JP2003178456A - 光ディスク記録媒体 - Google Patents

光ディスク記録媒体

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JP2003178456A JP2001376430A JP2001376430A JP2003178456A JP 2003178456 A JP2003178456 A JP 2003178456A JP 2001376430 A JP2001376430 A JP 2001376430A JP 2001376430 A JP2001376430 A JP 2001376430A JP 2003178456 A JP2003178456 A JP 2003178456A
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/007Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
    • G11B7/00772Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track on record carriers storing information in the form of optical interference patterns, e.g. holograms
    • G11B7/00781Auxiliary information, e.g. index marks, address marks, pre-pits, gray codes

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムを超高密度で連続的に記録・再生
することができる光ディスク記録媒体を提供する。 【解決手段】 ホログラム記録領域7にホログラムを記
録する場合、ホログラム記録領域7の1つのトラック上
に記録されるホログラム記録スポットHSPと、これに
隣接するトラック上に記録されるホログラム記録スポッ
トHSPとを、周方向の異なる位置に記録する。各トラ
ックには少なくとも1つのホログラム記録スポットHS
Pが形成され、連続的な処理となる。ホログラム記録ス
ポットHSPの直径をDとし、ホログラム記録スポット
HSPの多重数をmとした場合、隣接するホログラム記
録スポットHSP間のピッチPがP=D/mとなるよう
に記録する。このため、光ディスク記録媒体1のホログ
ラム記録領域7に高密度に効率良くホログラムを記録す
ることができ、ホログラム記録容量の高密度化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、周方向に所定の
間隔で複数のサーボ領域及び各サーボ領域間にホログラ
ム記録領域を有する光ディスク記録媒体に関し、特にホ
ログラフィを利用して情報を超高密度で連続的に記録・
再生するための光ディスク記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホログラムによって光ディス
ク記録媒体に情報を超高密度で記録するホログラフィッ
ク記録方式が知られている。このホログラフィック記録
方式では、イメージ情報を担持する情報光と記録用参照
光とを光ディスク記録媒体の内部で重ね合わせて干渉縞
パターンを生成し、この干渉縞パターンを光ディスク記
録媒体中に記録することによってイメージ情報の書き込
みが行われる。記録された干渉縞パターンから情報を再
生する場合には、その光ディスク記録媒体中に記録され
た干渉縞パターンに書込時と同様の再生用参照光を照射
し、干渉縞パターンによって回折を生じさせてイメージ
情報を再生する。
【0003】近年では、光ディスク記録媒体の記録層の
厚み方向も利用して、干渉縞パターンを3次元的に書き
込むことにより、記録密度を更に増加させるようにした
ボリュームホログラフィの開発が注目されている。この
ボリュームホログラフィによる記録方式を利用し、更に
多重記録を行うことによって情報の記録容量を飛躍的に
増大させることができる。
【0004】このようなボリュームホログラフィによる
光ディスク記録媒体への情報記録及び再生に係る装置及
びその方法が、国際公開番号WO99/44195号に
開示されている。本発明を理解するために、同公開公報
に記載のボリュームホログラフィを利用した記録再生装
置の構成について簡単に説明する。図19に示すよう
に、光ディスク記録媒体101は、円形の透明基板10
1a,101bの間にホログラム記録層101cを設け
ると共に、透明基板101bの記録層101cとは反対
側の面に反射膜101dを形成し、これらを基板101
eと貼り合わせて構成され、反射膜105には、光ディ
スク記録媒体101の半径方向に複数のアドレスサーボ
領域が所定の角度間隔で配列され、周方向に並ぶこれら
アドレスサーボ領域間には、情報記録領域が設けられて
いる。アドレスサーボ領域には、フォーカスサーボ制御
やトラッキングサーボ制御を行うための情報及び情報記
録領域に対するアドレス情報とが、予めエンボスピット
によって記録してある。トラッキングサーボ制御を行う
ための情報としては、例えばウォブルピットを使用する
ことができる。
【0005】光ディスク記録媒体の具体的な構成として
は、透明基板101a,101bが、例えば0.6mm
以下の適宜の厚みを有し、ホログラム記録層101c
が、例えば10μm以上の適宜の厚みを有している。ホ
ログラム記録層101cは、レーザ光で所定時間照射さ
れたときに、レーザ光の強度に応じて屈折率、誘電率及
び反射率等の光学特性が変化するホログラム記録材料に
よって形成されており、例えばデュポン(Dupont)社製
のフォトポリマ(Photopolymers)HRF−600(製
品名)等が使用される。
【0006】ボリュームホログラフィによるホログラム
記録層への記録の一例としては、図示のように、記録す
べき情報を担持する情報光111と記録用参照光112
とがホログラム記録層103内において、厚み方向の干
渉縞を生成するように、透明基板102側から情報光1
11と記録用参照光112とを同時に所定時間照射し
て、ホログラム記録層内103に干渉縞パターンを立体
的に定着させることにより情報を立体的なホログラムと
して記録する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、円板状の光
ディスク記録媒体に情報を光学的に記録する一般的な記
録装置を用いて高密度記録を実現するためには、光ディ
スク記録媒体の情報記録領域のトラックピッチを狭める
ことで高密度化を図ることができるが、ホログラム記録
の場合は、トラックピッチ(例えば0.8μm)に対し
て、ホログラム記録層におけるホログラムの干渉領域
(ホログラム記録スポット)の面積(例えばφ500μ
m)が大きいため、高密度化を図るためには、上述した
ような多重記録を行う必要がある。通常は、図19に示
すように、光ディスク記録媒体101に対してホログラ
ム記録スポットを、隣接スポットに一部重なるように、
水平方向に少しずつずらして記録することがなされる。
このような多重記録においては、ホログラム記録スポッ
トの直径をD、ホログラム記録スポット間のピッチをP
とすると、多重数mはm=D/Pとなる。
【0008】しかしながら、上述した多重記録において
は、ホログラムの多重数mの2乗に比例して回折効率
(再生光強度)が低下するため、記録密度の向上と再生
光強度の確保とを勘案し、予め最適な多重数を求めてそ
れに基づく記録層へのホログラム記録スポットのピッチ
を決定する必要がある。この場合でも、決定したホログ
ラム記録スポットのピッチ(P)自体は、光ディスク記
