JP2003178952A - 照明光学装置、露光装置および露光方法 - Google Patents

照明光学装置、露光装置および露光方法

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JP2003178952A JP2001378063A JP2001378063A JP2003178952A JP 2003178952 A JP2003178952 A JP 2003178952A JP 2001378063 A JP2001378063 A JP 2001378063A JP 2001378063 A JP2001378063 A JP 2001378063A JP 2003178952 A JP2003178952 A JP 2003178952A
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optical
axis
diffractive optical
diffractive
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Mitsunori Toyoda
光紀 豊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光路における光吸収による光量損失を良
好に抑えつつ、輪帯照明や4極照明のような変形照明を
行うことのできる照明光学装置。 【解決手段】 光源手段(1)からの光束を光軸(A
X)に対して所定の発散角を有する光束に変換する角度
光束形成手段(2)と、第2の所定面上に所定の照野を
形成するための回折光学素子を含む照野形成手段(3)
と、所定の照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源
を形成するためのオプティカルインテグレータ(5)
と、照野形成手段とオプティカルインテグレータとの間
に配置された変倍光学系(4)とを備えている。角度光
束形成手段は、所定の発散角を可変にするように構成さ
れている。複数の単位素子と回折光学素子とは隣接して
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光学装置、露
光装置および露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素
子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイ
スをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に好
適な照明光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の典型的な露光装置においては、
光源から射出された光束がフライアイレンズに入射し、
その後側焦点面に多数の光源像からなる二次光源を形成
する。二次光源からの光束は、フライアイレンズの後側
焦点面の近傍に配置された開口絞りを介して制限された
後、コンデンサーレンズに入射する。開口絞りは、所望
の照明条件(露光条件)に応じて、二次光源の形状また
は大きさを所望の形状または大きさに制限する。
【0003】コンデンサーレンズにより集光された光束
は、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明
する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を
介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、
マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マス
クに形成されたパターンは高集積化されており、この微
細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上に
おいて均一な照度分布を得ることが不可欠である。
【0004】近年においては、フライアイレンズの射出
側に配置された開口絞りの開口部(光透過部)の大きさ
を変化させることにより、フライアイレンズにより形成
される二次光源の大きさを変化させて、照明のコヒーレ
ンシィσ(σ値=開口絞り径/投影光学系の瞳径、ある
いはσ値=照明光学系の射出側開口数/投影光学系の入
射側開口数)を変化させる技術が注目されている。ま
た、フライアイレンズの射出側に配置された開口絞りの
開口部の形状を輪帯状や四つ穴状(すなわち4極状)に
設定することにより、フライアイレンズにより形成され
る二次光源の形状を輪帯状や4極状に制限して、投影光
学系の焦点深度や解像力を向上させる技術が注目されて
いる。
【0005】一方、半導体素子等の集積度が向上するに
つれて、露光装置の投影光学系に要求される解像力(解
像度)が益々高まっており、投影光学系の解像力に対す
る要求を満足するために、照明光(露光光)の波長を短
くする必要がある。しかしながら、照明光の波長が短く
なると、光透過部材による光の吸収が顕著になる。ま
た、照明光の波長が短くなると、空気(酸素)による光
の吸収が起こるので、照明光路をパージして光吸収率の
低い気体で置換するか、あるいはほぼ真空状態に保持す
る必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二次光源の
形状を輪帯状や4極状に制限して変形照明(輪帯照明や
4極照明)を行うために、フライアイレンズにより形成
された比較的大きな二次光源からの光束を輪帯状や4極
状の開口部を有する開口絞りによって単に制限すると、
二次光源からの光束の相当部分が開口絞りで遮蔽され、
照明(露光)に寄与することがない。その結果、開口絞
りにおける光量損失により、マスクおよびウェハ上での
照度が低下し、露光装置としてのスループットも低下す
る。
【0007】そこで、開口絞りにおける光量損失を低減
するために、回折光学素子などを含む比較的複雑な構成
を有する光学系を介して輪帯状や4極状に変換した光束
をフライアイレンズに入射させ、その射出側に輪帯状ま
たは4極状の二次光源を形成する構成が提案されてい
る。しかしながら、比較的複雑な構成を有する照明光学
装置では、光透過部材の点数が多くなり且つ照明光路が
長くなるので、パージすべき空間が大きくなるだけでな
く、照明光路における光吸収による光量損失が発生し易
い。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、部材点数が少なく且つ照明光路の短い簡素な
構成にしたがってコンパクト化を達成することにより、
照明光路における光吸収による光量損失を良好に抑えつ
つ、輪帯照明や4極照明のような変形照明を行うことの
できる照明光学装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、簡素な構成にしたがって
光量損失を良好に抑えつつ輪帯照明や4極照明のような
変形照明を行うことのできる照明光学装置を用いて、マ
スクに最適な照明条件のもとで、感光性基板上にマスク
パターンを忠実に転写することのできる露光装置および
露光方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、被照射面を照明する照明光
学装置において、光束を供給する光源手段と、二次元状
に配列された複数の単位素子を有する光学部材を備え、
前記光源手段からの光束を光軸に対して所定の発散角を
有する光束に変換して第1の所定面へ入射させる角度光
束形成手段と、前記第1の所定面に入射した前記所定の
発散角を有する光束に基づいて、第2の所定面上に所定
の照野を形成するための回折光学素子を含む照野形成手
段と、前記第2の所定面上に形成された前記所定の照野
からの光束に基づいて、前記所定の照野とほぼ同じ光強
度分布を有する二次光源を形成するためのオプティカル
インテグレータと、前記照野形成手段と前記オプティカ
ルインテグレータとの間の光路中に配置された変倍光学
系とを備え、前記角度光束形成手段は、前記所定の発散
角を可変にし、前記第2の所定面上の前記所定の照野
は、前記光軸を中心とする4つの照野、前記光軸を中心
とする2つの照野、および輪帯状の照野のうちの少なく
とも1つを含み、前記複数の単位素子と前記回折光学素
子とは隣接して配置されることを特徴とする照明光学装
置を提供する。
【0011】第1発明の好ましい態様によれば、前記角
度光束形成手段による前記所定の発散角は連続的に可変
である。この場合、前記角度光束形成手段の前記光学部
材は、マイクロレンズアレイまたはフライアイレンズを
有することが好ましい。また、この場合、前記角度光束
形成手段の前記光学部材は、間隔可変の複数のマイクロ
レンズアレイまたはフライアイレンズを有することが好
ましい。
【0012】あるいは、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記角度光束形成手段による前記所定の発散角は離
散的に可変である。この場合、前記角度光束形成手段
は、発散角が互いに異なり且つ交換可能な複数の光学部
材を備えていることが好ましい。また、この場合、前記
角度光束形成手段の前記複数の光学部材の各々は、マイ
クロレンズアレイ、フライアイレンズまたは回折光学素
子を有することが好ましい。
【0013】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記照野形成手段の前記回折光学素子は、通常円形照明
に際して照明光路外に退避する。また、前記照野形成手
段の前記回折光学素子は、前記光軸にほぼ平行な第1軸
線を中心として回転可能に構成された第1回折光学部材
と、前記光軸にほぼ平行な第2軸線を中心として回転可
能に構成され且つ前記光軸との直交面に沿って前記第1
回折光学部材と隣り合うように配置された第2回折光学
部材とを備えていることが好ましい。この場合、前記直
交面において、前記第1軸線と前記第2軸線とは前記光
軸に関してほぼ対称な位置関係を有することが好まし
い。
【0014】さらに、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記光軸にほぼ平行な第3軸線を中心として回転可
能に構成され且つ前記直交面に沿って前記第1回折光学
部材または前記第2回折光学部材と隣り合うように配置
された第3回折光学部材と、前記光軸にほぼ平行な第4
軸線を中心として回転可能に構成され且つ前記直交面に
沿って前記第3回折光学部材と隣り合い且つ前記第2回
折光学部材または前記第1回折光学部材と隣り合うよう
に配置された第4回折光学部材とをさらに備えている。
この場合、前記直交面において前記第1軸線と前記第2
軸線と前記第3軸線と前記第4軸線とを結ぶ四角形は前
記光軸を中心としたほぼ正方形を形成することが好まし
い。
【0015】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記照野形成手段の前記回折光学素子は、前記光軸にほ
ぼ平行な所定の軸線を中心として回転可能に構成された
第1回折光学部材と、前記所定の軸線を中心として回転
可能に構成された第2回折光学部材とを備え、前記第1
回折光学部材および前記第2回折光学部材には、複数の
同心円によって規定された円形状および円環状の領域の
少なくとも一部が互いにほぼ同じように形成され、前記
第1回折光学部材では、前記円形状または円環状の領域
のうち、中心から奇数番目の領域に回折作用面が形成さ
れ、前記第2回折光学部材では、前記円形状または円環
状の領域のうち、中心から偶数番目の領域に回折作用面
が形成されている。この場合、前記円形状の領域の半径
の寸法と前記円環状の各領域の半径方向の寸法とは互い
にほぼ等しいことが好ましい。また、前記第1回折光学
部材と前記第2回折光学部材とは前記所定の軸線に沿っ
て互いに隣り合うように配置されていることが好まし
い。また、前記所定の軸線は、前記照明光学系の光軸と
共軸であることが好ましい。
【0016】また、前記第1回折光学部材および前記第
2回折光学部材には、複数の同心円によって規定された
円形状または円環状の領域の全部がほぼ同じように形成
