕に対して
水分調整材の必要量が多くなりすぎてしまい、不経済か
つ非効率的となってしまうおそれがあるからである。ま
た、上記乾燥工程においては、上記乾燥物の水分含有率
を同じく重量%で10〜20%に乾燥させるのが望まし
く、この乾燥物の水分含有率が20%を上回ると、該乾
燥物を上述のように飼料として利用する場合に腐敗し易
くなるため長期保存ができなくなるおそれがあり、逆に
水分含有率が10%を下回ると、同じく飼料として利用
しようとした際に適当な大きさに造粒できなくなった
り、飼料としての食感が損なわれたりするおそれがあ
る。
【0012】また、本発明の処理装置は、上記処理方法
に用いて好適なものであり、すなわち、アルコール粕の
固形分に水分調整材を混合して混合物を生成する混合装
置と、この混合物を乾燥して乾燥物を生成する乾燥装置
とを具備し、上記乾燥装置には、上記混合物を撹拌しな
がら乾燥する撹拌手段が備えられ、上記乾燥装置から排
出された乾燥物は分配ホッパーに供給されて、このうち
一部の乾燥物はペレットミルに供給されてペレットに成
形されるとともに、残りの乾燥物の一部は、上記混合装
置に供給可能とされて上記水分調整材として上記固形分
と混合可能とされていることを特徴とする。なお、ここ
でも、上記アルコール粕がぶどう粕である場合にはこれ
をそのまま上記固形分として混合装置に供給して水分調
整材と混合すればよく、またアルコール粕が穀類や芋類
の粕である場合には、該アルコール粕から上記固形分を
固液分離する固液分離装置を備えて、こうして分離され
たアルコール粕の固形分を混合装置に供給して水分調整
材を混合させればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のアルコール粕A
の処理装置の一実施形態を示すものであり、以下に、こ
の処理装置についての説明を交えながら本発明の処理方
法の一実施形態について説明する。本実施形態におい
て、上記アルコール粕Aは、穀類や芋類等の焼酎粕であ
って、一旦残渣槽1に貯留された後、ポンプ2を介して
固液分離装置としての遠心分離機3に供給され、この遠
心分離機3によって固形分Bと液分Cとに分離させられ
る(固液分離工程)。なお、このうち液分Cは、濾液槽
4に一旦保持された後、濾液ポンプ5によって処理設備
6に供給されて、例えば濃縮された後に液状の飼料とし
て利用されたりする。また、固液分離装置としては遠心
分離機以外のものも、勿論使用可能である。
【0014】一方、アルコール粕Aから固液分離された
上記固形分Bは、その水分含有率(ただし、重量%。以
下、同じ)が65〜85%程度とされており、スラッジ
ポンプ7によって混合装置8にその一端側(図1におい
て右側)の上部から供給される。また、この混合装置8
の一端側上部にはさらに、米糠や麦糠等の糠、ビートパ
ルプ、とうもろこし、ばかす、穀類の粕、ふすま、およ
び小麦粉のうちの少なくとも1種よりなる水分調整材D
の供給装置9がダブルダンパ10を介して接続されてお
り、この水分調整材Dと上記固形分Bとはこの混合装置
8において混合されて混合物Eとされる(混合工程)。
従って、こうして混合された混合物Eにおいては、上述
のような水分含有率の低い水分調整材Dが固形分Bに混
合されることにより、その水分含有率が上記固形分Bに
対して相対的に低下させられることとなる。なお、こう
して生成された混合物Eの水分含有率は、本実施形態で
は40〜60%の範囲とされている。
【0015】ここで、上記混合装置8は、両端が閉塞さ
れた横置き円筒状の気密構造のケーシング8A内に、回
転軸8Bがケーシング8Aの中心軸線に沿って該軸線回
りに回転可能に設けられたものであり、この回転軸8B
の外周には、パドル状の多数の混合羽根8C…が上記中
心軸線周りに螺旋状をなすように配設されている。そし
て、この混合装置8の上記一端側からケーシング8A内
に供給された上記固形分Bと水分調整材Dとは、回転軸
8Bの回転に伴う螺旋状の混合羽根8C…の回転によっ
て撹拌混合されながら他端側(図1において左側)に搬
送され、混合物Eとしてケーシング8Aの他端側下部か
ら排出される。なお、この混合装置8のケーシング8A
への上記固形分Bの供給口は、ケーシング8Aの一端側
においてダブルダンパ10が設けられた水分調整材Dの
供給口よりも僅かに上記他端側に配設されている。
【0016】また、上記供給装置9は、タンク9Aに保
持された上記水分調整材Dを、スクリュウフィーダ9B
および流量調節器9Cによって適当な量ずつダブルダン