録媒体の情報記録領域のトラックピッチに対して大きく
なる(例えば20μm)。このため、そのまま決定した
ホログラム記録スポットのピッチPでホログラムをホロ
グラム記録層103に連続書き込みすると、あるトラッ
クでは記録できたが他のトラックでは記録できなくなる
というようなバースト的な記録が行われることとなる。
このようにしてバースト的な記録が行われたホログラム
は、連続的に再生することも困難である。
【0009】この発明は、このような事情を鑑みてなさ
れたもので、ホログラムを超高密度で連続的に記録・再
生することができる光ディスク記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の光
ディスク記録媒体は、周方向に所定の間隔で光ヘッドの
トラッキングサーボ、フォーカスサーボ及びクロック生
成のためのサーボ領域が離散的に形成され、各サーボ領
域の間には、前記光ヘッドから出射される情報光と記録
用参照光との干渉による干渉パターンがホログラムとし
て記録されるミラー領域であるホログラム記録領域が形
成されていることを特徴とする。
【0011】この発明の第1の光ディスク記録媒体によ
れば、周方向に所定の間隔で離散的に形成された各サー
ボ領域間に、情報光と記録用参照光との干渉パターンが
ホログラムとして記録されるミラー領域(ホログラム記
録領域)が形成されているため、光ディスク記録媒体の
ホログラム記録領域を最も効率的に広く確保することが
できると共に、自由なフォーマットでのホログラムの記
録が可能になる。
【0012】この発明に係る第2の光ディスク記録媒体
は、周方向に所定の間隔で光ヘッドのトラッキングサー
ボ、フォーカスサーボ及びクロック生成のためのサーボ
領域が離散的に形成され、各サーボ領域の間には、前記
光ヘッドから出射される情報光と記録用参照光との干渉
による干渉パターンがホログラムとして記録されたホロ
グラム記録領域が形成され、前記ホログラム記録領域
は、1つのトラック上に記載されるホログラム記録スポ
ットと、これに隣接するトラック上に記録されるホログ
ラム記録スポットとが、周方向の異なる位置に記録さ
れ、且つ隣接するホログラム記録スポット間のピッチP
が、前記ホログラム記録スポットの直径をD、予め設定
されたホログラム記録スポットの多重数をmとすると、
P=D/mとなるように前記ホログラムが記録されてい
ることを特徴とする。
【0013】この発明の第2の光ディスク記録媒体によ
れば、ホログラム記録領域に、1つのトラック上に記録
されるホログラム記録スポットと、これに隣接するトラ
ック上に記録されるホログラム記録スポットとが、周方
向の異なる位置に記録されることにより、各トラックに
は少なくとも1つのホログラム記録スポットが形成され
ることになるので、ホログラムの記録動作及び再生動作
がバースト的にならず、連続的な処理となる。しかも、
隣接するホログラム記録スポットは、それらの間のピッ
チPがP=D/mとなるように記録されている。このた
め、光ディスク記録媒体のホログラム記録領域に高密度
に効率良くホログラムを記録することが可能となる。
【0014】なお、サーボ領域には、クロック生成のた
めのピットと、トラッキングサーボのためのピットとが
形成され、クロック生成のためのピットは、MTF(Mo
dulation Transfer Function:変調度)が0となる空間
周波数で径方向に配列されていることが好ましい。これ
により、どのトラックにトラッキングしても確実にクロ
ックを生成することができる。
【0015】また、一部の隣接するサーボ領域間には、
アクセス位置を示すアドレス情報が記録されたアドレス
領域が形成されていることが好ましく、この場合、周方
向に複数のフレームに分割され、各フレームには1つの
アドレス領域が設けられ、アドレス情報は、フレーム番
号とトラック番号を特定する情報であり、トラック番号
が奇数であるときには奇数フレームだけに記録され、ト
ラック番号が偶数であるときには偶数フレームだけに記
録されるものであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係る光ディスク記録媒体を説明するため
の図、図2A及び図2Bは、図1の一部拡大図である。
図1に示すように、円板状の光ディスク記録媒体1は、
周方向に分割された複数のフレーム2(この例では、フ
レーム#00〜#97)を備え、これら各フレーム2
は、更に周方向に分割された複数のセグメント3(この
例では、セグメント#00〜#13)から構成されてい
る。各セグメント3は、サーボ領域6と、一部の隣接す
るサーボ領域6間を除いてはホログラム記録領域7とを
備え、一部の隣接するサーボ領域6間(この例では、セ
グメント#00のサーボ領域6とセグメント#01のサ
ーボ領域6間)には、アクセス位置を示すアドレス情報
が記録されたアドレス領域8が形成されている。
【0017】図2A,2Bに示すように、各サーボ領域
6には、光ディスク記録・再生装置における各種の動作
のタイミングの基準となるサーボクロックピットSCK
1,2,3と、例えばサンプルド・サーボ方式によって
フォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行うための
サーボピットA,B,Cとが予めエンボスピット等によ
り記録されている。アドレス領域8は、プリ・アンブル
8a、同期マーク8b、アドレスパート8c、エンドア
ドレスマーク8d、ポスト同期マーク8e及びポスト・
アンブル8fから構成されている。
【0018】アドレスパート8cには、ホログラム記録
領域7を識別するためのアドレス情報が1トラックおき
に記録されており、ホログラムの記録の際には、このア
ドレス領域8に記録されている情報を利用して、各ホロ
グラム記録領域7の情報記録位置に対する光ヘッドから
の情報光、記録用参照光及び再生用参照光の照射位置の
位置合わせを行う。光ディスク記録・再生装置は、サー
ボ領域6に記録されているサーボクロックピットSCK
1〜3及びサーボピットA,B,Cを利用してフォーカ
シングやトラッキングを行うと共に、アドレス領域8に
記録されているアドレス情報を検出して各ホログラム記
録領域7における情報光、記録用参照光及び再生用参照
光の照射位置を合わせている。ホログラム記録領域7
は、エンボスビットによる物理フォーマットが施されて
いないミラー領域である。
【0019】図3は、この光ディスク記録媒体1の拡大
した部分断面図である。光ディスク記録媒体1は、円形
の透明基板1a,1bの間にホログラム記録層1cを設
けると共に、透明基板1bの記録層1cとは反対側の面
に反射膜1dを形成し、これらを基板1eと貼り合わせ
て構成される。反射膜1dには、セグメント#00で
は、サーボ領域6及びアドレス領域8のエンボスピット
が物理フォーマットとしてプリフォーマットされ、セグ
メント#01〜#13では、サーボ領域6のエンボスピ
ットのみが物理フォーマットとしてプリフォーマットさ
れている。このように14個のセグメントのうちの1つ
のセグメントのみをアドレス情報の物理フォーマットの
ために使用することにより、ホログラムの記録に利用で
きるミラー領域の面積を極力大きく確保することができ
る。ホログラム記録領域7では、直径Dのホログラム記
録スポットHSPが隣接スポットHSPと一部重なるよ
うに水平方向にピッチPずつずらして記録され、これに
より多重記録を実現する。
【0020】光ディスク記録媒体の具体的な構成として
は、透明基板1a,1bの厚みt1,t3が、例えば
0.6mm以下で、ホログラム記録層1cの厚みt2
が、例えば10μm以上に設定されている。ホログラム
記録層1cは、レーザ光で所定時間照射されたときに、
