JP2003178601A - 灯篭用カバー - Google Patents

灯篭用カバー

Info

Publication number
JP2003178601A
JP2003178601A JP2001375241A JP2001375241A JP2003178601A JP 2003178601 A JP2003178601 A JP 2003178601A JP 2001375241 A JP2001375241 A JP 2001375241A JP 2001375241 A JP2001375241 A JP 2001375241A JP 2003178601 A JP2003178601 A JP 2003178601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
cover
lantern
transparent plate
closing door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001375241A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Suzuki
正徳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANREI KK
Original Assignee
SANREI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANREI KK filed Critical SANREI KK
Priority to JP2001375241A priority Critical patent/JP2003178601A/ja
Publication of JP2003178601A publication Critical patent/JP2003178601A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明板の着脱にドライバー等の工具を用いる
ことなく墓前等で透明板を簡単に着脱交換することがで
き、灯篭用カバーを確実に閉止状態にして風雨の侵入を
確実に阻止し、内部が汚れることがなく保持して蝋燭を
灯篭内に容易に配置できる灯篭用カバーを提供する。 【解決手段】 カバー部11と、カバー部11の中央に
形成されたカバー開口部12と、カバー開口部12と略
同一もしくは少し大きく形成され一側部がカバー開口部
12の縁部で回動部14を介して開閉自在に形成された
開閉扉13と、開閉扉13の中央に形成された開閉扉開
口部15と、開閉扉13の内側に開閉扉開口部15を覆
設して配置された透明板16と、開閉扉13の上周縁部
に設けられ透明板16の上端部を弾圧して固定する透明
板押圧部17と、開閉扉13の下周縁部に設けられ透明
板16の下端部を係止する透明板下部係止部18とを備
えて灯篭用カバー10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墓地や神社、仏閣
などの灯明用あるいは常夜灯とされる屋外用の灯篭や、
葬儀社や神社、寺院、教会の祭壇等に設置される屋内用
の灯篭に用いられ、その灯篭内に保持された火のついた
蝋燭を雨風などから護るのに用いられる灯篭用カバーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、墓地等においては、墓前に蝋燭等
の灯火物を供えるための灯篭が配置されている。このよ
うな灯篭は、精霊を送り迎えするための重要な役割を果
たすものとして配置され、単に灯火物の火を雨風から保
護するためだけに止まらず、灯篭から漏れ出す光により
雰囲気を演出する効果も有する。そのためデザイン等に
様々な趣向を凝らしたものが多く、墓石に一体に設置し
たものや墓所内適所に独立して設置する自立型としたも
の等があり、雰囲気作りに工夫がこらされている。灯篭
はその内部に保持された蝋燭を着火状態に維持させるた
めに蓋板等のカバーを灯篭の開口部に設けたものがあ
る。このような従来の灯篭用カバーには、灯篭のカバー
部の開口部に透明板を挿着して用いられ、この透明板の
上端部等をL字状やコの字状の金具に押しあて係止さ
せ、この金具の基端部を螺子でカバー部に取り付けるよ
うなものある。また、特開平11−111013号公報
(以下イ号公報という)には、墓石の前方の何れかに立
設される墓石用灯篭であって、灯篭本体中に灯火収容空
洞部を形成し、同灯火収容空洞部に連通され、灯篭本体
前面に前面開口部を形成すると共に、同開口部を透過型
施蓋板で施蓋し、該透過型施蓋板には複数の透過孔を穿
設した上、手指挿入口部および蝋燭挿入口部からなる灯
火挿通開口部を形成して、蓋板や屋根石等を取り外さな
くとも蝋燭が供えられるようにした墓石用灯篭が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では以下のような課題を有していた。 (a)従来のガラス製や合成樹脂製の透明板を挿着した
灯篭用カバーを用いるものでは、灯篭内の蝋燭が倒れた
り、小石等がぶつかったりして透明板が破損したり、合
成樹脂製のものは変色したりして交換する場合等に、こ
の透明板の着脱にドライバー等の工具を必要とし、墓前
等で透明板を簡単に交換したり、新たに取り付けたりす
ることができないという課題があった。 (b)従来のものは灯篭用カバーを開閉して蝋燭等の灯
火物の出し入れや点火を行うが、手つきのおぼつかない
高齢者や幼児等がこれを行う際等にこのカバー部を確実
に閉止させるのが困難である場合があり、カラスについ
ばまれたりや風雨等を受けたりしてカバー部が開き、灯
篭内部が汚されるという課題があった。 (c)イ号公報に記載の灯篭では、蝋燭挿入口部及び灯
火挿通開口部を有するので、ここから風雨が入り込んで
内部を濡らして汚したり、蝋燭の火を消したりしてその
管理が煩雑になるという課題があった。 (d)また、蝋燭の光が開口部に取り付けられた透過型
施蓋板の格子状等の部分で遮られるので、小さい蝋燭の
光で周囲を効果的に明るくすることができないという課
題があった。 (e)透過型施蓋板が複雑に形成された透過孔や蝋燭挿
入口を有するので、この製造のために多大のコストを要
し、経済性に欠けるという課題があった。 (f)灯篭は本来、墓石と合わせて石材製とすることが
多く、このために加工精度の悪さから灯篭開口部の大き
さは灯篭毎にばらつきがあって、このばらつきに対応さ
せて従来の定形の灯篭用カバーを適合させて取り付けら
れない場合が多いという課題があった。 (g)蝋燭を灯篭内に設置する場合、蝋燭下部の孔を灯
篭内低部の中央に配置された突起に差し込んで固定させ
るが、内部が暗いため、視力が弱く、手つきのおぼつか
ない高齢者では火が消える度にこのような操作を何回も