されることが好ましい。あるいは、前記第1回折光学部
材および前記第2回折光学部材には、複数の同心円によ
って規定された円形状または円環状の領域の一部が形成
され、前記第1回折光学部材および前記第2回折光学部
材のうちの少なくとも一方における前記円形状または円
環状の領域とは異なる箇所には、前記入射光束を所定の
光束に変換するための回折面または屈折面が形成されて
いることが好ましい。
【0017】さらに、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記変倍光学系は所定の焦点距離を有し、その物体
面近傍に前記角度光束形成手段の前記光学部材が配置さ
れ、その射出瞳面に前記第2の所定面が位置する。ま
た、前記オプティカルインテグレータは、マイクロレン
ズアレイまたはフライアイレンズを有することが好まし
い。あるいは、前記オプティカルインテグレータは、内
面反射型のロッドインテグレータと、前記第2の所定面
からの光を前記ロッドインテグレータの入射端近傍に集
光させる集光光学系とを有することが好ましい。
【0018】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記オプティカルインテグレータによる前記二次光源が
形成される二次光源形成面と、該二次光源形成面と光学
的に共役な面のうち前記二次光源形成面よりも前記光源
手段側で隣り合う前記共役な面との間の光路中に前記照
野形成手段が配置されている。
【0019】本発明の第2発明では、第1発明の照明光
学装置と、前記被照射面に配置されたマスクのパターン
を感光性基板に投影露光するための投影光学系とを備え
ていることを特徴とする露光装置を提供する。
【0020】本発明の第3発明では、第1発明の照明光
学装置を介してマスクを照明し、照明された前記マスク
に形成されたパターンの像を感光性基板上に投影露光す
ることを特徴とする露光方法を提供する。
【0021】本発明の第4発明では、被照射面を照明す
る照明光学装置において、光束を供給する光源と、二次
元状に配列された複数の単位素子を有する光学部材を備
え、前記光源手段からの光束を光軸に対して所定の発散
角を有する光束に変換して第1の所定面へ入射させる角
度光束形成手段と、前記第1の所定面に入射した前記所
定の発散角を有する光束に基づいて、第2の所定面上に
所定の照野を形成するための屈折光学素子を含む照野形
成手段と、前記第2の所定面上に形成された前記所定の
照野からの光束に基づいて、前記所定の照野とほぼ同じ
光強度分布を有する二次光源を形成するためのオプティ
カルインテグレータと、前記照野形成手段と前記オプテ
ィカルインテグレータとの間の光路中に配置された変倍
光学系とを備え、前記角度形成手段は、前記所定の発散
角を連続的に可変にし、前記第2の所定面上の前記所定
の照野は、前記光軸を中心とする4つの照野、前記光軸
を中心とする2つの照野、および輪帯状の照野のうちの
少なくとも1つを含み、前記複数の単位素子と前記屈折
光学素子とは隣接して配置されることを特徴とする照明
光学装置を提供する。
【0022】第4発明の好ましい態様では、前記照野形
成手段の前記屈折光学素子は、二次元状に配列された複
数の屈折面を有する。また、第4発明の好ましい態様で
は、前記角度光束形成手段の前記光学部材は、間隔可変
のマイクロレンズアレイまたはフライアイレンズを有す
る。
【0023】本発明の第5発明では、被照射面を照明す
る照明光学装置において、光束を供給する光源と、二次
元状に配列された複数の単位素子を有する光学部材を備
え、前記光源手段からの光束を光軸に対して所定の発散
角を有する光束に変換して第1の所定面へ入射させる角
度光束形成手段と、前記第1の所定面に入射した前記所
定の発散角を有する光束に基づいて、第2の所定面上に
所定の照野を形成するための屈折光学素子を含む照野形
成手段と、前記第2の所定面上に形成された前記所定の
照野からの光束に基づいて、前記所定の照野とほぼ同じ
光強度分布を有する二次光源を形成するためのオプティ
カルインテグレータと、前記照野形成手段と前記オプテ
ィカルインテグレータとの間の光路中に配置された変倍
光学系とを備え、前記角度形成手段は、前記所定の発散
角を可変にし、前記第2の所定面上の前記所定の照野
は、前記光軸を中心とする4つの照野、前記光軸を中心
とする2つの照野、および輪帯状の照野のうちの少なく
とも1つを含み、前記照野形成手段の前記屈折光学素子
は、前記光軸にほぼ平行な第1軸線を中心として回転可
能に構成された第1屈折光学部材と、前記光軸にほぼ平
行な第2軸線を中心として回転可能に構成され且つ前記
光軸との直交面に沿って前記第1屈折光学部材と隣り合
うように配置された第2屈折光学部材とを備え、前記複
数の単位素子と前記屈折光学素子とは隣接して配置され
ることを特徴とする照明光学装置を提供する。
【0024】この場合、前記直交面において、前記第1
軸線と前記第2軸線とは前記光軸に関してほぼ対称な位
置関係を有することが好ましい。さらに、第5発明の好
ましい態様によれば、前記光軸にほぼ平行な第3軸線を
中心として回転可能に構成され且つ前記直交面に沿って
前記第1屈折光学部材または前記第2屈折光学部材と隣
り合うように配置された第3屈折光学部材と、前記光軸
にほぼ平行な第4軸線を中心として回転可能に構成され
且つ前記直交面に沿って前記第3屈折光学部材と隣り合
い且つ前記第2屈折光学部材または前記第1屈折光学部
材と隣り合うように配置された第4屈折光学部材とをさ
らに備えている。この場合、前記直交面において前記第
1軸線と前記第2軸線と前記第3軸線と前記第4軸線と
を結ぶ四角形は前記光軸を中心としたほぼ正方形を形成
することが好ましい。
【0025】本発明の第6発明では、被照射面を照明す
る照明光学装置において、光束を供給する光源と、二次
元状に配列された複数の単位素子を有する光学部材を備
え、前記光源手段からの光束を光軸に対して所定の発散
角を有する光束に変換して第1の所定面へ入射させる角
度光束形成手段と、前記第1の所定面に入射した前記所
定の発散角を有する光束に基づいて、第2の所定面上に
所定の照野を形成するための屈折光学素子を含む照野形
成手段と、前記第2の所定面上に形成された前記所定の
照野からの光束に基づいて、前記所定の照野とほぼ同じ
光強度分布を有する二次光源を形成するためのオプティ
カルインテグレータと、前記照野形成手段と前記オプテ
ィカルインテグレータとの間の光路中に配置された変倍
光学系とを備え、前記角度形成手段は、前記所定の発散
角を可変にし、前記第2の所定面上の前記所定の照野
は、前記光軸を中心とする4つの照野、前記光軸を中心
とする2つの照野、および輪帯状の照野のうちの少なく
とも1つを含み、前記照野形成手段の前記屈折光学素子
は、前記光軸にほぼ平行な所定の軸線を中心として回転
可能に構成された第1屈折光学部材と、前記所定の軸線
を中心として回転可能に構成された第2屈折光学部材と
を備え、前記第1屈折光学部材および前記第2屈折光学
部材には、複数の同心円によって規定された円形状およ
び円環状の領域の少なくとも一部が互いにほぼ同じよう
に形成され、前記第1屈折光学部材では、前記円形状ま
たは円環状の領域のうち、中心から奇数番目の領域に屈
折作用面が形成され、前記第2屈折光学部材では、前記
円形状または円環状の領域のうち、中心から偶数番目の
領域に屈折作用面が形成され、前記複数の単位素子と前
記屈折光学素子とは隣接して配置されることを特徴とす
る照明光学装置を提供する。
【0026】この場合、前記円形状の領域の半径の寸法
と前記円環状の各領域の半径方向の寸法とは互いにほぼ
等しいことが好ましい。また、前記第1屈折光学部材と
前記第2屈折光学部材とは前記所定の軸線に沿って互い
に隣り合うように配置されていることが好ましい。ま
た、前記所定の軸線は、前記照明光学系の光軸と共軸で
あることが好ましい。
【0027】また、第6発明の好ましい態様では、前記
第1屈折光学部材および前記第2屈折光学部材には、複
数の同心円によって規定された円形状または円環状の領
域の全部がほぼ同じように形成されている。また、第6
発明の好ましい態様では、前記第1屈折光学部材および
前記第2屈折光学部材には、複数の同心円によって規定
された円形状または円環状の領域の一部が形成され、前
記第1屈折光学部材および前記第2屈折光学部材のうち
の少なくとも一方における前記円形状または前記円環状
の領域と異なる箇所には、前記入射光束を所定の光束に
変換するための回折面または屈折面が形成されている。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明では、二次元状に配列され
た複数の単位素子を有する光学部材を備えた角度光束形
成手段により、光源手段からの光束を光軸に対して所定
の発散角を有する光束に変換して第1の所定面へ入射さ
せる。そして、回折光学素子を含む照野形成手段と変倍
光学系とにより、第1の所定面に入射した所定の発散角
を有する光束に基づいて、第2の所定面上に所定の照野
を形成する。さらに、オプティカルインテグレータによ
り、第2の所定面上に形成された所定の照野からの光束
に基づいて、所定の照野とほぼ同じ光強度分布を有する
二次光源を形成する。なお、本発明では、角度光束形成
手段が所定の発散角を可変にするように構成され、複数
の単位素子と回折光学素子とは隣接して配置される。
【0029】したがって、本発明の典型的な形態によれ
ば、照野形成手段において、たとえば輪帯照明用の回折
光学素子や4極照明用の回折光学素子などを照明光路中
に位置決めする。また、オプティカルインテグレータに
より所望の大きさ(外径)および形状(輪帯比)を有す
る輪帯状や4極状の二次光源を得るために、角度光束形
成手段による発散角を設定し、変倍光学系の焦点距離を
設定する。こうして、光源手段からの光束に基づいて、
実質的に光量損失することなく、輪帯状や4極状の二次
光源を形成することができる。
【0030】さらに、必要に応じて、角度光束形成手段
による発散角を変化させたり、変倍光学系の焦点距離を
変化させたりすることにより、オプティカルインテグレ
ータにより形成される輪帯状や4極状の二次光源の大き
さおよび輪帯比を適宜変更することができる。こうし
て、輪帯状や4極状の二次光源の形成およびその制限に
おいてほとんど光量損失することなく、輪帯状や4極状
の二次光源の大きさおよび輪帯比を適宜変化させて多様
な変形照明を行うことができる。
【0031】特に、本発明では、角度光束形成手段が、
たとえば間隔の可変なマイクロレンズアレイ群で構成さ
れ、このマイクロレンズアレイ群と照野形成手段(回折
光学素子)との間には光学系が全く介在しない。したが
って、角度光束形成手段および照野形成手段において、
光透過部材の点数の低減および照明光路の短縮化を図る
ことができる。その結果、照明光学装置全体としても、
光透過部材の点数が少なくなり且つ照明光路が短くなる
ので、パージすべき空間が小さくなるだけでなく、照明
光路における光吸収による光量損失を良好に回避するこ
とができる。
【0032】こうして、本発明の照明光学装置では、部
材点数が少なく且つ照明光路の短い簡素な構成にしたが
ってコンパクト化を達成することにより、照明光路にお
ける光吸収による光量損失を良好に抑えつつ、輪帯照明
や4極照明のような多様な変形照明を行うことができ
る。
【0033】また、本発明の照明光学装置が組み込まれ
た露光装置および本発明の照明光学装置を用いた露光方
法では、照明光路における光吸収による光量損失を良好
に抑えつつ、輪帯照明や4極照明のような多様な変形照
明を行うことのできる照明光学装置を用いて、マスクに
最適な照明条件のもとで、感光性基板上にマスクパター
ンを忠実に転写することができる。さらに、感光性基板
上にマスクパターンを忠実に転写することのできる本発
明の露光装置および露光方法を用いて、良好なマイクロ
デバイスを製造することができる。
【0034】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる照明光学
装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光