レーザ光の強度に応じて屈折率、誘電率及び反射率等の
光学特性が変化するホログラム記録材料によって形成さ
れており、例えばデュポン(Dupont)社製のフォトポリ
マ(Photopolymers)HRF−600(製品名)等が使
用される。
【0021】次に、サーボ領域6及びアドレス領域8の
物理フォーマットについて詳細に説明する。図2A及び
図2Bに示すように、サーボクロックピットは、サーボ
ピットA,B,C形成領域の両端部に形成されており、
一方の端部に形成されるサーボクロックピットSCK1
はトラック方向に1つ、他方の端部に形成されるサーボ
クロックピットSCK2,SCK3はトラック方向に連
続して2つ形成されている。これは、トラック方向への
双方向読み出しを可能にするために、方向性を決定付け
るようサーボクロックピットSCK1とSCK2,SC
K3の形成数を異ならせたものである。このようにサー
ボクロックピットSCK1,SCK2,SCK3を形成
することにより、読み出す方向の違いによるサーボクロ
ック情報が異なるため、読み出し方向を識別することが
できる。これは、後述する追跡サーボ処理を実行する上
で必要な機能となる。
【0022】この実施形態の光ディスク記録媒体1で
は、これらエンボスピットの間にトラックを形成する。
サーボクロックピットSCK1〜3の径方向の配列ピッ
チは、トラックピッチ(例えば0.8μm)に等しく、
これは図4に示すMTF=0の空間周波数(λ/2N
A)となるように設定されている。これにより、サーボ
クロックピットは、径方向に関して光学的に1本の溝に
見え、トラッキング開始時に光ビームがどのような位置
にあっても、これを検出することができる。なお、この
点は、アドレス領域8のプリ・アンブル8a、同期マー
ク8b、エンドアドレスマーク8d、ポスト同期マーク
8e及びポスト・アンブル8fについても同様である。
【0023】サーボピットA,B,Cは、サンプルド・
サーボを実現するものである。即ち、図5に示すよう
な、オントラック位置に形成されたサーボピットA′
と、トラックの進行方向左右に配置されたサーボピット
B′,C′とによりサンプルド・サーボを行おうとする
と、ピットA′,B′,C′を1/2トラックピッチ
(TP)で形成しなくてはならず、製造コストが上昇す
るのに対し、本実施例の方式は、図6(a)に示すよう
に、全てのピットがトラックとトラックの間に形成され
ており、2つの隣接するピットのペアで、オントラック
位置の検出を行っているので、ピットの形成精度はトラ
ックピッチ(TP)であり、その分、製造コストを低減
することができる。
【0024】同図(a)において、光ビームスポットS
PがAトラック(A−Tr)にオントラックしていると
きには、光ビームスポットSPは、まず最初に2つのピ
ットAを検出し、次にピットB,Cをそれぞれ1つずつ
検出するので、同図(b)に示すように、最初の検出信
号RFAが最大、続く2番目と3番目の検出信号RF
B,RFCがRFAよりも小さい振幅でほぼ等しい振幅
となる。したがって、この場合には、小さい振幅の検出
信号RFB,RFCのピーク値をサンプルホールドとし
て両者を減算することにより、トラッキングエラー信号
TEが得られる。
【0025】次に、アドレスパート8cについて説明す
る。アドレスパート8cには、アドレス情報が1トラッ
クおきに記録されている。図7には、各トラック及び各
フレームとアドレス情報との配置関係が示されている。
この図に示すように、アドレス情報は、奇数トラック
(正確には奇数トラックの外側)の場合、奇数フレーム
に記録され、偶数トラック(正確には偶数トラックの外
側)の場合、偶数フレームに記録される。アドレス情報
は、例えば2バイトのトラック番号情報と、1バイトの
フレーム番号情報とからなる。奇数トラックのアクセス
中には、奇数フレームのアドレス領域8からトラック情
報とフレーム情報を参照するが、偶数フレームのアドレ
ス情報8からはフレーム情報のみを参照して、トラック
情報は参照しない。同様に、偶数トラックのアクセス中
には、偶数フレームのアドレス領域8からトラック情報
とフレーム情報を参照するが、奇数フレームのアドレス
情報8からはフレーム情報のみを参照して、トラック情
報は参照しない。このようなアドレス参照を行うことに
より、トラック密度がMTF=0の空間周波数に達して
いても、径方向の空間周波数を低下させることができ、
アドレス参照を支障無く行うことが可能になる。
【0026】次に、ホログラム記録領域7へのホログラ
ム記録フォーマット(論理フォーマット)について説明
する。図8は、ホログラム記録フォーマットを説明する
ための図である。なお、図に示す円は、説明の便宜上、
ホログラム記録スポットの記録位置の中心部を示したも
ので、ホログラム記録スポットを表したものではない点
に注意を要する。図3にも示したように、ホログラム記
録スポットHSPの半径Dは、トラックピッチTP(こ
の例では0.8μm)に比べて非常に大きい。いま、ホ
ログラム記録スポットHSPの半径Dを500μmと
し、多重数mを25とすると、ホログラム記録スポット
HSPの記録ピッチPは、D/m=20μmとなる。し
たがって、1つのトラックに20μmピッチで連続的に
ホログラム記録スポットHSPを形成すると、次に記録
可能なトラックは、25トラック先のトラックとなる。
この場合には、連続的な記録・再生が不可能になる。
【0027】そこで、この実施形態では、1つのトラッ
クにホログラム記録スポットHSPを形成したら、次の
トラックでは、ピッチP(=20μm)だけトラック方
向にずれた位置にホログラム記録スポットHSPを記録
する。これを順次繰り返し、m(=25)トラック先の
トラックで、最初のトラックと同じ径方向位置にホログ
ラム記録スポットHSPを形成する。これにより、各ト
ラックでは、必ず少なくとも1つのホログラム記録スポ
ットの記録又は再生が行われるので、連続的な処理が可
能になる。
【0028】図9は、記録時のタイミングを与える記録
パルスを示している。サーボ領域6のサーボクロックピ
ットSCK1から再生されたサーボクロックCKを基準
とし、トラック#00,#01,…,#nでそれぞれ書
込タイミングをずらすようにする。このずれ量は、ピッ
チPに相当する。
【0029】図10は、ホログラム記録フォーマットの
他の実施形態を示す図である。この実施形態では、半径
方向に隣接するホログラム記録スポット列を約P/2だ
けずらして配置している。このように配置することによ
り、ホログラム記録スポットの更に高密度な配置が可能
になる。
【0030】なお、図11に示すように、光ディスク記
録媒体1は、例えば半径方向に複数のゾーンZA,Z
B,ZCが形成され、各ゾーンZA,ZB,ZCで記録
されるホログラム記録スポットHSPの数を、外周ほど
多くなるように、n1,n2,n3(但し、n1<n2
<n3)のように変えるようにしても良い。このような
配置を行うことにより、更に記録密度が向上する。
【0031】図12は、この発明の一実施形態に係る光
ディスク記録媒体の記録・再生装置の構成を概略的に示
すブロック図である。光ディスク記録・再生装置10
は、光ディスク記録媒体1が取り付けられるスピンドル
41と、このスピンドル41を回転させるスピンドルモ
ータ42と、光ディスク記録媒体1の回転数を所定の値
に保つようにスピンドルモータ42を制御するスピンド
ルサーボ回路43とを備えている。また、光ディスク記
録・再生装置10は、光ディスク記録媒体1に対して情
報光と記録用参照光とを照射してホログラム記録領域7
にホログラムを記録すると共に、ホログラムが記録され
た光ディスク記録媒体1に対して再生用参照光を照射し
再生光を検出して、光ディスク記録媒体1のホログラム