行なうのが困難であるという課題があった。
【0004】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、透明板の着脱にドライバー等の工具を用
いることなく墓前等で透明板を簡単に着脱交換でき、灯
篭用カバーを確実に閉止状態にして風雨の侵入を確実に
阻止し、内部が汚れることなく保持できると共に、灯篭
ヘの取り付けが容易であり、蝋燭を灯篭内に容易に配置
することもできる灯篭用カバーを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明は以下の構成を備えている。請求項1に
記載の灯篭用カバーは、カバー部と、前記カバー部の中
央に形成されたカバー開口部と、前記カバー開口部と略
同一もしくは少し大きく形成され一側部が前記カバー開
口部の縁部で回動部を介して開閉自在に形成された開閉
扉と、前記開閉扉の中央に形成された開閉扉開口部と、
前記開閉扉の内側に前記開閉扉開口部を覆設して配置さ
れた透明板と、前記開閉扉の上周縁部に設けられ前記透
明板の上端部を弾圧して固定する透明板押圧部と、前記
開閉扉の下周縁部に設けられ前記透明板の下端部を係止
する透明板下部係止部と、を備えて構成されている。こ
の構成によって以下の作用が得られる。 (a)開閉扉開口部を内側から覆う透明板がその上端部
を弾圧して固定する透明板押圧部と、透明板の下端部を
係止して支持する透明板下部係止部によって固定される
ので、透明板押圧部の片方を外すだけで透明板の着脱に
ドライバー等の工具を用いることなく墓前等で透明板を
老齢者や幼児等でも容易に簡単に着脱交換することがで
き、利便性に優れている。 (b)灯篭に開口して形成された灯篭開口部に、カバー
部を挿着することができるので、灯篭内部がカラス等に
ついばまれるのを防止できる。カバー部には回動部を介
して開閉扉が設けられ、これを開閉させるとによって、
灯篭内の蝋燭の交換や取り付けを随時行うことができ、
利便性に優れる。 (c)透明板を備えた開閉扉でカバー開口部が覆設され
るので、風雨の侵入を確実に阻止して、日常の管理を容
易に行なうことができ、清掃などの利便性に優れてい
る。 (d)灯篭内の小さい蝋燭の光で周囲を効果的に照明で
き、また透明板を任意の色彩に着色することもできるの
で、デザイン性を付加することもできる。
【0006】ここで、灯篭用カバーは、灯篭に設けられ
た灯篭開口部に挿着されて固定される。灯篭はその内部
に蝋燭を収容して風雨から守ると共に、その装飾性を高
め、灯火を周囲に漏れ出させる機能を有しており、その
本体部分は石材やセラミックス、金属などで構成され
る。灯篭に石材を用いる場合は、天然自然石、例えば、
アメリカン・グレー、スウェーデン・ブルー、DCブラ
ック、ファイングレンおよびインド赤石等が含まれる。
灯篭はその内部に空洞部が形成され、その周壁部には、
蝋燭等が出し入れされる略矩形状や楕円形状、長円形状
等の所定広さの灯篭開口部が形成され、必要に応じて研
磨加工や穿孔加工等により、円筒状や四角柱等の多角形
柱状に一体成形される。灯篭の基台部分及び基台上の周
壁部、周壁部上の笠部が分割した構造のものとすること
もできる。また、笠部や周壁部に通気用の孔部を形成す
るのが好ましい。透明板には、ポリアクリルニトリル、
ポリプロピレン、ポリカーボネイト、スチロールなどの
合成樹脂やガラス等からなり、平板状又は円筒状の一部
となるように形成される。透明板が挿着される開閉扉は
カバー部にヒンジなどの回動部を介して開閉自在に取り
付けられる。なお、必要に応じて、灯篭内で燃焼する蝋
燭に空気を供給するための孔部や溝部などを透明板に穿
設してもよく、また、カバー部とカバー部が挿着される
灯篭開口部との間に空気が通る空気孔等の通気部を設け
るか、カバー部の灯篭開口部と接する位置に空気流入用
の溝部や孔部を設けてもよい。
【0007】透明板押圧部は、帯状や線状に形成した合
成樹脂等の弾性部材や、全体を波形などに形成して弾性
力を持たせた金属帯状体等からなり、これらの凸状部等
を透明板の上端部に当接させて弾圧して開閉扉に固定す
るようにしたもの等が適用できる。カバー部は及び開閉
扉は、ステンレススチールやスチールなどの金属等や、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポリ
オレフィン系合成樹脂のFRTP、又はウレタン系、フ
ェノール系、ポリエステル系、アイオノマー系合成樹
脂、フェノール系樹脂などのFRTPで構成することが
できる。これにより、耐候性や耐火性を向上できる。な
お開閉扉や透明板には、必要に応じて、黄色や緑色、青
色、赤色などに着色したり、ハスの花等の模様をつける
こともでき、これによって、種々の状況に応じたデザイ
ン性を付与させることができる。
【0008】請求項2に記載の灯篭用カバーは、請求項
1に記載の発明において、前記透明板押圧部が、前記開
閉扉の前記回動部側に設けられた支持部と、前記支持部
に対向する前記開閉扉の周縁に設けられた係止部と、前
記支持部に基端側が回動軸部を介して回動自在に又は接
合して配置され、他端側が前記開閉扉の係止部に係止さ
れ、前記透明板の内側に当接する湾曲して帯状に形成さ
れた押圧部と、を備えて構成されている。この構成によ
って、請求項1の作用の他、以下の作用が得られる。 (a)透明板押圧部が支持部と係止部を有し、押圧部の
外端側を係止部に掛けたり、外したりすることで、押圧
部により弾圧された透明板を開放して容易に着脱するこ
とができる。 (b)押圧部の基端側を回動軸部を介して支持部に配置
した場合には、押圧部の外端側を容易に動かすことがで
き、これによる着脱操作を確実に行うことができる。 (c)押圧部に形成された複数の凸部を透明板に当接さ
せて、透明板を弾性的に弾圧してその所定位置に固定す
るので、変形しにくい金属板で押圧する場合等に比べ
て、過剰な力が透明板に負荷されるようなことが少な
く、透明板を破損することなく、安全に保持できる。 (d)透明板押圧部を前後方向に湾曲させるだけで透明
板を押圧保持したり、押圧を解除できるので、透明板の
取り換え作業の作業性に優れる。ここで、弾性部材とし
ては、板状又は線状の金属材が好適に用いられる。押圧
部は、帯状や線状の金属や合成樹脂等を交互に折曲げた
り、波形等に湾曲させたりして形成したような凹部と凸
部を有し、この凸部を透明板に当接させてこれを保持す
るようにしたものである。支持部は、押圧部の基端部を
回動自在又はこれに接合して開閉扉の上部に固定配置さ
れる。この支持部に対向して開閉扉の回動軸部とは反対
側の外周縁部に配置される係止部は、L字状等に突出し
て形成され、そのL字状の先端に、押圧部の先端が掛け
られて弾性的に保持されるようになっている。
【0009】請求項3に記載の灯篭用カバーは、請求項
1に記載の発明において、前記透明板押圧部が、前記開