(照明光)を供給するための光源部1を備えている。光
源部1は、たとえば193nmの波長の光を供給するA
rFエキシマレーザー光源と、必要に応じて、光源から
射出された平行光束を所定の矩形状の断面を有する光束
に整形するためのビームエキスパンダーとから構成され
ている。
【0035】なお、光源として、248nmの波長の光
を供給するKrFエキシマレーザー光源や157nmの
波長の光を供給するF2レーザー光源などを用いること
もできる。また、光源として、g線(436nm)やi
線(365nm)の光を供給する水銀ランプなどを用い
ることもできる。水銀ランプを用いる場合、光源部1
は、水銀ランプと楕円鏡とコリメータレンズとを有する
構成となる。光源部1から光軸AXに沿って供給された
平行光束は、角度光束形成部2に入射する。
【0036】図2は、本実施形態における角度光束形成
部の内部構成を概略的に示す図である。図2を参照する
と、角度光束形成部2は、正屈折力の微小レンズ(また
はレンズエレメント)からなる第1マイクロレンズアレ
イ(または第1フライアイレンズ)20aと正屈折力の
微小レンズからなる第2マイクロレンズアレイ(または
第2フライアイレンズ)20bとで構成されたマイクロ
レンズアレイ群(またはフライアイレンズ群)20を有
する。マイクロレンズアレイ20aおよび20bを構成
する各微小レンズはともに正六角形状(または正方形
状)の断面を有し、そのサイズは同じである。
【0037】マイクロレンズアレイは、縦横に且つ稠密
に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからな
る光学素子である。一般に、マイクロレンズアレイは、
たとえば平行平面ガラス板にエッチング処理を施して微
小レンズ群を形成することによって構成される。マイク
ロレンズアレイを構成する各微小レンズは、フライアイ
レンズを構成する各レンズエレメントよりも微小であ
る。また、マイクロレンズアレイは、互いに隔絶された
レンズエレメントからなるフライアイレンズとは異な
り、多数の微小レンズが互いに隔絶されることなく一体
的に形成されている。しかしながら、正屈折力を有する
レンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロレンズ
アレイはフライアイレンズと同じである。なお、図2で
は、図面の明瞭化のために、マイクロレンズアレイを構
成する微小レンズの数を実際よりも非常に少なく表して
いる。
【0038】また、マイクロレンズアレイ20aおよび
20bは、マイクロレンズアレイ群20の後側焦点面2
0cが実質的に変動しないように、光軸AXに沿ってそ
れぞれ移動可能に構成されている。換言すれば、第1マ
イクロレンズアレイ20aと第2マイクロレンズアレイ
20bとの間隔は連続的に可変であり、マイクロレンズ
アレイ群20は焦点距離が連続的に可変の波面分割型オ
プティカルインテグレータを構成している。マイクロレ
ンズアレイ群20の焦点距離の変化は、制御系91から
の指令に基づいて動作する第1駆動系92により行われ
る。また、変倍光学系(ズームレンズ)4の焦点距離と
比べて間隔の変化による焦点面20cの変動が小さく許
容できる場合には、第1マイクロレンズアレイ20aお
よび第2マイクロレンズアレイのうちの何れか一方のみ
を移動させて、マイクロレンズアレイ群20の焦点距離
を可変にしても良い。
【0039】マイクロレンズアレイ群20に入射した矩
形状の平行光束は多数の微小レンズによって二次元的に
波面分割され、その後側焦点面20cに矩形状の実質的
な面光源(多数の光源からなる全体的に矩形状の面光
源)が形成される。第1マイクロレンズアレイ20aと
第2マイクロレンズアレイ20bとの間隔を変化させ
て、マイクロレンズアレイ群20の焦点距離を変化させ
ることにより、マイクロレンズアレイ群20から射出さ
れる光束の発散角を連続的に変化させることができる。
【0040】マイクロレンズアレイ群20の後側焦点面
20cの位置またはその近傍には、照野形成部(厳密に
は照野形成部3の入射面)3が配置されている。このよ
うに、マイクロレンズアレイ群20は、二次元状に配列
された複数の単位素子を有する光学部材であって、光源
部1からの光束を光軸AXに対して所定の発散角を有す
る光束に変換して、照野形成部3の入射面(第1の所定
面)へ入射させる角度光束形成手段を構成している。
【0041】照野形成部3は、照明光路に対して交換可
能に設けられた複数の回折光学素子(DOE)を有す
る。この種の回折光学素子として、たとえば特開200
1−85293号公報に開示された輪帯照明用の回折光
学素子や4極照明用の回折光学素子、特願2000−2
07642号明細書および図面で提案された2極照明用
の回折光学素子などを用いることができる。輪帯照明用
の回折光学素子は、入射した平行光束を回折してファー
フィールドにリング状(幅の無い円環状)の光束を形成
する機能を有する。また、4極照明用の回折光学素子や
2極照明用の回折光学素子は、入射した平行光束を回折
してファーフィールドに4点状や2点状の光束を形成す
る機能を有する。
【0042】なお、特開2001−176766号明細
書および図面に開示されているように、入射した平行光
束に基づいて幅の有る円環状(輪帯状)の光束をファー
フィールドに形成する輪帯照明用の回折光学素子や、入
射した平行光束に基づいて各極が所定の大きさを有する
4極状(または2極状)の光束をファーフィールドに形
成する4極照明用(または2極照明用)の回折光学素子
を組み合わせて用いることもできる。また、互いに異な
る形状のリング状または円環状の光束をファーフィール
ドに形成する複数の輪帯照明用の回折光学素子や、互い
に異なる形状の4点状(または2点状)または4極状
(または2極状)の光束をファーフィールドに形成する
4極照明用(または2極照明用)回折光学素子を組み合
わせて用いることもできる。
【0043】これら複数の回折光学素子は、たとえば光
軸AXと平行な軸線を中心として回転可能なターレット
に円周状に設けられている。また、このターレットに
は、通常の円形照明のために、1つの単なる開口部(光
透過部)が設けられている。なお、互いに異なる形状の
リング状または円環状の光束や互いに異なる形状の4点
状(または2点状)または4極状(または2極状)の光
束をファーフィールドに形成する複数の回折光学素子を
組み合わせて用いることにより、角度光束形成部2にお
ける発散角度の可変範囲を狭めることができる。
【0044】このように、各回折光学素子は、その入射
面(第1の所定面)に入射した所定の発散角を有する光
束に基づいて、ファーフィールド(第2の所定面)上に
所定の照野を形成するための照野形成手段を構成してい
る。なお、照野形成部3において照明光路に対する複数
の回折光学素子の交換は、制御系91からの指令に基づ
いて動作する第2駆動系93により行われる。
【0045】再び図1を参照すると、照野形成部3の回
折光学素子を介した光束は、変倍光学系(ズームレン
ズ)4を介して、オプティカルインテグレータとしての
マイクロレンズアレイ(またはフライアイレンズ)5を
照明する。なお、変倍光学系4は、所定の範囲で焦点距
離を連続的に変化させることのできるσ値可変用のズー
ムレンズであって、照野形成部3の回折光学素子とマイ
クロレンズアレイ4の入射面とを実質的にフーリエ変換
の関係に結んでいる。換言すれば、変倍光学系4の物体
面の近傍に照野形成部3の回折光学素子が(ひいてはマ
イクロレンズアレイ群20が)配置され、その射出瞳面
に照野形成部3の回折光学素子のファーフィールド(第
2の所定面)が位置することになる。
【0046】図3は、本実施形態における変倍光学系の
内部構成を概略的に示す図である。図3を参照すると、
変倍光学系4は、光源側(図中左側)から順に、正屈折
力の第1レンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群G2
と、正屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レ
ンズ群G4とから構成されている。ここで、第1レンズ
群G1は光軸AXに沿って固定であるが、第2レンズ群
G2〜第4レンズ群G4は変倍光学系4の後側焦点面4
aが実質的に変動しないように光軸AXに沿ってそれぞ
れ移動する。
【0047】したがって、照野形成部3の回折光学素子
を介した光束は、変倍光学系4の後側焦点面(ひいては
マイクロレンズアレイ(またはフライアイレンズ)5の
入射面)に、所定の光強度分布を有する照野を形成す
る。具体的には、照野形成部3において輪帯照明用の回
折光学素子が照明光路に設定された場合、正六角形(ま
たは正方形)とリング状または円環状とのコンボリュー
ションに基づく光強度分布、すなわち光軸AXを中心と
した輪帯状の照野が形成される。
【0048】また、照野形成部3において4極照明用の
回折光学素子が照明光路に設定された場合、正六角形
(または正方形)と4点状または4極状とのコンボリュ
ーションに基づく光強度分布、すなわち光軸AXを中心
とした4つの正六角形状(または正方形状)の照野から
なる4極状の照野が形成される。また、照野形成部3に
おいて2極照明用の回折光学素子が照明光路に設定され
た場合、正六角形(または正方形)と2点状または2極
状とのコンボリューションに基づく光強度分布、すなわ
ち光軸AXを中心とした2つの正六角形状(または正方
形状)の照野からなる2極状の照野が形成される。
【0049】また、照野形成部3において円形照明用の
開口部が照明光路に設定された場合、光軸AXを中心と
した1つの正六角形状(または正方形状)の照野が形成
される。この輪帯状、4極状、2極状または円形状の照
野の全体的な大きさは、変倍光学系4の焦点距離に依存
して連続的に変化する。変倍光学系4の焦点距離の変化
は、すなわち変倍光学系4における第2レンズ群G2〜
第4レンズ群G4の光軸AXに沿った移動は、制御系9
1からの指令に基づいて動作する第3駆動系94により
行われる。
【0050】マイクロレンズアレイ5は、縦横に且つ稠
密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズから
なる光学素子である。マイクロレンズアレイ5を構成す
る各微小レンズは、マスクM上において形成すべき照野
の形状(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領
域の形状)と相似な矩形状の断面を有する。図1では、
図面の明瞭化のために、マイクロレンズアレイ5を構成
する微小レンズの数を実際よりも非常に少なく表してい
る。
【0051】したがって、マイクロレンズアレイ5に入
射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割さ
れ、各微小レンズの後側焦点面には多数の光源がそれぞ
れ形成される。こうして、マイクロレンズアレイ5の後
側焦点面には、マイクロレンズアレイ5への入射光束に
よって形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二
次光源が形成される。具体的には、照野形成部3におい
て輪帯照明用の回折光学素子が照明光路に設定された場
合、光軸AXを中心とした輪帯状の二次光源が形成され
る。
【0052】また、照野形成部3において4極照明用の
回折光学素子が照明光路に設定された場合、光軸AXを
中心とした4つの正六角形状(または正方形状)の実質
的な面光源からなる4極状の二次光源が形成される。ま
た、照野形成部3において2極照明用の回折光学素子が
照明光路に設定された場合、光軸AXを中心とした2つ
の正六角形状(または正方形状)の実質的な面光源から
なる2極状の二次光源が形成される。また、照野形成部
3において円形照明用の開口部が照明光路に設定された
場合、光軸AXを中心とした1つの正六角形状(または
正方形状)の二次光源が形成される
【0053】このように、マイクロレンズアレイ5は、
その入射面(第2の所定面)上に形成された照野からの
光束に基づいて、照野とほぼ同じ光強度分布を有する二
次光源を形成するためのオプティカルインテグレータを
構成している。マイクロレンズアレイ5の後側焦点面に