パ10に供給可能とされており、例えば上記スラッジポ
ンプ7から供給される固形分Bの水分含有率に応じて上
記流量調節器9Cによりこの供給装置9からの水分調整
材Dの供給量を調整したりすることにより、混合装置8
において生成される混合物Eの水分含有率が上記範囲に
調整可能とされている。さらに、上記ダブルダンパ10
は、その本体容器10Aの混合装置8側と供給装置9側
との接続部にそれぞれダンパ10B,10Cが設けられ
たものであり、混合装置8側のダンパ10Bを閉じた状
態で供給装置9側のダンパ10Cを開いて本体容器10
A内に水分調整材Dを収容し、次いでダンパ10Cを閉
じてからダンパ10Bを開くことにより、混合容器8の
ケーシング8A内の気密状態を保持したまま、水分調整
材Dの供給が可能とされている。
【0017】こうして混合装置8において生成された固
形分Bと水分調整材Dとの混合物Eは、次いで乾燥装置
11にその上記他端側の上部から供給され、この乾燥装
置11において加熱されて乾燥させられ、乾燥物Fとし
て該乾燥装置11の上記一端側の下部からダブルダンパ
12を介して排出される(乾燥工程)。なお、本実施形
態ではこの乾燥物Fの水分含有率は10〜20%の範囲
となるように調整される。また、ダブルダンパ12も上
記ダブルダンパ10と同様の構成を有するものであり、
すなわちその本体容器12Aの乾燥装置11側の接続部
と排出側とにそれぞれダンパ12B,12Cが設けられ
ていて、これらのダンパ12B,12Cの一方を閉じて
他方を開くことにより、乾燥装置11内の気密状態を保
持したまま乾燥物Fの排出が可能とされている。
【0018】乾燥装置11は、両端部と上部とが閉塞さ
れた断面略U字状の気密構造の横長のケーシング11A
内に中空の回転軸11Bが水平に架け渡されるととも
に、このケーシング11Aの底部から両側部にかけての
外周にはジャケット11Cが設けられたものであり、こ
のジャケット11C内と中空の回転軸11B内に、図示
されない蒸気ボイラから供給される蒸気Gを供給させる
ことにより、ケーシング11A内に供給された上記混合
物Eを加熱して乾燥可能とされている。なお、上記混合
装置8のケーシング8Aの外周にも蒸気を供給するよう
にしてもよい。また、こうして混合物Eを加熱すること
によって生じた蒸気Gの凝集水は排水ピット13に排水
され、また混合物Eが乾燥させられた際に生じた蒸気等
の排気は排気コンデンサ14に排出されて凝集させら
れ、処理される。
【0019】ここで、乾燥装置11の上記回転軸11B
には、この回転軸11Bの軸線を中心とする複数の円板
状のディスク11D…が該軸線方向に等間隔に配設され
るとともに、この軸線方向に隣接するディスク11D,
11D同士の間には、回転軸11Bの外周側に間隔をあ
けるようにして、長方形平板状の撹拌板(撹拌手段)1
1Eが架け渡されるように取り付けられている。この撹
拌板11Eは、隣接するディスク11D,11D間にそ
れぞれ2枚ずつ、上記軸線を挟んで互いに反対側に、該
軸線を含む平面方向に延びるように配設されるととも
に、1枚のディスク11Dを間にしてその両側では軸線
回りに90°ずらされた位置に配設されており、回転軸
11Bの回転によってこれらディスク11D…および撹
拌板11E…が回転することにより、混合物Eは乾燥装
置11のケーシング11A内で撹拌されながら乾燥させ
られることとなる。
【0020】さらに、この乾燥装置11のケーシング1
1Aと上記混合装置8のケーシング8Aとは互いに気密
に連結させられており、すなわち、ケーシング8Aから
の混合物Eの排出口8Dとケーシング11Aへの混合物
Eの供給口11Fとが図示されない管路によって気密に
連通されている一方、上記ダブルダンパ10,12の本
体容器10A,12Aは真空バッファ15を介して真空
発生装置としての真空ポンプ16に接続されている。従
って、これらダブルダンパ10,12の上記ダンパ10
C,12Cを閉じてダンパ10B,12Bを開いた状態
でこの真空ポンプ16を作動させることにより、本体容
器10A,12Aを介して混合装置8と乾燥装置11と
のケーシング8A,11A内が真空吸引されて減圧さ
れ、これによって混合物Eは減圧下で加熱乾燥されて乾
燥物Fとされるとともに、混合装置8においても乾燥装
置11と連続的に減圧下で混合物Eが生成されて乾燥装
置11に供給されることとなる。
【0021】なお、これら混合装置8と乾燥装置11と
のケーシング8A,11A内は、ダブルダンパ10,1
