JP2003179969A - 移動局無線通信装置および通信周波数決定方法 - Google Patents

移動局無線通信装置および通信周波数決定方法

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JP2003179969A
JP2003179969A JP2001377135A JP2001377135A JP2003179969A JP 2003179969 A JP2003179969 A JP 2003179969A JP 2001377135 A JP2001377135 A JP 2001377135A JP 2001377135 A JP2001377135 A JP 2001377135A JP 2003179969 A JP2003179969 A JP 2003179969A
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reception
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transmission
communication device
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Tetsuo Nakano
哲夫 中野
Toshiyuki Sakamoto
敏幸 坂本
Toshio Nagashima
敏夫 長嶋
Junichi Takahashi
旬一 高橋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局と移動局間で通信を行う無線通信にお
いて、通信領域内への進入時に基地局が運用する無線周
波数を高速に判断する。 【解決手段】 基地局から移動局へのデータ及び通信制
御情報を、複数の無線周波数の内のいずれかの無線周波
数を用いて送信する無線通信方式を構成する移動局無線
通信装置1が、複数の無線周波数帯域の信号の受信レベ
ルを検知する受信レベル検出手段(111内)と、受信
レベルが所定の受信レベル以上で基地局送信信号有りを
検出する下り送信有無検出手段12と、無線周波数信号
帯域内のいずれかの無線周波数を選択して受信する受信
手段11を備え、受信レベル検出手段が任意の無線周波
数信号を受信可能な状態で待機し、下り送信有無検出手
段12が基地局送信信号を検出すると受信手段11が選
択する無線周波数信号を他の無線周波数に切り替えて基
地局送信信号の無線周波数を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に設置した基
地局無線通信装置と車両に搭載した移動局無線通信装置
とからなり、道路に設置した基地局無線通信装置と移動
局無線通信装置を無線通信を介して接続した基地局移動
局間通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】安全性の向上、輸送効率の向上、および
快適性の向上を目指したサービスを実現するため、道路
と車両を一体のシステムとした高度道路交通システム
(ITS:Intelligent Transport Systems)の開発が進
められている。このシステムでは、路上に設置する基地
局無線通信装置と車両に搭載する移動局無線通信装置と
の間で行う無線通信等により、これらのサービスを実現
しようとしている。この高度道路交通システムにおける
通信方式の一例としては、社団法人電波産業会が定めた
標準規格「有料道路自動料金収受システム標準規格ARIB
STD-T55 1.0版」(平成9年11月27日策定)等が知
られている。
【0003】この通信方式では、基地局無線通信装置か
ら移動局無線通信装置への通信(以下、下り通信とい
う)と移動局無線通信装置から基地局無線通信装置への
通信(以下、上り通信という)に異なる周波数を用い、
通信フレームをスロットと呼ばれる固定長の区間に時分
割した同期式時分割通信方式であるスロッテドアロハ方
式を採用している。また、上り通信用と下り通信用では
異なる周波数を用いると同時に、隣接した基地局無線通
信装置同士の干渉を防止するため、複数の異なる周波数
を用いている。
【0004】図2を用いて各周波数の割り当ての一例を
説明する。周波数f1〜f7までを下り通信に、周波数
f8〜f14までを上り通信で使用し、運用に当たって
は周波数f1とf8をペアで、周波数f2とf9をペア
で、以降同様に組み合わせて使用する。
【0005】つまり、ある基地局無線通信装置の通信圏
内では下り通信に周波数f1(以下、下りチャネルAと
いう)、上り通信に周波数f8(以下、上りチャネル
A)を用いる(以下、モードAという)。モードAで運
用する基地局無線通信装置に隣接する他の基地局無線通
信装置では、モードA以外の周波数例えば下り通信に周
波数f7(以下、下りチャネルGという)、上り通信に
周波数f14(以下、上りチャネルGという)を用いる
(以下、モードGという)。以降の説明では、周波数f
1〜f7までを、それぞれ下りチャネルA〜下りチャネ
ルGと呼称する。また周波数f8〜f14までを、上り
チャネルA〜上りチャネルGと呼称する。
【0006】上記技術による運用の一例を図3に示す。
道路7上に設置されたガントリ31に、地上に設置され
た基地局無線通信装置3の複数のアンテナ32が取り付
けられている。周波数f5のアンテナ32-1は通信領域
33−1を、周波数f7のアンテナ32-2は通信領域3
3−2を、周波数f4のアンテナ32-3は通信領域3
3−3を形成している。道路7上を走行する車両5には
移動局無線通信装置1が搭載されている。
【0007】アンテナ32-1は隣接して設置されるこ
とから、お互いの混信を防止するために、異なる無線周
波数で運用され、この場合はアンテナ32-1はモード
E、アンテナ32-2はモードGで、アンテナ32-3は
モードDにて運用されている。
【0008】これらのアンテナからはFCMC(Frame
Control Message Channel)と呼ばれる制御信号が周期
的に送信されている。このFCMCも基地局無線通信装
置が運用する周波数により送信されるため、基地局無線
通信装置毎に異なる周波数で送信される。
【0009】車両5がアンテナ32-2の通信領域33
−2に進入する際に、移動局無線通信装置1は通信に先
立ち、基地局無線通信装置の通信領域に進入したことを
検知するとともに、基地局無線通信装置が運用する無線
周波数のモードを知る必要がある。つまり、基地局無線
通信装置が送信する周波数f1〜f7までの中から、ア
ンテナ32-2から送信される周波数f7を検出する必
要がある。
【0010】そのため、複数の受信手段を具備し、各無
線周波数について基地局無線通信装置から送信される信
号を受信し、その電界のレベル(受信レベル)を計測
し、受信レベルの最も大きな無線周波数のアンテナに応
答するシステムが考案されている。このような装置の一