形成された二次光源からの光束は、必要に応じて所定形
状の光透過部を有する開口絞り(不図示)を介して制限
された後、コンデンサー光学系6の集光作用を受けた
後、照明視野絞りとしてのマスクブラインド7を重畳的
に照明する。マスクブラインド7の矩形状の開口部(光
透過部)を介した光束は、結像光学系8の集光作用を受
けた後、マスクMを重畳的に照明する。
【0054】マスクMは、二次元的に移動可能なマスク
ステージMS上に支持されている。マスクMのパターン
を透過した光束は、投影光学系PLを介して、感光性基
板であるウェハW上にマスクパターンの像を形成する。
ウェハWは、二次元的に移動可能なウェハステージWS
上に支持されている。こうして、投影光学系PLの光軸
AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハWを
二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露
光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスク
Mのパターンが逐次露光される。
【0055】なお、一括露光では、いわゆるステップ・
アンド・リピート方式にしたがって、ウェハの各露光領
域に対してマスクパターンを一括的に露光する。この場
合、マスクM上での照明領域の形状は正方形に近い矩形
状であり、マイクロレンズアレイ5の各微小レンズの断
面形状も正方形に近い矩形状となる。一方、スキャン露
光では、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式にし
たがって、マスクおよびウェハを投影光学系に対して相
対移動させながらウェハの各露光領域に対してマスクパ
ターンをスキャン露光する。この場合、マスクM上での
照明領域の形状は短辺と長辺との比がたとえば1:3の
矩形状であり、マイクロレンズアレイ5の各微小レンズ
の断面形状もこれと相似な矩形状となる。
【0056】以下、本実施形態における照明の切り換え
動作などについて具体的に説明する。まず、ステップ・
アンド・リピート方式またはステップ・アンド・スキャ
ン方式にしたがって順次露光すべき各種のマスクに関す
る情報などが、キーボードなどの入力部90を介して制
御系91に入力される。制御系91は、各種のマスクに
関する最適な線幅(解像度)、焦点深度等の情報を内部
のメモリー部に記憶しており、入力部90からの入力に
応答して第1駆動系92〜第3駆動系94に適当な制御
信号を供給する。
【0057】すなわち、最適な解像度および焦点深度の
もとで輪帯照明する場合、第2駆動系93は、制御系9
1からの指令に基づいてターレットを回転させ、照野形
成部3において輪帯照明用の回折光学素子を照明光路中
に位置決めする。そして、マイクロレンズアレイ5の後
側焦点面において所望の大きさ(外径)および形状(輪
帯比)を有する輪帯状の二次光源を得るために、第1駆
動系92は制御系91からの指令に基づいて角度光束形
成部2においてマイクロレンズアレイ群20の焦点距離
を設定し、第3駆動系94は制御系91からの指令に基
づいて変倍光学系4の焦点距離を設定する。こうして、
光源部1からの光束に基づいて、実質的に光量損失する
ことなく、輪帯状の二次光源を形成することができる。
【0058】さらに、必要に応じて、第1駆動系92に
よりマイクロレンズアレイ群20の焦点距離を変化させ
たり、第3駆動系94により変倍光学系4の焦点距離を
変化させたり、第2駆動系93により形状の異なる別の
輪帯照明用の回折光学素子に交換したりすることによ
り、マイクロレンズアレイ5の後側焦点面に形成される
輪帯状の二次光源の大きさおよび輪帯比を適宜変更する
ことができる。こうして、輪帯状の二次光源の形成およ
びその制限においてほとんど光量損失することなく、輪
帯状の二次光源の大きさおよび輪帯比を適宜変化させて
多様な輪帯照明を行うことができる。
【0059】また、最適な解像度および焦点深度のもと
で4極照明(または2極照明)する場合、第2駆動系9
3は、制御系91からの指令に基づいてターレットを回
転させ、照野形成部3において4極照明用(または2極
照明用)の回折光学素子を照明光路中に位置決めする。
そして、マイクロレンズアレイ5の後側焦点面において
所望の大きさ(外径)および形状(輪帯比)を有する4
極状(または2極状)の二次光源を得るために、第1駆
動系92は制御系91からの指令に基づいて角度光束形
成部2においてマイクロレンズアレイ群20の焦点距離
を設定し、第3駆動系94は制御系91からの指令に基
づいて変倍光学系4の焦点距離を設定する。こうして、
光源部1からの光束に基づいて、実質的に光量損失する
ことなく、4極状(または2極状)の二次光源を形成す
ることができる。
【0060】さらに、必要に応じて、第1駆動系92に
よりマイクロレンズアレイ群20の焦点距離を変化させ
たり、第3駆動系94により変倍光学系4の焦点距離を
変化させたり、第2駆動系93により形状の異なる別の
4極照明用(または2極照明用)の回折光学素子に交換
したりすることにより、マイクロレンズアレイ5の後側
焦点面に形成される4極状(または2極状)の二次光源
の大きさおよび輪帯比を適宜変更することができる。こ
うして、4極状(または2極状)の二次光源の形成およ
びその制限においてほとんど光量損失することなく、4
極状(または2極状)の二次光源の大きさおよび輪帯比
を適宜変化させて多様な4極照明(または2極照明)を
行うことができる。
【0061】また、最適な解像度および焦点深度のもと
で通常の円形照明をする場合、第2駆動系93は、制御
系91からの指令に基づいてターレットを回転させ、照
野形成部3において回折光学素子を照明光路から退避さ
せて円形照明用の開口部を照明光路中に位置決めする。
そして、マイクロレンズアレイ5の後側焦点面において
所望の大きさ(外径)を有する正六角形状(または正方
形状)の二次光源を得るために、第1駆動系92は制御
系91からの指令に基づいて角度光束形成部2において
マイクロレンズアレイ群20の焦点距離を設定したり、
第3駆動系94は制御系91からの指令に基づいて変倍
光学系4の焦点距離を設定したりする。マイクロレンズ
アレイ5の後側焦点面に形成された正六角形状(または
正方形状)の二次光源は、必要に応じて、たとえば虹彩
絞りのような円形開口絞りにより制限される。
【0062】こうして、光源部1からの光束に基づい
て、実質的に光量損失することなく、円形状の二次光源
を形成することができる。さらに、必要に応じて、第1
駆動系92によりマイクロレンズアレイ群20の焦点距
離を変化させたり、第3駆動系94により変倍光学系4
の焦点距離を変化させたりすることにより、マイクロレ
ンズアレイ5の後側焦点面に形成される正六角形状(ま
たは正方形状)の二次光源の大きさを適宜変更すること
ができる。こうして、円形状の二次光源の形成およびそ
の制限において光量損失を良好に抑えつつ、σ値を適宜
変化させて多様な通常円形照明を行うことができる。
【0063】なお、上述の動作説明では、入力部90か
らのマスクのパターン情報に基づいて、角度光束形成部
2、照野形成部3および変倍光学系4を制御している。
しかしながら、これに限定されることなく、たとえばマ
スク搬送路中に配置されたバーコードリーダの読み取り
結果(マスクのパターン情報)に基づいて、角度光束形
成部2、照野形成部3および変倍光学系4を制御するこ
ともできる。
【0064】以上のように、本実施形態では、光量損失
を良好に抑えつつ、輪帯照明や4極照明や2極照明のよ
うな変形照明および通常円形照明を行うことができる。
また、マイクロレンズアレイ群20や変形光学系4の焦
点距離を変化させるという簡単な操作により、光量損失
を良好に抑えつつ変形照明や通常円形照明のパラメータ
を変化させることができ、輪帯照明や4極照明や2極照
明のような多様な変形照明および多様な円形照明を行う
ことができる。
【0065】さらに、本実施形態では、角度光束形成部
2のマイクロレンズアレイ群20と照野形成部2の回折
光学素子との間には光学系が全く介在しないので、角度
光束形成部2および照野形成部3において、光透過部材
の点数が非常に少なく、照明光路も非常に短い。その結
果、照明光学装置全体としても、光透過部材の点数が少
なくなり且つ照明光路が短くなるので、パージすべき空
間が小さくなるだけでなく、照明光路における光吸収に
よる光量損失を良好に回避することができる。こうし
て、本実施形態では、部材点数が少なく且つ照明光路の
短い簡素な構成にしたがってコンパクト化を達成するこ
とにより、照明光路における光吸収による光量損失を良
好に抑えつつ、輪帯照明や4極照明や2極照明のような
多様な変形照明および多様な円形照明を行うことができ
る。
【0066】なお、上述の実施形態では、角度光束形成
部2として、正屈折力の微小レンズからなる第1マイク
ロレンズアレイ20aと正屈折力の微小レンズからなる
第2マイクロレンズアレイ20bとで構成されたマイク
ロレンズアレイ群20を用いている。しかしながら、角
度光束形成部2の構成については、様々な変形例が可能
である。
【0067】図4は、角度光束形成部の第1変形例を概
略的に示す図である。図4を参照すると、第1変形例で
は、角度光束形成部2として、正屈折力の微小レンズか
らなる第1マイクロレンズアレイ(または第1フライア
イレンズ)21aと負屈折力の微小レンズからなる第2
マイクロレンズアレイ(または第2フライアイレンズ)
21bとで構成されたマイクロレンズアレイ群(または
フライアイレンズ群)21を用いている。また、マイク
ロレンズアレイ21aおよび21bは、マイクロレンズ
アレイ群21の後側焦点面21cが実質的に変動しない
ように、光軸AXに沿ってそれぞれ移動可能に構成され
ている。
【0068】以上のように、上述の実施形態では、第1
マイクロレンズアレイおよび第2マイクロレンズアレイ
がともに正屈折力の微小レンズから構成されているが、
いずれか一方のマイクロレンズアレイを負屈折力の微小
レンズで構成することもできる。さらに、上述の実施形
態および第1変形例では、2つのマイクロレンズアレイ
によりマイクロレンズアレイ群を構成しているが、3つ
以上のマイクロレンズアレイで焦点距離が可変のマイク
ロレンズアレイ群を構成することもできる。
【0069】図5は、角度光束形成部の第2変形例を概
略的に示す図である。また、図6は、第2変形例の角度
光束形成部の作用を説明する図である。図5および図6
を参照すると、第2変形例では、互いに焦点距離の異な
る2つのマイクロレンズアレイ(またはフライアイレン
ズ)22aおよび22bが、光軸AXに平行な回転軸線
22cを中心として回転可能なターレット22dに取り
付けられている。そして、第1マイクロレンズアレイ2
2aの後側焦点面と第2マイクロレンズアレイ22bの
後側焦点面とが図中破線22eで示す面にほぼ一致する
ように、第1マイクロレンズアレイ22aと第2マイク
ロレンズアレイ22bとが光軸AXに沿って互いに異な
る位置に取り付けられている。
【0070】上述の実施形態および第1変形例では角度
光束形成部2による発散角の変化が連続的であるが、第
2変形例では角度光束形成部2による発散角の変化が離
散的である。なお、第2変形例では互いに焦点距離の異
なる2つのマイクロレンズアレイをターレットに取り付
けているが、マイクロレンズアレイの数は2つに限定さ
れることなく、3つ以上のマイクロレンズアレイ(また
はフライアイレンズ)をターレットに取り付けることも
できる。
【0071】図7は、角度光束形成部の第3変形例を概
略的に示す図である。また、図8は、第3変形例の角度
光束形成部の構成および作用を説明する図であって、
(a)は各回折光学素子の平面図であり、(b)は各回
折光学素子を構成する単位素子の断面図であり、(c)
は各回折光学素子の機能を説明する図である。図7を参
照すると、互いに発散角(回折角)の異なる2つの回折
光学素子23aおよび23bが、光軸AXに平行な回転
軸線23cを中心として回転可能なターレット23dに
取り付けられている。
【0072】各回折光学素子23aおよび23bは、図
8(a)に示すように、二次元マトリックス状に並べら