記録領域7に記録されているホログラムから元の情報を
再生するための光ヘッド40と、この光ヘッド40を光
ディスク記録媒体1の半径方向に駆動する駆動装置44
とを備えている。
【0032】光ディスク記録・再生装置10は、光ヘッ
ド40の出力信号からフォーカスエラー信号FEと、ト
ラッキングエラー信号TEと、追跡エラー信号CEと、
再生信号RFとを検出するための検出回路45と、この
検出回路45により検出されるフォーカスエラー信号F
E及びコントローラ50からのコマンドに基づいて光ヘ
ッド40がサーボ領域6を通過する間、後述する光ヘッ
ド本体を光ディスク記録媒体1の板面に対して垂直方向
に移動させフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサー
ボ回路46とを備えている。また、検出回路45により
検出されるトラッキングエラー信号TE及びコントロー
ラ50からのコマンドに基づいて光ヘッド40がサーボ
領域6を通過する間、光ヘッド本体を光ディスク記録媒
体1の半径方向に移動させてトラッキングサーボ制御を
行うトラッキングサーボ回路47と、検出回路45によ
り検出される追跡エラー信号CE及びコントローラ50
からのコマンドに基づいて光ヘッド40がホログラム記
録領域7を通過する間、光ヘッド本体を光ディスク記録
媒体1の移動方向に移動させてホログラム記録領域7の
情報記録位置を情報光及び記録用参照光の照射位置が所
定時間ずれることなく追従するように追跡サーボ制御を
行う追跡サーボ回路55とを備えている。更に、トラッ
キングエラー信号TE及びコントローラ50からのコマ
ンドに基づいて駆動装置44を制御して光ヘッド40を
光ディスク記録媒体1の半径方向に移動させるスライド
サーボ制御を行うスライドサーボ回路48と、コントロ
ーラ50からのコマンドに基づいて光ヘッド40がサー
ボ領域6を通過する間、光ヘッド40を所望の情報記録
位置へ追従させる追従制御回路54とを備えている。
【0033】また、光ディスク記録・再生装置10は、
光ヘッド40内の後述するCCDアレイの出力データを
デコードして光ディスク記録媒体1のホログラム記録領
域7の各情報記録位置に記録されたホログラムを再生し
たり、検出回路45からの再生信号RFにより基本クロ
ックを再生してコントローラ50にクロック信号を供給
したり、アドレス領域8のアドレス情報を判別したりす
る信号処理回路49と、光ディスク記録・再生装置10
の全体の動作を制御するコントローラ50と、このコン
トローラ50に対して様々な指示を与えるための操作部
51とを備えている。
【0034】更に、光ディスク記録・再生装置10は、
信号処理回路49の出力信号に基づいて光ディスク記録
媒体1と光ヘッド本体との相対的な傾きを検出する傾き
検出回路52と、この傾き検出回路52の出力信号に基
づいて光ディスク記録媒体1の板面に対する光ヘッド本
体の傾きが変化する方向に光ヘッド本体の位置を変化さ
せ、光ディスク記録媒体1と光ヘッド本体との相対的な
傾きを補正する傾き補正回路53とを備えている。
【0035】信号処理回路49のうち、トラッキングエ
ラー検出回路に関する部分は、例えば図13に示すよう
に構成されている。サーボクロックCKを基準として検
出回路45からのRF信号のA,B,Cの時点でのピー
ク値をサンプル/ホールドして得られた値RFA,RF
B,RFCの互いの差分をそれぞれ差動増幅器61a,
61b,61cで求める。これら差動増幅器61a,6
1b,61cの各出力TPA,TPB,TPCをマルチ
プレクサ62で選択してトラックキングエラー信号TE
を出力する。差動増幅器61a,61b,61cの各出
力の極性をそれぞれコンパレータ63a,63b,63
cで検出し、これらコンパレータ63a,63b,63
cの各出力PA,PB,PCに基づいて、論理演算回路
64がマルチプレクサ62を切替制御する。これによ
り、図6(b)に示した、小さい2つのピーク値の差分
がトラッキングエラー信号TEとして出力される。な
お、これらのトラッキングエラー信号TRA,TRB,
TRCのダイナミックレンジは、図2Aに示すように、
2つのサーボピット65での回折によるものであり、従
来の光ディスクに比べて大きな値とすることができ、換
言するとS/N比(信号対雑音比)が良好なトラッキン
グエラー信号TEを得ることができる。
【0036】光ディスク記録再生装置10では、ホログ
ラムの記録時において、光ヘッド40がサーボ領域6を
通過する間、光ヘッド本体をほぼトラックに沿う方向に
移動させることによって、所定の時間、移動するホログ
ラム記録領域7の1つの情報記録位置を情報光及び記録
用参照光の照射位置が追従するように、情報光及び記録
用参照光の照射位置を制御する追従制御回路54を備え
ているが、本実施形態では、情報光及び記録用参照光の
照射位置が情報記録位置を更に精密且つ正確に追跡する
ように追跡サーボ制御を行うために、検出回路45によ
ってホログラム記録領域7の各情報記録位置と情報光及
び記録用参照光の照射位置との光ディスク記録媒体1の
移動方向における位置ずれを、サーボクロックピットS
CK1〜3を追跡サーボ用のレーザビームで照射して追
跡エラー信号CEとして検出し、この追跡エラー信号C
Eに基づいてホログラム記録領域7内であっても光ヘッ
ド本体を光ディスク記録媒体1の移動方向において移動
させて、追跡サーボを行うための追跡サーボ回路55が
設けられている。
【0037】コントローラ50は、信号処理回路49よ
り出力されるサーボクロックCKやアドレス情報を入力
すると共に、光ヘッド40、スピンドルサーボ回路4
3、スライドサーボ回路48、フォーカスサーボ回路4
6、トラッキングサーボ回路47、追跡サーボ回路55
及び追従制御回路54等を制御するようになっている。
スピンドルサーボ回路43には、信号処理回路49より
出力される基本クロックが入力される。コントローラ5
0は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オン
リ・メモリ)及びRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)を有し、CPUが、RAMを作業領域として、RO
Mに格納されたプログラムを実行することによって、コ
ントローラ50の機能を実現するようになっている。
【0038】次に、図14を参照して、本実施形態に係
る光ディスク記録媒体の記録・再生装置の光ヘッド40
の光学系11の一例について説明する。光ディスク記録
媒体1へのホログラム記録は、レーザ源25から発射さ
れる発散レーザ光をレンズ24によって集束してレーザ
ビームを形成し、このレーザビームをハーフミラー30
aを用いて二本のレーザビームに分割して、一方を記録
情報によって変調された情報光に、他方を干渉パターン
を形成するための記録用参照光として利用する。即ち、
ホログラムの記録は、ホログラム記録層1c内に情報光
と記録用参照光との干渉による3次元的干渉縞パターン
を形成せしめるように、情報光と記録用参照光とを光デ
ィスク記録媒体1のホログラム記録層1cに所定の時間
照射することによって行われる。情報光と記録用参照光
とを光ディスク記録媒体1のホログラム記録層1cの情
報記録位置の一つを所定の時間照射するためには、光デ
ィスク記録媒体1の移動と光ヘッド40による照射位置
の移動とを所定の時間同期させる。
【0039】即ち、露光に必要な時間正確に同期して移
動させることが必要である。そのため、本実施形態で
は、サーボ領域6にサーボクロックピットSCK1〜3
を設け、このサーボクロックピットSCK1〜3を、ホ
ログラム記録のためのレーザビームの波長とは異なる波
長の追跡レーザビームで照射することによって、情報記