例としては、特開平7−325996号公報に記載され
た例等が上げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、運用される周波数の数に応じた複数の受信手段が必
要となる。しかしながら、通信装置のコスト等を考慮す
ると、必要以上の無線回路を持たないほうが望ましい。
【0012】そこで単一の受信系のみの場合には、移動
局無線通信装置の受信周波数を切り替えながら待受け、
FCMC信号が受信できたことによって基地局無線通信
装置の運用周波数を検知する。この場合、基地局無線通
信装置からの送信を確実に受信するため、一つの無線周
波数について少なくともFCMCの送信周期以上の期間
は受信を待機する。前もってFCMCの送信周期が知ら
されていない場合には、送信周期の最大値以上の期間だ
け受信を待機することになる。さらに、送信されていな
い無線周波数についても、一旦は受信状態で待機しFC
MCの検出を試みるため、周波数の選定の為の時間が長
くなり、その間に車両が相当距離移動してしまう。その
ため車両の移動速度が高速な場合には通信領域に留まる
時間が減少し、基地局無線通信装置との通信が完了する
以前に通信領域外に出てしまうという問題も生ずる。
【0013】本発明の目的は、コストの上昇を招くこと
なく、無線周波数を効率良く検索し、周波数選択時間の
高速化、選択精度の向上を図った移動局無線通信装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の無線周波数帯域の無線信号を受信
しその受信レベルを検知する受信レベル検出手段と、前
記受信レベル検出手段からの出力を参照して基地局無線
通信装置からの送信信号の有無を検出する送信有無検出
手段と、複数無線周波数帯域内のいずれか一つの無線周
波数を選択して受信する受信手段とを備え、前記送信有
無検出手段にて基地局無線通信装置からの送信の有った
ことを検出したことを契機に、受信手段にて選択する無
線周波数を他の無線周波数に切り替えて再度受信を待機
することによって、前もってFCMCの送信周期が知ら
されていない場合においても、効率良く無線周波数の検
索を行い周波数選択時間の高速化を図ることができる。
【0015】さらに、本発明は、送信有無検出手段にて
基地局無線通信装置からの送信の有ったことを検出した
際に、前記受信手段にて受信の無かった場合に受信手段
にて選択する無線周波数を他の無線周波数に切り替える
ので、効率良く無線周波数を検索し、周波数選択時間の
高速化を図ることができる。
【0016】本発明は、優先順位の高い順に待機する無
線周波数を設定することにより、より優先度の高い無線
周波数信号をより高速に選択することができる。
【0017】本発明は、受信手段にてデータの受信が有
った場合には受信レベルを保存し、保存した受信レベル
をもとに、基地局無線通信装置との通信に用いる無線周
波数を選択することにより、複数の基地局無線通信装置
が混在する場合でも確実に周波数の選択ができる。
【0018】本発明は、受信手段にてデータの受信が有
った場合に、複数の無線周波数内の選択された一無線周
波数信号の受信レベルを保存し、保存した受信レベルを
もとに基地局無線通信装置との通信に用いる無線周波数
を選択する。このことによって、複数の無線周波数内の
選択された一の無線周波数信号の受信レベルを用いるの
で精度の向上した周波数の選択ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図を参
照しながら説明する。まず、本発明の移動局無線通信装
置と基地局無線通信装置通信装置が通信するための通信
フォーマットについて予め説明する。
【0020】スロッテドアロハ方式の通信フレームは、
通信スロットと制御スロットに大別され、通信スロット
には複数の移動局無線通信装置との交信が可能なよう
に、データ交換を行うためのメッセージデータスロット
(MDS:Message data Slot)が複数配置される。ま
た制御スロットには、基地局無線通信装置が送信する通
信フレームの構成情報、通信スロットの使用状況などを
格納するフレームコントロールメッセージスロット(F
CMS:Frame Control Message Slot)と、移動局無線
通信装置が基地局無線通信装置に通信スロットの割当て
を要求するためのアクチベーションスロット(ACT
S:Activation Slot)が配置される。
【0021】図4を用いて、路車間の通信に用いる通信
フレームのフォーマットを説明する。同図は路車間の通
信を、1フレームを3スロットで構成した場合の例であ
る。同図の構成の場合、スロット1の下りチャネルはフ
レーム制御スロット(FCMS)に、スロット3の上り
チャネルはリンク要求スロット(ACTS)に、スロッ
ト2はデータ交換のための通信スロット(MDS)に利
用されている。FCMSに続くスロットの数は、基地局
無線通信装置毎に変更が可能であり図に示した例は、2
スロットの場合の例である。また各スロットの時間長
は、全て同一の時間長に設定されている。
【0022】この通信フレームを使って基地局無線通信
装置との通信を行う移動局無線通信装置は、自局に割当
てられた通信スロットの位置を判別するために、基地局
無線通信装置が送信する通信フレームとの同期が必要に
なる。このためフレーム制御スロットFCMSのフレー
ム制御信号FCMCには他のスロットに配置される信号
MDC(Message data Channel)、ACKC(Acknowle
dge Channel)、ACTC(Activation Channel)とは
異なる同期信号パターンを多重し、通信フレームの時間
基準としてフレーム制御スロットの位置が識別できるよ
うにしている。また、フレーム制御信号FCMCには、
基地局無線通信装置が運用する無線チャネル、FCMS
の後に続くスロットの数、自局に割当てられたスロット
位置などのフレーム構成情報が多重されているので、移
動局無線通信装置は通信フレームの再生が可能になる。
また、FCMCはスロットの期間の基準信号でもあり、
移動局無線通信装置との通信を行わない場合でも、常時
周期的に送信される。
【0023】図5に、図4に示した下りチャネルで送信
されるFCMC、MDC等の詳細を示す。同図におい
て、FCMC/MDCは、プリアンブル(PR)CS
1、FCMCやMDCそれぞれに固有の同期検出用ビッ
トパタンであるユニークワード(UW)CS2、FCM
CまたはMDCで送信される情報CS3、エラー検出の
為のコード(CRC)CS4から構成される。
【0024】移動局無線通信装置は、ユニークワードC
S2を検出することによって、データ受信を検知するこ
とができる。また、受信したデータがFCMCの場合に
は、送信情報CS3にはフレームを構成するスロット数
や、基地局無線通信装置が運用する無線周波数のモード
情報が含まれている。