れた複数の単位素子を有する光学部材である。各単位素
子は、図8(b)に示すように、リング状の回折作用面
を形成する断面を有する。こうして、各回折光学素子2
3aおよび23bは、図8(c)に示すように、光軸A
Xに沿って入射した矩形状の平行光束を回折してファー
フィールドに円形状の光束を形成する機能を有する。換
言すれば、各単位素子の機能は、正レンズまたは負レン
ズと同等である。
【0073】なお、第3変形例では、各単位素子が位相
型の2段の回折素子として構成されているが、振幅型の
回折素子であっても良いし、また素子の段数(レベル)
は4段でも8段でも良い。また、各単位素子をフレネル
レンズ(ブレーズ化された(鋸歯状の断面を持つ)回折
光学素子)として構成しても良い。第3変形例では第2
変形例と同様に、角度光束形成部2による発散角の変化
が離散的である。なお、第3変形例では互いに発散角の
異なる2つの回折光学素子をターレットに取り付けてい
るが、回折光学素子の数は2つに限定されることなく、
3つ以上の回折光学素子をターレットに取り付けること
もできる。
【0074】また、上述の実施形態では、光源側から順
に正・負・正・正の屈折力配置を有する変倍光学系4を
用いているが、変倍光学系の構成については様々な変形
例が可能である。図9は、変倍光学系の第1変形例を概
略的に示す図である。図9を参照すると、第1変形例の
変倍光学系40は、光源側(図中左側)から順に、正屈
折力の第1レンズ群G10と、負屈折力の第2レンズ群
G20と、正屈折力の第3レンズ群G30と、負屈折力
の第4レンズ群G40とから構成されている。
【0075】ここで、第1レンズ群G10は光軸AXに
沿って固定であるが、第2レンズ群G20〜第4レンズ
群G40は変倍光学系40の後側焦点面40aが実質的
に変動しないように光軸AXに沿ってそれぞれ移動す
る。第1変形例の変倍光学系40では、上述の実施形態
の変倍光学系4と同様に、焦点距離を連続的に変化させ
ることができる。
【0076】図10は、変倍光学系の第2変形例を概略
的に示す図である。図10を参照すると、第2変形例の
変倍光学系41は、光路中に固定された一対のレンズ群
として、光源側(図中左側)から順に、正屈折力の第1
レンズ群G11と、正屈折力の第4レンズ群G41とを
備えている。また、変倍光学系41は、光路に対して挿
脱可能な第1組の一対のレンズ群として、光源側から順
に、正屈折力の第2レンズ群G21と、負屈折力の第3
レンズ群G31とを備えている。さらに、変倍光学系4
1は、光路に対して挿脱可能な第2組の一対のレンズ群
として、光源側から順に、負屈折力の第2レンズ群G2
2と、正屈折力の第3レンズ群G32とを備えている。
【0077】したがって、第2変形例では、第1組の一
対のレンズ群G21およびG31を、第1レンズ群G1
1と第4レンズ群G41との間の光路中に挿入すること
により、第1の焦点距離を有する変倍光学系を形成する
ことができる。また、第2組の一対のレンズ群G22お
よびG32を、第1レンズ群G11と第4レンズ群G4
1との間の光路中に挿入することにより、第1の焦点距
離とは異なる第2の焦点距離を有する変倍光学系を形成
することができる。
【0078】すなわち、第2変形例の変倍光学系41で
は、上述の実施形態の変倍光学系4および第1変形例の
変倍光学系40とは異なり、焦点距離が離散的に変化す
ることになる。なお、第2変形例では、一部のレンズ群
だけを光路に対して挿脱可能に構成しているが、互いに
焦点距離の異なる複数の光学系を光路に対して交換可能
に設定することにより、焦点距離が離散的に可変の変倍
光学系を構成することができる。
【0079】また、上述の実施形態においては、二次光
源を形成するためのオプティカルインテグレータとして
マイクロレンズアレイ(またはフライアイレンズ)5を
用いているが、波面分割型のインテグレータであるマイ
クロレンズアレイ5に代えて、内面反射型のオプティカ
ルインテグレータとしてのロッド型インテグレータを用
いることもできる。この場合、変倍光学系4よりもマス
クM側に集光光学系を追加して照野形成部3の回折光学
素子の共役面を形成し、この共役面近傍に入射端が位置
決めされるようにロッド型インテグレータを配置する。
【0080】また、このロッド型インテグレータの射出
端面または射出端面近傍に配置される照明視野絞りの像
をマスクM上に形成するためのリレー光学系を配置す
る。この構成の場合、第2の所定面は変倍光学系4と上
記集光光学系との合成光学系の瞳面となり、二次光源は
リレー光学系の瞳面に形成される(二次光源の虚像はロ
ッド型インテグレータの入射端近傍に形成される)。ま
た、ロッド型インテグレータからの光束をマスクMへ導
くためのリレー光学系が導光光学系となる。
【0081】ところで、上述の実施形態では、マイクロ
レンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極状の二次
光源は、図11に示すように、4つの正六角形状(また
は正方形状)の面光源31〜34から構成されている。
ここで、各面光源31〜34の中心31a〜34aは光
軸AXから同じ距離rだけ離れており、各面光源31〜
34は互いに同じ大きさ(外接する円の直径)φを有す
る。また、4つの中心31a〜34aを結んで形成され
る四角形は、光軸AXを中心としてX方向およびZ方向
に平行な辺を有する矩形である。
【0082】ここで、光軸AXからの距離rは、変倍光
学系4の焦点距離と照野形成部3における4極照明用の
回折光学素子の回折角とに依存する。また、大きさφ
は、マイクロレンズアレイ群20による発散角(ひいて
はその焦点距離)と変倍光学系4の焦点距離とに依存す
る。さらに、面光源31の中心31aと光軸AXとを結
ぶ線分が+X軸となす角度θAおよび面光源32の中心
32aと光軸AXとを結ぶ線分が+X軸となす角度θB
は、4極照明用の回折光学素子の回折特性に依存する。
【0083】したがって、上述の実施形態では、マイク
ロレンズアレイ群20の焦点距離および変倍光学系4の
焦点距離を変化させることにより、各面光源の光軸AX
からの距離rおよび各面光源の大きさφを連続的に変化
させることは可能であるが、各面光源の角度位置θA
よびθBを連続的に変化させることはできない。すなわ
ち、特性の異なる4極照明用の回折光学素子を交換する
ことにより、各面光源の角度位置θAおよびθBを離散的
に変化させることはできても、連続的に変化させること
はできない。
【0084】そこで、照野形成部3の変形例として、マ
イクロレンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極状
の二次光源を構成する各面光源の角度位置θAおよびθB
を連続的に変化させることが可能な回折光学装置(回折
光学素子)をターレットに付設することができる。図1
2は、照野形成部の第1変形例にかかる回折光学装置の
構成を概略的に示す図である。図12(a)を参照する
と、第1変形例の回折光学装置60は、光軸AXに平行
な第1軸線AX1を中心として回転可能に構成された第
1回折光学部材60aと、光軸AXに平行な第2軸線A
X2を中心として回転可能に構成された第2回折光学部
材60bとを備えている。
【0085】ここで、第1軸線AX1と第2軸線AX2
とはX軸に沿って配置され光軸AXに関して対称な位置
関係を有し、光軸AXとの直交面(XZ面)において第
1回折光学部材60aと第2回折光学部材60bとはX
方向に沿って隣接するように配置されている。また、第
1回折光学部材60aと第2回折光学部材60bとは、
互いに同じ構成を有する円形状の基板であって、その片
側の面には図12(b)に示すような形状の回折作用面
が形成されている。
【0086】具体的には、第1回折光学部材60aおよ
び第2回折光学部材60bに求められる回折角に対応す
る開口数(ひいては回折光学装置60に求められる回折
角に対応する開口数)NAと、露光光の波長λ(本実施
形態では193nm)とにより、回折作用面のピッチd
=λ/NAが、たとえば2.8μmに設定される。この
場合、回折作用面の凸部の幅aおよび凹部の幅bはとも
に、たとえば1.4μmに設定される。そして、たとえ
ば石英(または蛍石など)で形成された基板の露光光に
対する屈折率をnとすると、段差Δ=λ/{2(n−
1)}が、たとえば172nmに設定される。
【0087】図12(a)に示すように、回折光学装置
60には、マイクロレンズアレイ群20への入射光束と
相似な矩形状の光束35が入射する。そして、回折方向
が+X軸に対してθAの角度をなすように設定された第
1回折光学部材60aに入射した光束は、図11におい
て光軸AXに関して対称な一対の面光源31および33
を形成する。一方、回折方向が+X軸に対してθBの角
度をなすように設定された第2回折光学部材60bに入
射した光束は、図11において光軸AXに関して対称な
一対の面光源32および34を形成する。
【0088】したがって、第1変形例の回折光学装置6
0では、第1軸線AX1を中心として第1回折光学部材
60aを回転させることにより、面光源31の角度位置
θAおよび面光源33の角度位置(θA+180度)を連
続的に変化させることができる。同様に、第2軸線AX
2を中心として第2回折光学部材60bを回転させるこ
とにより、面光源32の角度位置θBおよび面光源34
の角度位置(θB+180度)を連続的に変化させるこ
とができる。すなわち、第1回折光学部材60aおよび
第2回折光学部材60bをそれぞれ回転させることによ
り、マイクロレンズアレイ5の後側焦点面(すなわち照
明瞳面)に形成される4極状の二次光源を構成する各面
光源の角度位置θAおよびθBを独立的に且つ連続的に変
化させることができる。
【0089】なお、露光装置では、マスクパターンに方
向性があって、マスク上の直交する二方向でそれぞれ照
明条件を設定するのが一般的である。したがって、第1
変形例では、回折光学装置60の作用によりマイクロレ
ンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極状の二次光
源を構成する各面光源の角度位置θAおよびθBを独立的
に且つ連続的に変化させ、θA+θB=180度の関係を
維持しながら光軸AXに関して2回回転対称の形態を有
する多様な4極状の二次光源を形成し、被照射面上の直
交する二方向で互いに異なる照明条件を実現することが
できる。
【0090】すなわち、第1変形例では、マイクロレン
ズアレイ群20の焦点距離を変化させることにより、4
つの面光源の各中心と光軸AXとの距離rを変化させる
ことなく、各面光源の大きさφを変化させることができ
る。また、変倍光学系4の焦点距離を変化させることに
より、距離rおよび大きさφをともに変化させて、4極
状の二次光源を相似的に拡大または縮小させることがで
きる。さらに、第1回折光学部材60aおよび第2回折
光学部材60bの回転角度をそれぞれ変化させることに
より、各面光源の角度位置θAおよびθBを独立的に且つ
連続的に変化させることができる。こうして、第1変形
例では、4極状の二次光源を構成する各面光源の角度位
置θAおよびθBを独立的に且つ連続的に変化させ、θA
+θB=180度の関係を維持しながら光軸AXに関し
て2回回転対称の形態を有する多様な4極状の二次光源
を形成し、被照射面上の直交する二方向で最適な照明条
件を実現することができる。
【0091】ところで、第1変形例では、図12(a)
に示すように、回折光学装置60への矩形状の入射光束
35のうちの一部分が、第1回折光学部材60aにも第
2回折光学部材60bにも入射することなく(すなわち
照明に寄与することなく)失われる。換言すれば、回折
光学装置60において、ある程度の光量損失が発生す
る。また、第1変形例では、第1回折光学部材60aと
第2回折光学部材60bとが一方向に沿って配置されて
いるので、マイクロレンズアレイ5への入射光束のテレ
セントリシティが崩れ、マイクロレンズアレイ5の収差
に起因してマスクM上において(ひいてはウェハW上に
おいて)照明むらが発生する。
【0092】図13は、照野形成部の第2変形例にかか
る回折光学装置の構成を概略的に示す図である。図13