録位置と情報光と記録用参照光の照射位置との位置ずれ
を検出し、ホログラムの記録時に、ホログラム記録領域
7の情報記録位置と情報光と記録用参照光の照射位置と
を所定の時間正確に位置合わせして移動させるための追
跡サーボ制御を行っている。また、記録されたホログラ
ムの再生は、干渉パターンを形成するための記録用参照
光に替えて再生用参照光をホログラム記録層1cに照射
することによって行われる。
【0040】更に、図14に示す光学系の一例は、本実
施形態の光ディスク記録媒体の記録・再生装置に使用す
る光ヘッドの光学部分の原理を示す概略図であって、こ
の例における記録再生光学系即ち光ヘッド11は、光デ
ィスク記録媒体1に対向する対物レンズ12と、この対
物レンズ12を光ディスク記録媒体1の厚み方向及び半
径方向に移動するためのアクチュエータ13と、対物レ
ンズ12の光源側には、対物レンズ12から順に2分割
旋光板14及びプリズムブロック15が配置され、2分
割旋光板14は、光軸の左側部分に配置された旋光板1
4Lと、同光軸の右側部分に配置された旋光板14Rと
から成り立っている。旋光板14Lは、レーザビームの
偏光方向を+45°旋光させ、旋光板14Rは、レーザ
ビームの偏光方向を−45°旋光させる。プリズムブロ
ック15は、2分割旋光板14側から順にハーフミラー
15aと全反射ミラー15bとを有している。これらハ
ーフミラー15aと全反射ミラー15bとは共にその法
線方向が対物レンズ12の光軸に対して同一方向に45
°傾けて配置されている。
【0041】プリズムブロック15の側方には、更に、
別のプリズムブロック19が平行に配置され、プリズム
ブロック15のハーフミラー15aに対向して、プリズ
ムブロック19の全反射ミラー19aが平行に配置され
る。同様に、プリズムブロック15の全反射ミラー15
bに対向して、プリズムブロック19のハーフミラー1
9bが平行に配置されている。プリズムブロック19の
側方には、更に、ハーフミラー23aを有するプリズム
ブロック23及びハーフミラー30aを有するプリズム
ブロック30がそれぞれ配置される。
【0042】プリズムブロック15のハーフミラー15
aとプリズムブロック19の全反射ミラー19aとの間
には、凸レンズ16と位相空間光変調器17が配置さ
れ、プリズムブロック15の全反射ミラー15bとプリ
ズムブロック19のハーフミラー19bとの間には、空
間光変調器18が配置されている。位相空間光変調器1
7は、格子状に配列された多数の微小区画を有し、各微
小区画毎に通過するレーザビームの位相を変化させ、通
過するレーザビームの位相を空間的に変調できる構成と
なっており、ホログラム形成時或いはホログラム読取時
の参照光を生成するもので、液晶素子を使用することに
より容易に実現することができる。
【0043】一方、空間光変調器18は、情報光生成手
段として機能し、その構造は、光変調器17と同じく格
子状に配列された多数の微小区画からなり、各微小区画
毎にレーザビームの通過状態と遮断状態とを記録する情
報に応じて選択することによって、レーザビームの強度
を空間的に変調し、情報を担持した情報光を生成するこ
とができるようになっている。この空間光変調器18に
も位相空間光変調器17と同様に液晶素子を採用するこ
とができる。
【0044】光ヘッド11の光源は、ホログラム記録再
生用のレーザ光源25並びに追跡サーボ用のレーザ光源
33、及びレーザ光源25,33からのコヒーレントな
発散レーザ光を平行光束に収束してレーザビームを形成
するコリメータレンズ24,32をそれぞれ備え、プリ
ズムブロック23,30にそれぞれ設けられたハーフミ
ラー23a,30aは、その法線方向がコリメータレン
ズ24,32の光軸に対して45°傾けられている。こ
のハーフミラー23a,30aを通過するレーザ光源2
5,33からの投射光の一部は、フォトディテクタ2
6,31に指向され、フォトディテクタ26,31の出
力は光源25,33からの光出力を自動調整する。
【0045】光ディスク記録媒体1からの戻りビーム
は、ハーフミラー23aによって反射され、フォトディ
テクタ26とは反対の側に設けられた凸レンズ27、シ
リンドリカルレンズ28を経て、4分割フォトディテク
タ29に達し、光ヘッド40がアドレスサーボ領域6を
通過する間に、フォーカスエラー信号FE、トラッキン
グエラー信号TEがそれぞれ検出されると共に、再生信
号RFが導出される。検出されたフォーカスエラー信号
FEは、光ヘッド40のフォーカス・サーボ制御のため
に使用され、トラッキングエラー信号TEは、光ヘッド
40のトラッキングサーボ制御を行うために使用され
る。
【0046】本実施形態では、光ヘッド40がホログラ
ム記録領域7を通過する際に、追跡エラー信号CEを検
出して、光ヘッド40の追跡サーボ制御を行うために、
サーボクロックピットに対する追跡サーボ用のレーザビ
ームの照射位置は、追跡サーボ用のレーザ光源の出射位
置を、ホログラムの記録態様に応じて、コリメータレン
ズ32の光軸から変位させることによって移動させるこ
とができる。従って、追跡サーボ用のレーザビームでサ
ーボクロックピットSCK1〜3上を照射して追跡エラ
ー信号CEを検出し、追跡サーボ制御を行いながら、ホ
ログラム記録用のレーザビームで情報記録位置を照射し
て、ホログラムの記録が行えるように構成されている。
【0047】次に、ホログラムを記録する際の動作の概
略を説明する。図14において、ホログラム記録時に
は、空間光変調器18は、記録する情報に応じて各画素
毎に透過状態(以下、「オン」ともいう。)と遮断状態
(以下、「オフ」ともいう。)を選択して、通過するレ
ーザビームを空間的に変調し、情報光を生成する。本発
明の実施態様では、2画素で1ビットの情報を表現し、
必ず、1ビットの情報に対応する2画素のうちの一方を
オン、他方をオフとする。
【0048】また、位相空間光変調器17は、通過する
レーザビームに対して、所定の変調パターンに従って、
画素毎に、所定の位相を基準にして位相差0(rad)
かπ(rad)を選択的に付与することによって、レー
ザビームの位相を空間的に変調して、レーザビームの位
相が空間的に変調された記録用参照光を生成する。コン
トローラ50は、所定の条件に従って自らが選択した変
調パターン又は操作部51によって選択された変調パタ
ーンの情報を位相空間光変調器17に与え、位相空間光
変調器17は、コントローラ50により与えられた、又
は操作部51によって選択された変調パターンの情報に
従って、通過するレーザビームの位相を空間的に変調す
る。
【0049】レーザ光源25から出力されるレーザビー
ムは、パルス状の記録用高出力にされる。なお、コント
ローラ50は、再生信号RFより再生された基本クロッ
クに基づいて、対物レンズ12の出射レーザビームがホ
ログラム記録領域7を通過するタイミングを予測し、対
物レンズ12の出射光がホログラム記録領域7を通過す
る間、上記設定のままとする。更に、対物レンズ12か
らのレーザビームがホログラム記録領域7を通過する間
は、フォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御
は行われず追跡サーボ制御のみが行われる。また、以下
の説明では、レーザ光源25がP偏光の光を出射するも
のとする。
【0050】図14に示したように、レーザ光源25か
ら出射されたP偏光のレーザ光は、コリメータレンズ2
4によって平行光束のレーザビームとされ、ビームスプ
リッタ30を通過してビームスプリッタ23に入射し、
光量の一部がハーフミラー23aを透過し、プリズムブ
ロック19に入射する。プリズムブロック19に入射し
たレーザビームは、光量の一部がハーフミラー19bを