【0025】図1を用いて、上記した無線通信フォーマ
ットに準じた場合を例にとって、本発明の第1の実施例
にかかる移動局無線通信装置の構成を説明する。同図に
おいて、移動局無線通信装置1は、受信手段11と、受
信信号の受信レベルを用いて基地局無線通信装置からの
下り送信が有ったか否かを検出する下り送信有無検出手
段12と、受信レベルをデジタル信号に変換するA/D
変換器13と、通信の制御を行なう通信制御手段14
と、通信制御手段からの送信データにユニークワードや
エラー検出コードを付加して送信するデータ送信手段1
5と、送信データを変調する信号変調部16と、無線送
信部17と、アンテナ19-1およびアンテナ19-2と
を有して構成される。
【0026】受信手段11は、無線受信部111と、受
信した信号を復調する信号復調部112と、復調された
信号が入力されユニークワードを検出し送信情報を取出
し通信制御部に送るデータ受信手段113と、発振器を
制御する周波数制御部114と、発振器115とを有し
て構成される。
【0027】周波数制御部114は、発振器115の発
振周波数を制御することによって、無線受信部111の
受信周波数チャネル、無線送信部17の送信周波数チャ
ネルを切り替える。基地局無線通信装置からの無線信号
はアンテナ19-1で受信され、無線受信部111で所
望のチャネルの信号が取り出される。さらに、信号復調
部112でデジタルデータに変換され、データ受信手段
113により送信情報が取出され、受信データとして通
信制御手段14に入力される。データ受信手段113で
は、入力したデータのユニークワードや検出した時刻か
ら、受信したデータがFCMCかMDCかACKCかを
判断して、その種別を取出した送信情報とともに通信制
御手段14に送信する。
【0028】また、データの受信動作と同時に、下り送
信有無検出手段12にて受信した信号の電界強度が計測
され基地局無線通信装置から送信の有無を検出し、通信
制御手段14に入力される。下り送信有無検出手段12
では予め設定されたしきい値を超えた受信レベルが規定
の時間以上入力され続けた場合に、基地局無線通信装置
からの送信が有ったと判断し、下り送信が有った旨を通
信制御手段14に送信する。
【0029】一方、送信データはデータ送信手段15に
てユニークワードなどのヘッダ情報とエラー検出コード
等のフッター情報を付加した後に、信号変調部16で変
調され、無線送信部17から送信チャネルの無線周波数
で送信される。
【0030】次に、図6を用いて、図1に示した移動局
無線通信装置1における無線受信部111の構成を説明
する。無線受信部111は、広帯域バンドパスフィルタ
111Aと、増幅器111Bと、周波数変換器111C
と、狭帯域バンドパスフィルタ111Dと、増幅器11
1Eと、受信レベル検出手段111Fとを有して構成さ
れる。ここで広帯域バンドパスフィルタ111Aの帯域
は、図7に破線で示すように、受信する無線周波数f1
〜f7までを選択する広帯域なフィルタである。また、
狭帯域バンドパスフィルタ111Dは、無線周波数f1
〜f7を所定の中間周波数に変換した一つの無線周波数
fmのみを選択する狭帯域なフィルタである。受信レベ
ル検出手段111Fは、検波器あるいはRSSI回路な
どであり、受信した無線入力強度に応じたレベル信号を
出力する。
【0031】基地局無線通信装置から送信された信号を
移動局無線通信装置1が受信する場合、アンテナで受信
された信号は広帯域バンドパスフィルタ111Aで周波
数f1〜f7の範囲以外の妨害波をカットし、増幅器1
11Bで増幅された後、周波数変換器111Cで中間周
波数fmに変換される。周波数変換器111Cには、発
振周波数を変更可能な発振器115からの信号が入力さ
れ所定の周波数分シフトした中間周波数に変換される。
受信した信号の周波数f1〜f7を変換した中間周波数
のうち、一つの周波数fnの中間周波数fmが狭帯域バ
ンドパスフィルタ111Dの通過周波数となるよう発振
器115の発振周波数を変化させて供給することによっ
て、周波数f1〜f7の受信信号のいずれか一つの周波
数成分を通過させることができる。すなわち、変換され
た信号は、狭帯域バンドパスフィルタ111Dで周波数
f1〜f7の七つのうち一つの周波数成分のみが取り出
され、増幅器111Eで増幅された後、信号復調部11
2へ送られる。
【0032】発振器115から周波数変換器111Cに
入力する周波数を変更することによって、周波数変換器
111Cで変換された狭帯域バンドパスフィルタ111
Dへ入力される無線周波数のいずれか一つを所定の周波
数fmに変更することができ、この処理によって受信す
るチャネルを選択する。つまり、外部の発振器115か
ら周波数変換器111Cに入力する周波数を所定の周期
で変更することによって、受信した無線周波数f1〜f
7の信号を狭帯域バンドパスフィルタ111Dの通過周
波数fmに順次変換して狭帯域バンドパスフィルタ11
1Dへ出力し、チャネルAからチャネルGを選択する。
【0033】受信レベル検出手段111Fは、上記した
受信チャネルの選択を行わず、周波数f1〜f7のいず
れかの無線周波数信号を受信できた場合には、その受信
レベルに応じて受信レベル信号を出力する
【0034】なお、広帯域バンドパスフィルタ111A
は、無線周波数f1〜f7以外の周波数成分をあらかじ
め削除し、それによって妨害波の影響を低減する目的の
ために設けるものであり、運用される状況によって妨害
波の影響が少ない場合には、あえて設けなくとも動作に
支障は無い。
【0035】次に、図8を用いて、図1に示した移動局
無線通信装置1の通信制御手段14の周波数選定動作に
ついて説明する。まず選定動作に先立って、周波数制御
部114から受信チャネル選択信号を出力して発振器1
15の発振周波数を制御して、受信するチャネルを初期
値に設定する(処理801)。設定するチャネルはチャ
ネルA〜Gまでのうち最も優先して検出したいチャネル
に設定する。チャネル毎に優先順位の無い場合には特に
どのチャネルに設定しても良いが、本実施例では一例と
してチャネルAに設定を行った場合について以下説明を
行う。
【0036】受信チャネルを下りチャネルAに設定した
状態で下り送信有無検出手段12が基地局無線通信装置
3からの下り送信信号を検出するのを待機する(処理8
02)。下り送信有無検出手段12が基地局無線通信装
置3からの送信を検出すると待機動作を終了し、受信手
段11がデータを受信したか否かを判定する(処理80
3)。下り送信有無検出手段12が基地局無線通信装置
3からの送信が有ったことを検出したのとほぼ同時刻に
データ受信手段113からのデータの受信が有った場合
には、現在設定されているチャネルAに受信チャネルを
決定する(処理805)。
【0037】処理803において、下り送信有無検出手
段12が基地局無線通信装置3からの送信を検出したに
もかかわらずデータ受信手段113がデータを受信でき
なかった場合には、基地局無線通信装置3が現在設定中