に示すように、第2変形例の回折光学装置61では、第
1実施形態の回折光学装置60に対して、第3回折光学
部材60cおよび第4回折光学部材60dを付設してい
る。ここで、第3回折光学部材60cおよび第4回折光
学部材60dは、第1回折光学部材60aや第2回折光
学部材60bと同じ構成を有し、光軸AXに平行な第3
軸線AX3および第4軸線AX4を中心としてそれぞれ
回転可能に構成されている。
【0093】ここで、第1軸線AX1と第2軸線AX2
および第3軸線AX3と第4軸線AX4とはそれぞれX
方向に沿って配置され、光軸AXとの直交面(XZ面)
において第1軸線AX1と第2軸線AX2と第3軸線A
X3と第4軸線AX4とを結ぶ四角形は光軸AXを中心
とした正方形を形成している。すなわち、第3回折光学
部材60cは第2回折光学部材60bとZ方向に沿って
隣接するように配置され、第4回折光学部材60dは第
3回折光学部材60cとX方向に沿って隣接し且つ第1
回折光学部材60aとZ方向に沿って隣接するように配
置されている。
【0094】図13に示すように、回折光学装置61に
は、マイクロレンズアレイ群20への入射光束と相似な
正方形状の光束36が入射する。そして、回折方向が+
X軸に対してθAの角度をなすように設定された第1回
折光学部材60aおよび第3回折光学部材60cに入射
した光束は、図11において光軸AXに関して対称な一
対の面光源31および33を形成する。一方、回折方向
が+X軸に対してθBの角度をなすように設定された第
2回折光学部材60bおよび第4回折光学部材60dに
入射した光束は、図11において光軸AXに関して対称
な一対の面光源32および34を形成する。
【0095】したがって、第2変形例にかかる回折光学
装置61では、第1軸線AX1および第3軸線AX3を
中心として第1回折光学部材60aおよび第3回折光学
部材60cを回折方向が互いに一致するようにそれぞれ
回転させることにより、面光源31の角度位置θAおよ
び面光源33の角度位置(θA+180度)を連続的に
変化させることができる。同様に、第2軸線AX2およ
び第4軸線AX4を中心として第2回折光学部材60b
および第4回折光学部材60dを回折方向が互いに一致
するようにそれぞれ回転させることにより、面光源32
の角度位置θBおよび面光源34の角度位置(θB+18
0度)を連続的に変化させることができる。
【0096】すなわち、第1回折光学部材60a〜第4
回折光学部材60dをそれぞれ回転させることにより、
マイクロレンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極
状の二次光源を構成する各面光源の角度位置θAおよび
θBを独立的に且つ連続的に変化させることができる。
第2変形例では、回折光学装置61においてある程度の
光量損失は発生するが、第1回折光学部材60a〜第4
回折光学部材60dが直交する二方向に沿って二次元的
に配置されているので、マイクロレンズアレイ5への入
射光束のテレセントリシティが実質的に崩れることな
く、マスクM上における(ひいてはウェハW上におけ
る)照明むらの発生を防止することができる。
【0097】図14は、照野形成部の第3変形例にかか
る回折光学装置の構成を概略的に示す図である。図14
に示すように、第3変形例の回折光学装置62は、光軸
AXを中心として回転可能に構成された第1回折光学部
材62aと、同じく光軸AXを中心として回転可能に構
成され且つ光軸AXに沿って第1回折光学部材62aと
近接して配置された第2回折光学部材62bとから構成
されている。第1回折光学部材62aと第2回折光学部
材62bとは、基本的に同じ構成を有する円形状の基板
であって、その片側の面には複数(図14では9個)の
同心円によって規定された円形状および円環状の領域が
形成されている。
【0098】ここで、円形状の領域の半径の寸法と円環
状の各領域の半径方向の寸法とは互いに等しく、たとえ
ばL=0.5mm程度に設定されている。ただし、第1
回折光学部材62aでは、円形状または円環状の領域の
うち、中心から奇数番目の領域に回折作用面が形成され
ている。一方、第2回折光学部材62bでは、円形状ま
たは円環状の領域のうち、中心から偶数番目の領域に回
折作用面が形成されている。なお、第1回折光学部材6
2aおよび第2回折光学部材62bには、第1実施形態
の回折光学装置60と同じ構成を有する回折作用面が形
成されている。すなわち、回折光学装置62は、図15
に示すように、第1回折光学部材62aと第2回折光学
部材62bとを光学的に合成した形態を有することにな
る。
【0099】図14に示すように、回折光学装置62に
は、ひいては第1回折光学部材62aおよび第2回折光
学部材62bには、マイクロレンズアレイ群20への入
射光束と相似な正方形状の光束37が入射する。そし
て、回折方向が+X軸に対してθAの角度をなすように
設定された第1回折光学部材62aの回折作用面に入射
した光束は、図11において光軸AXに関して対称な一
対の面光源31および33を形成する。一方、回折方向
が+X軸に対してθBの角度をなすように設定された第
2回折光学部材62bの回折作用面に入射した光束は、
図11において光軸AXに関して対称な一対の面光源3
2および34を形成する。
【0100】したがって、第3変形例にかかる回折光学
装置62では、光軸AXを中心として第1回折光学部材
62aを回転させることにより、面光源31の角度位置
θAおよび面光源33の角度位置(θA+180度)を連
続的に変化させることができる。同様に、光軸AXを中
心として第2回折光学部材62bを回転させることによ
り、面光源32の角度位置θBおよび面光源34の角度
位置(θB+180度)を連続的に変化させることがで
きる。すなわち、第1回折光学部材62aおよび第2回
折光学部材62bをそれぞれ回転させることにより、マ
イクロレンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極状
の二次光源を構成する各面光源の角度位置θAおよびθB
を独立的に且つ連続的に変化させることができる。
【0101】第3変形例では、図14に示すように、回
折作用に起因する光量損失を除き、回折光学装置62に
おける光量損失を実質的に回避することができる。ま
た、第1回折光学部材62aおよび第2回折光学部材6
2bにおける回折作用面が同心円的に(二次元的に)配
置されているので、マイクロレンズアレイ5への入射光
束のテレセントリシティが実質的に崩れることなく、マ
スクM上における(ひいてはウェハW上における)照明
むらの発生を防止することができる。
【0102】なお、第3変形例では、第1回折光学部材
62aの中心軸線および第2回折光学部材62bの中心
軸線を光軸AXとほぼ一致させることが必要である。具
体的には、第1回折光学部材62aと第2回折光学部材
62bとのアライメント誤差(芯出し誤差)を、L/2
0よりも小さく抑えることが好ましい。そして、第1回
折光学部材62aと前記第2回折光学部材とのアライメ
ント誤差(芯出し誤差)を、L/100よりも小さく抑
えることがさらに好ましい。また、回折光学装置62に
おける光量損失をできるだけ回避するために、第1回折
光学部材62aの回折作用面と第2回折光学部材62b
の回折作用面とを対向させ、その光軸AXに沿った間隔
を、(1/NA)×(L/20)よりも小さく抑えるこ
とが好ましい。そして、この間隔を、(1/NA)×
(L/100)よりも小さく抑えることがさらに好まし
い。ここで、上述したように、Lは円形状の領域の半径
の寸法または円環状の各領域の半径方向の寸法であり、
NAは回折光学装置62における回折角に対応する開口
数である。
【0103】なお、上述の各変形例では、4極状の二次
光源を構成する各面光源の角度位置θAおよびθBを独立
的に且つ連続的に変化させ、θA+θB=180度の関係
を維持しながら光軸AXに関して2回回転対称の形態を
有する多様な4極状の二次光源を形成しているが、θB
=θA=90度に設定することにより、Z方向に沿った
一対の面光源からなる2極状の二次光源を形成すること
もできる。また、θB=θA=0度(または180度)に
設定することにより、X方向に沿った一対の面光源から
なる2極状の二次光源を形成することもできる。
【0104】また、上述の第1変形例乃至第3変形例で
は、入射光束を4つの光束に変換してファーフィールド
に4点状または4極状の光束を形成するための回折光学
部材を用いたが、屈折光学部材を用いることも可能であ
る。この場合、第1変形例乃至第3変形例の回折光学部
材における回折作用面を、図16に示す形状の屈折作用
面とすれば良い。図16は、第4変形例の屈折光学部材
の構成を示す図であり、図16(a)は屈折作用面の断
面図、図16(b)は屈折作用面の一部の斜視図であ
る。
【0105】図16に示すように、第4変形例の屈折光
学部材の屈折作用面は、回折光学部材の回折作用面の溝
方向と同じ方向に延びた稜線を持つ屋根型プリズムを、
当該溝方向と直交する1次元方向に稠密に配置した屋根
型プリズムアレイの形状を有している。このような屋根
型プリズムアレイは、マイクロレンズアレイや回折光学
素子と同様に、たとえば光透過性基板(石英、蛍石な
ど)をエッチングすることにより得られる。
【0106】図16(a)に示すように、屋根型プリズ
ムアレイの斜面と光軸直交面とのなす角度をαとし、屋
根型プリズムアレイが形成されている光透過性基板の屈
折率をnとするとき、屋根型プリズムアレイにより屈折
される光線の屈折角θは、おおむねθ≒(n−1)αの
関係を満足する。
【0107】一例を挙げると、露光光の波長λが193
nmである場合、屋根型プリズムアレイのピッチd=
0.1mm、光透過性基板の屈折率n=1.56、屋根
型プリズムアレイの角度α=7°、屋根型プリズムアレ
イの段差(サグ量)Δ=6.2μmに設定すると、屈折
角θ=4°が得られる。なお、屋根型プリズムアレイの
頂角は180−2αであることは言うまでもない。
【0108】このように、上述の第1乃至第3変形例に
おける回折光学装置の回折作用面をたとえば屋根型プリ
ズムアレイからなる屈折作用面として屈折光学装置とす
ると、光利用効率が高いという利点がある。例えば、回
折光学装置の回折作用面をバイナリー近似された位相型
回折光学素子とする場合には、製造誤差による光量ロス
を無視しても約80%程度の回折効率しか得られない
が、上述のような屈折光学装置とすれば(光透過部材の
材料内部や反射防止コートの吸収や屈折光学装置の屈折
面での表面反射の影響、製造誤差による影響を除くと)
ほぼ100%の光利用効率を得られる。
【0109】さて、上述の第3変形例では、第1回折光
学部材62aと第2回折光学部材62bとが照明光学装
置の光軸AXを中心として回転可能に設けられている
が、これら第1回折光学部材および第2回折光学部材の
回転軸は光軸AXと異なっていても良い。
【0110】図17は、照野形成部の第5変形例にかか
る回折光学装置の構成を概略的に示す図である。図17
に示すように、第5変形例の回折光学装置63は、光軸
AXと平行な回転軸AX6を中心として回転可能に構成
された第1回折光学部材63aと、同じく回転軸AX6
を中心として回転可能に構成され且つ回転軸AX6に沿
って第1回折光学部材と近接して配置された第2回折光
学部材63bとから構成されている。
【0111】図17に斜線で示す通り、第1回折光学部
材63aは、第3変形例における第1回折光学部材62
aの複数の円形状および円環状の領域内に位置する回折
作用面を扇形に切り取った形状の回折作用面を有する。
第2回折光学部材63bは、第3変形例における第2回
折光学部材62bの複数の円形状および円環状の領域内
に位置する回折作用面を扇形に切り取った形状の回折作
用面を有する。第3変形例と同様に、第1回折光学部材
63aでは中心から奇数番目の領域に回折作用面が形成
されており、第2回折光学部材では中心から偶数番目の
領域に回折作用面が形成されている。図18に示すよう
に、回折光学装置63は、第1回折光学部材63aと第
2回折光学部材63bとを光学的に合成した形態を有す
る。
【0112】図17に戻って、回折光学装置63には、
ひいては第1回折光学部材63aおよび第2回折光学部