閉扉の前記開閉扉開口部の上縁部の両側部に固定された
湾曲状の弾性部材で形成されている構成を有している。
この構成によって、請求項1の作用の他、以下の作用が
得られる。 (a)透明板押圧部が、湾曲状の弾性部材を備えている
ので、弾性部材の反力を利用し透明板方向に湾曲させる
だけで、確実に透明板を押圧し保持できる。 (b)また、逆に弾性部材を透明板と反対方向に引っぱ
るだけで、反対方向に湾曲するので、破損したりした透
明板を容易に取り外し新品と交換をすることができ、透
明板の取り換え作業の作業性に優れる。ここで、弾性部
材としては、板状又は線状の金属材が好適に用いられ
る。
【0010】請求項4に記載の灯篭用カバーは、請求項
1乃至3の内いずれか1項に記載の発明において、前記
開閉扉の外側の側周縁部に貫通して回動自在に設けられ
た軸部と、開閉扉前部の前記軸部に固定配置された取っ
手と、開閉扉後部の前記軸部にその基端側が前記取っ手
と略直交した方向に固定され前記カバー部及び前記開閉
扉の面に合わせて略湾曲状に形成されその先端側が前記
カバー開口部の内縁に係止される係止片とを備えて構成
されている。この構成によって、請求項1乃至3の作用
の他、以下の作用が得られる。 (a)下端部に錘を設けた場合は、取っ手と、この取っ
手上部が固定された軸部に取っ手と直交する方向に伸延
した係止片を備えるので、無負荷状態で係止片の先端を
開閉扉の側端から突出する状態に維持させることがで
き、開閉扉を閉めた時に確実に閉止させることができ
る。これによって、風雨等でも開閉扉が容易に開かない
ようにできるので、蝋燭の火を絶やすことなく保持でき
ると共に、灯篭の内部を清浄に保つことができる。 (b)取っ手を肉太の金属材で形成すると、重力により
取っ手の端部が自動的に下がるので、開閉扉を確実に閉
止できる。ここで取っ手を金属製とした場合、取っ手の
下部を膨らませて形成し下部の重量を重くしたり、取っ
手本体を合成樹脂製としてその下部の鉛等の金属片を埋
設したりして形成したものでもよい。これによって、無
負荷状態で軸部を介して係止片に連結された取っ手の長
手方向が略鉛直方向にすることができる。また、取っ手
をステンレス等の肉太の棒状部材で形成してもよい。
【0011】請求項5に記載の灯篭用カバーは、請求項
1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記係
止片の回動範囲を規制する係止片止め部が前記開閉扉の
側周縁部に設けられて構成されている。この構成によっ
て、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用の他、以下
の作用が得られる。 (a)係止片止め部によって係止部の動く範囲が狭く規
制されるので、老齢者や幼児でも開閉扉の開け閉めを容
易に行うことができ、利便性に優れている。ここで、係
止片止め部は開閉扉の周縁部の内面側から突出した棒状
やポッチ状の部材であり、溶接や接着により固定配置さ
れている。これによって、係止片が回動した時に、係止
片の端部が係止片止め部に接触して、それ以上の回動が
できないようにし規制している。
【0012】請求項6に記載の灯篭用カバーは、請求項
1乃至5の内いずれか1項に記載の発明において、前記
カバー部の内側上部に一端部が固定された弾性部材から
なる上部係止部と、前記カバー部の内側下部の中央に一
端部が固定された下部係止部と、前記下部係止部に連接
して屈曲して形成された案内部と、を有して構成されて
いる。この構成によって、請求項1乃至5の内いずれか
1項の作用の他、以下の作用が得られる。 (a)灯篭に開口して形成された灯篭開口部に、カバー
部に配置された上部係止部及び下部係止部を弾性的に挿
着して、灯篭用カバーを灯篭開口部に容易に緊着でき、
灯篭内部の蝋燭が風で吹き飛ばされたり、カラス等につ
いばまれるのを防止できる。 (b)上部係止部が弾性部材からなり、下部係止部より
屈曲して形成され、その下面側に案内部を有するので、
灯篭開口部のばらつきが大きい場合でもこのばらつきを
補正して灯篭用カバーを灯篭開口部に容易に取り付ける
ことができ、着脱の操作性に優れている. (c)案内部が下部係止部に設けれているので、案内部
を灯篭開口部の下側に入れ、下部係止部を灯篭開口部の
下壁に当接させ、そこを支点としてカバー部を上方に回
動するだけで上部係止部が前記灯篭開口部の上壁に弾接
して係止させるこができる。ここで、弾性部材は、弾性
を有する金属板や合成樹脂板、硬質合成ゴム板等を屈曲
させて灯篭開口部の当接面に当接させたものやゴム板な
どが該当し、この弾性部材がカバー部に設けられて支持
されている。
【0013】請求項7に記載の灯篭用カバーは、請求項
6に記載の発明において、前記下部係止部が、その両側
部に形成された弾性部材からなる高さを調節する調節部
を有して構成されている。この構成によって、請求項6
の作用の他、以下の作用が得られる。 (a)弾性部材を所定角度で屈曲させその両端部が当接
される灯篭開口部壁の当接面との間隔を調整する調節部
が設けられているので、カバー部が挿着される灯篭開口
部の大きさに多少のばらつきがあっても、この調節部で
高さを調節でき、ズレたり、がたついたりすることなく
カバー部を灯篭開口部に嵌合させることができる。 (b)手で調節部の角度を調整するだけでカバー部を灯
篭開口部に簡単に係合させて取り付けることができる。
また、灯篭開口部に挿着されたカバー部を外す際は、上
部係止部の弾性部材を手で上から下に押すだけで係止を
解きカバー部を手前に引っ張ることで容易に取り外すこ
とができる。 (c)灯篭開口部の下部壁が傾斜して形成されている場
合でも、弾性部材の一方の傾斜角度を合わせるだけで、
カバー部を垂直に保つことができる。 (d)従来の灯篭用カバーは開閉扉の開閉を繰り返すと
灯篭用カバーが外れ易くなったりがたついたりしていた
が、上部係止部と下部係止部に板バネ等による弾性力を
持たせているので、灯篭用カバーのがたつきを防止し、
かつ灯篭開口部から外れるのを防止できる。
【0014】調節部は、(イ)カバー部内側に形成さ
れ、螺子部とこの螺子部が螺着される螺子保持部とで構
成された伸縮機構を有し、螺子部の先端と灯篭開口部の
当接面との距離を調節するようにしたものや、(ロ)可
撓性の金属板等を折り曲げて金属板の当接面と灯篭開口
部当接面との距離を所定距離に設定できるようにしたも
のなどを用いることもできる。
【0015】請求項8に記載の灯篭用カバーは、請求項
6又は7に記載の発明において、前記下部係止部が、前
記下部係止部の後部に掛止孔部を備え、前記掛止孔部に
脱着自在に挿着される挿着部と前記挿着部に屈曲して延
設された蝋燭立て固定部と前記蝋燭立て固定部に固定さ
れ又は脱着自在に固定された蝋燭立てとを有する蝋燭立
て保持部と、を有して構成されている。この構成によっ