透過して空間光変調器18を通過し、その際に、記録す
る情報に従って、空間的に変調されて、情報光となる。
【0051】この情報光は、プリズムブロック15の全
反射面15bで反射され、光量の一部がハーフミラー1
5aを透過して、2分割旋光板14を通過する。ここ
で、2分割旋光板14の旋光板14Lを通過したレーザ
ビームは偏光方向が+45°回転されてA偏光のレーザ
ビームとなり、旋光板14Rを通過した光は偏光方向が
−45°回転されてB偏光のレーザビームとなる。2分
割旋光板14を通過したA偏光及びB偏光の情報光は、
光ディスク記録媒体1のホログラム記録層1cと基板4
の境界面、即ち、反射膜1d上で収束するように、対物
レンズ12によって光ディスク記録媒体1に照射され
る。
【0052】一方、プリズムブロック19のハーフミラ
ー19bで反射されたレーザビームは、全反射ミラー1
9aで反射され、位相空間光変調器17を通過し、その
際に、所定の変調パターンに従って、光の位相が空間的
に変調されて記録用参照光となる。この記録用参照光
は、凸レンズ16を通過して収束され、その光量の一部
がプリズムブロック15のハーフミラー15aで反射さ
れ、2分割旋光板14を通過する。
【0053】ここで、2分割旋光板14の旋光板14L
を通過したレーザビームは偏光方向が+45°回転され
てA偏光のレーザビームとなり、旋光板14Rを通過し
たレーザビームは偏光方向が−45°回転されてB偏光
のレーザビームとなる2分割旋光板14を通過したA偏
光及びB偏光の記録用参照光は、光ディスク記録媒体1
に照射され、ホログラム記録層1cと基板4との境界面
よりも手前で対物レンズ12によって一旦収束された
後、発散しながらホログラム記録層1c内を通過する。
【0054】ここで理解を容易にするために、光の偏光
について簡単に説明しておくと、A偏光とは、S偏光を
−45°回転させるか、或いはP偏光を+45°回転さ
せた直線偏光であり、B偏光とは、S偏光を+45°回
転させるか、或いはP偏光を−45°回転させた直線偏
光である。従って、A偏光とB偏光とは互いに偏光方向
が直交している。
【0055】図15及び図16は記録時におけるレーザ
ビームの状態を示す説明図である。図において、符号8
1で示した記号はP偏光を表し、符号83で示した記号
はA偏光を表し、符号84で示した記号はB偏光を表し
ている。図15において、2分割旋光板14の旋光板1
4Lを通過した情報光71Lは、A偏光の光となり、対
物レンズ12によって光ディスク記録媒体1に照射さ
れ、ホログラム記録層1c内を通過し、反射膜1d上に
収束すると共に反射膜1dで反射されて、再度ホログラ
ム記録層1c内を逆行する。
【0056】また、2分割旋光板14の旋光板14Lを
通過した記録用参照光72Lは、A偏光の光となり、対
物レンズ12によって光ディスク記録媒体1に照射さ
れ、ホログラム記録層1cへの入射面上で一旦収束した
後、発散しながらホログラム記録層1c内を通過する。
そして、ホログラム記録層1c内において、反射膜1d
で反射されたA偏光の情報光71Lと反射膜1dに向か
って進むA偏光の記録用参照光72Lとが干渉して干渉
パターンをホログラム記録層内に3次元的に形成する。
従って、レーザ光源25の出射光の出力が高出力になっ
たとき、その干渉パターンがホログラム記録層1c内に
立体的に記録されることになる。
【0057】また、図16に示したように、2分割旋光
板14の旋光板14Rを通過した情報光71Rは、B偏
光の光となり、対物レンズ12によって光ディスク記録
媒体1に照射され、ホログラム記録層1c内を通過し、
反射膜1d上に収束すると共に反射膜1dで反射され
て、再度ホログラム記録層1c内を逆方向に進行する。
また、2分割旋光板14の旋光板14Rを通過した記録
用参照光72Rは、B偏光の光となり、対物レンズ12
によって光ディスク記録媒体1に照射され、ホログラム
記録層1cの入射面上で一旦収束した後、発散しながら
ホログラム記録層1c内を通過する。そして、ホログラ
ム記録層1c内において、反射膜1dで反射されたB偏
光の情報光71Rと反射膜1dに向かって進むB偏光の
記録用参照光72Rとが干渉して3次元干渉パターンを
形成し、レーザ光源25の出射光の出力が高出力になっ
たとき、その干渉パターンがホログラム記録層1c内に
立体的に記録される。
【0058】図15及び図16に示した、本発明の光デ
ィスク記録媒体へのホログラム記録態様では、情報光の
光軸と記録用参照光の光軸が同一線上に配置されるよう
に、情報光と記録用参照光とがホログラム記録層1cに
対して同一面側より照射される。また、情報記録領域の
同一記録位置のホログラム記録層1cに、記録用参照光
の変調パターンを変えて複数回の記録動作を行うこと
で、位相符号化多重により、情報を多重記録することが
可能である。
【0059】このようにして、本発明の光ディスク記録
媒体にホログラムを記録するための記録装置では、ホロ
グラム記録層1c内に反射型(リップマン型)のホログ
ラムが形成される。なお、A偏光の情報光71LとB偏
光の記録用参照光72Rとは、偏光方向が直交するため
干渉せず、同様に、B偏光の情報光71RとA偏光の記
録用参照光72Lとは、偏光方向が直交するため干渉し
ない。即ち、ホログラムの記録に際して、余分な干渉縞
の発生が防止され、SN(信号対雑音)比の低下を防止
することができる利点がある。
【0060】更に、上記記録装置では、情報光は、上述
のように、光ディスク記録媒体1におけるホログラム記
録層1cと基板1eの境界面で収束するように照射さ
れ、光ディスク記録媒体1の反射膜1dで反射されて対
物レンズ12側に戻ってくる。この戻り光は、サーボ時
と同様にして、4分割フォトディテクタ29に入射す
る。従って、この4分割フォトディテクタ29に入射す
る情報光を利用して、記録時にも、アドレスサーボ領域
6において、フォーカスサーボを行うことが可能であ
る。
【0061】なお、記録用参照光の方は、光ディスク記
録媒体1におけるホログラム記録層1cの入射面上で収
束してサーボ領域6のエンボスピットには発散光が照射
されるため、光ディスク記録媒体1の反射膜1dで反射
されて対物レンズ12側に戻ってきても4分割フォトデ
ィテクタ29上では結像しないため、フォーカスサーボ
に利用することはできない。
【0062】なお、上記記録装置では、凸レンズ16を
前後に動かしたり、その倍率を変更したりすることで、
ホログラム記録層1cにおいて情報光と参照光による一
つの干渉パターンが立体的に記録される領域(ホログラ
ム形成領域)の大きさを任意に選ぶこともできる。
【0063】次に、記録情報再生時の作用について再度
図14を参照して説明する。再生時には、空間光変調器
18の全画素がオンにされる。また、コントローラ50
は、再生しようとする情報の記録時における記録用参照
光の変調パターンと同じ情報を位相空間光変調器17に
与え、位相空間光変調器17は、コントローラ50によ
り与えられた情報記録時の変調パターンと同じ情報に従
って、通過するレーザビームの位相を空間的に変調し
て、レーザビームの位相が空間的に変調され、再生用参
照光が生成される。
【0064】レーザ光源25から発射されるレーザ光の
出力は、再生用の低出力に切り替えられ、コントローラ
50は、再生信号RFより再生されたサーボクロックC
Kに基づいて、対物レンズ12を通過したレーザビーム
がホログラム記録領域7を通過するタイミングを予測
し、対物レンズ12からのレーザビームがホログラム記
録領域7を通過する間、上記の再生時の設定とする。従
って、対物レンズ12からのレーザビームがホログラム
記録領域7を通過する間は、フォーカスサーボ制御及び
トラッキングサーボ制御は行われず、追跡サーボ制御の