材63bには、長方形状の光束38が入射する。そし
て、第3変形例と同様に、回折方向が+X軸に対してθ
Aの角度をなすように設定された第1回折光学部材63
aの回折作用面に入射した光束は、図11において光軸
AXに対してほぼ対称な一対の面光源31および33を
形成する。一方、回折方向がX軸に対してθBをなすよ
うに設定された第2回折光学部材62bの回折作用面に
入射した光束は、図11において光軸AXに関して対称
な一対の面光源23および34を形成する。
【0113】さて、4極照明では、一般的に光軸AXに
関して2回回転対称の形態を有する4極状の二次光源を
形成するため、図11における面光源31乃至34の角
度位置θA、θB、(θA+180度)、(θB+180
度)は、それぞれ0°<θA<90°、90°<θB<1
80°であれば良い。したがって、第1回折光学部材6
3aと第2回折光学部材63bとに要求される回転角は
ともに90度となる。
【0114】図18(a)には、第1回折光学部材63
aの回転角θAと第2回折光学部材63bの回転角θB
が90°をなす状態、すなわち第1回折光学部材63a
の扇形の回折作用面と第2回折光学部材63bの回折作
用面とが重なった状態を示し、図18(b)には、第1
回折光学部材63aの回転角θAと第2回折光学部材6
3bの回転角θBとが同方向である状態を示す。
【0115】図17および図18に示したように、回折
光学部材の回転軸AX6を光軸AXに対して平行移動さ
せることにより、中心角が(90°+γ度)の扇形の領
域内のみに各回折光学部材63aおよび63bの回折作
用面を形成すれば良いことが分かる。なお、上記角度γ
は、入射光束38の大きさや形状、および回転軸AX6
に対する入射光束の偏心量(回転軸AX6と光軸AXと
の距離に対応)に応じて求まる。
【0116】このように、第5変形例にかかる回折光学
装置63においても、回転軸AX6を中心として第1回
折光学部材63aを回転させることにより、図11の面
光源31の角度位置θAおよび面光源33の角度位置
(θA+180度)を連続的に変化させることができ
る。同様に、回転軸AX6を中心として第2回折光学部
材63bを回転させることにより、図11の面光源32
の角度位置θBおよび面光源34の角度位置(θB+18
0度)を連続的に変化させることができる。すなわち、
マイクロレンズアレイ5の後側焦点面に形成される4極
状の二次光源を構成する各面光源の角度位置θAおよび
θBを独立的に且つ連続的に変化させることができる。
このとき、図17および図18からも明らかな通り、回
折光学装置63における光量損失を実質的に回避するこ
とができる。
【0117】図17に戻って、第5変形例の第1回折光
学部材63aおよび第2回折光学部材63bの扇形領域
以外の領域には、別の照明条件用の回折光学素子または
屈折光学素子を設けることができる。たとえば図17
(a)に示す第1回折光学部材63aには、光透過部6
4aと複数の回折光学素子(屈折光学素子)65a〜6
5dとが設けられており、図17(b)に示す第2回折
光学部材63bには、光透過部64bと複数の回折光学
素子(屈折光学素子)65e〜65hとが設けられてい
る。ここで、回折光学素子としては、入射光束を回折さ
せて回折光学素子のファーフィールドにおいて2点状や
4点状などの多点状、リング状に変換するものを用いる
ことが可能である。
【0118】ここで、回折光学素子4によって回折光学
装置63に所定の角度分布を持つ光束が入射するため、
入射光束を2点状に変換する回折光学素子が照明光路に
設定された場合には、マイクロレンズアレイ5の入射面
において2極状の照野が形成され、入射光束を4点状に
変換する回折光学素子が照明光路に設定された場合に
は、マイクロレンズアレイ5の入射面において4極状の
照野が形成され、入射光束をリング状に変換する回折光
学素子が照明光路に設定された場合には、マイクロレン
ズアレイ5の入射面において輪帯状の照野が形成され
る。
【0119】このとき、第1回折光学部材63aに設け
られた回折光学素子(屈折光学素子)65a〜65dの
何れかを用いる(何れかを照明光路に設定する)場合、
第2回折光学部材63bにおいては光透過部64bが照
明光路に設定される。また、第2回折光学部材63bに
設けられた回折光学素子(屈折光学素子)65e〜65
hの何れかを用いる(何れかを照明光路に設定する)場
合には、第1回折光学部材63aの光透過部64aが照
明光路に設定される。そして、第1回折光学部材63a
の光透過部64aおよび第2回折光学部材63bの光透
過部64bを照明光路に設定すれば、回折作用を無効
に、すなわち素抜けにできる。この場合には、マイクロ
レンズアレイ5の入射面において円形状の照野が形成さ
れ、マイクロレンズアレイ5が円形状の二次光源を形成
して、通常の円形照明を行うことができる。
【0120】なお、図18から明らかな通り、第1回折
光学部材63aにおける最も中心側の回折作用面と、第
2回折光学部材63bにおける最も中心側の回折作用面
とに関しては、入射光束38が通過する領域と重複しな
いため、これらの回折作用面を設けなくとも良い。ま
た、図17および図18に示した第5変形例の回折光学
装置63においては、回折光学装置63に長方形状の光
束38が入射するとしたが、この入射光束は長方形には
限られず、前述の実施形態のように正方形であっても良
いし、どのような形状であっても良い。
【0121】なお、図17および図18に示した第5変
形例の回折光学装置63においても、図16に示した第
4変形例と同様に、屈折作用面を有する屈折光学装置に
変形しても良い。また、図17および図18に示した第
5変形例の回折光学装置63では、各回折光学部材63
a、63bの1つの扇形領域内に回折作用面を設けた
が、各々の回折光学部材63a、63bに複数の回折作
用面を含む扇形領域を設けることも可能である。この場
合には、それぞれの回折光学部材63a、63bにおけ
る扇形領域毎に回折作用面のピッチが異なるもの(屈折
光学部材の場合は光線の屈折角が異なるもの)を設けて
おくことが好ましい。
【0122】上述の実施形態にかかる露光装置では、照
明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明
工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用
のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことに
より、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶
表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができ
る。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基
板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成するこ
とによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイス
を得る際の手法の一例につき図19のフローチャートを
参照して説明する。
【0123】先ず、図19のステップ301において、
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ30
3において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マス
ク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1
ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写され
る。その後、ステップ304において、その1ロットの
ウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステッ
プ305において、その1ロットのウェハ上でレジスト
パターンをマスクとしてエッチングを行うことによっ
て、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各
ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に
上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによっ
て、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導
体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パター
ンを有する半導体デバイスをスループット良く得ること
ができる。
【0124】また、上述の実施形態の露光装置では、プ
レート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パター
ン、電極パターン等)を形成することによって、マイク
ロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。
以下、図20のフローチャートを参照して、このときの
手法の一例につき説明する。図20において、パターン
形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用い
てマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布され
たガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ
ー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によっ
て、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターン
が形成される。その後、露光された基板は、現像工程、
エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経るこ
とによって、基板上に所定のパターンが形成され、次の
カラーフィルター形成工程402へ移行する。
【0125】次に、カラーフィルター形成工程402で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形
成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後
に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立
て工程403では、パターン形成工程401にて得られ
た所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用い
て液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て
工程403では、例えば、パターン形成工程401にて
得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に
液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0126】その後、モジュール組み立て工程404に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
【0127】なお、上述の実施形態では、照明光学装置
を備えた投影露光装置を例にとって本発明を説明した
が、マスク以外の被照射面を照明するための一般的な照
明光学装置に本発明を適用することができることは明ら
かである。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の照明光学
装置では、角度光束形成手段が、たとえば間隔の可変な
マイクロレンズアレイ群で構成され、このマイクロレン
ズアレイ群と照野形成手段(回折光学素子)との間には
光学系が全く介在しないので、角度光束形成手段および
照野形成手段において、光透過部材の点数の低減および