て、請求項6又は7の作用の他、以下の作用が得られ
る。 (a)蝋燭立てが、下部係止部の掛止孔部を介して脱着
自在に挿着できるので、蝋燭の着火中にロウが垂れたり
しても蝋燭立ての掃除や交換を極めて容易に行うことが
できる。 (b)掛止孔部を介して着脱自在に掛止される蝋燭立て
を有するので、高齢者などでも蝋燭を蝋燭立てに配置し
た後、カバー部に開閉自在に配置された開閉扉を開い
て、この蝋燭立てを掛止孔部に掛止させることにより確
実かつ容易にを灯篭内に設置することができ、利便性に
優れている。 (c)蝋燭を蝋燭立てごと取り外すことができるので、
灯篭内の掃除が容易であり常時、内部を清浄に維持させ
ることができる。 (d)屈曲部から略水平に蝋燭立て保持部を有している
ので、長さの短い蝋燭を簡単に取り付けることができ
る。
【0016】ここで掛止孔部は、カバー部に設けられた
下部掛止部の後部に設けられた孔状部や溝状部などであ
り、この掛止孔部に蝋燭立てに設けられたL字状金具の
先端の舌片状等の挿着部が挿入されて掛止される。蝋燭
立ては、蝋燭の下部が載置される皿部と皿部の中央に設
けられた針部やコイル部を備え、皿部を支持する支持台
に延設された挿着部となるL字状金具が設けられて、こ
のL字状の挿着部を前記掛止孔部の溝状部や孔状部に挿
入して脱着自在に固定させることができる。蝋燭立て保
持部は屈曲部から幅広で若しくは幅狭で挿着部から延設
し蝋燭立てを保持するようにするか、又はレール状に形
成し、蝋燭立ての凹部に嵌着して蝋燭立てを保持しても
よい。これにより蝋燭立てがズレたり傾いたりするのを
防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態に係る灯篭用カバーについて説明する。図1は本発
明の実施の形態1の灯篭用カバーを開閉扉の開放時にお
いて正面側からみた斜視図であり、図2は開閉扉の閉止
時において正面側からみた斜視図であり、図3は開閉扉
閉止時においてその背面側からみた斜視図であり、図4
は図2における矢視A−A線要部断面図である。図1〜
図4において、10は石造蝋燭立て等の灯篭の周壁に開
口された蝋燭の出入口に脱着自在に配設される実施の形
態1の灯篭用カバー、11は全体が円筒状の一部をなす
ように湾曲して形成された灯篭用カバー10のステンレ
スやアルミニウム等の金属やフェノール樹脂等の合成樹
脂からなるカバー部、12はカバー部11の中央に略矩
形状に形成されたカバー開口部、13はカバー開口部1
2と略同一の大きさに形成され一側部がカバー開口部1
2の縁部で回動部14を介して開閉自在に形成された開
閉扉、15は開閉扉13の中央に略矩形状に形成された
開閉扉開口部、16は開閉扉13の内側に開閉扉開口部
15を覆設して配置されたアクリル等のプラスチックや
ガラスで湾曲して形成された透明板、17は開閉扉13
の内側の上周縁部に設けられ透明板16の上端部を弾圧
して固定する全体が波形に形成された金属やプラスチッ
ク等からなる透明板押圧部、18は開閉扉13の内側の
下周縁部にL字状に突設されて形成され透明板16の下
端部を係止して支持する透明板下部係止部、18aは透
明板16の両側部を支持するL字状透明板側部係止部、
19は開閉扉13の回動部14側に設けられた支持部、
20は支持部19に対向する開閉扉13の周縁にL字状
に突設された係止部、21は支持部19に基端側が回動
軸部21aを介して回動自在に配置されその他端側が開
閉扉13に設けられた係止部20に係止されて透明板1
6の内側に当接する複数の凸部21bを有して湾曲して
帯状に形成された透明板押圧部17の押圧部、22は開
閉扉13の外側の側周縁部に貫通して回動自在に設けら
れた軸部、23は開閉扉前部の軸部22に固定配置され
下端部に錘23aを有する取っ手、24は開閉扉後部の
軸部22にその基端側が取っ手23の長手方向と略直交
する方向に固定されカバー部11及び開閉扉13の面に
合わせて略湾曲状に形成されその先端側がカバー開口部
12の内縁に係止される係止片、25は開閉扉13後面
の外周縁部に突起状に形成された係止片24の回動範囲
を規制するための係止片止め部、26はカバー部11の
内側上部に一端部が固定された弾性部材からなる上部係
止部、27はカバー部11の内側下部の中央に一端部が
固定された下部係止部、28は灯篭開口部から挿入され
その灯篭開口の周壁の内壁に挟みつけるように当接して
灯篭用カバー10を安定支持させるための弾性を有する
金属板等の弾性板で舌片状に下部係止部27より延設さ
れた案内部である。図3において、下部係止部27は、
カバー部11下部の内面に突設されその先側に案内部2
8が延設された下部係止板27aと、下部係止板27a
の基部側に固定され左右に張り出して形成された平板状
の金属板からなる調節部27bと、調節部27bをその
中央で螺孔部27cを介して螺着支持して灯篭開口部に
取り付けられるカバー部11の高さを所定位置に設定す
ることのできる螺子調節部27dとを有している。
【0018】灯篭用カバー10はアクリル樹脂製やガラ
ス板製の透明板16を除く全部がスチールやステンレス
スチール、アルミ又はアルミ合金等の金属製としている
が、これらをポリカーボネート等の合成樹脂製とするこ
ともできる。なお、上部係止部26の弾性部材26aに
は特に弾性の大きい金属を、また下部係止部27は特に
可塑性に優れた金属を適用するようにしてもよい。透明
板押圧部17は、金属や合成樹脂等で波形帯状に形成さ
れ、波形の凸部21bが透明板16をその裏面側から押
圧して固定するようになっている。透明板押圧部17の
押圧部21はその基端部が支持部19の回動軸部21a
に回動自在に取り付けられその他端側の先部が係止部2
0に掛けられ、その凸部21bが透明板16を背面側か
ら押圧して保持させるようになっている。透明板16を
取り外す時には、係止部20に係止された押圧部21の
先部を少し上下方向に動かすことで、透明板16を簡単
に開放させることができる。なお、透明押圧部を形成す
る金属や合成樹脂に適度の可塑性や弾力性がある場合に
は、回動軸部を設けることなく押圧部の端部をカバー部
に直接接合させた状態で用いることもできる。
【0019】取っ手23はその下部に重量のある鉛等の
金属を埋設したり、下部を膨らませたりして錘23aを
形成し、その無負荷状態で自然に取っ手先部が下方に垂
れ下がるようにしている。これによって、取っ手23の
下端を略水平になるように持ち上げた状態で、開閉扉1
3を回動部14を軸して回動させカバー部11の面に合
致させて閉めるだけで、取っ手23の下端が垂れ下がっ
て軸部22を介して直交して取り付けられた舌片状の係
止片24が水平方向に突出して、係止片24の先端がカ
バー開口部12の周縁の部分に掛けられて開閉扉13が
カバー開口部12の内側にロックされる。なお、金属等