2が1つの真空ポンプ16に真空バッファ15に接続さ
れていることと、これらのケーシング8A,11Aの排
出口8Dと供給口11Eとが上記管路によって互いに連
通させられていることとにより、互いに等しい圧力とな
り、その圧力は本実施形態では0.049×10
0.196×10Paの範囲に設定される。また、上
記真空バッファ15には上記排気コンデンサ14も接続
されていて、上記真空ポンプ16により、乾燥装置11
から排気コンデンサ14への上記排気の誘引が可能とさ
れている。
【0022】このように乾燥装置11において乾燥させ
られてダブルダンパ12から排出された乾燥物Fは、ク
ッションタンク17に一旦貯留された後、コンベア18
によって搬送され、必要に応じてミネラル、ビタミン等
の添加物Hが添加された後、分配ホッパー19に供給さ
れる。そして、このうち一部の乾燥物Fはペレットミル
20に供給され、上記蒸気ボイラからの蒸気Gによって
加熱および加湿されつつ、例えば円柱状等の所定の寸法
形状のペレットIに成形され、次いでペレットクーラー
21によって冷却されるとともに、ペレットシェーカー
22によって寸法形状が所定のものとは異なるものが除
かれた後、ペレットコンベア23を介してペレットサイ
ロ24に貯留され、飼料等として利用される。なお、ペ
レットシェーカー22によって除かれた寸法形状の異な
るものは、コンベア18によって搬送されて上記分配ホ
ッパー19に戻される。
【0023】ところで、このような乾燥物Fを飼料等と
して利用する場合においては、これを上述のようにペレ
ットIに成形する以外に、該乾燥物Fを粉状のパウダー
Jにして利用することもある。そこで、そのような場合
には、分配ホッパー19から供給される上記一部の乾燥
物Fの供給先を切り替えて、図1右上に示すようにパウ
ダーミル25に供給するようにし、このパウダーミル2
5において乾燥物Fを粉砕して上記パウダーJとした
後、パウダーコンベア26を介してパウダーサイロ27
に貯留するようにすればよい。
【0024】一方、この分配ホッパー19に供給された
乾燥物Fのうちの残りのさらに一部は、ペレットミル2
0から排出された乾燥物Fの屑とともにホッパー28に
貯留され、そのスクリュウフィーダ28Aによって必要
量ずつ切り出されてコンベア18を介し上記分配ホッパ
ー19に再度供給され、ペレットIやパウダーJに成形
されたりする。なお、これら分配ホッパー19やホッパ
ー28、および上記ペレットクーラー21から排出され
る乾燥物Fの微粒子が混入した排気Kは、冷却ブロア2
9によってクーラーサイクロン30に給送されてこの微
粒子が取り除かれた後に大気に排出され、また取り除か
れた乾燥物Fの微粒子はコンベア18を介して分配ホッ
パー19に戻される。
【0025】さらに、本実施形態では、図中に破線で示
すように、分配ホッパー19に供給された乾燥物Fのう
ち、ペレットミル20やホッパー28に供給される以外
の残りがスクリュウフィーダ31によって混合装置8に
ダブルダンパ10から供給可能とされており、この乾燥
物Fの一部を上記混合工程において水分調整材Lとして
上記固形分Bと混合可能とされている。なお、この水分
調整材Lとしての乾燥物Fは、分配ホッパー19やホッ
パー28に貯留されている乾燥物Fの量などに応じて、
供給装置9から供給される水分調整材Dの一部をこの乾
燥物Fよりなる水分調整材Lでまかなうようにしてもよ
く、また混合装置8に供給される水分調整材の全量をこ
の水分調整材Lに置き換えるようにしてもよく、逆に分
配ホッパー19からは水分調整材Lの供給を行わずに供
給装置9からの水分調整材Dのみで混合物Eを生成する
ようにしてもよい。
【0026】このように構成された処理装置を用いた本
実施形態のアルコール粕Aの処理方法においては、まず
このアルコール粕Aの固形分Bに、混合装置8による混
合工程においてさらに水分調整材D(または水分調整材
L)を混合して混合物Eを生成し、しかる後、この混合
物Eを乾燥装置11による乾燥工程において乾燥して乾
燥物Fを生成しているので、乾燥させられる混合物Eの
水分含有率を大幅に低減させることができる。従って、
この混合物Eの乾燥に要する熱エネルギーの削減を図っ
て省エネルギー化を促すことができるとともに、乾燥時
間の短縮を図ることもでき、これらにより効率的なアル
コール粕Aの処理を行うことが可能となる。
【0027】しかも、本実施形態では、このアルコール
粕Aが穀類や芋類等の焼酎粕であって上述のように水分
含有率が高いのに対し、混合装置8における混合工程に