照明光路の短縮化を図ることができる。その結果、照明
光学装置全体としても、光透過部材の点数が少なくなり
且つ照明光路が短くなるので、パージすべき空間が小さ
くなるだけでなく、照明光路における光吸収による光量
損失を良好に回避することができる。
【0129】こうして、本発明では、部材点数が少なく
且つ照明光路の短い簡素な構成にしたがってコンパクト
化を達成することにより、照明光路における光吸収によ
る光量損失を良好に抑えつつ、輪帯照明や4極照明のよ
うな多様な変形照明を行うことができる。また、本発明
の照明光学装置が組み込まれた露光装置および本発明の
照明光学装置を用いた露光方法では、照明光路における
光吸収による光量損失を良好に抑えつつ、輪帯照明や4
極照明のような多様な変形照明を行うことのできる照明
光学装置を用いて、マスクに最適な照明条件のもとで、
感光性基板上にマスクパターンを忠実に転写することが
できる。さらに、感光性基板上にマスクパターンを忠実
に転写することのできる本発明の露光装置および露光方
法を用いて、良好なマイクロデバイスを製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる照明光学装置を備え
た露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】本実施形態における角度光束形成部の内部構成
を概略的に示す図である。
【図3】本実施形態における変倍光学系の内部構成を概
略的に示す図である。
【図4】角度光束形成部の第1変形例を概略的に示す図
である。
【図5】角度光束形成部の第2変形例を概略的に示す図
である。
【図6】第2変形例の角度光束形成部の作用を説明する
図である。
【図7】角度光束形成部の第3変形例を概略的に示す図
である。
【図8】第3変形例の角度光束形成部の構成および作用
を説明する図であって、(a)は各回折光学素子の平面
図であり、(b)は各回折光学素子を構成する単位素子
の断面図であり、(c)は各回折光学素子の機能を説明
する図である。
【図9】変倍光学系の第1変形例を概略的に示す図であ
る。
【図10】変倍光学系の第2変形例を概略的に示す図で
ある。
【図11】マイクロレンズアレイの後側焦点面に形成さ
れる4極状の二次光源の構成を概略的に示す図である。
【図12】照野形成部の第1変形例にかかる回折光学装
置の構成を概略的に示す図である。
【図13】照野形成部の第2変形例にかかる回折光学装
置の構成を概略的に示す図である。
【図14】照野形成部の第3変形例にかかる回折光学装
置の構成を概略的に示す図である。
【図15】第3変形例にかかる回折光学装置において第
1回折光学部材と第2回折光学部材とを光学的に合成し
た形態を示す図である。
【図16】照野形成部の回折光学装置を屈折光学装置と
した際の第4変形例の構成を概略的に示す図である。
【図17】第5変形例にかかる回折光学装置の構成を概
略的に示す図である。
【図18】第5変形例にかかる回折光学装置において第
1回折光学部材と第2回折光学部材とを光学的に合成し
た形態を示す図である。
【図19】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを
得る際の手法のフローチャートである。
【図20】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得
る際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 光源部 2 角度光束形成部 3 照野形成部 4 変倍光学系(ズームレンズ) 5 マイクロレンズアレイ 6 コンデンサー光学系 7 照明視野絞り 8 結像光学系 20 マイクロレンズアレイ群 90 入力部 91 制御系 92〜94 駆動系 M マスク MS マスクステージ PL 投影光学系 W ウェハ WS ウェハステージ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被照射面を照明する照明光学装置におい
    て、 光束を供給する光源手段と、 二次元状に配列された複数の単位素子を有する光学部材
    を備え、前記光源手段からの光束を光軸に対して所定の
    発散角を有する光束に変換して第1の所定面へ入射させ
    る角度光束形成手段と、 前記第1の所定面に入射した前記所定の発散角を有する
    光束に基づいて、第2の所定面上に所定の照野を形成す
    るための回折光学素子を含む照野形成手段と、 前記第2の所定面上に形成された前記所定の照野からの
    光束に基づいて、前記所定の照野とほぼ同じ光強度分布
    を有する二次光源を形成するためのオプティカルインテ
    グレータと、 前記照野形成手段と前記オプティカルインテグレータと
    の間の光路中に配置された変倍光学系とを備え、 前記角度光束形成手段は、前記所定の発散角を可変に
    し、 前記第2の所定面上の前記所定の照野は、前記光軸を中
    心とする4つの照野、前記光軸を中心とする2つの照
    野、および輪帯状の照野のうちの少なくとも1つを含
    み、 前記複数の単位素子と前記回折光学素子とは隣接して配
    置されることを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記角度光束形成手段による前記所定の
    発散角は連続的に可変であることを特徴とする請求項1
    に記載の照明光学装置。
  3. 【請求項3】 前記角度光束形成手段の前記光学部材
    は、マイクロレンズアレイまたはフライアイレンズを有
    することを特徴とする請求項2に記載の照明光学装置。
  4. 【請求項4】 前記角度光束形成手段の前記光学部材
    は、間隔可変の複数のマイクロレンズアレイまたはフラ
    イアイレンズを有することを特徴とする請求項3に記載
    の照明光学装置。
  5. 【請求項5】 前記角度光束形成手段による前記所定の
    発散角は離散的に可変であることを特徴とする請求項1
    に記載の照明光学装置。
  6. 【請求項6】 前記角度光束形成手段は、発散角が互い
    に異なり且つ交換可能な複数の光学部材を備えているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の照明光学装置。
  7. 【請求項7】 前記角度光束形成手段の前記複数の光学
    部材の各々は、マイクロレンズアレイ、フライアイレン
    ズまたは回折光学素子を有することを特徴とする請求項
    6に記載の照明光学装置。
  8. 【請求項8】 前記照野形成手段の前記回折光学素子
    は、通常円形照明に際して照明光路外に退避することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明
    光学装置。
  9. 【請求項9】 前記照野形成手段の前記回折光学素子
    は、前記光軸にほぼ平行な第1軸線を中心として回転可
    能に構成された第1回折光学部材と、前記光軸にほぼ平
    行な第2軸線を中心として回転可能に構成され且つ前記
    光軸との直交面に沿って前記第1回折光学部材と隣り合
    うように配置された第2回折光学部材とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    照明光学装置。
  10. 【請求項10】 前記直交面において、前記第1軸線と
    前記第2軸線とは前記光軸に関してほぼ対称な位置関係
    を有することを特徴とする請求項9に記載の照明光学装
    置。
  11. 【請求項11】 前記光軸にほぼ平行な第3軸線を中心
    として回転可能に構成され且つ前記直交面に沿って前記
    第1回折光学部材または前記第2回折光学部材と隣り合
    うように配置された第3回折光学部材と、前記光軸にほ
    ぼ平行な第4軸線を中心として回転可能に構成され且つ
    前記直交面に沿って前記第3回折光学部材と隣り合い且
    つ前記第2回折光学部材または前記第1回折光学部材と
    隣り合うように配置された第4回折光学部材とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項9または10に記載
    の照明光学装置。
  12. 【請求項12】 前記直交面において前記第1軸線と前
    記第2軸線と前記第3軸線と前記第4軸線とを結ぶ四角
    形は前記光軸を中心としたほぼ正方形を形成することを
    特徴とする請求項11に記載の照明光学装置。
  13. 【請求項13】 前記照野形成手段の前記回折光学素子
    は、前記光軸にほぼ平行な所定の軸線を中心として回転
    可能に構成された第1回折光学部材と、前記所定の軸線
    を中心として回転可能に構成された第2回折光学部材と
    を備え、 前記第1回折光学部材および前記第2回折光学部材に
    は、複数の同心円によって規定された円形状および円環
    状の領域の少なくとも一部が互いにほぼ同じように形成
    され、 前記第1回折光学部材では、前記円形状または円環状の
    領域のうち、中心から奇数番目の領域に回折作用面が形
    成され、 前記第2回折光学部材では、前記円形状または円環状の
    領域のうち、中心から偶数番目の領域に回折作用面が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1項に記載の照明光学装置。
  14. 【請求項14】 前記円形状の領域の半径の寸法と前記
    円環状の各領域の半径方向の寸法とは互いにほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項13に記載の照明光学装置。
  15. 【請求項15】 前記変倍光学系は所定の焦点距離を有
    し、その物体面近傍に前記角度光束形成手段の前記光学
    部材が配置され、その射出瞳面に前記第2の所定面が位
    置することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1
    項に記載の照明光学装置。
  16. 【請求項16】 前記オプティカルインテグレータは、
    マイクロレンズアレイまたはフライアイレンズを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記
    載の照明光学装置。
  17. 【請求項17】 前記オプティカルインテグレータは、
    内面反射型のロッドインテグレータと、前記第2の所定
    面からの光を前記ロッドインテグレータの入射端近傍に
    集光させる集光光学系とを有することを特徴とする請求
    項1乃至15のいずれか1項に記載の照明光学装置。
  18. 【請求項18】 前記オプティカルインテグレータによ
    る前記二次光源が形成される二次光源形成面と、該二次
    光源形成面と光学的に共役な面のうち前記二次光源形成
    面よりも前記光源手段側で隣り合う前記共役な面との間
    の光路中に前記照野形成手段が配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の照明
    光学装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のいずれか1項に記
    載の照明光学装置と、前記被照射面に配置されたマスク
    のパターンを感光性基板に投影露光するための投影光学
    系とを備えていることを特徴とする露光装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至18のいずれか1項に記
    載の照明光学装置を介してマスクを照明し、照明された
    前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に
    投影露光することを特徴とする露光方法。
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