を埋設することなく、取っ手の下部を膨らませたり、大
きく形成したりして重量を重くして錘の代用とすること
もできる。係止片24が上方に回動して水平位置になる
位置には突起状に形成された係止片止め部25が設けら
れており、係止片24が水平位置を越えて回動しないよ
うにしている。これによって、係止片24を確実に閉止
位置に設定することができ、高齢者や幼児でも容易に開
閉扉13の操作を行うことができる。
【0020】上部係止部26はその弾性部材26aの基
端部をカバー部11の内壁側に固定し、その他端側を中
途で手前に折り返して形成され、先端側の上部が後述す
る灯篭開口部の上記壁面に弾接するように配置されてい
る。この弾力性を有する金属帯板で灯篭開口部の上壁部
を上方向に押し上げる押圧力を発生させ、灯篭用カバー
10を灯篭の灯篭開口部に嵌合させて保持させることが
できる。
【0021】図5は下部係止部の変形例を示す要部斜視
図である。図5において、30は蝋燭を保持する変形例
の下部係止部、31はカバー部11の内側下部中央に配
設固定された下部係止板、31aは上部係止部26に対
向するカバー部11の内側下部に設けられ後述する灯篭
開口部の下壁との間隙を調節するための可撓性の金属板
で形成された調節部、31bは下部係止板31と調節部
31aを固定するハト目等の固定部、31cはカバー部
11の内側下部の中央に一端側が折曲げられて固設され
た下部係止板31のカバー固定部、31dは下部係止板
31の後部に設けられた掛止孔部、31eは掛止孔部3
1dの後部側で蝋燭立てを載置するための載置部、31
fは掛止孔部31dの後部側の近傍を下方に折曲げて形
成された蝋燭立て支持部、31gは載置部31eの端部
の両側部に突設された支持片、32は下部係止部30に
挿着され載置部31eに載置される蝋燭立て保持部、3
2aは蝋燭立て保持部32の一端側を下方に折曲げて舌
片状に形成し、掛止孔部31dに挿着される挿着部、3
2bは挿着部32aから折り返して形成された折り返し
部32cの下端から延設された蝋燭立て固定部、32d
は蝋燭立て固定部32bと折り返し部32cとの側部に
立設固定された把持部、33は蝋燭立て固定部32bに
下部が固定された皿状の蝋燭立て、33aは蝋燭の底部
が差し込まれる釘部、33bは蝋燭支持部、33cはロ
ウ受部、34は灯篭開口部3から挿入されその灯篭開口
部3の周壁の内壁に挟みつけるように当接して灯篭用カ
バー10を安定支持させるための弾性を有する金属板等
の弾性板で舌片状に形成された案内部である。
【0022】次に以上のように構成された灯篭用カバー
10の使用方法について図面を参照しながら説明する。
図6は灯篭に灯篭用カバー10を組み込んだ状態を示す
説明図である。図6において、1は灯篭用カバー10が
装着される石材製の灯篭、2は円筒状に形成された灯篭
1の周壁部、3は周壁部2に略矩形状に穿設された灯篭
用カバー10が脱着自在に装着される灯篭開口部、4は
蝋燭、5は蝋燭立て、6は周壁部2の上部に脱着自在も
しくは一体に設けられた笠部である。なお、灯篭1は必
要に応じて周壁部2の背後側や、透明板16などに図示
しない空気孔等を設けてもよい。
【0023】次に、透明板16が破損等したときの取り
換え方法について説明する。透明板16は小石が当たっ
たりしてヒビが入って破損したり蝋が倒れて汚れたり、
また、透明板16が合成樹脂板で作製した場合、紫外線
による劣化で変色して汚損される。この場合、定期的に
交換される。このように、破損したり汚損した透明板1
6の取り換えは、まず、開閉扉13を開け、透明板押圧
部17の係止部20側の端部を上下方向に動かして係止
部20から透明板押圧部17を外す。次いで、破損等し
た透明板16を取り外し、新品の透明板16を透明板側
部係止部18aの溝部を嵌合させながら降ろし透明板下
部係止部18の溝部に透明板16の下端面を嵌装させ
る。次いで、透明板押圧部17の該端部を係止部20に
係止する。
【0024】次に以上のように構成される灯篭用防風カ
バー10及びこれを備えた灯篭1の使用方法について図
6を参照しながら説明する。まず、下部係止部27の調
節部27bを折り曲げて、灯篭1の周壁部2に矩形状に
穿設された灯篭開口部3の下部に、灯篭用防風カバー1
0下部の下部係止部27に設けられた舌片状の案内部2
8を挿入して内壁に掛止させる。灯篭開口部3の下部壁
や上部壁が傾いたり、開口が大きすぎ掛止状態が悪いと
きは更に弾性部材の上部係止部26や調節部27bで調
節する。次に、灯篭用防風カバー10の下部を支点にし
て上部を引き起こすことにより、灯篭用防風カバー10
の上部係止部26を灯篭開口部3の上部に押し込んで、
嵌合させ、灯篭1に灯篭用防風カバー10を装着するこ
とができる。なお、灯篭開口部3の高さHが上部係止部
26と下部係止部27間の距離に比べ長過ぎたり短すぎ
たりした場合には、下部係止部27の調節部27bを下
側に折曲げるようにして全体を湾曲させて上部係止部2
6と下部係止部27の両端部間の距離を灯篭開口部3の
高さHに適合させて調節する。この灯篭用防風カバー1
0を備えた灯篭1内に蝋燭4を立てる場合は、開閉扉1
3を閉止状態に維持している鈎部の取っ手23を回転さ
せてロックを解除する。次に、回動部14を支点にして
開閉扉13をカバー部11の手前に開くように回動させ
る。次いで蝋燭4を蝋燭立て5に立て、蝋燭立て5をカ
バー部11内に入れる。次いで蝋燭4に着火する。な
お、風がないときは外で蝋燭4に着火してもよい。次い
で開閉扉13を閉めて取っ手23で鈎をかける。
【0025】なお、灯篭用カバー10の変形例を用いる
場合は、蝋燭立て保持部32の把持部32dを指で挟み
蝋燭立て保持部32を持ち上げ下部係止部30の掛止孔
部31から挿着部32aを抜き取った後、蝋燭立て保持
部32を取り出す。次いで、蝋燭立て33の釘部33a
に新しい蝋燭4を立てる。次いで蝋燭立て保持部32の
把持部32dを指でつかみカバー部11内に入れ、挿着
部32aを下部係止部30の掛止孔部31dに挿着す
る。次いで同様にして蝋燭4に着火する。
【0026】実施の形態の灯篭用カバー及びこれを備え
た灯篭は以上のように構成されているので、以下の作用
を有する. (a)透明板16がその上端部を弾圧して固定する透明
板押圧部17と、透明板16の下端部を係止して支持す
る透明板下部係止部18によって固定されるので、透明
板押圧部17を取り外すだけで透明板16の着脱に工具
等を用いることなく墓前等で透明板16を老齢者や幼児
等でも容易に簡単に着脱交換することができ、利便性に
優れている。 (b)押圧部21に形成された1以上の凸部21bを透
明板16に当接させて、透明板16を弾性的に弾圧して
その所定位置に固定して、透明板16をネジ等で締め付
けないので装着時のトラブルがなく透明板16を破損す
るのを防止できる。 (c)取っ手23が重いので、取っ手23と直交する方