のチャネルAで送信していないと判断して、受信チャネ
ルを次のチャネルに設定して(処理804)、処理80
2に戻る。設定するチャネルは、先に設定したチャネル
の次に優先して検出を行うチャネルに設定する。設定す
るチャネルが一巡した場合には初期値に戻って設定す
る。以降データ受信手段113にてFCMCあるはMD
C等のデータが受信できるまで、処理802から804
の動作を繰り返す。
【0038】処理803で、データ受信手段113がデ
ータを受信すると、設定中のチャネルに決定し(処理8
05)、周波数の判定処理を処理を終了する。以後は決
定したチャネルによって基地局無線通信装置からの信号
を受信し、交信を行う。
【0039】さらに、図9を用いて、上記した周波数選
定動作の具体的例を説明する。同図において901は基
地局無線通信装置の送信を示し、902〜908は基地
局無線通信装置が送信するFCMC信号またはMDC信
号を示す。909は図1に示す無線受信部111から出
力される受信レベル、910は下り送信有無検出手段1
2にて基地局無線通信装置からの送信有無を判別に用い
るしきい値、911は下り送信有無検出手段12から出
力される下り送信有無検出信号、912はデータ受信手
段113から出力されるデータ受信を示す信号、913
は通信制御手段14が周波数制御部114に設定するチ
ャネル設定信号である。
【0040】同図は、基地局無線通信装置からの送信無
線チャネルがチャンネルG(無線周波数f7)で、FC
MC信号の送信周期が4スロットである場合の例を示し
ている。
【0041】移動局無線通信装置1は、受信待機する無
線周波数の初期値としてチャネルAに設定し(処理80
1)、チャネルAで受信待機する(処理802)。基地
局無線通信装置がFCMC信号902を送信すると無線
受信部111から出力される受信レベルが上昇する。こ
れを受けた下り送信有無検出手段12は、しきい値91
0以上の入力が規定の時間以上続いたことを検出して基
地局無線通信装置3からの送信が有ったと判断し、下り
送信有無検出信号を「有り」状態に設定して出力する。
前記下り送信有無検出信号を受信した通信制御手段14
は、データ受信手段113からデータの受信があったか
否かを判断し(処理803)、データの受信がないこと
から、受信チャネルをチャネルBに設定して(処理80
4)、再度FCMC信号またはMDC信号の受信を監視
する。以降同様にして、受信チャネルの再設定を繰り返
し、設定したチャネルでデータ受信手段113がFCM
C信号907を受信した(処理803)後に、受信チャ
ネルを、FCMC信号907を受信したチャネルGに決
定する(処理805)。
【0042】基地局無線通信装置3からFCMC信号9
08が送信された際、下り送信有無検出手段12からの
検出信号911を受信するとともに、データ受信手段1
13からのデータ912を受信した通信制御手段14
は、設定中のチャネルGにてデータが受信できたので、
基地局無線通信装置の運用する無線チャネルがチャネル
Gであると判断し、周波数の設定をチャネルGに決定し
選定動作を終了する。
【0043】以上説明したように、この実施例によれ
ば、下り送信の有無の検出を契機に受信するチャネルを
切り替えながらデータの受信を待機するので、基地局無
線通信装置が運用する無線周波数の判定を効率良く行う
ことができる。また受信待機時に設定する無線周波数チ
ャネルを、チャネルの受信優先度の高い順に設定してい
るので、より優先度の高い無線周波数であるほど、より
早く選定することができる。
【0044】次に、別の実施例を図10および図11を
用いて説明する。この実施例では2つの基地局無線通信
装置の通信領域が重なり合っていた場合にも確実な通信
を行うことができるよう、より大きな受信レベルで受信
できた基地局無線通信装置の無線周波数を選択する。こ
のような状況は、例えば図3に示した運用例で、車両5
が走行車線をまたいで走行した場合に発生する。そこ
で、受信チャネルを切り替え、下り送信の有無の検出を
複数回づつ行う。本実施例では下り送信を2回検出する
度に受信チャネルを切替える場合について説明する。さ
らに、この実施例では、選択可能な全てのチャネルを一
通り受信を試みた後に、受信できたチャネルの中から、
最も受信レベルの大きなチャネルを選択する。
【0045】図10を用いて、上記動作を実現するため
の、図1の移動局無線通信装置1における通信制御手段
14の周波数選定動作について説明する。まず選定動作
に先立って、周波数制御部114を制御して、受信周波
数を初期値に設定する(処理1001)。設定するチャ
ネルはチャネルA〜Gまでのうち最も優先して検出した
いチャネルに設定する。チャネル毎に優先順位の無い場
合には特にどのチャネルに設定しても良いが、本実施例
では一例としてチャネルAを初期値として設定を行い、
以降チャネルB、Cの順に設定し、チャネルGを最終チ
ャネルとした場合について説明する。
【0046】受信チャネルを下りチャネルAに設定した
状態で下り送信有無検出手段12からの検出を待機する
(処理1002)。下り送信有無検出手段12が基地局
無線通信装置からの送信を検出すると待機動作を終了
し、データ受信手段113がデータを受信したか否かを
判断する(処理1103)。下り送信有無検出手段12
が基地局無線通信装置からの送信が有ったことを検出し
たのとほぼ同時刻にデータ受信手段113からデータ受
信有を受信すると、受信時の受信レベルと受信チャネル
を保存する(処理1004)。処理1003でデータの
受信が無かった場合または処理1004を実行した後
に、上記処理1002〜1004からなる処理1005
を再度実行する(処理1006)。データ受信手段11
3からのデータの受信が有った場合にはその際の受信レ
ベルとチャネルを保存する。
【0047】処理1005および処理1006が終了し
た後、受信チャネルが最終チャネルか否かを判断する
(処理1009)。受信チャネルが最終チャネルでない
ときは次のチャネルに切り替え(処理1008)た後、
処理1002に戻り再度設定した受信チャネルでデータ
の受信を監視する(処理1005、処理1006)。処
理1007で受信チャネルが最終チャネルであるチャネ
ルGまでの受信を終了したと判断すると、それまでにデ
ータ受信手段113により一以上のデータを受信したか
否かを判断する(処理1009)。データの受信が一度
もできなかった場合には処理1001に戻って再度周波
数選定動作をやり直す。
【0048】処理1009でデータの受信があったとき
には、処理1005、1006で保存した受信レベルの
中からもっとも大きな受信レベルを記録したチャネルを
選択して、選択したチャネルに受信チャネルを設定し
(処理1010)、周波数の選定処理を終了する。周波
数を選定した以降は、設定したチャネルにて基地局無線
通信装置との通信を行う。
【0049】さらに、図11を用いて、図10の周波数