先立って、これを遠心分離機3による固液分離工程にお
いて固液分離し、こうして分離された固形分Bを混合装
置8に供給しているので、一層確実に水分含有率の低減
を図ることができる。ただし、同じアルコール粕Aであ
っても、例えばぶどう酒を製造する際に生成される残渣
であるぶどう粕は、上記焼酎粕に比べて水分含有率が低
いので、そのようなアルコール粕Aを処理する場合に
は、図1に鎖線で示すように該アルコール粕Aをそのま
ま固形分Bとしてスラッジポンプ7から混合装置8に供
給し、この混合装置8における混合工程において水分調
整材D,Lと混合して処理するようにすればよい。
【0028】一方、このようにアルコール粕Aの固形分
Bに水分調整材D,Lを混合して水分含有率を低下させ
ることにより、混合物Eは細かい粒状となってアルコー
ル粕Aが有していた粘性が抑制され、その後の乾燥工程
における乾燥装置11内のケーシング11A内壁や回転
軸11B、ディスク11D、あるいは撹拌羽根11Eの
表面などに付着し難くなる。従って、上記構成の処理方
法によれば、これらの乾燥装置11内に付着した混合物
Eが加熱によって焦げ付いてしまったりするような事態
も防止することができ、乾燥物Fに焦げが混入したり焦
げ臭さが残ったりするのを防ぐことができるとともに、
含有されるアルコール粕Aのタンパク質が破壊されるの
も防ぐことができるので、特にこの乾燥物Fを飼料とし
て利用する場合において該飼料に高い品質を与えること
が可能となる。
【0029】また、上記構成の処理装置および処理方法
では、乾燥装置11の回転軸11Bにディスク11D…
を介して撹拌板11E…が撹拌手段として取り付けられ
ており、この撹拌板11E…によって上記乾燥工程にお
いて混合物Eを撹拌しながら乾燥するようにしている。
このため、この混合物Eが特にジャケット11C内に流
通される蒸気Gからの伝熱面となるケーシング11A内
壁に滞留することによって焦げ付きを生じるような事態
も確実に防止できるとともに、この伝熱面から離れたケ
ーシング11A内側の混合物Eが十分に乾燥されなくな
るような事態も防ぐことができ、偏りのない均一な乾燥
状態の乾燥物Fを生成することが可能となる。しかも、
この撹拌板11Eはディスク11Dの外周側、すなわち
ケーシング11A内壁に近接して設けられるので、万一
この内壁に混合物Eが付着したりしても、これを速やか
に剥離して焦げ付きに至るのを防ぐこともできる。
【0030】そして、上記構成の処理方法および処理装
置では、乾燥工程において乾燥された乾燥物Fの一部
が、ペレットミル20、ペレットクーラー21、および
ペレットシェーカー22を介して所定の寸法形状のペレ
ットIに成形可能とされており、処理後の処理物として
の乾燥物Fの取り扱いを容易にすることができるととも
に、特にこのペレットIを飼料として利用する場合に家
畜に食べ易くさせることができ、消費の増大を図ってア
ルコール粕Aの一層確実な有効利用を促すことができ
る。しかも、本実施形態では、ペレットシェーカー22
において除かれた寸法形状が所定のものと異なる不揃い
なペレットIは、再び分配ホッパー19に戻されて、乾
燥装置11において生成された乾燥物Fやホッパー28
から供給された乾燥物Fと混合され、再びペレットIと
して成形されたり水分調整材Lとして固形分Bと混合さ
れたりして、その有効利用を図ることができるので、さ
らに効率的な処理を促すことができる。加えて、本実施
形態では、分配ホッパー19からの乾燥物Fの供給路を
切り替えて乾燥物Fをパウダーミル25に供給すること
により、この乾燥物Fを粉状のパウダーJに成形するこ
とも可能となるので、アルコール粕Aの利用範囲を一層
広げることが可能となる。
【0031】その一方で、上記構成の処理方法および処
理装置では、こうして乾燥装置11において乾燥されて
生成された乾燥物Fを、コンベア18によって分配ホッ
パー19に供給した後に、その一部をスクリュウフィー
ダ31により水分調整材Lとしてダブルダンパ10から
混合装置8に供給してアルコール粕Aの固形分Bと混合
可能ともされており、処理するアルコール粕Aの量が一
定であるなら供給装置9から供給される水分調整材Dと
しての糠やビートパルプの使用量を減量させることが可
能となり、またこのアルコール粕Aの処理量の増大を図
るときでも速やかにこれに対応することができる。しか
も、このように水分調整材Lとしてアルコール粕Aの固
形分Bから生成された乾燥物Fを用いることにより、そ