向に伸延した係止片24を、無負荷状態で係止片24の
先端を開閉扉13の側端から突出する状態に維持させ、
開閉扉13を閉めた時に確実に閉止させることができ
る。これによって、風雨等でも開閉扉13が容易に開か
ないようにでき、蝋燭4の火を絶やすことなく保持でき
ると共に、灯篭1の内部を清浄に保つことができる。 (d)透明板16を任意の色彩に着色することもでき、
しかも、この透明板16を容易に交換できるので、種々
のデザインのものを選択して用いることができデザイン
性に優れている。 (e)透明板押圧部17が支持部19と係止部20を有
し、押圧部21の外端側を係止部20から取り外すこと
で、押圧部21により弾圧された透明板16を開放して
容易にその交換を行うことができる。 (f)係止片止め部25によって係止片24の動く範囲
が規制され、老齢者や幼児でも開閉扉13の開け閉めを
容易に行うことができ、利便性に優れている。 (g)灯篭1に開口して形成された灯篭開口部3に、カ
バー部11に配置された上部係止部26及び下部係止部
27を弾性的に挿着して、灯篭用カバー10を灯篭開口
部3に容易に緊着でき、灯篭内部の蝋燭4が風で吹き飛
ばされたり、カラス等についばまれるのを防止できる。 (h)案内部28が下部係止部27に延設して配置され
ているので、案内部28を灯篭開口部3の下側に入れ、
下部係止部27を灯篭開口部3の下壁に当接させ、そこ
を支点としてカバー部11を上方に回動させるだけで上
部係止部26を該開口部の上壁に弾接係止させるこがで
きる。 (i)弾性部材を所定角度で屈曲させその両端部が当接
される灯篭開口部壁の当接面との間隔を調整する調節部
27bが設けられているので、カバー部11が挿着され
る灯篭開口部3の大きさに多少のばらつきがあっても、
この調節部27bで高さを調節でき、ズレたり、がたつ
いたりすることなくカバー部11を灯篭開口部3に嵌合
させることができる。 (j)蝋燭立て33を下部係止部30の掛止孔部31d
を介して脱着自在に挿着することもでき、蝋燭の着火中
にロウが垂れたりしても蝋燭立て33の掃除や交換を極
めて容易に行うことができる。 (k)掛止孔部31dを介して着脱自在に掛止される蝋
燭立て33を有するので、高齢者などでも蝋燭を蝋燭立
て33に配置した後、カバー部11に開閉自在に配置さ
れた開閉扉13を開いて、この蝋燭立て33を掛止孔部
31dに掛止させることにより確実に灯篭内に設置する
ことができ、利便性に優れている。
【0027】(実施の形態2)図7は実施の形態2の灯
篭用カバーの要部断面図である。実施の形態1の灯篭用
カバーと異なる点は、透明板押圧部17aが板状や線状
の弾性部材で形成され両端部が係止固定部19a、20
aでカバー部11の裏面に固定されている点である。こ
れにより、透明板16の取り換え時に透明板16の背面
を押圧していた弾性部材の透明板押圧部を矢印の方向に
後退させるだけで押圧を開放し、透明板16を装着後は
矢印の方向に前方湾曲させるだけで、透明板16を背面
から支持できるという作用を有する。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の灯篭用カバーによれ
ば、以下の効果が得られる。 (a)開閉扉開口部を内側から覆う透明板がその上端部
を弾圧して固定する透明板押圧部と、透明板の下端部を
係止して支持する透明板下部係止部によって固定される
ので、透明板押圧部の片方を外すだけで透明板の着脱に
ドライバー等の工具を用いることなく墓前等で透明板を
老齢者や幼児等でも容易に簡単に着脱交換することがで
き、利便性に優れている。 (b)灯篭に開口して形成された灯篭開口部に、カバー
部を挿着することができるので、灯篭内部がカラス等に
ついばまれるのを防止できる。カバー部には回動部を介
して開閉扉が設けられ、これを開閉させるとによって、
灯篭内の蝋燭の交換や取り付けを随時行うことができ、
利便性に優れる。 (c)透明板を備えた開閉扉でカバー開口部が覆設され
るので、風雨の侵入を確実に阻止して、日常の管理を容
易に行なうことができ、清掃などの利便性に優れてい
る。 (d)灯篭内の小さい蝋燭の光で周囲を効果的に照明で
き、また透明板を任意の色彩に着色することもできるの
で、デザイン性を付加することもできる。
【0029】請求項2に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項1の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)透明板押圧部が支持部と係止部を有し、押圧部の
外端側を係止部に掛けたり、外したりすることで、押圧
部により弾圧された透明板を開放して容易に着脱するこ
とができる。 (b)押圧部の基端側を回動軸部を介して支持部に配置
した場合には、押圧部の外端側を容易に動かすことがで
き、これによる着脱操作を確実に行うことができる。 (c)押圧部に形成された複数の凸部を透明板に当接さ
せて、透明板を弾性的に弾圧してその所定位置に固定す
るので、変形しにくい金属板で押圧する場合等に比べ
て、過剰な力が透明板に負荷されるようなことが少な
く、透明板を破損することなく、安全に保持できる。 (d)透明板押圧部を前後方向に湾曲させるだけで透明
板を押圧保持したり、押圧を解除できるので、透明板の
取り換え作業の作業性に優れる。
【0030】請求項3に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項1の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)透明板押圧部が、湾曲状の弾性性材を備えている
ので、弾性部材の反力を利用し透明板方向に湾曲させる
だけで、確実に透明板を押圧し保持できる。 (b)また、逆に弾性部材を透明板と反対方向に引っぱ
るだけで、反対方向に湾曲するので、破損したりした透
明板を容易に取り外し新品と交換をすることができ、透
明板の取り換え作業の作業性に優れる。
【0031】請求項4に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項1乃至3の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)取っ手を自重で端部が降りるようにしたので、取
っ手上部が固定された軸部に取っ手と直交する方向に伸
延した係止片が、無負荷状態で係止片の先端を開閉扉の
側端から突出する状態に維持させることができ、開閉扉
を閉めた時に確実に閉止させることができる。風雨等で
も開閉扉が容易に開かないようにできるので、蝋燭の火
を絶やすことなく保持できると共に、灯篭の内部を清浄
に保つことができる。 (b)取っ手を肉太の金属材で形成すると、重力により
取っ手の端部が自動的に下がるので、開閉扉を確実に閉