選定動作の具体例を説明する。同図において1101、
1102は基地局無線通信装置の送信を示し、1103
〜1112は基地局無線通信装置が送信するFCMC信
号である。1113は図1に示す無線受信部111から
出力される受信レベル、1114は下り送信有無検出手
段12にて基地局無線通信装置からの送信有無を判別に
用いるしきい値、1115は下り送信有無検出手段12
から出力される下り送信有無検出信号、1116はデー
タ受信手段113から出力されるデータ受信を示す信
号、1117は通信制御手段14が周波数制御部114
に設定するチャネル設定信号である。
【0050】同図は、2つの基地局無線通信装置からの
送信無線チャネルがチャンネルF(無線周波数f6)
と、チャネルA(無線周波数f1)で、FCMC信号の
送信周期が4スロットである場合の例を示すものであ
る。
【0051】移動局無線通信装置では受信待機する無線
周波数の初期値としてチャネルAに設定し(処理100
1)、で受信待機する(処理1002)。基地局無線通
信装置がFCMC信号1108を送信した際に、無線受
信部111から出力される受信レベルが上昇する。これ
を受けて下り送信有無検出手段12では、しきい値11
14以上の入力が規定の時間以上続いたことを検出し、
基地局無線通信装置からの送信が有ったと判断し下り送
信有無検出信号を「有り」状態に設定し出力する。前記
下り送信有無検出信号を受信した通信制御手段14は、
データ受信手段113からのデータが有るか否かを判断
し(処理1003)、データの受信があると、その際の
受信レベルを受信チャネルデータとともに保存する(処
理1004)。受信チャネルをチャネルAに設定したま
ま、再度受信を待機する(処理1106)。基地局無線
通信装置がFCMC信号1103を送信した場合、下り
信号検出手段12からは検出信号が出力されるが、チャ
ネルFで送信されるためこの信号はデータ受信手段11
3では受信されない。次に受信チャネルをチャネルBに
設定して(処理1108)、再度受信を待機する(処理
1105)。下り信号検出手段12から検出信号が2回
出力される毎に、受信チャネルの再設定を繰り返す。受
信チャネルをチャネルFに設定し待機中に、基地局無線
通信装置が送信するFCMC信号1106をデータ受信
手段113が受信すると、この時の受信レベルと受信チ
ャネルデータを保持する。さらにチャネルGに設定し、
下り信号検出手段12からの検出信号が2回出力される
まで受信を待機する。
【0052】チャネルAからチャネルGまでの全チャネ
ルでの検出が一巡して最終チャネルの処理が終了した後
に、それまでに保存した受信レベルの中から、最も大き
な値を記録した時の受信チャネルを選択する。この場合
にはチャネルAとチャネルFで受信が有ったが、チャネ
ルFで受信した際の受信レベルの方が大きいので、受信
チャネルをチャネルFに設定し、選定動作を終了する
(処理1010)。
【0053】以上説明したごとく本実施例によれば、下
り送信の有無の検出を複数回行う毎に受信するチャネル
を切り替えながらデータの受信を待機するので、複数の
基地局無線通信装置が混在した場合でも基地局無線通信
装置の運用する無線周波数の判定を効率良く行うことが
できる。また、本実施例では下り送信を2回検出する度
に受信チャネルを切替える場合について説明したが、こ
の検出回数は2回に限定されるものではなく、システム
の運用状況に合わせて回数の設定を行なえば良い。
【0054】次に、本発明の第3の実施例を、図12を
用いて説明する。本実施例では受信するチャネルの中で
も、優先して選択すべきチャネルが存在する場合には、
その優先チャネルに受信が有った際に、即座にそのチャ
ンネルに決定して選定動作を終了し、優先チャネルでの
選択を高速に行うものである。
【0055】図12は、上記動作を実現するための、図
1の移動局無線通信装置1における通信制御手段14の
周波数選定動作である。同図において、処理1201に
おいて設定中のチャネルが優先チャネルであった場合に
は、即座に処理を終了し設定中のチャネルに決定して選
択動作を終了する。その他の処理については図10に示
した選定動作と同一の処理であり、優先するチャネルで
の受信が無かった場合には図10に示した選定動作と同
様に処理が行われる。
【0056】本実施例によれば、優先チャネルにて受信
が有った際に、即座にそのチャネルに決定して選定動作
を完了するためし、優先チャネルでの選択を高速に行う
ことができる。
【0057】前述した第2、第3の実施例では、広帯域
バンドパスフィルタ111Aを通過した信号を元に受信
レベルを取出している。そのため比較的受信レベルに妨
害波の影響を受け易くなる。また、図11に示した動作
例のように複数の基地局無線通信装置が混在した場合
に、2つの基地局無線通信装置から送信されるFCMC
信号が同時刻に重なった場合には、2つのFCMC信号
の受信レベルを識別することができない。
【0058】そこで、次に示す実施例では、狭帯域バン
ドパスフィルタ111Dを介した後の段階でも、受信レ
ベルを取出し、その受信レベルを参照して周波数の選定
を行うようにした。
【0059】本発明の第4の実施例を図13および図1
4を用いて説明する。図13は本発明にかかる移動局無
線通信装置1の構成例を示すブロック図である。同図に
おいて無線受信部116が図1に示した移動局無線通信
装置1の無線受信部111と異なっており、その他の構
成要素は図1に示したものと同様であり、同一の動作を
する要素については図1と同一の符号を付してある。
【0060】図13に示した実施例では、受信部116
から受信レベルが2系統出力され、狭帯域バンドパスフ
ィルタ111Dを通過した信号から得られた、選択中の
チャネルの受信レベルをA/D変換器13に入力し、通
信制御手段14に取り込む点で、図1の実施例とは異な
る。
【0061】図14を用いて、無線受信部116の構成
を説明する。同図において、受信レベル検出手段111
Gを設けた点で図6に示した無線受信部111の構成と
異なっている。その他の構成要素は図6に示した無線受
信部と同様であり、図6に示した構成要素と同様の動作
をする要素については、図6と同一の符号を付してあ
る。図14に示した構成例では、図6に示した実施例の
構成に加えて、狭帯域バンドパスフィルタ111Dで特
定の周波数成分を抜き出した後に、増幅器111Eで増
幅された信号から、受信レベル検出手段111Gにおい
て選択中のチャネルの受信レベル信号を取出すものであ
る。受信レベル検出手段111GはRSSI回路等で構
成される。
【0062】図13および図14に示した移動局無線通
信装置の動作は、図10あるいは図12に示した動作手
順と同様に動作する。同図に示した処理1004におけ
る、受信レベルの保存においては選択中のチャネルの受
信レベルを用いる。
【0063】上記した実施例では選択チャネルの受信レ
ベルを用いて、受信レベルの保存および比較を行うの
で、より精度の向上した周波数の選定が可能となり、2