の後に混合されて乾燥された乾燥物F中においてはこの
アルコール粕Aの成分が濃縮された状態となって、その
栄養価の向上を図ることができ、飼料として利用するの
にさらに好適な乾燥物Fを提供することが可能となる。
【0032】また、本実施形態では、特に乾燥装置11
を気密構造としてそのケーシング11A内を真空ポンプ
16によって真空吸引することにより、上記乾燥工程に
おいて混合物Eを減圧下で乾燥させるようにしており、
これによって混合物E中の水分の蒸発温度が低下させら
れるので、より低い加熱温度で混合物Eを所定の水分含
有率まで乾燥させることが可能となる。従って、この乾
燥工程における加熱乾燥のための熱エネルギーや乾燥時
間の一層の削減を図ることができるのは勿論のこと、混
合物Eの焦げ付きもより確実に防ぐことが可能となり、
さらに効率的なアルコール粕Aの処理と確実な高品質飼
料の供給とを促すことができる。
【0033】ここで、このように減圧下で混合物Eを乾
燥させて乾燥物Fを生成する場合においては、上記乾燥
工程において、混合物Eが0.049×10〜0.1
96×10Paの圧力下で乾燥させられるように設定
するのが望ましい。これは、 この圧力が上記範囲を上
回ると、減圧による熱エネルギーや乾燥時間の削減や水
分の蒸発温度の低下に伴う乾燥温度の低減といった効果
が十分に発揮されなくなるおそれがあるからであり、逆
にこの圧力が上記範囲を下回るほど減圧させるには、減
圧のための上記真空ポンプ16の容量を大きくしなけれ
ばならないとともに、乾燥装置11もそのケーシング1
1Aの強度や気密性の強化を図らなければならず、各装
置が大型化したり複雑化したりして、上記効果に比べて
却って不経済となるおそれがあるからである。なお、特
に混合物Eの焦げ付きを確実に防止するには、乾燥装置
11における混合物Eの乾燥温度が50〜60℃の範囲
となるように上記圧力を設定するのが望ましい。
【0034】また、本実施形態では、このように乾燥工
程において混合物Eを減圧下で乾燥させるのに伴って、
上記混合工程においても混合装置8のケーシング8Aを
気密構造とするとともに乾燥装置11のケーシング11
Aとも気密に連結し、かつ真空発生装置としての上記真
空ポンプ16によって真空吸引可能として、乾燥工程と
連続的に減圧下で混合物Eを生成して該乾燥工程に供給
するようにしており、このため、混合工程の混合装置8
から乾燥工程の乾燥装置11に至る管路には、乾燥装置
11内の減圧状態を維持するためのダンパ等を設ける必
要がない。従って、本実施形態によれば、このようなダ
ンパに上記粒状となった混合物Eが付着や噛み込みを生
じて該ダンパが閉塞されたり逆に密閉不能となったりす
るようなこともなく、乾燥装置11内における減圧状態
を維持して上述の効果を確実に奏功することが可能とな
る。
【0035】しかも、こうして混合工程と乾燥工程とを
連続的に減圧下で行うことと、特に混合装置8への水分
調整材D,Lの供給や乾燥装置11からの乾燥物Fの排
出にダブルダンパ10,12を用いることとにより、本
実施形態によれば、混合装置8への固形分Bおよび水分
調整材D,Lの供給から混合工程における混合物Eの生
成、および乾燥工程における該混合物Eの乾燥、すなわ
ち乾燥物Fの生成とその排出までをも連続的に行うこと
が可能となり、例えば上記従来の縦型乾燥機を用いた場
合のように処理が回分式にならざるを得ないのに比べ、
供給・排出に要する時間が短縮されるので、一層効率的
なアルコール粕Aの処理を促すことが可能となる。加え
て、上記真空ポンプ16は、これら供給・排出部に設け
られる上記ダブルダンパ10,12に接続されているの
で、水分調整材D,Lの供給や乾燥物Fの排出の際の外
気の侵入も最小限に抑えることができ、混合装置8や乾
燥装置11内の減圧状態を一層確実に維持することが可
能となるという効果も得られる。
【0036】ところで、本実施形態では、上記混合工程
において水分調整材D,Lを混合することにより、生成
される混合物Eの水分含有率を40〜60%に調整して
いるが、これは、この混合物Eの水分含有率が60%を
上回るほど大きいと、乾燥工程における乾燥時間の短縮
や省エネルギー化、あるいは混合物Eの粘性の抑制によ
る乾燥装置11内での焦げ付きの防止といった上述の効
果が十分に奏功されなくなるおそれがあるからである。
その一方で、逆に混合物Eの水分含有率が40%を下回
るほど小さくなるようにするには、処理物としてのアル
コール粕Aに対して混合する水分調整材D,Lの必要量