止できる。
【0032】請求項5に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項1乃至4の内いずれか1項の効果の他、以下の効
果が得られる。 (a)係止片止め部によって係止部の動く範囲が狭く規
制されるので、老齢者や幼児でも開閉扉の開け閉めを容
易に行うことができ、利便性に優れている。
【0033】請求項6に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項1乃至5の内いずれか1項の効果の他、以下の効
果が得られる。 (a)灯篭に開口して形成された灯篭開口部に、カバー
部に配置された上部係止部及び下部係止部を弾性的に挿
着して、灯篭用カバーを灯篭開口部に容易に緊着でき、
灯篭内部の蝋燭が風で吹き飛ばされたり、カラス等につ
いばまれるのを防止できる。 (b)上部係止部が弾性部材からなり、下部係止部より
屈曲して形成され、その下面側に案内部を有するので、
灯篭開口部のばらつきが大きい場合でもこのばらつきを
補正して灯篭用カバーを灯篭開口部に容易に取り付ける
ことができ、着脱の操作性に優れている. (c)案内部が下部係止部に設けれているので、案内部
を灯篭開口部の下側に入れ、下部係止部を灯篭開口部の
下壁に当接させ、そこを支点としてカバー部を上方に回
動するだけで上部係止部が前記灯篭開口部の上壁に弾接
して係止させるこができる。
【0034】請求項7に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項6の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)弾性部材を所定角度で屈曲させその両端部が当接
される灯篭開口部壁の当接面との間隔を調整する調節部
が設けられているので、カバー部が挿着される灯篭開口
部の大きさに多少のばらつきがあっても、この調節部で
高さを調節でき、ズレたり、がたついたりすることなく
カバー部を灯篭開口部に嵌合させることができる。 (b)手で調節部の角度を調整するだけでカバー部を灯
篭開口部に簡単に係合させて取り付けることができる。
また、灯篭開口部に挿着されたカバー部を外す際は、上
部係止部の弾性部材を手で上から下に押すだけで係止を
解きカバー部を手前に引っ張ることで容易に取り外すこ
とができる。 (c)灯篭開口部の下部壁が傾斜して形成されている場
合でも、弾性部材の一方の傾斜角度を合わせるだけで、
カバー部を垂直に保つことができる。 (d)従来の灯篭用カバーは開閉扉の開閉を繰り返すと
灯篭用カバーが外れ易くなったりがたついたりしていた
が、上部係止部と下部係止部に板バネ等による弾性力を
持たせているので、灯篭用カバーのがたつきを防止し、
かつ灯篭開口部から外れるのを防止できる。
【0035】請求項8に記載の灯篭用カバーによれば、
請求項6又は7の効果の他、以下の効果が得られる。 (a)蝋燭立てが、下部係止部の掛止孔部を介して脱着
自在に挿着できるので、蝋燭の着火中にロウが垂れたり
しても蝋燭立ての掃除や交換を極めて容易に行うことが
できる。 (b)掛止孔部を介して着脱自在に掛止される蝋燭立て
を有するので、高齢者などでも蝋燭を蝋燭立てに配置し
た後、カバー部に開閉自在に配置された開閉扉を開い
て、この蝋燭立てを掛止孔部に掛止させることにより確
実かつ容易にを灯篭内に設置することができ、利便性に
優れている。 (c)蝋燭を蝋燭立てごと取り外すことができるので、
灯篭内の掃除が容易であり常時、内部を清浄に維持させ
ることができる。 (d)屈曲部から略水平に蝋燭立て保持部を有している
ので、長さの短い蝋燭を簡単に取り付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の灯篭用カバーの開閉扉開放時に
おいて正面側からみた斜視図
【図2】開閉扉閉止時において正面側からみた斜視図
【図3】開閉扉閉止時において背面側からみた斜視図
【図4】図2における矢視A−A線要部断面図
【図5】下部係止部の変形例を示す要部斜視図
【図6】灯篭に灯篭用カバーを組み込んだ状態を示す説
明図
【図7】実施の形態2の灯篭用カバーの要部断面図
【符号の説明】
1 灯篭 2 周壁部 3 灯篭開口部 4 蝋燭 5 蝋燭立て 6 笠部 10 実施の形態1の灯篭用カバー 11 カバー部 12 カバー開口部 13 開閉扉 14 回動部 15 開閉扉開口部 16 透明板 17、17a 透明板押圧部 18 透明板下部係止部 18a 透明板側部係止部 19 支持部 19a 係止固定部 20 係止部 20a 係止固定部 21 押圧部 21a 回動軸部 21b 凸部 22 軸部 23 取っ手 23a 錘 24 係止片 25 係止片止め部 26 上部係止部 27 下部係止部 28 案内部 30 変形例の下部係止部 31 下部係止板 31a 調節部 31b 固定部 31c カバー固定部 31d 掛止孔部 31e 載置部 31f 蝋燭立て支持部 31g 支持片 32 蝋燭立て保持部 32a 挿着部 32b 蝋燭立て固定部 32c 折り返し部 32d 把持部 33 蝋燭立て 33a 釘部 33b 蝋燭支持部 33c ロウ受部 34 案内部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カバー部と、前記カバー部の中央に形成さ
    れたカバー開口部と、前記カバー開口部と略同一もしく
    は少し大きく形成され一側部が前記カバー開口部の縁部
    で回動部を介して開閉自在に形成された開閉扉と、前記
    開閉扉の中央に形成された開閉扉開口部と、前記開閉扉
    の内側に前記開閉扉開口部を覆設して配置された透明板
    と、前記開閉扉の上周縁部に設けられ前記透明板の上端
    部を弾圧して固定する透明板押圧部と、前記開閉扉の下
    周縁部に設けられ前記透明板の下端部を係止する透明板
    下部係止部とを備えたことを特徴とする灯篭用カバー。
  2. 【請求項2】前記透明板押圧部が、前記開閉扉の前記回
    動部側に設けられた支持部と、前記支持部に対向する前
    記開閉扉の周縁に設けられた係止部と、前記支持部に基
    端側が回動軸部を介して回動自在に又は接合して配置さ
    れ、他端側が前記開閉扉の係止部に係止され、前記透明
    板の内側に当接する湾曲して帯状や線状に形成された押
    圧部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の灯篭用カバー。
  3. 【請求項3】前記透明板押圧部が、前記開閉扉の前記開
    閉扉開口部の上縁部の両側部に固定された湾曲状の弾性
    部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の灯篭用カバー。