つの基地局無線通信装置から送信されるFCMC信号が
同時刻に重なった場合であっても選択動作に支障がな
い。
【0064】次に、本発明の第5の実施例を図15およ
び図16を用いて説明する。前記した第2の実施例で
は、2つの基地局無線通信装置の通信領域が重なり合っ
ていた場合にも確実に通信できるように、下り送信の有
無の検出を複数回行う毎に受信チャネルを切り替えを行
っている。しかしながら、第2の実施例では、下り送信
の有無を複数回検出しているので、受信待機する時間が
長くなり、周波数選定時間が長くなる傾向にある。
【0065】そこで、本実施例では、下り送信有無検出
手段により下り送信の検出を行う毎に受信チャネルを切
り替えてFCMC信号の受信を待機し、最初のFCMC
信号を受信した後は、受信したFCMC信号からFCM
C信号の送信周期を読み取り、その送信周期以上の期間
にて以降の受信チャネル切り替えを行う。さらに、選択
可能な全てのチャネルを一通り受信を試みた後に、受信
できたチャネルの中から、最も受信レベルの大きなチャ
ネルを選択する。本実施例では、受信チャネル切り替え
を、FCMC送信周期で行なった場合の例について説明
する。
【0066】図15を用いて、図13に示す移動局無線
通信装置1における通信制御手段14が上記動作を実現
するための周波数選定動作について説明する。
【0067】まず、選定動作に先立って、周波数制御部
114を制御して受信周波数を初期値に設定する(処理
1501)。設定するチャネルはチャネルA〜Gまでの
うち最も優先して検出したいチャネルに設定する。チャ
ネル毎に優先順位の無い場合には特にどのチャネルに設
定しても良いが、本実施例では一例としてチャネルAを
初期値として設定を行う。
【0068】受信チャネルを下りチャネルAに設定した
状態で下り送信有無検出手段12からの検出を待機する
(処理1502)。
【0069】下り送信有無検出手段12が基地局無線通
信装置からの送信を検出すると待機動作を終了してデー
タ受信手段113がデータを受信したか否かを判定する
(処理1503)。下り送信有無検出手段12が基地局
無線通信装置からの送信を検出したにも係わらずデータ
受信手段113がデータを受信できなかった場合には、
現在設定中の無線周波数(受信チャネル)では送信され
ていないと判断して、受信チャネルを次のチャネルに切
り替え(処理1504)、処理1502へ戻り下り送信
を監視する。設定するチャネルは先に設定したチャネル
の次に優先して検出を行うチャネルに設定する。設定す
るチャネルが一巡した場合には初期値に戻って設定す
る。
【0070】下り送信有無検出手段12が基地局無線通
信装置からの送信が有ったことを検出したのとほぼ同時
刻にデータ受信手段113がデータを受信すると受信し
たデータがFCMCであるか否かを判定する(処理15
05)。受信したデータがFCMCでない場合、たとえ
ばMDC信号等やACKC信号を受信した場合には、デ
ータ受信手段113にてFCMC信号のデータを受信す
るまで、処理1502から処理1505の動作を繰り返
す。処理1505で受信した信号が、FCMC信号であ
る場合には、FCMC信号を受信した際の受信レベル
と、受信チャネル、およびFCMC信号の情報からFC
MC信号の送信周期を読み取りこれを保存する(処理1
506)。
【0071】次に、受信チャネルを次のチャネルに設定
する。設定するチャネルは先に設定したチャネルの次に
優先して検出を行うチャネルに設定する(処理150
7)。受信チャネルの設定後、先に処理1506にて保
存したFCMCの送信周期とほぼ等しい期間だけデータ
受信手段113からのデータ受信を待機する。さらにそ
の待機期間中にFCMC信号の受信が有った場合には、
FCMC受信時の受信レベルと受信チャネルを保存する
(処理1508)。
【0072】待機期間が終了後、受信チャネルを次のチ
ャネルに設定する。設定するチャネルは現設定のチャネ
ルの次に優先して検出を行うチャネルに設定する。特に
優先度の指定がなければ、設定順序は問わない(処理1
509)。次いで、処理1509で設定したチャネルが
先に処理1506で保存した受信チャネルに一致するか
否かを判定する(処理1510)。不一致の場合には、
まだチャネルが一巡していないので、再度処理1508
に戻り以降の処理1509、処理1510を繰り返す。
【0073】処理1509で設定したチャネルが先に処
理1506で保存した受信チャネルに一致した場合に
は、チャネルの設定が一巡したので、処理1506およ
び処理1508で保存した受信レベルの中から最も大き
な受信レベル値を選択し、その値を予め与えられた規定
値と比較する(処理1511)。比較した結果、規定値
以上でない場合には、基地局無線通信装置の通信領域内
に進入が不十分とみなし処理1501に戻り、処理15
11までの一連の処理を再度行う。また、比較した結果
が既定値以上であった場合には、受信レベルの最大値を
記録した際のチャネルに受信チャネルを設定し(処理1
512)、周波数の選定処理を終了する。以後は設定し
たチャネルにて基地局無線通信装置との通信を行う。
【0074】図16用いて、上記した周波数選定動作の
具体例を説明する。同図において1111A、1111
Bは基地局無線通信装置の送信を示し、1111C〜1
614は基地局無線通信装置が送信するFCMC信号で
ある。1615は図1に示す無線受信部111から出力
される広帯域バンドパスフィルタ111Aを通過後の信
号から得られる受信レベル、1616は下り送信有無検
出手段12にて基地局無線通信装置からの送信有無の判
別に用いるしきい値、1617は下り送信有無検出手段
12から出力される下り送信有無検出信号、1618は
狭帯域バンドパスフィルタ111Dを通過した信号から
得られる受信レベル、1619は処理1511にて受信
レベルとの比較するための規定値、1620はデータ受
信手段113から出力されるデータ受信を示す信号、1
621は通信制御手段14が周波数制御部114に設定
するチャネル設定信号である。同図は、2つの基地局無
線通信装置からの送信無線チャネルがチャンネルE(無
線周波数f5)と、チャネルA(無線周波数f1)で、
FCMC信号の送信周期が4スロットである場合の例を
示している。
【0075】移動局無線通信装置では受信待機する無線
周波数の初期値としてチャネルAに設定し(処理150
1)、この受信チャネルで受信待機する(処理150
2)。基地局無線通信装置がFCMC信号1609を送
信した際に、無線受信部111から出力される広帯域受
信レベルが上昇する。これを受けて下り送信有無検出手
段12は、しきい値1616以上の入力が規定の時間以
上続いたことを検出し、基地局無線通信装置からの送信
が有ったと判断し下り送信有無検出信号を「有り」状態
に設定し出力する。前記下り送信有無検出信号を受信し
た通信制御手段14は、データ受信手段113からのデ