が多くなりすぎてしまい、不経済となったり非効率的と
なったりするおそれがある。このため、上記混合工程に
おける混合物Eの水分含有率は、本実施形態のように4
0〜60%の範囲に調整されるのが望ましい。
【0037】また、本実施形態では、上記乾燥工程にお
いても生成される乾燥物Fの水分含有率を10〜20%
としているが、これは、この乾燥物Fの水分含有率が2
0%を上回るほど大きいと、乾燥物Fを飼料として利用
する場合において腐ったりカビが生えたりして腐敗し易
くなり、低温保存をしなければ長期の保存ができなくな
るおそれがあるからである。また、逆にこの乾燥物Fの
水分含有率が10%を下回ると、同じく飼料として利用
しようとした際に、例えば本実施形態のように所定の寸
法形状のペレットIに成形しようとしても適当な大きさ
に造粒できなくなるとともに、飼料としては乾燥し過ぎ
て、いわゆるパサパサな状態となり、その食感が損なわ
れるおそれがある。従って、この乾燥物Fの水分含有率
についても、本実施形態のように10〜20%の範囲と
されるのが望ましい。
【0038】さらにまた、本実施形態では上記供給装置
9から供給される水分調整材Dとして、上述のように
糠、ビートパルプ、とうもろこし、ばかす、穀類の粕、
ふすま、および小麦粉のうちの少なくとも1種が用いら
れており、これらの水分調整材Dは水分吸着性が高く
て、上記固形分Bと混合した際の混合物Eの水分含有率
の調整が確実かつ容易に行えるという効果を有してい
る。しかも、これらの水分調整材Dは、従来の澱粉粕の
ように水分を吸着して加熱されることにより粘性が生じ
たりするようなこともないので、乾燥装置11内での混
合物Eの付着や焦げ付き等もさらに一層確実に防止する
ことが可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の処理方法
および処理装置によれば、アルコール粕がぶどう粕であ
る場合にはそのまま、また穀類や芋類の粕である場合に
は固液分離工程において分離したアルコール粕の固形分
に、混合工程において水分調整材を混合して混合物を生
成し、この混合物を乾燥工程において乾燥して乾燥物を
生成しているので、上記混合物の水分含有率を十分に低
減させることができる。従って、これにより乾燥に要す
る熱エネルギーや乾燥時間を削減して効率的な処理を図
ることができるとともに、乾燥工程における混合物の付
着や焦げ付きを防ぎ、特に上記乾燥物を飼料として利用
する場合に高品質の飼料を提供することが可能となる。
さらに、上記乾燥装置に撹拌手段を備えるなどして、乾
燥工程においては混合物を撹拌しながら乾燥することに
より、混合物の焦げ付き等をさらに確実に防止できると
ともに、均一な乾燥状態の乾燥物を得ることができる。
【0040】そして、本発明では、乾燥物の一部をペレ
ット状に成形することにより、その取り扱いが容易とな
るとともに飼料として家畜が食し易くなり、しかもこの
とき所定の寸法形状以外のものをペレット状に成形され
る前の上記乾燥物に混合することで、ペレット状とされ
たものの寸法形状を揃えて飼料としての品質の一層の向
上を図るとともに、寸法形状の不揃いのものは再度ペレ
ット状に成形したりして、その有効利用を図ることがで
きる。その一方で、残りの乾燥物の一部を混合工程にお
いて水分調整材として固形分と混合することにより、水
分調整材の減量や飼料として利用される場合の乾燥物の
栄養価の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるアルコール粕Aの処理装置の
一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
3 遠心分離機(固液分離装置) 8 混合装置 9 供給装置 10,12 ダブルダンパ 11 乾燥装置 11E 撹拌板(撹拌手段) 16 真空ポンプ 19 分配ホッパー 20 ペレットミル 25 パウダーミル 28 ホッパー 31 スクリュウフィーダ A アルコール粕 B アルコール粕Aの固形分 C アルコール粕Aの液分 D,L 水分調整材 E 混合物 F 乾燥物 G 蒸気 I ペレット J パウダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 三千男 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字三ヶ所2164番 地 雲海酒造株式会社内 (72)発明者 上野 功圭 