み行われる。
【0065】図14に示したように、レーザ光源25か
ら出射されたP偏光のレーザビームは、コリメータレン
ズ24によって平行光束のレーザビームとされ、ビーム
スプリッタ30を透過してビームスプリッタ23に入射
し、光量の一部はハーフミラー23aによって反射され
てフォトディテクタ26に入射して自動光量調節が行わ
れ、ハーフミラー23aを通過したレーザビームはプリ
ズムブロック19に入射する。プリズムブロック19に
入射した光の一部がハーフミラー19bで反射され、こ
の反射された光は、全反射ミラー19aで反射され、位
相空間光変調器17を通過し、その際に、所定の変調パ
ターンに従って、光の位相が空間的に変調されて、再生
用参照光となる。
【0066】この再生用参照光は、凸レンズ16を通過
して収束する光となる。この再生用参照光は、一部がプ
リズムブロック15のハーフミラー15aで反射され、
2分割旋光板14を通過する。ここで、2分割旋光板1
4の旋光板14Lを通過した光は偏光方向が+45°回
転されて、A偏光の光となり、また、旋光板14Rを通
過した光は偏光方向が−45°回転されて、B偏光の光
となる。2分割旋光板14を通過した再生用参照光は、
対物レンズ12を経て光ディスク記録媒体1に照射さ
れ、ホログラム記録層1cの手前で収束した後、発散し
ながらホログラム記録層1c内を通過する。
【0067】図17及び図18において、符号81で示
した記号はP偏光を表し、符号82で示した記号はS偏
光を表し、符号83で示した記号はA偏光を表し、符号
84で示した記号はB偏光を表している。図17におい
て、2分割旋光板14の旋光板14Lを通過した再生用
参照光73LはA偏光の光となり、対物レンズ12によ
って光ディスク記録媒体1に照射され、ホログラム記録
層1cの手前側収束した後、発散しながらホログラム記
録層1c内を通過する。その結果、ホログラム記録層1
cより、記録時における情報光71Lに対応する再生光
74Lが発生する。この再生光74Lは、対物レンズ1
2側に進み、対物レンズ12で平行光束のレーザビーム
とされ、再度2分割旋光板14を通過してS偏光の光と
なる。
【0068】また、図18に示したように、2分割旋光
板14の旋光板14Rを通過した再生用参照光73Rは
B偏光の光となり、対物レンズ12によって光ディスク
記録媒体1に照射され、ホログラム記録層1cの手前側
で収束した後、発散しながらホログラム記録層1c内を
通過する。その結果、ホログラム記録層1cより、記録
時における情報光71Rに対応する再生光74Rが発生
する。この再生光74Rは、対物レンズ12に向かって
進み、対物レンズ12で平行光束のレーザビームとさ
れ、再度2分割旋光板14を通過してS偏光の光とな
る。
【0069】2分割旋光板14を通過した再生光は、プ
リズムブロック15に入射し、その一部がハーフミラー
15aを透過する。ハーフミラー15aを透過した再生
光は、全反射ミラー15bで反射され、全画素がオンに
された空間光変調器18を通過し、光量の一部がプリズ
ムブロック19のハーフミラー19bで反射されて、C
CDアレイ20に入射し、CCDアレイ20上には、記
録時における空間光変調器18によるオン、オフのパタ
ーンが結像され、このパターンを検出することで、光デ
ィスク記録媒体1に記録されていた情報が再生される。
【0070】なお、記録用参照光の変調パターンを変え
て、ホログラム記録層1cに複数の情報が多重記録され
ている場合には、複数の情報のうち、記録用参照光の変
調パターンと同じ変調パターンの再生用参照光によって
読み取られた情報のみが再生される。図17及び図18
では、再生用参照光の光軸と再生光の光軸が同一線上に
配置され、再生用参照光の照射と再生光の収集とが、ホ
ログラム記録層1cの同一側より行われている例であ
る。
【0071】更に、再生光の一部は、記録時のサーボ時
における戻り光と同様に、4分割フォトディテクタ29
に入射する。従って、この4分割フォトディテクタ29
に入射する光を用いて、再生時にもサーボ領域6におい
てフォーカスサーボを行うことが可能である。なお、再
生用参照光の方は、光ディスク記録媒体1におけるホロ
グラム記録層1cの手前側で一旦収束してホログラム記
録層1c内で発散光となるため、光ディスク記録媒体1
の反射膜1dで反射されて対物レンズ12側に戻ってき
ても4分割フォトディテクタ29上では結像しない。
【0072】本発明を実施するにあたっては、光ヘッド
から光ディスク記録媒体1を照射するレーザビームとし
て、レーザ光源25から発射されるホログラム形成用の
波長λ2のレーザビームと、移動する光ディスク記録媒
体1の情報記録位置をホログラム形成用のレーザビーム
の照射位置が、露光に必要な時間、位置ずれなく追従す
るように、光ヘッドに対して追跡サーボ制御を行うため
に、サーボ領域6に設けたサーボクロックピットSCK
1〜3を追跡レーザビームで照射して、情報記録位置と
ホログラム形成用のレーザビームの照射位置との光ディ
スク記録媒体の移動方向における位置ずれを検出する、
レーザ光源33から発射される波長λ1の追跡レーザビ
ームとを必要とすることから、本発明の光ディスク記録
媒体1に対する光ヘッド11は、例えば、波長λ1、波
長λ2の複数波長のコヒーレントなレーザビームを出射
できるよう構成されている。
【0073】波長λ1、波長λ2の複数波長の組み合わせ
としては、λ1=780nm、λ2=532nmの組み合わ
せ、λ1=780nm、λ2=650nmの組み合わせ、λ1
=650nm、λ2=525nmの組み合わせ、λ1=650
nm、λ2=405nmの組み合わせ、λ1=780nm、λ2
=390nmの組み合わせ等がある。図14の装置では、
波長の異なる2つのレーザ光源25,33を設けた装置
を例示したが、かかる2種レーザ光源に替えて、単一レ
ーザ光源と、プリズム又は回折格子等による波長選択素
子との組み合わせからなる複数波長のレーザビームが出
射可能な波長可変レーザ光源装置、或いは、レーザビー
ム源及び該レーザビーム源からの出射光の波長を交換す
る非線形光学系を使用した波長可変レーザ光源装置等を
使用することもできる。
【0074】光ディスク記録媒体1のホログラム記録領
域7の情報記録位置に順次ホログラムを記録するにあた
って、ホログラム形成用のレーザビームで、光ディスク
記録媒体1が距離にして少なくとも200μm移動する
間、位置ずれを起こすことなく情報記録位置を追従せし
め、照射し続けることによってホログラム記録層にホロ
グラムを定着させることが必要である。
【0075】そして、光ディスク記録媒体1が200μ
m移動し、ホログラムの記録が完了した時点で、光ヘッ
ドは、光ディスク記録媒体1の移動方向とは逆の方向に
200μm−α(但し、αは隣接する情報記録位置間の
距離)急激に戻され、同様の記録態様で新たなホログラ
ムを光記録媒体の次の情報記録位置に記録するために、
ホログラム形成用のレーザビームで次の情報記録位置へ
の照射を開始し、光ディスク記録媒体1が200μm移
動する間、当該情報記録位置をホログラム形成用のレー
ザビームで追従しながら情報記録位置へ正確なホログラ
ム記録を行う。
【0076】このようなホログラム記録動作が、次のサ
ーボ領域に達するまで順次繰り返される。光ヘッドがサ
ーボ領域6を通過する間は、前述の如くフォーカスサー
ボ制御及びトラッキングサーボ制御が行われ次セクタの
情報記録領域に移ると、追跡サーボ制御を行いながら上
記と同様のホログラムの記録動作を繰り返し、次セクタ
の情報記録領域の情報記録位置にホログラムが順次記録
されていく。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホログラム記録領域にホログラムを記録するに際して、