ータが有り、かつそのデータがFCMCの受信であるた
め、その際の選択チャネルの受信レベルを保存する(処
理1506)。次に受信チャネルをチャネルBに設定し
て(処理1507)、FCMCの受信を待機する。先に
受信したFCMCより読み出した送信周期(本実施例で
は4スロット)に相当する時間経過毎に、受信チャネル
の再設定を繰り返す。受信チャネルをチャネルEに設定
し待機中に、基地局無線通信装置が送信するFCMC信
号1606を受信し、この時の選択チャネルの受信レベ
ルと、選択中の受信チャネルを保存する。更に、チャネ
ルF、チャネルGにてFCMC送信周期に相当する期間
受信を待機する。
【0076】チャネルAからチャネルGまでの全チャネ
ルでの検出が一巡した後に、それまでに保存した受信レ
ベルの中から最大値を選択する。この場合、FCMC信
号1606を受信した際の受信レベルが最大であるの
で、その値が既定値1619以上であることを確認し
て、最大値を記録した時の受信チャネルを選択する。こ
の場合にはチャネルEで受信した際の受信レベルが最大
であり、受信チャネルをチャネルEに設定し、選定動作
を終了する(処理1512)。
【0077】以上説明した実施例では、最初のFCMC
信号を受信した後は、受信したFCMC信号からFCM
C信号の送信周期を読み取り、その送信周期にて以降の
受信チャネルを切り替えるので、下り送信の有無の検出
を複数回行う場合に比較して周波数選定時間を短縮する
ことができ、より高速に周波数を選定することができ
る。
【0078】なお、上記実施例では、受信チャネル切り
替え周期が受信したFCMC信号の送信周期とほぼ等し
い場合に付いて説明したが、FCMC送信周期に限定す
るものではなく、FCMC信号の送信周期以上であれ
ば、あるチャネルにて設定中にFCMC信号が少なくと
も一回以上は送信されるため、上記した説明と同様の動
作が可能である。
【0079】また、図16に示した受信レベル信号16
18とデータ受信信号1620ではほぼ同じ挙動を示す
ことから、データ受信の有無の判定を、データ受信手段
113からの出力を用いずに狭帯域バンドパスフィルタ
111Dを通過した信号から得られる受信レベルを用い
て行なっても、同様の動作が可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信に必要な機器以上の機器を必要とすることなく、基
地局無線通信装置が運用する無線周波数の判定に要する
時間を高速化することができる。
【0081】また、基地局無線通信装置からの信号受信
時の受信レベルを比較するので、複数の基地局無線通信
装置が混在した場合にも、基地局無線通信装置が運用す
る無線周波数を正しく判断できる移動局無線通信装置を
実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる移動局無線通信装置
の構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の無線通信で用いる無線周波数を説明す
る図。
【図3】路車間通信の運用例を説明する図。
【図4】路車間通信の通信フォーマットの一例を説明す
る図。
【図5】基地局無線通信装置から送信されるデータのフ
ォーマットの一例を説明する図。
【図6】本発明にかかる移動局無線通信装置における無
線受信部の構成を説明するブロック図。
【図7】無線受信部の広帯域バンドパスフィルタの特性
を示す図。
【図8】本発明にかかる移動局無線通信装置の動作を説
明するフローチャート。
【図9】周波数の判定動作の一例を説明する図。
【図10】本発明にかかる移動局無線通信装置の第2の
動作を説明するフローチャート。
【図11】周波数の判定動作の一例を説明する図。
【図12】本発明にかかる移動局無線通信装置の第3の
動作を説明するフローチャート。
【図13】本発明の他の実施例にかかる移動局無線通信
装置の構成を説明するブロック図。
【図14】図13の移動局無線通信装置における無線受
信部の構成を説明するブロック図。
【図15】本発明にかかる移動局無線通信装置の第4の
動作を説明するフローチャート。
【図16】周波数の判定動作の一例を説明する図。
【符号の説明】
1 移動局無線通信装置 11 受信手段 111 無線受信部 111A 広帯域バンドパスフィルタ 111B、111E 増幅器 111C 周波数変換器 111D 広帯域バンドパスフィルタ 111F、111G 受信レベル検出手段 112 信号復調部 113 データ受信手段 114 周波数制御部 115 発振器 116 無線受信部 13 A/D変換器 12 下り送信有無検出手段 14 通信制御手段 19 アンテナ 3 基地局無線通信装置 31 ガントリ 32 アンテナ 33 通信領域 5 車両 7 道路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 敏幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 長嶋 敏夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 高橋 旬一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 FF12 FF13 5K011 CA05 FA02 GA02 JA01 LA04 5K067 AA14 BB21 EE02 EE10 FF02 JJ12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局無線通信装置から移動局無線通信
    装置へのデータおよび通信を制御するための情報の送信
    を、複数の無線周波数のうちのいずれか一つの無線周波
    数を用いた無線通信を用いて行う基地局移動局間無線通
    信方式を構成する移動局無線通信装置において、 前記複数無線周波数帯域内の無線周波数信号の受信レベ
    ルを検知する受信レベル検出手段と、 前記受信レベル検出手段からの出力を参照して受信した
    無線周波数信号受信レベルが所定の受信レベル以上であ
    ることを判断基準として基地局無線通信装置からの無線
    周波数信号の有無を検出する無線周波数信号の送信有無
    検出手段と、 前記複数の無線周波数信号帯域内のいずれか一つの無線
    周波数を選択して受信する受信手段とを備え、 前記受信レベル検出手段にて任意の無線周波数信号を受
    信可能な状態で受信を待機し、前記無線周波数信号の送
    信有無検出手段にて基地局無線通信装置からの送信が有
    ったことを検出したことを契機に前記受信手段にて選択
    する無線周波数信号を他の無線周波数に切り替えること
    により基地局送信信号の無線周波数の検出を行なうこと
    を特徴とする移動局無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段にて複数の無線周波数信号