  4. 【請求項4】前記開閉扉の外側の側周縁部に貫通して回
    動自在に設けられた軸部と、開閉扉前部の前記軸部に固
    定配置された取っ手と、開閉扉後部の前記軸部にその基
    端側が前記取っ手と略直交する方向に固定され前記カバ
    ー部及び前記開閉扉の面に合わせて略湾曲状に形成され
    その先端側が前記カバー開口部の内縁に係止される係止
    片とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3の内いず
    れか1項に記載の灯篭用カバー。
  5. 【請求項5】前記係止片の回動範囲を規制する係止片止
    め部が前記開閉扉の側周縁部に設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の灯篭用
    カバー。
  6. 【請求項6】前記カバー部の内側上部に一端部が固定さ
    れた弾性部材からなる上部係止部と、前記カバー部の内
    側下部の中央に一端部が固定された下部係止部と、前記
    下部係止部に連接して屈曲して形成された案内部と、を
    有することを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1
    項に記載の灯篭用カバー。
  7. 【請求項7】前記下部係止部が、その両側部に形成され
    た弾性部材からなる高さを調節する調節部を有している
    ことを特徴とする請求項6に記載の灯篭用カバー。
  8. 【請求項8】前記下部係止部が、前記下部係止部の後部
    に掛止孔部を備え、前記掛止孔部に脱着自在に挿着され
    る挿着部と前記挿着部に屈曲して延設された蝋燭立て固
    定部と前記蝋燭立て固定部に固定され又は脱着自在に固
    定された蝋燭立てとを有する蝋燭立て保持部と、を有す
    ることを特徴とする請求項6又は7に記載の灯篭用カバ
    ー。
JP2001375241A 2001-12-10 2001-12-10 灯篭用カバー Withdrawn JP2003178601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375241A JP2003178601A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 灯篭用カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375241A JP2003178601A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 灯篭用カバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003178601A true JP2003178601A (ja) 2003-06-27

Family

ID=19183648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001375241A Withdrawn JP2003178601A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 灯篭用カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003178601A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006228445A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Seiwa Denki Sangyo Kk 石製灯籠用扉、石製灯籠用扉本体および石製灯籠
JP2022510068A (ja) * 2018-08-29 2022-01-26 コーラル スマート インヴェックス,エス.エル 骨壷を保管するためのモジュール式の納骨堂および個別の容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006228445A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Seiwa Denki Sangyo Kk 石製灯籠用扉、石製灯籠用扉本体および石製灯籠
JP4551236B2 (ja) * 2005-02-15 2010-09-22 精和電機産業株式会社 石製灯籠用扉、石製灯籠用扉本体および石製灯籠
JP2022510068A (ja) * 2018-08-29 2022-01-26 コーラル スマート インヴェックス,エス.エル 骨壷を保管するためのモジュール式の納骨堂および個別の容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020163801A1 (en) Canopy luminaire
JP2003178601A (ja) 灯篭用カバー
KR200449389Y1 (ko) 다기능 양초함
JP2003197001A (ja) 灯篭用防風カバー
US5975724A (en) Lighting fixture with convertible shade having a wall with detachable inserts of opaque, translucent, or clear materials
KR100654519B1 (ko) 조명기구
KR0136322Y1 (ko) 탄착장식을 갖춘 조명기구
KR101691047B1 (ko) 천정 매립형 조명등 케이스
KR102404221B1 (ko) 천장부착 조명등장치
JP4340737B2 (ja) 照明器具のグローブ着脱構造
JP2549285Y2 (ja) 照明具
KR102537001B1 (ko) 조명등몸체 체결장치
JPS5914968Y2 (ja) 照明器具
JPH0226105Y2 (ja)
JPH1012041A (ja) 墓前用蝋燭立ての燭台及びこれを用いた墓前用蝋燭立て
JPH0329845Y2 (ja)
JPH0222902Y2 (ja)
KR20220012550A (ko) 조명등몸체 체결장치
JP3617024B2 (ja) 照明器具における布セード吊下用アングルの固定構造
JPH01253106A (ja) 照明器具
KR200189823Y1 (ko) 천정 조명등 커버의 개폐장치
JPH05101705A (ja) 本体分離形照明器具
JPH0239284Y2 (ja)
JPH09302998A (ja) 墓前蝋燭立て
JP4591361B2 (ja) 照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301