ホログラム記録領域の1つのトラック上に記録されるホ
ログラム記録スポットと、これに隣接するトラック上に
記録されるホログラム記録スポットとが、周方向の異な
る位置に記録されるので、各トラックには少なくとも1
つのホログラム記録スポットが形成されることになり、
ホログラムの記録動作及び再生動作がバースト的になら
ず、連続的な処理となる。しかも、本発明の記録方法に
よれば、ホログラム記録スポットの直径をDとし、ホロ
グラム記録スポットの多重数をmとした場合に隣接する
ホログラム記録スポット間のピッチPがP=D/mとな
るように記録する。このため、光ディスク記録媒体のホ
ログラム記録領域に高密度に効率良くホログラムを記録
することができ、ホログラム記録容量の高密度化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る光ディスク記録
媒体を説明するための図である。
【図2A】 図1の一部拡大図である。
【図2B】 図1の一部拡大図である。
【図3】 同光ディスク記録媒体の拡大した部分断面図
である。
【図4】 ピットの空間周波数と伝達関数(MTF)と
の関係を示すグラフである。
【図5】 従来のサーボピットを説明するための図であ
る。
【図6】 同光ディスク記録媒体に形成されたサーボピ
ットを説明するための図である。
【図7】 同光ディスク記録媒体の各トラック及び各フ
レームとアドレス情報との配置関係を示す図である。
【図8】 ホログラム記録フォーマットを説明するため
の図である。
【図9】 記録時のタイミングを与える記録パルスを示
すタイミングチャートである。
【図10】 ホログラム記録フォーマットの他の実施形
態を説明するための図である。
【図11】 同光ディスク記録媒体に形成されたゾーン
を示す図である。
【図12】 この発明の一実施形態に係る光ディスク記
録媒体の記録・再生装置の構成を概略的に示すブロック
図である。
【図13】 同装置の信号処理回路のうちのトラッキン
グエラー検出回路に関する部分の構成を示す図である。
【図14】 同装置の光ヘッドの光学系の一例を示すと
共に同装置に使用する光ヘッドの光学部分の原理を示す
概略図である。
【図15】 記録時におけるレーザビームの状態を示す
説明図である。
【図16】 記録時におけるレーザビームの状態を示す
説明図である。
【図17】 再生時におけるレーザビームの状態を示す
説明図である。
【図18】 再生時におけるレーザビームの状態を示す
説明図である。
【図19】 従来のボリュームホログラフィを利用した
光ディスク記録媒体の一部を拡大した部分断面図であ
る。
【符号の説明】 1…光ディスク記録媒体、1a,1b…透明基板、1c
…記録層、1d…反射膜、1e…基板、2…フレーム、
3…セグメント、4…、5…、6…サーボ領域、7…ホ
ログラム記録領域、8…アドレス領域、8a…プリ・ア
ンブル、8b…同期マーク、8c…アドレスパート、8
d…エンドアドレスマーク、8e…ポスト同期マーク、
8f…ポスト・アンブル、10…光ディスク記録・再生
装置、11…光ヘッド、12…対物レンズ、13…アク
チュエータ、14…2分割旋光板、15,19,23,
30…プリズムブロック、15a,19b,23a,3
0a…ハーフミラー、15b,19a…全反射ミラー、
16,27…凸レンズ、17…位相空間光変調器、18
…空間光変調器、24,32…コリメータレンズ、2
5,33…レーザ光源、26,31…フォトディテク
タ、28…シリンドリカルレンズ、29…4分割フォト
ディテクタ、30a…ハーフミラー、40…光ヘッド、
41…スピンドル、42…スピンドルモータ、43…ス
ピンドルサーボ回路、44…駆動装置、45…検出回
路、46…フォーカスサーボ回路、47…トラッキング
サーボ回路、48…スライドサーボ回路、49…信号処
理回路、50…コントローラ、51…操作部、52…傾
き検出回路、53…傾き補正回路、54…追従制御回
路、55…追跡サーボ回路、61…差動増幅器、62…
マルチプレクサ、63…コンパレータ、64…論理演算
回路。
フロントページの続き (72)発明者 堀米 秀嘉 神奈川県横浜市港北区新横浜2−5−1 日総第13ビル7階 株式会社オプトウェア 内 (72)発明者 木下 昌治 神奈川県横浜市港北区新横浜2−5−1 日総第13ビル7階 株式会社オプトウェア 内 (72)発明者 田中 穂積 神奈川県横浜市港北区新横浜2−5−1 日総第13ビル7階 株式会社オプトウェア 内 (72)発明者 山本 隆夫 神奈川県横浜市港北区新横浜2−5−1 日総第13ビル7階 株式会社オプトウェア 内 Fターム(参考) 2K008 AA04 BB06 DD01 EE04 HH01 HH06 HH12 HH14 HH18 HH28 5D044 BC04 CC04 DE02 DE38 DE57 DE75 5D090 AA01 BB20 CC01 CC14 FF07 GG26 GG27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に所定の間隔で光ヘッドのトラッ
    キングサーボ、フォーカスサーボ及びクロック生成のた
    めのサーボ領域が離散的に形成され、各サーボ領域の間
    には、前記光ヘッドから出射される情報光と記録用参照
    光との干渉による干渉パターンがホログラムとして記録
    されるミラー領域であるホログラム記録領域が形成され
    ていることを特徴とする光ディスク記録媒体。
  2. 【請求項2】 周方向に所定の間隔で光ヘッドのトラッ
    キングサーボ、フォーカスサーボ及びクロック生成のた
    めのサーボ領域が離散的に形成され、各サーボ領域の間
    には、前記光ヘッドから出射される情報光と記録用参照
    光との干渉による干渉パターンがホログラムとして記録
    されたホログラム記録領域が形成され、 前記ホログラム記録領域は、1つのトラック上に記録さ
    れるホログラム記録スポットと、これに隣接するトラッ
    ク上に記録されるホログラム記録スポットとが、周方向
    の異なる位置に記録され、且つ隣接するホログラム記録
    スポット間のピッチPが、前記ホログラム記録スポット
    の直径をD、予め設定されたホログラム記録スポットの
    多重数をmとすると、P=D/mとなるように前記ホロ
    グラムが記録されていることを特徴とする光ディスク記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 前記サーボ領域には、クロック生成のた
    めのピットと、トラッキングサーボのためのピットが形
    成され、 前記クロック生成のためのピットは、MTF(変調度)
    が0となる空間周波数で径方向に配列されていることを
    特徴とする請求項2記載の光ディスク記録媒体。
  4. 【請求項4】 一部の隣接する前記サーボ領域間には、
    アクセス位置を示すアドレス情報が記録されたアドレス
    領域が形成されていることを特徴とする請求項2又は3
    記載の光ディスク記録媒体。
  5. 【請求項5】 周方向に複数のフレームに分割され、各
    フレームには1つ前記アドレス領域が設けられ、 前記アドレス情報は、フレーム番号とトラック番号とを
    特定する情報であり、トラック番号が奇数であるときに
    は奇数フレームだけに記録され、トラック番号が偶数で
    あるときには偶数フレームだけに記録されるものである
    ことを特徴とする請求項4記載の光ディスク記録媒体。
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