    帯域内の一無線周波数信号を選択して受信を待機し前記
    無線周波数信号の送信有無検出手段にて基地局無線通信
    装置からの送信の有ったことを検出した際に、 前記受信手段にて受信の無かった場合に前記送信有無検
    出手段にて検出した無線周波数信号が受信手段にて選択
    した無線周波数とは異なると判断し、 受信手段にて選択する無線周波数信号を他の無線周波数
    に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の移動局
    無線通信装置。
  3. 【請求項3】 送信用に割り当てられた複数の無線周波
    数信号において、無線通信に用いる無線周波数信号の使
    用優先順位を予め設け、前記受信手段にて優先順位の高
    い順に待機する無線周波数を設定することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の移動局無線通信装置。
  4. 【請求項4】 基地局無線通信装置から移動局無線通信
    装置へのデータおよび通信を制御するための情報の送信
    を、複数の無線周波数のうちのいずれか一つの無線周波
    数を用いた無線通信を用いて行う基地局移動局間無線通
    信方式を構成する移動局無線通信装置において、 前記複数無線周波数帯域内の無線周波数信号の受信レベ
    ルを検知する受信レベル検出手段と、 前記受信レベル検出手段からの出力を参照して受信した
    無線周波数信号受信レベルが所定の受信レベル以上であ
    ることを判断基準として基地局無線通信装置からの無線
    周波数信号の有無を検出する無線周波数信号の送信有無
    検出手段と、 前記複数の無線周波数信号帯域内のいずれか一つの無線
    周波数を選択して受信する受信手段とを備え、 前記受信レベル検出手段にて任意の無線周波数信号を受
    信可能な状態で受信を待機し、前記無線周波数信号の送
    信有無検出手段にて基地局無線通信装置からの送信の有
    ったことを検出したことを契機に前記受信手段にて選択
    する無線周波数信号を他の無線周波数に切り替えて再度
    受信を待機し、 受信待機中に受信手段にてデータの受信が有った場合に
    受信時の無線周波数信号受信レベルを保存し、 基地局送信信号の無線周波数の検出を保存した受信レベ
    ルが最大の無線周波数信号を選択するようにして行なう
    ことを特徴とする移動局無線通信装置。
  5. 【請求項5】 基地局無線通信装置から移動局無線通信
    装置へのデータおよび通信を制御するための情報の送信
    を、複数の無線周波数のうちのいずれか一つの無線周波
    数を用いた無線通信を用いて行う基地局移動局間無線通
    信方式を構成する移動局無線通信装置において、 前記複数無線周波数帯域内の無線周波数信号の受信レベ
    ルを検知する第1の受信レベル検出手段と、 前記第1の受信レベル検出手段からの出力を参照して受
    信した無線周波数信号受信レベルが所定の受信レベル以
    上であることを判断基準として基地局無線通信装置から
    の無線周波数信号の有無を検出する無線周波数信号の送
    信有無検出手段と、 前記複数の無線周波数信号帯域内のいずれか一つの無線
    周波数を選択して受信する受信手段と、 前記受信手段に接続され受信した無線周波数信号の受信
    レベルを検知する第2の受信レベル検出手段を備え、 前記受信レベル検出手段にて任意の無線周波数信号を受
    信可能な状態で受信を待機し、前記無線周波数信号の送
    信有無検出手段にて基地局無線通信装置からの送信の有
    ったことを検出したことを契機に前記受信手段にて選択
    する無線周波数信号を他の無線周波数に切り替えて再度
    受信を待機し、 受信待機中に受信手段にてデータの受信が有った場合に
    第2の受信レベル検出手段が検出した無線周波数信号受
    信レベルを保存し、 基地局送信信号の無線周波数の検出を保存した受信レベ
    ルが最大の無線周波数信号を選択するようにして行なう
    ことを特徴とする移動局無線通信装置。
  6. 【請求項6】 基地局から移動局へのデータおよび通信
    を制御するための通信制御情報の送信を、複数の無線周
    波数のうちのいずれか一つの無線周波数を用いた無線通
    信を用いて行う基地局移動局間無線通信方式における通
    信周波数を決定する通信周波数決定方法において、 基地局からの複数の無線周波数帯域内の無線周波数信号
    を受信可能な状態で待機し、複数無線周波数帯域内の無
    線周波数信号の受信レベルを検出する受信レベル検出処
    理と、 前記受信レベル検出処理で検出した無線周波数信号受信
    レベルが所定の受信レベル以上であるときに基地局から
    の無線周波数信号の送信があったことを検出する基地局
    送信有無検出処理と、 前記複数の無線周波数信号帯域内のいずれか一つの無線
    周波数を選択して基地局からの送信を受信する送信受信
    処理と、 前記基地局送信有無検出処理にて基地局からの送信があ
    ったことを検出し、前記送信受信処理にて選択した一つ
    の無線周波数で基地局からの送信を受信したときに、選
    択した無線通信周波数を基地局との通信のための周波数
    として決定する通信周波数決定処理とからなることを特
    徴とする通信周波数決定方法。
  7. 【請求項7】 前記基地局送信有無検出処理にて基地局
    からの送信があったことを検出し、前記送信受信処理が
    選択した一つの無線周波数で基地局からの送信を受信で
    きなかったときに、前記送信受信処理が異なる無線周波
    数を選択して基地局からの送信を受信することを特徴と
    する請求項6に記載の通信周波数決定方法。
  8. 【請求項8】 前記送信受信処理が、基地局からの通信
    を制御するための通信制御情報の送信を受信したことを
    条件とすることを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載の通信周波数決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009194455A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Denso Corp Dsrcの周波数選択方法、周波数選択装置及びそれを搭載した車載用電子装置
JP2011009901A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Panasonic Corp 車載器およびチャンネル決定方法

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