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 上島 直文 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 関 利永 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 杉浦 実 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 2B150 AE05 AE28 BA04 BA05 BD06 BE04 CC01 CC05 4B061 AA09 DB12 DB15 DB22 DB23 DB33 DB34 4D004 AA04 BA04 CA13 CA14 CA15 CA42 CB04 CB28 CB31 CB42 CC08 DA03 DA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール粕の固形分に水分調整材を混
    合して混合物を生成する混合工程と、この混合物を撹拌
    しながら乾燥して乾燥物を生成する乾燥工程とを具備
    し、上記乾燥物の一部をペレット状に成形するととも
    に、残りの乾燥物の一部を、上記混合工程において上記
    水分調整材として上記固形分と混合することを特徴とす
    るアルコール粕の処理方法。
  2. 【請求項2】 上記アルコール粕がぶどう粕であって、
    そのまま上記固形分として上記混合工程において処理さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のアルコール粕の
    処理方法。
  3. 【請求項3】 上記アルコール粕が穀類または芋類の粕
    であって、上記混合工程に先立って該アルコール粕を固
    液分離する固液分離工程を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のアルコール粕の処理方法。
  4. 【請求項4】 ペレット状に成形された上記乾燥物のう
    ち所定の寸法形状以外のものを、ペレット状に成形され
    る前の上記乾燥物に混合することを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載のアルコール粕の処理
    方法。
  5. 【請求項5】 上記混合工程において、上記混合物の水
    分含有率を40〜60%に調整することを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアルコール粕
    の処理方法。
  6. 【請求項6】 上記乾燥工程において、上記乾燥物の水
    分含有率を10〜20%に乾燥させることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のアルコール
    粕の処理方法。
  7. 【請求項7】 アルコール粕の固形分に水分調整材を混
    合して混合物を生成する混合装置と、この混合物を乾燥
    して乾燥物を生成する乾燥装置とを具備し、上記乾燥装
    置には、上記混合物を撹拌しながら乾燥する撹拌手段が
    備えられ、上記乾燥装置から排出された乾燥物は分配ホ
    ッパーに供給されて、このうち一部の乾燥物はペレット
    ミルに供給されてペレットに成形されるとともに、残り
    の乾燥物の一部は、上記混合装置に供給可能とされて上
    記水分調整材として上記固形分と混合可能とされている
    ことを特徴とするアルコール粕の処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101828757A (zh) * 2010-05-28 2010-09-15 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 一种翻料式发酵豆粕烘干机
CN101946971A (zh) * 2010-08-11 2011-01-19 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 一种翻料式发酵豆粕烘干机的排料机构改良结构
CN112656010A (zh) * 2020-12-16 2021-04-16 淮南旺贝源农牧科技股份有限公司 一种小龙虾饲料生产设备

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